JP6009813B2 - 警報連携システム - Google Patents

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本発明は、複数の住戸に設置された設置された複数の連動型警報器を備えた警報システムを、ガスメータの自動検針を遠隔的に行うガス管理システムのネットワークを利用して連携させる警報連携システムに関する。
従来、住宅における火災やガス漏れなどの異状を検知して警報する警報器が普及している。このうち、住宅用火災警報器を住警器と言う。
例えばこのような住警器にあっては、住警器内にセンサ部と警報部を一体に備え、センサ部の検出信号から火災を検知すると警報部から所定パターンの火災警報を出力するようにしており、専用の受信設備等を必要とせず住警器単体で火災監視と警報とができることから、設置が簡単でコスト的にも安価であり、一般住宅での設置義務化に伴い広く普及している。
また、複数の住警器間で通信を行うことによって、任意の住警器で火災警報が出力されると、他の住警器でも連動して火災警報を出力させる連動型の警報システムも提案され、実用化されている。
このような連動型の警報システムでは、住警器で火災を検知した場合、当該火災を検知した連動元の住警器は、メッセージを含む所定パターンの火災警報音、例えば「ウーウー火災警報器が作動しました 確認してください」を出力し、一方、連動先の警報器では例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」といった火災警報音を出力するようにしている。
一方、近年にあっては、ガスメータに無線センサネットワークを構築するガス向けスマートメータを設け、データセンタによる遠隔的なガス自動検針を可能とする集中監視システム新バージョンと呼ばれるガス管理システムの実用化が進められている。
このようなガス管理システムにあっては、ガスメータに近距離無線通信を行う宅内通信アダプタを接続し、当該宅内通信アダプタを広域無線通信網や3Gとして知られた第三世代移動通信網に接続可能な広域通信アダプタに接続し、データセンタに設けたサーバからの定期的な検針要求に対しガスメータから読取った検針情報を送信して処理することで遠隔から自動検針を行うことができるようにしている。
特開2010−020663号公報 特開2010−028177号公報
ところで、このような従来の連動型住警器を用いた火災警報システムにあっては、1つの住戸を監視対象とし、火災監視を必要とする場所毎に住警器を設置し、火災を検知して当該住戸内で警報することを基本としている。
しかしながら、連動型住警器を用いた警報システムの利用形態としては、別々の住戸に設置した警報システムの間で相互に連携を必要とする場合が想定される。例えば親世帯と子供世帯が別の場所(住戸)に居住しており、それぞれの住戸に連動型警報器を用いた警報システムを設置していた場合、この2つの警報システム間において、相互に連携した警報ができれば、警報連動可能得範囲が拡張される等、警報システムの機能を強化することができると共に、利用者の安心感を高めることが可能であるが、現状では、これに対し利用者が簡易に対応できる有効な仕組みは設けられていない。
本発明は、例えば複数の住戸にそれぞれ設置した警報システムを相互に連携することにより、相互に機能を強化して信頼性と安心感を向上可能とする警報連携システムを提供することを目的とする。
(警報連携システム
本発明は異状を検知した場合に警報する警報器を備えた複数の警報システムを、ガスメータを遠隔的に自動検針するガス管理システムを介て連携させる警報連携システムであって、
警報システムは、所定領域に設置された複数の警報器が第1通信プロトコルに従って相互に信号を送受信して連動動作し、
ガス管理システムは、所定領域に設置されたガスメータを含む機器に接続された宅内通信アダプタの間で第2通信プロトコルに従って信号を送受信し、ガスメータに接続された宅内通信アダプタと当該宅内通信アダプタに接続された広域通信アダプタとの間で所定の有線通信プロトコルに従って信号を送受信し、更に当該広域通信アダプタと広域ネットワーク上のガス管理サーバとの間で第3通信プロトコルに従って信号を送受信し、少なくともガスメータからの検針信号を宅内通信アダプタ及び広域通信アダプタを経由してガス管理サーバに送信して処理させ、
複数の警報器の少なくとも1台は、第1通信プロトコルに加えて、有線通信プロトコルに従って信号を送受信可能であり、当該警報器との間で有線通信プロトコルに従って信号を送受信すると共にガスメータに接続された宅内通信アダプタとの間で第2通信プロトコルに従って信号を送受信する連携用宅内通信アダプタが接続され、
複数の警報システムを、連携用宅内通信アダプタ、宅内通信アダプタ、広域通信アダプタ及び広域ネットワークを経由して連携させ
広域ネットワークは、インターネット、携帯電話網、公衆無線LAN通信網、アドホック無線ネットワークの何れかを含むことを特徴とする
第1通信プロトコル、第2通信プロトコル及び第3通信プロトコルの一部または全部を無線通信とする。
宅内通信アダプタ及び連携用宅内通信アダプタは、共に電池電源で動作して、第2通信プロトコルに従ったパケット信号を無線通信により相互に送受信し、
宅内通信アダプタ及び連携用宅内通信アダプタのうちの受信側は、間欠的にビーコン信号を送信し、
宅内通信アダプタ及び連携用宅内通信アダプタのうちの送信側は、受信側からのビーコン信号を受信したタイミングで第2通信プロトコルに従ったパケット信号を送信する。
警報器は、自己の事象に応じて信号を送信し、信号の受信に対応した処理を行う。
警報器は、異状検知、異状復旧、警報停止、障害検知又は障害復旧に応じて信号送信し、異状検知、異状復旧、警報停止、障害検知又は障害復旧を示す信号の受信に対応して処理を行う。
警報器は同一の警報システム内に設けられた警報器間の信号を中継する。
警報器は、自己の警報システムに割当てられたグループ符号を含む信号を他の警報システムの警報器との間で送受信する。
警報器は、自己に割当てられた識別符号を含む信号を他の警報システムの警報器との間で送受信する。
警報器は、異状を検知した場合に、連動元を示す異状警報を出力すると共に他の警報器異状連動信号を送信し、同じ警報システム内の他の警報器からの異状連動信号を受信した場合に、連動先を示す異状警報を出力し、他の警報システムからの異状連携連動信号を受信した場合に、連携元の異状を示す警報を出力し、
連携用宅内通信アダプタは、同じ警報システム内の警報器からの異状連動信号を受信した場合に、他の警報システムへ異状連携連動信号を送信し、他の警報システムからの異状連携連動信号を受信した場合に、当該異状連携連動信号を同じ警報システム内の警報器へ送信する。
更に広域ネットワークに異状監視サーバを設け、異状監視サーバを経由して複数の警報システムを連携させる。
本発明によれば、例えば複数の住戸のいずれかに設けた警報システムの警報器で火災等所定の異状を検知した場合、火災を検知した警報器及び同じ住戸に設置している他の警報器から火災警報を出力させると共に、ガスメータの自動検針を行うガス管理システムのネットワークを経由して他の住戸の警報器に火災連携連動信号を送信して別住戸でも火災警報を出力させることができ、離れた住戸に別々に設置している警報システムによる警報監視を相互に連携させることで、全体的な連動可能範囲を簡単且つフレキシブルに拡張することができ、またそれぞれの利用者の対応の余地を拡大して安心感を高めることができる。
また例えば住警器の火災復旧や警報停止についても、ガス管理システムのネットワークを経由してそれぞれの連携連動信号を別住戸に設置している警報システムと連携連動させ、別住戸の警報器から報知を停止させることができる。
また例えば内蔵電池(バッテリー)電源で動作する住警器のローバッテリー障害やセンサ障害などを検知した場合にも、ガス管理システムのネットワークを経由して連携連動信号を別住戸に設置している警報システムと連携連動させ、別住戸の警報器から報知させることができる。
更に、いずれかの住戸の警報システムで例えば火災が検知された場合、ネットワーク上のサーバに火災連携連動信号を送信し、サーバから所定の利用者端末、例えば携帯電話から発生住戸を特定した火災警報を出力させることで、利用者が外出中であっても不在中に検知した火災を知り、迅速かつ適切な対応をとることができる。
2住宅に設置された警報システムをガス管理システムのネットワークを利用して連携させる本発明による警報連携システムの概略構成を示した説明図 本発明における警報システムを連携させる2つの通信方式の概略を示した説明図 図1のサーバにより携帯電話に表示される火災警報画面の例を示した説明図 図1に設けた住警器の外観を示した説明図 図1に設けた住警器と連携用の宅内通信アダプタの実施形態を示したブロック図 図1に設けた広域通信アダプタの実施形態を示したブロック図 住警器と宅内通信アダプタの間の信号を中継する中継アダプタを設けた本発明による警報連携システムの他の実施形態を示した説明図 図7に設けた住警器と連携用の中継アダプタの実施形態を示したブロック図 タンドアローン型の住警器を設置した2住戸の警報システムを連携させる本発明による警報連携システムの他の実施形態を示した説明図 図9に設け他スタンドアロー型の住警器と連携用の宅内通信アダプタの実施形態を示したブロック図
[警報連携システムの構成]
図1は、2住宅(住戸、住居)に設置された警報システムを、ガスメータ自動検針を行うガス管理システムのネットワークを利用して連携させる場合の、本発明による警報連携システムの概略構成を示した説明図である。このような警報連携システムは例えば、高齢者住居とその管理者住居、被介護者住居と介護者住居、託児所とそこに預けられた子の親の住居、学校と生徒の住居、職場と自宅、同一施設の複数の建屋間等で様々に利用することができる。
図1において、住宅12−1は例えば親世帯の住宅であり、住宅12−2は子世帯の住宅であり、両者は異なった場所に離れて建てられている。住宅12−1の台所、居間、主寝室、階段室などの警戒エリア(監視領域)には、火災を検知して連動警報する無線連動型の住警器(住宅用火災警報器)10−11、10−12が設置され、連動型の警報システムを構築している。また住宅12−2の台所、居間、子供部屋、主寝室、階段室などの警戒エリア(監視領域)にも、同じく火災を検知して連動警報する無線連動型の住警器(住宅用火災警報器)10−21、10−22が設置され、連動型の警報システムを構築している。
なお、住宅12−1,12−2は説明の都合上、それぞれ住警器を2台設置した場合を例示しているが、それぞれの警報システムを構成する警報器の台数(連動台数)は任意で、1台であっても3以上の複数台であっても良く、それぞれの警報システム毎に必要に応じ適宜の数を設置できる。また、以下、住警器10−11〜10−22をそれぞれ区別せず総称する場合は住警器10という。
住警器10は、連動信号を無線により相互に送受信する機能を備え、住宅各所の、それぞれ対応する監視領域について火災発生の有無を監視している。いま住宅12−1で万一、火災が発生したとすると、例えば住警器10−11が火災を検知して警報を開始する。この火災を検知して警報を開始することを、住警器における「発報」という。
住警器10−11が発報するとき、住警器10−11は連動元として機能し、連動先となる他の住警器10−12に対し、火災連動信号を無線送信する。他の住警器10−12は、連動元の住警器10−11からの火災連動信号を有効受信した場合に、警報音と警報表示により連動先としての警報動作を行う。
ここで、住警器10は、受信した連動信号に含まれるグループ符号がメモリに登録しているグループ符号に一致し、且つ信号内容を正常認識したときに、この連動信号を有効受信したことを検知するようにしている。さらに、連動信号を有効受信した住警器10は必要に応じて連動信号の中継送信を行う。グループ符号は警報システム毎に固有の符号として設定されており、各住警器はこの符号によって自己の属する警報システムに関連する連動信号のみを識別処理することができる。
連動元となった住警器10−11の警報動作としては、例えば「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」といった音声メッセージによる火災警報音を出力させる。一方、連動先の住警器10−12にあっては、「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」といった音声メッセージによる火災警報音を出力させる。
また連動元となった住警器10−11の火災警報に伴う警報表示としては、例えばLEDを点灯させる。一方、連動先の住警器10−12にあっては、LEDを点滅させる。これによって、連動元警報と連動先警報におけるLEDによる警報表示を区別できるようにしている。
住警器10は、自己が火災を検知した場合、所定の第1無線通信プロトコルに従った火災連動信号を同じ警報システムに属する他の住警器に送信する。また住警器10は、同じ警報視システムに属する他の住警器から第1無線通信プロトコルに従って送信された火災連動信号を受信する。各警報システムにおける基本的な警報連動動作は、このような住警器10の送受信機能によって実現される。
住警器10における第1無線通信プロトコルによる送受信は、日本国内の場合には、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD−30(小電力セキュリティシステム無線局の無線設備標準規格)またはSTD−T67(特定小電力無線局テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備の標準規格)に準拠する。もちろん日本国内以外で使用する場合は、その地域の割当無線局の標準規格に準拠した内容を持つことになる。特定小電力無線局に準拠した住警器10の送信電力は<STS−30の場合は10mW以下であり、STD−T67の場合は10mW以下又は1mW以下であり、見通し通信距離は概ね100メートル程度となる。
住宅12−1にはガスメータ14の自動検針を含む管理や制御を行うガス管理システムを構築するための機器として、ガスメータ14に信号線接続された宅内通信アダプタ16−11、宅内通信アダプタ16−11に信号線接続された広域通信アダプタ18−1が設置され、更に住警器10−11には連携用の宅内通信アダプタ16−12が信号線接続されている。
住宅12−2も同様に、ガス管理システムを構築するための機器として、ガスメータ14に信号線接続された宅内通信アダプタ16−21、宅内通信アダプタ16−21に信号線接続された広域通信アダプタ18−2が設置され、更に住警器10−21には連携用の宅内通信アダプタ16−22が信号線接続されている。
また、以下、宅内通信アダプタ16−11〜16−22及び広域通信アダプタ18−1,18−2を枝番区別せずそれぞれを総称する場合は、宅内通信アダプタ16及び広域通信アダプタ18という。また、本実施形態にあっては、住宅12−1,12−2に設置した1台の住警器10−11,10−21にそれぞれ宅内通信アダプタ16−12,16−22を接続しているが、例えば他の全ての住警器10に宅内通信アダプタ16を接続しても良い。
ガスメータ14はガスがガス配管により供給される都市ガスの場合は都市ガスに適合したガスメータを設置し、ガスボンベにより供給される液化天然ガス(LPガス)の場合は液化天然ガスに適合したガスメータを設置する。
宅内通信アダプタ16は所定の第2無線通信プロトコルに従って信号を送受信する。また宅内通信アダプタ16と信号線接続されたガスメータ14との間は所定のバス通信プロトコルに従って信号を送受信する。
広域通信アダプタ18には携帯電話通信機能が設けられており、携帯電話基地局20−1,20−2、携帯電話網22及びインターネット24を経由してガス会社のデータセンタなどに設けたガス管理サーバ28との間で信号を送受信する。
また広域通信アダプタ18には無線LAN通信機能が設けられており、アクセスポイント25、公衆無線LAN通信網26及びインターネット24を経由してガス会社のデータセンタなどに設けたガス管理サーバ28との間で信号を送受信する。ガス管理サーバ28にはガス検針処理部34の機能とデータベース36が設けられている。
広域通信アダプタ18の携帯電話通信機能と無線LAN通信機能は、携帯電話網22又は公衆無線LAN通信網26のサービスエリアに対応して切替え使用される。なお、以下の説明では、広域通信アダプタ18の携帯電話通信機能により携帯電話網22を使用する場合を例とって説明する。
またインターネット24と通信可能に異状監視サーバ30が設けられる。異状監視サーバ30には連携制御部38の機能とデータベース40が設けられる。
ここで、宅内通信アダプタ16は第2無線通信プロトコルに従って各住宅内に内部ネットワークを形成し、また広域通信アダプタ18は第3通信プロトコルに従って外部の携帯電話網22又は公衆無線LAN通信網26及びインターネット24に結合するガス管理システムの外部ネットワークを形成する。
ここでは警報システム内で警報器同士が連動する場合を「連動」といい、また異なるシステム同士が連動する場合を「連携」という。また連携の結果、連携先のシステム内で連動することを「連携連動」という場合がある。
また、警報システム内で警報器同士が送受信する信号を「連動信号」といい、異なるシステムとの間で送受信する信号を「連携連動信号」という。前者の連動信号には、火災連動信号、火災復旧連動信号、警報停止連動信号及び障害連動信号等があり、後者の連携連動信号には火災連携連動信号、火災復旧連携連動信号、警報停止連携連動信号及び障害連携連動信号等があり、これらは請求項の記載に対応している。
またガス管理システムの宅内通信アダプタ16、広域通信アダプタ18、ガス管理サーバ28及び異状監視サーバ30との間で送受信される信号は、例えばヘッダ部とデータ部で構成された「パケット信号」を使用している。このため以下の実施形態では、火災連携連動信号、火災復旧連携連動信号、警報停止連携連動信号及び障害連携連動信号を、火災連携連動パケット信号、火災復旧連携連動パケット信号、警報停止連携連動パケット信号及び障害連携連動パケット信号として説明する。
宅内通信アダプタ16が信号を送受信する第2無線通信プロトコルとしては例えばIEEE802.15.4gの標準規格への盛り込みが予定されているガススマートメータ向けの無線通信プロトコルが使用される。
第2無線通信プロトコルの概要は次のようになる。使用周波数は、日本の場合、950.1〜955.7MHzであり、送信電力は1mWであることから、住警器10と同じ、特定小電力無線局の標準規格に準拠する。
また宅内通信アダプタ16には14バイトのアドレスが割当てられており、1回に送信するパケット信号のサイズは128バイトに固定されている。アドレス割当てはガス管理システムを構成する広域通信アダプタ18、ガス管理サーバ28、更にガス管理システムとの連携に使用する異状監視サーバ30に対しても行われ、パケット信号のヘッダ部における送信元IDと宛先ID及び中継に使用する転送元ID及び転送先IDに必要とするアドレスがセットされる。
なお、ガスメータ14及び住警器10−11,10−21については、宅内通信アダプタ16−1,16−2による近距離無線ネットワーク(内部ネットワーク)から見て外部の機器となることからアドレス割り当ては行わず、バス信号線を接続したインタフェース回路部を特定するポート番号等による識別を行う。勿論、ガスメータ14及び住警器10−11,21についても、宅内通信アダプタ16と同様に128バイトのアドレスを割当てても良い。
複数の宅内通信アダプタ16の間の通信はマルチホップ伝送として知られた多段中継伝送を行う。マルチホップ伝送の最大ホップ数(最大中継回数)は例えば5回に設定されている。
宅内通信アダプタ16−11〜16−22の各々には、中継回数に対応して通信可能なアダプタのID(識別情報)を登録した構成情報がメモリに予め記憶されており、送信するパケット信号のヘッダ部には送信元IDと宛先IDに加え、中継のための転送元IDと転送先IDが設けられていることから、構成情報から宛先IDに最小回数で到達できるアダプタIDを順次転送先IDにセットしてパケット信号を中継送信する。
また本実施形態の宅内通信アダプタ16は電池電源で動作しており、例えば10年間を超える電池寿命を保証するため、ビーコン方式と呼ばれる間欠送受信を行う。ビーコン方式は受信側アダプタから例えば3〜4秒周期で数ミリ秒のビーコン信号を間欠的に送信しており、送信側アダプタはビーコン信号を受信したタイミングでパケット信号を送信する。データ伝送速度は例えば100キロビット/秒と低速であるが、ガス検針データの収集は月数回程度であることから問題はない。
またガス管理システムで使用する第2無線通信プロトコルとしては、例えばRFID(Radio Frequency IDentification「電波による個体識別」の略)に割当てられた900MHzの周波数、即ち950〜957MHzを使用したZ−Wave(R)やZigBee(R)として知られたセンサネットワーク用の近距離無線通信プロトコルを使用することもできる。
特にZ−Wave(R)は、ホームオートメーション向けに開発された無線通信プロトコルであり、知能型メッシュネットワークトポロジーを使用しており、マスタノードを持たず、例えばノードA,B,Cが配置されている場合、ノードAとノードCがお互いに通信できない距離にあっても、その間に位置するノードBの中継機能によりノードAからノードCに電文を送信することかでき、本実施形態のガス管理システムの第2無線通信プロトコルとして好適である。
また家電向けの短距離無線通信規格として提供されているZigBee(R)にあっては1台のコーディネータとして機能するノードと、ルータとして機能する複数ノードを配置することで、コーディネータを中心にスター型のネットワークとボロジーを構築でき、またルータとして機能するノードのみの場合はピア・ツー・ピア型(Pear to Pear)のネットワークトポロジーを構築できる。
Z−Wave(R)やZigBee(R)といった900MHz帯の短距離無線通信も、送信電力を特定小電力無線局と同様に1mW以下としており、1mWとした場合の見通し通信距離は約100メートル程度となる。
一方、ガスメータ14と宅内通信アダプタ16の間、宅内通信アダプタ16と広域通信アダプタ18の間、及び住警器10と連携用の宅内通信アダプタ16の間はバス信号線により接続しており、所定のバス通信プロトコルに従ってパケット信号を送受信している。
バス通信プロトコルに従って送受信されるパケット信号は、例えば第2無線通信プロトコルに従って送受信されるパケット信号に準拠しており、パケット信号サイズは128バイトであり、ヘッダ部には送信元ID、宛先ID、転送元ID及び転送先IDが含まれる。また送信元IDには送信側インタフェース回路部のポート番号がセットされ、宛先IDには受信側インタフェース回路部のポート番号がセットされ、中継に使用する転送元IDと転送先IDは空きとなる。
広域通信アダプタ18は3G通信として知られた第3世代移動通信であり国際電気通信連合(ITU)が定めるIMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)規格に準拠した携帯態電話通信機能を備え、携帯電話基地局20−1,20−2、携帯電話網22及びインターネット24を経由してガス管理サーバ28や異状監視サーバ30との間でパケット信号を送受信できる。
また、広域通信アダプタ18は無線LAN通信機能も備えており、公衆無線LAN通信網26に設けたアクセスポイント25を経由してインターネット24上のガス管理サーバ28や異状監視サーバ30との間でパケット信号を送受信することもできる。
ガス管理システムは、ガス管理サーバ28に設けたガス検針処理部34により自動的にガス検針を行う。ガス検針のため、ガス管理サーバ28のデータベース36には例えば住宅12−1,12−2に設置したガスメータ14のIDをインデックスとして、利用者情報、ガス使用量、課金情報等を格納している。
ガス管理サーバ28は住宅12−1を例に取ると、例えば1週間に1回、当該住宅のガスメータ14に接続している宅内通信アダプタ16−11のアドレスを宛先IDとして検針要求パケット信号をインターネット24、携帯電話網22、携帯電話基地局20−1及び広域通信アダプタ18−1を経由して宅内通信アダプタ16−11に送信する。
検針要求パケット信号の有効受信を検知した宅内通信アダプタ16−11は、ガスメータ14から例えばその時点のガス積算量情報を取得し、積算量応答パケット信号として広域通信アダプタ18−1、携帯電話網22及びインターネット24を経由してガス管理サーバ28に向けて送信する。積算量応答パケット信号の有効受信を検知したガス管理サーバ28のガス検針処理部34は、ガス使用量を算出してデータベース36に格納し、所定の締め日にデータベース36のガス使用量に基づきガス料金を算出し、利用者銀行口座からの引き落処理等を行なわせる。
一方、警報システムで火災を検知して警報した場合のガス監視システムを利用した連携処理は次のようになる。
ここで本発明によるガス管理システムのネットワークを利用した住宅12−1,12−2の警報システム連携には図2に示す2つの通信方式がある。
(1) 広域通信アダプタ間直接通信方式
(2) サーバ経由広域通信アダプタ間通信方式
図2(A)は広域通信アダプタ間直接通信方式の概略であり、例えば住宅12−1の住警器10−11で火災を検知して警報した場合、または他の住警器10−12から第1無線通信プロトコルによる火災連動信号受信を検知して警報した場合には、バス通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号を生成し、バス信号線で接続した連携用の宅内通信アダプタ16−12送信する。宅内通信アダプタ16−12は、これを受信して有効の場合連携先となる住宅12−2に設置した宅内通信アダプタ16−22のアドレスを宛先IDとする第2無線通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号を生成し、宅内通信アダプタ16−11に送信する。
宅内通信アダプタ16−11はこれを受信して有効の場合バス通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号を広域通信アダプタ18−1に送信する。これを有効受信した広域通信アダプタ18−1は第3通信プロトコルとなる携帯電話網22の通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号に変換し、図1に示した携帯電話基地局20−1,20−2及び携帯電話網22で構成される広域通信網21を経由して住宅12−2の広域通信アダプタ18−2に送信する。
ここで広域通信網21は図1の携帯電話基地局20−1,20−2、携帯電話網22、アクセスポイント25、公衆無線LAN通信網26及びインターネット24で構成される。
これを有効受信した広域通信アダプタ18−2はバス通信プロトコル従った火災連携連動パケット信号に変換して宅内通信アダプタ16−21に送信して第2無線通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号に変換し、連携用の宅内通信アダプタ16−22に送信する。
住宅12−2の宅内通信アダプタ16−22は火災連携連動パケット信号の有効受信を検知した場合、対応する火災連携連動信号を住警器10−21に送信し、他の住宅12−1における火災発生を示す他住戸異状(火災)警報を出力させる。また住警器10−21は宅内通信アダプタ16−22からバス通信プロトコルに従った火災連携連動信号の有効受信を検知した場合、それを第1無線通信プロトコルに従った火災連携連動信号に変換し、自己が属する警報システム内となる住宅12−2の住警器10−22に送信し、他の住宅12−1における火災発生を示す他住戸火災警報を出力させる。
このような他住戸火災警報を実現するため、各連動信号および連携連動信号には住宅12−1に設けた送信側警報システムのグループ符号が付されており、各住警器10はこれを識別処理するが、これに加えて連動元住警器10−11のIDを付して同様に認識処理するようにすることで、他住戸の火災発生を示す火災警報内容は住宅12−1を特定するだけでなく、その住警器10−11によって検知されたことまでを特定する内容とすることができる。
また住警器10−11で火災を検知して宅内通信アダプタ16−12から火災連動パケット信号を住戸12−2の宅内通信アダプタ16−22宛てに送信させた後に、住警器10−11で火災復旧または警報停止スイッチによる警報停止操作を検知した場合は、火災検知時同様の手順で宅内通信アダプタ16−12から火災復旧連動パケット信号または警報停止連動パケット信号を住戸12−2の宅内通信アダプタ16−22宛てに送り、住警器10−21,10−22から出力されている他住戸火災警報を停止させる。
図2(B)はサーバ経由広域通信アダプタ間通信方式の概略であり、例えば住宅12−1の住警器10−11で火災を検知した場合、宅内通信アダプタ16−12により異状監視サーバ30のアドレスを宛先アドレスに指定した火災連携連動パケット信号を生成し、宅内通信アダプタ16−11.広域通信アダプタ18−1、広域通信網21を経由して広域通信網21の異状監視サーバ30に火災連携連動パケット信号を送信する。
この火災連携連動パケット信号を有効受信した異状監視サーバ30は、連携制御部38の機能により、データベース40を検索して住宅12−2の連携用の宅内通信アダプタ16−22のアドレスを取得して火災連携連パケット信号を生成し、住宅12−2の広域通信アダプタ18−2及び宅内通信アダプタ16−21,16−22を経由して住警器10−21に送信し、住警器10−21から他の住宅12−1での火災発生を示す他住戸火災警報を出力させる。
また住警器10−21は宅内通信アダプタ16−22からの火災連携連動信号の有効受信を検知した場合、それを第1無線通信プロトコルに従った火災連携連動信号に変換し、自己が属する警報システム内となる住宅12−2の住警器10−22に送信し、他の住宅12−1における火災発生を示す他住戸火災警報を出力させる。
また住警器10−11で火災を検知して宅内通信アダプタ16−12から火災連動パケット信号を異状監視サーバ30宛に送信させた後に、火災復旧または警報停止スイッチによる警報停止操作を検知した場合は、火災検知時同様の手順で宅内通信アダプタ16−12から火災復旧連動パケット信号または警報停止連動パケット信号を異状監視サーバ30宛に送り、異状監視サーバ30の処理により住宅12−1の宅内通信アダプタ16−22宛先とする火災復旧連動パケット信号または警報停止連動パケット信号を送信し、これを宅内通信アダプタ16−22で受信して有効の場合、住警器10−21,10−22から出力されている他住戸火災警報を停止させる。
このサーバ経由広域通信アダプタ間通信方式のメリットは、異状監視サーバ30において宛先アドレスを自由に設定できるため、例えば火災連携連動信号を住宅12−2の連携用の宅内通信アダプタ16−12のみならず、別の住宅12−3の宅内通信アダプタ16−32にも送信して住警器10−31から他住戸火災警報を出力させることができ、1対n通信を可能とし、3住戸以上の警報システムを連携させることができる。
また図2(B)の広域通信アダプタ間通信方式においては、異状監視サーバ30に設けた連携制御部38により、利用者端末となる携帯電話32に連携させることができる。
異状監視サーバ30は火災連携連動パケット信号の有効受信を検知した場合、アプリケーションとして設けた連携制御部38の機能により、有効受信した火災連携連動パケット信号のデータ部の内容を処理し、処理結果をインターネット24、携帯電話網22及び携帯電話基地局20−1を介して利用者の携帯電話32に伝送させる。そして、これを受けて携帯電話32は火災警報を出力する。携帯電話32における火災警報の出力は、表示画面出力やスピーカからの発音出力等、適宜の形態で行わせることができる。
また住警器10−11で火災を検知して宅内通信アダプタ16−12から火災連動パケット信号を異状監視サーバ30宛に送信させた後に、火災復旧または警報停止スイッチによる警報停止操作を検知した場合は、火災検知時同様の手順で宅内通信アダプタ16−12から火災復旧連動パケット信号または警報停止連動パケット信号を異状監視サーバ30宛に送り、連携制御部38で処理後、処理結果に対応した警報停止信号を携帯電話32へ送信させて、携帯電話32の警報画面に警報停止や火災復旧を表示させて火災警報を解除させる。
携帯電話32での火災警報解除動作は、火災警報出力同様に解除の旨を出力するか、或いは単に火災警報出力を停止する等、適宜の動作とすることができる。
なお、住警器10−11は他の住警器から送信される火災や火災復旧、警報停止操作を示す連動信号有効受信を検知した場合には、宅内通信アダプタ16−12から異状監視サーバ30宛に連携連動パケット信号を送信することとあわせて、必要に応じ、自己のグループに属する別の住警器10−12に対して対応連動信号を中継送信する。
また異状監視サーバ30の連携制御部38は、火災連携連動パケット信号の有効受信を検知した場合、ヘッダ部の宛先IDに宅内通信アダプタ16−12のアドレスをセットし、データ部にガス遮断制御情報(ガス遮断制御コマンド)をセットしたガス遮断制御連携連動パケット信号(遮断制御連携連動信号)を生成して宅内通信アダプタ16−11宛てに送信し、宅内通信アダプタ16−11でガス遮断制御連携連動パケット信号の有効受信が検知された場合、ガスメータ14にガス遮断制御パケット信号を送信させてガスメータ14に内蔵した遮断装置の遮断動作によりガス供給を停止させるようにしても良い。
このようなガス遮断制御連携連動パケット信号の送信によるガス供給遮断は、異状監視サーバ30からではなく、異状監視サーバ30からガス管理サーバ28に火災連携連動パケット信号を送信して火災警報を出力させ、この火災警報に基づくガス管理サーバ28の処理としてガス遮断制御連携連動パケット信号を送信させてガス供給遮断を行うようにしても良い。
ここで、本実施形態における第1無線通信プロトコル、第2無線通信プロトコル及び第3無線通信プロトコルは、請求項の第1通信プロトコル、第2通信プロトコル及び第3通信プロトコルに対応する。
また、図1における各無線通信プロトコルによる通信経路を整理すると、例えば住宅12−1に設置した住警器10−11と10−12の間、住宅12−2に設置された住警器10−21と10−22の間は第1無線通信プロトコル経路11aとなり、各住宅のガスメータ14をそれぞれ接続した宅内通信アダプタ16−11,16−21と住警器10−11,10−21をそれぞれ接続した宅内通信アダプタ16−12,16−22との間の各経路は第2無線通信プロトコル経路11bとなり、更に広域通信アダプタ18−1と例えば携帯電話基地局20−1との間、広域通信アダプタ18−2と例えば携帯電話基地局20−2との間は第3無線通信プロトコル経路11cとなる。
なお、住警器10−11,10−12の間及び住警器10−21,10−22の間の第1無線通信プロトコル経路11aは図示以外の他の住警器を含め、同一グループ内で相互に直接及び中継による第1無線通信プロトコル経路が経由される。また広域通信アダプタ18−1,18−2と例えば公衆無線LAN通信網26のアクセスポイント25の間は別の第3無線通信プロトコル経路が形成される。
図3は図2(B)のサーバ経由広域通信アダプタ間通信方式により携帯電話に表示される火災警報画面の一例を示した説明図である。図3において、携帯電話32は異状監視サーバ30から火災警報信号を有効受信した場合に警報画面700を表示させると共に火災警報音を出力させる。
警報画面700には例えば住宅12−1の名称を「住宅A」、住宅12−2の名称を「住宅B」とすると、例えば「住宅Aの火災警報器が作動しました 確認してください」といった警報メッセージ702が表示される。もちろん、火災を検知した火災警報器までを特定する内容とすることもできる。
また警報画面700上の警報メッセージ702の下には操作部位として確認釦704、住宅A自動ダイヤル釦706、住宅B自動ダイヤル釦708、119自動ダイヤル釦710及び710自動ダイヤル釦712、警報停止釦714などが表示され、各釦は透明なタッチパネルとなっていることから、必要な操作を行なうことができる。
例えば警報停止釦704を操作すると確認信号が携帯電話地上局20−1及び携帯電話網22を経由して異状監視サーバ30に送信され、利用者に火災警報が通知されたことを認識可能とする。住宅A自動ダイヤル釦706又は住宅B自動ダイヤル釦708を操作した場合は、住宅12−1又は12−2に設置された固定電話との通話接続を可能とする。更に、119自動ダイヤル釦708、110自動ダイヤル釦710を操作した場合は、必要に応じて消防機関や警察機関との通話接続を可能とする。
また警報停止釦714を操作した場合には、警報停止連携連動パケット信号が例えば異状監視サーバ30宛てに送信され、これを有効受信した異状監視サーバ30は住宅12−1,12−2に設置している連携用の宅内通信アダプタ16−12,16−22宛てに警報停止連携連動パケット信号を送信し、住警器10−11〜10−22から出力されている火災警報を停止させる。
このように携帯電話32による火災警報出力は、図1の異状監視サーバ30に示した連携制御部38の機能により実現される。連携制御部38は加入者のサービス申し込みに基づいて有効に機能し、データベース40に連携制御に必要な情報として、住宅12−1,12−2に設置している住警器10−11〜10−22の識別符号(ID)、例えばシリアル番号に対応して設置場所を示す情報を予め登録している。
異状監視サーバ30は火災連携連動パケット信号を有効受信した場合、住警器識別符号(ID)によりデータベース40を参照して設置場所の情報を取得し、図3に示したように、住宅を特定した住警器の作動を示す警報表示を可能とする。
もちろん、このように異状監視サーバ38に設けたデータベース40や連携制御部38が持つ機能構成の任意の一部または全部を携帯電話32側に設けても良い。また、データベース40を異状監視サーバ30側に設ける場合には、上記住警器識別符号等の登録を、携帯電話32や別のパーソナルコンピュータ等からインターネット24経由で異状監視サーバ30のユーザ用ホームページ等へアクセスして行うようにしても良い。
このように利用者端末との連携は、住宅12−1,12−2の警報システムで火災が検知されて警報された場合、インターネット24上の異状監視サーバ30に火災連携連動パケット信号を送信し、異状監視サーバ38の処理により利用者の携帯電話32から発生住戸を特定した火災警報を出力させることで、利用者が外出中であっても不在中に警報システムを連携させている複数住宅のいずれかで検知した火災を知り、迅速かつ適切な対応をとることができる。
[住警器の構成]
図4は本発明で使用する無線連動型煙式の住警器の外観を示した説明図であり、図4(A)に正面図を、図4(B)に側面図を示している。なお、取付フック45を設けているほうを上側とする。
図4において、本実施形態の住警器10の筐体はカバー42と本体44で構成されている。カバー42の中央には突出部を設け、突出部の周囲に複数の煙流入口を開口し、その内部には検煙部46が配置され、火災に伴う煙が検煙部46に流入して所定濃度に達したときに後述する警報制御部で火災を検知するようにしている。検煙部46としては、例えば公知の散乱光式検煙機構が適用できる。
カバー42の左下側には音響孔48が設けられ、この背後にブザーやスピーカを内蔵し、警報音や音声メッセージを出力できるようにしている。カバー42の下側には警報停止スイッチ50が設けられている。
警報停止スイッチ50は、半透明部材で形成されたスイッチカバーを押圧操作すると、プッシュスイッチ(図示せず)が押圧されるようになっている。スイッチカバー内部のプッシュスイッチ近傍には、警報等の表示を行うLED52が配置されている。
警報停止スイッチ50は外部から住警器10の機能の自己点検実施を指示する点検スイッチとしての機能を兼ねている。例えば、火災警報出力中に警報停止スイッチ50が操作されると火災警報を停止し、通常状態で警報停止スイッチ50が操作されると所定の機能について自己点検を実施し、LED52やスピーカ等により結果を報知する。ここで通常状態とは、少なくとも火災警報出力中または障害警報出力中でない状態を指す。
また本体44の裏側上部にはその略中央部に挿通孔を有する取付フック45が設けられており、設置する部屋の壁にビスなどをねじ込み、この取付フック45の挿通孔にビスを通して引っかけることで、壁面に住警器10を所謂壁掛け状に固定設置することができる。
図5は本発明で用いる住警器および連携用の宅内通信アダプタの要部構成を示したブロック図である。なお、以下の説明は図2(B)のサーバ経由広域通信アダプタ間通信方式を例にとって説明する。
また、これは一例であり、各機能の分離、統合は任意に行うことができる。また各機能のそれぞれの一部または全部は、ソフトウェア(プログラム)によって実行されるものであっても、ハードウェアによって実行されるものであっても良い。
また図5では、住宅12−1に設置した住警器10−11について示しているが、他の住警器10−12〜10−22についても同様の構成となる。なお、これまで説明した連携用の宅内通信アダプタ16−12,16−22を接続する住警器10−11,10−21は、そのためのインタフェース回路部を備えているが、他の住警器10−12,10−22はインタフェース回路部を必ずしも設けていなくても良い。
まず住警器10−11を説明する。住警器10−11はワンチップCPUとして知られたプロセッサ100を備え、プロセッサ100に対しては、アンテナ104を接続した第1無線通信プロトコルの送受信を行う第1無線通信部102、連携用の宅内通信アダプタ16−12との間でバス通信プロトコルに従って信号の送受信を行うインタフェース回路部106、センサ部108、報知部110、操作部112、メモリ114が設けられ、電池電源116は必要各部に電源を供給している。
第1無線通信部102にはアンテナ104を接続した第1送信回路118と第1受信回路120が設けられている。第1無線通信部102はこのアンテナ104を介して他の住警器10−12との間で、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格に準拠した第1無線通信プロトコルに従って火災、火災復旧、警報停止、障害などの各種の連動信号を送受信する。
第1無線通信部102の第1送信回路118における第1無線通信プロトコルによる連動信号の送信は、所定時間T1、例えばT1=3秒に亘り連動信号を送信する動作を、所定時間T2、例えばT2=2秒の休止時間を空けて例えば4回繰り返している。このT1=3秒送信、T=2秒休止は特定小電力無線局の標準規格に準拠したものである。またT1=3秒の送信動作は、その内の最初から例えば2.8秒はダミー信号の送信であり、残り0.2秒の時間に連動信号の反復送信を行う。
また、第1無線通信部102の第1受信回路120における第1無線通信プロトコルによる受信は、他の住警器10−12からの連動信号を間欠受信して解読する。間欠受信は、所定周期T3毎に、例えばT3=7秒毎に受信可能時間T4、例えばT4=100ミリ秒のあいだ受信動作を繰り返しており、受信可能時間T4の間に送信ダミー信号をキャリアセンスにより検知すると所定時間のあいだ連続受信に切替えてダミー信号に続く連動信号を受信して解読する。
なお、受信した信号はプロセッサ100に設けた警報制御部128で解読される。以下、この解読までを含めて受信と呼ぶことがある。また特に、解読の結果有効な信号と判定されることを区別して表す場合には有効受信と呼ぶ。また請求項における「受信を検知」は、「有効受信」或いは「有効受信を検知」を意味する。
また第1無線通信プロトコルでは、住警器10−11自身が火災又は火災以外の事象を検知して連動信号を送信した場合、これを有効受信した他の住警器10−12から連動信号を正常に有効受信したことを示す確認応答信号(以下「ACK信号」と云う)が有効受信されるか否か監視している。
他の住警器のうち、ACK信号が有効受信されないものを検知した場合、住警器10−11はACK信号が有効受信された他の住警器に対し中継要求有り連動信号を送信し、中継要求有りの連動信号を有効受信した住警器からAKC信号未応答の住警器へ中継要求有りの連動信号を中継送信させる。中継要求有りの連動信号を有効に中継受信したAKC信号未応答の住警器は中継要求有りの連動信号に対しACK信号を返信し、このACK信号が他の住警器の中継(返信の中継)を経て連動元の住警器10−11で受信される。これによってもACK信号が有効受信されない住警器がある場合には、通信障害等と判定し、所定の報知処理や連動処理、後述する連携処理等を行う。
上述した中継機能は、1つの連動グループ、例えば住宅12−1に3台以上の住警器が設置されている場合に役立つ。図1の例では住宅12−1には住警器10−11と住警器10−12の2台しか設置されていないので、住警器10−11は自己が送信した連動信号に対して住警器10−12からACK信号(返信)が有効受信されない場合には、通信障害等と判定し、所定の報知処理や後述する連携処理等を行うことになる。
第1無線通信プロトコルで送受信する信号は、連番、送信元ID、グループID及び事象符号を含むフォーマットで構成されている。連番は住警器毎に独立して生成される符号であり、連動信号の生成順或いは送信順を示す連続番号である。これに基づいて例えば再中継の禁止等の管理を行うことができる。送信元IDは各住警器を特定する例えば住警器のシリアル番号等であり、グループIDは図1のように住宅12−1,12−2の設置した住警器10−11,10−12若しくは住警器10−21,10−22の各々で相互に連動を行う連動グループを構成するための符号である。
事象符号は、火災などの事象内容を表す符号であり、本実施形態にあっては4ビット符号を使用しており、例えば
0001=火災
0010=ACK
0011=警報停止
0100=復旧
0101=センサ障害
0110=ローバッテリー障害
0111=復旧(火災復旧、障害復旧)
としている。即ち、本実施形態の住警器は、自己の事象として、異状検知(火災検知)、異状復旧(火災復旧)、警報停止、障害検知又は障害復旧に応じて事象符号を含む連動信号を送信し、また他の住警器からの連動信号の受信に対応した処理を行う。
なお、先述した「中継要求有り」を示す符号はここでは省略しているが、ビット数を増やすことで、当然これも事象符号に追加することができる。また中継送信する連動信号には、送信元(連動元)の住警器を示すIDと中継を行う住警器のIDの両方を付加する。更に、送信先を指定するIDを付加しても良い。
また、先述した「中継要求有り」を示す符号はここでは省略しているが、例えば「1111」に割り当てることで当然これも事象符号に追加することができる。また、その他例えば「0000」を定期的な通信確認用に割り当てても良い。もちろん、ビット数を増やすことで更に多くの事象符号を割り当てることができる。
インタフェース回路部106には連携用の宅内通信アダプタ16−12がバス信号線60を介して接続される。インタフェース回路部106には送信バス回路122と受信バス回路124が設けられ、所定のバス通信プロトコルに従って火災監視に伴う各種の信号を送受信する。またインタフェース回路部106には所定のポート番号が割当てられている。
センサ部108には、散乱光式の煙検知原理によって煙を検出して煙濃度に応じた検出信号を出力する検煙部16を設けている。
報知部110には警報音等を出力する音響出力器であるスピーカ126と警報表示等を行うLED52が、図示しないそれぞれの駆動回路と共に設けられている。スピーカ126は、警報制御部128からの制御を受けて、住警器10−11がメモリ114等に記憶している各種のデータ等に基づいて音声メッセージや警報音等を出力する。LED52は点滅や明滅、点灯などにより、火災などの異状その他事象を表示により報知する。
操作部112には警報停止スイッチ50が設けられ、警報停止スイッチ50は前述したように点検スイッチとしての機能を兼ねている。
メモリ114には、連動信号の生成に使用する連番、識別符号、グループ符号等が格納されている。
電池電源116は、例えば所定セル数のリチウム電池やアルカリ乾電池を使用しており、必要各部へ電源を供給する。電池容量としては住警器10−11における回路部全体の低消費電力化により、例えば10年の寿命を保証している。
プロセッサ100にはプログラムの実行により実現される機能として、警報制御部128と連携処理部130の機能が設けられる。
警報制御部128は、センサ部108に設けた検煙部46からの検出信号に基づく火災の有無、操作部112による警報停止指示入力の有無や点検指示入力の有無、センサ部108に設けた検煙部46からの検出信号が低下して火災検知状態が解消される火災復旧の有無、センサ障害やローバッテリー障害有無等の事象を検知する。また警報制御部128は第1受信回路120を介して他の住警器10−12からの連動信号の解読結果として得られた連動信号有効受信の有無およびその連動内容を検知する。
また警報制御部128は、センサ部108に設けた検煙部46の煙検出信号に基づき火災有りを検知した場合に、報知部110に対しスピーカ126から連動元を示す火災警報音例えば「ウーウー 火事です 火事です 確認して下さい」の音声メッセージを繰り返し出力させる制御を行うと共に、LED52を点灯させて連動元を示す火災警報表示を行わせる制御を行い、また、第1無線通信部102の第1送信回路118に対して第1無線通信プロトコルに従った火災連動信号をアンテナ104から他の住警器10−12に向けて送信させる制御を行う。
また警報制御部128は、第1無線通信部102のアンテナ104および第1受信回路120を介して他の住警器10−12の何れかから第1無線通信プロトコルに従った火災連動信号を有効受信したことを検知した場合に、連動先を示す警報動作として報知部110のスピーカ126から連動先を示す警報音例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」となる音声メッセージを繰り返し出力させる制御を行うと共にLED52を例えば点滅させて連動先を示す警報表示を行わせる。また更に、第1送信回路118に、連動元からの火災連動信号を有効受信したことに伴う応答信号(返信)としてACK信号を送信させる制御を行う。
また警報制御部128は、連動元を示す火災警報音の出力中に自己の警報停止スイッチ50の操作を検知した場合、報知部110を制御してスピーカ126からの警報音出力とLED52の警報表示出力による火災警報動作を停止させると共に、第1無線通信部102の第1送信回路118に対して第1無線通信プロトコルに従った警報停止連動信号をアンテナ104から他の住警器10−12に向けて送信させる制御を行う。
なお、住警器10−11は、連動元を示す火災警報音の出力中に他の住警器10−12からの警報停止連動信号の有効受信を警報制御部128で検知した場合、警報制御部128は、火災警報音と火災警報表示のうち少なくとも一方は、少なくとも所定期間が経過するまで停止制御せずに、連動元が識別できるようにする。
また警報制御部128は、連動先を示す警報音の出力中に警報停止スイッチ50の操作又は他の住警器10−12からの警報停止連動信号の有効受信を検知した場合、報知部110を制御してスピーカ126からの音声メッセージによる警報音とLED52の警報表示による火災警報の出力を停止させる。
さらに、警報制御部128は、火災連動信号受信時と同様に、警報停止連動信号受信に伴うACK信号を返信する。なお、後述する各ケースでも同様であるので、住警器間の通信に伴うACK信号の返信については説明を省略する。なお、住警器とゲートウェイ装置間の通信においても同様にACK信号の送受信処理を行うようにすることができるが、これも説明を省略する。また、通信のリトライ等についても適宜行うようにすることができるが、本明細書では説明を省略している。
また警報制御部128には、図示しない電圧監視回路と協働して電池電源116から供給される電源電圧が所定レベル未満となるローバッテリー障害の監視機能が設けられ、このローバッテリー障害監視はビルトインテストとしてバックグラウンドで周期的に自動実行され、都度結果がメモリ114に更新記録されている。
具体的には、ローバッテリー障害監視は、所定の測定時間間隔(周期)、例えば4時間間隔で電池電源116から供給される電源電圧を、図示しない電圧監視回路を介して読み込んで所定の閾値電圧と比較するビルトインテストを実施し、この閾値電圧未満の時にローバッテリー障害を予備判定してメモリ114にカウント記憶しておき、更にローバッテリー障害の予備判定が連続して所定回数続いた場合にローバッテリー障害と判定(確定)して検知し、ローバッテリー障害フラグをセットしてメモリ114に更新記憶する。
また警報制御部128には、センサ部108の障害(部品劣化や故障等を含む)を監視するセンサ障害監視機能が設けられ、同じくビルトインテストとしてバックグラウンドで周期的に自動実行されている。具体的には、センサ障害監視は、所定の測定時間間隔(周期)、例えば1秒間隔でセンサ部108の検煙部46から出力される煙検出信号を読み込んでメモリ114に保持し、所定の時間間隔、例えば10分毎に、メモリ114に保持している直近10分間ぶんの検出データの平均値を求め、この平均値が所定の基準レベル(零点レベルという)を下回った場合に、出力停止状態である等としてセンサ部108の障害と判定して検知し、センサ障害フラグをセットしてメモリ114に更新記憶させる。
また警報制御部128は、通常状態で点検スイッチとして機能する警報停止スイッチ50の操作による点検指示操作(点検指示入力)を検知した場合、メモリ114にローバッテリー障害フラグ又はセンサ障害フラグがセット記憶されていることを判別した場合には、報知部110からローバッテリー障害警報又はセンサ障害警報を出力させ、更に、第1無線通信部102の第1送信回路118を介して第1無線通信プロトコルに従ってローバッテリー障害連動信号又はセンサ障害連動信号を他の住警器10−12に送信して障害連動先を示すローバッテリー障害警報又はセンサ障害警報を出力させる。
もちろん、ローバッテリー障害やセンサ障害は、点検指示操作によらずビルトインテストでその障害を検知した時点で報知、連動信号送信するようにしても良い。
またローバッテリー障害やセンサ障害以外にも、各種の回路故障や経年劣化等の障害を検知して同様の処理を行わせても良い。
連携処理部130は、警報制御部128で火災を検知した場合、又は、第1無線通信部102のアンテナ104及び第1受信回路120を介して他の住警器10−12の何れかから第1無線通信プロトコルに従った火災連動信号の有効受信を検知した場合、警報制御部128からの指示を受けてバス通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号を生成し、インタフェース回路部106の送信バス回路122からバス信号線60を介して連携用の宅内通信アダプタ16−12に送信させる。
インタフェース回路部106から送信させる火災連携連動パケット信号のヘッダ部における送信元IDにはインタフェース回路部106のポート番号がセットされ、宛先IDには宅内通信アダプタ16−12に設けたインタフェース回路部206−1のポート番号がセットされる。また火災連動パケット信号のデータ部には、有効受信した火災連動信号から得られた連動元となる住警器の送信元ID、グループID及び事象符号がセットされる。
また連携処理部130は、警報制御部128で火災復旧を検知した場合、又は、第1無線通信部102の第1受信回路120を介して他の住警器10−12のから第1無線通信プロトコルに従った火災復旧連動信号の有効受信を検知した場合、警報制御部128からの指示を受けてバス通信プロトコルに従った火災復旧連携連動パケット信号を生成し、インタフェース回路部106の送信バス回路122からバス信号線60を介して連携用の宅内通信アダプタ16−12に送信させる。
また連携処理部130は、警報制御部128で操作部112における警報停止操作を検知した場合、又は、第1無線通信部102の第1受信回路120を介して他の住警器10−12の何れかから第1無線通信プロトコルに従った警報停止連動信号の有効受信を検知した場合、警報制御部128からの指示を受けてバス通信プロトコルに従った警報停止連携連動パケット信号を生成し、インタフェース回路部106の送信バス回路122からバス信号線60を介して連携用の宅内通信アダプタ16−12に送信させる。
また連携処理部130は、警報制御部128でビルトインテスト結果或いは警報停止スイッチ50の操作による点検結果としてローバッテリー障害またはセンサ障害を検知した場合、又は、第1無線通信部102の第1受信回路120を介して他の住警器10−12の何れかから第1無線通信プロトコルに従ったローバッテリー障害またはセンサ障害の障害連動信号を有効受信したことを検知した場合、警報制御部128からの指示を受けてバス通信プロトコルに従った障害連携連動パケット信号を生成し、インタフェース回路部106の送信バス回路122からバス信号線60を介して連携用の宅内通信アダプタ16−12に送信させる。
さらに連携処理部130は、インタフェース回路部106の受信バス回路124を介して、連携用の宅内通信アダプタ16−12から図3に示した携帯電話32の警報停止釦714の操作に基づいて送信された警報停止連携連動パケット信号の有効受信を検知した場合、警報制御部128に指示して火災警報の出力制御を停止させ、更に、警報制御部128から第1無線通信部102の第1送信回路118に指示させて他の住警器10−12へ第1無線通信プロトコルに従った警報停止連動信号を送信させて火災警報を停止させる。携帯電話32の操作に基づく他の制御連携連動信号についても同様に、制御内容に対応する処理を行わせる。
[宅内通信アダプタの構成]
次に宅内通信アダプタ16−12を説明する。尚、他の宅内通信アダプタ16−11,16−21,16−22も同じになる。
宅内通信アダプタ16−12はプロセッサ200を備え、プロセッサ200に対しては、アンテナ204を接続した第2無線通信プロトコルの送受信を行う第2無線通信部202、インタフェース回路部206−1,206−2、表示灯208、操作部210、メモリ212及び電池電源214を設けている。ここでインタフェース回路部206−1,206−2の2回路の内、インタフェース回路部206−1が住警器10−11とバス信号線60で接続されてバス通信プロトコルに従った信号の送受信を行う。
インタフェース回路部206−1,206−2は、それぞれ固有のポート番号が割当てられており、住警器10−11に設けたインタフェース回路部106と同じバス通信プロトコルに従ってパケット信号を送受信する。
第2無線通信部202にはアンテナ204を接続した第2送信回路216と第2受信回路218が設けられている。プロセッサ200には通信制御部224の機能が設けられ、第2無線通信部202及びアンテナ204を介して他の宅内通信アダプタ16−11との間で、例えば900MHz帯を使用して第2無線通信プロトコルに従って各種パケット信号を送受信する。
通信制御部224により制御される第2無線通信プロトコル伝送は、前述したように、ビーコン方式によりパケット信号を送受信しており、複数の宅内通信アダプタ16の間の相互通信はマルチホップ伝送として知られた多段中継伝送を行う。また送受信するパケット信号はヘッダ部とデータ部で構成され、ヘッダ部には、送信元ID、宛先ID、転送元ID及び転送先IDが含まれる。
通信制御部224はインタフェース回路部206−1の受信バス回路222を介して住警器10−11からバス通信プロトコルに従った火災連動パケット信号を受信し、これを解読して有効受信を検知した場合、第2無線通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号に変換し、第2無線通信部202に送信を指示して第2送信回路216からアンテナ204を介して送信させる。
第2無線通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号への変換は、ヘッダ部の送信元IDに自己アドレス、宛先IDに異状監視サーバ30のアドレス、転送元IDに自己アドレス、更に転送先IDに宅内通信アダプタ16−11のアドレスをセットし、データ部にはインタフェース回路部206−1で有効受信したパケット信号のデータ部となる住警器10−11の送信元ID、グループID、事象符号を含む火災連動信号をそのままセットする。
また通信制御部224はインタフェース回路部206−1の受信バス回路222を介して住警器10−11からバス通信プロトコルに従った火災復旧連動パケット信号、警報停止連動パケット信号または障害連動パケット信号し、その解読により有効受信を検知した場合にも、同様にして第2無線通信プロトコルに従った対応する連携連動パケット信号に変換し、第2無線通信部202に送信を指示して第2送信回路216からアンテナ204を介して送信させる。
また、図1の異状監視サーバ30からは、携帯電話32の警報停止操作に基づく警報停止連携連動パケット信号が宅内通信アダプタ16−12のアドレスを宛先IDとして送信されてくることから、通信制御部224は、第2無線通信部202のアンテナ204及び第2受信回路218を介して第2通信プロトコルに従った警報停止レン例連動パケット信号を受信し、これを解読して有効受信を検知した場合、バス通信プロトコルに従った警報停止連携連動パケット信号に変換し、インタフェース回路部206−1に送信を指示して送信バス回路220を介して住警器10−11に警報停止連携連動パケット信号を送信させ、火災警報を停止させる。
また通信制御部224は第2無線通信部202のアンテナ204及び第2受信回路218を介して受信したパケット信号の解読により、ヘッダ部の宛先IDが自分のアドレスでないことを検知した場合、中継パケット信号であることを認識し、メモリ212の構成情報に基づき、転送元IDに自己アドレスをセットすると共に転送先IDにメモリ212の構成情報に基づく中継先のアダプタアドレスをセットした中継パケット信号に変換し、第2無線通信部202に送信を指示して第2送信回路216からアンテナ204を介して送信させる。
なお、メモリ212には構成情報として同一住宅内の住警器10−11のメモリ114に格納されているのと同じグループIDが含まれており、住警器10−11,10−12と宅内通信アダプタ16−11,16−12は信号電文の内容から自己に属するグループのものか否かを判別することができるようになっている。
ここで、図1に示した住宅12−1の宅内通信アダプタ16−11も図5の宅内通信アダプタ16−12と同じであるが、宅内通信アダプタ16−11は2回路のインタフェース回路部206−1,206−2のそれぞれに当該住宅のガスメータ14と広域通信アダプタ18−1とを接続しているのに対し、宅内通信アダプタ16−12はインタフェース回路部206−1のみに住警器10−11を接続している点で相違する。
ガスメータ14と広域通信アダプタ18−1を接続した宅内通信アダプタ16−11の通信制御部224は、インタフェース回路部206−2の受信バス回路222を介してガス管理サーバ28が送信したバス通信プロトコルに従った検針要求パケット信号を受信し、その解読により有効受信を検知した場合、バス通信プロトコルに従った検針要求パケット信号に変換してインタフェース回路部206−1に送信を指示して送信バス回路220からガスメータ14に送信させる。
これに対応してガスメータ14からバス通信プロトコルに従ってガス積算量を示す積算量応答パケット信号が送信されることから、通信制御部224はインタフェース回路206−2の受信バス回路222を介して積算量応答パケット信号を受信し、その解読により有効受信を検知した場合、第2無線通信プロトコルに従った積算量応答パケット信号に変換し、インタフェース回路部206−2に送信を指示して送信バス回路220から広域通信アダプタ18−1に送信させ、広域通信アダプタ18−1で第3通信プロトコルに従った積算量応答パケット信号に変換させて、ガス管理サーバ28宛てに送信させる。
[広域通信アダプタの構成]
図6は本発明で用いる広域通信アダプタの実施形態を示した要部構成ブロック図である。これは一例であり、各機能の分離、統合は任意に行うことができる。また各機能の任意の一部または全部は、ソフトウェア(プログラム)によって実行されるものであっても、ハードウェアによって実行されるものであっても良い。また図6では、住宅12−1に設置した広域通信アダプタ18−1について示しているが、住宅12−2に設置した広域通信アダプタ18−2についても同様の構成となる。
図6において、広域通信アダプタ18−1はプロセッサ300、アンテナ304を接続した第3無線通信部302、インタフェース回路部306、表示部308、操作部310、メモリ312及び電池電源による電源回路部314を設けている。なお、電池電源に替え、商用交流電源から直流電源を生成して必要各部へ供給する電源回路部を設けても良い。
第3無線通信部302には携帯電話通信部316と無線LAN通信部318が設けられ、図1に示した携帯電話網22の携帯電話基地局20−1,20−2または公衆無線LAN通信網26のアクセスポイント25との間でそれぞれに対応した第3無線通信プロトコルに従ってパケット信号送受信を行う。携帯電話通信部316と無線LAN通信部318はそれぞれのサービスエリアに応じて例えば自動的に切替えられる。なお、携帯電話通信部316と無線LAN通信部318は少なくとも何れか一方を設け、他方を省略しても良い。この場合は切替えを行わず何れか一方に対応したサービスエリアに対してのみ通信を行うシステムとなる。
携帯電話通信部316の第3無線通信プロトコルは、前述したように、例えば3G通信として知られた第3世代移動通信である国際電気通信連合(ITU)が定めるIMT−2000規格に準拠しており、第3無線通信部302としては例えば、IMT−2000規格に準拠した送受信回路チップを使用している。
また無線LAN通信部318の第3無線通信プロトコルは、公衆無線LAN通信網26に接続するIEEE802.11b/gの規格に準拠しており、無線LAN通信部318としては例えば、Fi−Wiアライアンスが認証した送受信回路チップを使用すれば良い。
携帯電話網22のサービスエリアでの設置を例にとると、第3無線通信部302の携帯電話通信部316は図1に示した携帯電話基地局20−1及び携帯電話網22を経由してインターネット24に接続しているガス管理サーバ28及び異状監視サーバ30との間で第3無線通信プロトコルに従ってパケット信号を送受信する。
インタフェース回路部306は図5の住警器10−11及び宅内通信アダプタ16−12に設けたインタフェース回路部106,206−1,206−2と同じバス通信プロトコルに従ってパケット信号を送受信する。
プロセッサ300にはプロトコル変換部324の機能が設けられ、第3無線通信部302の携帯電話通信部316を経由して第3無線通信プロトコルに従ったパケット信号を受信し、その解読により有効受信を検知した場合、これをバス通信プロトコルに従ったパケット信号に変換し、インタフェース回路部306に送信を指示して送信バス回路320からバス信号線60を介して宅内通信アダプタ16−11へ送信させる。
また、プロトコル変換部324は、インタフェース回路部306の受信バス回路322を経由して宅内通信アダプタ16−11からバス通信プロトコルに従ったパケット信号を受信し、その解読により有効受信を検知した場合、これを第3無線通信プロトコルに従ったパケット信号に変換し、第3無線通信部302の携帯電話通信部316に指示してアンテナ304を介して送信させる。
[警報連携システムの他の実施形態]
図7は本発明による警報連携システムの他の実施形態における概略構成を示した説明図であり、本実施形態にあっては、無線連動型の住警器と宅内通信アダプタの間に、第1無線通信プロトコルと第2無線通信プロトコルの変換を行って信号を送受信する中継アダプタ(中継器)を設けたことを特徴とする。
図7において、住宅12−1には、火災を検知して連動警報する無線連動型の住警器10a−11,10a−12が設置され、連動型の警報システムを構築している。また住宅12−2にも、同じく火災を検知して連動警報する無線連動型の住警器10a−21、10a−22が設置され、連動型の警報システムを構築している。なお、以下、住警器10a−11〜10a−22をそれぞれ区別せず総称する場合は住警器10aという。
住警器10a−11が火災を検知した場合、警報音と警報表示により連動元としての警報動作を行うと共に、自己のグループに属し連動先となる他の住警器10a−12に対し、第1無線通信プロトコルに従った火災連動信号を無線送信する。他の住警器10a−12は、連動元の住警器10a−11からの第1無線通信プロトコルに従った火災連動信号を有効受信した場合に、警報音と警報表示により連動先としての警報動作を行う。
本実施形態の住警器10aと図1に示した住警器10の相違は、図1の住警器10が図5に示したように、インタフェース回路部106を設けて連携用の宅内通信アダプタ16をバス信号線60で接続しているのに対し、本実施形態の住警器10aは、このようなインタフェース回路部は設けておらず、宅内通信アダプタ16は接続せず、その代わりに、後述する中継アダプタを利用して信号を送受信する。
一方、ガス管理システムは、図1の実施形態と同様、住宅12−1については、ガスメータ14に信号線接続された宅内通信アダプタ16−11、宅内通信アダプタ16−11に信号線接続した広域通信アダプタ18−1が設置され、住宅12−2も同様に、ガスメータ14に信号線接続された宅内通信アダプタ16−21、宅内通信アダプタ16−21に信号線接続した広域通信アダプタ18−2が設置されている。
広域通信アダプタ18−1,18−2には携帯電話通信機能が設けられており、携帯電話基地局20−1,20−2、携帯電話網22及びインターネット24を経由してガス会社のデータセンタなどに設けたガス管理サーバ28との間で信号を送受信する。
また広域通信アダプタ18−1,18−2には無線LAN通信機能が設けられており、アクセスポイント25、公衆無線LAN通信網26及びインターネット24を経由してガス会社のデータセンタなどに設けたガス管理サーバ28との間で信号を送受信する。ガス管理サーバ28にはガス検針処理部34の機能とデータベース36が設けられる。
またインターネット24と通信可能に異状監視サーバ30が設けられる。異状監視サーバ30には連携制御部38の機能とデータベース40が設けられる。
ガス管理システムにおける自動検針等処理動作およびガス管理システムのネットワークを利用した住宅12−1,12−2に設けた警報システムの連携制御は、図1の実施形態と基本的に同じになるが、本実施形態にあっては、警報システムの住警器10aとガス管理システムの宅内通信アダプタ16との間で、警報連携制御のための信号の送受信を可能とするため、住宅12−1,12−2の各々に中継アダプタ400−1,400−2を設置している。なお、以下、中継器400−1,400−2をそれぞれ区別せず総称する場合は中継アダプタ400という。
中継アダプタ400は住警器10aから送信された第1無線通信プロトコルに従った火災、火災復旧、警報停止、障害などの連動信号を有効受信した場合、第2無線通信プロトコルに従った連携連動パケット信号に変換し、宅内通信アダプタ16に向けて送信する。
また中継アダプタ400は宅内通信アダプタ16から送信された第2無線通信プロトコルに従った火災、火災復旧、警報停止、障害などの連携連動パケット信号を有効受信した場合、これを第1無線通信プロトコルに従った連携連動信号に変換し、住警器10aに向けて送信する。
ここで、図7における各無線通信プロトコルによる通信経路を整理すると、例えば住宅12−1,12−2に設置した住警器10a−11,10a−12間、10a−21,10a−22間及びこれら住警器10a(例えば住警器10a−11,10a−21)と対応する中継アダプタ400−1,400−2の間は第1無線通信プロトコル経路11aとなる。また中継アダプタ400−1,400−2とガスメータ14を接続した宅内通信アダプタ16−11,16−21の間は第2無線通信プロトコル経路11bとなる。更に広域通信アダプタ18−1,18−2と例えば携帯電話基地局20−1,20−2との間は第3無線通信プロトコル経路11cとなる。
このため本実施形態では、図1の実施形態で住警器10に連携動作のために接続していた宅内通信アダプタ16(16−12,16−22)が不要となり、これらに代えて中継アダプタ400を設置するだけで済み、システム構築を簡単にすることができる。
即ち、警報器システムの住警器は第1無線通信プロトコルに従った連動機能を設けた従来のままでガス管理システムと連携させることができる。これとあわせて、中継アダプタ400は宅内通信アダプタ16に比べて簡易な構成とすることができ、その結果、連携システム構築のコストを更に低減することができる。また、宅内通信アダプタ16は通常、ガス管理システム側の事業者から提供されるが、中継アダプタ400を警報システム側の事業者から住警器同様に例えば市販提供することで、利用者が適宜に、簡単且つ低コストで連携システムを構築することができるようになる。
図8は図7に示した住警器と中継アダプタの実施形態を示した要部構成ブロック図である。これは一例であり、各機能の分離、統合は任意に行うことができる。また各機能の任意の一部または全部は、ソフトウェア(プログラム)によって実行されるものであっても、ハードウェアによって実行されるものであっても良い。
まず住警器10a−11を説明する。住警器10a−11は、図5に示した住警器10−11に設けているインタフェース回路部106とプロセッサ100に設けている連携処理部130の機能を除いたものであり、それ以外は図5の住警器10と同じであり、また外観も図4と同じになる。なお、住警器10a−12〜10a−22も同じ構成である。
次に中継アダプタ400−1を説明する。なお、中継アダプタ400−2についても同じ構成になる。中継アダプタ400−1はプロセッサ402を備え、プロセッサ402に対しては、住警器10との間で第1無線通信プロトコルに従って信号を送受信するアンテナ406を接続した第1無線通信部404、宅内通信アダプタ16との間で第2無線通信プロトコルに従って連携連動パケット信号を送受信するアンテナ410を備えた第2無線通信部408及び電池電源412を設けている。
第1無線通信部404にはアンテナ406を接続した第1送信回路414と第1受信回路416が設けられている。第1無線通信部404はアンテナ406を介して住警器10aとの間で、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格に準拠した第1無線通信プロトコルに従って火災、火災復旧、警報停止、障害などの各種の連動信号を送受信する。第1無線通信部404の詳細は図5に示した住警器10−11の第1無線通信部102と同じになる。
第2無線通信部408にはアンテナ410を接続した第2送信回路418と第2受信回路420が設けられている。第2無線通信部408はアンテナ410を介して宅内通信アダプタ16との間で、例えば900MHz帯の特定小電力無線局の標準規格に準拠した第2無線通信プロトコルに従って火災、火災復旧、警報停止、障害などの各種の連携連動パケット信号を送受信する。第2無線通信部408の詳細は図5に示した宅内通信アダプタ16−12の第2無線通信部202と同じになる。
プロセッサ402にはプロトコル変換部422の機能が設けられる。プロトコル変換部422は第1無線通信部404のアンテナ406及び第1受信回路416を介して住警器10aから第1無線通信プロトコルに従って送信された火災連動信号、火災復旧連動信号、警報停止連動信号または障害連動信号等を受信し、これを解読して有効受信を検知した場合、第2無線通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号、火災復旧連携連動パケット信号、警報停止連携連動パケット信号または障害連携連動パケット信号等に変換し、第2無線通信部408に送信を指示して第2送信回路418からアンテナ410を介して送信させる。
プロトコル変換部422により処理される第2無線通信プロトコルは、前述したように、ビーコン方式によりパケット信号を送受信しており、複数の宅内通信アダプタ16の間の通信はマルチホップ伝送として知られた多段中継伝送を行う。また送受信するパケット信号はヘッダ部とデータ部で構成され、ヘッダ部には、送信元ID、宛先ID、転送元ID及び転送先IDが含まれる。
プロトコル変換部422は、第1無線通信プロトコルに従った連動信号の有効受信を検知して第2無線通信プロトコルに従った連携連動パケット信号に変換する場合、宛て先は図7に示した異状監視サーバ30になることから、送信元IDに自己アドレスをセットし、宛先IDには図7に示した異状監視サーバ30のアドレスをセットする。またガスメータ14を接続した宅内通信アダプタ16−11でパケット信号を中継することから、転送元IDに自己アドレスをセットし、転送先IDには宅内通信アダプタ16−11のアドレスをセットする。
また、図7の異状監視サーバ30からは、携帯電話32の警報停止操作に基づく警報停止連携連動パケット信号が中継アダプタ400−1のアドレスを宛先IDとして送信されてくることから、プロトコル変換部422は、第2無線通信部408のアンテナ410及び第2受信回路420を介して受信し、これを解読して有効受信を検知した場合、これに基づき第1無線通信プロトコルに従った警報停止連携連動信号に変換し、第1無線通信部404に送信を指示して第1送信回路414からアンテナ406を介して住警器10aに警報停止連携連動信号を送信させ、住警器10a―11及び10a−12の火災警報動作を停止させる。
またプロッサ402には電池電源412から供給される電源電圧が所定レベル未満となるローバッテリー障害の監視機能が設けられており、図示しない電圧監視回路の出力からローバッテリー障害を検知した場合、第1無線通信プロトコルに従ったローバッテリー障害連動信号を生成し、第1無線通信部404に送信を指示して第1送信回路414およびアンテナ406を介して住警器10aにローバッテリー障害連動信号を送信させ、住警器10aから中継アダプタ400−1の電池電圧が低下したことを示すローバッテリー障害警報を出力させる。
また、プロッサ402は、ローバッテリー障害を検知した場合、第2無線通信プロトコルに従った異状監視サーバ30を宛先としたローバッテリー障害連携連動パケット信号を生成して送信させ、これを受けた異状監視サーバ30から携帯電話32にローバッテリー障害を示す信号を送ってローバッテリー障害警報を出力させても良い。
図7の実施形態における警報連携動作の概略は次のようになる。図7において、例えば住宅12−1の住警器10a−11で火災が検知された場合、住警器10a−11は連動元を示す火災警報を出力すると共に、第1無線通信プロトコルに従った火災連動信号を送信する。この火災連動信号は他の住警器10a−12で受信され、有効受信が検知されると住警器10a−12で連動先を示す火災警報が出力される。
また住警器10a−11から送信された第1無線通信プロトコルに従った火災連動信号は中継アダプタ400−1でも受信される。これを有効受信した中継アダプタ400−1は、連携先となる住宅12−2に設置した宅内通信アダプタ16−22のアドレスを宛先IDとする第2無線通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号に変換して宅内通信アダプタ16−11に送信する。
宅内通信アダプタ16−11はこれを受信して有効の場合バス通信プロトコル従った火災連携連動パケット信号に変換してバス信号線60により広域通信アダプタ18−1に送信する。これを有効受信した広域通信アダプタ18−1は第3通信プロトコルとなる携帯電話網22の通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号に変換し、例えば携帯電話基地局20−1,20−2及び携帯電話網22で構成される広域通信網上の異状監視サーバ30の処理を経て住宅12−2の広域通信アダプタ18−2へ送信させる。
これを有効受信した広域通信アダプタ18−2はバス通信プロトコル従った火災連携連動パケット信号に変換して宅内通信アダプタ16−21に送信して第2無線通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号に変換し、宅内通信アダプタ16−21に送信し、これを有効受信した宅内通信アダプタ16−21で第2無線通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号に変換して中継アダプタ400−2に向けて送信させる。
中継アダプタ400−2は火災連携連動パケット信号の有効受信を検知した場合、第1無線通信プロトコルに従った火災連携連動信号に変換して送信し、これを有効受信した住警器10a−21,10a−22から他の住宅12−1における火災発生を示す他住戸火災警報が出力される。
[警報連携システムの他の実施形態]
図9は本発明による警報連携システムの他の実施形態における概略構成を示した説明図であり、本実施形態にあっては、住警器として無線連動機能をもたない所謂スタンドアローン型の住警器を設けた複数の警報システムについて、ガス管理システムのネットワークを利用して警報連携させるようにしたことを特徴とする。
図9において、住宅12−1には、火災を検知して警報するスタンドアローン型の住警器500−1が設置され、警報システムを構築している。また住宅12−2にも、同じく火災を検知して警報するスタンドアローン型の住警器500−2が設置され、警報システムを構築している。なお、以下、住警器500−1,500−2をそれぞれ区別せず総称する場合は住警器500という。
一方、ガス管理システムは、図1の実施形態と同様、住宅12−1については、ガスメータ14に信号線接続された宅内通信アダプタ16−11、宅内通信アダプタ16−11に信号線接続した広域通信アダプタ18−1が設置され、住宅12−2も同様に、ガスメータ14に信号線接続された宅内通信アダプタ16−21、宅内通信アダプタ16−21に信号線接続した広域通信アダプタ18−2が設置されている。なお、住警器500と宅内通信アダプタ16はそれぞれの住宅につき任意のセット数を設けることができる。
広域通信アダプタ18−1,18−2は携帯電話通信機能が設けられており、携帯電話基地局20−1,20−2、携帯電話網22及びインターネット24を経由してガス会社のデータセンタなどに設けたガス管理サーバ28との間で信号を送受信する。
また広域通信アダプタ18−1,18−2には無線LAN通信機能が設けられており、アクセスポイント25、公衆無線LAN通信網26及びインターネット24を経由してガス会社のデータセンタなどに設けたガス管理サーバ28との間で信号を送受信する。ガス管理サーバ28にはガス検針処理部34の機能とデータベース36が設けられる。またインターネット24には異状監視サーバ30が設けられる。異状監視サーバ30には連携制御部38の機能とデータベース40が設けられる。
住宅12−1,12−2に設置した住警器500−1,500−2を連携させるため、住警器500−1,500−2の各々に対応して、連携用の宅内通信アダプタ16−12,16−22をバス信号線により接続している。
ここで、図9における各無線通信プロトコルによる通信経路を整理すると、例えば住宅12−1,12−2に設置した住警器500−1,500−1を接続した宅内通信アダプタ16−12,16−22とガスメータ14を接続した宅内通信アダプタ16−11,16−21の間は第2無線通信プロトコル経路11bとなり、また広域通信アダプタ18−1,18−2と例えば携帯電話基地局20−1,20−2との間は第3無線通信プロトコル経路11cとなる。
図10は図9の住宅12−1に設けた住警器500−1とこれにバス信号線60で接続した宅内通信アダプタ16−12の実施形態を示したブロック図である。これは一例であり、各機能の分離、統合は任意に行うことができる。また各機能の任意の一部または全部は、ソフトウェア(プログラム)によって実行されるものであっても、ハードウェアによって実行されるものであっても良い。
まずスタンドアローン型の住警器500−1を説明する。尚、住警器500−2も同じになる。住警器500−1はワンチップCPUとして知られたプロセッサ100を備え、プロセッサ100に対しては、インタフェース回路部140、センサ部108、報知部110、操作部112、メモリ114が設けられ、電池電源116は必要各部に電源を供給している。
インタフェース回路部140には、送信バス回路142と受信バス回路144が設けられ、バス信号線60で接続された連携用の宅内通信アダプタ16−12との間でバス通信プロトコルに従って信号の送受信を行う。
スタンドアローン型の住警器500−1は、図8に示した住警器10a−11の第1無線通信部102及びアンテナ104に代えて、送信バス回路142と受信バス回路144を備えたインタフェース回路部140を設けており、それ以外の住警器500−1の構成及び機能は、図8の住警器10a−11と基本的に同じになる。
住警器500−1にバス信号線60により接続した連携用の宅内通信アダプタ16−12は図5に示したと同じになる。
なお、図9に示す実施形態のシステムにおいては、宅内通信アダプタ16は、バス通信プロトコルと第2無線通信プロトコルとを変換送受信する中継器に代えることができ、住警器500と中継器とのバス通信プロトコルによる通信は例えば接点開閉信号を送受信する移報入出力伝送等、任意の有線通信手段に代えることもできる。この場合、住警器500(500−1)と後述する宅内通信アダプタ16(16−12)のインタフェース回路206−1及び206−は、相互の通信手段に適合した回路に代替される。この点は図7に示した実施形態についても同様である。
住警器500−1の構成は図5に示した住警器10−11の第1無線通信部102を省略したものとなり、その動作は第1無線通信部を使用した住警器同士の連動に係る動作を省略したものである。即ち、住警器500は他の住警器との間で通信を行わないため、自己が火災等を検知した場合の自己による報知出力動作、宅内通信アダプタ16への連携連動信号送信動作、また宅内通信アダプタ16からの連携連動信号を有効受信した場合の他住戸との連携連動に係る報知動作のみを行う。それ以外は図5に示した住警器10−11と同様となる。
図9の実施形態における警報連携動作の概略は次のようになる。図9において、
例えば住宅12−1の住警器500−1で火災を検知して火災警報が出力された場合、住警器500−1でバス通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号が生成され、バス信号線で接続した連携用の宅内通信アダプタ16−12に送信される。
宅内通信アダプタ16−12は、これを受信して有効の場合、第2無線通信プロトコルに従って連携先となる住宅12−2に設置した宅内通信アダプタ16−22のアドレスを宛先IDとする火災連携連動パケット信号を生成し、宅内通信アダプタ16−11に向けて送信する。これを有効受信した宅内通信アダプタ16−11は、バス通信プロトコル従った火災連携連動パケット信号に変換して広域通信アダプタ18−1に送信する。
これを有効受信した広域通信アダプタ18−1は第3通信プロトコルとなる例えば携帯電話網22の通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号に変換して送信し、携帯電話基地局20−1,20−2及び携帯電話網22で構成される広域通信網上の異状監視サーバ30による処理を経て住宅12−2の広域通信アダプタ18−2に送信される。
これを有効受信した広域通信アダプタ18−2はバス通信プロトコル従った火災連携連動パケット信号に変換して宅内通信アダプタ16−21に送信して第2無線通信プロトコルに従った火災連携連動パケット信号に変換させ、連携用の宅内通信アダプタ16−22に送信させる。
住宅12−2の宅内通信アダプタ16−22は火災連携連動パケット信号の有効受信を検知した場合、バス通信プロトコル従って対応する火災連携連動信号を住警器500−2に送信し、他の住宅12−1における火災発生を示す他住戸火災警報を出力させる。
[本発明の変形例]
(警報システム)
上記の実施形態は2住宅に設置した警報システムの警報連携を例にとるものであったが、必要に応じて3住宅、4住宅というように適宜の数の住宅警報システムを、ガス管理システムのネットワークを利用して連携させることができる。各住宅に配置する警報器システムは、住宅毎に、1台の警報器からなるものであっても、3台以上の警報器を連動可能としたものであっても良い。
(アドホック無線ネットワーク)
上記の実施形態にあっては、広域ネットワーク(外部ネットワーク)として、携帯電話網と公衆無線LAN通信網を利用しているが、これ以外に、アドホック無線ネットワークを利用してもよい。
アドホック無線ネットワークとは、無線機器間を網目のように無線でつなぐ自立型の無線LANシステムであり、メッシュネットワークとモバイルアドホックネットワークに大別される。
メッシュネットワークは固定局に重点をおいたタイプであり、外部のインターネット等に接続するためのゲートウェイ装置及び複数のアクセスポイントで構成し、ゲートウェイ装置からアクセスポイントまでの経路はメッシュ状に形成される。データはアクセスポイント装置間を所謂バケツリレー方式に中継されていき、ゲートウェイ装置を介してインターネットに接続される。
モバイルアドホックネットワークは、移動局に重点をおいたタイプであり、可搬性のある各端末ノードが自立的に通信ネットワークを構成して通信環境を整えることができ、直接通信できない端末ノードであっても、他の端末ノードを経由することによって、通信を可能とする。モバイルアドホックネットワークは、携帯電話の基地局や無線LANのアクセスポイントのように、基地局に代表される固定の通信基盤(装置)が存在していない環境であっても、端末ノード間で通信を確保しながら固定基地局までの通信をマルチホップ伝送により可能とし、固定基地局に設けたゲートウェイ装置を介してインターネットに接続される。
(ガス管理サーバと異状監視サーバ))
また上記の実施形態において、ガス管理サーバと異状監視サーバとの間でも情報の連携を行うようにすることができる。例えば、異状監視サーバからガス管理サーバに対して住戸での火災発生等に係る警報システム連携に関する情報をガス管理サーバへ転送し、これを受けたガス管理サーバ側でも閲覧、管理、連携連動警報、その他この情報に基づく制御等が行えるようにしても良い。
また上記の実施形態におけるガス管理サーバと異状監視サーバは必ずしも別々に設ける必要は無く、統合して一体にしても良い。これに限らず、両サーバの機能は任意に分離・統合することができる。
(警報システム)
また上記の実施形態における警報システムは異状として火災を検知して警報する住警器の連動システムを例にとるものであったが、住警器以外の火災警報器、ガス漏れ警報器、CO警報器、各種の防犯用警報器、地震警報器(緊急地震放送受信機など)、その他任意の警報器を配置した警報システムやそれら各種の警報器を混在させて配置した警報システムについても同様に適用できる。更に、これらの警報器に加え中継装置や受信装置を含むシステムにも適用できる。
また上記の実施形態における住警器にあっては、検煙部を備え、火災に伴い発生する煙を検出して監視領域の火災を検知する煙式火災警報器を例に取っているが、これ以外に火災に伴う熱を検出するサーミスタ等の温度検知素子を備えた熱式火災警報器、火災に伴うその他の環境変化を検知する火災警報器、火災以外にガス漏れを検知する警報器、侵入者や地震その他の異状を検知する各種の警報器、これらを組み合わせて成る警報器についても、本発明の対象に含まれる。
また、警報器の連動や各部の連携に係る通信は無線によるものでなくても良く、有線通信によっても、また有線と無線を適宜混在させるものであっても良い。このとき、各通信プロトコルはそれらに適合したものに代えれば良い。また、インターネットについても、本発明の機能を実現できる他のネットワークに代えることができる。
また、本発明の警報連携システムは、警報システムを構成する警報器が1台であることを妨げない。更に図1、図7の実施形態における連動型の警報システムは、グループ内警報器(住警器)同士の連動について親警報器(親器)と子警報器(子器)を設ける所謂親子式のシステムであっても親子を区別しない方式であっても良く、本発明の連携連動による他住戸の異状(例えば火災)警報を、同警報システム内の複数の警報器で連動報知できるものであればどのよう方式であっても良い。このとき、複数の警報器を設けた警報システム内の全ての警報器から他住戸異状警報を出力する必要は無く、少なくとも1台の警報器から出力できれば良い。
(その他)
また、上記実施の形態で示したプロセッサは、その機能の一部又は全部を、例えばワイヤードロジック等による他の手段に代えることができる。プロセッサを含め他の電気的、機能的構成は適宜に統廃合することもできる。
また、上記の実施形態は住宅用に限らずビルやオフィス用など各種用途の警報システムと機器管理システムの連携にも適用できる。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10,10−11〜10−22,10a−11〜10a−22,500−1,500−2:住警器
12−1,12−2:住宅
14:ガスメータ
16,16−11〜16−22:宅内通信アダプタ
18−1,18−2:広域通信アダプタ
20−1,20−2:携帯電話基地局
22:携帯電話網
24:インターネット
25:アクセスポイント
26:公衆無線LAN通信網
28:ガス管理サーバ
30:異状監視サーバ
32:携帯電話
34:検針処理部
36,40:データベース
38:連携制御部
46:検煙部
50:警報停止スイッチ
60:バス信号線
100,200,300,402:プロセッサ
102,404:第1無線通信部
104,204,304,406,410:アンテナ
106,140,206−1,206−2,306:インタフェース回路部
108:センサ部
110:報知部
112,210,310:操作部
114,212,312:メモリ
116,214,412:電池電源
128:警報制御部
130:連携処理部
202,408:第2無線通信部
224:通信制御部
302:第3無線通信部
314:電源回路部
316:携帯電話通信部
318:無線LAN通信部
324,422:プロトコル変換部
400,400−1,400−2:中継アダプタ

Claims (9)

  1. 異状を検知した場合に警報する警報器を備えた複数の警報システムを、ガスメータを遠隔的に自動検針するガス管理システムを介して連携させる警報連携システムであって、
    前記警報システムは、所定領域に設置された複数の警報器が第1通信プロトコルに従って相互に信号を送受信して連動動作し、
    前記ガス管理システムは、前記所定領域に設置された前記ガスメータを含む機器に接続された宅内通信アダプタの間で第2通信プロトコルに従って信号を送受信し、前記ガスメータに接続された前記宅内通信アダプタと当該宅内通信アダプタに接続された広域通信アダプタとの間で所定の有線通信プロトコルに従って信号を送受信し、更に前記広域通信アダプタと広域ネットワーク上のガス管理サーバとの間で第3通信プロトコルに従って信号を送受信し、少なくとも前記ガスメータからの検針信号を前記宅内通信アダプタ及び前記広域通信アダプタを経由して前記ガス管理サーバに送信して処理させ、
    前記複数の警報器の少なくとも1台は、前記第1通信プロトコルに加えて、前記有線通信プロトコルに従って信号を送受信可能であり、当該警報器との間で前記有線通信プロトコルに従って信号を送受信すると共に前記ガスメータに接続された宅内通信アダプタとの間で前記第2通信プロトコルに従って信号を送受信する連携用宅内通信アダプタが接続され、
    前記複数の警報システムを、前記連携用宅内通信アダプタ、前記宅内通信アダプタ、前記広域通信アダプタ及び前記広域ネットワークを経由して連携させ
    前記広域ネットワークは、インターネット、携帯電話網、公衆無線LAN通信網、アドホック無線ネットワークの何れかを含むことを特徴とする警報連携システム。
  2. 請求項1記載の警報連携システムに於いて、前記第1通信プロトコル、前記第2通信プロトコル及び前記第3通信プロトコルの一部または全部を無線通信とすることを特徴とする警報連携システム。
  3. 請求項1記載の警報システムに於いて、
    前記宅内通信アダプタ及び前記連携用宅内通信アダプタは、共に電池電源で動作して、前記第2通信プロトコルに従ったパケット信号を無線通信により相互に送受信し、
    前記宅内通信アダプタ及び前記連携用宅内通信アダプタのうちの受信側は、間欠的にビーコン信号を送信し、
    前記宅内通信アダプタ及び前記連携用宅内通信アダプタのうちの送信側は、前記ビーコン信号を受信したタイミングで前記パケット信号を送信することを特徴とする警報連携システム。
  4. 請求項1記載の警報連携システムに於いて、前記警報器は、自己の事象に応じて信号を送信し、信号の受信に対応した処理を行うことを特徴とする警報連携システム。
  5. 請求項1記載の警報連携システムに於いて、前記警報器は、異状検知、異状復旧、警報停止、障害検知又は障害復旧に応じて信号送信し、異状検知、異状復旧、警報停止、障害検知又は障害復旧を示す信号の受信に対応して処理を行うことを特徴とする警報連携システム。
  6. 請求項1記載の警報連携システムに於いて、前記警報器は同一の警報システム内に設けられた警報器間の信号を中継することを特徴とする警報連携システム。
  7. 請求項1記載の警報連携システムに於いて、前記警報器は、自己の警報システムに割当てられたグループ符号を含む信号を他の警報システムの警報器との間で送受信することを特徴とする警報連携システム。
  8. 請求項1記載の警報連携システムに於いて、前記警報器は、自己に割当てられた識別符号を含む信号を他の警報システムの警報器との間で送受信することを特徴とする警報連携システム。
  9. 請求項1記載の警報連携システムに於いて、
    前記警報器は、異状を検知した場合に、連動元を示す異状警報を出力すると共に他の警報器異状連動信号を送信し、同じ警報システム内の他の警報器からの異状連動信号を受信した場合に、連動先を示す異状警報を出力し、他の警報システムからの異状連携連動信号を受信した場合に、連携元の異状を示す警報を出力し、
    前記連携用宅内通信アダプタは、同じ警報システム内の警報器からの異状連動信号を受信した場合に、他の警報システムへ異状連携連動信号を送信し、他の警報システムからの異状連携連動信号を受信した場合に、当該異状連携連動信号を同じ警報システム内の警報器へ送信することを特徴とする警報連携システム。
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