JP5999413B2 - 人体局部洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、便座に着座した使用者の人体局部を洗浄するノズルと、人体局部の洗浄後に人体局部を乾燥する乾燥ダクトとを備える人体局部洗浄装置に関する。
従来、人体局部洗浄装置として、便器内に突出して便座に着座した使用者の人体局部に洗浄水を噴射するノズルと、人体局部の洗浄後に人体局部を乾燥する乾燥ダクトとを備えるものがある。このような人体局部洗浄装置においては、便器の幅方向中央にノズルが配置されており、ノズルの側方に乾燥ダクトが配置されている。よって、乾燥ダクトから送風される温風を人体局部に当てるには、乾燥ダクトを便器内に突出させて、乾燥ダクトの吹き出し口を人体局部に近接させることが好ましい。乾燥ダクトの吹き出し口を人体局部に近接させることによって、使用者に十分な乾燥感を与えることが可能となる。
特許文献1には、乾燥ダクトを便器内に突出させることが可能な人体局部洗浄装置が開示されている(図5及び6参照)。図5は、人体局部洗浄装置50が搭載された便器2の外観斜視図であって、乾燥ダクト54により人体局部を乾燥している状態を示している。また、図6は、人体局部洗浄装置50の外観斜視図であって、乾燥ダクト54が本体部52に収納されている状態を示している。なお、図5における上下左右方向はほぼ紙面平行方向、前方向は紙面手前方向、後方向は紙面奥方向に向いている。図6における上下前後方向は紙面平行方向、左方向は紙面奥方向、右方向は紙面手前方向に向いている。
図5に示すように、人体局部洗浄装置50は、便器2の上部に搭載されている。図5及び6に示すように、人体局部洗浄装置50は、使用者が着座する便座51と、便座51の後端を回動自在に支持する本体部52と、本体部52の第一及び第二のノズル収納部52a及び52bのそれぞれに出没自在に収納された第一及び第二のノズル53a及び53bと、本体部52のダクト収納部52cに出没自在に収納された乾燥ダクト54と、本体部52に対して回動自在に設けられた統合シャッター55と、を備えている。また、乾燥ダクト54は、上方に送風用の吹き出し口54aが形成された筒状を呈するダクト壁54bと、ダクト壁54bの先端開口を塞ぐ先端壁54cと、を備えている。
図6は、第一のノズル53a、第二のノズル53b及び乾燥ダクト54の収納状態を説明するために、本体部52の前面を覆っている統合シャッター55を強制的に上方に回動させた状態を示している。便座51に着座した使用者の人体局部を洗浄する場合、第一のノズル53a又は第二のノズル53bは、便器2内に突出して人体局部に洗浄水を噴出する。このとき、第一のノズル53a又は第二のノズル53bによって統合シャッター55が押し上げられる。人体局部の洗浄後に人体局部を乾燥する場合、乾燥ダクト54は、便器2内に突出して吹き出し口54aから人体局部に向かって送風する。乾燥ダクト54が突出しているときには、第一のノズル53a又は第二のノズル53bによって統合シャッター55が押し上げられた状態が保たれている。
特開2010−24754号公報
人体局部洗浄装置50においては、使用者の排泄中は、統合シャッター55が本体部52の前面を覆っていることにより、第一のノズル53a、第二のノズル53b及び乾燥ダクト54への汚物等の付着が防止されている。しかし、統合シャッター55が押し上げられて、第一のノズル53a又は第二のノズル53bによって人体局部の洗浄が行われているときには、人体局部に当たって跳ね返ってきた洗浄後の汚染水等が、本体部52の前面や乾燥ダクト54の先端壁54cに付着する虞がある。
本体部52の前面や乾燥ダクト54の先端壁54cに付着した汚染水の大半は、自重により落下して、本体部52の下端から便器2に滴り落ちる。しかし、汚染水の一部は、汚染水が落下しにくい凹凸部に残留するため、これが人体局部洗浄装置50の美観を損ねたり、不衛生となったりする要因となる。例えば、図6に示すように、ダクト収納部52cと乾燥ダクト54のダクト壁54bとの間には、ダクト壁54bの全周にわたって隙間Sが形成されており、この隙間Sに汚染水が溜まりやすい。特に、隙間Sのうち下方の隙間SBには、前方から飛沫してきた汚染水が直接侵入するほか、上方の隙間Sに侵入した汚染水と、乾燥ダクト54の先端壁54cの前面に付着した汚染水とが自重により落下して集まりやすい。したがって、下方の隙間SBには、最も汚れが溜まりやすい。
このように人体局部洗浄装置50が汚れたときには、拭き掃除が必要となる。ここで、本体部52の前面や乾燥ダクト54の先端壁54cの前面に付着した汚れは、拭き掃除によって容易に取り除くことが可能である。しかし、狭い隙間Sに付着した汚れは、拭き掃除によって取り除くことが困難である。特に、人体局部洗浄装置50では、手動で容易に乾燥ダクト54を前方に引き出せる構造になっていないため、隙間Sの内部の清掃を行うことが困難である。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、便座に着座した使用者の人体局部を洗浄するノズルと、人体局部の洗浄後に、本体部から便器内に突出して人体局部を乾燥する乾燥ダクトとを備える人体局部洗浄装置において、本体部と乾燥ダクトとの間の隙間に汚れが溜まりにくく、かつ溜まった汚れの清掃性に優れた人体局部洗浄装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る人体局部洗浄装置の構成上の特徴は、使用者が着座する便座と、前記便座の後端を回動自在に支持する本体部と、前記本体部のノズル収納部に収納され、前記便座に着座した使用者の人体局部を洗浄する場合、該ノズル収納部から前方に突出して該人体局部に洗浄水を噴出するノズルと、前記本体部のダクト収納部に収納され、前記人体局部の洗浄後に該人体局部を乾燥する場合、該ダクト収納部から前方に突出して該人体局部に送風する乾燥ダクトと、を備えた人体局部洗浄装置において、前記乾燥ダクトは、上方に送風用の吹き出し口が形成された筒状を呈するダクト壁と、該ダクト壁の先端開口を塞ぐ先端壁と、前記ダクト収納部と前記ダクト壁との間の隙間のうち少なくとも該ダクト壁よりも下方の隙間を前方から覆い隠すように前記先端壁又は前記ダクト壁の先端側の外周面から下方に突設されたフランジ部と、を備え、前記ダクト収納部は、前記乾燥ダクトが突出する口の縁部となる口縁部を有し、該口縁部のうち下方側に該ダクト収納部の内外を挿通するように後方に向かって凹設された凹設溝が形成されており、前記乾燥ダクトの前記フランジ部の少なくとも一部が該凹設溝に収まっていることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、使用者が着座する便座と、前記便座の後端を回動自在に支持する本体部と、前記本体部のノズル収納部に収納され、前記便座に着座した使用者の人体局部を洗浄する場合、該ノズル収納部から前方に突出して該人体局部に洗浄水を噴出するノズルと、前記本体部のダクト収納部に収納され、前記人体局部の洗浄後に該人体局部を乾燥する場合、該ダクト収納部から前方に突出して該人体局部に送風する乾燥ダクトと、を備えた人体局部洗浄装置において、前記乾燥ダクトは、上方に送風用の吹き出し口が形成された筒状を呈するダクト壁と、該ダクト壁の先端開口を塞ぐ先端壁と、前記ダクト収納部と前記ダクト壁との間の隙間のうち少なくとも該ダクト壁よりも下方の隙間を前方から覆い隠すように前記先端壁又は前記ダクト壁の先端側の外周面から下方に突設されたフランジ部と、を備え、前記乾燥ダクトの前記フランジ部の下端には、該フランジ部に付着した水滴を該水滴の自重により一点に集約する尖状部が形成されていることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1に記載の人体局部洗浄装置において、前記乾燥ダクトの前記フランジ部の下端には、該フランジ部に付着した水滴を該水滴の自重により一点に集約する尖状部が形成されていることである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の人体局部洗浄装置において、前記乾燥ダクトは、前記吹き出し口の少なくとも一部を含む先端部が着脱自在とされていることである。
本発明によれば、乾燥ダクトは、本体部のダクト収納部とダクト壁との間の隙間のうち少なくともダクト壁よりも下方の隙間を前方から覆い隠すように、先端壁又はダクト壁の先端側の外周面から下方に突設されたフランジ部を備えている。したがって、人体局部に当たって跳ね返ってきた洗浄後の汚染水等が、フランジ部に遮られるため、ダクト壁よりも下方の隙間に汚染水が直接侵入することはない。また、乾燥ダクトの先端壁の前面に付着した汚染水が自重により落下した場合、汚染水は、先端壁を伝って落下した後に、先端壁の下方に設けられているフランジ部を伝って、フランジ部の下端から便器に滴り落ちる。したがって、乾燥ダクトの先端壁の前面に付着した汚染水がダクト壁よりも下方の隙間に侵入することはない。よって、本発明によれば、ダクト収納部とダクト壁との間の隙間のうち少なくともダクト壁よりも下方の隙間に汚れが溜まることを防止することができる。
本体部のダクト収納部とダクト壁との間の隙間に付着した汚れを取り除く場合、乾燥ダクトを前方に引き出すと清掃性が向上する。ここで、本発明によれば、フランジ部を摘むことによって、乾燥ダクトを手動で容易に前方に引き出すことができるため、清掃性に優れている。
なお、フランジ部は、乾燥ダクトの先端壁又はダクト壁の先端側の外周面から少なくとも下方に突設されているが、フランジ部を先端壁又はダクト壁の先端側の外周面の全周に設けることもできる。この場合、ダクト収納部とダクト壁との間の隙間全体がフランジ部によって遮られるため、隙間全体にわたって汚れが溜まることを防止することができる。
本体部のダクト収納部の口縁部のうち下方側に、ダクト収納部の内外を挿通するように後方に向かって凹設された凹設溝が形成されている。したがって、ダクト収納部とダクト壁との間の隙間のうち上方の隙間に侵入した汚染水が自重により落下した場合、汚染水は、下方の隙間に溜まることなく、凹設溝を通過して便器に滴り落ちる。よって、本発明によれば、ダクト収納部とダクト壁との間の隙間のうちダクト壁よりも下方の隙間に汚れが溜まることを防止することができる。
また、本発明によれば、乾燥ダクトのフランジ部の少なくとも一部が凹設溝に収まっている。このため、ダクト収納部の口縁部の前面と、乾燥ダクトの先端壁及びフランジ部の各前面との段差が小さい。よって、これら各前面の段差が小さい分、本体部及び乾燥ダクトの前面を拭き掃除するときの清掃性に優れている。
本発明によれば、乾燥ダクトのフランジ部の下端に、フランジ部に付着した水滴を自重により一点に集約する尖状部が形成されている。よって、乾燥ダクトの先端壁の前面やフランジ部の前面に付着した汚染水が自重により落下した場合、汚染水が尖状部に集約される。このため、尖状部において汚染水の液滴が大きくなりやすく、汚染水がフランジ部の下端からより滴り落ちやすい。よって、本発明によれば、乾燥ダクトのフランジ部から速やかに汚染水を滴らせることにより、フランジ部の下端に汚れが溜まることを防止することができる。
本発明によれば、乾燥ダクトは、吹き出し口の少なくとも一部を含む先端部が着脱自在とされている。したがって、本体部のダクト収納部とダクト壁との間の隙間に付着した汚れを取り除く場合、乾燥ダクトの先端部を取り外して、ダクト収納部の内周面を露出させることができる。これにより、ダクト収納部の内周面に付着した汚れを容易かつ確実に取り除くことができる。また、吹き出し口の少なくとも一部を含む先端部を取り外して清掃することができるため、乾燥ダクトの先端部の外周面や吹き出し口の内周面に付着した汚れを容易かつ確実に取り除くことができる。なお、乾燥ダクトの先端部を取り外すときには、フランジ部を摘んで前方に引っ張ることができるため、先端部を取り外しやすい。
以上のように、本発明によれば、便座に着座した使用者の人体局部を洗浄するノズルと、人体局部の洗浄後に、本体部から便器内に突出して人体局部を乾燥する乾燥ダクトとを備える人体局部洗浄装置において、本体部と乾燥ダクトとの間の隙間に汚れが溜まりにくく、かつ溜まった汚れの清掃性に優れた人体局部洗浄装置を提供することができる。
本発明の一実施形態の人体局部洗浄装置が搭載された便器の外観斜視図であって、乾燥ダクトにより人体局部を乾燥している状態を示している。 本発明の一実施形態の人体局部洗浄装置の外観斜視図であって、乾燥ダクトが本体部に収納されている状態を示している。 本発明の一実施形態の人体局部洗浄装置の外観斜視図であって、乾燥ダクトが本体部から前方に突出している状態を示している。 本発明の一実施形態の人体局部洗浄装置における本体部の内部構造を説明する斜視図である。 従来技術の人体局部洗浄装置が搭載された便器の外観斜視図であって、乾燥ダクトにより人体局部を乾燥している状態を示している。 従来技術の人体局部洗浄装置の外観斜視図であって、乾燥ダクトが本体部に収納されている状態を示している。
図1〜4に基づき、本発明の一実施形態による人体局部洗浄装置について説明する。なお、説明中における上、下、左、右、前、後とは、図1〜4に示す上、下、左、右、前、後のことであり、便座に着座した使用者にとっての上、下、左、右、前、後を指している。なお、図1における上下左右方向はほぼ紙面平行方向、前方向は紙面手前方向、後方向は紙面奥方向に向いている。図2及び3における上下前後方向は紙面平行方向、左方向は紙面奥方向、右方向は紙面手前方向に向いている。図4における上下方向はほぼ紙面平行方向、左方向及び前方向は紙面手前方向、右方向及び後方向は紙面奥方向に向いている。
図1は、人体局部洗浄装置1が搭載された便器2の外観斜視図であって、乾燥ダクト14により人体局部を乾燥している状態を示している。図2は、人体局部洗浄装置1の外観斜視図であって、乾燥ダクト14が本体部12に収納されている状態を示している。図3は、人体局部洗浄装置1の外観斜視図であって、乾燥ダクト14が本体部12から前方に突出している状態を示している。図4は、人体局部洗浄装置1における本体部12の内部構造を説明する斜視図である。
図1に示すように、人体局部洗浄装置1は、便器2の上部に搭載されている。図1〜4に示すように、人体局部洗浄装置1は、使用者が着座する便座11と、便座11の後端を回動自在に支持する本体部12と、本体部12の幅方向の中央部に形成された第一及び第二のノズル収納部12a及び12bのそれぞれに出没自在に収納された第一及び第二のノズル13a及び13bと、第一のノズル収納部12aの横に形成された本体部12のダクト収納部12cに出没自在に収納された乾燥ダクト14と、ヒンジ15aにより本体部12に対して回動自在(開閉自在)に設けられた統合シャッター15と、を備えている。また、乾燥ダクト14は、上方に送風用の吹き出し口14aが形成された筒状を呈するダクト壁14bと、ダクト壁14bの先端開口を塞ぐ先端壁14cと、ダクト壁14bの最先端の外周面14dから下方に突設された(すなわち、先端壁14cから下方に突設された)フランジ部14eと、を備えている。
図2及び3は、第一のノズル13a、第二のノズル13b及び乾燥ダクト14の収納状態及び突出状態を説明するために、本体部12の前面を覆っている統合シャッター15を強制的に上方に回動させた状態を示している。便座11に着座した使用者の人体局部を洗浄する場合、第一のノズル13a又は第二のノズル13bは、便器2内に突出して人体局部に洗浄水を噴出する。このとき、第一のノズル13a又は第二のノズル13bによって統合シャッター15が押し上げられる。人体局部の洗浄後に人体局部を乾燥する場合、乾燥ダクト14は、人体局部に近づく方向に便器2内に斜めに突出して吹き出し口14aから人体局部に向かって送風する。乾燥ダクト14が突出しているときには、第一のノズル13a又は第二のノズル13bによって統合シャッター15が押し上げられた状態が保たれている。
図3に示すように、本体部12のダクト収納部12cの開口形状は、乾燥ダクト14のダクト壁14bの筒状の断面形状よりも僅かに寸法が大きい相似形状を呈している。したがって、ダクト収納部12cとダクト壁14bとの間には、ダクト壁14bの全周にわたって隙間Sが形成されている。ダクト収納部12cの口縁部12dのうち下方側には、ダクト収納部12cの内外を挿通するように後方に向かって凹設された凹設溝12e(段落とし部)が形成されている。
図4に示すように、乾燥ダクト14の吹き出し口14aは、ダクト壁14bの先端の上壁を上下方向に貫通するように形成された矩形の開口部である。図2及び3に示すように、ダクト壁14bの筒状の断面形状は、右下方の角部が弧状に面取りされた略矩形状を呈している。ダクト壁14bの先端開口を塞ぐ先端壁14cの正面形状は、ダクト壁14bの断面形状と同一の略矩形状を呈している。フランジ部14eは、先端壁14cの面取り形状を保ちつつ先端壁14cを下方に延長することにより形成されている。したがって、先端壁14c及びフランジ部14eの各前面は、連続した平坦面となっている。フランジ部14eの右下方が弧状に面取りされているため、フランジ部14eの左下方の下端には、フランジ部14eに付着した水滴を水滴の自重により一点に集約する尖状部14fが形成されている。
図2に示すように、乾燥ダクト14の収納状態において、フランジ部14eの略全部がダクト収納部12cの凹設溝12eに収まっている。これにより、ダクト収納部12cの口縁部12dの前面と、先端壁14c及びフランジ部14eの各前面とが面一となっている。また、ダクト収納部12cとダクト壁14bとの間の隙間Sのうち下方の隙間SBがフランジ部14eにより前方から覆い隠されている。なお、乾燥ダクト14の収納状態において、フランジ部14eの下端を、凹設溝12eの下端と同一又は僅かに上方の高さとなるように設定している。これにより、フランジ部14eの下端に物が引っ掛かることを防止して、乾燥ダクト14の破損のリスクを低減している。
図3及び4に示すように、乾燥ダクト14は、風路となる筒部14Pと、筒部14Pの先端に取り付けられる先端部14Tとの二部材により形成されている。先端部14Tには、吹き出し口14aと、ダクト壁14bの先端側の一部と、先端壁14cと、フランジ部14eとが含まれている。先端部14Tは、筒部14Pに対して、例えば爪嵌合により着脱自在に連結されており、先端部14Tを前方に強く引っ張ることにより、筒部14Pから先端部14Tが外れるようになっている。
図4に示すように、乾燥ダクト14は、外套17に内蔵されている。外套17には、温風を生成するためのヒータ17aと、風ないし温風を吹き出すためのファン17bとが内蔵されている。乾燥ダクト駆動装置16は、不図示のモータ及びそれに連結されたラックアンドピニオン16aから構成されている。モータが回転しピニオンがラック上を回転して、ラック軸に接続された乾燥ダクト14がリニアに移動することにより、乾燥ダクト14は、外套17内をストロークして便器2内に出没する。使用者が、人体局部洗浄装置1に、乾燥ダクト14から人体局部に向かって風ないし温風を送風するよう指令を送ると、乾燥ダクト14の先端部14Tは便器2の幅方向中央に向かって斜めに突出し、ヒータ17aないしファン17bによって生成された風ないし温風が吹き出し口14aから送出される。
本実施形態の人体局部洗浄装置1によれば、乾燥ダクト14は、本体部12のダクト収納部12cとダクト壁14bとの間の隙間Sのうちダクト壁14bよりも下方の隙間SBを前方から覆い隠すように、ダクト壁14bの最先端の外周面14dから下方に突設された(すなわち、先端壁14cから下方に突設された)フランジ部14eを備えている。
したがって、人体局部に当たって跳ね返ってきた洗浄後の汚染水等が、フランジ部14eに遮られるため、ダクト壁14bよりも下方の隙間SBに汚染水が直接侵入することはない。また、乾燥ダクト14の先端壁14cの前面に付着した汚染水が自重により落下した場合、汚染水は、先端壁14cを伝って落下した後に、先端壁14cの下方に設けられているフランジ部14eを伝って、フランジ部14eの下端から便器2に滴り落ちる。したがって、乾燥ダクト14の先端壁14cの前面に付着した汚染水がダクト壁14よりも下方の隙間SBに侵入することはない。よって、本実施形態によれば、ダクト収納部12cとダクト壁14bとの間の隙間Sのうちダクト壁14bよりも下方の隙間SBに汚れが溜まることを防止することができる。また、本実施形態によれば、フランジ部14eを摘むことによって、乾燥ダクト14を手動で容易に前方に引き出すことができるため、隙間Sに付着した汚れを取り除く際の清掃性に優れている。
また、本実施形態によれば、本体部12のダクト収納部12cの口縁部12dのうち下方側に、ダクト収納部12cの内外を挿通するように後方に向かって凹設された凹設溝12eが形成されている。したがって、ダクト収納部12cとダクト壁14bとの間の隙間Sのうち上方の隙間Sに侵入した汚染水が自重により落下した場合、汚染水は、下方の隙間SBに溜まることなく、凹設溝12eを通過して便器2に滴り落ちる。よって、本実施形態によれば、ダクト収納部12cとダクト壁14bとの間の隙間Sのうちダクト壁14bよりも下方の隙間SBに汚れが溜まることを防止することができる。
また、本実施形態によれば、乾燥ダクト14のフランジ部14eの略全部がダクト収納部12cの凹設溝12eに収まっている。これにより、ダクト収納部12cの口縁部12dの前面と、先端壁14c及びフランジ部14eの各前面とが面一となっている。よって、口縁部12d、先端壁14c及びフランジ部14eの各前面に段差がないため、本体部12及び乾燥ダクト14の前面を拭き掃除するときの清掃性に優れている。
また、本実施形態によれば、乾燥ダクト14のフランジ部14eの下端に、フランジ部14eに付着した水滴を自重により一点に集約する尖状部14fが形成されている。よって、乾燥ダクト14の先端壁14cの前面やフランジ部14eの前面に付着した汚染水が自重により落下した場合、汚染水が尖状部14fに集約される。このため、尖状部14fにおいて汚染水の液滴が大きくなりやすく、汚染水がフランジ部14eの下端からより滴り落ちやすい。よって、本実施形態によれば、乾燥ダクト14のフランジ部14eから速やかに汚染水を滴らせることにより、フランジ部14eの下端に汚れが溜まることを防止することができる。
また、本実施形態によれば、乾燥ダクト14は、吹き出し口14aを含む先端部14Tが着脱自在とされている。したがって、本体部12のダクト収納部12cとダクト壁14bとの間の隙間Sに付着した汚れを取り除く場合、乾燥ダクト14の先端部14Tを取り外して、ダクト収納部12cの内周面を露出させることができる。これにより、ダクト収納部12cの内周面に付着した汚れを容易かつ確実に取り除くことができる。また、吹き出し口14aを含む先端部14Tを取り外して清掃することができるため、乾燥ダクト14の先端部14Tの外周面14dや吹き出し口14aの内周面に付着した汚れを容易かつ確実に取り除くことができる。先端部14Tを取り外すときには、フランジ部14eを摘んで前方に引っ張ることができるため、先端部14Tを取り外しやすい。
本発明の人体局部洗浄装置は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、当業者が行い得る変更、改良等を施した種々の形態にて実施することができることは言うまでもない。
例えば、本実施形態においては、乾燥ダクト14のフランジ部14eが、ダクト壁14bの最先端に設けられており、先端壁14c及びフランジ部14eの各前面が、連続した平坦面となっている。しかし、フランジ部14eの位置は、ダクト壁14bの最先端に限定されず、フランジ部14eをダクト壁14bの先端付近に設けてもよい。すなわち、先端壁14c及びフランジ部14eの各前面に多少の段差があってもよい。
また、本実施形態においては、乾燥ダクト14のフランジ部14eの略全部をダクト収納部12cの凹設溝12eに収めることにより、ダクト収納部12cの口縁部12dの前面と、先端壁14c及びフランジ部14eの各前面とが面一となっている。しかし、フランジ部14eがダクト壁14bよりも下方の隙間SBを前方から覆い隠す構成であれば、フランジ部14eの一部のみが凹設溝12eに収まっている構成とすることもできる。また、フランジ部14eの全部が凹設溝12eに収まっていない構成とすることもできる。
また、本実施形態においては、フランジ部14eの下端を、凹設溝12eの下端と同一又は僅かに上方の高さとなるように設定している。しかし、フランジ部がダクト壁14bよりも下方の隙間SBを前方から覆い隠す構成であれば、フランジ部の下端と、凹設溝12eの下端との高さに差があってもよい。
また、本実施形態においては、フランジ部14eの左下方の下端に、フランジ部14eに付着した水滴を水滴の自重により一点に集約する尖状部14fが形成されている。しかし、尖状部14fを形成する位置は、フランジ部14eの左下方の下端に限定されず、尖状部をフランジ部の右下方の下端や、フランジ部の左右の中央部の下端に形成することもできる。
また、本実施形態においては、乾燥ダクト14のフランジ部14eが、ダクト壁14bの最先端の外周面14dから下方のみに突設されているが、フランジ部をダクト壁14bの最先端の外周面14dの全周に設けることもできる。この場合、ダクト収納部12cとダクト壁14bとの間の隙間S全体がフランジ部によって遮られるため、隙間S全体にわたって汚れが溜まることを防止することができる。
また、本実施形態においては、乾燥ダクト14の先端部14Tに吹き出し口14aの全部が含まれているが、先端部14Tに吹き出し口14aの一部が含まれており、筒部14Pに吹き出し口14aの他部が含まれている構成とすることもできる。また、本実施形態においては、乾燥ダクト14を、筒部14Pと、筒部14Pに対して着脱自在な先端部14Tとの二部材により形成しているが、乾燥ダクト14を分割不能な一体部品として形成することもできる。
1 … 人体局部洗浄装置 11 … 便座
12 … 本体部 12a … 第一のノズル収納部
12b … 第二のノズル収納部 12c … ダクト収納部
12d … 口縁部 12e … 凹設溝
13a … 第一のノズル 13b … 第二のノズル
14 … 乾燥ダクト 14a … 吹き出し口
14b … ダクト壁 14c … 先端壁
14d … 外周面 14e … フランジ部
14f … 尖状部 14T … 先端部
S … 隙間 SB … 下方の隙間

Claims (4)

  1. 使用者が着座する便座と、
    前記便座の後端を回動自在に支持する本体部と、
    前記本体部のノズル収納部に収納され、前記便座に着座した使用者の人体局部を洗浄する場合、該ノズル収納部から前方に突出して該人体局部に洗浄水を噴出するノズルと、
    前記本体部のダクト収納部に収納され、前記人体局部の洗浄後に該人体局部を乾燥する場合、該ダクト収納部から前方に突出して該人体局部に送風する乾燥ダクトと、
    を備えた人体局部洗浄装置において、
    前記乾燥ダクトは、上方に送風用の吹き出し口が形成された筒状を呈するダクト壁と、該ダクト壁の先端開口を塞ぐ先端壁と、前記ダクト収納部と前記ダクト壁との間の隙間のうち少なくとも該ダクト壁よりも下方の隙間を前方から覆い隠すように前記先端壁又は前記ダクト壁の先端側の外周面から下方に突設されたフランジ部と、を備え
    前記ダクト収納部は、前記乾燥ダクトが突出する口の縁部となる口縁部を有し、該口縁部のうち下方側に該ダクト収納部の内外を挿通するように後方に向かって凹設された凹設溝が形成されており、前記乾燥ダクトの前記フランジ部の少なくとも一部が該凹設溝に収まっている、
    人体局部洗浄装置。
  2. 使用者が着座する便座と、
    前記便座の後端を回動自在に支持する本体部と、
    前記本体部のノズル収納部に収納され、前記便座に着座した使用者の人体局部を洗浄する場合、該ノズル収納部から前方に突出して該人体局部に洗浄水を噴出するノズルと、
    前記本体部のダクト収納部に収納され、前記人体局部の洗浄後に該人体局部を乾燥する場合、該ダクト収納部から前方に突出して該人体局部に送風する乾燥ダクトと、
    を備えた人体局部洗浄装置において、
    前記乾燥ダクトは、上方に送風用の吹き出し口が形成された筒状を呈するダクト壁と、該ダクト壁の先端開口を塞ぐ先端壁と、前記ダクト収納部と前記ダクト壁との間の隙間のうち少なくとも該ダクト壁よりも下方の隙間を前方から覆い隠すように前記先端壁又は前記ダクト壁の先端側の外周面から下方に突設されたフランジ部と、を備え、
    前記乾燥ダクトの前記フランジ部の下端には、該フランジ部に付着した水滴を該水滴の自重により一点に集約する尖状部が形成されている、
    人体局部洗浄装置。
  3. 前記乾燥ダクトの前記フランジ部の下端には、該フランジ部に付着した水滴を該水滴の自重により一点に集約する尖状部が形成されている請求項1に記載の人体局部洗浄装置。
  4. 前記乾燥ダクトは、前記吹き出し口の少なくとも一部を含む先端部が着脱自在とされている請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の人体局部洗浄装置。
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