JP5998102B2 - 伸縮アクチュエータ - Google Patents

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本発明は、車両においてナックルおよび車体に接続されて伸縮動作により車輪の舵角を変化させる伸縮アクチュエータに関するものである。
4輪自動車では、近年、車両の走行安定性の向上などを図る目的で、左右の後輪の舵角(トー角)を個別に変化させる後輪操舵装置を設けることが行われており、この後輪操舵装置では、ナックルおよび車体に対する2つの接続部を有する本体をモータにより伸縮動作させることで車輪の舵角を変化させる伸縮アクチュエータを左右の後輪にそれぞれ設けるようにしている。
このような伸縮アクチュエータにおいては、駐車時やフェイル(機能失陥)時に、伸縮アクチュエータが無用な伸縮動作を行わないようにするために、伸縮アクチュエータの伸縮動作を規制するロック機構を設けて、このロック機構をソレノイドで駆動する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2009−173192号公報
さて、前記の従来技術のように、伸縮アクチュエータにソレノイドを設けた構成では、チッピング、すなわち前輪で跳ね上げられた小石などの異物がソレノイドに衝突することで、ソレノイドの金属製の筐体に腐食が発生するなどの不具合が懸念されるため、ソレノイドをカバーで覆って、チッピングからソレノイドを保護する構造が考えられる。
一方、フェイルセーフの観点から、ソレノイドが、非通電時に伸縮アクチュエータの伸縮動作を規制するロック状態となり、通電によりロック状態が解除される構成とするとよいが、このような構成では、車両走行時にソレノイドが常時通電状態となるため、ソレノイドの発熱が顕著になる。このため、前記のように、ソレノイドをカバーで覆う構成とすると、ソレノイドの発熱がカバー内に蓄積されてソレノイドが異常な高温状態となり、ソレノイドの誤動作や損傷を引き起こすおそれがある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、チッピングからソレノイドを保護するとともに、ソレノイドが異常な高温状態となることを避けることができるように構成された伸縮アクチュエータを提供することにある。
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、ナックルおよび車体に接続されて伸縮動作により車輪の舵角を変化させる伸縮アクチュエータであって、前記ナックルおよび前記車体に対する2つの接続部を両端に有し、伸縮可能に構成された本体と、この本体を伸縮駆動するモータと、前記本体の伸縮動作を規制するロック状態を通電により解除するソレノイドと、このソレノイドを覆うソレノイドカバーと、を備え、前記ソレノイドおよび前記ソレノイドカバーが、前記本体の車両前側に配置され、前記ソレノイドカバーが、その車両前側の部分に内外を連通する開口部を備えた構成とする。
これによると、ソレノイドをソレノイドカバーで覆うようにしたため、チッピング、すなわち前輪で跳ね上げられた小石などの異物からソレノイドを保護することができる。そして、ソレノイドおよびソレノイドカバーを、走行風の当たる本体の車両前側に配置して、ソレノイドカバーの車両前側の部分に開口部を設けたため、走行風が開口部からソレノイドカバーの内部に導入されることで、ソレノイドの冷却を行うことができる。
また、第2の発明は、前記ソレノイドおよび前記ソレノイドカバーが、斜め下向きに傾いた状態で前記本体に配置され、前記開口部が、前記ソレノイドカバーの最下部に配置された構成とする。
これによると、ソレノイドカバーの内部に侵入した水を、車両停止時など、走行風の影響を受けない状況において、重力の作用によって開口部からソレノイドカバーの外部に排出することができる。
また、第3の発明は、前記ソレノイドカバーが、上下位置が異なる少なくとも2つの前記開口部を備え、下側の前記開口部が、前記ソレノイドカバーの最下部に配置された構成とする。
これによると、開口部を2つ設けたため、各開口部の開口面積を大きくすることなく冷却効果を高めることができる。そして、各開口部の開口面積を大きくしなくて済み、特に、下側の開口部の開口面積を大きくしなくて済むため、チッピング、すなわち前輪で跳ね上げられた小石などの異物が、開口部からソレノイドカバーの内部に侵入しにくくなるため、チッピングの影響を低減することができる。
また、第4の発明は、下側の前記開口部の開口面積が上側の前記開口部の開口面積よりも小さい構成とする。
これによると、下側の開口部の開口面積を小さくしたため、チッピングの影響をさらに低減することができる。
このように本発明によれば、ソレノイドをソレノイドカバーで覆うようにしたため、チッピング、すなわち前輪で跳ね上げられた小石などの異物からソレノイドを保護することができる。そして、ソレノイドおよびソレノイドカバーを、走行風の当たる本体の車両前側に配置して、ソレノイドカバーの車両前側の部分に開口部を設けたため、走行風が開口部からソレノイドカバーの内部に導入されることで、ソレノイドの冷却を行うことができる。
本実施形態に係るリアサスペンション1を示す斜視図である。 伸縮アクチュエータ7の平面図である。 伸縮アクチュエータ7をナックル2側からみた側面図である。 図3に示したIV−IV線で切断した伸縮アクチュエータ7の断面図である。 図1に示した伸縮アクチュエータ7の斜視図である。 図5に示したソレノイドカバー27の冷却構造を示す要部断面図である。 図5に示したソレノイドカバー27の冷却構造を示す要部斜視図である。 図5に示したソレノイドカバー27の水抜き構造を示す断面図である。 図5に示したソレノイドカバー27を車両前側から見た正面図である。 図7に示したソレノイドカバー27の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るリアサスペンション1を示す斜視図である。なお、この図1には車輪左側のリアサスペンション1を示すが、車輪右側のリアサスペンションはこれと対称に現れる。
リアサスペンション1は、図示しない車輪(後輪)を回転自在に支持するナックル2と、ナックル2を上下動可能に車体3に連結するアッパアーム4及びロアアーム5と、車輪の上下動を緩衝する懸架スプリング付きダンパ6と、ナックル2および車体3に接続されて伸縮動作により車輪の舵角(トー角)を変化させる伸縮アクチュエータ7と、を備えている。
このリアサスペンション1は、マルチリンク型のダブルウイッシュボーン・サスペンションであり、アッパアーム4は、いわゆるA型アームであり、ナックル2に接続される接続部12と、車体3に接続される前後2つの接続部13a,13bとを有している。ロアアーム5は、ナックル2に接続される接続部14と、車体3に接続される接続部15とを有している。
伸縮アクチュエータ7は、本体17の両端に、ナックル2に接続される第1接続部18と、車体3に接続される第2接続部19とを有している。この第1接続部18および第2接続部19はゴムブッシュジョイントで構成される。第1接続部18は、ロアアーム5の接続部14の上方で且つスピンドル11の前方の位置でナックル2に接続されている。第2接続部19は、アッパアーム4の前側の接続部13aの下方の位置で車体3に接続されている。
このように配置された伸縮アクチュエータ7を伸縮動作させると、仮想キングピン軸を中心にしてナックル2がトーイン方向及びトーアウト方向に回転し、車輪の舵角(トー角)を変化させることができる。なお、この伸縮アクチュエータ7は、ジオメトリー変化に寄与するサスペンションアームとしても機能する。
次に、図1に示した伸縮アクチュエータ7について説明する。図2は、伸縮アクチュエータ7の平面図である。図3は、伸縮アクチュエータ7をナックル2側からみた側面図である。
図2に示すように、伸縮アクチュエータ7は、本体17を構成する部材として、第1接続部18と一体的に形成された出力ロッド(可動体)22と、第2接続部19と一体的に形成された第1ハウジング23と、第1ハウジング23にボルト30で締結される第2ハウジング24と、を備えている。出力ロッド22は、第2ハウジング24に進退自在に支持され、出力ロッド22の進退に応じて本体17全体が伸縮動作する。
また、伸縮アクチュエータ7は、第1ハウジング23に固定されて、出力ロッド22を進退駆動するモータ25と、第1ハウジング23に固定されて、出力ロッド22の進退運動を規制するソレノイド26と、を備えている。ソレノイド26はソレノイドカバー27で覆われた状態で設けられている。
次に、図2に示した伸縮アクチュエータ7の内部構造について説明する。図4は、図3に示したIV−IV線で切断した伸縮アクチュエータ7の断面図である。
伸縮アクチュエータ7は、モータ25の回転運動を出力ロッド22の進退運動(直線運動)に変換する送りねじ機構(運動変換機構)32と、モータ25の回転を減速して送りねじ機構32に伝達する減速機構33と、出力ロッド22の進退運動を規制するロック機構34と、を備えている。送りねじ機構32、減速機構33およびロック機構34は第1ハウジング23および第2ハウジング24に収容されている。
送りねじ機構32は、外面に台形ねじが形成されたおねじ部材41と、おねじ部材41に噛み合うめねじ部材42と、めねじ部材42に外装された円筒状のガイド部材43と、を有している。この送りねじ機構32は、第1接続部18の中心C1と第2接続部19の中心C2とを結ぶ本体17の中心軸A0と同軸的に設けられている。
おねじ部材41は出力ロッド22と一体的に形成され、出力ロッド22と相反する側の端部には、ガイド部材43に軸方向に変位可能に支持されたスライダ44が固定されている。ガイド部材43は、軸受け45を介して第2ハウジング24に回転可能に支持されている。めねじ部材42はガイド部材43に回転不能に固定されている。
減速機構33は、駆動ギヤ51と被動ギヤ52とを有する1段減速機構である。駆動ギヤ51および被動ギヤ52はヘリカルギヤで構成される。駆動ギヤ51は、一端がモータ25の出力軸53に回転不能に連結され、他端が軸受け54に保持されている。軸受け54は第2ハウジング24に支持されている。被動ギヤ52は、送りねじ機構32のガイド部材43に固定され、ガイド部材43およびめねじ部材42と一体的に回転する。
このように構成された送りねじ機構32および減速機構33において、モータ25を回転動作させると、出力軸53の回転に連動して減速機構33の駆動ギヤ51が回転し、この駆動ギヤ51の回転に応じて、被動ギヤ52と、送りねじ機構32のガイド部材43およびめねじ部材42とが一体的に回転し、めねじ部材42の回転に応じておねじ部材41が軸方向に移動し、これに連動して出力ロッド22が進退動作する。
ロック機構34は、ロックプレート61と、ロックピン62と、を有している。ロックプレート61は、減速機構33の被動ギヤ52に固定され、被動ギヤ52と一体的に回転する。ロックプレート61にはロックピン62が嵌入する溝が形成されている。ロックピン62は、被動ギヤ52の径方向に進退自在に設けられ、ソレノイド26により進退駆動される。
ソレノイド26は、内部に図示しないコイル、プランジャ(磁性体)およびばねを備え、プランジャがばねにより突出方向に付勢され、コイルに通電することで発生する電磁力によりプランジャを吸引する、いわゆるプル型のものであり、ソレノイド26の非通電時には、プランジャに連結されたロックピン62が前進位置にあり、コイルに通電すると、ロックピン62が後退する。
ソレノイド26の非通電時には、ロックピン62が前進してロックプレート61の溝に嵌入することで、被動ギヤ52の回転が規制されるロック状態となり、ソレノイド26に通電すると、ロックピン62が後退してロックプレート61の溝から脱出して、被動ギヤ52の回転を許容するロック解除状態となる。
したがって、車両走行中にはソレノイド26に常時通電してロック解除状態に保持することで、モータ25により出力ロッド22に進退動作させる後輪操舵制御が可能になり、駐車時やフェイル(機能失陥)時には、ソレノイド26の通電を停止して出力ロッド22の進退動作が不能なロック状態とする。
なお、ソレノイド26により駆動されるロックピン62などのロック部材を被動ギヤ52などギヤの歯に直接係合させる構成も可能である。
さて、本実施形態では、図4に示したように、ソレノイド26を覆うソレノイドカバー27が設けられており、これにより、チッピング、すなわち前輪で跳ね上げられた小石などの異物からソレノイド26を保護することができる。
一方、本実施形態では、フェイルセーフの観点から、前記のように、ソレノイド26が、非通電時に伸縮アクチュエータ7の伸縮動作を規制するロック状態となり、通電によりロック状態が解除される構成としているが、このような構成では、車両走行時にソレノイド26が常時通電状態となるため、ソレノイド26の発熱が顕著になる。このため、ソレノイド26をソレノイドカバー27で覆う構成とすると、ソレノイド26の発熱がソレノイドカバー27内に蓄積されてソレノイド26が異常な高温状態となり、ソレノイド26の誤動作や損傷を引き起こすおそれがある。
そこで、本実施形態では、ソレノイド26を冷却する冷却構造がソレノイドカバー27に設けられており、以下に、このソレノイドカバー27の冷却構造について説明する。
図5は、図1に示した伸縮アクチュエータ7の斜視図である。図6は、図5に示したソレノイドカバー27の冷却構造を示す要部断面図である。図7は、図5に示したソレノイドカバー27の冷却構造を示す要部斜視図である。
図5に示すように、ソレノイドカバー27は、周壁部72と、頂壁部73と、取付フランジ部74と、を備えている。周壁部72は、円柱形状をなすソレノイド26に対応して円筒形状に形成されている。取付フランジ部74にはボルト(固定手段)75が貫通し、このボルト75によりソレノイドカバー27が第1ハウジング23に固定される。ボルト75は周壁部72を挟んでその両側に2つ設けられている。ソレノイドカバー27は、チッピングの影響を低減する、すなわちチッピングにより腐食が生じないように、樹脂材料で形成されている。
また、ソレノイド26およびソレノイドカバー27は、第1ハウジング23の車両前側に配置され、ソレノイドカバー27は、その車両前側の部分に内外を連通する開口部76,77を備えている。この開口部76,77は、周壁部72と頂壁部73との角部に形成されている、すなわち周壁部72および頂壁部73の双方にまたがるように形成されている。
このように本実施形態では、ソレノイドカバー27が、第1ハウジング23の車両前側に配置されているため、図6に示すように、走行風がソレノイドカバー27に当たり、この走行風が開口部76,77からソレノイドカバー27の内部に導入されることで、ソレノイド26の冷却を行うことができる。
特に、ソレノイド26とソレノイドカバー27との間には、ソレノイド26の全周にわたって隙間78が形成されており、この隙間78が空気通路となり、上側の開口部76からソレノイドカバー27の内部に導入された空気が、矢印で示すように隙間78を流通してソレノイド26を冷却する。なお、図示しないが、下側の開口部77からも走行風が導入される。
また、図7に示すように、ソレノイドカバー27の取付フランジ部74と第1ハウジング23との間には空気通路79が形成されており、この空気通路79によりソレノイドカバー27の内部を流通した空気が排出されるようになっている。これにより、ソレノイドカバー27の内部を空気が円滑に流通し、ソレノイド26を効率よく冷却することができる。
さて、前記のようにソレノイドカバー27に開口部76,77を設けると、開口部76,77からソレノイドカバー27の内部に水が侵入することが避けられないが、ソレノイドカバー27の内部に水が停留すると、ソレノイド26の故障の原因となるため、ソレノイドカバー27の内部に侵入した水を排出する必要がある。
そこで、本実施形態では、ソレノイドカバー27の内部に侵入した水を排出する水抜き構造が設けられており、以下に、このソレノイドカバー27の水抜き構造について説明する。
図8は、図5に示したソレノイドカバー27の水抜き構造を示す断面図である。
図8に示すように、本実施形態では、ソレノイド26およびソレノイドカバー27が、斜め下向きに傾いた状態で第1ハウジング23に取り付けられている。すなわち、ソレノイド26の中心軸A1は水平方向に対して傾いた状態となっている。一方、ソレノイドカバー27の周壁部72は略円筒状をなし、その中心線はソレノイド26の中心軸A1に略一致し、周壁部72は頂壁部73側が低くなるように傾いた状態となる。
そして、下側の開口部77は、図5に示したように、ソレノイドカバー27の中心線方向から見て最下部に位置し、また、図8に示したように、周壁部72は頂壁部73側が低くなるように傾いた状態となるため、周壁部72と頂壁部73との角部に形成された下側の開口部77は、ソレノイドカバー27の全体において最下部に位置する。
このため、ソレノイドカバー27の内部に侵入した水は、重力の作用により、ソレノイド26とソレノイドカバー27の周壁部72との間に形成された隙間78を通って頂壁部73側に流れて、下側の開口部77から外部に排出される。このソレノイドカバー27内の水抜きは車両停車時に良好に行われる。すなわち、車両走行時には、走行風により開口部77からの水の排出が阻害されるが、車両停車時には、走行風の影響を受けないため、開口部77から円滑に水が排出される。
なお、車両走行時には、ナックル2と車体3との位置関係が変化するのに応じて伸縮アクチュエータ7が揺れ動き、これに応じてソレノイドカバー27の配置角度も変化するが、車両停車時に水抜きが良好に行われるようにすればよいため、下側の開口部77は、車両停車状態でソレノイドカバー27の最下部に位置するように設定すればよい。
また、ソレノイド26およびソレノイドカバー27が、斜め下向きに傾いた状態で第1ハウジング23に取り付けられているため、周壁部72と頂壁部73との角部に形成された上側の開口部76は、走行風に正対する状態となり、上側の開口部76による空気の取り入れがよくなる効果も得られる。
ところで、ソレノイドカバー27の内部に空気を大量に導入するには、開口部76,77の開口面積を大きくするとよいが、この場合、チッピング、すなわち前輪で跳ね上げられた小石などの異物が、開口部76,77からソレノイドカバー27の内部に侵入しやすくなり、これによりソレノイド26の破損を招くおそれがある。
しかしながら、本実施形態では、ソレノイドカバー27に2つの開口部76,77を設けて、この2つの開口部76,77は車両走行時に空気取り入れ口として機能するため、各開口部76,77の開口面積をさほど大きくすることなく冷却効果を高めることができる。
なお、道路に多用されている6号砕石によるチッピングの影響が最も懸念されるため、この6号砕石以上の大きさの石(5mm以上)がソレノイド26に直接衝突しないようにすればよく、したがって開口部76,77の大きさについては、石の飛散方向を考慮して1辺が5mm以下とするとよい。
次に、図5に示したソレノイドカバー27の取付状態について説明する。図9は、ソレノイドカバー27を車両前側から見た正面図であり、図9(A)に、取付前の状態を示し、図9(B−1)に、図示しない車両右側の伸縮アクチュエータ7に取り付けたときの状態を示し、図9(B−2)に、図1に示した車両左側の伸縮アクチュエータ7に取り付けたときの状態を示す。
図9(A)に示すように、ソレノイドカバー27は、ボルト75の挿通孔80の中心を通る中心線CL1に直交する中心線CL2を挟んで対称に形成されている。第1および第2の2つの開口部81,82は、前記の上下の開口部76,77となるものであり、この開口部81,82は、中心線CL1からずれた位置に形成されており、開口部81,82の各中心線CL3,CL4と中心線CL1とのなす角度θ1,θ2は等しく設定されている。
このソレノイドカバー27は、図9(B−1),(B−2)に示すように、車両左右の伸縮アクチュエータ7で共用することができ、車両左右の伸縮アクチュエータ7にそれぞれ取り付けられた左右のソレノイドカバー27は、中心線CL1を鉛直方向に対して傾けた状態で左右対称に配置され、上下の開口部76,77も、左右のソレノイドカバー27で左右対称位置に配置される。
すなわち、図9(B−1)に示すように、車両右側の伸縮アクチュエータ7に取り付けられたソレノイドカバー27では、第2の開口部82が最下部に配置されて下側の開口部77となり、第1の開口部81が上側の開口部76となる。一方、図9(B−2)に示すように、車両左側の伸縮アクチュエータ7に取り付けられたソレノイドカバー27では、第1の開口部81が最下部に配置されて下側の開口部77となり、第2の開口部82が上側の開口部76となる。
次に、ソレノイドカバー27における開口部76,77の大きさに関する変形例について説明する。図10は、図7に示したソレノイドカバー27の変形例を示す斜視図である。
この変形例では、図7に示した例と同様に、ソレノイドカバー27に上下2つの開口部76,77が設けられているが、図7に示した例とは異なり、この変形例では、下側の開口部77の開口面積が上側の開口部76の開口面積よりも小さくなっている。
このように構成すると、下側の開口部77の開口面積が小さいため、チッピング、すなわち前輪で跳ね上げられた小石などの異物が、下側の開口部77からソレノイドカバー27の内部に侵入しにくくなるため、チッピングによるソレノイド26の損傷を防止することができる。そして、上側の開口部76ではチッピングの影響が低く、上側の開口部76の開口面積を大きくすることで冷却能力を高めることができる。
以上、本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。また、上記実施形態に示した本発明に係る伸縮アクチュエータ7の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
すなわち、本実施形態では、図5に示したように、ソレノイドカバー27に2つの開口部76,77を設けた構成としたが、開口部を3つ以上設けるようにしてもよい。また、開口部を1つのみ設けることも可能であり、この場合、空気取り入れ口としての機能に加えて水抜き孔としての機能も得られように、ソレノイドカバーの最下部に配置するとよい。
また、本実施形態では、図5に示したように、ソレノイドカバー27における車両前側の部分に開口部76,77を設けた構成としたが、ソレノイドカバー27における車両前側の部分に全ての開口部を設ける必要はない。すなわち、空気取り入れ口として機能する開口部は、走行風が当たる車両前側の部分に設けることが望ましいが、水抜き孔として機能する開口部は、必ずしも車両前側の部分に設ける必要はなく、車両後側の部分、例えば第1ハウジング23に固定するための取付フランジ部74の近傍に設けるようにしてもよい。
1 リアサスペンション
2 ナックル
3 車体
7 伸縮アクチュエータ
17 本体
18 第1接続部
19 第2接続部
22 出力ロッド
23 第1ハウジング
24 第2ハウジング
25 モータ
26 ソレノイド
27 ソレノイドカバー
32 送りねじ機構
33 減速機構
34 ロック機構
76,77 開口部

Claims (4)

  1. ナックルおよび車体に接続されて伸縮動作により車輪の舵角を変化させる伸縮アクチュエータであって、
    前記ナックルおよび前記車体に対する2つの接続部を両端に有し、伸縮可能に構成された本体と、
    この本体を伸縮駆動するモータと、
    前記本体の伸縮動作を規制するロック状態を通電により解除するソレノイドと、
    このソレノイドを覆うソレノイドカバーと、
    を備え、
    前記ソレノイドおよび前記ソレノイドカバーが、前記本体の車両前側に配置され、
    前記ソレノイドカバーが、その車両前側の部分に内外を連通する開口部を備えたことを特徴とする伸縮アクチュエータ。
  2. 前記ソレノイドおよび前記ソレノイドカバーが、斜め下向きに傾いた状態で前記本体に配置され、
    前記開口部が、前記ソレノイドカバーの最下部に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の伸縮アクチュエータ。
  3. 前記ソレノイドカバーが、上下位置が異なる少なくとも2つの前記開口部を備え、
    下側の前記開口部が、前記ソレノイドカバーの最下部に配置されたことを特徴とする請求項2に記載の伸縮アクチュエータ。
  4. 下側の前記開口部の開口面積が上側の前記開口部の開口面積よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の伸縮アクチュエータ。
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