JP6003389B2 - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
節電、エコへの取り組みが進む昨今、デジタル家電や携帯機器の省電力化が求められている。製品に搭載されるLSI(Large Scale Integrated circuit)の消費電力は、回路の動作周波数と負荷容量及び電源電圧の2乗を掛け合わせた値に比例する。このため、LSIに含まれるMOS(Metal-Oxide Semiconductor)トランジスタの電源電圧の低減は省電力化に重要な役割を果たす。
しかしながら、電源電圧は約1Vで下げ止まっているのが現状である。単に電源電圧を下げただけでは、十分な駆動電流が得られない。MOSトランジスタの閾値電圧を下げれば低電圧でも電流が流れるようになるが、サブスレッショルドリーク電流が増加してしまう。また、微細化が進んでいる今日のMOSトランジスタは、閾値電圧のバラつきが大きくなっている。その結果、電源電圧を低くすると、動作不良や特性バラつきを引き起こしやすくなるということも、低電圧化の妨げとなっている。
電源電圧を低くしてもサブスレッショルドリーク電流が小さく、駆動電流を上げることができるデバイスとしてDt(Dynamic threshold voltage)MOSトランジスタというものがある。一般のMOSトランジスタとの違いは、ゲートとボディ領域とが短絡されていることである。
このような構造をとった場合、ゲート電圧を印加していない時には、通常のMOSトランジスタとバイアス状態が何も変わらないので、リーク電流は通常のMOSトランジスタと同等となる。一方、ゲート電圧を印加した場合には、ボディ領域にもゲートと同じ大きさの電圧が印加されて閾値電圧が減少するため、大きな駆動電流が得られることになる。
特開2003−031803号公報 特開平7−176739号公報 国際公開第2002/086976号 特開2006−186240号公報
nチャネル型のDtMOSトランジスタでは、ゲート電圧の増大に伴ってソース領域またはドレイン領域(以下ソース/ドレイン領域と表記する)とボディ間が順方向にバイアスされていく。そのため、基板電流とよばれるリーク電流がソース/ドレイン領域とボディ間に流れる。その結果、DtMOSトランジスタの動作電圧範囲は低い電圧領域(たとえば、約0.7V以下)に制限されるという問題がある。この場合、駆動電流が抑制されることになり、十分な動作速度が得られない可能性がある。pチャネル型のDtMOSトランジスタについても同様の問題があった。
発明の一観点によれば、ゲート電極とボディ領域とが短絡されているMOSトランジスタを有し、前記MOSトランジスタのソース領域またはドレイン領域の底部とボディ領域との間に、前記ソース領域または前記ドレイン領域と前記ボディ領域とのpn接合とは逆極性のpn接合または絶縁体が配置されて、前記ソース領域または前記ドレイン領域の側壁の少なくとも一部と前記ボディ領域との間に、絶縁体が配置されている、半導体装置が提供される。
また、発明の一観点によれば、ゲート電極とボディ領域とが短絡されているMOSトランジスタを形成する際に、前記MOSトランジスタのソース領域またはドレイン領域の底部とボディ領域との間に、前記ソース領域または前記ドレイン領域と前記ボディ領域とのpn接合とは逆極性のpn接合、または絶縁体を形成し、前記ソース領域または前記ドレイン領域の側壁の少なくとも一部と前記ボディ領域との間に、絶縁体を形成する、半導体装置の製造方法が提供される。
開示の半導体装置及び半導体装置の製造方法によれば、基板電流の発生を抑制できる。
第1の実施の形態の半導体装置の一例を示す概略の断面図である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その1)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その2)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その3)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その4)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その5)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その6)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その7)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その8)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その9)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その10)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その11)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その12)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その13)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その14)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その15)である。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その16)である。 第3の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その1)である。 第3の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その2)である。 第3の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その3)である。 第3の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その4)である。 第3の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その5)である。 第3の実施の形態の半導体装置の変形例を示す断面図である。 第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その1)である。 第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その2)である。 第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その3)である。 第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その4)である。 第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その5)である。 第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その6)である。 第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その7)である。 第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その8)である。 第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その9)である。 第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その10)である。 第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その11)である。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その1)である。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その2)である。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その3)である。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その4)である。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その5)である。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その6)である。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その7)である。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その8)である。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その9)である。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その10)である。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その11)である。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その12)である。 第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その1)である。 第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その2)である。 第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その3)である。 第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その4)である。 第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その5)である。 第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その6)である。 第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その7)である。 第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その8)である。 第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その9)である。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その1)である。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その2)である。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その3)である。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その4)である。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その5)である。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その6)である。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その7)である。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その8)である。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その9)である。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その10)である。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その11)である。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図(その12)である。 第7の実施の形態の半導体装置の1つめの変形例を示す断面図である。 第7の実施の形態の半導体装置の2つめの変形例を示す断面図である。
以下、発明を実施するための形態を、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の半導体装置の一例を示す概略の断面図である。図1の例では、半導体装置1は、nチャネル型のMOSトランジスタ10を有している。
MOSトランジスタ10は、STI(Shallow Trench Isolation)11により他の領域と分離された領域に形成されており、ディープNウェル12上に形成されたp型のボディ領域13、N+型のソース/ドレイン領域14、ゲート電極15を有している。MOSトランジスタ10は、コンタクト16によってボディ領域13とゲート電極15とが短絡されており、DtMOSトランジスタとして機能する。
さらに、MOSトランジスタ10のソース/ドレイン領域14の底部とボディ領域13との間と、ソース/ドレイン領域14の側壁の少なくとも一部とボディ領域13との間に、n型領域17とp型領域18によるpn接合または絶縁体19が配置されている。
pn接合は、ソース/ドレイン領域14とボディ領域13とのpn接合とは逆極性となっている。すなわち、p型のボディ領域13には、n型領域17が接するように配置され、N+型のソース/ドレイン領域14には、p型領域18が接するように配置されている。
n型領域17とp型領域18の側面は、絶縁体19で覆われている。また、n型領域17とp型領域18によるpn接合の接合面に垂直な方向の、n型領域17とp型領域18の合計幅が、このpn接合間に形成される空乏層幅よりも大きくなるようにしている。これにより、基板電流の発生をより抑制可能となる。
ソース/ドレイン領域14と、ボディ領域13に形成されるチャネル領域20とは電気的に接続されている。すなわち、ソース/ドレイン領域14と、チャネル領域20とを電気的に接続させる部分には、絶縁体19は形成されていない。
なお、図1では、基板、ゲート絶縁膜、サイドウォールなどについては図示を省略している。また、上記の例では、nチャネル型のMOSトランジスタについて示したが、各要素の極性(pとn)を反転させることで、pチャネル型のMOSトランジスタとすることもできる。
このような、半導体装置1では、ソース/ドレイン領域14とボディ領域13間にpn接合や絶縁体19が存在するため、ここにポテンシャル障壁が形成される。その結果、MOSトランジスタ10を動作させたときのソース/ドレイン領域14とボディ領域13間の耐圧が向上し、基板電流の発生を抑制できる。そのため、動作電圧範囲を広くすることができ、駆動電流も増加することが可能となる。
ところで、ボディ領域13の不純物濃度を高くすれば、ある程度基板電流を抑えることができるが、閾値電圧が高くなるため、駆動電流が減少してしまう。また、基板としてSOI(Silicon On Insulator)基板を用いることで、ソース/ドレイン領域14とボディ領域13の接触面積を減らすことにより、基板電流を抑制することも考えられる。しかし、SOI基板を使用した場合、ボディ領域13が狭くなるため、ボディ抵抗が高くなり、動作速度が低下する。さらに、一般にSOI基板は従来のバルクシリコン基板と比べて高価であるため、製造コストが大きくなる。
本実施の形態の半導体装置1では、上記のような構造により基板電流の発生を抑制しているので、特にボディ領域13の不純物濃度を高くしなくてもよい。また、基板としてはバルクシリコン基板で構わないため、上記SOI基板を用いた場合に発生する弊害はない。
また、ソース/ドレイン領域14とボディ領域13間の接合容量が減少し、高速動作が可能になるという効果もある。さらに、微細化の際に顕著となる、ボディ領域13を介してソース/ドレイン領域14に流れるサブスレッショルドリーク電流も、絶縁体19によるポテンシャル障壁でブロックさせることになるため、大幅に抑制することができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態の半導体装置及びその製造方法を説明する。
なお、ここでは、主にnチャネル型のMOSトランジスタを有する半導体装置について説明するが、各要素の極性(pとn)を反転させることで、pチャネル型のMOSトランジスタについても同様のプロセスで製造できる。
図2〜図17は、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図である。
図2は、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程における平面図である。また、図3は、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程における断面図である。
図3(A)は、図2のA−A線における矢印方向から見た断面図であり、図3(B)は、図2のB−B線における矢印方向から見た断面図である。
図2、図3で示される工程までのプロセスを簡単に説明すると、たとえば、以下のようになる。
p型バルクSi(シリコン)基板(図示せず)上でSTI102が形成され、活性領域の分離が行われる。そして、p型不純物のイオン注入により、p型の浅いウェル101が形成される。たとえば、B(ボロン)が、加速エネルギー100〜200keV、ドーズ量1E13cm-2〜5E13cm-2でイオン注入される。
その後、閾値調整のためp型不純物のイオン注入が行われる(図示せず)。たとえば、Bが、加速エネルギー5〜15keV、ドーズ量1E12cm-2〜5E12cm-2でイオン注入される。
次に、n型不純物のイオン注入によりn型の深いウェル100が形成され、活性領域の分離が行われる(p型MOSトランジスタでは不要)。たとえば、P(リン)が、加速エネルギー500〜600keV、ドーズ量1E13cm-2〜2E13cm-2でイオン注入される。
そして、注入イオンの活性化アニール後、活性領域表面が熱酸化され、必要に応じてさらに窒化処理が行われ、厚さ1〜3nm程度のゲート絶縁膜105が形成される。
さらに、ゲート絶縁膜105上に減圧CVD(Chemical Vapor Deposition)で、たとえば、厚さ85〜95nm程度のポリシリコンが成膜される。その後、ポリシリコン膜に対する異方性ドライエッチングによるパターニングにより、たとえば、ゲート長35〜45nm程度のゲート電極106が形成される。ポリシリコンの成膜には、たとえば、SiH4(シラン)、SiH2Cl2(ジクロロシラン)などのSiソースとH2などの混合ガスが用いられる。成膜温度は、たとえば、550〜650℃程度である。
その後、減圧CVDにより厚さ5〜7nm程度のシリコン窒化膜が成膜され、異方性ドライエッチングで全面エッチバックすることにより、ゲート電極106の側壁にシリコン窒化膜によるサイドウォールが形成される(図示せず)。シリコン窒化膜の成膜には、たとえば、SiH2Cl2、SiH4、Si2H6(ジシラン)などのSiソースとNH3(アンモニア)などの混合ガスが用いられる。成膜温度は、たとえば、600〜700℃程度である。
そして、n型不純物のイオン注入によりn型のエクステンション領域103が形成される。たとえば、As(ヒ素)が、加速エネルギー1〜5keV、ドーズ量1E14cm-2〜5E14cm-2でイオン注入される。
さらに、p型不純物のイオン注入によりp+型のウェルタップ領域104が形成される。ウェルタップ領域104は、ソース/ドレイン領域を形成するイオン注入時に同時に形成されるのが一般的であるが、本実施の形態の半導体装置の製造方法ではソース/ドレイン注入工程を省略するため、先に注入が行われる。たとえば、Bが、加速エネルギー1〜5keV、ドーズ量5E15cm-2〜1E16cm-2でイオン注入される。
その後、減圧CVDにより厚さ20〜30nm程度のシリコン窒化膜が成膜され、異方性ドライエッチングで全面エッチバックすることにより、ゲート電極106の側壁に合計幅25〜35nm程度のシリコン窒化膜によるサイドウォール107が形成される。シリコン窒化膜の成膜には、たとえば、BTBAS(ビスターシャル・ブチルアミノシラン)とアンモニアなどの混合ガスが用いられる。成膜温度は、たとえば、500〜600℃程度である。
なお、上記のイオン注入は、フォトレジストマスクでpチャネル型のMOSトランジスタ部分などの注入不要部分を覆い隠して行われる。
図4(A)は、図3(A)の次の工程における断面図であり、図4(B)は、図3(B)の次の工程における断面図である。
サイドウォール107の形成後、図3までの工程で得られた構造物の上に、たとえば、プラズマCVDで厚さ15〜25nm程度のシリコン酸化膜110が成膜される。その後、nチャネル型MOSトランジスタの活性領域以外の部分を覆い隠すフォトレジストマスク111が形成される。pチャネル型MOS領域(図示せず)、ウェルタップ領域104などはフォトレジストマスク111で覆われている。シリコン酸化膜110の成膜には、たとえば、SiH4とN2O(一酸化二窒素)などの混合ガスが用いられ、高周波電力は、たとえば、500〜600W程度である。成膜温度は、たとえば、350〜450℃程度である。
図5(A)は、図4(A)の次の工程における断面図であり、図5(B)は、図4(B)の次の工程における断面図である。
フォトレジストマスク111の形成後、フォトレジストマスク111の開口部分のシリコン酸化膜110が、異方性ドライエッチングで、たとえば、15〜25nm相当エッチバックされる。その結果、サイドウォール状のシリコン酸化膜残112が形成される。また、フォトレジストマスク111の下にはエッチングされなかったシリコン酸化膜残113が残る。
図6(A)は、図5(A)の次の工程における断面図であり、図6(B)は、図5(B)の次の工程における断面図である。
異方性ドライエッチング後、アッシングなどによりフォトレジストマスク111が除去される。その後、シリコン酸化膜残112が、5〜15nm相当、たとえば、HF(フッ化水素)溶液でウェットエッチングされ、除去される。
図7(A)は、図6(A)の次の工程における断面図であり、図7(B)は、図6(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜残112の除去後、サイドウォール107やSTI102をハードマスクとして、異方性ドライエッチングにより、ソース/ドレイン領域の形成予定箇所が加工され、たとえば、深さ110〜130nm程度の溝120が形成される。このときゲート電極106なども多少エッチングされる。
図8(A)は、図7(A)の次の工程における断面図であり、図8(B)は、図7(B)の次の工程における断面図である。
溝120の形成後、たとえば、減圧CVDにより、厚さ10〜20nm程度のシリコン酸化膜130が成膜される。その後、nチャネル型MOSトランジスタの活性領域以外の部分を覆い隠すフォトレジストマスク131が形成される。pチャネル型MOS領域(図示せず)、ウェルタップ領域104などはフォトレジストマスク131で覆われている。シリコン酸化膜130の成膜には、たとえば、BTBASとO2(酸素)などの混合ガスが用いられ、高周波電力は、たとえば、500〜600W程度である。成膜温度は、たとえば、350〜450℃程度である。
図9(A)は、図8(A)の次の工程における断面図であり、図9(B)は、図8(B)の次の工程における断面図である。
図10は、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程における平面図である。
図10のA−A線における矢印方向から見た断面図が図9(A)であり、図10のB−B線における矢印方向から見た断面図が図9(B)である。
フォトレジストマスク131の形成後、フォトレジストマスク131の開口部分のシリコン酸化膜130が、異方性ドライエッチングで、たとえば、10〜20nm相当エッチバックされる。その結果、サイドウォール状のシリコン酸化膜残132が形成される。また、フォトレジストマスク131の下にはエッチングされなかったシリコン酸化膜残133が残る。
図9、図10のように、ソース/ドレイン領域の形成予定箇所の溝120の側壁部分が、絶縁体であるシリコン酸化膜残132で覆われている。これにより、後の工程で、ボディ領域となるウェル101とソース/ドレイン領域の側壁との間に絶縁体が形成されることになる。
図11(A)は、図9(A)の次の工程における断面図であり、図11(B)は、図9(B)の次の工程における断面図である。
異方性ドライエッチング後、さらに開口部分のシリコン酸化膜残132が、異方性ドライエッチングで、たとえば、10〜20nm程度エッチバックされる。そして、アッシングなどでフォトレジストマスク131が除去される。
その後、さらにシリコン酸化膜残132が、異方性ドライエッチングで、たとえば、10〜20nm程度エッチングされることにより、エクステンション領域103の側壁が表面に露出する。これにより、後の工程で形成されるソース/ドレイン領域とエクステンション領域103を電気的に接続させ、チャネルを形成することができる。
なお、図3に示した工程で、シリコン窒化膜によるサイドウォール107を2段階で形成している理由は、図8〜図11の工程でのシリコン酸化膜130やシリコン酸化膜残132のエッチング量を減らすためである。
図12(A)は、図11(A)の次の工程における断面図であり、図12(B)は、図11(B)の次の工程における断面図である。
エクステンション領域103の側壁を露出させた後、シリコン酸化膜残132やサイドウォール107をハードマスクとして、溝120に露出したウェル101上に、下記の順番で高濃度不純物添加シリコンが選択エピタキシャル成長される。
(1)たとえば、Pの濃度が1×1020cm-3〜2×1021cm-3のn+型のシリコン層140が、厚さ25〜35nm程度エピタキシャル成長される。
成膜には、たとえば、SiH4とPH3(ホスフィン)などの混合ガスが用いられる。
(2)たとえば、Bの濃度が1×1019cm-3〜6×1020cm-3のp+型のシリコン層141が、厚さ25〜35nm程度エピタキシャル成長される。
成膜には、たとえば、SiH4とB2H6(ジボラン)などの混合ガスが用いられる。
(3)たとえば、Pの濃度が1×1020cm-3〜2×1021cm-3のn+型のシリコン層142が、厚さ75〜85nm程度エピタキシャル成長される。
成膜には、たとえば、SiH4とPH3などの混合ガスが用いられる。
なお、(1)〜(3)における成膜温度は、たとえば、400〜700℃程度である。
シリコン層140とシリコン層141は、側壁がシリコン酸化膜残132で覆われるように膜厚が調節される。また、シリコン層140とシリコン層141によるpn接合の接合面に垂直な方向の、シリコン層140とシリコン層141の合計幅が、このpn接合間に形成される空乏層幅よりも大きくなるように膜厚が調整されている。これにより、基板電流の発生をより抑制可能となる。
シリコン層142とエクステンション領域103は単結晶結合している。
なお、エピタキシャル成長前にはウェル101表面の自然酸化膜除去などの前処理が実施される。
この工程により、ソース/ドレイン領域となるシリコン層142が形成され、その底部にはシリコン層140,141によるpn接合が形成されることになる。
図13(A)は、図12(A)の次の工程における断面図であり、図13(B)は、図12(B)の次の工程における断面図である。
エピタキシャル成長後、たとえば、HF溶液により、シリコン酸化膜残113が5〜15nm相当のウェットエッチングで除去される。
図14(A)は、図13(A)の次の工程における断面図であり、図14(B)は、図13(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜残113の除去後の半導体装置上に、たとえば、プラズマCVDで厚さ15〜25nm程度のシリコン酸化膜150が成膜される。その後、pチャネル型MOSトランジスタの活性領域以外の部分を覆い隠すフォトレジストマスク151が形成される。nチャネル型MOSトランジスタ領域、ウェルタップ領域104などはフォトレジストマスク151で覆われる。
シリコン酸化膜150の成膜には、たとえば、SiH4とN2Oなどの混合ガスが用いられる。高周波電力は、たとえば、500〜600W程度であり、成膜温度は、たとえば、350〜450℃程度である。
その後、図示しないがpチャネル型MOSトランジスタについても上記nチャネル型MOSトランジスタと同様の工程が行われる。ただし、図13に示したようなnチャネル型MOSトランジスタにおけるn型の領域がp型となり、p型の領域がn型となる。
シリコン酸化膜150、フォトレジストマスク151は、pチャネル型MOSトランジスタ形成工程の途中で除去され、nチャネル型MOSトランジスタ、pチャネル型トランジスタがともに、図13(A)、図13(B)に示した状態になる。そして、以下のような工程が行われる。
図15(A)は、図14(A)の後の工程における断面図であり、図15(B)は、図14(B)の後の工程における断面図である。
たとえば、減圧CVDで厚さ10〜20nm程度のシリコン酸化膜160が、図14の工程までで形成された構造物上の全面に渡って成膜される。
シリコン酸化膜160の成膜には、たとえば、BTBASとO2などの混合ガスが用いられる。高周波電力は、たとえば、500〜600W程度であり、成膜温度は、たとえば、350〜450℃程度である。
図16(A)は、図15(A)の次の工程における断面図であり、図16(B)は、図15(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜160の成膜後、たとえば、異方性ドライエッチングにより、シリコン酸化膜160が、10〜20nm相当エッチバックされる。その結果、サイドウォール状のシリコン酸化膜残161,162が形成される。これらは、ソース/ドレイン領域の側壁から、後の工程で形成されるシリサイドがソース/ドレイン領域より下の層へ突き抜けることを抑制する効果がある。また、サイドウォール107下の部分からゲート電極106やエクステンション領域103及びウェル101へのシリサイドの突き抜けを抑制する効果もある。
その後の工程について簡単に説明する。
図17(A)は、図16(A)に示した断面部分において、さらに工程を進め、コンタクトプラグ形成後の半導体装置の断面図を示している。図17(B)は、図16(B)に示した断面部分において、さらに工程を進め、コンタクトプラグ形成後の半導体装置の断面図を示している。
図16(A),(B)から、図17(A),(B)に示された構造を得るまでの工程は、たとえば、下記のようになる。
n+のシリコン層142(ソース/ドレイン領域)、ウェルタップ領域104、及びゲート電極106にそれぞれニッケルシリサイド層170,171,172が、たとえば、10〜20nm程度の厚さで形成される。
その後、チャネルにストレスを印加することもできるコンタクトエッチストップ用のシリコン窒化膜173が、たとえば、65〜75nm程度の厚さで形成される。
そして、層間絶縁膜となるシリコン酸化膜174が成膜された後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)で平坦化され、チャネルからの高さが、たとえば、280〜320nm程度の膜厚になるように調整される。
さらに、ソース/ドレイン領域のニッケルシリサイド層170に接触するようなコンタクトプラグ175が形成される。DtMOSトランジスタとして動作させるために、図17(B)のように、ゲート電極106と、ボディ領域となるウェル101はシェアドコンタクト176で短絡されている。なお、ゲート電極106とウェル101には分離された別々のコンタクトプラグが接続されていてもよく、上層でこれらが短絡されている形態を取っても構わない。
上記工程により製造された半導体装置によれば、ソース/ドレイン領域となるn型のシリコン層142の底部と、p型のウェル101の間に、p型のシリコン層141とn型のシリコン層140によるpn接合が形成されている。また、ウェル101とソース/ドレイン領域となるシリコン層142の側壁の一部との間にシリコン酸化膜残132による絶縁体が形成されている。
これにより、ゲート電圧を増加させたときに発生するソース/ドレイン領域とボディ領域間のリーク電流の発生を抑制できる。
また、ソース/ドレイン領域とボディ領域間の寄生容量を低減できる。さらには、ソース−ドレイン間のリーク電流(パンチスルー)を低減できる、という効果を有する。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態の半導体装置及びその製造方法を説明する。
第2の実施の形態では、図11に示した工程のように、異方性ドライエッチングでエクステンション領域103の側壁を露出させている。第3の実施の形態では、より容易かつ確実にエクステンション領域103を露出させる方法が示される。
図9、図10に示した工程までは、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法と同じである。なお、第2の実施の形態の半導体装置と同じ要素については、同一の符号を付して説明する。
図18〜図22は、第3の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図である。
図18(A)は、図9(A)の次の工程における断面図であり、図18(B)は、図9(B)の次の工程における断面図である。
図9(A),(B)に示したような構造において、アッシングなどでフォトレジストマスク131が除去される。これにより、図18(A),(B)に示すような構造が得られる。
図19(A)は、図18(A)の次の工程における断面図であり、図19(B)は、図18(B)の次の工程における断面図である。
フォトレジストマスク131の除去後、シリコン酸化膜残132をハードマスクとして、溝120に露出したウェル101上に、下記の順番で高濃度不純物添加シリコンが選択エピタキシャル成長される。
(1)たとえば、Pの濃度が1×1020cm-3〜2×1021cm-3のn+型のシリコン層200が、厚さ25〜35nm程度エピタキシャル成長される。
(2)たとえば、Bの濃度が1×1019cm-3〜6×1020cm-3のp+型のシリコン層201が、厚さ25〜35nm程度エピタキシャル成長される。
(3)たとえば、Pの濃度が1×1020cm-3〜2×1021cm-3のn+型のシリコン層202が、第2の実施の形態のシリコン層142より薄く、厚さ45〜55nm程度エピタキシャル成長される。
エピタキシャル成長に用いる混合ガスや、成膜温度は、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法におけるシリコン層140〜142の形成時と同じでよい。
シリコン層200とシリコン層201は、側壁がシリコン酸化膜残132で覆われるように膜厚が調節される。また、シリコン層200とシリコン層201によるpn接合の接合面に垂直な方向の、シリコン層200とシリコン層201の合計幅が、このpn接合間に形成される空乏層幅よりも大きくなるように膜厚が調整されている。これにより、基板電流の発生をより抑制可能となる。
なお、エピタキシャル成長前にはウェル101表面の自然酸化膜除去などの前処理が実施される。
図20(A)は、図19(A)の次の工程における断面図であり、図20(B)は、図19(B)の次の工程における断面図である。
エピタキシャル成長後、たとえば、HF溶液によるウェットエッチングにより、シリコン酸化膜残132の表面の露出部分が、10〜20nm相当エッチングされる。HF溶液によるウェットエッチングの条件は、たとえば、濃度が0.3〜0.7wt%、時間が5〜15minである。この結果、エクステンション領域103の側壁が表面に露出する。
図21(A)は、図20(A)の次の工程における断面図であり、図21(B)は、図20(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜残132やサイドウォール107をハードマスクとして、たとえば、Pの濃度が1×1020cm-3〜2×1021cm-3で、シリコン層202が厚さ25〜35nm程度追加でエピタキシャル成長される。この結果、シリコン層202とエクステンション領域103は単結晶結合することになる。なお、エピタキシャル成長前にはシリコン層202表面の自然酸化膜除去などの前処理が実施される。
この工程により、ソース/ドレイン領域となるシリコン層202が形成され、その底部にはシリコン層200,201によるpn接合が形成されることになる。
その後は、第2の実施の形態における図13〜図17と同様の工程により、以下のような構造が得られる。
図22(A)は、図21(A)に示した断面部分において、さらに工程を進め、コンタクトプラグ形成後の半導体装置の断面図を示している。図22(B)は、図21(B)に示した断面部分において、さらに工程を進め、コンタクトプラグ形成後の半導体装置の断面図を示している。
サイドウォール221,222は、図15、図16に示したような工程により形成される。ニッケルシリサイド層230,231,232、シリコン窒化膜233、シリコン酸化膜234、コンタクトプラグ235、シェアドコンタクト236は、図17に示した工程で説明したように形成される。また、図22(A)には、ウェル101において形成されるチャネル領域237が図示されている。チャネル領域237の深さは約10nm程度である。
上記工程により製造された半導体装置によれば、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法で生成された半導体装置と同様の効果が得られる。さらに、第3の実施の形態の半導体装置の製造方法では、図20のようにウェットエッチングによりエクステンション領域103の側壁を露出させることで、容易かつ確実にエクステンション領域103を露出させることができる。
(第3の実施の形態の変形例)
図23は、第3の実施の形態の半導体装置の変形例を示す断面図である。
図23(A)は、図22(A)に示した断面図に対応し、図23(B)は、図22(B)に示した断面図に対応している。
図23(A),(B)に示されている半導体装置では、サイドウォール107が、図22(A),(B)に示されている半導体装置よりも幅が狭く形成されている。たとえば、サイドウォール107は、幅が5nm程度になるように形成されている。
これにより、エクステンション領域103のゲート長方向の幅が狭くなり、エクステンション領域103がボディ領域となるウェル101と直接接する面積を小さくすることができる。
その結果、エクステンション領域103とウェル101間の寄生容量及びリーク電流を抑制することができる。つまり、サイドウォール107の幅により、上記寄生容量、及びリーク電流を制御することができる。
DtMOSトランジスタにおいて、基板電流のパスとしては、ソース−ボディ間の2つのダイオードが考えられる。1つはチャネル−ソース間ダイオード(D1)で、もう1つはチャネル領域を除くボディ-ソース間ダイオード(D2)である。
DtMOSトランジスタのソース−ボディ間のリーク電流(基板電流)について議論している特許文献3では、D1,D2の単位面積当たりの逆飽和電流密度Js1,Js2を下記の式で表している。
Js1=q{√(Dp/τp)}(ni-Si 2/Nd−)+q{√(Dn/τn)}(ni-Si 2/Na)(1)
Js2=q{√(Dp/τp)}(ni-Si 2/Nd+)+q{√(Dn/τn)}(ni-Si 2/Na)(2)
上式で、qは電荷素量、Dpはホールの拡散定数、Dnは電子の拡散定数、τpはホールの寿命、τnは電子の寿命、ni-Siは真性キャリア密度を示している。また、Nd−はSiチャネルのドナー濃度、Naはソース/ドレイン領域のアクセプタ濃度、Nd+はSiボディ領域のドナー濃度を示している。
式(1)の右辺第1項はホール電流を示し、基板電流には寄与しない。また、式(1)の右辺第2項は電子電流を示し、ni-Si<<Naであるため、無視できるほど小さい。
したがって、基板電流への寄与はD2が大部分を占め、D1は無視できるほど小さいと考えられる。つまり、チャネル領域を除くボディ領域とソース領域(エクステンションを含む)の接触領域をいかに減らすかが重要で、仮に完全に隔離できれば基板電流は流れなくなり、動作耐圧を飛躍的に改善できると考えられる。
図22(A)と図23(A)を見比べればわかるように、図23(A)のほうが上記D2に相当するエクステンション領域103とボディ領域となるウェル101との接触部分が明らかに小さい。この結果、図23(A)の構造ではソース−ボディ間のリーク電流が大幅に抑制され、動作耐圧を大きくすることができると考えられる。
ただし、ゲート絶縁膜105をエッチングダメージから保護するために、サイドウォール107の幅は5nm未満にはならないようにすることが望ましい。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態の半導体装置及びその製造方法を説明する。
第4の実施の形態では、エクステンション領域とソース/ドレイン領域の接触面積を自己整合的に制御できるようにして、プロセスばらつきの影響を抑え、電気特性にばらつきが生じることを抑制する方法が示される。
なお、第2の実施の形態の半導体装置と同じ要素については、同一の符号を付して説明する。
図24〜図34は、第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図である。
図24は、第4の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程における断面図である。
図24(A)は、図3(A)に示した断面図に対応し、図24(B)は、図3(B)に示した断面図に対応している。
図24(A),(B)に示すように、第4の実施の形態の半導体装置の製造方法では、図3(A),(B)に示した第2の実施の形態のサイドウォール107よりも幅が狭い(たとえば、5〜7nm)サイドウォール300が形成される。これは、図3に示した工程で、追加のシリコン窒化膜によるサイドウォールを形成しない場合に相当する。
図25(A)は、図24(A)の次の工程における断面図であり、図25(B)は、図24(B)の次の工程における断面図である。
プラズマCVDにより、厚さ25〜35nm程度のシリコン酸化膜310が、図24の工程までで得られた構造物上の全面に成膜される。その後、nチャネル型MOSトランジスタの活性領域以外の部分を覆い隠すフォトレジストマスク311が形成される。pチャネル型MOS領域(図示せず)、ウェルタップ領域104などはフォトレジストマスク311で覆われる。シリコン酸化膜310の成膜には、たとえば、SiH4とN2Oなどの混合ガスが用いられる。高周波電力は、たとえば、500〜600W程度である。成膜温度は、たとえば、350〜450℃程度である。
図26(A)は、図25(A)の次の工程における断面図であり、図26(B)は、図25(B)の次の工程における断面図である。
フォトレジストマスク311の形成後、フォトレジストマスク311の開口部分のシリコン酸化膜310が、異方性ドライエッチングで、たとえば、25〜35nm相当エッチバックされる。その結果、サイドウォール状のシリコン酸化膜残312が形成される。
図25に示した工程でプラズマCVDを用いた場合、段差ではシリコン酸化膜310の膜厚が均一にならず、側壁上のほうが水平の平面上よりも膜厚が薄くなる。したがって、形成されるシリコン酸化膜残312によるサイドウォールの幅は10〜20nm程度となる。その後、アッシングなどでフォトレジストマスク311が除去される。なお、図26(B)に示されているように、フォトレジストマスク311の下にあってエッチングされなかったシリコン酸化膜残313が残る。
図27(A)は、図26(A)の次の工程における断面図であり、図27(B)は、図26(B)の次の工程における断面図である。
フォトレジストマスク311の除去後、シリコン酸化膜残312やSTI102をハードマスクとして、異方性ドライエッチングにより、ソース/ドレイン領域の形成予定箇所が加工される。これにより、たとえば、深さ110〜130nm程度の溝320が形成される。このときゲート電極106なども多少エッチングされる。
図28(A)は、図27(A)の次の工程における断面図であり、図28(B)は、図27(B)の次の工程における断面図である。
溝320の形成後、たとえば、HF溶液を用いて、シリコン酸化膜残312が10〜20nm相当のウェットエッチングで除去される。
図29(A)は、図28(A)の次の工程における断面図であり、図29(B)は、図28(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜残312の除去後、図28の工程までで形成された構造物上の全面に、たとえば、上述の条件の減圧CVDで、厚さ10〜20nm程度のシリコン酸化膜330が成膜される。その後、nチャネル型MOSトランジスタの活性領域以外の部分を覆い隠すフォトレジストマスク331が形成される。pチャネル型MOS領域(図示せず)、ウェルタップ領域104などはフォトレジストマスク331で覆われる。
図30(A)は、図29(A)の次の工程における断面図であり、図30(B)は、図29(B)の次の工程における断面図である。
フォトレジストマスク331の形成後、フォトレジストマスク331の開口部分のシリコン酸化膜330が、異方性ドライエッチングで、たとえば、10〜20nm相当エッチバックされる。その結果、幅が10〜20nm程度のサイドウォール状のシリコン酸化膜残332,333が形成される。また、フォトレジストマスク331の下にはエッチングされなかったシリコン酸化膜残334が残る。その後、アッシングなどでフォトレジストマスク331が除去される。
図31(A)は、図30(A)の次の工程における断面図であり、図31(B)は、図30(B)の次の工程における断面図である。
フォトレジストマスク331の除去後、シリコン酸化膜残332,333をハードマスクとして、溝320に露出したウェル101上に、下記の順番で高濃度不純物添加シリコンが選択エピタキシャル成長される。
(1)たとえば、Pの濃度が1×1020cm-3〜2×1021cm-3のn+型のシリコン層340が、厚さ25〜35nm程度エピタキシャル成長される。
(2)たとえば、Bの濃度が1×1019cm-3〜6×1020cm-3のp+型のシリコン層341が、厚さ25〜35nm程度エピタキシャル成長される。
(3)たとえば、Pの濃度が1×1020cm-3〜2×1021cm-3のn+型のシリコン層342が、厚さ55〜65nm程度エピタキシャル成長される。
エピタキシャル成長に用いる混合ガスや、成膜温度は、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法におけるシリコン層140〜142の形成時と同じでよい。
シリコン層340とシリコン層341は、側壁がシリコン酸化膜残333で覆われるように膜厚が調節される。また、シリコン層340とシリコン層341によるpn接合の接合面に垂直な方向の、シリコン層340とシリコン層341の合計幅が、このpn接合間に形成される空乏層幅よりも大きくなるように膜厚が調整されている。
これにより、基板電流の発生をより抑制可能となる。また、シリコン層342は、上端面がエクステンション領域103の上端面と同じか、それ以上になるように膜厚を調整することが好ましい。
なお、エピタキシャル成長前にはウェル101表面の自然酸化膜除去などの前処理が実施される。
図32(A)は、図31(A)の次の工程における断面図であり、図32(B)は、図31(B)の次の工程における断面図である。
エピタキシャル成長後、たとえば、HF溶液によるウェットエッチングにより、シリコン酸化膜残332が10〜20nm相当エッチングされ、除去される。
この結果、エクステンション領域103の上面が表面に露出する。露出する部分はシリコン酸化膜残332の幅により自己整合的に制御できる。
図33(A)は、図32(A)の次の工程における断面図であり、図33(B)は、図32(B)の次の工程における断面図である。
STI102、シリコン酸化膜残333、サイドウォール300をハードマスクとして、たとえば、Pの濃度が1×1020cm-3〜2×1021cm-3で、n+型のシリコン層342が厚さ15〜25nm程度追加でエピタキシャル成長される。この結果、シリコン層342とエクステンション領域103は単結晶結合することになる。なお、エピタキシャル成長前にはシリコン層342表面の自然酸化膜除去などの前処理が実施される。
この工程により、ソース/ドレイン領域となるシリコン層342が形成され、その底部にはシリコン層340,341によるpn接合が形成されることになる。
その後は、第2の実施の形態における図13〜図17と同様の工程により、以下のような構造が得られる。
図34(A)は、図33(A)に示した断面部分において、さらに工程を進め、コンタクトプラグ形成後の半導体装置の断面図を示している。図34(B)は、図33(B)に示した断面部分において、さらに工程を進め、コンタクトプラグ形成後の半導体装置の断面図を示している。
サイドウォール361,362は、図15、図16に示したような工程により形成される。ニッケルシリサイド層370,371,372、シリコン窒化膜373、シリコン酸化膜374、コンタクトプラグ375、シェアドコンタクト376は、図17に示した工程で説明したように形成される。
上記工程により製造された半導体装置によれば、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法で生成された半導体装置と同様の効果が得られる。さらに、図32に示した工程で説明したように、エクステンション領域103の上面の露出する部分を、シリコン酸化膜残332の幅により制御できる。そのため、エクステンション領域103とソース/ドレイン領域の接触面積が自己整合的に制御できるようになり、プロセスばらつきの影響が抑えられ、電気特性にばらつきが生じることを抑制することができる。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態の半導体装置及びその製造方法を説明する。
第4の実施の形態の半導体装置と同じ要素については、同一の符号を付して説明する。図24に示した工程までは、第4の実施の形態の半導体装置の製造方法と同じである。
図35〜図46は、第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図である。
図35は、第5の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程における断面図である。
図35(A)は、図24(A)の次の工程における断面図であり、図35(B)は、図24(B)の次の工程における断面図である。
たとえば、上述と同じ混合ガス、高周波電力、成膜温度を用いたプラズマCVDにより、図25に示した工程よりも薄い、たとえば、厚さ15〜25nm程度のシリコン酸化膜400が成膜される。その後、nチャネル型MOSトランジスタの活性領域以外の部分を覆い隠すフォトレジストマスク401が形成される。pチャネル型MOS領域(図示せず)、ウェルタップ領域104などはフォトレジストマスク401で覆われている。
図36(A)は、図35(A)の次の工程における断面図であり、図36(B)は、図35(B)の次の工程における断面図である。
フォトレジストマスク401の形成後、フォトレジストマスク401の開口部分のシリコン酸化膜400が、異方性ドライエッチングで、たとえば、15〜25nm相当エッチバックされる。その結果、サイドウォール状のシリコン酸化膜残402が形成される。
図35に示した工程でプラズマCVDを用いた場合、段差ではシリコン酸化膜400の膜厚が均一にならず、側壁上のほうが水平の平面上よりも膜厚が薄くなる。したがって、形成されるシリコン酸化膜残402によるサイドウォールの幅は5〜15nm程度となる。その後、アッシングなどでフォトレジストマスク401が除去される。なお、図36(B)に示されているように、フォトレジストマスク401の下にありエッチングされなかったシリコン酸化膜残403が残る。
図37(A)は、図36(A)の次の工程における断面図であり、図37(B)は、図36(B)の次の工程における断面図である。
STI102やシリコン酸化膜残402をハードマスクとして、エッチングレートが結晶面方位依存性をもつ有機アルカリエッチャントなどを用いたウェットエッチングにより、ソース/ドレイン領域の形成予定箇所が加工される。これにより、図37(A)に示されているように、深さ方向に対して幅が狭くなるテーパー形状の溝410が形成される。
エッチングレートが結晶面方位依存性をもつ有機アルカリエッチャントとしては、たとえば、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)などが用いられる。
ウェル101やエクステンション領域103が形成されるシリコン基板が(001)面を表面としている場合、たとえば、TMAHを用いると、そのシリコン基板の主面に対してθ=約56°となるテーパー形状で溝410が形成される。その溝410は、シリコン基板の(111)面を露出させる。溝410の深さは、たとえば、25〜35nm程度である。
図38(A)は、図37(A)の次の工程における断面図であり、図38(B)は、図37(B)の次の工程における断面図である。
溝410の形成後、たとえば、上述と同じ混合ガス、高周波電力、成膜温度を用いた減圧CVDで、厚さ5〜15nm程度のシリコン酸化膜420が、図37の工程までで形成された構造物上の全面に成膜される。
図39(A)は、図38(A)の次の工程における断面図であり、図39(B)は、図38(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜420の成膜後、シリコン酸化膜420が、異方性ドライエッチングで、たとえば、15〜25nm相当エッチバックされる。その結果、サイドウォール状のシリコン酸化膜残421が形成される。テーパー形状のシリコン面のうち、エクステンション領域103の表面はシリコン酸化膜残421で覆われるが、その他の領域のシリコン酸化膜420は除去される。
図40(A)は、図39(A)の次の工程における断面図であり、図40(B)は、図39(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜残403,421をハードマスクとして、異方性ドライエッチングにより、ソース/ドレイン領域の形成予定箇所が加工される。これにより、たとえば、深さ110〜130nm程度の溝430が形成される。このときゲート電極106なども多少エッチングされる。
図41(A)は、図40(A)の次の工程における断面図であり、図41(B)は、図40(B)の次の工程における断面図である。
溝430の形成後、たとえば、HF溶液を用いて、シリコン酸化膜残402,403,421が15〜25nm相当のウェットエッチングで除去される。
図42(A)は、図41(A)の次の工程における断面図であり、図42(B)は、図41(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜残402,403,421の除去後、たとえば、上述と同じ混合ガス、高周波電力、成膜温度を用いた減圧CVDで、厚さ10〜20nm程度のシリコン酸化膜440が、図41の工程までで形成された構造物上の全面に成膜される。その後、nチャネル型MOSトランジスタの活性領域以外の部分を覆い隠すフォトレジストマスク441が形成される。pチャネル型MOS領域(図示せず)、ウェルタップ領域104などはフォトレジストマスク441で覆われている。
図43は、第5の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程における平面図である。
また、図44は、第5の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程における断面図である。図43のA−A線における矢印方向から見た断面図が図44(A)であり、図43のB−B線における矢印方向から見た断面図が図44(B)である。
フォトレジストマスク441の形成後、フォトレジストマスク441の開口部分のシリコン酸化膜440が、異方性ドライエッチングで、たとえば、15〜25nm相当エッチバックされる。その結果、サイドウォール状のシリコン酸化膜残442,443が形成される。また、エクステンション領域103の斜面部分(テーパー形状の溝410の形成時にエッチングされた部分)が露出する。
その後、アッシングなどでフォトレジストマスク441が除去される。なお、図44(B)に示されているように、フォトレジストマスク441の下にありエッチングされなかったシリコン酸化膜残444が残る。
図43、図44のように、ソース/ドレイン領域の形成予定箇所に形成される溝430の側壁部分が、絶縁体であるシリコン酸化膜残443で覆われている。これにより、後の工程で、ボディ領域となるウェル101とソース/ドレイン領域の側壁との間に絶縁体が形成されることになる。
図45(A)は、図44(A)の次の工程における断面図であり、図45(B)は、図44(B)の次の工程における断面図である。
フォトレジストマスク441の除去後、STI102、シリコン酸化膜残442,443をハードマスクとして、溝430に露出したウェル101上に、下記の順番で高濃度不純物添加シリコンが選択エピタキシャル成長される。
(1)たとえば、Pの濃度が1×1020cm-3〜2×1021cm-3のn+型のシリコン層450が、厚さ25〜35nm程度エピタキシャル成長される。
(2)たとえば、Bの濃度が1×1019cm-3〜6×1020cm-3のp+型のシリコン層451が、厚さ25〜35nm程度エピタキシャル成長される。
(3)たとえば、Pの濃度が1×1020cm-3〜2×1021cm-3のn+型のシリコン層452が、厚さ75〜85nm程度エピタキシャル成長される。
エピタキシャル成長に用いる混合ガスや、成膜温度は、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法におけるシリコン層140〜142の形成時と同じでよい。
シリコン層450とシリコン層451は、側壁がシリコン酸化膜残443で覆われるように膜厚が調節される。また、シリコン層450とシリコン層451によるpn接合の接合面に垂直な方向の、シリコン層450とシリコン層451の合計幅が、このpn接合間に形成される空乏層幅よりも大きくなるように膜厚が調整されている。これにより、基板電流の発生をより抑制可能となる。
また、シリコン層452は、エクステンション領域103と単結晶結合している。
なお、エピタキシャル成長前にはウェル101表面の自然酸化膜除去などの前処理が実施される。
この工程により、ソース/ドレイン領域となるシリコン層452が形成され、その底部にはシリコン層450,451によるpn接合が形成されることになる。
その後は、第2の実施の形態における図13〜図17と同様の工程により、以下のような構造が得られる。
図46は、第5の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程における断面図である。
図46(A)は、図45(A)に示した断面部分において、さらに工程を進め、コンタクトプラグ形成後の半導体装置の断面図を示している。図46(B)は、図45(B)に示した断面部分において、さらに工程を進め、コンタクトプラグ形成後の半導体装置の断面図を示している。
サイドウォール471,472は、HF溶液などによりシリコン酸化膜残442,444を除去後に、図15、図16に示したような工程により形成される。ニッケルシリサイド層480,481,482、シリコン窒化膜483、シリコン酸化膜484、コンタクトプラグ485、シェアドコンタクト486は、図17に示した工程で説明したように形成される。
上記工程により製造された半導体装置によれば、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法で生成された半導体装置と同様の効果が得られる。さらに、図37に示した工程で説明したように、結晶面方位依存性を有するエッチャントを用いたウェットエッチングにより、エクステンション領域103の表面を露出させることで、再現性良く露出面を得ることができる。そのため、エクステンション領域103とソース/ドレイン領域の接触面積のプロセスばらつきの影響が抑えられ、電気特性にばらつきが生じることを抑制することができる。
第1〜第5の実施の形態の半導体装置は、ソース/ドレイン領域底面とボディの間にpn接合を設けてポテンシャル障壁を有していたが、以下に示す第6及び第7の実施の形態の半導体装置は、この部分にpn接合ではなく絶縁体を有する。
(第6の実施の形態)
第2の実施の形態の半導体装置と同じ要素については、同一の符号を付して説明する。
図4に示した工程までは、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法と同じである。
図47〜図55は、第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図である。
図47(A)は、図4(A)の次の工程における断面図であり、図47(B)は、図4(B)の次の工程における断面図である。
異方性ドライエッチングにより、図4(A)に示したフォトレジストマスク111の開口部分のシリコン酸化膜(STI102を含む)が、たとえば、45〜55nm相当エッチバックされる。その後、アッシングなどでフォトレジストマスク111が除去される。
図48(A)は、図47(A)の次の工程における断面図であり、図48(B)は、図47(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜残112の除去後、STI102、サイドウォール107をハードマスクとして、異方性ドライエッチングにより、ソース/ドレイン領域のシリコンが加工される。これにより、たとえば、深さ85〜95nm程度の溝500が形成される。このときゲート電極106なども多少エッチングされる。
図49(A)は、図48(A)の次の工程における断面図であり、図49(B)は、図48(B)の次の工程における断面図である。
溝500の形成後、たとえば、上述したような条件の減圧CVDで、厚さ10〜20nm程度のシリコン酸化膜510が、図48の工程までで形成された構造物上の全面に成膜される。その後、nチャネル型MOSトランジスタの活性領域以外の部分を覆い隠すフォトレジストマスク511が形成される。pチャネル型MOS領域(図示せず)、ウェルタップ領域104などはフォトレジストマスク511で覆われている。
図50(A)は、図49(A)の次の工程における断面図であり、図50(B)は、図49(B)の次の工程における断面図である。
フォトレジストマスク511の形成後、フォトレジストマスク511の開口部分のシリコン酸化膜510が、異方性ドライエッチングで、たとえば、10〜20nm相当エッチバックされる。その結果、サイドウォール状のシリコン酸化膜残512が形成される。また、フォトレジストマスク511の下にはエッチングされなかったシリコン酸化膜残133が残る。
このときの平面図は、図10に示したものと同様になる。
図51(A)は、図50(A)の次の工程における断面図であり、図51(B)は、図50(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜残512,513の形成後、フォトレジストマスク511の開口部分のシリコン酸化膜(シリコン酸化膜残512、STI102を含む)が、さらに、異方性ドライエッチングで、たとえば、10〜20nm相当エッチバックされる。その後、アッシングなどにより、フォトレジストマスク511が除去される。そして、さらにシリコン酸化膜が、異方性ドライエッチングにより、たとえば、10〜20nm程度エッチングされ、エクステンション領域103の側壁が表面に露出する。ここでシリコン酸化膜残513は除去される。
図52(A)は、図51(A)の次の工程における断面図であり、図52(B)は、図51(B)の次の工程における断面図である。
図52に示されている工程では、サイドウォール107やシリコン酸化膜残512をハードマスクとして、溝500に露出したウェル101上に、下記の順番でエピタキシャル成長が行われる。
(1)たとえば、Ge(ゲルマニウム)の原子濃度が15〜25%のシリコンゲルマニウム混晶層520が、厚さ25〜35nm程度でエピタキシャル成長される。
成膜には、たとえば、SiH4とGeH4(ゲルマン)などの混合ガスが用いられる。成膜温度は、たとえば、400〜700℃程度である。
(2)たとえば、Pの濃度が1×1020cm-3〜2×1021cm-3のn+型のシリコン層521が、厚さ75〜85nm程度でエピタキシャル成長される。
成膜には、たとえば、SiH4とPH3などの混合ガスが用いられる。成膜温度は、たとえば、400〜700℃程度である。
シリコンゲルマニウム混晶層520は、ボディ領域となるウェル101に面した側壁がシリコン酸化膜残512で覆われるように膜厚が調節される。また、シリコン層521は、エクステンション領域103と単結晶結合している。
なお、エピタキシャル成長前にはウェル101表面の自然酸化膜除去などの前処理が実施される。
また、使用するエピタキシャル成長層としては、シリコンゲルマニウム混晶層に限定されず、後述の選択ウェットエッチングにより除去できるようなものであればよい。
図53(A)は、図52(A)の次の工程における断面図であり、図53(B)は、図52(B)の次の工程における断面図である。
エピタキシャル成長後、たとえば、HF溶液を用いて、シリコン酸化膜残113が5〜15nm相当のウェットエッチングで除去される。
図54(A)は、図53(A)の次の工程における断面図であり、図54(B)は、図53(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜残113の除去後、たとえば、HF、H2O2(過酸化水素)、CH3COOH(酢酸)の混合溶液を用いた選択ウェットエッチングにより、シリコンゲルマニウム混晶層520が除去される。これにより、空洞530が現れる。
HF、H2O2、CH3COOHの混合溶液は、Siに対するシリコンゲルマニウム混晶のエッチング選択比が、たとえば、160程度のものが用いられる。
その後は、第2の実施の形態における図14〜図17と同様の工程により、以下のような構造が得られる。
図55(A)は、図54(A)に示した断面部分において、さらに工程を進め、コンタクトプラグ形成後の半導体装置の断面図を示している。図55(B)は、図54(B)に示した断面部分において、さらに工程を進め、コンタクトプラグ形成後の半導体装置の断面図を示している。
図54(A)に示したような空洞530は、シリコン酸化膜541によって充填されている。シリコン酸化膜541は、図15に示したような工程の際に充填される。なお、空洞530は、シリコン酸化膜541で完全に埋め込まなくてもよい。サイドウォール551,552は、図15、図16に示したような工程により形成される。ニッケルシリサイド層560,561,562、シリコン窒化膜563、シリコン酸化膜564、コンタクトプラグ565、シェアドコンタクト566は、図17に示した工程で説明したように形成される。
上記工程により製造された半導体装置によれば、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法で生成された半導体装置と同様の効果が得られる。
(第7の実施の形態)
第2の実施の形態の半導体装置と同じ要素については、同一の符号を付して説明する。
図2,3に示した工程までは、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法と同じである。
図56〜図67は第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する図である。
図56は、第7の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程における断面図である。
図56(A)は、図3(A)の次の工程における断面図であり、図56(B)は、図3(B)の次の工程における断面図である。
たとえば、上述したような条件のプラズマCVDで厚さ25〜35nm程度のシリコン酸化膜600が成膜される。その後、nチャネル型MOSトランジスタの活性領域以外の部分を覆い隠すフォトレジストマスク601が形成される。pチャネル型MOS領域(図示せず)、ウェルタップ領域104などはフォトレジストマスク601で覆われる。
図57(A)は、図56(A)の次の工程における断面図であり、図57(B)は、図56(B)の次の工程における断面図である。
異方性ドライエッチングにより、フォトレジストマスク601の開口部分のシリコン酸化膜600(STI102を含む)が、たとえば、45〜55nm相当エッチバックされる。その後、アッシングなどでフォトレジストマスク601が除去される。さらに、HF溶液を用いたウェットエッチングにより、シリコン酸化膜残602以外の部分が除去される。シリコン酸化膜残602も多少エッチングされている。
図58(A)は、図57(A)の次の工程における断面図であり、図58(B)は、図57(B)の次の工程における断面図である。
ウェットエッチング後、たとえば、上述したような条件の減圧CVDで、厚さ5〜15nm程度のシリコン酸化膜610が、図57の工程までで形成された構造物上の全面に成膜される。
図59(A)は、図58(A)の次の工程における断面図であり、図59(B)は、図58(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜610の成膜後、異方性ドライエッチングにより、シリコン酸化膜610が、たとえば、5〜15nm相当エッチバックされる。その結果、サイドウォール状のシリコン酸化膜残611,612が形成される。
図60(A)は、図59(A)の次の工程における断面図であり、図60(B)は、図59(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜残611,612の形成後、異方性ドライエッチングとTMAHなどの有機アルカリウェットエッチングの組み合わせにより、ソース/ドレイン領域の形成予定箇所の側面が、ゲート電極106下部のウェル101に食い込むように加工される。
最初の異方性ドライエッチングでは、垂直にエッチングが行われる。その後、TMAHなどの有機アルカリウェットエッチングにより、深さ方向に幅が広がり、ゲート側に食い込むようなテーパー形状がある深さまで形成された後、深さ方向に幅が狭まるようなテーパー形状が形成される。これにより、2つの(111)面が現れる。溝620の深さは、たとえば、65〜75nm程度とする。また、このときゲート電極106なども多少エッチングされる。また、シリコン酸化膜残612は除去される。
図61(A)は、図60(A)の次の工程における断面図であり、図61(B)は、図60(B)の次の工程における断面図である。
溝620の形成後、シリコン酸化膜残611をハードマスクとして、溝620に露出したウェル101上に、たとえば、Geの原子濃度が15〜25%程度のシリコンゲルマニウム混晶層630が、厚さ65〜75nm程度でエピタキシャル成長される。
成膜には、たとえば、SiH4とGeH4などの混合ガスが用いられる。成膜温度は、たとえば、400〜700℃程度である。
なお、使用するエピタキシャル成長層としては、シリコンゲルマニウム混晶層に限定されず、後述の選択ウェットエッチングにより除去できるようなものであればよい。
図62(A)は、図61(A)の次の工程における断面図であり、図62(B)は、図61(B)の次の工程における断面図である。
エピタキシャル成長後、たとえば、HF溶液を用いたウェットエッチングで、シリコン酸化膜残611が除去される。
図63(A)は、図62(A)の次の工程における断面図であり、図63(B)は、図62(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜残611の除去後、サイドウォール107などをハードマスクとして、異方性ドライエッチングが行われる。これにより、ソース/ドレイン領域の形成予定箇所のシリコンゲルマニウム混晶層630が加工され、たとえば、深さ35〜45nm程度の溝640が形成される。
図64(A)は、図63(A)の次の工程における断面図であり、図64(B)は、図63(B)の次の工程における断面図である。
溝640の形成後、サイドウォール107などをハードマスクとして、溝640のシリコンゲルマニウム混晶層630上に、たとえば、Pの濃度が1×1020cm-3〜2×1021cm-3のn+型のシリコン層650が、エピタキシャル成長で形成される。エピタキシャル成長には、たとえば、SiH4とPH3などの混合ガスが用いられる。成膜温度は、たとえば、400〜700℃程度である。シリコン層650の厚さは、たとえば、35〜45nm程度である。
図65(A)は、図64(A)の次の工程における断面図であり、図65(B)は、図64(B)の次の工程における断面図である。
シリコン層650のエピタキシャル成長後、たとえば、HF溶液を用いた5〜15nm相当のウェットエッチングで、シリコン酸化膜残602が除去される。
図66(A)は、図65(A)の次の工程における断面図であり、図66(B)は、図65(B)の次の工程における断面図である。
シリコン酸化膜残602の除去後、たとえば、HF、H2O2、CH3COOHの混合溶液を用いた選択ウェットエッチングにより、シリコンゲルマニウム混晶層630が除去される。これにより、空洞660が現れる。
HF、H2O2、CH3COOHの混合溶液は、シリコンに対するシリコンゲルマニウム混晶のエッチング選択比が、たとえば、160程度のものが用いられる
その後は、第2の実施の形態における図14〜図17と同様の工程により、以下のような構造が得られる。
図67は、第7の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程における断面図である。
図67(A)は、図66(A)に示した断面部分において、さらに工程を進め、コンタクトプラグ形成後の半導体装置の断面図を示している。図67(B)は、図66(B)に示した断面部分において、さらに工程を進め、コンタクトプラグ形成後の半導体装置の断面図を示している。
図66(A)に示したような空洞660は、シリコン酸化膜672によって充填されている。シリコン酸化膜672は、図15に示したような工程の際に、充填される。なお、空洞660は、シリコン酸化膜672で完全に埋め込まなくてもよい。サイドウォール681,682は、図15、図16に示したような工程により形成される。ニッケルシリサイド層690,691,692、シリコン窒化膜693、シリコン酸化膜694、コンタクトプラグ695、シェアドコンタクト696は、図17に示した工程で説明したように形成される。
上記工程により製造された半導体装置によれば、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法で生成された半導体装置と同様の効果が得られる。さらに、第7の実施の形態の半導体装置の製造方法では、ソース/ドレイン領域の形成予定箇所の側面が、ゲート側に食い込む(えぐれる)ように加工される。これにより、絶縁体であるシリコン酸化膜672は、ゲート電極106の下部のウェル101に食い込むように形成される。
そのため、ウェル101とソース/ドレイン電極の一部となるエクステンション領域103との接触面積を小さくすることができる。これにより、基板電流をより抑制でき、動作耐圧を改善できる。
(第7の実施の形態の変形例)
図68は、第7の実施の形態の半導体装置の1つめの変形例を示す断面図である。
図68(A)は、図67(A)に示した断面図に対応し、図68(B)は、図67(B)に示した断面図に対応している。
図68(A),(B)に示されている半導体装置では、サイドウォール107が、図67(A),(B)に示されている半導体装置よりも幅が狭く形成されている。たとえば、サイドウォール107は、幅が5nm程度になるように形成されている。
これにより、エクステンション領域103のゲート長方向の幅が狭くなり、エクステンション領域103がウェル101と接触する面積を小さくすることができるという、図23に示した第3の実施の形態の変形例と同様の効果を有する。
さらに、図23(A)と図68(A)とを比べると、図68(A)では、ソース/ドレイン領域の側面がゲート側にえぐれるように加工されていることで、ウェル101とエクステンション領域103との接触面積がより小さい。
そのため、第7の実施の形態の半導体装置では、さらなる基板電流の抑制と、動作耐圧の改善ができる。
図69は、第7の実施の形態の半導体装置の2つめの変形例を示す断面図である。図69は、図68(A)に示した断面図に対応している。
図69に示されている半導体装置では、サイドウォール107の幅を図68に示した半導体装置と同じにしている。さらに、図69に示されている半導体装置は、図60に示した工程で形成されるサイドウォール状のシリコン酸化膜残611の幅を、図68に示した半導体装置を製造する場合よりも狭く(たとえば、5nm程度)にして、上記の同様のプロセスで製造されている。
これにより、エクステンション領域103とボディ領域となるウェル101との接触面積をさらに小さくできる。図69のようにエクステンション領域103がほぼチャネル領域697内に含まれるような構造の場合、ウェル101とソース/ドレイン電極とが完全に隔離されることになるため、動作耐圧の飛躍的な増大が期待できる。
以上、実施の形態に基づき、本発明の半導体装置及び半導体装置の製造方法の一観点について説明してきたが、これらは一例にすぎず、上記の記載に限定されるものではない。
1 半導体装置
10 MOSトランジスタ
11 STI
12 ディープNウェル
13 ボディ領域
14 ソース/ドレイン領域
15 ゲート電極
16 コンタクト
17 n型領域
18 p型領域
19 絶縁体

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板に形成され、第1の導電型を有するボディ領域と、
    前記基板に形成され、前記第1の導電型とは異なる第2の導電型を有し、前記ボディ領域と第1のpn接合を形成するトランジスタのソース領域及びドレイン領域と、
    前記基板上に形成され、前記ボディ領域と短絡される前記トランジスタのゲート電極と、
    前記ソース領域の底部または前記ドレイン領域の底部と前記ボディ領域との間の前記基板に形成され、前記第2の導電型を有する第1の領域と、
    前記ソース領域の底部または前記ドレイン領域の底部と前記第1の領域との間の前記基板に形成され、前記第1の導電型を有し、底部で前記第1の領域と第2のpn接合を形成する第2の領域と、
    記ソース領域または前記ドレイン領域の側壁の少なくとも一部と前記ボディ領域との間に配置された絶縁体と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2のpn接合の側面は前記絶縁体により覆われており、前記ボディ領域と電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2のpn接合に含まれる前記第1の領域と前記第2の領域の接合面に垂直な方向の、前記第1の領域と前記第2の領域の合計幅は、前記第1の領域と前記第2の領域との接合により形成される空乏層幅よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. ゲート電極と第1の導電型を有するボディ領域とが短絡されているMOSトランジスタを形成する際に、
    前記MOSトランジスタの前記第1の導電型とは異なる第2の導電型を有するソース領域またはドレイン領域の底部と前記ボディ領域との間に位置する前記第2の導電型を有する第1の領域と、前記ソース領域の底部または前記ドレイン領域の底部と前記第1の領域との間に位置する前記第1の導電型を有する第2の領域と、前記ソース領域または前記ドレイン領域の側壁の少なくとも一部と前記ボディ領域との間に位置する絶縁体と、を形成
    前記ソース領域または前記ドレイン領域と前記ボディ領域とにより第1のpn接合を有し、
    前記第2の領域の底部と前記第1の領域とにより第2のpn接合を有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 記ボディ領域において、前記ソース領域または前記ドレイン領域の形成予定箇所をエッチングして溝を形成する工程と、
    前記溝の側壁に前記絶縁体を形成する工程と、
    前記溝の底部に露出した前記ボディ領域上に、前記第2の導電型の第1のシリコン層、前記第1の導電型の第2のシリコン層、前記第2の導電型の第3のシリコン層を順にエピタキシャル成長させる工程と、を有し、
    前記第1の領域は前記第1のシリコン層を有し、前記第2の領域は前記第2のシリコン層を有することを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第3のシリコン層のエピタキシャル成長後に、ウェットエッチングにより前記ゲート電極の側壁に形成されたサイドウォールの側面を覆う前記絶縁体の一部を除去し、前記ゲート電極の下部に形成されるエクステンション領域の一部を露出させる工程と、
    前記第3のシリコン層を追加でエピタキシャル成長させて、露出した前記エクステンション領域の一部と電気的に接続させる工程と、
    を有することを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記溝を形成する工程の前に、前記ゲート電極の側壁に第1のサイドウォールと第2のサイドウォールとを形成し、
    前記溝を形成する工程と、前記溝の側壁に前記絶縁体を形成する工程との間に、前記第2のサイドウォールを除去して、前記ゲート電極の下部から前記ソース領域または前記ドレイン領域の形成予定箇所にかけて形成されている前記エクステンション領域の上面の一部を露出させ、
    前記溝の側壁に前記絶縁体を形成する工程により前記絶縁体により覆われる前記エクステンション領域の前記上面の一部を、前記第3のシリコン層のエピタキシャル成長後の前記ウェットエッチングにより露出させる、
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記溝を形成する工程の前に、前記ゲート電極の側壁に第1のサイドウォールと第2のサイドウォールとを形成し、
    前記第2のサイドウォールをマスクとして、前記ソース領域または前記ドレイン領域の形成予定箇所に、エッチングレートが結晶面方位依存性をもつエッチャントを用いたウェットエッチングにより、深さ方向に幅が狭くなるテーパー形状溝を形成し、
    前記テーパー形状溝の側壁に露出するエクステンション領域の斜面を覆う第3のサイドウォールを形成し、
    前記溝を形成する工程後に、前記第2及び前記第3のサイドウォールを除去して、前記エクステンション領域の上面の一部及び前記斜面を露出させ、
    前記溝の側壁に前記絶縁体を形成する工程と、前記第1乃至前記第3のシリコン層をエピタキシャル成長させる工程との間に、前記溝の側壁に前記絶縁体を形成する工程により前記絶縁体により覆われる前記エクステンション領域の前記斜面をエッチングにより露出させることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1のシリコン層と前記第2のシリコン層の接合面に垂直な方向の、前記第1のシリコン層と前記第2のシリコン層の合計幅は、前記第1のシリコン層と前記第2のシリコン層との接合により形成される空乏層幅よりも大きいことを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法
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