JP6002057B2 - ます - Google Patents
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Description
以下、第1実施形態に係る、ますを説明する。ここで、図1は、本実施形態に係る、ます1Aの斜視図である。図2は、本実施形態に係る、ます1Aの平面図である。図3は、図2のIII−III断面における部分断面図である。図4は、図2のIV−IV断面における部分断面図である。図5は、蓋50が取り外されたます1Aの平面図である。図6は、図5のVI−VI断面におけるます1Aの部分断面図である。図7は、図5のVII−VII断面におけるます1Aの部分断面図である。
ます1Aは、図1、図2、図3および図4に示すように、ます本体10と、蓋50と、を備えている。ます本体10は、筒状の胴体部11と、流入側インバート21と、第1流出側インバート31と、第2流出管41と、を備えている。流入側インバート21と第1流出側インバート31とは、それぞれ胴体部11の側部14に設けられている。流入側インバート21に設けられた流入端20と第1流出側インバート31に設けられた流出端30とは、胴体部11内に配置されている。そして、第2流出管41は、胴体部11の下部に接続されている。また、胴体部11内には、第2流出管41に繋がる第2流出口40(以下、適宜、第2流出口40、第2流出管41の流出口40、或いは、単に流出口40という。)が設けられている。この第2流出口40には、流入端20と流出端30とが繋がっている。ここで、図5に示すように、第2流出口40における、流入端20の幅方向の中心P1と流出端30の幅方向の中心P2とを繋ぐ第2流出口40の開口距離D2は、第1流出側インバート31における流出端30の幅D1よりも長い。また、蓋50は、図4に示すように、胴体部11内で第2流出口40に取り付けられ、第2流出口40を閉塞する。
ここではまず、図5から図7を参照しつつ、胴体部11に設けられた第2流出口40から蓋50が取り外されたます本体10を説明する。
胴体部11は、図5から図7に示すように、ます本体10の胴体を成す中心的な部位である。胴体部11の上部15は所要の容量を有する略円筒形状の筒体である。胴体部11の上端開口15aは点検口として上向きに大きく開口している。上端開口15aからは、ます本体10の内部が覗き込めるようになっている。かかる上端開口15aは、図示は省略するが、ます1Aが埋設された後は、例えば、マンホールが取り付けられる。
流入側インバート21は、胴体部11の側部14に設けられている。本実施形態では、流入側インバート21は、図6に示すように、略円筒状の流入管によって構成されている。流入側インバート21としての流入管は、胴体部11の中間部16および下部17との境界よりも下側に設定された、胴体部11の一の直径方向L2に沿って、胴体部11の側部14を貫通している。胴体部11の内部に設けられた流入側インバート21の一端(流入端20)は、胴体部11の下部17に設けられた流出口40の縁に連続している。また、胴体部11の外部に設けられた流入側インバート21の他端には、排水をます本体10に流入させる流入管(図示省略)を差し込む受口22が設けられている。また、胴体部11の内部において、流入側インバート21の流入端20の上側は、半円弧状に切欠けられている。
次に、第1流出側インバート31は、胴体部11の側部14に設けられている。本実施形態では、第1流出側インバート31は、図6に示すように、略円筒状の流出管(第1流出管)によって構成されている。本実施形態では、第1流出側インバート31としての第1流入管は、流入側インバート21が設けられた胴体部11の一の直径方向L2と平行で、かつ、直径L2よりも少し下に設けられた他の直径方向L3に沿って、胴体部11の側部14を貫通している。胴体部11の内部に配設された第1流出側インバート31の一端(流出端30)は、胴体部11の下部17に設けられた流出口40の縁に連続している。また、胴体部11の外部に設けられた第1流出側インバート31の他端には、排水をます本体10から外部に流出させる配管(図示省略)を差し込む受口32が設けられている。また、胴体部11の内部において、第1流出側インバート31の一端30の上側は、半円弧状に切欠けられている。このため、第1流出側インバート31の一端30は溝状であり、流出口40に連続している。ここで、本実施形態では、流入側インバート21に設けられた流入端20と第1流出側インバート31に設けられた流出端30とは、流出口40を挟んで、胴体部11内で互いに対向している。
また、胴体部11の中間部16に設けられた流下部16aは、流入側インバート21が設けられた直径方向L2および第1流出側インバート31が設けられた直径方向L3に向けて絞られている。つまり、中間部16において、胴体部11の側部14は、直径方向L2および直径方向L3に直交する両側から下方に向けて絞られたテーパー状の斜面に沿って延びている。そして、当該流下部16aの下端は、円筒状の胴体部11の下部17および胴体部11に貫通して延びた流入側インバート21の流入端20、および、第1流出側インバート31の流出端30に滑らかに連続している。かかる流下部16aによって、胴体部11の上端開口15a(ここでは点検口)に入り込んだ排水が、流下部16aを伝って、流出口40または第1流出側インバート31へ流れるようになっている。なお、本実施形態では、流下部16aは傾斜面であるが、流下部16aは滑らかな曲面としてもよい。
上述したように胴体部11の中間部16と下部17との部位には、流入側インバート21と第1流出側インバート31が繋がっている。また、流入側インバート21と第1流出側インバート31との間に繋がって流出口40が開口している。胴体部11の下部17は、流出口40を含み、流入側インバート21と第1流出側インバート31よりも下側にさらに連続して延びている。本実施形態では、流出口40は円形であり、胴体部11の下部17は円筒形状に延びている。流入側インバート21と第1流出側インバート31よりも下側に延びた、胴体部11の下端部17aは、第2流出管41に差し込まれる差口となっている。
次に、第2流出管41は、図6に示すように、横断面が略円形状の円筒管である。第2流出管41の上端部41aは、胴体部11の下端部17aが差し込まれる受口となっている。第2流出管41は、絞り部45を備えている。絞り部45は、第2流出管41の流出方向(本実施形態では下方)に向かうにつれて、第2流出管41の内径が徐々に絞られるテーパー面である。本実施形態では、胴体部11の下端部17aが差し込まれる第2流出管41の上端部41aの最深部から連続して、絞り部45が設けられている。また、絞り部45の下端から連続した第2流出管41の下端部41bには、さらに配管を接続するための受口が設けられている。
次に、本実施形態に係る蓋50を説明する。図1から図4に示すように、蓋50は、第2流出管41の流出口40に取り付けられ、流出口40を閉塞する部材である。図8は、蓋50の平面図である。図9は、蓋50の正面図である。図10は、蓋50の側面図である。図9に示すように、蓋50は、中間インバート52と、張り出し部54と、嵌合部56と、把持部58とを備えている。
嵌合部56は、図3および図9に示すように、ます本体10に設けられた流出口40から差し込まれて胴体部11の下部17に嵌め込まれる部位である。ここで、嵌合部56の外径は、第2流出管41の内径と凡そ同じであり、外周面には、シール部材56aが装着されている。嵌合部56の上部には、図9に示すように、中間インバート52が設けられている。
中間インバート52は、図2および図8に示すように、ます本体10内に設けられた流入側インバート21の流出端20と、第1流出側インバート31の流出端30との間の流路を形成する部位である。本実施形態では、中間インバート52は、嵌合部56の上に設けられている。中間インバート52は、一の直線に沿って延びた溝状の部位である。中間インバート52は、流出口40の上に配置され、流入側インバート21の流入端20と、第1流出側インバート31の流出端30とを繋ぐように所要の長さを有している。本実施形態では、嵌合部56を流出口40に差し込み、流出口40を閉塞した状態において、蓋50の中間インバート52は、流入側インバート21と第1流出側インバート31とを繋ぐインバートとして機能する。
また、本実施形態では、蓋50の把持部58は、中間インバート52のうち嵌合部56の上方に位置する部位に、上方に突出するように設けられている。中間インバート52の幅方向の両側から中間インバート52を横断するように延びた取手である。
次に、本実施形態のます1Aを使用した汚水設備100について簡単に説明する。図11は、第1実施形態に係る汚水設備100の平面図である。図12は、第1実施形態に係る汚水設備100の正面図である。汚水設備100は、主として災害時等における避難場所となるような学校または集会所等の比較的規模が大きい施設等において採用されるものである。しかし、汚水設備100の適用範囲はこれに限定されるものではない。
第1実施形態では、ます1Aにおける第2流出管41の絞り部45は、第2流出管41の流出方向に向かうにつれて徐々に絞られたテーパー面であった。しかし、第2流出管41の絞り部45はテーパー面でなくてもよい。
第1実施形態および第2実施形態では、ます1A、および、ます1Bにおけるます本体10の流出口40のうち、流入側インバート21と繋がる部位は、鉛直方向に延びていた。しかし、流出口40のうち流入側インバート21と繋がる部位は、鉛直方向に延びていなくてもよい。
上記各実施形態では、流入側インバート21と第1流出側インバート31とは、平面視において、その中心軸L2と中心軸L3とが一直線上となるように、ます本体10の胴体部11の側部14に貫通していた。しかし、流入側インバート21と第1流出側インバート31とは、その中心軸L2と中心軸L3とが平面視において一直線上でなくてもよい。
上記各実施形態では、流入側インバート21は円筒状の流入管であり、第1流出側インバート31は円筒状の流出管であった。しかし、流入側インバート21および第1流出側インバート31は、筒状の管のうち半円弧状に切欠けられた溝状の部位であってもよい。このような構成の流入側インバート21および第1流出側インバート31であっても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
上記各実施形態では、流入側インバート21は、ます本体10の胴体部11の側部14に1つ設けられていた。しかし、流入側インバート21は、ます本体10の胴体部11の側部14に複数設けられていてもよい。例えば、2つの流入側インバート21が胴体部11の側部14に設けられていた場合、一方の流入側インバート21の流入端20における幅方向の中心と第1流出側インバート31の流出端30における幅方向の中心とを繋ぐ第2流出管41の流出口40の開口距離、および、他方の流入側インバート21の流入端20における幅方向の中心と第1流出側インバート31の流出端30における幅方向の中心とを繋ぐ第2流出管41の流出口40の開口距離は、共に第1流出側インバート31における流出端30の幅よりも長ければよい。また、中間インバート52は、一方の流入側インバート21と第1流出側インバート31とを繋ぎ、かつ、他方の流入側インバート21と第1流出側インバート31とを繋ぐものであればよい。
10 ます本体
11 胴体部
14 側部
15 上部
16 中間部
16a 流下部
17 下部
20 流入端
21 流入側インバート
30 流出端
31 第1流出側インバート
40 流出口(第2流出口)
41 第2流出管
43 ガイド
45 絞り部
50 蓋
52 中間インバート
54 張り出し部
56 嵌合部
58 把持部
100 汚水設備
Claims (10)
- ます本体と、
蓋と、
を備え、
前記ます本体は、
筒状の胴体部と、
流入側インバートと、
第1流出側インバートと、
第2流出管と、
を備え、
前記流入側インバートと前記第1流出側インバートとは、それぞれ前記胴体部の側部に設けられ、
前記流入側インバートに設けられた流入端と前記第1流出側インバートに設けられた流出端とは、前記胴体部内に配置され、
前記第2流出管は、前記胴体部の下部に接続され、
前記胴体部内には、前記第2流出管に繋がる第2流出口が設けられており、
前記第2流出口には、前記流入端と前記流出端とが繋がっており、
前記第2流出口における、前記流入端の幅方向の中心と前記流出端の幅方向の中心とを繋ぐ前記第2流出口の開口距離は、前記流出端の幅よりも長く、
前記蓋は、前記胴体部内で前記第2流出口に取り付けられ、前記第2流出口を閉塞する、ます。 - 前記流入端の幅方向の中心を通り、前記流入端の幅方向と直交する方向における前記第2流出口の第2開口距離は、前記流出端の幅よりも長い、請求項1に記載された、ます。
- ます本体と、
蓋と、
を備え、
前記ます本体は、
筒状の胴体部と、
流入側インバートと、
第1流出側インバートと、
第2流出管と、
を備え、
前記流入側インバートと前記第1流出側インバートとは、それぞれ前記胴体部の側部に設けられ、
前記流入側インバートに設けられた流入端と前記第1流出側インバートに設けられた流出端とは、前記胴体部内に配置され、
前記第2流出管は、前記胴体部の下部に接続され、
前記胴体部内には、前記第2流出管に繋がる第2流出口が設けられており、
前記第2流出口には、前記流入端と前記流出端とが繋がっており、
前記流入端の幅方向の中心を通り、前記流入端の幅方向と直交する方向における前記第2流出口の第2開口距離は、前記流出端の幅よりも長く、
前記蓋は、前記胴体部内で前記第2流出口に取り付けられ、前記第2流出口を閉塞する、ます。 - 前記蓋は、前記第2流出管内に嵌め込まれる嵌合部を備えている、請求項1から3までの何れか一つに記載された、ます。
- 前記蓋は、前記流入側インバートと前記第1流出側インバートとを繋ぐ中間インバートを備えている、請求項1から4までの何れか一つに記載された、ます。
- 前記蓋は、前記流入側インバートと前記第1流出側インバートとを繋ぐ中間インバートを備え、
前記中間インバートのうち、前記嵌合部の上方に位置する部位に、上方に突出した把持部が形成されている、請求項4に記載された、ます。 - 前記把持部は、前記中間インバートの幅方向の両側から前記中間インバートを横断するように延びた取手である、請求項6に記載された、ます。
- 前記第2流出管は、前記第2流出管の流出方向に向かうにつれて徐々に絞られた絞り部を備えた、請求項1から7までの何れか一つに記載された、ます。
- 前記絞り部は、テーパー面である、請求項8に記載された、ます。
- 前記絞り部は、湾曲面である、請求項8に記載された、ます。
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