JP6007625B2 - 印刷装置及び印刷ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、印刷媒体上にドットを形成して画像を印刷する技術に関する。
従来から、黄色、シアン、マゼンタ、黒色の4色のインクを吐出可能な印刷ヘッドを備えた印刷装置が用いられている。このような印刷装置として、同じ色のインクを吐出するノズル列が各色ごとに配置された印刷ヘッドを有するインクジェット式プリンターが知られている。(引用文献1)。近年、高精細印刷,高速印刷の要請から、各ノズル列内におけるノズル間距離、及びノズル列間の距離が非常に短くなっている。
特開2004−276387号公報
上記4色のインクを吐出する印刷装置において、ノズル間距離やノズル列間距離が短いと、ノズルにおいて混色が発生するおそれがある。例えば、互いに隣接してそれぞれ異なる色のインクを吐出する2つのノズルをいずれも覆うように紙粉が付着して、かかる紙粉を介して一方のノズル内のインクが他方のノズルに移動することにより、混色が発生するおそれがある。また、吐出されたインクの一部が霧状となって印刷ヘッドと印刷媒体との間の空間に浮遊し、かかる霧状のインク(インクミスト)が隣接する異なる色のノズルの吐出口に付着することにより、混色が起こり得る。特に、印刷ヘッドの走査を行わず、印刷媒体が搬送される際に1ライン(主走査方向のドットの並び)ずつ印刷を行うプリンター(ラインプリンターとも呼ぶ)では、印刷方向に隣接するノズル列間において混色が起こり易い。具体的には、印刷媒体の搬送に伴う空気の流れによって、搬送方向の上流側のノズルから吐出されたインクミストが下流側に隣接するノズルの吐出口に付着して、混色が起こり易い。
このように、インクの混色が起こると、印刷媒体上に形成されるドットの色相が予定されているドットの色相と異なり、印刷品質の低下を招くこととなる。特に、観察者が色相さの違いを比較的感じ易い黄色インクに、色相差の違いを比較的感じ難いマゼンタが混ざると、観察者にとって、印刷媒体上に形成されたドットの色相の違いが大きく感じられることとなる。
なお、上述した問題は、上記4色(黄色、シアン、マゼンタ、黒色)のみを吐出する印刷ヘッドを有する印刷装置に限らず、上記4色を含む5色以上のインク(例えば、黄色、シアン、マゼンタ、黒色、ライトシアン、ライトマゼンタ)を吐出する印刷ヘッドを有する印刷装置においても発生し得る。
本発明は、少なくとも、黄色、シアン、マゼンタ、黒色を含む複数色のインクを吐出する印刷ヘッドを備えた印刷装置において、インクの混色による印刷品質の低下を抑制することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[形態1]インクを吐出する印刷ヘッドを備える印刷装置であって、前記印刷ヘッドは、黄色のインクを吐出する複数のノズルからなる第1のノズル列と;シアン色のインクを吐出する複数のノズルからなる第2のノズル列と;マゼンタ色のインクを吐出する複数のノズルからなる第3のノズル列と;前記第1のノズル列と前記第2のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第4のノズル列と;前記第2のノズル列と前記第3のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第5のノズル列と;を有し、前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷ヘッドにおいて印刷媒体の搬送方向に対して交差する方向に配列され、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記第1のノズル列、前記第4のノズル列、前記第2のノズル列、前記第5のノズル列、前記第3のノズル列の順序で配置され;前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記搬送方向と直交する幅方向に配列された複数のノズルからなり、前記印刷ヘッドの走査なしに、搬送される前記印刷媒体にインクを吐出し;前記第1ないし第5のノズル列における隣接するノズル列間の距離は、いずれも200マイクロメートル未満である、印刷装置。
[形態2]印刷装置用の印刷ヘッドであって、黄色のインクを吐出する複数のノズルからなる第1のノズル列と;シアン色のインクを吐出する複数のノズルからなる第2のノズル列と;マゼンタ色のインクを吐出する複数のノズルからなる第3のノズル列と;前記第1のノズル列と前記第2のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第4のノズル列と;前記第2のノズル列と前記第3のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第5のノズル列と;を有し、前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷ヘッドにおいて印刷媒体の搬送方向に対して交差する方向に配列され、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記第1のノズル列、前記第4のノズル列、前記第2のノズル列、前記第5のノズル列、前記第3のノズル列の順序で配置され;前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷装置に搭載された状態において前記搬送方向と直交する幅方向に配列された複数のノズルからなり、前記印刷ヘッドの走査なしに、搬送される前記印刷媒体にインクを吐出し;前記第1ないし第5のノズル列における隣接するノズル列間の距離は、いずれも200マイクロメートル未満である、印刷ヘッド。
[形態3] インクを吐出する印刷ヘッドを有する印刷装置を用いて記録媒体に画像を記録する方法であって、(a)前記印刷装置において、前記記録媒体を搬送する工程と;(b)搬送される前記記録媒体に、前記印刷ヘッドからインクを吐出する工程と;を備え、前記印刷ヘッドは、黄色のインクを吐出する複数のノズルからなる第1のノズル列と;シアン色のインクを吐出する複数のノズルからなる第2のノズル列と;マゼンタ色のインクを吐出する複数のノズルからなる第3のノズル列と;前記第1のノズル列と前記第2のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第4のノズル列と;前記第2のノズル列と前記第3のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第5のノズル列と;を有し、前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷ヘッドにおいて前記記録媒体の搬送方向に対して交差する方向に配列され、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記第1のノズル列、前記第4のノズル列、前記第2のノズル列、前記第5のノズル列、前記第3のノズル列の順序で配置され;前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記搬送方向と直交する幅方向に配列された複数のノズルからなり;前記工程(b)において、前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷ヘッドの走査なしに、搬送される前記印刷媒体にインクを吐出し;前記第1ないし第5のノズル列における隣接するノズル列間の距離は、いずれも200マイクロメートル未満である、方法。
[適用例1]インクを吐出する印刷ヘッドを備える印刷装置であって、
前記印刷ヘッドは、
黄色のインクを吐出する複数のノズルからなる第1のノズル列と、
シアン色のインクを吐出する複数のノズルからなる第2のノズル列と、
マゼンタ色のインクを吐出する複数のノズルからなる第3のノズル列と、
前記第1のノズル列と前記第2のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第4のノズル列と、
前記第2のノズル列と前記第3のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第5のノズル列と、
を有し、
前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷ヘッドにおいて印刷媒体の搬送方向に対して交差する方向に配列され、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記第1のノズル列、前記第4のノズル列、前記第2のノズル列、前記第5のノズル列、前記第3のノズル列の順序で配置され、
前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記搬送方向と直交する幅方向に配列された複数のノズルからなり、前記印刷ヘッドの走査なしに、搬送される前記印刷媒体にインクを吐出する、印刷装置。
適用例1の印刷装置によると、黒色のインクを吐出するノズル列(第4のノズル列及び第5のノズル列)を、第1のノズル列と第2のノズル列との間、及び第2のノズル列と第3のノズル列との間に配置するので、黒色のインクを吐出するノズル列を挟んで位置する2つのノズル列(第1のノズル列と第2のノズル列、及び第2のノズル列と第3のノズル列)の間の距離を長くすることができる。このため、黒色のインクを吐出するノズル列を挟んで位置する2つのノズル列間における混色の発生を抑制でき、印刷媒体上に形成されるドットの色相の変化(予定されている色相からの変化)を抑制でき、印刷品質の低下を抑制することができる。また、適用例1の印刷装置によると、第1のノズル列と第2のノズル列との間の距離、及び第2のノズル列と第3のノズル列との間の距離をいずれも長くすることができるので、黄色のインクとシアン色のインクとの混色、シアン色のインクとマゼンタ色のインクとの混色、及び黄色のインクとマゼンタ色のインクとの混色の発生を抑制することができる。加えて、黄色のインクの第1のノズル列を、第1ないし第5のノズル列のうちの最上流側に配置するので、黄色のインクに他色のインクが混ざることを抑制することができる。一般に、黄色のインクは、他色に比べて観察者から見て色相の変化が感じられ易いため、黄色のインクへの混色を抑制することで、印刷品質の低下を大きく抑制することができる。また、黄色とシアン色とマゼンタ色とにおける明るさの順序が、黄色、シアン色、マゼンタ色の順序であれば、より明るい色のインクのノズル列をより上流側に配置できるので、より明るい色ほど、他色のインクが混ざる可能性を低減させることができる。したがって、このような構成により印刷品質の低下を抑制できる。また、適用例1の印刷装置のような、いわゆるラインプリンターでは、印刷媒体の搬送に伴って搬送方向に沿った空気の流れ(風)が生じるため、かかる空気の流れによって上流側から下流側にインクが移動し易い。しかしながら、この場合であっても、上記構成により、ノズル列間における混色の発生を抑制することができる。
[適用例2]適用例1に記載の印刷装置において、
前記第1ないし第5のノズル列における隣接するノズル列間の距離は、いずれも200マイクロメートル未満である、印刷装置。
このような構成により、ノズル列間が200マイクロメートル未満であるために、インクの混色が比較的生じ易い印刷装置において、ノズル列間における混色の発生を抑制して印刷品質の低下を抑制することができる。
[適用例3]印刷装置用の印刷ヘッドであって、
黄色のインクを吐出する複数のノズルからなる第1のノズル列と、
シアン色のインクを吐出する複数のノズルからなる第2のノズル列と、
マゼンタ色のインクを吐出する複数のノズルからなる第3のノズル列と、
前記第1のノズル列と前記第2のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第4のノズル列と、
前記第2のノズル列と前記第3のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第5のノズル列と、
を有し、
前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷ヘッドにおいて印刷媒体の搬送方向に対して交差する方向に配列され、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記第1のノズル列、前記第4のノズル列、前記第2のノズル列、前記第5のノズル列、前記第3のノズル列の順序で配置され、
前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷装置に搭載された状態において前記搬送方向と直交する幅方向に配列された複数のノズルからなり、前記印刷ヘッドの走査なしに、搬送される前記印刷媒体にインクを吐出する、印刷ヘッド。
適用例3の印刷ヘッドによると、黒色のインクを吐出するノズル列(第4のノズル列及び第5のノズル列)を、第1のノズル列と第2のノズル列との間、及び第2のノズル列と第3のノズル列との間に配置するので、黒色のインクを吐出するノズル列を挟んで位置する2つのノズル列(第1のノズル列と第2のノズル列、及び第2のノズル列と第3のノズル列)の間の距離を長くすることができる。このため、黒色のインクを吐出するノズル列を挟んで位置する2つのノズル列間における混色の発生を抑制でき、印刷媒体上に形成されるドットの色相の変化(予定されている色相からの変化)を抑制でき、印刷品質の低下を抑制することができる。また、適用例3の印刷ヘッドによると、第1のノズル列と第2のノズル列との間の距離、及び第2のノズル列と第3のノズル列との間の距離をいずれも長くすることができるので、黄色のインクとシアン色のインクとの混色、シアン色のインクとマゼンタ色のインクとの混色、及び黄色のインクとマゼンタ色のインクとの混色の発生を抑制することができる。加えて、黄色のインクの第1のノズル列を、第1ないし第5のノズル列のうちの最上流側に配置するので、黄色のインクに他色のインクが混ざることを抑制することができる。一般に、黄色のインクは、他色に比べて観察者から見て色相の変化が感じられ易いため、黄色のインクへの混色を抑制することで、印刷品質の低下を大きく抑制することができる。また、黄色とシアン色とマゼンタ色とにおける明るさの順序が、黄色、シアン色、マゼンタ色の順序であれば、より明るい色のインクのノズル列をより上流側に配置できるので、より明るい色ほど、他色のインクが混ざる可能性を低減させることができる。したがって、このような構成により印刷品質の低下を抑制できる。また、いわゆるラインプリンターでは、印刷媒体の搬送に伴って搬送方向に沿った空気の流れ(風)が生じるため、かかる空気の流れによって上流側から下流側にインクが移動し易い。しかしながら、この場合であっても、上記構成を有する適用例3の印刷ヘッドを用いることにより、ノズル列間における混色の発生を抑制することができる。
[適用例4]適用例3に記載の印刷ヘッドにおいて、
前記第1ないし第5のノズル列における隣接するノズル間の距離は、いずれも200マイクロメートル未満である、印刷ヘッド。
このような構成により、ノズル列間が200マイクロメートル未満であるために、インクの混色が比較的生じ易い印刷ヘッドにおいて、ノズル列間における混色の発生を抑制して印刷品質の低下を抑制することができる。
[適用例5]インクを吐出する印刷ヘッドを有する印刷装置を用いて記録媒体に画像を記録する方法であって、
(a)前記印刷装置において、前記記録媒体を搬送する工程と、
(b)搬送される前記記録媒体に、前記印刷ヘッドからインクを吐出する工程と、
を備え、
前記印刷ヘッドは、
黄色のインクを吐出する複数のノズルからなる第1のノズル列と、
シアン色のインクを吐出する複数のノズルからなる第2のノズル列と、
マゼンタ色のインクを吐出する複数のノズルからなる第3のノズル列と、
前記第1のノズル列と前記第2のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第4のノズル列と、
前記第2のノズル列と前記第3のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第5のノズル列と、
を有し、
前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷ヘッドにおいて前記記録媒体の搬送方向に対して交差する方向に配列され、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記第1のノズル列、前記第4のノズル列、前記第2のノズル列、前記第5のノズル列、前記第3のノズル列の順序で配置され、
前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記搬送方向と直交する幅方向に配列された複数のノズルからなり、
前記工程(b)において、前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷ヘッドの走査なしに、搬送される前記印刷媒体にインクを吐出する、方法。
適用例5の方法によると、黒色のインクを吐出するノズル列(第4のノズル列及び第5のノズル列)を、第1のノズル列と第2のノズル列との間、及び第2のノズル列と第3のノズル列との間に配置するので、黒色のインクを吐出するノズル列を挟んで位置する2つのノズル列(第1のノズル列と第2のノズル列、及び第2のノズル列と第3のノズル列)の間の距離を長くすることができる。このため、黒色のインクを吐出するノズル列を挟んで位置する2つのノズル列間における混色の発生を抑制でき、印刷媒体上に形成されるドットの色相の変化(予定されている色相からの変化)を抑制でき、印刷品質の低下を抑制することができる。また、適用例5の方法によると、第1のノズル列と第2のノズル列との間の距離、及び第2のノズル列と第3のノズル列との間の距離をいずれも長くすることができるので、黄色のインクとシアン色のインクとの混色、シアン色のインクとマゼンタ色のインクとの混色、及び黄色のインクとマゼンタ色のインクとの混色の発生を抑制することができる。加えて、黄色のインクの第1のノズル列を、第1ないし第5のノズル列のうちの最上流側に配置するので、黄色のインクに他色のインクが混ざることを抑制することができる。一般に、黄色のインクは、他色に比べて観察者から見て色相の変化が感じられ易いため、黄色のインクへの混色を抑制することで、印刷品質の低下を大きく抑制することができる。また、黄色とシアン色とマゼンタ色とにおける明るさの順序が、黄色、シアン色、マゼンタ色の順序であれば、より明るい色のインクのノズル列をより上流側に配置できるので、より明るい色ほど、他色のインクが混ざる可能性を低減させることができる。したがって、このような構成により印刷品質の低下を抑制できる。また、適用例5の方法において用いられる印刷装置のような、いわゆるラインプリンターでは、印刷媒体の搬送に伴って搬送方向に沿った空気の流れ(風)が生じるため、かかる空気の流れによって上流側から下流側にインクが移動し易い。しかしながら、この場合であっても、上記構成により、ノズル列間における混色の発生を抑制することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、印刷ヘッドユニットやインク吐出方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての印刷装置の概略構成を示す説明図である。 印刷ヘッドユニット付近の構成を模式的に示す断面図である。 印刷ヘッドにおけるノズル開口が設けられた面を示す説明図である。 印刷装置100において実行される印刷処理の手順を示す説明図である。 図4に示すステップS115において実行される黒色インク分配率決定処理の手順を示すフローチャートである。 図1に示す黒色インク分配用LUT32bの設定内容を示す説明図である。 印刷処理の結果の一例を模式的に示す説明図である。 本実施例の印刷装置100の効果の一例を説明するための断面図である。 印刷装置100において実行されるワイピング処理の手順を示すフローチャートである。 ワイピング処理実行時のワイプ用ローラー61の動作(ワイピング動作)の一例を示す説明図である。 変形例1におけるノズル開口面S1aを示す説明図である。
A.実施例:
A1.装置構成:
図1は、本発明の一実施形態としての印刷装置の概略構成を示す説明図である。図2は、印刷ヘッドユニット付近の構成を模式的に示す断面図である。図3は、印刷ヘッドにおけるノズル開口が設けられた面を示す説明図である。なお、図2は、図1におけるA−A断面を模式的に示す。
図1に示すように、印刷装置100は、4色のインクを用いて印刷用紙Pに画像印刷を行い得るインクジェット式プリンターであり、印刷ヘッドユニット10と、第1インクタンク11と、第2インクタンク12と、第3インクタンク13と、第4インクタンク14と、第5インクタンク15と、インク供給管16と、プラテン20と、搬送モーター21と、操作部40と、通信インターフェイス部50と、主制御部30とを備えている。また、図2に示すように、印刷装置100は、ワイプ用ローラー61と、第1ローラー駆動機構62と、インク除去用ローラー63と、第2ローラー駆動機構64と、インク受け部66と、インク排出管67とを備えている。
本実施例では、4色のインクとして、有彩色の3色のインクと無彩色の1色のインクとを採用する。具体的には、有彩色インクとして、黄色のインク(以下、「Yインク」とも呼ぶ)と、シアン色のインク(以下、「Cインク」とも呼ぶ)と、マゼンタ色のインク(以下、「Mインク」とも呼ぶ)とを採用する。また、無彩色インクとして、黒色インクを採用する。本実施例では、3種類の有彩色インク(Y,M,C)の明るさの順序は、Yインクの明るさが最も高く、Mインクの明るさが2番目で、Cインクの明るさが3番目である。ここで、本実施例の「明るさ」とは、均等色空間における明るさを表す値を意味し、例えば、L***表色系色空間やL**h表色系色空間におけるL*値を意味する。
図2に示すように、印刷ヘッドユニット10は、印刷ヘッド75と流路形成部78とを備えている。印刷ヘッド75は、いわゆるラインヘッドであり、ノズルプレート76と、吐出機構収容部77とを備えている。ノズルプレート76には、各色(Y,C,M,黒色)のインクを吐出する複数のノズル74からなるノズル列が形成されている。具体的には、図3に示すように、ノズルプレート76には、Yインクを吐出する第1ノズル列L1と、黒色インクを吐出する第2ノズル列L2と、Cインクを吐出する第3ノズル列L3と、黒色インクを吐出する第4ノズル列L4と、マゼンタインクを吐出する第5ノズル列L5とが形成されている。なお、第2ノズル列L2及び第4ノズル列L4から吐出される黒色インクをそれぞれ識別するために、以下では、第2ノズル列L2から吐出される黒色インクをK1インク、第4ノズル列から吐出される黒色インクをK2インクと呼ぶ。
黒色インクは、他色のインクに比べて1滴あたりの色材の濃度が薄いため、多くのインクを吐出する必要がある。また、黒色インクは、画像全体における使用量(打ち込み量)が多く、かつ、明るさが低いため、吐出量が少ないと画像全体で明るさが上昇してしまい、他色に比べて使用量(打ち込み量)不足が目立ち易い。それゆえ、本実施例では、黒色インクを、2つのノズル列を用いて吐出するようにしている。
各ノズル列L1〜L5は、それぞれ、主走査方向(印刷用紙Pの搬送方向、すなわち副走査方向に対して直交する方向)に沿って並んだ複数のノズル74から成る。各ノズル列L1〜L5の主走査方向の長さは、印刷用紙Pの横幅の長さ(主走査方向の長さ)以上である。なお、図3に示すように、各ノズル列L1〜L5は、それぞれ2つのノズル列で構成されているが、説明の便宜上、これら2つのノズル列を併せて第Nノズル列LN(Nは、1〜5の整数)と呼ぶ。図2,3に示すように、本実施例では、印刷用紙Pの搬送方向の上流側から下流側に向かって、第1ノズル列L1、第2ノズル列L2、第3ノズル列L3、第4ノズル列L4、第5ノズル列L5の順序で並んで配置されている。図1に示すように、各ノズル列L1〜L5の主走査方向の長さは、印刷用紙Pの横幅の長さよりも長い。
図3に示すように、各ノズル列L1〜L5を構成する2つのノズル列間の距離g1は、例えば、60マイクロメートル以下であり、互いに異なる色のインクを吐出する隣接するノズル列間の距離g2は、例えば、200マイクロメートル以下である。また、各ノズル列L1〜L5におけるノズルピッチは、例えば、1600dpiである。
吐出機構収容部77は、ノズル74の開口71からインクを吐出させるための機構を収容する。具体的には、図2に拡大して示すように、吐出機構収容部77は、圧力室73と、圧電振動素子72とを収容している。圧力室73は、ノズル74と連通し、また、圧電振動素子72と接している。圧力室73において圧電振動素子72と接する壁は可撓性を有する。本実施例において、圧電振動素子72は、容量性負荷であるピエゾ素子であり、図示しない信号線を介して電極間に電圧が印加されると、たわんで圧力室73と接する壁面を変形させる。かかる変形に伴い圧力室73に圧力が加わると、圧力室73内のインクがノズル74を介して開口71から吐出される。
流路形成部78には、各圧力室73にインクを供給するためのインク流路が形成されている。また、流路形成部78には、各圧電振動素子72に信号を伝える図示しない信号線や、各ノズル列L1〜L5ごとに用意された図示しないラインバッファーや、かかるラインバッファーと主制御部30とを接続する図示しない信号線が収容されている。
第1インクタンク11は、Yインクを貯留する。また、第2インクタンク12はCインクを、第3インクタンク13はMインクを、第4インクタンク14はK1インクを、第5インクタンク15はK2インクを、それぞれ貯留する。各インクタンク11〜15は、印刷装置100において、印刷ヘッドユニット10とは異なる箇所に配置されている。インク供給管16は、各インクタンク11〜15と印刷ヘッドユニット10とを接続する。各インクタンク11〜15に貯留されているインクは、図示しないポンプにより、インク供給管16を通って印刷ヘッドユニット10に供給される。インク供給管16は、可撓性を有するチューブ状の部材であり、例えば、ゴムを基材として形成されている。
図2に示すように、プラテン20は、印刷ヘッドユニット10と対向する位置(鉛直下方の位置)に配置されている。図1に示すように、プラテン20は、搬送モーター21と接続されており、搬送モーター21によって駆動され、印刷用紙Pを搬送方向に搬送する。プラテン20の主走査方向の長さは、印刷用紙Pの横幅の長さよりも長い。
操作部40は、操作ボタンや各種メニュー画面等を表示するためのモニタを備えている。通信インターフェイス部50は、印刷装置100(主制御部30)がパーソナルコンピューター200との間で通信を行うためのインターフェイスを実現する。このようなインターフェイスとしては、例えば、USB(Universal Serial Bus)や、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.3などを採用することができる。
図1に示すように、主制御部30は、CPU(Central Processing Unit)31と、ROM(Read Only Memory)32と、RAM(Random Access Memory)33とを備え、印刷ヘッドユニット10及び搬送モーター21と電気的に接続されている。CPU31は、ROM32に記憶されている制御プログラムをRAM33に展開して実行することにより、色変換部31a、ハーフトーン処理部31b、インターレース処理部31c、及び印刷制御部31dとして機能する。色変換部31aは、後述する印刷処理において、色変換処理を実行する。ハーフトーン処理部31bは、後述する印刷処理において、ハーフトーン処理及び黒色インク分配率決定処理を実行する。インターレース処理部31cは、後述する印刷処理において、インターレース処理を実行する。印刷制御部31dは、後述する印刷処理において、圧電振動素子72を制御して印刷ヘッド75からインクを吐出させ、画像印刷を実行する。
ROM32には、前述の制御プログラムに加えて、色変換用ルックアップテーブル(LUT)32a及び黒色インク分配用ルックアップテーブル(LUT)32bが予め記憶されている。色変換用LUT32aは、R(赤),G(緑),B(青)形式の入力値と、Y(黄色),C(シアン),M(マゼンタ),K(黒)形式の出力値とを対応付けるテーブルである。黒色インク分配用LUT32bの詳細については後述する。
図2に示すワイプ用ローラー61は、ノズルプレート76において開口71が形成された面S1(以下、「ノズル開口面S1」と呼ぶ)を拭う動作(以下、「ワイピング動作」と呼ぶ)を行って、ノズル開口面S1に付着したインクを除去する。ワイピング動作の詳細については後述する。ワイプ用ローラー61は、主走査方向に延びた円筒状の形状を有し、主走査方向に沿った軸を中心として回転可能に構成されている。また、ワイプ用ローラー61は、鉛直方向及び搬送方向に移動可能に構成されている。なお、図2では、ワイプ用ローラー61は、初期位置に配置されている。図2に示すように、本実施例では、ワイプ用ローラー61の初期位置は、プラテン20の鉛直下方(プラテン20を挟んで印刷ヘッド75の反対側)である。なお、初期位置として、印刷ヘッド75の下流側の端よりも、搬送方向の下流側の位置や、印刷ヘッド75の上流側の端よりも搬送方向の上流側の位置を採用することもできる。ワイプ用ローラー61の主走査方向の長さは、各ノズル列L1〜L5の主走査方向の長さよりも長く、各ノズル列L1〜L5を構成するすべてのノズルを拭うことができる。ワイプ用ローラー61の表面は、インクを吸収可能な材料によって覆われている。このような材料としては、例えば、フェルト等の不織布を採用することができる。
第1ローラー駆動機構62は、第1支持部材68及び図示しないモーター等を有し、ワイプ用ローラー61と機械的に接続されている。第1支持部材68は、ワイプ用ローラー61の軸の両端を支持する。第1支持部材68は、図示しないモーター等により駆動されて、ワイプ用ローラー61の軸を中心としたワイプ用ローラー61自身の回転動作や、ワイプ用ローラー61の鉛直方向及び水平方向の移動を実現する。第1ローラー駆動機構62は、主制御部30と電気的に接続され、主制御部30からの指示に従って後述するワイピング動作時のワイプ用ローラー61の動き(回転及び移動)を実現する。
インク除去用ローラー63は、ワイプ用ローラー61に接触しながら回転することにより、ワイプ用ローラー61に吸収されているインクを、ワイプ用ローラー61から絞り出す。インク除去用ローラー63は、主走査方向に延びた円筒形状を有し、例えば、ステンレススチール等の金属により形成されている。インク除去用ローラー63は、主走査方向に沿った軸を中心とした回転動作、及び鉛直方向の移動動作を行い得る。
第2ローラー駆動機構64は、第2支持部材69及び図示しないモーター等を有し、インク除去用ローラー63と機械的に接続されている。第2支持部材69は、インク除去用ローラー63の軸の両端を支持する。第2支持部材69は、図示しないモーター等により駆動されて、インク除去用ローラー63の軸を中心としたインク除去用ローラー63自身の回転動作や、インク除去用ローラー63の鉛直方向の移動を実現する。第2ローラー駆動機構64は、主制御部30と電気的に接続され、主制御部30からの指示に従ってインク除去用ローラー63の回転動作及び移動動作を実現する。
インク受け部66は、インク除去用ローラー63に対して鉛直下方に位置し、ワイプ用ローラー61から除去されたインクを受ける。インク受け部66は、インク除去用ローラー63に向いた面が開口した皿状の形状を有し、底部にシート状のインク吸収材65を有する。インク吸収材65は、ワイプ用ローラー61から除去されたインクを吸収する。インク排出管67は、インク受け部66の底を貫通してインク吸収材65と接して配置されており、インク吸収材65に吸収されたインクを図示しない廃インクタンクに送る。インク排出管67は、インク供給管16と同様に可撓性を有するチューブ状の部材で形成されている。
以上の構成を有する印刷装置100は、有彩色(Y,C,M)インクを吐出するノズル列の間に、無彩色(K1,K2)インクを吐出するノズル列が配置されているため、有彩色インク同士の混色の発生が抑制される。加えて、有彩色のインクのうち、より明るい色のインクを、印刷用紙Pの搬送方向におけるより上流側に配置しているので、より明るい色のインクのノズルにおける混色の発生を抑制することができる。なお、本発明の効果については、後ほど詳細に説明する。
また、印刷装置100は、後述する黒色インク分配率決定処理を実行することにより、黒色インクの混色による印刷品質の劣化を抑制することができる。また、印刷装置100は、後述するワイピング処理を実行することにより、ワイピング動作に伴う混色に起因する印刷品質の低下を抑制することができる。
A2.印刷処理:
図4は、印刷装置100において実行される印刷処理の手順を示す説明図である。印刷装置100では、図1に示すパーソナルコンピューター200から印刷ジョブデータを受信すると、印刷処理が開始される。パーソナルコンピューター200から送信される印刷ジョブデータには、赤(R),緑(G),青(B)の各階調値からなる画像データに加えて、ユーザにより指定された印刷解像度及び印刷速度の各パラメーターが含まれている。本実施例では、印刷解像度として、300dpi〜1800dpiの範囲の値が指定され、また、印刷速度として、30ppm〜60ppmの範囲の値が指定され得るものとする。但し、本発明は、これらの数値範囲に限るものではなく、任意の数値範囲を、印刷解像度及び印刷速度の範囲として採用することができる。
図4に示すように、印刷制御部31dは、印刷ジョブデータに含まれる画像データを取得する(ステップS105)。
色変換部31aは、色変換用LUT32aを参照して、ステップS105において取得された画像データを、インク色の画像データに変換する(ステップS110)。具体的には、赤(R),緑(G),青(B)の各階調値(0〜255)からなる画像データを、Y(イエロー),C(シアン),M(マゼンタ),K(黒)の各階調値(0〜255)からなる画像データに変換する。
ハーフトーン処理部31bは、ハーフトーン処理を実行し、インク色に変換された画像データを、ドットのオン・オフのデータに変換する(ステップS115)。このハーフトーン処理には、後述する黒色インク分配率決定処理が含まれており、ハーフトーン処理部31bは、ステップS115の一部として、黒色インク分配率決定処理を実行する。
インターレース処理部31cは、ドットのオン・オフのデータを、1行(1ライン)で印画するドットパターンに並び替えるインターレース処理を行い、得られたデータを図示しないラインバッファーに転送する(ステップS120)。
印刷制御部31dは、印刷ヘッド駆動信号を印刷ヘッドユニット10に送信することにより、印刷ヘッド75からインクを吐出させると共に、搬送モーター21を制御して印刷用紙Pを搬送させて、画像の印刷を実行させる(ステップS125)。印刷ヘッドユニット10では、印刷制御部31dから印刷ヘッド駆動信号を受信すると、図示しないラインバッファーに用意されているデータに従って各圧電振動素子72が駆動され、各ノズル74からインクが吐出される。
A3.黒色インク分配率決定処理:
図5は、図4に示すステップS115において実行される黒色インク分配率決定処理の手順を示すフローチャートである。黒色インク分配率決定処理は、ステップS110で得られた黒色インクの階調値に相当する黒色インク量のうち、第2ノズル列L2により吐出するインク量(K1インク量)と、第4ノズル列L4により吐出インク量(K2インク量)との分配率を決定するための処理である。
ハーフトーン処理部31bは、印刷ジョブデータに含まれる印刷解像度及び印刷速度の各値を取得する(ステップS205)。なお、ステップS205では、印刷解像度として、搬送方向の解像度が取得される。次に、ハーフトーン処理部31bは、各画素について、ステップS110で得られた黒色インクの階調値を特定する(ステップS210)。
ハーフトーン処理部31bは、ステップS205で取得された印刷解像度及び印刷速度の各値と、ステップS210で特定された黒色インクの階調値とに基づき、黒色インク分配用LUT32bを参照して、K1インク及びK2インクの分配率を決定する(ステップS215)。K1インク及びK2インクの分配率とは、吐出されるべき黒色インク量を、第2ノズル列L2から吐出される黒色インク(K1インク)の量と、第4ノズル列L4から吐出される黒色インク(K2インク)の量とに分配する際の、それぞれのインクの分配する割合を意味する。
図6は、図1に示す黒色インク分配用LUT32bの設定内容を示す説明図である。図6において、横軸は使用ノズル列数相関値を示し、縦軸はインク分配率(%)を示す。使用ノズル列数相関値とは、黒色インクの吐出に用いるノズル列の数と相関する値であり、本実施例では、黒色インク階調値(グレースケース)と、搬送方向の解像度と、印刷速度とを乗じて得られた値を採用する。
黒色インク階調値が高いと、インク吐出に用いるノズル列の数は、第2ノズル列L2及び第4ノズル列L4の合計2つとなる。これに対して、黒色インク階調値が低いと、黒色インク吐出に用いるノズル列の数は1つとなる(1つで足りる)。したがって、黒色インク階調値と使用ノズル数とは互いに相関する。同様に、搬送方向の解像度が高いとインク吐出に用いるノズル列の数は2つとなり、搬送方向の解像度が低いとインク吐出に用いるノズル列の数は1つとなる(1つで足りる)。したがって、搬送方向の解像度と使用ノズル数とは互いに相関する。また、印刷速度が高いとインク吐出に用いるノズル列のは2つとなり、印刷速度が低いとインク吐出に用いるノズル列の数は1つとなる(1つで足りる)。したがって、印刷速度と使用ノズル数とは互いに相関する。このように、それぞれ黒色インクの吐出に使用されるノズル数と相関する3つのパラメーター(黒色インク階調値、搬送方向の解像度、印刷速度)を乗じた値である使用ノズル列数相関値は、黒色インクの吐出に用いるノズル列の数と相関することとなる。
使用ノズル列数相関値の最小値は、黒色インク階調値、搬送方向の解像度、印刷速度の各値がいずれも最小値(それぞれ0,300(dpi),30(ppm))の場合の「0」である。また、使用ノズル列数相関値の最大値は、黒色インク階調値、搬送方向の解像度、印刷速度の各値がいずれも最大値(それぞれ255,1800(dpi),60(ppm))の場合の「27540000」である。
図6に示すように、黒色インク分配用LUT32bでは、K1インクのインク分配率は、使用ノズル列数相関値と線形関係にある。具体的には、K2インクのインク分配率は、使用ノズル列数相関値が最小値(0)の場合に最小値(0%)が設定され、使用ノズル列数相関値が最大値(27540000)の場合に最小値(50%)が設定され、使用ノズル列数相関値が増加するほどインク分配率が増加するように設定されている。
同様に、黒色インク分配用LUT32bでは、K2インクのインク分配率は、使用ノズル列数相関値と線形関係にある。具体的には、K2インクのインク分配率は、使用ノズル列数相関値が最小値(0)の場合に最大値(100%)が設定され、使用ノズル列数相関値が最大値(27540000)の場合に最小値(50%)が設定され、使用ノズル列数相関値が増加するほどインク分配率が減少するように設定されている。したがって、使用ノズル列数相関値の大小に関わらず、K2インクの分配率は、K1インクの分配率以上に設定されている。
また、黒色インク分配用LUT32bでは、使用ノズル列数相関値が低いほど、K2インクの分配率に対するK1インクの分配率は小さくなる。したがって、使用ノズル列数相関値が低いほど、K2インクの吐出量に対するK1インクの吐出量の相対的な量は小さくなる。換言すると、黒色インク階調値及び搬送方向の解像度が同じであれば、印刷速度がより低いほど、K2インクの吐出量に対するK1インクの吐出量の相対的な量は小さくなる。また、黒色インク階調値及び印刷速度が同じであれば、搬送方向の解像度がより低いほど、K2インクの吐出量に対するK1インクの吐出量の相対的な量は小さくなる。また、搬送方向の解像度及び印刷速度が同じであれば、黒色インク階調値が低いほど、K2インクの吐出量に対するK1インクの吐出量の相対的な量は小さくなる。
このように設定されている黒色インク分配用LUT32bを用いることにより、黒色インクを吐出するノズル列数が比較的少なくて済む場合(黒色インク階調値が低い場合、搬送方向の解像度が低い場合、印刷速度が低い場合)には、上流側から吐出されるK1インクの吐出量(下流側のK2インクの吐出量に対する相対的な吐出量)を少なくでき、上流側から下流側に移動する黒色インクが、他の色のインクと混ざることを抑制できる。加えて、黒色インクを吐出するノズル列数が比較的多く必要な場合(黒色インク階調値が高い場合、搬送方向の解像度が高い場合、印刷速度が高い場合)には、上流側から吐出されるK1インクの吐出量(下流側のK2インクの吐出量に対する相対的な吐出量)を多くできる。このため、2つのノズル列L2,L4を用いて多量の黒色インクを吐出して、高い階調値のドットの形成や、高解像度印刷や、高速印刷を実現することができる。
図7は、印刷処理の結果の一例を模式的に示す説明図である。図7において、横軸は経過時間Tを示す。また、図7において、上段は印刷速度が60ppm(最大値)である場合のドットの形成状況を模式的に示し、下段は印刷速度が30ppm(最小値)である場合のドットの形成状況を模式的に示す。
図7上段に示すように、印刷速度が60ppmの場合に、時刻t1において、2つのドットd1,d2が形成されている。この場合、ドットd1は、第2ノズル列L2から吐出されるK1インクにより形成され、ドットd2は、第4ノズル列L4から吐出されるK2インクにより形成されている。同様に、印刷速度が60ppmの場合に、時刻t2において、K1インクによりドットd3が、K2インクによりドットd4が、それぞれ形成されている。このように、印刷速度が60ppmの場合には、時刻t1,t2におけるK1インクの分配率及びK2インクの分配率は、いずれも50%である。
また、図7下段に示すように、印刷速度が30ppmの場合に、時刻t1においてドットd1が、時刻t2においてドットd2が、それぞれ形成されている。なお、ドットd1,d2は、印刷速度が60ppmの場合のドットd1,d2と同じ位置のドットを示す。印刷速度が30ppmの場合の2つのドットd1,d2は、いずれもK2インクにより形成されている。このように、印刷速度が60ppmの場合には、時刻t1,t2において、K1インクの分配率は0%であり、K2インクの分配率は100%である。この例からも理解できるように、本実施例では、黒色インク分配用LUT32bを用いて黒色インクの分配率を決定することにより、第2ノズル列L2からのインク吐出量を、第4ノズル列L4からのインク吐出量以下にすることができる。
図8は、本実施例の印刷装置100の効果の一例を説明するための断面図である。図8では、図2と同様に、印刷装置100における図1に示すA−A断面を示す。図8に示すように、ノズル開口面S1において、第1ノズル列L1と第2ノズル列L2との間に、Yインクから生じた霧状のインク滴mtが付着している。また、印刷用紙Pの搬送に伴い、ノズル開口面S1と印刷用紙Pとの間には、搬送方向に沿った空気の流れWが生じている。
第1ノズル列L1から吐出されたYインクから生じた霧状のインクは、空気の流れWに沿って下流側に移動する。ここで、印刷装置100では、Yインクを吐出する第1ノズル列L1と、Cインクを吐出する第3ノズル列L3との間に、K1インクを吐出する第2ノズル列L2が配置されているため、第1ノズル列L1と第3ノズル列L3との間の搬送方向の距離は長い。このため、Yインクから生じた霧状のインクは、図8に示すインク滴mtのように、第1ノズル列L1と第2ノズル列L2との間に付着することはあっても、第3ノズル列L3付近に付着する可能性は低い。したがって、YインクとCインクとの混色が抑制され、ドットの色相が、予定されているドットの色相と大きく異なることを抑制できる。また、第1ノズル列L1と第3ノズル列L3との間の搬送方向の距離を長く構成しているため、印刷用紙Pの搬送等により発生した紙粉が、第1ノズル列L1の開口と、第3ノズル列L3の開口とをいずれも覆うことを抑制できる。それゆえ、紙粉を介して第1ノズル列L1のインクと第3ノズル列L3のインクとが混ざって混色が発生することを抑制できる。なお、上述の効果は、第1ノズル列L1と第3ノズル列L3との間に限らず、第1ノズル列L1と第5ノズル列L5との間や、第3ノズル列L3と第5ノズル列L5との間についても、同様に奏する。
また、第1ノズル列L1を、各ノズル列L1〜L5のうち、最上流の位置に配置しているので、空気の流れWによって上流側から流されてきたインクが第1ノズル列L1(開口71)に付着すること、及び、紙粉を介して上流側から他色のインクが第1ノズル列L1に流入することを抑制することができる。したがって、Yインク,Cインク,Mインクのうち、混色により色相の変化が最も大きく感じられるYインクに、他のインクが混ざることを抑制でき、印刷品質の低下を抑制できる。また、Yインク,Cインク,Mインクのうち、最も明るさが高いYインクに黒色インク(K1インク及びK2インク)が混ざることを抑制できるので、印刷媒体上に形成されるドットの明るさが予定されているドットの明るさよりも低く(暗く)なることによる印刷品質の低下を抑制できる。
また、黒色インクを吐出する2つの第2ノズル列L2及び第4ノズル列L4のうち、より上流に位置する第2ノズル列L2からのインク吐出量を低減させるので、空気の流れWによって、第2ノズル列L2又は第4ノズル列L4よりも下流側に位置する第3ノズル列L3及び第5ノズル列L5の開口に黒色インクが付着することを抑制できる。したがって、Cインク又はMインクに黒色インクが混ざり、印刷媒体上に形成されるドットの明るさが予定されているドットの明るさよりも低くなる(暗くなること)による印刷品質の低下を抑制できる。
A4.ワイピング処理:
図9は、印刷装置100において実行されるワイピング処理の手順を示すフローチャートである。図10は、ワイピング処理実行時のワイプ用ローラー61の動作(ワイピング動作)の一例を示す説明図である。印刷装置100では、操作部40からワイピング処理の実行指示が入力されると、ワイピング処理が実行される。ワイピング処理は、ワイプ用ローラー61がワイピング動作を行って、ノズル開口面S1に付着したインク滴等を拭い取る処理である。
図9に示すように、印刷制御部31dは、第1ローラー駆動機構62を制御して、ワイプ用ローラー61を初期位置から鉛直上方に移動させて、ノズル開口面S1に接触させる(ステップS305)。印刷制御部31dは、第1ローラー駆動機構62を制御して、ワイプ用ローラー61を回転させながら搬送方向の上流側から下流側に移動させる(ステップS310)。
図10に示すように、ステップS310では、ワイプ用ローラー61は、ノズル開口面S1に接触したまま搬送方向に沿って移動する。したがって、5つのノズル列L1〜L5のうち、第1ノズル列L1の開口が最初にワイプ用ローラー61に接触し、その後、第2ノズル列L2の開口,第3ノズル列L3の開口,第4ノズル列L4の開口,第5ノズル列L5の開口の順序で、ワイプ用ローラー61が接触する。このようなワイプ用ローラー61のワイピング動作により、各ノズル列L1〜L5の開口付近に付着したインク滴や紙粉が、ワイプ用ローラー61に吸収されて除去される。前述のように、搬送方向の上流側から下流側に向かってワイプ用ローラー61を移動させるのは、下流側のノズル列の開口付近に付着したインクを、ワイプ用ローラー61を介して上流側のノズル列の開口に供給することを抑制するためである。
印刷制御部31dは、ワイプ用ローラー61が、ノズル開口面S1における搬送方向のける下流側の端に達すると、第1ローラー駆動機構62を制御して、ワイプ用ローラー61を初期位置に戻す(ステップS315)。
印刷制御部31dは、第2ローラー駆動機構64を制御してインク除去用ローラー63を垂直上方に移動させてワイプ用ローラー61に押し当てると共に、第1ローラー駆動機構62を制御してワイプ用ローラー61を回転させ、また、第2ローラー駆動機構64を制御してインク除去用ローラー63を回転させることにより、ワイプ用ローラー61に吸収されているインクを除去する(ステップS320)。なお、ステップS320において除去されたインクは、インク受け部66内のインク吸収材65に一時的に吸収され、その後、インク排出管67から排出される。
以上説明した本実施例の印刷装置100によると、印刷ヘッド75において、有彩色インクを吐出するノズル列L1,L3,L5の間に、無彩色インク(黒色インク)を吐出するノズル列K1,K2を配置しているので、有彩色インクのノズル列間の距離を長くすることができる。したがって、印刷用紙Pの搬送により生じた空気の流れWによって上流側から下流側に有彩色インクが移動して、他の有彩色インクを吐出する各ノズル列の開口に入り込み、混色が発生することを抑制できる。また、有彩色インクのノズル列間の距離を長くすることができるので、互いに異なる有彩色インクのノズル列の2つの開口を覆うように紙粉が付着することを抑制できる。したがって、かかる紙粉を介した有彩色インクの移動を抑制でき、有彩色インク同士の混色の発生を抑制できる。このように、有彩色インク同士の混色の発生を抑制できるので、有彩色インクにより形成されるドットの色相の変化(予定されているドットと比べた場合の色相の変化)を抑制でき、印刷品質の低下を抑制できる。特に、有彩色インクのうち、最も色相の変化が感じられ易いYインクのノズル列を、5つのノズル列L1〜L5のうち、最上流側に配置するので、上流側から下流側に移動する他の有彩色のインクがYインクに混入することを抑制できる。したがって、印刷品質の低下を大きく抑制することができる。
加えて、印刷装置100では、有彩色インクのうち、より明るいインクのノズル列がより上流側に配置されているので、より明るいインクのノズルほど、空気の流れWに伴う黒色インクの混入を抑制できる。これにより、印刷用紙Pに形成されたドットの明るさが予定されている明るさよりも暗くなることを抑制して、印刷品質の低下を抑制できる。
また、印刷装置100では、黒色インクを吐出するノズル列が2つ設けられ、より上流側に位置するノズル列(第2ノズル列L2)の吐出量を、より下流側に位置するノズル列(第4ノズル列L4)の吐出量に比べて少なくなるように調整するので、最も明るい黄色インクへの黒色インクの混入を抑制することができると共に、2番目に明るいシアン色のインクへの黒色インクの混色を抑制することができる。加えて、使用ノズル列数相関値が低いほど、K2インクの分配率に対するK1インクの分配率は小さくなるように、K1インクの吐出量及びK2インクの吐出量を調整するので、黒色インクを吐出するノズル列数が比較的少なくて済む場合には、上流側から吐出されるK1インクの吐出量を少なくして、黒色インクが下流側に移動して他の色のインクと混ざることを抑制できると共に、黒色インクを吐出するノズル列数が比較的多く必要な場合には、2つのノズル列L2,L4を用いて多量の黒色インクを吐出して、高い階調値のドットの形成や、高解像度印刷や、高速印刷を実現することができる。
また、ワイピング処理では、ワイプ用ローラー61を、ノズル開口面S1に接触させたまま搬送方向の上流側から下流側に向かって移動させるので、下流側に位置するノズル列の開口又はその付近に付着したインクが、ワイプ用ローラー61を介して上流側に位置するノズル列の開口に入り込むことを抑制することができる。上述のように、より明るいインクのノズル列をより上流側に配置するので、より明るいインクのノズル列ほど、ワイピング動作に伴う黒色インクの混入を抑制できる。これにより、印刷用紙Pに形成されたドットの明るさが予定されている明るさよりも暗くなることを抑制して、印刷品質の低下を抑制できる。また、最も色相の変化が感じられ易いYインクのノズル列を、5つのノズル列L1〜L5のうち、最上流側に配置するので、ワイピング動作に伴うYインクへの他の有彩色インクの混入を抑制でき、印刷品質の低下を大きく抑制することができる。
B.変形例:
この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施例では、3種類の有彩色インクの明るさは、Yインクが最も高く、次いでCインク、Mインクの順序であったが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、Yインクが最も高く、次いでMインク、Cインクの順序であってもよい。この構成では、各色のノズル列の配置を、印刷用紙Pの搬送方向の上流側から下流側に向かって、Yインクのノズル列、K2インクのノズル列、Mインクのノズル列、K1インクのノズル列、Cインクのノズル列の順序で配置することができる。このような構成により、有彩色インクのうち、より明るさの高いインクのノズル列を、より上流側に配置することができる。それゆえ、実施例と同様に、より明るさの高いインクのノズル列ほど、空気の流れWに伴う黒色インクの混入及びワイピング動作に伴う黒色インクの混入を抑制できる。
また、上記実施例では、有彩色インクの数は3種類であったが、本発明は、これに限定されるものではなく、任意の種類の有彩色インクを採用することができる。例えば、上述のY,C,Mの各インクに、ライトシアン(Lc)インク及びライトマゼンタ(Lm)インクを加えた合計5種類の有彩色インクを用いることができる。
図11は、変形例1におけるノズル開口面S1aを示す説明図である。変形例1の印刷装置は、有彩色インクとして、Y,C,M,Lc,Lmの合計5種類のインクを吐出する点と、黒色インクを吐出するノズル列が合計4つである点と、印刷ヘッド75が合計6色のインクを吐出可能に構成されている点とにおいて、上記実施例の印刷装置100と異なり、他の構成は、印刷装置100と同じである。なお、変形例1において用いられる各有彩色インクの明るさは、Lcインクが最も高く、次いで、Lmインク,Yインク,Cインク,Mインクの順序となっている。
図11に示すように、変形例1の印刷装置では、ノズルプレート76aにおいて、上述した5つのノズル列L1〜L5に加えて、更に4つのノズル列を第1ノズル列L1よりも上流側に備えている。具体的には、Lcインクを吐出する第6ノズル列L6と、K3インクを吐出する第7ノズル列L7と、Lmインクを吐出する第8ノズル列L8と、K4インクを吐出する第9ノズル列L9とを、第1ノズル列L1よりも上流側に備えている。K3,K4インクとは、上記K2,K1インクと同様に、黒色インクである。これら4つのノズル列L6〜L9の配置順序は、搬送方向の上流側から下流側に向かって、第6ノズル列L6,第7ノズル列L7,第8ノズル列L8,第9ノズル列L9の順序である。
このような構成を有する変形例1の印刷装置は、実施例の印刷装置100と同様に、より明るいインクのノズル列ほど、搬送方向の上流側に配置されているので、上記実施例と同様な効果を有する。なお、上記構成において、第7ノズル列L7及び第9ノズル列L9については、黒色インクに代えてグレーインクを吐出する構成を採用することもできる。
B2.変形例2:
上記実施例及び変形例1では、複数の有彩色インクのうち、明るさがより高いインクのノズル列を搬送方向においてより上流側に配置していたが、本発明は、これに限定されるものではない。各有彩色インクのノズル列を、搬送方向に沿って任意の順序で配置することもできる。例えば、実施例と同様にY,C,Mインクを吐出する構成では、Cインクのノズル列を最上流位置に配置し、次いで、Yインク,Mインクの各ノズル列の順序で配置することもできる。かかる構成においても、各有彩色インクのノズル列間に黒色インクのノズル列を配置することで、有彩色インク同士の混色を抑制できる。具体的には、有彩色インクのノズル列間の距離を長くすることができるので、異なる有彩色インクのノズルに亘って紙粉が付着することを抑制できる。それゆえ、かかる紙粉を介した有彩色インク同士の混色の発生を抑制することができる。
なお、上記実施例とは異なる順序で各有彩色インクのノズル列を配置する場合には、ワイピング処理において、ワイプ用ローラー61の拭き取り動作の順序を、上記実施例から変更することが好ましい。具体的には、より上流側のノズル列を時間的により先に拭き取ることに代えて、より明るさの高いインクのノズル列を時間的により先となるような順序で、拭き取り動作を行うようにすることが好ましい。例えば、上述のように、Cインクを最上流位置に配置し、次いで、Yインク,Mインクの各ノズル列の順序で配置する場合、Cインクのノズル列、Yインクのノズル列、Mインクのノズル列の順序で、拭き取り動作を行うことが好ましい。
B3.変形例3:
上記実施例では、複数のノズル列により吐出されるインクは黒色インクであったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、黒色インクに代えて、又は、黒色インクに加えて、CインクまたはMインクを複数のノズル列を用いて吐出することもできる。CインクまたはMインクは、Yインクに比べて1滴あたりの色材の濃度が薄いため、黒色インクと同様に、吐出量(打ち込み量)を多くする必要がある。この構成では、Cインク又はMインクについて、上流側及び下流側の分配率を、上記実施例の黒色インクのように決定することが好ましい。また、上記変形例1のように、6色(Y,C,M,K,Lc,Lm)インクを吐出する構成では、他色のインクに比べて1滴あたりの色材の濃度が薄いLcインク又はLmインクを、複数のノズル列を用いて吐出することもできる。この構成では、Lcインク又はLmインクについて、上流側及び下流側の分配率を、上記実施例の黒色インクのように決定することが好ましい。
なお、上記実施例において、黒色インクを吐出するノズル列を、第2ノズル列L2及び第4ノズル列L4のうち、いずれか一方のみとすることもできる。この場合であっても、黒色インクを吐出するノズル列を挟んで位置する2つのノズル列間の距離を長くすることができるので、これら2つのノズル列間に亘った紙粉の付着を抑制でき、かかる紙粉を介した混色の発生を抑制できる。かかる構成においては、より上流側の第2ノズル列L2のみとすることが好ましい。有彩色インクのうち、より明るい2色のインク(Yインク及びCインク)を吐出する第1ノズル列L1と第2ノズル列L2との間の距離を大きくすることができ、より明るい色における混色に起因する色相の変化を抑制できるからである。すなわち、一般には、互いに異なる種類の有彩色インクを吐出する2つのノズル列の間に、無彩色のインク(黒色インクやグレーインクなど)を吐出するノズル列が配置された印刷装置を、本発明の印刷装置に適用することができる。
B4.変形例4:
上記実施例では、ノズル列が印刷用紙Pの主走査方向に沿って印刷用紙Pの横幅以上に配置され、印刷ヘッド75を走査させずに印刷を行う、いわゆるラインプリンターに本発明を適用していたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、印刷ヘッドとして、印刷用紙Pの主走査方向に沿って往復移動しながらインクを吐出するいわゆるシリアルヘッドを有するシリアルプリンターに、本発明を適用することもできる。この構成においても、各有彩色インクのノズル列間に黒色インクのノズル列を配置することで、有彩色インクのノズル列間の距離を長くすることができる。それゆえ、紙粉を介した有彩色インク同士の混色の発生を抑制することができる。
B5.変形例5:
上記実施例では、使用ノズル列数相関値は、黒色インク階調値(グレースケース)と、搬送方向の解像度と、印刷速度とを乗じて得られた値を採用していたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、黒色インク階調値(グレースケース)と、搬送方向の解像度と、印刷速度とのうちのいずれかの値、または、これら3つの値のうちのいずれか2つの値を乗じて得られた値を、使用ノズル列数相関値として採用することもできる。
B6.変形例6:
上記実施例では、ワイピング動作(ステップS310)中に、ワイプ用ローラー61を回転させていたが、これに代えて回転させないこともできる。この場合、1回のワイピング処理が完了するたびに、ワイプ用ローラー61を回転させてノズル開口面S1,S1aと接する面を変更することが好ましい。また、上記実施例では、ノズル開口面S1,S1aに接してインクを拭き取るのは、ワイプ用ローラー61であったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、弾性を有する板状部材(ワイパーブレード)で、ノズル開口面S1を擦って、ノズル開口面S1に付着したインク滴を拭うこともできる。
B7.変形例7:
上記実施例では、インクの吐出方式は、圧電振動素子72を用いてインクを吐出するいわゆるピエゾ方式であったが、ピエゾ方式に代えて、サーマル方式を採用することもできる。ここでいうサーマル方式とは、バブルジェット(登録商標)方式とも呼ばれ、加熱によってインクに気泡を発生させてインクを吐出する方式である。
B8.変形例8:
上記実施例では、印刷ヘッド75へのインクの供給は、印刷ヘッドユニット10とは別の場所に配置されたインクタンク11〜15からインク供給管16を介して行われていたが、本発明は、これに限定されるものではない。印刷ヘッドユニット10内にサブタンクを配置し、かかるサブタンクから印刷ヘッド75にインクを供給する構成を採用することもできる。この構成では、サブタンクへのインクの供給方法として、例えば、上記実施例と同様に各インクタンク11〜15からインク供給管16を介して行う方法や、ユーザがサブタンクにインクを充填する方法などを採用することができる。また、印刷ヘッドユニット10にインクカートリッジ装着部を設けて、各色のインクカートリッジをインクカートリッジ装着部に装着し、かかるインクカートリッジから印刷ヘッドユニット10にインクを供給する構成を採用することもできる。
B9.変形例9:
上記実施例において、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。また、これとは逆に、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよい。
100…印刷装置
10…印刷ヘッドユニット
11…第1インクタンク
12…第2インクタンク
13…第3インクタンク
14…第4インクタンク
15…第5インクタンク
16…インク供給管
20…プラテン
21…搬送モーター
30…主制御部
31…CPU
31a…色変換部
31b…ハーフトーン処理部
31c…インターレース処理部
31d…印刷制御部
32…ROM
32a…色変換用ルックアップテーブル(LUT)
32b…黒色インク分配用ルックアップテーブル(LUT)
40…操作部
50…通信インターフェイス部
61…ワイプ用ローラー
62…第1ローラー駆動機構
63…インク除去用ローラー
64…第2ローラー駆動機構
65…インク吸収材
66…インク受け部
67…インク排出管
68…第1支持部材
69…第2支持部材
71…開口
72…圧電振動素子
73…圧力室
74…ノズル
75…印刷ヘッド
76,76a…ノズルプレート
77…吐出機構収容部
78…流路形成部
200…パーソナルコンピューター
P…印刷用紙
L1…第1ノズル列
L2…第2ノズル列
L3…第3ノズル列
L4…第4ノズル列
L5…第5ノズル列
L6…第6ノズル列
L7…第7ノズル列
L8…第8ノズル列
L9…第9ノズル列
d1〜d4…ドット
mt…インク滴
S1,S1a…ノズル開口面

Claims (3)

  1. インクを吐出する印刷ヘッドを備える印刷装置であって、
    前記印刷ヘッドは、
    黄色のインクを吐出する複数のノズルからなる第1のノズル列と、
    シアン色のインクを吐出する複数のノズルからなる第2のノズル列と、
    マゼンタ色のインクを吐出する複数のノズルからなる第3のノズル列と、
    前記第1のノズル列と前記第2のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第4のノズル列と、
    前記第2のノズル列と前記第3のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第5のノズル列と、
    を有し、
    前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷ヘッドにおいて印刷媒体の搬送方向に対して交差する方向に配列され、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記第1のノズル列、前記第4のノズル列、前記第2のノズル列、前記第5のノズル列、前記第3のノズル列の順序で配置され、
    前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記搬送方向と直交する幅方向に配列された複数のノズルからなり、前記印刷ヘッドの走査なしに、搬送される前記印刷媒体にインクを吐出し、
    前記第1ないし第5のノズル列における隣接するノズル列間の距離は、いずれも200マイクロメートル未満である、印刷装置。
  2. 印刷装置用の印刷ヘッドであって、
    黄色のインクを吐出する複数のノズルからなる第1のノズル列と、
    シアン色のインクを吐出する複数のノズルからなる第2のノズル列と、
    マゼンタ色のインクを吐出する複数のノズルからなる第3のノズル列と、
    前記第1のノズル列と前記第2のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第4のノズル列と、
    前記第2のノズル列と前記第3のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第5のノズル列と、
    を有し、
    前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷ヘッドにおいて印刷媒体の搬送方向に対して交差する方向に配列され、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記第1のノズル列、前記第4のノズル列、前記第2のノズル列、前記第5のノズル列、前記第3のノズル列の順序で配置され、
    前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷装置に搭載された状態において前記搬送方向と直交する幅方向に配列された複数のノズルからなり、前記印刷ヘッドの走査なしに、搬送される前記印刷媒体にインクを吐出し、
    前記第1ないし第5のノズル列における隣接するノズル列間の距離は、いずれも200マイクロメートル未満である、印刷ヘッド。
  3. インクを吐出する印刷ヘッドを有する印刷装置を用いて記録媒体に画像を記録する方法であって、
    (a)前記印刷装置において、前記記録媒体を搬送する工程と、
    (b)搬送される前記記録媒体に、前記印刷ヘッドからインクを吐出する工程と、
    を備え、
    前記印刷ヘッドは、
    黄色のインクを吐出する複数のノズルからなる第1のノズル列と、
    シアン色のインクを吐出する複数のノズルからなる第2のノズル列と、
    マゼンタ色のインクを吐出する複数のノズルからなる第3のノズル列と、
    前記第1のノズル列と前記第2のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第4のノズル列と、
    前記第2のノズル列と前記第3のノズル列との間に配置され、黒色のインクを吐出する複数のノズルからなる第5のノズル列と、
    を有し、
    前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷ヘッドにおいて前記記録媒体の搬送方向に対して交差する方向に配列され、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記第1のノズル列、前記第4のノズル列、前記第2のノズル列、前記第5のノズル列、前記第3のノズル列の順序で配置され、
    前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記搬送方向と直交する幅方向に配列された複数のノズルからなり、
    前記工程(b)において、前記第1ないし第5のノズル列は、いずれも、前記印刷ヘッドの走査なしに、搬送される前記印刷媒体にインクを吐出し、
    前記第1ないし第5のノズル列における隣接するノズル列間の距離は、いずれも200マイクロメートル未満である、方法。
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