JP5999977B2 - タイヤ踏面の接地部測定装置、及びタイヤ踏面の接地部測定方法 - Google Patents

タイヤ踏面の接地部測定装置、及びタイヤ踏面の接地部測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、タイヤ踏面に作用する力を測定可能なタイヤ踏面の接地部測定装置、及びタイヤ踏面の接地部測定方法に関する。
タイヤ接地面の摩耗量となる摩擦エネルギーは摩擦力×滑りで求められるため、従来からタイヤ転動時にタイヤ接地面に作用する力(接地圧やせん断力など)と、タイヤ接地面の路面に対する滑りを測定する測定装置が種々開発されている(例えば、特許文献1)。
特許第4198610号公報
ところで、一般的なタイヤ接地面の測定装置では、平坦な試験路面上を転動させて、接地面に作用する力を測定している。しかし、実際の路面(以下、単に「実路面」と記載する)には凹凸が存在していることが多く、平坦な試験路面上での測定結果と実路面上での測定結果の間に差が生じることがあった。
本発明は、実路面上でタイヤ踏面に作用する力に近い力を測定することを課題とする。
本発明の請求項1に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置は、試験タイヤが転動し、凸部が設けられた試験路面と、少なくとも前記凸部の表面に滑らかに沿うように配置され前記試験タイヤと接触する受圧部と、前記受圧部が前記試験タイヤから受けた接地圧及びせん断力を検出する検出部と、を含む力検出器と、前記試験路面を構成し、少なくとも一部が透明とされた路面構成部材とを備え、前記力検出器は、前記路面構成部材に埋設され、前記受圧部は、前記路面構成部材の透明部分または該透明部分に隣接して配置され、前記路面構成部材の下側には、少なくとも前記受圧部に前記試験タイヤが接触してから離れるまで前記透明部分を透して前記試験タイヤの接地面を連続して撮影する撮影手段が配置され、前記撮影手段は、撮影範囲に前記受圧部の周辺を含み、前記撮影手段により撮影された画像から前記試験タイヤの踏面の滑りを求める
本発明の請求項1に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置では、試験路面に凸部を設けていることから、試験路面の路面状態を実路面の路面状態に近づけることができる。
このような試験路面上で試験タイヤを転動させて、力検出器で試験タイヤの踏面(接地面)に作用する力(接地圧及びせん断力)を求める(測定する)ことで、試験タイヤを実路面上で転動させた場合に踏面に作用する力に近い値(力)を求める(測定する)ことができる。
また、力検出器を路面構成部材に埋設しているので、試験タイヤからの力に対して力検出器の剛性が向上する。
撮影手段によって、受圧部に試験タイヤが接触してから離れるまでの間、路面構成部材の透明部分を透して試験タイヤの接地面が連続して撮影される。また、撮影手段の撮影範囲に受圧部の周辺を含ませていることから、試験タイヤの踏面に作用する力の測定と共に、該測定部位に近接した部分(すなわち受圧部の周辺部分)の挙動(滑り)を観察することができる。
なお、試験タイヤの踏面の「滑り」は、撮影手段で撮影した複数の画像から、パターンマッチングなどを用いて試験タイヤ踏面の変位を求めることで得られる。
また、ここでいう「透明」とは、透明部分を透して試験タイヤの踏面を撮影できる程度の透明度のものを指している。
本発明の請求項2に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置は、請求項1に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置において、前記凸部の頂部に前記受圧部が配置されている。
本発明の請求項2に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置では、凸部の頂部に受圧部を配置することで、試験タイヤの踏面と受圧部を確実に接触させることができる。
本発明の請求項3に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置は、請求項1または請求項2に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置において、一つの前記凸部に複数の前記力検出器の受圧部がそれぞれ配置されている。
本発明の請求項3に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置では、一つの凸部に複数の力検出器の受圧部をそれぞれ配置することで、試験タイヤの踏面の一つの凸部に接触した部分での各部位に作用する力を求めることができる。
本発明の請求項4に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置において、前記受圧部は、前記試験タイヤの転動方向の長さ、及び、前記転動方向に直交する方向の幅が4mm以下である。
本発明の請求項4に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置では、受圧部の長さ及び幅を4mm以下とすることで、受圧部を小さい凸部にも配置することができる。
本発明の請求項に記載のタイヤ踏面の接地部測定方法は、請求項1〜のいずれか1項に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置を用いたタイヤ踏面の接地部測定方法であって、前記試験タイヤを前記試験路面の前記凸部上を通過するように転動させて、前記力検出器で前記受圧部が前記試験タイヤから受けた力を検出する。
本発明の請求項に記載のタイヤ踏面の接地部測定方法では、請求項1〜のいずれか1項に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置を用いるため、試験タイヤを実路面上で転動させた場合に踏面に作用する力に近い力を求めることができる。
以上説明したように、本発明のタイヤ踏面の接地部測定装置及びタイヤ踏面の接地部測定方法は、実路面上でタイヤ踏面に作用する力に近い力を測定することができる。
第1実施形態の接地部測定装置を上方から見た平面図である。 第1実施形態の接地部測定装置を側方から側面図である。 第1実施形態の接地部測定装置の正面図である。 第1実施形態の試験路面を側方から見た側断面図である。 図4の5X−5X線断面図である。 図5の凸部を上方から見た展開平面図である。 制御系の構成を示すブロック図である。 制御のフローチャートである。 モデル化すべき領域を示した説明図である。 テクスチャの動きを説明する説明図である。 座標の差分の累積方法を説明する説明図である。 第2実施形態の力検出器を側方から見た側断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係るタイヤ踏面の接地部測定装置及びタイヤ踏面の接地部測定方法について説明する。
図1、図2に示すように、第1実施形態の接地部測定装置10は、長尺状のベースフレーム12を備えている。図1、図2では、ベースフレーム12の幅方向(以下、適宜「装置幅方向」と記載する。)を矢印F方向及び矢印B方向で示し、ベースフレーム12の長手方向(以下、適宜「装置長手方向」と記載する。)を矢印L方向及び矢印R方向で示し、ベースフレーム12の上下方向(以下、適宜「装置上下方向」と記載する。)を矢印U方向(上方向)及び矢印D方向(下方向)で示している。なお、ここで言う装置上下方向と装置鉛直方向は同義である。
図1〜図3に示すように、ベースフレーム12の幅方向両側には、ベースフレーム12の長手方向に沿って延びるスライドレール14が取り付けられており、幅方向略中間部分には同じく長手方向に沿って延びる路面16が設けられている。
スライドレール14には、リニアモーションガイド18を介してタイヤ走行装置20がスライド自在に搭載されている。
ベースフレーム12の側面には、サーボモータ22で回転されるボールネジ24が軸受26で支持されている。
また、タイヤ走行装置20の枠状フレーム28には、ボールネジ24と螺合するナット30が固定されており、ボールネジ24を回転させることでタイヤ走行装置20をスライドレール14に沿って移動させることができる。
なお、枠状フレーム28には、タイヤ走行装置20の位置を検出するエンコーダ21(図7参照)が設けられている。なお、図7に示すように、サーボモータ22及びエンコーダ21は、コンピュータ、記憶装置等を含む制御装置23に接続されている。
なお、コンピュータには、少なくともパターンマッチングを行なわせるための画像処理ソフトが記憶されている。
枠状フレーム28の上部には、ベースフレーム12の長手方向に対して直交する方向に沿って延びるスライドレール32が取り付けられており、スライドレール32には、リニアモーションガイド34を介して移動ベース36がスライド自在に搭載されている。
また、枠状フレーム28の上部には、サーボモータ38で回転されるボールネジ40が軸受42で支持されている。移動ベース36にはボールネジ40の螺合するナット(図示せず)が固定されており、ボールネジ40を回転させることで移動ベース36をスライドレール32に沿って移動させることができる。
枠状フレーム28には、移動ベース36の位置を検出するエンコーダ43(図7参照)が設けられており、サーボモータ38及びエンコーダ43は制御装置23に接続されている。
移動ベース36の中央上部には、スラストベアリング44を介して枠状のフレーム46が回転可能に設けられている。フレーム46の中央には、軸受48が取り付けられている。この軸受48には、シャフト50が鉛直方向にスライド自在に支持されている。
移動ベース36の上部には、サーボモータ49を動力とするスリップ角変更用のスクリュージャッキ51が取り付けられており、スクリュージャッキ51のスクリュー52の先端の軸受54に設けたピン56が、軸受42の外側に突出したレバー60の先端部分の孔(図示せず)に挿入されている。このため、スクリュー52を軸方向に移動させることで、軸受48に支持されたシャフト50が移動ベース36に対してある範囲内で回転する。
フレーム46の上部には、サーボモータ62を動力とする荷重負荷用のスクリュージャッキ64が取り付けられており、スクリュージャッキ64のスクリュー66が、シャフト50に接続されている。このため、スクリュー66を軸方向に移動させることで軸受48に支持されたシャフト50が上下動する。
移動ベース36には、軸受48(シャフト50)の角度(スリップアングル)を検出するロータリーエンコーダ61(図7参照)、シャフト50の上下位置を検出するエンコーダ63が設けられており、サーボモータ49、ロータリーエンコーダ61、サーボモータ62及びエンコーダ63は制御装置23に接続されている。
シャフト50の下端には、T字状の水平回転フレーム68が吊り下げられる格好で取り付けられている。
水平回転フレーム68は、水平方向に延びる水平部68Aと、水平部68Aの中央から下方に延びる鉛直部68Bとを備え、水平部68Aの一端にシャフト50が固定されている。
水平回転フレーム68の鉛直部68Bの下端には、シャフト70が水平に取り付けられている。このシャフト70には、タイヤ支持フレーム72が揺動自在に支持されている。
水平回転フレーム68の水平部68Aには、サーボモータ73を動力とするキャンバー角変更用のスクリュージャッキ74が取り付けられており、スクリュージャッキ74のスクリュー76の先端の軸受78に設けたピン80が、タイヤ支持フレーム72の孔(図示せず)に挿入されている。このため、スクリュー76を軸方向に移動させることで、タイヤ支持フレーム72がシャフト70を中心に揺動する。
水平回転フレーム68には、タイヤ支持フレーム72の角度(キャンバー角)を検出するロータリーエンコーダ81(図7参照)が設けられている。このロータリーエンコーダ81、及びサーボモータ73は制御装置23に接続されている。
タイヤ支持フレーム72には、試験タイヤ(以下、単に「タイヤ」と記載する。)82を装着するハブ軸84と、ハブ軸84を回転させる制駆動サーボモータ86、ハブ軸84の回転位置を検出するロータリーエンコーダ87が設けられている。また、ハブ軸84には、タイヤ82に作用する力(負荷荷重等)を検出するロードセル89(図7参照)が設けられている。
これら制駆動サーボモータ86、ロータリーエンコーダ87、及びロードセル89は、制御装置23に接続されている。
路面16の一部には、一段下がった凹部88が設けられている。凹部88の底面には、路面16の長手方向に対して直交する方向に沿って延びるスライドレール90が取り付けられている。このスライドレール90には、リニアモーションガイド91を介して計測器搭載路面92がスライド自在に搭載されている。
凹部88の底面には、サーボモータ95で回転されるボールネジ97が軸受99で支持されている。
計測器搭載路面92には、ボールネジ97の螺合するナット(図示せず)が固定されており、ボールネジ97を回転させることで計測器搭載路面92を路面16の長手方向に対して直交する方向に移動させることができる。
路面16には、計測器搭載路面92の位置を検出するエンコーダ93(図7参照)が設けられており、エンコーダ93は制御装置23に接続されている。
図4、図5に示すように、計測器搭載路面92は、タイヤ82が転動する試験路面98Aを構成する路面構成部材98と、タイヤ82の踏面82Aに作用する力を測定可能な力検出器100と、試験路面98A上の物体(ここではタイヤ82)を撮影可能なビデオカメラ110と、を備えている。なお、ビデオカメラ110は、本発明の撮影手段の一例である。
路面構成部材98は、略板状とされ、少なくとも一部が透明とされている。この路面構成部材98の透明部分112は、アクリルやガラス等の透明な材料で形成されている。
なお、本実施形態では、路面構成部材98の一部を透明としているが、本発明はこの構成に限定されず、路面構成部材98のすべての部分を透明としてもよい。
図4に示すように、試験路面98Aには、複数の凸部150(図4では、凸部150A〜C)が設けられている。本実施形態の凸部150は、滑らかに湾曲し、さらに、互いに隣り合う凸部150間に形成される凹部152と各凸部150がそれぞれ滑らかに連続している。
なお、凸部150の形状は、上記構成(滑らかに湾曲する形状)に限定されず、試験路面98Aを実路面に近づけられれば、どのような形状でも構わない。例えば、凸部150に局所的に平坦な部分を形成してもよく、角部が形成されていてもよい。さらに、互いに隣り合う凸部の形状が異なっていても、同じであってもよい。また、さらに、互いに隣り合う凸部の高さが異なっていても、同じであってもよい。
また、図5に示すように、本実施形態では、凸部150(図5では、凸部150B)の頂部151とその周辺が透明部分112とされている。
図4、図5に示すように、力検出器100は、凸部150に配置され、タイヤ82(図5では二点鎖線)の踏面82Aと接触する受圧部102Aと、この受圧部102Aよりも下方に配置され、受圧部102Aがタイヤ82の踏面82Aから受けた力を検出する検出部104と、を備えている。
また、力検出器100は、路面構成部材98に埋設されており、受圧部102Aが凸部150の頂部151から露出している。すなわち、受圧部102Aは、凸部150の頂部151に配置されている。また、本実施形態の受圧部102Aは、透明部分112にも配置されている。
また、受圧部102Aは、頂部151の表面と実質的に面一とされている。
図4に示すように、一つの凸部150(図4では凸部150Aと凸部150C)には、複数の力検出器100が埋設され、これら力検出器100の受圧部102Aがそれぞれ凸部150から露出するように該凸部150に配置されている。
図6に示すように、受圧部102Aは、試験タイヤ82の転動方向(装置長手方向)の長さL、及び、転動方向に直交する方向(装置幅方向)の幅Wが4mm以下とされている。
図5に示すように、検出部104の上部には、頂部が受圧部102Aとされた板状の力伝達部材102が接続されている。本実施形態の検出部104は、タイヤ82の踏面82Aから受ける3方向(装置長手方向、装置幅方向、装置上下方向)それぞれの力の大きさを測定可能な、所謂3分力センサである。
なお、本実施形態では、力検出器100を、検出部104と、当該検出部104と異なる部材(すなわち別部材)で構成された受圧部102A(力伝達部材102)とで構成しているが、本発明はこの構成に限定されず、力検出器100としては、受圧部102Aで受けた力を検出部104で検出することができれば、どのような構成のものでもよい。例えば、力検出器100を、検出部104の一部(頂部)を受圧部102Aとしたものとする、言い換えると、受圧部102Aと検出部104とを一体としたものとしてもよい。なお、後述する力検出器170においても、上記構成を適用することができることは言うまでもない。
図5に示すように、ビデオカメラ110は、路面構成部材98の透明部分112の下側、好ましくは、力検出器100の下側に、路面構成部材98の下部に取り付けられた図示しない取付金具を用いて配設されている。このビデオカメラ110は、少なくとも受圧部102Aにタイヤ82の踏面82Aが接触してから離れるまでの間、透明部分112を透してタイヤ82の接地面を連続して撮影することが可能とされている。また、ビデオカメラ110の撮影範囲Pには、少なくとも受圧部102Aの周辺が含まれている。なお、撮影範囲Pに受圧部102A自体が含まれてもよい。
なお、ビデオカメラ110としては、例えば、CCDカメラなどが用いられる。
また、ビデオカメラ110は、一つの力検出器100につき一つ用いる構成としてもよく、複数の力検出器100に対して一つ用いる構成としてもよい。なお、複数の力検出器100に対して一つ用いる場合には、路面構成部材98に設ける透明部分112の数を増やすか、面積を広げればよい。
また、力検出器100及びビデオカメラ110は、制御装置23に接続されており、図7に示すように、制御装置23には、テレビモニター120、各種の設定を行うためのキーボード122、マウス118及び、記憶装置124等が接続されている。
次に、本実施形態の接地部測定装置10の動作を図8のフローチャート、及び図9に基づき説明する。
先ず、タイヤ82をハブ軸84に取り付ける。この時、タイヤ走行装置20はタイヤ走行装置20のスタート位置(図1に示すように、矢印L方向側の位置)に配置されており、シャフト50は上昇位置にある。
ステップ130では、試験条件を設定する。試験条件としては、スリップアングル(SA)、キャンバー角(CA)、荷重、制動力、駆動力等があり、各々設定できる。これらの値は、キーボード122より入力できる。
なお、タイヤ走行装置20の移動速度と制駆動サーボモータ86の回転速度とを調整することにより、路面16を走行するタイヤ82に対して制駆動力を付与することができる。
そして、タイヤ82は、走行軌跡下に力検出器100の受圧部102Aが位置するように位置決めされ、最初の試験条件で決められたスリップアングル(SA)、キャンバー角(CA)、荷重、制駆動力等が付与されて、タイヤ82を路面16に接地した状態でタイヤ走行装置20が矢印R方向に移動(転動)される。
これによりタイヤ82は、路面16及び試験路面98A上を転動する。そして、タイヤ82の踏面82Aは受圧部102Aと接触し、受圧部102Aがタイヤ82から受けた力が検出部104で検出される。この検出された力のうち、装置上下方向(装置鉛直方向)の成分が踏面82Aに作用する接地圧を表し、装置長手方向及び装置幅方向の成分が踏面82Aに作用するそれぞれの方向のせん断力を表している。すなわち、力検出器100によって踏面82Aに作用する力(接地圧、せん断力)が求められる(測定される)。また、この力検出時に、タイヤ82の踏面82Aが少なくとも受圧部102Aに接触してから離れるまでの間、ビデオカメラ110が透明部分112を透して受圧部102Aの周辺を含む撮影範囲Pを連続して撮影する。
そして、ビデオカメラ110で連続して撮影された複数の画像は、制御装置23に一定の時間間隔で記憶される。
また、制御装置23は、力検出器100から送られてきた検出データに基づいて3方向の力(装置幅方向の力、装置長手方向の力、装置上下方向の力)の大きさを、画像に対応させて記憶する。
次のステップ132では、記憶されている接地している瞬間の画像のうちの一つ(例えば、最初に接地した際のタイヤ踏面の画像)を選択し、テレビモニター120に映し出す。
オペレータは、画面を見ながらマウス118(図7参照)等を用いて画像の中の計測したい計測位置、即ちパターン認識に用いるモデル化すべき領域の位置及び大きさを指定する(図9参照。図9において、符号204の付与されている点線の四角はモデル化領域を示している。)。なお、本実施形態では、図6に示すように、受圧部102Aの転動方向と直交する方向に隣接する領域がパターンマッチングのモデル化領域204とされている。
なお、複数箇所の変位を見たい場合には、ここでモデル化すべき領域を複数指定する。本実施形態では、複数の力検出器100を設けているため、各々の受圧部102Aに隣接する領域をそれぞれモデル化すべき領域として指定している。なお、モデル化領域204の大きさは、受圧部102Aよりも小さくすることが好ましい。
次のステップ134では、オペレータによりコンピュータが操作されると、画像のコントラストや明るさが、認識範囲内で一定のパターンが認識できるように調整される(本実施形態では、特徴抽出が容易にできるよう多値画像から2値画像(白黒)に変換を行なう。)。なお、画像の調整は、画像処理ソフトが行う。
次のステップ136では、パターンマッチングに用いる初期モデルの設定を行なう。オペレータがキーボード122等でコンピュータに指示を出すことで、コンピュータは、最初に接地した際のタイヤ82の踏面82Aの画像のモデル化すべき領域204(ステップ132で設定された。)を初期モデルとし、該初期モデルの座標(Xp0,Yp0)を演算し、これを1番目の画像に対応させて記憶する。
次のステップ138では、コンピュータは、先に初期モデルを設定した1番目の画像と、別の時間に撮影された画像、例えば、2番目の画像についてパターンマッチングを行い初期モデルのテクスチャと同じテクスチャを2番目の画像から抽出し、該初期モデルの2番目の画像における座標(Xpt,Ypt)を演算し、これを2番目の画像に対応させて記憶させる。
以後同様にして、撮影された全ての画像について、前後の画像のパターンマッチングを順に行い、初期モデルの座標を各画像について演算し、得られた座標を画像に対応させて記憶する。
次のステップ140では、必要画面数の処理が終了したか否かが判断され、必要画面数の処理が終了した場合には、次のステップ142へ進み、必要画面数の処理が終了していない場合にはステップ138へ戻る。
次のステップ142では、必要計測位置(初期モデル)の処理が終了したか否かが判断される。ステップ142において、初期モデルが複数設定されている場合には、複数の初期モデルにおいて、上述した座標の演算が全て処理されたかが判断される。
ここで、全ての初期モデルの処理が終了していると判断された場合には次のステップ144へ進み、そうでない場合にはステップ136へ戻る。
次のステップ144では、記憶した座標に基づいて、初期モデルの変位を演算する。
例えば、1番目の画像と2番目の画像とを比較した際、初期モデルが変位している場合、路面に対するタイヤ82の踏面82Aの初期モデルの変位量は、1番目の画像での座標と2番目の画像での座標の差で表される。
X軸方向の変位量:Xp=Xpt−Xp0
X軸方向の変位量:Yp=Ypt−Yp0
なお、Xp、及びYpより、初期モデルの変位方向も演算できる。
ここでは、全ての画像について前後の画像から初期モデルの変位量を演算する。
これらを図10、及び図11の概念図を参照して説明すると、図10に示すように、テクスチャ400が1番目の画像P1から4番目の画像P4に示すように変位している場合、図11に示すように、先ず画像P1と画像P2との座標の差分S1を取り、次に画像P2と画像P3との座標の差分S2を取り、次に画像P3と画像P4との座標の差分S3を取り、これらの差分S1、差分S2、及び差分S3を累積することで、テクスチャ400の変位を得ることが出来る。
次に、接地部測定装置10の作用について説明する。
接地部測定装置10では、試験路面98Aに凸部150を設けていることから、試験路面98Aの路面状態を実路面の路面状態に近づけることができる。このような試験路面98A上でタイヤ82を転動させて、力検出器100でタイヤ82の踏面82Aに作用する力(接地圧、せん断力)を求める(測定する)ことで、タイヤ82を実路面上で転動させた場合に踏面82Aに作用する力に近い値(力)を求める(測定する)ことができる。
そして、少なくとも受圧部102Aにタイヤ82が接触してから離れるまでの間、路面構成部材98の透明部分112を透してタイヤ82の接地面が受圧部102Aの周辺を含む撮影範囲Pで連続して撮影される。これらの撮影された画像から踏面82Aの滑りを求めることで、タイヤ82を実路面上で転動させた場合に得られる滑りに近い滑りを測定することができる。
上記のように、接地部測定装置10では、実路面での測定結果に近い力(接地圧、せん断力)と滑りを測定できるため、より正確な摩耗エネルギーを求めることができる。これにより、従来よりも精度の高い摩耗予測が可能となる。
また、接地部測定装置10では、凸部150の頂部151に受圧部102Aを配置することで、タイヤ82の踏面82Aと受圧部102Aを確実に接触させることができる。なお、力検出器100は、タイヤ82と接触したときに検出データを制御装置23に送信する。このため、タイヤ82と接触した力検出器100の検出データから踏面82Aに作用する力が求められる。
さらに、接地部測定装置10では、一つの凸部150(図4では、凸部150A、凸部150C)に複数の力検出器100の受圧部102Aをそれぞれ配置することで、タイヤ82の踏面82Aの一つの凸部150に接触した部分での各部位に作用する力を求めることができる。これにより、踏面82Aに作用する力の測定精度が向上する。
また、受圧部102Aの長さL及び幅Wを4mm以下とすることで、受圧部102Aを小さい凸部にも配置することができる。
さらに、力検出器100を路面構成部材98に埋設しているので、タイヤ82から受ける力に対して力検出器100の剛性が向上する。
第1実施形態では、図4に示すように、力検出器100を間隔をあけて配設しているが、本発明はこの構成に限定されず、力検出器100を密に配設してもよい。例えば、力検出器100をタイヤ82の転動方向に沿って並べて配設したり、該転動方向と直交する方向に並べて配設したり、などしてもよい。
また、第1実施形態の接地部測定装置10では、力検出器100を用いているが、本発明はこの構成に限定されず、図12に示す第2実施形態の接地部測定装置160のように力検出器170を用いてもよい。なお、その他の実施形態として、力検出器170と力検出器100を混在させてもよい。
図12に示す接地部測定装置160は、力検出器170の構成以外は、第1実施形態の接地部測定装置10と同一の構成である。従って、力検出器170の構成のみ説明する。力検出器170は、凸部150に設けられてタイヤ82と接触する受圧部172Aと、この受圧部172Aが受けた力を検出する検出部174とを備えている。この受圧部172Aは、円錐台状とされた力伝達部材172の頂部であり、凸部150の表面と面一とされている。検出部174は、リング状の3分力センサであり、上部に力伝達部材172が接続されている。また検出部174は、固定金具106によって路面構成部材98の下部に配設されている。また、力伝達部材172の中央には、透明な丸棒176が受圧部172Aから検出部174の中央を通り抜けるように配設されている。ビデオカメラ110は、この丸棒176を介して(透して)タイヤ82の接地面を撮影することができるようになっている。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10、160 接地部測定装置
82 試験タイヤ
82A 踏面
98 路面構成部材
98A 試験路面
100、170 力検出器
102、172A 受圧部
104、174 検出部
110 ビデオカメラ(撮影手段)

Claims (5)

  1. 試験タイヤが転動し、凸部が設けられた試験路面と、
    少なくとも前記凸部の表面に滑らかに沿うように配置され前記試験タイヤと接触する受圧部と、前記受圧部が前記試験タイヤから受けた接地圧及びせん断力を検出する検出部と、を含む力検出器と、
    前記試験路面を構成し、少なくとも一部が透明とされた路面構成部材とを備え、
    前記力検出器は、前記路面構成部材に埋設され、
    前記受圧部は、前記路面構成部材の透明部分または該透明部分に隣接して配置され、
    前記路面構成部材の下側には、少なくとも前記受圧部に前記試験タイヤが接触してから離れるまで前記透明部分を透して前記試験タイヤの接地面を連続して撮影する撮影手段が配置され、
    前記撮影手段は、撮影範囲に前記受圧部の周辺を含み、
    前記撮影手段により撮影された画像から前記試験タイヤの踏面の滑りを求めるタイヤ踏面の接地部測定装置。
  2. 前記凸部の頂部に前記受圧部が配置されている、請求項1に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置。
  3. 一つの前記凸部に複数の前記力検出器の受圧部がそれぞれ配置されている、請求項1または請求項2に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置。
  4. 前記受圧部は、前記試験タイヤの転動方向の長さ、及び、前記転動方向に直交する方向の幅が4mm以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のタイヤ踏面の接地部測定装置を用いたタイヤ踏面の接地部測定方法であって、
    前記試験タイヤを前記試験路面の前記凸部上を通過するように転動させて、前記力検出器で前記受圧部が前記試験タイヤから受けた力を検出する、タイヤ踏面の接地部測定方法。
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