JP5996367B2 - シャッター - Google Patents
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Description
ブレーキの解放によりシャッターカーテンを自重降下させることができるシャッターにおいて、
前記ブレーキは、ブレーキ解放レバーの強制移動によって解放され、ブレーキ解放レバーの強制移動が解除されると復帰するように構成されており、
前記ブレーキ解放レバーは、付勢手段によって第2方向に付勢されて前記ブレーキを維持するブレーキ有効姿勢にあり、前記付勢手段に抗してブレーキ有効姿勢から第1方向に強制的に移動されてブレーキ解放姿勢となることで前記ブレーキを解放し、
前記ブレーキ解放レバーは、ブレーキ解放・復帰装置によって、前記ブレーキ有効姿勢、前記ブレーキ解放姿勢をとるようになっており、
前記ブレーキ解放・復帰装置は、
第1の方向に移動してブレーキ解放レバーをブレーキ解放姿勢とし、第2の方向に移動することでブレーキ解放レバーがブレーキ有効状態となる作動手段と、
自動閉鎖装置によってブレーキ解放ワイヤを介して前記作動手段を第1の方向に移動させる手段と、
障害物検知時にブレーキ復帰ワイヤを介して前記作動手段を第2の方向に移動させる手段と、
ブレーキ解放作動前の状態から第1操作によってブレーキを解放するように作動し、ブレーキ解放作動後の状態から第2操作によってブレーキを復帰させるように作動する、手動閉鎖装置と、
手動操作ワイヤによって前記手動閉鎖装置と連結されており、第1バネ部材によって第1方向に付勢されていると共に、手動閉鎖装置が前記ブレーキ解放作動前の状態にある時に、緊張状態にある手動操作ワイヤによって前記第1バネ部材が圧縮状態に維持されている手段と、
を備え、
前記手動閉鎖装置からの第1操作で緊張状態にある前記手動操作ワイヤを緩めると、前記第1バネ部材が伸長することで、前記作動手段が第1方向に強制移動して、前記ブレーキ解放ワイヤを第1方向に移動させてブレーキを解放し、
前記手動閉鎖装置からのブレーキ解放後に、前記手動閉鎖装置からの第2操作で前記手動操作ワイヤを引っ張ると、伸長した前記第1バネ部材が圧縮しながら前記作動手段の強制移動が解除され、前記ブレーキ解放レバーは、前記付勢手段によって第2方向に移動して、ブレーキが復帰する、シャッター、である。
前記第1バネ部材の伸長力は、前記ブレーキ解放レバーの付勢力よりも大きく、手動閉鎖装置から緊張状態にある手動操作ワイヤを緩めた場合には、第1バネ部材の伸長力が前記ブレーキ解放レバーの付勢力に打ち勝って、ブレーキ解放レバーを第1の方向に押し出す。
1つの態様では、前記作動手段は、第2のバネ部材を備え、障害物検知時には、当該第2のバネ部材を圧縮しながら第2の方向に移動することでブレーキ解放レバーがブレーキ有効状態となり、障害物検知が解除されると、圧縮された第2のバネ部材が伸長することで、第1の方向に移動してブレーキ解放レバーをブレーキ解放姿勢とする。
第1方向及び第2方向に移動可能な第1作動体、第2作動体、第3作動体、を備え、
第1作動体は、手動操作ワイヤによって手動閉鎖装置と連結されており、第1バネ部材によって第1方向に付勢されていると共に、手動閉鎖装置が前記ブレーキ解放作動前の状態にある時には、緊張状態にある手動操作ワイヤによって前記第1バネ部材が圧縮状態に維持されており、
第2作動体は、ブレーキ解放ワイヤによって自動閉鎖装置と連結されており、前記第1作動体が第1方向に移動する時には当該第1作動体と共に第1方向に移動し、
第3作動体は、障害物検知時に引っ張られるブレーキ復帰ワイヤに連結されており、前記第2作動体と当該第3作動体との間には第2バネ部材が介装されており、当該第3作動体は、ブレーキ解放レバーに当接して当該ブレーキ解放レバーを第1方向に押し出す押圧部を備え、手動閉鎖装置が前記ブレーキ解放作動前の状態にある時には、当該押圧部と当該ブレーキ解放レバーは離間していると共に、前記第2バネ部材は伸長状態にあり、
自動閉鎖装置によって前記ブレーキ解放ワイヤが引っ張られると、前記第2作動体、前記第2バネ部材を介して前記第3作動体が第1方向に移動して、前記ブレーキ解放レバーを第1方向に移動させてブレーキを解放し、
シャッター自重降下中に、前記ブレーキ復帰ワイヤが引っ張られると、前記第3作動体が前記第2バネ部材を圧縮しながら第2方向に移動して、前記ブレーキ解放レバーが前記付勢手段によって第2方向に移動し、
前記手動閉鎖装置からの第1操作で緊張状態にある前記手動操作ワイヤを緩めると、前記第1バネ材が伸長することで、第1作動体、第2作動体が第1方向に移動して前記第3作動体が第1方向に移動して、前記ブレーキ解放レバーを第1方向に移動させてブレーキを解放し、
前記手動閉鎖装置からのブレーキ解放後に、前記手動閉鎖装置からの第2操作で前記手動操作ワイヤを引っ張ると、前記第1バネ部材を圧縮しながら第1作動体が第2方向に移動し、前記ブレーキ解放レバーは、前記付勢手段によって、第3作動体、第2作動体を伴って第2方向に移動して、ブレーキが復帰する。
前記第2作動体、第3作動体は、前記第2軸に沿ってスライド可能であり、
前記第1作動体は、前記第1軸および/あるいは第2軸に沿ってスライド可能である。
前記第1軸、第2軸の本数は問わない。
手動操作ワイヤを用いた作動機構は、ブレーキ解放ワイヤによるブレーキ解放動作、ブレーキ復帰ワイヤによるブレーキ復帰動作を妨げることがない。
[A−1]シャッターの基本構成
図1に示すように、シャッター装置は、開口部を閉鎖するシャッターカーテン1と、開口部上方に位置してシャッターカーテン1を巻装する巻取シャフト2と、開口部左右両端に立設されたガイドレ−ル3と、を備えている。シャッターカーテン1は、複数枚の開口幅方向に延びる長尺状のスラットを上下に連結して構成されており、下端には座板4が設けてある。図3、図4左図、図15に示すように、座板4は開口部幅方向に延びる長尺状の上座板40と、上座板40の下方側に上座板40に対して相対的に上下動自在に吊持された長尺状の下座板41とからなり、後述するように、座板4は障害物検知手段の一構成要素となっている。通常時には、シャッターカーテン1は、開閉機5によって巻取シャフト2を正逆回転駆動することで昇降して、開口部を開閉する。図では開閉機5を用いた電動シャッターを示したが、シャッター装置は、手動ハンドルやチェーンを用いるいわゆる手動式でもよい。また、通常時において、シャッターカーテンを自重で降下させて開口部を閉鎖するものでもよい。本発明は、ブレーキの解放によりシャッターカーテンを自重降下させることができるシャッターに関するものであり、本実施形態では、火災を検知した時に、ブレーキの解放によりシャッターカーテンを自重降下させるシャッターについて説明する。
自動閉鎖装置6は、防災盤6bからの火災検知信号の入力によって可動部が作動して、ブレーキ解放ワイヤW1を引くことで、作動手段を介してブレーキ解放レバーを移動させてブレーキを解放させる。自動閉鎖装置6がブレーキ解放ワイヤW1を引く態様としては幾つかの手法が知られており、自動閉鎖装置6に内蔵されたバネ部材のバネ力でブレーキ解放ワイヤW1を引くもの、自動閉鎖装置6に内蔵されたモータの駆動力でブレーキ解放ワイヤW1を引くもの等が挙げられる。自動閉鎖装置6は、ブレーキ解放・復帰装置7の作動手段を移動させてブレーキ解放レバーを移動させるものであれば、自動閉鎖装置6の具体的な構成は限定されない。図示の例では、自動閉鎖装置とブレーキ解放装置は別体で構成されているが、自動閉鎖装置一体型のブレーキ解放装置であってもよい。なお、本実施形態の自動閉鎖装置は、(いずれも図示しない)圧縮コイルスプリングと、該圧縮コイルスプリングを圧縮状態に保持するロック機構と、火災検知信号の入力により該ロック機構を解除するソレノイドとを備え、火災検知信号によりソレノイドが作動してロック機構が解除されたときに圧縮コイルスプリングが伸長することによりワイヤW1を引っ張る構成となっている。また、ワイヤW1を引くストロークは、第2作動体74の側辺741をフレーム70の垂壁704に当接する位置まで引っ張るのに十分なストロークを有している。
ブレーキ解放・復帰装置7は、ブレーキ解放レバーをブレーキ解放方向に移動させる作動手段を備えており、火災検知信号が自動閉鎖装置6に入力されることで、自動閉鎖装置6によってブレーキ解放・復帰装置7の作動手段が移動してブレーキ解放レバーを移動させる。具体的な態様例では、作動手段は自動閉鎖装置6の可動部とブレーキ解放ワイヤW1で連結されており、火災検知信号が自動閉鎖装置6に入力されると、自動閉鎖装置6の可動部が移動してブレーキ解放ワイヤW1が引かれて、ブレーキ解放・復帰装置7の作動手段が自動閉鎖装置6側へ移動する。そして、自動閉鎖装置6側へ移動した作動手段が、ブレーキ解放レバーを移動させてブレーキを解放させる。ブレーキ解放ワイヤW1はアウターケーブルW1´内を延出する。
図5に示すように、中継装置8は、ロック装置9のロックドラム90の直上で、開口部上方のまぐさ内部に取り付けられている。中継装置8は、開口部上方に位置して前後方向(シャッタ収納部の奥行き方向)に延びる回動体80を備え、回動体80は、まぐさ内部に設けた取付ベース81の立ち上がり片に回動自在に設けてあり、回動体80は回動支点82を中心として、第1端部、第2端部がそれぞれ上下動するように回動する。第1端部には、ワイヤW2の端部の固定部83が形成されており、第2端部には、ワイヤW3の上端の固定部84が形成されている。第2端部に形成された固定部84に固定されたワイヤW3が下方に引っ張られると、回動体80が回動支点82を中心に回動して、第1端部が下方に下がり、第2端部が上方に移動して、ワイヤW2を引っ張る。なお、回転支点82から固定部83までの距離、回転支点82から固定部84までの距離を選択することで、ワイヤW3の引っ張り量と、ワイヤW2の引っ張り量の比率を適切に設定することができる。また、前記ワイヤW1、ワイヤW2及び(後述する手動閉鎖装置を接続する)ワイヤW4は、自転車のブレーキなどに使用されるタイプのアウターケーブル付きワイヤであって、それらのアウターケーブルの両端はそれらのワイヤが接続される各装置(自動閉鎖装置、手動閉鎖装置、ブレーキ解放・復帰機構)のケース等に固定される。そして、ワイヤW1、W2、W4のインナーワイヤは、前記各装置が通常状態(自動閉鎖装置及び手動閉鎖装置は作動前の待機状態、ブレーキ解放・復帰装置は図11(A)の状態)で、緩み無く又は所定の張力を有する状態となるように調整し取り付けられる。なお、アウターケーブルの固定手段やインナーワイヤの長さ調整及び固定の手段は、防火設備等においては周知の技術であり詳細な説明は省略する。
図3、図4に示すように、上座板40と下座板41との間には、複数の検知レバー42が回動可能に設けてあり、自重降下中のシャッターカーテン1の下端が障害物Xに当接して、下座板41が上座板40に対して相対的に上動すると、下座板41の上動に連動して検知レバー42が回動するようになっている。複数の検知レバー42の下端部位はワイヤ43によって互いに連結されており、ワイヤ43の一端はロック装置9の回動ロック部材92の下端側に連結されている。下座板41が上座板40に対して相対的に上動すると、検知レバー42は、検知レバー42下端がロック装置9のロックドラム90から離隔する方向に回動し、ワイヤ43はロック装置9のロックドラム90から離隔する方向に引っ張られる。
図6に示すように、シャッター装置の近傍の壁面には、操作し易い高さに手動閉鎖装置10が設けてある。手動閉鎖装置10は、中空の縦長直方体で、前面に開口を備えたボックス100と、ボックス100の前面の開口を開閉するカバー体101と、前面の下方部位に設けた押スイッチ102と、前面の側方部位に回動可能に設けた回動レバー103と、手動操作用のワイヤW4の端部(他端)をネジで固定するワイヤ端固定部104と、を備えている。1つの態様では、ボックス100内には、図示しない開放、閉鎖、停止スイッチが配置されている。
[B−1]ロック装置の構成
図3に示すように、ロック装置9は、座板4の長さ方向の一側(具体的には開口部幅方向の開閉機5が設けられた側)に寄った位置で上座板40に取り付けられている。図7に示すように、ロック装置9は、回転自在のロックドラム90と、回転自在の巻取ドラム91と、ロックドラム90の回転を規制する回動ロック部材92と、これらを内装するケース93と、を備えている。ロックドラム90は、中継装置8の直下に位置しており、巻取ドラム91は、ロックドラム90の第1側に隣接して配置されており、回動ロック部材92は、ロックドラム90の第2側に隣接して配置されている。なお、図示の態様では、ロックドラム90と巻取りドラム91は隣接しているが、ロックドラム90と巻取ドラム91を離間(非限定な例示として、これらのドラムの半径寸法から直径寸法程度)させて配置してもよい(例えば、図10参照)。
ブレーキが解放されてシャッターカーテン1が自重降下を開始すると、座板4の降下に伴って座板4に設けられたロック装置9(ロックドラム90、巻取ドラム91)も降下し、ロック装置9の降下に伴って、ぜんまいばね912の力に打ち勝って、第2ワイヤW3は巻取ドラム91及びロックドラム90が回転しながら、シャッターカーテン1の降下距離分だけ引き出されていく。
上述の態様では、ロックドラム90の一側にのみ回動ロック部材92、検知レバー42を配置したが、図10に示すように、ロックドラム90の両側に検知レバー(図10には図示せず)を配置すると共に、それぞれの検知レバーに連結されるワイヤ43に連結される左右一対の回動ロック部材92A、92Bを設けてもよい。
ちなみに、障害物に当接した際のロックドラム90のロックは、一方向の回転を規制する(ワイヤ繰出し方向のみ止める)でも良い。
[C−1]全体構成
図11乃至図14に基づいてブレーキ解放・復帰装置7の具体的な構成について説明する。図11は、手動閉鎖装置10を用いてシャッターカーテンを自重降下させる場合、図12は、自動閉鎖装置6を用いてシャッターカーテンを自重降下させる場合を示している。図11(A)、図12(A)は、ブレーキが有効な状態(ブレーキ復帰状態)、図11(B)、図12(B)は、ブレーキ解放状態、図11(C)、図12(C)は、ブレーキ復帰状態とする動きを示す図である。図中、「左側」が「自動閉鎖装置側」となっており、ブレーキ解放レバー50が左側へ向かう方向が「ブレーキ解放方向」、左側へ移動したブレーキ解放レバー50が右側へ向かう方向が「ブレーキ復帰方向」である。
図11(A)に示すように、手動閉鎖装置10がブレーキ解放作動前の状態にある時(ブレーキ解放レバー50はブレーキを維持するブレーキ有効姿勢にあり、ブレーキ有効時である)には、緊張状態にあるワイヤW4が、第1作動体73の側辺732を図中右側に引っ張ることで、第1コイルスプリング76を圧縮状態に維持している。第3作動体75の左側側辺751の押圧片7510は、ブレーキ解放レバー50の右側に位置して離間対向している。第2作動体74の左側側辺741は、第1作動体73の左側側辺731の左側に位置して当接している。
図12(A)は、図11(A)と同じであり、図11(A)の説明を援用することができる。火災感知器6aによって火災が感知されると、防災盤6bより信号(DC24V)が出力され、自動閉鎖装置6が作動して、ブレーキ解放ワイヤW1を引っ張る。図12(A)の状態から、自動閉鎖装置6によってブレーキ解放ワイヤW1が左側に引かれると、第2作動体74の左側側辺741が自動閉鎖装置側に引かれて移動し、同時に第2作動体74の右側側辺742が自動閉鎖装置側に移動することで、第1コイルスプリング76(第1コイルスプリング76は、開閉機5に内蔵されたブレーキ解放レバー50の復帰手段よりも大きい弾性力を有している)を介して第3作動体75が自動閉鎖装置側に移動して、第3作動体75の左側側辺751の上端部の押圧片7510がブレーキ解放レバー50に当接してこれを移動させることでブレーキを解放する。図12(B)はブレーキが解放された状態を示している。
[D−1]基本構成
図15〜図20に基づいて、緩降装置44について説明する。緩降装置44は、下座板41の底面部410が障害物に当たることで、上座板40に対し上動した下座板41が、障害物が除去された後に再び上座板40に対して下動する際に、下座板41をゆっくり下動させるための装置である。緩降装置44は、上座板40と下座板41のいずれか一方に設けたワンウェイのロータリーダンパ440及びピニオンギア441と、他方に設けたラックギア442からなる。図3に示すように、緩降装置44は、座板4の長さ方向に間隔を存して複数個配置されている。より具体的には、座板4の長さ方向に検知レバー42と緩降装置44が交互に配置されている。図示の態様では、検知レバー42と緩降装置44を1つずつ交互に配置したが、隣位の2つの検知レバー42間に複数個の緩降装置44を配置したたり、隣位の2つの緩降装置44間に複数個の検知レバー42を配置したりしてもよい。なお、必要に応じて、ガイド手段(リング、ローラ、アウターケーブル等)を設けて、緩降装置44を避けてワイヤ43が延びるようにできることが当業者に理解される。
図15〜図17に基づいて緩降装置44の第1実施例を説明する。緩降装置44は油圧式でワンウェイのロータリーダンパ440を備えており、ロータリーダンパ440の回転に伴って、ロータリーダンパ440に設けたピニオンギア441がラックギア442に案内されて(同時に、側面部4431が第1側面部4441に案内されて)、上下動するようになっている。ロータリーダンパ440は、第1の方向に回転することで、ピニオンギア441がラックギア42に案内されて上方に移動し、第2の方向に回転することで、ピニオンギア441がラックギア42に案内されて下方に移動し、ロータリーダンパ440は第2の方向に回転する時にゆっくり回転するようになっている。
緩降装置44の第2実施例を図18〜図20に示す。第1実施例に係る緩降装置44では、上座板40にラックギア442が設けられ、下座板41にロータリーダンパ440及びピニオンギア441が設けられていたが、第2実施例では、上座板40にロータリーダンパ440及びピニオンギア441が設けられ、下座板41にラックギア442が設けられている。第2実施例に係る緩降装置44の基本的な動作は、第1実施例の緩降装置44に係る説明を援用することができる。
手動閉鎖装置を用いた随時閉鎖、復旧構造の他の態様を、図21、図22に基づいて説明する。図21に示す態様は、手動閉鎖装置10から伸びる手動操作用のワイヤW4´が、ブレーキ解放・復帰装置7ではなく、自動閉鎖装置6´(具体的な構成は既述の自動閉鎖装置6と異なる)に連結されている。
Claims (4)
- ブレーキの解放によりシャッターカーテンを自重降下させることができるシャッターにおいて、
前記ブレーキは、ブレーキ解放レバーの強制移動によって解放され、ブレーキ解放レバーの強制移動が解除されると復帰するように構成されており、
前記ブレーキ解放レバーは、付勢手段によって第2方向に付勢されて前記ブレーキを維持するブレーキ有効姿勢にあり、前記付勢手段に抗してブレーキ有効姿勢から第1方向に強制的に移動されてブレーキ解放姿勢となることで前記ブレーキを解放し、
前記ブレーキ解放レバーは、ブレーキ解放・復帰装置によって、前記ブレーキ有効姿勢、前記ブレーキ解放姿勢をとるようになっており、
前記ブレーキ解放・復帰装置は、
第1の方向に移動してブレーキ解放レバーをブレーキ解放姿勢とし、第2の方向に移動することでブレーキ解放レバーがブレーキ有効状態となる作動手段と、
自動閉鎖装置によってブレーキ解放ワイヤを介して前記作動手段を第1の方向に移動させる手段と、
障害物検知時にブレーキ復帰ワイヤを介して前記作動手段を第2の方向に移動させる手段と、
ブレーキ解放作動前の状態から第1操作によってブレーキを解放するように作動し、ブレーキ解放作動後の状態から第2操作によってブレーキを復帰させるように作動する、手動閉鎖装置と、
手動操作ワイヤによって前記手動閉鎖装置と連結されており、第1バネ部材によって第1方向に付勢されていると共に、手動閉鎖装置が前記ブレーキ解放作動前の状態にある時に、緊張状態にある手動操作ワイヤによって前記第1バネ部材が圧縮状態に維持されている手段と、
を備え、
前記手動閉鎖装置からの第1操作で緊張状態にある前記手動操作ワイヤを緩めると、前記第1バネ部材が伸長することで、前記作動手段が第1方向に強制移動して、前記ブレーキ解放ワイヤを第1方向に移動させてブレーキを解放し、
前記手動閉鎖装置からのブレーキ解放後に、前記手動閉鎖装置からの第2操作で前記手動操作ワイヤを引っ張ると、伸長した前記第1バネ部材が圧縮しながら前記作動手段の強制移動が解除され、前記ブレーキ解放レバーは、前記付勢手段によって第2方向に移動して、ブレーキが復帰する、
シャッター。 - 前記ブレーキ解放・復帰装置は、
第1方向及び第2方向に移動可能な第1作動体、第2作動体、第3作動体、を備え、
第1作動体は、手動操作ワイヤによって手動閉鎖装置と連結されており、第1バネ部材によって第1方向に付勢されていると共に、手動閉鎖装置が前記ブレーキ解放作動前の状態にある時には、緊張状態にある手動操作ワイヤによって前記第1バネ部材が圧縮状態に維持されており、
第2作動体は、ブレーキ解放ワイヤによって自動閉鎖装置と連結されており、前記第1作動体が第1方向に移動する時には当該第1作動体と共に第1方向に移動し、
第3作動体は、障害物検知時に引っ張られるブレーキ復帰ワイヤに連結されており、前記第2作動体と当該第3作動体との間には第2バネ部材が介装されており、当該第3作動体は、ブレーキ解放レバーに当接して当該ブレーキ解放レバーを第1方向に押し出す押圧部を備え、手動閉鎖装置が前記ブレーキ解放作動前の状態にある時には、当該押圧部と当該ブレーキ解放レバーは離間していると共に、前記第2バネ部材は伸長状態にあり、
自動閉鎖装置によって前記ブレーキ解放ワイヤが引っ張られると、前記第2作動体、前記第2バネ部材を介して前記第3作動体が第1方向に移動して、前記ブレーキ解放レバーを第1方向に移動させてブレーキを解放し、
シャッター自重降下中に、前記ブレーキ復帰ワイヤが引っ張られると、前記第3作動体が前記第2バネ部材を圧縮しながら第2方向に移動して、前記ブレーキ解放レバーが前記付勢手段によって第2方向に移動し、
前記手動閉鎖装置からの第1操作で緊張状態にある前記手動操作ワイヤを緩めると、前記第1バネ材が伸長することで、第1作動体、第2作動体が第1方向に移動して前記第3作動体が第1方向に移動して、前記ブレーキ解放レバーを第1方向に移動させてブレーキを解放し、
前記手動閉鎖装置からのブレーキ解放後に、前記手動閉鎖装置からの第2操作で前記手動操作ワイヤを引っ張ると、前記第1バネ部材を圧縮しながら第1作動体が第2方向に移動し、前記ブレーキ解放レバーは、前記付勢手段によって、第3作動体、第2作動体を伴って第2方向に移動して、ブレーキが復帰する、
請求項1に記載のシャッター。 - 前記第1作動体は、ブレーキ解放ワイヤを用いたブレーキ解放時、ブレーキ復帰ワイヤを用いたブレーキ復帰時には、移動しない、請求項2に記載のシャッター。
- 前記第1バネ部材は第1軸に外装されており、前記第2バネ部材は第2軸に外装されており、
前記第2作動体、第3作動体は、前記第2軸に沿ってスライド可能であり、
前記第1作動体は、前記第1軸および/あるいは第2軸に沿ってスライド可能である、
請求項2、3いずれか1項に記載のシャッター。
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