JP5999485B2 - 水素脆性型の面疲労強度に優れた浸炭窒化部品 - Google Patents
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Description
しかし、単に潤滑油を変えるだけでは水素起因の早期剥離を抑制できなくなりつつあり、水素脆性に優れた材料開発が求められていた。
また、下記特許文献2に示されるように、鋼材の初期炭素量を下げ、Vとモリブデン(以下Mo)を複合添加することにより、水素脆性型の面疲労強度に優れ、かつ歯車、CVT部品等の幅広い部品に適用可能な肌焼鋼を開発している。
さらに、下記特許文献3に示されるように、Cr系窒化物及びMo系窒化物の水素トラップを用いた水素脆性型の面疲労強度に優れた浸炭窒化用鋼を開発している。
一方、上記特許文献3に記載されたような鋼材中のC量が0.2%程度の肌焼鋼は、表層に所定のC濃度分布を形成するために長時間の浸炭処理が不可欠である。鋼材中のC量が高い炭素鋼ではこの長時間の浸炭処理を省略できるため、コストメリットが大きい。ところが、鋼材中のC量が高い炭素鋼では所定量のCr,Moを添加して浸炭窒化を行っても、水素脆性型の面疲労強度が向上しない場合があるという問題があった。
C(鋼材C濃度)は、通常必要とされる心部強度に応じて添加する。浸炭処理を長時間実施しなくても0.80%以上の表層C濃度が得られるようにするためには0.30%以上含有させる必要があるため、C含有量の下限を0.30%に規定した。一方、C量を1.30%を超えて含有させた場合、鍛造や旋削加工等の製造性を低下させるため、C含有量の上限を1.30%とした。好ましくは0.60〜1.10%である。
Siは鋼を製造する際に脱酸剤として用いられる。Siは鋼の強度、転動疲労寿命を向上させるために0.05%以上含有させる。一方、Siは鋼の靭性を低下させるとともに熱間加工性を低下させ、水素脆性感受性を高める。0.35%を超えて添加すると水素脆性型の転動疲労寿命が低下するため、Si含有量の上限を0.35%とした。
Mnは本発明において重要な添加元素である。Mnは浸炭窒化によりMn窒化物、Mn複合窒化物(例えばMnSiN2など)を形成して水素トラップサイトとして働き、水素脆性型面疲労強度を改善する。また、Mnは鋼を製造する際に脱酸に用いられる元素であるとともに、焼入れ性を改善する元素である。これらの効果を得るためにはMnを0.40%以上含有させる必要がある。一方、1.50%を超えて多量にMnを含有させると鍛造や旋削加工等の製造性を低下させるため、Mn含有量の上限を1.50%とした。好ましくは0.80〜1.50%である。
Pは鋼のオーステナイト粒界に偏析し、靭性や転動疲労寿命の低下を招く。特に水素脆性型転動疲労の特徴である粒界強度を大きく低下させるため、P含有量の上限を0.030%とした。
Sは鋼の熱間加工性を害し、鋼中での非金属介在物を形成して靭性や転動寿命を低下させ、水素脆性型転動疲労強度を低下させるので、可及的に少なくすることが望ましい。このため、S含有量の上限を0.030%とした。一方、Sは切削加工性を向上させる効果も有しているため、好ましくは下限を0.010%とする。
Crは本発明において重要な添加元素である。Crは浸炭窒化により窒化物を形成して水素トラップサイトとして働き、水素脆性型面疲労強度を改善する。また、Crは焼入れ性の改善と炭化物による硬さの確保と転動寿命改善とのために添加される。所定の炭窒化物を得るためには1.50%以上の添加が必要であるため、Cr含有量の下限を1.50%に規定した。一方、3.00%を超えて多量にCrを含有させると浸炭性を劣化させ、大型の炭窒化物を生成して転動疲労寿命を低下させるため、Cr含有量の上限を3.00%とした。好ましくは2.00〜3.00%である。
Alは鋼の製造時の脱酸剤として使用されるが、硬質の非金属介在物を生成し、転動疲労寿命を低下させるため低減することが望ましい。0.050%を超えてAlを多量に含有させると顕著な転動疲労寿命の低下が認められるため、Al含有量の上限を0.050%とした。なお、Al含有量を0.005%未満にすると鋼材のコストが上昇するため、Al含有量の下限を0.005%とすることが好ましい。
O及びNは鋼中に酸化物、窒化物を形成し非金属介在物として疲労破壊の起点となり、転動疲労寿命を低下させるため、O含有量の上限を0.0015%とし、N含有量の上限を0.025%とした。
MnとCrは単独添加でも水素脆性型の面疲労強度を改善するが、十分な効果を得るためには両者を適正に複合添加することが必要である。Mn+Crの含有量が2.50%未満では水素脆性に対する改善効果を十分に得ることができないため、下限を2.50%とした。一方、Mn+Crの含有量が4.00%を超えると鍛造や旋削加工等の製造性が低下するため、上限を4.00%とした。好ましくは2.80〜4.00%である。
焼戻し後の表面硬さと転動疲労寿命には相関が認められ、表面硬さが高いほど転動疲労寿命は長くなる傾向がある。特に、焼戻し処理後の表面硬さがHRC58未満になると急激に転動疲労寿命が低下し、寿命のばらつきも大きくなるため、焼戻し処理後の表面硬さをHRC58以上とした。一方、表面硬さが高くなると水素脆性に対する感受性が高くなり、表面硬さがHRC64以上になると水素脆性型の面疲労強度が著しく低下するため、HRC64未満とした。なお、Hv硬さに換算すると約650Hv以上800Hv未満に相当する。
窒化物のうち、水素トラップに有効な窒化物はCr窒化物であるCrNと、Mn窒化物であるMnSiN2である。全窒化物に対するCr窒化物及びMn窒化物の個数割合が70%未満になると水素トラップの効果が低下し、水素脆性型面疲労強度の改善効果が得られなくなる。このため、上記個数割合を70%以上とした。
窒化物は水素をトラップすることにより、水素脆性型の面疲労剥離を抑制する効果がある。その効果を得るためには、微細な窒化物を多数析出させる必要がある。窒化物生成数が少ない場合や、粒径300nm以上の窒化物が多数生成することで粒径300nm未満の微細な窒化物が104個/mm2未満となる場合には、水素トラップによる水素脆性型面疲労強度の改善効果が急速に低下する。このため、粒径300nm未満の窒化物を104個/mm2以上含有させることとした。
Cは転がり軸受として強度を確保するために必須の元素であり、所定の熱処理後硬さを維持するためには0.80%以上含有させる必要があるため、C含有量の下限を0.80%に規定する。一方、C含有量が1.50%を超えて含有された場合、大型の炭化物が生成し、転動疲労寿命の低下が生じることが判明したため、C含有量の上限を1.50%とした。
Nは鋼の軟化抵抗性を改善することにより転動寿命を向上させる。また、微細な窒化物を表層に生成することにより水素トラップサイトとして働き、耐水素脆性を改善する。これらの効果を得るためにはNを0.10%以上含有させる必要があるため、下限を0.10%とした。一方、N含有量が1.00%を超えると残留オーステナイトγの生成により表面硬さを低下させ、所定の表面硬さが得られなくなるため、N含有量の上限を1.00%とした。
表層圧縮残留応力の増加は水素脆性型面疲労強度の改善に効果がある。これは、圧縮残留応力によって亀裂の発生や伝播が抑制されるとともに、表層から侵入した水素の破壊起点部への拡散が抑制されると考えられるからである。この効果を得るためには表層圧縮残留応力が少なくとも600MPa以上必要であるため、表層圧縮残留応力の下限を600MPaとした。好ましくは700MPa以上である。
(15)Mo:0.50%以下
Moは粒界破壊を抑制することにより、水素脆性型の面疲労強度を向上させる。また、Moは鋼の焼入れ性を改善するとともに、炭化物中に固溶することにより、焼戻し時の硬さの低下を抑制する効果がある。一方、0.50%を超えて多量にMoを含有させると鋼材のコストが上昇する他、鍛造や旋削加工等の製造性が低下するため、Moの上限を0.50%とした。
Niは転動疲労過程での組織変化を抑制し、転動疲労寿命を向上させる。また、Niの添加は靭性および耐食性の改善にも効果がある。一方、0.50%を超えて多量にNiを含有させると鋼の焼入れ時に多量の残留オーステナイトγを生成し、所定の硬さが得られなくなるとともに、鋼材のコストが上昇するため、Ni含有量を0.50%未満とした。
Tiの炭化物は微細であり、水素トラップサイトとして有効に働くことにより、水素脆性型の面疲労強度が改善する。一方、Tiは鋼中に酸化物、窒化物を形成し、非金属介在物として疲労破壊の起点となり、転動疲労寿命を低下させるため、Ti含有量の上限を0.500%とした。
Nbの炭化物も微細であり、水素トラップサイトとして有効に働くことにより、水素脆性型の面疲労強度が改善する。また、Nbは結晶粒の粗大化を抑制する。そして結晶粒の微細化により耐水素脆性の改善に有効である。一方、0.100%を超えて多量にNbを含有させてもその効果が飽和するため、Nb含有量の上限を0.100%とした。
焼戻し処理後の表層C濃度と鋼材C濃度との差は表層からのC分布及び硬さ分布を決めるもので、表層C濃度が鋼材C濃度に比べて高いほど表層には高い圧縮残留応力を付与することができる。このため水素脆性寿命の改善に有効である。この効果を得るためには、焼戻し処理後の表層C濃度と鋼材C濃度との差を質量%で0.40%以上にする必要があるため、下限値を0.40%とした。好ましくは0.50%以上である。
ここでの不可避不純物(不可避的不純物)は、表1のNi,Moに代表される不純物レベルの化学成分を意味する。
表1に示す化学成分(表1中のNi、Moの欄の「−」は不純物レベルを示す。また表1において残部はFeである)の材料50kgを真空溶解で溶製し、熱間鍛造により直径28mmの棒鋼を製造した。この後、焼ならし処理として920℃に加熱し、2時間保持した後空冷した。さらに、球状化焼なまし処理として760℃に加熱し、3時間保持した後、−15℃/時間で650℃まで冷却した後空冷し、各試験の素材とした。
Claims (3)
- 質量%で、
C:0.42〜1.30%、
Si:0.05〜0.35%、
Mn:0.40〜1.50%、
P:0.030%以下、
S:0.030%以下、
Cr:1.50〜3.00%、
Al:0.050%以下、
O:0.0015%以下、
N:0.025%以下、
Mn+Cr:2.50〜4.00%、
残部がFe及び不可避不純物からなる浸炭窒化部品であって、表層C濃度が0.80〜1.50質量%、表層N濃度が0.10〜1.00質量%で表面硬さがHRC58以上64未満であり、表層に分散析出した全窒化物に対する粒径300nm未満のCr窒化物及びMn窒化物の個数割合が70%以上かつ該個数が104個/mm2以上であり、表層圧縮残留応力が600MPa以上であることを特徴とする水素脆性型の面疲労強度に優れた浸炭窒化部品。 - 請求項1において、質量%で、
Mo:0.50%以下、
Ni:0.50%未満、
Ti:0.500%以下、
Nb:0.100%以下、
のうちいずれか1種又は2種以上を更に含有していることを特徴とする水素脆性型の面疲労強度に優れた浸炭窒化部品。 - 請求項1又は2において、表層C濃度と鋼材C濃度との差が、質量%で0.40%以上であることを特徴とする水素脆性型の面疲労強度に優れた浸炭窒化部品。
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