JP5995914B2 - 鞍乗り型車両の遮熱構造 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、遮熱性を向上させることが可能な鞍乗り型車両の遮熱構造を提供することにある。
この構成によれば、左右のメインフレーム間のスペースを利用して第一の遮熱部材と第二の遮熱部材との間に断熱空間を形成するとともに、両遮熱部材を左右のメインフレームに跨るようにしたので、簡易な構造でコストダウンを図るとともに遮熱性をより高めることができる。
また、上記構成において、前記第一の遮熱部材(101)は、前記左右の位置決め部(101f)の間に、補機部材(104)を保持するための保持爪(101a)が設けられ、この保持爪(101a)が、前記第二の遮熱部材(102)を貫通して位置決めするようにしても良い。
また、上記構成において、前記エンジン(14)は、前記メインフレーム(72)と、このメインフレーム(72)の下方を後下がりの延びるダウンフレーム(76)との間に位置するようにシリンダ軸線(31a)が前記燃料タンク(21)に指向するように起立した気筒部(31)を備え、この気筒部(31)の上部及び左右側部が、前記燃料タンク(21)に臨むようにしても良い。
また、第二の遮熱部材は、平板状のゴム製で、第一の遮熱部材に設けられた左右の位置決め部により位置決めされ、左右のメインフレームの左右側方で下方に折り曲げられるので、形状の簡素化によるコストダウンを図りながら、位置決め部を設けることにより組立性を向上させることができる。
また、第一の遮熱部材は、左右の位置決め部の間に、補機部材を保持するための保持爪が設けられ、この保持爪が、第二の遮熱部材を貫通して位置決めするので、保持爪が補機部材の保持部と第2の遮熱部材の位置決め部を兼用することで、構造を簡素にしつつ組立性を向上させることができる。
また、エンジンは、メインフレームと、メインフレームの下方を後下がりの延びるダウンフレームとの間に位置するようにシリンダ軸線が燃料タンクに指向するように起立した気筒部を備え、気筒部の上部及び左右側部が、燃料タンクに臨むので、遮熱性を高めつつ車両の大型化を防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態の遮熱構造を備える自動二輪車10を示す左側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11の前端部にフロントフォーク12が操舵可能に支持され、車体フレーム11の前部下部にエンジン14が支持され、車体フレーム11の中央部下部にピボット軸16を介してスイングアーム17が上下揺動可能に支持された鞍乗り型車両である。車体フレーム11の上部には、燃料タンク21と、燃料タンク21の後方に配置されたシート22とが支持されている。
エンジン14の後部のクランクケース28には一体的に変速機36が設けられている。なお、符号35はクランクケース28とシリンダヘッド32との間に設けられたシリンダブロック、39はシリンダヘッド32の上部開口を塞ぐヘッドカバーである。
車体フレーム11は、前端部を構成するヘッドパイプ71と、ヘッドパイプ71から後方斜め下方に延びる左右一対のメインフレーム72,72(手前側のメインフレーム72のみ図示)と、メインフレーム72,72の後上部屈曲部72a,72a(手前側の後上部屈曲部72aのみ図示)から後方斜め上方に延びる左右一対のシートレール73,73(手前側のシートレール73のみ図示)と、メインフレーム72,72の後部下部を構成するセンタフレーム部72B,72B(手前側のセンタフレーム部72Bのみ図示)から後方斜め上方に延びて後端部がシートレール73,73に接続される左右一対のサブフレーム75,75(手前側のサブフレーム75のみ図示)と、ヘッドパイプ71からメインフレーム72,72の下方を下方斜め後方に延びる左右一対のダウンフレーム76,76(手前側のダウンフレーム76のみ図示)とを備える。なお、符号77,78は、メインフレーム72とダウンフレーム76とを連結する補強フレームである。
吸気装置33は、側面視でシートレール73とサブフレーム75との間に配置されたエアクリーナ85と、エアクリーナ85にコネクティングチューブ86を介して接続されたスロットルボディ87と、スロットルボディ87及びシリンダヘッド32の後部のそれぞれを接続する吸気管88とから構成されている。
排気装置34は、シリンダヘッド32の前部に接続された排気管91と、排気管91の後端部に接続されたマフラ92とから構成されている。なお、符号94は、燃料タンク21内に設けられた燃料ポンプ、95は車体フレーム11とスイングアーム17との間に渡されたリヤクッションユニット、96はエンジン14内の潤滑油を冷却するためにダウンフレーム76に取付けられたオイルクーラである。
ヒートガード81は、左右一対のメインフレーム72,72に取付けられた樹脂製の第1ヒートガード101と、第1ヒートガード101の上に被せられるとともに第1ヒートガード101に位置決めされた板状でゴム製の第2ヒートガード102とから構成されている。
第2ヒートガード102は、左右のメインフレーム72,72及び第1ヒートガード101に被せられて載せられた載置部102Aと、載置部102Aの両側縁部からメインフレーム72,72の外周面に沿って下方に折り曲げられて形成された側壁102L,102R(側壁102Rは図4参照)とからなる。
側壁102L,102Rは、燃料タンク21(図2参照)の左右からそれぞれ下方に膨出する膨出部21b,21b(図2参照)の車幅方向内側に配置されている。側壁102L,102Rをこのように配置することで、膨出部21b,21bにエンジン14の気筒部31からの放射又は対流による熱が伝わらないように遮熱することが可能になる。
第1ヒートガード101は、上部に上方に突出する左右一対の板状の保持爪101a,101aが一体に形成されている。保持爪101a,101aは、第2ヒートガード102を貫通し、第2ヒートガード102の上面から上方に突出するので、保持爪101a,101aによって第2ヒートガード102を位置決めすることが可能になる。
ヒートガード81の後方にはスロットルボディ87が配置され、スロットルボディ87の上方に、スロットルボディ87に接続される種々の配管が配置され、配管の一部は、第2ヒートガード102を貫通して、第1ヒートガード101の下方に延びている。
側壁102Lの下側の辺である斜辺102eは、略水平であり、側面視でヘッドカバー39の上端よりも上方に位置している。側壁102Lの後端部は、燃料ポンプ94よりも後方であってメインフレーム72の後上部屈曲部72aまで延びている。
第2ヒートガード102の右側の側壁102Rは、側面視略台形状に形成され、前縁及び後縁を構成する前辺102f及び後辺102gは、略平行で且つメインフレーム72の上部に沿う上辺102hに略直角に形成されている。後辺102gは、前後方向で燃料ポンプ94と同位置に有る。側壁102Rの下縁を構成する底辺102jは、略水平で、ヘッドカバー39よりも上方に配置され、パイプ類を通すためのV字状の切欠き102kが形成されている。
図5に示すように、左右一対のメインフレーム72,72に跨るように第1ヒートガード101が配置されている。第1ヒートガード101は、左右のメインフレーム72,72間に位置する本体部101bと、メインフレーム72,72の表面に沿うように本体部101bの両側に一体に形成されてメインフレーム72,72に載置・係合される係止部101cとを備える。係止部101cは、左右一対の左係止部101L、右係止部101Rからなる。
図中の符号117は燃料タンク21(図2参照)に接続される配管、118は左側のメインフレーム72の下方を前後方向に延びるメインハーネス、121はメインハーネス118から分岐してバンクアングルセンサ115に接続されるセンサ用ハーネス、122はイグニッションコイル、123は一端がイグニッションコイル122に接続されるとともに他端が点火プラグに接続されるハイテンションコード、124は第2ヒートガード102(図3参照)の側壁102L(図3参照)を係止するために車体フレーム11に設けられた係止部である。
第1ヒートガード101の本体部101bは、左係止部101L、右係止部101R(一方の左係止部101Lのみ図示)間に設けられた中央部101gと、中央部101gから前方に延びる前部101hと、中央部101gから後方に延びる後部101jとを一体に備える。
中央部101gは、その上部が前上がりに形成され、底壁101kが略水平に形成された容器状の部分である。底壁101kからは、燃料ホースを固定するホース固定部101mと、スロットルケーブル及び燃料配管のそれぞれを左右に分ける仕切り部材101nがそれぞれ下方に突出している。
前部101hは、箱形の容器状に形成された部分であり、上部及び底部が略水平に形成されている。後部101jは、その底壁101pが、中央部101gの底壁101kよりも低く配置された容器状の部分であり、左側には側壁が無く、左方に開放されている。
第1ヒートガード101の中央部101gは、左係止部101L、右係止部101Rにそれぞれ隣接する左段部101q及び右段部101rが設けられている。左段部101qには、保持爪101aと、ボルト113(図5参照)を通すボルト挿通穴101sとを備える。右段部101rには、ボルト113を通すボルト挿通穴101sと、保持爪101aと、配管117を係止する係止片101tとを一体に備える。
左段部101qの内縁からは、底壁101kに左側壁101wが延び、右段部101rの内縁からは、底壁101kに右側壁101xが延びている。
前部101hの凹部101eの内側にはバンクアングルセンサ115が配置される。なお、符号103a,103b,103c,103d,103eは、それぞれ凹部101eの前壁、後壁、左右の側壁、底壁である。
後部101jは、右側の側壁103fと、側壁103fに繋がる後壁103gとを備える。後壁103gには、配管117を係止する係止片101vが一体に設けられている。
図6に戻って、バンクアングルセンサ115は、ヘッドパイプ71(図2参照)近傍で、ヘッドパイプ71及び左右のメインフレーム72,72に囲まれる空間に配置されているので、バンクアングルセンサ115における保護性と、車幅方向中央に配置されたことによる傾斜に対する検出性とを高めることができる。
第1ヒートガード101の右段部101rは、前上がりに傾斜し、保持爪101aは、右段部101rに対して略垂直に上方斜め後方に延びている。図8に示した左段部101qの保持爪101aも同様に略垂直に上方斜め後方に延びている。
図9において、中央部101g、前部101h及び後部101jは、それぞれ容器状に形成されているので、第1ヒートガード101上に第2ヒートガード102を被せた場合には、中央部101g、前部101h及び後部101jの内部は、それぞれ外部とほぼ隔離された状態となる。
このように、空間131,132,133に連通する左開口103sを設けることで、空間131,132,133内で温められた空気を外部空間に逃がす、又は外部空間の温度の低い空気を空間131,132,133内に取り込むことが可能になり、燃料タンク21(図2参照)側への熱の伝達をより一層抑制することができる。
上記した左側壁101w(図8参照)、右側壁101x、底壁101k及び隔壁103hは、凹部101yを形成している。
例えば、自動二輪車10(図2参照)の停止中には、第1ヒートガード101の底壁101kの下面付近の温度は、約90℃まで上昇する。底壁101kの上方に位置する第2ヒートガード102の下面付近の温度は、約70℃まで低下し、更に第2ヒートガード102の上方の温度は60〜65℃となる。このように、第1ヒートガード101自体及び第2ヒートガード102自体が遮熱作用を有し、更に、空間134による断熱作用を有するため、これらの作用が加わって最大で約30℃降下させることができる。
第1ヒートガード101の左係止部101Lは、左段部101qよりも上方に形成された上側係止部103rと、左段部101qよりも下方に延ばされた下側係止部103kからなる。左係止部101Lの内面103mは、メインフレーム72の外周面に沿った断面円弧状に形成されている。側方突出部101fは、左係止部101Lの上側の端面103nから外側方に略水平に突出し、途中から側方斜め下方に屈曲している。
側方突出部101fは、メインフレーム72から浮いた状態となるように形成されているので、側方突出部101fに第2ヒートガード102を取付け易くすることができる。また、側方突出部101fの先端部を下方に屈曲させることで、側方突出部101fの先端部を第2ヒートガード102の表面に沿わせることができ、側方突出部101fの先端部と他の部品との干渉を避けることができる。
上側係止部103rには、開口103pが開けられている。また、上側係止部103rの車幅方向内側には、補強用のリブ103qが一体に形成されている。
上記したように、左係止部101L及び右係止部101Rにそれぞれリブ103qを設けることで、左係止部101L及び右係止部101Rを補強することができ、左係止部101L及び右係止部101R、ひいては第1ヒートガード101を薄肉にすることができ、軽量化を図ることができる。
第2ヒートガード102は、左係止部101L及び右係止部101Rの爪状の側方突出部101fに保持され、第2ヒートガード102の左係止部101L、右係止部101R間の部分は、弛み状態にある。更に、その左係止部101L、右係止部101R間の部分が、図3に示したように、ECU104で上方から押えられて、第2ヒートガード102の上方への浮き上がりを防止している。従って、第1ヒートガード101及び第2ヒートガード102によりECU104がエンジン14(図2参照)からの輻射熱に対して遮熱されると共に、燃料タンク21(図2参照)との隙間が確保され、燃料タンク21への熱の伝わりが阻止される。
第2ヒートガード102は、車両の前後方向に延びる中心線140の両側に、第1ヒートガード101(図8参照)の側方突出部101f(図8参照)が貫通する複数のスリット102mがそれぞれ前後方向に延びるように形成されている。これらのスリット102mで囲まれる部分には、中心線140を跨ぐようにECU104(図3参照)のワイヤハーネス107(図3参照)を通すためのスリット102aが車幅方向に延びるように形成されている。また、スリット102mで囲まれる部分でスリット102aの前方には、保持爪101a,101a(図3参照)が貫通するスリット102t,102tが、中心線140を挟んで左右に且つ前後方向に延びるように形成されている。
第2ヒートガード102の側壁102Lには、左側のメインフレーム72(図3参照)に巻き付けられる左巻き付け部102qと、左巻き付け部102qの先端部に設けられた左係止部102xが挿入されて係止されるスリット102vと、車体フレーム11(図2参照)側に設けられた係止部が挿入される左スリット102rとが形成され、スリット102vに、メインフレーム71に巻き付けられた左巻き付け部102qが挿入され、左スリット102rに車体フレーム11側の係止部124(図5参照)が挿入されることで側壁102Lの振れが抑制される。
第2ヒートガード102は、ゴム製の板から形成されるため、その輪郭形状や各スリットを、プレス機等による打ち抜き加工により容易に形成することができ、コストを削減することができる。
エンジン14の気筒部31と燃料タンク21との間にヒートガード81が配置されている。燃料タンク21は、外部に露出するアウターパネル142と、アウターパネル142の内側に設けられたインナーパネル143とを合わせて容器状としたものである。
アウターパネル142は、メインフレーム27,27よりも下方まで延びる左右の側壁142a,142aを備える。インナーパネル143は、左右のメインフレーム27,27の上方に配置された上壁143aと、上壁143aの両側縁からメインフレーム27,27よりも下方まで延びる左右の側壁143b,143bとからなる。
アウターパネル142の側壁142a,142aの下部と、インナーパネル143の側壁143b,143bとは、左右の膨出部21b,21bを構成している。
このように、第1ヒートガード101と第2ヒートガード102との間に配置された部品(補機部品、電装品(バンクアングルセンサ115(図5参照))等)や、第2ヒートガード102の上方及び両側方に配置された前記部品への熱の伝達を抑制することができる。例えば、燃料用の配管117(図3参照)を第2ヒートガード102の上方に配置することで、配管117の温度上昇を抑えることができ、配管117中の燃料に気泡が生じるのを防ぐことができる。これにより、配管117内の燃料の流れをスムーズにすることができ、エンジン14へ燃料を良好に供給することができる。
また、第2ヒートガード102は、平板状のゴム製で、第1ヒートガード101に設けられた左右の位置決め部としての複数の側方突出部101fにより位置決めされ、左右のメインフレーム72,72の左右側方で下方に折り曲げられるので、形状の簡素化によるコストダウンを図りながら、側方突出部101fを設けることにより組立性を向上させることができる。
また、補機部材は、車両に搭載された電装品を制御するECU104であるので、断熱空間により断熱効果を高めることで、熱の影響を受けやすいECU104のための特別な冷却装置や冷却構造を設ける必要がなく、また、ECU104を燃料タンク21の下方に配置して保護効果を高めることができる。
例えば、上記実施形態において、図9に示した空間131,132,133を、仕切壁により上下に区画することで上下2層の断熱空間を形成しても良い。この構成により、更に断熱効果を向上させることができる。
本発明は、自動二輪車10に適用する場合に限らず、自動二輪車10以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
14 エンジン
21 燃料タンク
31 シリンダ部
31a シリンダ軸線
72 メインフレーム
76 ダウンフレーム
101 第1ヒートガード(第一の遮熱部材)
101a 保持爪
101f 側方突出部(位置決め部)
101y 凹部
102 第2ヒートガード(第二の遮熱部材)
102L,102R 側壁(遮熱壁)
104 ECU(補機部材)
Claims (5)
- 左右一対のメインフレーム(72)上に燃料タンク(21)が配置され、前記メインフレーム(72)の下方にエンジン(14)が配置され、前記燃料タンク(21)と前記エンジン(14)との間で遮熱された鞍乗り型車両の遮熱構造において、
前記左右一対のメインフレーム(72)に跨るように、左右のメインフレーム(72)間の隙間を覆う第一の遮熱部材(101)が設けられ、
この第一の遮熱部材(101)は、前記左右のメインフレーム(72)間にて下方に凹んだ凹部(101y)に形成され、この凹部(101y)を上方から覆うとともに前記左右のメインフレーム(72)に跨る第二の遮熱部材(102)が設けられ、
前記第二の遮熱部材(102)は、前記左右のメインフレーム(72)の外側方を下方へ延びる遮熱壁(102L,102R)を備えることを特徴とする鞍乗り型車両の遮熱構造。 - 前記第二の遮熱部材(102)は、平板状のゴム製で、前記第一の遮熱部材(101)に設けられた左右の位置決め部(101f)により位置決めされ、前記左右のメインフレーム(72)の左右側方で下方に折り曲げられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の遮熱構造。
- 前記第一の遮熱部材(101)は、前記左右の位置決め部(101f)の間に、補機部材(104)を保持するための保持爪(101a)が設けられ、この保持爪(101a)が、前記第二の遮熱部材(102)を貫通して位置決めすることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両の遮熱構造。
- 前記補機部材(104)は、車両に搭載された電装品を制御する電子制御ユニットであることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両の遮熱構造。
- 前記エンジン(14)は、前記メインフレーム(72)と、このメインフレーム(72)の下方を後下がりの延びるダウンフレーム(76)との間に位置するようにシリンダ軸線(31a)が前記燃料タンク(21)に指向するように起立した気筒部(31)を備え、この気筒部(31)の上部及び左右側部が、前記燃料タンク(21)に臨むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の遮熱構造。
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