JP5793602B2 - シャッター装置 - Google Patents
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Description
第1の方向に移動してブレーキを解放し、第1の方向と反対の第2の方向に移動してブレーキを復帰させる作動手段と、
前記作動手段を第2の方向に移動するように当該作動手段に連結された復帰ワイヤと、
シャッターカーテン下端の座板の端部以外の開口部に露出する部分に設けられ、前記復帰ワイヤが巻回される回転体と、
前記座板に設けられ、前記回転体に係止して当該回転体の回転を規制するロック部材と、
を備え、
前記復帰ワイヤの他端側は、シャッターカーテンの自重降下に伴って前記回転体が回転することでシャッターカーテン面部に沿って引き出し可能に収納されており、
前記座板は、上座板と、上座板に対して相対的に上動可能な下座板とからなり、
前記ロック部材は、下座板の上動に連動して、当該ロック部材が前記回転体に係止する方向に移動するように構成されており、
自重降下するシャッターカーテン下端の下座板が障害物に当たると、前記ロック部材が移動して回転体の回転を規制して収納されている復帰ワイヤの引き出しを規制し、引き出しが規制された復帰ワイヤが前記作動手段を第2の方向に移動させてブレーキを復帰させ、
障害物が取り除かれた後には、下座板が下方に下動し、回動体に対するロック部材の係止が解除されて復帰ワイヤの引き出しが可能となり、障害物を検知して復帰したブレーキを解放してシャッターカーテンを自重再降下するように構成されており、
前記復帰ワイヤは、第1端と第2端を備えた第1ワイヤと、第1端と第2端を備えた第2ワイヤと、からなり、前記第1ワイヤの第2端は前記作動手段に連結され、前記第2ワイヤの第1端は前記回転体に巻回されており、
開口部上方には、シャッターカーテン面部に沿って上下方向に導かれる前記第2ワイヤをシャッターカーテン面部から離れる方向に案内するガイドローラが設けてあり、
前記第2ワイヤは、第1端からシャッターカーテン面部に沿って上下方向に導かれると共に、前記ガイドローラによって、シャッターカーテン面部から離れる方向に水平状に案内され、当該第2ワイヤの第2端と前記第1ワイヤの第1端が接続されている、
シャッター装置である。
本発明に係る自重降下式シャッターにおける機械式避難時停止装置は、ブレーキを解放してシャッターカーテンを自重降下させる自重降下式シャッターにおいて、第1の方向に移動してブレーキを解放し、第1の方向と反対の第2の方向に移動してブレーキを復帰させる作動手段と、前記作動手段を第2の方向に移動するように当該作動手段に連結された復帰ワイヤと、シャッターカーテン下端の座板の端部以外の開口部に露出する部分に設けられ、前記復帰ワイヤが巻回される回転体と、前記座板に設けられ、前記回転体に係止して前記回転体の回転を規制するロック部材と、を備え、前記復帰ワイヤの他端側は、シャッターカーテンの自重降下に伴って前記回転体が回転することでシャッターカーテン面部に沿って引き出し可能に収納されており、前記座板は、上座板と、上座板に対して相対的に上動可能な下座板とからなり、上座板と下座板との間には、下座板の上動に連動して変位する検知レバーが設けてあり、前記検知レバーの変位に連動して当該ロック部材が前記回転体に係止する方向に移動するように、前記検知レバーと前記ロック部材とを連結し、自重降下するシャッターカーテン下端の下座板が障害物に当たると、ロック部材が移動して回転体の回転を規制して収納されている復帰ワイヤの引き出しを規制し、引き出しが規制された復帰ワイヤが前記作動手段を第2の方向に移動させてブレーキを復帰させるものである。
一つの態様では、前記回転体は、前記復帰ワイヤの他端側を巻き取る方向に付勢する手段を備えた回転ドラムであり、復帰ワイヤの他端は当該回転ドラムに連結されており、回転ドラムは復帰ワイヤの巻取体を構成する。他の態様では、前記回転体は、回転プーリであり、回転プーリに巻回された復帰ワイヤの端部は開口部上方に設けた巻取装置に巻き取られる。
前記ロック部材は、検知レバーの変位に連動して移動して前記回転体に係止する可動部材であれば、移動の態様(回動、スライド等)は限定されないが、一つの好ましい態様では、前記ロック部材は、検知レバーの変位に連動して回動する回動ロック部材である。前記検知レバーは、下座板の上動に連動して変位する可動部材であれば、変位の態様(回動、スライド等)は限定されないが、一つの好ましい態様では、前記検知レバーは、下座板の上動に連動して回動する回動検知レバーである。一つの態様では、回転体の周縁には連続状に歯状の被係止部が形成され、ロック部材には、前記被係止部に係止する係止爪が形成されている。一つの態様では、前記回転体の左右にはそれぞれロック部材が設けてあり、前記座板には、前記回転体の左右両側に位置してそれぞれ一つ以上の検知レバーが配置されており、回転体の左側に位置する一つ以上の検知レバーが回転体の左側のロック部材に連結され、回転体の右側に位置する一つ以上の検知レバーが回転体の右側のロック部材に連結されている。さらに好ましい態様では、回転体(回転ドラム)の少なくとも一側には、座板の長さ方向に間隔を存して複数の検知レバーが設けてあり、かつ、複数の検知レバーを連結部材(一つの態様ではワイヤ)で互いに連結することで、互いに連結された検知レバーが同時に変位(好ましい態様では回動)するようになっており、当該連結部材はロック部材(好ましい態様では回動ロック部材)に連結されている。前記連結部材と回動ロック部材とを緩衝スプリングを介して連結することで、回動ロック部材の係止爪が被係止部に当接して係止する時の衝撃を緩和することができ、部品の劣化を防止し、安定して回転体の回転規制をしてブレーキを復帰することができる。
一つの態様では、前記復帰ワイヤは、一端が前記作動手段に連結され、他端がワイヤ中継器に接続された第1ワイヤと、一端が前記ワイヤ中継器に接続され、他端側が前記回転体に巻回される第2ワイヤと、からなり、前記ワイヤ中継器は前記回転体を通る鉛直線上に位置して開口部上方に設けられ、前記第2ワイヤはシャッターカーテンの自重降下時にはシャッターカーテンの面部に沿って垂下するように延出する。
一つの態様では、前記ブレーキは、ブレーキ解放レバーの移動によって強制的に解放されると共に、ブレーキ解放レバーによる強制力が解除されると付勢手段により復帰し、前記作動手段は、第1方向及び第2方向に移動可能な第1作動体及び第2作動体と、前記第1作動体と前記第2作動体との間に介装されたバネ部材と、からなり、前記第2作動体は前記第1作動体に対して第2方向へ移動可能であり、前記バネ部材の第1方向側端部は前記第2作動体に当接し、前記バネ部材の第2方向側端部は前記第1作動体に当接しており、前記第1作動体には第1方向牽引部材(一つの態様では、ブレーキ解放ワイヤ)が連結され、前記第1方向牽引部材による第1方向への牽引時には、前記第1作動体及び前記第2作動体、前記バネ部材が一体で第1方向に移動し、前記第2作動体がブレーキ解放レバーを強制的に移動させてブレーキを解放し、前記第2作動体には前記復帰ワイヤが連結され、ブレーキ解放状態からの前記復帰ワイヤによる第2方向への牽引時には、前記第2作動体のみが前記バネ部材に抗して第2方向に移動し、前記ブレーキ解放レバーによる強制力が解除され、前記付勢手段によりブレーキが復帰する。
本発明では、機械式で避難時停止を行うので、電気が不要であり、既設の手動シャッターに後付けが容易であり、また、電気代もかからない。さらには、電気部品を使用しないので、発火性の高いものを扱う倉庫や工場に設置されたシャッターについても本発明の避難時停止装置を採用することができる。復帰ワイヤはシャッターカーテンの自重降下に伴ってシャッターカーテン面部に沿って延出するので、復帰ワイヤに傷が付くことを可及的に防止できる。一つの態様では、一つの回転体を用いるものでありながら、安定して障害物を検知することができる。。一つの態様では、回動ロック部材が回動して回転体に係止する時の衝撃および係止後に係止部位にかかる負荷を緩和することができる。一つの態様では、復帰ワイヤを2つのワイヤから構成し、2つのワイヤを中継器で接続することで、復帰ワイヤを良好に引き回すことができる。
一つの態様では、復帰ワイヤによりブレーキを復帰させる際には、第1作動体を移動させる必要がない。したがって、第1作動体に連結された第1方向牽引部材の影響を受けずに、ブレーキを復帰させることができる。具体的な例では、第1方向牽引部材が自動閉鎖装置の強いバネで引かれている場合、あるいは、ブレーキ解放後には、第1方向牽引部材が自動閉鎖装置に内蔵したラチェット機構や固定状態にあるモータ軸などに連結されていて不動の場合であっても、第2方向牽引部材により良好にブレーキを復帰させることができる。復帰ワイヤによる牽引力は、バネ部材によって決定されるので、一定の力で復帰ワイヤを牽引すればよく、避難時停止装置を構成する復帰ワイヤの張力を一定にして、安定した作動を行うことができる。
2 巻取シャフト
3 ガイドレール
4 座板
4a 上座板
4b 下座板
4c 検知レバー
4d ワイヤ
5 開閉機
6 自動閉鎖装置
7 ブレーキ解放装置
72 第1作動体
73 第2作動体
8 ブレーキ解放レバー
9 ワイヤ中継器
10 回転ドラム
10a 非係止部
11 回動ロック部材
11a 係止爪
W1 ブレーキ解放ワイヤ
W2 ブレーキ復帰ワイヤ(第1ワイヤ)
W3 ブレーキ復帰ワイヤ(第2ワイヤ)
Claims (5)
- ブレーキを解放してシャッターカーテンを自重降下させるシャッター装置において、
火災検知信号に基づいて第1の方向に移動することで、ブレーキ解放レバーをブレーキ解放方向に移動させてブレーキを機械的に解放してシャッターカーテンを自重降下させ、第1の方向と反対の第2の方向に移動することで、ブレーキ解放レバーをブレーキ復帰方向に移動させてブレーキを機械的に復帰させ、自重降下中のシャッターカーテンを停止させる作動手段と、
前記作動手段を第2の方向に移動するように当該作動手段に連結された復帰ワイヤと、
シャッターカーテン下端の座板の端部以外の開口部に露出する部分に設けられ、前記復帰ワイヤが巻回される回転体と、
前記座板に設けられ、前記回転体に係止して当該回転体の回転を規制するロック部材と、
を備え、
前記復帰ワイヤの他端側は、シャッターカーテンの自重降下に伴って前記回転体が回転することでシャッターカーテン面部に沿って引き出し可能に収納されており、
前記座板は、上座板と、上座板に対して相対的に上動可能な下座板とからなり、
前記ロック部材は、下座板の上動に連動して、当該ロック部材が前記回転体に係止する方向に移動するように構成されており、
自重降下するシャッターカーテン下端の下座板が障害物に当たると、前記ロック部材が移動して回転体の回転を規制して収納されている復帰ワイヤの引き出しを規制し、引き出しが規制された復帰ワイヤが前記作動手段を第2の方向に移動させてブレーキを復帰させ、
障害物が取り除かれた後には、下座板が下方に下動し、回動体に対するロック部材の係止が解除されて復帰ワイヤの引き出しが可能となり、障害物を検知して復帰したブレーキを解放してシャッターカーテンを自重再降下するように構成されており、
前記復帰ワイヤは、第1端と第2端を備えた第1ワイヤと、第1端と第2端を備えた第2ワイヤと、からなり、前記第1ワイヤの第2端は前記作動手段に連結され、前記第2ワイヤの第1端は前記回転体に巻回されており、前記第1ワイヤの第1端と前記第2ワイヤの第2端が接続されており、
開口部上方には、シャッターカーテン面部に沿って上下方向に導かれる前記第2ワイヤをシャッターカーテン面部から離れる方向に案内するガイドローラが設けてあり、
前記第2ワイヤは、第1端からシャッターカーテン面部に沿って上下方向に導かれる第1部分と、前記ガイドローラによって、シャッターカーテン面部から離れる方向に水平状に案内される第2部分と、からなり、前記第2部分の端部が当該第2ワイヤの前記第2端として前記第1ワイヤの第1端に接続されている、
シャッター装置。 - 前記第2ワイヤの第2端と前記第1ワイヤの第1端は、スライダを介して接続されている、請求項1に記載のシャッター装置。
- 前記シャッターカーテンが巻き取られる巻取シャフトはシャッタ収納部内に位置しており、前記第2ワイヤの第2端と前記第1ワイヤの第1端は、前記巻取シャフトの下方かつ前記シャッタ収納部の外側で接続されている、請求項1、2いずれか1項に記載のシャッター装置。
- 前記第2ワイヤの第2端と前記第1ワイヤの第1端は、前記シャッターカーテンが巻き取られる巻取シャフトと前記ブレーキを内蔵した開閉機との間で、かつ、前記巻取シャフト及び前記開閉機の下方で接続されている、請求項1〜3いずれか1項に記載のシャッター装置。
- 前記第1ワイヤのみがアウターケーブル内を延出している、請求項1〜4いずれか1項に記載のシャッター装置。
Priority Applications (1)
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JP2014097226A JP5793602B2 (ja) | 2014-05-08 | 2014-05-08 | シャッター装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014097226A JP5793602B2 (ja) | 2014-05-08 | 2014-05-08 | シャッター装置 |
Related Parent Applications (1)
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Related Child Applications (1)
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Family
ID=51692175
Family Applications (1)
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JP2014097226A Active JP5793602B2 (ja) | 2014-05-08 | 2014-05-08 | シャッター装置 |
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Family Cites Families (3)
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JP2003120156A (ja) * | 2001-10-16 | 2003-04-23 | Bunka Shutter Co Ltd | 開閉装置 |
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2014
- 2014-05-08 JP JP2014097226A patent/JP5793602B2/ja active Active
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