JP6006102B2 - 作業台船の係留方法 - Google Patents

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本発明は、作業台船を係留する方法に関する。
特許文献1では、作業台船の台船本体が平面視で矩形状を成しており、台船本体上の四隅には、ウインチとフェアリーダとがそれぞれ設置されている。各ウインチは、係留用のワイヤーロープを巻き取り・繰り出し可能である。フェアリーダは、ウインチより繰り出されるワイヤーロープを案内する機能を有している。各ワイヤーロープの先端部(繰り出し側端部)には、それぞれ、係留用のアンカーが連結されている。特許文献1では、台船本体上の各ウインチからのワイヤーロープを、各々に対応するフェアリーダに掛けまわした上で、台船本体の四方(前方、後方、左方、及び右方)にそれぞれ繰り出して、更に、アンカーを水底に接地させることで、作業台船を係留している。
特開平04−146887号公報
ところで、既設ダムの改修においては、ダム堤体へのアクセスが困難なことから、ダム貯水池の水面上(すなわち貯水面上)に上述のような作業台船を浮かべて、作業台船から作業することが必要となる場合が多い。また、ダムが供用中であると、改修に際して作業期間に制約を受けることから(例えば、渇水期に入るまでに作業を完了することが求められることから)、複数の作業台船を貯水面に浮かべて作業することが必要となる場合がある。
しかしながら、例えば2隻の作業台船を互いに離間させて左右に並べて係留すると、各作業台船から繰り出された係留索同士(ワイヤーロープ同士)が接触して互いに干渉しかねない。また、この係留索同士の干渉により、作業台船ごとの移動が円滑に行えない虞があった。
本発明は、このような実状に鑑み、複数の作業台船を係留するときに、各作業台船から繰り出される係留索同士の干渉を抑制することを目的とする。
そのため本発明の第1態様では、ダム堤体の上流側に位置するダム貯水池の水面上に浮かび、かつ、ダム堤体に対向する側を前側とする2隻の作業台船を互いに離間させて左右に並べて係留する方法は、2隻の作業台船のうち左側に位置する第1作業台船の右側部の第1繰り出し位置の右前方に位置し、かつ、2隻の作業台船のうち右側に位置する第2作業台船の左側部の第2繰り出し位置の左前方に位置する係留索集約部材と、ダム堤体の左岸に設けられて第1作業台船の左前方に位置する第1アンカーと、を索状部材を介して接続すること、係留索集約部材と、ダム堤体の右岸に設けられて第2作業台船の右前方に位置する第2アンカーと、を索状部材を介して接続すること、第1繰り出し位置より、その右前方に向けて第1係留索を繰り出して、この第1係留索の先端部を、係留索集約部材に取り付けること、第2繰り出し位置より、その左前方に向けて第2係留索を繰り出して、この第2係留索の先端部を、係留索集約部材に取り付けること、第1作業台船の左側部の第3繰り出し位置より、その左前方に向けて第3係留索を繰り出して、この第3係留索の先端部を、ダム堤体の左岸に設けられて第1作業台船の左前方に位置する第3アンカーに取り付けること、及び、第2作業台船の右側部の第4繰り出し位置より、その右前方に向けて第4係留索を繰り出して、この第4係留索の先端部を、ダム堤体の右岸に設けられて第2作業台船の右前方に位置する第4アンカーに取り付けること、を含む。第1繰り出し位置より繰り出される第1係留索と、第3繰り出し位置より繰り出される第3係留索とは、それぞれ、第1作業台船上に設置されたウインチにより、各別に繰り出し・巻き取り可能である。本発明の第1態様では、2隻の作業台船を前記係留した状態で前記ウインチによって第1係留索及び第3係留索を更に繰り出すことにより、第1係留索及び第3係留索を弛ませることで、第1作業台船をダム堤体から離れるように後退させることが可能である。
本発明の第2態様では、ダム堤体の上流側に位置するダム貯水池の水面上に浮かび、かつ、ダム堤体に対向する側を前側とする2隻の作業台船を互いに離間させて左右に並べて係留する方法は、2隻の作業台船のうち左側に位置する第1作業台船の右側部の第1繰り出し位置の右前方に位置し、かつ、2隻の作業台船のうち右側に位置する第2作業台船の左側部の第2繰り出し位置の左前方に位置する係留索集約部材と、ダム堤体の左岸に設けられて第1作業台船の左前方に位置する第1アンカーと、を索状部材を介して接続すること、係留索集約部材と、ダム堤体の右岸に設けられて第2作業台船の右前方に位置する第2アンカーと、を索状部材を介して接続すること、第1繰り出し位置より、その右前方に向けて第1係留索を繰り出して、この第1係留索の先端部を、係留索集約部材に取り付けること、第2繰り出し位置より、その左前方に向けて第2係留索を繰り出して、この第2係留索の先端部を、係留索集約部材に取り付けること、第1作業台船の左側部の第3繰り出し位置より、その左前方に向けて第3係留索を繰り出して、この第3係留索の先端部を、ダム堤体の左岸に設けられて第1作業台船の左前方に位置する第3アンカーに取り付けること、及び、第2作業台船の右側部の第4繰り出し位置より、その右前方に向けて第4係留索を繰り出して、この第4係留索の先端部を、ダム堤体の右岸に設けられて第2作業台船の右前方に位置する第4アンカーに取り付けること、を含む。第2繰り出し位置より繰り出される第2係留索と、第4繰り出し位置より繰り出される第4係留索とは、それぞれ、第2作業台船上に設置されたウインチにより、各別に繰り出し・巻き取り可能である。本発明の第2態様では、2隻の作業台船を前記係留した状態で前記ウインチによって第2係留索及び第4係留索を更に繰り出すことにより、第2係留索及び第4係留索を弛ませることで、第2作業台船をダム堤体から離れるように後退させることが可能である。
本発明によれば、係留索集約部材には、第1作業台船の右側部の第1繰り出し位置より繰り出された第1係留索の先端部と、第2作業台船の左側部の第2繰り出し位置より繰り出された第2係留索の先端部とが取り付けられる。また、係留索集約部材は、第1作業台船の左前方に位置する第1アンカーと、第2作業台船の右前方に位置する第2アンカーとに、索状部材を介して接続される。これにより、第1作業台船の第1繰り出し位置より繰り出される第1係留索の先端部と、第2作業台船の第2繰り出し位置より繰り出される第2係留索の先端部とが、係留索集約部材及び索状部材を介して、第1アンカー及び第2アンカーにそれぞれ接続されるので、これら係留索同士の干渉を抑制することができ、ひいては、作業台船ごとの移動を円滑に行うことができる。
本発明の第1実施形態における2隻の作業台船の係留方法を示す平面図 図1の部分Aの部分拡大図 本発明の第2実施形態における2隻の作業台船の係留方法を示す平面図 図3の部分Bの部分拡大図 水中フェアリーダの概略構成を示す図 係留索集約部材の変形例を示す図
図1は、本発明の第1実施形態における2隻の作業台船の係留方法を示す。図2は図1の部分Aの部分拡大図である。
尚、本実施形態では、ダム工事で使用される作業台船を例にとって本発明に係る作業台船の係留方法の説明を行うが、本発明に係る作業台船の用途はこれに限らず、あらゆる水上作業に用いられ得る。
また、本実施形態では、便宜上、作業台船のうち、ダム堤体に対向する側を前側として、前後左右を規定している。
ダム堤体1の上流側に位置するダム貯水池2には、その水面上に2隻の作業台船10a、10bが浮かんでいる。作業台船10a、10bは互いに離間して左右に並べられて係留される。ここにおいて、これら作業台船のうち、左側に位置する作業台船10aが本発明の「第1作業台船」に対応し、右側に位置する作業台船10bが本発明の「第2作業台船」に対応する。
ダム堤体1の左岸3には第1アンカー4及び第3アンカー5が設けられている。第1アンカー4及び第3アンカー5は各々が水面より高位に位置している。また、第1アンカー4及び第3アンカー5は各々が作業台船10aの左前方に位置している。
第1アンカー4及び第3アンカー5は、例えば、左岸3の岩盤にカバーコンクリート(図示せず)を打設し、このカバーコンクリートにアンカープレート(図示せず)を取り付けることで形成され得る。
尚、第1アンカー4及び第3アンカー5については、一体的に設けられてもよい。
ダム堤体1の右岸6には第2アンカー7及び第4アンカー8が設けられている。第2アンカー7及び第4アンカー8は各々が水面より高位に位置している。また、第2アンカー7及び第4アンカー8は各々が作業台船10bの右前方に位置している。
第2アンカー7及び第4アンカー8については、第1アンカー4及び第3アンカー5と同様に右岸6に形成され得るので、その説明を省略する。
尚、第2アンカー7及び第4アンカー8についても、第1アンカー4及び第3アンカー5と同様に一体的に設けられてもよい。
作業台船10aは、平面視で矩形状を成す台船本体11aと、4個のウインチ21a〜24aと、4個のフェアリーダ31a〜34aと、を含んで構成される。
台船本体11aは、複数の直方体状の浮体を平面状に組み立てて形成されている。
台船本体11aの左右両側縁部の前端部には、それぞれ、左前フェアリーダ31aと右前フェアリーダ32aとが設けられている。ここで、右前フェアリーダ32aの設置位置が、本発明の「第1繰り出し位置」に対応する。また、左前フェアリーダ31aの設置位置が、本発明の「第3繰り出し位置」に対応する。
左前フェアリーダ31aの後方の台船本体11上には、左前ウインチ21aが設置されている。
左前ウインチ21aより前方に繰り出されるワイヤーロープ(第3係留索)51aは、左前フェアリーダ31aにて左前方に屈曲されて延びて、先端部(繰り出し側端部)が第3アンカー5に固定される。
ワイヤーロープ51aの基端部(巻き取り側端部)は、左前ウインチ21aのドラム(図示せず)に巻き付けられている。
左前ウインチ21aは、電動モータ又は油圧モータを回転駆動源として上述のドラムを回転させることにより、ワイヤーロープ51aの巻き取り・繰り出しを行う。
右前フェアリーダ32aの後方の台船本体11a上には、右前ウインチ22aが設置されている。
右前ウインチ22aより前方に繰り出されるワイヤーロープ(第1係留索)52aは、右前フェアリーダ32aにて右前方に屈曲されて延びて、先端部(繰り出し側端部)がシャックル(取付金具)151を介して、リング部材100に取り付けられる。従って、ワイヤーロープ52aについては、その先端部が、シャックル151を介して、リング部材100に対してその外周に沿って移動可能である。尚、シャックル151はリング部材100に引掛けられた状態でリング部材100に対してその円周方向に沿って摺動可能であり、このシャックル151にワイヤーロープ52aの先端部が連結され得る。
ワイヤーロープ52aの基端部(巻き取り側端部)は、右前ウインチ22aのドラム(図示せず)に巻き付けられている。
右前ウインチ22aは、電動モータ又は油圧モータを回転駆動源として上述のドラムを回転させることにより、ワイヤーロープ52aの巻き取り・繰り出しを行う。
台船本体11aの左右両側縁部の後端部には、それぞれ、左後フェアリーダ33aと右後フェアリーダ34aとが設けられている。
左後フェアリーダ33aの前方の台船本体11a上には、左後ウインチ23aが設置されている。
左後ウインチ23aより後方に繰り出されるワイヤーロープ(係留索)53aは、左後フェアリーダ33aにて右後方に屈曲されて延びており、先端部(繰り出し側端部)に予め固定された錨61aが、水底に接地されている。
ワイヤーロープ53aの基端部(巻き取り側端部)は、左後ウインチ23aのドラム(図示せず)に巻き付けられている。
左後ウインチ23aは、電動モータ又は油圧モータを回転駆動源として上述のドラムを回転させることにより、ワイヤーロープ53aの巻き取り・繰り出しを行う。
右後フェアリーダ34aの前方の台船本体11a上には、右後ウインチ24aが設置されている。
右後ウインチ24aより後方に繰り出されるワイヤーロープ(係留索)54aは、右後フェアリーダ34aにて左後方に屈曲されて延びており、先端部(繰り出し側端部)に予め固定された錨62aが、水底に接地されている。
ワイヤーロープ54aの基端部(巻き取り側端部)は、右後ウインチ24aのドラム(図示せず)に巻き付けられている。
右後ウインチ24aは、電動モータ又は油圧モータを回転駆動源として上述のドラムを回転させることにより、ワイヤーロープ54aの巻き取り・繰り出しを行う。
作業台船10bは、平面視で矩形状を成す台船本体11bと、4個のウインチ21b〜24bと、4個のフェアリーダ31b〜34bと、を含んで構成される。
台船本体11bは、台船本体11aと同様の構成であるので、その説明を省略する。
台船本体11bの左右両側縁部の前端部には、それぞれ、左前フェアリーダ31bと右前フェアリーダ32bとが設けられている。ここで、左前フェアリーダ31bの設置位置が、本発明の「第2繰り出し位置」に対応する。また、右前フェアリーダ32bの設置位置が、本発明の「第4繰り出し位置」に対応する。
左前フェアリーダ31bの後方の台船本体11b上には、左前ウインチ21bが設置されている。
左前ウインチ21bより前方に繰り出されるワイヤーロープ(第2係留索)51bは、左前フェアリーダ31bにて左前方に屈曲されて延びて、先端部(繰り出し側端部)がシャックル(取付金具)152を介して、後述するリング部材100に取り付けられる。従って、ワイヤーロープ51bについては、その先端部が、シャックル152を介して、リング部材100に対してその外周に沿って移動可能である。尚、シャックル152はリング部材100に引掛けられた状態でリング部材100に対してその円周方向に沿って摺動可能であり、このシャックル152にワイヤーロープ51bの先端部が連結され得る。
ワイヤーロープ51bの基端部(巻き取り側端部)は、左前ウインチ21bのドラム(図示せず)に巻き付けられている。
左前ウインチ21bは、電動モータ又は油圧モータを回転駆動源として上述のドラムを回転させることにより、ワイヤーロープ51bの巻き取り・繰り出しを行う。
右前フェアリーダ32bの後方の台船本体11b上には、右前ウインチ22bが設置されている。
右前ウインチ22bより前方に繰り出されるワイヤーロープ(第4係留索)52bは、右前フェアリーダ32bにて右前方に屈曲されて延びて、先端部(繰り出し側端部)が第4アンカー8に固定される。
ワイヤーロープ52bの基端部(巻き取り側端部)は、右前ウインチ22bのドラム(図示せず)に巻き付けられている。
右前ウインチ22bは、電動モータ又は油圧モータを回転駆動源として上述のドラムを回転させることにより、ワイヤーロープ52bの巻き取り・繰り出しを行う。
台船本体11bの左右両側縁部の後端部には、それぞれ、左後フェアリーダ33bと右後フェアリーダ34bとが設けられている。
左後フェアリーダ33bの前方の台船本体11b上には、左後ウインチ23bが設置されている。
左後ウインチ23bより後方に繰り出されるワイヤーロープ(係留索)53bは、左後フェアリーダ33bにて右後方に屈曲されて延びており、先端部(繰り出し側端部)に予め固定された錨61bが、水底に接地されている。
ワイヤーロープ53bの基端部(巻き取り側端部)は、左後ウインチ23bのドラム(図示せず)に巻き付けられている。
左後ウインチ23bは、電動モータ又は油圧モータを回転駆動源として上述のドラムを回転させることにより、ワイヤーロープ53bの巻き取り・繰り出しを行う。
右後フェアリーダ34bの前方の台船本体11b上には、右後ウインチ24bが設置されている。
右後ウインチ24bより後方に繰り出されるワイヤーロープ(係留索)54bは、右後フェアリーダ34bにて左後方に屈曲されて延びており、先端部(繰り出し側端部)に予め固定された錨62bが、水底に接地されている。
ワイヤーロープ54bの基端部(巻き取り側端部)は、右後ウインチ24bのドラム(図示せず)に巻き付けられている。
右後ウインチ24bは、電動モータ又は油圧モータを回転駆動源として上述のドラムを回転させることにより、ワイヤーロープ54bの巻き取り・繰り出しを行う。
リング部材100には、ワイヤーロープ52a、51bの各々の先端部がシャックル151、152を介して取り付けられている。それゆえ、リング部材100にて、ワイヤーロープ52a、51bの先端部が集約されており、従って、リング部材100が本発明の「係留索集約部材」として機能している。
リング部材100は金属製で円環状を成している。
リング部材100は、作業台船10aの右前フェアリーダ32aの右前方(換言すれば、作業台船10aの右側部の第1繰り出し位置の右前方)に位置する。
また、リング部材100は、作業台船10bの左前フェアリーダ31bの左前方(換言すれば、作業台船10bの左側部の第2繰り出し位置の左前方)に位置する。
索状部材であるワイヤーロープ101aは、その一端部が第1アンカー4に固定されており、他端部がシャックル(取付金具)153を介して、リング部材100に取り付けられる。従って、ワイヤーロープ101aについては、その他端部が、シャックル153を介して、リング部材100に対してその外周に沿って移動可能である。尚、シャックル153はリング部材100に引掛けられた状態でリング部材100に対してその円周方向に沿って摺動可能であり、このシャックル153にワイヤーロープ101aの他端部が連結され得る。
索状部材であるワイヤーロープ101bは、その一端部が第2アンカー7に固定されており、他端部がシャックル(取付金具)154を介して、リング部材100に取り付けられる。従って、ワイヤーロープ101bについては、その他端部が、シャックル154を介して、リング部材100に対してその外周に沿って移動可能である。尚、シャックル154はリング部材100に引掛けられた状態でリング部材100に対してその円周方向に沿って摺動可能であり、このシャックル154にワイヤーロープ101bの他端部が連結され得る。
台船本体11aには、ワイヤーロープ53a、54aのサグ(弛み)により、後方への引張力が作用している。このため、台船本体11aは、後方への引張力に対する反力を、主としてワイヤーロープ51a、52aから得ることで、その位置を保持している。従って、作業台船10aの後退時には、ウインチ21a、22aよりワイヤーロープ51a、52aを繰り出してこれらワイヤーロープを弛ませることで、上述の後方への引張力により、作業台船10aがスムーズに後退する。この作業台船10aの後退時には、ワイヤーロープ52aの先端部が、シャックル151を介して、リング部材100に対してその外周に沿って移動するので、作業台船10aの後退による影響が作業台船10bに伝達されることを抑制することができる。
また、台船本体11bには、ワイヤーロープ53b、54bのサグ(弛み)により、後方への引張力が作用している。このため、台船本体11bは、後方への引張力に対する反力を、主としてワイヤーロープ51b、52bから得ることで、その位置を保持している。従って、作業台船10bの後退時には、ウインチ21b、22bよりワイヤーロープ51b、52bを繰り出してこれらワイヤーロープを弛ませることで、上述の後方への引張力により、作業台船10bがスムーズに後退する。この作業台船10bの後退時には、ワイヤーロープ51bの先端部が、シャックル152を介して、リング部材100に対してその外周に沿って移動するので、作業台船10bの後退による影響が作業台船10aに伝達されることを抑制することができる。
本実施形態によれば、水面上に浮かぶ2隻の作業台船10a、10bを互いに離間させて左右に並べて係留する方法として、作業台船(第1作業台船)10aの右側部の第1繰り出し位置(右前フェアリーダ32aの設置位置)の右前方に位置し、かつ、作業台船(第2作業台船)10bの左側部の第2繰り出し位置(左前フェアリーダ31bの設置位置)の左前方に位置するリング部材(係留索集約部材)100と、作業台船10aの左前方に位置する第1アンカー4と、をワイヤーロープ(索状部材)101aを介して接続し、リング部材100と、作業台船10bの右前方に位置する第2アンカー7と、をワイヤーロープ(索状部材)101bを介して接続し、第1繰り出し位置(右前フェアリーダ32aの設置位置)より、その右前方に向けてワイヤーロープ(第1係留索)52aを繰り出して、このワイヤーロープ52aの先端部を、リング部材100に取り付け、第2繰り出し位置(左前フェアリーダ31bの設置位置)より、その左前方に向けてワイヤーロープ(第2係留索)51bを繰り出して、このワイヤーロープ51bの先端部を、リング部材100に取り付ける。これにより、作業台船10aより繰り出されるワイヤーロープ52aの先端部と、作業台船10bより繰り出されるワイヤーロープ51bの先端部とが、リング部材100及びワイヤーロープ101a、101bを介して、第1アンカー4及び第2アンカー7にそれぞれ接続されるので、係留索同士の干渉を抑制することができる。
また本実施形態によれば、作業台船(第1作業台船)10aの左側部の第3繰り出し位置(左前フェアリーダ31aの設置位置)より、その左前方に向けてワイヤーロープ(第3係留索)51aを繰り出して、このワイヤーロープ51aの先端部を、作業台船10aの左前方に位置する第3アンカー5に取り付け、作業台船(第2作業台船)10bの右側部の第4繰り出し位置(右前フェアリーダ32bの設置位置)より、その右前方に向けてワイヤーロープ(第4係留索)52bを繰り出して、このワイヤーロープ52bの先端部を、作業台船10bの右前方に位置する第4アンカー8に取り付ける。これにより、作業台船10a、10bの係留時における各台船の安定性を確保することができる。
また本実施形態によれば、第1繰り出し位置(右前フェアリーダ32aの設置位置)より繰り出されるワイヤーロープ(第1係留索)52aと、第2繰り出し位置(左前フェアリーダ31bの設置位置)より繰り出されるワイヤーロープ(第2係留索)51bとは、各々の先端部が、リング部材(係留索集約部材)100に対してその外周に沿って移動可能にリング部材100に取り付けられる。これにより、例えば、作業台船10aの移動による影響が、ワイヤーロープ52aの先端部のリング部材100に対する移動により吸収されるので、当該影響が作業台船10bに伝達されることを抑制することができる。
また本実施形態によれば、リング部材(係留索集約部材)100は環状を成し、第1繰り出し位置(右前フェアリーダ32aの設置位置)より繰り出されるワイヤーロープ(第1係留索)52aと、第2繰り出し位置(左前フェアリーダ31bの設置位置)より繰り出されるワイヤーロープ(第2係留索)51bとは、各々の先端部が、シャックル151、152を介して、リング部材100に取り付けられる。これにより、比較的簡素な構成で、ワイヤーロープ52a、51bの各々の先端部を、リング部材100に対してその外周に沿って移動可能にリング部材100に取り付けることができる。
また本実施形態によれば、作業台船10aの第1繰り出し位置(右前フェアリーダ32aの設置位置)より繰り出されるワイヤーロープ(第1係留索)52aと、第3繰り出し位置(左前フェアリーダ31aの設置位置)より繰り出されるワイヤーロープ(第3係留索)51aとは、それぞれ、作業台船10a上に設置されたウインチ22a、21aにより、各別に繰り出し・巻き取り可能である。これにより、既存の作業台船係留用のウインチを用いて、ワイヤーロープ52a、51aの繰り出し・巻き取りを行うことができる。
また本実施形態によれば、第2繰り出し位置(左前フェアリーダ31bの設置位置)より繰り出されるワイヤーロープ(第2係留索)51bと、第4繰り出し位置(右前フェアリーダ32bの設置位置)より繰り出されるワイヤーロープ(第4係留索)52bとは、それぞれ、作業台船10b上に設置されたウインチ21b、22bにより、各別に繰り出し・巻き取り可能である。これにより、既存の作業台船係留用のウインチを用いて、ワイヤーロープ51b、52bの繰り出し・巻き取りを行うことができる。
また本実施形態によれば、作業台船10a、10bはダム貯水池2の水面上に浮かび、第1アンカー4及び第3アンカー5はダム堤体1の左岸3に設けられ、第2アンカー7及び第4アンカー8はダム堤体1の右岸6に設けられる。これにより、ダム堤体1に負担をかけることなく、作業台船10a、10bを係留することができる。
図3は、本発明の第2実施形態における2隻の作業台船の係留方法を示す。図4は図3の部分Bの部分拡大図である。尚、図3では、後述するワイヤーロープ55a、55b、56a、56bの各々の水中部分を破線で示している。
上述の第1実施形態と異なる点について説明する。
ダム堤体1の左岸3には第3アンカー91が更に設けられている。第3アンカー91は水面より高位に位置している。また、第3アンカー91は作業台船10aの左前方に位置している。
第3アンカー91については、第1アンカー4及び第3アンカー5と同様に左岸3に形成され得るので、その説明を省略する。
また、第3アンカー91については、第1アンカー4及び第3アンカー5と一体的に設けられてもよい。
ダム堤体1の右岸6には第4アンカー92が更に設けられている。第4アンカー92は水面より高位に位置している。また、第4アンカー92は作業台船10bの右前方に位置している。
第4アンカー92については、第2アンカー7及び第4アンカー8と同様に右岸6に形成され得るので、その説明を省略する。
また、第4アンカー92については、第2アンカー7及び第4アンカー8と一体的に設けられてもよい。
台船本体11aの左右両側縁部のうち前後方向での中央部には、それぞれ、上下方向に貫通する貫通孔13(図5参照)が形成されている。
台船本体11aの左側の貫通孔13には水中フェアリーダ41aが挿入される。水中フェアリーダ41aは、その上部にて、台船本体11aに着脱可能に取り付けられている。ここで、水中フェアリーダ41aの設置位置が、更に、本発明の「第3繰り出し位置」に対応する。
水中フェアリーダ41aの後方の台船本体11a上には、左中ウインチ25aが設置されている。
左中ウインチ25aより前方に繰り出されるワイヤーロープ(第3係留索)55aは、水中フェアリーダ41aにて台船本体11a上から直下の水中に導かれ、更に左前方に屈曲されて延びて、先端部(繰り出し側端部)が第3アンカー91に固定される。
ワイヤーロープ55aの基端部(巻き取り側端部)は、左中ウインチ25aのドラム(図示せず)に巻き付けられている。
左中ウインチ25aは、電動モータ又は油圧モータを回転駆動源として上述のドラムを回転させることにより、ワイヤーロープ55aの巻き取り・繰り出しを行う。
ここで、水中フェアリーダ41aの構成について、図5を用いて説明する。
図5は、水中フェアリーダ41aの概略構成を示す。
水中フェアリーダ41aは、上下方向に延在して所定長さを有する筒状のフェアリーダ本体44と、フェアリーダ本体44の上端部に設けられる第1ガイド部45と、フェアリーダ本体44の下端部に設けられる第2ガイド部46と、を含んで構成される。ここで、フェアリーダ本体44の所定長さについては、後述する資材運搬船81aの寸法や接舷状況などを考慮して設定され得る。
フェアリーダ本体44は、台船本体11の左側の貫通孔13に挿入されて、台船本体11a上から水中に延出している。
フェアリーダ本体44は、その上端部にフランジ部44fを備え、このフランジ部44fを介して、台船本体11aに固定されている。尚、フェアリーダ本体44の台船本体11aへの固定箇所は、フェアリーダ本体44の上端部に限らず、フェアリーダ本体44の上部の任意の箇所であり得る。
第1ガイド部45は、回転自在なシーブ47を含んで構成されている。このシーブ47には、ワイヤーロープ55aが巻き掛けられている。
第1ガイド部45では、左中ウインチ25aより繰り出されるワイヤーロープ55aが、シーブ47を介して、フェアリーダ本体44内に導かれる。
第2ガイド部46は、フェアリーダ本体44の中心軸を回転軸としてフェアリーダ本体44に対して回転自在なように、フェアリーダ本体44の下端に取り付けられている。
第2ガイド部46では、互いに逆方向に回転自在な一対のシーブ48、49でワイヤーロープ55aを挟みつつ、いずれか一方のシーブにワイヤーロープ55aが巻き掛けられる。尚、図5では、シーブ49にワイヤーロープ55aが巻き掛けられている状態を示している。
第2ガイド部46は、フェアリーダ本体44内から水中へ延びるワイヤーロープ55aを、第3アンカー91に向かう方向に屈曲させる機能を有する。
従って、左中ウインチ25aより繰り出されるワイヤーロープ55aは、第1ガイド部45、フェアリーダ本体44内、及び、第2ガイド部46を経て、第3アンカー91に先端部(繰り出し側端部)が固定される。
図3及び図4に戻って、台船本体11aの右側の貫通孔13には水中フェアリーダ42aが挿入される。水中フェアリーダ42aは、その上部にて、台船本体11aに着脱可能に取り付けられている。ここで、水中フェアリーダ42aの設置位置が、更に、本発明の「第1繰り出し位置」に対応する。尚、水中フェアリーダ42aの構成は、水中フェアリーダ41aの構成と同様であるので、その説明を省略する。
水中フェアリーダ42aの後方の台船本体11a上には、右中ウインチ26aが設置されている。
右中ウインチ26aより前方に繰り出されるワイヤーロープ(第1係留索)56aは、水中フェアリーダ42aにて台船本体11a上から直下の水中に導かれ、更に右前方に屈曲されて延びて、先端部(繰り出し側端部)がシャックル(取付金具)155を介して、リング部材100に取り付けられる。従って、ワイヤーロープ56aについては、その先端部が、シャックル155を介して、リング部材100に対してその外周に沿って移動可能である。尚、シャックル155はリング部材100に引掛けられた状態でリング部材100に対してその円周方向に沿って摺動可能であり、このシャックル155にワイヤーロープ56aの先端部が連結され得る。
ワイヤーロープ56aは、その基端部(巻き取り側端部)が、右中ウインチ26aのドラム(図示せず)に巻き付けられている。
右中ウインチ26aは、電動モータ又は油圧モータを回転駆動源として上述のドラムを回転させることにより、ワイヤーロープ56aの巻き取り・繰り出しを行う。
台船本体11a上の前側中央部には、クレーン70aが配置されている。クレーン70aは、例えば、クローラクレーンであり、下部にクローラを装備した全旋回式ベースマシンと、このベースマシンに基端部が枢支されて上下方向に揺動可能なブームとを含んで構成される。
台船本体11aの左側の貫通孔13及び水中フェアリーダ41aの近傍の左側縁部(外縁部)には、資材運搬船81aが接舷されている。このときに、資材運搬船81aは、クレーン70aの左方に位置している。また、資材運搬船81aの下方には、水中フェアリーダ41aの第2ガイド部46から第3アンカー91に延びるワイヤーロープ55aが位置している。
台船本体11aの右側の貫通孔13及び水中フェアリーダ42aの近傍の右側縁部(外縁部)には、資材運搬船82aが接舷されている。このときに、資材運搬船82aは、クレーン70aの右方に位置している。また、資材運搬船82aの下方には、水中フェアリーダ42aの第2ガイド部46からリング部材100に延びるワイヤーロープ56aが位置している。
台船本体11bの左右両側縁部のうち前後方向での中央部には、それぞれ、上下方向に貫通する貫通孔13が形成されている。
台船本体11bの左側の貫通孔13には水中フェアリーダ41bが挿入される。水中フェアリーダ41bは、その上部にて、台船本体11bに着脱可能に取り付けられている。ここで、水中フェアリーダ41bの設置位置が、更に、本発明の「第2繰り出し位置」に対応する。尚、水中フェアリーダ41bの構成は、水中フェアリーダ41aの構成と同様であるので、その説明を省略する。
水中フェアリーダ41bの後方の台船本体11b上には、左中ウインチ25bが設置されている。
左中ウインチ25bより前方に繰り出されるワイヤーロープ(第2係留索)55bは、水中フェアリーダ41bにて台船本体11a上から直下の水中に導かれ、更に左前方に屈曲されて延びて、先端部(繰り出し側端部)がシャックル(取付金具)156を介して、リング部材100に取り付けられる。従って、ワイヤーロープ55bについては、その先端部が、シャックル156を介して、リング部材100に対してその外周に沿って移動可能である。尚、シャックル156はリング部材100に引掛けられた状態でリング部材100に対してその円周方向に沿って摺動可能であり、このシャックル156にワイヤーロープ55bの先端部が連結され得る。
ワイヤーロープ55bの基端部(巻き取り側端部)は、左中ウインチ25bのドラム(図示せず)に巻き付けられている。
左中ウインチ25bは、電動モータ又は油圧モータを回転駆動源として上述のドラムを回転させることにより、ワイヤーロープ55bの巻き取り・繰り出しを行う。
台船本体11bの右側の貫通孔13には水中フェアリーダ42bが挿入される。水中フェアリーダ42bは、その上部にて、台船本体11bに着脱可能に取り付けられている。ここで、水中フェアリーダ42bの設置位置が、更に、本発明の「第4繰り出し位置」に対応する。尚、水中フェアリーダ42bの構成は、水中フェアリーダ41aの構成と同様であるので、その説明を省略する。
水中フェアリーダ42bの後方の台船本体11b上には、右中ウインチ26bが設置されている。
右中ウインチ26bより前方に繰り出されるワイヤーロープ(第4係留索)56bは、水中フェアリーダ42bにて台船本体11a上から直下の水中に導かれ、更に右前方に屈曲されて延びて、先端部(繰り出し側端部)が第4アンカー92に固定される。
ワイヤーロープ56bは、その基端部(巻き取り側端部)が、右中ウインチ26bのドラム(図示せず)に巻き付けられている。
右中ウインチ26bは、電動モータ又は油圧モータを回転駆動源として上述のドラムを回転させることにより、ワイヤーロープ56bの巻き取り・繰り出しを行う。
台船本体11b上の前側中央部には、クレーン70bが配置されている。クレーン70bの構成はクレーン70aの構成と同様であり得るので、その説明を省略する。
台船本体11bの左側の貫通孔13及び水中フェアリーダ41bの近傍の左側縁部(外縁部)には、資材運搬船81bが接舷されている。このときに、資材運搬船81bは、クレーン70bの左方に位置している。また、資材運搬船81bの下方には、水中フェアリーダ41bの第2ガイド部46からリング部材100に延びるワイヤーロープ55bが位置している。
台船本体11bの右側の貫通孔13及び水中フェアリーダ42bの近傍の右側縁部(外縁部)には、資材運搬船82bが接舷されている。このときに、資材運搬船82bは、クレーン70bの右方に位置している。また、資材運搬船82bの下方には、水中フェアリーダ42bの第2ガイド部46から第4アンカー92に延びるワイヤーロープ56bが位置している。
次に、作業台船10a、10bを用いる作業の一例として、既設ダムの改修工事を例に取って、以下説明する。
既設ダムの改修工事では、ダム堤体1へのアクセスが困難なことから、ダム貯水池2に作業台船10a、10bを浮かべて、これら作業台船から作業することが必要となる場合がある。
この作業の一例としては、作業台船10a上のクレーン70aと作業台船10b上のクレーン70bとを用いて、資材運搬船81a、81b、82a、82b上の資材を、ダム堤体1の工事箇所に荷揚げする作業を挙げることができる。
この荷揚げ作業に際して、クレーン70aが搭載された作業台船10aと、クレーン70bが搭載された作業台船10bとを用いる場合には、各クレーンの作業半径が大きくなると、各クレーンの吊り能力が低下する。この対策としては、各クレーンをダム堤体1に接近させることで、各クレーンの作業半径を小さくすることにより、各クレーンの吊り能力の低下を抑制することが考えられる。
各クレーンをダム堤体1に接近させるためには、作業台船10a、10bもダム堤体1に接近させる必要がある。
しかしながら、作業台船10a、10bを係留するためのアンカーをダム堤体1に設けることは、ダム堤体1に負担がかかるので、実現性が低い。
また、フェアリーダ31aから第3アンカー5に向かうワイヤーロープ51aの延在方向と、作業台船10aの前進方向とが成す角の角度が比較的大きい。また、フェアリーダ32aからリング部材100に向かうワイヤーロープ52aの延在方向と、作業台船10aの前進方向とが成す角の角度が比較的大きい。また、フェアリーダ31bからリング部材100に向かうワイヤーロープ51bの延在方向と、作業台船10bの前進方向とが成す角の角度が比較的大きい。また、フェアリーダ32bから第4アンカー8に向かうワイヤーロープ52bの延在方向と、作業台船10bの前進方向とが成す角の角度が比較的大きい。このため、作業台船10a、10bをダム堤体1に接近させるのに必要とされる牽引力を、ウインチ21a、21b、22a、22bの巻き取り力でカバーすることは難しい。
それゆえ、本実施形態では、左岸3に第3アンカー91を更に設けると共に、右岸6に第4アンカー92を設けて、各アンカーにワイヤーロープ55a、56bの先端部を固定し、また、リング部材100にワイヤーロープ56a、55bの先端部を相対移動可能に取り付けることで、作業台船10a、10bを係留している。
すなわち、作業台船10aについては、フェアリーダ31a、32aより後方に位置する水中フェアリーダ41a、42aから第3アンカー91及びリング部材100に向かうワイヤーロープ55a、56aの延在方向と、作業台船10aの前進方向とが成す角の角度が、ワイヤーロープ51a、52aの延在方向と、作業台船10aの前進方向とが成す角の角度に比べて小さいので、作業台船10aをダム堤体1に接近させるのに必要とされる牽引力を、ウインチ25a、26aの巻き取り力でカバーすることができる。この点は、作業台船10bについても同様である。
このようにして、作業台船10a、10bをダム堤体1に接近させることにより、クレーン70a、70bをダム堤体1に接近させて、作業台船10a、10bを係留させた後に、クレーン70a、70bにより、資材の荷揚げが行われる。
尚、本実施形態では、ワイヤーロープ51a、52aは、主として、クレーン70aの旋回による台船本体11aのブレを抑制する機能を有する。この点は、ワイヤーロープ51b、52bについても同様である。
図3に示すように、例えば資材運搬船82bに搭載された資材をクレーン70bで荷揚げする場合には、クレーン70bを右に90°旋回させる。
また、資材運搬船81bに搭載された資材をクレーン70bで荷揚げする場合には、クレーン70bを左に90°旋回させる。
このように、本実施形態では、資材運搬船81b、82bからダム堤体1の工事箇所への資材の荷揚げを、クレーン70bの旋回角度180°程度の範囲内(左右各90°程度の範囲内)で行うことができるので、クレーン作業のサイクルタイムを抑制することができる。この点は、作業台船10aに設置されたクレーン70aについても同様である。
また本実施形態では、作業台船10bに設置されたクレーン70bの旋回に伴って作業台船10bに慣性力が生じても、この慣性力に起因する曲げモーメントが、ワイヤーロープ51b、55bの各先端部のリング部材100に対する移動により吸収されるので、当該曲げモーメントが作業台船10aに伝達されることを抑制することができる。この点は、作業台船10aに設置されたクレーン70aの旋回時においても同様である。
特に本実施形態によれば、作業台船10aの左側部の第3繰り出し位置(左前フェアリーダ31aの設置位置及び水中フェアリーダ41aの設置位置)より、その左前方に向けてワイヤーロープ(第3係留索)51a、55aを繰り出して、これらワイヤーロープ51a、55aの先端部を、作業台船10aの左前方に位置する第3アンカー5、91に取り付け、作業台船10bの右側部の第4繰り出し位置(右前フェアリーダ32bの設置位置及び水中フェアリーダ42bの設置位置)より、その右前方に向けてワイヤーロープ(第4係留索)52b、56bを繰り出して、これらワイヤーロープ52b、56bの先端部を、作業台船10bの右前方に位置する第4アンカー8、92に取り付け、作業台船10aの右側部の第1繰り出し位置(右前フェアリーダ32aの設置位置及び水中フェアリーダ42aの設置位置)の右前方に位置し、かつ、作業台船10bの左側部の第2繰り出し位置(左前フェアリーダ31bの設置位置及び水中フェアリーダ41bの設置位置)の左前方に位置するリング部材(係留索集約部材)100と、作業台船10aの左前方に位置する第1アンカー4と、をワイヤーロープ(索状部材)101aを介して接続し、リング部材100と、作業台船10bの右前方に位置する第2アンカー7と、をワイヤーロープ(索状部材)101bを介して接続し、第1繰り出し位置(右前フェアリーダ32aの設置位置及び水中フェアリーダ42aの設置位置)より、その右前方に向けてワイヤーロープ(第1係留索)52a、56aを繰り出して、これらワイヤーロープ52a、56aの先端部を、リング部材100に取り付け、第2繰り出し位置(左前フェアリーダ31bの設置位置及び水中フェアリーダ41bの設置位置)より、その左前方に向けてワイヤーロープ(第2係留索)51b、55bを繰り出して、これらワイヤーロープ51b、55bの先端部を、リング部材100に取り付ける。これにより、作業台船10aより繰り出されるワイヤーロープ52a、56aの先端部と、作業台船10bより繰り出されるワイヤーロープ51b、55bの先端部とが、リング部材100及びワイヤーロープ101a、101bを介して、第1アンカー4及び第2アンカー7にそれぞれ接続されるので、係留索同士の干渉を抑制することができる。
尚、上述の第1及び第2実施形態では、係留索集約部材として、円環状を成すリング部材100を用いて説明したが、リング部材100の形状は環状であればよく、この他、例えば、楕円環状でもよい。
また、上述の第1及び第2実施形態では、係留索集約部材として、1個のリング部材100を用いて説明したが、リンク部材100の個数はこれに限らない。例えば、係留索集約部材として、2個以上のリング部材100をワイヤーロープを介して直列に接続し、このリング部材群の両端にワイヤーロープ101a、101bの各々の他端部をシャックル153、154を介して取り付けることで、係留索集約部材を構成してもよい。この場合には、作業台船10a、10bの間に他の作業台船を配置して、この作業台船の係留索を上述のリング部材群に取り付けることが可能である。
また、上述の第1及び第2実施形態では、係留索集約部材としてリング部材100を用いて説明したが、係留索集約部材の構成はこれに限らない。図6は、上述の第1実施形態における係留索集約部材の変形例を示す。この変形例では、係留索集約部材が、円柱状で鉛直方向に延びる所定長さの係留索集約部材本体121と、その上部及び下部にそれぞれ設けられた上フランジ部122及び下フランジ部123と、を含んで構成される。
係留索集約部材本体121には、その周方向に回転自在に、リング部材161〜164が装着されている。ワイヤーロープ101a、101bの他端部は、それぞれ、リング部材161、162に取り付けられている。ワイヤーロープ51b、52aの先端部は、それぞれ、リング部材163、164に取り付けられている。係留索集約部材が図6に示す構成であっても、作業台船10aの右側部の第1繰り出し位置(右前フェアリーダ32aの設置位置)より繰り出されるワイヤーロープ(第1係留索)52aと、作業台船10bの左側部の第2繰り出し位置(左前フェアリーダ31bの設置位置)より繰り出されるワイヤーロープ(第2係留索)51bとは、各々の先端部が、リング部材164、163を介して、係留索集約部材本体121に対してその外周に沿って移動可能に係留索集約部材本体121に取り付けられる。これにより、例えば、作業台船10aの移動による影響が、ワイヤーロープ52aの先端部の係留索集約部材本体121に対する移動により吸収されるので、当該影響が作業台船10bに伝達されることを抑制することができる。尚、係留索集約部材本体121、上フランジ部122及び下フランジ部123により構成される係留索集約部材については、上述の第1実施形態にて適用されるのみならず、上述の第2実施形態においても適用され得る。
また、上述のダム堤体1の具体例としては、外力が懸念されるアーチ式コンクリートダムなどの堤体を挙げることができる。本発明に係る作業台船の係留方法では、ダム堤体にアンカーを設けることなく、ダム堤体に作業台船を接近させて係留することができるので、産業上の利用可能性は大である。
また、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1 ダム堤体
2 ダム貯水池
3 左岸
4 第1アンカー
5 第3アンカー
6 右岸
7 第2アンカー
8 第4アンカー
10a、10b 作業台船
11a、11b 台船本体
13 貫通孔
21a、21b 左前ウインチ
22a、22b 右前ウインチ
23a、23b 左後ウインチ
24a、24b 右後ウインチ
25a、25b 左中ウインチ
26a、26b 右中ウインチ
31a、31b 左前フェアリーダ
32a、32b 右前フェアリーダ
33a、33b 左後フェアリーダ
34a、34b 右後フェアリーダ
41a、41b、42a、42b 水中フェアリーダ
44 フェアリーダ本体
44f フランジ部
45 第1ガイド部
46 第2ガイド部
47、48、49 シーブ
51a〜56a ワイヤーロープ(係留索)
51b〜56b ワイヤーロープ(係留索)
61a、61b、62a、62b 錨
70a、70b クレーン
81a、81b、82a、82b 資材運搬船
91 第3アンカー
92 第4アンカー
100 リング部材(係留索集約部材)
101a、101b ワイヤーロープ(索状部材)
121 係留索集約部材本体
122 上フランジ部
123 下フランジ部
151〜156 シャックル(取付金具)
161〜164 リング部材

Claims (6)

  1. ダム堤体の上流側に位置するダム貯水池の水面上に浮かび、かつ、前記ダム堤体に対向する側を前側とする2隻の作業台船を互いに離間させて左右に並べて係留する方法であって、
    前記2隻の作業台船のうち左側に位置する第1作業台船の右側部の第1繰り出し位置の右前方に位置し、かつ、前記2隻の作業台船のうち右側に位置する第2作業台船の左側部の第2繰り出し位置の左前方に位置する係留索集約部材と、前記ダム堤体の左岸に設けられて前記第1作業台船の左前方に位置する第1アンカーと、を索状部材を介して接続すること
    前記係留索集約部材と、前記ダム堤体の右岸に設けられて前記第2作業台船の右前方に位置する第2アンカーと、を索状部材を介して接続すること
    前記第1繰り出し位置より、その右前方に向けて第1係留索を繰り出して、この第1係留索の先端部を、前記係留索集約部材に取り付けること
    前記第2繰り出し位置より、その左前方に向けて第2係留索を繰り出して、この第2係留索の先端部を、前記係留索集約部材に取り付けること
    前記第1作業台船の左側部の第3繰り出し位置より、その左前方に向けて第3係留索を繰り出して、この第3係留索の先端部を、前記ダム堤体の左岸に設けられて前記第1作業台船の左前方に位置する第3アンカーに取り付けること、及び、
    前記第2作業台船の右側部の第4繰り出し位置より、その右前方に向けて第4係留索を繰り出して、この第4係留索の先端部を、前記ダム堤体の右岸に設けられて前記第2作業台船の右前方に位置する第4アンカーに取り付けること、
    を含み、
    前記第1繰り出し位置より繰り出される前記第1係留索と、前記第3繰り出し位置より繰り出される前記第3係留索とは、それぞれ、前記第1作業台船上に設置されたウインチにより、各別に繰り出し・巻き取り可能であり、
    前記2隻の作業台船を前記係留した状態で前記ウインチによって前記第1係留索及び前記第3係留索を更に繰り出すことにより、前記第1係留索及び前記第3係留索を弛ませることで、前記第1作業台船を前記ダム堤体から離れるように後退させることが可能である、
    作業台船の係留方法。
  2. 前記第1作業台船の後端部より、その後方に向けて係留索を繰り出して、この係留索の先端部に固定された錨を水底に接地させることを更に含む、請求項1に記載の作業台船の係留方法。
  3. ダム堤体の上流側に位置するダム貯水池の水面上に浮かび、かつ、前記ダム堤体に対向する側を前側とする2隻の作業台船を互いに離間させて左右に並べて係留する方法であって、
    前記2隻の作業台船のうち左側に位置する第1作業台船の右側部の第1繰り出し位置の右前方に位置し、かつ、前記2隻の作業台船のうち右側に位置する第2作業台船の左側部の第2繰り出し位置の左前方に位置する係留索集約部材と、前記ダム堤体の左岸に設けられて前記第1作業台船の左前方に位置する第1アンカーと、を索状部材を介して接続すること
    前記係留索集約部材と、前記ダム堤体の右岸に設けられて前記第2作業台船の右前方に位置する第2アンカーと、を索状部材を介して接続すること
    前記第1繰り出し位置より、その右前方に向けて第1係留索を繰り出して、この第1係留索の先端部を、前記係留索集約部材に取り付けること
    前記第2繰り出し位置より、その左前方に向けて第2係留索を繰り出して、この第2係留索の先端部を、前記係留索集約部材に取り付けること
    前記第1作業台船の左側部の第3繰り出し位置より、その左前方に向けて第3係留索を繰り出して、この第3係留索の先端部を、前記ダム堤体の左岸に設けられて前記第1作業台船の左前方に位置する第3アンカーに取り付けること、及び、
    前記第2作業台船の右側部の第4繰り出し位置より、その右前方に向けて第4係留索を繰り出して、この第4係留索の先端部を、前記ダム堤体の右岸に設けられて前記第2作業台船の右前方に位置する第4アンカーに取り付けること、
    を含み、
    前記第2繰り出し位置より繰り出される前記第2係留索と、前記第4繰り出し位置より繰り出される前記第4係留索とは、それぞれ、前記第2作業台船上に設置されたウインチにより、各別に繰り出し・巻き取り可能であり、
    前記2隻の作業台船を前記係留した状態で前記ウインチによって前記第2係留索及び前記第4係留索を更に繰り出すことにより、前記第2係留索及び前記第4係留索を弛ませることで、前記第2作業台船を前記ダム堤体から離れるように後退させることが可能である、
    作業台船の係留方法。
  4. 前記第2作業台船の後端部より、その後方に向けて係留索を繰り出して、この係留索の先端部に固定された錨を水底に接地させることを更に含む、請求項3に記載の作業台船の係留方法。
  5. 前記第1繰り出し位置より繰り出される前記第1係留索と、前記第2繰り出し位置より繰り出される前記第2係留索とは、各々の先端部が、前記係留索集約部材に対してその外周に沿って移動可能に前記係留索集約部材に取り付けられる、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の作業台船の係留方法。
  6. 前記係留索集約部材は環状を成し、
    前記第1繰り出し位置より繰り出される前記第1係留索と、前記第2繰り出し位置より繰り出される前記第2係留索とは、各々の先端部が、シャックルを介して、前記係留索集約部材に取り付けられる、請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の作業台船の係留方法。
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