JP5993728B2 - 太陽電池用封止シートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池用封止シートの製造方法に関する。
太陽電池モジュールの製造においては、シリコン発電素子等の太陽電池用セルを封止する太陽電池用封止シートが用いられる。具体的には、太陽電池モジュールは、一般に太陽電池用封止シートによってシリコン発電素子等の太陽電池用セルが封止され、その両側に、表面側の保護部材であるガラス基板と裏面側の保護部材であるバックシートが設けられて形成される。
太陽電池用封止シートの製造方法としては、例えば、以下に示す方法が挙げられる。
一定方向に走行するシート基材上に、太陽電池用封止シートを形成する樹脂組成物をシート状に押出成形し、幅方向に温度が均一になるように加熱してアニール処理を施し、冷却して太陽電池用封止シートを形成した後、巻取ロールに巻き取る方法(例えば、特許文献1)。
太陽電池用封止シートによって太陽電池用セルを封止する際には、太陽電池用封止シートによって形成される封止層内に空気が残留しないように、空気を充分に抜くことが重要である。そのため、太陽電池用封止シートによる太陽電池用セルの封止は特に慎重に行われる。
この太陽電池用封止シートによる太陽電池用セルの封止において、より簡便に安定して空気を抜くことができれば、より高品質な太陽電池モジュールをより高い生産性で製造できる。
特開2011−20375号公報
本発明は、太陽電池モジュールの製造において、太陽電池用セルを封止する際に簡便に安定して空気を抜くことができる太陽電池用封止シートの製造方法の提供を目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。
[1]下記の成形工程、アニール工程、冷却工程および剥離工程を有する太陽電池用封止シートの製造方法。
成形工程:一定方向に走行する工程紙の表層に形成された剥離剤層上に、前記太陽電池用封止シートを形成する樹脂組成物をシート状に押出成形してシート前駆体層を形成する工程。
アニール工程:前記工程紙上の前記シート前駆体層に対し、該シート前駆体層の幅方向の中央から側端に向かうほど温度が低くなるように加熱してアニール処理する工程。
冷却工程:アニール処理が施された前記シート前駆体層を冷却し、前記工程紙と太陽電池用封止シートが積層された積層体を得る工程。
剥離工程:前記積層体から前記工程紙を剥離する工程
本発明の太陽電池用封止シートの製造方法によれば、太陽電池モジュールの製造において、太陽電池用セルを封止する際に簡便に安定して空気を抜くことができる太陽電池用封止シートが得られる。
本発明の太陽電池用封止シートの製造工程の概略図である。 本発明の太陽電池用封止シートの製造方法におけるアニール処理前の積層体の断面図である。 図1の製造工程におけるアニール処理部の幅方向の断面図である。 本発明の太陽電池用封止シートの製造方法における冷却後の積層体の断面図である。
以下、本発明の太陽電池用封止シートの製造方法の一例を示して詳細に説明する。太陽電池用封止シートは、太陽電池モジュールにおいて、シリコン発電素子等の太陽電池用セルを封止するのに使用されるシートである。太陽電池用封止シートを使用する太陽電池モジュールは、例えば、ガラス基板、太陽電池用封止シート、シリコン発電素子、太陽電池用封止シートおよびバックシートをこの順に積層し、加熱加圧してシリコン発電素子を太陽電池用封止シート内に埋没させ、太陽電池用封止シートを架橋硬化させて接着一体化することで得られる。
以下、太陽電池用封止シートを形成する樹脂組成物を「樹脂組成物(A)」という。
図1は、本発明の太陽電池用封止シートの製造方法に使用できるシート製造装置の一例を示した概略図である。
本実施形態のシート製造装置100は、図1〜3に示すように、一定方向に走行する工程紙1の表層に形成された剥離剤層上に、太陽電池用封止シートを形成する樹脂組成物(A)2aをシート状に押出成形してシート前駆体層2Aを形成する成形部10と;工程紙1上のシート前駆体層2Aを加熱してアニール処理するアニール処理部20と;シート前駆体層2Aの表面にエンボス加工を施すエンボス加工部30と;シート前駆体層2Aを冷却して太陽電池用封止シート2を形成する冷却部40と;工程紙1と太陽電池用封止シート2を剥離する剥離部50と;工程紙1と太陽電池用封止シート2を巻き取る巻き取り部60とを有する。
成形部10は、工程紙1を送り出す送出ロール11と;工程紙1を両面から加熱するヒータ12、13と;工程紙1上に樹脂組成物(A)2aを押出成形するダイ14と;ダイ14から押し出された樹脂組成物(A)2aを工程紙1に圧着する押圧ゴムロール15と;工程紙1とシート前駆体層2Aの積層体3Aを搬送する搬送ロール16、17および搬送ベルト18とを有する。
ヒータ12、13としては、例えば、赤外線ヒータ等が挙げられる。
ダイ14としては、例えば、樹脂組成物(A)2aをシート状に押出成形できるTダイ等が挙げられる。
アニール処理部20は、工程紙1上に形成したシート前駆体層2Aを、幅方向に沿った温度が異なるように加熱する加熱手段21を有する。加熱手段21は、複数のヒータからなる。この例の加熱手段21は、図3に示すように、6つのヒータ21a〜21fを有する。ヒータ21a〜21fは、それぞれ個別に温度調節が可能なヒータである。
ヒータ21a〜21fとしては、例えば、赤外線ヒータ、ハロゲンヒータ、電気ヒータ等が挙げられる。
加熱手段21が有するヒータの数は、この例では6個であるが、5個以下であってもよく、7個以上であってもよい。加熱手段21が有するヒータの数は、5〜12個が好ましい。
エンボス加工部30は、工程紙1上に形成したシート前駆体層2Aの表面にエンボス加工を施すエンボスが外周面に形成されたエンボスロール31を有する。工程紙1上に形成したシート前駆体層2Aの表面2e(図3)にエンボスロール31を押圧することで、エンボスロール31の外周面に形成されたエンボスがシート前駆体層2Aの表面2eに転写される。
冷却部40は、工程紙1とシート前駆体層2Aの積層体3Aを冷却する冷却手段(不図示)と、積層体3Aを搬送する搬送ロール41を有する。冷却手段によってシート前駆体層2Aが冷却されることで太陽電池用封止シート2が形成される。
冷却手段としては、例えば、冷却ファン等が挙げられる。
また、搬送ロール41を冷却ロールとしてもよい。
剥離部50は、積層されている工程紙1と太陽電池用封止シート2を剥離する剥離ロール51、52を有する。
巻き取り部60は、太陽電池用封止シート2を巻き取る巻取ロール61と、工程紙1を巻き取る巻取ロール62を有する。
以下、シート製造装置100を用いた太陽電池用封止シートの製造方法について説明する。該製造方法は、下記の成形工程、アニール工程、エンボス工程、冷却工程、剥離工程および巻き取り工程を有する。
成形工程:図1に示すように、成形部10において、一定方向に走行する工程紙1の表層に形成された剥離剤層上に、樹脂組成物(A)2aをシート状に押出成形して、図2に示すように、シート前駆体層2Aを形成する工程。
アニール工程:図1および図3に示すように、アニール処理部20において、工程紙1上のシート前駆体層2Aを、幅方向に沿って温度が異なるように加熱してアニール処理する工程。
エンボス工程:エンボス加工部30において、工程紙1上のシート前駆体層2Aの表面2eにエンボス加工を施す工程。
冷却工程:冷却部40において、アニール処理が施されたシート前駆体層2Aを冷却し、図4に示すように、工程紙1と太陽電池用封止シート2が積層された積層体3を得る工程。
剥離工程:剥離部50において、積層体3から工程紙1を剥離する工程。
巻き取り工程:巻き取り部60において、工程紙1を剥離した太陽電池用封止シート2を巻き取る工程。
成形工程:
送出ロール11から帯状の工程紙1を所定の張力を加えて送り出し、ヒータ12、13によって、走行する工程紙1を両面から加熱することで予熱する。そして、搬送ロール16と搬送ロール17によって駆動される搬送ベルト18で支持している工程紙1上に、ダイ14から樹脂組成物(A)2aをシート状に押出成形し、押圧ゴムロール15によって所定の厚みに調整して、シート前駆体層2Aを形成する。
ヒータ12、13によって工程紙1を予熱することで、工程紙1上に樹脂組成物(A)2aを押出成形した際に、樹脂組成物(A)2aの温度が急激に下降してシート前駆体層2Aの内部応力が高くなることを抑制しやすい。
工程紙1の予熱温度T(℃)と、ダイ14から押し出される樹脂組成物(A)2aの温度T(℃)の関係は、T−25≦T≦T+25が好ましく、T−10≦T≦T+20がより好ましい。工程紙1の予熱温度Tが下限値以上であれば、前述したシート前駆体層2Aの内部応力が高くなることを抑制する効果が得られやすい。工程紙1の予熱温度Tが上限値以下であれば、樹脂組成物(A)2aに使用される架橋剤が分解することを抑制しやすい。
ダイ14から押し出される樹脂組成物(A)2aの温度T(℃)は、使用する樹脂および架橋剤の種類等により適宜選定され、80〜110℃が好ましい。
工程紙1は、表層に剥離剤層が形成された剥離紙である。樹脂組成物(A)2aは、工程紙1の剥離剤層上に押出成形される。工程紙1としては、例えば、紙の表面に目止め剤によって目止め層を形成した後に、該目止め層上に剥離剤によって剥離剤層を形成した剥離紙等が挙げられる。
工程紙1に使用する紙としては、例えば、グラシン紙(厚さ25〜100μm、JIS P8113で規定されるMD方向およびTD方向のそれぞれの引張強度が共に1〜10kN/m、JIS P8113で規定されるMD方向およびTD方向のそれぞれの伸びが共に0.5〜6.0%、JIS P8116で規定されるMD方向およびTD方向のそれぞれの引裂強さが共に100〜1000mN。)が挙げられる。
目止め剤としては、例えば、ポリアクリル酸エステル共重合体、でんぷん、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。
剥離剤としては、例えば、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
樹脂組成物(A)2aは、太陽電池モジュールに使用される通常の太陽電池用封止シートを形成できるものであればよく、公知の樹脂組成物が使用できる。例えば、太陽電池用封止シートを形成する樹脂、および該樹脂を架橋硬化させる架橋剤を含有する組成物が挙げられる。
太陽電池用封止シートを形成する樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が好ましい。架橋剤としては、公知の有機過酸化物(パーオキシケタール類、ジアルキルパーオキサイド類、パーオキシエステル類等)、光増感剤等が挙げられる。また、樹脂組成物(A)2aは、必要に応じて、架橋助剤、光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、カップリング剤等の他の成分が配合されていてもよい。また、その他に、変色防止剤(脂肪酸金属塩等)、顔料、染料、充填材等が配合されてもよい。
架橋助剤としては、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート等が挙げられる。
光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチル酸エステル系紫外線吸収剤等が挙げられる。
酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤等が挙げられる。
シランカップリング剤としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
アニール工程:
アニール処理部20において、図3に示すように、幅方向に沿って設けられた複数のヒータ21a〜21fからなる加熱手段21によって、工程紙1上に形成したシート前駆体層2Aを加熱してアニール処理する。このとき、各々のヒータ21a〜21fによる加熱温度を異なる温度に設定し、シート前駆体層2Aが幅方向に沿って異なる温度でアニール処理されるようにする。
アニール処理では、工程紙1上のシート前駆体層2Aを加熱することによって、シート前駆体層2Aのひずみが解消される。このとき、アニール処理の加熱温度が高いほどひずみが解消される効果が大きい。本発明では、幅方向に沿って加熱温度が異なるようにしてシート前駆体層2Aをアニール処理するため、アニール処理後のシート前駆体層2Aの幅方向のひずみが不均一になり、最終的に幅方向のひずみが不均一な太陽電池用封止シート2が得られる。このような幅方向のひずみが不均一な太陽電池用封止シート2を太陽電池モジュールの製造に使用すると、太陽電池用セルを封止する際、より簡便に安定して空気を抜くことができる。これは、太陽電池用封止シート2におけるひずみが小さい部分から大きい部分に向かって空気が移動しやすく、太陽電池用封止シート2内での空気の移動効率が高まるためであると考えられる。
各ヒータ21a〜21fによる加熱温度については、アニール処理が行え、かつシート前駆体層2A内の架橋剤が反応して架橋反応が進行してしまわない温度範囲で温度差を生じさせる。
アニール処理は、シート前駆体層2Aの幅方向の中央2bから側端2c、2dに向かうほど温度が低くなるように加熱することが好ましい(図3)。具体的には、ヒータ21a〜21fによる加熱温度をT〜T(℃)とすると、例えば、(T、T)<(T、T)<(T、T)のように、外側のヒータによる加熱温度がより低くなるように設定してアニール処理を行うことが好ましい。これにより、幅方向の中央から側端側に向かうほどひずみが大きく、幅方向の中央から側端に向かって空気が移動しやすい、より空気が抜けやすい太陽電池用封止シート2が得られる。
この場合、シート前駆体層2Aの幅方向の中央2b側の最も高いシート温度と、側端2c、2d側の最も低いシート温度の差は、10〜30℃が好ましい。シート前駆体層2Aの幅方向の中央2b側の最も高いシート温度は105〜115℃が好ましい。シート前駆体層2Aの側端2c、2d側の最も低いシート温度は、85〜95℃が好ましい。
エンボス工程:
エンボス加工部30において、工程紙1上のシート前駆体層2Aの表面2eにエンボスロール31を押し当て、エンボスロール31の外周面に形成されたエンボスをシート前駆体層2Aの表面2eに転写する。
冷却工程:
冷却部40において、冷却ファン等の冷却手段によってシート前駆体層2Aを冷却し、図4に示すように、工程紙1と太陽電池用封止シート2が積層された積層体3を得る。
剥離工程:
剥離部50において、剥離ロール51と剥離ロール52によって、積層体3から工程紙1を剥離し、工程紙1と太陽電池用封止シート2を分離する。
巻き取り工程:
巻き取り部60において、太陽電池用封止シート2を巻取ロール61に巻き取り、工程紙1を巻取ロール62に巻き取る。
以上説明した本発明の製造方法によれば、幅方向に沿ってひずみが不均一な太陽電池用封止シートが得られる。該太陽電池用封止シートは、ひずみの小さい部分から大きい部分に空気が移動しやすいことで、シート内での空気の移動効率が高いため、より簡便に安定して空気を抜くことができる。そのため、該太陽電池用封止シートを使用すれば、封止層に空気の残留がない高品質な太陽電池モジュールをより高い生産性で製造できる。特に、アニール工程において、シート前駆体層の幅方向の中央側から側端側に向かって温度が低くなるように加熱してアニール処理を行うことで、封止の際にシートの中央から側端に向かって空気が移動しやすく、より空気を抜きやすい太陽電池用封止シートが得られる。
なお、本発明の太陽電池用封止シートの製造方法は、前述したシート製造装置100を用いる方法には限定されない。例えば、本発明の太陽電池用封止シートの製造方法は、エンボス工程を有しない方法であってもよく、巻き取り工程を有しない方法であってもよい。また、成形工程において、工程紙を予熱しない方法であってもよい。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
本実施例に使用した原料は以下のとおりである。
工程紙1:品名「M−Liner」、グラシン紙、目付量50g、シリコンコートタイプ、引張り強度8kN/m、引き裂き強度350mN、Mondi社製。
樹脂組成物(A)2a:エチレン−酢酸ビニル共重合体(商品名「CosmotheneMA-10」、TPC社製)。
[実施例1]
図1に例示したシート製造装置100により、厚み600μmの太陽電池用封止シートを製造した。
成形工程においては、ヒータ12、13による予熱温度を80℃、ダイ14から押し出す樹脂組成物(A)2aの温度を100℃に設定した。
アニール工程においては、ヒータ21aにより加熱した部分のシート温度が90℃、ヒータ21bにより加熱した部分のシート温度が100℃、ヒータ21cにより加熱した部分のシート温度が110℃、ヒータ21dにより加熱した部分のシート温度が110℃、ヒータ21eにより加熱した部分のシート温度が100℃、ヒータ21fにより加熱した部分のシート温度が90℃となるようにアニール処理を行った。
[比較例1]
アニール工程において、ヒータ21a〜21fにより加熱した部分のシート温度が全て100℃となるようにした以外は、実施例1と同様にして太陽電池用封止シートを製造した。
[比較例2]
アニール工程において、ヒータ21a〜21fによる加熱を全て行わず、それ以外は、実施例1と同様にして太陽電池用封止シートを製造した。
[評価方法]
(1)加熱収縮率
得られた太陽電池用封止シートにおける、ヒータ21a、21b、21cの各々の下方を通過した部分から、それぞれ14cm四方の試験片を3つ切り出した。ヒータ21aの下方を通過した試験片を試験片A、ヒータ21bの下方を通過した試験片を試験片B、ヒータ21cの下方を通過した試験片を試験片Cとした。試験片A〜Cのそれぞれに、巻き取り方向に沿って長さ10cmの印(直線)を入れ、90℃のオーブンで1時間加熱し、加熱後の印の長さの変化から加熱収縮率(%)を測定した。
オーブン内でのシートの加熱は、シートが自由に収縮できるようにタルクを敷いたアルミ板上で行った。
(2)ラミネート試験
厚さ3.2mmのシボガラス上に、太陽電池封止用シート、シリコン発電素子、太陽電池封止用シート、およびポリエチレンテレフタレート(PET)系バックシートをこの順に積層して積層体とした。次いで、真空ラミネータを用い、熱板温度150℃、真空時間7分、プレス圧力0.1MPa、プレス時間13分の条件で前記積層体を加熱圧着し、太陽電池封止用シートを架橋させ、太陽電池モジュールを得た。同様の方法で、合計15枚の太陽電池モジュールを得た。
得られた太陽電池モジュールについて、シリコン発電素子、配線部分等に気泡残りが発生した枚数と、シリコン発電素子等の構成物のずれ等の異常が発生した枚数を調べた。
結果を表1に示す。
Figure 0005993728
表1に示すように、実施例1で得られた太陽電池用封止シートは、比較例1、2で得られた太陽電池用封止シートに比べて、シリコン発電素子を封止する際に空気が抜けやすかった。また、実施例1で得られた太陽電池用封止シートを用いて製造した太陽電池モジュールは、構成物のずれ等の不具合もなかった。
1 工程紙
2 太陽電池用封止シート
2a 樹脂組成物(A)
2A シート前駆体層
3 積層体
10 成形部
20 アニール処理部
21 加熱手段
21a〜21f ヒータ
30 エンボス加工部
40 冷却部
50 剥離部
60 巻き取り部

Claims (1)

  1. 下記の成形工程、アニール工程、冷却工程および剥離工程を有する太陽電池用封止シートの製造方法。
    成形工程:一定方向に走行する工程紙の表層に形成された剥離剤層上に、前記太陽電池用封止シートを形成する樹脂組成物をシート状に押出成形してシート前駆体層を形成する工程。
    アニール工程:前記工程紙上の前記シート前駆体層に対し、該シート前駆体層の幅方向の中央から側端に向かうほど温度が低くなるように加熱してアニール処理する工程。
    冷却工程:アニール処理が施された前記シート前駆体層を冷却し、前記工程紙と太陽電池用封止シートが積層された積層体を得る工程。
    剥離工程:前記積層体から前記工程紙を剥離する工程。
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