JP5994683B2 - 画像処理装置と発光素子ユニットの濃度ズレ量の取得方法 - Google Patents

画像処理装置と発光素子ユニットの濃度ズレ量の取得方法 Download PDF

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Description

本発明は,シートに形成された画像を読み取って処理する画像処理装置と,その画像処理装置による発光素子群の濃度ズレ量の取得方法に関する。さらに詳細には,複数の発光素子が直線状に配列された発光素子アレイを有し,画像の形成も可能な画像処理装置と発光素子群の濃度ズレ量の取得方法に関するものである。
従来から,電子写真方式の画像形成装置に装備される露光装置として,複数の発光素子が直線状に配列された発光素子アレイ等の発光素子群を利用する技術が知られている。発光素子群の位置ズレ量等の補正値を取得し,その補正値を利用して発光素子の点灯タイミングや発光量の調整を行わせる画像処理を行う技術も知られている。
前述した発光素子群の補正値を取得する技術としては,例えば特許文献1に開示されている位置検出装置がある。この位置検出装置では,複数の発光素子アレイを組み合わせた製品構造体を検査対象とし,各発光素子アレイの相対位置関係を検出し,発光素子アレイの繋ぎ目のギャップを測定している。
特開2005−88371号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,発光素子群を画像形成装置本体に取り付ける前に,特許文献1に開示されているような外部装置を利用して補正値を測定すると,取り付けによって発生した濃度ズレを補正値に反映できない。例えば,発光素子群と画像形成装置とを電気的に接続するケーブルやコネクタが有する電気抵抗のばらつきに起因して,濃度ズレが発生する。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,取り付けに伴って発生した濃度ズレが反映された補正値を取得できる画像処理装置と発光素子群の濃度ズレ量の取得方法を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像処理装置は,画像を担持する担持体と,複数の発光素子が直線状に配列される複数の発光素子群とを有し,前記発光素子を用いて前記担持体上に画像を形成し,当該画像をシートに転写する画像形成部と,シートの画像を読み取る読取部と,制御部とを備え,前記制御部は,前記複数の発光素子群を用いてシートに書き込まれた濃度ズレ検出用のパターン画像を,前記読取部に読み取らせるパターン読取処理と,前記パターン読取処理による読取結果に基づいて,前記画像形成部の前記複数の発光素子群の濃度ズレ量を発光素子群単位で算出する算出処理とを実行することを特徴としている。
本明細書に開示される画像処理装置は,シートに画像を書き込む画像形成部と,シートに書き込まれた画像を読み取る読取部とを備える。画像形成部は,担持体と複数の発光素子群とを有している。そして,画像処理装置の制御部は,画像形成部の複数の発光素子群を用いてシートに書き込まれたパターンを読取部に読み取らせ,その読み取り結果に基づいて発光素子群単位の濃度ズレ量を算出する。なお,算出した濃度ズレ量は,画質補正の補正値に利用してもよいし,装置の良否判定に利用してもよい。また,濃度ズレ検出用のパターン画像は,1枚のシートに形成されても,複数枚のシートにわたって形成されてもよい。
すなわち,本明細書に開示される画像処理装置では,濃度ズレ検出用のパターン画像は,取り付け済みの複数の発光素子群を使用してシートに書き込まれる。そのため,そのパターン画像には各発光素子群と取り付けに伴って発生する電気抵抗差等も反映される。そして,そのパターン画像の読取結果に基づいて各発光素子群の濃度ズレ量を算出することから,それら濃度ズレ量も,取り付けによって発生した濃度ズレが反映された値となる。つまり,本明細書に開示される画像処理装置によれば,取り付けに伴って発生した濃度ズレが反映された補正値を取得できる。
また,前記制御部は,前記パターン読取処理にて読み取った画像データを,1つの前記発光素子群と1つのブロックとを対応付けて分割する分割処理を実行し,前記算出処理では,前記ブロックごとの画像の濃度に基づいて,前記濃度ズレ量を算出するとよい。画像データを分割したブロック単位で算出処理を行えば,制御部の負荷が大きくなることが抑制される。
また,前記算出処理では,前記ブロック内の濃度の平均を算出するとよい。平均を算出することにより,担持体の回転のバラツキ等による影響を受けにくいことが期待できる。
また,前記算出処理では,前記パターン読取処理にて読み取った画像データと,前記画像データの全領域の濃度の平均との差分に基づいて,前記濃度ズレ量を算出するとよい。画像データの濃度と,パターン画像全体の濃度の平均値との差分をとるので,算出された発光素子群の濃度ズレ量の信頼性が高くなる。
また,前記画像形成部は,シートを搬送する搬送部を備え,前記制御部は,前記パターン画像を,前記画像形成部にてシートに書き込ませるパターン書込処理を実行するとよい。パターン書込処理によれば,画像処理装置に取り付けられている発光素子群を使用してパターン画像が書き込まれる。従って,シートに書き込まれたパターン画像には,発光素子群単位の濃度ズレ量が反映される。なお,パターン画像の形成では,複数の発光素子群の全てを用いればよい。ただし,各発光素子群については複数の発光素子の全てを点灯させる必要はなく,所定の発光素子を点灯させるのみであってもよい。
また,前記パターン書込処理では,前記パターン画像を,前記画像形成部のシート搬送方向に少なくとも前記担持体の周長以上に書き込ませるとよい。この構成によれば,発光素子群の濃度ズレ量の算出に対して,担持体一周内での,担持体の回転の周期的なバラツキの影響を低減させることができる。従って,算出された発光素子群の濃度ズレ量の信頼性が高くなる。
また,前記パターン書込処理では,同じ発光素子を用いて形成され,前記パターン画像を挟んでシート搬送方向の上流側と下流側とに位置する位置認識用のマーク画像を,前記画像形成部にて前記パターン画像が書き込まれるシートに書き込ませるとよい。同じ発光素子を用いて,シート搬送方向の上流側と下流側とに2つのマーク画像を形成することで,その2つのマークを結ぶ仮想直線をシート搬送方向と見做すことができ,読み取られたパターン画像の向きを認識できる。
また,前記パターン書込処理では,前記パターン画像として,第1パターンと前記第1パターンよりも濃度が濃い第2パターンとの少なくとも一方を,前記画像形成部にてシートに書き込ませるとよい。例えば,色の種類によって濃淡を認識し易い濃度が異なる。そのため,濃度が異なる複数のパターン画像を用いることで検知誤差が抑制され,より正確な濃度ズレ量を算出することが期待できる。なお,第1パターンと第2パターンとは,同じシートに書き込まれてもよいし,別々のシートに書き込まれてもよい。
また,前記パターン書込処理では,高画質が要求される場合には,前記第1パターンと前記第2パターンとの両方を前記画像形成部に書き込ませ,高画質が要求されない場合には,前記第1パターンと前記第2パターンとのいずれか一方を前記画像形成部に書き込ませるとよい。複数のパターン画像を形成すると,トナーの消費量が多くなる。そのため,高画質が要求されない場合には,一方のパターンのみを形成してトナーの消費量を抑える方が好ましい。
また,前記パターン書込処理では,画像を形成するトナーとしてイエローを用いる前記発光素子群については,前記第2パターンを前記画像形成部に書き込ませるとよい。イエローは濃度が低いと濃度差を認識し難い。そのため,濃度が高い第2パターンを用いる方が好ましい。
また,明細書に開示される画像処理装置は,前記算出処理によって算出された濃度ズレ量に基づいて前記発光素子の光量を調整する場合,前記パターン書込処理では,少なくとも前記第1パターンを,前記画像形成部に書き込ませるとよい。濃度が高いパターン画像は,隣り合うパターン画像同士が重なったとしても濃度変化が少なく,濃度ズレを認識し難い。そのため,画質調整を行う場合には,少なくとも濃度が低い第1パターンを形成し,パターン画像が重なっている場所と重なっていない場所との濃度のコントラストを明確にさせる方が好ましい。
また,前記パターン書込処理では,前記パターン画像として,シート搬送方向に平行な直線パターンを,前記画像形成部にてシートに書き込ませるとよい。シート搬送方向に平行な直線パターンによれば,発光素子群単位の発光素子の配列方向の位置ズレに伴う,筋状の濃度ズレを認識し易い。
また,前記パターン書込処理では,前記パターン画像として,前記発光素子群のうち両端に位置する発光素子を含まない所定の発光素子を用いて形成したシート搬送方向に平行な直線パターンを,前記画像形成部にてシートに書き込ませるとよい。発光素子群の両端に位置する発光素子を用いないことで,発光素子群同士の間に印刷されない部分ができる。そのため,発光素子群間における,発光素子の配列方向の位置ズレがあれば,その印刷されない部分の幅として顕著に表れやすい。これにより,発光素子群間における,発光素子の配列方向の位置ズレを認識しやすくなる。
また,前記パターン書込処理では,前記パターン画像として,前記発光素子群のうち両端に位置する発光素子を含む所定の発光素子を用いて形成したシート搬送方向に平行な直線パターンを,前記画像形成部にてシートに書き込ませるとよい。発光素子群の両端に位置する発光素子を用いることで,発光素子群の境目では両側の発光素子からの発光を受ける。そのため,発光素子群間における,発光素子の配列方向の位置ズレがあれば,その境目部分の濃度の差として顕著に表れやすい。これにより,発光素子群間における,発光素子の配列方向の位置ズレを認識しやすくなる。
また,前記パターン書込処理では,前記パターン画像として,前記発光素子の配列方向に平行な直線パターンを,前記画像形成部にてシートに書き込ませるとよい。発光素子の配列方向に平行な直線パターンによれば,発光素子の配列方向の発光素子群単位の位置ズレの影響を受けにくい。従って,位置ズレによる濃度の差の割合に比べて、光量の差による濃度差の影響の割合が大きいデータを取得することが可能となる。
また,前記パターン書込処理では,前記パターン画像として,隣の発光素子を用いて形成した画像が発光素子の配列方向及びシート搬送方向において隣り合わないようなパターンをシートに書き込ませるとよい。このようなパターンでは,発光素子の配列方向及びシート搬送方向において隣り合う画像がないので、発光素子を用いて形成される画像の各々が孤立しやすくなる。
また,前記制御部は,前記パターン読取部にて読み取り対象となったシートが前記読取部の副走査方向に対して閾値以上傾いているか否かを判断する判断処理と,前記判断処理にて前記閾値以上傾いていないと判断した場合に,前記算出処理にて算出された前記濃度ズレ量を無効とする無効処理とを実行するとよい。読取時のシートの傾斜が小さい場合,画像形成部側の1つの発光素子が形成したパターン画像に対して,読取部側では少ない読取素子で読み取ることになる。そのため,読取素子の検知精度の影響を受け易い。従って,シートの傾斜が小さい場合には,算出した濃度ズレ量の信頼性が低くなるため,無効とした方が好ましい。
また,前記制御部は,前記算出処理によって算出された濃度ズレ量に基づいて,前記発光素子の光量を調整する調整処理を実行するとよい。このようにすれば,算出された濃度ズレ量を利用して,画質の向上が期待できる。
また,本明細書には,複数の発光素子が直線状に配列され,画像処理装置に装着された発光素子群の,濃度ズレ量の取得方法において,前記発光素子群の濃度ズレ検出用のパターン画像が書き込まれたシートを,読取装置に読み取らせるパターン読取ステップと,前記パターン読取ステップでの読取結果に基づいて,前記発光素子群の濃度ズレ量を算出するズレ算出ステップとを含む発光素子群の濃度ズレ量の取得方法も開示されている。
本発明によれば,取り付けに伴って発生した濃度ズレが反映された補正値を取得できる画像処理装置と発光素子群の濃度ズレ量の取得方法が実現される。
実施の形態にかかるMFPの概略構成を示す断面図である。 露光部の概略構成を示す説明図である。 LEDユニットの概略構成を示す説明図である。 MFPの電気的構成を示すブロック図である。 濃度ズレ検出用のパターンの例を示す説明図である。 ハーフトーン画像の例を示す説明図である。 ハーフトーン画像の例を示す説明図である。 ハーフトーン画像の例を示す説明図である。 ハーフトーン画像の例を示す説明図である。 濃度ズレ量取得処理の手順を示すフローチャートである。 パターン読取処理の手順を示すフローチャートである。 算出処理の手順を示すフローチャートである。 第2の形態パターン読取処理の手順を示すフローチャートである。
以下,本発明にかかる装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,画像読取機能および画像形成機能を備えた複合機(MFP:Multi Function Peripheral)に本発明を適用したものである。
[MFPの構成]
本形態のMFP100は,図1に示すように,シートに画像を印刷する画像形成部10と,原稿の画像を読み取る画像読取部20と,動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う操作パネル40とを備えている。画像形成部10は画像形成部の一例であり,画像読取部20は読取部の一例である。
画像形成部10は,電子写真方式によりシートにトナー像を形成するプロセス部5と,シートを搬送する搬送ベルト7と,シート上の未定着のトナー像をシートに定着させる定着部8と給紙トレイ12と排紙トレイ13とを有している。プロセス部5は,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の色ごとにそれぞれ,感光体51,帯電部52,露光部53,現像部54,転写部55を有している。さらに,機内には,給紙トレイ12から搬入されたシートが,プロセス部5と定着部8とを経由して,排紙トレイ13に排出される搬送路11が形成されている。感光体51は,担持体の一例である。搬送ベルト7及び搬送路11は,搬送部の一例である。搬送部によってシートが搬送される方向がシート搬送方向である。
画像形成時には,感光体51は,帯電部52によって帯電され,露光部53によって露光される。これにより,感光体51の表面上に印刷データに基づいた静電潜像が形成される。さらに,現像部54によって供給されるトナーで静電潜像が現像されることにより,感光体51上にトナー像が形成される。一方,画像が形成されるシートは,搬送路11に沿って,プロセス部5に搬送される。その際,転写部55によって,トナー像が感光体51からシートに転写される。その後,シートに載ったトナー像は,定着部8によってシートに定着される。なお,図1には,搬送ベルト7上のトナーを検出するためのセンサ57も表れている。
画像読取部20は,光学的に画像を読み取るためのイメージセンサ22と,コンタクトガラス23と,ADF(自動原稿搬送装置)24とを有している。イメージセンサ22は,光学素子が紙面に直交する方向に並んで配置されている。画像読取部20は,画像が形成されている原稿シートとイメージセンサ22とを相対的に移動させ,画像を1ラインずつ読み取る。移動方式は,原稿シートを固定してイメージセンサ22を移動させる方式でもよいし,イメージセンサ22を固定して原稿シートをADF24によって移動させる方式でもよい。イメージセンサ22の光学素子の配列方向が画像読取部20の主走査方向である。主走査方向に直交する方向であり,シートとイメージセンサ22との相対的な移動方向が副走査方向である。
画像読取部20は,原稿の各位置における光の反射に基づいて画像データを取得する。例えば,各光学素子が受光した光量により,その位置における画像データを取得することができる。そして,画像読取部20の読み取り結果に基づいて,MFP100は,画像のシート面内での位置座標を取得することができる。なお,画像読取部20は,カラー読み取りが可能であってもよいし,モノクロ読み取りのみでもよい。
なお,MFP100は,機内の各部に電力を供給する電源部16を有している。そして,各露光部53は,配線17を介して電源部16に接続されている。この配線17は,露光部53ごとに長さが異なるため,配線17の抵抗値も露光部53ごとに異なる。さらに,後述するように,MFP100の露光部53は,複数のLEDユニット61(図2参照)を有している。そして,LEDユニット61の配置等によって,電源部16とLEDユニット61とを接続する配線17の長さは,すべて同じというわけではない。そのため,各LEDユニット61と電源部16との間の抵抗値は,LEDユニット61ごとに異
なる値となる可能性がある。
[露光部の構成]
続いて,画像形成部10の露光部53について説明する。露光部53は,複数の発光素子が直線状に配列された発光ユニット60を有している。MFP100の発光ユニット60は,例えば,図2に示すように,複数のLEDユニット61を一体化した棒状の部材である。各LEDユニット61には,図3に示すように,複数のLED素子62と駆動回路63とが一体的に搭載されている。LEDユニット61の複数のLED素子62は,一列の直線上に配置されている。また,駆動回路63には,信号の入力を受ける端子64が接続されている。駆動回路63によって,LED素子62は,一端側から他端側へ順に点灯可能となるように駆動される。
発光ユニット60の各LEDユニット61は,例えば,図2に示したように,発光ユニット60の長手方向に平行な2列に沿って,互い違いに配置されていてもよい。この場合,複数のLED素子62も実際には2列の直線に沿って配列されているが,このようなものも直線状の配置の一例である。LED素子62は発光素子の一例であり,LEDユニット61は発光素子群の一例である。
なお,発光ユニット60の各LEDユニット61は,前述の2列のうち一方の列と他方の列とで走査方向が逆向きとなるように駆動されるとよい。隣接するLEDユニット61の走査方向を逆向きとすることにより,LEDユニット61間で位置ズレがなければ,走査の終着点が一致する。つまり,走査の終着点が一致しているか否かを,位置ズレの有無を判断する材料の一つとすることができる。それに対して,走査方向が各LEDユニット61で同じ方向であれば,位置ズレの有無に関わらず,走査の終着点が一致しないので,走査の終着点を位置ズレの判断の材料とすることができない。
MFP100では,発光ユニット60は,その長手方向を感光体51の軸方向と平行にして取り付けられている。端子64から入力される信号に基づいて個々のLED素子62が点灯あるいは消灯することにより,感光体51は,その軸方向の1ドット列ずつ露光される。なお,MFP100の発光ユニット60では,2列に配列されたLEDユニット61間で,長手方向についてのLED素子62の重なりや隙間が生じないように,複数のLEDユニット61が配列されている。
[MFPの電気的構成]
続いて,MFP100の電気的構成について説明する。MFP100は,図4に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,不揮発性記憶部34とを備えている。また,MFP100は,外部装置との通信を行うネットワークIF37を有している。CPU31は,画像形成部10と,画像読取部20と,操作パネル40と,ネットワークIF37とに電気的に接続されている。
ROM32には,プリンタ100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値,後述する濃度ズレ補正用第1パターン71,濃度ズレ補正用第2パターン72等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは印刷データを保持する記憶領域として利用される。不揮発性記憶部34には,各種の設定値や,後述する濃度ズレ量75等が記憶される。CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムに従って,その処理結果をRAM33または不揮発性記憶部34に記憶させながら,MFP100の全体を制御する。CPU31は,制御部の一例である。
[濃度ズレ補正パターン]
続いて,ROM32に記憶される濃度ズレ補正用第1パターン71,濃度ズレ補正用第2パターン72について説明する。以下では,特に区別の必要がない場合には,濃度ズレ補正用第1パターン71と濃度ズレ補正用第2パターン72とをまとめて,パターン71,72と記載する。
パターン71,72はいずれも,例えば,図5に模式的に示すように,パターン画像91とマーク画像93,94とを含む印刷用データである。このうち,パターン画像91は濃度ズレ検出用のパターン画像の一例であり,ベタ画像またはハーフトーン画像である。パターン71,72のパターン画像91は,濃度ズレ補正用第1パターン71と濃度ズレ補正用第2パターン72とで濃度が異なる。具体的には,濃度ズレ補正用第2パターン72のパターン画像91は,濃度ズレ補正用第1パターン71のパターン画像91よりも,濃度が濃い。一方,マーク画像93,94は,位置認識用のマーク画像の一例であり,この部分は濃度ズレ補正用第1パターン71と濃度ズレ補正用第2パターン72とで共通のパターンでもよい。
各パターン71,72において,マーク画像93,パターン画像91,マーク画像94の並び順の方向を,以下ではY方向とする。さらに,各パターン71,72においてY方向に直交する方向をX方向とする。図5では,紙面の縦方向をY方向として示している。なお,後述するように,MFP100では,ROM32に記憶されているパターン71,72に基づいてシートに画像を印刷させる。印刷時には,パターン71,72のX方向を,LEDユニット61におけるLED素子62の配列方向とする。パターン71,72のY方向を,LEDユニット61におけるLED素子62の配列方向に直交する方向とする。すなわち,MFP100は,パターン71,72のY方向へ搬送されるシートに対して,パターン71,72を画像形成部10に印刷させる。
そして,パターン71,72のパターン画像91のX方向の長さWxは,発光ユニット60の露光可能範囲の全体に対応するとよい。この長さのパターン71,72を印刷すると,MFP100の発光ユニット60に含まれる全てのLEDユニット61を使用するので,全てのLEDユニット61について濃度ズレを検出できる。また,パターン画像91のY方向の長さWyは,少なくとも感光体51の周長以上であることが望ましい。このようにすれば,感光体51の全周を使用することになるので,感光体51の回転ばらつき等の周期的な変動による影響を低減できる。
パターン71,72は,図5に一点鎖線で分けて示すように,X方向に露光部53のLEDユニット61のLED素子62全体の長さに対応する複数のブロックに分けることができる。パターン71,72のブロックとしては,例えば,マーク画像93,94の異なる2種類のタイプがあり,その2種類が交互に並んでいる。なお,図5中でブロックの境界として示した一点鎖線は,説明のためのものであり,印刷データには含まれない。
濃度ズレ補正用第2パターン72のパターン画像91は,例えば,ベタ画像である。ベタ画像の印刷時には,全てのLEDユニット61の全てのLED素子62が点灯され,印刷可能な範囲内の全ドットが印刷される。
一方,濃度ズレ補正用第1パターン71のパターン画像91は,ベタ画像から印刷ドットを部分的に間引きした印刷データであるハーフトーン画像である。ハーフトーン画像については,後述する。
なお,高画質な画像を形成するための高精度な補正のためには,複数種のパターン71,72を用いて濃度ズレ量75を算出しておくことが好ましい。少なくとも,ベタ画像のパターン画像91を含む濃度ズレ補正用第2パターン72と,ハーフトーン画像のパターン画像91を含む濃度ズレ補正用第1パターン71とについて,濃度ズレ量75を算出することが好ましい。
また,パターン71,72のマーク画像93,94は,Y方向について,パターン画像91を挟んで両外側に配置される。各ブロックについて,マーク画像93とマーク画像94とは,X方向について同じ位置であり,Y方向について,異なる数,または,異なる大きさである。また,すべてのマーク画像93,94は,X方向について,各ブロックの中心線を中心に対称の図形であるとよい。図5の例では,マーク画像93,94は,複数のドットデータであり,ブロックによってドットの数が異なる。
このパターン71,72を画像形成部10によって図5の向きに印刷すると,各ブロックの全体が1つのLEDユニット61を用いて形成される。そのため,X方向に同じ位置のドットは,それぞれの位置に対応する同じLED素子62を用いて形成される。従って,パターン71,72が印刷されたシートに含まれるマーク画像93,94から,印刷時のLED素子62の並び方向や各LEDユニット61の範囲,及び,印刷時のシートの搬送方向等を知ることができる。なお,マーク画像93,94の個々のドットの大きさは,例えば数ピクセル程度である。画像形成部10で形成可能であって,かつ,画像読取部20で読み取り可能な大きさとすればよい。
[ハーフトーン画像]
濃度ズレ補正用第1パターン71のパターン画像91の例を,図6〜図9に示す。これらの図において,ハッチングで示した領域にはトナーの付着を伴う印刷データがあり,その間の領域にはトナーの付着を伴う印刷データはない。MFP100のROM32には,これらのうちのいずれか1つまたは2つ以上が記憶される。
図6と図7は,それぞれ等間隔のいわゆる縦縞パターンである。これらのパターン画像91は,印刷時のシートの搬送方向に平行な直線パターンである。図6と図7では,パターン画像91の上部に,対応するLEDユニット61のLED素子62の配列と,各LED素子62から発光される光路のイメージとを示している。また,境界65は,隣接するLEDユニット61間の境目を示している。
図6は,各LEDユニット61のうち両端に位置するLED素子62を含まない複数のLED素子62を用いて形成されるパターン画像91である。点灯されるLED素子62は,各LEDユニット61の両端に位置するLED素子62の隣のLED素子62を含み,等間隔に配置されている。
図6の例のパターン画像91では,LEDユニット61の境界65を含む領域は印刷されない。従って,LEDユニット61の配置の間隔に長短があると,印刷されない領域の幅が変わり,境界65の付近の濃度と他の部分の濃度との差となって表れる。従って,このパターンを用いて濃度ズレの補正を行う場合には,境界65の付近の濃度と他の部分の濃度との差に基づいて,LEDユニット61の発光量の補正を行う。LEDユニット61の発光量の補正についての詳細は後述する。あるいは,印刷された直線パターンの位置を把握できる場合には,直線パターン同士の間隔に基づいて補正を行ってもよい。例えば,直線パターン間の距離を測定し,理論値からの差を用いて光量補正を行ってもよい。
図7は,各LEDユニット61のうち両端に位置するLED素子62を含む複数のLED素子62を用いて形成されるパターン画像91である。点灯されるLED素子62は,各LEDユニット61の両端に位置するLED素子62を含み,等間隔に配置されている。この図では,2つの隣接するLED素子62を点灯させて,2ドット幅の直線パターンを印刷する例を示している。
図7の例のパターン画像91では,LEDユニット61の境界65を含む領域に直線パターンが印刷される。従って,LEDユニット61の配置の間隔に長短があると,境界65に位置する直線パターンの線幅が変わり,他の部分との濃度差となって表れる。従って,このパターンによれば,境界65の直線パターンの幅と,境界65ではない箇所の直線パターンの幅との比較から,濃度ズレとして把握できる。あるいは,例えば,境界65に隣接するLED素子62の光量が少ない場合,境界65に白い筋があるように見えることがある。境界65の付近の濃度と他の部分の濃度との差に基づいて,LEDユニット61の発光量の補正を行うこともできる。白い筋が見える場合には,境界65に隣接するLED素子62の光量を増加させることにより,白い筋が目立たないようにすることができる。
図8は,いわゆる横縞パターンである。この図のパターン画像91は,LED素子62の配列方向に平行な直線パターンが含まれている。つまり,X方向に全てのドットが印刷される横ラインが,Y方向に互いに間隔を空けて繰り返されている。このパターンは,印刷時のシートの搬送方向に直交するパターンであるため,LEDユニット61同士の間隔のズレがあっても,濃度の差としては表れにくい。従って,位置ズレの影響を排して,LED素子62単位の光量の差を確認することが容易である。また,このパターンでは,LEDユニット61の全てのLED素子62を点灯させているので,LEDユニット61内の各LED素子62の光量のばらつきをも把握できる。
なお,図8のパターンを用いてLED素子62の発光量の補正を行う場合には,各LED素子62にその両サイドの素子を含めた3ドットまたはそれ以上のドット部分ごとの濃度の平均値を使用するとよい。実際の発光は,LED素子62の1ドット分の範囲だけでなく,周囲にもある程度の広がりがあるからである。また,平均することにより,読み取り側のイメージセンサ22の光学素子のバラつきによる影響も軽減することができる。
図9は,斜線のパターンである。この例のパターン画像91では,1つのLED素子62によって形成される画像が,隣のLED素子62を用いて形成した画像と,LED素子62の配列方向にも,LED素子62の配列方向に直交する方向にも,隣接することはない。つまり,各ドットが孤立しており,いずれのLED素子62も,隣り合うLED素子62と同時に点灯されることはない。
図9のパターンでは,隣接するLED素子62による影響を受けにくいため,LED素子62ごとの光量の差が画像に現れやすい。つまり,LED素子62ごとの光量の差を取得することが比較的容易であり,LED素子62単位の発光量の補正を行うのに適している。
このようにパターン71のデータ配置によって,取得しやすい濃度ズレのタイプが異なる。また,濃度ズレの算出値に影響を与える要因もそれぞれ異なる。従って,パターン画像91を使用して画質調整を行う場合には,少なくともベタ画像より濃度が低い濃度ズレ補正用第1パターン71を形成し,パターン画像91が重なっている場所と重なっていない場所との濃度のコントラストを明確にさせる方が好ましい。
[濃度ズレ補正]
MFP100の発光ユニット60は,前述したように複数のLEDユニット61を有している。そのため,発光ユニット60をMFP100に取り付ける際に,配線17を折り曲げることによる影響,または,配線17がMFP100内で置かれる環境等による影響から,LEDユニット61間で配線17の抵抗値に差が生じることがある。抵抗値に差が生じる結果として,LEDユニット61間で発光量に差が生じると,画像の濃度ズレとして表れてしまう。そこで,MFP100は,組み立て後に,画像形成部10を用いてROM32に記憶しているパターン71,72を印刷させ,画像読取部20によって読み取らせるパターン読取処理と,パターン読取処理に読み取った画像データに基づいて濃度ズレ量75を算出する算出処理とを実行する。これにより,LEDユニット61単位での濃度ズレ量75を取得し,取得した濃度ズレ量75を不揮発性記憶部34に記憶する。
そして,画像形成時には,MFP100は,記憶されている濃度ズレ量75に基づいて,各LED素子62の発光量を,LEDユニット61単位で調整する。このようにすれば,MFP100は,LEDユニット61ごとの濃度ズレによる影響を抑制して,ムラの小さい画像を得ることができる。なお,LEDユニット61単位での濃度ズレの程度に比較して,各LEDユニット61の内部のLED素子62間での濃度ズレの程度は小さい。
[濃度ズレ量取得処理]
[第1の形態]
続いて,MFP100の各LEDユニット61単位の濃度ズレ量75を取得する濃度ズレ量取得処理について,図10のフローチャートを参照して説明する。本処理は,ユーザの操作パネル40の操作によって,補正値の更新指示の入力を受けたことを契機に,CPU31によって実行される。なお,この処理は,例えばMFP100の製造検査工程の最終段階にて実行されるものであり,ここでのユーザは,例えば製造の管理者である。
濃度ズレ量取得処理を開始すると,MFP100は,まず,画像読取部20にイメージセンサ22の校正工程を開始させる(S101)。これは,画像読取部20のイメージセンサ22の輝度や歪みの補正を行うための処理である。この処理はある程度の時間を要するため,後述するパターン書込処理と並行して行うことにより,濃度ズレ量取得処理の全体としての処理時間の短縮を図ることができる。
画像読取部20にイメージセンサ22の校正工程を実行させている間に,MFP100は,画像形成部10にバイアス補正を並行して実施させる(S102)。これは,例えば補正用のテストパッチのトナー像を形成し,そのテストパッチを搬送ベルト7上に転写し,転写されたテストパッチをセンサ57(図1参照)で読み取ることにより,現像バイアスの調整等を行う処理である。印刷の前にこのバイアス補正を行うことにより,印刷されたパターン画像にかすれやにじみが発生することを防止できる。
バイアス補正の後,MFP100は,高画質用の濃度ズレ量の取得が指示されているか否かを判断する(S103)。例えば,製造後,初めての濃度ズレ量取得処理の実行であれば,高画質用が指示されていると判断する。高画質用が指示されていると判断した場合には(S103:Yes),画像形成部10にて,濃度ズレ補正用第2パターン72をシートに書き込ませる(S104)。さらに,画像形成部10にて,濃度ズレ補正用第1パターン71をシートに書き込ませる(S105)。
すなわち,MFP100は,シートを搬送し,そのシートに濃度ズレ補正用第1パターン71,濃度ズレ補正用第2パターン72に基づく画像を印刷する。1枚のシートに両方を印刷してもよいし,2枚のシートにそれぞれ印刷してもよい。パターン71,72は,ROM32に記憶されている印刷データである。CPU31は,ROM32からパターン71,72を読み出し,その画像を画像形成部10に印刷させる。なお,この印刷時には,MFP100本体側の位置ズレ補正処理,例えばスキュー補正などは実施しない設定とすることが好ましい。これにより,LEDユニット61自体の濃度ズレや位置ズレ等が,そのまま画像に表れる。
一方,高画質用が指示されていないと判断した場合には(S103:No),画像形成部10にて,濃度ズレ補正用第1パターン71をシートに書き込ませる(S105)。濃度ズレ補正用第2パターン72を書き込ませることはしない。これにより,濃度ズレ補正のために消費されるトナーやシートの量を抑制できる。
なお,濃度ズレ補正用第1パターン71として,図6〜図9に例示した各種のハーフトーン画像のうちのいずれを用いるかにより,発現しやすい濃度ズレのタイプが異なる。用途に応じて,適切なパターンを選択して用いることが望ましい。また,特に高精度な補正が要求される場合には,複数種類のハーフトーン画像をそれぞれシートに書き込ませてもよい。
例えば,図6や図7に示したパターン画像91を用いれば,LED素子62の配列方向の位置ズレを詳細に認識できる。また,例えば,図8に示したパターン画像91を用いれば,LED素子62ごとの光量の差を詳細に認識できる。また,図9に示したパターン画像91を用いれば,LED素子62の配列方向の位置ズレとLED素子62ごとの光量の差との両方を適度に認識することができる。なお,これらの例から1つのみのパターン画像91を選択する場合には,図9に示した例が他の例より好適である。
また,補正しようとしているLEDユニット61がイエローのトナーを用いるプロセス部5である場合には,濃度ズレ補正用第1パターン71に代えて濃度ズレ補正用第2パターン72を書き込ませるとよい。シートに印刷されたイエローのパターンは,画像読取部20にて読み取りにくく,濃度差として認識しにくいからである。
なお,S103のパターン書込処理では,パターン71,72を,マーク画像93,94がシート搬送方向についてパターン画像91の上流側と下流側とに配置される向きで印刷する。つまり,パターン書込処理におけるシート搬送方向は,パターン71,72のY方向である。また,印刷時におけるLED素子62の配列方向は,パターン71,72のX方向である。従って,同一のブロックのマーク画像93とマーク画像94とは,同じLED素子62を用いて形成される。
そして,MFP100は,S101にて開始させたイメージセンサ22の校正工程が,終了しているか否かを判断する(S106)。終了していないと判断した場合には(S106:No),終了するまで待機する。そして,イメージセンサ22の校正工程が終了したら(S106:Yes),ユーザに読み取り開始を告知する(S107)。具体的には,S104,S105にてパターン71,72が書き込まれたシートを画像読取部20にセットし,読み取り開始を指示するボタンを押下するように,例えば,操作パネル40に表示することにより,ユーザに対して告知する。
さらに,シートの読み取り開始の指示を受けたか否かを判断する(S108)。シートの読み取り開始の指示を受けていない場合には(S108:No),指示を受けるまで待機する。読み取り開始の指示を受けたら(S108:Yes),パターン読取処理を実行する(S109)。
次に,パターン読取処理の手順について,図11のフローチャートを参照して説明する。この処理は,図10のS104,S105においてパターン71,72が書き込まれたシートが,MFP100の画像読取部20にセットされた状態で開始される。
本処理を開始すると,MFP100は,まず,画像読取部20によってシートの画像を読み取らせる(S201)。読み取り方式は,イメージセンサ22を移動させる方式でも,シートを移動させる方式でもよい。さらに,シートの画像の読み取りが完了したか否かを判断する(S202)。読み取りが完了していないと判断した場合には(S202:
No),完了するまで読取を継続する。
読み取りが完了したと判断したら(S202:Yes),読み取った画像データから,マーク画像93,94を検出し,検出されたマーク画像93,94の位置座標を取得する(S203)。マーク画像93,94を結ぶ線分が,書き込み時のシート搬送方向を意味する。S203では,全てのマーク画像93,94を抽出してもよいし,シートの中央部に書き込まれている一組のマーク画像93,94のみとしてもよい。そして,マーク画像93,94を正常に検出できたか否かを判断する(S204)。
マーク画像93,94を正常に検出することができなかったと判断したら(S204:No),読み取りエラーを告知する(S205)。例えば,パターン71,72が印刷されたシートではないものを読み取った場合である。S205の後,読み取った画像データを削除し(S206),図10の濃度ズレ量取得処理に戻る。
一方,マーク画像93,94を正常に取得できたと判断した場合には(S204:Yes),正常にパターン読取処理が完了したので,図10の濃度ズレ量取得処理に戻る。なお,読み取った画像データにおいて,マーク画像93とマーク画像94との位置関係が印刷時とは逆になっている場合もある。印刷時のシート搬送方向から約180°回転された状態でコンタクトガラス23上にセットされた場合である。この場合も正常にパターン読取処理が完了したと判断し,後述するズレ算出処理における算出結果を適用する際に,対応するLEDユニット61やLED素子62の順番を変更して用いるようにすればよい。
図10の濃度ズレ量取得処理に戻り,S109のパターン読取処理にて,正常にパターン読取処理が完了したか否かを判断する(S110)。つまり,RAM33に画像データが記憶されている場合には,正常にパターン読取処理を完了したと判断する(S110:Yes)。一方,図11のS206から戻った場合,つまり,RAM33に画像データが記憶されていない場合には,正常にパターン読取処理を完了していない(S110:No)ので,S108に戻り,再び読み取り指示を受けるまで待機する。
正常にパターン読取処理が完了したと判断したら(S110:Yes),算出処理を実行する(S111)。S111にて実行される算出処理の手順について,図12のフローチャートを参照して説明する。本処理は,パターン読取処理にて読み取った画像データに基づき,LEDユニット61の濃度ズレ量75を算出する処理である。
まず,各マーク画像93,94の座標を取得し,ブロック軸97の位置を取得する(S301)。ブロック軸97は,ブロックごとに,マーク画像93の主走査方向の中央位置と,マーク画像94の主走査方向の中央位置とを結ぶ,ブロックの中心線である。
例えば,所定の範囲内にあるマーク画像93を1つのグループと見なして,グループ内の各マーク画像93の平均位置を算出する。同様に,所定の範囲内にあるマーク画像94を1つのグループと見なして,グループ内の各マーク画像94の平均位置を算出する。そして,マーク画像93の平均位置と,それに対応するマーク画像94の平均位置とを結ぶ直線を,ブロック軸97として取得する。
そして,ブロック軸97から所定の幅の範囲内の画像データを読み出し,パターン画像91の範囲を抽出してブロック化する(S302)。すなわち,ブロック軸97から主走査方向に所定の範囲を1つのブロックと見なして,LEDユニット61と対応づける。さらに,抽出したブロック内の画像濃度を取得する(S303)。そして,取得した画像濃度をブロックごとにRAM33に記憶する(S304)。ブロックごとに画像濃度を算出することにより,全画像データを一度に処理する場合に比較して,CPU31に過剰な負荷をかけることが抑制される。
さらに,読み込んだ画像データの全ブロックについて,画像濃度の取得が終了したか否かを判断する(S305)。終了していないと判断した場合には(S305:No),S301に戻り,次のブロックについて同様に算出する(S301〜S304)。各ブロックは,それぞれLEDユニット61の1つに対応するように決定しているので,露光部53の発光ユニット60に含まれるLEDユニット61の個数に対応する回数分,S301〜S304を繰り返す。
そして,全ブロックの算出が終了したと判断した場合には(S305:Yes),S304にて記憶した値と,全ブロックについて平均した総平均濃度との差分,すなわち濃度ズレ量75を算出する(S306)。さらに,S306にて算出した濃度ズレ量75を不揮発性記憶部34に記憶させる(S307)。なお,総平均濃度との差分に限らず,隣接するブロックとの濃度差を濃度ズレ量75としてもよい。
さらに,LEDユニット61同士の間隔のズレの程度も記憶しておく(S308)。例えば,ブロックの境界部分に,他の部分と濃度の異なる縦縞模様が表れているか否かを判断し,表れている場合には,その情報を記憶する。縞模様の情報としては,少なくとも,縞の位置に相当するLEDユニット61の情報と,他の部分の濃度より濃いか薄いかの情報とを含むことが望ましい。例えば,LEDユニット61同士の間隔が小さいと,両側のLEDユニット61の末端のLED素子62の間隔が小さく,光路の重なりが大きく,濃度が濃い画像となる。一方,LEDユニット61同士の間隔が大きいと,光路の重なりが小さく,濃度の薄い画像となる。これで,算出処理を終了する。そして,図10に戻り,濃度ズレ量取得処理を終了する。
[第2の形態]
続いて,濃度ズレ量取得処理の第2の形態について,図13のフローチャートを参照して説明する。第2の形態の濃度ズレ量取得処理は,第1の形態において図11で示したパターン読取処理を,図13に示したパターン読取処理に置き換えたものである。パターン読取処理以外の部分は,第1の形態と同様の処理である。具体的には,パターン読取処理において,シートを傾けて読み取る。この点,シートを傾けない第1の形態と異なる。なお,第2の形態の濃度ズレ量取得処理では,第1の形態と同じ処理については同じ符号を付して説明を省略する。つまり,パターン読取処理についてのみ説明する。
図10のS108から図13に進み,パターン読取処理の実行を開始すると,MFP100は,まず,画像読取部20によってシートの画像を読み取らせ,読み取りが完了するまで継続する(S201〜S202)。本形態では,読み取り方式は,イメージセンサ22を移動させる方式が好ましい。つまり,イメージセンサ22を移動させることにより,コンタクトガラス23上に載置されたシートの画像を読み取らせる。
読み取りが完了したと判断したら(S202:Yes),読み取った画像データから,マーク画像93,94を検出し,マーク画像93,94を正常に検出できたか否かを判断する(S204)。マーク画像93,94を正常に検出することができなかったと判断したら(S204:No),読み取りエラーを告知し(S205),画像データを削除する(S206)。そして,図10の濃度ズレ量取得処理に戻る。
一方,マーク画像93,94を正常に取得できたと判断した場合には(S204:Yes),対応するマーク画像93,94の相対的な位置関係から,書込処理時のシート搬送方向に対する読取処理時の副走査方向の傾きを算出する(S401)。
書き込み時のシートの搬送方向と読み取り時の副走査方向とが一致すると,一つのLED素子62で書き込まれたドット像のすべてを,イメージセンサ22の同一の光学素子にて読み取ることとなる。本形態では,シートを,シート面内で少し傾けて読み取らせ,読み取り時の主走査方向と書き込み時のLED素子62の配列方向とが一致しないようにする。例えば,1〜5°程度傾けることが好ましい。これにより,画像読取部20のイメージセンサ22の光学素子にばらつきがあっても,光学素子の影響が分散されることにより,光学素子のばらつきの影響を小さくすることが期待できる。
そこで,S204にて算出したシートの傾き量が予め決めた閾値以上であるか否かを判断する判断処理を実行する(S402)。あるいは,傾き量が適切な範囲内であるか否かの判断としてもよい。傾き量が大きすぎるのも好ましくないからである。傾き量が適切であると判断した場合には(S402:Yes),このパターン読取処理を正常に終了する。
一方,傾き量が適切ではないと判断した場合には(S402:No),傾き量が適切な範囲内となるようにパターン読取処理をやり直すことが好ましい。例えば,傾きの程度が不足しているため,より大きく傾けて読み取るように告知する表示を操作パネル40に表示する(S403)。さらに,S201で読み取った画像データを削除し(S206),図10の濃度ズレ量取得処理に戻る。
つまり,第2の形態では,S402において,パターン読取処理にて読み取り対象となったシートが,読み取りの副走査方向に対して,閾値以上傾いていないと判断した場合には,読み取った画像データに基づいてズレ量を算出しない。たとえ算出したとしても,その算出されたズレ量を無効とする。
また,図10のS110では,シートの傾きが不足している場合にも,パターン読取処理を正常に完了していないと判断される(S110:No)。図13のS402にてNoであれば,RAM33に画像データが記憶されていないので,正常にパターン読取処理を完了していないと判断され,S108に戻る。
なお,本形態では,読み取られた画像データは,シートを閾値以上に傾けた状態で読み取った画像データである。そのため,算出処理(図12)は,パターン読取処理にて傾けて読み取った画像データを,直立位置となるように補正してから補正後の画像データに対して行うこととしてもよいし,傾いたままの画像データについて処理して,最後に傾きを補正するとしてもよい。
また,本形態では,イメージセンサ22を移動させることによるパターン読取処理を行うとしたが,シートが適切に傾いた状態で移動させることができるのであれば,ADFを用いた読み取りとしてもよい。
[画像形成処理]
続いて,MFP100において,画像形成を行う場合の濃度ズレ補正処理について説明する。濃度ズレ量取得処理が実行されたMFP100では,算出処理にて,ブロックごとの濃度値と総平均濃度との差分,すなわち濃度ズレ量75が不揮発性記憶部34に記憶されている。そして,MFP100で画像形成処理を行う場合には,記憶されている濃度ズレ量75を使用して,濃度ズレ補正処理を行う。
濃度ズレ補正処理では,例えば,濃度ズレ量75に応じて,LEDユニット61単位の発光量を調整する。具体的には,濃度ズレ量75が負の場合には,対応するLEDユニット61の発光光量を大きくする。濃度ズレ量75が正の場合には,対応するLEDユニット61の発光光量を小さくする。
さらに,不揮発性記憶部34に,LEDユニット61同士の間隔のズレの程度が記憶されている場合には,その情報を用いた補正も行う。例えば,LEDユニット61同士の境界65の両側のLED素子62の間隔が小さく,境界65付近の濃度が大きい場合には,境界65の両側のLED素子62の光量を小さくする。あるいは,LEDユニット61同士の境界65の両側のLED素子62の間隔が大きく,境界65付近の濃度が小さい場合には,境界65の両側のLED素子62の光量を大きくする。
以上,詳細に説明したように,本形態のMFP100は感光体51と,複数のLEDユニット61を有する露光部53とを備える画像形成部10と,画像読取部20とを有している。そして,画像形成部10にてLEDユニット61の濃度ズレ検出用のパターン画像91が書き込まれたシートを,画像読取部20にて読み取り,読み取り結果に基づいてLEDユニット61単位の濃度ズレ量75を算出する。濃度ズレ検出用のパターン画像91は,MFP100に装着された発光ユニット60を用いてシートに書き込まれる。つまり,シートへのパターン画像91の書き込み時には,発光ユニット60の各LEDユニット61は配線17等を用いて接続された状態である。そのため,シートに書き込まれた濃度ズレ検出用のパターン画像91には,取り付けに伴って発生する抵抗値のズレを含んで,発光ユニット60の状態が反映される。従って,濃度ズレ検出用のパターン画像91を読み取って濃度ズレ量75を算出することにより,MFP100に取り付けられた状態での濃度ズレ量75を把握できる。従って,取り付けに伴って発生した濃度ズレが反映された補正値を取得できる。
なお,上記の各形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,MFPに限らず,複写機,FAX等,画像形成機能と画像読取機能とをともに備えるものであれば適用可能である。
また,例えば,上記の形態では,LEDユニット61としてLED素子62と駆動回路63とを有するものを例示したがこれに限らず,LED素子62のみが並ぶ発光素子群に対して駆動回路を外付けしたものであってもよい。
また,例えば,上記の形態では,各LEDユニット61の濃度と総平均濃度値との差分を濃度ズレ量75とするとしたが,比較の対象として,所定のマスターデータを予め記憶しておいてもよい。そして,例えば,そのマスターデータとの差を濃度ズレ量とすることもできる。また,例えば,算出した濃度ズレ量に基づいて,MFP100の良否判定を行うこともできる。
また,例えば,画像形成部10にてパターン71,72が形成されたシートを画像読取部20へ受け渡す構成をさらに有するMFPであれば,パターンの形成から濃度ズレ量の算出までの全工程を自動で行うことができるので好ましい。
また,例えば,濃度ズレ量取得処理の実行者は,製造の管理者に限るものではない。例えば,販売後のMFP100について,サービス員等による保守点検サービス時に行ってもよい。例えば,発光ユニット60の取り替えを行った場合には,濃度ズレ量取得処理を実行することが好ましい。また,最終消費者が発光ユニット60を取り替えた場合にも,濃度ズレ量取得処理を実行してもよい。
また,例えば,画像読取部20を有しないLED露光方式のプリンタと,画像読取部20を有するスキャナ等の読取装置との組み合わせに,本発明を応用することもできる。例えば,プリンタにてLEDユニット61の濃度ズレ検出用のパターン画像をシートに書き込ませ,そのシートを,読取装置によって読み取らせる。その読み取り結果に基づいて,プリンタのLEDユニット61の濃度ズレ量を算出してもよい。そして,算出された濃度ズレ量を,プリンタに記憶させるようにしてもよい。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
7 搬送ベルト
10 画像形成部
11 搬送路
20 画像読取部
31 CPU
51 感光体
61 LEDユニット
62 LED素子
75 濃度ズレ量
100 MFP

Claims (21)

  1. 画像を担持する担持体と,複数の発光素子が直線状に配列される複数の発光素子ユニットとを有し,前記発光素子を用いて前記担持体上に画像を形成し,当該画像をシートに転写する画像形成部と,
    シートの画像を読み取る読取部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記複数の発光素子ユニットを用いてシートに書き込まれた濃度ズレ検出用のパターン画像を,前記読取部に読み取らせるパターン読取処理と,
    前記パターン読取処理による読取結果に基づいて,前記画像形成部の前記複数の発光素子ユニットの濃度ズレ量を発光素子ユニット単位で算出する算出処理と,
    前記算出処理によって算出された濃度ズレ量に基づいて,前記発光素子の光量を前記発光素子ユニット単位で調整する調整処理と,
    前記読取部にて読み取り対象となったシートが前記読取部の副走査方向に対して閾値以上傾いているか否かを判断する判断処理と,
    前記判断処理にて前記閾値以上傾いていないと判断した場合に,前記算出処理にて算出された前記濃度ズレ量を無効とする無効処理と,
    を実行することを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載する画像処理装置において,
    前記制御部は,
    前記パターン読取処理にて読み取った画像データを,1つの前記発光素子ユニットと1つのブロックとを対応付けて分割する分割処理を実行し,
    前記算出処理では,前記ブロックごとの画像の濃度に基づいて,前記濃度ズレ量を算出することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載する画像処理装置において,
    前記算出処理では,前記ブロック内の濃度の平均を算出することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する画像処理装置において,
    前記算出処理では,前記パターン読取処理にて読み取った画像データと,前記画像データの全領域の濃度の平均との差分に基づいて,前記濃度ズレ量を算出することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する画像処理装置において,
    前記画像形成部は,シートを搬送する搬送部を備え,
    前記制御部は,
    前記パターン画像を,前記画像形成部にてシートに書き込ませるパターン書込処理を実行することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項5に記載する画像処理装置において,
    前記パターン書込処理では,前記パターン画像を,前記画像形成部のシート搬送方向に少なくとも前記担持体の周長以上に書き込ませることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載する画像処理装置において,
    前記パターン書込処理では,同じ発光素子を用いて形成され,前記パターン画像を挟んでシート搬送方向の上流側と下流側とに位置する位置認識用のマーク画像を,前記画像形成部にて前記パターン画像が書き込まれるシートに書き込ませることを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項5から請求項7のいずれか1つに記載する画像処理装置において,
    前記パターン書込処理では,前記パターン画像として,第1パターンと前記第1パターンよりも濃度が濃い第2パターンとの少なくとも一方を,前記画像形成部にてシートに書
    き込ませることを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項8に記載する画像処理装置において,
    前記パターン書込処理では,高画質が要求される場合には,前記第1パターンと前記第2パターンとの両方を前記画像形成部に書き込ませ,高画質が要求されない場合には,前記第1パターンと前記第2パターンとのいずれか一方を前記画像形成部に書き込ませることを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載する画像処理装置において,
    前記パターン書込処理では,画像を形成するトナーとしてイエローを用いる前記発光素子ユニットについては,前記第2パターンを前記画像形成部に書き込ませることを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項8から請求項10のいずれか1つに記載する画像処理装置において,
    前記算出処理によって算出された濃度ズレ量に基づいて前記発光素子の光量を調整する場合,前記パターン書込処理では,少なくとも前記第1パターンを,前記画像形成部に書き込ませることを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項5から請求項11のいずれか1つに記載する画像処理装置において,
    前記パターン書込処理では,前記パターン画像として,シート搬送方向に平行な直線パターンを,前記画像形成部にてシートに書き込ませることを特徴とする画像処理装置。
  13. 請求項12に記載する画像処理装置において,
    前記パターン書込処理では,前記パターン画像として,前記発光素子ユニットのうち両端に位置する発光素子を含まない所定の発光素子を用いて形成したシート搬送方向に平行な直線パターンを,前記画像形成部にてシートに書き込ませることを特徴とする画像処理装置。
  14. 請求項12に記載する画像処理装置において,
    前記パターン書込処理では,前記パターン画像として,前記発光素子ユニットのうち両端に位置する発光素子を含む所定の発光素子を用いて形成したシート搬送方向に平行な直線パターンを,前記画像形成部にてシートに書き込ませることを特徴とする画像処理装置。
  15. 請求項5から請求項11のいずれか1つに記載する画像処理装置において,
    前記パターン書込処理では,前記パターン画像として,前記発光素子の配列方向に平行な直線パターンを,前記画像形成部にてシートに書き込ませることを特徴とする画像処理装置。
  16. 請求項5から請求項11のいずれか1つに記載する画像処理装置において,
    前記パターン書込処理では,前記パターン画像として,隣の発光素子を用いて形成した画像が発光素子の配列方向及びシート搬送方向において隣り合わないようなパターンをシートに書き込ませることを特徴とする画像処理装置。
  17. 複数の発光素子が直線状に配列され,画像処理装置に装着された発光素子ユニットの,濃度ズレ量の取得方法において,
    前記発光素子ユニットの濃度ズレ検出用のパターン画像が書き込まれたシートを,読取装置に読み取らせるパターン読取ステップと,
    前記パターン読取ステップでの読取結果に基づいて,前記発光素子ユニットの濃度ズレ量を発光素子ユニット単位で算出するズレ算出ステップと,
    前記算出ステップによって算出された濃度ズレ量に基づいて,前記発光素子の光量を前記発光素子ユニット単位で調整する調整ステップと,
    前記パターン読取ステップにて読み取り対象となったシートが前記読取装置の副走査方向に対して閾値以上傾いているか否かを判断する判断ステップと,
    前記判断ステップにて前記閾値以上傾いていないと判断した場合に,前記算出ステップにて算出された前記濃度ズレ量を無効とする無効ステップと,
    を含むことを特徴とする発光素子ユニットの濃度ズレ量の取得方法。
  18. 画像を担持する担持体と,複数の発光素子が直線状に配列される複数の発光素子ユニットと,シートを搬送する搬送部とを有し,前記発光素子を用いて前記担持体上に画像を形成し,当該画像をシートに転写する画像形成部と,
    シートの画像を読み取る読取部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記複数の発光素子ユニットを用いて,濃度ズレ検出用のパターン画像を,前記画像形成部にてシートに書き込ませるパターン書込処理と,
    ートに書き込まれた濃度ズレ検出用の前記パターン画像を,前記読取部に読み取らせるパターン読取処理と,
    前記パターン読取処理による読取結果に基づいて,前記画像形成部の前記複数の発光素子ユニットの濃度ズレ量を発光素子ユニット単位で算出する算出処理と,
    前記算出処理によって算出された濃度ズレ量に基づいて,前記発光素子の光量を発光素子ユニット単位で調整する調整処理と,
    を実行し,
    前記パターン書込処理では,前記パターン画像として,前記発光素子ユニットのうち,両端に位置する発光素子を発光させず,前記両端に位置する発光素子の隣の発光素子を含み等間隔の発光素子を発光させることによって形成したシート搬送方向に平行な直線パターンを,前記画像形成部にてシートに書き込ませ,
    前記算出処理では,前記発光素子ユニットの境界を含み,前記両端に位置する発光素子と,前記隣の発光素子とによる領域の濃度と,他の部分の濃度との差に基づいて,濃度ズレ量を算出する,
    ことを特徴とする画像処理装置。
  19. 画像を担持する担持体と,複数の発光素子が直線状に配列される複数の発光素子ユニットと,シートを搬送する搬送部とを有し,前記発光素子を用いて前記担持体上に画像を形成し,当該画像をシートに転写する画像形成部と,
    シートの画像を読み取る読取部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記複数の発光素子ユニットを用いて,濃度ズレ検出用のパターン画像を,前記画像形成部にてシートに書き込ませるパターン書込処理と,
    ートに書き込まれた濃度ズレ検出用の前記パターン画像を,前記読取部に読み取らせるパターン読取処理と,
    前記パターン読取処理による読取結果に基づいて,前記画像形成部の前記複数の発光素子ユニットの濃度ズレ量を発光素子ユニット単位で算出する算出処理と,
    前記算出処理によって算出された濃度ズレ量に基づいて,前記発光素子の光量を発光素子ユニット単位で調整する調整処理と,
    を実行し,
    前記パターン書込処理では,前記パターン画像として,前記発光素子ユニットのうち,両端に位置する発光素子を発光させず,前記両端に位置する発光素子の隣の発光素子を含み等間隔の発光素子を発光させることによって形成したシート搬送方向に平行な直線パターンを,前記画像形成部にてシートに書き込ませ,
    前記算出処理では,前記パターン画像に含まれる直線パターン同士の間隔に基づいて,濃度ズレ量を算出する,
    ことを特徴とする画像処理装置。
  20. 画像を担持する担持体と,複数の発光素子が直線状に配列される複数の発光素子ユニットと,シートを搬送する搬送部とを有し,前記発光素子を用いて前記担持体上に画像を形成し,当該画像をシートに転写する画像形成部と,
    シートの画像を読み取る読取部と,
    を備える画像処理装置の発光素子ユニットの濃度ズレ量の取得方法であって,
    前記複数の発光素子ユニットを用いて,濃度ズレ検出用のパターン画像を,前記画像形成部にてシートに書き込ませるパターン書込ステップと,
    シートに書き込まれた濃度ズレ検出用の前記パターン画像を,前記読取部に読み取らせるパターン読取ステップと,
    前記パターン読取ステップによる読取結果に基づいて,前記画像形成部の前記複数の発光素子ユニットの濃度ズレ量を発光素子ユニット単位で算出する算出ステップと,
    前記算出ステップによって算出された濃度ズレ量に基づいて,前記発光素子の光量を発光素子ユニット単位で調整する調整ステップと,
    を含み,
    前記パターン書込ステップでは,前記パターン画像として,前記発光素子ユニットのうち,両端に位置する発光素子を発光させず,前記両端に位置する発光素子の隣の発光素子を含み等間隔の発光素子を発光させることによって形成したシート搬送方向に平行な直線パターンを,前記画像形成部にてシートに書き込ませ,
    前記算出ステップでは,前記発光素子ユニットの境界を含み,前記両端に位置する発光素子と,前記隣の発光素子とによる領域の濃度と,他の部分の濃度との差に基づいて,濃度ズレ量を算出する,
    ことを特徴とする発光素子ユニットの濃度ズレ量の取得方法。
  21. 画像を担持する担持体と,複数の発光素子が直線状に配列される複数の発光素子ユニットと,シートを搬送する搬送部とを有し,前記発光素子を用いて前記担持体上に画像を形成し,当該画像をシートに転写する画像形成部と,
    シートの画像を読み取る読取部と,
    を備える画像処理装置の発光素子ユニットの濃度ズレ量の取得方法であって,
    前記複数の発光素子ユニットを用いて,濃度ズレ検出用のパターン画像を,前記画像形成部にてシートに書き込ませるパターン書込ステップと,
    シートに書き込まれた濃度ズレ検出用の前記パターン画像を,前記読取部に読み取らせるパターン読取ステップと,
    前記パターン読取ステップによる読取結果に基づいて,前記画像形成部の前記複数の発光素子ユニットの濃度ズレ量を発光素子ユニット単位で算出する算出ステップと,
    前記算出ステップによって算出された濃度ズレ量に基づいて,前記発光素子の光量を発光素子ユニット単位で調整する調整ステップと,
    を含み,
    前記パターン書込ステップでは,前記パターン画像として,前記発光素子ユニットのうち,両端に位置する発光素子を発光させず,前記両端に位置する発光素子の隣の発光素子を含み等間隔の発光素子を発光させることによって形成したシート搬送方向に平行な直線パターンを,前記画像形成部にてシートに書き込ませ,
    前記算出ステップでは,前記パターン画像に含まれる直線パターン同士の間隔に基づいて,濃度ズレ量を算出する,
    ことを特徴とする発光素子ユニットの濃度ズレ量の取得方法。
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