JP5994462B2 - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5994462B2
JP5994462B2 JP2012172088A JP2012172088A JP5994462B2 JP 5994462 B2 JP5994462 B2 JP 5994462B2 JP 2012172088 A JP2012172088 A JP 2012172088A JP 2012172088 A JP2012172088 A JP 2012172088A JP 5994462 B2 JP5994462 B2 JP 5994462B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor pattern
main circuit
capacitor
electrode
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012172088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014033521A (ja
Inventor
直人 蟹江
直人 蟹江
俊昭 長瀬
俊昭 長瀬
信行 稲吉
信行 稲吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2012172088A priority Critical patent/JP5994462B2/ja
Publication of JP2014033521A publication Critical patent/JP2014033521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5994462B2 publication Critical patent/JP5994462B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換するインバータ装置に関する。
特許文献1には、インバータ装置に用いられるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)モジュールが記載されている。特許文献1に記載のIGBTモジュールにおいては、絶縁基板を2枚の絶縁基板に分割したうえで、各絶縁基板に振り分けてインバータ回路1相分の上アーム及び下アームに対応するIGBT及びFWD(Free Wheeling Diode)を実装し、各絶縁基板の実装面が互いに向き合うように近接してそれらを配置している。
特開2004−311685号公報
特許文献1に記載のIGBTモジュールにおいては、近接対向配置される2枚の絶縁基板上の回路パターン等を流れる電流が互いに逆向きとなるので、回路パターン間の相互誘導作用によって当該モジュール内部の配線インダクタンスの低減が図られている。このように、インバータ装置においては、サージ電圧の影響を小さくするためにも内部の配線インダクタンスを低減することが求められている。
しかしながら、特許文献1の方法では、IGBTなどのスイッチング素子が搭載される主回路基板が2枚の絶縁基板で構成されるので、複数の平滑コンデンサが搭載されるコンデンサ基板を別途設けた場合に、その体格がおおきくなってしまうという問題がある。
本発明は、そのような事情に鑑みてなされたものであり、装置全体の体格を大きくすることなく配線インダクタンスを低減可能なインバータ装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るインバータ装置は、ブリッジ回路の上アーム及び下アームを構成する複数のスイッチング素子と、複数のスイッチング素子が搭載される主回路基板と、主回路基板に設けられた主回路用導体パターンと、コンデンサが搭載されると共に主回路基板に平行且つ近接配置されたコンデンサ基板と、コンデンサ基板に設けられたコンデンサ用導体パターンと、主回路基板に搭載されて主回路用導体パターン及びコンデンサ用導体パターンに電気的に接続される正側入力電極及び負側入力電極と、主回路基板に搭載されると共に上アームと下アームとの接続点より引き出される出力電極と、を備え、主回路用導体パターンには、正側入力電極から負側入力電極に向かう第1の方向に沿って延びる第1のスリットが形成されており、コンデンサ用導体パターンには、第1の方向に沿って延びる第2のスリットが形成されている、ことを特徴とする。
このインバータ装置においては、上アーム及び下アームのスイッチング素子のスイッチング時に、主回路基板上において、例えば、正側入力電極からスイッチング素子を介して出力電極に向かう電流と、出力電極からスイッチング素子を介して負側入力電極に向かう電流とによって、全体として正側入力電極から負側入力電極に向かうような電流経路が形成される。このとき、コンデンサ用基板上においては、コンデンサを介して負側入力電極から正側入力電極へ向かうように電流経路が形成される。このインバータ装置においては、主回路基板とコンデンサ用基板とが互いに平行且つ近接配置されており、特に、正側入力電極から負側入力電極に向かう方向(第1の方向)に沿って延びる第1のスリットが主回路用導体パターンに形成され、同様の方向に延びる第2のスリットがコンデンサ用導体パターンに形成されている。したがって、主回路基板上の電流経路と、コンデンサ基板上の電流経路とを、互いに逆向きで、且つ、スリットの延びる方向に沿って互いに平行となるようにすることができる。よって、このインバータ装置によれば、スイッチング時における主回路基板上の電流変化とコンデンサ基板上の電流変化との相互作用によって、装置全体の体格を大きくすることなく、配線インダクタンスを低減することが可能となる。
本発明に係るインバータ装置においては、複数のスイッチング素子は、互いに並列接続されて上アームを構成する複数の第1のスイッチング素子と、互いに並列接続されて下アームを構成する複数の第2のスイッチング素子とを含み、複数の第1のスイッチング素子、及び、複数の第2のスイッチング素子は、第1の方向に直交する第2の方向に沿って配列されており、正側入力電極、負側入力電極、及び、出力電極は、それぞれ、第2の方向に沿って延在する延在部を有しており、第1のスリットは、主回路用導体パターンにおける第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子が配置される領域のそれぞれに形成されているものとすることができる。この場合、主回路基板上の電流経路を、それぞれのスイッチング素子ごとに、第1の方向に規制することができる。
本発明に係るインバータ装置においては、第1のスリットは、主回路用導体パターンにおける第1のスイッチング素子が配置される領域、及び、第2のスイッチング素子が配置される領域の互いに対応する位置に形成されているものとすることができる。この場合、主回路基板上において、第1のスイッチング素子を経る電流経路と、第2のスイッチング素子を経る電流経路とを互いに対応させることができる。
本発明に係るインバータ装置においては、第2のスリットは、第2の方向について第1のスリットが形成された位置に対応するように形成されているものとすることができる。この場合、コンデンサ用回路基板上の電流経路と、主回路基板上の電流経路とを、第2の方向について対応させることができる。
本発明によれば、装置全体の体格を大きくすることなく、配線インダクタンスを低減可能なインバータ装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るインバータ装置の部分的な構成を示す模式的な側面図である。 図1に示されたインバータ装置の等価回路を示す図である。 図1に示されたインバータ装置からコンデンサ基板等を省略した状態の模式的な平面図である。 図1に示されたインバータ装置の模式的な平面図である。 半導体素子を配置していない状態の導体パターンの拡大図である。 電流経路を説明するための模式的図である。
以下、本発明の一実施形態に係るインバータ装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において、同一又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図における寸法比率は、実際のものとは異なる場合がある。
図2は、本発明の一実施形態に係るインバータ装置の等価回路を示す図である。図1は、図2に示されたインバータ装置の部分的な構成を示す模式的な側面図である。まず、図2を参照し、本実施形態に係るインバータ装置1の回路構成について説明する。図2に示されるように、インバータ装置1は、例えば3相モータ等を駆動するための3相インバータ装置である。
インバータ装置1は、各相に対応する上アームと下アームとが直列接続されたブリッジ回路を構成する複数のスイッチング素子Q1〜Q6を備えている。ここでは、スイッチング素子Q1〜Q6として、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を用いているが、例えばIGBT等を用いてもよい。
スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とは、正極側入力端子Pと負極側入力端子Nとの間に互いに直列に接続されており、それらの間にはU相出力端子Uが接続されている。スイッチング素子Q3とスイッチング素子Q4とは、正極側入力端子Pと負極側入力端子Nとの間に互いに直列に接続されており、それらの間にはV相出力端子Vが接続されている。スイッチング素子Q5とスイッチング素子Q6とは、正極側入力端子Pと負極側入力端子Nとの間に互いに直列に接続されており、それらの間にはW相出力端子Wが接続されている。スイッチング素子Q1,Q3,Q5が上アームを構成するスイッチング素子となり、スイッチング素子Q2,Q4,Q6が下アームを構成するスイッチング素子となる。
スイッチング素子Q1〜Q6のドレインとソースとの間には、それぞれ、ダイオードD1〜D6が逆並列に接続されている。また、正極側入力端子Pと負極側入力端子Nとの間には、コンデンサCが接続されている。さらに、スイッチング素子Q1〜Q6のゲートには、制御回路100が接続されており、制御回路100からの駆動信号が入力される。これにより、スイッチング素子Q1〜Q6が適宜ON・OFFされる。
なお、図2においては、上述したように接続されたスイッチング素子とダイオードとからなる半導体素子(例えば図1における半導体素子50,60等)を互いに複数(例えば6つ)並列接続して構成された半導体素子群G1〜G6を、スイッチング素子Q1〜Q6のそれぞれとダイオードD1〜D6のそれぞれとの1つの組として等価的に表している。
図1,3,4を参照して、インバータ装置1の具体的な構成について説明する。なお、図3は、図1に示されたインバータ装置1からコンデンサ用基板等を省略した状態の模式的な平面図である。また、図4は、図1に示されたインバータ装置1の模式的な平面図である。インバータ装置1は、例えば絶縁金属基板(IMS)等の主回路基板10、及び、主回路基板10上に形成される導体パターン(主回路用導体パターン)P1〜3を備えている。主回路基板10は、主面10aを有している。導体パターンP1〜P3は、互いに分離しつつ、主回路基板10の主面10aに沿った第1の方向(主回路基板10の長さ方向)D1に沿ってこの順で配列されている。
インバータ装置1は、正極側端子電極(正側入力電極)20、中点端子電極(出力電極)30、及び負極側端子電極(負側入力電極)40を備えている。正極側端子電極20は、導体パターンP1上に設けられて導体パターンP1に電気的に接続されている。中点端子電極30は、導体パターンP2上に設けられて導体パターンP2に電気的に接続されている。負極側端子電極40は、導体パターンP3上に設けられて導体パターンP3に電気的に接続されている。したがって、正極側端子電極20、中点端子電極30、及び負極側端子電極40は、第1の方向D1に沿ってこの順で配列されている(すなわち、第1の方向D1は、正極側端子電極20から負極側端子電極40に向かう方向である)。
正極側端子電極20は、第2の方向(主回路基板10の幅方向)D2に沿って延在している。より具体的には、正極側端子電極20は、第2の方向D2に沿って延在する基部(延在部)20aと、基部20aの中心付近から立設された円柱状の外部接続部20bとからなる。正極側端子電極20は、外部接続部20bを介して、例えば外部のバッテリ等に電気的に接続される。正極側端子電極20は、例えば図2における正極側入力端子Pに相当する。なお、第2の方向D2は、主回路基板10の主面に平行であり、第1の方向D1に直交する方向である。
中点端子電極30は、第2の方向D2に沿って延在している。より具体的には、中点端子電極30は、第2の方向D2に沿って延在する基部(延在部)30aと、基部30aの中心付近から立設された円柱状の外部接続部30bとからなる。中点端子電極30は、外部接続部30bを介して、例えば外部の3相モータ等に電気的に接続される。中点端子電極30は、例えば図2におけるU相出力端子Uに相当する。
負極側端子電極40は、第2の方向D2に沿って延在している。より具体的には、負極側端子電極40は、第2の方向D2に沿って延在する基部(延在部)40aと、基部40aの中心付近から立設された円柱状の外部接続部40bとからなる。負極側端子電極40は、外部接続部40bを介して、例えば外部のバッテリ等に電気的に接続される。負極側端子電極40は、例えば図2における負極側入力端子Nに相当する。
正極側端子電極20は、主回路基板10に搭載されて導体パターンP1及び後述する導体パターンP4に電気的に接続される。また、負極側端子電極40は、主回路基板10に搭載されて導体パターンP3及び後述する導体パターンP4に電気的に接続される。
インバータ装置1は、複数(ここでは6つ)の半導体素子50を備えている。半導体素子50は、上述したようにスイッチング素子とそのスイッチング素子に逆並列に接続されたダイオードとを含む。半導体素子50は、正極側端子電極20と中点端子電極30との間において、第2の方向D2に沿って配列されて導体パターンP1上に設けられている。半導体素子50は、導体パターンP1と導体パターンP2とに電気的に接続されている。半導体素子50は、互いに並列に接続されている。このように、インバータ装置1は、正極側端子電極20と中点端子電極30との間において導体パターンP1上に設けられ、互いに並列に接続されて上アームを構成する複数の第1のスイッチング素子を備えている。半導体素子50は、例えば図2における半導体素子群G1に相当する。
インバータ装置1は、複数(ここでは6つ)の半導体素子60を備えている。半導体素子60は、半導体素子50と同様に、スイッチング素子とそのスイッチング素子に逆並列に接続されたダイオードとを含む。半導体素子60は、中点端子電極30と負極側端子電極40との間において、第2の方向D2に沿って配列されて導体パターンP2上に設けられている。半導体素子60は、導体パターンP2と導体パターンP3とに電気的に接続されている。半導体素子60は、互いに並列に接続されている。このように、インバータ装置1は、中点端子電極30と負極側端子電極40との間において導体パターンP2上に設けられ、互いに並列に接続されて下アームを構成する複数の第2のスイッチング素子を備えている。半導体素子60は、例えば図2における半導体素子群G2に相当する。したがって、上述した中点端子電極30は、上アームと下アームとの接続点より引き出される。
インバータ装置1は、コンデンサ基板70と、導体パターン(コンデンサ用導体パターン)P4とを備えている。コンデンサ基板70は、主回路基板10に対向するように主回路基板10に平行且つ近接配置されている。コンデンサ基板70は、主回路基板10の主面10aと略平行な主面70aを有している。導体パターンP4は、コンデンサ基板70の主面70a上に設けられている。導体パターンP4は、正極側端子電極20に電気的に接続された正極側パターン(不図示)と、負極側端子電極40に電気的に接続された負極側パターン(不図示)とを有している。
インバータ装置1は、複数のコンデンサ80を備えている。コンデンサ80は、コンデンサ基板70の幅方向の両端部において、第2の方向D2についての位置を互い違いにずらしながら、第1の方向D1に沿って配列されている。コンデンサ80は、導体パターンP4(導体パターンP4の正極側パターン及び負極側パターン)を介して、正極側端子電極20と負極側端子電極40との間に電気的に接続されている。なお、これらの一群のコンデンサ80は、例えば図2におけるコンデンサCに相当する。
ここで、導体パターンP1,P2,P4にはスリットが設けられている。導体パターンP1,P2,P4に設けられたスリットについてより詳細に説明する。図5は、半導体素子を配置していない状態の導体パターンの拡大図である。図3,5に示されるように、主回路基板10の主面10a上の導体パターンP1には、正極側端子電極20から負極側端子電極40に向かう方向(すなわち第1の方向D1)に沿って延びる複数(ここでは6つ)のスリット(第1のスリット)S1が形成されている。また、導体パターンP2には、第1の方向D1に沿って延びる複数(ここでは6つ)のスリット(第1のスリット)S2が形成されている。
スリットS1,S2は、半導体素子50,60の配列方向(第2の方向D2)に沿って配列されている。より具体的には、スリットS1は、導体パターンP1における半導体素子50が配置される領域A1のそれぞれに形成されている。スリットS1は、領域A1における基部30a側の端部から領域A1の中心付近まで延びている(つまり、スリットS1は、半導体素子50の中心付近まで延びている)。なお、スリットS1は、半導体素子50を導体パターンP1上に実装するためのはんだ95にも連続して形成されている。
スリットS2もスリットS1と同様であるが、導体パターンP2における半導体素子60が配置される領域A2のそれぞれに形成されている。スリットS2は、領域A2における基部40a側の端部から領域A2の中心付近まで延びている(つまり、スリットS2は、半導体素子60の中心付近まで延びている)。なお、スリットS2は、半導体素子60を導体パターンP2に実装するためのはんだ96にも連続して形成されている。特に、スリットS1とスリットS2とは、領域A1及び領域A2の互いに対応する位置に形成されている。また、スリットS1とスリットS2とは、第1の方向D1に沿って互いに並ぶように形成されている。
また、図4に示されるように、コンデンサ基板70の主面70a上の導体パターンP4には、第1の方向D1に沿って延びる複数(ここでは4つ)のスリット(第2のスリット)S3が形成されている。ここでは、スリットS3は、導体パターンP4におけるコンデンサ80が実装された領域(両端部)の間の領域(中心部)に形成されている。特に、スリットS3は、主回路基板10からコンデンサ基板70に向かう方向(主面10a及び主面70aに直交する方向であり、第1の方向D1及び第2の方向D2に直交する第3の方向D3(図1参照))からみて、第2の方向D2についてスリットS1,S2が形成された位置に対応するように形成することができる。なお、スリットS3は、導体パターンP4の正極側パターン及び負極側パターンの両方に設けられている。
なお、図1,3〜6は、インバータ装置1の一部分を図示したものであり、図2における半導体素子群G3〜G6に相当する半導体素子、図2におけるV相出力端子V及びW相出力端子Wに相当する端子電極、図2における制御回路100に相当する要素等が省略されている。
以上のように構成されるインバータ装置1においては、例えば、半導体素子50のスイッチング素子をONとし、半導体素子60のスイッチング素子をOFFとしたときに、正極側端子電極20から半導体素子50を介して中点端子電極30に向かうように電流が流れ、半導体素子50のスイッチング素子をOFFとし、半導体素子60のスイッチング素子をONとしたときに、中点端子電極30から半導体素子60を介して負極側端子電極40に向かうように電流が流れる。
したがって、スイッチング時には、図1及び図6の(a)に示されるように、全体として正極側端子電極20から半導体素子50,60を介して負極側端子電極40に向かうような電流経路(電流変化を示す経路)CP1が形成される。このとき、コンデンサ基板70上においては、図1及び図6の(b)に示されるように、コンデンサ80からの電流によって、負極側端子電極40から正極側端子電極20に向かうような電流経路(電流変化を示す経路)CP2が形成される。
上述したように、本実施形態に係るインバータ装置1においては、主回路基板10上の導体パターンP1,P2には、第1の方向D1に沿って延びるスリットS1,S2が形成されており、コンデンサ基板70上の導体パターンP4には、第1の方向D1に沿って延びるスリットS3が形成されている。このため、主回路基板10上の電流経路CP1と、コンデンサ基板70上の電流経路CP2とが、それらのスリットS1〜S3によって第1の方向に規制され、互いに平行(且つ逆向き)となる。
その結果、本実施形態に係るインバータ装置1によれば、スイッチング時における主回路基板10上の電流変化とコンデンサ基板70の電流変化との相互作用によって、装置全体の体格を大きくすることなく、全体としての配線インダクタンスを低減することが可能となる。このように配線インダクタンスを低減すれば、各スイッチング素子におけるスイッチング速度を早くすることができるので、損失(発熱)の低減に繋がると共に、損失が低減される分、電流定格を上げることが可能となる。
以上の実施形態は、本発明に係るインバータ装置の一実施形態を説明したものである。したがって、本発明は、上述したインバータ装置1に限定されない。本発明は、各請求項の要旨を変更しない範囲において、上述したインバータ装置1を任意に変更したものとすることができる。
例えば、コンデンサ基板70の導体パターンP4におけるスリットS3は、主回路基板10の導体パターンP1,P2におけるスリットS1,S2の位置及び個数に対応するよう(すなわち、第3の方向D3からみてスリットS1,S2のそれぞれに対応するように)形成されてもよい。この場合には、第3の方向からみて、主回路基板10上の電流経路CP1とコンデンサ基板70上の電流経路CP2とを一致させることができ、より配線インダクタンスを低減することが可能となる。
1…インバータ装置、10…主回路基板、20…正極側端子電極(正側入力電極)、30…中点端子電極(出力電極)、40…負極側端子電極(負側入力電極)、50…半導体素子(第1のスイッチング素子)、60…半導体素子(第2のスイッチング素子)、70…コンデンサ基板、80…コンデンサ、P1〜P3…導体パターン(主回路用導体パターン)、D1…第1の方向、D2…第2の方向、P4…導体パターン(コンデンサ用導体パターン)、S1,S2…スリット(第1のスリット)、S3…スリット(第2のスリット)。

Claims (3)

  1. ブリッジ回路の上アーム及び下アームを構成する複数のスイッチング素子と、
    前記複数のスイッチング素子が搭載される主回路基板と、
    前記主回路基板に設けられた主回路用導体パターンと、
    コンデンサが搭載されると共に前記主回路基板に平行且つ近接配置されたコンデンサ基板と、
    前記コンデンサ基板に設けられたコンデンサ用導体パターンと、
    前記主回路基板に搭載されて前記主回路用導体パターン及び前記コンデンサ用導体パターンに電気的に接続される正側入力電極及び負側入力電極と、
    前記主回路基板に搭載されると共に前記上アームと前記下アームとの接続点より引き出される出力電極と、を備え、
    前記主回路用導体パターンには、前記正側入力電極から前記負側入力電極に向かう第1の方向に沿って延びる第1のスリットが形成されており、
    前記コンデンサ用導体パターンには、前記第1の方向に沿って延びる第2のスリットが形成されており、
    前記複数のスイッチング素子は、互いに並列接続されて前記上アームを構成する複数の第1のスイッチング素子と、互いに並列接続されて前記下アームを構成する複数の第2のスイッチング素子とを含み、
    前記複数の第1のスイッチング素子、及び、前記複数の第2のスイッチング素子は、前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って配列されており、
    前記正側入力電極、前記負側入力電極、及び、前記出力電極は、それぞれ、前記第2の方向に沿って延在する延在部を有しており、
    前記第1のスリットは、前記主回路用導体パターンにおける前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子が配置される領域のそれぞれに形成されている、
    ことを特徴とするインバータ装置。
  2. 前記第1のスリットは、前記主回路用導体パターンにおける前記第1のスイッチング素子が配置される領域、及び、前記第2のスイッチング素子が配置される領域の互いに対応する位置に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記第2のスリットは、前記第2の方向について前記第1のスリットが形成された位置に対応するように形成されている、ことを特徴とする請求項2に記載のインバータ装置。
JP2012172088A 2012-08-02 2012-08-02 インバータ装置 Expired - Fee Related JP5994462B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012172088A JP5994462B2 (ja) 2012-08-02 2012-08-02 インバータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012172088A JP5994462B2 (ja) 2012-08-02 2012-08-02 インバータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014033521A JP2014033521A (ja) 2014-02-20
JP5994462B2 true JP5994462B2 (ja) 2016-09-21

Family

ID=50282957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012172088A Expired - Fee Related JP5994462B2 (ja) 2012-08-02 2012-08-02 インバータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5994462B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3540932B1 (en) * 2016-11-11 2020-10-07 Mitsubishi Electric Corporation Power conversion device and air conditioning device using same
WO2020148880A1 (ja) * 2019-01-18 2020-07-23 東芝キヤリア株式会社 平滑回路、および平滑回路基板

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2850623B2 (ja) * 1992-02-06 1999-01-27 富士電機株式会社 半導体装置
JP2007242860A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Toyota Motor Corp コンデンサモジュール
JP3173512U (ja) * 2011-11-25 2012-02-09 株式会社豊田自動織機 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014033521A (ja) 2014-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4561874B2 (ja) 電力変換装置
JP5763026B2 (ja) 半導体装置
JP3173512U (ja) 半導体装置
JP2019110228A (ja) 電力変換装置
JP5884775B2 (ja) インバータ装置
WO2017168860A1 (ja) 電力変換装置
JP2009278772A (ja) インバータモジュール
JP6665456B2 (ja) パワー半導体装置
JP4513770B2 (ja) 半導体装置
JP5056595B2 (ja) 電力変換装置
JP5835167B2 (ja) パワーモジュール構造
JP3793700B2 (ja) 電力変換装置
JP5994462B2 (ja) インバータ装置
JP2005237118A (ja) バスバー構造体とそれが利用されている電力変換装置
JP2005235816A (ja) 半導体パワーモジュール
JP2009148077A (ja) 電圧駆動型半導体モジュール及びこれを用いた電力変換器
JP3896940B2 (ja) 半導体装置
JP5906313B2 (ja) 電力変換装置
US9950898B2 (en) Semiconductor device, inverter circuit, driving device, vehicle, and elevator
JP2010199473A (ja) 電力変換ユニット
JP6693484B2 (ja) 電力変換装置
JP6720601B2 (ja) 電力変換装置
JP4246040B2 (ja) 半導体装置の実装体
JP2018093616A (ja) 半導体装置
JP2013143812A (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160808

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5994462

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees