JP6004928B2 - 紙葉類取扱装置および紙葉類の取扱方法 - Google Patents

紙葉類取扱装置および紙葉類の取扱方法 Download PDF

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本発明は、紙葉類取扱装置および紙葉類の取扱方法に関する。
紙葉類取扱装置において、紙葉類の搬送中に紙葉類が欠損して、装置内に紙片が残留する場合がある。このような装置内に残留する紙片に対処する技術として、特開平06−298410号(特許文献1)に記載された技術がある。この公報には、「紙葉類読取装置に関し、残留媒体の除去によって自動復旧ができることを目的とし、紙葉類の透過像を得る光透過型センサ及び紙葉類の反射像を得る光反射型センサの中、いずれか一方または両方の光センサを備える紙葉類読取装置において、該紙葉類を照射しない状態で該光センサの出力を読み取る空読みを行い、その空読みデータと前回の空読みデータとを比較して、その差がいずれか1つでも規定値以上の場合は残留媒体が該光センサ中に存在するとして該紙葉類の読み取りを中止させる残留媒体検知部と、復旧指示により、該光センサの出力を空読みし、その空読みデータと該光センサの空読みデータの所定の初期値と比較して、その差がいずれも規定値以下の場合は前記前回の空読みデータをクリアし、且つ前記読取り中止を解除する復旧部とを備えるように構成する。」という技術が記載されている(要約参照)。
特開平06−298410号公報
前記特許文献1の技術では、センサ上に残留する紙片を検知して、紙幣の読み取りを中止したり解除したりすることができる。しかし、残留する紙片がセンサ上に存在しない場合には、紙葉類取扱装置内に残留する紙片を検知することは困難であった。そのため、例えば係員等による点検等の際に、係員等が紙葉類取扱装置内に残留する紙片を探し出して除去することが困難な場合があった。
そこで、本発明は、紙葉類取扱装置の搬送中に生じる紙葉類の欠損を検出して、装置内に残留する紙片を容易に除去することが可能な技術を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、紙葉類取扱装置であって、紙葉類を投入または排出するための開口部と、投入または排出される前記紙葉類の搬送中に生じた前記紙葉類の欠損領域を検出する検出部と、検出された前記欠損領域を記憶する欠損領域記憶部と、を備える。
本発明によれば、投入または排出される紙葉類の搬送中に生じた欠損領域を検出して、欠損領域を記憶可能な紙葉類取扱装置を提供することができる。紙葉類取扱装置は、紙葉類の搬送中に紙葉類の一部が欠損した場合であっても、欠損領域を検出して欠損領域を記憶する。そのため係員等は、記憶された欠損領域の画像を参照することができるので、紙葉類取扱装置内に残留する紙片を容易に除去することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
ATMの構成を示す概略斜視図である。 ATMの制御構成を示す概略ブロック図である。 ATMが備える紙幣取扱装置の構成を示す概略図である。 紙幣判別部の概略構成を示す図である。 ATMにおいて実行される預入取引の一環である入金処理のフローチャートである。 ステップS105において第1記憶部に記憶される紙幣固有情報と透過画像と反射画像の例を示す図である。 ATMにおいて入金処理に続いて実行される返却処理のフローチャートである。 返却処理において第2記憶部に記憶される紙幣固有情報と透過画像と反射画像の例を示す図である。 搬送中に欠損が生じたか否かを検出する方法と欠損領域画像の生成方法とについて説明するための図である。 欠損領域画像の別の生成方法について説明するための図である。 紙幣判別部が第1記憶部に記憶された反射画像に基づいて折れの向いている側を検出する方法を説明するための図である。 紙幣判別部が第1記憶部に記憶された反射画像に基づいて折れの向いている側を検出する方法を説明するための図である。 主制御部から通知を受けたATMの本体制御部が操作表示部に表示する情報の例を示す図である。 入金処理に続いて実行される収納処理のフローチャートである。 払出処理のフローチャートである。 払出処理において第1記憶部に記憶される透過画像と反射画像の例を示す図である。 ATMの本体制御部が操作表示部に表示する情報の例を示す図である。 欠損領域画像を生成可能な複数のATMと監視装置とサーバを備える自動取引システムの構成を示す図である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
A1.現金自動取引装置の構成:
本実施例では、利用者から紙幣の預け入れおよび払い出しを受け付ける取引において、紙幣に欠損が発生した場合に、欠損領域の画像を生成し、欠損によって生じた紙片の残留箇所を通知することが可能な紙幣取扱装置を備える自動取引装置の例を説明する。
図1は、本発明の紙葉類取扱装置を備える現金自動取引装置(Automated Tellers Machine、以下、ATM10)の構成を示す概略斜視図である。ATM10は、例えば金融機関や小売店や公共施設等に設置され、利用者の操作に基づき、利用者の現金の預け入れを受け付ける預入取引と、利用者に現金を払い出す払出取引等の所定の取引を自動で行う装置である。ATM10の筐体CSの内部に配置されている構成部については、破線で図示してある。なお、図1では、説明上必要としない他の構成部については図示を省略している。このことは、後述する図においても同様である。
ATM10は、紙幣入出金口12を有する紙幣取扱装置100と、本体制御部11と、通帳処理部13と、カード・明細票処理部14と、操作表示部15と、を備える。
紙幣入出金口12は、現金としての紙幣の投入を受け付け、また、紙幣の排出を行うための挿入排出口である。通帳処理部13は、通帳の挿入を受け付けるための挿入排出口である。カード・明細票処理部14は、種々のカード(例えば、クレジットカードやキャッシュカード等)の挿入を受け付けるための挿入排出口である。操作表示部15は、例えばタッチパネルによって構成することができ、利用者に対して取引に関する情報を表示するとともに、利用者からの文字入力や選択ボタン・決定ボタンの押下などの操作を受け付ける。
図2は、ATM10の制御構成を示す概略ブロック図である。ATM10は、内部バスを介して互いに接続された本体制御部11と、通帳処理部13と、カード・明細票処理部14と、操作表示部15と、紙幣取扱装置100とを備えている。
本体制御部11は、CPUとROMやRAM等の内部記憶装置(図示しない)とを含む。本体制御部11は、ROMに記憶されているプログラムをRAMに展開して実行することにより、ATM10全体を制御する。本体制御部11は、紙幣取扱装置100から、紙幣の搬送中に紙幣の欠損が発生した旨の報告と、欠損領域画像(詳細は後述)と、欠損によって生じた紙片の残留箇所に関する情報と、を受け付ける。
紙幣取扱装置100は、本体制御部11の制御下において、利用者との間における紙幣の入出金を実行する装置である。紙幣取扱装置100は、上述した紙幣入出金口12に加え、紙幣判別部130と、一時保管庫140と、偽券等回収庫150と、リサイクル庫161〜164と、真券回収庫165と、搬送機構170と、主制御部110と、を備える。
図3は、ATM10が備える紙幣取扱装置100の構成を示す概略図である。以下、図2および図3を用いて、紙幣取扱装置100の構成について説明する。
紙幣入出金口12は、紙幣の取り出しを許可および禁止するためのシャッタ121と、紙幣を投入するための投入口であるホッパ122と、紙幣を取り出すための取り出し口であるリジェクトスタッカ123とを備える。紙幣入出金口12は、本願の開口部に相当する。
一時保管庫140は、紙幣入出金口12から入金された紙幣を、取引が成立するまでの間に一時的にまとめて保管しておくために用いられる。偽券等回収庫150は、紙幣判別部130により偽券と判別された紙幣や、紙幣入出金口12に取り残された紙幣を回収するために用いられる。複数のリサイクル庫161〜164は、紙幣を積層された状態で収納する収納カセットであり、紙幣を環流させるために用いられる。リサイクル庫161〜164は、本願の収納庫に相当する。真券回収庫165は、例えば紙幣の製造年度が古い等の理由により、紙幣の環流に適さない紙幣を回収して収納するために用いられる。
搬送機構170は、搬送路P1〜P19と、ゲートg1〜g7とを備える。搬送機構170は、紙幣入出金口12と、紙幣判別部130と、一時保管庫140と、偽券等回収庫150と、リサイクル庫161〜164と、真券回収庫165とを連結し、搬送ベルトや搬送ローラによって紙幣を双方向に搬送する。搬送機構170は主制御部110の指示を受けて、搬送路P1〜P19のうち紙幣を搬送するのに必要な搬送路を駆動させ、ゲートg1〜g7を切り替えて紙幣を搬送する。搬送機構170は本願の搬送部に相当する。
紙幣判別部130は、透過型センサ131や反射型センサ132、133等の種々のセンサと、記憶部180とを備える。
図4は、紙幣判別部130の概略構成を示す図である。図4(A)は紙幣判別部130を、透過して上面からみた概略構成を示しており、図4(B)は紙幣判別部130を側面からみた概略構成を示している。紙幣判別部130は、紙幣を搬送するローラ402、403、404と、光学式の透過型センサ131と、光学式の反射型センサ132、133とを備える。透過型センサ131は、搬送される紙幣600の透過度を表す透過画像を読み取ることにより、紙幣の外形と、紙幣の各領域における厚み情報を取得する。反射型センサ132は、搬送される紙幣600の反射型センサ132に対向する面の反射画像を読み取る。反射型センサ133は、搬送される紙幣600の反射型センサ133に対向する面の反射画像を読み取る。本実施例では、紙幣判別部130は、透過画像を用いて搬送される紙幣の折れや欠損を判別する。図4(A)(B)に示すような、角に折れている部分である折れ領域600rが存在する紙幣600が搬送された場合には、透過型センサ131によって外形が長方形状でないことと、折れ領域600rの透過度が紙幣600の他の部分よりも低いことが読み取られる。このような場合には、紙幣判別部130は、紙幣600の角に折れが生じていると判別することができる。また、紙幣判別部130は反射画像を用いて、搬送される紙幣のデザイン(形状や図柄等)等を判別し、紙幣の表裏や左右の向きや、その紙幣の固有の情報(紙幣固有情報)である記番号等を検出する。また、紙幣判別部130は、センサによって読み取られた情報を用いて、投入された紙幣が真券または真券であるか疑わしい紙幣(偽券)であるか否かと、寸法異常等により紙幣取扱装置100において受け付けることができないリジェクト券であるか否かと、投入された紙幣の金種等を判別する。紙幣判別部130は本願の検出部に相当する。また、紙幣固有情報と反射画像と透過画像は、本願の特徴情報に相当する。
図2および図3に戻り、記憶部180は、第1記憶部181と第2記憶部182と第3記憶部183と、を備える。第1記憶部181には、基準となる透過画像と反射画像とが記憶される。第2記憶部182には、紙幣判別部130によって取得された紙幣固有情報と透過画像と反射画像とが記憶される。第3記憶部183には、紙幣判別部130によって生成された欠損領域を示す欠損領域画像や、欠損領域画像と同じ形状と模様を有する紙片が残留している箇所が記憶される。それぞれの記憶部に記憶される画像等の詳細については、後述する。
主制御部110は、CPUとROMやRAM等の内部記憶装置(図示しない)とを含む。主制御部110は、ROMに記憶されているプログラムをRAMに展開して実行することにより、紙幣取扱装置100全体を制御する。主制御部110は、利用者がATM10に紙幣を預け入れる預入取引においては、ATM10の本体制御部11の指示に応じて、入金処理と返却処理と収納処理とを実行する。また、主制御部110は利用者がATM10から紙幣を払い出す払出取引においては、ATM10の本体制御部11の指示に応じて、払出処理を実行する。
A2.預入取引における欠損領域画像の生成:
次に、ATM10において実行される預入取引において、紙幣判別部130が紙幣の欠損を判別して欠損領域画像を生成する方法について説明する。
A2−1.入金処理:
図5は、ATM10において実行される預入取引の一環である入金処理のフローチャートである。入金処理は、利用者により紙幣入出金口12に投入された紙幣を計数等して、次の処理まで一時的に保留する処理である。入金処理が開始されると、主制御部110はATM10の本体制御部11からその指示を受けて、入金処理を実行するために、紙幣入出金口12の備えるシャッタ121を開き、利用者に紙幣の投入を促す。紙幣が紙幣入出金口12に投入されると、主制御部110は、搬送機構170に、投入された紙幣をホッパ122から搬送路P1、P2へと繰り出させる(ステップS101)。
繰り出された紙幣が紙幣判別部130に到達すると、紙幣判別部130は、透過型センサ131と反射型センサ132、133とによって紙幣の紙幣固有情報と透過画像と反射画像とを読み取る(ステップS103)。
センサによって紙幣の固有情報と透過画像と反射画像とが読み取られると、紙幣判別部130は、紙幣固有情報と透過画像と反射画像とを紐付けして第1記憶部181に記憶する(ステップS105)。
図6は、ステップS105において第1記憶部181に記憶される紙幣固有情報と透過画像と反射画像の例を示す図である。紙幣固有情報として記番号「efg0002」を有する紙幣の透過画像603tから、記番号「efg0002」を有する紙幣の角は、折れていることがわかる。
図5に戻り、紙幣固有情報と透過画像と反射画像とを第1記憶部181に記憶すると、紙幣判別部130はこれらの情報に基づいて紙幣の種別を判別する(ステップS107)。具体的には紙幣判別部130は、紙幣が真券であるか偽券であるかや、紙幣がリジェクト券であるか否かを判別する。
紙幣判別部130が紙幣を判別すると、主制御部110はその判別結果に基づいて、搬送機構170に、紙幣を一時保管庫140と偽券等回収庫150とリジェクトスタッカ123とのうち、いずれかへ搬送させる(ステップS109)。本実施例では、紙幣判別部130によって紙幣が真券であると判別された場合には、搬送機構170は、紙幣を、搬送路P3、P4、P5を経由させて一時保管庫140へ搬送する。また、紙幣が偽券と判別された場合には、搬送機構170は、紙幣を、搬送路P3、P4、P5、P6を経由させて偽券等回収庫150へ搬送する。紙幣がリジェクト券と判別された場合には、搬送機構170は、ゲートg2を切り替えて、紙幣を搬送路P3、P4、P7の順に経由させてリジェクトスタッカ123へ搬送する。
ステップS101〜ステップS109が終了した後に、紙幣が紙幣入出金口12のホッパ122に残存している場合には(ステップS111:NO)、主制御部110は、上述のステップS101〜ステップS109を実行する。ホッパ122に紙幣が残存していない場合には(ステップS111:YES)、主制御部110は一連の入金処理を終了する。
以上で説明したように、入金処理が実行されると、紙幣判別部130を通過した紙幣の紙幣固有情報と透過画像と反射画像とが第1記憶部181に記憶される。なお、第1記憶部181には、リジェクト券と判別されてリジェクトスタッカ123へ搬送された紙幣の透過画像等も記憶されるため、第1記憶部181に記憶されている紙幣の透過画像等の数と、一時保管庫140に保管されている紙幣の数は一致しない場合がある。紙幣取扱装置100の主制御部110は、入金処理が終了すると、図6に示したような紙幣判別部130を通過した紙幣の紙幣固有情報と透過画像と反射画像とを、第1記憶部181に記憶したまま、ATM10の本体制御部11から次の処理が指示されるまで待機する。
A2−2.返却処理:
図7は、ATM10において入金処理に続いて実行される返却処理のフローチャートである。返却処理は、入金処理が終了した後に、利用者により預入取引がキャンセルされた場合に、一時保管庫140内の紙幣を利用者に返却するための処理である。ATM10の本体制御部11が操作表示部15を介して預入取引のキャンセルを受け付けると、紙幣取扱装置100の主制御部110は本体制御部11よりその指示を受けて、搬送機構170に、紙幣を、一時保管庫140から搬送路P5、P4、P3へと繰り出させる(ステップS201)。
繰り出された紙幣が紙幣判別部130に到達すると、紙幣判別部130は、図5のステップS103と同様に、透過型センサ131と反射型センサ132、133とによって紙幣固有情報と透過画像と反射画像とを読み取る(ステップS203)。
紙幣固有情報と透過画像と反射画像とが読み取られると、紙幣判別部130は、紙幣固有情報と透過画像と反射画像とを紐付けして第2記憶部182に記憶する(ステップS205)。これにより、第1記憶部181には入金処理の際に読み取られた紙幣の紙幣固有情報と透過画像と反射画像とが記憶され、第2記憶部182には返却処理の際に読み取られた紙幣の紙幣固有情報と透過画像と反射画像とが記憶されることとなる。
図8は、返却処理において第2記憶部182に記憶される紙幣固有情報と透過画像と反射画像の例を示す図である。図8に示す、紙幣固有情報として記番号「abc0001」を有する紙幣および記番号「efg0002」を有する紙幣は、それぞれの透過画像602taおよび603taからわかるように、紙幣の角に欠損が生じている。
図7に戻り、次に、紙幣判別部130は第1記憶部181と第2記憶部182とを比較して、紙幣の搬送中に欠損が生じたか否かを検出する(ステップS207)。具体的には、紙幣判別部130は、第2記憶部182に記憶された紙幣固有情報と同じ紙幣固有情報を第1記憶部181から検索する。そして、紙幣固有情報が同じ透過画像を比較することによって、紙幣の搬送中に欠損が生じたか否かを検出する。紙幣の搬送中に欠損が生じている場合には(ステップS207:YES)、紙幣判別部130は欠損領域画像を生成し、生成した欠損領域画像を第3記憶部183に記憶する(ステップS209)。
図9は、搬送中に欠損が生じたか否かを検出する方法と欠損領域画像を生成する方法とについて説明するための図である。図9には、入金処理において第1記憶部181に記憶された、紙幣固有情報として記番号「abc0001」を有する紙幣の透過画像602tおよび反射画像602m、602uと、返却処理において第2記憶部182に記憶された同じ記番号「abc0001」を有する紙幣の透過画像602taおよび反射画像602ma、602uaとを示している。記番号「abc0001」を有する紙幣は、入金処理時の透過画像602tからわかるように、入金処理時には角に欠損が生じていない。しかし、記番号「abc0001」を有する紙幣は、返却処理時の透過画像602taからわかるように、返却処理時には紙幣の角に欠損が生じている。このような場合には、紙幣判別部130は、記番号「abc0001」を有する紙幣は、搬送中に欠損が生じたと判別する(図7、ステップS207:YES)。
紙幣判別部130は、搬送中に欠損が生じたことを検出した場合には、第1記憶部181に記憶された透過画像602tと第2記憶部182に記憶された透過画像602taとを比較して、欠損した領域である欠損領域の形状602kを検出する。また、紙幣判別部130は、第1記憶部181に記憶された表面の反射画像602mから、欠損領域の形状602kと同じ形状を切り取って、欠損領域画像602rを生成する。なお、紙幣判別部130は、紙幣の裏面の反射画像602uから欠損領域の形状602kを切り取って欠損領域画像602rを生成してもよい。また、紙幣判別部130は、紙幣の表面の反射画像602mと裏面の反射画像602uから欠損領域の形状602kをそれぞれ切り取って、表面の欠損領域画像と裏面の欠損領域画像をそれぞれ生成してもよい。
図10は、欠損領域画像の別の生成方法について説明するための図である。図10には、入金処理において第1記憶部181に記憶された、紙幣固有情報として記番号「efg0002」を有する紙幣の透過画像603tおよび反射画像603m、603uと、返却処理において第2記憶部182に記憶された同じ記番号を有する紙幣の透過画像603taと反射画像603ma、603uaとを示している。図10に示すように入金処理時の透過画像603tには紙幣の角に折れが生じていたのに対し、返却処理時の透過画像602taには折れが生じていない。また、第1記憶部181に記憶された透過画像603tの折れの形状と、第2記憶部182に記憶された透過画像603taの欠損領域の形状とは等しい。そのため、紙幣判別部130は、入金処理時に生じていた折れの部分が、搬送中に欠損したと判別する。また、紙幣判別部130は、折れの向いている側を判別して、折れの向いている側の反射画像から、折れ領域と同じ形状を切り取る。図10では、折れは表面側に向いているので、紙幣判別部130は、表面の反射画像603mから折れの形状603kと同じ形状を切り取って、欠損領域画像603rを生成する。折れの向いている側を判別するのは、折れの向いていない側の反射画像603uから、折れ領域の形状603k同じ形状を切り取って欠損領域画像を生成すると、欠損領域画像と実際に紙幣取扱装置100内に残存する紙片の模様とが異なってしまうためである。
図11および図12は、紙幣判別部130が第1記憶部181に記憶された反射画像に基づいて、折れの向いている側を検出する方法を説明するための図である。紙幣判別部130は、まず、図11に示すように入金時の表面側の反射画像603mの折れ領域付近を、1画素ずつスキャンして読み出すことにより、画素値の変化量を算出する。そうすると、図11に示すように、紙幣の角部分612、613、614においては、変化量のピークが現れる。一方、図12に示すように、紙幣判別部130が入金時の裏面側の反射画像603uを1画素ずつスキャンして読み出しても、図11に示すような画素値の変化量のピークは現れない。このような場合には、紙幣判別部130は、折れは表面側に向いていると判別する。よって、紙幣判別部130は、表面側の反射画像603mから、折れ領域と同じ形状603kを切り取って、欠損領域画像603rを生成する。
図7に戻り、次に、搬送機構170は、紙幣を搬送路P2,P1を経由させて紙幣入出金口12へ搬送する(ステップS211)。ステップS201〜ステップS211が終了した後、紙幣が一時保管庫140に残存している場合には(ステップS213:NO)、主制御部110は、上述のステップS201〜ステップS211を実行する。一時保管庫140に紙幣が残存していない場合には(ステップS213:YES)、主制御部110は、紙幣の欠損が生じた場合には、その旨と、紙幣取扱装置100内の紙片が残存している箇所と、第3記憶部183に記憶されている欠損領域画像と紙幣判別部130から受信して、これらの情報をATM10の本体制御部11に通知する(ステップS215)。なお入金処理に続く返却処理が終了すると、主制御部110は、第1記憶部181と第2記憶部182に記憶されている紙幣固有情報と透過画像と反射画像とを消去してもよい。以上で一連の返却処理が終了する。
図13は、主制御部110から通知を受けたATM10の本体制御部11が、操作表示部15に表示する情報M10の例を示す図である。操作表示部15に表示される情報M10は、欠損領域画像およびその数を示す情報M11と、紙片が残存している箇所を示す情報M12と、を含んでいる。本実施例では、入金処理に続いて返却処理が行われているため、紙幣は、入金処理時に紙幣判別部130で読み取られて一時保管庫140に搬送された後、返却処理時に一時保管庫140から紙幣判別部130に搬送されて再度読み取られている。そのため、紙幣判別部130は、紙幣判別部130と一時保管庫140との間の搬送路P3、P4、P5で紙幣の欠損が生じていると判別することができる。よって、操作表示部15には、紙片が残存している箇所は、紙幣判別部130と一時保管庫140との間の搬送路P3、P4、P5である旨の情報M12が表示される。
A2−3.収納処理:
図14は、ATM10において入金処理に続いて実行される収納処理のフローチャートある。収納処理は、入金処理が終了した後に、利用者により預入取引が確定された場合において、一時保管庫140の紙幣をリサイクル庫161〜164もしくは真券回収庫165へ収納するための処理である。収納処理においても、返却処理と同様に、主制御部110は、搬送機構170に、紙幣を一時保管庫140から繰り出させる(図7:ステップS201、図14:ステップS301)。紙幣判別部130は搬送された紙幣を読み取り(図7:ステップS203、図14:ステップS303)、紙幣固有情報と透過画像と反射画像とを第2記憶部182に記憶し(図7:ステップS205、図14:ステップS305)、搬送中の欠損を判別し(図7:ステップS207、図14:ステップS307)、欠損領域画像を生成して第3記憶部183に記憶する(図7:ステップS209、図14:ステップS309)。収納処理が返却処理と異なる点は、返却処理においては、主制御部110が搬送機構170に、紙幣を紙幣判別部130から搬送路P2,P1を経由させて紙幣入出金口12へ搬送させたのに対し(図7、ステップS211)、収納処理においては、紙幣判別部130から搬送路P2、P8、P10、P12、P13等を経由させてリサイクル庫161〜164または真券回収庫165へ搬送させる点である(図14:ステップS311)。なお、収納処理において収納される紙幣は、入金処理時に紙幣判別部130で読み取られて一時保管庫140に搬送され、収納処理時に一時保管庫140から紙幣判別部130に搬送されて再度読み取られている。そのため、欠損領域画像と同じ紙片が残存している箇所は、上述の返却処理と同様に、紙幣判別部130と一時保管庫140との間の搬送路P3、P4、P5である。その他の主制御部110や本体制御部11が実行する処理は、返却処理において主制御部110や本体制御部11が実行する処理と同じであるため、説明を省略する。
以上のような紙幣取扱装置100によれば、紙幣判別部130は入金処理時に透過型センサ131によって読み取られた透過画像と、反射型センサ132、反射型センサ133によって読み取られた反射画像とを紙幣固有情報に紐付けして第1記憶部181に記憶する。その後、紙幣判別部130は、返却処理時や収納処理時において一時保管庫140から紙幣判別部130に搬送されて再度透過型センサ131によって読み取られた紙幣の透過画像と、反射型センサ132、133によって読み取られた反射画像とを紙幣固有情報に紐付けして第2記憶部182に記憶する。紙幣判別部130は、第1記憶部181と第2記憶部182に記憶された同じ紙幣固有情報を有する透過画像を比較して、紙幣の欠損が生じているか否かを判別する。そのため、紙幣判別部130は、紙幣の搬送中に欠損が生じたことを、確実に検出することができる。
また、紙幣判別部130は、紙幣に欠損が生じた場合には、第2記憶部182に記憶されている欠損が生じた紙幣の透過画像と、第1記憶部181に記憶されている同じ紙幣固有情報を有する透過画像とを比較して、欠損領域の形状を検出する。その後、紙幣判別部130は、第1記憶部181に記憶された反射画像から、欠損領域と同じ形状を切り取って欠損領域画像を生成する。そのため、紙幣判別部130は、搬送中に欠損した紙片と同じ形状および模様を示す欠損領域画像を生成することができる。また、紙幣判別部130は透過画像から折れを検出して、反射画像から折れの向きを検出する。そして、紙幣判別部130は紙幣の折れの向きと同じ面側の反射画像から、折れ領域の形状を切り取って、欠損領域画像を生成する。そのため、折れている紙幣が入金されたり、搬送中に折れが生じた場合であっても、紙幣判別部130は、搬送中に欠損した紙片と同じ形状および模様を示す欠損領域画像を生成することができる。
さらに、本実施例の紙幣取扱装置100によれば、生成された欠損領域画像と紙幣取扱装置100内の欠損領域画像と同じ形状および模様を示す紙片が残存している箇所が、主制御部110からATM10の本体制御部11に通知されて、ATM10の操作表示部15に表示される。そのため、紙幣取扱装置100の点検等を行う係員等は、操作表示部15に表示される情報を参照しながら、紙片の残存している箇所を点検し、欠損領域画像と同じ形状および模様を示す紙片を除去すれば、入金処理と返却処理および入金処理と収納処理において生じた紙片をすべて除去することができる。よって、係員等による紙片の除去のし忘れを防止することができる。そのため、紙幣取扱装置100に残存した紙片によって生じる搬送路や一時保管庫140や偽券等回収庫150などの各機構の不具合を低減することができる。
また、主制御部110は、入金処理および返却処理または入金処理および収納処理が終了すると、第3記憶部183に記憶されている欠損領域画像のみを残して、第1記憶部181と第2記憶部182に記憶されている紙幣固有情報と透過画像と反射画像とを消去することができる。そのため、紙幣取扱装置100に記憶される画像を第3記憶部183の欠損領域画像のみとすることができるので、紙幣取扱装置100の記憶領域を圧迫することを防ぐことができる。さらに、欠損領域画像の生成や、紙片の残存している箇所の表示は、紙幣取扱装置100やATM10に新たなセンサや機構や記憶媒体を追加しなくても実行することができる。そのため、欠損領域画像の生成や、紙片の残存している箇所の表示に伴うコストの増加を抑制することができる。
一般的に、紙幣の折れ目の部分の強度は、紙幣の他の部分に比べて弱くなる。そのため紙幣にあらかじめ折れが生じていると、紙幣は折れ目から欠損しやすい。よって、あらかじめ折れている紙幣が入金されると、折れていない紙幣が入金された場合に比べて、紙幣取扱装置100に紙片が残存しやすくなる。本実施例の紙幣取扱装置100では、紙幣取扱装置100に残存した紙片の数と、紙片の形状および模様と、紙片の残存している箇所とを、容易に把握することができる。よって、紙幣取扱装置100は、欠損が生じやすい態様で使用されている紙幣が入金されて、搬送中に欠損が生じたとしても、紙片を容易に除去することができるので、そのような紙幣であっても、入金を受け付けることができる。そのため、紙幣の折れを修正せずに紙幣入出金口12に投入することが可能となるため、利用者の便宜を図ることができる。したがって、このような紙幣取扱装置100を備えるATM10であれば、入金の受付率を向上させることが可能となるため、利用者や金融機関の便宜を図ることができる。
B.払出取引における欠損領域画像の生成:
上述の実施例1では、預入取引における欠損領域画像の生成について説明した。実施例2では、利用者に紙幣を払い出す払出取引において行われる欠損領域画像の生成について説明する。
図15は、ATM10において実行される払出処理のフローチャートである。払出処理は、利用者によって操作表示部15を介して払出取引が指示された場合に、指示された金額分の紙幣を、紙幣取扱装置100のリサイクル庫161〜164から払い出すための処理である。払出処理が開始されると、主制御部110はATM10の本体制御部11からその指示を受けて、払い出す紙幣の金種に応じて、記憶部180にあらかじめ記憶されている透過画像と反射画像とを選択して、第1記憶部181に記憶する(ステップS400)。
図16は、払出処理において第1記憶部181に記憶される透過画像605tと反射画像605m、605uの例を示す図である。第1記憶部181に記憶される透過画像および反射画像は、利用者から払い出しを指示された金種の標準的な透過画像および反射画像である。そのため、ステップS400において第1記憶部181に記憶された透過画像605tには、実施例1の図6に示したような折れは存在しない。
図15に戻り、第1記憶部181に透過画像と反射画像とを記憶させると、主制御部110は、搬送機構170に、紙幣をリサイクル庫161〜164から搬送路へと繰り出させる(ステップS401)。例えば、リサイクル庫162に利用者から払い出しを指示された金種の紙幣が収納されている場合には、主制御部110は、搬送機構170に、紙幣を搬送路P13、P12、P10、P8、P2へと繰り出させる。
繰り出された紙幣が紙幣判別部130に到達すると、紙幣判別部130は、実施例1の返却処理(図7:ステップS203)および収納処理(図14:ステップS303)と同様に、透過型センサ131と反射型センサ132、133よって紙幣固有情報と透過画像と反射画像とを読み取り(図15:ステップS403)、読み取った紙幣固有情報と透過画像と反射画像とを紐付けして第2記憶部182に記憶する(図15:ステップS405)。第2記憶部182には、例えば図8に示すような紙幣固有情報と透過画像と反射画像とが記憶される。
次に、主制御部110は第1記憶部181の透過画像と第2記憶部182の透過画像とを比較して、紙幣の搬送中に欠損が生じたか否かを検出する(ステップS407)。具体的には、主制御部110は、第2記憶部182に記憶されたそれぞれの紙幣の透過画像と第1記憶部181に記憶された透過画像605tを比較することによって、紙幣の搬送中に欠損が生じたか否かを検出する。紙幣の搬送中に欠損が生じている場合には(ステップS407:YES)、紙幣判別部130は、欠損領域画像を生成して、第3記憶部183に記憶する(ステップS409)。欠損領域画像の生成方法は、上述の実施例1において、図9を用いて説明した方法と同様であるため、説明を省略する。
次に、搬送機構170は、紙幣を例えば搬送路P3,P4、P7を経由させて紙幣入出金口12へ搬送する(ステップS411)。ステップS401〜ステップS411が終了した後、利用者から指示された金額分の紙幣がリサイクル庫162から繰り出されていない場合には(ステップS413:NO)、主制御部110は上述のステップS401〜ステップS411を実行する。指示された金額分の紙幣を繰り出した場合には(ステップS413:YES)、主制御部110は、返却処理中に紙幣の欠損が生じた場合にはその旨と、紙幣取扱装置100内の紙片が残存している箇所と、第3記憶部183に記憶されている欠損領域画像を、ATM10の本体制御部11に通知する(ステップS415)。以上で一連の払出処理が終了する。
図17は、ATM10の本体制御部11が操作表示部15に表示する情報M20の例を示す図である。操作表示部15に表示される情報M20は、実施例1(図13)と同様に、欠損領域画像およびその数を示す情報M21と、紙片が残存している箇所を示す情報M22とを含んでいる。リサイクル庫161〜164に収納されている紙幣は、環流させることができる紙幣であると紙幣判別部130に判別された紙幣であるため、折れや欠損のない紙幣である。また、本実施例では、主制御部110は、搬送機構170に、リサイクル庫162の紙幣を紙幣判別部130へ搬送させて読み取らせた後、紙幣入出金口12に搬送させている。そのため、紙片が残存している箇所は、紙幣判別部130とリサイクル庫162との間の搬送路P13、P12、P10、P8、P2である。
以上のような紙幣取扱装置100によれば、実施例1と同様に、払出処理においても、紙幣判別部130は、第1記憶部181と第2記憶部182に記憶された透過画像を比較して、紙幣の搬送中に欠損が生じているか否かを判別する。欠損が生じている場合には、紙幣判別部130は、第1記憶部181に記憶された反射画像から、欠損領域と同じ形状を切り取って欠損領域画像を生成する。また、主制御部110は、生成された欠損領域画像と、紙幣取扱装置100内の紙片が残存している箇所を、ATM10の本体制御部11に通知する。よって、本実施例においても、第1実施例と同様の効果を奏する。
さらに、本実施例では、第1記憶部181には、あらかじめ記憶部180に記憶されている標準的な透過画像および反射画像のうち、利用者から払い出しを指示された金種の透過画像と反射画像とが選択されて記憶される。リサイクル庫161〜164に収納されている紙幣は、環流させることができる紙幣であると紙幣判別部130に判別された紙幣である。よって、標準的な透過画像と反射画像と、リサイクル庫161〜164に収納されている紙幣の透過画像と反射画像とはほぼ同じであると考えられる。そのため、リサイクル庫161〜164に収納されているすべての紙幣が記憶部180に記憶されていなくとも、紙幣判別部130は欠損領域画像の生成を行うことができる。よって、リサイクル庫161〜164に収納されている紙幣の枚数にかかわらず、払出処理においても、欠損領域画像の生成を行うことが可能となる。
C.変形例:
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成の一部について、他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。例えば、ATM10は、通帳処理部13を有していなくともよい。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体におくこともできる。
また、図中の制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えても良い。
C1.変形例1:
上述の種々の実施例では、本体制御部11は、主制御部110から受信した欠損領域画像や紙片の残留している箇所を示す情報を、操作表示部15に表示している。これに対し、欠損領域画像や紙片の残留している箇所を示す情報は、ATM10に接続されATM10の動作を監視する監視装置に表示してもよい。
C2.変形例2:
上述の種々の実施例では、ATM10の本体制御部11は、主制御部110から受信した欠損領域画像や紙片の残留している箇所を示す情報を、操作表示部15に表示している。これに対し、本発明は、複数のATMを備えるシステムとして実現することもできる。
図18は、欠損領域画像を生成可能な複数のATMと、監視装置50と、サーバ20を備える自動取引システム1000の構成を示す図である。ATM10a、10b、10cと、監視装置50と、サーバ20とは互いにネットワークNTを通じて通信可能である。ATM10a、10b、10cの本体制御部11a、11b、11cは、紙幣取扱装置100a、100b、100cの主制御部から欠損領域画像や紙片の残留している箇所を示す情報の通知を受けると、その情報を監視装置50とサーバ20とに送信する。監視装置50は、表示部51に欠損領域画像や紙片の残留している箇所を示す情報を表示する。サーバ20は、複数のATM10a、10b、10cから紙片の残留している箇所を示す情報の通知を受けて、サーバ20の内部記憶装置(図示しない)に記憶する。このような自動取引システム1000であれば、サーバ20とネットワークNTを介して接続されたATMの備える紙幣取扱装置において、欠損の生じる頻度の高い搬送路や機構を把握することができる。そのため、紙幣取扱装置の備える各機構のメンテナンスを適切に行うことができるので、紙幣取扱装置の信頼性を向上させることができる。
C3.変形例3:
上述の種々の実施例では、主制御部110は、欠損が生じた旨等の通知を、返却処理や収納処理や出金処理が終了した後に行っている。これに対し、主制御部110は、通知を行わずに取引を続行してもよい。また、主制御部110は、本体制御部11から要求があった場合や、所定のタイミングで、欠損が生じた旨等の通知を行ってもよい。
C4.変形例4:
上述の実施例2では、紙幣判別部130は、第1記憶部181と第2記憶部182に記憶された透過画像を比較して、紙幣の搬送中に欠損が生じたか否かを判別している。しかし、リサイクル庫に収納されている紙幣は、欠損が生じていない紙幣であるため、紙幣判別部130は、第2記憶部182に記憶された透過画像のみに基づいて、紙幣の搬送中に欠損が生じたか否かを判別してもよい。
C5.変形例5:
上述の実施例2では、紙幣判別部130は、払い出しされる金種の標準的な透過画像と反射画像とを180から選択して第1記憶部181に記憶している。これに対し、主制御部110は、それぞれのリサイクル庫161〜164に実際に収納されている紙幣の紙幣固有情報と透過画像と反射画像とを記憶部180に記憶しておいてもよい。払出処理が指示された場合に、紙幣判別部130は、払い出される金種の収納されているリサイクル庫161〜164に実際に収納されている紙幣の紙幣固有情報と透過画像と反射画像とを、第1記憶部181に記憶してもよい。
C6.変形例6:
上述の種々の実施例では、紙幣判別部130が、第1記憶部181と第2記憶部182とに記憶された紙幣固有情報と透過画像と反射画像とに基づいて、紙幣の折れの判別と、欠損領域画像の生成を行い、実行されている処理の内容に基づいて紙片の残留している箇所の判別を行っている。これに対し、紙幣の折れの判別と、欠損領域画像の生成と、紙片の残留している箇所の判別は、第1記憶部181と第2記憶部182とに記憶された紙幣固有情報と透過画像と反射画像とに基づいて、紙幣取扱装置100の主制御部110が行ってもよい。
C7.変形例7:
上述の種々の実施例では、ATM10における紙幣の搬送中に生ずる紙幣の欠損を判別して、欠損領域画像を生成し、表示する方法について示している。これに対し、本発明は、利用者により投入され、返却される紙葉類であれば、紙幣に限らず適用可能である。
10、10a、10b、10c…ATM
11、11a、11b、11c…本体制御部
12…紙幣入出金口
13…通帳処理部
14…カード・明細票処理部
15…操作表示部
20…サーバ
50…監視装置
51…表示部
100、100a、100b、100c…紙幣取扱装置
110…主制御部
121…シャッタ
122…ホッパ
123…リジェクトスタッカ
130…紙幣判別部
131…透過型センサ
132、133…反射型センサ
140…一時保管庫
150…偽券等回収庫
161〜164…リサイクル庫
165…真券回収庫
170…搬送機構
180…記憶部
181…第1記憶部
182…第2記憶部
183…第3記憶部
402、403、404…ローラ
600…紙幣
600r…折れ領域
602m、602ma、603m、603ma、604m、604ma、605m、605ma…表面の反射画像
602u、602ua、603u、603ua、604u、604ua、605u、605ua…裏面の反射画像
602t、602ta、603t、603ta、604t、604ta、605t、605ta…透過画像
602k、603k…形状
602r、603r…欠損領域画像
1000…自動取引システム
角部分…611、612、613、614、
M10、M11、M12、M20、M21、M22…情報
NT…ネットワーク
P1〜P19…搬送路
g1〜g9…ゲート
CS…筐体

Claims (7)

  1. 紙葉類取扱装置であって、
    紙葉類を投入または排出するための開口部と、
    前記紙葉類を搬送する搬送部と、
    反射型光学式センサと透過型光学式センサとを有し、前記反射型光学式センサによって前記紙葉類の反射画像を読みとり前記透過型光学式センサによって前記紙葉類の厚みを読み取ることで、投入または排出される前記紙葉類の搬送中に生じた前記紙葉類の欠損領域を検出し、前記欠損領域を表す画像を生成する検出部と、
    生成された前記欠損領域を表す画像を記憶する欠損領域記憶部と、を備え
    前記検出部は、
    読み取られた前記紙葉類の厚みに基づいて前記紙葉類の折れを検出し、読み取られた前記紙葉類の反射画像における画素値の変化量のピークに基づいて、前記折れの向きを検出し、
    前記紙葉類が第1の搬送方向への搬送によって前記検出部を通過した際に読み取られた前記紙葉類の反射画像及び厚みから前記折れの向きを検出し、前記紙葉類が前記第1の搬送方向と異なる第2の搬送方向への搬送によって前記検出部を通過した際に読み取られた前記紙葉類の反射画像及び厚みに基づいて前記折れに対応する箇所が欠損していることを検出した場合には、前記折れに対応する箇所の前記欠損領域を表す画像を生成する、
    紙葉類取扱装置。
  2. 請求項に記載の紙葉類取扱装置であって、
    前記紙葉類を一時的に保管する一時保管庫を更に備え、
    前記第1の搬送方向は、前記開口部から前記検出部を経由して前記一時保管庫へ向かう前記紙葉類を搬送する方向であり、
    前記第2の搬送方向は、前記一時保管庫から前記検出部を経由して前記開口部へ向かう前記紙葉類を搬送する方向である、紙葉類取扱装置。
  3. 請求項に記載の紙葉類取扱装置であって、
    前記紙葉類を一時的に保管する一時保管庫と、前記紙葉類が収納される収納庫と、を更に備え、
    前記第1の搬送方向は、前記開口部から前記検出部を経由して前記一時保管庫へ向かう前記紙葉類を搬送する方向であり、
    前記第2の搬送方向は、前記一時保管庫から前記検出部を経由して前記収納庫へ向かう前記紙葉類を搬送する方向である、紙葉類取扱装置。
  4. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の紙葉類取扱装置であって、
    前記紙葉類が収納される収納庫を更に備え、
    前記紙葉類は、前記収納庫から前記検出部を経由して前記開口部へ搬送される、紙葉類取扱装置。
  5. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の紙葉類取扱装置であって、
    前記欠損領域を表す画像を表示する表示部を更に備える、紙葉類取扱装置。
  6. 請求項5記載の紙葉類取扱装置であって、
    前記表示部は、前記紙葉類取扱装置内において前記欠損領域の画像に対応する紙葉類片が残存している箇所を表示する、紙葉類取扱装置。
  7. 紙葉類取扱装置による紙葉類の取扱方法であって、
    前記紙葉類取扱装置は、
    前記紙葉類を投入または排出するための開口部と、
    前記紙葉類を搬送する搬送部と、
    反射型光学式センサと透過型光学式センサとを有する検出部と、を備え、

    (a)前記反射型光学式センサによって前記紙葉類の反射画像を読みとり前記透過型光学式センサによって前記紙葉類の厚みを読み取ることで、投入または排出される前記紙葉類の搬送中に生じた前記紙葉類の欠損領域を検出し、前記欠損領域を表す画像を生成する工程と、
    (b)検出された前記欠損領域を表す画像を記憶する工程と、を備え、
    前記工程(a)では、
    読み取られた前記紙葉類の厚みに基づいて前記紙葉類の折れを検出し、読み取られた前記紙葉類の反射画像における画素値の変化量のピークに基づいて、前記折れの向きを検出し、
    前記紙葉類が第1の搬送方向への搬送によって前記検出部を通過した際に読み取られた前記紙葉類の反射画像及び厚みから前記折れの向きを検出し、前記紙葉類が前記第1の搬送方向と異なる第2の搬送方向への搬送によって前記検出部を通過した際に読み取られた前記紙葉類の反射画像及び厚みに基づいて前記折れに対応する箇所が欠損していることを検出した場合には、前記折れに対応する箇所の前記欠損領域を表す画像を生成する、紙葉類の取扱方法。
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