JP5994168B2 - X、y独立駆動方式のレーザー加工装置 - Google Patents

X、y独立駆動方式のレーザー加工装置 Download PDF

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Description

本発明は、プリント配線基板等の穴あけ加工を行う、X、Y独立駆動方式のレーザー加工装置に関する。
従来より、レ−ザーによるプリント配線基板等のブラインドホール穴あけは、マスク転写光学系による穴径と同径のスポットでパルスを重畳加工する方式により、またスルーホール穴あけは焦点光学系による穴径よりも小さなスポットを円周動作させて所定の穴径をえる方式により行われている。一定の穴径を得るためには、光路長を一定に保つ必要があり、装置の構造は、位置固定の加工ヘッドに対してワークをXY方向に移動するXYテーブル方式が一般的である。
図21は、従来のレーザー穴あけ装置に適用されているXYテーブル方式のモデルである。光学系を搭載する装置本体(図省略)は、装置ベッド上に位置固定で設置された加工ヘッド105に対して、装置ベッドに設置されたXYテーブルの移動部にセットされた基板104(鎖線)を、XY方向(図中矢印方向)に移動させて位置決めする。加工ヘッド105には焦点調整用のZ移動機構108、スキャナユニット109、集光用のfθレンズ110が設置されており、レーザー発振器113から出射されたビーム114は、加工ヘッド105に導かれ、2つのスキャナミラー(図示せず)の振り角により、加工スポット(以後スポットという)を基板表面に位置決めして、XY方向の狭域(スキャナの動作領域)を高速で加工する。狭域の加工を終えると、XYテーブルが次の加工位置にステップ移動する手順を繰り返して基板全域の加工が行われる。
115は後述のビームシェーパに入射するビーム径を設定するためのコリメータ、116はスポットのエネルギー分布を均一化するためのビームシェーパ、117はスポット径を設定するマスク、118はパルス出力調整およびパルスピックアップを行う音響光学式のパルス整形器により、マスク転写光学系が構成され、それぞれ光軸シフトがないように台座101の固定位置に配置されている。マスク転写光学系において、マスク117、ビームシェーパ116を光軸からシフト(矢印方向)したものが焦点光学系である。
マスク転写光学系は、エネルギー分布が均一で、比較的低いエネルギー密度約1J/cm2の穴径と同径のスポットで、パルスを重畳して絶縁層にブラインドホール形成する装置に主に適用されている。一方、焦点光学系は、同じビームからガウシアン分布の比較的高いエネルギー密度10J/cm2以上の穴径よりも小さなスポットを円周動作させ、導体層と絶縁層を除去して目的の穴径をえる装置に適用されているが、ブラインドホール加工の場合、穴底を損傷する恐れがあるため主にスルーホール加工用の装置に適用されている。
しかしながら、上記XYテーブル方式の場合、移動部の重量が大きく、実用的なCO2レーザレベルの加工速度を確保しようとすると、移動機構を大きな出力で駆動する必要があり、装置が高コスト化するため低コスト化、省電力化が課題になっている。また、広いテーブル移動領域が必要になるため装置が大型化して設置面積が広くなることも課題になっている。
さらに、XYテーブル方式の装置は、ロールに巻かれたシートを加工する場合、供給ロール、回収ロールおよびロール駆動機構を加工テーブルに搭載する必要があり、さらに装置が大型化するため装置が高コスト化して、コストパフォーマンスがさらに低くなることも課題になっている。
移動部の重量を減らす手段として、従来からテーブルX方向移動、加工ヘッドY方向移動方式の装置において、レーザー発振器と光学系間にリレーレンズを設置して,加工ヘッドと光学系をY軸機構で駆動して光路長を一定に保つ方式がある。
図22は、テーブルX方向移動、加工ヘッドY方向移動方式の装置において、マスク転写光学系を適用した場合の説明図である。しかしながら、マスク転写光学系においては、マスクとビームシェーパに入射するビーム124の位置や角度がシフトした場合、スポットのエネルギー分布が変化しやすく、穴形状や穴品質が劣化するため、現実に装置化された例はない。
一方で、図23は、テーブルX方向移動、加工ヘッドY方向移動方式の装置において、マスクとビームシェーパを使用しない焦点光学系を適用した場合の説明図である。焦点光学系では、ビーム126のシフトによる影響が少なく、穴径よりも小さいガウシアン分布のスポットを円周動作させて行うスルーホール加工か、穴底の導体層を損傷する恐れのないCO2レーザーによるコンフォーマルマスク加工用の導体層のウインド加工に限定される。
したがって、テーブルX方向移動、加工ヘッドY方向移動方式の装置においては、マスク転写光学系によるブラインドホール加工は行うことはできなかった。すなわち、同じ工程でブラインドホール加工とスルーホール加工はできなかった。
また、前述した従来装置の主要光学系の場合、平面展開した光学系構成になっており、外部環境から十分に遮蔽することが難しいため、大気中の塵やごみがレンズやミラーに付着しやすく、反射膜や透過膜の損傷による出力損失が大きく、レーザー発振器内部の光学部品と比べて寿命が1/4以下と短く、頻繁なメンテナンスが必要で、コストパフォーマンス低下の主要因の一つになっていた。
さらに、UVレーザーが適用される穴径50μm以下の範囲は、後工程のホールクリーニングやめっき工程と関連が深く、ブラインドホールやスルーホールの穴径や穴形状がめっき後の穴品質や歩留まりを左右するパラメータになっている。プロセス信頼性を向上するためには、レーザー加工で後工程に適した均一な穴径や穴形状を確保する必要がある。
しかしながら、マスク転写光学系の場合、そのスポット径は(f/L)dM (fは焦点距離、Lはマスクとfθレンズ間の光路長、dMはマスク径)であり、従来の装置は光路長Lが一定で、またそれぞれのマスクは径が異なり不連続であるため、任意の穴径設定ができない。したがって、不連続な部分はデフォーカスしたスポット径で加工が行われるため、スポットのエネルギー分布が変わり、要求される穴形状(側壁形状や側壁傾斜)の確保が難く、ブラインドホールの穴底の面積が不足したり、穴底の導体層を損傷しやすくなるなどの問題があった。また、マスクの数を必要なだけ準備する必要があり、構造も複雑で、装置高コスト化要因の一つになっていた。
本発明の目的は、テーブルX移動、加工ヘッドY移動方式の装置において、エネルギー分布が安定した任意の加工スポットをえて、従来装置では不可能な同じ工程でブラインドホール加工とスルーホール加工を実現すると同時に、メンテナンスコストを低減可能にし、電力消費が少なく、設置面積の小さな、コストパフォーマンスの高いレーザー加工装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置の第1の特徴は、レーザー発振器、テーブルをX方向に移動するX軸機構、加工ヘッドをY方向に移動するY軸機構、及びスキャナとfθレンズとからなる加工ヘッド光学系により前記テーブルにセットされたワーク上で、集光スポットの位置決めを行う加工ヘッドとから構成され、前記テーブルと前記加工ヘッドとを、XY方向に相対移動させてワークをレーザーで加工するX、Y独立駆動方式の位置決め機構と、ビーム径とエネルギー分布を設定し、前記集光スポットにより加工するワークの穴径と穴形状を決定する光学系からなる主要光学系とを備えたレーザー加工装置において、前記主要光学系と前記加工ヘッド光学系との間に、光路長補正機構とを備え、前記加工ヘッドが移動しても、前記主要光学系と前記加工ヘッド光学系の距離が一定に保たれ、同じ工程でエネルギー分布が均一なビームとガウシアン分布のビームにより、ブラインドホール加工とスルーホール加工とを行うことを可能としたことにある。
また、本発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置の第2の特徴は、レーザー発振器、テーブルをX方向に移動するX軸機構、加工ヘッドをY方向に移動するY軸機構、及びスキャナとfθレンズとからなる加工ヘッド光学系により前記テーブルにセットされたワーク上で、集光スポットの位置決めを行う加工ヘッドとから構成され、前記テーブルと前記加工ヘッドとを、XY方向に相対移動させてワークをレーザーで加工するX、Y独立駆動方式の位置決め機構と、ビーム径とエネルギー分布を設定し、前記集光スポットにより加工するワークの穴径と穴形状を決定する光学系からなる主要光学系とを備えたレーザー加工装置において、上下2段の2階層からなる台座を有し、1階の台座には、前記レーザー発振及び光路長補正機構を、2階の台座には、前記主要光学系を配置し、1階の台座にある前記レーザー発振器から出射されたビームを、まず2階の台座にある前記主要光学系へと導き、つぎに1階の台座にある前記光路長補正機構へと導いた後、前記加工ヘッド光学系にビームを転送することにある。
さらに、本発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置の第3の特徴は、レーザー発振器、テーブルをX方向に移動するX軸機構、加工ヘッドをY方向に移動するY軸機構、及びスキャナとfθレンズとからなる加工ヘッド光学系により前記テーブルにセットされたワーク上で、加工スポットの位置決めを行う加工ヘッドとから構成され、前記テーブルと前記加工ヘッドとを、XY方向に相対移動させてワークをレーザーで加工するX、Y独立駆動方式の位置決め機構と、ビーム径とエネルギー分布を設定し、前記加工スポットにより加工するワークの穴径と穴形状を決定する光学系からなる主要光学系とを備えたレーザー加工装置において、上下2段の2階層からなる台座を有し、1階の台座には、前記レーザー発振を、2階の台座には、前記主要光学系及び光路長補正機構を配置し、1階の台座にある前記レーザー発振器から出射されたビームを、まず2階の台座にある前記主要光学系へと導き、つぎに前記光路長補正機構へと導いた後、前記加工ヘッド光学系にビームを転送することにある。
さらにまた、本発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置の第4の特徴は、上記第1から第3の特徴における前記光路長補正機構が、前記Y軸機構と同期動作し、速度比がY軸機構の1/2N(N=1,2・・)の移動機構の移動部と、該移動部に設置された2N個の移動ミラー及び2N−2個の位置固定ミラーとを備え、前記移動部の動作時に該移動部の移動ストロ−クを前記Y軸機構のストロ−クの1/2Nとし、前記主要光学系のマスクと前記加工ヘッド光学系間の光路長を一定に保つことにある。
また、本発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置の第5の特徴は、前記第4の特徴における前記光路長補正機構が、前記2N個の移動ミラ−の位置を基準位置から移動部により定量シフトさせ、シフト量により任意の加工スポット径を設定することにある。
さらに、本発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置の第6の特徴は、前記第1から4までのいずれかの特徴における前記主要光学系が移動可能なミラーを備え、該ミラーを移動させることにより、マスク転写光学系と焦点光学系を切り替えて使用可能にしたことにある。
また、本発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置の第7の特徴は、レーザー発振器、テーブルをX方向に移動するX軸機構、加工ヘッドをY方向に移動するY軸機構、及びスキャナとfθレンズとからなる加工ヘッド光学系により前記テーブルにセットされたワーク上で、集光スポットの位置決めを行う加工ヘッドとから構成され、前記テーブルと前記加工ヘッドとを、XY方向に相対移動させてワークをレーザーで加工するX、Y独立駆動方式の位置決め機構と、ビーム径とエネルギー分布を設定し、前記集光スポットにより加工するワークの穴径と穴形状を決定する光学系からなる主要光学系とを備えたレーザー加工装置において、前記主要光学系と前記加工ヘッド光学系との間に、光路長補正機構とを備え、前記主要光学系と前記加工ヘッド光学系との距離により、集光スポットの径を設定することを可能としたことにある。
さらに、本発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置の第8の特徴は、レーザー発振器、テーブルをX方向に移動するX軸機構、加工ヘッドをY方向に移動するY軸機構、及びスキャナとfθレンズとからなる加工ヘッド光学系により前記テーブルにセットされたワーク上で、集光スポットの位置決めを行う加工ヘッドとから構成され、前記テーブルと前記加工ヘッドとを、XY方向に相対移動させてワークをレーザーで加工するX、Y独立駆動方式の位置決め機構と、ビーム径とエネルギー分布を設定し、前記集光スポットにより加工するワークの穴径と穴形状を決定する光学系からなる主要光学系とを備えたレーザー加工装置において、上下2段の2階層からなる台座を有し、1階の台座には、前記レーザー発振及び光路長補正機構を、2階の台座には、前記主要光学系を配置し、1階の台座にある前記レーザー発振器から出射されたビームを、まず2階の台座にある前記主要光学系へと導き、つぎに1階の台座にある前記光路長補正機構へと導いた後、前記加工ヘッド光学系に出射し、前記主要光学系と前記加工ヘッド光学系との距離により、集光スポットの径を設定することを可能としたことにある。
さらにまた、本発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置の第9の特徴は、レーザー発振器、テーブルをX方向に移動するX軸機構、加工ヘッドをY方向に移動するY軸機構、及びスキャナとfθレンズとからなる加工ヘッド光学系により前記テーブルにセットされたワーク上で、集光スポットの位置決めを行う加工ヘッドとから構成され、前記テーブルと前記加工ヘッドとを、XY方向に相対移動させてワークをレーザーで加工するX、Y独立駆動方式の位置決め機構と、ビーム径とエネルギー分布を設定し、前記集光スポットにより加工するワークの穴径と穴形状を決定する光学系からなる主要光学系とを備えたレーザー加工装置において、上下2段の2階層からなる台座を有し、1階の台座には、前記レーザー発振を、2階の台座には、前記主要光学系及び光路長補正機構を配置し、1階の台座にある前記レーザー発振器から出射されたビームを、まず2階の台座にある前記主要光学系へと導き、つぎに前記光路長補正機構へと導いた後、前記加工ヘッド光学系に出射し、前記主要光学系と前記加工ヘッド光学系との距離により、集光スポットの径を設定することを可能としたことにある。
さらにまた、本発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置の第10の特徴は、上記第7から9のいずれか1の特徴における前記光路長補正機構が、前記Y軸機構と同期動作し、速度比が前記Y軸機構の1/2N(N=1,2・・)の移動機構の移動部と、該移動部に設置された2N個の移動ミラー及び2N−2個の位置固定ミラーとを備え、前記移動部の動作させた時の前記主要光学系と前記ヘッド光学系との距離により加工スポットの径を設定することにある。
また、本発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置の第11の特徴は、上記第1から10までのいずれか1の特徴における前記レーザー発振器、前記主要光学系及び前記光路長補正機構が、カバーにより外部と遮蔽し、該カバー内部にパージ気体を供給するとともに、該カバーに設けられた開閉自在の放出窓を通して、前記パージ気体を外部に放出することにある。
また、本発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置の第12の特徴は、上記第1から11までのいずれか1の特徴における前記主要光学系が、前記主要光学系は、少なくとも複数の位置が固定されたミラーと単数の移動可能なミラー、コリメータ及びマスクとからなることにある。
本発明によれば、テーブルX軸駆動、加工ヘッドY方向駆動方式の装置において、加工ヘッドが移動した場合、光路長を一定に保てるようになるため、エネルギー分布が均一なスポットやエネルギー密度の高いガウシアン分布のスポットがえられ、同じ工程でブラインドホール加工及びスルーホール加工が可能になり、プロセス短縮ができる。
また、少ないマスクでの任意の穴径がえられ、穴形状及び穴品質が安定化するため、プロセスの信頼性が向上し、UVレ−ザ加工の用途拡大が可能になる。
さらに、装置移動部を1/5に軽量化できるため、小容量の駆動機構の適用により、省電力化が可能になり、コストパフォーマンスのよいレーザー加工装置が実現することができる。
さらにまた、レーザー発振器、主要光学系、光路長補正機構を一体化したレーザー光供給ユニットにより、装置使用環境によらず光学部品の劣化が減るため、メンテナンスコストの低減が可能になる。また、2階構造化により、設置面積が減らせるので、レーザー加工装置の小型化が実現する。
さらに、テーブルX軸駆動、加工ヘッドY方向駆動方式の装置により、供給ロールと回収ロールを移動させることなく、ロール基板加工の適用が可能になる。
本発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置の斜視図を示したものである。 本発明に係る第1の実施例におけるマスク転写光学系の場合の光路長補正機能を備えたレーザー光供給ユニットの構成を示したものである。 上記第2図のマスク転写光学系の構成を斜視図として表したものである。 本発明に係る第1の実施例における焦点光学系の場合の光路長補正機能を備えたレーザー光供給ユニットの構成を示したものである。 上記第4図の焦点光学系の構成を斜視図として表したものである。 光路長補正機構の光学系構成の斜視図である。 光路長補正機構の移動部の移動ミラーの移動速度比(移動距離比)を小さくする場合の光学系構成図である。 光路長補正機構の移動部において、加工ヘッド数(ビ−ム数)を増やす場合の光学系構成図である。 本発明に係る第2の実施例におけるマスク転写光学系の構成を示したものであり、ビーム転送方向の第1の例の説明図である。 上記第9図のマスク転写光学系の構成を斜視図として表したものである。 本発明に係る第2の実施例における焦点光学系の構成の一例を示したものであり、ビーム転送方向の第1の例の説明図である。 上記第11図の焦点光学系の構成を斜視図として表したものである。 本発明に係る第2の実施例におけるマスク転写光学系の構成を示したものであり、ビーム転送方向の第2の例の説明図である。 上記第13図のマスク転写光学系の構成を斜視図として表したものである。 本発明に係る第2の実施例における焦点光学系の構成の一例を示したものであり、ビーム転送方向の第2の例の説明図である。 上記第15図の焦点光学系の構成を斜視図として表したものである。 本発明に係る第2の実施例におけるマスク転写光学系の構成を示したものであり、ビーム転送方向の第3の例の説明図である。 上記第17図のマスク転写光学系の構成を斜視図として表したものである。 本発明に係る第2の実施例における焦点光学系の構成の一例を示したものであり、ビーム転送方向の第3の例の説明図である。 上記第19図の焦点光学系の構成を斜視図として表したものである。 従来のレーザー加工装置に適用されているXYテーブル方式のモデルを表した図である。 従来のテーブルX方向移動、加工ヘッドY方向移動方式の装置において、マスク転写光学系を適用した場合の説明図である。 従来のテーブルX方向移動、加工ヘッドY方向移動方式の装置において、マスク転写光学系を適用した場合の説明図である。
以下、図及び表を参照して、本発明の最良の実施形態を説明する。
図1は本発明のX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置Lの斜視図を示している。1は装置ベッド、2はワークのX方向移動位置決めを行うX移動機構、3はX移動機構のX方向移動テーブル、4は移動テーブル3にセットされたワーク(プリント基板)である。5は加工ヘッド、6は装置ベッド1に設置された門形のはり7に設置された移動速度vのY移動機構で、X方向移動テーブル3の上方において、加工ヘッド5のY方向の移動位置決めを行う。加工ヘッド5は、焦点調整を行うZ移動機構8、スキャナ9および集光用のfθレンズ10からなり、レーザー発振器から出射されたビームが、後述する主要光学系A、光路長補正機構B、加工ヘッド光学系Cを経て加工ヘッド5に入射されると、2つのスキャナミラー(図示せず)の振り角θにより、集光スポット(以後スポットという)11を基板4の表面に位置決めして、基板の狭域(スキャナーの移動領域)12を高速で加工する。基板4の全域の加工は、前記狭域間をX駆動機構とY駆動機構により、加工ヘッドと基板をXY方向にステップ移動させて行うが、加工ヘッドがY方向に移動して光路長補正機構Bの出射ミラーの位置P1(後述28)と加工ヘッド光学系Cの入射ミラーの位置P2(後述33)が変わっても、光路長補正機構Bにより、主要光学系Aによって整形されたビームの出射部(マスク光学系の場合マスク17、焦点光学系の場合コリメータ15)とfθレンズ間距離(光路長)L(LM:マスク転写系のときの光路長、LG:焦点光学系のときの光路長)が一定に保たれ、スポット径、エネルギー分布が変わらないようになっている。
図2から図8までは、本発明における実施例1を示したものである。実施例1は、上台座に主要光学系及び光路長補正機構を、下台座にレーザー発振器を配置したものである。
このうち、図2及び図3は本発明の光路長補正機能を備えたマスク転写光学系の場合のレーザー光供給ユニットUの構成(長光路光学系)の例を示す。ここで、マスク転写光学系の主要光学系をA1とする。図2(a)は主要光学系A1の上面図、図2(b)は光路長補正機構Bの上面図、図2
(c)は主要光学系A1と光路長補正機構Bの正面図、図2(d)は主要光学系A1の右側面図、図2(e)は主要光学系A1の光路を示した説明図である。ただし、コーナミラーについては、特別なものを除き省略する。また光路中の●は各図の紙面の垂直方向から見た光進行方向を示す。
図4及び図5は実施例1のうち焦点光学系の場合のレ−ザ光供給ユニットUの構成(短光路光学系)の例を示す。ここで、焦点光学系の主要光学系をA2とする。図3(a)は主要光学系A2の上面図、図3(b)は光路長補正機構Bの上面図、図3(c)は主要光学系A2と光路長補正機構Bの正面図、図3(d)は主要光学系A2の右側面図で図2(d)と同じである。図3(e)は主要光学系A2の光路を示した説明図である。
図2から図5において、13はレーザー発振器、14はレーザー発振器から出射されたビーム、15はビーム径を設定し、後述するビームシェーパに入射するビ−ム径を整合するためのコリメータ(含ズームコリメータ)、16は加工スポットのエネルギー分布を均一化するビームシェーパで、直動方式の切換え機構(図省略)により、光軸に対して挿入・退避(図中矢印方向)可能である。レーザー発振器13は、外部に設置した外部冷却装置(図省略)にホースで接続され、それ自体で発生した熱を外部に放出可能な構造になっている。17は加工スポット11の径を選択設定可能なユニットに設置されたマスクである。該マスク17は、ビーム径よりも大きなマスク径も選択可能なもの、または直動方式の切換え機構(図省略)により、光軸に対して挿入・退避(図中矢印方向)可能なユニットを含む。18はパルスの出力調整、パルスの時間的分布調整(波形、照射時間)、及びパルス選択を行う音響光学方式のパルス整形器で、それぞれ光軸からシフトしないように固定位置に配置されている。
19は下台座で、発振器13、出射ビーム14の方向転換ミラー(図省略)、後述する光路長補正機構Bが設置されている。20は上台座で、前述のコリメータ15、ビームシェーパ16、マスク17、パルス整形器18、n個の光路延長用のコーナミラー21(21n、本図ではn=7)、マスク転写光学系専用のコーナミラー22が設置されている。すなわち、マスク転写光学系の主要光学系A1が設置されている。上台座20には、さらに焦点光学系専用のコーナミラー23が設置されている。コリメ−タ15、(パルス整形器18はなくても可)、専用のコ−ナミラ−23が、前述した焦点光学系の主要光学系A2である。
マスク転写光学系の主要光学系A1の場合、焦点光学系専用のコーナミラー23が退避した状態で、発振器13から出射されたビーム14が出射され、方向転換ミラーにて上台座へと導かれ、コーナミラーを経て、コリメータ15、ビームシェーパ16、マスク17、パルス整形器18
に入射すると、整形された出射ビ−ム24は直進して、光路延長用のコーナミラー21n、専用のコーナミラー22を経て、下台座19にある光路補正機構Bの位置固定ミラー25に導かれる。
焦点光学系の主要光学系A2の場合、焦点光学系専用のコーナミラー23が光軸にセットされ、出射されたビーム14が方向転換ミラーにて上台座へと導かれ、主要光学系A2に入射されると、整形された出射ビーム26は、専用のコーナミラー23により、下台座19にある直接光路長補正機構Bの位置固定ミラー25に導かれる。
光路長補正機構Bは、後述の移動ミラー及び移動部とから大略構成される。27は光路長補正機構Bの第1の移動ミラー、28は第2の移動ミラーであり、移動速度がv/2のY方向直動機構29の移動部30に設置されており、前記ビ−ム24および26は、第1の移動ミラー27により方向を変え、第2の移動ミラー28により、ビーム24および26の光軸と平行で、ビーム24および26の出射方向と逆方向に出射されるようになっている。31はマスク転写光学系の出射ビーム、32は焦点光学系の出射ビームである。なお、図中、YはY軸機構の移動距離、Y´は光路長補正機構Bの移動距離を表す。
33は加工ヘッドに設置され、加工ヘッドとともにY方向に直線動作するヘッドミラーで、前述の出射ビーム31、32が入射された場合、光路長補正機構Bと加工ヘッド5の距離が変わっても、入射位置が光軸と垂直な方向にシフトしないように設置され、ビ−ム転送が行われるようになっている。また、図示してないが加工ヘッドには、1〜2個のコーナミラーが設置され、さらに2つのスキャナーミラーを介してfθレンズに導かれる。ヘッドミラー33とfθレンズ間がヘッド光学系Cである。
fθレンズの場合、スポット位置はfθラジアンであり、振り角θのみに依存し、入射ビーム径が入射ひとみ内にあり、ひとみ径よりも小さければ、ビーム平行シフト(位置シフト)によるスポット位置シフトはない。したがって、補正機構の第1の移動ミラー28とヘッドミラー33間に光軸の角度、位置シフト誤差があっても予め加工した穴位置をCCDカメラ方式の位置検出器により実測したデータをもとに変位量を算出して、X移動機構、Y移動機構、スキャナにより加工プログラムのXY座標を定量、定率で補正する補正機能をコントロ−ラは備えている。
マスク転写光学系の場合、焦点光学系の専用のコーナミラー23をシフトすると、光路延長用のコーナミラー21nにより、光路長約4000mmが確保され、レーザー波長355nm、出力10W、パルス周波数100KHz、fθレンズの焦点距離100mm、マスク径2mmの場合、エネルギー分布が均一な直径約50μmのスポットがえられ、エネルギー密度約1J/cm2が確保され、絶縁層のブラインドホール加工が可能である。
焦点光学系の場合、専用のコーナミラー23により、光路長1500mm以下が確保され、主要光学系の出射ビ−ム径が3mmの場合、ガウシアン分布の直径20μm以下の加工スポット、エネルギー密度10J/cm2以上がえられる。出射ビーム径を5mmにすると、直径10μm以下のスポットがえられ、スポットを円周動作させることにより、導体層つきのプリント基板の任意の径のスルーホール加工が可能である。
図3は、前述の図2のマスク転写光学系構成を左手前から見た斜視図である。図5は、前述図4の焦点光学系構成を左手前方向から見た斜視図である。図6は、光路長補正機構の光学構成を左手前から見た斜視図である。図2から図6において、34は下台座19、上台座20を固定支持する支柱、35は全体カバー、36は補正機構部カバーであり、レーザー発振器13、主要光学系A1・A2、光路長補正機構Bを外部と遮蔽して、大気中に浮遊した塵やごみが内部に侵入しないようになっている。図示しないパージ気体供給源により、内部にクリーン度、温度、湿度、流量が管理されたパージ気体を供給して、装置内部の気圧を大気圧よりも僅かに高く保ち、放出窓37からパージ気体を外部に放出することにより、塵やごみが内部に侵入しないようにするとともに、装置内部の熱を外部に放出して、温度を一定に保つようにしている。パージ気体が供給されない場合は、図中矢印方向に動作可能(機構図省略)なシャッター38を動作させて、ビ−ム出射窓37を閉じて、内部環境が維持されるようになっている。
光路長補正は、コントローラ(図示せず)により、たとえば速度vのY軸機構と速度v/2の光路長補正機構を同期動作させて行う。Y軸機構(速度v)がY方向に時間t移動した場合、光路長はvtだけ長くなるが、光路長補正機構(速度v/2)の2つのミラーをY方向に移動させると、光路長はvt{(=vt/2)x2}短くなり、主要光学系Aにより整形されたビ−ムの出射部とヘッド光学系のfθレンズ間距離Lは、一定に保たれ、スポット径とビームモード(エネルギ分布)が変化しないようになっている。
上記光学系において、光路長補正機構の移動ミラーを基準位置からΔLだけシフトすると、光路長が2ΔL変化する。マスク転写光学系の場合、スポット径はdM・f/(LM+2ΔL)であり、スポット径の設定が可能である。焦点光学系の場合、スポット径は4λf/πd(ただし、d=dG・√[(1+{λ(LG+2ΔL)/(π(dG/2)^2)}^2]、dGは主要光学系の出射部のビーム径)であり、スポット径の設定が可能である。
光路長補正機構Bのミラーの移動距離を短くして光路長補正機構Bを小型化する手段として、図7に示すように、光路長補正機構Bの移動部に第3の移動ミラー39、第4の移動ミラー40を設置し、また第1の位置固定ミラー41、第2の位置固定ミラー42を設置して、Y軸機構に対して移動速度v/4で同期動作させると、ミラー移動距離を1/4に短縮可能である。すなわち、主要光学系から出力されたビーム24、26を、Y軸機構と同期動作する速度比がY軸機構の1/2N(N=1,2・・)の、光路長補正機構Bの移動部30の2N個の移動ミラー、2N−2個の位置固定ミラーにより、ビーム24、26と平行で、進行方向が逆なビーム31、32を出射すると、ミラー移動距離を1/2Nに短縮可能である。
加工ヘッドの数(ビ−ム数)を増やして、生産性を向上する手段を図8に示す。43は移動部に設置されたビームスプリッタ、44は移動ミラー、45はスプリットされた第2のビームである。46はY方向加工ストロークが1/2の位置に設置された第2の加工ヘッド(図省略)の第2のコーナミラーであり、第2のビーム45を入射させるようにすると、Y軸機構と光路長補正機構の移動ストロークが1/2に減るので、加工時間を1/2に短縮できる。
図9から図20までは、本発明における実施例2を示したものである。実施例2は、上台座に光路長補正機構を、下台座にレーザー発振器及び主要光学系を配置したものである。なお、実施例2の各構成要素の符号は、実施例1の各構成要素の符号と同じものを用いる。
図9、10、13、14、17、18は、実施例2のうち、マスク転写光学系の場合のレーザー光供給ユニットUの構成(長光路光学系)例を、図11、12、15、16、19、20は、実施例2のうち、焦点光学系の場合のレーザー光供給ユニットUの構成(短光路光学系)例をそれぞれ示したものであり、ビーム転送をそれぞれ異なる方向に行なった場合を例示している。
マスク転写光学系の主要光学系A1の場合、発振器13から出射されたビーム14が出射され、方向転換ミラーにて上台座へと導かれ、コーナミラーを経て、コリメータ15、ビームシェーパ16、マスク17、パルス整形器18に入射すると、整形された出射ビ−ム24は直進して、図9、図10の場合、光路長補正機構Bの移動ミラー27、39、固定ミラー41、42及び光路長補正機構Bの移動ミラー40、28に導かれ、マスク転写光学系の出射ビーム31が出力される。図13、図14の場合、光路長補正機構Bの移動ミラー27、39、固定ミラー41、42、光路長補正機構Bの移動ミラー40、28及びコーナミラー22に導かれ、焦点光学系専用のコーナミラー23が退避した状態で、出射ビーム31が出力される。図17、図18の場合、光路長補正機構Bの移動ミラー27、39、コーナミラー21、23により、光路長補正機構Bの移動ミラー40、28及びコーナミラー22に導かれ、出射ビーム31が出力される。
焦点光学系の主要光学系A2の場合、出射されたビーム14が方向転換ミラーにて上台座へと導かれ、主要光学系A2に入射されると、整形された出射ビーム26は、図11、図12の場合、移動ミラ−38、39が退避した状態で、光路長補正機構Bの移動ミラー27、28に導かれ、焦点光学系の出射ビーム32が出力される。図15、図16の場合、焦点光学系専用のコーナミラー23が光軸にセットされた状態で、光路長補正機構Bの移動ミラー27、39に導かれ、出射ビーム32が出力される。図19、図20の場合、マスク転写光学系のコーナミラー21、22が退避した状態で、光路長補正機構Bの移動ミラー27、39、コーナーミラー23に導かれ、出射ビーム32が出力される。
図9から12においては、移動ミラー28とヘッドミラー33間でビーム転送を行う。移動ミラー39、40を図中矢印方向にシフトさせることにより、マスク転写光学系、焦点光学系の共用が可能であり、それぞれ実施例1の場合と同等の光路長を確保可能である。図9、10の場合、光路長補正機構の移動速度は、Y方向駆動機構の1/4、図11、12の場合、光路長補正機構の移動速度は、Y方向駆動機構の1/2となるように、コントロ−ラ(図示せず)により制御される。マスク転写光学系の専用のコーナミラー、光路延長ミラーを無くせる利点がある。ビーム転送位置が高いので、ヘッドミラー33の位置が比較的高い装置に適している。
図13から16において、位置固定のコーナミラー25とヘッドミラー33間でビーム転送を行う。ミラー23を図中矢印方向にシフトさせることにより、マスク転写光学系、焦点光学系の共用が可能であり、実施例1と同等の光路長を確保可能である。図13、14の場合、光路長補正機構の移動速度は、Y方向駆動機構の1/4、図15、16の場合、光路長補正機構の移動速度は、Y方向駆動機構の1/2となるように、前記コントロ−ラにより制御される。マスク転写光学系の専用の光路延長ミラーを無くせる利点がある。ビーム転送位置が高いので、ヘッドミラー33の位置が比較的高い装置に適している。
図17から20では、マスク転写光学系、焦点光学系の最短光路長は前述の図13から16と比べて長くなるが、実施例1と同等の機能を有しており、マスク転写光学系の光路延長用のミラー21、専用のコーナミラー22を光軸から(破線部、詳細機構省略)シフトさせることにより、マスク転写光学系、焦点光学系の共用が可能である。
前述において、加工高さを設定する手段として、直動式のZ軸機構の場合を例に説明したが、Z軸駆動機構を使用せずに加工ヘッド光学系の光軸に焦点距離の長い凹レンズを設置して光軸方向に直動動作させて、fθレンズとの合成焦点距離を調整して加工高さを設定する方式であってもよい。
上述したように、本願発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置は、前記光路長補正機構において、移動部に設置された2N個の移動ミラーの設定位置を基準位置から移動部により定量シフトさせ、シフト量により加工スポット径を設定する方式とした。
また、本願発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置は、上記光路長補正機構は、マスクやビームシェーパの影響を受けないので、ビームモードの変化はなく、スポットのエネルギー分布、およびスポット径を一定に保つことができる。2N個の移動ミラーを基準位置から定量シフトすることにより、加工中でもスポット径の設定を可能とした。
さらに、本願発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置は、従来1つの水平面に配置されていた光学系を主要光学系、ヘッド光学系に分け、光路長補正機構を付加して、2階構造にして上下2段に配置したレ−ザ光供給ユニットとした。1階の台座にレーザー発振器、光路長補正機構部、2階の台座に主要光学系Aを配置して、レーザー発振器13から出射されたビーム14を2階の主要光学系Aに導いて、焦点光学系専用のコーナミラーによりマスク転写光学系A1と焦点光学系A2を切り換えて,それぞれ1階の光路長補正機構の第1の位置固定のコーナミラー、さらに移動ミラーに導いてヘッド光学系の光軸と一致させてヘッド光学系に出射する方式とした。
また、焦点光学系の場合、主要光学部の出射ビ−ムを焦点光学系専用のコーナミラーで1階の光路長補正機構の第1の位置固定のコーナミラー、さらに移動ミラーに導いてヘッド光学系の光軸と一致させて、ヘッド光学系に出射する方式とした。
さらに、マスク転写光学系の場合、焦点光学系専用のコーナミラーを光軸から退避させて、主要光学部の出射ビームを同じく2階に配置されたマスク転写光学系専用の複数の光路延長ミラーに導いて焦点光学系専用のコーナミラーの上方に配置された、マスク転写光学系専用のコーナミラーにより、1階の光路長補正機構の第1の位置固定のコーナミラー、さらに移動ミラーに導いてヘッド光学系の光軸と一致させてヘッド光学系に出射する方式にした。
また、本願発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置は、前記光路長補正機構が、主要光学系Aの出射ビームの方向を転換する第1の位置固定ミラー、Y駆動機構と同期動作し、速度比が1/2N(N=1,2,・・・)の移動部に設置された2N個の移動ミラー、および2N−2個の位置固定ミラーにより、主要光学系から出力されたビームを、主要光学系Aから出射されたビームと平行で進行方向が逆の方向に出射して、ヘッド光学系Cの光路に入射させて、加工ヘッドがY方向に移動した場合、光路長補正機を速度比1/2Nで同期動作させて、移動ミラーの移動距離を1/2Nに短縮してマスクと加工ヘッド間の光路長変化をキャンセルし、光路長を一定に保つ方式とした。
さらに、本願発明に係るX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置は、レーザー光供給ユニットの2つの台座を支柱または強固な仕切板と遮蔽カバーにより一体構造化して、主要光学系、光路長補正機構、ヘッド光学系をカバーにより外部と遮蔽して、クリーン度、温度、湿度、流量が管理された気体を供給することにより、外部環境が変わっても内部環境は一定に保たれ、光学部品損傷の主要因である塵やごみが内部に侵入しないようにした。
以上、本発明の実施例につき図面や表など参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載した構成の範囲内において様々な態様で実施することができる。なお、上記実施例においては、マスク転写光学系が長光路、焦点光学系が短光路の場合を例に説明してきたが、マスク転写系が短光路、焦点光学系が長光路でもよい。
本発明によって得られた装置は、CO2レーザーをはじめとする波長の異なるレーザーの光学系としても適用可能である。また、本発明によって得られた装置は、ブラインドホール加工やスルーホール加工以外ものにも適用可能であり、例えば切断用又は溝加工用の装置にも利用可能である。
5 加工ヘッド
6 Y軸移動機構
9 スキャナ
10 レンズ
13 レーザー発振器
15 コリメータ
16 ビームシェーパ
17 マスク
18 パルス整形器
19 下台座
20 上台座
22 マスク転写光学系専用コーナミラー
23 焦点光学系専用コーナミラー
27 移動ミラー
28 移動ミラー
30 移動部
A1 主要光学系(マスク転写光学系)
A2 主要光学系(焦点光学系)
B 光路長補正機構
C 加工ヘッド光学系

Claims (12)

  1. レーザー発振器、テーブルをX方向に移動するX軸機構、加工ヘッドをY方向に移動するY軸機構、及びスキャナとfθレンズとからなる加工ヘッド光学系により前記テーブルにセットされたワーク上で、集光スポットの位置決めを行う加工ヘッドとから構成され、前記テーブルと前記加工ヘッドとを、XY方向に相対移動させてワークをレーザーで加工するX、Y独立駆動方式の位置決め機構と、
    ビーム径とエネルギー分布を設定し、前記集光スポットにより加工するワークの穴径と穴形状を決定する光学系からなる主要光学系とを備えたレーザー加工装置において、
    前記主要光学系と前記加工ヘッド光学系との間に、光路長補正機構とを備え、
    前記加工ヘッドが移動しても、前記主要光学系と前記加工ヘッド光学系の距離が一定に保たれ、同じ工程でエネルギー分布が均一なビームとガウシアン分布のビームにより、ブラインドホール加工とスルーホール加工を行うことを可能とした、
    ことを特徴とするX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置。
  2. レーザー発振器、テーブルをX方向に移動するX軸機構、加工ヘッドをY方向に移動するY軸機構、及びスキャナとfθレンズとからなる加工ヘッド光学系により前記テーブルにセットされたワーク上で、集光スポットの位置決めを行う加工ヘッドとから構成され、前記テーブルと前記加工ヘッドとを、XY方向に相対移動させてワークをレーザーで加工するX、Y独立駆動方式の位置決め機構と、
    ビーム径とエネルギー分布を設定し、前記集光スポットにより加工するワークの穴径と穴形状を決定する光学系からなる主要光学系とを備えたレーザー加工装置において、
    上下2段の2階層からなる台座を有し、1階の台座には、前記レーザー発振及び光路長補正機構を、2階の台座には、前記主要光学系を配置し、
    1階の台座にある前記レーザー発振器から出射されたビームを、まず2階の台座にある前記主要光学系へと導き、つぎに1階の台座にある前記光路長補正機構へと導いた後、前記加工ヘッド光学系にビームを転送する、
    ことを特徴としたX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置。
  3. レーザー発振器、テーブルをX方向に移動するX軸機構、加工ヘッドをY方向に移動するY軸機構、及びスキャナとfθレンズとからなる加工ヘッド光学系により前記テーブルにセットされたワーク上で、加工スポットの位置決めを行う加工ヘッドとから構成され、前記テーブルと前記加工ヘッドとを、XY方向に相対移動させてワークをレーザーで加工するX、Y独立駆動方式の位置決め機構と、
    ビーム径とエネルギー分布を設定し、前記加工スポットにより加工するワークの穴径と穴形状を決定する光学系からなる主要光学系とを備えたレーザー加工装置において、
    上下2段の2階層からなる台座を有し、1階の台座には、前記レーザー発振を、2階の台座には、前記主要光学系及び光路長補正機構を配置し、
    1階の台座にある前記レーザー発振器から出射されたビームを、まず2階の台座にある前記主要光学系へと導き、つぎに前記光路長補正機構へと導いた後、前記加工ヘッド光学系にビームを転送する、
    ことを特徴としたX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置。
  4. 前記光路長補正機構は、
    前記Y軸機構と同期動作し、速度比がY軸機構の1/2N(N=1,2・・)の移動機構の移動部と、
    該移動部に設置された2N個の移動ミラー及び2N−2個の位置固定ミラーとを備え、
    前記移動部の動作時に該移動部の移動ストロ−クを前記Y軸機構のストロ−クの1/2Nとし、前記主要光学系のマスクと前記加工ヘッド光学系間の光路長を一定に保つ、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置。
  5. 前記光路長補正機構は、
    前記2N個の移動ミラ−の位置を基準位置から移動部により定量シフトさせ、シフト量により任意の加工スポット径を設定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置。
  6. 前記主要光学系は移動可能なミラーを備え、該ミラーを移動させることにより、マスク転写光学系と焦点光学系を切り替えて使用可能にした、
    ことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載のX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置。
  7. レーザー発振器、テーブルをX方向に移動するX軸機構、加工ヘッドをY方向に移動するY軸機構、及びスキャナとfθレンズとからなる加工ヘッド光学系により前記テーブルにセットされたワーク上で、集光スポットの位置決めを行う加工ヘッドとから構成され、前記テーブルと前記加工ヘッドとを、XY方向に相対移動させてワークをレーザーで加工するX、Y独立駆動方式の位置決め機構と、
    ビーム径とエネルギー分布を設定し、前記集光スポットにより加工するワークの穴径と穴形状を決定する光学系からなる主要光学系とを備えたレーザー加工装置において、
    前記主要光学系と前記加工ヘッド光学系との間に、光路長補正機構とを備え、
    前記主要光学系と前記加工ヘッド光学系との距離により、集光スポットの径を設定することを可能とした、
    ことを特徴とするX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置。
  8. レーザー発振器、テーブルをX方向に移動するX軸機構、加工ヘッドをY方向に移動するY軸機構、及びスキャナとfθレンズとからなる加工ヘッド光学系により前記テーブルにセットされたワーク上で、集光スポットの位置決めを行う加工ヘッドとから構成され、前記テーブルと前記加工ヘッドとを、XY方向に相対移動させてワークをレーザーで加工するX、Y独立駆動方式の位置決め機構と、
    ビーム径とエネルギー分布を設定し、前記集光スポットにより加工するワークの穴径と穴形状を決定する光学系からなる主要光学系とを備えたレーザー加工装置において、
    上下2段の2階層からなる台座を有し、1階の台座には、前記レーザー発振及び光路長補正機構を、2階の台座には、前記主要光学系を配置し、
    1階の台座にある前記レーザー発振器から出射されたビームを、まず2階の台座にある前記主要光学系へと導き、つぎに1階の台座にある前記光路長補正機構へと導いた後、前記加工ヘッド光学系に出射し、前記主要光学系と前記加工ヘッド光学系との距離により、集光スポットの径を設定することを可能とした、
    ことを特徴としたX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置。
  9. レーザー発振器、テーブルをX方向に移動するX軸機構、加工ヘッドをY方向に移動するY軸機構、及びスキャナとfθレンズとからなる加工ヘッド光学系により前記テーブルにセットされたワーク上で、集光スポットの位置決めを行う加工ヘッドとから構成され、前記テーブルと前記加工ヘッドとを、XY方向に相対移動させてワークをレーザーで加工するX、Y独立駆動方式の位置決め機構と、
    ビーム径とエネルギー分布を設定し、前記集光スポットにより加工するワークの穴径と穴形状を決定する光学系からなる主要光学系とを備えたレーザー加工装置において、
    上下2段の2階層からなる台座を有し、1階の台座には、前記レーザー発振を、2階の台座には、前記主要光学系及び光路長補正機構を配置し、
    1階の台座にある前記レーザー発振器から出射されたビームを、まず2階の台座にある前記主要光学系へと導き、つぎに前記光路長補正機構へと導いた後、前記加工ヘッド光学系に出射し、前記主要光学系と前記加工ヘッド光学系との距離により、集光スポットの径を設定することを可能とした、
    ことを特徴としたX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置。
  10. 前記光路長補正機構は、
    前記Y軸機構と同期動作し、速度比が前記Y軸機構の1/2N(N=1,2・・)の移動機構の移動部と、
    該移動部に設置された2N個の移動ミラー及び2N−2個の位置固定ミラーとを備え、
    前記移動部の動作させた時の前記主要光学系と前記ヘッド光学系との距離により加工スポットの径を設定する、
    ことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載のX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置。
  11. 前記レーザー発振器、前記主要光学系及び前記光路長補正機構は、カバーにより外部と遮蔽し、該カバー内部にパージ気体を供給するとともに、該カバーに設けられた開閉自在の放出窓を通して、前記パージ気体を外部に放出する、
    ことを特徴とする請求項1から10までのいずれか1項に記載のX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置。
  12. 前記主要光学系は、少なくとも複数の位置が固定されたミラーと単数の移動可能なミラー、コリメータ及びマスクとからなる、
    ことを特徴とする請求項1から11までのいずれか1項に記載のX、Y独立駆動方式のレーザー加工装置。



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