JP6004825B2 - コック - Google Patents

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Description

本発明は、飲料水や液状調味料等の注出に用いられるコックに関する。
本出願人の発明者は、ペットボトルの口部にエルボとコックを接続し、これをスタンドに逆立ち状態に保持し、コックのレバーを操作することでペットボトル内の飲料を注出できるようにした飲料サーバーを開発し、特許出願している(特許文献1参照)。この飲料サーバーのコックは、計量機能を有していなかったので、水やお湯で薄めて飲むもの、例えば焼酎やウイスキー、液状タイプの味噌等の調味料を注出するのに用いると、コックレバーの操作に応じて味がその都度濃くなったり薄くなったりする。
コックに計量機能を持たせたものとしては、例えば特許文献2に記載のものがある。このコックは、液体の流入口と流出口を有する定量カップと、定量カップ内に上下動可能に設けられ流入口と流出口を開閉する弁体を備え、弁体を下降させた状態で流出口が閉じると共に流入口が開いて定量カップ内に一定量の液体を溜まり、その後に弁体を上昇させると流入口が閉じて流出口が開放し、定量カップ内の液体が注出される構造となっている。
このコックは、弁体を上昇させたときに定量カップ内の液体が自重で流出口から落ちるが、注出する液体が味噌、マヨネーズ、ケチャップ、ソース等のようなどろどろのゲル状液体であると、定量カップ内に液体が残って注出量が少なくなったり、内部に液体が詰まって出にくくなったりするおそれがある。
20リットル入り飲料水パック、或いはペットボトルに充填されている飲料水等を容器より注出した際、飲料水等の注出に応じて容器内が真空になり、飲料水等が出にくくなることが知られている。この現象を防ぐために従来は、コックから容器内の底部付近まで達する空気導入管を差し入れ、この空気導入管を通じてコックから飲料水等が注出されるのに応じて容器内に空気が導入されるようにしており、そのために構造が複雑になると共にコックの接続作業が煩わしくなっていた。
特開2009−120221号公報 特開平7−218312号公報
本発明は以上に述べた実情に鑑み、液状味噌のようなどろどろのゲル状液体であっても安定して注出でき、更には一定量ずつ注出することも可能なコックの提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明によるコックは、コック本体と、コック本体に挿入した弁棒と、弁棒を上下動する操作レバーとを備え、コック本体は前傾して設けてあり、中間位置に液体流入口を、下端部に液体流出口を有し、弁棒は、下端部に液体流出口を塞ぐ弁体を備え、コック本体の前傾に平行して往復移動するものであり、コック本体は、上下方向の空室を有し、空室の下側を計量部とし、空室の上側を弁棒の中間部に取付けたシャッター部が収容されるシャッター部収容部としてあり、計量部は、下側に液体流出口を有すると共に、側方に液体流入口を有し、操作レバーにて弁棒を押し下げたとき、弁体が液体流出口から離れる一方、シャッター部がシャッター部収容部から計量部に降下して液体流入口を塞ぐことを特徴とする。
ここで「前傾」とは、液体の流路の下流側を前側とし、鉛直方向に対して前側に倒れるように傾斜していることをいう。
請求項記載の発明によるコックは、請求項記載の発明の構成に加え、シャッター部収容部とシャッター部の少なくとも一方に、シャッター部収容部とシャッター部との隙間を塞ぐパッキンを備えていることを特徴とする。
請求項記載の発明によるコックは、請求項1又は2記載の発明の構成に加え、シャッター部の下にスペーサーを配置することで、液体の注出量を調節可能としたことを特徴とする。
請求項記載の発明によるコックは、請求項1,2又は3記載の発明の構成に加え、液体流出口の前半分は円弧状に、後半分は真円軌跡より内側で弧状と成し、弁体が上昇して液体流出口を塞ぐ際に、弁体が後半分から当たるようにしたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によるコックは、コック本体を前傾したこと、及び弁棒をコック本体の前傾に平行して往復移動することにより、液体がコック本体内を流れ落ちやすくなる。その結果、液状味噌のようなどろどろのゲル状液体であっても安定して注出できる。
さらに、液体流出口から液体が流出するに従い、液体容器内で真空部が発生し、真空部が増大しても、液体と入れ替わりに空気がコック本体内を逆流して液体容器側にスムーズに流入する。その結果、液体容器やコックに空気導入管を別途設ける必要がない。
さらに、請求項1記載の発明によるコックは、操作レバーにて弁棒を押し下げたときに、弁体が液体流出口から離れる一方、シャッター部がシャッター部収容部から計量部に摺動降下して液体流入口を塞ぎ、且つ計量部内に溜まっていた液体を液体流出口へと押し出すため、液状味噌のようなどろどろのゲル状液体であっても、操作レバーを操作するたびに一定量ずつ注出できる。
請求項記載の発明によるコックは、シャッター部収容部とシャッター部の少なくとも一方に、シャッター部収容部とシャッター部との隙間を塞ぐパッキンを備えていることで、シャッター部が往復移動するのに伴って液体がコック本体とシャッター部の間に入り込んだり、液体がコック本体の上部から漏れたりするのを防止できる。パッキンは、シャッター部収容部とシャッター部の少なくとも一方に設けてあればよいが、両方に設けてあると液漏れを防ぐのにより効果的である。
請求項記載の発明によるコックは、シャッター部の下に厚さの異なるスペーサーを選択配置することで、液体の注出量を簡便に調節できる。
請求項記載の発明によるコックは、液体流出口の前半分は円弧状に、後半分は真円軌跡より内側で弧状と成し、弁体が上昇して液体流出口を塞ぐ際に、弁体が後半分から当たるようにしたことで、液体注出口に付着した液体のしずくを切って速やかに落下させる作用があり、液体流出口を塞いだ後における液体の滴下を防止できる。
本発明によるコックの第1実施形態を示す縦断面図である。 同コックの操作レバーを途中まで操作した状態を示す縦断面図である。 同コックの操作レバーを限界まで操作した状態を示す縦断面図である。 同コックの分解状態における縦断面図である。 本発明のコックを備えた液体注出装置の一部切欠き側面図である。 (a)は液体注出口の周辺拡大縦断面図であり、(b)は同底面図である。 弁棒による液体注出口の閉鎖状態を示す縦断面図である。 第1実施形態のコックの底面図である。 本発明によるコックの第2実施形態を示す縦断面図である。
先ず、本発明のコック10(以下、本コック10とする。)を備えた液体注出装置の一実施形態を図5に基づき説明すると、液体注出装置は、500ミリリットル入りペットボトルPにエルボ11を介して本コック10を接続し、これをスタンド12に逆立ち状態に立たせ、本コック10の操作レバー4を操作してペットボトルP内の液体Wを注出するものである。
ペットボトルPには、だし入りの液状タイプの味噌W(以下、液状味噌Wという)が充填されており、これを本コック10からお椀等の容器Eに注ぎ、お湯と好みで具を入れて混ぜることで、美味しい味噌汁が簡単に作れるものである。
液体注出装置に用いるエルボ11は、図5に示すように、アダプタ15を取付ける垂直管路14の下側に、垂直管路14より斜め下向きに屈曲傾斜した傾斜管路13を設け、傾斜管路13の先端側にコック接続部16を備え、コック接続部16の左右両側に略L字形の係合溝19を形成するものであり、アダプタ15にペットボトルPの口部が接続し、ペットボトルPに充填されている液状味噌Wを本コック10に導くものである。
エルボ11は更に、ペットボトルPの中心軸の延長線上に軸部17を垂設していると共に、傾斜管路13と垂直管路14の間にスタンド12への当接部18を円形鍔状に形成してある。
液体注出装置に用いるスタンド12は、上面にペットボトルPを受け入れる凹部20を形成すると共に、前面側から中心部に達する切欠部21を形成して、エルボ11の収納空間を構成してある。
凹部20の底面には、エルボ11の当接部18を受ける座部22が設けてあり、座部22の下方の中心位置にはエルボ11の軸部17が差し込まれる竪穴23が設けてある。
このように、エルボ11の当接部18をスタンド12の座部22で受けると共に、座部22の下方の離間位置でエルボ11の軸部17を竪穴23に差込んで保持することにより、ペットボトルPを常にスタンド12の中心に垂直に安定して保持することができる。スタンド12にはカバー24が被せられ、エルボ11やアダプタ15がカバー24で隠れている。
次に、本発明によるコックの実施形態を図面に基づいて説明すると、本コック10は、図1に示すように、中間部にエルボ11に接続する接続管29を設け、上側に本体キャップ26を取付け、本体キャップ26とコック本体1の中心に弁棒3を跨って挿入し、コック本体1の後側上部に連結して弁棒3の操作レバー4を備え、弁棒3は中間部にシャッター部8を、下端部に弁体7を備え、コイルバネ28により引き上げ方向に付勢されている。
コック本体1と本体キャップ26と弁棒3とシャッター部8と操作レバー4は硬質プラスチック製であり、弁体7はシリコンゴム製であり、コイルバネ28はステンレス製である。
コック本体1は、鉛直方向に対して前傾角度θ=10°で傾斜し、弁棒3はコック本体1の前傾に平行して往復移動する。
コック本体1は、上下に貫通する円柱状の空室を前傾して備え、空室の下側を計量部2と成し、空室の上側をシャッター部8が収容されるシャッター部収容部25としてある。計量部2の容積(大きさ)は、一回分の液状味噌Wの注出量、例えば9グラムに合わせて設けてある。
計量部2は、底部の中心に液体流出口5が形成してあり、後側の側面に液体流入口6が形成され、液体流入口6より斜め上向きにエルボ11と接続するための接続管29を設けてある。このようにコック本体1は、接続管29を傾斜して設ける一方、計量部2もコック本体1や弁棒3と共に前傾するため、液状味噌Wの流下方向が全体的に下降傾斜することになる。
接続管29の先端部にはエルボ11への差込部30を備え、差込部30の左右両側に円形断面の突起31が設けてある(図5参照)。
本コック10をエルボ11と接続する場合、先ず突起31をエルボ11の係合溝19に係合させながら差込部30をエルボ11のコック接続部16に差込み、その後本コック10を少しねじって突起31を係合溝19の先端部に係止させることで、本コック10がエルボ11から抜けないように固定される。
シャッター部収容部25は、内径がシャッター部8の外径よりも僅かに大きいに円筒状に設けられ、その内周部には円筒状のリング47が設けてある。
本体キャップ26は、コック本体1の上部に、ネジ32により着脱自在に取付け、上方に向けて開口しているシャッター部収容部25を塞ぐものである。
液体流出口5は、図6(a)に示すように、前傾するコック本体1の中心線に直交して設けられているため、後側から前側に向けて下降傾斜し、且つ図6(b)に示すように、液体流出口5の前半分5aは円弧状を、後半分5bは真円軌跡よりも内側で弧状を成し、前後方向につぶれた楕円形状に形成されており、よって液体流出口5は前縁よりも後縁の方が弁棒3の中心に近くなっている。
さらに、液体流出口5の前側端部の下面側には突起48が設けてある。
コック本体1は、液体流出口5を外側から塞ぐ出口キャップ49を備えている。出口キャップ49は、図5,8に示すように、垂直軸50に上方から差し込んで取付けてあり、垂直軸50を支点として水平回動自在となっている。
本コック10より液状味噌Wを注出するときには、前もって出口キャップ49を図8中に仮想線で示すように液体流出口5から外れるように横に水平旋回し、本コック10を長時間使用しないときは液体流出口5の下方に位置させて、万が一液体流出口5から液状味噌Wが漏れたときにこれを受け止める。出口キャップ49が汚れたときは、横に水平旋回してから上方に持ち上げれば簡単に取り外すことができ、容易に洗浄できる。
シャッター部収容部25の下部には、図1に示すように、シャッター部8の外周に摺接する下パッキン46を備えている。下パッキン46は、弾力性と滑り性に優れた合成樹脂、例えば発泡ポリエチレン、シリコン等で形成したものであり、上方から筒状のリング47を介して押圧されて内周側に膨らんだ状態で設置され、シャッター部8の外周に密着して液状味噌Wがリング47とシャッター部8の間に浸入するのを阻止する。
シャッター部8は、有底筒状のシャッター部本体38と、シャッター部本体38の開口部に捩じ込んで取付けた蓋体39と、シャッター部本体38の上端と蓋体39の間に介在させた上パッキン41とで構成されている。上パッキン41は、下パッキン46と共通した弾力性と滑り性に優れたものとなっており、蓋体39で押圧することで外周側に膨らんだ状態で設置され、リング47の内周に密着してシャッター部8の上側に液状味噌Wが漏れるのを阻止する。なお、下パッキン46だけでも液状味噌Wが上方から漏れるのを防ぐことができ、上パッキン41は省略することができる。
弁棒3は、図1に示すように、上端部にエンドキャップ33を、中間部にシャッター部8を、下端部に弁体7を取付け、エンドキャップ33と本体キャップ26の間に配置されるコイルバネ28によって、弁棒3を押し上げる方向に付勢している。
弁体7は、下側向きに拡大するラッパ形状を成しており、その上側斜面7aが液体流出口5に密着して液体流出口5を塞いでいる。
弁棒3はコック本体1と共に前傾している関係で、シャッター部下面8aは液体流入口6側が高くなるように水平面に対して10°傾いている。
操作レバー4は、図1に示すように、後側向きに延長した端部に水平軸43を備え、水平軸43をコック本体1のフック部44に係止し、水平軸43を支点として上下方向に揺動自在となる。操作レバー4の中間部には、弁棒3のエンドキャップ33を押圧する押圧部45を有しており、押圧部45の下面は円弧状に滑らかにくぼんだ凹曲面となっている。
次に、本コック10の操作方法を説明する。図1に示すように、操作レバー4の開放状態(手指を離した状態)では、弁棒3はコイルバネ28の力で押し上げられ、弁棒3下端部に取付けた弁体7が液体流出口5を塞いでおり、シャッター部8はコック本体1のシャッター部収容部25に位置し、液体流入口6が開口しているので、ペットボトルPから計量部2内に液状味噌Wが流入し、計量部2に一定量の液状味噌Wが溜まっている。
図2に示すように、操作レバー4の前部に手指を掛けて下向きに押すと、弁棒3が操作レバー4の押圧部45に押されて下降し、これにより弁棒3下端の弁体7が液体流出口5から離れると共にシャッター部8が下降し、液体流出口5より計量部2内に溜まっていた液状味噌Wが注出される。
液状味噌Wが注出されるのに伴い、液体流出口5より計量部2内に空気Aが逆流し、その空気Aはシャッター部下面8aが液体流入口6側が高くなるように傾斜しているために、シャッター部下面8aを伝って液体流入口6へと抜け、接続管29とエルボ11内を通ってペットボトルP内へと流入する。
図3に示すように、操作レバー4を一番下まで押し下げると、シャッター部8が計量部2の底面付近まで下降し、液体流入口6がシャッター部8の側面で塞がれ、最終的に液体流出口5もシャッター部8の底面で塞がれる。これにより計量部2内にあった液状味噌Wが液体流出口5より残らず注出される。
その後、操作レバー4から手指を離すと、弁棒3がコイルバネ28の弾発力で押し上げられ、液体流出口5が弁棒3下端の弁体7で塞がれる。このとき、液体流出口5が傾斜し、且つ前縁よりも後縁の方が弁棒3の中心に近くなっているため、図7に示すように、液体流出口5の高い方、すなわち後側から先に弁体7が当たり、その後に全体が塞がれる。これにより、液体注出口5に付着した液状味噌Wの滴を切って速やかに落下させる作用があり、さらに液体流出口5の前側の端部の下面側に設けた突起48も液状味噌Wの滴切りを容易にするため、液体流出口5が弁体7で塞がれた後における液状味噌Wの滴下を防ぐことができる。
またシャッター部8は、図1に示すように、計量部2の上方のシャッター部収容部25に移動して液体流入口6が開くため、計量部2に一定量の液状味噌Wが溜まる。このときの動作をより詳しく説明すると、シャッター部8が上昇する際、液体流出口5より計量部2内に空気が吸い込まれ、その空気はシャッター部下面8aを伝って液体流入口6へと抜け、接続管29とエルボ11内を通ってペットボトルP内に流入し、その空気と入れ替わりに液状味噌WがペットボトルPからエルボ11と接続管29を通じて計量部2に流入する。操作レバー4から手指を離してから液体流出口5が弁体7で塞がれるまでの間はほんの一瞬であり、且つ上記のように液体流入口5から計量部2内に空気が吸い込まれるため、この間に液体流出口5から液状味噌Wが流出することはない。
以上の操作を繰り返すことで、液状味噌Wを一定量ずつ注出できる。本コック10の実施形態では、一回の操作レバー4の操作で9グラムの液状味噌Wが注出され、この液状味噌Wの量は小さい紙コップ1杯の味噌汁を作るのに適当な量である。お椀のような大きい容器の場合は、操作レバー4を2回操作して18グラムの液状味噌Wを注出すればよい。
以上に述べたように本コック10は、操作レバー4を操作して弁棒3を押し下げたときに、弁体7が液体流出口5から離れ、且つシャッター部8が計量部2に位置して液体流入口6を塞ぐと共に、計量部2内の液状味噌Wを液体流出口5へと押し出すため、液状味噌Wのようなどろどろのゲル状液体であっても安定して定量注出できる。さらに本コック10は、弁棒3を前傾に設けたことで、シャッター部下面8aが液体流入口6側が高くなるように傾斜するため、液状味噌Wが液体流出口5から流出するのに伴って計量部2内に流入した空気Aが、シャッター部下面8aを伝って液体流入口6へと抜ける結果、計量部2内に空気Aが溜まらず、注出量が安定する。また本コック10は、液体流出口5が空気Aの入口を兼ねており、空気Aがコック本体1内を逆流してペットボトルP側に抜けるため、ペットボトルPに空気を導入するための空気導入管を別途設ける必要がなく、その分、構造を簡単にできると共に、本コック10を接続する作業が容易になる。
また本コック10は、図4に示すように、操作レバー4と本体キャップ26をコック本体1から外し、弁棒3を上方に引き抜くことで、簡単に部品ごとに分解し、洗浄することができる。組立てる際は、分解するときと逆の手順で行う。このように本コック10は、部品ごとに容易に分解し、洗浄することができるので、衛生的である。
図9は、本発明のコックの第2実施形態を示している。第2実施形態のコック10は、弁棒3のシャッター部8の下方に隣接してスペーサー9を取付けている。それ以外の点は第1実施形態のものと同じである。
このようにシャッター部8の下にスペーサー9を取付けると、計量部2の容積がスペーサー9の分だけ狭くなるので、注出される液状味噌Wの量が第1実施形態のものより少なくなる。
このように、スペーサー9を着脱したり、大きさ(厚さ)の違うスペーサー9に交換することで、注出される液状味噌Wの量を簡便に調節することができる。
本発明のコックは、以上に述べた実施形態に限定されない。例えば、コック本体1の前傾角度θは、5〜15°の範囲で変更可能であるし、コック本体1の内部構造等は、特に上パッキン41と下パッキン46の保持構造は適宜変更することができる。液体流出口5の形状は、必ずしも実施形態のような偏心した形状でなくてもよく、弁棒の中心と同心の平面視円形であってもよい。本発明のコックは、ペットボトル入りの液状味噌の注出に限らず、ケチャップ、マヨネーズ、ソース、ヨーグルト等を注出するのにも好適である。また、そのようなどろどろのゲル状液体だけでなく、焼酎やウイスキー等のお酒や飲料等を注出するのに用いることもできる。さらに本発明のコックは、液体を一定量ずつ注出するものだけでなく、液体を連続的に注出するもの、計量部2とシャッター部8を省略したものにも応用できる。
1 コック本体
2 計量部
3 弁棒
4 操作レバー
5 液体流出口、5a 前半分、5b 後半分
6 液体流入口
7 弁体、7a 斜面
8 シャッター部、8a シャッター部下面
9 スペーサー
10 コック
11 エルボ
12 スタンド
13 傾斜管路
14 垂直管路
15 アダプタ
16 コック接続部
17 軸部
18 当接部
19 係合溝
20 凹部
21 切欠部
22 座部
23 竪穴
24 カバー
25 シャッター部収容部
26 本体キャップ、49 出口キャップ
28 コイルバネ
29 接続管
30 差込部
31 突起
32 ネジ
33 エンドキャップ
38 シャッター部本体
39 蓋体
41 上パッキン、46 下パッキン
43 水平軸
44 フック部
45 押圧部
47 リング
48 突起
50 垂直軸
W 液状味噌(液体)
E 容器
P ペットボトル(液体容器)
A 空気
θ コック本体の前傾角度

Claims (4)

  1. コック本体と、コック本体に挿入した弁棒と、弁棒を上下動する操作レバーとを備え、コック本体は前傾して設けてあり、中間位置に液体流入口を、下端部に液体流出口を有し、弁棒は、下端部に液体流出口を塞ぐ弁体を備え、コック本体の前傾に平行して往復移動するものであり、コック本体は、上下方向の空室を有し、空室の下側を計量部とし、空室の上側を弁棒の中間部に取付けたシャッター部が収容されるシャッター部収容部としてあり、計量部は、下側に液体流出口を有すると共に、側方に液体流入口を有し、操作レバーにて弁棒を押し下げたとき、弁体が液体流出口から離れる一方、シャッター部がシャッター部収容部から計量部に降下して液体流入口を塞ぐことを特徴とするコック。
  2. シャッター部収容部とシャッター部の少なくとも一方に、シャッター部収容部とシャッター部との隙間を塞ぐパッキンを備えていることを特徴とする請求項記載のコック。
  3. シャッター部の下にスペーサーを配置することで、液体の注出量を調節可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載のコック。
  4. 液体流出口の前半分は円弧状に、後半分は真円軌跡より内側で弧状と成し、弁体が上昇して液体流出口を塞ぐ際に、弁体が後半分から当たるようにしたことを特徴とする請求項1,2又は3記載のコック。
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