JP5998093B2 - 人材情報管理システム - Google Patents

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Description

この発明は人材情報管理システムに係り、特に、就職や転職、独立開業等によって職業に変更が生じた場合でも、それまでの実績や評価を次の仕事に繋げることを可能とする情報インフラ技術に関する。
近年、日本の伝統的な勤務形態であった終身雇用制が徐々に変容し、一旦は大企業や官庁に就職した後に、転職や独立開業によって異なる仕事環境に移行するビジネスパーソンが着実に増えてきている。
ところが、このように人材流動化社会が到来しつつあるにもかかわらず、人々の意識にはいまだに「寄らば大樹の陰」的な発想が根強く残っており、大組織をスピンアウトした人間に対する風当たりが強いのが現実である。
例えば、大企業の社員としての肩書きが外れた途端に、信用度が落ちて新規の顧客を開拓できなくなったり、退職の理由をあれこれ詮索されたりといったことが起こる。
この理由の一つとして、これまでは企業人に対する評価が社内の上司や同僚に限定されており、しかもこれらの評価を外部から窺い知る手立てがなかったため、会社を辞めると同時に事実上の無評価状態となり、これまでの仕事に関する評価を新しい環境でアピールし難いということが挙げられる。
もちろん、職種によっては企業の枠に縛られることなく、前職での実績を客観的事実として退職後も利用できる場合がある。例えば、営業職であれば、社長賞を何度も受賞したことを実績として謳うことで、新たなビジネスチャンスや有利な転職に繋げることが可能となる。あるいは、研究職の場合には、過去の論文発表実績や特許取得実績を提示することで、アカデミックポストに就ける場合がある。
しかしながら、大部分のビジネスパーソンには、企業外でも通用するような客観的な実績を残す機会に恵まれないため、「退職=キャリアの断絶」という事態に陥る危険性が高かった。
また、前職での業務経験をアピールするにしても、自己申告の形とならざるを得ず、今ひとつ信憑性に欠ける嫌いがあった。
人材流動化時代に企業が取るべき人材マネジメント インターネットURL:http://www.tohmatsu.com/view/ja_JP/jp/knowledge/consulting/human/c6a55a890cdb5310VgnVCM3000001c56f00aRCRD.htm 検索日:2013年3月19日
この発明は、このような現状に鑑みて案出されたものであり、企業や官庁などの組織から離脱したビジネスパーソンに対して、前職における実績や評価を世間一般に広くアピールできる場を提供可能なサービスの実現を目的としている。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載した人材情報管理システムは、複数のユーザ間における情報の交換サービスを提供するSNSエンジンとしての機能を少なくとも備えたSNS処理部と、SNSに加入している各ユーザの属性情報を格納しておくユーザ情報記憶部と、ユーザによって投稿された各種情報を、少なくとも投稿したユーザの会員ID及び日時に関連付けて格納しておく活動履歴情報格納部と、自団体の構成員に関する属性情報を構成員IDに関連付けて格納しておく構成員データベースを有する複数の団体サーバを備え、上記SNS処理部は、クライアント端末から新規加入のリクエストが送信された場合に、少なくとも所属団体ID及び構成員IDの入力欄を備えた新規加入画面を当該クライアント端末に送信する処理と、当該クライアント端末から所属団体ID及び構成員IDが送信された場合に、この構成員IDを当該構成員が所属する団体の団体サーバに送信し、当該構成員の属性情報の送信を依頼する処理と、当該団体サーバから属性情報が送信された場合に、これを会員IDに関連付けて上記ユーザ情報記憶部に格納する処理と、クライアント端末からユーザの検索リクエストが送信された場合に、当該クライアント端末から送信された検索条件に基づいて上記ユーザ情報記憶部を検索し、該当のユーザに係る属性情報を取得する処理と、この属性情報が記載された検索結果画面を上記クライアント端末に送信する処理を実行することを特徴としている。
請求項2に記載した人材情報管理システムは、請求項1のシステムであって、さらに上記SNS処理部が、クライアント端末から更新登録のリクエストが送信された場合に、少なくともユーザの会員ID、所属団体ID及び構成員IDの入力欄を備えた更新登録画面を当該クライアント端末に送信する処理と、当該クライアント端末から会員ID、所属団体ID及び構成員IDが送信された場合に、この構成員IDを当該構成員が所属する団体の団体サーバに送信し、当該構成員の属性情報の送信を依頼する処理と、当該団体サーバから属性情報が送信された場合に、これを上記会員IDに関連付けて上記ユーザ情報記憶部に格納する処理を実行することを特徴としている。
請求項3に記載した人材情報管理システムは、請求項1または2のシステムであって、さらに上記SNS処理部が、クライアント端末から特定のユーザに対する評価リクエストが送信された場合に、評価ポイント及び評価コメントの入力欄を備えた評価情報入力画面を当該クライアント端末に送信する処理と、このクライアント端末から評価ポイント及び評価コメントを含む評価情報が送信された場合に、これを評価ユーザの会員IDである評価会員ID及び評価対象ユーザの会員IDである対象会員IDに関連付けて評価情報記憶部に格納する処理と、クライアント端末から特定のユーザに関する評価ポイントの閲覧リクエストが送信された場合に、評価ポイントの閲覧対象ユーザの会員IDをキーに上記評価情報記憶部を検索し、当該会員IDを対象会員IDとする全評価情報を抽出すると共に、各評価情報の評価ポイントを集計する処理と、この評価ポイントの集計値が記述された評価ポイント閲覧画面を上記クライアント端末に送信する処理を実行することを特徴としている。
請求項4に記載した人材情報管理システムは、請求項1〜3の何れかのシステムであって、さらに上記SNS処理部が、クライアント端末から特定のユーザに関する属性情報の閲覧リクエストが送信された場合に、属性情報の閲覧対象ユーザの構成員IDを所属団体の団体サーバに送信し、最新の属性情報の送信を依頼すると共に、送信された属性情報で上記ユーザ情報記憶部を更新した後に、上記クライアント端末に当該ユーザに係る最新の属性情報が記載された画面を送信する処理を実行することを特徴としている。
請求項5に記載した人材情報管理システムは、請求項1〜4の何れかのシステムであって、さらに上記SNS処理部が、クライアント端末から特定のユーザに関する職歴閲覧リクエストが送信された場合に、職歴の閲覧対象ユーザの会員IDをキーに上記ユーザ情報記憶部を検索し、当該会員IDに関連付けられた属性情報を団体単位で抽出すると共に、団体単位の属性情報が列記された職歴閲覧画面を生成し、当該クライアント端末に送信する処理を実行することを特徴としている。
請求項6に記載した人材情報管理システムは、請求項3のシステムであって、さらに上記SNS処理部が、クライアント端末から特定のユーザに関する評価詳細情報の閲覧リクエストが送信された場合に、評価詳細情報の閲覧対象ユーザの会員IDをキーに上記評価情報記憶部を検索し、当該会員IDを対象会員IDとする評価情報を抽出する処理と、上記評価情報の評価ポイント及び評価コメントが列記された評価詳細画面を生成し、上記クライアント端末に送信する処理を実行することを特徴としている。
請求項7に記載した人材情報管理システムは、請求項3または6のシステムであって、さらに上記SNS処理部が、クライアント端末から特定のユーザに関する評価マップの閲覧リクエストが送信された場合に、評価マップの閲覧対象ユーザの会員IDをキーに上記評価情報記憶部を検索し、当該会員IDを対象会員IDとする評価情報を抽出する処理と、当該評価マップの閲覧対象ユーザの会員IDをキーに上記ユーザ情報記憶部を検索し、評価マップの閲覧対象ユーザの氏名及び顔写真を抽出する処理と、各評価情報の評価会員IDをキーに上記ユーザ情報記憶部を検索し、各評価ユーザの氏名、顔写真を抽出する処理と、この評価会員IDをキーに上記評価情報記憶部を検索し、当該会員IDを対象会員IDとする評価情報を抽出すると共に、各評価情報の評価ポイントを集計する処理と、上記評価マップの閲覧対象ユーザの顔写真及び氏名を平面の中心付近に配置すると共に、各評価ユーザの顔写真、氏名及び評価ポイントの集計値を上記閲覧対象ユーザの顔写真の周りに配置させ、各評価ユーザの顔写真と閲覧対象ユーザの顔写真との間を線図で繋いだ評価マップを生成する処理と、この評価マップを含む画面を上記クライアント端末に送信する処理を実行することを特徴としている。
請求項8に記載した人材情報管理システムは、請求項7のシステムであって、さらに上記SNS処理部が、上記クライアント端末から上記評価マップ中の任意の評価ユーザに係る評価詳細情報の閲覧リクエストが送信された場合に、上記評価情報記憶部を参照し、当該評価ユーザの会員IDを評価会員IDとし、上記評価マップの閲覧対象ユーザの会員IDを対象会員IDとする評価情報を抽出する処理と、各評価情報の評価ポイント及び評価コメントが列記された評価詳細画面を生成し、上記クライアント端末に送信する処理を実行することを特徴としている。
請求項9に記載した人材情報管理システムは、請求項3、6〜8の何れかのシステムであって、さらに上記SNS処理部が、上記クライアント端末から特定のユーザに関する評価ランクの表示リクエストが送信された場合に、当該ユーザの会員IDをキーに上記評価情報記憶部を検索し、当該会員IDを対象会員IDとする評価情報を抽出すると共に、各評価情報の評価ポイントを集計する処理と、この評価ポイントの集計値を所定の評価ランク換算ルールに当てはめて、当該ユーザの評価ランクを特定する処理と、この評価ランクが記載された画面を生成し、上記クライアント端末に送信する処理を実行することを特徴としている。
請求項10に記載した人材情報管理システムは、請求項3、6〜9の何れかのシステムであって、さらに、上記評価情報には、内外種別の設定項目が含まれており、上記SNS処理部が、上記クライアント端末から評価情報が送信された際に、評価ユーザの会員ID及び評価対象ユーザの会員IDをキーに上記ユーザ情報記憶部を検索し、当該評価ユーザが現時点で評価対象ユーザと同じ団体に所属している場合には上記内外種別に内部評価を示すコードを設定し、異なる団体に所属している場合には上記内外種別に外部評価を示すコードを設定する処理を実行し、また、クライアント端末に上記評価ポイント閲覧画面を送信する際には、内部評価ポイントの集計値と、外部評価ポイントの集計値と、全評価ポイントの集計値が列記された評価ポイント閲覧画面を生成することを特徴としている。
請求項1に記載した人材情報管理システムは、ネット上での人脈形成を可能にするサービスとして昨今脚光を浴びているSNSを基盤にしているため、ユーザ同士が気軽に交流することができる。
この人材情報管理システムは、一般的なSNSと同様、団体の構成員が個別に加入することが前提となっているが、属性情報については自己申告ではなく、所属の団体サーバから補充される仕組みであるため、団体によって身元が裏付けられた者のみがユーザとなり得る。このため、団体と無関係の者が構成員に成りすまして活動することを有効に防止できる。また、各ユーザはSNS上でビジネスに関連した情報の交換を安心して行うことが可能となる。
請求項2に記載した人材情報管理システムによれば、転職等によって属性情報の更新を行う場合にも、新たな所属先の団体サーバから属性情報が補充される仕組みであるため、ユーザの身元についての裏付けがなされる。しかも、転職等を重ねても新規加入時に付与された会員IDがそのまま適用されるため、退職後に前職時代の属性情報を他のユーザに実績として示すことが可能となる。
請求項3に記載した人材情報管理システムにあっては、ユーザ同士がSNS上で気軽に評価し合える仕組みを備えているため、外部に実績をアピールできなかった職種のビジネスパーソンであっても、SNSの交流を通じて他の会員からの評価情報を集め、これを内外に提示していくことで、社内における存在感を向上させたり、ヘッドハンティングの機会を増大させたりすることが期待できる。
この評価情報は、会員IDに紐付いて評価情報記憶部に格納され、この会員IDは上記のように転職等によって所属団体が変わっても維持されるため、前職中において獲得した評価を退職後にも継続して利用することが可能となる。
請求項4に記載した人材情報管理システムにあっては、SNS上で何れかのユーザの属性情報を表示するに際し、その都度、当該ユーザの所属する団体の団体サーバから属性情報が送信される仕組みであるため、他のユーザは常に最新の属性情報を参照することが可能となる。
請求項5に記載した人材情報管理システムにあっては、各ユーザの職歴が所属団体単位で纏められた職歴閲覧画面が他のユーザに提示される仕組みを備えているため、転職を何度も繰り返したユーザであっても、途中の経歴や業務経験を客観的に証明することが可能となる。
請求項6に記載した人材情報管理システムによれば、評価ポイントの集計値のみならず、個々の評価情報(評価ポイント+評価コメント)をも閲覧することができるため、特定のユーザに関する他のユーザからの生の評価を確認することが可能となる。
請求項7に記載した人材情報管理システムによれば、特定ユーザの顔写真及び氏名を中心に据えると共に、当該ユーザに対して評価を加えた他のユーザの顔写真や氏名、累積評価ポイントがその周辺に配置された評価マップが各ユーザに提示されるため、特定ユーザに対しどの程度高評価の人物が評価ポイントを付与しているのかを直感的に認識することが可能となる。
請求項8に記載した人材情報管理システムによれば、評価マップ中の特定の評価ユーザによる評価情報の詳細が閲覧可能となるため、当該評価ユーザによって評価対象ユーザがどのように評価されているのかについて、具体的に認識することが可能となる。
請求項9に記載した人材情報管理システムの場合、獲得している評価ポイントに対応した評価ランクが付与される仕組みであるため、各ユーザの評価ポイントの多寡を直感的に認識することが可能となる。
請求項10に記載した人材情報管理システムの場合、評価ポイントが内部評価ポイントと外部評価ポイントに分けて表示される仕組みであるため、特定ユーザが主に組織外で評価されているのか組織内で評価されているのか、あるいは内外でバランス良く評価されているのかを直感的に認識することが可能となる。
図1は、この発明に係る人材情報管理システム10の全体構成を示すものであり、SNS処理部12と、評価情報記憶部13と、ユーザ情報記憶部14と、活動履歴情報格納部22と、配信属性抽出部24と、コンテンツDB26と、コンテンツ選択部28と、配信実績DB32と、広告料集計部34と、広告料DB36とを備えている。
上記のSNS処理部12、配信属性抽出部24、コンテンツ選択部28及び広告料集計部34は、サーバのCPUがOS及び専用のアプリケーションプログラムに従って所定の処理を実行することによって実現される。
また、上記の評価情報記憶部13、ユーザ情報記憶部14、活動履歴情報格納部22、コンテンツDB26、配信実績DB32及び広告料DB36は、同サーバの外部記憶装置内に設けられている。
ただし、このようなハードウェア構成はあくまでも一例であり、例えば「SNS処理部12+評価情報記憶部13+ユーザ情報記憶部14+活動履歴情報格納部22」、「配信属性抽出部24+コンテンツDB26+コンテンツ選択部28」、「配信実績DB32+広告料集計部34+広告料DB36」のそれぞれを、ネットワーク接続された別個のサーバで構成してもよい。
この人材情報管理システム10は、インターネット40を介して、多数のユーザ42が操作するクライアント端末46と接続されている。
この人材情報管理システム10は、一般企業の社員のみならず、官庁や各種団体、大学等の構成員にも広く門戸が開放されている。このため、ユーザ42としては、一般企業の社員、公務員、団体職員、学生等が広く含まれる。
学生のうちからこの人材情報管理システム10を活用することにより、就職活動に際して、自然な形で自己アピールをすることが可能となる。
SNS処理部12は、一般的なSNSサービスを提供する所謂SNSエンジンとしての機能を備えている。ここで「SNS」とは、「Social Network Service」の略称であり、人と人との繋がり(社会的ネットワーク)をインターネットのWeb上で実現する会員制のサービスを意味している。
SNSサービスの会員に対しては、個人的な日記や写真を公開したり、掲示板を介して他の会員と交流したりする場が、ネットワーク上で付与される。また、会員相互間で意思の疎通を図るためのツールとして、電子メール類似のメッセージ交換サービスやチャットサービスなども提供される。
上記活動履歴情報格納部22には、各会員が投稿したメッセージや写真、動画、その他のファイルが、投稿者や宛先、日時に紐付けた状態で逐一格納されている。
この人材情報管理システム10の場合、一般的なSNSサービスと異なり、事前に企業や官庁、各種団体、大学等の組織単位でサービスに加入し、サービス運用者の要求仕様を満たす団体サーバ48を準備することが求められる。
この団体サーバ48内の構成員データベースには、少なくとも各ユーザ(構成員)の属性情報が格納されており、SNS処理部12からのリクエストに応じて、特定ユーザに係る属性情報を送信する機能を備えている。
団体サーバ48内に格納された情報としては、各構成員の構成員ID(学生ID、社員ID、職員ID等)、氏名、生年月日、メールアドレス、電話番号、FAX番号、性別、現所属部署、現役職、現担当業務、業務履歴、学歴、賞罰、保有資格、顔写真などが該当する。
ただし、ユーザが学生の場合には、現役職、現担当業務、業務履歴、賞罰等のデータ項目に代わり、所属サークル、所属ゼミ、課外活動等のデータ項目が設けられる。
また、ユーザが税理士や弁護士等の国家資格者である場合、現担当業務、業務履歴等のデータ項目に代わり、所属会派、委員会履歴、受賞履歴、事務所名称、事務所所在地等のデータ項目が設けられる。
ユーザがこの人材情報管理システム10の利用を開始する際には、個別に新規加入の手続を行うことが求められる。以下、図2のフローチャートに従い、新規加入に係る処理手順を説明する。
まずユーザは、クライアント端末46から専用サイトにアクセスし、新規加入をリクエストする(S10)。
これを受けたSNS処理部12は、新規加入画面をクライアント端末46に送信する(S12)。
この結果、図3に示すように、新規加入画面50がクライアント端末46のWebブラウザ上に表示される。
これに対しユーザは、氏名、性別、生年月日、所属団体名、所属団体ID、構成員ID、希望のパスワードを入力し、送信ボタン52をクリックして入力データを送信する(S14)。
所属団体ID及び構成員IDについては、事前に所属団体のシステム部門から入手しておく。
クライアント端末46からの入力データを受け取ったSNS処理部12は、構成員ID、氏名、性別、生年月日を該当団体の団体サーバ48に送信する(S16)。
これを受けた団体サーバ48は、送信されたデータをキーに構成員データベースを検索し(S18)、該当の構成員が存在することを確認した後(S20/Y)、当該構成員に係る属性情報(メールアドレス、現所属部署、現役職、現担当業務、業務履歴、学歴、賞罰、保有資格、顔写真等)をSNS処理部12に送信する(S24)。
SNS処理部12は、この構成員の属性情報を独自の会員IDに関連付けて、ユーザ情報記憶部14に登録する(S26)。
図4は、ユーザ情報記憶部14に格納されたレコードの一例を示すものであり、会員ID、メールアドレス、パスワード、団体ID、構成員ID、団体名、氏名、顔写真、生年月日、性別、現所属部署、電話番号、FAX番号、現役職、現担当業務、業務履歴、学歴、賞罰、保有資格、許容参照レベル、現状、更新日時等のデータ項目が設けられている。
上記のデータ項目は一例であり、団体の性格に応じて設定されるデータ項目に若干の差違が設けられる。
上記「会員ID」は、この人材情報管理システム10に最初に加入した際に付与されるユーザ固有のIDであり、以後、退職や転職を繰り返しても生涯維持される。
上記「許容参照レベル」は、各構成員の所属する団体単位で予めシステム10内に設定されている「データ参照の許容度」を意味しており、このレベルの高低に応じて広告配信時に参照できるデータの範囲がコントロールされることとなる(詳細は後述)。
上記「現状」の項目には、当該構成員が在職中の場合には、「在職中」を示す値がセットされ、既に退職している場合には「退職年月日」を示す値が格納される。
新規の会員登録が済むと、登録完了のメッセージがクライアント端末に通知される(S28)。
これに対し、団体サーバ48からSNS処理部12に対して該当構成員が存在しないというエラーメッセージが送信された場合(S20/N)、SNS処理部12からクライアント端末46に対してエラーメッセージが通知され、新規加入が拒絶される。
新規登録が完了したユーザには、SNSサービスを利用するための専用のページ(マイページ)が付与される。
図5は、このマイページ54を示すものであり、左サイドバー55には当該ユーザの顔写真や氏名、所属団体名、現役職、評価ポイント、評価ランク等を表示するプロフィール欄56と、各種サービスを選択するためのメニューリスト57が設けられている。
このメニューリスト57には、近況、イベント、プロジェクト、メッセージ、写真投稿、動画投稿、ファイル投稿、日記投稿、チャット、グループといった、一般的なSNSサービスが備えているのと同様のアプリケーションを選択するためのボタンが設けられている。
これらの中の一つのアプリケーションをユーザが選択すると、SNS処理部12によって必要な処理が実行され、当該アプリケーション専用の画面がクライアント端末46に送信される。
また、クライアント端末46上で入力されたデータは、SNS処理部12において必要な処理が実行された後、活動履歴情報格納部22に処理結果が保存される。
この結果、活動履歴情報格納部22には、各ユーザによって投稿されたメッセージやチャット、日記等のテキストデータ、写真(静止画)データ、動画データ、各種文書ファイル等が、投稿日時及び会員IDに関連付けて逐一保存されている。
例えば、ユーザがメニューリスト57中の「プロジェクト」を選択すると、チームの設定画面がクライアント端末46上に表示され、ユーザは特定のプロジェクト案件について他の複数のユーザをメンバーとして登録することができる。この際、同一組織内のユーザのみならず、外部組織のユーザをもチームの一員として参加させることができる。
以後、同プロジェクトに関して、チーム内でスケジュールの調整やメッセージの交換、担当業務の割り振り、ガントチャートの共有、成果物(設計要件書、見積書、設計図書等の各種ファイル)の共同作成等が可能となり、組織を跨いた業務遂行の効率化が実現する。 なお、プロジェクト内で生成された各成果物については、予め「公開(全ユーザが閲覧可能)」、「限定公開(予め設定された範囲内のユーザのみが閲覧可能)」、「非公開(プロジェクトのメンバー以外は閲覧禁止)」等の公開条件を設定しておくことができる。
マイページ54のメイン領域58には、近況情報入力欄59と、受信メッセージ表示欄53が設けられている。
近況情報の登録を希望するユーザは、近況情報入力欄59に必要な文書を入力する。また、文書と共に写真や動画のアップロードを希望する場合、ユーザは「写真・動画・ファイルを追加」ボタン60をクリックし、クライアント端末46内に格納されたファイルを選択する。
必要な情報の入力が完了したユーザが「投稿」ボタン61をクリックすると、SNS処理部12によって入力データが活動履歴情報格納部22に登録される。
この近況データは、当該ユーザや他のユーザのクライアント端末46からリクエストがあった際に、SNS処理部12によってクライアント端末46に送信される。
受信メッセージ表示欄53に表示された受信メッセージに対して返信を希望するユーザは、返信情報入力欄62に必要な文書を入力する。文書と共に写真や動画のアップロードを希望する場合、ユーザは「写真・動画・ファイルを追加」ボタン60をクリックし、クライアント端末46内に格納されたファイルを選択する。
必要な情報の入力が完了したユーザが「返信」ボタン63をクリックすると、SNS処理部12によって入力データが活動履歴情報格納部22に格納される。
この返信データは、宛先となるユーザのクライアント端末46から表示のリクエストがあった際に、SNS処理部12によってクライアント端末46に送信される。
マイページ54の右サイドバー64には、友達候補リスト欄65と、広告表示欄66が設けられている。
まず、友達候補リスト欄65には、当該ユーザと関係のありそうなユーザの顔写真及び氏名が、友達候補としてリストアップされている。
この友達候補は、SNS処理部12がユーザ情報記憶部14内の登録データを参照することによって抽出される。例えば、SNS処理部12は、当該ユーザの学歴や資格と同じ学歴や資格を備えた他のユーザを、友達候補としてピックアップする。
ユーザが、この友達候補リスト中の一人を選択すると、その友達候補のメールアドレスに宛てて、友達申請の電子メールが送信される。また、当該友達候補のマイページ上にも、友達申請がなされた事実が表示される。
つぎに、広告表示欄66には、当該ユーザの属性や活動内容に関連が深いとコンテンツ選択部28が判断したバナー広告67が表示されている。このバナー広告67の表示に関しては、後に詳述する。
ユーザが検索ボックス68に適当なキーワードを入力することにより、本システム10に加入している他のユーザを検索することができる。
例えば、図6に示すように、検索ボックス68に「山田 富士山商事」と入力し、検索ボタン69をクリックすると、「山田洋平」という人物の写真や、現所属部署、現役職、電話番号、担当業務、保有資格、略歴、現状(在職中)のプロフィール情報が記載された検索結果画面70が、クライアント端末46のWebブラウザ上に表示される。
この検索リクエストを受信した時点で、SNS処理部12は該当の団体サーバ48にヒットしたユーザの構成員IDを送信し、最新の属性データを団体サーバ48から取得しているため、検索結果画面70には最新のデータが表示されている。
このため、例えば該当の構成員が既に退職している場合、「現状」として「2013年4月退職」のように記載されることとなる。
ここでユーザが評価ボタン71をクリックすると、評価入力ウィンドウ72がディスプレイに表示され、ヒットしたユーザに対する評価情報の入力が可能となる。
まずユーザは、評価ポイント入力欄73において、マウスクリックにより、評価ポイントを星の数(最高が星五つ)で入力する。
つぎにユーザは、コメント入力欄74において、評価対象ユーザの仕事ぶりに関する感想や意見をフリーワードで入力する。
最後に送信ボタン75をクリックすると、入力された評価情報がSNS処理部12よって評価情報記憶部13に格納される。
図7は、評価情報記憶部13に格納されたレコードの一例を示すものであり、対象会員ID、評価会員ID 、外内種別、評価ポイント、評価コメント、評価日時のデータ項目が設けられている。
「対象会員ID」には、評価対象となったユーザの会員IDが格納される。
また、「評価会員ID」には、評価したユーザの会員IDが格納される。
「外内種別」の項目には、評価ユーザが対象ユーザと現時点で同じ団体に属している場合に「内」が、異なる団体に属している場合に「外」がSNS処理部12によって格納される。
ユーザが図6の検索結果画面において評価閲覧ボタン76をクリックすると、図8(a)に示すように、評価閲覧画面77がクライアント端末46に表示される。
この評価閲覧画面77には、閲覧対象ユーザの獲得ポイント数が、総合評価、内部評価、外部評価別に表示されている。
「総合評価」には、閲覧対象ユーザがこれまでに獲得した評価ポイントの累計が表示されている。この総合評価ポイントは、SNS処理部12が評価情報記憶部13に格納された対象会員IDの評価情報を集計することによって算出される。
「内部評価」には、評価情報の中で、外内種別に「内」が設定されたものの評価ポイントを集計した値が表示されている。
また、「外部評価」には、評価情報の中で、外内種別に「外」が設定されたものの評価ポイントを集計した値が表示されている。
ユーザは、各評価の具体的な内容を閲覧することもできる。
例えば、ユーザが外部評価ポイントのアンカー78をクリックすると、図8(b)に示すように、外部評価詳細画面79がクライアント端末46上に表示される。
この外部評価詳細画面79には、外部評価者の氏名、評価ランク(A)、評価ポイント、評価日、評価コメントが記載されている。
ユーザは、この外部評価詳細画面79の記述を閲覧することにより、対象ユーザに対する生の評価を確認することが可能となる。
ここで評価者の評価ランクとは、当該評価者がこれまでに獲得した通算評価ポイントの多寡に応じて認定されるシステム内の称号を意味しており、この評価ランクが高い評価者による評価には、相応の信頼を置くことが可能となる。
例えば、評価ランクAの評価者が対象ユーザに対して5つ星を付与している場合には、相当高い評価を得ているものと認められるが、同じ5つ星でも評価ランクDの評価者による場合には、多少割り引いて考える必要があるという具合に、評価ポイントを多面的に認識することが可能となる。
以下に、通算獲得ポイントと評価ランクとの対応関係(換算ルール)を例示する。
(1)通算獲得ポイント:10,000ポイント以上・・・特A
(2)通算獲得ポイント: 5,000ポイント以上・・・ A
(3)通算獲得ポイント: 3,000ポイント以上・・・ B
(4)通算獲得ポイント: 1,000ポイント以上・・・ C
(5)通算獲得ポイント: 1,000ポイント未満・・・ D
ユーザが図8(a)の評価閲覧画面77において評価マップボタン80をクリックすると、図9に示すように、評価マップ81がディスプレイに表示される。
この評価マップ81は、2次元平面の中心に評価対象ユーザの顔写真、氏名及び評価ランクが配置されると共に、その周囲に評価ユーザの顔写真及び氏名、評価ランクが配置されている。
各評価ユーザの顔写真は、その評価ランクの高さに応じて面積が段階的に拡大するように設定されているため、閲覧ユーザは一目で評価ユーザの評価ランクを認識することができる。
また、評価ユーザの顔写真から評価対象ユーザの顔写真に向かう矢印の太さは、累積評価ポイントの大きさに応じて段階的に太くなるように設定されている。
この評価マップ81は、SNS処理部12により、以下の工程を経て生成される。
まずSNS処理部12は、評価対象ユーザの会員IDをキーに評価情報記憶部13を検索し、当該会員IDを対象会員IDとする評価情報を抽出する。
つぎにSNS処理部12は、評価対象ユーザの会員IDをキーにユーザ情報記憶部14を検索し、評価対象ユーザの氏名及び顔写真を抽出する。
つぎにSNS処理部12は、各評価情報の評価会員IDをキーにユーザ情報記憶部14を検索し、各評価ユーザの氏名、顔写真を抽出する。
つぎにSNS処理部12は、この評価会員IDをキーに評価情報記憶部13を検索し、当該会員IDを対象会員IDとする評価情報を抽出すると共に、各評価情報の評価ポイントを集計する。
つぎにSNS処理部12は、評価対象ユーザの顔写真及び氏名を平面の中心付近に配置すると共に、各評価ユーザの顔写真、氏名及び評価ポイントの集計値を評価対象ユーザの顔写真の周りに配置させ、各評価ユーザの顔写真と評価対象ユーザの顔写真との間を矢印(線図)で繋ぐ。
この際、SNS処理部12は、各評価ユーザの評価ポイント数に基づいて評価ランクを特定すると共に、その評価ランクに対応した面積に顔写真を拡大または縮小させる。
また、評価ユーザ毎に評価対象ユーザに対する評価ポイントを集計し、その多寡に応じた太さを矢印に適用する。
この評価マップ81を閲覧することにより、閲覧ユーザは、評価対象ユーザがどれくらい高評価の人物にどの程度評価されているのかを、直感的に把握することが可能となる。
閲覧ユーザが特定の評価ユーザの顔写真をクリックすると、図示は省略したが、当該評価ユーザが評価対象ユーザに対して登録した過去の評価情報(星の数、コメント、評価日)をリストアップした詳細画面がディスプレイに表示される。
閲覧ユーザは、評価マップ中に設けられたフィルター設定項目82において、評価者ランク、評価時期、評価対象ユーザに付与した評価ポイントを設定し、再表示ボタン83をクリックすることにより、表示させる評価ユーザを絞り込むことができる。
この人材情報管理システム10に加入しているユーザは、転職や独立等によって自己の勤務先や職業に変動が生じた際には、遅滞なく更新手続を遂行することが求められる。
例えば、転職したユーザは、クライアント端末46から専用サイトにアクセスし、更新登録をリクエストする。
これを受けたSNS処理部12は、更新登録画面をクライアント端末46に送信する。
この結果、図10に示すように、更新登録画面85がクライアント端末46のWebブラウザ上に表示される。
これに対しユーザは、自己の会員ID 、パスワード、氏名、性別、生年月日、所属団体名、所属団体ID、構成員IDを入力し、送信ボタン86をクリックして入力データを送信する。
所属団体ID及び構成員IDについては、事前に所属団体のシステム部門から入手しておく。
クライアント端末46からの入力データを受け取ったSNS処理部12は、構成員ID、氏名、性別、生年月日を該当団体の団体サーバ48に送信する。
これを受けた団体サーバ48は、送信されたデータをキーに構成員データベースを検索し、該当の構成員が存在することを確認した後、当該構成員に係る属性情報(メールアドレス、現所属部署、現役職、現担当業務、業務履歴、学歴、賞罰、保有資格、顔写真等)をSNS処理部12に送信する。
SNS処理部12は、この構成員の属性情報を会員IDに関連付けて、ユーザ情報記憶部14に登録する。
この結果、図4に示したように、会員ID、メールアドレス、パスワード、団体ID、構成員ID、団体名、氏名、顔写真、生年月日、性別、現所属部署、電話番号、FAX番号、現役職、現担当業務、業務履歴、学歴、賞罰、保有資格、許容参照レベル、現状、公開設定、更新日時等のデータ項目を備えたレコードがユーザ情報記憶部14に追加される。
上記「業務履歴」には、当該ユーザの入社日(転職日)が少なくとも含まれている。
ユーザは、他のユーザの職歴を閲覧することもできる。
すなわち、ユーザが図6の検索結果画面において職歴閲覧ボタン87をクリックすると、SNS処理部12は対象ユーザの会員IDをキーにユーザ情報記憶部14を検索し、当該会員IDに関連付けられた全レコードを抽出し、必要なデータ項目の値を時系列順に並べた職歴閲覧画面を生成し、クライアント端末46に送信する。
この結果、図11に示すように、クライアント端末46のディスプレイには、対象ユーザの職歴情報が記載された職歴閲覧画面88が表示される。
この職歴情報は、過去の各所属団体のサーバ48から送信された属性情報に基づいて編集されているため、極めて高い信憑性を備えている。
ここで、閲覧ユーザが各団体の詳細表示ボタン89をクリックすると、当該閲覧対象ユーザが各団体に所属していた際の担当業務や業績等が記載された詳細画面がディスプレイに表示される(図示省略)。
図12に示すように、この人材情報管理システム10によれば、大学入学から最初の就職、転職、国家資格取得、独立開業に至るまで、共通の会員IDによって各時期の属性情報が束ねられる仕組みを備えているため、一人のユーザの職歴をシームレスに表示することが可能となる。
しかも、過去の仕事振りに対する内外からの評価情報は、企業の垣根を越えて、転職や独立開業後に持ち越すことができるため、新たな環境に移行した場合であっても、過去の実績や信用を客観的にアピールすることが可能となる。
例えば、有名なプロジェクトに参加した経験を有するユーザは、当該プロジェクトの名称やカテゴリ、参加期間等を自己のプロフィールとして記述しておく。
これに興味を覚えた他のユーザが、検索ページにおいて対象ユーザの氏名やプロジェクト名等をキーワードとして入力すると、活動履歴情報格納部22に蓄積された該当プロジェクトの情報がSNS処理部12によって抽出され、クライアント端末16上に検索結果画面が表示される。
この検索結果画面には、プロジェクトの概要や参加メンバー、各メンバーの評価ポイント、各メンバーからの対象ユーザに対する評価コメント等が記載されているため、対象ユーザの実績を多面的に確認することが可能となる。
また、当該プロジェクトに関連付けられた各種成果物(ファイル類)の中、「公開」が設定されたものについてはプロジェクト外のユーザに対してもダウンロードや閲覧が認められるため、対象ユーザの具体的な能力を把握することも可能となる。
上記においては、各評価ユーザの設定した評価ポイントをそのまま評価情報記憶部13に格納する例を示したが、評価ユーザの評価ランクに応じて評価ポイントに補正(重み付け)を施すように構成することもできる。
例えば、特Aランクの評価ユーザが評価対象ユーザに五つ星を設定した場合には、5倍の25ポイントを付与するのに対し、D評価ランクの評価ユーザが五つ星を設定した場合には1ポイントを付与することなどが該当する。
また、上記においてはプラスの評価ポイントのみを付与する例を示したが、この発明はこれに限定されるものではない。
例えば、評価ユーザが、マイナス5〜プラス5の範囲内で評価ポイントを自由に設定できるように構成してもよい。
このシステム10は、各ユーザのマイページ54中に、当該ユーザの属性や活動内容に関連した最適な広告コンテンツを埋め込むことができる。以下、図13のフローチャートに従い、広告コンテンツの配信に係る処理手順を説明する。
まず、クライアント端末46からマイページの表示リクエストを受信する都度(S30)、配信属性抽出部24がユーザ情報記憶部14をチェックし、当該ユーザの「許容参照レベル」を取得する(S32)と共に、ユーザ情報記憶部14及び活動履歴情報格納部22を参照して、当該ユーザの配信属性を取得し(S34)、これをコンテンツ選択部28に渡す。
コンテンツ選択部28は、コンテンツDB26を参照して上記の配信属性にマッチする広告コンテンツを特定する(S36)。
マッチする広告コンテンツが多数存在する場合、コンテンツ選択部28は所定のルール(例えば新着順)に従って配信する広告コンテンツを特定する。
SNS処理部12は、この広告コンテンツのURLを、マイページを構成するWebファイル中に記述し、クライアント端末46に送信する(S38)。
この結果、クライアント端末46のWebブラウザ上において、上記の広告コンテンツが表示されることになる。
上記の許容参照レベルは、各ユーザが現時点で所属する団体のポリシーに従って予め設定されているものであり、この設定レベルが高いほど、より機密性の高い情報にアクセスして配信属性を取得し、当該配信属性にマッチした広告コンテンツが配信されることになると同時に、より高い広告掲載料が企業側に分配されることとなる。
例えば、この許容参照レベルとして最も低い「1」が設定されている場合、配信属性抽出部24は当該ユーザの性別や年齢といった一般属性情報にしかアクセスできず、この条件(配信属性)にマッチする広告コンテンツのみを抽出可能となる。
これに対し、この許容参照レベルとして真ん中の「2」が設定されている場合、配信属性抽出部24は当該ユーザの現所属部署や現役職、現担当業務といった団体内属性情報にアクセス可能となり、その分、より適確な広告コンテンツを抽出可能となる。
さらに、この許容参照レベルとして最も高い「3」が設定されている場合、配信属性抽出部24は当該ユーザの現所属団体に在職中の活動履歴情報(メッセージやチャットの本文等)に記述されている文字列を構文解析し、特徴的なキーワード(例えば「特許明細書」)を抽出することができる。
一方、コンテンツDB26内には、図14に示すように、コンテンツID、コンテンツ種別、タイトル、URL、参照可能レベル、配信条件1、配信条件2、配信条件3…配信条件n、配信有効期間、登録日時のデータ項目が設定されている。
広告コンテンツの場合、上記コンテンツ種別には「広告」を示す識別コードが格納されており、上記URLには広告コンテンツ(バナー広告や動画等)の所在情報が格納されている。
「参照可能レベル」には、上記した許容参照レベルの1〜3の何れかの数値が設定されている。
また、「配信条件1」〜「配信条件n」には、参照可能レベルに対応した具体的なキーワード(配信属性)等が設定されている。
例えば、参照可能レベルが「1」の場合、「20代女性」や「30代男性」などが具体的な配信条件として設定されている。
また、参照可能レベルが「2」の場合、「知的財産部」や「課長以上」などが具体的な配信条件として設定されている。
さらに、参照可能レベルが「3」の場合には、「事業所移転」や「特許出願」などが具体的な配信条件として設定されている。
活動履歴情報格納部22には、各団体のユーザ間における日々の活動内容が刻銘に記憶されているため、これをテキストマイニング技術を用いて適確に分析することにより、貴重なキーワードを抽出することが可能となり、その結果、ターゲット細かく絞った効果的な広告を打つことが可能となる。
例えば、あるユーザの日記に「事業所の移転計画」に関する記述が書き込まれた時点で、即座に「事業所移転」のキーワードを配信属性として抽出し、これに関連付けられた「引越業者」や「不動産業者」の広告コンテンツを配信することにより、高い確率で当該ユーザを広告主のWebサイトに誘導することが可能となる。
また、ユーザ情報記憶部14内の属性情報も、SNS処理部12によって随時更新されているため、最新の属性情報に基づいて配信すべき広告コンテンツを決定することができる。
このシステム10はさらに、各ユーザに対する広告の配信実績に基づいて、所属団体に広告料を還元する機能を備えている。
すなわち、SNS処理部12は広告をクライアント端末46に配信する都度、図15に示すように、広告配信先の会員ID、現在所属している団体の団体ID、コンテンツID、コンテンツ種別、配信日時、広告料のデータ項目を備えた配信実績データを配信実績DB32に格納する(S40)。
上記の「広告料」は、配信した広告コンテンツの参照可能レベルに応じて決定される金額(広告単価)であり、例えば以下のようにシステム10内において設定されている。
参照可能レベル1・・・ 1円/回
参照可能レベル2・・・ 5円/回
参照可能レベル3・・・10円/回
広告料集計部34は、定期的(例えば毎月20日)に配信実績DB32内のデータを参照して、各ユーザの当月広告料を団体毎に集計し、広告料DB36に格納する。
図16に示すように、この広告料DB36には、団体ID、対象年月、総広告料、登録日時等のデータ項目を備えたレコードが格納されている。
この総広告料は、そのまま団体の指定口座に報酬として送金することもできるが、各ユーザのSNSサービス利用料金に充当することもできる。
これはすなわち、本来であれば本システム10に加入しているユーザの数に応じて所属団体に月額利用料を課金すべきところ、上記の総広告料分を利用料請求額(ユーザ数×利用料単価)から減算し、残金を企業ユーザに請求する仕組みである。
上記コンテンツDB26には、広告代理店の管理する広告供給サーバ(図示省略)から提供された広告コンテンツ情報が随時蓄積される。
広告代理店に対しては、システム運営者から後日、広告コンテンツ配信の実績に応じた広告掲載料が請求される。
その見返りとして、広告代理店側にはシステム運営者から配信実績情報やコンバージョン情報(成約情報)が提供されることとなる。
この際、ユーザに関する属性情報としては、性別や年齢、所属部署のカテゴリ(総務、営業等)、業種(製造業、金融業等)、企業規模(大企業、中小企業等)等に限定され、具体的な氏名や企業名が広告代理店側に開示されることはないため、個人情報の秘匿性は担保される。
このシステム10は、各ユーザのマイページ54中に、当該ユーザの属性や活動内容に関連した最適なニュースコンテンツを埋め込むこともできる。
この場合、新聞社等の管理するニュース供給サーバ(図示省略)から提供されたニュースコンテンツ情報を、コンテンツDB26内に蓄積しておく。
このニュースコンテンツ情報としては、タイトル(見出し)、参照可能レベル、配信条件1〜n、配信有効期間等が設定されている。また、コンテンツ種別として、「ニュース」を示す識別コードが設定されている。
そして、クライアント端末46からマイページの表示リクエストを受信する都度、配信属性抽出部24がユーザ情報記憶部14をチェックし、当該ユーザの「許容参照レベル」を取得すると共に、ユーザ情報記憶部14及び活動履歴情報格納部22を参照して、当該ユーザの配信属性を取得し、これをコンテンツ選択部28に渡す。
コンテンツ選択部28は、コンテンツDB26を参照して上記の配信属性にマッチするニュースコンテンツを特定する。
マッチするニュースコンテンツが多数存在する場合、コンテンツ選択部28は所定のルール(例えば新着順)に従って配信するニュースコンテンツを特定する。
SNS処理部12は、このニュースコンテンツのURLを、マイページを構成するWebファイル中に記述し、クライアント端末46に送信する。
この結果、クライアント端末46のWebブラウザ上において、上記のニュースコンテンツが表示されることになる。
このシステム10が備えるユーザの検索サービスを、非会員に対して開放することもできる。
上記の通り、ユーザ情報記憶部14に格納された各ユーザの属性情報は、所属団体によって補充された信頼性の高い情報であるため、ある人物が特定の団体に現に所属しているか、あるいは、かつて確かに所属していたかを確認する手段として、極めて有益である。
ただし、個人情報や団体の秘密情報を保護する観点から、一般公開できる情報のレベルに制限を設けておくことが望ましい。例えば、「氏名、所属団体名、所属部署、役職までは公開できるが、顔写真、保有資格、経歴等は非公開とする」といった公開ルールを団体単位で事前に設定しておくことが該当する。
あるいは、検索リクエストを受ける度に、SNS処理部12から該当のユーザに照会メッセージが送信され、当該ユーザがマイページ54上で許諾の入力をした場合に限り、検索者のメールアドレスに属性情報が記載された電子メールが送信される仕組みとすることもできる。
この発明に係る人材情報管理システムの全体構成を示すブロック図である。 ユーザの新規加入に係る処理手順を示すフローチャートである。 新規加入画面を示す図である。 ユーザ情報記憶部に格納されたレコードのデータ項目を示す図である。 マイページの一例を示す図である。 検索結果画面及び評価入力ウィンドウを示す図である。 評価情報記憶部に格納されたレコードのデータ項目を示す図である。 評価閲覧画面及び外部評価詳細画面を示す図である。 評価マップを示す図である。 更新登録画面を示す図である。 職歴閲覧画面を示す図である。 職業人生を通じて一つの会員IDが持ち回りで適用される様子を示す模式図である。 広告コンテンツの配信に係る処理手順を示すフローチャートである。 コンテンツDBに格納されたレコードのデータ項目を示す図である。 配信実績DBに格納されたレコードのデータ項目を示す図である。 広告料DBに格納されたレコードのデータ項目を示す図である。
10 人材情報管理システム
12 SNS処理部
13 評価情報記憶部
14 ユーザ情報記憶部
22 活動履歴情報格納部
24 配信属性抽出部
28 コンテンツ選択部
34 広告料集計部
40 インターネット
42 ユーザ
46 クライアント端末
48 団体サーバ
50 新規加入画面
54 マイページ
55 左サイドバー
56 プロフィール欄
57 メニューリスト
58 メイン領域
59 近況情報入力欄
62 返信情報入力欄
64 右サイドバー
65 友達候補リスト欄
66 広告表示欄
67 バナー広告
68 検索ボックス
69 検索ボタン
70 検索結果画面
71 評価ボタン
72 評価入力ウィンドウ
73 評価ポイント入力欄
76 評価閲覧ボタン
77 評価閲覧画面
79 外部評価詳細画面
80 評価マップボタン
81 評価マップ
82 フィルター設定項目
85 更新登録画面
87 職歴閲覧ボタン
88 職歴閲覧画面

Claims (10)

  1. 複数のユーザ間における情報の交換サービスを提供するSNSエンジンとしての機能を少なくとも備えたSNS処理部と、
    SNSに加入している各ユーザの属性情報を格納しておくユーザ情報記憶部と、
    ユーザによって投稿された各種情報を、少なくとも投稿したユーザの会員ID及び日時に関連付けて格納しておく活動履歴情報格納部と、
    自団体の構成員に関する属性情報を構成員IDに関連付けて格納しておく構成員データベースを有する複数の団体サーバを備え、
    上記SNS処理部は、クライアント端末から新規加入のリクエストが送信された場合に、少なくとも所属団体ID及び構成員IDの入力欄を備えた新規加入画面を当該クライアント端末に送信する処理と、
    当該クライアント端末から所属団体ID及び構成員IDが送信された場合に、この構成員IDを当該構成員が所属する団体の団体サーバに送信し、当該構成員の属性情報の送信を依頼する処理と、
    当該団体サーバから属性情報が送信された場合に、これを会員IDに関連付けて上記ユーザ情報記憶部に格納する処理と、
    クライアント端末からユーザの検索リクエストが送信された場合に、当該クライアント端末から送信された検索条件に基づいて上記ユーザ情報記憶部を検索し、該当のユーザに係る属性情報を取得する処理と、
    この属性情報が記載された検索結果画面を上記クライアント端末に送信する処理を実行することを特徴とする人材情報管理システム。
  2. 上記SNS処理部は、クライアント端末から更新登録のリクエストが送信された場合に、少なくともユーザの会員ID、所属団体ID及び構成員IDの入力欄を備えた更新登録画面を当該クライアント端末に送信する処理と、
    当該クライアント端末から会員ID、所属団体ID及び構成員IDが送信された場合に、この構成員IDを当該構成員が所属する団体の団体サーバに送信し、当該構成員の属性情報の送信を依頼する処理と、
    当該団体サーバから属性情報が送信された場合に、これを上記会員IDに関連付けて上記ユーザ情報記憶部に格納する処理を実行することを特徴とする前記請求項1に記載の人材情報管理システム。
  3. 上記SNS処理部は、クライアント端末から特定のユーザに対する評価リクエストが送信された場合に、評価ポイント及び評価コメントの入力欄を備えた評価情報入力画面を当該クライアント端末に送信する処理と、
    このクライアント端末から評価ポイント及び評価コメントを含む評価情報が送信された場合に、これを評価ユーザの会員IDである評価会員ID及び評価対象ユーザの会員IDである対象会員IDに関連付けて評価情報記憶部に格納する処理と、
    クライアント端末から特定のユーザに関する評価ポイントの閲覧リクエストが送信された場合に、評価ポイントの閲覧対象ユーザの会員IDをキーに上記評価情報記憶部を検索し、当該会員IDを対象会員IDとする全評価情報を抽出すると共に、各評価情報の評価ポイントを集計する処理と、
    この評価ポイントの集計値が記述された評価ポイント閲覧画面を上記クライアント端末に送信する処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の人材情報管理システム。
  4. 上記SNS処理部は、クライアント端末から特定のユーザに関する属性情報の閲覧リクエストが送信された場合に、属性情報の閲覧対象ユーザの構成員IDを所属団体の団体サーバに送信し、最新の属性情報の送信を依頼すると共に、送信された属性情報で上記ユーザ情報記憶部を更新した後に、上記クライアント端末に当該ユーザに係る最新の属性情報が記載された画面を送信する処理を実行することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の人材情報管理システム。
  5. 上記SNS処理部は、クライアント端末から特定のユーザに関する職歴閲覧リクエストが送信された場合に、職歴の閲覧対象ユーザの会員IDをキーに上記ユーザ情報記憶部を検索し、当該会員IDに関連付けられた属性情報を団体単位で抽出すると共に、団体単位の属性情報が列記された職歴閲覧画面を生成し、当該クライアント端末に送信する処理を実行することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の人材情報管理システム。
  6. 上記SNS処理部は、クライアント端末から特定のユーザに関する評価詳細情報の閲覧リクエストが送信された場合に、評価詳細情報の閲覧対象ユーザの会員IDをキーに上記評価情報記憶部を検索し、当該会員IDを対象会員IDとする評価情報を抽出する処理と、
    上記評価情報の評価ポイント及び評価コメントが列記された評価詳細画面を生成し、上記クライアント端末に送信する処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の人材情報管理システム。
  7. 上記SNS処理部は、クライアント端末から特定のユーザに関する評価マップの閲覧リクエストが送信された場合に、評価マップの閲覧対象ユーザの会員IDをキーに上記評価情報記憶部を検索し、当該会員IDを対象会員IDとする評価情報を抽出する処理と、
    当該評価マップの閲覧対象ユーザの会員IDをキーに上記ユーザ情報記憶部を検索し、評価マップの閲覧対象ユーザの氏名及び顔写真を抽出する処理と、
    各評価情報の評価会員IDをキーに上記ユーザ情報記憶部を検索し、各評価ユーザの氏名、顔写真を抽出する処理と、
    この評価会員IDをキーに上記評価情報記憶部を検索し、当該会員IDを対象会員IDとする評価情報を抽出すると共に、各評価情報の評価ポイントを集計する処理と、
    上記評価マップの閲覧対象ユーザの顔写真及び氏名を平面の中心付近に配置すると共に、各評価ユーザの顔写真、氏名及び評価ポイントの集計値を上記閲覧対象ユーザの顔写真の周りに配置させ、各評価ユーザの顔写真と閲覧対象ユーザの顔写真との間を線図で繋いだ評価マップを生成する処理と、
    この評価マップを含む画面を上記クライアント端末に送信する処理を実行することを特徴とする請求項3または6に記載の人材情報管理システム。
  8. 上記SNS処理部は、上記クライアント端末から上記評価マップ中の任意の評価ユーザに係る評価詳細情報の閲覧リクエストが送信された場合に、上記評価情報記憶部を参照し、当該評価ユーザの会員IDを評価会員IDとし、上記評価マップの閲覧対象ユーザの会員IDを対象会員IDとする評価情報を抽出する処理と、
    各評価情報の評価ポイント及び評価コメントが列記された評価詳細画面を生成し、上記クライアント端末に送信する処理を実行することを特徴とする請求項7に記載の人材情報管理システム。
  9. 上記SNS処理部は、上記クライアント端末から特定のユーザに関する評価ランクの表示リクエストが送信された場合に、当該ユーザの会員IDをキーに上記評価情報記憶部を検索し、当該会員IDを対象会員IDとする評価情報を抽出すると共に、各評価情報の評価ポイントを集計する処理と、
    この評価ポイントの集計値を所定の評価ランク換算ルールに当てはめて、当該ユーザの評価ランクを特定する処理と、
    この評価ランクが記載された画面を生成し、上記クライアント端末に送信する処理を実行することを特徴とする請求項3、6〜8の何れかに記載の人材情報管理システム。
  10. 上記評価情報には、内外種別の設定項目が含まれており、
    上記SNS処理部は、上記クライアント端末から評価情報が送信された際に、評価ユーザの会員ID及び評価対象ユーザの会員IDをキーに上記ユーザ情報記憶部を検索し、当該評価ユーザが現時点で評価対象ユーザと同じ団体に所属している場合には上記内外種別に内部評価を示すコードを設定し、異なる団体に所属している場合には上記内外種別に外部評価を示すコードを設定する処理を実行し、
    また、クライアント端末に上記評価ポイント閲覧画面を送信する際には、内部評価ポイントの集計値と、外部評価ポイントの集計値と、全評価ポイントの集計値が列記された評価ポイント閲覧画面を生成することを特徴とする請求項3、6〜9の何れかに記載の人材情報管理システム。
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