JP5993939B2 - Po切断及びハイブリダイゼーションによるターゲット核酸配列の検出 - Google Patents

Po切断及びハイブリダイゼーションによるターゲット核酸配列の検出 Download PDF

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本発明は、固相基質上におけるPOCH(PO Cleavage and Hybridization、PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによるターゲット核酸配列の検出に関する。
DNAハイブリダイゼーションベースの技術は、特定核酸配列の決定に非常に有用な道具となり、臨床診断、遺伝子研究、及び法医学的な実験分析に明確に役に立つ。プローブハイブリダイゼーション過程以外にも、追加的に酵素的反応を利用した幾つかの接近法、例えば、TaqManTMプローブ方法が提示された。
TaqManTMプローブ方法で、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされた標識プローブは、アップストリームプライマー依存的DNA重合酵素の5’ヌクレアーゼ活性によって切断され、標識断片は放出される(米国特許第5,210,015号、第5,538,848号、及び第6,326,145号)。標識断片の放出は、プローブの切断を意味し、これは、最終的にターゲット配列の存在を示す。標識断片の検出は、ゲル電気泳動、勾配沈降、ゲル排除クロマトグラフィー、及びホモクロマトグラフィーのようなサイズ分析によって実施される。プローブの切断は、相互作用的二重標識を用いてリアルタイムで実施される。
TaqManTMプローブ方法は、シグナル発生のための2つの接近法を提示する:重合依存的切断(polymerization−dependent cleavage)及び重合独立的切断(polymerization−independent cleavage)。重合依存的切断で、アップストリームプライマーの延長は、必ず核酸重合酵素が標識プローブの5’−末端に接触する前に発生しなければならない。延長反応が進行しながら、重合酵素は、標識プローブの5’−末端を次第に切断する。重合独立的切断で、アップストリームプライマー及び標識プローブは、非常に近接してターゲット核酸配列にハイブリダイズされ、アップストリームプライマーの3’−末端と核酸重合酵素の結合は、前記核酸重合酵素を標識プローブの5’−末端に接触させて、標識が放出される。また、TaqManTMプローブ方法は、その5’−末端部位にターゲット配列とハイブリダイズ可能でない5’−テイル区域を有する標識プローブが切断されて、5’−テイル区域を含む断片が形成されることを開示している。
ターゲット配列に非相補的な5’−テイル区域を有するプローブが、5’ヌクレアーゼによって切断されて、5’−テイル区域を含む断片が放出される幾つかの方法が報告され、ターゲット検出は、5’−テイル区域を含む断片を用いて実施される。
例えば、特許文献1は、DNA重合酵素の5’ヌクレアーゼ活性によって切断される切断構造を開示している。鋳型に対して非相補的な5’部位、及び鋳型に対して相補的な3’部位を含むオリゴヌクレオチドが鋳型にハイブリダイズされ、アップストリームオリゴヌクレオチドは、非常に近接して鋳型にハイブリダイズされる切断構造が例示されている。切断構造は、5’ヌクレアーゼ活性を有するDNA重合酵素、または減少した合成活性を有する変形DNA重合酵素によって切断されて、鋳型に非相補的な5’部位が放出される。次いで、放出された5’部位は、ヘアピン構造を有するオリゴヌクレオチドにハイブリダイズされて切断構造を形成し、これにより、順次的な切断反応が誘導されてターゲット配列が検出される。
特許文献2は、3’−末端がブロッキングされたアップストリームオリゴヌクレオチドを有する切断構造が、5’ヌクレアーゼ活性を有するDNA重合酵素またはFENヌクレアーゼによって切断されて、非相補的な5’フラップ(flap)部位が放出され、該放出された5’フラップ部位は、サイズ分析または相互作用的二重標識によって検出される過程を開示している。
特許文献3は、ターゲットに非相補的な5’部位を有する単一標識プローブの切断及び固相基質上に固定化されたキャプチャー(capture)プローブを利用したターゲット検出方法を開示している。単一標識は、標識プローブの非相補的な5’部位に位置する。ターゲットにハイブリダイズされた標識プローブは、切断されて断片を放出し、以後、断片は、キャプチャープローブにハイブリダイズされてターゲット配列の存在が検出される。この方法で、非切断された/完全な(uncleaved/intact)プローブは、キャプチャープローブにハイブリダイズされないことが必須的である。このような実施のために、前記方法は、固定化されたオリゴヌクレオチドの固定方向、及び固相基質の表面からの距離を調節して、非切断されたターゲットプローブが固定化されたキャプチャープローブとハイブリダイズされることを抑制する。しかし、このような制限は、固相基質でのハイブリダイゼーションの効率性を低め、また反応条件の最適化も難しくする。
また、特許文献4は、固相基質上に固定化されたキャプチャープローブだけではなく、ターゲットに非相補的な配列(タグまたはフラップ配列)を有するプローブを利用するターゲット検出方法を開示している。また、標識は、プローブの非相補的な部位に位置する。非切断されたプローブは、ヘアピン構造を形成してキャプチャープローブにハイブリダイズされない。一方、プローブが切断される場合、標識含有断片は、キャプチャープローブにハイブリダイズされてターゲット核酸配列の存在が検出される。しかし、ターゲット配列とプローブとの間のハイブリダイゼーションのTm値を考慮し、また、切断された断片とキャプチャープローブとの間のハイブリダイゼーションのTm値だけではなく、非切断されたプローブのヘアピン構造のTm値を考慮して、反応条件を精巧に調節しなければならない深刻な問題がある。
したがって、固相でターゲット配列を検出するための、特に、タグ配列−運搬配列及び固相基質上に固定化されたキャプチャリングプローブを利用する従来技術の短所から自在な新規な接近法に対する開発要求が台頭しつつある。
本明細書の全般に亘って多数の特許及び文献が参照され、その引用がカッコで囲まれている。このような特許及び文献の公開は、その全体として本明細書に参照して含まれて、本発明が属する技術分野のレベル及び本発明の内容がより明確に説明される。
米国特許第5,691,142号 米国特許第7,381,532号 米国出願公開番号第2008−0241838号 米国出願公開番号第2008−0193940号
本発明者らは、より改善された正確性及び便宜性を有し、特に、マルチプレックス方式でターゲット配列を検出する新規な接近法を開発するために鋭意研究した。その結果、本発明者らは、PO(Probing Oligonucleotide)及びCO(Capturing Oligonucleotide)を用いてターゲット配列を検出するための新規なプロトコルを定立し、このようなターゲット検出は、プローブ切断反応及び追加的なプローブハイブリダイゼーション(すなわち、POの5’核酸切断反応及び切断/非切断POとCOとの間のハイブリダイゼーション反応)によって達成される。ターゲット特異性が劇的に向上した本発明のプロトコルは、固相反応に優れているように適用され、より改善された正確性及び便宜性を有し、複数のターゲット配列を検出させる。
したがって、本発明の目的は、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイを用いて、DNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法を提供することである。
本発明の他の目的は、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイを用いて、DNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出するためのキットを提供することである。
本発明の他の目的及び利点は、添付した特許請求の範囲及び図面と共に下記の詳細な説明によってより明確になる。
本発明者らは、より改善された正確性及び便宜性を有し、特に、マルチプレックス方式でターゲット配列を検出する新規な接近法を開発するために鋭意研究した。その結果、本発明者らは、PO及びCOを用いてターゲット配列を検出するための新規なプロトコルを定立し、このようなターゲット検出は、プローブ切断反応及び追加的なプローブハイブリダイゼーション(すなわち、POの5’核酸切断反応及び切断/非切断POとCOとの間のハイブリダイゼーション反応)によって達成される。ターゲット特異性が劇的に向上した本発明のプロトコルは、固相反応に優れているように適用され、より改善された正確性及び便宜性を有し、複数のターゲット配列を検出させる。
本発明は、PO及びCOの組合せを用いて固相基質上からターゲット配列を検出する新規なプロトコルである。
本発明の基本原理は、固相基質上に固定化されたCOを用いてPOの切断の発生を検出することである。また、試料内のターゲット配列がない場合、非切断POが固相基質上に固定化されたCOにハイブリダイズされるということは注目すべきことである。本発明によれば、測定される最終シグナルは、非切断PO/CO二量体の形成の有無によって異なり、これは、ターゲット配列の存否を表すことができる。
本発明は、前述した実施原理によってターゲット配列を検出し、これは、適用される標識システムによって3つの具現例に分類される。
本発明の特徴及び利点を要約すれば、次の通りである:
(a)本発明は、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされたPOが切断され、COとのハイブリダイゼーションによってPOの切断が検出されるものを利用することによって、ターゲット核酸配列を検出する。本発明で、非切断されたプローブは、固相基質上に固定化されたオリゴヌクレオチドにハイブリダイズされる。
ターゲットプローブ及び固定化されたキャプチャリングプローブを使う従来技術によれば、従来技術は、(i)ヘアピン構造を有するようにターゲットプローブをデザインし、ターゲット配列とのハイブリダイゼーション条件及び固定化されたオリゴヌクレオチドとのハイブリダイゼーション条件のいずれをも調節するか、または(ii)固定化されたオリゴヌクレオチドの固定方向、及び固相基質の表面からの距離を考慮して、固定化されたオリゴヌクレオチドをデザインして、非切断されたターゲットプローブが固定化されたオリゴヌクレオチドとハイブリダイズされることを防止することが必要である。したがって、従来の方法は、ターゲットプローブ及び固定化されるオリゴヌクレオチドのデザイン及び反応条件の設定側面で非常に不便である。
一方、本発明は、このような不便と制約とから自在である。PO及びCOのデザインが便利であり、反応条件の最適化が容易である。
(b)本発明で、POs切断の反復と共に固相基質上のシグナルの検出を連続して実施する場合、切断されたPOsの数は、切断反応の反復数によって増加し、シグナルは、切断されたPOsの数によって変化される。したがって、ターゲット核酸配列は、リアルタイム方式で検出されうる。
(c)本発明は、一種の標識を利用するとしても、多数のターゲット核酸配列を同時的に検出することができる。POの切断は、固相基質上に固定化されたCOとのハイブリダイゼーションによって検出されるために、各ターゲット核酸配列に対するPOは、多数のターゲット核酸配列の検出時に異なる標識を有するように要求されない。
(d)一般的に、ターゲット核酸配列と固相基質上に固定化されたプローブとの間の直接的なハイブリダイゼーションを利用するターゲット検出方法は、固相反応であるという制限された反応環境のために、効果的かつ正確なハイブリダイゼーション結果が得られないということは、当業者に知られている。これとは違って、本発明は、固相でターゲット核酸配列の関与なしにPOとCOとの間のハイブリダイゼーションを用いて、典型的な固相反応環境及び条件でより効果的かつ正確な結果を提供する。
(e)本発明が、タギングPO及びPOのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を有するCOを利用する場合、ターゲット核酸配列を考慮することもなく、POのタギング部位の配列及びCOの配列を選択することができる。これは、本発明で有用な配列のプール(pool)の事前デザイン(pre−design)を可能にする。特に、COは、ターゲット核酸配列に対する考慮または情報なしに既存の方式(ready−madefashion)で製作することができる。このような特徴は、固相基質上に固定化されたCOを利用するマイクロアレイ上で顕著な利点を提供する。
POCHアッセイに利用されたPO及びCOの図式的な構造を示す。POは、非タギング(non−tagged)PO及びタギングPO(3’−タギングPO、及び5’−タギングPO)を含む。望ましくは、POの3’−末端は、ブロッキングされて延長が防止される(図1A)。 POCHアッセイに利用されたPO及びCOの図式的な構造を示す。COは、POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。COは、その3’−末端または5’−末端を通じて固相基質上に固定化される。望ましくは、5’−末端を通じて固定化されたCOの3’−末端は、ブロッキングされて延長が防止される(図1B)。 ターゲッティング部位の5’−末端に単一蛍光標識を有する非タギングPOを利用するPOCHアッセイを図式的に示す。 ターゲッティング部位の3’−末端に単一蛍光標識を有する非タギングPOを利用するPOCHアッセイを図式的に示す。 ターゲッティング部位の5’−末端に単一蛍光標識を有する3’−タギングPOを利用するPOCHアッセイを図式的に示す。 ターゲッティング部位の3’−末端に単一蛍光標識を有する5’−タギングPOを利用するPOCHアッセイを図式的に示す。 ターゲッティング部位の3’−末端に単一蛍光標識を有する5’−タギングPO及びCO(COにハイブリダイズされるタギング部位の延長のための鋳型の役割をするテンプレーティング部位をさらに含む)を利用するPOCHアッセイを図式的に示す。 相互作用的二重標識の供与体分子及び受容体分子を有する非タギングPOを用いて受容体分子からのシグナルを測定するPOCHアッセイを図式的に示す。供与体分子及び受容体分子は、非切断PO/CO二量体が形成される場合に、前記供与体分子からのシグナルが、前記受容体分子によってクエンチングされる位置に位置する。 相互作用的二重標識の供与体分子及び受容体分子を有する3’−タギングPOを用いて受容体分子からのシグナルを測定するPOCHアッセイを図式的に示す。供与体分子及び受容体分子は、非切断PO/CO二量体が形成される場合に、前記供与体分子からのシグナルが、前記受容体分子によってクエンチングされる位置に位置する。 相互作用的二重標識の供与体分子及び受容体分子を有する5’−タギングPOを用いて受容体分子からのシグナルを測定するPOCHアッセイを図式的に示す。供与体分子及び受容体分子は、非切断PO/CO二量体が形成される場合に、前記供与体分子からのシグナルが、前記受容体分子によってクエンチングされる位置に位置する。 相互作用的二重標識の供与体分子及び受容体分子を有する非タギングPOを用いて供与体分子からのシグナルを測定するPOCHアッセイを図式的に示す。供与体分子及び受容体分子は、非切断PO/CO二量体が形成される場合に、前記供与体分子からのシグナルが、前記受容体分子によってクエンチングされない位置に位置する。 相互作用的二重標識の供与体分子及び受容体分子を有する3’−タギングPOを用いて供与体分子からのシグナルを測定するPOCHアッセイを図式的に示す。供与体分子及び受容体分子は、非切断PO/CO二量体が形成される場合に、前記供与体分子からのシグナルが、前記受容体分子によってクエンチングされる位置に位置する。 相互作用的二重標識の供与体分子及び受容体分子を有する5’−タギングPOを用いて供与体分子からのシグナルを測定するPOCHアッセイを図式的に示す。供与体分子及び受容体分子は、非切断PO/CO二量体が形成される場合に、前記供与体分子からのシグナルが、前記受容体分子によってクエンチングされる位置に位置する。 インターカレーティング剤を利用するPOCHアッセイを図式的に示す。 単一標識を有する非タギングPOを利用するPOCHアッセイによるターゲット検出結果を示す。 単一標識を有する3’−タギングPOを利用するPOCHアッセイによるターゲット検出結果を示す。 単一標識を有する5’−タギングPOを利用するPOCHアッセイによるターゲット検出結果を示す。 二重標識を有する3’−タギングPOを利用するPOCHアッセイによるターゲット検出結果を示す。 PCR増幅を伴ったPOCHアッセイによるターゲット検出結果を示す。POは、単一標識を有する非タギングPOである。 PCR増幅を伴ったPOCHアッセイによるターゲット検出結果を示す。POは、単一標識を有する3’−タギングPOである。 単一標識を有する3’−タギングPOを利用するPOCHアッセイによるターゲット核酸配列のリアルタイム検出結果を示す。図20Aは、POCHアッセイの間のサイクル数による蛍光イメージを示す。 単一標識を有する3’−タギングPOを利用するPOCHアッセイによるターゲット核酸配列のリアルタイム検出結果を示す。図20Bは、POCHアッセイの間のサイクル数による蛍光強度の変化を示す。 5’−タギングPOを利用するPOCHアッセイによる単一ヌクレオチド変異の検出を図式的に示す。 非塩基ペアリングモイエティで人為的なミスマッチヌクレオチドを有する5’−タギングPOを利用するPOCHアッセイによる単一ヌクレオチド変異の検出を図式的に示す。
本発明をより詳細に説明すれば、次の通りである:
I.単一標識を利用するPOCHによるターゲット検出過程
本発明の一様態によれば、本発明は、次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法を提供する:
(a)前記ターゲット核酸配列を、アップストリームオリゴヌクレオチド及びPOとハイブリダイズさせる段階であって、前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含み、前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、前記POは、単一標識を有し、前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記POのアップストリームに位置し、前記アップストリームオリゴヌクレオチドまたはその延長鎖は、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素による前記POの切断を誘導し、
(b)前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって切断されて単一標識含有断片が生成され、
(c)前記固相基質上に固定化されたCOに前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、前記単一標識含有断片は、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、そして、
(d)前記固相基質上の前記単一標識からのシグナルを測定して、前記POの切断の発生(occurrence)を検出する段階であって、前記POの切断の発生は、前記ターゲット核酸配列の存在を示す。
ターゲットプローブの切断された断片と固相基質上に固定化されたオリゴヌクレオチドとのハイブリダイゼーションによってターゲット配列の存在が決定されることが提示されたことがある(米国出願公開番号第2008−0241838号、及び第2008−0193940号参照)。従来の方法は、切断されたプローブのみが固相基質上に固定化されたオリゴヌクレオチドにハイブリダイズすることによって、ターゲット配列の存否を検出する。非切断されたプローブは、固定化されたオリゴヌクレオチドとハイブリダイズされない。このような実施のために、従来の方法では、タギング部位があるターゲットプローブがヘアピン構造を有するようにデザインするか、または固定化されたオリゴヌクレオチドの固定方向、及び固相基質の表面からの距離を調節して、非切断されたターゲットプローブが、固定化されたオリゴヌクレオチドとハイブリダイズされることを抑制することが必要である。
ヘアピン構造を有するターゲットプローブを必要とする従来の方法は、ヘアピン構造を有するターゲットプローブとターゲット配列との間のハイブリダイゼーション条件、及びターゲットプローブと固定化されるオリゴヌクレオチドとの間の非ハイブリダイゼーション条件のいずれをも考慮して、ターゲットプローブ及び反応条件を決定しなければならない深刻な短所を有する。したがって、前記従来の方法は、ターゲットプローブ及び固定化されるオリゴヌクレオチドの製作及び反応条件の決定する側面で非常に不便であり、非実用的である。
前記従来の方法と対照的に、本発明は、非切断されたPOと固定化されたCOとの間のハイブリダイゼーションを利用し、これは、従来の方法と関連した短所から自在にする。
本発明によれば、ターゲット配列の存否を示す最終シグナルは、POの切断断片が固相基質上に固定化されたCOにハイブリダイズされるか、それとも非切断POが固定化されたCOにハイブリダイズされるか否かによって異なるように測定される。
したがって、本発明は、“PO切断及びハイブリダイゼーション(POCH)”アッセイと名付けられる。
本発明をより詳細に説明すれば、次の通りである:
段階(a):ターゲット核酸配列とアップストリームオリゴヌクレオチド及びPOとのハイブリダイゼーション
本発明によれば、まず、ターゲット核酸配列を、アップストリームオリゴヌクレオチド及びPOとハイブリダイズさせる。
本明細書で使われる用語“ターゲット核酸”、“ターゲット核酸配列”、または“ターゲット配列”は、検出しようとする核酸配列を意味し、ハイブリダイゼーション、アニーリング、または増幅条件下でプローブまたはプライマーとアニーリングまたはハイブリダイズされる。
本発明の望ましい具現例によれば、アップストリームオリゴヌクレオチドは、アップストリームプライマーまたはアップストリームプローブである。
本発明で利用されるPOは、望ましくは、プローブである。
本明細書で使われる用語“プローブ(probe)”は、ターゲット核酸配列に実質的に相補的な部位または部位を含む一本鎖核酸分子を意味する。
本明細書で使われる用語“プライマー”は、オリゴヌクレオチドを意味するものであって、核酸鎖(鋳型)に相補的なプライマー延長産物の合成が誘導される条件、すなわち、ヌクレオチドとDNA重合酵素のような重合剤の存在、そして、適した温度とpHの条件とで合成の開始点として作用する。望ましくは、プライマーは、一本鎖デオキシリボヌクレオチド分子である。
本発明で利用されるプローブまたはプライマーは、天然(naturally occurring)dNMP(すなわち、dAMP、dGMP、dCMP、及びdTMP)、変形ヌクレオチドまたは非天然ヌクレオチドを含みうる。また、プローブまたはプライマーは、リボヌクレオチドを含みうる。
プライマーは、重合剤の存在下で延長産物の合成をプライミングさせることができる程度に十分に長くなければならない。プライマーの適した長さは、例えば、温度、応用分野及びプライマーのソース(source)を含んだ複数の要素によって決定される。本明細書で使われる用語“アニーリング”または“プライミング”は、鋳型核酸にオリゴデオキシヌクレオチドまたは核酸が並置(apposition)されることを意味し、前記並置は、重合酵素がヌクレオチドを重合させて、鋳型核酸またはその一部に相補的な核酸分子を形成させる。
本明細書で使われる用語“ハイブリダイゼーション(hybridization)”は、相補的な一本鎖核酸が二本鎖核酸を形成することを意味する。ハイブリダイゼーションは、2つの核酸鎖間の相補性が完全である場合(perfectmatch)に起こるか、または一部のミスマッチ(mismatch)塩基が存在しても起こりうる。ハイブリダイゼーションに必要な相補性の程度は、ハイブリダイゼーション条件によって変わり、特に、温度によって調節される。
アップストリームオリゴヌクレオチド及びPOとターゲット核酸配列のハイブリダイゼーションは、最適化手続きによって一般的に決定される、適したハイブリダイゼーション条件下で実施される。温度、成分の濃度、ハイブリダイゼーション及び洗浄回数、バッファ成分、及びこれらのpH及びイオン強度のような条件は、オリゴヌクレオチド(アップストリームオリゴヌクレオチド及びPO)の長さ、GC量及びターゲットヌクレオチド配列を含んだ多様な因子によって変わりうる。例えば、相対的に短いオリゴヌクレオチドを利用する場合、低い厳格条件(stringent condition)を選択することが望ましい。ハイブリダイゼーションのための詳細な条件は、Joseph Sambrookら、Molecular Cloning,A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor LaboratoryPress,Cold Spring Harbor,N.Y.(2001);及びM.L.M.Anderson,Nucleic Acid Hybridization,Springer−Verlag New York Inc.N.Y.(1999)で確認することができる。
用語“アニーリング”と“ハイブリダイゼーション”は、差がなく、本明細書で混用される。
アップストリームオリゴヌクレオチド及びPOは、ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を有する。本明細書で使われる用語“相補的”は、所定のアニーリング条件または厳格条件下でプライマーまたはプローブがターゲット核酸配列に選択的にハイブリダイズする程度に十分に相補的であることを意味し、“実質的に相補的(substantially complementary)”及び“完全に相補的(perfectly complementary)”であることをいずれも包括する意味を有し、望ましくは、完全に相補的であることを意味する。
本明細書で使われるPOは、プローブの役割をするターゲッティング部位を含むオリゴヌクレオチドを意味する。
本発明の望ましい具現例によれば、POは、ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位がない非タギングPO、及びターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位があるタギングPOを含む(図1A)。
本発明の望ましい具現例によれば、POは、その3’−部位にターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む3’−タギングPOであるか、またはその5’−部位にターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む5’−タギングPOである(図1A)。
望ましくは、POのタギング部位は、ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位を有する。本明細書で使われる用語“非相補的”は、所定のアニーリング条件または厳格条件下でプライマーまたはプローブがターゲット核酸配列に選択的にハイブリダイズされない程度に十分に非相補的であることを意味し、“実質的に非相補的(substantially non−complementary)”及び“完全に非相補的(perfectly non−complementary)”であることをいずれも包括する意味を有し、望ましくは、完全に非相補的であることを意味する。
望ましくは、タギングされたPOは、タギング部位を通じてCOとの選択的なハイブリダイズに利用される。
POは、如何なる特定長さも要求しない。非タギングPOは、非タギングPOがターゲット核酸配列に特異的にハイブリダイズされる限り、如何なる長さも有しうる。例えば、POの長さは、10−60ヌクレオチド、10−50ヌクレオチド、10−40ヌクレオチド、10−30ヌクレオチド、15−60ヌクレオチド、15−50ヌクレオチド、15−40ヌクレオチド、15−30ヌクレオチド、20−60ヌクレオチド、20−50ヌクレオチド、20−40ヌクレオチド、または20−30ヌクレオチドの長さを有しうる。タギングPOは、15−80ヌクレオチド、15−60ヌクレオチド、15−40ヌクレオチド、20−80ヌクレオチド、20−60ヌクレオチド、20−40ヌクレオチド、30−80ヌクレオチド、30−60ヌクレオチド、または30−40ヌクレオチドの長さを有しうる。POのターゲッティング部位は、POのターゲッティング部位がターゲット核酸配列に特異的にハイブリダイズされる限り、如何なる長さも有しうる。例えば、POのターゲッティング部位は、10−50ヌクレオチド、10−40ヌクレオチド、10−30ヌクレオチド、15−50ヌクレオチド、15−40ヌクレオチド、15−30ヌクレオチド、20−50ヌクレオチド、20−40ヌクレオチド、または20−30ヌクレオチドの長さを有しうる。タギングPOのタギング部位は、タギングPOのタギング部位がCOに特異的にハイブリダイズされる限り、如何なる長さも有しうる。例えば、POのタギング部位は、5−50ヌクレオチド、5−40ヌクレオチド、5−30ヌクレオチド、5−20ヌクレオチド、10−50ヌクレオチド、10−40ヌクレオチド、10−30ヌクレオチド、10−20ヌクレオチド、15−50ヌクレオチド、15−40ヌクレオチド、15−30ヌクレオチド、または15−20ヌクレオチドの長さを有しうる。
POの3’−末端は、3’−OHターミナル(terminal)を有しうる。望ましくは、POの3’−末端は、“ブロッキング”されて、その延長が防止される。
ブロッキングは、従来の方法によって達成されうる。例えば、ブロッキングは、最後のヌクレオチドの3’−ヒドロキシル基に、ビオチン、標識、ホスフェート基、アルキル基、非ヌクレオチドリンカー、ホスホロチオエート、またはアルカンジオール残基のような化学的モイエティ(moiety)を追加して実施することができる。択一的に、ブロッキングは、最後のヌクレオチドの3’−ヒドロキシル基を除去するか、またはジデオキシヌクレオチドのように、3’−ヒドロキシル基がないヌクレオチドを用いて実施することができる。
択一的に、POが、ヘアピン構造のように二次的な構造を有するようにデザインすることができる。本発明で、非切断POは、固相基質上に固定化されたオリゴヌクレオチドにハイブリダイズされるので、ヘアピン構造は、非切断POが固定化されたCOとハイブリダイズされることを妨害しないようにデザインされなければならない。望ましくは、POのヘアピン構造は、非切断POと固定化されたCOとの間の二量体のTm値よりも低いTm値を有する。
一方、タギング部位を有するターゲットプローブの切断反応及び固相基質上に固定化されたオリゴヌクレオチドとのハイブリダイゼーションを用いてターゲット配列を検出する従来の方法によれば、非切断ターゲットプローブが固定化されたオリゴヌクレオチドとハイブリダイズされることを抑制するために、ターゲットプローブがヘアピン構造を有させることが要求される。
タギングPOを利用する場合、そのターゲッティング部位は、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされ、そのタギング部位は、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされない厳格条件下でターゲット核酸配列とのハイブリダイゼーションを実施する。表現“POのタギング部位は、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされない”は、特定厳格条件下でターゲット核酸配列と安定した二量体を形成しないことを意味する。望ましくは、タギングPOのタギング部位は、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされず、一本鎖を形成することである。
アップストリームオリゴヌクレオチドが、ターゲット核酸配列とハイブリダイズする場合、アップストリームオリゴヌクレオチドは、POのアップストリームに位置する。ターゲット核酸配列にハイブリダイズされたアップストリームオリゴヌクレオチドまたはその延長鎖は、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素によるターゲット核酸配列にハイブリダイズされたPOの切断を誘導する。
アップストリームオリゴヌクレオチドによるPO切断の誘導は、2つの方式で達成されうる:(i)アップストリームオリゴヌクレオチド延長(すなわち、重合)−独立的切断誘導;及び(ii)アップストリームオリゴヌクレオチド延長−依存的切断誘導。
アップストリームオリゴヌクレオチドが、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素によるPOの切断を誘導するのに十分な程度にPOに近接して位置する場合、アップストリームオリゴヌクレオチドに結合した酵素は、延長反応なしにPOを切断する。一方、アップストリームオリゴヌクレオチドが、POから離隔している場合、重合酵素活性を有する酵素(例えば、鋳型−依存的重合酵素)は、アップストリームオリゴヌクレオチド(例えば、アップストリームプライマー)の延長を促進させ、延長産物に結合された5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素は、POを切断する。
したがって、アップストリームオリゴヌクレオチドは、2つの方式でPOに対して相対的に位置しうる。アップストリームオリゴヌクレオチドは、延長(すなわち、重合)−独立した方式でPOの切断を誘導するのに十分な程度にPOに近接した位置に位置しうる。択一的に、アップストリームオリゴヌクレオチドは、延長−依存的な方式でPOの切断を誘導するのに十分な程度にPOから離隔した位置に位置しうる。
本明細書で、地点(positions)または位置(locations)を言及しながら使われる用語“近接(adjacent)”は、アップストリームオリゴヌクレオチドがPOのターゲッティング部位のすぐ近くに位置して、ニック(nick)を形成することを意味する。また、前記用語は、アップストリームオリゴヌクレオチドがPOのターゲッティング部位から1−30ヌクレオチド、1−20ヌクレオチド、または1−15ヌクレオチド離隔して位置することを意味する。
本発明の望ましい具現例によれば、アップストリームオリゴヌクレオチドは、延長−依存的な方式でPOの切断を誘導するのに十分な程度にPOから離隔して位置する。
本明細書で、地点または位置を言及しながら使われる用語“離隔(distant)”は、用語“近接”による如何なる制限もなく、これは、延長反応が起こるのに十分な程度の如何なる地点または位置を含む。例えば、用語“離隔”は、ニックを形成する位置を含みうる。
本発明の望ましい具現例によれば、アップストリームオリゴヌクレオチドは、アップストリームプライマーまたはアップストリームプローブである。アップストリームプライマーは、延長−独立的切断誘導または延長−依存的切断に適し、アップストリームプローブは、延長−独立的切断誘導に適している。
択一的に、アップストリームオリゴヌクレオチドは、POのターゲッティング部位の一部と部分的に重なる配列(partial−overlapped sequence)を有する。望ましくは、重なる配列は、1−10ヌクレオチド長さであり、より望ましくは、1−5ヌクレオチド長さ、さらに望ましくは、1−3ヌクレオチド長さである。一部と部分的に重なる配列を有する5’−タギングPOを利用する場合、段階(b)の切断反応で3’−ターゲッティング部位は、タギング部位の切断と共に部分的に切断される。また、重なる配列は、ターゲッティング部位の所望の特定位置を切断させる。
本発明の望ましい具現例によれば、アップストリームプライマーは、その延長鎖を通じて5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素によるPOの切断を誘導する。
アップストリームオリゴヌクレオチドがターゲット核酸配列にハイブリダイズされたPOの切断を誘導する限り、アップストリームオリゴヌクレオチドによる切断反応のための従来技術は、本発明に適用可能である。例えば、米国特許第5,210,015号、第5,487,972号、第5,691,142号、第5,994,069号、第7,381,532号、及び米国出願公開番号第2008−0241838号は、本発明に応用することができる。
本発明の望ましい具現例によれば、本方法は、ダウンストリームプライマーの存在下で実施する。ダウンストリームプライマーは、POにハイブリダイズするターゲット核酸配列を追加的に生成させ、ターゲット検出の敏感度を向上させる。
ダウンストリームプライマーを追加的に利用する場合、ダウンストリームプライマーのダウンストリームに位置した第2次POを追加的に利用する。
本発明の望ましい具現例によれば、アップストリームプライマー及びダウンストリームプライマーを利用する場合、プライマーの延長のために、鋳型−依存的核酸重合酵素を使う。鋳型−依存的核酸重合酵素は、POの切断のための5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素として作用する。
本発明の望ましい具現例によれば、アップストリームオリゴヌクレオチド(アップストリームプライマーまたはアップストリームプローブ)及び/またはダウンストリームプライマーは、本発明者によって開発された二重プライミングオリゴヌクレオチド(dualpriming oligonucleotide、DPO)構造を有する。DPO構造を有するオリゴヌクレオチドは、従来のプライマー及びプローブに比べて、非常に改善されたターゲット特異度を示す(参照:WO 2006/095981;Chunら、Dual priming oligonucleotide system for the multiplex detection of respiratory viruses and SNP genotyping of CYP2C19 gene,Nucleic Acid Research,35:6e40(2007))。
本発明の望ましい具現例によれば、POのターゲッティング部位は、本発明者によって開発された変形二重特異性オリゴヌクレオチド(mDSO)構造を有する。変形二重特異性オリゴヌクレオチド(modified dual specificity oligonucleotide、mDSO)構造は、従来のプローブに比べて、非常に改善されたターゲット特異性を示す(参照:WO 2011/028041)。
用語“従来のオリゴヌクレオチド”は、DSOまたはmDSO構造を有さないオリゴヌクレオチド(プライマーまたはプローブ)を意味する。
本発明で利用されるPOは、単一標識を有する。単一標識は、ターゲット核酸配列の存否を示すシグナルを提供する。標識は、段階(d)でより詳しく説明される。
段階(b):POの切断
引き続き、POの切断のための条件下で段階(a)の結果物を、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素に接触させる。
ターゲット核酸配列にハイブリダイズされたPOは、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素によって切断されて、単一標識含有断片を放出する(図2−6参照)。ターゲット核酸配列がない場合、POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素によって切断されない。
本明細書で使われる用語“POの切断のための条件”は、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素によってターゲット核酸配列にハイブリダイズされたPOが切断されるのに十分な条件、例えば、温度、pH、イオン強度、及びバッファ、オリゴヌクレオチドの長さ及び配列、そして、酵素を意味する。例えば、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素としてTaq DNA重合酵素が利用される場合、POの切断のための条件は、Tris−HClバッファ、KCl、MgCl、及び温度を含む。
POの切断反応のために、多数の従来技術を利用できる。POの切断位置は、アップストリームオリゴヌクレオチド(アップストリームプローブまたはアップストリームプライマー)の種類、アップストリームオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーション位置及び切断条件によって多様になる(参照:米国特許第5,210,015号、第5,487,972号、第5,691,142号、第5,994,069号、及び第7,381,532号、または米国出願公開番号第2008−0241838号)。
単一標識含有断片の長さ及び配列は、適用された切断技術によって多様になりうる。特に、タギングPOを利用する場合、タギング部位の一部または全体配列を含む断片が生成されうる。タギングPO上の単一標識の位置を調節することによって、単一標識がタギング部位の一部または全体配列を含む断片上に残留されないようにできる。
一般的に、アップストリームプライマーの延長によるPOの切断が始まる位置は、POとターゲット核酸配列との間の二本鎖が始まる地点、またはその開始地点から1−3ヌクレオチド離隔した位置である。切断されたPOは、長さが短くなりながら、ターゲット核酸配列から解離される。3’−タギングPOまたは5’−タギングPOを利用する場合、タギング部位及びターゲッティング部位の一部を含む断片が生成されうる。アップストリームオリゴヌクレオチドの延長に独立した切断反応を利用する場合、POの切断位置は、アップストリームオリゴヌクレオチドの位置によって決定される。3’−タギングPOまたは5’−タギングPOを利用する場合、生成されるPOの断片は、(i)タギング部位の一部、(ii)タギング部位、または(iii)タギング部位及びターゲッティング部位の一部を含みうる。
本明細書で、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素によるタギングPOの切断を言及しながら使われる用語“タギング部位またはタギング部位の一部を含む断片”は、(i)タギング部位、(ii)タギング部位及びターゲッティング部位の近接した一部の配列、及び(iii)タギング部位の一部を含む意味として使われる。
本明細書で、POの5’−タギング部位の一部、及びPOの3’−ターゲッティング部位の5’−末端の一部のように、POを言及しながら使われる用語“一部(part)”は、1−40、1−30、1−20、1−15、1−10、または1−5ヌクレオチドで構成されたヌクレオチド配列を意味し、望ましくは、1、2、3、または4ヌクレオチドである。
本明細書の望ましい具現例によれば、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素は、5’ヌクレアーゼ活性を有するDNA重合酵素またはFENヌクレアーゼであり、より望ましくは、5’ヌクレアーゼ活性を有する熱安定性DNA重合酵素またはFENヌクレアーゼである。
本発明に適した5’ヌクレアーゼ活性を有するDNA重合酵素は、多様なバクテリア種から得た熱安定性DNA重合酵素であり、これは、Thermus aquaticus(Taq)、Thermus thermophilus(Tth)、Thermus filiformis、Thermis flavus、Thermococcus literalis、Thermus antranikianii、Thermus caldophilus、Thermus chliarophilus、Thermus flavus、Thermus igniterrae、Thermus lacteus、Thermus oshimai、Thermus ruber、Thermus rubens、Thermus scotoductus、Thermus silvanus、Thermus species Z05、Thermus species sps 17、Thermus thermophilus、Thermotoga maritima、Thermotoga neapolitana、Thermosiphoafricanus、Thermococcus litoralis、Thermococcus barossi、Thermococcus gorgonarius、Thermotoga maritima、Thermotoga neapolitana、Thermosiphoafricanus、Pyrococcus woesei、Pyrococcus horikoshii、Pyrococcus abyssi、Pyrodictium occultum、Aquifex pyrophilus、及びAquifex aeolieusを含む。最も望ましくは、熱安定性DNA重合酵素は、Taq重合酵素である。
択一的に、本発明は、重合酵素活性をより少なく有するように変形された、5’ヌクレアーゼ活性を有するDNA重合酵素を使うことができる。
使われるFEN(flap endonuclease)ヌクレアーゼは、5’フラップ−特異的ヌクレアーゼ(5’flap−specific nuclease)である。
本発明に適したFENヌクレアーゼは、多様なバクテリア種から得たFENヌクレアーゼを含み、これは、Sulfolobus solfataricus、Pyrobaculum aerophilum、Thermococcus litoralis、Archaeaglobus veneficus、Archaeaglobus profundus、Acidianus brierlyi、Acidianus ambivalens、Desulfurococcus amylolyticus、Desulfurococcus mobilis、Pyrodictium brockii、Thermococcus gorgonarius、Thermococcus zilligii、Methanopyrus kandleri、Methanococcus igneus、Pyrococcus horikoshii、Aeropyrum pernix、及びArchaeaglobus veneficusを含む。
段階(a)でアップストリームプライマーを利用する場合、POの切断のための条件は、アップストリームプライマーの延長反応を含むことが望ましい。
本発明の望ましい具現例によれば、段階(a)でアップストリームプライマーを利用し、前記アップストリームプライマーの延長のために、鋳型−依存的重合酵素を利用し、前記鋳型−依存的重合酵素は、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素と同一な酵素である。
選択的に、段階(a)でアップストリームプライマーを利用し、前記アップストリームプライマーの延長のために、鋳型−依存的重合酵素を利用し、前記鋳型−依存的重合酵素は、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素と異なる酵素である。
段階(c):固相でのCOとのハイブリダイゼーション
固相基質上に固定化されたCOに前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する。
本発明で、固相基質上に固定化されたCOを用いてPOの切断を検出する。段階(b)でPOが切断されない場合、単一標識含有非切断POが固相基質上に固定化されたCOにハイブリダイズされて、単一標識によって固相基質上のシグナルが提供される。段階(b)でPOが切断される場合、単一標識含有切断断片は、COにハイブリダイズされなくて、単一標識による固相基質上のシグナルが提供されない。
POの切断の発生は、ターゲット核酸配列の存在に依存するために、固相基質上の単一標識からのシグナルの消滅または減少を測定することによって、ターゲット核酸配列を検出することができる。
COは、POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。本明細書で、COを言及しながら使われる用語“ハイブリダイズ可能な配列(hybridizable sequence)”は、段階(c)で非切断POと安定した二量体を形成する配列を意味する。例えば、POにハイブリダイズ可能なCOのハイブリダイズ可能な配列は、POのターゲッティング部位の全体または一部;POのタギング部位の全体または一部;POのターゲッティング部位の全体及びタギング部位の一部;POのターゲッティング部位の一部及びタギング部位の全体;またはPOのターゲッティング部位の一部及びタギング部位の一部に相補的な配列を含みうる。
用語“ハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列”と“相補的なヌクレオチド配列”は、差がなく、本明細書で混用される。
単一標識含有断片は、COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて、非切断PO/CO二量体が形成される条件下で段階(c)でのハイブリダイゼーション反応を実施する。
本発明の一具現例で、COは、POのターゲッティング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。POのターゲッティング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列は、POのターゲッティング部位の全体または一部に相補的なヌクレオチド配列を含み、段階(c)のハイブリダイゼーション反応で非切断POとCOとの間の二量体を安定して形成するのに十分な相補性及び長さを有する。
図2及び図3に示したように、COは、POのターゲッティング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。ターゲット核酸配列が存在する場合、切断反応によって生成された単一標識含有断片は、非切断されたPOよりも短い長さを有するようになって、特定厳格条件(特に、温度)下でCOにハイブリダイズできなくなる。最終的に、単一標識は、固相基質上に残留されない。
択一的に、単一標識含有断片が、COとハイブリダイズされることを抑制するために、COが単一標識含有断片にハイブリダイズ可能な配列を有さないようにデザインすることができる。
したがって、ターゲット核酸配列が存在する場合、非切断POとCOとの間の二量体が形成されず、単一標識からシグナルが提供されない。
ターゲット核酸配列がない場合、非切断POは、COと二量体を形成して、単一標識は、固相基質上に残留する。
5’ヌクレアーゼ活性がない重合酵素を用いて、図2及び図3に示された過程を実施する場合、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる非タギングPOは、切断されない。非タギングPOは、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされるために、精巧に調節された条件下でCOとのハイブリダイゼーションが防止されて、単一標識からシグナルが提供されないこともある。しかし、本発明のように、5’ヌクレアーゼ活性を有する重合酵素を利用する場合には、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされたPOが切断されて、容易に定立された条件下で切断の発生が測定されて、ターゲット核酸配列の存在が正確に検出される。
図4及び図5に示したように、COは、POのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。タギングPO上の単一標識は、タギングPOの切断によって放出され、COにハイブリダイズされるタギング部位含有断片上に残留されないように位置する。タギング部位含有断片がCOにハイブリダイズされるとしても、タギング部位含有断片に単一標識が残留されないために、単一標識からシグナルが提供されない。シグナルは、非切断されたタギングPOとCOとのハイブリダイゼーションによって提供される。
ターゲット核酸配列が存在する場合、POの切断によって非切断POとCOとの間の二量体が形成されず、これは、ターゲット核酸配列の存在を示す固相基質上の単一標識からのシグナルの消滅(または、減少)を招く。
タギングPOを利用する本発明の望ましい具現例によれば、POのタギング部位にハイブリダイズ可能なCOのヌクレオチド配列は、POのタギング部位の全体または一部に相補的な配列を含み、段階(c)のハイブリダイゼーション反応で非切断タギングPOとCOとの間の二量体を安定して形成するのに十分な相補性及び長さを有する。
択一的に、タギングPOを利用する場合、COは、タギングPOのタギング部位の一部(または、全体)及びターゲッティング部位の一部(または、全体)にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含みうる。タギングPO上の単一標識の位置は、切断方法、切断位置、及びCOの配列を考慮して決定され、タギングPOの切断は、単一標識含有断片がCOにハイブリダイズされない条件下で実施される。望ましくは、単一標識は、タギングPOの切断によって放出され、COにハイブリダイズされない断片上に残留されるように位置する。
5’−タギングPOを利用する本発明の望ましい具現例によれば、COは、COにハイブリダイズされるタギング部位の延長のための鋳型の役割をするテンプレーティング部位をさらに含む(図6参照)。延長産物は、より安定してCOとハイブリダイゼーションすることが可能となる。延長のために、追加的にDNA重合酵素を必要とする。
COは、その5’−末端または3’−末端を通じて固相基質上に固定化される。
本発明の望ましい具現例によれば、POは、3’−タギングPOであり、COは、その5’−末端を通じて固相基質上に固定化される(図4)。望ましくは、POは、5’−タギングPOであり、COは、その3’−末端を通じて固相基質上に固定化される(図5)。
本発明の望ましい具現例によれば、COが固定化された固相基質は、マイクロアレイである。COは、その5’−末端または3’−末端を通じて固相基質の表面に直接的または間接的に(望ましくは、間接的)固定化される。また、COは、共有または非共有結合方式で固相基質表面上に固定化されうる。固定化されたCOが、固相基質表面に間接的に固定化される場合、適したリンカーを利用する。本発明で、有用なリンカーは、固相基質表面上のプローブ固定化に利用される如何なるリンカーも含みうる。例えば、アミン基を有するアルキルまたはアリール化合物、またはチオール基を有するアルキルまたはアリール化合物がリンカーとしてCO固定化に利用されうる。また、ポリ(T)テイルまたはポリ(A)テイルがリンカーとして使われる。ポリ(T)テイルまたはポリ(A)テイルは、酵素作用(例えば、酵素的切断反応)において、空間的妨害(space hindrance)を減少させ、ハイブリダイゼーション効率を増加させることができる。ポリ(T)テイルまたはポリ(A)テイルは、プローブの配列に含まれない。
本発明の反応環境を提供するマイクロアレイは、当業界に公知の如何なるものも含みうる。本発明のあらゆる過程、すなわち、ターゲット核酸配列とのハイブリダイゼーション、切断及び検出は、マイクロアレイ上で実施される。マイクロアレイ上に固定化されたCOは、ハイブリダイズ可能なアレイ要素(hybridizable array element)として利用される。マイクロアレイを製作するための固相基質は、金属(例えば、金、金と銅との合金、アルミニウム)、金属オキシド、ガラス、セラミック、石英、シリコン、半導体、Si/SiOウェーハ、ゲルマニウム、ガリウムアルセニド、カーボン、炭素ナノチューブ、ポリマー(例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリアクリルアミド)、セファロース、アガロース及びコロイドを含むが、これらに限定されるものではない。本発明の多数の固定化されたCOは、固相基質上の1つのアドレサブル(addressable)部位または複数のアドレサブル部位に固定化され、固相基質は、2−1,000,000個のアドレサブル部位を含みうる。フォトリソグラフィー、インクジェッティング、機械的マイクロスポッティング、及びその類似方法のような従来の製作技術により、アレイまたは特定応用のためのアレイを生産するために、固定化されたCOが組み立て(fabricate)られうる。
固相で実施する本発明は、固定化されたCO上の標識が物理的に離隔しているために、一種の標識を利用するとしても、多数のターゲット核酸配列を同時的に検出することができる。したがって、固相で、本発明によって検出可能なターゲット核酸配列の数は、制限されない。
固相で、共焦点検出(confocal detection)装備などを使うならば、反応液に存在する標識によるシグナルに影響を受けず、固相基質上でのみ表われるシグナルを測定することができる。
COの長さは、多様になりうる。COが、非切断POと二量体を形成することができる限り、COは、如何なる長さも有しうる。例えば、COは、5−80ヌクレオチド、5−60ヌクレオチド、5−40ヌクレオチド、5−30ヌクレオチド、10−80ヌクレオチド、10−60ヌクレオチド、10−40ヌクレオチド、10−30ヌクレオチド、10−20ヌクレオチド、15−80ヌクレオチド、15−60ヌクレオチド、15−40ヌクレオチド、15−30ヌクレオチド、または15−20ヌクレオチドの長さである。
5’−タギングPOを利用する本発明の望ましい具現例によれば、COにハイブリダイズされるタギング部位の延長のために、COがテンプレーティング部位をさらに含む場合、COは、テンプレーティング部位に追加的な5−100ヌクレオチドの長さをさらに含む。
本発明の望ましい具現例によれば、COは、その3’−末端がブロッキングされて延長が防止される。COの非延長ブロッキングは、従来の方法によって達成されうる。例えば、ブロッキングは、COの最後のヌクレオチドの3’−ヒドロキシル基に、ビオチン、標識、ホスフェート基、アルキル基、非ヌクレオチドリンカー、ホスホロチオエート、またはアルカンジオール残基のような化学的モイエティを追加して実施することができる。択一的に、ブロッキングは、最後のヌクレオチドの3’−ヒドロキシル基を除去するか、またはジデオキシヌクレオチド(dideoxynucleotide)のように、3’−ヒドロキシル基がないヌクレオチドを用いて実施することができる。
段階(c)でのハイブリダイゼーションは、段階(a)でのハイブリダイゼーションについての説明を参照して詳細に説明される。
単一標識含有断片は、COにハイブリダイズされず、非切断POは、COにハイブリダイズされて、非切断PO/CO二量体が形成される条件下で段階(c)でのハイブリダイゼーションを実施する。ハイブリダイゼーション条件は、当業者に公知の従来の方法によって通常決定されうる。例えば、温度、成分の濃度、ハイブリダイゼーション時間、バッファ成分、及びこれらのpH及びイオン強度によってハイブリダイゼーション条件を調整することができる。
本発明の望ましい具現例によれば、段階(c)でのハイブリダイゼーション条件は、ハイブリダイゼーションのための温度によって調整される。択一的に、段階(c)でのハイブリダイゼーション条件、特に、単一標識含有断片がCOにハイブリダイズされないようにする条件は、単一標識含有断片に安定してハイブリダイズされる可能性が高い配列をCOから排除することで提供されうる。
PO及びCOは、天然dNMPsで構成することができる。択一的に、PO及びCOは、変形ヌクレオチドまたは非天然ヌクレオチド、例えば、PNA(Peptide Nucleic Acid、参照:PCT出願第WO 92/20702号)及びLNA(Locked Nucleic Acid、参照:PCT出願第WO 98/22489号、第WO 98/39352号、及び第WO 99/14226号)を含みうる。PO及びCOは、デオキシイノシン、イノシン、1−(2’−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−3−ニトロピロール、及び5−ニトロインドールのようなユニバーサル塩基を含みうる。用語“ユニバーサル塩基”は、天然DNA/RNA塩基のそれぞれに対してほぼ区別なしに塩基対を形成できることを意味する。
段階(d):ターゲット配列の存在を示すPO切断の検出
ハイブリダイゼーション反応に引き続き、POの切断の発生は、固相基質上の単一標識からのシグナルを測定して検出され、これにより、POの切断の発生は、ターゲット核酸配列の存在を示す。
前述したように、COとPOとのハイブリダイゼーションパターンは、POの切断によって鮮明に異なる。ハイブリダイゼーションパターンのこのような差は、固相基質上のシグナルの差を招く。したがって、固相基質上の単一標識からのシグナルを検出することによって、ターゲット核酸配列の存否を決定することができる。
固相基質上のPOに結合された単一標識からのシグナルを測定することによって、段階(d)を実施する。
PO上の単一標識は、レポーター分子として説明することができる。
利用される単一標識は、特に制限されず、化学的標識(例えば、ビオチン)、酵素的標識(例えば、アルカリホスファターゼ、ペロキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、及びβ−グルコシダーゼ)、蛍光標識、発光(luminescent)標識、化学発光(chemiluminescent)標識、または電気化学的(electrochemical)標識を含む。望ましくは、単一標識は、蛍光標識を含む。
単一標識は、POの切断によって放出され、COにハイブリダイズされる断片上に残留されないように位置する。
非タギングPOを利用する場合、単一標識は、如何なる位置(site)にも結合されうる。望ましくは、単一標識は、非タギングPOの5’−末端部位または3’−末端部位に結合される。より望ましくは、非タギングPOの5’−末端または3’−末端、または非タギングPOの5’−末端または3’−末端から1−20ヌクレオチド(さらに望ましくは、1−10ヌクレオチド)離隔した位置にあるものであり、さらに望ましくは、5’−末端または3’−末端である。
タギングPOを利用する本発明の望ましい具現例によれば、単一標識は、タギングPOの切断によって放出されるタギング部位含有断片上に残留されない位置に位置する。より望ましくは、単一標識は、タギングPOの切断によって放出され、COにハイブリダイズされるタギング部位含有断片上に残留されないように位置する。
単一標識の位置は、切断方法、切断位置、及びターゲット核酸配列からの切断POの放出を考慮して決定されうる。
より望ましくは、単一標識が、3’−タギングPOの5’−末端部位または5’−末端から1−20ヌクレオチド離隔した位置に位置しており(さらに望ましくは、1−10ヌクレオチド)、5’−タギングPOの3’−末端部位または3’−末端から1−20ヌクレオチド離隔した位置に位置している(さらに望ましくは、1−10ヌクレオチド)。さらに望ましくは、単一標識が、3’−タギングPOの5’−末端に位置しており、5’−タギングPOの3’−末端に位置している。
本発明の望ましい具現例によれば、タギングPOは、単一標識を有し、単一標識は、タギングPOのターゲッティング部位に位置し、単一標識は、段階(b)でのPOの切断によって生成されたタギング部位含有断片上に残留されない位置に位置しており、そして、タギング部位含有断片及びCO間の二量体は、単一標識を有さず、非切断PO/CO二量体は、単一標識を有する(図4及び図5)。固相基質上に固定化されたタギング部位含有断片/CO二量体は、単一標識がないので、シグナルを提供しないが、しかし、非切断PO/CO二量体は、非切断PO上に単一標識が存在するので、シグナルを提供する。
前述したように、ターゲット核酸配列の存在は、固相基質上の単一標識からのシグナルを測定して検出される。
単一標識を有するPOを利用する本発明の望ましい具現例によれば、最終的に測定されるシグナルをターゲット核酸配列がない陰性対照群からのシグナルと比較する。次いで、シグナルの消滅(または、減少)を確認してターゲット核酸配列を検出する。
単一標識を有するPOを利用する本発明の望ましい具現例によれば、POs切断の反復と共に固相基質上の検出を連続して実施する場合、切断されたPOsの数は、切断反応の反復数によって増加し、シグナルは、切断されたPOsの数によって減少する。したがって、ターゲット核酸配列は、リアルタイム方式で検出されうる。一方、ターゲット核酸配列がない場合、シグナルの変化は観察されない。
本発明で、有用な単一蛍光標識は、当業界に公知の如何なる分子も含みうる。その例は、次の通りである:Cy2TM(506)、YO−PROTM−1(509)、YOYOTM−1(509)、Calcein(517)、FITC(518)、FluorXTM(519)、AlexaTM(520)、Rhodamine 110(520)、Oregon GreenTM 500(522)、Oregon GreenTM 488(524)、RiboGreenTM(525)、Rhodamine GreenTM(527)、Rhodamine 123(529)、Magnesium GreenTM(531)、Calcium GreenTM(533)、TO−PROTM−1(533)、TOTO1(533)、JOE(548)、BODIPY530/550(550)、Dil(565)、BODIPY TMR(568)、BODIPY558/568(568)、BODIPY564/570(570)、Cy3TM(570)、AlexaTM 546(570)、TRITC(572)、Magnesium OrangeTM(575)、Phycoerythrin R&B(575)、Rhodamine Phalloidin(575)、Calcium OrangeTM(576)、Pyronin Y(580)、Rhodamine B(580)、TAMRA(582)、Rhodamine RedTM(590)、Cy3.5TM(596)、ROX(608)、Calcium CrimsonTM(615)、AlexaTM 594(615)、Texas Red(615)、Nile Red(628)、YO−PROTM−3(631)、YOYOTM−3(631)、R−phycocyanin(642)、C−Phycocyanin(648)、TO−PROTM−3(660)、TOTO3(660)、DiD DilC(5)(665)、Cy5TM(670)、Thiadicarbocyanine(671)、Cy5.5(694)、HEX(556)、TET(536)、Biosearch Blue(447)、CAL Fluor Gold 540(544)、CAL Fluor Orange 560(559)、CAL Fluor Red 590(591)、CAL Fluor Red 610(610)、CAL Fluor Red 635(637)、FAM(520)、Fluorescein(520)、Fluorescein−C3(520)、Pulsar650(566)、Quasar 570(667)、Quasar 670(705)、及びQuasar 705(610)。カッコの数字は、ナノメートル単位で表示した発光最大波長である。望ましくは、単一蛍光標識は、JOE、FAM、TAMRA、ROX、及びフルオレセインベースの標識(fluorescein−based label)を含む。
単一標識は、当業者に公知の多様な方法によってPOに結合されうる。望ましくは、単一標識は、少なくとも3つの炭素原子を含むスペーサ(spacer)(例えば、3−カーボンスペーサ、6−カーボンスペーサ、及び12−カーボンスペーサ)を介してPOに結合されうる。
II.二重標識を利用するPOCHによるターゲット検出過程
本発明は、ターゲット核酸配列の検出において、相互作用的二重標識を用いて卓越した性能を示す。
本発明の他の様態によれば、本発明は、次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法を提供する:
(a)前記ターゲット核酸配列を、アップストリームオリゴヌクレオチド及びPOとハイブリダイズさせる段階であって、前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含み、前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、前記POは、供与体分子及び受容体分子を含む相互作用的二重標識を有し、前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記POのアップストリームに位置し、前記アップストリームオリゴヌクレオチドまたはその延長鎖は、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素による前記POの切断を誘導し、
(b)前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって切断されて、前記相互作用的二重標識が離隔し、これにより、供与体含有断片及び受容体含有断片が生成され、
(c)前記固相基質上に固定化されたCOに前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、前記供与体含有断片及び前記受容体含有断片のうち少なくとも1つは、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて、非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、前記非切断PO/CO二量体からのシグナルは、前記供与体含有断片及び前記受容体含有断片のうち少なくとも1つが、前記COにハイブリダイズされない場合に提供されるシグナルと区別され、そして、
(d)前記固相基質上の前記相互作用的二重標識からのシグナルを測定して、前記POの切断の発生を検出する段階であって、前記POの切断の発生は、前記ターゲット核酸配列の存在を示す。
本発明の二番目の具現例は、標識システムを除いては単一標識を利用する最初の具現例と同一であるために、これらの間の共通した内容は、本明細書の過度な複雑性を避けるために、その記載を省略する。
供与体/受容体相互作用的二重標識は、POに結合される。
相互作用的二重標識は、供与体分子及び受容体分子の間にエネルギーが非放射能的(non−radioacively)に伝達されるシグナル発生システムである。相互作用的標識システムの代表的な例として、FRET(Fluorescence Resonance Energy Transfer)標識システムは、蛍光レポーター分子(供与体分子)及びクエンチャー分子(受容体分子)を含む。FRETでエネルギー供与体は、蛍光性であるが、エネルギー受容体は、蛍光性または非蛍光性であり得る。相互作用的標識システムの他の形態で、エネルギー供与体は、非蛍光性、例えば、クロモフォア(chromophore)であり、エネルギー受容体は、蛍光性である。相互作用的標識システムのさらに他の形態で、エネルギー供与体は、発光性(luminescent)、例えば、生物発光性、化学発光性、または電気化学発光性であり、受容体は、蛍光性である。
本発明の望ましい具現例によれば、POは、相互作用的二重標識を有し、より望ましくは、FRET標識であり、さらに望ましくは、供与体分子及び受容体分子を含む二重標識である(図7−図13参照)。
本発明で、有用な供与体分子及び受容体分子は、当業者に公知の如何なる分子も含み、その例は、前述した蛍光標識の説明を参照して説明することができる。
適した供与体−受容体の組合せは、次のように多くの文献に開示されている:Pesceら、editors,Fluorescence Spectroscopy(MarcelDekker,New York,1971);Whiteら、FluorescenceAnalysis:A Practical Approach(Marcel Dekker,New York,1970);Berlman,Handbook of Fluorescence Spectra of Aromatic Molecules,2nd Edition(Academic Press,New York,1971);Griffiths,Color AND Constitution of Organic Molecules(Academic Press,New York,1976);Bishop,editor,Indicators(Pergamon Press,Oxford,1972);Haugland,Handbook of Fluorescent Probes and Research Chemicals(Molecular Probes,Eugene,1992);Pringsheim,Fluorescence and Phosphorescence(Interscience Publishers,New York,1949);Haugland,R.P.,Handbook of Fluorescent Probes and Research Chemicals,6th Edition(Molecular Probes,Eugene,Oreg.,1996);米国特許第3,996,345号、及び第4,351,760号。
POに適用されたレポーター及びクエンチャーを含むシグナリングシステムで、レポーターは、FRETの供与体を含み、クエンチャーは、FRETの残りのパートナー(受容体)を含む。例えば、フルオレセイン色素(fluorescein dye)は、レポーターとして利用され、ローダミン色素(rhodamine dye)は、クエンチャーとして利用される。
POに結合された供与体(レポーター)分子及び受容体(クエンチャー)分子は、蛍光性または非蛍光性であり得る。例えば、広範囲波長または特定波長の蛍光をクエンチングすることができる非蛍光ブラッククエンチャーを本発明に利用できる。受容体(クエンチャー)は、分子が蛍光性である場合、蛍光受容体(クエンチャー)分子からのシグナルを用いてターゲット核酸配列を検出することができる。
本発明をより詳細に説明すれば、次の通りである:
段階(a):ターゲット核酸配列とアップストリームオリゴヌクレオチド及びPOとのハイブリダイゼーション
本発明の二番目の具現例の段階(a)は、最初の具現例の段階(a)についての説明を参照して説明される。
POは、ターゲット核酸配列の存在を示すシグナルを提供する供与体分子及び受容体分子を含む相互作用的二重標識を有する。
段階(b):POの切断
本発明の二番目の具現例の段階(b)は、最初の具現例の段階(b)についての説明を参照して説明される。
段階(a)の結果物を、POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素に接触させる。
ターゲット核酸配列にハイブリダイズされるPOは、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素によって切断されて、相互作用的二重標識が離隔し、これにより、供与体含有断片及び受容体含有断片が生成される(図7−図13参照)。
本発明の望ましい具現例によれば、PO上の供与体分子及び受容体分子は、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素による切断位置によって離隔する。
ターゲット核酸配列がない場合、POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素によって切断されず、したがって、相互作用的二重標識は離隔しない。
段階(c):固相でのCOとのハイブリダイゼーション
固相基質上に固定化されたCOに段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する。
本発明の二番目の具現例の段階(c)は、最初の具現例の段階(c)についての説明を参照して説明される。供与体含有断片及び受容体含有断片のうち少なくとも1つは、COにハイブリダイズされず、非切断POは、COにハイブリダイズされて、非切断PO/CO二量体が形成される条件下でハイブリダイゼーション反応を実施する。ハイブリダイゼーション条件は、当業者に公知の従来の方法によって通常決定されうる。例えば、温度、成分の濃度、ハイブリダイゼーション時間、バッファ成分、及びこれらのpH及びイオン強度によってハイブリダイゼーション条件を調整することができる。
本発明の望ましい具現例によれば、供与体含有断片及び受容体含有断片のうち少なくとも1つは、COにハイブリダイズされないハイブリダイゼーション条件は、ハイブリダイゼーションの温度によって調整される。択一的に、段階(c)のハイブリダイゼーション条件は、標識含有断片に安定してハイブリダイズされる可能性が高い配列をCOから排除することで提供されうる。
ターゲット核酸配列が存在する場合、供与体含有断片及び受容体含有断片のうち少なくとも1つは、COにハイブリダイズされない。ターゲット核酸配列がない場合、相互作用的二重標識を有する非切断POは、COにハイブリダイズされる。
非切断PO/CO二量体(すなわち、ターゲット核酸配列がない場合)から提供されるシグナルは、供与体含有断片及び受容体含有断片のうち少なくとも1つが、COにハイブリダイズされない場合(すなわち、ターゲット核酸配列が存在する場合)に提供されるシグナルと鮮明に区別される。したがって、相互作用的二重標識からのシグナルは、ターゲット核酸配列の存否によって異なるように生成される。
段階(d):ターゲット配列の存在を示すPO切断の検出
ハイブリダイゼーション反応に引き続き、POの切断の発生は、固相基質上の相互作用的二重標識からのシグナルを測定して検出され、これにより、POの切断の発生は、ターゲット核酸配列の存在を示す。
前述したように、COとPOとのハイブリダイゼーションパターンは、POの切断によって鮮明に異なる。ハイブリダイゼーションパターンのこのような差は、固相基質上のシグナルの差を招く。したがって、固相基質上の相互作用的二重標識からのシグナルを検出することによって、ターゲット核酸配列の存否を決定することができる。
相互作用的二重標識を利用する場合、シグナルを2つの方式で測定する。最初の方式は、受容体分子から生成されたシグナルを測定することであり、二番目の方式は、供与体分子から生成されたシグナルを測定することである。
最初の測定方式は、図7ないし図9に示されている。
非タギングPOを利用する図7は、受容体分子からのシグナルを測定する具現例を示す。本発明の望ましい具現例によれば、COでのPOにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列は、POのターゲッティング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。このような場合、相互作用的二重標識は、望ましくは、前記非切断PO/CO二量体が形成される場合、供与体分子からのシグナルが受容体分子によってクエンチングされる位置に位置し、受容体分子からのシグナルを検出して、段階(d)を実施する。
図7に例示されたように、非タギングPO上で供与体分子及び受容体分子が、供与体分子及び受容体分子の間にエネルギーが伝達される程度に互いに近接している場合(例えば、FRET現象が起こる程度に近接)、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる非タギングPOは切断されて、供与体分子含有断片及び受容体分子含有断片を形成する。したがって、供与体分子含有断片及び受容体分子含有断片いずれもが、段階(c)でCOにハイブリダイズされない限り、供与体分子及び受容体分子の間の相互作用は発生せず、最終的に、固相基質上でシグナルが提供されない。
本明細書で使われる表現“供与体分子及び受容体分子が近接した”は、供与体分子及び受容体分子が、プローブで供与体分子及び受容体分子の間にエネルギーが伝達される程度にヌクレオチド数ほど離隔していることを意味する。望ましくは、供与体分子及び受容体分子は、1−20、1−15、及び1−10ヌクレオチドほど離隔している。
ターゲット核酸配列がない場合、非切断された非タギングPOは、COにハイブリダイズされ、供与体分子と受容体分子との間の相互作用が発生して、これにより、受容体分子からのシグナルが提供される。供与体分子に対する励起波長(excitation wavelength)を有する光(light)の照射は、供与体分子からの蛍光を発生させ、以後、これは受容体分子によってクエンチングされて、最終的に、受容体からの蛍光シグナルが提供される。
ターゲット核酸配列が存在する場合、POの切断によって非切断PO/CO二量体が形成されず、したがって、受容体からのシグナルは提供されない。固相基質上の受容体分子からのシグナルの消滅(または、減少)測定は、ターゲット核酸配列の存在を決定可能にする。
タギングPOを利用する図8及び図9は、受容体分子からのシグナルを測定する具現例を示す。本発明の望ましい具現例によれば、POは、その3’−部位にターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む3’−タギングPOであるか、またはその5’−部位にターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む5’−タギングPOであり、COでのPOにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列は、POのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。相互作用的二重標識は、望ましくは、非切断PO/CO二量体が形成される場合に、供与体分子からのシグナルが受容体分子によってクエンチングされる位置に位置し、受容体分子からのシグナルを検出して、前記段階(d)を実施する。
3’−タギングPOを利用する図8に示したように、供与体分子及び受容体分子が、供与体分子及び受容体分子の間にエネルギーが伝達される程度に構造的に互いに近接している場合、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる3’−タギングPOは切断されて、供与体分子含有断片及び受容体分子含有断片を形成する。タギング部位を含む受容体分子含有断片は、3’−タギングPOのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチドを含むCOにハイブリダイズされるが、供与体分子含有断片は、COとのハイブリダイゼーションに関与しないので、したがって、受容体からのシグナルが提供されない。
本明細書で使われる表現“供与体分子及び受容体分子が構造的に近接した”は、POの一部またはPOの形態的構造、例えば、ランダムコイル(coli)及びヘアピン構造によって供与体分子及び受容体分子が3次元的に互いに隣接することを意味する。
ターゲット核酸配列がない場合、非切断された3’−タギングPOは、COにハイブリダイズされ、供与体分子と受容体分子との間の相互作用が発生して、これにより、受容体分子からのシグナルが提供される。
ターゲット核酸配列が存在する場合、3’−タギングPOの切断によって非切断PO/CO二量体が形成されず、したがって、受容体からのシグナルは提供されない。固相基質上の受容体分子からのシグナルの消滅(または、減少)測定は、ターゲット核酸配列の存在を決定可能にする。
本発明の望ましい具現例によれば、供与体分子及び受容体分子の間にエネルギーが伝達される程度に3’−タギングPO上の供与体分子及び受容体分子が互いに近接している。供与体分子及び受容体分子は、5’→3’方向または3’→5’方向に3’−タギングPOに位置している。
本発明の望ましい具現例によれば、供与体分子及び受容体分子は、いずれもが3’−タギングPOのターゲッティング部位に位置するか、またはこれらのうち1つは、3’−タギングPOのターゲッティング部位に位置し、残りの1つは、タギング部位に位置する。
5’−タギングPOを利用する図9に示したように、供与体分子及び受容体分子が、供与体分子及び受容体分子の間にエネルギーが伝達される程度に構造的に互いに近接している場合、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる5’−タギングPOは切断されて、供与体分子含有断片及び受容体分子含有断片を形成する。タギング部位を含む供与体分子含有断片は、5’−タギングPOのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチドを含むCOにハイブリダイズされるが、受容体分子含有断片は、COとのハイブリダイゼーションに関与しないので、したがって、受容体からのシグナルが提供されない。
ターゲット核酸配列がない場合、非切断された5’−タギングPOは、COにハイブリダイズされ、供与体分子と受容体分子との間の相互作用が発生して、これにより、受容体分子からのシグナルが提供される。
ターゲット核酸配列が存在する場合、5’−タギングPOの切断によって非切断PO/CO二量体が形成されず、したがって、受容体からのシグナルは提供されない。固相基質上の受容体分子からのシグナルの消滅(または、減少)測定は、ターゲット核酸配列の存在を決定可能にする。
本発明の望ましい具現例によれば、5’−タギングPO上の供与体分子及び受容体分子は、供与体分子及び受容体分子の間にエネルギーが伝達される程度に互いに近接している。供与体分子及び受容体分子は、5’→3’方向または3’→5’方向に5’−タギングPOに位置している。
本発明の望ましい具現例によれば、供与体分子及び受容体分子は、いずれもが5’−タギングPOのターゲッティング部位に位置するか、またはこれらのうち1つは、5’−タギングPOのターゲッティング部位に位置し、残りの1つは、タギング部位に位置する。
二番目の測定方式は、図10ないし図12に示されている。
非タギングPOを利用する図10は、供与体分子からのシグナルを測定する具現例を示す。本発明の望ましい具現例によれば、COでのPOにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列は、POのターゲッティング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。供与体含有断片が、COにハイブリダイズされない条件下で段階(c)のハイブリダイゼーション反応を実施し、相互作用的二重標識は、非切断PO/CO二量体が形成される場合に、供与体分子からのシグナルが受容体分子によってクエンチングされない位置に位置し、供与体分子からのシグナルを検出して、前記段階(d)を実施する。
図10に例示されたように、非タギングPO上で供与体分子及び受容体分子が、供与体分子及び受容体分子の間にエネルギーが伝達される程度に構造的に互いに近接している場合、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる非タギングPOは切断されて、供与体分子含有断片及び受容体分子含有断片を形成する。供与体分子含有断片が、COにハイブリダイズされない条件下で段階(c)の前記ハイブリダイゼーション反応を実施する。したがって、供与体分子からのシグナルは、固相基質上で提供されない。
ターゲット核酸配列がない場合、非切断された非タギングPOは、COにハイブリダイズされて、供与体分子及び受容体分子が離隔し、これは、供与体分子と受容体分子との間の相互作用を防止する。供与体分子(例えば、レポーター分子)に対する励起波長を有する光の照射は、供与体分子からの蛍光を発生させるが、これは受容体分子によってクエンチングされないので、最終的に、供与体からの蛍光シグナルが提供される。
ターゲット核酸配列が存在する場合、POの切断によって非切断PO/CO二量体が形成されず、供与体含有断片は、COにハイブリダイズされず、したがって、供与体からのシグナルは提供されない。固相基質上の供与体分子からのシグナルの消滅(または、減少)測定は、ターゲット核酸配列の存在を決定可能にする。
本発明の望ましい具現例によれば、供与体分子及び受容体分子は、5’→3’方向または3’→5’方向に非タギングPOに位置しており、より望ましくは、5’→3’方向である。
タギングPOを利用する図11及び図12は、供与体分子からのシグナルを測定する具現例を示す。本発明の望ましい具現例によれば、POは、その3’−部位にターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む3’−タギングPOであるか、またはその5’−部位にターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む5’−タギングPOであり、COでのPOにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列は、POのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。供与体含有断片が、COにハイブリダイズ可能な前記タギング部位を含み、段階(c)の前記ハイブリダイゼーション反応で前記供与体含有断片が、COにハイブリダイズされる。相互作用的二重標識は、非切断PO/CO二量体が形成される場合に、供与体分子からのシグナルが受容体分子によってクエンチングされる位置に位置し、供与体分子からのシグナルを検出して、段階(d)を実施する。
3’−タギングPOを利用する図11に示したように、供与体分子及び受容体分子が、供与体分子及び受容体分子の間にエネルギーが伝達される程度に構造的に互いに近接している場合、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる3’−タギングPOは切断されて、供与体分子含有断片及び受容体分子含有断片を形成する。タギング部位を含む供与体分子含有断片は、3’−タギングPOのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチドを含むCOにハイブリダイズされるが、受容体分子含有断片は、COとのハイブリダイゼーションに関与しないので、したがって、供与体からのシグナルが提供される。
ターゲット核酸配列がない場合、非切断された3’−タギングPOは、COにハイブリダイズされ、供与体分子のエネルギーが受容体分子に伝達されるように、供与体分子と受容体分子との間の相互作用が発生し、これにより、供与体分子から如何なる蛍光も発生しない。
ターゲット核酸配列が存在する場合、3’−タギングPOは切断され、タギング部位を含む供与体分子含有断片は、COにハイブリダイズされて、供与体分子からのシグナルが提供される。固相基質上の供与体分子からのシグナルの発生(または、増加)測定は、ターゲット核酸配列の存在を決定可能にする。
本発明の望ましい具現例によれば、供与体分子及び受容体分子の間にエネルギーが伝達される程度に、3’−タギングPO上の供与体分子及び受容体分子が互いに近接している。受容体分子及び供与体分子は、5’→3’方向に3’−タギングPOに位置している。
本発明の望ましい具現例によれば、供与体分子及び受容体分子は、いずれもが3’−タギングPOのターゲッティング部位に位置するか、または受容体分子は、3’−タギングPOのターゲッティング部位に位置し、供与体分子は、タギング部位に位置する。
5’−タギングPOを利用する図12に示したように、供与体分子及び受容体分子が、供与体分子及び受容体分子の間にエネルギーが伝達される程度に構造的に互いに近接している場合、ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる5’−タギングPOは切断されて、受容体分子含有断片及びタギング部位を含む供与体分子含有断片を形成する。タギング部位を含む供与体分子含有断片は、5’−タギングPOのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチドを含むCOにハイブリダイズされるが、受容体分子含有断片は、COとのハイブリダイゼーションに関与しないので、したがって、ターゲット核酸配列の存在を示す供与体からのシグナルが提供される。ターゲット核酸配列がない場合、非切断された5’−タギングPOは、COにハイブリダイズされ、供与体分子のエネルギーが受容体分子に伝達されるように、供与体分子と受容体分子との間の相互作用が発生し、これにより、供与体分子から蛍光が発生しない。
ターゲット核酸配列が存在する場合、5’−タギングPOは切断され、タギング部位を含む供与体分子含有断片は、COにハイブリダイズされて、供与体分子からのシグナルが提供される。固相基質上の供与体分子からのシグナルの発生(または、増加)測定は、ターゲット核酸配列の存在を決定可能にする。
本発明の望ましい具現例によれば、供与体分子及び受容体分子の間にエネルギーが伝達される程度に、5’−タギングPO上の供与体分子及び受容体分子が互いに近接している。供与体分子及び受容体分子は、5’→3’方向に5’−タギングPOに位置している。
本発明の望ましい具現例によれば、供与体分子及び受容体分子は、いずれもが5’−タギングPOのターゲッティング部位に位置するか、または受容体分子は、5’−タギングPOのターゲッティング部位に位置し、供与体分子は、タギング部位に位置する。
タギングPOを利用する他の例としては、COは、タギングPOのタギング部位の一部(または、全体)及びターゲッティング部位の一部(または、全体)にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。PO上の相互作用的二重標識の位置は、COの配列だけではなく、切断方法及び切断位置を考慮して決定される。
III.インターカレーション剤(Intercalation Agent)を利用するPOCHによるターゲット検出過程
本発明は、またターゲット核酸配列の検出において、インターカレーティング剤を用いて卓越した性能を示す。
本発明のさらに他の様態によれば、本発明は、次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法を提供する:
(a)前記ターゲット核酸配列を、アップストリームオリゴヌクレオチド及びPOとハイブリダイズさせる段階であって、前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含み、前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記POのアップストリームに位置し、前記アップストリームオリゴヌクレオチドまたはその延長鎖は、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素による前記POの切断を誘導し、
(b)前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって切断されて切断断片が生成され、
(c)インターカレーティング剤(intercalating agent)の存在下で、前記固相基質上に固定化されたCOに前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、前記切断断片は、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて、非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、そして、
(d)前記固相基質上の前記インターカレーティング剤からのシグナルを測定して、前記POの切断の発生を検出する段階であって、前記POの切断の発生は、前記ターゲット核酸配列の存在を示す。
本発明の三番目の具現例は、標識システムを除いては単一標識を利用する最初の具現例と同一であるために、これらの間の共通した内容は、本明細書の過度な複雑性を避けるために、その記載を省略する。
本発明の望ましい具現例によれば、POの切断によって生成された切断断片は、COにハイブリダイズされない条件下でハイブリダイゼーション反応を実施する。
本発明で、有用なインターカレーティング染料の例は、SYBRTM Green I、PO−PROTM−1、BO−PROTM−1、SYTOTM43、SYTOTM44、SYTOTM45、SYTOXTMBlue、POPOTM−1、POPOTM−3、BOBOTM−1、BOBOTM−3、LO−PROTM−1、JO−PROTM−1、YO−PROTM1、TO−PROTM1、SYTOTM11、SYTOTM13、SYTOTM15、SYTOTM16、SYTOTM20、SYTOTM23、TOTOTM−3、YOYOTM3、GelStarTM、及びthiazole orangeを含む。インターカレーティング染料が、二本鎖核酸分子内に特異的に割り込んでシグナルを発生させる。
ターゲット核酸配列が存在する場合、POの切断によって非切断PO/CO二量体が形成されず、したがって、インターカレーティング剤からのシグナルは提供されない。固相基質上のインターカレーティング剤からのシグナルの消滅(または、減少)測定は、ターゲット核酸配列の存在を決定可能にする(図13参照)。
本発明の望ましい具現例によれば、前記方法は、反復サイクルの間に変性過程を含み、段階(a)−(b)、(a)−(c)、または(a)−(d)を繰り返す段階をさらに含む。このような繰り返しは、ターゲット核酸配列及び/またはターゲットシグナルを増幅させる。
本発明の望ましい具現例によれば、前記方法は、段階(a)−(d)は、1つの反応容器または個別反応容器で実施される。より望ましくは、段階(a)−(b)及び段階(c)−(d)は、1つの反応容器または個別反応容器で実施される。
望ましくは、段階(a)−(b)及び段階(c)−(d)は、1つの反応容器内でも個別的に実施される。例えば、POのターゲッティング部位とターゲット核酸配列との間のハイブリダイゼーションが、POからの断片とCOとの間のハイブリダイゼーション条件よりもさらに厳格な条件下で起こる場合、段階(a)−(b)の繰り返しは、段階(c)−(d)の進行なしに実施される。段階(a)−(b)の繰り返し終了後、段階(c)−(d)は、連続して実施される。
段階(a)−(b)及び段階(c)−(d)を個別的に実施する場合、反復サイクルの間に変性過程を含み、段階(a)−(b)を繰り返して実施する。
アップストリームプライマーを利用する本発明が、反復サイクルの間に変性過程を含む繰り返す段階によって実施される場合、前記方法は、ダウンストリームプライマーの存在下で実施することが望ましい。最も望ましくは、本方法は、PCR(Polymerase Chain Reaction)によって実施される。
アップストリームプローブを利用する本発明が、反復サイクルの間に変性過程を含む繰り返す段階によって実施される場合、前記方法は、ダウンストリームプライマーの存在下で実施することが望ましい。
本発明では、検出及び/または増幅しようとするターゲット核酸配列があらゆるDNA(gDNA及びcDNA)及びRNA分子を含み、如何なる特定配列または長さを有するように要求しない。
mRNAを初期物質として利用する場合、アニーリング段階の実施以前に逆転写段階が必須的であり、その詳細な内容は、Joseph Sambrookら、Molecular Cloning,A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.(2001);及びNoonan,K.F.ら、Nucleic Acids Res.16:10366(1988)に開示されている。逆転写反応のためには、ランダムヘキサマーまたはmRNAにハイブリダイズ可能なオリゴヌクレオチドdTプライマーが利用されうる。
本発明で、検出及び/または増幅することができるターゲット核酸配列は、如何なる天然の原核細胞核酸、真核細胞(例えば、原生動物と寄生動物、菌類、酵母、高等植物、下等動物、及び哺乳動物と人間とを含む高等動物)核酸、またはウイルス(例えば、ヘルペスウイルス、HIV、インフルエンザウイルス、エプスタインバーウイルス、肝炎ウイルス、ポリオウイルスなど)核酸、またはウイロイド核酸もいずれも含む。
本発明によって検出されうるターゲット核酸配列は、多様な核酸配列、例えば、ゲノム内の配列、人為的に分離されるか、断片化された配列及び合成配列(例えば、cDNA配列及びバーコード配列)を含む。例えば、ターゲット核酸配列は、Immuno−PCR(IPCR)のための核酸マーカー配列を含む。IPCRは、PCRと共に核酸マーカー配列及び抗体の間にコンジュゲートを使い、これは、タンパク質を含んだ多様な種類のターゲットの検出に広く適用される(Sanoら、Science 258 pp:120−122(1992)、米国出願番号第5,665,539号、Niemeyerら、Trends in Biotechnology 23 pp:208−216(2005)、米国出願公開番号第2005/0239108号、及びYeら、Journal of Environmental Science 22 pp:796−800(2010))。
本明細書で使われる用語“ヌクレオチド変異”は、連続的DNAセグメント(segment)、または配列が類似したDNAセグメントで特定位置のDNA配列でのあらゆる単一または複数のヌクレオチド置換、欠失または挿入を意味する。
このような連続的DNAセグメントは、1つの遺伝子または1つの染色体の如何なる他の部位も含む。このようなヌクレオチド変異は、突然変異(mutant)または多形成対立遺伝子変異(polymorphic allele variations)であり得る。例えば、本発明から検出されるヌクレオチド変異は、SNP(singlenucleotide polymorphism)、突然変異(mutation)、欠失、挿入、置換、及び転座を含む。ヌクレオチド変異の例は、ヒトゲノムにある多様な変異(例えば、MTHFR(methylenetetrahydrofolate reductase)遺伝子の変異)、病原体の薬剤耐性と関連した変異及び癌発生−関連変異を含む。本明細書で使われる用語“ヌクレオチド変異”は、DNA分子内の特定位置での如何なる変異も含む。すなわち、用語“ヌクレオチド変異”は、野生型及びそのDNA分子内の特定位置での如何なる突然変異類型も含む。
ターゲット核酸配列のヌクレオチド変異を検出する本発明で、使われるプライマーまたはプローブが、ターゲット核酸配列のヌクレオチド変異に対して相補的な配列を有する場合、前記ヌクレオチド変異を含むターゲット核酸配列は、本明細書で、マッチング鋳型(matching template)で記載される。使われるプライマーまたはプローブが、ターゲット核酸配列のヌクレオチド変異に対して非相補的な配列を有する場合、前記ヌクレオチド変異を含むターゲット核酸配列は、本明細書でミスマッチング鋳型(mismatching template)で記載される。
ヌクレオチド変異の検出のために、アップストリームプライマーの3’−末端は、ターゲット核酸配列でのヌクレオチド変異位置の対向側に位置するようにデザインすることができる。本発明の望ましい具現例によれば、アップストリームプライマーの3’−末端は、ターゲット核酸配列のヌクレオチド変異に対して相補的な配列を有する。ターゲット核酸配列のヌクレオチド変異に対して相補的な配列を有するアップストリームプライマーの3’−末端は、マッチング鋳型にアニーリングされ、延長されてPTO切断を誘導する。一方、アップストリームプライマーの3’−末端が、ミスマッチング鋳型でヌクレオチド変異にミスマッチされる場合、アップストリームプライマーがミスマッチング鋳型にハイブリダイズされるとしても、延長反応のために、プライマーの3’−末端のアニーリングが必須的な条件下では、延長されず、これにより、PTOの切断が招かれない。
択一的に、ターゲット核酸配列のヌクレオチド変異に対して相補的な配列を有するPOのハイブリダイゼーションに依存的なPOの切断を利用できる。例えば、調節された条件下で、ターゲット核酸配列のヌクレオチド変異に対して相補的な配列を有するPOは、マッチング鋳型にハイブリダイズされた後に切断される。一方、調節された条件下で、POは、ヌクレオチド変異位置に非相補的な配列を有するミスマッチング鋳型には、ハイブリダイズされず、切断されない。このような場合、望ましくは、POのヌクレオチド変異に対する相補的な配列は、POの3’−ターゲッティング部位の中間に位置する。
択一的に、本発明は、特定ヌクレオチド変異に対するPOの選別性のために、3’−ターゲッティング部位の5’−末端の一部に位置するヌクレオチド変異区別位置(nucleotide variation discrimination site)を有するPOを利用する。ヌクレオチド変異の検出のために、POの3’−ターゲッティング部位の5’−末端の一部が、ターゲット核酸配列のヌクレオチド変異に位置し、POの3’−ターゲッティング部位の5’−末端の一部は、ターゲット核酸配列のヌクレオチド変異に対して相補的な配列を有する。
本明細書で、POを言及しながら使われる用語“ヌクレオチド変異区別位置”は、(i)ターゲット核酸配列のヌクレオチド変異に対して相補的な配列を含む位置、及び(ii)3’−ターゲッティング部位の5’−末端の一部に位置する位置である。
ヌクレオチド変異区別位置に相補的なヌクレオチド変異を有するターゲット核酸配列(すなわち、マッチ鋳型(match template))にPOがハイブリダイズされる場合、3’−ターゲッティング部位の5’−末端の一部が、マッチ鋳型と二本鎖を形成するが、ヌクレオチド変異区別位置に非相補的なヌクレオチド変異を有するターゲット核酸配列(すなわち、ミスマッチ鋳型(mismatch template))にPOがハイブリダイズされる場合、3’−ターゲッティング部位の5’−末端の一部が、ミスマッチ鋳型と二本鎖を形成しない。
このように関心のあるヌクレオチド変異の明らかなハイブリダイゼーションパターンが、POの初期切断位置での差を提供するということは、注目すべきことである。
本発明で利用された5’ヌクレアーゼは、5’→3’方向に二本鎖核酸分子の単一鎖を核酸外部切断方式(exonucleolytically)または核酸内部切断方式(endonucleolytically)で切断することができる酵素である。一般的に、5’ヌクレアーゼによるPO上の切断位置は、POの5’−末端部位のハイブリダイゼーションによって多様になる。
変異区別位置に相補的なヌクレオチド変異を有するターゲット核酸配列(すなわち、マッチ鋳型)にPOがハイブリダイズされる場合、3’−ターゲッティング部位の5’−末端の一部が、ターゲット核酸配列と二本鎖を形成して、第1初期切断位置からの切断を誘導する。
変異区別位置に非相補的なヌクレオチド変異を有するターゲット核酸配列(すなわち、ミスマッチ鋳型)にPOがハイブリダイズされる場合、3’−ターゲッティング部位の5’−末端の一部が、ターゲット核酸配列と二本鎖を形成せず、第1初期切断位置のダウンストリームに位置した第2初期切断位置からの切断を誘導する。
第2初期切断位置が、第1初期切断位置のダウンストリームに位置するということは、注目すべきことである。
本明細書で、POを言及しながら使われる用語“第1初期切断位置”は、変異区別位置に相補的なヌクレオチド変異を有するターゲット核酸配列にPOがハイブリダイズされる場合、最初に切断されるPOの切断位置を意味する。本明細書で、POを言及しながら使われる用語“第2初期切断位置”は、変異区別位置に非相補的なヌクレオチド変異を有するターゲット核酸配列にPOがハイブリダイズされる場合、最初に切断されるPOの切断位置を意味する。
本発明の望ましい具現例によれば、ヌクレオチド変異区別位置は、POの3’−ターゲッティング部位の5’−末端から10以内のヌクレオチドほど離隔した位置に位置し、より望ましくは、8ヌクレオチド、さらに望ましくは、6ヌクレオチド、さらに望ましくは、4ヌクレオチド、3ヌクレオチド、2ヌクレオチド、または1ヌクレオチドである。望ましくは、ヌクレオチド変異区別位置は、POの3’−ターゲッティング部位の5’−末端に位置する。
本明細書で、プローブのヌクレオチド変異区別位置またはターゲット配列のヌクレオチド変異位置を言及しながら使われる用語“位置”は、単一ヌクレオチドだけではなく、多数のヌクレオチドも含む。
3’−ターゲッティング部位の5’−末端の一部に位置したヌクレオチド変異区別位置を有するPOは、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素による切断に対して耐性を有するブロッカー(blocker)と共にヌクレオチド変異の検出に使うことができる。
例えば、POは、ブロッカーであって、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素による切断に対して耐性を有する少なくとも1つのヌクレオチドを含むブロッカー部位を有し、ブロッカー部位は、ミスマッチ鋳型とPOとのハイブリダイゼーション後、初めて切断される位置に位置する。ブロッカー部位を有するPOが、マッチ鋳型にハイブリダイズされる場合、第1初期切断位置からの切断は影響を受けない。しかし、ブロッカー部位を有するPOが、ミスマッチ鋳型にハイブリダイズされる場合、ブロッカー部位は、第2初期切断位置からの切断を防止する。
ブロッカー部位に含まれるブロッカーの個数は、制限されず、望ましくは、1−10ブロッカー、より望ましくは、2−10ブロッカー、さらに望ましくは、3−8ブロッカー、最も望ましくは、3−6ブロッカーである。プローブに存在するブロッカーは、連続して、または不連続した方式で存在し、望ましくは、連続した方式である。ブロッカーとしてのヌクレオチド、すなわち、5’→3’エキソヌクレアーゼ活性に対して耐性を有するバックボーンを含むヌクレオチドは、当業界に知られた如何なるものも含む。例えば、前記ヌクレオチドは、多様なホスホロチオエート連結、ホスホネート連結、ホスホロアミダート連結、及び2’−カーボーハイドレート変形を含む。本発明のより望ましい具現例によれば、5’→3’エキソヌクレアーゼに対して耐性を有するバックボーンを含むヌクレオチドは、ホスホロチオエート連結、アルキルホスホトリエステル連結、アリールホスホトリエステル連結、アルキルホスホネート連結、アリールホスホネート連結、ハイドロゲンホスホネート連結、アルキルホスホロアミダート連結、アリールホスホロアミダート連結、ホスホロセレネート連結、2’−O−アミノプロピル変形、2’−O−アルキル変形、2’−O−アリル変形、2’−O−ブチル変形、α−アノマーオリゴデオキシヌクレオチド、及び1−(4’−チオ−β−D−リボフラノシル)変形である。
選択的に、ブロッカーの利用なしに第1初期切断位置及び第2初期切断位置の位置を考慮して、標識の位置を適切に選択することによって、ヌクレオチド変異の検出を果たすことができる。
単一標識を利用する場合、単一標識の適した位置は、次を可能にする:
マッチ鋳型にハイブリダイズされたPOの切断によって形成された単一標識含有断片は、COにハイブリダイズされないが、ミスマッチ鋳型にハイブリダイズされたPOの切断によって形成された単一標識含有断片は、COにハイブリダイズされる。ミスマッチ鋳型にハイブリダイズされたPOの切断によって形成された単一標識含有断片とCOとの間のハイブリダイゼーションは、非切断POとCOとの間のハイブリダイゼーションによって提供されるような同一のシグナルを提供し、これにより、ヌクレオチド変異を検出する。
本発明のより望ましい具現例によれば、POに結合された単一標識は、第1初期切断位置と第2初期切断位置との間のヌクレオチドに位置する。
相互作用的二重標識を利用する場合、二重標識の適した位置は、次を可能にする:(i)マッチ鋳型にハイブリダイズされたPOが切断されながら、二重標識は互いに離隔し、供与体含有断片及び受容体含有断片のうち少なくとも1つは、COにハイブリダイズされない。(ii)ミスマッチ鋳型にハイブリダイズされたPOが切断されながら、二重標識は互いに離隔せず、二重標識含有断片は、COにハイブリダイズされる。ミスマッチ鋳型にハイブリダイズされたPOの切断によって形成された二重標識含有断片とCOとの間のハイブリダイゼーションは、非切断POとCOとの間のハイブリダイゼーションによって提供されるような同一のシグナルを提供し、これにより、ヌクレオチド変異を検出する。
本発明のより望ましい具現例によれば、二重標識を有するPOを利用する場合、二重標識のうちの1つは、第1初期切断位置のアップストリームに存在するヌクレオチドに結合されており、残りの1つは、第1初期切断位置と第2初期切断位置との間に存在するヌクレオチドに結合されている。
例えば、3’−ターゲッティング部位の5’−末端の一部に位置するヌクレオチド変異区別位置を有する5’−タギングPOと5’−タギング部位にハイブリダイゼーションされるCOとを共に使う場合、適した位置の標識は、ブロッカーの利用なしにヌクレオチド変異を可能にする。
単一標識を有する5’−タギングPOを利用する場合、5’−タギングPOに結合された単一標識は、望ましくは、第1初期切断位置と第2初期切断位置との間のヌクレオチドに位置する。
図21は、単一標識を有する5’−タギングPOを用いてヌクレオチド変異を検出する具現例を示す。ヌクレオチド変異区別位置は、3’−ターゲッティング部位の5’−末端の一部の5’−末端から1ヌクレオチドほど離隔した位置に位置している。単一標識は、第1初期切断位置と第2初期切断位置との間に位置しているヌクレオチドに結合されている。
単一標識を含有する5’−タギングPOが、マッチ配列にハイブリダイズされる場合、第1初期切断位置で切断されて、単一標識がない5’−タギング部位含有断片が生成される。COが、POのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含むので、マッチ鋳型にハイブリダイズされたPOの切断によって形成された単一標識含有断片は、COにハイブリダイズされない。単一標識を含有する5’−タギングPOが、ミスマッチ配列にハイブリダイズされる場合、第2初期切断位置で切断されて、単一標識がある5’−タギング部位含有断片が生成される。COが、POのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含むので、ミスマッチ鋳型にハイブリダイズされたPOの切断によって形成された単一標識含有断片は、COにハイブリダイズされる。ミスマッチ鋳型にハイブリダイズされたPOの切断によって形成された単一標識含有断片とCOとの間のハイブリダイゼーションは、非切断POとCOとの間のハイブリダイゼーションによって提供されるような同一のシグナルを提供する。
したがって、ヌクレオチド変異の存在によって異なるシグナルが提供されうる。
二重標識を有する5’−タギングPOを利用する場合、二重標識のうちの1つは、第1初期切断位置のアップストリームに存在するヌクレオチドに結合されており(例えば、POの5’−タギング部位の5’−末端)、残りの1つは、第1初期切断位置と第2初期切断位置との間に存在するヌクレオチドに結合されている。
二重標識を含有する5’−タギングPOが、マッチ配列にハイブリダイズされる場合、第1初期切断位置で切断されて、二重標識は離隔して供与体分子含有断片及び受容体分子含有断片を形成する。断片のうちの1つは、5’−タギング部位を含み、5’−タギングPOのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含むCOにハイブリダイズされる。二重標識を含有する5’−タギングPOが、ミスマッチ配列にハイブリダイズされる場合、第2初期切断位置で切断されて、二重標識がある5’−タギング部位含有断片が生成される。二重標識がある5’−タギング部位含有断片は、COにハイブリダイズされ、ハイブリダイゼーション産物は、非切断5’−タギングPOとCOとの間のハイブリダイゼーションから提供されるような同一のシグナルを提供する。
したがって、ヌクレオチド変異の存在によって異なるシグナルが提供されうる。
本発明の望ましい具現例によれば、POの3’−ターゲッティング部位の5’−末端の一部は、ヌクレオチド変異区別位置から1−10以内のヌクレオチドほど離隔した位置に位置する非塩基ペアリングモイエティ(non−base pairing moiety)を含むことが望ましい(より望ましくは、1−5以内のヌクレオチド)。
図22は、非塩基ペアリングモイエティを用いてヌクレオチド変異を検出する具現例を示す。
変異区別位置に対して非相補的なヌクレオチド変異を有するターゲット核酸配列にPOがハイブリダイズされる場合、非塩基ペアリングモイエティは、3’−ターゲッティング部位の5’−末端の一部がターゲット核酸配列と二本鎖を形成することを防止する。
非塩基ペアリングモイエティ(例えば、ミスマッチヌクレオチド)の利用は、ヌクレオチド変異に対するPOの区別能力を向上させる。
本発明の望ましい具現例によれば、ヌクレオチド変異区別位置に対して相補的なヌクレオチド変異を有するターゲット核酸配列にPOがハイブリダイズされる場合、非塩基ペアリングモイエティは、5’−末端の一部がターゲット核酸配列と二本鎖を形成することを抑制しない。
本発明の望ましい具現例によれば、非塩基ペアリングモイエティは、POとマッチング鋳型のハイブリッド上の第1初期切断位置、及びPOとミスマッチング鋳型のハイブリッド上の第2初期切断位置間の距離を拡大させる。
非塩基ペアリングモイエティは、ターゲット核酸配列間に塩基対を形成しない如何なるモイエティも含む。望ましくは、非塩基ペアリングモイエティは、(i)人為的なミスマッチ塩基、塩基ペアリングができないように変形された非塩基ペアリング塩基またはユニバーサル塩基を含むヌクレオチド、(ii)塩基ペアリングができないように変形された非塩基ペアリングヌクレオチド、または(iii)非塩基ペアリング化合物である。
例えば、非塩基ペアリングモイエティは、アルキレン基、リボフラノシルナフタリン、デオキシリボフラノシルナフタリン、メタリン酸塩、ホスホロチオエート連結、アルキルホスホトリエステル連結、アリールホスホトリエステル連結、アルキルホスホネート連結、アリールホスホネート連結、ハイドロゲンホスホネート連結、アルキルホスホロアミダート連結、及びアリールホスホロアミダート連結を含む。従来のカーボンスペーサも非塩基ペアリングモイエティとして利用される。非塩基ペアリングモイエティとしてのユニバーサル塩基は、POの切断位置の調整に有用である。
5’−末端の一部に導入された非塩基ペアリングモイエティは、望ましくは、1−10つのモイエティを有し、より望ましくは、1−5つのモイエティ、さらに望ましくは、1−2つのモイエティである。5’−末端の一部の多数の非塩基ペアリングモイエティは、連続して、または不連続して存在することができる。望ましくは、非塩基ペアリングモイエティは、2−5つの連続したモイエティを有する。
望ましくは、非塩基ペアリングモイエティは、非塩基ペアリング化合物である。
本発明の望ましい具現例によれば、ヌクレオチド変異区別位置及びPOの非塩基ペアリングモイエティは、3’−ターゲッティング部位の5’−末端から10以内のヌクレオチドほど離隔した位置に位置する(より望ましくは、8ヌクレオチド、7ヌクレオチド、6ヌクレオチド、5ヌクレオチド、4ヌクレオチド、3ヌクレオチド、2ヌクレオチド、または1ヌクレオチド、さらに望ましくは、1ヌクレオチド)。
本発明の望ましい具現例によれば、非塩基ペアリングモイエティは、第1初期切断位置のダウンストリームに位置する。
本発明の望ましい具現例によれば、本発明で利用されるターゲット核酸配列は、増幅プライマーによってプレ増幅された核酸配列である。
少なくとも2種のターゲット核酸配列が同時に検出(マルチプレックス検出)されるという点で、本発明の利点がさらに目立つ。本発明の望ましい具現例によれば、前記方法は、少なくとも2種のターゲット核酸配列を検出するために実施される(より望ましくは、少なくとも3種、さらに望ましくは、少なくとも5種)。アップストリームオリゴヌクレオチドは、少なくとも2種のオリゴヌクレオチドを含み(より望ましくは、少なくとも3種、さらに望ましくは、少なくとも5種)、POは、少なくとも2種のPOを含み(より望ましくは、少なくとも3種、さらに望ましくは、少なくとも5種)、COは、少なくとも2種のCOを含む(より望ましくは、少なくとも3種、さらに望ましくは、少なくとも5種)。
タギングPOを利用する具現例で、少なくとも2種のPOのタギング部位は、互いに同一な配列または互いに異なる配列を有しうる。例えば、本発明をターゲット核酸配列のスクリーニングに実施する場合(例えば、多数のターゲット核酸配列のうちから1つの核酸配列検出)、同一な配列のタギング部位を有するPOを利用できる。
さらに、一種のCOを多数のターゲット核酸配列の検出に利用できる。例えば、タギング部位が同一な配列を有するPOをターゲット核酸配列のスクリーニングに利用する場合、一種のCOを利用できる。
本発明の望ましい具現例によれば、本発明は、少なくとも2種のダウンストリームプライマーを用いて実施される。
本発明の望ましい具現例
本発明の望ましい一具現例で、本発明は、次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法を提供する:
(a)前記ターゲット核酸配列をアップストリームプライマー及びダウンストリームプライマーを含む一対のプライマー及びPOとハイブリダイズさせる段階であって、前記アップストリームプライマー及び前記ダウンストリームプライマーのそれぞれは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含み、前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、前記POは、単一標識を有し、前記POは、その3’−末端がブロッキングされて延長が防止され、前記POの前記ターゲッティング部位は、前記アップストリームプライマー及び前記ダウンストリームプライマーの間に位置し、前記アップストリームプライマーの延長鎖は、5’ヌクレアーゼ活性を有する鋳型−依存的核酸重合酵素による前記POの切断を誘導し、
(b)前記プライマーの延長及び前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する鋳型−依存的核酸重合酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記鋳型−依存的核酸重合酵素によって切断されて単一標識含有断片が生成され、
(c)前記固相基質上に固定化されたCOに前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、前記単一標識含有断片は、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、
(d)前記段階(c)の結果物を変性させる段階;
(e)前記段階(a)−(d)を少なくとも2回繰り返す段階;及び
(f)前記固相基質上の前記単一標識からのシグナルを測定して、前記POの切断の発生を検出する段階であって、前記POの切断の発生は、前記ターゲット核酸配列の存在を示す。
択一的に、段階(b)は、段階(b)の結果物を変性させる(b−1)及び段階(a)−(b−1)を少なくとも2回繰り返す(b−2)が起こる。このような場合、段階(d)及び(e)は、選択事項である。
単一標識からのシグナルの測定は、段階(d)の繰り返しの各サイクルで、段階(d)の繰り返し後に、または段階(d)の繰り返し間の指定時間間隔で実施することができる。
本発明の望ましい他の具現例で、本発明は、次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法を提供する:
(a)前記ターゲット核酸配列をアップストリームプライマー及びダウンストリームプライマーを含む一対のプライマー及びPOとハイブリダイズさせる段階であって、前記アップストリームプライマー及び前記ダウンストリームプライマーのそれぞれは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含み、前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、前記POは、供与体分子及び受容体分子を含む相互作用的二重標識を有し、前記POは、その3’−末端がブロッキングされて延長が防止され、前記POの前記ターゲッティング部位は、前記アップストリームプライマー及び前記ダウンストリームプライマーの間に位置し、前記アップストリームプライマーの延長鎖は、5’ヌクレアーゼ活性を有する鋳型−依存的核酸重合酵素による前記POの切断を誘導し、
(b)前記プライマーの延長及び前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する鋳型−依存的核酸重合酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって切断されて、前記相互作用的二重標識が分離され、これにより、供与体含有断片及び受容体含有断片が生成され、
(c)前記固相基質上に固定化されたCOに前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、前記供与体含有断片及び前記受容体含有断片のうち少なくとも1つは、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、前記非切断PO/CO二量体からのシグナルは、前記供与体含有断片及び前記受容体含有断片のうち少なくとも1つが、前記COにハイブリダイズされない場合に提供されるシグナルと区別され、
(d)前記段階(c)の結果物を変性させる段階;
(e)前記段階(a)−(d)を少なくとも2回繰り返す段階;
(f)前記固相基質上の前記相互作用的二重標識からのシグナルを測定して、前記POの切断の発生を検出する段階であって、前記POの切断の発生は、前記ターゲット核酸配列の存在を示す。
択一的に、段階(b)は、段階(b)の結果物を変性させる(b−1)及び段階(a)−(b−1)を少なくとも2回繰り返す(b−2)が起こる。このような場合、段階(d)及び(e)は、選択事項である。
本発明の望ましいさらに他の具現例で、本発明は、次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法を提供する:
(a)前記ターゲット核酸配列をアップストリームプライマー及びダウンストリームプライマーを含む一対のプライマー及びPOとハイブリダイズさせる段階であって、前記アップストリームプライマー及び前記ダウンストリームプライマーのそれぞれは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含み、前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、前記POは、その3’−末端がブロッキングされて延長が防止され、前記POの前記ターゲッティング部位は、前記アップストリームプライマー及び前記ダウンストリームプライマーの間に位置し、前記アップストリームプライマーの延長鎖は、5’ヌクレアーゼ活性を有する鋳型−依存的核酸重合酵素による前記POの切断を誘導し、
(b)前記プライマーの延長及び前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する鋳型−依存的核酸重合酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記鋳型−依存的核酸重合酵素によって切断されて単一標識含有断片が生成され、
(c)インターカレーティング剤の存在下で、前記固相基質上に固定化されたCOに前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、前記単一標識含有断片が、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、
(d)前記段階(c)の結果物を変性させる段階;
(e)前記段階(a)−(d)を少なくとも2回繰り返す段階;
(f)前記固相基質上の前記インターカレーティング剤からのシグナルを測定して、前記POの切断の発生を検出する段階であって、前記POの切断の発生は、前記ターゲット核酸配列の存在を示す。
択一的に、段階(b)は、段階(b)の結果物を変性させる(b−1)及び段階(a)−(b−1)を少なくとも2回繰り返す(b−2)が起こる。このような場合、段階(d)及び(e)は、選択事項である。
IV.アップストリームオリゴヌクレオチド−独立的5’ヌクレアーゼ活性を基盤としたPOCHアッセイによるターゲット検出過程
本発明のさらに他の様態によれば、本発明は、次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法を提供する:
(a)前記ターゲット核酸配列をPOとハイブリダイズさせる段階であって、前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、前記POは、単一標識を有し、
(b)前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって切断されて単一標識含有断片が生成され、
(c)前記固相基質上に固定化されたCOに前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、前記単一標識含有断片は、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、そして、
(d)前記固相基質上の前記単一標識からのシグナルを測定して、前記POの切断の発生を検出する段階であって、前記POの切断の発生は、前記ターゲット核酸配列の存在を示す。
本発明のさらに他の様態によれば、本発明は、次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法を提供する:
(a)前記ターゲット核酸配列をPOとハイブリダイズさせる段階であって、前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、前記POは、供与体分子及び受容体分子を含む相互作用的二重標識を有し、
(b)前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって切断されて、前記相互作用的二重標識が分離され、これにより、供与体含有断片及び受容体含有断片が生成され、
(c)前記固相基質上に固定化されたCOに前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、前記供与体含有断片及び前記受容体含有断片のうち少なくとも1つは、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、前記非切断PO/CO二量体からのシグナルは、前記供与体含有断片及び前記受容体含有断片のうち少なくとも1つが、前記COにハイブリダイズされない場合に提供されるシグナルと区別され、そして、
(d)前記固相基質上の前記相互作用的二重標識からのシグナルを測定して、前記POの切断の発生を検出する段階であって、前記POの切断の発生は、前記ターゲット核酸配列の存在を示す。
本発明のさらに他の様態によれば、本発明は、次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法を提供する:
(a)前記ターゲット核酸配列をPOとハイブリダイズさせる段階であって、前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、
(b)前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって切断されて切断断片が生成され、
(c)インターカレーティング剤の存在下で、前記固相基質上に固定化されたCOに前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、前記切断断片は、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、そして、
(d)前記固相基質上の前記インターカレーティング剤からのシグナルを測定して、前記POの切断の発生を検出する段階であって、前記POの切断の発生は、前記ターゲット核酸配列の存在を示す。
本発明は、アップストリームオリゴヌクレオチドなしに実施される。POは、アップストリームオリゴヌクレオチド−独立的5’ヌクレアーゼ活性によって切断されうる。このような場合、アップストリームオリゴヌクレオチド−独立的5’ヌクレアーゼ活性を有する従来の酵素を利用できる。
例えば、アップストリームオリゴヌクレオチド−独立的5’ヌクレアーゼ活性、及び/または5’エンドヌクレアーゼ活性を有する5’−FENヌクレアーゼを利用できる。
鋳型−依存的重合酵素のうちでは、アップストリームオリゴヌクレオチド−独立的5’ヌクレアーゼ活性(5’エキソヌクレアーゼ活性、及び/または5’エンドヌクレアーゼ活性)を有する一部の酵素、例えば、Taq DNA重合酵素(lawyerら、Genome Res.2 pp:275−287(1993),WO 2008/011004、及びLyamichevら、Science 260 pp:778−783(1993)参照)がある。
本発明の望ましい具現例によれば、アップストリームオリゴヌクレオチド−独立的5’ヌクレアーゼ活性を有する鋳型−依存的重合酵素によるPOの切断は、POに存在する標識の位置または標識の結合類型に影響を受ける。望ましくは、非タギングPOの5’−末端に標識が結合された場合、5’ヌクレアーゼ活性を有する鋳型−依存的重合酵素による非タギングPOの切断は、非タギングPOの5’−末端のホスフェート基に標識が連結された場合、特に、カーボンスペーサ(carbon spacer)を介して連結された場合によりも効率的である。標識が、非タギングPOの5’−末端の塩基に連結されるか、カーボンスペーサを利用しない場合、非タギングPOの切断が起こらないこともある。
アップストリームオリゴヌクレオチド−依存的5’ヌクレアーゼ活性に対する切断効率は、アップストリームオリゴヌクレオチド−独立的5’ヌクレアーゼ活性に対する切断効率よりも高い。
前記アップストリームオリゴヌクレオチド−独立的5’ヌクレアーゼ活性は、反応条件(例えば、酵素の種類、バッファ組成、及びPOの配列)により敏感である。
ターゲット核酸配列の増幅及びPOの切断効率を考慮して、望ましくは、本発明のPOCHアッセイは、アップストリームオリゴヌクレオチドを用いて実施する。
ターゲット検出のためのキット
本発明のさらに他の様態によれば、本発明は、次を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出するためのキットを提供する:
(a)前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含むPO;
(b)前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むアップストリームオリゴヌクレオチド;前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記POのアップストリームに位置し、前記アップストリームオリゴヌクレオチドまたはその延長鎖は、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素による前記POの切断を誘導し、及び、
(c)前記固相基質上に固定化されたCO;前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、これにより、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって非切断されたPOは、前記COにハイブリダイズされて、非切断PO/CO二量体が形成される。
本発明のキットは、前述した本発明の方法を実施するために構成されたものであって、この2つの間に共通した内容は、本明細書の過度な複雑性を避けるために、その記載を省略する。
本発明の望ましい具現例によれば、POは、単一標識または相互作用的二重標識を有する。
本発明の望ましい具現例によれば、POは、その3’−部位にターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む3’−タギングPOであるか、またはその5’−部位にターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む5’−タギングPOであり、COでのPOにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列は、POのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。
本発明の望ましい具現例によれば、POは、その3’−部位にターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む3’−タギングPOであるか、またはその5’−部位にターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む5’−タギングPOであり、COでのPOにハイブリダイズ可能な前記ヌクレオチド配列は、POのタギング部位の一部、及びPOのターゲッティング部位の一部にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。
本発明の望ましい具現例によれば、POは、その3’−部位にターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む3’−タギングPOであり、COは、その5’−末端を通じて前記基質上に固定化される。
本発明の望ましい具現例によれば、POは、その5’−部位にターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む5’−タギングPOであり、COは、その3’−末端を通じて前記基質上に固定化される。
本発明の望ましい具現例によれば、アップストリームオリゴヌクレオチドは、アップストリームプライマーまたはアップストリームプローブである。
本発明の望ましい具現例によれば、キットは、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素をさらに含み、より望ましくは、5’ヌクレアーゼ活性を有する熱安定性DNA重合酵素またはFENヌクレアーゼである。
本発明の望ましい具現例によれば、アップストリームオリゴヌクレオチドは、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素によってPOの切断を誘導する程度にPOに近接している。
本発明の望ましい具現例によれば、アップストリームオリゴヌクレオチドは、POのターゲッティング部位と部分的に重なる配列を有する。
本発明の望ましい具現例によれば、アップストリームプライマーは、その延長鎖を通じて5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素によるPOの切断を誘導する。
本発明の望ましい具現例によれば、アップストリームオリゴヌクレオチドは、アップストリームプライマーであり、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素は、5’ヌクレアーゼ活性を有する鋳型−依存的核酸重合酵素である。
本発明の望ましい具現例によれば、キットは、インターカレーティング剤をさらに含む。
本発明の望ましい具現例によれば、キットは、少なくとも2種のターゲット核酸配列の検出に利用される。アップストリームオリゴヌクレオチドは、少なくとも2種のアップストリームオリゴヌクレオチドを含み、前記POは、少なくとも2種のPOを含み、前記COは、少なくとも2種のCOを含む。
本発明の望ましい具現例によれば、キットは、ダウンストリームプライマーをさらに含む。
本発明のさらに他の様態によれば、本発明は、次を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出するためのキットを提供する:
(a)前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含むPO;及び、
(b)前記固相基質上に固定化されたCO;前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、これにより、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素によって非切断されたPOは、前記COにハイブリダイズされて、非切断PO/CO二量体が形成される。
以下、実施例を通じて本発明をさらに詳しく説明する。これら実施例は、単に本発明をより具体的に説明するためのものであって、本発明の要旨によって、本発明の範囲が、これら実施例によって制限されないということは、当業者にとって自明である。
実施例1:単一標識非タギングPOを利用するPOCHアッセイの評価
新規なアッセイであるPOCHアッセイが、単一標識非タギングPOを用いてターゲット核酸配列を検出できるか否かについて評価した(図2参照)。PO切断は、チューブで実施し、キャプチャリングオリゴヌクレオチド(Capturing Oligonucleotide、CO)が固定化されたマイクロアレイで前記結果物の一部を移した。
アップストリームプライマーの延長及びPOの切断のために、5’ヌクレアーゼ活性を有するTaq DNA重合酵素を利用した。非タギングPOは、ターゲット核酸配列に相補的なターゲッティング部位を含み、その5’−末端に蛍光レポーター分子であるQuasar570を有する。COは、POのターゲッティング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。PO及びCOの3’−末端は、カーボンスペーサでブロッキングした。COは、リンカーアーム(linker arm)としてポリ(T)10を有し、その5’−末端にあるアミノ基(AminnoC6)を用いてガラススライドの表面に固定した。その5’−末端に蛍光レポーター分子(Quasar570)を有するマーカープローブは、その3’−末端にあるアミノ基を用いてガラススライドの表面に固定した。Neisseria gonorrhoeae(NG)に対する合成オリゴヌクレオチドを鋳型として利用した。
本実施例で利用された合成鋳型、アップストリームプライマー、PO、CO、及びマーカーの配列は、次の通りである:
NG−T 5’−AAATATGCGAAACACGCCAATGAGGGGCATGATGCTTTCTTTTTGTTCTTGCTCGGCAGAGCGAGTGATACCGATCCATTGAAAAA−3’(SEQ ID NO:1)
NG−R 5’−CAATGGATCGGTATCACTCGC−3’(SEQ ID NO:2)
NG−PO−1 5’−[Quasar570]TGCCCCTCATTGGCGTGTTTCG[C3 spacer]−3’(SEQ ID NO:3)
NG−CO−1 5’−[AminoC6]TTTTTTTTTTCGAAACACGCCAATGAGGGGCA[C3 spacer]−3’(SEQ ID NO:4)
Marker 5’−[Quasar570]ATATATATAT[AminoC7]−3’(SEQ ID NO:5)
NSB9 NHSスライド(NSBPOSTECH,Korea)をCO及びマーカー(SEQ ID NO:4及び5)の製作に利用した。NSBスポッティングバッファ(NSB spotting buffer)で最終濃度50μMになるように溶解させたCO及びマーカーを、PersonalArrayerTM16 Microarray Spotter(CapitalBio,China)を用いてNSB9 NHSスライド上にプリンティングした。CO及びマーカーを2×1フォーマット(duplicatespots)で平行にスポッティング(spotting)し、このようにして製作されたマイクロアレイを約85%湿度で保持されるチャンバに一晩インキュベーティングした。非特異的に結合されたCO及びマーカーを除去するために、前記スライドを、2×SSPE(0.3M 塩化ナトリウム、0.02M リン酸水素二ナトリウム、及び2.0mM EDTA)、pH7.4及び7.0mM SDSを含有したバッファ溶液に37℃で30分間洗浄し、蒸留水で洗浄した。次いで、スライド遠心分離機を用いて、前記DNA−機能化された(DNA−functionalized)スライドを乾燥させ、使用前まで4℃の暗室で保管した。
NG遺伝子に対する合成鋳型(SEQ ID NO:1)2pmole、アップストリームプライマー(SEQ ID NO:2)10pmole、PO(SEQ ID NO:3)1pmole、及び2.5mM MgCl、dNTPs 200μM、及びH−Taq DNA重合酵素4unitを含有した2×マスターミックス(Solgent,Korea)25μlを含有した50μlの最終体積で切断反応を実施した;前記反応混合物を含有しているチューブを実時間熱循環器(CFX96,Bio−Rad)に位置させた;前記反応混合物を95℃で15分間変性させ、95℃で30秒、60℃で60秒の過程を30回繰り返した。
CO(SEQ ID NO:4)が交互結合(cross−linked)されたNSBガラススライドの表面上に組み立てられたチャンバに、前記結果物である混合物30μlを適用した。スライドをインサイチュ(in situ)ブロック方式で熱循環器(Genepro B4I,China)に位置させた。ハイブリダイゼーション反応を55℃で30分間実施した。イメージ獲得は、共焦点レーザスキャナーAxon GenePix4100A(molecular Device,US)を用いて、5μmピクセル解像度のスキャニングで実施した。蛍光強度は、定量的なマイクロアレイ分析ソフトウェア、GenePix pro7.0ソフトウェア(molecular Device,US)を用いて分析した。蛍光強度は、周辺バックグラウンドを除去した後、スポット−中央値(spot−medians)で表現した。再現性を調査するために、各スポットは、2つずつスポッティングした。蛍光強度を反復されたスポットの平均値で表わした。
図14で示したように、ターゲット核酸配列がある場合、ターゲット核酸配列がない場合の蛍光シグナル(RFU:65,484±0.7)と比較して、減少した蛍光シグナル(RFU:9,006±20.5)が検出された。
このような結果は、POCHアッセイがターゲット核酸配列の検出に適用可能であるということを表わす。
実施例2:単一標識3’−タギングPOを利用するPOCHアッセイの評価
本発明者らは、POCHアッセイが単一標識3’−タギングPOを用いてターゲット核酸配列を検出できるか否かについてさらに評価した(図4参照)。PO切断は、チューブで実施し、COが、固定化されたマイクロアレイで前記結果物の一部を移した。
アップストリームプライマーの延長及びPOの切断のために、5’ヌクレアーゼ活性を有するTaq DNA重合酵素を利用した。3’−タギングPOは、ターゲット核酸配列に相補的なターゲッティング部位、及びターゲット核酸配列に非相補的な3’−タギング部位を含む。3’−タギングPOは、その5’−末端に蛍光レポーター分子であるQuasar570を有する。COは、POの3’−タギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。3’−タギングPO及びCOの3’−末端は、カーボンスペーサでブロッキングした。COは、リンカーアームとしてポリ(T)を有し、その5’−末端にあるアミノ基(AminnoC6)を用いてガラススライドの表面に固定した。その5’−末端に蛍光レポーター分子(Quasar570)を有するマーカープローブは、その3’−末端にあるアミノ基を用いてガラススライドの表面に固定した。Neisseria gonorrhoeae(NG)に対する合成オリゴヌクレオチドを鋳型として利用した。
本実施例で利用された合成鋳型、アップストリームプライマー、3’−タギングPO、CO、及びマーカーの配列は、次の通りである:
NG−T 5’−AAATATGCGAAACACGCCAATGAGGGGCATGATGCTTTCTTTTTGTTCTTGCTCGGCAGAGCGAGTGATACCGATCCATTGAAAAA−3’(SEQ ID NO:1)
NG−R 5’−CAATGGATCGGTATCACTCGC−3’(SEQ ID NO:2)
NG−PO−2 5’−[Quasar570]TGCCCCTCATTGGCGTGTTTCGGACGACGGCTTGGCTTTACGA[C3 spacer]−3’(SEQ ID NO:6)
NG−CO−2 5’−[AminoC6]TTTTTTCGTAAAGCCAAGCCGTCGTC[C3 spacer]−3’(SEQ ID NO:7)
Marker 5’−[Quasar570]ATATATATAT[AminoC7]−3’(SEQ ID NO:5)
(下線を引いた文字は、POの3’−タギング部位を示す)
配列リスト第4配列(SEQ ID NO:4)の代わりに、配列リスト第7配列(SEQ ID NO:7)を利用したものを除いては、実施例1で利用されたものと同一のプロトコルでスライド製作を実施した。
NG遺伝子に対する合成鋳型(SEQ ID NO:1)2pmole、アップストリームプライマー(SEQ ID NO:2)10pmole、PO(SEQ ID NO:6)1pmole、及び2.5mM MgCl、dNTPs 200μM、及びH−Taq DNA重合酵素4unitを含有した2×マスターミックス(Solgent,Korea)25μlを含有した50μlの最終体積で切断反応を実施した;前記反応混合物を含有しているチューブを実時間熱循環器(CFX96,Bio−Rad)に位置させた;前記反応混合物を95℃で15分間変性させ、95℃で30秒、60℃で60秒の過程を30回繰り返した。
CO(SEQ ID NO:7)が交互結合されたNSBガラススライドの表面上に組み立てられたチャンバに、前記結果物である混合物30μlを適用した。スライドをインサイチュブロック方式で熱循環器(Genepro B4I,China)に位置させた。ハイブリダイゼーション反応を55℃で30分間実施した。イメージ獲得は、共焦点レーザスキャナーAxon GenePix4100A(molecular Device,US)を用いて、5μmピクセル解像度のスキャニングで実施した。蛍光強度は、定量的なマイクロアレイ分析ソフトウェア、GenePix pro7.0ソフトウェア(molecular Device,US)を用いて分析した。蛍光強度は、周辺バックグラウンドを除去した後、スポット−中央値で表現した。再現性を調査するために、各スポットは、2つずつスポッティングした。蛍光強度を反復されたスポットの平均値で表わした。
図15で示したように、ターゲット核酸配列がある場合、ターゲット核酸配列がない場合の蛍光シグナル(RFU:65,464±6.4)と比較して、減少した蛍光シグナル(RFU:10,217±73.5)が検出された。
このような結果は、単一標識3’−タギングPOを利用したPOCHアッセイがターゲット核酸配列の検出に適用可能であるということを表わす。
実施例3:単一標識5’−タギングPOを利用するPOCHアッセイの評価
本発明者らは、単一標識5’−タギングPOを利用したPOCHアッセイに対してさらに評価した(図5参照)。PO切断は、チューブで実施し、COが、固定化されたマイクロアレイで前記結果物の一部を移した。
アップストリームプライマーの延長及びPOの切断のために、5’ヌクレアーゼ活性を有するTaq DNA重合酵素を利用した。5’−タギングPOは、ターゲット核酸配列に相補的なターゲッティング部位、及びターゲット核酸配列に非相補的な5’−タギング部位を含む。5’−タギングPOは、その3’−末端に蛍光レポーター分子であるQuasar570を有する。COは、POの5’−タギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。COは、リンカーアームとしてポリ(T)10を有し、その3’−末端にあるアミノ基(AminnoC7)を用いてガラススライドの表面に固定した。その5’−末端に蛍光レポーター分子(Quasar570)を有するマーカープローブは、その3’−末端にあるアミノ基を用いてガラススライドの表面に固定した。Neisseria gonorrhoeae(NG)に対する合成オリゴヌクレオチドを鋳型として利用した。
本実施例で利用された合成鋳型、アップストリームプライマー、5’−タギングPO、CO、及びマーカーの配列は、次の通りである:
NG−T 5’−AAATATGCGAAACACGCCAATGAGGGGCATGATGCTTTCTTTTTGTTCTTGCTCGGCAGAGCGAGTGATACCGATCCATTGAAAAA−3’(SEQ ID NO:1)
NG−R 5’−CAATGGATCGGTATCACTCGC−3’(SEQ ID NO:2)
NG−PO−3 5’−ACGACGGCTTGGCTGCCCCTCATTGGCGTGTTTCG[Quasar570]−3’(SEQ ID NO:8)
NG−CO−3 5’−GCCAAGCCGTCGTTTTTTTTTTT[AminoC7]−3’(SEQ ID NO:9)
Marker 5’−[Quasar570]ATATATATAT[AminoC7]−3’(SEQ ID NO:5)
(下線を引いた文字は、POの5’−タギング部位を示す)
配列リスト第4配列(SEQ ID NO:4)の代わりに、配列リスト第9配列(SEQ ID NO:9)を利用したものを除いては、実施例1で利用されたものと同一のプロトコルでスライド製作を実施した。
NG遺伝子に対する合成鋳型(SEQ ID NO:1)2pmole、アップストリームプライマー(SEQ ID NO:2)10pmole、PO(SEQ ID NO:8)1pmole、及び2.5mM MgCl、dNTPs 200μM、及びH−Taq DNA重合酵素4unitを含有した2×マスターミックス(Solgent,Korea)25μlを含有した50μlの最終体積で切断反応を実施した;前記反応混合物を含有しているチューブを実時間熱循環器(CFX96,Bio−Rad)に位置させた;前記反応混合物を95℃で15分間変性させ、95℃で30秒、60℃で60秒の過程を30回繰り返した。
CO(SEQ ID NO:9)が交互結合されたNSBガラススライドの表面上に組み立てられたチャンバに、前記結果物である混合物30μlを適用した。スライドをインサイチュブロック方式で熱循環器(Genepro B4I,China)に位置させた。ハイブリダイゼーション反応を55℃で30分間実施した。イメージ獲得は、共焦点レーザスキャナーAxon GenePix4100A(molecular Device,US)を用いて、5μmピクセル解像度のスキャニングで実施した。蛍光強度は、定量的なマイクロアレイ分析ソフトウェア、GenePix pro7.0ソフトウェア(molecular Device,US)を用いて分析した。蛍光強度は、周辺バックグラウンドを除去した後、スポット−中央値で表現した。再現性を調査するために、各スポットは、2つずつスポッティングした。蛍光強度を反復されたスポットの平均値で表わした。
図16で示したように、ターゲット核酸配列がある場合、ターゲット核酸配列がない場合の蛍光シグナル(RFU:65,455±0.7)と比較して、減少した蛍光シグナル(RFU:17,586±152.0)が検出された。
このような結果は、単一標識5’−タギングPOを利用したPOCHアッセイがターゲット核酸配列の検出に適用可能であるということを表わす。
実施例4:二重標識3’−タギングPOを利用するPOCHアッセイの評価
本発明者らは、POCHアッセイが二重標識3’−タギングPOを用いてターゲット核酸配列を検出できるか否かについてさらに評価した(図11参照)。PO切断は、チューブで実施し、COが、固定化されたマイクロアレイで前記結果物の一部を移した。
アップストリームプライマーの延長及びPOの切断のために、5’ヌクレアーゼ活性を有するTaq DNA重合酵素を利用した。3’−タギングPOは、ターゲット核酸配列に相補的なターゲッティング部位、及びターゲット核酸配列に非相補的な3’−タギング部位を含む。3’−タギングPOは、その5’−末端に受容体分子であるBHQ−2を有し、そのターゲッティング部位の3’−末端に供与体分子であるQuasar570を有する。COは、POの3’−タギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。ターゲット核酸配列を検出するために、供与体分子からのシグナルを測定した。3’−タギングPO及びCOの3’−末端は、カーボンスペーサでブロッキングした。COは、リンカーアームとしてポリ(T)を有し、その5’−末端にあるアミノ基(AminnoC6)を用いてガラススライドの表面に固定した。その5’−末端に蛍光レポーター分子(Quasar570)を有するマーカープローブは、その3’−末端にあるアミノ基を用いてガラススライドの表面に固定した。Neisseria gonorrhoeae(NG)に対する合成オリゴヌクレオチドを鋳型として利用した。
本実施例で利用された合成鋳型、アップストリームプライマー、3’−タギングPO、CO、及びマーカーの配列は、次の通りである:
NG−T 5’−AAATATGCGAAACACGCCAATGAGGGGCATGATGCTTTCTTTTTGTTCTTGCTCGGCAGAGCGAGTGATACCGATCCATTGAAAAA−3’(SEQ ID NO:1)
NG−R 5’−CAATGGATCGGTATCACTCGC−3’(SEQ ID NO:2)
NG−PO−4 5’−[BHQ−2]TGCCCCTCATTGGCGTGTTTCG[T(Quasar570)]GACGACGGCTTGGCTTTACGA[C3 spacer]−3’(SEQ ID NO:10)
NG−CO−2 5’−[AminoC6]TTTTTTCGTAAAGCCAAGCCGTCGTC[C3 spacer]−3’(SEQ ID NO:7)
Marker 5’−[Quasar570]ATATATATAT[AminoC7]−3’(SEQ ID NO:5)
(下線を引いた文字は、POの3’−タギング部位を示す)
配列リスト第4配列(SEQ ID NO:4)の代わりに、配列リスト第7配列(SEQ ID NO:7)を利用したものを除いては、実施例1で利用されたものと同一のプロトコルでスライド製作を実施した。
NG遺伝子に対する合成鋳型(SEQ ID NO:1)2pmole、アップストリームプライマー(SEQ ID NO:2)10pmole、PO(SEQ ID NO:10)1pmole、及び2.5mM MgCl、dNTPs 200μM、及びH−Taq DNA重合酵素4unitを含有した2×マスターミックス(Solgent,Korea)25μlを含有した50μlの最終体積で切断反応を実施した;前記反応混合物を含有しているチューブを実時間熱循環器(CFX96,Bio−Rad)に位置させた;前記反応混合物を95℃で15分間変性させ、95℃で30秒、60℃で60秒の過程を30回繰り返した。
CO(SEQ ID NO:7)が交互結合されたNSBガラススライドの表面上に組み立てられたチャンバに、前記結果物である混合物30μlを適用した。スライドをインサイチュブロック方式で熱循環器(Genepro B4I,China)に位置させた。ハイブリダイゼーション反応を55℃で30分間実施した。イメージ獲得は、共焦点レーザスキャナーAxon GenePix4100A(molecular Device,US)を用いて、5μmピクセル解像度のスキャニングで実施した。蛍光強度は、定量的なマイクロアレイ分析ソフトウェア、GenePix pro7.0ソフトウェア(molecular Device,US)を用いて分析した。蛍光強度は、周辺バックグラウンドを除去した後、スポット−中央値で表現した。再現性を調査するために、各スポットは、2つずつスポッティングした。蛍光強度を反復されたスポットの平均値で表わした。
受容体が供与体からの蛍光シグナルをクエンチングするので、非切断された3’−タギングPO/CO二量体では、供与体から蛍光シグナルが提供されない。一方、COにハイブリダイズされる切断された3’−タギングPOの供与体含有断片は、蛍光シグナルを提供することができる。
図17で示したように、ターゲット核酸配列がある場合、ターゲット核酸配列がない場合の蛍光シグナル(RFU:13,349±441.2)と比較して、増加した蛍光シグナル(RFU:65,469±0.7)が観察された。
このような結果は、二重標識3’−タギングPOを利用したPOCHアッセイがターゲット核酸配列の検出に適用可能であるということを表わす。
実施例5:POCHアッセイによるターゲット核酸配列の検出
本発明者らは、ターゲット配列の増幅を伴うターゲット核酸配列の検出にPOCHアッセイを応用した。本応用を実験するために、単一標識非タギングPO及び単一標識3’−タギングPOのそれぞれを利用した。PCR過程によるターゲット増幅の間のPO切断は、チューブで実施し、COが、固定化されたマイクロアレイで前記結果物の一部を移した。
アップストリームプライマーは、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素によるPO切断に関与し、またダウンストリームプライマーと共にPCR過程によるターゲット核酸配列の増幅にも関与する。アップストリームプライマー及びダウンストリームプライマーの延長、及びPOの切断のために、5’ヌクレアーゼ活性を有するTaq DNA重合酵素を利用した。
非タギングPOは、ターゲット核酸配列に相補的なターゲッティング部位を含む。非タギングPOに対するCOは、POのターゲッティング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。3’−タギングPOは、ターゲット核酸配列に相補的なターゲッティング部位、及びターゲット核酸配列に非相補的な3’−タギング部位を含む。3’−タギングPOに対するCOは、POの3’−タギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。
非タギングPO及び3’−タギングPOは、それらの5’−末端に蛍光レポーター分子であるQuasar570を有する。PO及びCOの3’−末端は、カーボンスペーサでブロッキングした。非タギングPOに対するCOは、リンカーアームとしてポリ(T)10を有し、その5’−末端にあるアミノ基(AminnoC6)を用いてガラススライドの表面に固定した。3’−タギングPOに対するCOは、リンカーアームとしてポリ(T)を有し、その5’−末端にあるアミノ基(AminnoC6)を用いてガラススライドの表面に固定した。その5’−末端に蛍光レポーター分子(Quasar570)を有するマーカープローブは、その3’−末端にあるアミノ基を用いてガラススライドの表面に固定した。Neisseria gonorrhoeae(NG)のゲノムDNAをターゲット鋳型として利用した。
5−1.単一標識非タギングPOを利用したPOCHアッセイ
本実施例で利用されたアップストリームプライマー、ダウンストリームプライマー、PO、CO、及びマーカーの配列は、次の通りである:
NG−F 5’−TACGCCTGCTACTTTCACGCT−3’(SEQ ID NO:11)
NG−R 5’−CAATGGATCGGTATCACTCGC−3’(SEQ ID NO:2)
NG−PO−1 5’−[Quasar570]TGCCCCTCATTGGCGTGTTTCG[C3 spacer]−3’(SEQ ID NO:3)
NG−CO−1 5’−[AminoC6]TTTTTTTTTTCGAAACACGCCAATGAGGGGCA[C3 spacer]−3’(SEQ ID NO:4)
Marker 5’−[Quasar570]ATATATATAT[AminoC7]−3’(SEQ ID NO:5)
実施例1で利用されたものと同一のプロトコルでスライド製作を実施した。
NGゲノムDNA 100pg、ダウンストリームプライマー(SEQ ID NO:11)10pmole、アップストリームプライマー(SEQ ID NO:2)10pmole、PO(SEQ ID NO:3)1pmole、及び2.5mM MgCl、dNTPs 200μM、及びH−Taq DNA重合酵素4unitを含有した2×マスターミックス(Solgent,Korea)25μlを含有した50μlの最終体積で切断反応を実施した;前記反応混合物を含有しているチューブを実時間熱循環器(CFX96,Bio−Rad)に位置させた;前記反応混合物を95℃で15分間変性させ、95℃で30秒、60℃で60秒の過程を60回繰り返した。CO(SEQ ID NO:4)が交互結合されたNSBガラススライドの表面上に組み立てられたチャンバに、前記結果物である混合物30μlを適用した。スライドをインサイチュブロック方式で熱循環器(Genepro B4I,China)に位置させた。ハイブリダイゼーション反応を55℃で30分間実施した。イメージ獲得は、それぞれ洗浄後、共焦点レーザスキャナーAxon GenePix4100A(molecular Device,US)を用いて、5μmピクセル解像度のスキャニングで実施した。蛍光強度は、定量的なマイクロアレイ分析ソフトウェア、GenePix pro7.0ソフトウェア(molecular Device,US)を用いて分析した。蛍光強度は、周辺バックグラウンドを除去した後、スポット−中央値で表現した。再現性を調査するために、各スポットは、2つずつスポッティングした。蛍光強度を反復されたスポットの平均値で表わした。
図18で示したように、ターゲット核酸配列がある場合、ターゲット核酸配列がない場合の蛍光シグナル(RFU:64,474±0.0)と比較して、減少した蛍光シグナル(RFU:1,650±97.6)が観察された。
5−2.単一標識3’−タギングPOを利用したPOCHアッセイ
本実施例で利用されたアップストリームプライマー、ダウンストリームプライマー、3’−タギングPO、CO、及びマーカーの配列は、次の通りである:
NG−F 5’−TACGCCTGCTACTTTCACGCT−3’(SEQ ID NO:11)
NG−R 5’−CAATGGATCGGTATCACTCGC−3’(SEQ ID NO:2)
NG−PO−2 5’−[Quasar570]TGCCCCTCATTGGCGTGTTTCGGACGACGGCTTGGCTTTACGA[C3 spacer]−3’(SEQ ID NO:6)
NG−CO−2 5’−[AminoC6]TTTTTTCGTAAAGCCAAGCCGTCGTC[C3 spacer]−3’(SEQ ID NO:7)
Marker 5’−[Quasar570]ATATATATAT[AminoC7]−3’(SEQ ID NO:5)
(下線を引いた文字は、POの3’−タギング部位を示す)
実施例2で利用されたものと同一のプロトコルでスライド製作を実施した。
NGゲノムDNA 100pg、ダウンストリームプライマー(SEQ ID NO:11)10pmole、アップストリームプライマー(SEQ ID NO:2)10pmole、PO(SEQ ID NO:6)1pmole、及び2.5mM MgCl、dNTPs 200μM、及びH−Taq DNA重合酵素4unitを含有した2×マスターミックス(Solgent,Korea)25μlを含有した50μlの最終体積で切断反応を実施した;前記反応混合物を含有しているチューブを実時間熱循環器(CFX96,Bio−Rad)に位置させた;前記反応混合物を95℃で15分間変性させ、95℃で30秒、60℃で60秒の過程を60回繰り返した。CO(SEQ ID NO:7)が交互結合されたNSBガラススライドの表面上に組み立てられたチャンバに、前記結果物である混合物30μlを適用した。スライドをインサイチュブロック方式で熱循環器(Genepro B4I,China)に位置させた。ハイブリダイゼーション反応を55℃で30分間実施した。イメージ獲得は、それぞれ洗浄後、共焦点レーザスキャナーAxon GenePix4100A(molecular Device,US)を用いて、5μmピクセル解像度のスキャニングで実施した。蛍光強度は、定量的なマイクロアレイ分析ソフトウェア、GenePix pro7.0ソフトウェア(molecular Device,US)を用いて分析した。蛍光強度は、周辺バックグラウンドを除去した後、スポット−中央値で表現した。再現性を調査するために、各スポットは、2つずつスポッティングした。蛍光強度を反復されたスポットの平均値で表わした。
図19で示したように、ターゲット核酸配列がある場合、ターゲット核酸配列がない場合の蛍光シグナル(RFU:65,470±1.4)と比較して、減少した蛍光シグナル(RFU:9,969±217.1)が観察された。
このような結果は、PCR過程によってターゲット増幅が伴われるPOCHアッセイを用いてターゲット核酸配列を検出できるということを表わす。
実施例6:POCHアッセイによるターゲット核酸配列のリアルタイム検出
本発明者らは、ターゲット核酸配列のリアルタイム検出にPOCHアッセイを応用した。本応用を実験するために、3’−タギングPOを利用した。COが、固定化されたマイクロアレイ上でPCR過程によるターゲット増幅と共にPOの切断及びPOのハイブリダイゼーションを実施した。サイクル数による蛍光シグナルの変化を測定した。Neisseria gonorrhoeae(NG)のゲノムDNAをターゲット鋳型として利用した。
実施例5−2で利用されたものと同一のオリゴヌクレオチド(アップストリームプライマー、ダウンストリームプライマー、3’−タギングPO、CO、及びマーカー)を本実施例に利用した。実施例2で利用されたものと同一のプロトコルでスライド製作を実施した。
NGゲノムDNA 100pg、ダウンストリームプライマー(SEQ ID NO:11)10pmole、アップストリームプライマー(SEQ ID NO:2)10pmole、PO(SEQ ID NO:6)1pmole、及び2.5mM MgCl、dNTPs 200μM、及びH−Taq DNA重合酵素4unitを含有した2×マスターミックス(Solgent,Korea)25μlを含有した30μlの最終体積でPOCHアッセイ混合物を準備した;CO(SEQ ID NO:7)が交互結合されたNSBガラススライドの表面上に組み立てられたチャンバに、前記全体混合物を適用した。前記スライドをインサイチュブロック方式で熱循環器(Genepro B4I,China)に位置させた。サイクリング分析のために、5つの同一のスライドを製作した。POCH反応を次のように実施した:95℃で15分間変性させ、95℃で30秒、60℃で60秒の過程を0、20、30、40、または60サイクル、そして、55℃で30分実施した。各サイクル数による反応以後、イメージ獲得は、共焦点レーザスキャナーAxon GenePix4100A(molecular Device,US)を用いて、5μmピクセル解像度のスキャニングで実施した。蛍光強度は、定量的なマイクロアレイ分析ソフトウェア、GenePix pro7.0ソフトウェア(molecular Device,US)を用いて分析した。蛍光強度は、周辺バックグラウンドを除去した後、スポット−中央値で表現した。再現性を調査するために、各スポットは、2つずつスポッティングした。蛍光強度を反復されたスポットの平均値で表わした。
図20A及び図20Bで示したように、鋳型がある場合、30サイクル以後から蛍光シグナルが減少した(0サイクル_RFU:65,438±0.0;20サイクル_RFU:65,445±2.1;30サイクル_RFU:65,480±0.0;40サイクル_RFU:8,844±1,485.6;及び60サイクル_RFU:4,878±169.7)。鋳型がない場合には、サイクル数による蛍光シグナルの変化がなかった。
このような結果は、POCHアッセイを用いてリアルタイム方式でターゲット核酸配列を検出できるということを表わす。
実施例7:POのアップストリームオリゴヌクレオチド−独立的切断を利用したPOCHアッセイの評価
本発明者らは、追加的にアップストリームオリゴヌクレオチドなしに、ターゲット核酸配列の検出でのPOCHアッセイを評価した。アップストリームオリゴヌクレオチドなしに、POのアップストリームオリゴヌクレオチド−独立的切断をチューブで実施し、COが、固定化されたマイクロアレイで前記結果物の一部を移した。
POのアップストリームオリゴヌクレオチド−独立的切断のために、5’ヌクレアーゼ活性を有するTaq DNA重合酵素を利用した。非タギングPOは、ターゲット核酸配列に相補的なターゲッティング部位を含み、その5’−末端に蛍光レポーター分子であるFAMを有する。COは、POのターゲッティング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含む。PO及びCOの3’−末端は、カーボンスペーサでブロッキングした。COは、リンカーアームとしてポリ(T)10を有し、その5’−末端にあるアミノ基(AminnoC6)を用いてガラススライドの表面に固定した。その5’−末端に蛍光レポーター分子(Quasar570)を有するマーカープローブは、その3’−末端にあるアミノ基を用いてガラススライドの表面に固定した。Neisseria gonorrhoeae(NG)に対する合成オリゴヌクレオチドを鋳型として利用した。
本実施例で利用された合成鋳型、PO、CO、及びマーカーの配列は、次の通りである:
NG−T 5’−AAATATGCGAAACACGCCAATGAGGGGCATGATGCTTTCTTTTTGTTCTTGCTCGGCAGAGCGAGTGATACCGATCCATTGAAAAA−3’(SEQ ID NO:1)
NG−PO−5 5’−[FAM]TGCCCCTCATTGGCGTGTTTCG[C3 spacer]−3’(SEQ ID NO:12)
NG−CO−1 5’−[AminoC6]TTTTTTTTTTCGAAACACGCCAATGAGGGGCA[C3 spacer]−3’(SEQ ID NO:4)
Marker 5’−[Quasar570]ATATATATAT[AminoC7]−3’(SEQ ID NO:5)
NSB9 NHSスライド(NSBPOSTECH,Korea)をCO及びマーカー(SEQ ID NO:4及び5)の製作に利用した。NSBスポッティングバッファで最終濃度50μMになるように溶解させたCO及びマーカーを、PersonalArrayerTM16 Microarray Spotter(CapitalBio,China)を用いてNSB9 NHSスライド上にプリンティングした。CO及びマーカーを2x1フォーマット(duplicatespots)で平行にスポッティングし、このようにして製作されたマイクロアレイを約85%湿度で保持されるチャンバに一晩インキュベーティングした。非特異的に結合されたCO及びマーカーを除去するために、前記スライドを、2×SSPE(0.3M 塩化ナトリウム、0.02M リン酸水素二ナトリウム、及び2.0mM EDTA)、pH7.4及び7.0mM SDSを含有したバッファ溶液に37℃で30分間洗浄し、蒸留水で洗浄した。次いで、スライド遠心分離機を用いて前記DNA−機能化されたスライドを乾燥させ、使用前まで4℃の暗室で保管した。
NG遺伝子に対する合成鋳型(SEQ ID NO:1)2pmole、PO(SEQID NO:12)1pmole、及び2.5mM MgCl、dNTPs 200μM、及びH−Taq DNA重合酵素4unitを含有した2×マスターミックス(Solgent,Korea)25μlを含有した50μlの最終体積で切断反応を実施した;前記反応混合物を含有しているチューブを実時間熱循環器(CFX96,Bio−Rad)に位置させた;前記反応混合物を95℃で15分間変性させ、95℃で30秒、60℃で60秒の過程を30回繰り返した。
CO(SEQ ID NO:4)が交互結合されたNSBガラススライドの表面上に組み立てられたチャンバに、前記結果物である混合物30μlを適用した。スライドをインサイチュブロック方式で熱循環器(Genepro B4I,China)に位置させた。ハイブリダイゼーション反応を55℃で30分間実施した。イメージ獲得は、共焦点レーザスキャナーAxon GenePix4100A(molecular Device,US)を用いて、5μmピクセル解像度のスキャニングで実施した。蛍光強度は、定量的なマイクロアレイ分析ソフトウェア、GenePix pro7.0ソフトウェア(molecular Device,US)を用いて分析した。蛍光強度は、周辺バックグラウンドを除去した後、スポット−中央値で表現した。再現性を調査するために、各スポットは、2つずつスポッティングした。蛍光強度を反復されたスポットの平均値で表わした。
ターゲット核酸配列がある場合、ターゲット核酸配列がない場合の蛍光シグナルと比較して、減少した蛍光シグナルが観察された。
このような結果は、POのアップストリームオリゴヌクレオチド−独立的切断を利用するPOCHアッセイがターゲット核酸配列の検出に適用可能であるということを表わす。
本発明の望ましい具現例を詳しく記述し、本発明の原理による変形及び修正が可能であり、本発明の範囲は、添付の請求項とその均等物とによって定義されるということは、当業者によく認識される。

Claims (40)

  1. 次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法:
    (a)前記ターゲット核酸配列を、アップストリームオリゴヌクレオチド及びプロービングオリゴヌクレオチド(PO)とハイブリダイズさせる段階であって、
    前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含み、
    前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、
    前記POは、単一標識を有し、
    前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記POのアップストリームに位置し、
    前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、5’ヌクレアーゼ活性を有するDNA重合酵素により延長され、前記延長された延長鎖が、前記POに到達したとき、前記5’ヌクレアーゼ活性を有するDNA重合酵素は、前記PO断し
    (b)前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、
    前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって切断されて単一標識含有断片が生成され、
    (c)前記固相基質上に固定化されたキャプチャリングオリゴヌクレオチド(CO)に前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、
    前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、
    前記単一標識含有断片は、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、そして、
    (d)前記固相基質上の前記単一標識からのシグナルを測定して、前記非切断PO/CO二量体の形成の有無を確認する段階であって、
    前記非切断PO/CO二量体の形成が確認された場合、前記ターゲット核酸配列は存在せず、前記非切断PO/CO二量体の形成が確認されなかった場合、前記ターゲット核酸配列が存在する
  2. 前記COでの前記POにハイブリダイズ可能な前記ヌクレオチド配列は、前記POのターゲッティング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記POは、その3’−部位に前記ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む3’−タギングPOであるか、またはその5’−部位に前記ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む5’−タギングPOであり、前記COでの前記POにハイブリダイズ可能な前記ヌクレオチド配列は、前記POのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記単一標識は、POの切断によって放出されるタギング部位含有断片上に残留されない位置に位置することを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記POは、その3’−部位に前記ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む3’−タギングPOであるか、またはその5’−部位に前記ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む5’−タギングPOであり、前記COでの前記POにハイブリダイズ可能な前記ヌクレオチド配列は、前記POのタギング部位の一部、及び前記POのターゲッティング部位の一部にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記PO及び/またはCOは、その3’−末端がブロッキングされて延長が防止されたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記POのターゲッティング部位と部分的に重なる配列を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素は、5’ヌクレアーゼ活性を有する熱安定性DNA重合酵素であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記方法は、反復サイクルの間に変性過程を含み、前記段階(a)−(b)、(a)−(c)、または(a)−(d)を繰り返す段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記段階(a)−(d)は、1つの反応容器または個別反応容器で実施することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 前記ターゲット核酸配列は、少なくとも2種のターゲット核酸配列を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 前記ターゲット核酸配列は、ヌクレオチド変異(nucleotide variation)を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 前記方法は、ダウンストリームプライマーの存在下で実施することを特徴とする請求項1ないし請求項12のうち何れか一項に記載の方法。
  14. 次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法:
    (a)前記ターゲット核酸配列を、アップストリームオリゴヌクレオチド及びプロービングオリゴヌクレオチド(PO)とハイブリダイズさせる段階であって、
    前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含み、
    前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、
    前記POは、供与体分子及び受容体分子を含む相互作用的二重標識を有し、
    前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記POのアップストリームに位置し、
    前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、5’ヌクレアーゼ活性を有するDNA重合酵素により延長され、前記延長された延長鎖が、前記POに到達したとき、前記5’ヌクレアーゼ活性を有するDNA重合酵素は、前記PO断し
    (b)前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、
    前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって切断されて、前記相互作用的二重標識が分離され、これにより、供与体含有断片及び受容体含有断片が生成され、
    (c)前記固相基質上に固定化されたキャプチャリングオリゴヌクレオチド(CO)に前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、
    前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、
    前記供与体含有断片及び前記受容体含有断片のうち少なくとも1つは、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、
    前記非切断PO/CO二量体からのシグナルは、前記供与体含有断片及び前記受容体含有断片のうち少なくとも1つが、前記COにハイブリダイズされない場合に提供されるシグナルと区別され、そして、
    (d)前記固相基質上の前記相互作用的二重標識からのシグナルを測定して、前記非切断PO/CO二量体の形成の有無を確認する段階であって、
    前記非切断PO/CO二量体の形成が確認された場合、前記ターゲット核酸配列は存在せず、前記非切断PO/CO二量体の形成が確認されなかった場合、前記ターゲット核酸配列が存在する
  15. 前記COでの前記POにハイブリダイズ可能な前記ヌクレオチド配列は、前記POのターゲッティング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、前記相互作用的二重標識は、前記非切断PO/CO二量体が形成される場合に、前記供与体分子からのシグナルが、前記受容体分子によってクエンチングされる位置に位置し、前記受容体分子からのシグナルを検出して、前記段階(d)を実施することを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記POは、その3’−部位に前記ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む3’−タギングPOであるか、またはその5’−部位に前記ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む5’−タギングPOであり、前記COでの前記POにハイブリダイズ可能な前記ヌクレオチド配列は、前記POのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、前記相互作用的二重標識は、前記非切断PO/CO二量体が形成される場合に、前記供与体分子からのシグナルが、前記受容体分子によってクエンチングされる位置に位置し、前記受容体分子からのシグナルを検出して、前記段階(d)を実施することを特徴とする請求項14に記載の方法。
  17. 前記COでの前記POにハイブリダイズ可能な前記ヌクレオチド配列は、前記POのターゲッティング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、前記供与体含有断片が、前記COにハイブリダイズされない条件下で、前記段階(c)の前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、前記相互作用的二重標識は、前記非切断PO/CO二量体が形成される場合に、前記供与体分子からのシグナルが、前記受容体分子によってクエンチングされない位置に位置し、前記供与体分子からのシグナルを検出して、前記段階(d)を実施することを特徴とする請求項14に記載の方法。
  18. 前記POは、その3’−部位に前記ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む3’−タギングPOであるか、またはその5’−部位に前記ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む5’−タギングPOであり、前記COでの前記POにハイブリダイズ可能な前記ヌクレオチド配列は、前記POのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、前記供与体含有断片が、前記COにハイブリダイズ可能な前記タギング部位を含み、前記段階(c)の前記ハイブリダイゼーション反応で前記供与体含有断片が、前記COにハイブリダイズされ、前記相互作用的二重標識は、前記非切断PO/CO二量体が形成される場合に、前記供与体分子からのシグナルが、前記受容体分子によってクエンチングされる位置に位置し、前記供与体分子からのシグナルを検出して、前記段階(d)を実施することを特徴とする請求項14に記載の方法。
  19. 前記POは、その3’−部位に前記ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む3’−タギングPOであるか、またはその5’−部位に前記ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む5’−タギングPOであり、前記COでの前記POにハイブリダイズ可能な前記ヌクレオチド配列は、前記POのタギング部位の一部、及び前記POのターゲッティング部位の一部にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  20. 前記方法は、反復サイクルの間に変性過程を含み、前記段階(a)−(b)、(a)−(c)、または(a)−(d)を繰り返す段階をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  21. 前記段階(a)−(d)は、1つの反応容器または個別反応容器で実施することを特徴とする請求項14に記載の方法。
  22. 前記方法は、ダウンストリームプライマーの存在下で実施することを特徴とする請求項14ないし請求項21のうち何れか一項に記載の方法。
  23. 次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法:
    (a)前記ターゲット核酸配列を、アップストリームオリゴヌクレオチド及びプロービングオリゴヌクレオチド(PO)とハイブリダイズさせる段階であって、
    前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含み、
    前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、
    前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記POのアップストリームに位置し、
    前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、5’ヌクレアーゼ活性を有するDNA重合酵素により延長され、前記延長された延長鎖が、前記POに到達したとき、前記5’ヌクレアーゼ活性を有するDNA重合酵素は、前記PO断し
    (b)前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、
    前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって切断されて切断断片が生成され、
    (c)インターカレーティング剤の存在下で、前記固相基質上に固定化されたキャプチャリングオリゴヌクレオチド(CO)に前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、
    前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、
    前記切断断片は、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、そして、
    (d)前記固相基質上の前記インターカレーティング剤からのシグナルを測定して、前記非切断PO/CO二量体の形成の有無を確認する段階であって、
    前記非切断PO/CO二量体の形成が確認された場合、前記ターゲット核酸配列は存在せず、前記非切断PO/CO二量体の形成が確認されなかった場合、前記ターゲット核酸配列が存在する
  24. 前記COでの前記POにハイブリダイズ可能な前記ヌクレオチド配列は、前記POのターゲッティング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 前記方法は、反復サイクルの間に変性過程を含み、前記段階(a)−(b)、(a)−(c)、または(a)−(d)を繰り返す段階をさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
  26. 前記段階(a)−(d)は、1つの反応容器または個別反応容器で実施することを特徴とする請求項23に記載の方法。
  27. 前記方法は、ダウンストリームプライマーの存在下で実施することを特徴とする請求項23ないし請求項26のうち何れか一項に記載の方法。
  28. 次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法:
    (a)前記ターゲット核酸配列をプロービングオリゴヌクレオチド(PO)とハイブリダイズさせる段階であって、
    前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、
    前記POは、単一標識を有し、
    (b)前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、
    前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって切断されて単一標識含有断片が生成され、
    前記5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素は、DNA重合酵素であり、
    (c)前記固相基質上に固定化されたキャプチャリングオリゴヌクレオチド(CO)に前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、
    前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、
    前記単一標識含有断片は、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、そして、
    (d)前記固相基質上の前記単一標識からのシグナルを測定して、前記非切断PO/CO二量体の形成の有無を確認する段階であって、
    前記非切断PO/CO二量体の形成が確認された場合、前記ターゲット核酸配列は存在せず、前記非切断PO/CO二量体の形成が確認されなかった場合、前記ターゲット核酸配列が存在する
  29. 次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法:
    (a)前記ターゲット核酸配列をプロービングオリゴヌクレオチド(PO)とハイブリダイズさせる段階であって、
    前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、
    前記POは、供与体分子及び受容体分子を含む相互作用的二重標識を有し、
    (b)前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、
    前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって切断されて、前記相互作用的二重標識が分離され、これにより、供与体含有断片及び受容体含有断片が生成され、
    前記5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素は、DNA重合酵素であり、
    (c)前記固相基質上に固定化されたキャプチャリングオリゴヌクレオチド(CO)に前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、
    前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、
    前記供与体含有断片及び前記受容体含有断片のうち少なくとも1つは、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、
    前記非切断PO/CO二量体からのシグナルは、前記供与体含有断片及び前記受容体含有断片のうち少なくとも1つが、前記COにハイブリダイズされない場合に提供されるシグナルと区別され、そして、
    (d)前記固相基質上の前記相互作用的二重標識からのシグナルを測定して、前記非切断PO/CO二量体の形成の有無を確認する段階であって、
    前記非切断PO/CO二量体の形成が確認された場合、前記ターゲット核酸配列は存在せず、前記非切断PO/CO二量体の形成が確認されなかった場合、前記ターゲット核酸配列が存在する
  30. 次の段階を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出する方法:
    (a)前記ターゲット核酸配列をプロービングオリゴヌクレオチド(PO)とハイブリダイズさせる段階であって、
    前記POは、前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含み、
    (b)前記POの切断のための条件下で、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素に前記段階(a)の結果物を接触させる段階であって、
    前記POが、前記ターゲット核酸配列にハイブリダイズされる場合、前記POは、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって切断されて切断断片が生成され、
    前記5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素は、DNA重合酵素であり、
    (c)インターカレーティング剤の存在下で、前記固相基質上に固定化されたキャプチャリングオリゴヌクレオチド(CO)に前記段階(b)の結果物を接触させてハイブリダイゼーション反応を実施する段階であって、
    前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、
    前記切断断片は、前記COにハイブリダイズされず、非切断POは、前記COにハイブリダイズされて非切断PO/CO二量体が形成される条件下で、前記ハイブリダイゼーション反応を実施し、そして、
    (d)前記固相基質上の前記インターカレーティング剤からのシグナルを測定して、前記非切断PO/CO二量体の形成の有無を確認する段階であって、
    前記非切断PO/CO二量体の形成が確認された場合、前記ターゲット核酸配列は存在せず、前記非切断PO/CO二量体の形成が確認されなかった場合、前記ターゲット核酸配列が存在する
  31. 請求項1、14、及び23のいずれかに記載の方法の実施における使用のためのキットであって、
    次を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出するためのキット:
    (a)前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含むプロービングオリゴヌクレオチド(PO);
    (b)前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むアップストリームオリゴヌクレオチド;
    前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記POのアップストリームに位置し、前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、5’ヌクレアーゼ活性を有するDNA重合酵素により延長され、前記延長された延長鎖が、前記POに到達したとき、前記5’ヌクレアーゼ活性を有するDNA重合酵素は、前記PO断し、及び、
    (c)前記固相基質上に固定化されたキャプチャリングオリゴヌクレオチド(CO);
    前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、これにより、5’ヌクレアーゼ活性を有する前記酵素によって非切断されたPOは、前記COにハイブリダイズされて、非切断PO/CO二量体が形成される。
  32. 前記POは、単一標識または相互作用的二重標識を有することを特徴とする請求項31に記載のキット。
  33. 前記POは、その3’−部位に前記ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む3’−タギングPOであるか、またはその5’−部位に前記ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む5’−タギングPOであり、前記COでの前記POにハイブリダイズ可能な前記ヌクレオチド配列は、前記POのタギング部位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含むことを特徴とする請求項31に記載のキット。
  34. 前記POは、その3’−部位に前記ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む3’−タギングPOであるか、またはその5’−部位に前記ターゲット核酸配列に非相補的なヌクレオチド配列を有するタギング部位をさらに含む5’−タギングPOであり、前記COでの前記POにハイブリダイズ可能な前記ヌクレオチド配列は、前記POのタギング部位の一部、及び前記POのターゲッティング部位の一部にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含むことを特徴とする請求項31に記載のキット。
  35. 前記キットは、5’ヌクレアーゼ活性を有するDNA重合酵素をさらに含むことを特徴とする請求項31に記載のキット。
  36. 前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、前記POのターゲッティング部位と部分的に重なる配列を有することを特徴とする請求項31に記載のキット。
  37. 前記キットは、インターカレーティング剤をさらに含むことを特徴とする請求項31に記載のキット。
  38. 前記キットは、少なくとも2種のターゲット核酸配列の検出に利用され、前記アップストリームオリゴヌクレオチドは、少なくとも2種のアップストリームオリゴヌクレオチドを含み、前記POは、少なくとも2種のPOを含み、前記COは、少なくとも2種のCOを含むことを特徴とする請求項31に記載のキット。
  39. 前記キットは、ダウンストリームプライマーをさらに含むことを特徴とする請求項31に記載のキット。
  40. 請求項28から30のいずれかに記載の方法の実施における使用のためのキットであって、
    次を含み、固相基質上におけるPOCH(PO切断及びハイブリダイゼーション)アッセイによってDNAまたは核酸混合物からターゲット核酸配列を検出するためのキット:
    (a)前記ターゲット核酸配列に相補的なハイブリダイズするヌクレオチド配列を含むターゲッティング部位を含むプロービングオリゴヌクレオチド(PO);及び、
    (b)前記固相基質上に固定化されたキャプチャリングオリゴヌクレオチド(CO);
    前記COは、前記POにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を含み、これにより、5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素によって非切断されたPOは、前記COにハイブリダイズされて、非切断PO/CO二量体が形成され、前記5’ヌクレアーゼ活性を有する酵素は、DNA重合酵素である
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