JP5994324B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置などの液滴吐出装置に関する。
従来、液滴吐出装置、例えばインクジェット記録装置において、ノズルからインクを吐出させるアクチュエータに駆動信号を供給するためにフレキシブルケーブル(フレキシブル配線基板)を用いたものは知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年、印字速度及び解像度の向上のため、ノズル数の増加が望まれている。これに対応するためは、フレキシブル配線基板に多数の配線を配置することが必要になる。
特開平11−70646号公報
多数の配線をフレキシブル配線基板に配置する場合、個々の配線の幅が従来よりも小さくなることがある。前記フレキシブル配線基板は可撓性に富み、取付状態で湾曲状態となる部分があるが、そのような部分では、曲げ応力に対して個々の配線が耐え切れず、配線が断線するおそれがある。
本発明は、配線の個々の幅を調整して、フレキシブル配線基板の湾曲状態となる部分において、配線が断線しないようにした液滴吐出装置を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、液滴を吐出する複数のノズル、及びこれら複数のノズルから液滴を吐出するための圧力を選択的に付与する圧力付与手段を有する液滴吐出ヘッドと、前記圧力付与手段に接続される接続部分と、湾曲状態となる第1部分と、前記接続部分と共に前記第1部分を挟むように位置し、前記第1部分よりも湾曲していない第2部分と、を有するフレキシブル配線基板と、前記フレキシブル配線基板に接続され、前記圧力付与手段を駆動するための駆動信号を付与する信号付与手段と、を備え、前記信号付与手段から前記圧力付与手段に前記フレキシブル配線基板少なくとも前記第1部分と前記第2部分に形成される複数の配線を通じて前記駆動信号が伝送される液滴吐出装置であって、前記第1部分の前記配線の個々の幅が、前記第2部分の前記配線の個々の幅よりも大きく、さらに、前記接続部分にも前記複数の配線が形成されており、前記第1部分の前記配線の個々の幅は、前記接続部分の前記配線の個々の幅よりも大きく、前記接続部分の前記配線の個々の幅と前記第2部分の前記配線の個々の幅が等しい、ことを特徴とする。
このようにすれば、湾曲状態となる第1部分の前記配線の個々の幅が、前記第1部分よりも湾曲していない第2部分の前記配線の個々の幅よりも大きくなっているので、前記第1部分(フレキシブル配線基板の、湾曲状態となる部分)において、配線の曲げ剛性を高めることができ、断線しないようにすることができる。
また、第2部分と同様に湾曲していない接続部分について、配線の個々の幅を第2部分の配線の個々の幅と等しくしても、断線のおそれが少ない。
請求項2の発明は、液滴を吐出する複数のノズル、及びこれら複数のノズルから液滴を吐出するための圧力を選択的に付与する圧力付与手段を有する液滴吐出ヘッドと、前記圧力付与手段に接続される接続部分と、湾曲状態となる第1部分と、前記接続部分と共に前記第1部分を挟むように位置し、前記第1部分よりも湾曲していない第2部分と、を有するフレキシブル配線基板と、前記フレキシブル配線基板に接続され、前記圧力付与手段を駆動するための駆動信号を付与する信号付与手段と、を備え、前記信号付与手段から前記圧力付与手段に前記フレキシブル配線基板の少なくとも前記第1部分と前記第2部分に形成される複数の配線を通じて前記駆動信号が伝送される液滴吐出装置であって、前記第1部分の前記配線の個々の幅が、前記第2部分の前記配線の個々の幅よりも大きく、前記複数のノズルは、カラー記録用液滴を吐出するカラーノズルと、ブラック記録用液滴を吐出するブラックノズルと、が含まれており、前記フレキシブル配線基板に形成される複数の配線は、カラー記録用液滴を前記カラーノズルから吐出させるための信号を伝送する第1配線群と、ブラック記録用液滴を前記ブラックノズルから吐出させるための信号を伝送する第2配線群とを有し、前記第1部分は、前記第1配線群と第2配線群とを分離するように双方の間に位置する空白部分を有している、ことを特徴とする。
このようにすれば、前記第1配線群と第2配線群とを分離するように双方の間に、配線が施されていない空白部分を配置しているので、ブラック記録用液滴のみを吐出する時に、それを吐出させるための駆動信号にノイズ(外乱)をのりにくくすることができる。
請求項3の発明は、液滴を吐出する複数のノズル、及びこれら複数のノズルから液滴を吐出するための圧力を選択的に付与する圧力付与手段を有する液滴吐出ヘッドと、前記圧力付与手段に接続される接続部分と、湾曲状態となる第1部分と、前記接続部分と共に前記第1部分を挟むように位置し、前記第1部分よりも湾曲していない第2部分と、を有するフレキシブル配線基板と、前記フレキシブル配線基板に接続され、前記圧力付与手段を駆動するための駆動信号を付与する信号付与手段と、を備え、前記信号付与手段から前記圧力付与手段に前記フレキシブル配線基板の少なくとも前記第1部分と前記第2部分に形成される複数の配線を通じて前記駆動信号が伝送される液滴吐出装置であって、前記第1部分の前記配線の個々の幅が、前記第2部分の前記配線の個々の幅よりも大きく、前記複数のノズルは、カラー記録用液滴を吐出するカラーノズルと、ブラック記録用液滴を吐出するブラックノズルと、が含まれており、前記フレキシブル配線基板に形成される複数の配線は、前記カラー記録用液滴を前記カラーノズルから吐出させるための信号を伝送する第1配線群と、前記ブラック記録用液滴を前記ブラックノズルから吐出させるための信号を伝送する第2配線群とを有し、前記第2配線群のうち前記第1配線群に隣接する配線は、前記第1配線群の、前記第2配線群に隣接する配線よりも、前記配線の個々の幅が大きい部分が前記信号付与手段近くまで延在している、ことを特徴とする。
このようにすれば、第2配線群のうち第1配線群に隣接する配線は、前記第1配線群の、前記第2配線群に隣接する配線よりも、前記配線の個々の幅が大きい部分が前記信号付与手段近くまで延在しているようにすることで、配線の向きの変化をできるだけ緩やかにでき、複数の配線を無理なく配置することができる。
請求項に記載のように、前記カラーノズルは、イエロー記録用液滴を吐出するイエローノズルと、マゼンタ記録用液滴を吐出するマゼンタノズルと、シアン記録用液滴を吐出するシアンノズルと、が含まれており、前記第1配線群は、前記イエロー記録用液滴を前記イエローノズルから吐出させるための信号を伝送する第1群と、前記マゼンタ記録用液滴、前記シアン記録用液滴を前記マゼンタノズル、前記シアンノズルのそれぞれから吐出させるための信号を伝送する第2群とを有し、前記第1群は、前記第2配線群側に配置されている、ことが望ましい。
このようにすれば、第2配線群側に配置される第1配線群の部位の配線は信号付与手段から圧力付与手段に向かって延びる配線の引き回しの向きが異なり、クロストークにより信号にノイズなどがのりやすいので、前記イエロー記録用液滴を前記イエローノズルから吐出させるための信号を伝送する第1群を第2配線群側に配置することで、ノイズなどの影響が見えにくくすることができる。記録媒体に記録された状態では、イエロー記録用液滴の方が、マゼンタ記録用液滴やシアン記録用液滴よりもノイズなどの影響が見えないくいからである。
請求項に記載のように、前記フレキシブル配線基板の前記圧力付与手段と対向する前記接続部分を、前記圧力付与手段とは反対側の部分から前記圧力付与手段側に押え付けるように、前記反対側の部分に接触する接触面を有する押さえ部材、を更に備え、前記フレキシブル配線基板は、前記接続部分から離れる方向に前記押さえ部材の前記接触面と交差する外側面に沿って引き出され、前記第1部分が、前記押さえ部材の前記接触面と前記外側面の角部に対向するように配置され、前記第2部分が、前記接続部分から見て前記圧力付与手段とは反対側となる向きに延在するように配置されるもので、前記第2部分は、前記外側面に沿う部分と、前記押さえ部材の前記外側面と交差し前記接触面とは異なる上面に対向するよう曲げられる部分とを有する、構成とすることができる。
このようにすれば、押さえ部材の前記接触面と前記外側面の角部に対向し大きく曲げられる部分を前記第1部分としているので、配線に断線を生じさせることなく、フレキシブル配線基板の接続部分を圧力付与手段側に押え付けることができる。
請求項に記載のように、前記信号付与手段は、前記第2部分に実装されており、さらに、前記複数の配線と接続される出力端子を複数備え、前記複数の出力端子が並ぶ方向において、前記複数の出力端子全てを含む幅が、前記接続部分の幅よりも小さい、構成とすることができる。
このようにすれば、配線に断線を生じさせないように、第2部分に信号付与手段を実装することができる。
請求項7の発明は、液滴を吐出する複数のノズル、及びこれら複数のノズルから液滴を吐出するための圧力を選択的に付与する圧力付与手段を有する液滴吐出ヘッドと、前記圧力付与手段に接続される接続部分と、湾曲状態となる第1部分と、前記接続部分と共に前記第1部分を挟むように位置し、前記第1部分よりも湾曲していない第2部分と、を有するフレキシブル配線基板と、前記フレキシブル配線基板に接続され、前記圧力付与手段を駆動するための駆動信号を付与する信号付与手段と、を備え、前記信号付与手段から前記圧力付与手段に前記フレキシブル配線基板の少なくとも前記第1部分と前記第2部分に形成される複数の配線を通じて前記駆動信号が伝送される液滴吐出装置であって、前記第1部分の前記配線の個々の幅が、前記第2部分の前記配線の個々の幅よりも大きく、前記配線の延びる方向と直交する方向において、前記第1部分の複数の配線の間の隙間の寸法は、前記第2部分の複数の配線の間の隙間の寸法より大きく、前記直交する方向における所定長さの範囲内において、前記第1部分の隙間の寸法の合計値は、前記第2部分の隙間の寸法の合計値よりも小さい、ことを特徴とする。
このようにすれば、所定長さの範囲内において隙間の寸法の合計値が小さい、第1部分の複数の配線の間の隙間の方が、レジスト材を貯めることができる容積が合計で小さくなり、レジスト材が隙間に入り込みにくくなり、配線上に形成されるレジスト層の厚みが大きくなる。
本発明は、湾曲状態となる第1部分の配線の個々の幅が、前記第1部分よりも湾曲していない第2部分の前記配線の個々の幅よりも大きくしているので、前記第1部分(フレキシブル配線基板の湾曲部分)において、配線の剛性を高め、断線しないようにすることができる。
本発明に係る液滴吐出装置の一実施の形態であるインクジェット記録装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係るヘッドユニットの分解斜視図であって、インクジェット記録装置のキャリッジに搭載する事前の状態にあるヘッドユニットの斜視図である。 ヘッドアッセンブリの分解斜視図である。 (a)は流路ユニットの断面図、(b)はノズルプレートの底面図である。 図2のV-V線に沿って切断して示す断面図であって、ヘッドユニット1の組立完了の状態にあるヘッドユニットの断面図である。 (a)は前記第1配線基板の平面図、(b)は図6(a)のT部の配線の説明図である。 前記第1配線基板の要部拡大図である。 (a)は前記第1配線基板のドライバIC付近の配線の説明図、(b)は同接続部付近の配線の説明図である。 (a)(b)はそれぞれ前記第1配線基板の第1及び第2の部分の配線の幅の説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る液滴吐出装置の一実施の形態であるインクジェット記録装置の概略構成図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置1は、ガイドロッド101に沿って移動方向A(走査方向)において往復移動するキャリッジ102と、このキャリッジ102の下面に取り付けられる記録ヘッド2(液滴吐出ヘッド)とを有する。この記録装置1において、移動方向Aに直交する送り方向Bに搬送される記録用紙Pに向けて、キャリッジ102とともに移動方向Aにおいて往復移動する記録ヘッド2のノズルからインクが吐出されることにより、記録用紙Pに画像や文字などが記録される。また、画像や文字などが記録された記録用紙Pは、搬送ローラ103によって送り方向Bに排出される。
図2及び図3に示すように、記録ヘッド2は、流路ユニット7と、圧力付与装置8とを備えてなる。記録ヘッド2は、記録ヘッド2に機械的及び電気的に接続されるフレキシブル配線基板3及びこのフレキシブル配線基板3を記録ヘッド2に押え付けるための押さえ部材4を組み立ててなるヘッドアッセンブリ6として、キャリッジ102に下側から取り付けられる。記録ヘッド2の下面はキャリッジ103の外底部に配置され、フレキシブル配線基板3及び押さえ部材4はキャリッジ103の下面に形成された開口を通じてキャリッジ103内に収容される。また、フレキシブル配線基板3に実装されたドライバIC14(信号付与手段)から発生する熱を放熱するためのヒートシンク5は、キャリッジ103内に上側から収容される。
フレキシブル配線基板3は、この圧力付与装置8の上面に接続される第1配線基板(COF基板)10と、第1配線基板10に接続される第2配線基板(FPC基板)11とを1枚ずつ有している。両基板10,11は、樹脂シートに導電性金属材からなる多数の配線を印刷形成し、これら配線をレジスト層で被覆することにより製造される。両基板10,11は可撓性及び弾性を有している。
流路ユニット7は、図4(a)に示すように、圧力室プレート7A、スペーサプレート7B、マニホールドプレート7C及ノズルプレート7Dが、この順に上方から積層して接着された構成となっている。圧力室プレート7Aには、多数の圧力室孔7Aaとインク流入口(図示せず)とが設けられ、マニホールドプレート7Cにはマニホールド7Caが設けられている。これら圧力室孔7Aaは、ブラックインク用に2列、そしてシアンインク用、マゼンダインク用、及びイエローインク用に各1列が設けられている。圧力室孔7Aaは、圧力室プレート7Aに上方から圧力付与装置8が接着され、下方からスペーサプレート7Bが接着されることにより、内部空間を有する圧力室を形成する。また、前記インク流入口は、各色のインク用に夫々1つずつの合計4つ設けられている。
ノズルプレート7Dには、図4(b)に示すように、複数のノズル7Daが形成されている。ノズル7Daは、長辺方向に沿うように並列に、短辺方向に24列設けられ、ブラック記録用インク液滴を吐出するブラックノズル7Daaとして6列、そしてカラー記録用としてはシアン記録用インク液滴、マゼンダ記録用インク液滴、及びイエロー記録用インク液滴を吐出するシアンノズル7Dab、マゼンタノズル7Dac及びイエローノズル7Dadが各6列設けられている。
このような各プレート7A〜7Dを積層接着することにより流路ユニット7が形成される。そして、流路ユニット7内では、各プレート7A〜7Dそれぞれの開孔及び溝が連通してインク流路7aが形成され、このインク流路7aによって各圧力室孔7Aaを各ノズル7Daに連通させるようになっている。
圧力付与装置8は、流路ユニット7内を流れるインクに、各ノズルからインクを吐出するための圧力を選択的に付与する。この圧力付与装置8の形式は特に限定されないが、本実施形態では、圧電式アクチュエータを適用した場合を例示している。
この場合、圧力付与装置8は薄板の圧電セラミックスを積層してなり、図4(a)に示すように、圧電セラミックス層8a,8bを有する。圧電セラミックス層8aの上面には、多数の表面電極9aが圧力室孔7Aaに対応して各ノズル7Da毎に設けられ、両セラミックス層8a,8bに挟まれるよう内部電極9cが設けられる。内部電極9cには所定の定電位(例えば0V)が印加される。表面電極9aには、前記定電位と等電位の待機電位と、前記定電位とは異なる駆動電位(例えば30V)が選択的に印加される。表面電極9aに駆動電位が印加されると、内部電極9cで挟まれた部分が電位差による逆圧電効果を発揮して歪み変形し、この変形に応じて流路ユニット7の圧力室孔7Aa内のインクに圧力が付与され、インクがノズル7Daから下方に吐出する。表面電極9aは各ノズル7Daに連通する圧力室孔7Aaに対応する大きさを有すると共に個別に設けられており、各ノズル7Daが互いに独立してインクを吐出可能になっている。なお、表面電極9bは内部電極9cに前記定電位を印加するものである。
フレキシブル配線基板3のうち第1配線基板10は略矩形状に形成されており、その長手方向中央部は、圧力付与装置8の上面に接続される接続部10Aとなる一方、長手方向両端部は、接続部10Aから互いに反対側に延在する一対の延在部10Bとなる。接続部10Aの第1面には、圧力付与装置8の上面に配置される複数の表面電極9a,9bに接続される多数の接続端子10Aa(図7及び図8参照)が露出している。以下、便宜的に、この第1配線基板10の一方の面を「第1面」、その裏面を「第2面」とする。
第1配線基板10を圧力付与装置8に接続された第1配線基板10の接続部10Aの上面(第2面)に押さえ部材4が置かれる。つまり、第1配線基板10の圧力付与装置8と対向し接続される接続部10Aを、圧力付与装置8とは反対側の部分から圧力付与装置8側に押え付けるように、押さえ部材4の下面4a(接触面)が前記反対側の部分に接触する。これにより、接続部10Aが圧力付与装置8から剥がれにくくなり、ヘッドユニット1の電気的不具合を防ぐことができる。
第1配線基板10の一対の延在部10Bは、図5に示すように、接続部10Aから離れる方向に押さえ部材4の下面4aと交差する外側面4bに沿って引き出され、また、接続部10Aから見て圧力吐出装置8とは反対側となる上側でそれぞれの先端部同士を互いに向き合わせるようにして曲げられる。この延在部10Bの先端部の付近の第1面に第1配線基板10に接続されるドライバIC14が1個ずつ実装され、その長手方向が第1配線基板10の幅方向に向けられている。各ドライバIC14は、圧力付与装置8の表面電極9aに印加される駆動電位を、圧力付与装置8を駆動するための駆動信号として付与する。また、一対の延在部10Bの先端部にはそれぞれ、幅方向に沿って第1配線端子15が対をなして設けられている。一対の第1配線端子15はそれぞれ、微視的には、微細且つ多数の端子が幅方向に沿って配列したものとなっている。
かかる第1配線基板10の第1面は外周面を構成し、第2面は内周面を構成することとなる。ドライバIC14及び一対の第1配線端子15は、第1面に設けられ且つ接続部10Aの上方に位置し、上側に向けられる。また、一対の第1配線端子15は、互いに間隔をおいて平行に配置される。
第1配線基板10は、押さえ部材4の下面4aと外側面4bの角部4cに対向するように配置される第1部分10Baと、接続部10Aから見て圧力付与装置8とは反対側となる向きに延在するように配置される第2部分10Bbとを有している。第1部分10Baは、湾曲状態となっており、第2部分10Bbは、接続部10Aと共に第1部分10Baを挟むように位置し、第1部分10Baよりも湾曲していない。第2部分10Bbは、押さえ部材4の外側面4bに沿う部分10Bb1と、押さえ部材4の外側面4bと交差し下面4aとは異なる上面4dに対向するよう曲げられる部分10Bb2とを有する。
また、第2部分10Bbに実装されるドライバIC14は、第1配線基板10の前記複数の配線と接続される出力端子(図示せず)を複数備え、前記複数の出力端子が並ぶ方向において、前記複数の出力端子全てを含む幅が、接続部10Aの幅よりも小さくなっている。ドライバIC14は露光機を用いて製造されるので、前記複数の出力端子全てを含む幅を大きくすることができず、それぞれの接続される配線個々の幅を広くすることができないからである。なお、ドライバIC14から圧力付与装置8に第1配線基板10上の前記複数の配線を通じて前記駆動信号が伝送される。
第1配線基板10は、図6〜図8に示すように構成され、接続部10Aも含めて前記複数の配線が形成されている。第1配線基板10上の複数の配線は、カラー記録用インク液滴をカラーノズルから吐出させるための信号を伝送する第1配線群S1と、ブラック記録用インク液滴をブラックノズルから吐出させるための信号を伝送する第2配線群S2とを有する。そして、湾曲状態となる第1部分10Baを含めて、第1配線群S1と第2配線群S2とを分離するように双方の間に、空白部分S3が位置している。
第1配線群S1は、前記イエロー記録用インク液滴をイエローノズル7Dadから吐出させるための信号を伝送する第1群S11と、前記マゼンタ記録用インク液滴、前記シアン記録用インク液滴をマゼンタノズル7Dab、シアンノズル7Dacのそれぞれから吐出させるための信号を伝送する第2群S12,S13とを有し、第1群S11は、第2配線群S2側に配置されている。
そして、図9(a)(b)に示すように、配線10a,10bの延びる方向と直交する方向において、第1部分10Baの配線10aの個々の幅W1が、第2部分10Bbの配線10bの個々の幅W2よりも大きくなっている。そして、第1部分10Baの複数の配線10a間の隙間の寸法aは、第2部分10Bbの複数の配線10b間の隙間の寸法bより大きく、つまりa>bとされている。
また、前記直交する方向における所定長さCの範囲内について考えると、配線10a(幅W1)は隙間が1つであるのに対し、配線10b(幅W2)は隙間が4つあることになる。その結果、前記直交する方向における所定長さCの範囲内においては、a<4bとなり、第1部分10Baの隙間の寸法aの合計値は、第2部分10Bbの隙間の寸法bの合計値よりも小さくなる。隙間の寸法の合計値が大きい配線10bの方が、レジスト材を貯めることができる容積(隙間の総容積)が大きくなり、レジスト材が隙間に入り込みやすい。これは言い換えれば、前記直交する方向における所定長さCの範囲内における、配線基板10に直交する方向から見た場合の隙間の面積の違いになる。
そのため、配線10bと配線10bとの間の隙間に入り込むレジスト材の量が大きくなり、レジスト層(図示せず)が薄くなるが、配線10aと配線10aの間の隙間に入り込むレジスト材の量は、配線10bの場合よりも少なくなり、同量のレジスト材を塗布して前記レジスト層を形成する場合には、幅が広い配線10aの方が幅が、狭い配線10bよりも、配線10a,10b上に形成される前記レジスト層が厚くなり、幅を広くすることと相俟って曲げに対して有利となる。
また、第1部分10Baの配線10aの個々の幅は、接続部10Aの前記配線の個々の幅よりも大きく、接続部10Aの前記配線の個々の幅と第2部分10Bbの配線10bの個々の幅が等しくなっている。
そして、第2配線群S2のうち第1配線群S1に隣接する部位の配線は、第1配線群S1の、第2配線群S2に隣接する部位の配線よりも、個々の幅が大きい配線10aがドライバIC14近くまで延在している(図8参照)。
ところで、第1配線基板10のように、2つのドライバIC14から配線を引き出す構成では、各配線群S1,S2において、第1配線基板10の接続部10Aの中央部位(図6(a)の上下方向の基板中央部位)には、接続端子10Aaに接続する配線を設ける必要がない非接続部分S4が形成されることになる。具体的には、例えば図6(b)に示すように、2つのドライバIC14から延びてくる配線の間に略菱形形状の非接続部分S4が存在することになる。この非接続部分S4を基材のみの構成とすると、この非接続部分S4と配線を形成した部分とで前記レジスト層の厚みが変わることになる。このように部分的に厚みが変わると、第1配線基板10の剛性も不均一になるため、第1配線基板10を圧力付与装置8に接続するときにうまく接続できなくなる。その理由は、第1配線基板10と圧力付与装置8とを接続するバンプ41(端子間をつなぐ接着剤 図4(a)参照)に、熱硬化性樹脂材料を主成分にする導電性接着材を用いているからである。つまり、硬化させるときにヒーター(図示せず)で第1配線基板10を加熱するが、このとき、基材が多少なりとも変形するので、厚みが異なると基材の変形量が異なり、基材が予期せぬ形状に変形してしまい、場合によっては、バンプ41を引きはがすような変形をしてしまう可能性もあるからである。そこで、前記レジスト層の厚みが基材全体に亘って略均一になるように、非接続部分S4にひし形のダミー配線10cを配置しているのである。ダミー配線10cは、形成しやすいように、駆動用配線と平行になっている。
曲げられた一対の延在部10Bの先端部には、上側から第2配線基板11が重ねられる。第2配線基板11は帯状に形成され、その長手方向一端部が、第1配線基板10の一対の延在部10Bの第1面に接続される接続部16となる。接続部16の一方の面には、一対の第2配線端子17が平行に並ぶようにして設けられている。この第2配線端子17も、微視的には、微細且つ多数の端子が幅方向に沿って配列したものとなっている。
接続部16は、一対の延在部10Bの先端部のそれぞれを跨いで第1配線端子15と第2配線端子17とを上下方向に接触させるため、十分に幅広となっている。その一方、一対の延在部10Bの先端部付近にはそれぞれ、ドライバIC14が幅方向に延在しているが、これらドライバIC14が被覆されないように接続部16の幅寸法が制限されている。よって、ドライバIC14は、第1配線基板10の上側に第2配線基板11が接続されても、上方に露出したままとなる。
第2配線基板11の長手方向他端部18は、制御基板(図示せず)に実装されたレセプタクルコネクタ(図示せず)に接続される。この他端部18には、先端の辺縁に沿って基板接続端子19が配列される。第2配線基板11の他端部18をコネクタに受容させて接続すると、基板接続端子19がコネクタのコンタクト(図示せず)と導通される。この制御基板は、キャリッジ102(図2参照)にヘッドユニット1と共に搭載され、ドライバIC14に制御信号を供給する。その制御信号は、第2配線基板11の配線、第2配線端子17、第1配線端子15及び第1配線基板10の配線を介し、ドライバIC14に入力されることとなる。
そして、第2配線基板11の接続部16の上側から、ヒートシンク5が重ねられる。ヒートシンク5は、熱伝導性の高い金属(例えばアルミニウム等)からなる板金を加工することにより形成されている。これにより、ヘッドユニット1の稼動中にドライバIC14が発熱しても、その熱をヒートシンク5に放熱可能となり、ヘッドユニット1の安定動作に資する。
また、押さえ部材4は、図3に示すように、平面視で矩形板状のベース部21を有し、ベース部21の下面が、第1配線基板10の接続部10A上に載置される。ベース部21の外形寸法は、圧力付与装置8の上面とほぼ等しく、これにより接続部10Aの圧力付与装置8からの剥がれが効果的に防止される。
ベース部21の上部には一対の凸部22が設けられている。押さえ部材4を第1配線基板10の第2面に置いた状態では、凸部22が、ベース部21の矩形辺縁のうち第1配線基板11の幅方向と平行に延びる2つの辺縁に沿って設けられている。逆に、このような一対の凸部22を設けたことにより、ベース部21の上側には、一対の凸部22で挟まれた部分が、凸部22の上面に対して下方に窪んだ凹部23が形成される。
各凸部22からは、2つの位置決めピン24が上方に向けて突出している。この位置決めピン24は、凸部22の延在方向(すなわち第1配線基板10の幅方向)に関して所定距離をおいて互いに離れて配置されている。結果として押さえ部材4には、合計4個の位置決めピン24が設けられることとなる。
より詳しくは、凸部22の上面には、位置決めピン24の設置位置周辺を嵩上げする嵩上げ部25が設けられており、位置決めピン24はこの嵩上げ部25の上面から上方に突出している。一方の位置決めピン24に対応した嵩上げ部25には、凸部22の延在方向(第1配線基板10の幅方向)に沿って延在するリブ26が連設している。嵩上げ部25の高さはリブ26の高さと等しく、嵩上げ部25の上面はリブ26の上面と面一となっている。
また、ベース部21の外縁からは4個の垂壁27が立設している。これら垂壁27の内側面には、楔片28が一体的に設けられている。楔片28は断面三角形状に形成されており、上側にテーパ面、下側に水平な底面をそれぞれ有している。
第1配線基板11の一対の延在部10Bの先端部には、幅方向に離れた2つの位置決め穴31が貫通している。さらに、第2配線基板11の接続部16からは、4個の張り出し部32が連続しており、これら張り出し部32にはそれぞれ1個ずつ位置決め穴33が貫通している。結果として、第1配線基板10及び第2配線基板11にはそれぞれ、合計4個の位置決め穴31,33が形成されている。
平面視において同一の凸部22に設けられている位置決めピン24同士の距離は、同一の延在部10Bに設けられている位置決め穴31同士の距離と等しい。また、平面視において隣り合う位置決めピン24の中心間を仮想的に結線すると、矩形を描くことができる。第2配線基板11の位置決め穴33についても同様に仮想的な矩形を描くことができ、位置決め穴33に係る仮想的な矩形は、位置決めピン24に係る仮想的な矩形と合同である。
ヒートシンク5は板金をヘアピン状に曲げてなる。これにより、曲率が大きいU状の折曲部34から、上板部35と下板部36とが僅かなクリアランスをおいて平行に並ぶようにして延在している。このようにして成形されたヒートシンク5は、平面視で矩形状を呈している。上板部35には、外縁から内側に切り欠いてなる凹溝37が形成されている。これにより、平面視において下板部36の上面のうち、凹溝37が形成されている位置に対応する部分が上方に露出することとなる。上板部37には4個の凹溝37が形成されているため、下板部36には4箇所の露出部38が形成されることとなる。各露出部38には1つずつ貫通穴39が形成されている。この貫通穴39についても前述同様にして仮想的な矩形を描くことができ、当該仮想的な矩形は位置決めピン24に係る仮想矩形と合同となる。
図4に示すように、第1配線基板10の第2面に押さえ部材4を置いた後に一対の延在部10Bを曲げるに際しては、一方の延在部10Bをベース部21及び凸部22の外面に沿ってU状に折り返す。そして、延在部10Bの先端部付近に形成された2つの位置決め穴31を、当該凸部22の上面から突出する位置決めピン24に上側から嵌め込む。他方の延在部10Bについても同様に位置決め穴31を位置決めピン24に嵌め込む。この状態とすると、可撓性を有する第1配線基板10は自身の弾発力により元の形状に戻ろうとする。この弾発力は、位置決め穴31の周縁が位置決めピン24の外周面に当接することで位置決めピン24により支持される。
このようにして4つの位置決めピン24が第1配線基板10の位置決め穴31に挿入された状態になると、第1配線基板10の一対の延在部10BをそれぞれU状に曲げた姿勢が維持される。このとき、第1配線基板10の一対の延在部10Bの先端部同士が、一対の凸部22にそれぞれ設けられている位置決めピン24の間の距離に基づいて、互いに近づいた状態であって互いに離隔した状態で対向する。このように、位置決めピン24と位置決め穴とが協働して、一方の延在部10Bの先端部を他方の延在部の先端部に対して位置決めすることができる。
また、延在部10Bの第2面の一部は、押さえ部材4の嵩上げ部25及びリブ26の上面に置かれる。リブ26は第1配線基板10の幅方向に沿って延在するが、位置決めピン24が位置決め穴31に挿入された状態では、延在部10Bの第2面のうち、第1配線端子15を設けた部分の裏側となる部分がリブ26の上面に置かれる。
上記記録装置1によれば、湾曲状態となる第1部分10Baの配線10aの個々の幅が、第1部分10Baよりも湾曲していない第2部分10Bbや接続部10Aの配線10bの個々の幅よりも大きくなっているので、第1部分10Ba(フレキシブル配線基板の、湾曲状態となる部分)において、配線10aの曲げ剛性を高めることができ、断線しないようにすることができる。
特に、押さえ部材4の下面4a(接触面)と外側面4bの角部4cに対向し大きく曲げられる部分を第1部分10Baとしているので、配線10aに断線を生じさせることなく、フレキシブル配線基板3の接続部4Aを圧力付与装置8側に押え付けることができる。
また、第1配線群S1と第2配線群S2とを分離するように双方の間に、配線が施されていない空白部分S3を配置しているので、ドラフトモードにおいてブラック記録用インク液滴のみを吐出する時に、それを吐出させるための駆動信号にノイズ(外乱)をのりにくくすることができ、画質の向上を図ることができる。
また、第2配線群S2のうち第1配線群S1に隣接する部位の配線では、第1配線群S1の、第2配線群S2に隣接する部位の配線よりも、個々の幅が大きい配線10aがドライバIC17近くまで延在しているので、配線の向きの変化をできるだけ緩やかにでき、複数の配線を無理なく配置することができる。
また、第2配線群S2側に配置される第1配線群S1の部位の配線はドライバIC14から圧力付与装置8に向かって延びる配線の引き回しの向きが異なり、クロストークにより信号にノイズ等がのりやすい。しかしながら、前記イエロー記録用インク液滴をイエローノズルから吐出させるための信号を伝送する第1群S11を第2配線群S2側に配置しているので、ノイズなどの影響を見えにくくすることができる。記録用紙Pに記録された状態では、イエロー記録用液滴の方が、マゼンタ記録用液滴やシアン記録用液滴よりもノイズなどの影響が見えにくいからである。
配線10a,10bの幅を変えているので、ドライバIC14が第2部分10Bbに実装され、ドライバICの、複数の出力端子が並ぶ方向において、前記複数の出力端子全てを含む幅が、接続部10Aの幅よりも小さくても、配線に断線を生じさせないように、第2部分10BbにドライバIC14を実装することができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、上記の構成は一例に過ぎず本発明の範囲内で適宜変更可能である。例えば、前記実施の形態は、第1配線基板10(フレキシブル配線基板)は、長手方向中央部が、圧力付与装置8の上面に接続される接続部10Aとなる一方、長手方向両端部は、接続部10Aから互いに反対側に延在する一対の延在部10Bとなるものであるが、本発明はそれに限らず、接続部から一方の側のみに引き出される延在部を有するものにも適用できるのはもちろんである。
また、液滴吐出装置は、インクジェット記録装置に限らず、インク以外の液体、例えば着色液を吐出して液晶表示装置のカラーフィルタを製造する装置、導電液を吐出して電気配線を形成する装置などに使用する液滴吐出装置にも適用することができる。
1 インクジェット記録装置(液滴吐出装置)
2 記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
3 配線基板
4 押さえ部材
4a 下面(接触面)
4b 外側面
4c 角部
8 圧力付与装置(圧力付与手段)
10 第1配線基板
10a,10b 配線
10A 接続部
10B 延在部
10Ba 第1部分
10Bb 第2部分
11 第2配線基板
14 ドライバIC(信号付与手段)
15 第1配線端子
102 キャリッジ

Claims (7)

  1. 液滴を吐出する複数のノズル、及びこれら複数のノズルから液滴を吐出するための圧力を選択的に付与する圧力付与手段を有する液滴吐出ヘッドと、
    前記圧力付与手段に接続される接続部分と、湾曲状態となる第1部分と、前記接続部分と共に前記第1部分を挟むように位置し、前記第1部分よりも湾曲していない第2部分と、を有するフレキシブル配線基板と、
    前記フレキシブル配線基板に接続され、前記圧力付与手段を駆動するための駆動信号を付与する信号付与手段と、
    を備え、
    前記信号付与手段から前記圧力付与手段に前記フレキシブル配線基板の少なくとも前記第1部分と前記第2部分に形成される複数の配線を通じて前記駆動信号が伝送される液滴吐出装置であって、
    前記第1部分の前記配線の個々の幅が、前記第2部分の前記配線の個々の幅よりも大きく、
    さらに、前記接続部分にも前記複数の配線が形成されており、
    前記第1部分の前記配線の個々の幅は、前記接続部分の前記配線の個々の幅よりも大きく、前記接続部分の前記配線の個々の幅と前記第2部分の前記配線の個々の幅が等しい、ことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 液滴を吐出する複数のノズル、及びこれら複数のノズルから液滴を吐出するための圧力を選択的に付与する圧力付与手段を有する液滴吐出ヘッドと、
    前記圧力付与手段に接続される接続部分と、湾曲状態となる第1部分と、前記接続部分と共に前記第1部分を挟むように位置し、前記第1部分よりも湾曲していない第2部分と、を有するフレキシブル配線基板と、
    前記フレキシブル配線基板に接続され、前記圧力付与手段を駆動するための駆動信号を付与する信号付与手段と、
    を備え、
    前記信号付与手段から前記圧力付与手段に前記フレキシブル配線基板の少なくとも前記第1部分と前記第2部分に形成される複数の配線を通じて前記駆動信号が伝送される液滴吐出装置であって、
    前記第1部分の前記配線の個々の幅が、前記第2部分の前記配線の個々の幅よりも大きく、
    前記複数のノズルは、カラー記録用液滴を吐出するカラーノズルと、ブラック記録用液滴を吐出するブラックノズルと、が含まれており、
    前記フレキシブル配線基板に形成される複数の配線は、カラー記録用液滴を前記カラーノズルから吐出させるための信号を伝送する第1配線群と、ブラック記録用液滴を前記ブラックノズルから吐出させるための信号を伝送する第2配線群とを有し、
    前記第1部分は、前記第1配線群と第2配線群とを分離するように双方の間に位置する空白部分を有している、ことを特徴とする液滴吐出装置。
  3. 液滴を吐出する複数のノズル、及びこれら複数のノズルから液滴を吐出するための圧力を選択的に付与する圧力付与手段を有する液滴吐出ヘッドと、
    前記圧力付与手段に接続される接続部分と、湾曲状態となる第1部分と、前記接続部分と共に前記第1部分を挟むように位置し、前記第1部分よりも湾曲していない第2部分と、を有するフレキシブル配線基板と、
    前記フレキシブル配線基板に接続され、前記圧力付与手段を駆動するための駆動信号を付与する信号付与手段と、
    を備え、
    前記信号付与手段から前記圧力付与手段に前記フレキシブル配線基板の少なくとも前記第1部分と前記第2部分に形成される複数の配線を通じて前記駆動信号が伝送される液滴吐出装置であって、
    前記第1部分の前記配線の個々の幅が、前記第2部分の前記配線の個々の幅よりも大きく、
    前記複数のノズルは、カラー記録用液滴を吐出するカラーノズルと、ブラック記録用液滴を吐出するブラックノズルと、が含まれており、
    前記フレキシブル配線基板に形成される複数の配線は、前記カラー記録用液滴を前記カラーノズルから吐出させるための信号を伝送する第1配線群と、前記ブラック記録用液滴を前記ブラックノズルから吐出させるための信号を伝送する第2配線群とを有し、
    前記第2配線群のうち前記第1配線群に隣接する配線は、前記第1配線群の、前記第2配線群に隣接する配線よりも、前記配線の個々の幅が大きい部分が前記信号付与手段近くまで延在している、ことを特徴とする液滴吐出装置。
  4. 前記カラーノズルは、イエロー記録用液滴を吐出するイエローノズルと、マゼンタ記録用液滴を吐出するマゼンタノズルと、シアン記録用液滴を吐出するシアンノズルと、が含まれており、
    前記第1配線群は、前記イエロー記録用液滴を前記イエローノズルから吐出させるための信号を伝送する第1群と、前記マゼンタ記録用液滴、前記シアン記録用液滴を前記マゼンタノズル、前記シアンノズルのそれぞれから吐出させるための信号を伝送する第2群とを有し、
    前記第1群は、前記第2配線群側に配置されている、請求項又は記載の液滴吐出装置。
  5. 前記フレキシブル配線基板の前記圧力付与手段と対向する前記接続部分を、前記圧力付与手段とは反対側の部分から前記圧力付与手段側に押え付けるように、前記反対側の部分に接触する接触面を有する押さえ部材、を更に備え、
    前記フレキシブル配線基板は、前記接続部分から離れる方向に前記押さえ部材の前記接触面と交差する外側面に沿って引き出され、前記第1部分が、前記押さえ部材の前記接触面と前記外側面の角部に対向するように配置され、前記第2部分が、前記接続部分から見て前記圧力付与手段とは反対側となる向きに延在するように配置されるもので、
    前記第2部分は、前記外側面に沿う部分と、前記押さえ部材の前記外側面と交差し前記接触面とは異なる上面に対向するよう曲げられる部分とを有する、請求項1〜のいずれか1つに記載の液滴吐出装置。
  6. 前記信号付与手段は、前記第2部分に実装されており、
    さらに、前記複数の配線と接続される出力端子を複数備え、
    前記複数の出力端子が並ぶ方向において、前記複数の出力端子全てを含む幅が、前記接続部分の幅よりも小さい、請求項1〜5のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  7. 液滴を吐出する複数のノズル、及びこれら複数のノズルから液滴を吐出するための圧力を選択的に付与する圧力付与手段を有する液滴吐出ヘッドと、
    前記圧力付与手段に接続される接続部分と、湾曲状態となる第1部分と、前記接続部分と共に前記第1部分を挟むように位置し、前記第1部分よりも湾曲していない第2部分と、を有するフレキシブル配線基板と、
    前記フレキシブル配線基板に接続され、前記圧力付与手段を駆動するための駆動信号を付与する信号付与手段と、
    を備え、
    前記信号付与手段から前記圧力付与手段に前記フレキシブル配線基板の少なくとも前記第1部分と前記第2部分に形成される複数の配線を通じて前記駆動信号が伝送される液滴吐出装置であって、
    前記第1部分の前記配線の個々の幅が、前記第2部分の前記配線の個々の幅よりも大きく、
    前記配線の延びる方向と直交する方向において、前記第1部分の複数の配線の間の隙間の寸法は、前記第2部分の複数の配線の間の隙間の寸法より大きく、
    前記直交する方向における所定長さの範囲内において、前記第1部分の隙間の寸法の合計値は、前記第2部分の隙間の寸法の合計値よりも小さい、ことを特徴とする液滴吐出装置。
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