JP5999380B2 - 光硬化性樹脂組成物、容器、立体造形物製造装置及び立体造形物の製造方法 - Google Patents
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Description
面露光方式による光学的立体造形に用いる光硬化性樹脂組成物であって、
下記A〜Cを含むことを特徴とする。
A:光重合開始剤
B:光重合性モノマー
C:ラジカル捕捉剤
本発明の光硬化性樹脂組成物について説明する。前述のとおり、本発明の光硬化性樹脂組成物は、面露光方式による光学的立体造形に用いる光硬化性樹脂組成物であって、前記A〜Cを含む。
前記Aにおいて、従来公知のものが、特に制限されず、光重合開始剤に使用される。
前記光重合開始剤は、具体的には、例えば、アシルホスフィンオキサイド化合物等が挙げられる。
アシルホスフィンオキサイド化合物は、式(A)で表される化合物である。
(R20)3P=O (A)
式(A)において、
3つのR20は、それぞれ、有機基であり、3つのR20は同一でも異なっていてもよく、少なくとも1つのR20は、アシル基である。
R21、R22及びR23は、それぞれ、直鎖もしくは分岐アルキル基であり、同一でも異なってもよい。
*は、結合手を表す。
式(A1)で表されるアロイル基は、式(A)中に複数存在する場合は、同一でも異なっていてもよい。
前記Bにおいて、従来公知のものが、特に制限されず、光重合性モノマーに使用される。前記光重合性モノマーは、具体的には、例えば、分子中にアクリロイル基及びメタクリロイル基等の官能基を少なくとも一つ含む化合物等があげられる。
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ、水素原子、メチル基、エチル基又はCF3基であり、R1、R2、R3及びR4は同一でも異なっていてもよい。
また、2つのX1は、それぞれ、エチレン基又はプロピレン基であり、2つのX1は同一でも異なっていてもよい。
また、m及びnは、それぞれ、1〜10であり、m及びnは同一でも異なっていてもよい。
R5、R6、R7及びR8は、それぞれ、水素原子、メチル基、エチル基又はCF3基で
あり、R5、R6、R7及びR8は同一でも異なっていてもよい。
2つのR9は、それぞれ、水素原子、メチル基、エチル基又はCF3基であり、2つのR9は同一でも異なっていてもよい。
また、R10は、水素原子又はCOCR11=CH2基(R11は、水素原子、メチル基、エチル基又はCF3基)である。
また、3つのX2は、それぞれ、エチレン基又はプロピレン基であり、3つのX2は同一でも異なっていてもよい。
また、s、t及びuは、それぞれ、1〜10であり、s、t及びuは同一でも異なっていてもよい。
前記Cにおいて、ラジカル捕捉剤とは、生成したラジカルを捕捉し、連鎖反応を断つものであれば、特に制限されず、従来公知のものを使用できる。前記ラジカル捕捉剤として、具体的には、例えば、ヒンダードアミン化合物が挙げられる。
前記ヒンダードアミン化合物とは、下記構造式(1)を分子中に少なくとも一つ有する化合物をいう。ヒンダードアミン化合物中、前記構造式(1)を一つ有しても良く、複数有してもよいが、複数有することがラジカル捕捉剤としてより機能を発揮する上で好ましい。
本発明の光硬化性樹脂組成物において、さらに、D:第3級有機ホスフィン化合物を含む事が好ましい。これにより、余剰硬化なく硬化性を促進できる。前記Dとは、式(D)で表される化合物である。
R31、R32及びR33は、それぞれ、有機基であり、R31、R32及びR33は同一でも異なっていてもよい。
Rは、水素原子、CpH2p+1(pは、1〜4の整数)又はCqH2q+1O(qは、1〜4の整数)である。
前記光硬化性樹脂組成物は、必要に応じて、さらに、従来公知の添加剤を含んでもよい。前記添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤等があげられる。
前記光硬化性樹脂組成物は、例えば、前記A〜Dと、必要に応じて他の添加剤とを、従来公知の方法で均一に混合することにより調製できる。
つぎに、本発明の容器について説明する。本発明の容器は、面露光方式による光学的立体造形に用いる容器であって、前記容器は、光硬化性樹脂組成物を含み、前記光硬化性樹脂組成物が、本発明の光硬化性樹脂組成物であることを特徴とする。本発明の容器は、例えば、カートリッジ、ボトル等があげられる。本発明の容器は、光硬化性樹脂組成物が充填されるものであることから、遮光性を有していることが好ましい。
つぎに、立体造形物製造装置及び立体造形物の製造方法について例をあげて説明する。
光硬化性樹脂組成(表1)の各成分を、均一に混合することで、実施例1及び比較例1〜2の光硬化性樹脂組成物を得た。
図1に示す立体造形物製造装置の液槽11に、実施例及び比較例の光硬化性樹脂組成物12を充填し、前述の方法にて立体造形物(チェスの駒)を製造した。このようにして得た立体造形物(チェスの駒)の深さ1mmの凹部における余剰硬化を、下記評価基準に従って評価した。なお、立体造形物(チェスの駒)製造時の光量は、0.2mW・s/mm2とした。
A:凹部の深さが1mmであった
B:凹部の深さが0.5mm以上1mm未満であった
C:凹部の深さが0.5mm未満であった
前記製造した立体造形物を製造直後から24時間放置まで、着色性評価を目視評価により行った。
○:変色も濁りも見られない。
△:わずかに変色しており、濁りも見られる。
×:変色しており、濁りも見られる。
12 光硬化性樹脂組成物
12a 液面
13 透光窓
14 光
15 露光手段
16 光ファイバー
17 移動手段
18 光シャッター
20 光源
21 工作台
22 エレベータ
23 コンピュータ
24 硬化樹脂層
30 カートリッジ
31 チューブ
Claims (7)
- 面露光方式による光学的立体造形に用いる光硬化性樹脂組成物であって、
下記A〜Dを含み、
前記光硬化性樹脂組成物全量に対する前記Aの配合量が、0.1重量%〜6重量%であり、
前記光硬化性樹脂組成物全量に対する前記Cの配合量が、0.1重量%〜10重量%であり、
前記光硬化性樹脂組成物全量に対する前記Dの配合量が、0.005重量%〜0.5重量%であることを特徴とする光硬化性樹脂組成物。
A:式(A−1)で表される化合物及び式(A−2)で表される化合物の少なくとも一方を含む光重合開始剤
B:式(B1)で表される化合物を含む光重合性モノマー
C:式(B2−1)で表される化合物及び式(B2−2)で表される化合物の少なくとも一方を含むラジカル捕捉剤
D:式(D1)で表される化合物を含む第3級有機ホスフィン化合物
R 1 、R 2 、R 3 及びR 4 は、それぞれ、水素原子、メチル基、エチル基又はCF 3 基であり、R 1 、R 2 、R 3 及びR 4 は同一でも異なっていてもよく、
2つのX 1 は、それぞれ、エチレン基又はプロピレン基であり、2つのX 1 は同一でも異なっていてもよく、
m及びnは、それぞれ、1〜10であり、m及びnは同一でも異なっていてもよい。
Rは、水素原子、C p H 2p+1 (pは、1〜4の整数)又はC q H 2q+1 O(qは、1〜4の整数)である。
- 前記Cの塩基性解離定数pKbが、4.8以上である請求項1記載の光硬化性樹脂組成物。
- 前記Cの融点が、60℃以上である請求項1又は2記載の光硬化性樹脂組成物。
- 面露光方式による光学的立体造形に用いる容器であって、
前記容器は、光硬化性樹脂組成物を含み、
前記光硬化性樹脂組成物が、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光硬化性樹脂組成物であることを特徴とする容器。 - 面露光方式による光学的立体造形に用いる立体造形物製造装置であって、
上部開口、又は上面もしくは下面が光透過性を有し、内部に光硬化性樹脂組成物が充填された液槽と、
前記液槽内を上下に移動可能な工作台と、
前記液槽の上部又は下部において、前記光硬化性樹脂組成物の表面に光を照射する照射手段とを含む立体造形物製造装置であって、
前記光硬化性樹脂組成物が、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光硬化性樹脂組成物であることを特徴とする立体造形物製造装置。 - 面露光方式による光学的立体造形に用いる立体造形物の製造方法であって、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の光硬化性樹脂組成物に光を照射して立体造形物を製造することを特徴とする立体造形物の製造方法。
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