JP6005006B2 - 画像形成装置、感光層の表面電位測定方法 - Google Patents

画像形成装置、感光層の表面電位測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6005006B2
JP6005006B2 JP2013154829A JP2013154829A JP6005006B2 JP 6005006 B2 JP6005006 B2 JP 6005006B2 JP 2013154829 A JP2013154829 A JP 2013154829A JP 2013154829 A JP2013154829 A JP 2013154829A JP 6005006 B2 JP6005006 B2 JP 6005006B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
photosensitive layer
current
potential
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013154829A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015025916A (ja
Inventor
祥貴 今中
祥貴 今中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2013154829A priority Critical patent/JP6005006B2/ja
Publication of JP2015025916A publication Critical patent/JP2015025916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6005006B2 publication Critical patent/JP6005006B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

本発明は、表面に感光層が設けられた感光体を備える画像形成装置、及び前記感光層の表面電位測定方法に関する。
従来、複写機やプリンター、ファクシミリなどの電子写真印刷方式の画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、ドラム型の感光体と、その外周面に沿うように配置された帯電装置、露光装置、現像装置、及び転写装置などを備えている。前記画像形成装置による一般的な画像形成プロセスは以下の通りである。まず、帯電装置によって感光体の表面が所定の基準電位に帯電され、その後、露光装置からレーザービームが感光体の表面に照射される。これにより、その照射された部分だけ電位が異なる静電潜像が感光体の表面に形成される。そして、静電潜像の電位よりも高電位に帯電したトナーが現像装置によって静電潜像に付着され、その後、所定の転写位置に搬送されたシートの裏面から転写装置によって基準電位とは逆の極性の電荷が与えられて、シートの表面にトナー像が転写される。
この種の画像形成装置では、画像形成が繰り返されることによって、感光体に設けられた感光層が磨耗する。感光層の摩耗に伴って、帯電装置から感光層に電流が流れ始める放電開始電圧が変動する。そのため、感光層が摩耗しているにもかかわらず、常に同じ電圧値の電圧で帯電装置によって感光層が帯電された場合、感光層の表面電位が前記基準電位にならなくなる。これにより、画像濃度が安定しなくなる。したがって、感光層の表面電位を前記基準電位となるように、帯電装置から感光層に印加させる電圧の電圧値を調整する必要がある。特許文献1には、帯電装置によって感光体を帯電させる際の放電開始電圧を測定し、帯電装置の印加電圧から放電開始電圧を引いた差分電圧値を感光体の表面電位に等しいと見なして、前記差分電圧値が基準電位に等しくなるように帯電装置の印加電圧を調整する技術が開示されている。
特開平6−194933号公報
しかしながら、一般に、画像形成装置においては、帯電装置によって基準電位に帯電された感光体の帯電領域が現像装置に達するまでに、暗減衰により前記帯電領域の電位が低下する。そのため、前記特許文献1に記載の画像形成装置では、前記差分電圧値と現像時の感光体の表面電位との乖離が大きくなり、感光体の表面電位を適切な状態に保つことが困難である。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、感光体の表面に設けられた感光層の表面電位を短時間且つ高い精度で測定することが可能な画像形成装置、及び感光層の表面電位測定方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、感光体、電圧印加部、電流検出部、除電部、電位形成部、第1取得手段、第2取得手段、第1測定手段、第2測定手段、及び第3測定手段を備える。前記感光体は、表面に感光層が設けられ、予め定められた第1方向に回転される。前記電圧印加部は、前記感光層に電圧を印加する。前記電流検出部は、前記感光層に流れる電流を検出する。前記除電部は、前記感光層を除電させる。前記電位形成手段は、少なくとも前記感光体が1回転されるまでに、前記電圧印加部から前記感光層に第1電圧を印加させることによって前記感光層を帯電状態である第1電位領域を形成し、且つ前記除電部に前記感光層を除電させることによって前記感光層に無帯電状態となる第2電位領域を形成する。前記第1取得手段は、前記電位形成手段によって形成された前記第1電位領域及び前記第2電位領域それぞれに前記電圧印加部から第2電圧が印加された時に前記第1電位領域に流れる第1電流及び前記第2電位領域に流れる第2電流それぞれを前記電流検出部から取得する。前記第2取得手段は、前記電位形成手段によって形成された前記第1電位領域及び前記第2電位領域それぞれに前記電圧印加部から第3電圧が印加された時に前記第1電位領域で流れる第3電流及び前記第2電位領域に流れる第4電流それぞれを前記電流検出部から取得する。前記第1測定手段は、前記第2電圧及び前記第2電流、並びに前記第3電圧及び前記第4電流から得られる相関関係に基づいて、前記無帯電状態の前記感光層において放電を開始する第1放電開始電圧を測定する。前記第2測定手段は、前記第2電圧及び前記第1電流、並びに前記第3電圧及び前記第3電流から得られる相関関係に基づいて、前記帯電状態の前記感光層において放電を開始する第2放電開始電圧を測定する。前記第3測定手段は、前記第1測定手段によって測定された前記第1放電開始電圧及び前記第2測定手段によって測定された前記第2放電開始電圧に基づいて、前記第1電圧が前記感光層に印加されたときの前記感光層の表面電位を測定する。
また、本発明の他の局面に係る感光層の表面電位測定方法は、以下の第1ステップ乃至第9ステップを含む。第1ステップは、表面に感光層が設けられ、予め定められた第1方向に回転される感光体が少なくとも1回転されるまでに、電圧印加部から前記感光層に第1電圧を印加させることによって前記感光層を帯電状態である第1電位領域を形成する。第2ステップは、前記第1ステップによって前記第1電位領域が形成された前記感光体の前記感光層を除電部に除電させることによって前記感光層に無帯電状態となる第2電位領域を形成する。第3ステップは、前記第2ステップによって前記第1電位領域及び前記第2電位領域が形成された前記感光層に前記電圧印加部から第2電圧を印加する。第4ステップは、前記第3ステップによって前記電圧印加部から前記第2電圧を印加した時に前記第1電位領域で流れる第1電流及び前記第2電位領域で流れる第2電流それぞれを電流検出部から取得する。第5ステップは、前記第2ステップによって前記第1電位領域及び前記第2電位領域が形成された前記感光層に前記電圧印加部から第3電圧を印加する。第6ステップは、前記第5ステップによって前記電圧印加部から前記第3電圧を印加した時に前記第1電位領域で流れる第3電流及び前記第2電位領域で流れる第4電流それぞれを前記電流検出部から取得する。第7ステップは、前記第3ステップによって印加された前記第2電圧及び前記第4ステップによって取得された前記第2電流、並びに前記第5ステップによって印加された前記第3電圧及び前記第6ステップによって取得された前記第4電流から得られる相関関係に基づいて、前記無帯電状態の前記感光層において放電を開始する第1放電開始電圧を測定する。第8ステップは、前記第3ステップによって印加された前記第2電圧及び前記第4ステップによって取得された前記第1電流、並びに前記第5ステップによって印加された前記第3電圧及び前記第6ステップによって取得された前記第3電流から得られる相関関係に基づいて、前記帯電状態の前記感光層において放電を開始する第2放電開始電圧を測定する。第9ステップは、前記第7ステップによって測定された前記第1電開始電圧及び前記第8ステップによって測定された前記第2放電開始電圧に基づいて、前記第1電圧が前記感光層に印加されたときの前記感光層の表面電位を測定する。
本発明によれば、感光体における感光層の表面電位を短時間且つ高い精度で測定することができる。
本発明の第1実施形態に係る複合機の概略構成を模式的に示す図である。 複合機の感光体ドラムの周辺の構成を示す図である。 複合機の制御部及び電源系統の構成を示すブロック図である。 帯電装置が印加する電圧と帯電装置に流れる帯電電流との関係を示すグラフである。 転写装置が印加する電圧と転写装置に流れ込む流込電流との関係を示すグラフである。 制御部によって実行される表面電位測定処理の手順を示すフローチャートである。 制御部によって実行される表面電位測定処理のタイミングチャートである。 制御部によって実行される表面電位測定処理における感光層の状態図である。
[第1実施形態]
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の第1実施形態について説明する。なお、以下の第1実施形態は、本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[複合機1の概略構成]
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る複合機1(本発明の画像形成装置の一例)の概略構成について説明する。
図1に示される複合機1は、プリンター、複写機、ファクシミリなどの各機能を備えた画像形成装置である。この複合機1は、入力された画像データに基づいてトナーなどの現像材を用いて印刷用紙(シート)に画像を印刷する。複合機1は、原稿の画像を読み取る画像読取部10を上部に備え、電子写真方式の画像形成部22を下部に備える。なお、本実施形態では、本発明の画像形成装置の一例として複合機1を例示して説明するが、これに限られず、例えばプリンター、ファクシミリ装置、複写機も本発明の画像形成装置に該当する。
[画像読取部10]
画像読取部10は、原稿載置面を構成するコンタクトガラス11と、コンタクトガラス11に対して開閉する原稿カバー20とを備える。複合機1が複写機として機能する場合は、コンタクトガラス11に原稿がセットされて原稿カバー20が閉じられた後に、不図示の操作パネルからコピー開始指示が入力されると、画像読取部10による読取動作が開始されて、原稿の画像データが読み取られる。画像読取部10の内部には、LED光源121及びミラー122を備えた読取ユニット12、ミラー13、14、光学レンズ15、及びCCD16などの光学系機器が設けられている。モーターなどによって読取ユニット12が副走査方向45へ移動され、その移動中にLED光源121からコンタクトガラス11へ向けて照射される光が副走査方向45へ走査され、この反射光がCCD16に入力される。これにより、コンタクトガラス11上の原稿の画像が読み取られる。
なお、原稿カバー20には、ADF21が設けられている。ADF21は、原稿セット部21Aにセットされた複数の原稿を複数の搬送ローラー(不図示)によって順次搬送して、コンタクトガラス11上に定められた読取位置を副走査方向45の右向きへ通過するように原稿を移動させる。ADF21による原稿の移動時は、前記読取位置の下方に読取ユニット12が配置され、この位置で読取ユニット12によって移動中の原稿の画像が読み取られる。
[画像形成部22]
画像形成部22は、画像読取部10で読み取られた画像データ、又は外部の情報処理装置から入力された画像データに基づいて画像形成処理(印刷処理)を実行する電子写真方式の画像形成手段である。画像形成部22は、図1及び図2に示されるように、給紙カセット25、感光体ドラム31(本発明の感光体の一例)、帯電装置32、現像装置33、転写装置34、クリーニングブレード35、除電装置40(本発明の除電部の一例)、定着装置36、露光装置39、及び用紙排出部27などを備えている。
また、画像形成部22は、図3に示されるように、帯電装置32に帯電用の直流電圧を印加する帯電圧印加部52(本発明の電圧印加部の一例)、感光体ドラム31の感光層(本発明の感光層の一例)に流れる直流電流(以下「帯電電流」又は「流込電流」ともいう。)を検出する電流検出部59(本発明の電流検出部の一例)、及び複合機1の全体を統括的に制御する制御部62などを備えている。
図1に示されるように、給紙カセット25は、画像形成部22の下方に設けられている。本実施形態では3つの給紙カセット25が上下方向に配置されている。各給紙カセット25には、複数のシート状の印刷用紙(シート)が積層された状態で収容される。給紙カセット25に収容された印刷用紙は、給送ローラーなどの給送手段17によって一枚ずつ取り出された後に、画像形成部22の内部の搬送路18を通って転写装置34へ向けて搬送される。
図2に示されるように、感光体ドラム31は、ドラム形状に形成された回転体であり、画像形成部22の内部のフレームなどに回転可能に支持されている。図示しないモーターなどの駆動源から駆動力が伝達されて、図2における時計回転方向(本発明の予め定められた第1方向の一例)へ回転駆動される。感光体ドラム31は、表面に単一の感光層が設けられた構造を有する。具体的には、感光体ドラム31は、光が照射されることによって導電性が高まる有機化合物からなる有機光伝導体などの感光層だけが蒸着された単一層構造を有する。本実施形態の感光体ドラム31は、電荷発生や電荷輸送などの機能を単一の感光層のみで実現するものであるため、感光層がすべて磨耗しない限り安定した品質の画像形成が可能である。なお、本発明の感光体として、単一層構造の感光層を有する感光体ドラム31を例示するが、複数の層が積層された有機感光体ドラムであっても本発明は適用可能である。例えば、有機感光体ドラムが、内側から下引き層、電荷発生層、及び電荷輸送層の3層構造であるものが考えられる。
感光体ドラム31の外周面に沿うように、帯電装置32、現像装置33、転写装置34、クリーニングブレード35、及び除電装置40の順に配置されている。
帯電装置32は、感光体ドラム31の上方において、感光体ドラム31の外周面に対向するように設けられている。帯電装置32は、画像形成時に後述の帯電圧印加部52から印加される所定の直流電圧に応じて感光体ドラム31の外周面の感光層を所定の極性の表面電位となるように一様に帯電させる。帯電装置32は、感光体ドラム31の外周面に接触して回転する帯電ローラー32A(図2参照)を有している。帯電ローラー32Aは、帯電圧印加部52が感光体ドラム31を印加する際に該電圧を通電するものである。帯電圧印加部52から帯電ローラー32Aを経て感光体ドラム31に電圧を印加することにより、帯電ローラー32Aを介して電流が流れて、感光体ドラム31の感光層が印加された電圧に応じた表面電位に帯電される。本実施形態では、帯電圧印加部52は、帯電ローラー32Aに+1000[V]から+1400[V]の範囲で設定された直流電圧を印加する。この正極性の直流電圧が印加されると、帯電ローラー32Aと感光層との間でコロナ放電が起こり、周囲の気体分子がプラスにイオン化されて、これが感光層に付着してプラスの静電気が蓄えられる。帯電装置32は、帯電圧印加部52から印加される電圧に応じた帯電電流が流れ込む。なお、帯電装置32は、帯電ローラー32Aによる接触式のものに限られず、非接触式のストロコロンなどでもよい。感光体ドラム31の表面の感光層を静電気で帯電させるものであればどのようなタイプの帯電装置でも適用可能である。
現像装置33は、帯電装置32よりも感光体ドラム31の回転方向の下流側に設けられている。現像装置33は、表面電位よりも低いバイアス電圧が印加された現像ローラー33A(図2参照)を有している。現像ローラー33Aによって、図示しないトナーコンテナから運ばれたトナーが感光体ドラム31へ供給される。なお、使用されるトナーは、トナーのみ1成分現像剤であっても、キャリアとトナーとが混在する2成分現像剤であってもよい。
露光装置39は、帯電装置32と現像装置33との間から感光体ドラム31へ向けてレーザービームを照射して、感光体ドラム31の外周面を露光する。これにより、レーザービームに含まれる画像情報に応じた静電潜像が感光体ドラム31の外周面に形成される。感光体ドラム31の外周面にレーザービームが照射されると、その照射された露光部分の電位が放電し、その露光部分によって静電潜像が形成される。現像装置33によって感光体ドラム31にトナーが供給されると、そのトナーは、静電潜像とトナーとの電位差による静電気力によって静電潜像に付着する。
転写装置34は、現像装置33よりも感光体ドラム31の回転方向の下流側に設けられている。転写装置34は、感光体ドラム31の下方において、感光体ドラム31の外周面に対向するように設けられている。転写装置34は、感光体ドラム31の外周面に接触して回転する転写ローラー34A(図2参照)を有している。転写用電圧印加部から所定値の定電流が転写ローラー34Aに供給される。これにより、感光体ドラム31と転写ローラー34Aとのニップ部に印刷用紙が挟持された状態になると、感光体ドラム32のトナーが印刷用紙の表面に付着(転写)する。つまり、感光体ドラム31上のトナー像はプラスに帯電されており、感光体ドラム31と転写装置34の間に印刷用紙がある。転写装置34が、裏側から印刷用紙をマイナスに帯電させることにより、トナーを印刷用紙に引き寄せて、トナー像を印刷用紙に写し取る。
図1に示されるように、定着装置36は、転写装置34よりも印刷用紙の搬送方向の下流側に設けられている。定着装置36は、印刷用紙に転写されたトナーをその印刷用紙に定着させるものであり、加熱ローラー37と、この加熱ローラー37に対向配置された加圧ローラー38とを備えている。印刷用紙に転写されたトナーは、定着装置36を通過する際に加熱されて溶融して印刷用紙に定着する。定着装置36を通過した印刷用紙は、用紙排出部27へ排出される。
図2に示されるように、クリーニングブレード35は、転写装置34よりも感光体ドラム31の回転方向の下流側に設けられている。クリーニングブレード35は、用紙に転写されずに感光体ドラム31の外周面上に残存したトナーを除去するものであり、シリコンゴムなどによって形成されている。クリーニングブレード35が感光体ドラム31の外周面上に接触した状態で感光体ドラム31が回転されることで、残存するトナーがトナー受け35Aに削り落とされる。
除電装置40は、クリーニングブレード35よりも感光体ドラム31の回転方向の下流側に設けられている。除電装置40は、感光体ドラム31の感光層に残った電荷を除去するものである。本実施形態の除電装置40は、感光体ドラム31の回転中心に対して約60度の範囲にある感光層を一度に除電する。除電装置40としては、感光体ドラム31の外周面に均一の光を照射させて除電するもの、交流放電により除電するもの、或いは導電性の除電ブラシにより除電するものなど、種々の装置を用いることができる。
[帯電圧印加部52]
帯電圧印加部52は、制御部62からの制御信号に応じて帯電ローラー32Aを介して感光層に電気的な極性が同じ直流電圧を印加する。帯電圧印加部52は、複合機1が印刷用紙に画像形成可能な画像形成モードにあるときに、感光層を画像形成に必要な基準電位に帯電可能な帯電用電圧レベルの直流電圧Vdc1(本発明の第1電圧の一例、例えば+1400[V])を印加する。一方、複合機1が後述の表面電位測定モードにあるときに、帯電圧印加部52から直流電圧Vdc1,Vdc2(本発明の第2電圧の一例),Vdc3(本発明の第3電圧の一例)を帯電ローラー32Aを介して感光体ドラム31の感光層に印加する。直流電圧Vdc1,Vdc2,Vdc3は、感光体ドラム31の感光層を帯電可能な直流電圧である。なお、前記表面電位測定モードとは、感光体ドラム31の感光層の表面電位を測定する後述の表面電位測定処理が実行されるときに移行される複合機1の動作モードである。本実施形態では、複合機1は、前記表面電位測定モードと前記画像形成モードとのいずれかの動作モードで動作する。
帯電圧印加部52は、制御部62からの所定の制御信号を受けると、直流電源63から印加される直流電圧を前記制御信号に応じた一定の電圧に変換して帯電装置32の帯電ローラー32Aへ出力する。本実施形態では、帯電圧印加部52は、複合機1が後述の表面電位測定モードであるときに、入力される所定の制御信号に従って、後述の表面電位測定処理の際に必要とされる測定用直流電圧として、同一極性の直流電圧Vdc1、直流電圧Vdc2、及び直流電圧Vdc3を帯電ローラー32Aを介して感光層に印加する。また、帯電圧印加部52は、複合機1が前記画像形成モードにあるときに、入力される所定の制御信号に従って、画像形成に必要とされる直流電圧Vdc1を帯電ローラー32Aを介して感光層に印加する。
図3に示される電流検出部59は、感光体ドラム31の感光層に流れる電流を検出する。この電流検出部59は、感光層に直流電圧が印加されたことによって感光層に流れる直流電流値を検出するためのものである。電流検出部59は、内部抵抗や内部コンデンサーなどの電子素子で構成された周知の電流検出回路であって、感光体ドラム31と接地電位との間に設けられている。電流検出部59は制御部62に接続されており、電流検出部59によって検出された検出値は制御部62に送られる。制御部62は、電流検出部59からの検出値に基づいて感光層に流れている電流値を検知できる。この電流値は、後述の表面電位測定処理に用いられる。なお、本実施形態では、前記表面電位測定モードにおいて、帯電圧印加部52から直流電圧Vdc2及び直流電圧Vdc3が感光体ドラム31の感光層に印加された際に、電流検出部59を用いて検出された電流値が表面電位測定処理に用いられる。
[制御部62の構成]
制御部62は、複合機1を統括制御するものである。図1に示されるように、制御部62は、CPU62A、ROM62B、及びRAM62Cなどを主な構成要素とするマイクロコンピュータとして構成されている。なお、制御部62は、集積回路(ASIC、DSP)などの電子回路で構成されたものであってもよい。
制御部62は、複合機1の内部において、画像読取部10、ADF21、画像形成部22、及び給送手段17などに接続されており、これらの構成要素を制御する。また、制御部62は、画像形成部22を構成する各要素、具体的には、帯電装置32、現像装置33、転写装置34、クリーニングブレード35、定着装置36、定着ローラー37、加圧ローラー38、露光装置39、及び除電装置40などに接続されている。ROM62Bには、画像形成処理を実行するためのプログラムが記憶されている。CPU62Aは、ROM62B内の制御プログラムを実行することによって、制御部62に接続された各要素を制御して、印刷用紙に画像を印刷する。
本実施形態では、制御部62のROM62Bに、後述する表面電位測定処理を実行するためのプログラムなどが記憶されている。CPU62Aは、このプログラムを実行することにより、前記表面電位測定処理を実行する。また、CPU62Aが前記プログラムを実行することにより、前記表面電位測定モードにおいて、制御部62は、第1測定部71(本発明の第1測定手段の一例)、第2測定部72(本発明の第2測定手段の一例)、第3測定部73(本発明の第3測定手段の一例)、均一化部75(本発明の均一化手段の一例)、電位形成部76(本発明の電位形成手段の一例)、第1取得部77(本発明の第1取得手段の一例)、及び第2取得部78(本発明の第2取得手段の一例)として機能する(図3参照)。なお、電圧補正部74(本発明の電圧補正手段の一例)については、第1実施形態の変形例で別途説明する。
また、ROM62Bには、前記プログラムの他に、前記表面電位測定処理に用いられる電圧値、計算式、閾値などが記憶されている。例えば、第1測定部71で電流値を取得するために印加される直流電圧Vdc2、第1放電開始電圧Vcs1を算出するための第1放電開始電圧算出式がROM62Bに記憶されている。また、第2測定部72で電流値を取得するために印加される直流電圧Vdc3、第2放電開始電圧Vcs2を算出するための第2放電開始電圧算出式がROM62Bに記憶されている。また、第3測定部73で表面電位を算出するための表面電位算出式がROM62Bに記憶されている。また、電位形成部76で印加される直流電圧Vdc1、帯電圧印加部52及び除電装置40を稼働させるタイミング及び時間などがROM62Bに記憶されている。更にまた、画像形成処理時に、帯電圧印加部52が感光層を印加する印加電圧を補正するための閾値などもROM62Bに記憶されている。なお、RAM62Cには、第1取得部77及び第2取得部78で取得された電流値などが一時的に記憶される。
均一化部75は、電位形成部76が実行される前に、帯電圧印加部52から感光体ドラム31の感光層に電圧を印加させて感光層の全領域を帯電させ、且つ除電装置40に感光層を除電させて感光層の表面電位(帯電状態)を均一にする。なお、具体的な均一化処理については後述する。
電位形成部76は、少なくとも感光体ドラム31が1回転されるまでに、帯電圧印加部52から感光体ドラム31の感光層に直流電圧Vdc1を印加させることによって感光層を帯電状態である第1電位領域41(本発明の第1電位領域の一例)を形成する。また、電位形成部76は、少なくとも感光体ドラム31が1回転されるまでに、除電装置40に感光層を除電させることによって感光層に無帯電状態となる第2電位領域42(本発明の第2電位領域の一例)を形成する。なお、具体的な電位形成方法については後述する。
第1取得部77は、感光体ドラム31の感光層に形成された第1電位領域41及び第2電位領域42それぞれに帯電圧印加部52から直流電圧Vdc2が印加された時に、第1電位領域41に流れる流込電流Idc1(本発明の第1電流の一例)を電流検出部59から取得し、第2電位領域42に流れる帯電電流Idc2(本発明の第2電流の一例)を電流検出部59から取得する。なお、具体的な検出方法については後述する。
第2取得部78は、感光体ドラム31の感光層に形成された第1電位領域41及び第2電位領域42それぞれに帯電圧印加部52から直流電圧Vdc3が印加された時に、第1電位領域41に流れる流込電流Idc3(本発明の第3電流の一例)を電流検出部59から取得し、第2電位領域42に流れる帯電電流Idc4(本発明の第4電流の一例)を電流検出部59から取得する。なお、具体的な検出方法については後述する。
第1測定部71は、直流電圧Vdc2及び帯電電流Idc2、並びに直流電圧Vdc3及び帯電電流Idc4から得られる相関関係(図4の直線81に示される関係)に基づいて、無帯電状態の感光層において放電を開始する第1放電開始電圧Vcs1を測定する。なお、具体的な測定方法については後述する。
第2測定部72は、直流電圧Vdc2及び流込電流Idc1、並びに直流電圧Vdc3及び流込電流Idc3から得られる相関関係(図5の直線82に示される関係)に基づいて、帯電状態の感光層において放電を開始する第2放電開始電圧Vcs2を測定する。なお、具体的な測定方法については後述する。
第3測定部73は、第1測定部71によって測定された第1放電開始電圧Vcs1及び第2測定部72によって測定された第2放電開始電圧Vcs2に基づいて、感光層の表面電位を測定する。なお、具体的な測定方法については後述する。
[表面電位の測定方法]
ここで、図4及び図5を参照して、第1放電開始電圧Vcs1、第2放電開始電圧Vcs2、及び表面電位について説明する。まず、図4に示されるグラフを参照して第1放電開始電圧Vcs1について説明する。一般に、帯電ローラー32Aのように感光体ドラム31に接触して帯電させる接触帯電方式においては、帯電圧印加部52から感光体ドラム31の感光層に印加される電圧と帯電装置32から感光体ドラム31に流れる帯電電流との間に線形関係(相関関係)があることが知られている。そのため、感光層に印加される電圧を複数の異なる電圧にし、その時に、感光体ドラム31の感光層に流れる帯電電流を測定することによって、帯電電流が流れなくなる電圧値を制御部62は検出することができる。この帯電電流が流れなくなる電圧値が、第1放電開始電圧Vcs1である。具体的に、帯電圧印加部52から帯電ローラー32Aを介して感光層に直流電圧Vdc2(+1250[V])が印加される。その時に、帯電装置32から感光体ドラム31に流れる帯電電流Idc2の電流値(19.0[μA])が電流検出部59によって取得される。同じく、帯電圧印加部52から感光層に直流電圧Vdc3(+1400[V])が印加される。その時に、帯電装置32から感光体ドラム31に流れる帯電電流Idc4の電流値(25[μA])が電流検出部59によって取得される。図4に示されるように、直流電圧Vdc2の点P1と直流電圧Vdc3の点P3とを結んで得られる直線81は、直流電圧Vdc2及び帯電電流Idc2と直流電圧Vdc3及び帯電電流Idc4との線形関係を示す。直線81は、帯電電流が0[μA]を示す線と交わる。その交わる点が第1放電開始電圧Vcs1(+732[V])を示す点である。
次に、図5に示されるグラフを参照して第2放電開始電圧Vcs2について説明する。第1放電開始電圧Vcs1と同様に、帯電ローラー32Aに印加される電圧と帯電された感光体ドラム31の感光層から帯電装置32に流れる流込電流との間に線形関係(相関関係)があることが知られている。そのため、帯電圧印加部52から感光体ドラム31の感光層に印加される電圧を複数の異なる電圧にし、その時に、感光体ドラム31から流れる流込電流を測定することによって、流込電流が流れなくなる電圧値を制御部62は検出することができる。この流込電流が流れなくなる電圧値が、第2放電開始電圧Vcs2である。具体的に、事前に帯電圧印加部52から感光体ドラム31の感光層に直流電圧Vdc1(+1500[V])を印加させて、感光層を帯電させておく。その後、帯電圧印加部52から帯電ローラー32Aを介して感光層に直流電圧Vdc2(+1250[V])が印加される。その時に、感光体ドラム31から帯電装置32に流れる流込電流Idc1の電流値(約2.5[μA])が電流検出部59によって取得される。同じく、感光体ドラム31の感光層を帯電させた後に、帯電圧印加部52から感光層に直流電圧Vdc3(+1400[V])が印加される。その時に、感光体ドラム31から帯電装置32に流れる流込電流Idc3の電流値(約7.5[μA])が電流検出部59によって取得される。直流電圧Vdc2の点P2と直流電圧Vdc3の点P4とを結んで得られる直線82が、流込電流が0[μA]を示す線と交わる。その交わる点が第2放電開始電圧Vcs2(1181[V])を示す点である。
次に、感光体ドラム31の感光層の表面電位について説明する。帯電装置32で帯電された感光層の表面電位は、時間の経過に伴って低下することが知られている。この表面電位の低下は、いわゆる暗減衰によるものである。暗減衰とは、帯電された感光体ドラム31の感光層の表面電位が、暗所において注入キャリア(電子、正孔)、熱励起キャリアなどによって低下する現象のことをいう。暗減衰によって表面電位は、帯電直後に急激に低下し、一定時間が経過するとなだらかに低下する特徴がある。そのため、帯電された感光体ドラム31の感光層の表面電位は、感光層を帯電させるために電圧を印加した帯電装置32付近と現像装置33付近とでは大きく異なる。しかし、感光層の表面電位は、現像装置33付近と帯電されてから感光体ドラム31が一回転した後の帯電装置32付近とででは大きく異ならないと考えられる。そのため、帯電ローラー32Aに印加される電圧と帯電装置32に流れ込む流込電流により求められる第2放電開始電圧Vcs2は、感光層が現像装置33付近に位置する場合の第2放電開始電圧と極めて近い値になる。このことを利用して、本実施形態では、第1放電開始電圧Vcs1(+732[V])と第2放電開始電圧Vcs2(+1181[V])とを減算して得られた電圧値(+449[V])を現像タイミングにおける感光体ドラム31の感光層の実際の表面電位として測定している。これによって、高い精度で感光体ドラム31の感光層の表面電位を得ることができる。
[表面電位測定処理]
次に、図6のフローチャート、図7のタイミングチャート、及び図8の状態図を参照して、制御部62によって実行される表面電位測定処理の手順とともに、本発明の感光層の表面電位測定方法について説明する。図中のS11、S12、・・・は処理手順(ステップ)の番号を表している。各ステップにおける処理は、制御部62によって、より詳細にはCPU62AがROM62B内のプログラムを実行することによって行われる。なお、以下の説明においては、ステップS11の時点で、複合機1が印刷用紙に画像形成可能な画像形成モードにあるものとする。
まず、ステップS11では、制御部62は、複合機1に対して表面電位測定要求が入力されたかどうかを判定する。ここで、表面電位測定要求は、例えば、複合機1の主電源が投入されたこと、複合機1に対して表面電位測定指示が入力されたこと、感光体ドラム31を用いて印刷用紙に画像を形成する回数が予め定められた回数を超えた場合、複合機1の稼働時間が予め設定された時間を超えた場合、感光体ドラム31が帯電された帯電時間が予め設定された時間を超えた場合などの開始条件を満たすことである。このような予め定められた開始条件を満たした場合に感光層の表面電位を測定することで、複合機1の使用環境や使用状況に応じて正確な表面電位を測定することができる。前記表面電位測定要求が入力された場合は、制御部62は、複合機1の動作モードを画像形成モードから、感光体ドラム31の感光層の表面電位を測定する表面電位測定モードに切り換える。
次のステップS12では、制御部62は帯電圧印加部52に直流電圧Vdc1を印加させて感光層の全領域を帯電させ、且つ除電装置40を稼働させて感光層の全領域を除電させて感光層の表面電位(帯電状態)を均一にする(図7のタイミングT1参照)。制御部62は、モーターにより感光体ドラム31が3回転する期間、この帯電及び除電処理を実行することにより、感光層の表面電位を均一化する。この均一化の後に、制御部62は、帯電圧印加部52から感光層に電圧を印加させて帯電させると、感光層を均一な表面電位となるように帯電させることができる。そのため、制御部62は、電流検出部59が検出する電流値のばらつきも抑えることができる。ここで、ステップS12の処理を実行する制御部62は、本発明の均一化手段の一例である。また、ステップS12の処理を実行する制御部62は、感光体ドラム31が少なくとも1回転されるまでに、帯電圧印加部52から感光層に直流電圧Vdc1を印加させることによって感光層を帯電状態である第1電位領域41を形成する働きも有する。ここで、ステップS12は、本発明の第1ステップの一例である。なお、制御部62が帯電処理及び除電処理を実行させる期間は、感光体ドラム31が3回転する期間に限るものではない、感光体ドラム31が1周以上の回転するものであればよい。感光体ドラム31が3回転した時点である図7のタイミングT2において、図8(A)に示されるように、感光体ドラム31の感光層には、第1電位領域41及び第2電位領域42が形成される。第2電位領域42の範囲は、除電装置40によって除電された感光体ドラム31の中心角に対して60度の領域であり、それ以外の300度の領域は、第1電位領域41である。
次のステップS13では、制御部62は、感光体ドラム31が120度(1/3周)回転される間に、帯電圧印加部52の稼働を停止させ、且つ除電装置40を稼働させて感光体ドラム31の感光層の半分の領域を第1電位領域41にし、他の半分の領域を第2電位領域42に形成する(図7のタイミングT3、及び図8(B)参照)。このように、ステップS13の処理を実行する制御部62は、帯電状態である第1電位領域41が形成された感光体ドラム31の感光層を除電装置40に除電させることによって無帯電状態となる第2電位領域42を形成するものである。ここで、ステップS13は、本発明の第2ステップの一例である。また、ステップS12及びステップS13の処理を実行する制御部62は、本発明の電位形成手段の一例である。ステップS13の実行が終了すると制御部62は、除電装置40の稼働を停止させる。続く、ステップS14において、制御部62は、感光体ドラム31が60度(1/6周)回転されるまで待つ。感光体ドラム31が60度回転した時点である図7のタイミングT4において、図8(C)に示すように、感光体ドラム31の感光層は、帯電装置32と感光体ドラムの中心を結ぶ線に対して、第1電位領域41と第2電位領域42との境目の線が一致する。除電装置40がある側が第1電位領域41であり、反対側が第2電位領域42である。
ステップS15では、制御部62は、感光体ドラム31が1回転される間、第1電位領域41及び第2電位領域42が形成された感光体ドラム31の感光層に帯電圧印加部52から直流電圧Vdc2を印加させる。ここで、ステップS15は、本発明の第3ステップの一例である。その時に、ステップS16では、制御部62は、帯電装置32から感光体ドラム31の第1電位領域41に流れる流込電流Idc1を電流検出部59から取得する(図7のタイミングT5及び図8(D)参照)。そして、次のステップS17では、制御部62は、感光体ドラム31が半周回転するか否かを判定し、半回転するまで、電流検出部59から流込電流Idc1を取得し続ける(図7のタイミングT6及び図8(E)参照)。続く、ステップS18では、制御部62は、帯電装置32から感光体ドラム31の第2電位領域42に流れる帯電電流Idc2を電流検出部59から取得する(図7のタイミングT7及び図8(F)参照)。ステップS19では、制御部62は、感光体ドラム31が半周回転するか否かを判定し、半回転するまで、電流検出部59から帯電電流Idc2を取得し続ける(図7のタイミングT8及び図8(G)参照)。ここで、ステップS16及びステップS18は、本発明の第4ステップの一例である。また、ステップS15乃至ステップS18の処理を実行する制御部62は、本発明の第1検出手段の一例である。
ステップS20では、ステップS12と同様に、制御部62は帯電圧印加部52に直流電圧Vdc1を印加させて感光層の全領域を帯電させ、且つ除電装置40を稼働させて感光層の全領域を除電させて感光層の帯電状態を均一にする。次のステップS21では、ステップS13と同様に、制御部62は、感光体ドラム31が120度(1/3周)回転される間に、帯電圧印加部52の稼働を停止させ、且つ除電装置40を稼働させて感光体ドラム31の感光層の半分の領域を第1電位領域41にし、他の半分の領域を第2電位領域42に形成する。続く、ステップS22において、制御部62は、感光体ドラム31が60度(1/6周)回転されるまで待つ。
ステップS23では、制御部62は、感光体ドラム31が1回転される間、第1電位領域41及び第2電位領域42が形成された感光体ドラム31の感光層に帯電圧印加部52から直流電圧Vdc3を印加させる。ここで、ステップS23は、本発明の第5ステップの一例である。その時に、ステップS24では、制御部62は、帯電装置32から感光体ドラム31の第1電位領域41に流れる流込電流Idc3を電流検出部59から取得する(図7のタイミングT15及び図8(D)参照)。そして、次のステップS25では、制御部62は、感光体ドラム31が半周回転するか否かを判定し、半回転するまで、電流検出部59から流込電流Idc1を取得し続ける(図7のタイミングT16及び図8(E)参照)。続く、ステップS26では、制御部62は、帯電装置32から感光体ドラム31の第2電位領域42に流れる帯電電流Idc4を電流検出部59から取得する(図7のタイミングT17及び図8(F)参照)。ステップS27では、制御部62は、感光体ドラム31が半周回転するか否かを判定し、半回転するまで、電流検出部59から帯電電流Idc4を取得し続ける(図7のタイミングT18及び図8(G)参照)。ここで、ステップS24及びステップS26は、本発明の第6ステップの一例である。また、ステップS23乃至ステップS26の処理を実行する制御部62は、本発明の第2検出手段の一例である。
ステップS28では、制御部62は、ステップS15で印加された直流電圧Vdc2及びステップS18で取得された帯電電流Idc2、並びにステップS23で印加された直流電圧Vdc3及びステップS26で取得された帯電電流Idc4から得られる相関関係(直線関係)に基づいて、無帯電状態の感光層において放電を開始する第1放電開始電圧Vcs1を測定する。具体的には、図4に示されるように、制御部62は、直流電圧Vdc2及び帯電電流Idc2により定められる点P1と、直流電圧Vdc3及び帯電電流Idc4により定められる点P3とを結び直線81(直線関係)を割り出す。制御部62は、直線81と帯電電流が0[μA]になる直線とが交わる点の電圧値を求める。求められた電圧値が、第1放電開始電圧Vcs1となる。ここで、ステップS28は、本発明の第7ステップの一例である。また、ステップS28の処理を実行する制御部62が、本発明の第1測定手段の一例である。
ステップS29では、制御部62は、ステップS15で印加された直流電圧Vdc2及びステップS16で取得された流込電流Idc1、並びにステップS23で印加された直流電圧Vdc3及びステップS24で取得された流込電流Idc3から得られる相関関係(直線関係)に基づいて、帯電状態の感光層において放電を開始する第2放電開始電圧Vcs2を測定する。具体的には、図5に示されるように、制御部62は、直流電圧Vdc2及び流込電流Idc1により定められる点P2と、直流電圧Vdc3及び流込電流Idc3により定められる点P4とを結び直線82(直線関係)を割り出す。制御部62は、直線82と帯電電流が0[μA]になる直線とが交わる点の電圧値を求める。求められた電圧値が、第2放電開始電圧Vcs2となる。ここで、ステップS29は、本発明の第8ステップの一例である。また、ステップS29の処理を実行する制御部62が、本発明の第2測定手段の一例である。
ステップS30では、制御部62は、ステップS28において求められた第1放電開始電圧Vcs1、ステップS29において求められた第2放電開始電圧Vcs2に基づいて感光体ドラム31の感光層の表面電位を測定して、処理を終了する。具体的には、制御部62は、第1放電開始電圧Vcs1と第2放電開始電圧Vcs2とを減算して電圧値を得る。得られた電圧値が表面電位である。ここで、ステップS30は、本発明の第9ステップの一例である。また、ステップS30の処理を実行する制御部62が、本発明の第3測定手段の一例である。
上述したように、本実施形態では、制御部62による前記表面電位測定処理の際に、帯電装置32から感光体ドラム31の感光層への放電が開始される第1放電開始電圧Vcs1と、暗減衰による表面電位の変化がなだらかになった後の感光体ドラム31の感光層から帯電装置32への放電が開始される第2放電開始電圧Vcs2とを使用する。これによって、暗減衰による影響を含んだ表面電位を求めることができ、感光体ドラム31の感光層が現像装置33に対面した位置にある場合の実際の表面電位に近い表面電位を高精度で測定することができる。
[第1実施形態の変形例]
帯電圧印加部52から感光体ドラム31の感光層に電圧を印加する例について説明したが、本発明はこれに限るものではない。転写装置34に電圧を印加させる転写用電圧印加部57から感光体ドラム31の感光層に電圧を印加するものであってもよい。また、帯電圧印加部52から印加する電圧が正極性の場合について説明したが、負極性であってもかまわない。
また、上述の第1実施形態では、帯電圧印加部52から直流電圧Vdc2,Vdc3を印加する場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。直流電圧Vdc2,Vdc3の代わりに、交流電圧を印加してもかまわない。交流電圧を印加することにより、印加する電圧を均一化することができ、測定によるばらつきを抑えることができる。
なお、上述の第1実施形態では、前記表面電位測定処理において、感光層の半分の領域が第1電位領域41であり、他の半分の領域が第2電位領域42である場合について説明したが、領域の割合は、半々の場合に限るものではない。第1電位領域41及び第2電位領域42の割合が、1対2、1対3、2対1、及び3対1などであってもかまわない。また、感光層の全領域が第1電位領域41及び第2電位領域42のいずれかである必要はない。全領域の3分の1が第1電位領域41であり、連続する3分の1が第2電位領域42であってもよい。第1電位領域41及び第2電位領域42の割合を少なくすることにより、精度は低くなるが、前記表面電位測定処理の測定時間を短くすることができる。また、その際に、第1電位領域41及び第2電位領域42が離れていてもよい。
また、前記表面電位測定処理のステップS15において直流電圧Vdc2が印加され及びステップS23において直流電圧Vdc3が印加され、感光体ドラム31が一回転される間、帯電圧印加部52から印加される電圧は同じ値を維持する場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、感光体ドラム31が1回転する間に、第1電位領域41及び第2電位領域42の各半分の領域(中心角に対して各90度の領域)に帯電圧印加部52から感光層に直流電圧Vdc2を印加し、第1電位領域41及び第2電位領域42の他の各半分の領域(中心角に対して各90度の領域)に帯電圧印加部52から感光層に直流電圧Vdc3を印加することが考えられる。これにより、制御部62は、ステップS13及びステップS21の処理を1つにすることができ、前記表面電位測定処理の処理時間を更に短くすることができる。
また、前記表面電位測定処理のステップS13及びステップS21において、帯電圧印加部52から感光体ドラム31の感光層の全ての領域を直流電圧Vdc1で帯電させた後に、除電装置40で一部領域を除電させた場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、帯電圧印加部52から感光体ドラム31の感光層の半分の領域のみ印加し、帯電圧印加部52から電圧が印加されていない半分の領域を除電装置40に除電させてもよい。これにより、全領域を帯電させてから除電する処理を省略して、前記表面電位測定処理の処理時間を短くすることができる。
また、上述の第1実施形態では、制御部62が前記表面電位測定処理を行うことによって、感光層の表面電位が制御部62によって測定される例について説明したが、制御部62は、測定された表面電位に基づいて、感光層を帯電させるための帯電圧印加部52から印加される直流電圧Vdc1を補正する電圧補正処理を実行するものであってもよい。具体的には、制御部62は、前記表面電位測定処理のステップS30に引き続き、後述する電圧補正処理を実行する。
前記表面電位測定処理のステップS30に続き制御部62は、ステップS30で抽出された表面電位が予め定められた第1閾値(本発明の第1閾値の一例)以下であるかどうかを判定する。ここで、前記第1閾値は、感光体ドラム31の感光層が所定の印刷品質を維持できなくなるほどに電圧が低下したかどうかを判定するための閾値である。例えば、印刷品質を維持できる最低表面電位を実験などによって予め測定しておき、その測定結果を前記第1閾値とすることが考えられる。前記表面電位が前記第1閾値以下であると判定されると、制御部62は、画像形成処理時に帯電圧印加部52が感光層に印加する電圧を上げて、直流電圧Vdc1を補正する。なお、表面電位が前記第1閾値よりも大きい場合は、制御部62は、帯電圧印加部52が印加する電圧により品質を維持できると判断して、処理を終了する。これらの電圧補正処理を実行する制御部62が、電圧補正部74であり、本発明の電圧補正手段の一例である。
このように、前記表面電位測定処理の処理手順に上記電圧補正処理を追加することによって、測定された表面電位に基づいて感光体ドラム31の帯電電位に最適な直流電圧Vdc1が設定される。そのため、常に感光体ドラム31の帯電電位を所定の基準電位となるように安定して維持することができる。これにより、帯電電位のばらつきに起因する印刷品質のばらつきが防止され、印刷品質が安定する。
本開示の範囲は、請求項の記載に先行する詳細な説明ではなく、添付の請求項の記載により定義されるので、本明細書に記載の実施形態は、例示に過ぎず、かつ非限定的であると理解されたい。従って、特許請求の範囲から逸脱しない変更の全て、または均等物が、請求の範囲に含まれる。
1:複合機
10:画像読取部
22:画像形成部
31:感光体ドラム
32:帯電装置
33:現像装置
34:転写装置
39:露光装置
40:除電装置
52:帯電圧印加部
57:転写用電圧印加部
59:電流検出部
62:制御部
71:第1測定部
72:第2測定部
73:第3測定部
74:電圧補正部
75:均一化部
76:電位形成部
77:第1取得部
78:第2取得部

Claims (9)

  1. 表面に感光層が設けられ、予め定められた第1方向に回転される感光体と、
    前記感光層に電圧を印加する電圧印加部と、
    前記感光層に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記感光層を除電させる除電部と、
    少なくとも前記感光体が1回転されるまでに、前記電圧印加部から前記感光層に第1電圧を印加させることによって前記感光層の全領域に帯電状態である第1電位領域を形成し、且つ前記除電部に前記感光層の前記第1電位領域の一部を除電させることによって前記感光層に無帯電状態となる第2電位領域を形成する電位形成手段と、
    前記電位形成手段によって形成された前記第1電位領域及び前記第2電位領域それぞれに前記電圧印加部から第2電圧が印加された時に前記第1電位領域に流れる第1電流及び前記第2電位領域に流れる第2電流それぞれを前記電流検出部から取得する第1取得手段と、
    前記電位形成手段によって形成された前記第1電位領域及び前記第2電位領域それぞれに前記電圧印加部から第3電圧が印加された時に前記第1電位領域で流れる第3電流及び前記第2電位領域に流れる第4電流それぞれを前記電流検出部から取得する第2取得手段と、
    前記第2電圧及び前記第2電流、並びに前記第3電圧及び前記第4電流から得られる相関関係に基づいて、前記無帯電状態の前記感光層において放電を開始する第1放電開始電圧を測定する第1測定手段と、
    前記第2電圧及び前記第1電流、並びに前記第3電圧及び前記第3電流から得られる相関関係に基づいて、前記帯電状態の前記感光層において放電を開始する第2放電開始電圧を測定する第2測定手段と、
    前記第1測定手段によって測定された前記第1放電開始電圧及び前記第2測定手段によって測定された前記第2放電開始電圧に基づいて、前記第1電圧が前記感光層に印加されたときの前記感光層の表面電位を測定する第3測定手段と、
    を備える画像形成装置。
  2. 表面に感光層が設けられ、予め定められた第1方向に回転される感光体と、
    前記感光層に電圧を印加する電圧印加部と、
    前記感光層に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記感光層を除電させる除電部と、
    少なくとも前記感光体が1回転されるまでに、前記電圧印加部から前記感光層に第1電圧を印加させることによって前記感光層に帯電状態である第1電位領域を形成し、且つ前記除電部に前記感光層を除電させることによって前記感光層に無帯電状態となる第2電位領域を形成する電位形成手段と、
    前記電位形成手段によって形成された前記第1電位領域及び前記第2電位領域それぞれに前記電圧印加部から第2電圧が印加された時に前記第1電位領域に流れる第1電流及び前記第2電位領域に流れる第2電流それぞれを前記電流検出部から取得する第1取得手段と、
    前記電位形成手段によって形成された前記第1電位領域及び前記第2電位領域それぞれに前記電圧印加部から第3電圧が印加された時に前記第1電位領域で流れる第3電流及び前記第2電位領域に流れる第4電流それぞれを前記電流検出部から取得する第2取得手段と、
    前記第2電圧及び前記第2電流、並びに前記第3電圧及び前記第4電流から得られる相関関係に基づいて、前記無帯電状態の前記感光層において放電を開始する第1放電開始電圧を測定する第1測定手段と、
    前記第2電圧及び前記第1電流、並びに前記第3電圧及び前記第3電流から得られる相関関係に基づいて、前記帯電状態の前記感光層において放電を開始する第2放電開始電圧を測定する第2測定手段と、
    前記第1測定手段によって測定された前記第1放電開始電圧及び前記第2測定手段によって測定された前記第2放電開始電圧に基づいて、前記第1電圧が前記感光層に印加されたときの前記感光層の表面電位を測定する第3測定手段と、
    を備え、
    前記感光層の半分の領域が前記第1電位領域であり、他の半分の領域が前記第2電位領域である画像形成装置。
  3. 表面に感光層が設けられ、予め定められた第1方向に回転される感光体と、
    前記感光層に電圧を印加する電圧印加部と、
    前記感光層に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記感光層を除電させる除電部と、
    少なくとも前記感光体が1回転されるまでに、前記電圧印加部から前記感光層に第1電圧を印加させることによって前記感光層に帯電状態である第1電位領域を形成し、且つ前記除電部に前記感光層を除電させることによって前記感光層に無帯電状態となる第2電位領域を形成する電位形成手段と、
    前記電位形成手段によって形成された前記第1電位領域及び前記第2電位領域それぞれに前記電圧印加部から第2電圧が印加された時に前記第1電位領域に流れる第1電流及び前記第2電位領域に流れる第2電流それぞれを前記電流検出部から取得する第1取得手段と、
    前記電位形成手段によって形成された前記第1電位領域及び前記第2電位領域それぞれに前記電圧印加部から第3電圧が印加された時に前記第1電位領域で流れる第3電流及び前記第2電位領域に流れる第4電流それぞれを前記電流検出部から取得する第2取得手段と、
    前記第2電圧及び前記第2電流、並びに前記第3電圧及び前記第4電流から得られる相関関係に基づいて、前記無帯電状態の前記感光層において放電を開始する第1放電開始電圧を測定する第1測定手段と、
    前記第2電圧及び前記第1電流、並びに前記第3電圧及び前記第3電流から得られる相関関係に基づいて、前記帯電状態の前記感光層において放電を開始する第2放電開始電圧を測定する第2測定手段と、
    前記第1測定手段によって測定された前記第1放電開始電圧及び前記第2測定手段によって測定された前記第2放電開始電圧に基づいて、前記第1電圧が前記感光層に印加されたときの前記感光層の表面電位を測定する第3測定手段と、
    を備え、
    前記第1取得手段は、前記感光体が1回転される間に、前記電圧印加部から前記感光層に前記第2電圧が印加された時に前記第1電位領域に流れる前記第1電流及び前記第2電位領域に流れる前記第2電流それぞれを前記電流検出部から取得し、
    前記第2取得手段は、前記感光体が1回転される間に、前記電圧印加部から前記感光層に前記第3電圧が印加された時に前記第1電位領域に流れる前記第3電流及び前記第2電位領域に流れる前記第4電流それぞれを前記電流検出部から取得する画像形成装置。
  4. 前記第1測定手段及び前記第2測定手段は、2値の電圧及び前記電圧それぞれが印加されたときに前記感光層に流れる2値の電流から前記相関関係である線形関係を得て、前記線形関係において電流の値が零になるときの電圧値をそれぞれ前記第1放電開始電圧及び前記第2放電開始電圧とする請求項1〜の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 前記電圧印加部は、前記第1取得手段及び前記第2取得手段それぞれの取得時に極性が同じ前記第2電圧及び前記第3電圧を印加するものであり、
    前記第3測定手段は、前記第1測定手段によって測定された前記第1放電開始電圧と前記第2測定手段によって測定された前記第2放電開始電圧とを減算して得られた電圧値を前記表面電位とする請求項1〜の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記電圧印加部は、画像形成時に前記感光層を画像形成に必要な電位に帯電可能な前記第1電圧を印加するものであって、
    前記第3測定手段によって測定された前記表面電位が予め定められた第1閾値以下になった場合に、前記電圧印加部が印加する前記第1電圧の電圧値を補正する電圧補正手段を更に備える請求項1〜の何れかに記載の画像形成装置。
  7. 前記電位形成手段が実行される前に、前記電圧印加部から前記感光層に電圧を印加させて前記感光層の全領域を帯電させ、且つ前記除電部に前記感光層を除電させて前記感光層の前記表面電位を均一にする均一化手段を更に備える請求項1〜の何れかに記載の画像形成装置。
  8. 前記電位形成手段は、予め定められた開始条件を満たした場合に実行されるものであり、
    前記開始条件は、前記感光体を用いてシートに画像を形成する回数が予め定められた回数を超えた場合、前記感光体が帯電された時間が予め定められた時間を超えた場合、及び該画像形成装置に電源が印加されてからの時間が予め定められた時間を越えた場合の何れか1つの条件を満たすことである請求項1〜の何れかに記載の画像形成装置。
  9. 表面に感光層が設けられ、予め定められた第1方向に回転される感光体が少なくとも1回転されるまでに、電圧印加部から前記感光層に第1電圧を印加させることによって前記感光層の全領域に帯電状態である第1電位領域を形成する第1ステップと、
    前記第1ステップによって前記第1電位領域が形成された前記感光体の前記感光層の前記第1電位領域の一部を除電部に除電させることによって前記感光層に無帯電状態となる第2電位領域を形成する第2ステップと、
    前記第2ステップによって前記第1電位領域及び前記第2電位領域が形成された前記感光層に前記電圧印加部から第2電圧を印加する第3ステップと、
    前記第3ステップによって前記電圧印加部から前記第2電圧を印加した時に前記第1電位領域で流れる第1電流及び前記第2電位領域で流れる第2電流それぞれを電流検出部から取得する第4ステップと、
    前記第2ステップによって前記第1電位領域及び前記第2電位領域が形成された前記感光層に前記電圧印加部から第3電圧を印加する第5ステップと、
    前記第5ステップによって前記電圧印加部から前記第3電圧を印加した時に前記第1電位領域で流れる第3電流及び前記第2電位領域で流れる第4電流それぞれを前記電流検出部から取得する第6ステップと、
    前記第3ステップによって印加された前記第2電圧及び前記第4ステップによって取得された前記第2電流、並びに前記第5ステップによって印加された前記第3電圧及び前記第6ステップによって取得された前記第4電流から得られる相関関係に基づいて、前記無帯電状態の前記感光層において放電を開始する第1放電開始電圧を測定する第7ステップと、
    前記第3ステップによって印加された前記第2電圧及び前記第4ステップによって取得された前記第1電流、並びに前記第5ステップによって印加された前記第3電圧及び前記第6ステップによって取得された前記第3電流から得られる相関関係に基づいて、前記帯電状態の前記感光層において放電を開始する第2放電開始電圧を測定する第8ステップと、
    前記第7ステップによって測定された前記第1電開始電圧及び前記第8ステップによって測定された前記第2放電開始電圧に基づいて、前記第1電圧が前記感光層に印加されたときの前記感光層の表面電位を測定する第9ステップと、
    を含む感光層の表面電位測定方法。
JP2013154829A 2013-07-25 2013-07-25 画像形成装置、感光層の表面電位測定方法 Expired - Fee Related JP6005006B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013154829A JP6005006B2 (ja) 2013-07-25 2013-07-25 画像形成装置、感光層の表面電位測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013154829A JP6005006B2 (ja) 2013-07-25 2013-07-25 画像形成装置、感光層の表面電位測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015025916A JP2015025916A (ja) 2015-02-05
JP6005006B2 true JP6005006B2 (ja) 2016-10-12

Family

ID=52490630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013154829A Expired - Fee Related JP6005006B2 (ja) 2013-07-25 2013-07-25 画像形成装置、感光層の表面電位測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6005006B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112346312B (zh) * 2019-08-09 2023-06-09 株式会社理光 图像形成装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09106142A (ja) * 1995-10-12 1997-04-22 Ricoh Co Ltd 画像形成装置における像担持体の帯電装置及び帯電方法
JP4183149B2 (ja) * 1999-01-20 2008-11-19 株式会社沖データ 印刷装置
JP2003295540A (ja) * 2002-04-05 2003-10-15 Pfu Ltd 電子写真装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015025916A (ja) 2015-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6137615B2 (ja) 画像形成装置及び画像濃度制御方法
JP6021757B2 (ja) 画像形成装置
JP4890810B2 (ja) 画像形成装置
JP2016057582A (ja) 画像形成装置
JP2012047879A (ja) 画像形成装置
JP2006259198A (ja) 画像形成装置
JP2016157060A (ja) 画像形成装置
JP6097972B2 (ja) 画像形成装置
JP5925156B2 (ja) 画像形成装置、感光層の膜厚測定方法
JP6005006B2 (ja) 画像形成装置、感光層の表面電位測定方法
JP2019194650A (ja) 画像形成装置
JP2009115856A (ja) 画像形成装置
JP2006235023A (ja) 画像形成装置
JP6135407B2 (ja) 画像形成装置
JP5925155B2 (ja) 画像形成装置、感光層の膜厚測定方法
JP6531734B2 (ja) 画像形成装置
JP6159694B2 (ja) 画像形成装置
US9052665B2 (en) Image forming apparatus
JP5948269B2 (ja) クリーニング装置、及びこれを備えた転写装置、画像形成装置
JP6907815B2 (ja) 画像形成装置
JP2008309973A (ja) 画像形成装置
JP2007304185A (ja) 画像形成装置と帯電電圧印加方法および現像バイアス電圧印加方法
JP2009150930A (ja) 画像形成装置
JP6589889B2 (ja) 画像形成装置
JP2004347751A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6005006

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees