JP6005617B2 - スケジュール表示装置、該方法、及び、該プログラム - Google Patents

スケジュール表示装置、該方法、及び、該プログラム Download PDF

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Description

本発明は、スケジュールを表示するスケジュール表示装置およびスケジュール表示方法に関する。
通常、生産設備におけるスケジュール管理は、いわゆるガントチャートを用いて行われている。このガントチャートは、時間を横軸に取るとともに複数の設備を縦軸に取り、複数の処理工程を、各設備での1回の処理工程単位ごとに、処理工程の開始時刻から終了時刻までの時間幅に対応する長方形枠(ジョブ枠)で表したタイルを、ディスプレイ上に描画したものである。スケジュールは、様々な要因によって修正(変更)されることがあり、この場合に、オペレータは、ガントチャートにおける複数のタイルのうち、修正を要するタイルを入力手段で指定し、そのタイルをガントチャート上で時間軸方向や設備軸方向に移動させることによって、あるいは、タイルの時間軸方向の幅(長さ、設備の占有時間)を変更することによって、スケジュールの修正(変更)を行っている。そして、このスケジュールの修正の際に、修正後のスケジュールが様々な所定の制約を満たしている必要がある。この所定の制約として、例えば、製品の各処理工程において処理工程が重ならないことや処理工程が実行不可能な順序にならないこと、および、各製品間の各処理工程において処理工程が重ならないこと(当該処理工程を実行する設備の占有時間が重ならないこと)等が挙げられる。
このようなスケジュールの修正に関し、例えば、特許文献1にガントチャートによるスケジュール管理調整方法が開示されている。この特許文献1に開示のスケジュール管理調整方法は、ガントチャートを用いて複数の作業工程を含む作業計画を管理、調整する方法であって、複数の作業工程を含む作業計画に対応して第1の軸方向に配列された各作業工程を、期間の経過に対応する第2の軸に沿って、それぞれの作業開始時期を前縁とし作業終了時期を後縁とする作業矩形によって表示して配置するとともに、順次、従続する作業工程を示す各作業矩形の後縁と後続する作業矩形の前縁とを作業間隔結線で接続して相互の関連性と間隔期間とを表示するガントチャートを用いて、前記作業計画の立案と管理、調整を行うものである。そして、具体的な態様として、作業矩形をマウスで操作することによって、前記作業矩形と前記作業矩形の前後における作業矩形との相対位置関係を保持したまま移動する移動操作や、前記作業矩形の幅を変化させる変形操作等の、マウス操作によるガントチャートの作業矩形における6種類の移動操作や変形操作が開示されている。この特許文献1には、このような構成のスケジュール管理調整方法によって、ガントチャートによるスケジュールの管理、調整を行う際に、作業工程ごとの関連性を把握できるとともに、各作業間の作業間隔を考慮した、スケジュールの管理、調整を行うことが可能であると、記載されている。
特開2002−251507号公報
ところで、マウス操作によるスケジュールの修正では、一の処理工程の修正による他処理工程へ及ぼす影響が予測しきれず、所定の制約を満たすように、効率よくスケジュールの修正を実行することができない場合がある。
特に、例えばワークの搬送時間やその検査時間等のような設備間の所要時間が設備の組み合わせで変化する場合には、設備間の所要時間は前記一の処理工程の移動先(修正先)における前後処理工程に依存するので、前記一の処理工程の時間軸方向での修正による他の処理工程に及ぼす影響を予測することは難しい。また、前記一の処理工程が設備の変更を伴う修正である場合には、考慮すべき制約(要因)が増え、他の処理工程に及ぼす影響が予測しきれない場合があり、所定の制約を満たすように、効率よくスケジュールの修正を実行することが難しい。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、スケジュールの修正により処理工程を移動した場合に、他の処理工程に及ぶ影響ができるだけ少ないスケジュールを作成し提示することができるスケジュール表示装置およびスケジュール表示方法を提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明にかかる一態様に係るスケジュール表示装置は、複数の処理工程によって製品を処理する場合に、前記製品における前記複数の処理工程についてのスケジュールを表示するスケジュール表示装置において、前記複数の処理工程のそれぞれについて、前記スケジュールを表示する場合に必要となるスケジュール表示情報を記憶するスケジュール表示情報記憶部と、前記複数の処理工程のそれぞれについて、前記処理工程を実行するための設備に関する情報および各処理工程間の必要時間に関する情報である設備処理情報を記憶する設備処理情報記憶部と、前記製品における前記複数の処理工程の、処理の順番が全体としてそれぞれ異なる複数の工程順序を記憶する工程順序情報記憶部と、前記複数の処理工程の中のいずれかの処理工程を移動することによって前記スケジュールを修正する場合に、修正後の処理工程を取得する取得部と、前記工程順序情報記憶部に記憶されている工程順序それぞれについて、前記スケジュール表示情報記憶部に記憶されているスケジュール表示情報および前記設備処理情報記憶部に記憶されている設備処理情報に基づいて、前記取得部で取得した前記修正後の処理工程における処理工程間それぞれの時間的な余裕を示す余裕時間を算出し、算出した時間のうち最も小さい余裕時間を前記工程順序の余裕時間とする余裕時間算出部と、前記余裕時間算出部が算出した各工程順序の余裕時間のうち、余裕時間が最も大きい工程順序を用いたスケジュールを作成するスケジュール作成部とを備えることを特徴とする。
そして、本発明にかかる他の一態様に係るスケジュール表示方法は、複数の処理工程によって製品を処理する場合に、前記製品における前記複数の処理工程のそれぞれについて前記複数の処理工程についてのスケジュールを表示する場合に必要となるスケジュール表示情報をスケジュール表示情報記憶部に記憶し、前記複数の処理工程のそれぞれについて、前記処理工程を実行するための設備に関する情報および各処理工程間の必要時間に関する情報である設備処理情報を設備処理情報記憶部に記憶し、前記製品における前記複数の処理工程の、処理の順番が全体としてそれぞれ異なる複数の工程順序を工程順序情報記憶部に記憶して、前記スケジュールを表示するスケジュール表示方法において、前記複数の処理工程の中のいずれかの処理工程を移動することによって前記スケジュールを修正する場合に、修正後の処理工程を取得する取得ステップと、前記工程順序情報記憶部に記憶されている工程順序それぞれについて、前記スケジュール表示情報記憶部に記憶されているスケジュール表示情報および前記設備処理情報記憶部に記憶されている設備処理情報に基づいて、前記取得ステップで取得した前記修正後の処理工程における処理工程間それぞれの時間的な余裕を示す余裕時間を算出し、算出した時間のうち最も小さい余裕時間を前記工程順序の余裕時間とする余裕時間算出ステップと、前記余裕時間算出ステップが算出した各工程順序の余裕時間のうち、余裕時間が最も大きい工程順序を用いたスケジュールを作成するスケジュール作成ステップとを備えることを特徴とする。
そして、本発明にかかる他の一態様に係るスケジュール表示プログラムは複数の処理工程によって製品を処理する場合に、前記製品における前記複数の処理工程についてのスケジュールを表示するスケジュール表示装置で用いられるスケジュール表示プログラムであって、前記複数の処理工程のそれぞれについて、前記スケジュールを表示する場合に必要となるスケジュール表示情報を記憶するスケジュール表示情報記憶手段と、前記複数の処理工程のそれぞれについて、前記処理工程を実行するための設備に関する情報および各処理工程間の必要時間に関する情報である設備処理情報を記憶する設備処理情報記憶手段と、前記製品における前記複数の処理工程の、処理の順番が全体としてそれぞれ異なる複数の工程順序を記憶する工程順序情報記憶手段と、前記複数の処理工程の中のいずれかの処理工程を移動することによって前記スケジュールを修正する場合に、修正後の処理工程を取得する取得手段と、前記工程順序情報記憶手段に記憶されている工程順序それぞれについて、前記スケジュール表示情報記憶手段に記憶されているスケジュール表示情報および前記設備処理情報記憶手段に記憶されている設備処理情報に基づいて、前記取得手段で取得した前記修正後の処理工程における処理工程間それぞれの時間的な余裕を示す余裕時間を算出し、算出した時間のうち最も小さい余裕時間を前記工程順序の余裕時間とする余裕時間算出手段と、前記余裕時間算出手段が算出した各工程順序の余裕時間のうち、余裕時間が最も大きい工程順序を用いたスケジュールを作成するスケジュール作成手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
このような構成のスケジュール表示装置、スケジュール表示方法及びスケジュール表示プログラムによれば、処理工程を移動した場合に、前記スケジュール表示情報および前記設備処理情報に基づいて、取り得る工程順序の各パターンについて、修正後の処理工程における時間的な余裕を示す余裕時間が求められる。具体的には、修正後の処理工程における処理工程間それぞれの時間的な余裕を示す余裕時間を算出し、算出した時間のうち最も小さい余裕時間をその工程順序の余裕時間とする。そして、余裕時間が最も大きい工程順序に基づいて、スケジュールを作成する。
つまり、隣接工程間の時間差(余裕時間)が小さいほど、その処理工程間では余裕が無く、スケジュール実行時の進捗のズレが他工程に影響する危険度が高くなる。更に、時間差がマイナスになるような制約違反が発生する場合、例えば、前工程の開始時刻が後工程の終了時刻後に来るようなケースでは、時間差に応じて他の作業を移動させて工程間の時間的制約を満たす必要がある。従って、この時間差が最大となる工程順序は、最も工程間に余裕のある工程順序であるので、他の作業への影響を極力小さくできる工程順序となる。よって、時間差が制約違反になるような処理工程の移動が行われた場合でも、余裕時間が最も大きな工程順序に基づいてスケジュールを更新することで、他の処理工程への影響ができるだけ少なくなるようなスケジュールを作成することが可能となる。
尚、工程順序のうち、一部の処理工程の順番が同じであっても、全体として異なっていれば、工程順序は異なるものとして扱う。
また、上述のスケジュール表示装置において、前記余裕時間算出部は、前記処理工程間の余裕時間として、当該処理工程間の後の処理工程の開始時刻から、当該処理工程間の前の処理工程の終了時刻を減算した結果から、当該処理工程間の前記必要時間を減算した時間を算出することが好ましい。
この構成によれば、修正された処理工程における処理工程間の余裕時間を計算する際、隣接する工程のそれぞれについて、固有の工程間時間制約(最低限必要な時間)を用いることできる。従って、工程間の時間制約が工程(設備)毎に異なる場合であっても、正確な余裕時間を算出することができるので、他の処理工程への影響ができるだけ少なくなるようなスケジュールを作成することが可能となる。
また、上述のスケジュール表示装置において、表示装置を、更に備え、前記スケジュール作成部が作成したスケジュールを、ガントチャートで前記表示装置に表示させる表示部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、表示装置に他の工程への影響が少ない工程順序のスケジュールがガントチャートで表示されるので、操作者は、複数の処理工程の実行順を複数の設備ごとに俯瞰することができ、視覚的に簡易にスケジュールを修正することが可能となる。
本発明にかかるスケジュール表示装置およびスケジュール表示方法では、スケジュールの処理工程を移動すると、他工程へ及ぶ影響ができるだけ少ないスケジュールを提示することができる。
実施形態におけるスケジュール表示装置の構成を示すブロック図である。 実施形態のスケジュール表示装置における工程順序情報テーブルの構成及び内容の例を示す図である。 実施形態のスケジュール表示装置における設備処理時間情報テーブルの構成及び内容の例を示す図である。 実施形態のスケジュール表示装置における工程間時間情報テーブルの構成及び内容の例を示す図である。 実施形態におけるスケジュール表示装置のスケジュール更新処理のフローチャートである。 初期スケジュールのガントチャートを説明するための図である。 パターン1の余裕時間を説明するための図である。 パターン2の余裕時間を説明するための図である。 パターン3の余裕時間を説明するための図である。 パターン4の余裕時間を説明するための図である。 工程順序を考慮した場合の修正後のガントチャートを示す図である。 工程順序を変更しない場合の修正後のガントチャートを示す図である。 従来のスケジュール修正方法を説明するための図である。 スケジュール修正方法を説明するための図である。図14(a)は、工程順序を変更しない場合の例である、図14(b)は、工程順序を変更した場合の例である。
<実施形態>
スケジュールの修正では、いわゆる初期スケジュールに対して、工程の進捗や現場の状況変化に合わせて、作業の処理開始/終了時刻だけでなく、工程順序をも変更することがある。
例えば、機械加工工程は、所定の仕様の製品を製造する際の製造工程の順序を一定の範囲で変更可能な生産工程である。このような生産工程では、工程順序を変更することで、変更しない場合に比べて納期や生産性への影響を小さくすることが可能であるので、必要に応じて工程順序を変更するようなスケジューリングが望まれる。
このような製造工程の順序の変更が可能な状況でのスケジュール修正方法として、例えば、図13に示すような方法がある(特開2010−92292号公報)。図13は、ある製品を製造する場合の4つの処理工程、J1、J2、J3、J4を、それぞれ、設備1、設備2、設備3、設備4によって製造する場合のガントチャートを示す。処理工程は矩形で示され、矩形の中に処理工程の識別子「J3」等が記載されている。また、破線の処理工程は、移動前の処理工程の位置を示し、太線矢印は移動方向を示す。小さな白抜き矢印は、カーソルを示す。図13には、上下に2つのガントチャートが記載されており、上部のガントチャートで示すような操作を行った場合の結果を、下部のガントチャートに示している。
上部のガントチャートで示すように、マウスやキーボードを使って、ガントチャート上のJ3を、作業者が指定すると、工程順序を変更しない場合のJ3の移動可能な移動可能な時間帯(実線の矩形の時間領域)、及び、工程順序を変更する場合の移動可能な時間帯(破線の矩形の時間領域)が表示される。この移動可能な時間帯は、工程間時間の制約を守るように算出されている。そして、例えば、作業者が、J3を、破線の矩形の時間領域に移動させたとすると、下のガントチャートで示すように、J3とJ4の順序が入れ替わったスケジュールが表示される。この方法は、移動対象の処理工程以外の処理工程は移動させない、つまり、移動対象の処理工程の移動による影響が他の処理工程には全く及ばないようなスケジュールの修正方法である。
次に、図14に、移動対象の工程を、工程間時間の制約を満たさない範囲に移動させた場合を示す。図14(a)に示すように、移動対象の処理工程であるJ3は、図13に示すような移動可能な時間帯(実線の矩形、破線の矩形)以外の時間領域に移動される。14(a)は、J3を、移動可能な時間領域以外の領域に移動させた場合の、工程順序を変更しない場合のガントチャートを示し、14(b)は、工程順序を変更した場合のガントチャートを示す。J4への影響は、図14(b)の工程順序を変更した場合の方が、小さいことがわかる。J4の移動量が、図14(b)の方が図14(a)に比べて、小さいからである。
実際のスケジュールの修正においては、他の処理工程の作業時間も変更することも想定した上で、図14のように、処理工程を移動させたい場合ある。しかし、処理工程を、工程順序を変更しない場合の移動可能な移動可能な時間帯(実線の矩形の時間領域)、及び、工程順序を変更する場合の移動可能な時間帯(破線の矩形の時間領域)以外の時間領域に移動した場合には、工程順序を変更した場合と工程順序を変更しない場合とのいずれの方が、他の処理工程への影響が少ないのかを判断するのは、難しい。更には、変更可能な工程順序のパターンが多数ある場合には、一層困難となる。
実施形態のスケジュール表示装置は、処理工程を移動させた場合に、その移動が工程間時間の制約を満たさない範囲であるか否かを問わずに、処理工程の順序変更を考慮して、極力他の工程への影響を最小限にするスケジュールを作成し、提示する。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
<構成>
図1は、実施形態におけるスケジュール表示装置Sの構成を示すブロック図である。スケジュール表示装置Sは、例えば、マイクロプロセッサおよびその周辺回路等を備えて構成されたパソコン等であり、機能的に、制御部10、移動操作部1、及び、表示装置8を備える。
移動操作部1は、表示手段としての表示装置8に表示されたガントチャート上で、修正対象の処理工程に対応するジョブ枠を指定するとともに、移動先(修正先)を指定すべく時間軸方向への移動および/または設備軸方向への移動を指示するための入力装置であり、例えば、キーボードやマウス等である。移動操作部1は、ユーザの操作を検知すると、検知した操作データを操作情報入力部2に渡す。このガントチャートは、上述したように、時間を横軸(時間軸)に取るとともに複数の設備を縦軸(設備軸)に取り、複数の処理工程を、各設備での1回の処理工程単位ごとに、処理工程の開始時刻から終了時刻までの時間幅に対応する長方形枠(ジョブ枠)で表したタイルを、ディスプレイ上に描画したものである。タイルは、通常、長方形であり、この長方形の横幅が前記時間幅に対応している。
表示装置8は、スケジュール表示部8で作成されたガントチャートを表示するための出力装置であり、例えばCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイおよびプラズマディスプレイ等の表示装置やプリンタ等の印刷装置等である。
制御部10は、操作情報入力部2、操作情報更新部3、工程間余裕算出部4、工程順序決定部5、スケジュール更新部6、スケジュール表示部7、スケジュール表示情報記憶部100、工程間時間制約情報記憶部200、及び、工程情報記憶部300を備え、スケジュール表示装置Sが備える各機能部を制御し、スケジュール更新処理等を行わせる機能を有する。
操作情報入力部2は、移動操作部1によって処理工程に対する修正の操作があったか否かを判断し、処理工程に対する修正の操作があった場合に、移動操作部1によって指定されたジョブ枠(タイル、処理工程)に対応する処理工程におけるジョブ識別子(ジョブID)や、処理工程の移動先の座標位置等の修正情報を取得し、操作情報更新部3に渡す。
移動操作部1及び操作情報入力部2は、複数の処理工程の中のいずれかの処理工程を変更することによってスケジュールを修正する場合に、変更後の処理工程を取得する取得部の一実施形態に相当する。
操作情報更新部3は、操作情報入力部2から渡された修正情報を基に、スケジュール表示情報記憶部100に記憶してあるスケジュール表示情報を更新する。この際、操作情報更新部3は、工程情報記憶部300に記憶されている設備毎の処理時間や、代替設備の有無などの情報を参照し、修正情報の妥当性を判断し、妥当である場合にのみ、スケジュール表示情報記憶部100に記憶してあるスケジュール表示情報を更新する。また、操作情報更新部3は、操作された処理工程のジョブ識別子を工程間余裕算出部4に渡して、スケジュールの更新を依頼する。
工程間余裕算出部4は、修正後の処理工程(スケジュール)における処理工程間の時間的な余裕である余裕時間を算出する。この余裕時間は、取り得る工程順序ごとに算出される。余裕時間の算出方法は、<工程順序の決定方法>の項で説明する。
工程順序決定部5は、工程間余裕算出部4が算出した工程順序ごとの余裕時間のうち、最も大きい、つまり、余裕が最もある工程順序を、採用する工程順序として決定する。
スケジュール更新部6は、工程順序決定部5によって決定された工程順序でのスケジュールを作成し、スケジュール表示情報記憶部100に記憶されているスケジュール表示情報を更新する。
スケジュール表示部7は、スケジュール表示情報記憶部100に記憶されているスケジュール表示情報を読み出し、ガントチャートを表示装置8に表示する。
スケジュール表示情報記憶部100は、複数の処理工程のそれぞれについて、製品における複数の処理工程についてのスケジュールを表示する場合に必要となるスケジュール表示情報を記憶する。スケジュール表示情報記憶部100は、スケジュール表示情報として、複数の処理工程のそれぞれについて、製品における複数の処理工程についての処理工程を特定し識別するためのジョブ識別子(ジョブID)、および、前記処理工程の開始時刻および終了時刻に関する開始終了情報を記憶する。ジョブIDには、処理工程を識別するだけでなく、処理工程にかかる製品を識別する情報も含まれる。初期状態では、公知の常套手段によって作成された初期計画のスケジュールにおけるスケジュール表示情報がスケジュール表示情報記憶部100記憶されている。
工程間時間制約情報記憶部200は、処理工程間、つまり、工程が実施される設備間の時間的な制約情報を記憶する。具体例は、<データ>の項で説明する。
工程情報記憶部300は、取り得る処理工程の順序を示す工程順序情報、及び、設備毎の処理時間、及び、代替設備の有無を示す設備情報を記憶する。具体例は、<データ>の項で説明する。
実施形態のスケジュール表示装置Sは、上述のように、例えば、パーソナルコンピュータ等のコンピュータを用いて構成可能であり、ハードディスク等の記憶部に格納されているスケジュール作成方法等をプログラムしたソフトウェアを実行することによって上述の工程間余裕算出部4等がコンピュータに機能的に構成され、スケジュール表示情報記憶部100等の記憶部は、例えば、EEPROMや、ハードディスク装置等の記憶装置を含んで構成される。尚、各機能部は、複数の装置に分散していてもよい。
<データ>
以下、スケジュール表示装置Sで用いるデータについて説明する。
図2は、工程順序情報テーブル310の構成例及びその内容例を示す図である。工程順序情報テーブル310は、実施形態で製造する製品の処理工程の、取り得る順番を示すものであり、工程情報記憶部300に記憶されている。工程情報記憶部300には、工程順序情報テーブル310の他にも、スケジュールを作成する際に必要なデータ等も記憶されているものとする。
この工程順序情報テーブル310には、製品を製造するために可能な処理工程の順序が、複数パターン登録されている。図2では、4つのパターンが登録されている。
工程順序情報テーブル310は、順番311、パターン1(312)、パターン2(313)、パターン3(314)、及び、パターン4(315)を備える。
順番311は、実行する処理工程の順番を示す。「1」が最初に処理する処理工程を示し、「6」が最後に処理する処理工程を示す。実施形態では、6つの処理工程を有する生産ラインを想定し、6つの処理工程の識別子として「J1」、「J2」、「J3」、「J4」、「J5」、「J6」を用いるものとする。
パターン1(312)、パターン2(313)、パターン3(314)、及び、パターン4(315)は、それぞれ、取り得る処理順序のパターンの識別子であり、順番311が示す順番に処理する処理工程を示す。例えば、順番311が「1」に対応するパターン1(312)は「J1」であるので、パターン1では、1番目に処理工程「J1」が処理されることになる。尚、パターン1(312)は、基本的なパターンであり、初期スケジュールを作成する際に用いられる。
図2の工程順序情報テーブル310では、各パターンで、順番311が「1」、「2」の処理工程、つまり、1番目と2番目の処理工程J1、J2は固定であるが、その後の4つの処理工程であるJ3〜J6は、その順序がそれぞれ異なっている。
図3は、設備処理時間情報テーブル320の構成例及びその内容例を示す図である。設備処理時間情報テーブル320は、実施形態で製造する製品の処理工程の処理に用いる設備、及び、処理に要する処理時間を示すものであり、工程情報記憶部300に記憶されている。
設備処理時間情報テーブル320は、処理工程321、及び、設備322を備える。
処理工程321は、処理工程を特定する識別子を示す。ここでは、「J1」〜「J6」が設定される。
設備322は、処理工程321が示す処理工程で用いる設備、及び、その処理時間を示す。設備として、設備の識別子「設備a」、「設備b」等が設定される。括弧内の数値は、その設備を用いた場合の処理時間を示し、単位は分である。
処理工程321が「J3」の設備322として「設備c(40)」と「設備d(30)」とが設定されている。実施形態では、1つの処理工程を実施できる複数の異なる設備があること、つまり代替設備があることを想定している。つまり、J3は、設備c又は設備dを用いて処理が実施可能であることになる。代替設備がある場合は、それぞれの設備毎に処理時間が設定される。設備322として「設備c(40)」と「設備d(30)」とが設定されているので、設備cを用いた場合は処理時間が40分、設備dを用いた場合は処理時間が30分となる。
図4は、工程間時間情報テーブル210の構成例及びその内容例を示す図である。工程間時間情報テーブル210には、処理工程間で守るべき条件が記憶されており、詳細には、処理工程間毎の最小時間が記憶されている。尚、最小時間は、同じ処理を行う工程であっても、用いられる設備によって異なる場合がある。例えば、特定の処理工程が外注工程の場合には、ワークの搬送に通常より長い時間が必要となる。また、熱処理工程の後はワークを冷却するための時間が必要となることが多く、通常の加工工程間よりも長い時間が必要となる。実施形態では、最小時間として、つまり、設備間で最低限確保すべき時間として、搬送時間が設定されている。この工程間時間情報テーブル210は、工程間時間制約情報記憶部200に記憶されている。
工程間時間情報テーブル210は、前工程211、後工程212、搬送時間213を備える。
前工程211は、先の処理工程で用いられる設備の識別子を示し、後工程212は、後の工程で用いられる設備の識別子を示す。
搬送時間213は、前工程211が示す設備から、後工程212が示す設備への搬送時間を示し、最低限確保しなければならない最小時間を示す。搬送時間の単位は、分である。
例えば、前工程211が「他の設備」、後工程212が「設備f」の場合、搬送時間213は「20」であり、前工程211が「設備f」、後工程212が「他の設備」の場合、搬送時間213は「20」であるので、設備fの前後でそれぞれ20分の搬送時間が必要であることになる。また、前工程211及び後工程212が「他の設備」の場合、搬送時間213は「10」であるので、他の設備間では一律10分の搬送時間が必要であることになる。
<工程順序の決定方法>
ここで、スケジュール表示装置Sが、工程順序を決定する方法について、図6〜12を用いて説明する。スケジュール表示装置Sは、或る処理工程を移動させた場合に、他の工程への影響を最小限にするような工程順序を決定し、その工程順序に則ったスケジュールを作成する。
図6に、いわゆる初期スケジュールのガントチャートを示す。つまり、処理工程J1〜J6を、工程順序情報テーブル310(図2参照)のパターン1(312)が示す工程順序で、処理を行うようなスケジュールである。
ここで、作業者が、J3をガントチャート上で移動させる場合を考える。J3が移動されたガントチャートを図7に示す。
図6〜12において、矩形は、処理工程を示し、矩形の中の文字列は、矩形が示す処理工程の識別子である。矩形の右横の数値は、その矩形の処理時間を示す(図3の設備処理時間情報テーブル320参照)。矩形と矩形を結ぶ結線は、工程間を示し、結線の近傍の括弧内の数値は、その工程間の時間を示す。また、破線の矩形は、移動前の処理工程の位置を示し、太線矢印は移動方向を示す。
図7では、J3は、処理開始時刻が11時10分から13時25分に変更されている。この移動により、J3とJ4との間の工程間時間制約が守られなくなった。また、J3は、設備cから代替設備である設備dに移動され、処理時間も40分から30分に変更されている。
ここで、工程間余裕算出部4は、取り得る工程順序の全てのパターン、つまり、工程順序情報テーブル310のパターン1(312)〜パターン4(315)について、以下の式(1)を用いて工程間の余裕時間を算出する。工程間の余裕時間は、移動した処理工程J3とその前工程の間、移動した処理工程J3とその後工程の間の2つの時間、及び、他の工程間の時間を算出し、全ての工程間の余裕時間のうち最も小さい時間を、パターンの余裕時間とする。
余裕時間=後工程開始時刻−前工程終了時刻−搬送時間 ・・・(1)
搬送時間は、対象となる工程間の搬送時間であり、工程間の前の工程又は後の工程で用いられる設備に応じて異なる(図4の工程間時間情報テーブル210参照)。
図7に示すパターン1のスケジュールのガントチャートにおいて、移動した処理工程J3と前工程J2の間の余裕時間は、以下のようになる。
13:25−10:55−00:10=150−10=140(分)
また、移動した処理工程J3と後工程J4の間の余裕時間は、以下のようになる。
12:10−13:55−00:10=−105−10=−115(分)
更に、工程J1と工程J2との間の余裕時間は、以下のようになる。
9:45−9:30−00:10=15−10=5(分)
工程J4と工程J5との間の余裕時間は、以下のようになる。
13:05−12:40−00:20=25−20=5(分)
工程J5と工程J6との間の余裕時間は、以下のようになる。
14:15−13:55−00:20=20−20=0(分)
従って、パターン1の余裕時間は、最も小さい時間である「−115分」となる。
次に、図8にパターン2(313)のガントチャートを示す。移動した処理工程J3と前工程J4の間の余裕時間は、以下のようになる。
12:40−13:25−00:10=45−10=35(分)
また、移動した処理工程J3と後工程J5の間の余裕時間は、以下のようになる。
13:55−13:05−00:20=−50−20=−70(分)
更に、工程J1と工程J2との間の余裕時間は、以下のようになる。
9:45−9:30−00:10=15−10=5(分)
工程J2と工程J4との間の余裕時間は、以下のようになる。
12:10−10:55−00:10=75−10=65(分)
工程J5と工程J6との間の余裕時間は、以下のようになる。
14:15−13:55−00:20=20−20=0(分)
従って、パターン2の余裕時間は、「−70分」となる。
次に、図9にパターン3(314)のガントチャートを示す。移動した処理工程J3と前工程J5の間の余裕時間は、以下のようになる。
13:55−13:25−00:20=−30−20=−50(分)
また、移動した処理工程J3と後工程J6の間の余裕時間は、以下のようになる。
14:15−13:55−00:10=20−10=10(分)
更に、工程J1と工程J2との間の余裕時間は、以下のようになる。
9:45−9:30−00:10=15−10=5(分)
工程J2と工程J4との間の余裕時間は、以下のようになる。
12:10−10:55−00:10=75−10=65(分)
工程J4と工程J5との間の余裕時間は、以下のようになる。
13:05−12:40−00:20=25−20=5(分)
従って、パターン3の余裕時間は、「−50分」となる。
次に、図10にパターン4(315)のガントチャートを示す。移動した処理工程J3と前工程J6の間の余裕時間は、以下のようになる。
13:25−15:15−00:10=−110−10=−120(分)
更に、工程J1と工程J2との間の余裕時間は、以下のようになる。
9:45−9:30−00:10=15−10=5(分)
工程J2と工程J4との間の余裕時間は、以下のようになる。
12:10−10:55−00:10=75−10=65(分)
工程J4と工程J5との間の余裕時間は、以下のようになる。
13:05−12:40−00:20=25−20=5(分)
工程J5と工程J6との間の余裕時間は、以下のようになる。
14:15−13:55−00:20=20−20=0(分)
従って、パターン4の余裕時間は、「−120分」となる。
よって、これらの余裕時間の中で最大の余裕時間は、パターン3の「−50分」となり、工程順序決定部5は、パターン3を採用すると決定する。
図11に、パターン3の処理順序で作成したスケジュールのガントチャートを示す。J3の位置は移動されたままで、その前工程のJ5との工程間時間が20分となるように、J5が移動され、J5の移動に伴ってJ4が移動されている。
工程順序を考慮せずに、処理順序を図6に示すパターン1のままで、スケジューリングしたガントチャートを図12に示す。図12に示すように、J3の移動の影響が、J6にまでおよび、J4、J5の移動量が図11に比べて大きくなっている。つまり、図11では、移動した処理工程と他の処理工程との関係から、工程順序を適切に変更したことで、他工程への影響を極力抑えるスケジュール変更を行っていることになる。
<動作>
次に、本実施形態の動作について説明する。図5は、実施形態におけるスケジュール表示装置Sが行うスケジュール更新処理のフローチャートである。
なお、以下に説明する本実施形態におけるスケジュール表示装置の処理は、コンピュータにおいても同様に、プログラムとしてCPU(Central Processing Unit)によって読み出して実行することができる。また、このプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)およびDVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録しておくことによって、コンピュータに供給することができる。
まず、図5に示す処理の実行前に、初期スケジュールが公知の作成方法を用いて作成され、この作成された初期スケジュールのデータがスケジュール表示情報記憶部100に記憶されるとする。
まず、ユーザは、移動操作部1を操作して、スケジュールの修正の開始を指示するコマンドを入力する。制御部10は、移動操作部1を介してスケジュールの修正開始を指示するコマンドが入力されたことを検出すると、外部のマスタファイル(不図示)から、処理の実行に必要なデータを、工程間時間制約情報記憶部200及び工程情報記憶部300にそれぞれ読み込んで記憶させる(ステップS10)。そして、制御部10は、スケジュール表示部7に初期スケジュールの表示を依頼し、依頼を受けたスケジュール表示部7は、スケジュール表示情報記憶部100に記憶されているスケジュール表示情報データを読み出し(ステップS11)、ガントチャートを表示装置8に表示させる(ステップS12、図6)。
ユーザは、表示装置8に表示されたガントチャートを見ながら、移動操作部1を操作して、表示されたスケジュールを修正する。ユーザが、タイルを変更する操作、例えば、タイルの移動を行う操作を行う(ステップS13:Yes)。例えば、図7に示すように、J3のタイルをカーソル等で選択して時間軸上を将来方向に移動させ、設備cから設備dの欄に移動する。
操作情報入力部2は、移動操作部1を介して入力されたユーザ操作が、ガントチャートのタイルを移動する操作であることを検出すると(ステップS14)、検出した操作の情報を操作情報更新部3に通知する。例えば、ガントチャート上で移動されたタイルが示す処理工程の識別子J3と移動前後の座標値とを操作情報更新部3に通知する。
通知を受けた操作情報更新部3は、操作情報入力部2から通知された操作情報に基づいて、工程情報記憶部300に記憶されているデータを参照して、移動されたJ3の開始時刻及び終了時刻を算出し、また、設備dに移動されたことを検出する。そして、J3が示す処理工程が、算出した開始時刻及び終了時刻となり、設備dを用いるように、スケジュール表示情報記憶部100に記憶されているスケジュール表示情報を更新する(ステップS15)。
スケジュール表示情報を更新した操作情報更新部3は、修正後の処理工程(スケジュール)を工程間余裕算出部4に渡して、工程順序の決定を依頼する。
依頼を受けた工程間余裕算出部4は、工程順序情報テーブル310を参照して、パターン1(312)〜パターン4(315)までのパターンごとの余裕時間を、上記<工程順序の決定方法>で説明したように算出する。まず、パターン1(312)を算出し(ステップS16、ステップS17:No)、次に、パターン2(313)の処理順序に変更した場合(ステップS18)の、余裕時間を算出する(ステップS16)。全てのパターンの余裕時間を算出すると(ステップS17:Yes)、工程間余裕算出部4は、算出した各パターンの余裕時間を、工程順序決定部5に渡す。
各パターンの余裕時間を渡された工程順序決定部5は、余裕時間が最も大きいパターンを決定し(ステップS19)、決定したパターン、例えば、パターン3を示す情報をスケジュール更新部6に渡し、スケジュールの更新を依頼する。
スケジュールの更新の依頼を受けたスケジュール更新部6は、渡されたパターンのスケジュールを作成し、スケジュール表示情報記憶部100に記憶されているスケジュール表示情報を更新する(ステップS20)。スケジュール更新部6は、スケジュール表示情報を更新した旨を制御部10に通知する。
スケジュール表示情報記憶部100が記憶しているスケジュール表示情報が更新された旨の通知を受けた制御部10は、スケジュール表示部7に更新後のスケジュールの表示を依頼し、依頼を受けたスケジュール表示部7は、スケジュール表示情報記憶部100に記憶されているスケジュール表示情報データを読み出し、ガントチャートを表示装置8に表示させる(ステップS21、図11)。
このような上述の操作を繰り返すことによって、初期スケジュールが逐次修正され、好ましいスケジュールへ改良されて行く。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
S スケジュール表示装置
1 移動操作部(取得部)
2 操作情報入力部(取得部)
3 操作情報更新部
4 工程間余裕算出部(余裕時間算出部)
5 工程順序決定部(スケジュール作成部)
6 スケジュール更新部(スケジュール作成部)
7 スケジュール表示部
10 制御部
100 スケジュール表示情報記憶部
200 工程間時間制約情報記憶部(設備処理情報記憶部)
210 工程間時間情報テーブル
300 工程情報記憶部(工程順序記憶部、設備処理情報記憶部)
310 工程順序情報テーブル
320 設備処理時間情報テーブル

Claims (5)

  1. 複数の処理工程によって製品を処理する場合に、前記製品における前記複数の処理工程についてのスケジュールを表示するスケジュール表示装置において、
    前記複数の処理工程のそれぞれについて、前記スケジュールを表示する場合に必要となるスケジュール表示情報を記憶するスケジュール表示情報記憶部と、
    前記複数の処理工程のそれぞれについて、前記処理工程を実行するための設備に関する情報および各処理工程間の必要時間に関する情報である設備処理情報を記憶する設備処理情報記憶部と、
    前記製品における前記複数の処理工程の、処理の順番が全体としてそれぞれ異なる複数の工程順序を記憶する工程順序情報記憶部と、
    前記複数の処理工程の中のいずれかの処理工程を移動することによって前記スケジュールを修正する場合に、修正後の処理工程を取得する取得部と、
    前記工程順序情報記憶部に記憶されている工程順序それぞれについて、前記スケジュール表示情報記憶部に記憶されているスケジュール表示情報および前記設備処理情報記憶部に記憶されている設備処理情報に基づいて、前記取得部で取得した前記修正後の処理工程における処理工程間それぞれの時間的な余裕を示す余裕時間を算出し、算出した時間のうち最も小さい余裕時間を前記工程順序の余裕時間とする余裕時間算出部と、
    前記余裕時間算出部が算出した各工程順序の余裕時間のうち、余裕時間が最も大きい工程順序を用いたスケジュールを作成するスケジュール作成部とを備えること
    を特徴とするスケジュール表示装置。
  2. 前記余裕時間算出部は、前記処理工程間の余裕時間として、当該処理工程間の後の処理工程の開始時刻から、当該処理工程間の前の処理工程の終了時刻を減算した結果から、当該処理工程間の前記必要時間を減算した時間を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスケジュール表示装置。
  3. 表示装置を、更に備え、
    前記スケジュール作成部が作成したスケジュールを、ガントチャートで前記表示装置に表示させる表示部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のスケジュール表示装置。
  4. 複数の処理工程によって製品を処理する場合に、前記製品における前記複数の処理工程のそれぞれについて前記複数の処理工程についてのスケジュールを表示する場合に必要となるスケジュール表示情報をスケジュール表示情報記憶部に記憶し、前記複数の処理工程のそれぞれについて、前記処理工程を実行するための設備に関する情報および各処理工程間の必要時間に関する情報である設備処理情報を設備処理情報記憶部に記憶し、前記製品における前記複数の処理工程の、処理の順番が全体としてそれぞれ異なる複数の工程順序を工程順序情報記憶部に記憶して、前記スケジュールを表示するスケジュール表示方法において、
    前記複数の処理工程の中のいずれかの処理工程を移動することによって前記スケジュールを修正する場合に、修正後の処理工程を取得する取得ステップと、
    前記工程順序情報記憶部に記憶されている工程順序それぞれについて、前記スケジュール表示情報記憶部に記憶されているスケジュール表示情報および前記設備処理情報記憶部に記憶されている設備処理情報に基づいて、前記取得ステップで取得した前記修正後の処理工程における処理工程間それぞれの時間的な余裕を示す余裕時間を算出し、算出した時間のうち最も小さい余裕時間を前記工程順序の余裕時間とする余裕時間算出ステップと、
    前記余裕時間算出ステップが算出した各工程順序の余裕時間のうち、余裕時間が最も大きい工程順序を用いたスケジュールを作成するスケジュール作成ステップとを備えること
    を特徴とするスケジュール表示方法。
  5. 複数の処理工程によって製品を処理する場合に、前記製品における前記複数の処理工程についてのスケジュールを表示するスケジュール表示装置で用いられるスケジュール表示プログラムであって、
    前記複数の処理工程のそれぞれについて、前記スケジュールを表示する場合に必要となるスケジュール表示情報を記憶するスケジュール表示情報記憶手段と、
    前記複数の処理工程のそれぞれについて、前記処理工程を実行するための設備に関する情報および各処理工程間の必要時間に関する情報である設備処理情報を記憶する設備処理情報記憶手段と、
    前記製品における前記複数の処理工程の、処理の順番が全体としてそれぞれ異なる複数の工程順序を記憶する工程順序情報記憶手段と、
    前記複数の処理工程の中のいずれかの処理工程を移動することによって前記スケジュールを修正する場合に、修正後の処理工程を取得する取得手段と、
    前記工程順序情報記憶手段に記憶されている工程順序それぞれについて、前記スケジュール表示情報記憶手段に記憶されているスケジュール表示情報および前記設備処理情報記憶手段に記憶されている設備処理情報に基づいて、前記取得手段で取得した前記修正後の処理工程における処理工程間それぞれの時間的な余裕を示す余裕時間を算出し、算出した時間のうち最も小さい余裕時間を前記工程順序の余裕時間とする余裕時間算出手段と、
    前記余裕時間算出手段が算出した各工程順序の余裕時間のうち、余裕時間が最も大きい工程順序を用いたスケジュールを作成するスケジュール作成手段としてコンピュータを機能させること
    を特徴とするスケジュール表示プログラム。
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