JP6005405B2 - 製袋充填包装機における包装材筋付け方法及び装置 - Google Patents

製袋充填包装機における包装材筋付け方法及び装置 Download PDF

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この発明は、ガセット付きの包装体や扁平なピロー袋包装体を製造するための製袋充填包装機において、帯状包装材の所定位置にその送り方向と同一方向に筋目を付けて、筋目が付いた包装材から製造した袋に包装物を包装した袋包装体の包装形態を良好にすることができる、包装材への筋付け方法及び装置に関する。
従来、連続する帯状包装材から筒状包装材を経て袋を形成し、順次搬送されてくる製品をその袋内に包装して袋包装体を順次に製造する製袋包装機が知られており、その一つとして、包装フィルムのような包装材を横方向(水平方向)に紙送りする中で、被包装物である製品を筒状包装材に包み、製品の充填と縦及び横のシールを施して袋包装体を製造する横型の製袋充填包装機がある。横型製袋充填包装機は、例えば図9に示すように構成されている。図9(a)は横型製袋充填包装機の一例を示す側面図であり、同(b)は(a)の上面図である。図9に示す横型製袋充填包装機(以下、背景技術において「包装機」と略す。)200は、包装物供給装置、例えば物品押し用のフィンガが設けられた供給コンベア(図示せず)によって供給されてくる包装物Pを包装材に包装する機械であり、帯状包装材Fwをロール状に巻き取った包装材ロールFrから紙送り装置により連続して供給される帯状包装材Fwを製筒器4によって略筒状に湾曲成形し、供給コンベアからの包装物Pを水平に移送される当該湾曲包装材中に所定間隔毎に順次受渡して送り込み、湾曲包装材をその長手方向端縁部の重合面にセンタシーラ5によってセンタシールを施すことで筒状包装材Ftに形成し、更に当該筒状包装材Ftの包装物Pを挟む前後、即ち、包装物P間毎にエンドシーラ6によって横断方向にエンドシールを施すことにより、包装体Bpを連続して製造する。このような包装体Bpはピロー袋包装体と呼ばれる。
包装材ロールFrは包装機フレームに保持されたロールホルダ軸に回転自在に支持されており、帯状包装材Fwは紙送り装置によって繰り出されて製筒器4に供給される。紙送り装置は、製筒器4の上流側に配設されており且つサーボモータ(図示せず)によって駆動される紙送りローラ2と、製筒器4の下流側に配設されており且つ別のサーボモータ(図示せず)によって駆動されるローラ3a,3aを有する紙引きローラ3とを備えている。センタシーラ5は、紙引きローラ3の下流に配置されており且つ更に別のサーボモータ(図示せず)によって駆動されるセンタシールローラ5a,5aを備えている。エンドシーラ6は、センタシーラ5の下流に配置されており且つ更に別のサーボモータ(図示せず)によって駆動されるエンドシールバー6a,6aを備えている。エンドシーラ6は、当該サーボモータの出力によって、上下動、回転動或いは任意の閉じた経路を駆動される。エンドシーラ6にカッタ装置を組み込むことで、個別のピロー袋包装体Bpに切り離して製造することが行われている。
そこで、横方向のエンドシールを施す直前に筒状包装材Ftの厚さ(高さ)の中心に折込爪を挿入してガセットを形成することで袋包装体を角張った形態にする場合がある。図9に示す包装機200は、エンドシール部の近傍の筒状包装材Ftの側方に、筒状包装材Ftの一部を内方に折り込んで折り目(ガセットG)を形成するガセット装置7を備えている。ガセット装置7は、筒状包装材Ftの側面を内側に折り込むガセット爪7a〜7dを備えており、ガセット爪7a〜7dは、上下方向に昇降するエンドシーラ6の動作に合わせて筒状包装材Ftに対して側方から水平方向に往復運動するよう構成されていている。ガセットGは、エンドシールを施す前に、筒状包装材Ftの側面をガセット爪7a〜7dにて内側へ押し込むことによって形成される(例えば特開2006−168795号公報参照)。
図10は、包装機に付設されるガセット装置7の一例を示す図である。ガセット装置7は、包装材の片側に配設されたものを図示しており、包装材を挟んだ反対側にも同様のガセット装置7が配設されており、通常は両ガセット装置7,7が同期して作動する。この例では、ガセット装置7は、上側のエンドシーラ6aに連結されており、上側のエンドシーラ6aの動きと同期して動作をする。ガセット装置7は、上側のエンドシーラ6aに連結されている前後進板71と、前後進板71の包装材側の端部において包装材側に向かって進退可能に設けられたガセット爪(折込み爪)7a,7cと、前後進板71の反包装材側の端部に取り付けられ連結ブロック73と、連結ブロック73に支持されていて且つガセット爪7a,7cと連結されたエアシリンダを備えるエアアクチュエータ74とを備えている。ガセット装置7においては、ガセット爪7a〜7dが、エンドシーラ6a,6bと同期して移動しながら、筒状包装材Ftの側部を折り込み、筒状包装材Ftとの速度差に起因したズレを生じることなく、筒状包装材Ftのシワや製品の位置ずれを生じることなく、ガセット折込みをスムーズに行うことができる。
このようにして製造されたピロー袋包装体Bpの例が、一部を横方向、即ち、エンドシール部に並行な方向に破断した斜視図として図15に示されている。図15(a)に示す袋包装体は、図9に示す包装機において、図10に示すガセット装置7を不作動にしたときのピロー袋包装体Bp1である。ピロー袋包装体Bp1は、エンドシール部Se,SeとK−K断面による破線で示すようにセンタシール部Scを備えている。袋内に収納される包装物Pの形状によっては、袋包装体のうちエンドシール部Seを除く立体的部分に角部が形成されず、全体的に丸みを帯びた形態であって且つ袋毎に微妙に不定形となり、高級感を出すことができない。
図15(b)には、ガセット装置7によって筒状包装材の側部を折り込むことでガセットG,Gを形成し、更にエンドシール部Se,Seを形成して製造したガセット付きピロー袋包装体Bp2が斜視図として示されている。ピロー袋をガセットG付きとすることで、袋包装体Bp2は、四隅の広がりが抑制される一方で側部の広がりが確保されやすくなり、包装物を収容するときの立体的な膨らみが増し、全体として角張った形態にすることも可能になる。
筒状包装材FtにガセットGを形成する場合、ガセット爪7a〜7dの高さ方向位置は固定されているので、筒状包装材Ftが一定の筒幅(横型の場合には筒高さ)に形成されていないと、正確に筒状包装材Ftに対してその高さ方向の中央において側方からガセット爪7a〜7dを押し込むことができない。高さ方向の中央からずれた位置においてガセット爪7a〜7dを押し込むようなことになると、筒状包装材Ftのエンドシール予定部において折込みによって生じた上辺と下辺の長さが異なる。その結果、エンドシーラ6によって筒状包装材Ftを挟み込むときに、ガセットGにおいて筒状包装材Ftが上下均等に折重なった状態とならず、ピロー袋包装体が完成してもエンドシール部Seやピロー袋包装体Bp2の全体が見栄えの悪いものとなる。
そこで、包装物の形状に左右されることなく且つ完成した袋包装体の角部が角張った感じを出すため、並びにガセット爪を容易に筒状包装材の側部に対して高さ方向の中央に押し込むことができるようにするために、予め移送途中の帯状包装材に筋目を付与する装置が種々提案されている。こうした筋目付与装置としては、例えば、特許文献1〜6に開示されている。
筋目付与装置80は、筋付け部材の拡大図である図11に示すように、帯状包装材Fwをその厚み方向に挟むように対向配置される二つの筋付け部材によって構成されている。一方の筋付け部材は、断面の形状としてV形突起82が周面に周状に延びる態様で形成された筋印加ローラ81であり、他方の筋付け部材は、当該V形突起81が嵌入可能なV形溝85が周面に周状に形成された筋印加ローラ84である。筋印加ローラ81,84は、それぞれ固定ネジ87,87によって、回転軸83,86に取り付けられる。筋印加ローラ81,84が帯状包装材Fwを間に挟んで嵌合状態となり、帯状包装材Fwの搬送に伴って回転するときには、V形突起82の先端部がV形溝85内で帯状フィルムFwを挟んで押圧することになり、帯状包装材Fwには、その押圧によって、送り方向に延びる筋の印加が行われる。より明瞭な筋付けを行うため、一対の部材の内、一方に加熱用のヒータを内蔵することが多い。
図12には、包装袋の各側部となる包装材のそれぞれの領域に対して、上記のような対となる筋付け部材から成る筋付け装置を3組備えて構成された筋目付与装置90が示されている。図12では、筋目付与装置90は、帯状包装材Fwのうち包装袋の側部となる包装材の一方の領域に対して、筋A、筋B及び筋Cの3本の筋を形成する筋A印加上側ローラ91、筋B印加上側ローラ92及び筋C印加上側ローラ93と、図示しないが、筋A〜筋C印加上側ローラ91〜93のそれぞれに対応して帯状包装材Fwを厚み方向に挟んで下側に配置された筋A〜筋C印加下側ローラとを備えている。また、筋目付与装置90は、帯状包装材Fwのうち包装袋の各側部となる包装材の他方の領域に対して、筋D、筋E及び筋Fの3本の筋を形成する筋D印加上側ローラ94、筋E印加上側ローラ95及び筋F印加上側ローラ96と、筋D〜筋F印加上側ローラのそれぞれに対応して帯状包装材Fwを厚み方向に挟んで下側に配置された筋D〜筋F印加下側ローラ(筋F印加下側ローラ97のみ図に示す)とを備えている。帯状包装材Fwの上側を表面側とすると、筋A及び筋C並びに筋D及び筋Fが上側に凸となる筋であり、筋B及び筋Eが下側に凸となる筋である。したがって、筋A及び筋C印加側ローラ91,93並びに筋D及び筋F印加上側ローラ94,96は周面に周状のV形溝が形成されたローラであり、筋B印加上側ローラ92及び筋E印加上側ローラ95は周面に周状のV形突起が形成されたローラである。
図12に示される筋目付与装置90を用いて、紙送りされる帯状包装材Fwに筋A〜筋C及び筋D〜筋Fからなる6条の筋を形成し、6条の筋を印加した帯状フィルムFwを筒状に形成し、包装物Pを順次所定間隔毎に供給し、筒状フィルムFtと包装物Pとがともに移動する間に筒状フィルムの重合端にセンタシールを施し、更にガセットを施した後に包装物間毎を横方向にシール・カットを施して包装体Bpを製造することで、図15(c)に示すような、直方体状の美麗なピロー袋包装体Bp3が得られる。図15(c)は、一部を横断方向に破断して示すピロー袋包装体Bp3の斜視図である。筋A〜筋Cが組となってピロー袋包装体Bp3の一方の側部に位置し、筋D〜筋Fが組となってピロー袋包装体Bp3の他方の側部に位置している。筋A及び筋C並びに筋D及び筋Fが包装体の外側に向かって凸となる筋であり、筋B及び筋Eが包装体の内側に凸(外側には凹)となる筋である。
このように、6条の筋を印加した帯状フィルムFwを用いることにより、製造されたピロー袋包装体Bp3においては、断面四隅の角部では筋A、筋C、筋D及び筋Fが袋包装体の外側に向かって凸となるので、包装物の形状に左右されることなく、角部が角張った感じを出すことができる。また、断面側部の高さ方向中央には、袋包装体の外側に凹となる筋B及び筋Eが形成されているので、ガセット爪を容易に6状の筋目が付与された筒状包装材の高さ方向中央に押し込むことができる。なお、6条の筋A〜筋Fを付与する位置は、包装物の幅や高さによって決定される。
また、帯状包装材への筋目の付与は、扁平状になった袋包装体を製造する場合にも行われる。こうした袋包装体を製造する製袋充填包装機は、例えば、特許文献7に開示されている。図15(d)には、両側に袋包装体の外側に凸となる筋目を付与したことにより扁平状にした袋が示されている。袋の両側に外側に凸となる筋目W1,W1を付与することにより、折れ線によるエッジが形成される。袋包装体は、かかるエッジにより、扁平状で、見栄えが良く、ある程度の剛性あるものとる。なお、袋の両側に筋目を付与する場合の筋を付与する位置は、製造する袋のサイズにより決定される。
図13には、袋包装体の両側にエッジを形成するために、帯状包装材に筋目を付与する筋目付与装置の正面図が示されている。当該筋目付与装置100は、上側に配置された筋印加上側ローラ101,101と、帯状包装材Fwを挟んで下側に配置された筋印加下側ローラ103,103とを備えている。各筋印加上側ローラ101は周面に周状のV形突起102が形成されたローラであり、筋印加下側ローラ103は周面に周状のV形溝104が形成されたローラである。V形溝104は筋印加下側ローラ103の周面に形成された隆起部の頂部分に形成されているので、帯状包装材Fwは筋印加上側ローラ101の周状のV形突起102と、筋印加下側ローラ103のV形溝104との間においてのみ加圧されて筋付けが行われる。
筋目付与装置80,90,100は、帯状包装材Fwに筋を施すのであるから、製筒器4より上流に配置される。筋目付与装置80,90,100は、具体的には、図9に示すように、包装材ロールFrから繰り出された帯状包装材Fwが紙送りロール2に至る前に配置されている。
ところで、前述のように筋印加ローラが加熱用のヒータを内蔵している場合、機械の停止時、及び運転中の空袋防止動作時のために、加熱用のヒータを内蔵した側の部材(筋印加ローラ)を帯状フィルムFwから離間させるための機構が備えられる。空袋防止動作とは、例えば特開平1−267136号公報に開示されているように、包装機のテスト運転のように元来、包装物の搬入を行わないとき、包装機の実運転の場合でも包装物の供給が途中で途絶えるとき、あるいは包装物の供給が欠品となるとき等、包装物の供給が行われない場合に、包装物の供給装置の運転のみを継続し、包装材送り装置、エンドシール装置の運転を休止する機能である。帯状包装材Fwの搬送が停止しているときに加熱用のヒータを内蔵した側の部材を帯状包装材Fwから離間させるのは、ヒータを内蔵した側の部材がフィルムに接触したままだと、ヒータが発生させる熱が包装材Fwを傷めてしまうからである。
図14には加熱用ヒータを備えた筋目付与装置の一例が示されている。図14に示す筋目付与装置110においては、上側の筋印加ローラ(筋A〜C印加上側ローラ111〜113と筋D〜F印加上側ローラ114〜116)は、フレームに回転可能に保持された上側軸117に取り付けられており、下側の筋印加ローラ(筋A〜C印加下側ローラ121〜123と筋D〜F印加下側ローラ124〜126)は、フレームに回転可能に保持された下側軸127に取り付けられている。各ローラについて、V形突起とV形溝の形成は図12に示す態様と同等である。下側軸127の位置は固定とされている。一方、上側の筋印加ローラ111〜116を支持する上側軸117は、左右の保持部材118,118によって回転自在に保持されている。包装機の機枠であるフレーム130には上下のステー131,132が横方向に延びるように取り付けられており、上下のステー131,132の自由端は側板133で連結されていて、筋目付与装置110のための強固な枠構造を与えている。上側のステー131には二つのエアシリンダ134,134が備わっていて、両エアシリンダ134,134は上側軸117の両端において保持部材118,118を下側軸127に対して接近離反する方向(図では上下方向)に移動可能としている。上側軸117内には、上側の筋印加ローラ111〜116に与える熱を発生させるヒータ135と上側軸117の温度を検出する温度センサ136とが設けられている。上側軸117の一端部にはスリップリング137が配設されており、スリップリング137には、上側軸117のヒータ135と温度センサ136とに加熱電流の供給と検出信号の遣り取りを行うための電線138が接続されている。二つのエアシリンダ134,134を同期して制御することにより、上側軸117は、下側軸127に対して平行状態を維持したまま接近離反し、各筋印加ローラ111〜116,121〜126の間に帯状包装材Fwを挟んで凹凸嵌合させて、帯状包装材Fwに筋を印加する。
従来の筋付装置は、上記のようにV形突起とV形溝によりフィルムを上下方向から挟圧することにより筋を印加する方式である。かかる挟圧・印加方式において明瞭な筋を印加しようとした場合、V形突起の先端部のエッジを鋭くし、フィルムに押し付ける圧力を強くする必要がある。しかしながら、V形突起の先端部のエッジが鋭くなり、押し付ける圧力が強くなれば、包装材を傷めやすくなる。特に、機械の運転開始時や空袋防止動作から通常運転への復帰時(リスタート時)に、包装材から離間した位置にあるV形突起或いはV形溝は、再び嵌合する場合に高速で包装材に衝突するため、包装材が裂ける、或いはピンホールが発生する危険性が高い。また、離間前に既に筋目が付与された部分に、再び嵌合するため、微妙に位置がずれて筋目が2重に付与されてしまうことがある。
実開昭54−032562号公報 実開昭55−084201号公報 実公昭62−007532号公報 実公平07−023361号公報 実用新案登録第2592843号公報 特開平09−104414号公報 特開2011−246186号公報
上記のように、製袋充填包装機は、連続して引き出される帯状包装材を、その引き出し途中に配設された製袋器により筒状に形成し、この筒状に形成された筒状包装材内に包装物を順次所定間隔毎に供給し、筒状包装材と包装物とがともに移動する間に筒状包装材の重合端にセンタシールを施し、更に、筒状包装材を横方向にシール・カットを施して包装体を製造するものであるが、かかる製袋充填包装機に備わる従来の筋目付与装置は、特にリスタート時において、包装材が傷みやすいという問題がある。
そこで、製袋充填包装機における帯状包装材への筋目の付与にいては、リスタート時に筋目の2重付与の危険性もなく、明瞭な筋目を付与することができる技術が望まれている。また、上記のように、帯状包装材に施す筋目は、包装物の幅や高さによって異なる。近年多品種少量生産が増えているため、容易に筋目を付ける位置を変更でき、さらに筋目なしの通常のピロー袋との兼用も容易に可能であることも望まれている。
この発明の目的は、上記課題を解決することであり、薄厚の円板と挟みローラにより微小な折り込みを付与する方式を採用することで、厚み方向への圧力の印加に起因するような包装材に裂け目やピンホールが発生するなどの危険性がなく、明瞭な筋目を付与することができ、しかも機械停止時や空袋防止動作時に、筋目付与部が帯状包装材から離間する必要がないので、リスタート時に筋目の2重付与の危険性もなくすことができる製袋充填包装機における包装材筋付け方法及び装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による製袋充填包装機における包装材筋付け装置は、帯状包装材を製袋器に通過させる際に幅方向に略閉じるように曲成し、当該曲成した前記帯状包装材を縦方向又は横方向に送るうちに両側縁部を縦シールして筒状包装材に形成し、前記筒状包装材内に包装物を充填し、前記筒状包装材を横断方向に横シールして袋包装体を製造する縦型又は横型の製袋充填包装機において、薄厚の円板、当該円板の板側面の各側において、前記板側面の外縁部をローラ端面間で挟む態様で前記円板の板厚方向に移動可能に配置されている一対の挟みローラ、及び前記挟みローラを前記円板に押し付ける押付け力を付与する付勢手段が、前記帯状包装材への筋目を付与する筋目付与部を構成しており、前記筋目付与部において、前記円板の前記外縁部と前記挟みローラの前記ローラ端面との間で前記帯状包装材を挟み付けることにより、当該帯状包装材に筋目を付与することを特徴としている。
この製袋充填包装機における包装材筋付け装置によれば、薄厚の円板、当該円板の板側面の各側において、前記板側面の外縁部をローラ端面間で挟む態様で前記円板の板厚方向に移動可能に配置されている一対の挟みローラ、及び前記挟みローラを前記円板に押し付ける押付け力を付与する付勢手段によって、帯状包装材への筋目を付与する筋目付与部が構成される。帯状包装材が筋目付与部を通過する際に、帯状包装材の一方の側から薄厚の円板が帯状包装材を僅かに押し込み、該押し込まれた帯状包装材の部分を一対の挟みローラが両側から挟み、付勢手段により挟みローラを円板の板側面に向かって押し付けることにより、間に挟まれた帯状包装材には微細な折り込みが付けられることで、帯状包装材に筋目が付与される。したがって、縦型又は横型の製袋充填包装機において、帯状包装材に連続して筋目を付与することができる。
この製袋充填包装機における包装材筋付け装置において、前記円板の板厚は、0.3mm〜0.8mmであるとすることができる。円板の板厚が0.3mm未満であると、外縁部がカッタの性質を帯びるので、帯状包装材に押し付けられるときに帯状包装材に傷を付けやすくなる。また、円板の板厚が0.8mmを超えると、筋目の目幅が広くなるので、帯状包装材に押し付けられるときに力が分散して有効な筋目を付け難くなる。
この製袋充填包装機における包装材筋付け装置において、一対の前記挟みローラは前記円板の外方において前記円板の回転軸と平行な同一回転軸上に配置されており、前記挟みローラの前記ローラ端面と前記円板の前記外縁部の表面とは互いに平行平坦であって且つ一部同士が重なり部分を形成しており、当該重なり部分において前記帯状包装材をその表裏間で挟み付ける構成とすることができる。一対の挟みローラは、同一回転軸上に配置され、筋目付与部の構造を簡単化することができる。
また、この場合、前記付勢手段は、前記同一回転軸に嵌装されており、弾性力を前記一対の前記挟みローラに付与するコイルばねであるとすることができる。コイルばねは同一回転軸に嵌装させるというように、同一回転軸を利用して配置することができ、筋目付与部の構造の簡単化に寄与することができる。
この製袋充填包装機における包装材筋付け装置において、前記挟みローラを前記付勢手段の前記押付け力に抗して前記円板の前記板側面から離反する方向に移動させる押付け解除手段を備えることができる。製袋充填包装機の運転停止や調整の際には、筋付け機能を長時間又は一時的に解除する必要がある。こうした場合には、押付け解除手段を操作することで、挟みローラを付勢手段の押付け力に抗して円板の板側面から離反する方向に移動させることによって、挟みローラによる押付け力を解除させることができる。押付け解除手段を戻す方向に操作することで、挟みローラに付勢手段の押付け力を作用させることで、帯状包装材への筋付け機能を再開することができる。
この製袋充填包装機における包装材筋付け装置において、前記筋目付与部の位置を前記帯状包装材の送り方向に対して交差する幅方向に調整可能とする位置調整機構を備えることができる。製袋充填包装機で製造される袋包装体における筋目の位置は、袋包装体の仕様によって異なる。したがって、袋に形成される帯状包装材に形成する筋目の位置を、位置調整機構によって帯状包装材の送り方向に対して交差する幅方向に調整可能とすることで、仕様に応じた袋包装体を製造することができる。
また、この場合、前記位置調整機構は、前記円板を回転自在に支持する第1ベース部材と前記挟みローラを回転自在に支持する第2ベース部材とを互いに平行に且つ同一のねじピッチでねじ送りする、ねじ送り機構であるとすることができる。円板を回転自在に支持する第1ベース部材と挟みローラを回転自在に支持する第2ベース部材とは、ねじ送り機構の作動によって互いに平行に且つ同一のねじピッチでねじ送りされるので、円板と挟みローラの相対位置関係は変わらず、ねじ送りされて設定された位置で帯状包装材に筋目を付与することができる。
更に、この場合、前記位置調整機構によって前記筋目付与部を前記帯状包装材の幅方向に最も広げた位置を、前記筋目付与部が前記帯状包装材の送り路から外れた位置とすることができる。位置調整機構によって筋目付与部の位置を最も広げた場合に、筋目付与部が帯状包装材の送り路から外れる位置を占めるようにすることで、当該筋目付与部による帯状包装材への筋目付与を無効にすることができる。
この製袋充填包装機における包装材筋付け装置において、前記円板の前記外縁部と前記挟みローラの前記ローラ端面との間で挟み付けられる前記帯状包装材の筋付け予定部分又は筋付け最中部分に加熱用のホットエアを吹き付けるノズルを備えることができる。ノズルから帯状包装材の筋付け部分に加熱用のホットエアを吹き付けることで、円板の外縁部と挟みローラのローラ端面との間で挟み付けられる帯状包装材の硬さを軟化させて、筋目を付与し易くすることができる。
また、この場合、前記包装材の送り時で前記帯状包装材に前記筋目を付与するときには前記ホットエアの吹付けを行い、前記帯状包装材の送り時でも前記帯状包装材に前記筋目を付与しないとき又は前記帯状包装材の送り停止時には前記ホットエアの吹付けを停止する機能を備えることができる。この機能によれば、必要な時にのみ帯状包装材へのホットエアの吹付けが行われて筋目を付与し易くし、必要でないときには帯状包装材へのホットエアの吹付けを停止して、帯状包装材に過度の熱が加えられないようにすることができる。
この製袋充填包装機における包装材筋付け装置において、前記筋目付与部の前記帯状包装材送り方向下流には、通過する前記帯状包装材に幅方向に引張する力を付与して、前記帯状包装材に生じた皺を伸ばす皺伸ばしローラを備えることができる。包装材筋付け装置において、筋目付与部の包装材送り方向下流に皺伸ばしローラを備えることにより、皺伸ばしローラを通過する帯状包装材には幅方向に引張する力が付与されるので、筋目付与部において帯状包装材に対して微細な折り込みを行うことにより生じた当該帯状包装材の弛みを解消する成形をすることができる。
また、この場合、前記皺伸ばしローラの周面には、幅方向中心位置より、左右にそれぞれ外側方向に傾斜した複数の溝を形成することができる。皺伸ばしローラの周面にかかる溝を形成することにより、皺伸ばしローラが回転するときには、溝が帯状包装材に対して幅方向中心位置より左右にそれぞれ外側方向に摩擦力を作用させて、帯状包装材に幅方向に引張する力を付与することができる。
更に、この場合、前記皺伸ばしローラには、前記皺伸ばしローラを駆動する駆動装置、又は前記皺伸ばしローラにブレーキを与える制動装置を付設して、前記駆動装置又は前記制動装置により、前記皺伸ばしローラを筋目が付与された前記帯状包装材の送り速度より速く又は遅く回転させることができる。皺伸ばしローラに駆動又は制動を加えることにより、帯状包装材の搬送速度と異なる回転速度とすることで、帯状包装材には送り方向にも張力を与えることになり、より一層の皺伸ばしを行うことができる。
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また、この発明による製袋充填包装機における包装材筋付け方法は、帯状包装材を製袋器に通過させる際に幅方向に略閉じるように曲成し、当該曲成した前記帯状包装材を縦方向又は横方向に送るうちに両側縁部を縦シールして筒状包装材に形成し、前記筒状包装材内に包装物を充填し、前記筒状包装材を横断方向に横シールして袋包装体を製造する縦型又は横型の製袋充填包装機において、薄厚の円板、当該円板の板側面の各側において、前記板側面の外縁部をローラ端面間で挟む態様で前記円板の板厚方向に移動可能に配置されている一対の挟みローラ、及び前記挟みローラを前記円板に押し付ける押付け力を付与する付勢手段によって、前記帯状包装材に筋目を付与する筋目付与部が構成されており、前記円板の前記帯状包装材への当接位置における薄厚周面の周速方向を前記帯状包装材の送り方向に沿わせ、前記円板の前記外縁部と前記挟みローラの前記ローラ端面との間で前記帯状包装材を前記付勢手段によってその送り方向に交差する方向に挟み付け、当該挟み付けた状態で前記帯状包装材を前記筋目付与部に通過させることにより、前記帯状包装材に筋目を付与することを特徴としている。
この製袋充填包装機における包装材筋付け方法によれば、薄厚の円板、当該円板の板側面の各側において、前記板側面の外縁部をローラ端面間で挟む態様で前記円板の板厚方向に移動可能に配置されている一対の挟みローラ、及び前記挟みローラを前記円板に押し付ける押付け力を付与する付勢手段によって、帯状包装材への筋目を付与する筋目付与部が構成される。円板の帯状包装材への当接位置における薄厚周面の周速方向を帯状包装材の送り方向に沿わせ、円板の外縁部と挟みローラのローラ端面との間で帯状包装材を付勢手段によってその送り方向に交差する方向に挟み付け、当該挟み付けた状態で帯状包装材を筋目付与部に通過させることにより、帯状包装材に筋目が付与される。円板の外縁部と挟みローラのローラ端面とを接触させた状態で両者間に帯状包装材の端部を送り込むと、円板と挟みローラとがカッタの作用をして帯状包装材には損傷が生じる可能性があるが、円板の外縁部と挟みローラのローラ端面との間に帯状包装材を挟み付けた状態で帯状包装材を送ることにより、間に挟まれた帯状包装材には微細な折り込みが付けられることで、上記のような損傷を与えることなく、帯状包装材に筋目を付与することができる。
この製袋充填包装機における包装材筋付け方法において、前記挟みローラを前記付勢手段の前記押付け力に抗して前記円板の前記板側面から離反する方向に移動させることにより、前記帯状包装材への前記筋目の付与を中断させることができる。挟みローラを付勢手段の押付け力に抗して円板の板側面から離反する方向に移動させることで、円板と挟みローラとの間における帯状包装材の挟み込みが解消されるので、帯状包装材への筋目の付与が中断される。付勢手段の押付け力による挟みローラの円板への押し付けを回復させることで、円板の外縁部と挟みローラのローラ端面との間に帯状包装材を挟み付けた状態が得られ、その状態で帯状包装材を送ることにより、帯状包装材への筋目の付与が再開される。
この発明による製袋充填包装機における包装材筋付け方法及び装置は、上記のように構成されているので、本発明による筋付けは、帯状包装材の厚み方向に圧力を加える方式ではなく、薄厚の円板と挟みローラにより微小な折り込みを付与する方式となり、厚み方向への圧力の印加に起因して帯状包装材に裂け目やピンホールが発生するなどの危険性がなく、明瞭な筋付けを施すことができる。機械停止時や空袋防止動作時に、筋付け付与部が帯状包装材から離間する必要がないので、リスタート時に筋目の2重付与の危険性もない。
また、本発明による製袋充填包装機における包装材筋付け装置において、筋目付与部の下流に帯状包装材を幅方向に引張する力を付与する皺伸ばしローラが配設するときには、筋付けのための微小な折り込み動作によって生じた弛みを解消できるので、その後の包装動作に支障をきたすことがない。皺伸ばしローラの周面には、幅方向中心位置より左右にそれぞれ外側方向に傾斜した複数の溝を設けることにより、帯状包装材を幅方向に引張する力を付与し、筋付けのための微小な折り込み動作によって生じた弛みを解消することができる。更に、皺伸ばしローラに駆動又は制動を加えることにより、帯状包装材の搬送速度と異なる回転速度とすることで、より一層の皺伸ばしを行うことができる。
また、包装材筋付け装置は、折込み形成時に、該部分に対してホットエアを吹きつけるノズルを備える場合には、更に明瞭な筋の付与が可能である。また、ホットエアは、帯状包装材の搬送時で帯状包装材に筋目を付与するときのみ吹き付けられ、機械停止時や空袋防止動作時には吹き付けを停止するので、熱によって帯状包装材を傷めることもない。
また、包装材筋付け装置は、筋目付与部の位置を帯状包装材の幅方向に容易に変更できる機能を備えているので、帯状包装材に施す筋目の位置を包装物の幅や高さや袋のサイズに合わせて容易に変更することができ、したがって多品種少量生産にも対応することができる。更に、筋目付与部の位置を、帯状包装材の幅方向に最も広げた位置として、帯状包装材の搬送路から外れる位置に調整することも可能なので、筋目を付与しない通常のピロー袋との兼用も可能である。
図1は、この発明による包装材筋付け装置が適用された製袋充填包装機の一実施例を示す概略側面図である。 図2は、図1に示される製袋充填包装機に適用された包装材筋付け装置の概要を示す斜視図である。 図3は、図2に示された包装材筋付け装置を示す正面概略図である。 図4は、図3に示した包装材筋付け装置の詳細を示す斜視図である。 図5は、図4に示す包装材筋付け装置の筋目付与部の位置を調整する位置調整機構の一例を示す正面図である。 図6は、図5に示す包装材筋付け装置の筋目付与部の主要部を拡大して示す斜視図である。 図7は、図2に示す包装材筋付け装置の皺伸ばしローラの概略正面図である。 図8は、図2に示す包装材筋付け装置の皺伸ばしローラについて、皺伸ばしローラと包装材搬送速度に速度差を設ける機構の概略斜視図である。 図9は、包装材筋付け装置を備えた従来の製袋充填包装機の一例を示す側面図である。 図10は、図9に示す従来の製袋充填包装機の平面図である。 図11は、ガセットを形成するガセット装置の拡大斜視図である。 図12は、図14に示す筋付け部材を3組備えた筋印加装置を示す斜視図である。 図13は、両側に筋目を付与する装置の一例を示す図である。 図14は、加熱用のヒータを内蔵した筋目付与装置の一例を示す正面図である。 図15は、製袋充填包装機によって製造される袋包装体の幾つかの例を示す図である。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による製袋充填包装機における包装材筋付け方法及び装置の実施例を説明する。図1はこの発明による包装材筋付け装置が適用された製袋充填包装機の一実施例を示す概略側面図である。図2は図1に示される製袋充填包装機に適用された包装材筋付け装置の概要を示す斜視図である。図1に示す製袋充填包装機の基本構成は、図9に示す従来の製袋充填包装機の構成と大略相違はないので、図1に示す製袋充填包装機において、図9に示したものと同じ機能を奏する部材や部位には図9に用いた符号と同じ符号を用いることで、再度の説明を省略する。
図1に示す製袋充填包装機1は、図9に示す従来の横型の製袋充填包装機と同様、包装材ロールFrから帯状包装材Fwを繰り出すために紙送りローラ2や紙引きローラ3から成る帯状包装材Fwの紙送り手段、帯状包装材Fwを略筒状にまで曲成する製筒器4、略筒状にまで曲成された帯状包装材Fwの両側縁部をシールするセンタシーラ5、筒状包装材Ft内に送り込まれた包装物の前後で筒状包装材Ftを横断方向にシールして包装物が袋の内部に収容された袋包装体Bpを製造するエンドシーラ6、エンドシーラ6に関連して設けられ且つエンドシーラ6の動作に連動して動作して筒状包装材Ftに対して側方から押し込むガセット装置7、及び紙送りロール2の下流側近傍に配置されていて、帯状包装材Fwに筋目を付与する包装材筋付け装置10を備えている。
包装材筋付け装置10は、図2に示すように、帯状包装材Fwの紙送り方向上流から下流方向に順に配設された3組(第1〜第3)の筋目付与部11,12,13と、更にその紙送り方向下流に配設された皺伸ばしローラ14とを備えている。図2においては、帯状包装材Fwの裏面が上側に向けて送られている。筋目付与部11,13はそれぞれ、帯状包装材Fwに対して、その幅方向に最も内側寄りの位置と最も外側寄りの位置において包装材の表面側に凸となる筋目C,D;A,Fを付与し、筋目付与部12は、筋目付与部11、13の中間位置において帯状包装材Fwの裏面側に凸となる筋目B,Eを付与する。筋目付与部11,12,13の配設位置は固定的であるので、各筋目は、帯状包装材Fwの送りに伴って、帯状包装材Fwの送り方向に延びる。皺伸ばしローラ14は、通過する帯状包装材Fwに幅方向に引張する力を付与して、帯状包装材Fwに生じた皺(弛み)を伸ばす作用を果たす。
図3は、図2に示された包装材筋付け装置を示す正面概略図であり、具体的には、第1筋目付与部11の正面図であり、その一部を拡大することで筋目の形成部分を示している。図4は、図3に示した包装材筋付け装置の詳細を示す斜視図である。第2筋目付与部12は、帯状包装材Fwの幅方向に隔置して並ぶ二つの筋目付与部の間隔が異なり且つ上下反転したものである点で異なる以外、図3、図4に示す構造と同様である。また、第3筋目付与部13については、帯状包装材Fwの幅方向に隔置して並ぶ二つの筋目付与部の間隔が異なる外は図3、図4に示す構造と異なるところがない。以下、筋目付与部を代表して第1筋目付与部11について説明するものとし、同様の構造である他の筋目付与部12,13については繰り返しとなる説明を省略する。
図3、図4に示すように、第1筋目付与部11は、筋目C付与部11Cと筋目D付与部11Dとから成っており、共通の回転軸(上側軸)22に取り付けられている2枚の薄厚の円板15,15と、各円板15について、板側面16,17の各側において板側面16,17を挟む態様で共通の回転軸(下側軸)23に取り付けられている一対の挟みローラ18,19とを備えている。挟みローラ18,19は、スプラインやキー係合等によって回転軸23に沿って、即ち、円板15の板厚方向に移動可能である。回転軸23は、筋目C付与部11Cと筋目D付与部11Dにおいて共通の回転軸である。各筋目D付与部11C,11Dにおいて、円板15の板側面16,17の外縁部16a,17aと、外縁部16a,17aに向かい合う挟みローラ18,19のローラ端面20,21の外縁部20a,21aとは、円板15の板厚方向に見て互いに一部が重なっている。
円板15は、回転軸22に相対回転不能に取り付けられたディスク取付け部材24に添えて配置され、ディスク固定ネジ25によってディスク取付け部材24に固定されている。円板15とディスク取付け部材24とは、軸方向両側で回転軸22にセットネジ26,26によってそれぞれ固定されたリング状の固定部材27,27によって軸方向に挟み付けられことで、軸方向への移動も拘束されている。また、挟みローラ18,19を円板15に対して押し付ける押付け力を付与するため、付勢手段としてのコイルスプリング28,29を備えている。コイルスプリング28,29は、回転軸23にセットネジ26によって固定された固定部材27,27と挟みローラ18,19との間においてそれぞれ回転軸23上に巻装されており、挟みローラ18,19を円板15に向かって付勢する。
帯状包装材Fwの一方(上方)側からは、薄厚の円板15がその周面15aによって帯状包装材Fwを僅かに押し下げ、他方側(下方)からは、薄厚の円板15の両側板面16,17の各側で挟みローラ18,19がその周面18a,19aによって帯状包装材Fwを押し上げる。この状態で、コイルスプリング28,29の押付け力によって、一対の挟みローラ18,19がその両側のローラ端面20,21の外縁部20a,21aにおいて板側面16,17の外縁部16a,17aへと押し付けられることにより、間に挟まれた帯状包装材Fwの上記押下げと押上げとを受ける当該部分に微細な折込みが付けられて、帯状包装材Fwに筋目C,Dが付与される。
円板15の板側面16,17の外縁部16a,17aと、挟みローラ18,19のローラ端面20,21の外縁部20a,21aとは、円板15の板厚方向に見て互いに一部が重なっているのみであるので、円板15の外縁部16a,17aにおける周速度と挟みローラ18,19の外縁部20a,21aの周速度との相対速度差は極小さい。また、微細な折込みは、円板15の周面15aが相手溝に包装材を押圧するタイプのものではない。したがって、周速度差に起因した包装材に損傷を殆ど無くすことができる。
この包装材筋付け装置において、円板15の板厚は、0.3mm〜0.8mmの範囲の中から設定される。円板15の板厚が0.3mm未満であると、幅が薄くなる周面15aと外縁部16a,17aがカッタの性質を帯びるので、帯状包装材Fwに押し付けられるときに帯状包装材Fwに傷を付けやすくなる。また、円板15の板厚が0.8mmを超えると、周面15aの幅が広くなるので筋目の目幅も広くなる。したがって、円板15が帯状包装材Fwに押し付けられるときに、形成される目幅が広くなり、且つ押付け力も散して明確且つ有効な筋目を付け難くなる。
この包装材筋付け装置において、一対の挟みローラ18,19は円板15の外方において円板15の回転軸22と平行な同一回転軸23上に配置されている。挟みローラ18,19のローラ端面20,21の外縁部20a,21aと円板15の外縁部16a,17aの表面とは互いに平行平坦であって且つ一部同士が、帯状包装材Fwをその表裏間で挟み付ける重なり部分を形成している。一対の挟みローラ18,19は、同一回転軸23上に配置されているので、筋目付与部11の構造を簡単化することができる。また、付勢手段であるコイルスプリング28,29も、同一回転軸を利用して嵌装されているので、筋目付与部11の構造の簡単化に寄与することができる。
図4に示す包装材筋付け装置の筋目付与部の位置を調整する位置調整機構の一例が、図5に示されている。また、図5に示す位置調整機構の主要な一部が図6において斜視図として示されている。包装材筋付け装置1は、筋目付与部の位置を帯状包装材Fwの送り方向に対して交差する幅方向に調整可能とする位置調整機構30を備えている。図5に示す位置調整機構30は、機械フレーム31とそれに対向する側板32との間に、一対の調整用左右ネジ軸33,34が互いに平行に且つネジの向きを合わせて掛け渡されている。側板32側には、一方の調整用左右ネジ軸34を回転させるためのハンドル35が設けられており、機械フレーム31側においては、両調整用左右ネジ軸33,34の回転を同期して連動させるためにベルト伝動部36が設けられている。ベルト伝動部36は、調整用左右ネジ軸33,34の端部に設けられたタイミングプーリ36a,36bと、両タイミングプーリ36a,36bに巻き掛けられたタイミングベルト36cとを備えており、両調整用左右ネジ軸33,34間において同速で回転を伝動する。
調整用左右ネジ軸33には、左右ネジ軸部分33a,33bのそれぞれに、薄厚の円板15を回転自在に支持するための第1ベース部材37,37がネジ係合している。円板15は、第1ベース部材37と一体に固定されたブラケット44の先端下部に回転自在に支持されている。機械フレーム31と側板32との間には、調整用左右ネジ軸33と平行にサポートシャフト38が配設されており、第1ベース部材37,37がサポートシャフト38にスライド可能に嵌装されている。調整用左右ネジ軸33が回転するとき、各第1ベース部材37はその姿勢を維持しながら、互いに接近又は遠ざかる。また、調整用左右ネジ軸34には、左右ネジ軸部分34a,34bのそれぞれに、挟みローラ18,19を回転自在に支持するための第2ベース部材39,39がネジ係合している。機械フレーム31と側板32との間には、調整用左右ネジ軸34と平行にサポートシャフト40が配設されており、第2ベース部材39,39がサポートシャフト40にスライド可能に嵌装されている。調整用左右ネジ軸34が回転するとき、各ベース部材39はその姿勢を維持しながら、互いに接近又は遠ざかる。
調整用左右ネジ軸33,34の右ネジ軸部分33a,34aについては、それぞれネジの向き及びネジピッチが同一である。調整用左右ネジ軸33,34のネジ軸部分33b,34bは、右ネジ軸部分33a,34aのネジの向きとは逆であるがネジピッチについては共に同一である。位置調整機構30は、第1ベース部材37と第2ベース部材39との組を同一方向に同一量だけねじ送りするねじ送り機構によって構成されている。ハンドル35を回転操作するとき、第1ベース部材37とそれに対応する第2ベース部材39とは、ねじ送り機構の作動によって互いに平行に且つ同一のねじピッチで同じ方向にねじ送りされるので、第1ベース部材37に支持された円板15とそれに対応する第2ベース部材39に支持された挟みローラ18,19の互いの相対位置関係は変わらず、相対関係を保持したまま、帯状包装材Fwの幅方向に移動する。製袋充填包装機で製造される袋包装体における筋目の位置は、袋包装体の仕様によって異なる。位置調整機構30によって、筋目付与部を帯状包装材Fwの送り方向に対して交差する幅方向に位置調整可能とすることで、帯状包装材Fwに付与する筋目の位置を、袋包装体の仕様に応じて調整することができる。
位置調整機構30によって筋目付与部11〜13を帯状包装材Fwの幅方向に最も広げた位置まで移動させると、筋目付与部11〜13は帯状包装材Fwの送り路から外れた位置にまで到達する。位置調整機構30によって筋目付与部11〜13の最広がり位置を帯状包装材Fwの送り路から外れる位置とすることで、当該筋目付与部11〜13による帯状包装材Fwへの筋目付与を無効にすることができる。
包装材筋付け装置1には、挟みローラ18,19を付勢部材であるコイルスプリング28,29の押付け力に抗して円板15の板側面16,17から離反する方向に移動させる押付け解除手段を備えることができる。押付け解除手段は、例えば、図6に示すような、エアーチャック41とすることができる。エアーチャック41は、出力部材である爪42,42を空気圧の作用により開閉させる周知の機構である。第2ベース部材39に取り付けられたエアーチャック41の爪42,42には、挟みローラ18,19を回転自在に保持するホルダ43,43取り付けられている。製袋充填包装機の運転停止や調整の際には、筋付け機能を長時間又は一時的に解除する必要がある。こうした場合には、エアーチャック41を操作することで、挟みローラ18,19をコイルスプリング28,29の押付け力に抗して円板15の板側面16,17から離反方向に移動させることによって、挟みローラ18,19による帯状包装材Fwの押付け力を解除させることができる。エアーチャック41を逆方向に操作する(爪42,42を接近させる)ことで、コイルスプリング28,29の押付け力が挟みローラ18,19に作用し、円板15の板側面16,17への帯状包装材Fwの挟み付けが回復し、帯状包装材Fwへの筋付け機能を再開することができる。この例ではコイルスプリング28,29によって押付け力を得ていたが、コイルスプリング28,29設けるのではなく、エアーチャック41自体を付勢手段として挟みローラ18,19に対する空気圧による押付け力を得るようにしても構わない。
包装材筋付け装置1において、円板15の外縁部16a,17aと挟みローラ18,19のローラ端面20,21の外縁部20a,21aとの間で挟み付けられる帯状包装材Fwの筋付け予定部分(円板15の周面15aで押さえられる部分を含む)又は筋付け最中部分に加熱用のエアを吹き付けるホットエアノズル45を備えることができる。ホットエアノズル45は、第1ベース部材37の下端からブラケット44の下方へと延びており、挟みローラ18,19のローラ端面20,21間に向けて加熱用のエアを吹き付ける。ホットエアノズル45から帯状包装材Fwの筋付け部分に加熱用のホットエアを吹き付けることで、筋目付与部で挟み付けられる帯状包装材Fwの硬さを軟化させて、筋目を付与し易くすることができる。この場合、ホットエアノズル45に関連したホットエア供給部(図示せず)は、帯状包装材Fwの送り時で帯状包装材Fwに筋目を付与するときにはホットエアの吹付けを行い、帯状包装材Fwの送り時でも帯状包装材Fwに筋目を付与しないとき又は帯状包装材Fwの送り停止時にはホットエアの吹付けを停止する機能を備えている。この機能によれば、必要な時にのみ帯状包装材Fwへのホットエアの吹付けを行って筋目を付与し易くし、必要でないときには帯状包装材Fwへのホットエアの吹付けを停止して、帯状包装材Fwに過度の熱が加えられないようにすることができる。
図7は図2に示す包装材筋付け装置の皺伸ばしローラの概略正面図である。製袋充填包装機における包装材筋付け装置1において、筋目付与部11〜13の包装材送り方向下流には、通過する帯状包装材Fwに幅方向に引張する力を付与して、包装材に生じた皺を伸ばす皺伸ばしローラ14が備わっている。回転軸53を有する皺伸ばしローラ14の周面には、幅方向中心位置より、左右にそれぞれ外側方向に傾斜した複数の溝51,52が形成されている。図示の例では、溝51,52は、ピッチが同じではあるが捻じり方向が逆となった左右対称形の螺旋状の溝である。回転する皺伸ばしローラ14に巻き掛けられながら通過する帯状包装材Fwには、皺伸ばしローラ14の周面に形成されている溝51,52との接触によって、帯状包装材Fwに対して幅方向中心位置より左右にそれぞれ外側方向に向かう摩擦力が作用するので、帯状包装材Fwに幅方向に引張する力を付与することができる。このように、帯状包装材Fwにはその幅方向に引張する力が付与されるので、筋目付与部11〜13において帯状包装材Fwに対して微細な折り込みを行うことにより生じた帯状包装材Fwの弛みを解消する成形が行われる。
図8は図2に示す包装材筋付け装置の皺伸ばしローラについて、皺伸ばしローラと包装材搬送速度に速度差を設ける機構の概略斜視図である。皺伸ばしローラ14には、図8(a)に示すように、皺伸ばしローラ14にブレーキを与える制動装置54を付設することができる。制動装置54は、皺伸ばしローラ14の回転軸53にブレーキバンドとして皮ベルト55を摺接させたものであり、皮ベルト55の一端は固定ピン57で支えられ、他端はスプリング56を介して固定ピン57で支えられている。スプリング56が皮ベルト55を引っ張って、皺伸ばしローラ14に制動力を与える。制動装置54により、皺伸ばしローラ14を筋目が付与された帯状包装材Fwの送り速度より遅く回転させることになり、より一層の皺伸ばしを行うことができる。
また、皺伸ばしローラ14には、制動装置54に代えて、図8()に示すように、皺伸ばしローラ14を駆動する駆動装置58を付設することができる。駆動装置58は、速度制御モータ59の駆動力をプーリ60と駆動ベルト61とから成る伝動部を介して皺伸ばしローラ14の回転軸54に伝達して、皺伸ばしローラ14を筋目が付与された帯状包装材Fwの搬送速度と異なる回転速度で駆動する。即ち、駆動装置58により、皺伸ばしローラ14を帯状包装材Fwの搬送速度よりも速く又は遅く駆動することで、帯状包装材Fwには送り方向にも張力を与えることになり、より一層の皺伸ばしを行うことができる。このように、制動装置54や駆動装置58によって皺伸ばしローラ14に駆動又は制動を加えることにより、皺伸ばしローラ14の回転速度を帯状包装材Fwの搬送速度と異なる速度とすることで、帯状包装材Fwには送り方向にも張力を与えることになり、帯状包装材Fwにより一層の皺伸ばしを行うことができる。
包装材筋付け装置1が適用される製袋充填包装機としては、上記の実施例に示すように、帯状包装材Fwを製筒器4に通過させる際に幅方向に略閉じるように曲成し、当該曲成した帯状包装材Fwを横方向に送るうちに両側縁部をセンタシールして筒状包装材Ftに形成し、筒状包装材Ft内に包装物Pを充填し、筒状包装材Ftを横断方向にエンドシールして袋包装体を製造する横型の製袋充填包装機として説明した。これに代えて、帯状包装材に連続して筋目を付与する包装材筋付け装置1が適用される製袋充填包装機としては、縦に配置した製筒器を備えており筒状包装材Ftを縦方向に紙送りする縦型の製袋充填包装機であってもよいことは明らかである。
この発明による製袋充填包装機において包装材に筋付けを行う手順は、上記構成のすべての筋目付与部11〜13において、全対の挟みローラ18,19を円板15の板側面16,17の各側において開いておき、その状態で帯状包装材Fwを各円板15と挟みローラ18,19の間に通しておく。円板15の帯状包装材Fwへの当接位置における周面15aの周速方向を、帯状包装材Fwの紙送り方向に合わせておく。円板15の板側面16,17の外縁部16a,17aと挟みローラ18,19のローラ端面20,21の外縁部20a,21aとの間で、帯状包装材Fwを付勢手段であるコイルスプリング28,29によってその送り方向に交差する方向に挟み付ける。当該挟み付けた状態で帯状包装材Fwを筋目付与部11〜13に通過させる。
円板15の板側面16,17の外縁部16a,17aと挟みローラ18,19のローラ端面20,21の外縁部20a,21aとを接触させた状態で両者間に帯状包装材Fwの端部を送り込むと、円板15と挟みローラ18,19とがカッタの作用をして帯状包装材Fwには損傷が生じる可能性があるが、円板15の外縁部16a,17aと挟みローラ18,19の外縁部20a,21aとの間に帯状包装材Fwを予め通しておき、その後円板15と挟みローラ18,19とを閉じて帯状包装材Fwを挟み付け、その状態で当該帯状包装材Fwを紙送りすることにより、間に挟まれた包装材には微細な折り込みが付けられ、上記のような損傷を与えることなく帯状包装材Fwに必要な筋目を付与することができる。こうした手順を踏むことで、帯状包装材Fwを傷めることなく、筋目を付与することができる。
筋目付与を中断・中止するときには、中断・中止の対象となる筋目付与部11〜13において、エアーチャック41を操作して挟みローラ18,19をコイルスプリング28,29の押付け力に抗して円板15から離間するように開くことで、帯状包装材Fwの挟み込みが解消される。帯状包装材Fwの挟み込みを解消した部位では、筋目は付与されない。筋目付与を再開するときには、エアーチャック41を逆に操作して、帯状包装材Fwを円板15と挟みローラ18,19との間でコイルスプリング28,29の押付け力によって挟み付ける状態に戻し、その状態で帯状包装材Fwの紙送りを再開する。筋目付与の再開時にはこうした動作をさせるだけで済むので、帯状包装材Fwへの負担が少なく、2重付与の危険性もなく且つ帯状包装材Fwを傷めることもなく、明瞭な筋付を施すことができる。なお、コイルスプリング28,29設けるのではなく、エアーチャック41自体を付勢手段として挟みローラ18,19に対して空気圧による押付け力を得るようにしてもよい。
1 製袋充填包装 2 紙送りローラ
3 紙引きローラ 3a,3a ローラ 4 製筒器
5 センタシーラ 5a,5a センタシールローラ
6 エンドシーラ 6a,6b エンドシールバー
7 ガセット装置 7a〜7d ガセット爪
10 包装材筋付け装置 11,12,13 第1〜第3の筋目付与部
11C 筋目C付与部 11D 筋目D付与部
14 皺伸ばしローラ 15 薄厚の円板 15a 円板の周面
16,17 板側面 16a,17a 外縁部
18,19 挟みローラ 18a,19a ローラの周面
20,21 ローラ端面 20a,21a 外縁部
22 回転軸(上側軸) 23 回転軸(下側軸)
24 ディスク取付け部材 25 ディスク固定ネジ
26 セットネジ 27 固定部材
28,29 コイルスプリング
30 位置調整機構 31 機械フレーム 32 側板
33,34 調整用左右ネジ軸 33a,33b 左右ネジ軸部分
34a,34b 左右ネジ軸部分 35 ハンドル
36 ベルト伝動部 36a,36b タイミングプーリ
36c タイミングベルト
37 第1ベース部材 38 サポートシャフト
39 第2ベース部材 40 サポートシャフト
41 エアーチャック 42 爪 43,43 ホルダ
44 ブラケット 45 ホットエアノズル
51,52 溝 53 制動装置
54 回転軸 55 皮ベルト
56 スプリング 57 固定ピン
58 駆動装置 59 速度制御モータ
60 プーリ 61 駆動ベルト
71 前後進板 73 連結ブロック 74 エアアクチュエータ
80 筋目付与装置 81,84 筋印加ローラ 82 V形突起
83,86 回転軸 85 V形溝 87 固定ネジ
90 筋目付与装置 91〜93 筋A〜筋C印加上側ローラ
94〜96 筋D〜筋F印加上側ローラ 97 筋F印加下側ローラ
100 筋目付与装置 101,101 筋印加上側ローラ
103,103 筋印加下側ローラ
110 筋目付与装置 111〜113 筋A〜C印加上側ローラ
114〜116 筋D〜F印加上側ローラ 117 上側軸
121〜123 筋A〜C印加下側ローラ 124〜126 筋D〜F印加下側ローラ
127 下側軸 130 フレーム
131,132 上下のステー 133 側板
134,134 エアシリンダ 135 ヒータ
136 温度センサ 137 スリップリング
200 横型製袋包装機
Fr 包装材ロール Fw 帯状包装材
Ft 筒状包装材 P 包装物
Bp ピロー袋包装体 A,B,C,D,E,F 筋目
Bp1〜Bp4 袋包装体 Se エンドシール部
Scセンタシール部 G ガセット

Claims (8)

  1. 帯状包装材を製袋器に通過させる際に幅方向に略閉じるように曲成し、当該曲成した前記帯状包装材を縦方向又は横方向に送るうちに両側縁部を縦シールして筒状包装材に形成し、前記筒状包装材内に包装物を充填し、前記筒状包装材を横断方向に横シールして袋包装体を製造する縦型又は横型の製袋充填包装機において、
    薄厚の円板、当該円板の板側面の各側において、前記板側面の外縁部をローラ端面間で挟む態様で前記円板の板厚方向に移動可能に配置されている一対の挟みローラ、及び前記挟みローラを前記円板に押し付ける押付け力を付与する付勢手段が、前記帯状包装材への筋目を付与する筋目付与部を構成しており、
    前記筋目付与部において、前記円板の前記外縁部と前記挟みローラの前記ローラ端面との間で前記帯状包装材を挟み付けることにより、当該帯状包装材に筋目を付与することを特徴とする製袋充填包装機における包装材筋付け装置。
  2. 一対の前記挟みローラは前記円板の外方において前記円板の回転軸と平行な同一回転軸上に配置されており、前記挟みローラの前記ローラ端面と前記円板の前記外縁部の表面とは互いに平行平坦であって且つ一部同士が重なり部分を形成しており、当該重なり部分において前記帯状包装材をその表裏間で挟み付けていることを特徴とする請求項1に記載の製袋充填包装機における包装材筋付け装置。
  3. 前記挟みローラを前記付勢手段の前記押付け力に抗して前記円板の前記板側面から離反する方向に移動させる押付け解除手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の製袋充填包装機における包装材筋付け装置。
  4. 記筋目付与部の位置を前記帯状包装材の送り方向に対して交差する幅方向に調整可能とする位置調整機構を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の製袋充填包装機における包装材筋付け装置。
  5. 前記円板の前記外縁部と前記挟みローラの前記ローラ端面との間で挟み付けられる前記帯状包装材の筋付け予定部分又は筋付け最中部分に加熱用のホットエアを吹き付けるノズルを備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の製袋充填包装機における包装材筋付け装置。
  6. 前記筋目付与部の前記帯状包装材送り方向下流に、通過する前記帯状包装材に幅方向に引張する力を付与して前記帯状包装材に生じた皺を伸ばす皺伸ばしローラを備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の製袋充填包装機における包装材筋付け装置。
  7. 帯状包装材を製袋器に通過させる際に幅方向に略閉じるように曲成し、当該曲成した前記帯状包装材を縦方向又は横方向に送るうちに両側縁部を縦シールして筒状包装材に形成し、前記筒状包装材内に包装物を充填し、前記筒状包装材を横断方向に横シールして袋包装体を製造する縦型又は横型の製袋充填包装機において、
    薄厚の円板、当該円板の板側面の各側において、前記板側面の外縁部をローラ端面間で挟む態様で前記円板の板厚方向に移動可能に配置されている一対の挟みローラ、及び前記挟みローラを前記円板に押し付ける押付け力を付与する付勢手段によって、前記帯状包装材に筋目を付与する筋目付与部が構成されており、
    前記円板の前記帯状包装材への当接位置における薄厚周面の周速方向を前記帯状包装材の送り方向に沿わせ、前記円板の前記外縁部と前記挟みローラの前記ローラ端面との間で前記帯状包装材を前記付勢手段によってその送り方向に交差する方向に挟み付け、当該挟み付けた状態で前記帯状包装材を前記筋目付与部に通過させることにより、前記帯状包装材に筋目を付与することを特徴とする製袋充填包装機における包装材筋付け方法。
  8. 前記挟みローラを前記付勢手段の前記押付け力に抗して前記円板の前記板側面から離反する方向に移動させることにより、前記帯状包装材への前記筋目の付与を中断させることを特徴とする請求項7に記載の製袋充填包装機における包装材筋付け方法。
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