JP3139066U - 飲料サーバー - Google Patents
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Abstract
【課題】ペットボトルを簡便に且つ安定してセットすることができ、注出するときには脈動を抑え、コックから飲料が漏れることのない飲料サーバーの提供。
【解決手段】ペットボトル1を逆立ち状態にスタンド5で保持する飲料サーバーであって、一端部にペットボトルの口部2が捩じ込まれるエルボ3と、エルボの他端部に接続したコック4と、スタンド5とを備え、エルボは、ペットボトルの口部2との接続部23の中心軸Cの延長線上に垂下して設けた軸部6と、軸部の上方に位置する当接部7とを有し、スタンド5は、エルボの軸部6が上方から差し込まれる縦穴8と、エルボの当接部7を受ける受座部9とを有している。コック4には空気孔12が形成され、空気孔12と連通してペットボトル内に空気を送り込む空気導入管13が取付けてあり、空気導入管13の先端部には空気導入管内に飲料が流入するのを防ぐ逆止弁14が取付けてある。
【選択図】図1
【解決手段】ペットボトル1を逆立ち状態にスタンド5で保持する飲料サーバーであって、一端部にペットボトルの口部2が捩じ込まれるエルボ3と、エルボの他端部に接続したコック4と、スタンド5とを備え、エルボは、ペットボトルの口部2との接続部23の中心軸Cの延長線上に垂下して設けた軸部6と、軸部の上方に位置する当接部7とを有し、スタンド5は、エルボの軸部6が上方から差し込まれる縦穴8と、エルボの当接部7を受ける受座部9とを有している。コック4には空気孔12が形成され、空気孔12と連通してペットボトル内に空気を送り込む空気導入管13が取付けてあり、空気導入管13の先端部には空気導入管内に飲料が流入するのを防ぐ逆止弁14が取付けてある。
【選択図】図1
Description
本考案は、ペットボトルを利用する飲料サーバーに関する。
特許文献1には、ペットボトルの口部に調整弁を取付け、ペットボトルを上下逆さまにしてその口部を受具の孔に差し込んで立たせ、受具に取付けた取手の上下動により調整弁を開閉して飲料を注出する飲料サーバーが記載されている。
ペットボトルは、様々な形状・大きさのものがあり、単にその口部側を孔に差し込んだだけでは姿勢が安定せず、傾いたり倒れたりするおそれがある。また、前記調整弁には空気穴が設けられ、空気穴と連通してパイプが取付けてある。この空気穴とパイプは、飲料を注出するときにペットボトル内の飲料中に空気を送り込み、飲料が脈動することなくスムーズに注出口から注出されるようにする働きがある。しかし、注出口が塞がれているときにパイプ内に飲料が流入し、空気穴から飲料が漏れるおそれがある。
特開2003−104496号公報
ペットボトルは、様々な形状・大きさのものがあり、単にその口部側を孔に差し込んだだけでは姿勢が安定せず、傾いたり倒れたりするおそれがある。また、前記調整弁には空気穴が設けられ、空気穴と連通してパイプが取付けてある。この空気穴とパイプは、飲料を注出するときにペットボトル内の飲料中に空気を送り込み、飲料が脈動することなくスムーズに注出口から注出されるようにする働きがある。しかし、注出口が塞がれているときにパイプ内に飲料が流入し、空気穴から飲料が漏れるおそれがある。
本考案は以上に述べた実情に鑑み、ペットボトルを簡便に且つ安定してセットすることができ、且つ飲料を注出するときには脈動を抑えてスムーズに注出することができ、しかもコックから飲料が漏れることのない飲料サーバーの提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の考案は、ペットボトルを逆立ち状態にスタンドで保持して飲料を注出する飲料サーバーであって、一端部にペットボトルの口部が捩じ込まれるエルボと、エルボの他端部に接続したコックと、スタンドとを備え、エルボは、ペットボトルの口部との接続部の中心軸の延長線上に垂下して設けた軸部と、軸部の上方に位置する当接部とを有し、スタンドは、エルボの軸部が上方から差し込まれる縦穴と、エルボの当接部を受ける受座部とを有していることを特徴とする。
請求項2記載の考案による飲料サーバーは、請求項1記載の考案の構成に加え、スタンドは、コックを受けるコック受け部を有していることを特徴とする。
請求項3記載の考案による飲料サーバーは、請求項1又は2記載の考案の構成に加え、エルボは、ペットボトルとの接続部にペットボトル表面に生じた結露水の受け部を設けてあることを特徴とする。
請求項4記載の考案による飲料サーバーは、請求項1〜3記載の考案の構成に加え、スタンドは、縦穴の下方に結露水を受ける受け皿を有していることを特徴とする。
請求項5記載の考案による飲料サーバーは、請求項1〜4記載の構成に加え、コックは、空気孔を有すると共に、ペットボトル内に空気を送り込む空気導入管を空気孔と連通して設けてあり、空気導入管の先端部に飲料が空気導入管内に流入するのを防ぐ逆止弁を備えていることを特徴とする。
請求項6記載の考案による飲料サーバーは、請求項5記載の考案の構成に加え、逆止弁は、一端部側に空気導入管の接続部を有し他端部側に弁体着座部を有する基部と、基部に被せて弁体収容空間を形成する弁ケースと、弁体収容空間に離脱不能に収容した弁体とを備え、弁体は弁体収容空間内で弁体着座部に対して接近離間する方向に移動可能であり、コックが閉じている間は飲料の圧力により弁体着座部に着座して空気導入管への飲料の流入を防ぎ、コックが開いている間はコックの空気孔から空気導入管に空気が吸い込まれるのに伴って弁体着座部から離れることを特徴とする。
請求項7記載の考案による飲料サーバーは、請求項1〜4記載の構成に加え、コックは、空気孔を有すると共に、ペットボトル内に空気を送り込む空気導入管を空気孔と連通して設けてあり、空気孔を開閉する蓋を備えていることを特徴とする。
請求項1記載の考案による飲料サーバーは、エルボの一端部にペットボトルの口部を捩じ込み、エルボの他端部にコックを取付け、ペットボトルを上下逆さまにしてエルボの軸部をスタンドの縦穴に上方より差し込み、エルボの当接部をスタンドの受座部に当接させることにより、ペットボトルを簡便にセットすることができ、しかもペットボトルの形状や大きさに係わらず垂直な逆立ち状態で安定して保持できる。飲料を飲み残したときは、ペットボトルをスタンドから上方に引き抜き、エルボとコックを付けたまま冷蔵庫で保管することができる。
請求項2記載の考案による飲料サーバーは、スタンドにコックを受けるコック受け部を有していることで、ペットボトルの支持の安定性がより一層高められる。
請求項3記載の考案による飲料サーバーは、エルボのペットボトルとの接続部にペットボトル表面に生じた結露水の受け部を設けてあるので、エルボより下に結露水が伝うのを防止できる。
請求項4記載の考案による飲料サーバーは、スタンドの縦穴の下方に結露水を受ける受け皿を有しているので、飲料サーバーを置いたテーブル等が結露水によって濡れるのを防止できる。
請求項5記載の考案による飲料サーバーは、コックを開いて飲料を注出するときに、コックの空気孔から空気導入管を通ってペットボトル内に空気が流れ込むので、コックの注出口から飲料を脈動することなくスムーズに注出することができ、また、空気導入管の先端部に逆止弁を備えているので、空気導入管内に飲料が流入することがなく、コックの空気孔から飲料が漏れることがない。
請求項6記載の考案によれば、簡易な構成の逆止弁により空気導入管への飲料の流入を確実に防止できる。
請求項7記載の考案による飲料サーバーは、コックの空気孔を蓋で塞いでおくことで、空気導入管内に飲料が流入するのを確実に防止できる。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本考案の飲料サーバーの一実施形態を示す縦断面図であり、図2は分解斜視図である。本飲料サーバーは、飲料入りペットボトル1の口部2にエルボ3を介してコック4を接続し、スタンド5に逆立ち状態で立たせてコック4から飲料を注出するものである。
エルボ3は、図1に示すように、飲料を導く管路22が上方のペットボトル1から飲料サーバー正面側の斜め下向きに曲がった形で形成され、上向きの開口部にはペットボトルの口部2との接続部23が形成してあり、他方の開口部にはコック4との接続部24が形成してある。ペットボトルとの接続部23には、ペットボトルの口部2のネジと螺合する雌ネジ部25が形成してあると共に、ペットボトルの口部2の端面と密着するようにパッキン26を取付けてある。さらに接続部23の雌ネジ部25の上方には、ペットボトル1表面に生じた結露水31aの受け部32が、ペットボトルの口部2の根元部分を収容するようにカップ状に形成してある。
コック4との接続部24には、左右両側にL字形の係合溝27が形成してあると共に、コックの差込部28の端面が密着するパッキン29を取付けてある。
さらに本エルボ3は、ペットボトルの口部2との接続部23の中心軸C(ペットボトル1の中心軸と一致する)の延長線上に、軸部6が下方に垂下して設けてある。軸部6は、図3に示すように、断面形状が十字形となっており、軸部6の下端部はアール状に形成してある。また、ペットボトルの口部2との接続部23の下部には、スタンド5への当接部7が円形の鍔状に形成してある。当接部7は、軸部6と中心が一致し、軸部6から上方に離間した位置にある。
コック4との接続部24には、左右両側にL字形の係合溝27が形成してあると共に、コックの差込部28の端面が密着するパッキン29を取付けてある。
さらに本エルボ3は、ペットボトルの口部2との接続部23の中心軸C(ペットボトル1の中心軸と一致する)の延長線上に、軸部6が下方に垂下して設けてある。軸部6は、図3に示すように、断面形状が十字形となっており、軸部6の下端部はアール状に形成してある。また、ペットボトルの口部2との接続部23の下部には、スタンド5への当接部7が円形の鍔状に形成してある。当接部7は、軸部6と中心が一致し、軸部6から上方に離間した位置にある。
スタンド5は、図1,2に示すように、ペットボトル1を支持する支持部材5aをベース部材5bの上に嵌合状態に重ねて構成してある。スタンド5は略円柱状に形成され、ベース部材5bの下部が外周側に拡がっている。支持部材5aは、上面に略すり鉢状の凹部29を形成すると共に前面側に上方から切り欠き部30を形成して、エルボ3の収納空間を構成してある。凹部29の底面には、図4に示すように、エルボの当接部7を受ける受座部9が円形に設けてあり、受座部9の下方の中心位置にはエルボの軸部6を差し込む縦穴8が貫通して設けてある。切り欠き部30の底面には、結露水の水抜き孔33が形成してあると共に、水抜き穴33の前方に起立壁54が設けてあり、起立壁54でコック4の下部側を受けている。このように、エルボの当接部7を受座部9で受けると共に、軸部6を縦穴8に差し込むことにより、ペットボトル5を常にスタンド5の中心に垂直に安定して保持することができる。起立壁54は、ペットボトル1の支持の安定性を一層高めると共に、結露水をせき止める働きがある。
ベース部材5bは、上面に結露水の受け皿10を設けてある。ペットボトル1の表面に生じた結露水31aは、エルボ3上端部に設けた結露水の受け部32にいったん溜まるが、受け部32から溢れた結露水31bはエルボ3の軸部6を伝って縦穴8から流下し、受け皿10に溜まる。エルボ3のコック4側に伝った結露水も、支持部材5aの切り欠き部30の底面に形成された水抜き孔33から受け皿10に落ちる。そのため、飲料サーバーを設置しているテーブルが結露水で濡れることがない。ベース部材5bの前面部には、グラス置き台34を設けてある。
コック4は、図6(b)に示すように、内部に弁棒35がバネ36で下向きに付勢して上下動可能に設けてあり、通常は弁棒35の先端部に取付けたシリコンゴム製の栓体37で飲料注出口38の入口を塞いでいる。弁棒35は、上端部に形成したフック部39を操作レバー40の下部に形成した横軸41に引っ掛けてあり、図8に示すように、操作レバー40を前側に倒すことで弁棒35が上方に持ち上がり、飲料注出口38が開いて飲料が注出される。なお操作レバー40は、左右の側板42の下側のコーナー部43a,43bが、一方がアール状、他方が直角状に形成してあり、図8に示すように、アール状のコーナー部43aを上蓋44上面に押付けるようにして倒したときには、操作レバー40から手を離すとバネ36の付勢力によりコック4が自動的に閉じ、図9に示すように、操作レバー40と弁棒35を180°回転した上で、直角状のコーナー部43b側を上蓋44上面に押付けるようにして倒したときには、操作レバー40を倒した状態に固定して飲料を連続注出できる。また本コック4は、図10に示すように、コック本体45にネジで取付けられている上蓋44を外し、弁棒35を手で押し上げながら操作レバー40をフック部39から外し、弁棒35を上蓋44から下方に抜き取ることにより、部品ごとに容易に分解することができ、そのためこまめに分解洗浄して衛生的に使用できる。
コック4には、エルボ3と接続するための接続管11が、飲料注出口38と連通して斜め上向きに設けてある。接続管38の先端部には、図6(a)に示すように、エルボ3の接続部24に差し込む差込部28が形成してあり、差込部28の左右両側に円形断面の突起46が形成してある。コック4をエルボ3と接続するときは、突起46が係合溝27に係合するように差込部28をエルボ3の接続部24に差し込んだ上で、コック4を少しねじって突起46を係合溝27の先端部に係止させることで、差込部28がエルボ3の接続部24に固定される。このようにコック4は、エルボ3への取付け取外しが簡単に行え、しかも取付け状態では常にまっすぐ縦向きになる。
コック4の接続管11の側面には、図6(a)と図7に示すように、空気孔12が円筒状に突出して形成してある。また接続管11の内部には、空気孔12と連通して空気導入管差込部47が形成してあり、空気導入管差込部47に空気導入管13を差し込んで取付けてある。空気導入管13は、可撓性を有する樹脂チューブよりなり、図1に示すように、エルボ3内を挿通してペットボトル1内部に差し込んである。
また空気孔12には、着脱自在な蓋15を備えている。蓋15は、空気孔12の周りに引っ掛けるリング部48と、蓋15とリング部48を繋ぐ紐状部49とがシリコンゴムで一体に形成してあり、蓋15を外したときに蓋15を紛失しないようになっている。蓋15は、図5(b)に示すように、コック4の取付け時に空気導入管13をペットボトル1の飲料中に差し入れる際に、安全のために空気孔12を塞いでおくためのもので、飲料を注出する際には外しておく。
また空気孔12には、着脱自在な蓋15を備えている。蓋15は、空気孔12の周りに引っ掛けるリング部48と、蓋15とリング部48を繋ぐ紐状部49とがシリコンゴムで一体に形成してあり、蓋15を外したときに蓋15を紛失しないようになっている。蓋15は、図5(b)に示すように、コック4の取付け時に空気導入管13をペットボトル1の飲料中に差し入れる際に、安全のために空気孔12を塞いでおくためのもので、飲料を注出する際には外しておく。
空気導入管13の先端部には、空気導入管13内に飲料が流入するのを防止する逆止弁14を取付けてある。逆止弁14は、図11に示すように、下部側に空気導入管13が差し込まれる接続部16を有し上端部に弁体着座部18が取付けられた基部19と、基部19に上方から被せて弁体収容空間20を形成する弁ケース21と、弁体収容空間内20に離脱不能に収容した弁体17とで構成している。基部19と弁ケース21と弁体17は樹脂で形成してあり、弁体着座部18はシリコンゴムで形成してある。弁ケース21は、上面に空気出口50が形成してあり、空気出口50の裏側にはリブ51を設けてあり、弁体17が浮き上がったときに空気出口50が弁体17で塞がれないようにしている。弁体17は、下部側が半球状で上面が平坦な弾丸形状に形成され、弁体収容空間20内で弁体着座部18に対して接近離間する方向(図11の上下方向)に1mm程度移動可能となっている。
コック4が閉じている間は、図11(a)に示すように、弁体17はペットボトル内の飲料52の圧力により弁体着座部18に押付けられており、これにより飲料が空気導入管13内に流入するのを防いでいる。空気導入管13内に飲料が流入しなければ、コック4の空気孔12から飲料が漏れることもない。コック4が開いて飲料注出口38から飲料が注出されると、コック4の空気孔12から空気導入管13内に空気が吸い込まれるため、図11(b)に示すように、弁体17は空気圧により浮き上がって弁体着座部18から離れ、よって空気出口50から空気53が飲料52中に放出される。このように飲料注出時に空気孔12と空気導入管13によりペットボトル1内に空気を送り込むことで、ペットボトル1内の飲料と空気の置換が行われるため、コック4の飲料注出口38から飲料を脈動することなくスムーズに注出できる。
コック4が閉じている間は、図11(a)に示すように、弁体17はペットボトル内の飲料52の圧力により弁体着座部18に押付けられており、これにより飲料が空気導入管13内に流入するのを防いでいる。空気導入管13内に飲料が流入しなければ、コック4の空気孔12から飲料が漏れることもない。コック4が開いて飲料注出口38から飲料が注出されると、コック4の空気孔12から空気導入管13内に空気が吸い込まれるため、図11(b)に示すように、弁体17は空気圧により浮き上がって弁体着座部18から離れ、よって空気出口50から空気53が飲料52中に放出される。このように飲料注出時に空気孔12と空気導入管13によりペットボトル1内に空気を送り込むことで、ペットボトル1内の飲料と空気の置換が行われるため、コック4の飲料注出口38から飲料を脈動することなくスムーズに注出できる。
コック4をエルボ3に取付ける際には、図5(b)に示すように、逆止弁14は上下逆向きの状態でペットボトル1の飲料中に差し込まれるが、弁体17が弁体着座部18に押付けられるまでの僅かな間に、空気導入管13中に飲料が流入するおそれがある。このとき、コック4の空気孔12が蓋15で塞がれていることで、空気導入管13内に閉じ込められた空気により空気導入管13内に飲料が流入するのを防止できる。
なお、上述のようにコック4の空気孔12を蓋15で塞いでおけば、空気導入管13の先端部に逆止弁14を設けていなくても、空気導入管13内に飲料が流入しない。
なお、上述のようにコック4の空気孔12を蓋15で塞いでおけば、空気導入管13の先端部に逆止弁14を設けていなくても、空気導入管13内に飲料が流入しない。
図12は、逆止弁14の他の実施形態を示している。この逆止弁14はシリコンゴムにより一体形成され、下部側に空気導入管13の差込部14aを有し、上端部14bが平たい口ばし状に形成され、その端面に空気出口50が細い切れ目状に形成してある。この逆止弁14は、コック4が閉じた状態のときには、図12(a)に示すように、くちばし状の上端部14bに飲料52の圧力Pが掛かることで空気出口50が閉じており、したがって飲料52が空気導入管13内に流入することがない。コック4を開いたときには、図12(b)に示すように、コック4の空気孔12から空気導入管13内に空気が吸い込まれるため、その空気圧により空気出口50が弾性変形して開いて、空気53を飲料中に放出する。この形態の逆止弁14を用いたときには、コック4の取付時に空気孔12を蓋15で塞いでおかなくても空気導入管13に飲料が流入することがなく、したがって蓋15は不要となる。
本飲料サーバーの使用方法を説明すると、まず図5(a)に示すように、ペットボトル1の口部2のキャップを外した上で、エルボ3を回しながら雌ネジ部25にペットボトルの口部2を捩じ込んでエルボ3を取付ける。次に図5(b)に示すように、空気導入管13をエルボ3に挿通してペットボトル1内に差し入れながら、コック4の差込部28をエルボ3のもう一方の接続部24に突起46をL字形の係合溝27に係合して取付ける。その後、図2に示すように、ペットボトル1を上下逆さまにして持ち、エルボ3の軸部6をスタンド5の縦穴8に差し込んでセットする。このように本飲料サーバーは、ペットボトル1を誰にでも簡単にセットすることができ、しかもエルボ3の軸部6がスタンド5の縦穴8と嵌合し且つエルボ3の当接部7をスタンド5の受座部9で受けているため、大きなペットボトル1でもぐらつくことなく垂直に安定して支持できる。あとは、スタンド5のグラス置き台34にグラスを置き、コック4の操作レバー40を操作して飲料を簡便に注出できる。スタンド5の切り欠き部30の底面に設けた起立壁54でコック4の下部を受けていることで、コック4の操作レバー40を操作して飲料を注出するときでも、ペットボトル1が手前側に倒れようとするのを防止できる。エルボ3からコック4までの飲料の流路が斜め下向きに設けてあるため、ペットボトル1内の飲料を一滴も残すことなくコック4から注出できる。ペットボトル1の飲料を飲み残したときには、ペットボトル1をスタンド5から引き抜き、エルボ3とコック4が付いたままで冷蔵庫に保管し、必要なときに冷蔵庫から出してすぐにスタンド5にセットできるので、非常に便利である。ペットボトル1の口部2の形状は、ペットボトル1の形や大きさによらず共通化されているので、本飲料サーバーはあらゆるペットボトルに対応できる。ペットボトル1の形状によっては、図13に示すように、ペットボトル1の肩部1aがスタンド5の上縁部に当接し、エルボ3の当接部7がスタンド5の受座部9から浮くことがあるが、その場合でもエルボ3の軸部6がスタンド5の縦穴8に差し込まれていることで、ペットボトル1が傾くことがない。
本考案は、以上に述べた実施形態に限定されない。エルボ、コック、スタンドの形状は、適宜変更することができる。コックの空気孔は、飲料が流れる管のどの位置に設けてあってもよく、空気導入管は飲料が流れる管の内部に一体的に設けることもできる。コックは、コックを閉じた時に飲料注出口と空気孔が同時に塞がれ、コックを開いたときに飲料注出口と空気孔が同時に開くようにすることもでき(空気孔12を塞ぐ蓋15と飲料注出口38を塞ぐ栓体37とを兼用することで実現できる)、その場合には逆止弁は必ずしも必要ではない。
1 ペットボトル
2 ペットボトルの口部
3 エルボ
4 コック
5 スタンド
6 軸部
7 当接部
8 縦穴
9 受座部
10 結露水の受け皿
11 接続管
12 空気孔
13 空気導入管
14 逆止弁
15 蓋
16 空気導入管接続部
17 弁体
18 弁体着座部
19 基部
20 弁体収容空間
21 弁ケース
23 ペットボトルの口部との接続部
31a,31b 結露水
32 結露水受け部
54 起立壁(コック受け部)
C ペットボトルの口部との接続部の中心軸
2 ペットボトルの口部
3 エルボ
4 コック
5 スタンド
6 軸部
7 当接部
8 縦穴
9 受座部
10 結露水の受け皿
11 接続管
12 空気孔
13 空気導入管
14 逆止弁
15 蓋
16 空気導入管接続部
17 弁体
18 弁体着座部
19 基部
20 弁体収容空間
21 弁ケース
23 ペットボトルの口部との接続部
31a,31b 結露水
32 結露水受け部
54 起立壁(コック受け部)
C ペットボトルの口部との接続部の中心軸
Claims (7)
- ペットボトル(1)を逆立ち状態にスタンド(5)で保持して飲料を注出する飲料サーバーであって、一端部にペットボトルの口部(2)が捩じ込まれるエルボ(3)と、エルボの他端部に接続したコック(4)と、スタンド(5)とを備え、エルボ(3)は、ペットボトルの口部(2)との接続部(23)の中心軸(C)の延長線上に垂下して設けた軸部(6)と、軸部の上方に位置する当接部(7)とを有し、スタンド(5)は、エルボの軸部(6)が上方から差し込まれる縦穴(8)と、エルボの当接部(7)を受ける受座部(9)とを有していることを特徴とする飲料サーバー。
- スタンド(5)は、コック(4)を受けるコック受け部(54)を有していることを特徴とする請求項1記載の飲料サーバー。
- エルボ(3)は、ペットボトルとの接続部(23)にペットボトル表面に生じた結露水(31a)の受け部(32)を設けてあることを特徴とする請求項1又は2記載の飲料サーバー。
- スタンド(5)は、縦穴(8)の下方に結露水(31b)を受ける受け皿(10)を有していることを特徴とする請求項1,2又は3記載の飲料サーバー。
- コック(4)は、空気孔(12)を有すると共に、ペットボトル(1)内に空気を送り込む空気導入管(13)を空気孔(12)と連通して設けてあり、空気導入管(13)の先端部に飲料が空気導入管内に流入するのを防ぐ逆止弁(14)を備えていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の飲料サーバー。
- 逆止弁(14)は、一端部側に空気導入管(13)の接続部(16)を有し他端部側に弁体着座部(18)を有する基部(19)と、基部に被せて弁体収容空間(20)を形成する弁ケース(21)と、弁体収容空間(20)に離脱不能に収容した弁体(17)とを備え、弁体(17)は弁体収容空間(20)内で弁体着座部(18)に対して接近離間する方向に移動可能であり、コック(4)が閉じている間は飲料の圧力により弁体着座部(18)に着座して空気導入管(13)への飲料の流入を防ぎ、コック(4)が開いている間はコックの空気孔(12)から空気導入管(13)に空気が吸い込まれるのに伴って弁体着座部(18)から離れることを特徴とする請求項5記載の飲料サーバー。
- コック(4)は、空気孔(12)を有すると共に、ペットボトル(1)内に空気を送り込む空気導入管(13)を空気孔(12)と連通して設けてあり、空気孔を開閉する蓋(15)を備えていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の飲料サーバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007008782U JP3139066U (ja) | 2007-11-14 | 2007-11-14 | 飲料サーバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007008782U JP3139066U (ja) | 2007-11-14 | 2007-11-14 | 飲料サーバー |
Publications (1)
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JP3139066U true JP3139066U (ja) | 2008-01-31 |
Family
ID=43289315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007008782U Expired - Fee Related JP3139066U (ja) | 2007-11-14 | 2007-11-14 | 飲料サーバー |
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JP (1) | JP3139066U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016199307A (ja) * | 2015-04-13 | 2016-12-01 | Next Innovation合同会社 | スタンド |
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2007
- 2007-11-14 JP JP2007008782U patent/JP3139066U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016199307A (ja) * | 2015-04-13 | 2016-12-01 | Next Innovation合同会社 | スタンド |
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