JP6120522B2 - 機械式避難時停止装置付きシャッター - Google Patents
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Description
第1の方向に移動してブレーキを解放し、第1の方向と反対の第2の方向に移動してブレーキを復帰させる作動手段と、
前記作動手段を第2の方向に移動するように当該作動手段に一端側が連結された復帰ワイヤと、
シャッターカーテン下端に設けられ、上座板と、上座板に対して相対的に上動可能な下座板とからなる座板と、
シャッターカーテンの自重降下中に前記下座板が相対的に上動してロック状態となることで、前記復帰ワイヤが引かれる、ロック装置と、を備え、
ブレーキ解放により自重降下するシャッターカーテンの下端の下座板が障害物に当接すると、前記復帰ワイヤが前記作動手段を第2の方向に移動させてブレーキを復帰して当該シャッターカーテンの降下を停止させる、機械式避難時停止装置付きシャッターにおいて、
前記上座板と前記下座板との間に緩降装置を設け、前記緩降装置は、上座板に対して相対的に上動した下座板が下動する際に当該下座板をゆっくりと下動させるように構成されており、前記障害物の除去後には、下座板が上座板に対して前記緩降装置により、ゆっくりと下動するようにしたことを特徴とする、機械式避難時停止装置付きシャッター、である。
1つの態様では、上座板と下座板との間には、下座板が上座板に対して相対的に上動すると第1の姿勢から第1の方向に回動して第2姿勢をとり、下座板が上座板に対して相対的に下動すると第2姿勢から第2の方向に回動して第1姿勢をとる、検知レバーが、回動可能に設けられ、
前記ロック装置は、前記上座板に設けられ、前記検知レバーが第1の姿勢から第2の姿勢となることに連動してロック状態となり、前記検知レバーが第2の姿勢から第1の姿勢となることに連動して非ロック状態となり、シャッターカーテン自重降下中にロック状態となることで、前記復帰ワイヤが引かれるようになっており、
自重降下するシャッターカーテン下端の下座板が障害物に当たって上座板に対して相対的に上動すると、前記ロック装置によって復帰ワイヤの引き出しが規制され、上座板が下座板に対して相対的に所定量下動することで、当該引き出しが規制された復帰ワイヤが前記作動手段を第2の方向に移動させてブレーキを復帰させ、
障害物除去後には、下座板が上座板に対して前記緩降装置によりゆっくりと下動し、下座板が上座板に対して相対的に所定量下動した時に、ロック装置が非ロック姿勢となって、復帰ワイヤの引き出しが可能となり、前記作動手段が第1の方向に移動してブレーキが解放される。
前記復帰ワイヤを他端側から巻き取る回転体と、前記回転体からの復帰ワイヤの引き出しを規制する回動ロック部材と、を備えており、
前記復帰ワイヤは、巻き取れられる方向に付勢されていると共に、シャッターカーテンの自重降下に伴って前記回転体が回転することで当該復帰ワイヤが前記回転体からシャッターカーテン面部に沿って引き出し可能となっており、
前記回動ロック部材は、非ロック姿勢をとるように第2の方向に付勢されており、前記検知レバーの第1の方向の回動に連動して第1の方向に回動して前記回転体の回転を規制するロック姿勢となるように前記検知レバーと連結部材で連結されている。
自重降下するシャッターカーテン下端の下座板が障害物に当たると、前記回動ロック部材が回動して回転体の回転を規制して収納されている復帰ワイヤの引き出しを規制し、復帰ワイヤの引き出しが規制された状態で、上座板が下座板に対して相対的に所定量下動する(上座板と下座板との距離が所定寸法縮まる)ことで、当該引き出しが規制された復帰ワイヤが前記作動手段を第2の方向に移動させてブレーキを復帰させ、
前記障害物除去後には、下座板が上座板に対して前記緩動装置の作動によりゆっくりと下動し、前記検知レバー、前記回動ロック部材は第2の方向にゆっくり回動して、下座板が上座板に対して相対的に所定量下動した時(上座板と下座板との距離が所定寸法拡がった時)に、前記回動ロック部材が非ロック姿勢となって、前記復帰ワイヤの引き出しが可能となり、前記作動手段が第1の方向に移動してブレーキが解放される。
1つの態様では、上座板に対する下座板の相対的な可能距離は、
自重降下するシャッターカーテン下端の下座板が障害物に当たった時に検知レバーを回動させて、回動ロック部材をロックドラムに係止させて当該ロックドラムの回転を規制して前記巻取ドラムに収納されている復帰ワイヤの引き出しを規制するまでの第1移動量と、
復帰ワイヤの引き出しが規制された状態で上座板が下座板に対して相対的に下動することで前記引き出しが規制された復帰ワイヤを引っ張ってブレーキを復帰させるまでの第2移動量と、
ブレーキ復帰によってシャッターカーテンの下降が停止した後で上座板に対する下座板の上動を許容する第3移動量と、
の合計からなる。
1つの態様では、前記作動手段は、バネ部材を備え、当該バネ部材を圧縮しながら第2の方向に移動することでブレーキが復帰し、障害物検知が解除されると、圧縮されたバネ部材が伸長することで、第1の方向に移動してブレーキが解放される。
前記復帰ワイヤは、ロックドラムに巻回してから前記巻取ドラムに巻き取られ、
前記回動ロック部材は係止爪を備え、ロック姿勢では、前記係止爪が前記ロックドラムに係止している。
1つの態様では、検知レバーと緩降装置が座板の長さ方向に交互に配置されている。
[A−1]シャッターの基本構成
図1に示すように、シャッター装置は、開口部を閉鎖するシャッターカーテン1と、開口部上方に位置してシャッターカーテン1を巻装する巻取シャフト2と、開口部左右両端に立設されたガイドレ−ル3と、を備えている。シャッターカーテン1は、複数枚の開口幅方向に延びる長尺状のスラットを上下に連結して構成されており、下端には座板4が設けてある。図3、図4左図、図15に示すように、座板4は開口部幅方向に延びる長尺状の上座板40と、上座板40の下方側に上座板40に対して相対的に上下動自在に吊持された長尺状の下座板41とからなり、後述するように、座板4は障害物検知手段の一構成要素となっている。通常時には、シャッターカーテン1は、開閉機5によって巻取シャフト2を正逆回転駆動することで昇降して、開口部を開閉する。図では開閉機5を用いた電動シャッターを示したが、シャッター装置は、手動ハンドルやチェーンを用いるいわゆる手動式でもよい。また、通常時において、シャッターカーテンを自重で降下させて開口部を閉鎖するものでもよい。本発明は、ブレーキの解放によりシャッターカーテンを自重降下させることができるシャッターに関するものであり、本実施形態では、火災を検知した時に、ブレーキの解放によりシャッターカーテンを自重降下させるシャッターについて説明する。
自動閉鎖装置6は、防災盤6bからの火災検知信号の入力によって可動部が作動して、ブレーキ解放ワイヤW1を引くことで、作動手段を介してブレーキ解放レバーを移動させてブレーキを解放させる。自動閉鎖装置6がブレーキ解放ワイヤW1を引く態様としては幾つかの手法が知られており、自動閉鎖装置6に内蔵されたバネ部材のバネ力でブレーキ解放ワイヤW1を引くもの、自動閉鎖装置6に内蔵されたモータの駆動力でブレーキ解放ワイヤW1を引くもの等が挙げられる。自動閉鎖装置6は、ブレーキ解放・復帰装置7の作動手段を移動させてブレーキ解放レバーを移動させるものであれば、自動閉鎖装置6の具体的な構成は限定されない。図示の例では、自動閉鎖装置とブレーキ解放装置は別体で構成されているが、自動閉鎖装置一体型のブレーキ解放装置であってもよい。なお、本実施形態の自動閉鎖装置は、(いずれも図示しない)圧縮コイルスプリングと、該圧縮コイルスプリングを圧縮状態に保持するロック機構と、火災検知信号の入力により該ロック機構を解除するソレノイドとを備え、火災検知信号によりソレノイドが作動してロック機構が解除されたときに圧縮コイルスプリングが伸長することによりワイヤW1を引っ張る構成となっている。また、ワイヤW1を引くストロークは、第2作動体74の側辺741をフレーム70の垂壁704に当接する位置まで引っ張るのに十分なストロークを有している。
ブレーキ解放・復帰装置7は、ブレーキ解放レバーをブレーキ解放方向に移動させる作動手段を備えており、火災検知信号が自動閉鎖装置6に入力されることで、自動閉鎖装置6によってブレーキ解放・復帰装置7の作動手段が移動してブレーキ解放レバーを移動させる。具体的な態様例では、作動手段は自動閉鎖装置6の可動部とブレーキ解放ワイヤW1で連結されており、火災検知信号が自動閉鎖装置6に入力されると、自動閉鎖装置6の可動部が移動してブレーキ解放ワイヤW1が引かれて、ブレーキ解放・復帰装置7の作動手段が自動閉鎖装置6側へ移動する。そして、自動閉鎖装置6側へ移動した作動手段が、ブレーキ解放レバーを移動させてブレーキを解放させる。ブレーキ解放ワイヤW1はアウターケーブルW1´内を延出する。
図5に示すように、中継装置8は、ロック装置9のロックドラム90の直上で、開口部上方のまぐさ内部に取り付けられている。中継装置8は、開口部上方に位置して前後方向(シャッタ収納部の奥行き方向)に延びる回動体80を備え、回動体80は、まぐさ内部に設けた取付ベース81の立ち上がり片に回動自在に設けてあり、回動体80は回動支点82を中心として、第1端部、第2端部がそれぞれ上下動するように回動する。第1端部には、ワイヤW2の端部の固定部83が形成されており、第2端部には、ワイヤW3の上端の固定部84が形成されている。第2端部に形成された固定部84に固定されたワイヤW3が下方に引っ張られると、回動体80が回動支点82を中心に回動して、第1端部が下方に下がり、第2端部が上方に移動して、ワイヤW2を引っ張る。なお、回転支点82から固定部83までの距離、回転支点82から固定部84までの距離を選択することで、ワイヤW3の引っ張り量と、ワイヤW2の引っ張り量の比率を適切に設定することができる。また、前記ワイヤW1、ワイヤW2及び(後述する手動閉鎖装置を接続する)ワイヤW4は、自転車のブレーキなどに使用されるタイプのアウターケーブル付きワイヤであって、それらのアウターケーブルの両端はそれらのワイヤが接続される各装置(自動閉鎖装置、手動閉鎖装置、ブレーキ解放・復帰機構)のケース等に固定される。そして、ワイヤW1、W2、W4のインナーワイヤは、前記各装置が通常状態(自動閉鎖装置及び手動閉鎖装置は作動前の待機状態、ブレーキ解放・復帰装置は図11(A)の状態)で、緩み無く又は所定の張力を有する状態となるように調整し取り付けられる。なお、アウターケーブルの固定手段やインナーワイヤの長さ調整及び固定の手段は、防火設備等においては周知の技術であり詳細な説明は省略する。
図3、図4に示すように、上座板40と下座板41との間には、複数の検知レバー42が回動可能に設けてあり、自重降下中のシャッターカーテン1の下端が障害物Xに当接して、下座板41が上座板40に対して相対的に上動すると、下座板41の上動に連動して検知レバー42が回動するようになっている。複数の検知レバー42の下端部位はワイヤ43によって互いに連結されており、ワイヤ43の一端はロック装置9の回動ロック部材92の下端側に連結されている。下座板41が上座板40に対して相対的に上動すると、検知レバー42は、検知レバー42下端がロック装置9のロックドラム90から離隔する方向に回動し、ワイヤ43はロック装置9のロックドラム90から離隔する方向に引っ張られる。
図6に示すように、シャッター装置の近傍の壁面には、操作し易い高さに手動閉鎖装置10が設けてある。手動閉鎖装置10は、中空の縦長直方体で、前面に開口を備えたボックス100と、ボックス100の前面の開口を開閉するカバー体101と、前面の下方部位に設けた押スイッチ102と、前面の側方部位に回動可能に設けた回動レバー103と、手動操作用のワイヤW4の端部(他端)をネジで固定するワイヤ端固定部104と、を備えている。1つの態様では、ボックス100内には、図示しない開放、閉鎖、停止スイッチが配置されている。
[B−1]ロック装置の構成
図3に示すように、ロック装置9は、座板4の長さ方向の一側(具体的には開口部幅方向の開閉機5が設けられた側)に寄った位置で上座板40に取り付けられている。図7に示すように、ロック装置9は、回転自在のロックドラム90と、回転自在の巻取ドラム91と、ロックドラム90の回転を規制する回動ロック部材92と、これらを内装するケース93と、を備えている。ロックドラム90は、中継装置8の直下に位置しており、巻取ドラム91は、ロックドラム90の第1側に隣接して配置されており、回動ロック部材92は、ロックドラム90の第2側に隣接して配置されている。なお、図示の態様では、ロックドラム90と巻取りドラム91は隣接しているが、ロックドラム90と巻取ドラム91を離間(非限定な例示として、これらのドラムの半径寸法から直径寸法程度)させて配置してもよい(例えば、図10参照)。
ブレーキが解放されてシャッターカーテン1が自重降下を開始すると、座板4の降下に伴って座板4に設けられたロック装置9(ロックドラム90、巻取ドラム91)も降下し、ロック装置9の降下に伴って、ぜんまいばね912の力に打ち勝って、第2ワイヤW3は巻取ドラム91及びロックドラム90が回転しながら、シャッターカーテン1の降下距離分だけ引き出されていく。
上述の態様では、ロックドラム90の一側にのみ回動ロック部材92、検知レバー42を配置したが、図10に示すように、ロックドラム90の両側に検知レバー(図10には図示せず)を配置すると共に、それぞれの検知レバーに連結されるワイヤ43に連結される左右一対の回動ロック部材92A、92Bを設けてもよい。
ちなみに、障害物に当接した際のロックドラム90のロックは、一方向の回転を規制する(ワイヤ繰出し方向のみ止める)でも良い。
[C−1]全体構成
図11乃至図14に基づいてブレーキ解放・復帰装置7の具体的な構成について説明する。図11は、手動閉鎖装置10を用いてシャッターカーテンを自重降下させる場合、図12は、自動閉鎖装置6を用いてシャッターカーテンを自重降下させる場合を示している。図11(A)、図12(A)は、ブレーキが有効な状態(ブレーキ復帰状態)、図11(B)、図12(B)は、ブレーキ解放状態、図11(C)、図12(C)は、ブレーキ復帰状態とする動きを示す図である。図中、「左側」が「自動閉鎖装置側」となっており、ブレーキ解放レバー50が左側へ向かう方向が「ブレーキ解放方向」、左側へ移動したブレーキ解放レバー50が右側へ向かう方向が「ブレーキ復帰方向」である。
図11(A)に示すように、手動閉鎖装置10がブレーキ解放作動前の状態にある時(ブレーキ解放レバー50はブレーキを維持するブレーキ有効姿勢にあり、ブレーキ有効時である)には、緊張状態にあるワイヤW4が、第1作動体73の側辺732を図中右側に引っ張ることで、第1コイルスプリング76を圧縮状態に維持している。第3作動体75の左側側辺751の押圧片7510は、ブレーキ解放レバー50の右側に位置して離間対向している。第2作動体74の左側側辺741は、第1作動体73の左側側辺731の左側に位置して当接している。
図12(A)は、図11(A)と同じであり、図11(A)の説明を援用することができる。火災感知器6aによって火災が感知されると、防災盤6bより信号(DC24V)が出力され、自動閉鎖装置6が作動して、ブレーキ解放ワイヤW1を引っ張る。図12(A)の状態から、自動閉鎖装置6によってブレーキ解放ワイヤW1が左側に引かれると、第2作動体74の左側側辺741が自動閉鎖装置側に引かれて移動し、同時に第2作動体74の右側側辺742が自動閉鎖装置側に移動することで、第1コイルスプリング76(第1コイルスプリング76は、開閉機5に内蔵されたブレーキ解放レバー50の復帰手段よりも大きい弾性力を有している)を介して第3作動体75が自動閉鎖装置側に移動して、第3作動体75の左側側辺751の上端部の押圧片7510がブレーキ解放レバー50に当接してこれを移動させることでブレーキを解放する。図12(B)はブレーキが解放された状態を示している。
[D−1]基本構成
図15〜図20に基づいて、緩降装置44について説明する。緩降装置44は、下座板41の底面部410が障害物に当たることで、上座板40に対し上動した下座板41が、障害物が除去された後に再び上座板40に対して下動する際に、下座板41をゆっくり下動させるための装置である。緩降装置44は、上座板40と下座板41のいずれか一方に設けたワンウェイのロータリーダンパ440及びピニオンギア441と、他方に設けたラックギア442からなる。図3に示すように、緩降装置44は、座板4の長さ方向に間隔を存して複数個配置されている。より具体的には、座板4の長さ方向に検知レバー42と緩降装置44が交互に配置されている。図示の態様では、検知レバー42と緩降装置44を1つずつ交互に配置したが、隣位の2つの検知レバー42間に複数個の緩降装置44を配置したたり、隣位の2つの緩降装置44間に複数個の検知レバー42を配置したりしてもよい。なお、必要に応じて、ガイド手段(リング、ローラ、アウターケーブル等)を設けて、緩降装置44を避けてワイヤ43が延びるようにできることが当業者に理解される。
図15〜図17に基づいて緩降装置44の第1実施例を説明する。緩降装置44は油圧式でワンウェイのロータリーダンパ440を備えており、ロータリーダンパ440の回転に伴って、ロータリーダンパ440に設けたピニオンギア441がラックギア442に案内されて(同時に、側面部4431が第1側面部4441に案内されて)、上下動するようになっている。ロータリーダンパ440は、第1の方向に回転することで、ピニオンギア441がラックギア42に案内されて上方に移動し、第2の方向に回転することで、ピニオンギア441がラックギア42に案内されて下方に移動し、ロータリーダンパ440は第2の方向に回転する時にゆっくり回転するようになっている。
緩降装置44の第2実施例を図18〜図20に示す。第1実施例に係る緩降装置44では、上座板40にラックギア442が設けられ、下座板41にロータリーダンパ440及びピニオンギア441が設けられていたが、第2実施例では、上座板40にロータリーダンパ440及びピニオンギア441が設けられ、下座板41にラックギア442が設けられている。第2実施例に係る緩降装置44の基本的な動作は、第1実施例の緩降装置44に係る説明を援用することができる。
手動閉鎖装置を用いた随時閉鎖、復旧構造の他の態様を、図21、図22に基づいて説明する。図21に示す態様は、手動閉鎖装置10から伸びる手動操作用のワイヤW4´が、ブレーキ解放・復帰装置7ではなく、自動閉鎖装置6´(具体的な構成は既述の自動閉鎖装置6と異なる)に連結されている。
Claims (8)
- 第1の方向に移動してブレーキを解放し、第1の方向と反対の第2の方向に移動してブレーキを復帰させる作動手段と、
前記作動手段を第2の方向に移動するように当該作動手段に一端側が連結された復帰ワイヤと、
シャッターカーテン下端に設けられ、上座板と、上座板に対して相対的に上動可能な下座板とからなる座板と、
シャッターカーテンの自重降下中に前記下座板が相対的に上動してロック状態となって前記復帰ワイヤの引き出しを規制することで、前記復帰ワイヤが引かれる、ロック装置と、を備え、
ブレーキ解放により自重降下するシャッターカーテンの下端の下座板が障害物に当接すると、前記下座板が相対的に上動することでロック状態となったロック装置によって前記復帰ワイヤの引き出しが規制され、引き出しが規制された前記復帰ワイヤが前記作動手段を第2の方向に移動させてブレーキを復帰して当該シャッターカーテンの降下を停止させる、機械式避難時停止装置付きシャッターにおいて、
前記上座板と前記下座板との間に緩降装置を設け、前記緩降装置は、障害物当接時に上座板に対して相対的に上動した下座板が、障害物除去後に上座板に対して下降する速度を緩めるように構成されており、
前記ロック装置は、障害物除去後に、上座板に対して相対的に上動した下座板が所定量下降した時にロック状態から非ロック状態となるように構成されており、
障害物除去後には、ロック状態にあるロック装置によって前記復帰ワイヤの引き出しが規制された状態で、前記緩降装置によって前記下座板が緩められた速度で下降し、前記下座板が前記所定量下降した時に、前記ロック装置が非ロック状態となって復帰ワイヤの引き出しが可能となり、前記作動手段が第1の方向に移動してブレーキが解放されることを特徴とする、機械式避難時停止装置付きシャッター。
- 上座板と下座板との間には、下座板が上座板に対して相対的に上動すると第1の姿勢から第1の方向に回動して第2姿勢をとり、下座板が上座板に対して相対的に下降すると第2姿勢から第2の方向に回動して第1姿勢をとる、検知レバーが、回動可能に設けられ、
前記ロック装置は、前記上座板に設けられ、前記検知レバーが第1の姿勢から第2の姿勢となることに連動してロック状態となり、前記検知レバーが第2の姿勢から第1の姿勢となることに連動して非ロック状態となり、シャッターカーテン自重降下中にロック状態となることで、前記復帰ワイヤが引かれるようになっており、
障害物除去後には、下座板が上座板に対して前記緩降装置により緩められた速度で下降し、下座板が所定量下降した時に、前記検知レバーが第2の姿勢から第1の姿勢となって前記ロック装置が非ロック状態となって、復帰ワイヤの引き出しが可能となり、前記作動手段が第1の方向に移動してブレーキが解放される、
請求項1に記載のシャッター。 - 前記緩降装置は、ロータリーダンパを備えている、請求項1、2いずれか1項に記載のシャッター。
- 前記緩降装置は、上座板と下座板のいずれか一方に設けたロータリーダンパ及びピニオンギアと、他方に設けた高さ方向に延びるラックギアからなり、前記ロータリーダンパは、下座板を上座板に対して緩められた速度で下降させる、
請求項3に記載のシャッター。 - 前記ロック装置は、
前記復帰ワイヤを他端側から巻き取る回転体と、前記回転体からの復帰ワイヤの引き出しを規制する回動ロック部材と、を備えており、
前記復帰ワイヤは、巻き取れられる方向に付勢されていると共に、シャッターカーテンの自重降下に伴って前記回転体が回転することで当該復帰ワイヤが前記回転体からシャッターカーテン面部に沿って引き出し可能となっており、
前記回動ロック部材は、非ロック姿勢をとるように第2の方向に付勢されており、前記検知レバーの第1の方向の回動に連動して第1の方向に回動して前記回転体の回転を規制するロック姿勢となるように前記検知レバーと連結部材で連結されている、
請求項1〜4いずれか1項に記載のシャッター。 - 前記ロック装置は、前記回転体として、被係止部を備えたロックドラムと、復帰ワイヤを巻き取る方向に付勢する手段を備えた巻取ドラムと、を備えており、
前記復帰ワイヤは、ロックドラムに巻回してから前記巻取ドラムに巻き取られ、
前記回動ロック部材は係止爪を備え、ロック姿勢では、前記係止爪が前記ロックドラムの被係止部に係止する、
請求項5に記載のシャッター。 - 上座板と下座板との間には、複数の検知レバーと、複数の緩降装置が、座板の長さ方向にそれぞれ間隔を存して配置されており、前記複数の検知レバーは前記連結部材によって互いに連結されている、請求項5、6いずれか1項に記載のシャッター。
- 上座板に対する下座板の相対的な可動距離は、
自重降下するシャッターカーテン下端の下座板が障害物に当たった時に、前記ロック装置がロック状態となって、復帰ワイヤの引き出しを規制するまでの第1移動量と、
復帰ワイヤの引き出しが規制された状態で上座板が下座板に対して相対的に下動することで前記引き出しが規制された復帰ワイヤを引っ張ってブレーキを復帰させるまでの第2移動量と、
ブレーキ復帰によってシャッターカーテンの下降が停止した後で上座板に対する下座板の上動を許容する第3移動量と、
の合計からなる、
請求項1〜7いずれか1項に記載のシャッター。
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