JP5994617B2 - 空調室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、空調室内機に関する。
従来、ケーシング内に室内空気を取り込むための吸込口が上下に形成されたケーシングを備えた壁掛け型の空調室内機が知られている。例えば、特許文献1(特開2001−116346号公報)記載の空調室内機では、そのケーシングの天面および前面に上吸込口が形成されるとともに底面に下吸込口が形成され、ケーシング内において上吸込口から取り込まれた空気と下吸込口から取り込まれた空気とを合流させて室内熱交換器を通過させるように流路が形成されている。
しかし、従来の空調室内機においては、例えば窓の真上などに設置された場合、時期によっては日射や冷輻射などの影響から、上吸込口から取り込まれる室内空気と比較して下吸込口から取り込まれる室内空気の熱負荷が著しく大きくなることが考えられる。かかる状況下では、平常時と比較して圧縮機などが高出力で運転されることになるため消費エネルギー量が大きくなり、省エネルギー性の低下が懸念される。
そこで本発明の課題は、省エネルギー性に優れた空調室内機を提供することである。
本発明の第1観点に係る空調室内機は、壁掛け型の室内機であって、ケーシングと、上温度センサと、下温度センサと、制御部と、を備える。ケーシングには、室内空気を取り込む開口である上吸込口と、室内空気を取り込む開口である下吸込口と、が形成される。下吸込口は、上吸込口よりも下方に位置する。上温度センサは、上吸込口から取り込まれる室内空気の温度を検知する。下温度センサは、下吸込口から取り込まれる室内空気の温度を検知する。制御部は、上温度センサの測定値と、下温度センサの測定値と、に基づいて下吸込口から室内空気の取込みを行うか否かを判断する。
本発明の第1観点に係る空調室内機では、制御部は、上温度センサの測定値と、下温度センサの測定値と、に基づいて下吸込口から室内空気の取込みを行うか否かを判断する。これにより、例えば、下吸込口近傍の室内空気の熱負荷が上吸込口近傍の室内空気よりも著しく大きい場合には、下吸込口から室内空気の取込みを行わず、上吸込口のみから室内空気を取り込むことが可能となる。このため、上記のような状況であっても、圧縮機などの運転出力が著しく増大することが抑えられ、消費エネルギー量の著しい増加が抑制される。したがって、省エネルギー性が向上する。
ここで、消費エネルギー量とは消費されるエネルギー量である。また、エネルギーとは、例えば電気であり、エネルギー量とは、例えばワットなどの単位で表される電力、又はワット時などの単位で表される電力量である。
本発明の第2観点に係る空調室内機は、第1観点に係る空調室内機であって、制御部は、上温度センサの測定値が予め設定された第1基準値の範囲内である場合において、下温度センサの測定値が第1基準値の範囲外であるときに、下吸込口から室内空気の取込みを行わない、と判断する。
本発明の第2観点に係る空調室内機では、制御部は、上温度センサの測定値が予め設定された第1基準値の範囲内である場合において、下温度センサの測定値が第1基準値の範囲外であるときに、下吸込口から室内空気の取込みを行わない、と判断する。これにより、例えば下吸込口近傍の室内空気が日射や冷輻射などの影響を受ける状況など、下吸込口近傍の室内空気の熱負荷が上吸込口近傍の室内空気の熱負荷より著しく大きい場合であっても、消費エネルギー量の著しい増加が精度よく抑制される。
本発明の第3観点に係る空調室内機は、第1観点に係る空調室内機であって、制御部は、上温度センサの測定値と下温度センサの測定値との差分値が、予め設定された閾値を超えるときに、下吸込口から室内空気の取込みを行わない、と判断する。
本発明の第3観点に係る空調室内機では、制御部は、上温度センサの測定値と下温度センサの測定値との差分値が、予め設定された閾値を超えるときに、下吸込口から室内空気の取込みを行わない、と判断する。これにより、例えば下吸込口近傍の室内空気が日射や冷輻射などの影響を受ける状況など、下吸込口近傍の室内空気の熱負荷が上吸込口近傍の室内空気の熱負荷より著しく大きい場合であっても、消費エネルギー量の著しい増加が精度よく抑制される。
本発明の第4観点に係る空調室内機は、第1観点から第3観点のいずれかに係る空調室内機であって、下吸込口は、上吸込口よりも、壁部に形成された窓部に近い。
本発明の第4観点に係る空調室内機では、下吸込口は、上吸込口よりも、壁部に形成された窓部に近い。このように下吸込口が窓部に近い場合には、下吸込口近傍の室内空気が日射や冷輻射などの影響を受けやすくなるが、かかる状況であっても、消費エネルギー量の著しい増加が抑制される。
本発明の第5観点に係る空調室内機は、第1観点から第4観点のいずれかに係る空調室内機であって、ケーシングは、下吸込口の開閉を行う開閉板をさらに有する。制御部は、下吸込口からの室内空気の取込みを行わないと判断した場合に、開閉板を閉じる。
本発明の第5観点に係る空調室内機では、制御部は、下吸込口からの室内空気の取込みを行わないと判断した場合に、下吸込口の開閉を行う開閉板を閉じる。これにより、下吸込口からの室内空気取込みの実行・停止の切替えを容易に行うことができる。
本発明の第1観点に係る空調室内機では、消費エネルギー量の増加が抑制され、省エネルギー性が向上する。
本発明の第2観点および第3観点に係る空調室内機では、消費エネルギー量の増加が精度よく抑制される。
本発明の第4観点に係る空調室内機では、消費エネルギー量の増加が抑制される。
本発明の第5観点に係る空調室内機では、下吸込口からの室内空気取込みの実行・停止の切替えを容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る空調室内機を使用した空調システムの構成図。 本発明の一実施形態に係る空調室内機の正面図。 本発明の一実施形態に係る空調室内機の斜視図。 図3のIV-IV線断面図。 図4の下吸込口周辺の拡大図。 室内電装品ユニットの概略構成を示すブロック図。 開閉板制御部の概略構成を示すブロック図。 開閉板制御部の処理の流れを示すフローチャート。 開閉板制御部の処理の流れを示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。また、以下の説明において、上、下、左、右、正面(前)、背面(後)といった方向を示す語句を用いているが、これらの方向は、特にことわりのない限り、図1および図3に示す方向を意味する。
(1)空調システム1
図1は、空調システム1の構成図である。空調システム1は、室内空間SIの熱負荷を処理して空気調和を実現するシステムである。空調システム1では、主として、室外機2と、室内機3と、冷媒配管4とによって冷媒回路を構成しており、冷房運転や暖房運転などを行うことができる。
(1−1)室外機2
室外機2は、室外に設置されており、その外郭はハウジング(図示省略)によって構成されている。ハウジングの内部には、主として、圧縮機21、アキュムレータ22、四路切換弁23、室外熱交換器24、室外ファン25、膨張弁26、および室外電装品ユニット27が収容されている。
圧縮機21は、ガス冷媒を吸入して圧縮する。圧縮機21は、スクロール圧縮機で、圧縮機用モータ(図示省略)に電圧が印加されることにより駆動する。圧縮機用モータは、インバータ制御によって回転数が可変であり、高回転になるほどより多くの冷媒が冷媒回路を循環して空調システム1の冷凍能力が向上するようになっている。なお、熱負荷が大きいときには、圧縮機用モータを高回転で駆動させる必要があるため、消費電力量は大きくなる。
アキュムレータ22は、圧縮機21の吸込口手前に配置されており、圧縮機21に液冷媒が直に吸い込まれないようにする役割を果たしている。
四路切換弁23は、冷房運転と暖房運転との切換時に、冷媒の流れの方向を切り換える役割を果たしている。
室外熱交換器24は、クロスフィン型熱交換器であって、室外空気との熱交換によって内部を流れる冷媒を凝縮又は蒸発させることができる。
室外ファン25は、室外熱交換器24に対面するように配置されており、回転することによって室外空気を取り込んで室外熱交換器24に送風し、室外熱交換器24と室外空気との熱交換を促進する。
膨張弁26は、冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うために、室外熱交換器24と後述の室内熱交換器31の間に配設され、冷房運転時及び暖房運転時のいずれにおいても、冷媒を膨張させる機能を有している。
以上の結果、冷房運転時に圧縮機21、室外熱交換器24、膨張弁26および後述する室内熱交換器31の順に冷媒が流れ、暖房運転時に圧縮機21、室内熱交換器31、膨張弁26および室外熱交換器24の順に冷媒が流れる冷媒回路が構成されている。
室外電装品ユニット27は、後述する室内電装品ユニット40と通信線27aを介して接続されて情報の送受信を行っており、室内電装品ユニット40から送信される情報に基づいて圧縮機21や室外ファン25などの動作を制御している。
(1−2)室内機3
次に図1から図4を参照して、室内機3について説明する。図2は、室内機3の正面図である。図3は、室内機3の斜視図である。図4は、図3のIV-IV線断面図である。
室内機3は、壁掛けタイプで、室内機保持具30aを介して室内空間SIの内壁である壁部100に設置されている。また、室内機3は、図2に示すように、室内空間SIの天井101の下方近傍に位置し、また、壁部100に設けられている窓部102の上方近傍に位置している。室内機3の外郭はケーシング30によって構成されている。
(1−2−1)ケーシング30
ケーシング30は、左右に長い横長の形状をしており、主として、樹脂製または金属製の背面部301、底部302、天部303、左側部304、右側部305および前面パネル306により構成されている。
背面部301は、ケーシング30の背面部分を構成しており、室内機保持具30aに固定されている。底部302は、ケーシング30の底面部分を構成しており、背面部301の下端において固定されている。
底部302には、室内の空気を取り込むための下吸込口302aが形成されている。下吸込口302aは、左右に長い開口であって、開閉板302bによって塞がれている。開閉板302bは、下吸込口302aを塞ぐ程度の面積を有する横長の長方形状の板状部材である。開閉板302bの上面にはリンク302cが設けられており、リンク302cと連結されている開閉板用モータ302dが駆動することによって、開閉板302bは図5の二点鎖線矢印が示すように回動する。これにより下吸込口302aの開閉が行われるようになっている。
天部303は、ケーシング30の天面の後端近傍部分を構成しており、背面部301の上端において固定されている。左側部304はケーシング30の左側面を、右側部305は右側面をそれぞれ構成している。左側部304および右側部305は側面視において略扇形の形状を有しており、背面部301、底部302および天部303に係合して固定されている。
前面パネル306は、ケーシング30の前面部分を構成している。前面パネル306は、正面側に膨らむように湾曲しており、左側部304および右側部305に着脱自在に固定されている。また、前面パネル306の下端近傍には、左右に長い開口である吹出口306aが形成されており、吹出口306aはフラップ306bで塞がれている。フラップ306bは、フラップ用モータ(図示省略)の駆動によって回動し、吹出口306aの開閉を行っている。
このように構成されるケーシング30の天面部分の大部分(天部303の前端から前面パネル306の上端に至るまでの部分)は、開口となっており、室内空気を取り込む上吸込口303aとして機能している。この上吸込口303aからは、後述するフィルタユニット32が露出している。
また、ケーシング30の内部には、複数の空気流路が形成されている。具体的には、上吸込口303aから流入する空気を後述する室内ファン33(図4参照)まで導く吸込み流路FP1と、下吸込口302aから流入する空気を室内ファン33まで導く吸込み流路FP2と、室内ファン33から排出される空気を吹出口306aまで導く吹出し流路FP3とが形成されている。
ケーシング30の内部には、主として、室内熱交換器31、フィルタユニット32、室内ファン33、上温度センサ34a、下温度センサ34bおよび室内電装品ユニット40などが収容されている。
(1−2−2)室内熱交換器31
室内熱交換器31は、クロスフィン型熱交換器である。室内熱交換器31は、側面視において前方および上方に突出するように屈曲した形状を有し、後述する室内ファン33の上方に配置されている。室内熱交換器31は、室内の空気と熱交換し、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には冷媒の放熱器として機能する。これにより内部を流れる冷媒を蒸発又は凝縮させて、室内の空気を冷却又は加熱する。
(1−2−3)フィルタユニット32
フィルタユニット32は、樹脂製の糸などで平織りまたは綾織りされた網などで構成され、図4に示すように、室内熱交換器31の空気流上流側において室内熱交換器31を覆うように配設されている。フィルタユニット32は、ケーシング30内に取り込んだ室内空気に含まれる塵埃を除去して、室内熱交換器31に塵埃が付着することを防いでいる。
(1−2−4)室内ファン33
室内ファン33はクロスフローファンである。室内ファン33は、室内熱交換器31の下方に設けられており、その略上半分が、室内熱交換器31に囲われている。室内ファン33は、室内ファンモータ(図示省略)と接続されており、室内ファンモータが駆動することにより回転する。室内ファン33が回転すると、室内の空気がケーシング30内部へと吸い込まれ、フィルタユニット32および室内熱交換器31を通過して、吹出口306aから吹き出されるようになっている。
より詳細には、室内ファン33の吸引力によって、上吸込口303a近傍にある室内の空気が上吸込口303aから吸込み流路FP1へと導かれる。また、これと同時に、下吸込口302aが開放している場合においては、下吸込口302a近傍にある室内の空気が下吸込口302aから吸込み流路FP2へと導かれる。このようにして、吸込み流路FP1および吸込み流路FP2に導かれた空気は、フィルタユニット32によって清浄化され、室内熱交換器31で熱交換された後に、吹出し流路FP3へと導かれて、吹出口306aから室内へと吹き出されるようになっている。なお、吸込み流路FP1と吸込み流路FP2とは連通しており、吸込み流路FP1および吸込み流路FP2に導かれた空気の一部は、室内熱交換器31より上流側において合流している。
(1−2−5)上温度センサ34a、下温度センサ34b
上温度センサ34aは、前面パネル306の上端近傍に位置するように左側部304に配設されている。下温度センサ34b(以下、上温度センサ34aおよび下温度センサ34bを併せて温度センサ34と記載)は、開閉板302bの上方近傍に位置するように背面部301の下端近傍に配設されている。
温度センサ34は、サーミスタなどの部品からなり、取り込まれる室内空気の温度を検知している。具体的には、上温度センサ34aは上吸込口303aから流入する室内空気の温度(以下、上吸込み空気温度IT1と記載)を検知し、下温度センサ34bは下吸込口302aから流入する室内空気の温度(以下、下吸込み空気温度IT2と記載)を検知している。そして、上温度センサ34a、下温度センサ34bは、後述する開閉板制御部46からの求めに応じて、それぞれ温度に応じた信号を開閉板制御部46に送信するように構成されている。
(1−2−6)室内電装品ユニット40
以下、図1から図6を参照して、室内電装品ユニット40について説明する。図6は、室内電装品ユニット40の概略構成を示すブロック図である。
室内電装品ユニット40は、主として、RAMやROMなどのメモリやMPUなどの電子部品で構成されており、空調システム1の各部の動作の制御を行っている。具体的には、室内電装品ユニット40は、主として、入力部41と、記憶部42と、室内ファン制御部43と、表示制御部44と、フラップ制御部45と、開閉板制御部46と、から構成されている。
(1−2−6−1)入力部41、記憶部42、室内ファン制御部43、表示制御部44、フラップ制御部45
入力部41は、赤外線受光素子などから構成され、リモコン(図示省略)などから送信されるユーザの指示情報(運転ON/OFF切替え、冷房・暖房運転切替え、設定温度などの情報)を受信して記憶部42へと出力する。
記憶部42は、入力部41から出力された信号や、空調システム1の運転情報(冷房運転、暖房運転、室内ファン33の回転速度などの情報)を保持する。
室内ファン制御部43は、室内ファン33の運転を制御している。室内ファン制御部43は、記憶部42が保持する情報に基づいて、室内ファンモータ(図示省略)を駆動させるための制御指令を適宜生成して室内ファンモータ駆動回路(図示省略)へ出力する。
表示制御部44は、室内機3に配設される表示ユニット(図示省略)を制御している。表示ユニットは、LEDランプなどを点灯させることにより空調システム1の運転状態(冷房運転、暖房運転など)をユーザに表示する役割を果たしている。表示制御部44は、記憶部42が保持する情報に基づいて、表示ユニットが表示する情報を適宜生成し、表示ユニットへと出力する。
フラップ制御部45は、フラップ用モータ(図示省略)の動作を制御し、フラップ306bの開閉を行っている。フラップ制御部45は、記憶部42が保持する情報に基づいて、フラップ用モータを駆動させるための制御指令を適宜生成してフラップ用モータ駆動回路(図示省略)へ出力する。
(1−2−6−2)開閉板制御部46
以下、図4から図7を参照して、開閉板制御部46について説明する。図7は、開閉板制御部46の概略構成を示すブロック図である。
開閉板制御部46は、開閉板302bの動作を制御して、下吸込口302aを開閉している。具体的には、開閉板制御部46は、下吸込口302aの開閉を行うか否かを適宜判断して情報を生成し、開閉板用モータ302dを駆動させる開閉板用モータ駆動回路302eに当該情報を送信している。
開閉板制御部46は、冷房モード、暖房モードなどの制御モードを有しており、各制御モードに応じた開閉板302bの動作の制御を行っている。具体的に、冷房モードは空調システム1が冷房運転している場合に選択され、暖房モードは空調システム1が暖房運転している場合に選択される。
開閉板制御部46は、主として、取得部461と、演算部462と、判定部463と、決定部464と、インターフェース46bと、から構成され、通信線46aを介して、温度センサ34および開閉板用モータ駆動回路302eと接続されている。
(1−2−6−2−1)取得部461
取得部461は、インターフェース46bを介して、温度センサ34から送信される温度情報を保持している。具体的に、上温度センサ34aからは上吸込み空気温度IT1の情報を受信し、下温度センサ34bからは下吸込み空気温度IT2の情報を受信して、所定の記憶領域に保持している。そして、取得部461は、演算部462、判定部463などと通信線46aを介して接続されており、保持している情報を各部に送信している。
(1−2−6−2−2)演算部462
演算部462は、取得部461から送信される情報に基づいて、データを生成する。具体的には、演算部462の所定の記憶領域において予め格納されている以下の式Aまたは式Bと、取得部461から送信されるIT1およびIT2の情報と、に基づいて、IT1およびIT2の差である差分値DV1またはDV2を算出する。
DV1=IT2−IT1・・・(式A)
DV2=IT1−IT2・・・(式B)
具体的に演算部462は、冷房モード時においては式Aに基づいて差分値DV1を算出し、暖房モード時においては式Bに基づいて差分値DV2を算出するようになっている。そして、演算部462は、算出した差分値DV1またはDV2の情報を、判定部463へと送信する。
(1−2−6−2−3)判定部463
判定部463は、演算部462から送られる差分値DV1またはDV2の情報に基づいて、開閉板302bの開閉を行うか否かの判定を行い、その判定結果の情報(以下、判定情報と記載)を生成する。具体的には、判定部463の所定の記憶領域において予め格納されている閾値ΔT1またはΔT2と、差分値DV1またはDV2と、を比較する。そして、以下の式Cまたは式Dを満たす場合には、開閉板302bを閉じると判定し、その旨の情報(以下、閉判定情報と記載)を生成する。一方、式Cまたは式Dを満たさない場合には、開閉板302bを開くと判定し、その旨の情報(以下、開判定情報と記載)を生成する。
DV1≧ΔT1・・・(式C)
DV2≧ΔT2・・・(式D)
より詳細には、判定部463は、冷房モード時においては、閾値ΔT1と、差分値DV1と、を比較して、式Cを満たす場合には閉判定情報を生成し、式Cを満たさない場合には開判定情報を生成する。また、判定部463は、暖房モード時においては、閾値ΔT2と、差分値DV2と、を比較して、式Dを満たす場合には閉判定情報を生成し、式Dを満たさない場合には開判定情報を生成する。そして、判定部463は、生成した判定情報を、決定部464へと送信する。
ここで、閾値ΔT1は、例えば夏期の日射などを考慮して7℃に設定される。また、閾値ΔT2は、例えば冬季の冷輻射などを考慮して5℃に設定される。ただし、閾値ΔT1およびΔT2については、これらの数値に限定されることはなく、適宜他の数値を設定することも可能である。
(1−2−6−2−4)決定部464
決定部464は、判定部463から送られる判定情報に基づいて、開閉板用モータ302dの動作を制御する情報(以下、開閉情報と記載)を生成する。具体的には、開閉板302bを開く場合には開決定情報を生成し、開閉板302bを閉じる場合には閉決定情報を生成して、インターフェース46bを介して開閉板用モータ駆動回路302eへ送信する。
より詳細には、決定部464は、開閉板302bが開いている場合において、開判定情報を受信したときには開閉情報を生成せずに待機し、閉判定情報を受信したときには閉決定情報を生成して開閉板用モータ駆動回路302eへ送信する。一方、決定部464は、開閉板302bが閉じている場合において、開判定情報を受信したときには開決定情報を生成して開閉板用モータ駆動回路302eへ送信し、閉判定情報を受信したときには開閉情報を生成せずに待機する。なお、決定部464は、RAMなどのメモリを有しており、当該メモリにおいて、開閉板用モータ駆動回路302eへ開決定情報または閉決定情報のいずれを送信したかの情報を保持している。これにより、開閉板302bの開閉状態(開閉板302bが開いているか閉じているか)を判断している。
また、決定部464は、タイマーを有しており、閉決定情報を送信した後、所定時間が経過したときには、開決定情報を生成して送信する。これは、例えば2時間など予め設定された所定時間が経過した後、下吸込み空気温度IT2を検出するために行われるものである。すなわち、開閉板302bが閉じている状態においては、下吸込口302aから室内の空気が吸込み流路FP2へ流入しないことから、下温度センサ34bが下吸込み空気温度IT2を検出できない。よって、決定部464は、開閉板302bを閉じた場合には、下吸込み空気温度IT2を検出するために、所定時間経過後に下吸込口302aを開けて空気を取り入れている。なお、当該時間については、リモコンなどにより適宜適当な数値を設定することが可能である。
(2)開閉板制御部46の処理の流れ
(2−1)冷房モード時の処理の流れ
以下、図4から図8を参照して、開閉板制御部46の処理の流れの例を説明する。図8は、冷房運転時における開閉板制御部46の処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下は処理の一例であって、開閉板制御部46は、これと異なる流れの処理を実行してもよい。
開閉板制御部46は、空調システム1が冷房運転している場合においては、冷房モードを選択して図8に示すような流れの処理を行う。
すなわち、まず空調システム1が冷房運転を開始すると、ステップS101において取得部461により上温度センサ34aから上吸込み空気温度IT1の情報が取得され、下温度センサ34bから下吸込み空気温度IT2の情報が取得される。
次に、ステップS102において、演算部462によって差分値DV1が算出され、ステップS103へ進む。
そして、ステップS103において、判定部463により所定の事項が判定される。具体的には、差分値DV1が閾値ΔT1以上か否かが判定され、判定がNoの場合(すなわち閾値ΔT1未満の場合)には、判定部463により開判定情報が生成・送信され、これを受信した決定部464は開閉情報を生成せずに待機し、開閉板302bが開いた状態のままステップS101へ戻る。一方、判定がYesの場合(すなわち閾値ΔT1以上の場合)には判定部463により閉判定情報が生成・送信されて、ステップS104へ進む。
次に、ステップS104において、決定部464により閉決定情報が生成され、開閉板用モータ駆動回路302eへと送信されて、これを受信した開閉板用モータ駆動回路302eが開閉板用モータ302dを駆動させて下吸込口302aを閉じる。そして、ステップS105へ進む。
ステップS105においては、決定部464により、下吸込口302aが閉じられてから所定時間が経過したか否かが判定され、判定がNoの場合(すなわち所定時間が経過していない場合)には、当該判定が繰り返し実行される。一方判定がYesの場合(すなわち所定時間が経過した場合)には、ステップS106へ進む。
そして、ステップS106において、決定部464により開決定情報が生成され、開閉板用モータ駆動回路302eへと送信されて、これを受信した開閉板用モータ駆動回路302eが開閉板用モータ302dを駆動させて下吸込口302aを開く。その後、ステップS107へ進む。
ステップS107およびS108においては、ステップS101およびS102と同様の処理を経て、差分値DV1が算出され、ステップS109へと進む。
そして、ステップS109において、ステップS103と同様、判定部463により差分値DV1が閾値ΔT1以上か否かが判定され、判定がNoの場合(すなわち閾値ΔT1未満の場合)には、決定部464は開閉情報を生成せずに待機し、開閉板302bが開いた状態のままステップS101へ戻る。一方、判定がYesの場合(すなわち閾値ΔT1以上の場合)には、判定部463により閉判定情報が生成・送信されるとともに決定部464により閉決定情報が生成され、開閉板用モータ駆動回路302eへと送信されて、これを受信した開閉板用モータ駆動回路302eが開閉板用モータ302dを駆動させて下吸込口302aを閉じる。その後、ステップS105へ戻り、開閉板制御部46は、空調システム1の運転中において、上記処理を繰り返し実行する。
(2−2)暖房モード時の処理の流れ
空調システム1が暖房運転している場合においては、開閉板制御部46は、暖房モードを選択して処理を行う。ここで、暖房モードの処理の流れは、ステップS102、S103、S108およびS109を除いて、冷房モードの処理の流れと同様である。具体的には、図8の括弧内の記載に示すように、ステップS102およびS108においては、差分値DV1に代えてDV2を算出する。また、ステップS103およびS109においては、差分値DV1および閾値ΔT1に代えて、差分値DV2と閾値ΔT2を比較して判定を行う。
(3)特徴
(3−1)
上記実施形態では、開閉板制御部46は、上温度センサ34aの測定値である上吸込み空気温度IT1と、下温度センサ34bの測定値である下吸込み空気温度IT2と、に基づいて下吸込口302aから室内空気の取込みを行うか否かを判断している。これにより、例えば、下吸込口302a近傍の室内空気の熱負荷が上吸込口303a近傍の室内空気よりも著しく大きい場合には、下吸込口302aからは室内空気の取込みを行わず、上吸込口303aのみから室内空気を取り込むことを可能にしている。このため、上記のような状況において、圧縮機21などの運転出力が著しく増大することを抑え、消費エネルギー量の著しい増加が抑制されるようになっている。したがって、省エネルギー性を向上できている。
(3−2)
上記実施形態では、開閉板制御部46は、上温度センサ34aが測定した上吸込み空気温度IT1と、下温度センサ34bが測定した下吸込み空気温度IT2との差分値DV1(またはDV2)が、予め設定された閾値ΔT1(またはΔT2)を超えるときに、下吸込口302aから室内空気の取込みを行わない、と判断している。これにより、例えば下吸込口302a近傍の室内空気が日射や冷輻射などの影響を受ける状況など、下吸込口302a近傍の室内空気の熱負荷が上吸込口303a近傍の室内空気の熱負荷より著しく大きい場合において、下吸込口302aからは室内空気の取込みを行わず、上吸込口303aのみから室内空気を取り込むことを可能にしている。よって、消費エネルギー量の著しい増加が精度よく抑制されるようにできている。
(3−3)
上記実施形態では、下吸込口302aは、上吸込口303aよりも、壁部100に形成された窓部102に近いが、このように下吸込口302a近傍の室内空気が日射や冷輻射などの影響を受けやすい環境であっても、状況に応じて、下吸込口302aから室内空気の取込みを行わず、上吸込口303aのみから室内空気を取り込むことで、消費エネルギー量の著しい増加が抑制されるようにできている。
(3−4)
上記実施形態では、開閉板制御部46は、下吸込口302aからの室内空気の取込みを行わないと判断した場合に、下吸込口302aの開閉を行う開閉板302bを閉じるようになっている。これにより、下吸込口302aからの室内空気取込みの実行・停止の切替えを容易に行えるようにできている。
(4)変形例
(4−1)変形例1A
上記実施形態では、上吸込口303aは、ケーシング30の天面部分に形成されたが、これに限定されない。例えば、上吸込口303aは、ケーシング30の正面部分に形成されてもよい。
(4−2)変形例1B
上記実施形態では、開閉板302bは、開閉板用モータ302dの駆動に伴って回動するように構成されたが、これに限定されない。例えば、開閉板302bは、上下又は左右にスライドすることにより下吸込口302aを開放するような構成であってもよい。
(4−3)変形例1C
上記実施形態では、上温度センサ34aは、前面パネル306の上端近傍に位置するように左側部304に配設されたが、配設位置についてはこれに限定されず、上吸込み空気温度IT1を適切に検知できるのであれば、どのような位置に配設されてもよい。また、下温度センサ34bは、開閉板302bの上方近傍に位置するように背面部301の下端近傍に配設されたが、これに限定されず、下吸込み空気温度IT2を適切に検知できるのであれば、どのような位置に配設されてもよい。また、温度センサ34は、ケーシング30の内部において配設されたが、これに限定されることなく、ケーシング30の外部に配設されてもよい。
(4−4)変形例1D
上記実施形態では、室内電装品ユニット40および開閉板制御部46は、ケーシング30内に配設されたが、配設位置については、これに限定されない。例えば、開閉板制御部46は、室外機2のハウジング内部に配設されてもよく、また、LANやWANなどのネットワークで結ばれた遠隔地などに配設されてもよい。
(4−5)変形例1E
上記実施形態では、開閉板302bは、回動時において全開か全閉かの2パターンのみを有していたが、回動角度を段階的に設定してもよく、例えば、状況に応じて所定の角度分だけ開閉板302bを回動させるように構成してもよい。
(4−6)変形例1F
上記実施形態では、下吸込口302aから流入する室内空気の熱負荷が上吸込口303aから流入する室内空気の熱負荷よりも著しく大きい場合に、開閉板302bを閉じて下吸込口302aからは室内空気の取込みを行わないように構成されたが、これに限定されない。例えば、室内機3が窓部100の下方に設置されることにより、上吸込口303aから流入する室内空気の熱負荷が下吸込口302aから流入する室内空気の熱負荷よりも著しく大きい場合においては、上吸込口303aからは室内空気の取込みを行わずに、下吸込口302aからのみ室内空気の取込みを行うように構成してもよい。その場合、上吸込口303aの開閉を自在に行えるようなシャッターなどをケーシング30に設け、冷房モード時においては差分値DV2と閾値ΔT2とを比較することにより(暖房モード時においては差分値DV1と閾値ΔT1とを比較することにより)、当該シャッターの開閉を判定することが好ましい。
(4−7)変形例1G
上記実施形態では、開閉板制御部46は、差分値DV1(またはDV2)を算出し、閾値ΔT1(またはΔT2)と比較して開閉板302bを開閉するか否かを判定していたが、開閉板制御部46の処理についてはこれに限定されない。例えば、開閉板制御部46は、図9に示すフローチャートのような処理を行ってもよい。以下、図9に示すフローチャートの処理の流れについて説明する。
まず、空調システム1が冷房運転(または暖房運転)を開始すると、ステップS201において取得部461により上温度センサ34aから上吸込み空気温度IT1の情報が取得され、下温度センサ34bから下吸込み空気温度IT2の情報が取得される。
次に、ステップS202およびS203において、判定部463により所定の事項が判定される。具体的に、ステップS202においては、上吸込み空気温度IT1が、予め判定部463が保持している第1基準値SV1(暖房運転時においてSV1´)の範囲内か否かが判定される。この判定がNoの場合(すなわち第1基準値SV1(またはSV1´)の範囲外の場合)には、判定部463により開判定情報が生成・送信され、これを受信した決定部464は開閉情報を生成せずに待機し、開閉板302bが開いた状態のままステップS201へ戻る。一方、判定がYesの場合(すなわち第1基準値SV1(またはSV1´)の範囲内の場合)には、ステップS203へと進む。
また、ステップS203においては、下吸込み空気温度IT2が、予め判定部463が保持している第2基準値SV2(暖房運転時においてはSV2´)の範囲内か否かが判定される。この判定がNoの場合(すなわち第2基準値SV2(またはSV2´)の範囲外の場合)には、判定部463により開判定情報が生成・送信され、これを受信した決定部464は開閉情報を生成せずに待機し、開閉板302bが開いた状態のままステップS201へ戻る。一方、判定がYesの場合(すなわち第2基準値SV2(またはSV2´)の範囲内の場合)には、判定部463により閉判定情報が生成・送信されて、ステップS204へ進む。
そして、ステップS204において、決定部464により閉決定情報が生成され、開閉板用モータ駆動回路302eへと送信されて、これを受信した開閉板用モータ駆動回路302eが開閉板用モータ302dを駆動させて下吸込口302aを閉じる。そして、ステップS205へ進む。
ステップS205においては、決定部464により、下吸込口302aが閉じられてから所定時間が経過したか否かが判定され、判定がNoの場合(すなわち所定時間が経過していない場合)には、当該判定が繰り返し実行される。一方判定がYesの場合(すなわち所定時間が経過した場合)には、ステップS206へ進む。
そして、ステップS206において、決定部464により開決定情報が生成され、開閉板用モータ駆動回路302eへと送信されて、これを受信した開閉板用モータ駆動回路302eが開閉板用モータ302dを駆動させて下吸込口302aを開く。その後、ステップS207へ進む。
ステップS207においては、ステップS201と同様、取得部461により上吸込み空気温度IT1および下吸込み空気温度IT2の情報が取得されて、ステップS208へと進む。
そして、ステップS208およびS209において、判定部463により、ステップS202およびS203と同様の処理が行われる。具体的に、ステップS208においては、上吸込み空気温度IT1が、第1基準値SV1(暖房運転時においては第1基準値SV1´)の範囲内か否かが判定される。この判定がNoの場合(すなわち第1基準値SV1(またはSV1´)の範囲外の場合)には、判定部463により開判定情報が生成・送信され、これを受信した決定部464は開閉情報を生成せずに待機し、開閉板302bが開いた状態のままステップS201へ戻る。一方、判定がYesの場合(すなわち第1基準値SV1(またはSV1´)の範囲内の場合)には、ステップS209へと進む。
ステップS209においては、下吸込み空気温度IT2が、第2基準値SV2(暖房運転時においてはSV2´)の範囲内か否かが判定される。この判定がNoの場合(すなわち第2基準値SV2(またはSV2´)の範囲外の場合)には、判定部463により開判定情報が生成・送信され、これを受信した決定部464は開閉情報を生成せずに待機し、開閉板302bが開いた状態のままステップS201へ戻る。一方、判定がYesの場合(すなわち第2基準値SV2(またはSV2´)の範囲内の場合)には、判定部463により閉判定情報が生成・送信されて、ステップS210へ進む。
そして、ステップS210において、決定部464により閉決定情報が生成され、開閉板用モータ駆動回路302eへと送信されて、これを受信した開閉板用モータ駆動回路302eが開閉板用モータ302dを駆動させて下吸込口302aを閉じる。その後、ステップS205へ戻り、開閉板制御部46は、空調システム1が運転中においては、上記処理を繰り返し実行する。
ここで、第1基準値SV1および第2基準値SV2は夏期の日射などを考慮して設定される値であり、例えば、第1基準値SV1は16℃〜28℃の数値範囲であり、第2基準値SV2は第1基準値SV1の範囲外の数値範囲である。また、第1基準値SV1´および第2基準値SV2´は冬期の冷輻射などを考慮して設定される値であり、例えば、第1基準値SV1´は20℃〜30℃の数値範囲であり、第2基準値SV2´は第1基準値SV1´の範囲外の数値範囲である。ただし、第1基準値SV1、SV1´、第2基準値SV2およびSV2´については当該数値範囲に限定されることなく、製品の設計仕様や設置環境などに応じて、適宜、適当な数値範囲を設定することが可能である。
上記処理の流れでは、開閉板制御部46は、上温度センサ34aの測定値である上吸込み空気温度IT1が第1基準値SV1(またはSV1´)の範囲内である場合において、下温度センサ34bの測定値である下吸込み空気温度IT2が予め設定された第2基準値SV2(またはSV2´)の範囲内(すなわち第1基準値SV1(またはSV1´)の範囲外)であるときに、下吸込口302aから室内空気の取込みを行わない、と判断している。これにより、例えば下吸込口302a近傍の室内空気が日射や冷輻射などの影響を受ける状況など、下吸込口302a近傍の室内空気の熱負荷が上吸込口303a近傍の室内空気の熱負荷より著しく大きい場合において、下吸込口302aから室内空気の取込みを行わず、上吸込口303aのみから室内空気を取り込むことを可能にしている。よって、消費エネルギー量の著しい増加が精度よく抑制されている。
(4−8)変形例1H
上記実施形態では、判定部463は、差分値DV1(またはDV2)が閾値ΔT1(またはΔT2)以上か未満かで、開判定情報または閉判定情報を生成していたが、さらに安定的に判定するために、閾値ΔT1(またはΔT2)にヒステリシス性をもたせてもよい。
本発明は、空調室内機に利用可能である。
1 空調システム
3 室内機
30 ケーシング
302a 下吸込口
302b 開閉板
302c リンク
302d 開閉板用モータ
302e 開閉板用モータ駆動回路
303a 上吸込口
34a 上温度センサ
34b 下温度センサ
40 室内電装品ユニット
46 開閉板制御部
46a 通信線
46b インターフェース
461 取得部
462 演算部
463 判定部
464 決定部
100 壁部
101 天井
102 窓部
SI 室内空間
特開2001−116346号公報

Claims (5)

  1. 室内(SI)の壁部(100)に設置される壁掛け型の空調室内機(3)であって、
    室内空気を取り込む開口である上吸込口(303a)と、室内空気を取り込む開口であって前記上吸込口よりも下方に位置する下吸込口(302a)と、が形成されるケーシング(30)と、
    前記上吸込口から取り込まれる室内空気の温度を検知する上温度センサ(34a)と、
    前記下吸込口から取り込まれる室内空気の温度を検知する下温度センサ(34b)と、
    前記上温度センサの測定値(IT1)と、前記下温度センサの測定値(IT2)と、に基づいて前記下吸込口から室内空気の取込みを行うか否かを判断する制御部(46)と、を備える、
    空調室内機(3)。
  2. 前記制御部は、前記上温度センサの測定値が予め設定された第1基準値(SV1、SV1´)の範囲内である場合において、前記下温度センサの測定値が前記第1基準値の範囲外であるときに、前記下吸込口から室内空気の取込みを行わない、と判断する、
    請求項1に記載の空調室内機。
  3. 前記制御部は、前記上温度センサの測定値と前記下温度センサの測定値との差分値(DV1、DV2)が、予め設定された閾値(ΔT1、ΔT2)を超えるときに、前記下吸込口から室内空気の取込みを行わない、と判断する、
    請求項1に記載の空調室内機。
  4. 前記下吸込口は、前記上吸込口よりも、前記壁部に形成された窓部(102)に近い、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空調室内機。
  5. 前記ケーシングは、前記下吸込口の開閉を行う開閉板(302b)をさらに有し、
    前記制御部は、前記下吸込口からの室内空気の取込みを行わないと判断した場合に、前記開閉板を閉じる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の空調室内機。
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