JP5997096B2 - 磁気読取装置および紙幣取扱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気読取装置および紙幣取扱装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開平5-234324号公報(特許文献1)がある。この公報には、磁気記録媒体に交番磁界を印加後に、磁気記録媒体に付着した磁性異物を効果的に除去するクリーニング方法が開示されている。
特開平5-234324号公報
特許文献1のクリーニング方法は、媒体に交番磁界を印加し、媒体上の磁性異物を除去する方法であるが、紙幣の磁気情報を読み取る磁気読取装置の構成に適合していない。そこで、本発明においては、紙幣の磁気情報を読み取る磁気読取装置において、磁性異物を除去しやすくする技術を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、紙幣の磁気情報を読み取る磁気読取装置を提供する。この磁気読取装置は、磁界の強さを検知することによって紙幣の磁気情報を読み取る磁気読取部と、前記磁気読取部に磁界を印加するとともに、前記印加する磁界の向きと強さの少なくともいずれか一方を変更可能な磁界印加部とを備える。
本発明によれば、磁気読取部に磁界を印加する磁界印加部が、印加する磁界の向きと強さの少なくともいずれか一方を変更可能であるので、磁気読取部に付着する異物を効果的に除去することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
紙幣取扱装置の構成を示す説明図である。 紙幣入出金機構部の構成を示す説明図である。 紙幣識別ユニットの構成を示す説明図である。 磁気読取ユニットの構成を示す説明図である。 磁気読取装置のX方向矢視図である。 異物除去処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における異物除去処理の流れを示すフローチャートである。
A.第1実施形態:
(A1)紙幣取扱装置の構成:
図1は、本発明の第1実施形態としての紙幣取扱装置10の構成を示す説明図である。紙幣取扱装置10は、金融機関に設置され、利用者の入金取引や出金取引などの所定の取引を自動で行う自動取引装置(Automated Teller Machine)である。紙幣取扱装置10は、操作部12と、表示部13と、カード機構部14と、明細票機構部15と、通帳機構部16と、紙幣入出金機構部20と、硬貨入出金機構部22と、音声案内ガイダンス部24と、静脈認証部26と、回線接続部28と、各機構部を制御する制御部30とを備える。制御部30は、CPU、メモリ、ハードディスク等のハードウェアと、各機構部の動作を制御するためのプログラムやデータ等のソフトウェアを備える。
操作部12は、取引を行うために利用者が行う操作入力を受け付ける。表示部13は、利用者への取引案内を表示するためのディスプレイである。カード機構部14は、利用者のカードを受付け、カードの磁気ストライプまたはICチップとの間でのデータの読み書きや、カードのエンボス部分のイメージの読取り等を行う。明細票機構部15は、利用者の取引内容を明細票に印字し、紙幣取扱装置10から排出して利用者に提供する。
通帳機構部16は、利用者の通帳を受け付け、入金や出金など利用者の取引内容を通帳に印字し利用者に向けて排出する。紙幣入出金機構部20および硬貨入出金機構部22は、現金の入金、出金、現金の識別、収納を行う。紙幣入出金機構部20については、後で詳しく説明する。
音声案内ガイダンス部24は、利用者に向けて取引に関する種々の音声案内を出力する。静脈認証部26は、利用者の静脈パターンを読み取り、利用者のICカードに記録されている静脈パターンデータを用いて認証を行う。
回線接続部28は、紙幣取扱装置10をネットワークNTに接続するためのインターフェースである。紙幣取扱装置10は、回線接続部28およびネットワークNTを介してホストコンピュータ40に接続されている。ホストコンピュータ40は、利用者の口座情報、取引情報など、利用者に関する種々の情報の管理を行う。
図2は、紙幣入出金機構部20の構成を説明する説明図である。紙幣入出金機構部20は、入出金口ユニット202と、搬送路204と、紙幣識別ユニット206と、紙幣収納部208と、一時保留ユニット210と、セルフクリーニング用媒体格納室212とを備える。セルフクリーニング用媒体格納室212には、セルフクリーニング用媒体214が格納されている。
入出金口ユニット202は、紙幣取扱装置10からの紙幣の入出金を行う。搬送路204は、ベルト、ローラー、駆動モータを備える。搬送路204は、紙幣取扱装置10が備える入出金口ユニット202、紙幣収納部208、一時保留ユニット210の各機構の間において紙幣を搬送する。図に示した矢印は、搬送路204による紙幣の搬送ルートを示している。
紙幣識別ユニット206は、搬送路204上に配置される。紙幣識別ユニット206は、紙幣の磁気情報を読み取る磁気読取装置220を備える。紙幣識別ユニット206は、磁気読取装置220によって読み取られた紙幣の磁気情報に基づいて紙幣の金種・真偽を判定する。紙幣識別ユニット206の詳細については後で説明する。
一時保留ユニット210は、利用者が入出金口ユニット202に入金した紙幣を、一時的に保留するための機構である。利用者が紙幣取扱装置10に紙幣を入金すると、制御部30は、紙幣を数えた後に、紙幣を一時保留ユニット210に一時的に保管する。制御部30は、入金された紙幣の合計金額を表示部13に表示する。利用者が、表示部13に表示された合計金額が正しいと認識し操作部12を介して所定の操作を行うと、制御部30は、一時保留ユニット210に保管した紙幣を、搬送路204を介して紙幣収納部208に搬送し、紙幣収納部208に紙幣を収納する。
紙幣収納部208は、入金された紙幣および出金用に用意された紙幣を保管する収納庫である。利用者が入金を行う場合、入出金口ユニット202に投入された紙幣は、搬送路204によって紙幣識別ユニット206に搬送される。制御部30は、入金された紙幣が紙幣識別ユニット206によって偽造紙幣ではないと判定された場合には、搬送路204によって紙幣を搬送し、各金種毎に紙幣を紙幣収納部208に収納する。
セルフクリーニング用媒体格納室212は、セルフクリーニング用媒体214を格納する。セルフクリーニング用媒体214は、搬送路204や紙幣識別ユニット206を清掃するための紙製の媒体である。紙幣取扱装置10は、搬送路204上にセルフクリーニング用媒体214を搬送することによって、搬送路204や紙幣識別ユニット206に付着した異物を除去する。
図3は、紙幣識別ユニット206の構成を説明する説明図である。また、図3には、搬送路204によって搬送される媒体P(紙幣又はセルフクリーニング用媒体214)が、紙幣識別ユニット206を通過する様子を示した。
紙幣識別ユニット206は、ゲートセンサ207と、磁気読取装置220と、制御部250とを備える。制御部250は、紙幣識別ユニット206全体の動作を制御する制御部である。ゲートセンサ207は、紙幣識別ユニット206に媒体Pが進入したことを検知するセンサである。ゲートセンサ207は、後に説明する異物除去処理において、セルフクリーニング用媒体214が磁気読取装置220を通過するタイミングを算出するために用いられる。磁気読取装置220には、図のZ方向に複数の磁気読取ユニット230が配列している。磁気読取ユニット230は、紙幣の磁気情報を読み取るセンサである。
図4は、磁気読取ユニット230の構成を説明する説明図である。磁気読取ユニット230は、筐体231と、MRセンサ232と、電磁石233と、スイッチ236と、可変抵抗器237と、電源238とを備える。筐体231は、MRセンサ232と電磁石233とを収容する金属製の収容体である。MRセンサ232は、磁界の変化によって抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子と、磁気抵抗効果素子の抵抗を検出する抵抗検出回路(図示省略)とを備える。MRセンサ232は、磁気抵抗効果素子の抵抗を抵抗検出回路で検出することによって、MRセンサ232に印加される磁界を間接的に検出する。
電磁石233は、ソレノイドコイル234と鉄芯235とを備え、電源238から供給された電力によってMRセンサ232に磁界を印加する。図示するように、スイッチ236は、ソレノイドコイル234に供給される電流の向きを切り替えることによって、電磁石233がMRセンサ232に印加する磁界の向きを反転させることが可能である。可変抵抗器237は、制御部30の制御によってソレノイドコイル234に加える電圧を変化させ、電磁石233がMRセンサ232に印加する磁界の強度を変化させる。
図5は、図3のX方向から磁気読取装置220を見たX方向矢視図である。図示するように、磁気読取装置220には、磁気読取ユニット230がZ方向にライン状に複数配列している。複数の磁気読取ユニット230は、少なくとも紙幣のZ方向の幅に亘って配列されている。
磁気読取装置220が紙幣の磁気情報を読み取る際には、制御部250は、スイッチ236と可変抵抗器237とを制御して、電磁石233がMRセンサ232に印加する所定の強さの磁界の向きを一定にする。以下、磁気読取装置220が紙幣の磁気情報を読み取る際に印加する一定方向の磁界を「正磁界」と呼ぶ。また、正磁界と逆方向の磁界を「逆磁界」と呼ぶ。
紙幣の磁気情報は、紙幣に塗布された磁性インクのパターンによって記録されている。紙幣が磁気読取装置220を通過するときに、紙幣の磁性インクパターンによって、電磁石233によりMRセンサ232に印加されている磁界(正磁界)の強度が変化する。各磁気読取ユニット230は、変化した磁界を各MRセンサ232によって検出することによって、紙幣に記録された磁性インクによる磁気記録を読み取る。磁気読取装置220は、各磁気読取ユニット230が紙幣の磁気記録をライン状にスキャンすることによって、紙幣の磁気情報を読み取る。以上、紙幣取扱装置10の構成について説明した。
(A2)異物除去処理:
紙幣取扱装置10が行う異物除去処理について説明する。磁気読取装置220の表面(媒体の通過する面)には、異物が付着することがある。磁気読取装置220に付着する異物には、紙幣の紙粉や、鉄粉など、磁性を帯びた異物(磁性異物)が含まれる。異物除去処理は、磁気読取装置220に付着した異物を除去する処理である。
図6は、異物除去処理の流れを示すフローチャートである。異物除去処理は、制御部30が磁気読取装置220を制御することによって行う。実際には、磁気読取装置220の具体的な動作制御は、制御部30によって制御される制御部250が行う。
紙幣取扱装置10が起動すると、制御部30は、異物除去処理を開始する。制御部30は、異物除去処理を開始すると、磁気読取装置220の異物付着状態を検出する(ステップS102)。具体的には、制御部30は、電磁石233を制御して、予め定めた一定方向・一定強度の磁界をMRセンサ232に印加する。本実施形態においては、電磁石233は、一定強度の正磁界をMRセンサ232に印加する。MRセンサ232は、磁気抵抗効果素子の抵抗を検出する。制御部30は、磁気読取装置220に付着した異物の付着量を、磁気抵抗効果素子の抵抗値の大きさとして検出する。なお、本実施形態においては、磁気読取装置220に付着した異物の付着量を磁気抵抗効果素子の抵抗値として検出したが、例えば、磁気読取装置220に赤外線を照射し、反射光の強度によって検出するなど、種々の検出態様を採用することができる。
異物の付着量を検出した結果、磁気読取装置220に付着した異物の付着量が予め定めた所定量以上であった場合(ステップS104:YES)、制御部30は、搬送路204を動作させ、セルフクリーニング用媒体214をセルフクリーニング用媒体格納室212から紙幣識別ユニット206に搬送する(ステップS106)。
制御部30は、搬送されるセルフクリーニング用媒体214の先端がゲートセンサ207に進入したことを検出すると(ステップS108:YES)、セルフクリーニング用媒体214が磁気読取装置220を通過中に、電磁石233が印加する磁界の向きを正磁界から逆磁界に反転させる(ステップS110)。具体的には、制御部30は、搬送路204がセルフクリーニング用媒体214を搬送する搬送速度と、セルフクリーニング用媒体214がゲートセンサ207に進入したタイミングとに基づいて、セルフクリーニング用媒体214の先端が磁気読取装置220を通過するタイミングを算出する。制御部30は、セルフクリーニング用媒体214が磁気読取装置220の通過を開始したタイミングで、スイッチ236を切り替えて、電磁石233が印加する磁界を正磁界から逆磁界に反転させる。
電磁石233が印加する磁界が反転することによって、磁気読取装置220の表面にも逆磁界が印加される。磁気読取装置220の表面に逆磁界が印加されることにより、磁気読取装置220の表面に付着していた磁性異物の付着力は低減する。逆磁界によって、磁気読取装置220の表面から浮上する磁性異物も存在する。磁性異物の付着力が低減したタイミングでセルフクリーニング用媒体214が通過するため、磁性異物は、セルフクリーニング用媒体214によって磁気読取装置220の表面から除去される。
電磁石233が印加する磁界の向きを反転させた後、制御部30は、セルフクリーニング用媒体214が磁気読取装置220を通過中に、電磁石233が印加する磁界をOFFにする(ステップS112)。具体的には、制御部30は、スイッチ236を制御して電磁石233への電流の供給を停止して、電磁石233が印加する磁界をOFFにする。
磁性異物は、ステップS212において、電磁石233が印加する磁界を反転させた際に、磁性異物の磁性が反転し、電磁石233が印加する逆磁界の作用によって磁気読取装置220の表面に付着する場合がある。電磁石233が印加する磁界をOFFにすることによって、磁性異物が磁気読取装置220の表面に付着する付着力が低減する。磁性異物の付着力が低減したタイミングでセルフクリーニング用媒体214が通過するため、磁性異物は、セルフクリーニング用媒体214によって磁気読取装置220の表面から除去される。
電磁石233が印加する磁界をOFFにした後、磁気読取装置220が紙幣の磁気情報を読み取れる状態にするために、制御部30は、スイッチ236を制御して、磁気読取ユニット230の磁界を正磁界に戻す(ステップS114)。制御部30は、上記処理を、紙幣取扱装置10の電源がOFFになるまで繰り返し行う(ステップS116)。ステップS102〜S114の処理を一回行っただけでは磁気読取装置220の異物が除去できなかった場合であっても、制御部30は、再度、ステップS102から処理を行うことによって、磁気読取装置220の表面に付着した異物を所定量以下まで除去する。このようにして異物除去処理は行われる。
異物除去処理は、紙幣取扱装置10が起動したときに行われる。異物除去処理の終了後、紙幣取扱装置10は、利用者との間で貨幣の入出金の取引を行う通常動作を開始する。紙幣取扱装置10は、通常動作中に、定期的に異物除去処理を行うとしてもよい。または、常時、磁気読取装置220への異物の付着量の付着状態を監視し、磁気読取装置220に所定量以上の付着物が付着した場合に、異物除去処理を行うとしてもよい。
以上説明したように、磁気読取装置220は、電磁石233が印加する磁界の向きを反転可能なので、磁気読取装置220の表面に付着した磁性異物の付着力を低減させることができる。紙幣取扱装置10は、セルフクリーニング用媒体214が磁気読取装置220を通過中に、電磁石233が印加する磁界を逆磁界に反転させるので、付着量の低減した磁性異物を効果的に除去することができる。
磁気読取装置220は、電磁石233が印加する磁界をOFFにする。従って、電磁石233が印加した逆磁界によって磁性が反転した磁性異物の、磁気読取装置220への付着力を低減することができる。紙幣取扱装置10は、セルフクリーニング用媒体214が磁気読取装置220を通過中に、電磁石233が印加する磁界をOFFにするので、磁気読取装置220の表面への付着力が低減した磁性異物を効果的に除去することができる。
従来、磁気読取装置は、永久磁石によって磁界を印加した状態で、紙幣の磁気情報を読み取る構成が採用されている。本実実施例における磁気読取装置220は、従来用いられている永久磁石に代えて電磁石を採用することで実現可能である。すなわち、従来の磁気読取装置を改良することによって実現可能である。よって、比較的簡易な作業、かつ低コストで、効果的に異物除去を行う磁気読取装置を実現することができる。
磁気読取装置220は、電磁石によって磁界を印加するので、磁界の強さと方向を電気的に制御することができる。従って、比較的簡易な構造および制御によって、印加する磁界を制御することができる。
B.第2実施形態:
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態と上記第1実施形態との異なる点は、異物除去処理の処理内容である。従って、紙幣取扱装置10の構成についての説明は省略する。第2実施形態の異物除去処理は、磁気読取装置220が備える複数の磁気読取ユニット230毎に、反転後の磁界の強さを制御する。
図7は、第2実施形態における異物除去処理の流れを示したフローチャートである。紙幣取扱装置10が起動すると、制御部30は、異物除去処理を開始する。制御部30は、異物除去処理を開始すると、磁気読取装置220に複数配置された各磁気読取ユニット230毎に異物付着状態を検出する(ステップS202)。
具体的には、制御部30は、電磁石233を制御して、予め定めた一定方向・一定強度の磁界をMRセンサ232に印加する。本実施形態においては、電磁石233は、一定強度の正磁界をMRセンサ232に印加する。MRセンサ232は、磁気抵抗効果素子の抵抗を検出する。制御部30は、各磁気読取ユニット230が備える磁気抵抗効果素子の抵抗値の大きさに基づいて、各磁気読取ユニット230に付着した異物の付着量を検出する。
各磁気読取ユニット230毎に異物の付着量を検出した結果、異物の付着量が所定以上である磁気読取ユニット230が存在する場合(ステップS204:YES)、制御部30は、搬送路204を動作させ、セルフクリーニング用媒体214をセルフクリーニング用媒体格納室212か紙幣識別ユニット206に搬送する(ステップS206)。
制御部30は、搬送されるセルフクリーニング用媒体214の先端がゲートセンサ207に進入したことを検出すると(ステップS208:YES)、セルフクリーニング用媒体214が磁気読取装置220を通過中に、各磁気読取ユニット230毎に、電磁石233が印加する磁界の向きを正磁界から逆磁界に反転させる。制御部30は、各磁気読取ユニット230への異物の付着量に応じて、電磁石233が印加する逆磁界の強度を調整する(ステップS210)。制御部30は、異物付着量が多い磁気読取ユニット230ほど、印加する逆磁界が強くなるように、電磁石233を制御する。
具体的には、制御部30は、磁気読取ユニット230への異物の付着量と、電磁石233に印加する電圧値とを対応付けたテーブルデータを備え、検出した各磁気読取ユニット230への付着量に基づいて電磁石233に加える電圧値を出力する。制御部30は、出力した電圧値に基づいて、各磁気読取ユニット230の可変抵抗器237を制御して、各磁気読取ユニット230が印加する逆磁界の強度を制御する。
電磁石233が印加する磁界の向きを反転させた後、制御部30は、セルフクリーニング用媒体214が磁気読取装置220を通過中に、全ての磁気読取ユニット230の電磁石233が印加する磁界をOFFにする(ステップS212)。ステップ212以降の処理については、第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
以上説明したように、第2実施形態における磁気読取装置220は、各磁気読取ユニット230への異物の付着量に応じて、印加する逆磁界の強さを調整する。磁気読取ユニット230に付着する磁性異物に過度の逆磁界を印加した場合、磁性異物は逆磁界によって磁化され、再度、磁気読取装置220に付着する場合がある。第2実施形態における磁気読取装置220は、各磁気読取ユニット230への異物の付着量に応じて印加する逆磁界の強度を調整するので、各磁気読取ユニット230の異物の付着量に対して適切な強度の逆磁界を印加することができる。結果として、紙幣取扱装置10は、磁気読取装置220に付着する異物の付着量が場所によって異なる場合であっても、効果的に異物を除去することができる。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施形態や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(C1)変形例1:
上記実施形態においては、紙幣の磁気情報を読み取る磁気読取部として、MRセンサを採用したが、磁気を読み取り可能な他のセンサを採用することもできる。例えば、磁性薄膜に高周波電流を印加し、外部磁界によって変化する磁性被膜のインピーダンスを検出して磁気を読み取る素子(TMFS:Thin-film Field Sensor)を磁気読取部として採用するとしてもよい。このようにしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(C2)変形例2:
上記実施形態においては、磁界印加部として電磁石を採用したが、他の構成を採用するとしてもよい。例えば、永久磁石と、永久磁石を動かす駆動部とを備える構成を採用することができる。駆動部は、永久磁石を移動させることによって、永久磁石がMRセンサに印加する磁界の方向を反転させる。永久磁石が印加する磁界の反転は、例えば、駆動部が永久磁石を回転させることによって実現可能である。また、永久磁石が印加する磁界の反転は、例えば、互いに磁界(N極・S極)の向きを逆にして隣接して配列させた複数の永久磁石を、平行に移動させることによって実現することが可能である。このようにすることで、比較的簡易な構造によって、MRセンサに印加する磁界の向きを反転させることができる。
(C3)変形例3:
上記実施形態では、異物除去処理において、MRセンサ232に印加する磁界を反転する処理(ステップS110)と、MRセンサ232に印加する磁界をOFFにする処理(ステップS112)とを行ったが、MRセンサに印加する磁界の制御として、いずれか一方の処理のみを行うとしてもよい。このようにすることで、異物除去処理の簡易化が可能である。
(C4)変形例4:
上記実施形態においては、磁気読取装置220が紙幣の磁気情報を読み取る際には、電磁石233はMRセンサ232に「正磁界」を印加するとしたが、MRセンサ232に「逆磁界」を印加して紙幣の磁気情報を読み取るとしてもよい。このようにすることで、異物除去処理において、逆磁界を印加した後に、磁界の向きを正磁界に戻すことを省略することができる。例えば、変形例3で説明したように、MRセンサ232に印加する磁界をOFFにする処理(ステップS112)を省略してMRセンサ232に印加する磁界を反転する処理(ステップS110)を行う場合、変形例4を採用することにより、磁界の向きを戻す処理(ステップS114)を省略することができる。
(C5)変形例5:
異物除去処理において、検出した磁気読取装置220への異物の付着量が多い場合、予め、セルフクリーニング用媒体214による磁気読取装置220からの異物の除去回数を複数回に設定するとしてもよい。すなわち、セルフクリーニング用媒体214を搬送する回数を複数回に設定する。また、セルフクリーニング用媒体214が磁気読取装置220を通過する回数が多くなるほど、セルフクリーニング用媒体214が磁気読取装置220を通過する際に印加する逆磁界の強度を小さくするとしてもよい。
(C6)変形例6:
異物除去処理において、セルフクリーニング用媒体214が磁気読取装置220を通過中に行う処理として、MRセンサ232に印加する磁界を反転する処理(ステップS110)と、MRセンサ232に印加する磁界をOFFにする処理(ステップS112)とに加え、再度、MRセンサ232に所定の強度の正磁界を印加する処理を行うとしてもよい。再度の正磁界によって、逆磁界によって磁性が反転した磁性異物の磁気読取装置220への付着力を低減させ、セルフクリーニング用媒体214により除去することができる。
(C7)変形例7:
第2実施形態においては、ステップS212において、全ての磁気読取ユニット230の電磁石233の磁界をOFFにするとしたが、異物の付着量に応じて、磁界をOFFにする電磁石233を選択するとしてもよい。例えば、異物の付着量が多い磁気読取ユニット230の電磁石233のみ磁界をOFFにすることができる。
(C8)変形例8:
上記実施形態においては、磁気読取装置は紙幣取扱装置に備えられる構成としたが、紙幣の磁気情報を読取ることを主たる機能とした専用装置として構成されるとしてもよい。
(C9)変形例9:
上記実施形態においては、磁気読取装置220は磁気読取ユニット230を複数備えるとしたが、1つだけ備えるとしてもよい。紙幣の磁気情報が線状に記録されている場合には、1つの磁気読取ユニット230によって磁気情報の読み取りが可能である。
10…紙幣取扱装置
12…操作部
13…表示部
14…カード機構部
15…明細票機構部
16…通帳機構部
20…紙幣入出金機構部
22…硬貨入出金機構部
24…音声案内ガイダンス部
26…静脈認証部
28…回線接続部
30…制御部
40…ホストコンピュータ
202…入出金口ユニット
204…搬送路
206…紙幣識別ユニット
207…ゲートセンサ
208…紙幣収納部
210…一時保留ユニット
212…セルフクリーニング用媒体格納室
214…セルフクリーニング用媒体
220…磁気読取装置
230…磁気読取ユニット
231…筐体
232…MRセンサ
233…電磁石
234…ソレノイドコイル
235…鉄芯
236…スイッチ
237…可変抵抗器
238…電源
250…制御部
P…媒体
NT…ネットワーク

Claims (7)

  1. 紙幣の磁気情報を読み取る磁気読取装置であって、
    磁界の強さを検知することによって紙幣の磁気情報を読み取る磁気読取部と、
    前記磁気読取部に磁界を印加するとともに、前記印加する磁界の向きと強さの少なくともいずれか一方を変更可能な磁界印加部と
    前記磁気読取部に付着した付着物の付着量を検出する付着量検出部と、
    を備え、
    前記磁界印加部は、前記付着物の付着量に応じて、前記印加する磁界の向きと強さの少なくともいずれか一方を変更する
    磁気読取装置。
  2. 紙幣の磁気情報を読み取る磁気読取装置であって、
    磁界の強さを検知することによって紙幣の磁気情報を読み取る磁気読取部と、
    前記磁気読取部に磁界を印加するとともに、前記印加する磁界の向きと強さの少なくともいずれか一方を変更可能な磁界印加部と
    を備え
    前記磁気読取部は複数備えられ、
    前記磁界印加部は、前記各磁気読取部に付着する付着物の付着量に応じて、前記各磁気読取部に対して前記印加する磁界の向きと強さの少なくともいずれか一方を制御する
    磁気読取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の磁気読取装置であって、
    前記磁気読取部は、磁界の強さに応じて抵抗が変化するMRセンサである
    磁気読取装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の磁気読取装置であって、
    前記磁界印加部は、電流によって前記印加する磁界の向きと強さの少なくともいずれか一方を変更可能な電磁石である
    磁気読取装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の磁気読取装置であって、
    前記磁界印加部は、永久磁石と、前記永久磁石を動かす駆動部とを備え、
    前記駆動部は、前記永久磁石を移動させて前記印加する磁界の向きを反転させる
    磁気読取装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の磁気読取装置であって、
    前記磁気読取部は、前記磁界印加部が反転後に印加する磁界によって前記紙幣の磁気の読み取りが可能である
    磁気読取装置。
  7. 紙幣取扱装置であって、
    媒体を搬送する搬送路と、
    前記搬送路上に配置された請求項1から請求項のいずれか一項に記載の磁気読取装置と、
    を備え、
    前記磁界印加部は、搬送される前記媒体が前記磁気読取装置を通過するタイミングに基づいて前記印加する磁界の向きと強さの少なくともいずれか一方を制御する
    紙幣取扱装置。
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