JP5993556B2 - 型枠パネルの隅部構造及びコンクリート型枠の構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、型枠パネルを取り外した後に仕上げ処理を施す必要がなく、容易に型枠パネルを連結部材により略直交状に組み付けて施工コストを抑えることができる型枠パネルの隅部構造及びコンクリート型枠の構築方法に関する。
従来、コンクリート壁体を構築する型枠工事において、コーナー等の隅部を構築する場合、「コンパネ」と称されるコンクリート型枠用合板の端部と端部とを略直交状に継ぎ合わせて組み立てる工法が提案されている。
例えば特許文献1には、切欠穴や長円穴を設けて直角に折り曲げたプレート1と前記切欠穴と長円穴に合致するように直角に折り曲げたボルト2とで構成される組立用継手金具が提案されている。この組立用継手金具は、一方の型枠の端部に他方の型枠の端面を略直交状に突き合わせ状態で、プレート1をその外面側に沿わせ、内面側からボルト2を配して固定するものである。
特開平10−266562号公報
しかしながら、前記特許文献1では、継手金具のうちのプレート1は、各型枠の外面側に沿わせるが、ボルト2は、各型枠の内面側から配設するものであるから、構築された隅部構造にコンクリートを打設した後に、コンクリート仕上げ面に窪みができることは避けられず、型枠を取り外し後、その窪み等を埋める作業が必要であった。
そこで、本発明は、型枠パネルを取り外した後に仕上げ処理を施す必要がなく、容易に型枠パネルを連結部材により略直交状に組み付けて施工コストを抑えることができる型枠パネルの隅部構造及びコンクリート型枠の構築方法を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、複数の型枠パネルを略直交状に配設し、該配設部分に連結部材を沿わせて連結してなる型枠パネルの隅部構造であって、前記型枠パネルは、少なくとも面板部の端縁に、長さ方向に一定間隔の挿通孔を備える側板部が略直交状に形成されており、該側板部の先端には略J字状に折り曲げられた厚肉部を有し、前記連結部材は、略直交状の二つの支持面部を有し、各支持面部には、長さ方向に一定間隔の孔を備え、その先端に略J字状に折り曲げられた厚肉部を有し、前記連結部材の各支持面部に、前記型枠パネルの側板部が沿うように配設し、保持具の突状部を、各支持面部の孔と側板部の挿通孔とに連通させると共に、前記側板部の厚肉部及び前記支持面部の厚肉部を背中合わせの状態とし、当該部分を挟持する一対の挟持部を有する前記保持具を配設して一体化したことを特徴とする型枠パネルの隅部構造に関するものである。
また、本発明は、前記型枠パネルの隅部構造において、型枠パネルは、コンクリート型枠用合板(コンパネ)の端部に略直交状に側板を固定したものであるか、面板部の片面側に、左右端縁に側板部を備えてなる一体成形板であることを特徴とする型枠パネルの隅部構造をも提案する。
さらに、本発明は、複数の型枠パネルを連結部材により略直交状に組み付けるコンクリート型枠の構築方法であって、前記型枠パネルは、少なくとも面板部の端縁に、長さ方向に一定間隔の挿通孔を備える側板部が略直交状に形成されており、該側板部の先端には略J字状に折り曲げられた厚肉部を有し、前記連結部材は、略直交状の二つの支持面部を有し、各支持面部には、長さ方向に一定間隔の孔を備え、その先端に略J字状に折り曲げられた厚肉部を有し、前記連結部材の各支持面部に、前記型枠パネルの側板部が沿うように配設する工程と、保持具の突状部を、各支持面部の孔と側板部の挿通孔とに連通させると共に、前記側板部の厚肉部及び前記支持面部の厚肉部を背中合わせの状態とし、当該部分を挟持する一対の挟持部を有する前記保持具を配設して一体化する工程と、を含むことを特徴とするコンクリート型枠の構築方法をも提案するものである。
本発明の型枠パネルの隅部構造は、連結部材の各支持面部に、型枠パネルの側板部が沿うように配設し、各支持面部の孔と側板部の挿通孔とに連通するように保持具を配設して一体化したので、連結部材や保持具は型枠パネルの外面側に位置され、その内面側には部材は存在しないので、型枠パネルを取り外した後に仕上げ処理を施す必要がなく、容易に施工でき、施工コストを抑えることができる。
また、保持具が、側板部及び支持面部を挟持する一対の挟持部を有するので、側板部と支持面部とを一体的に挟持するため、二つの型枠パネルと連結部材とを一体化する強度が高いものである。さらに、型枠パネルを直列状に連結するために用いる保持具を、この隅部構造にも適用することができるため、新たな部材を作成及び準備する必要がなく、汎用品をそのまま用いることができるため、実用的価値が高いものである。
また、型枠パネルとして、コンパネの端部に略直交状に側板を固定して側板部を形成した場合、汎用のコンパネを用いることができるので、実用的価値が高いものである。
また、型枠パネルとして、面板部の片面側に、左右端縁に側板部を備えてなる一体成形板を用いる場合、前述のコンパネを用いる態様に比べて側板部を形成する作業が不要であり、そのまま適用することができる。
さらに、本発明のコンクリート型枠の構築方法は、前述のように型枠パネルを取り外した後に仕上げ処理を施す必要がなく、容易に型枠パネルを連結部材により略直交状に組み付けて施工コストを抑えることができる上、型枠パネルの長さ寸法が有効に利用される。即ち本発明では、隅部を形成する各型枠パネル同士を突き合わせるのではなく、連結部材の各支持面部に、各型枠パネルの端縁を突き合わせるため、型枠パネルの長さ寸法が有効に利用され、余剰部分や不足部分が生じ難く、設計書に準じた施工を実施できる。
(a)本発明の型枠パネルの隅部構造の一実施例(=第1実施例)を施工する手順を示し、型枠パネルを臨ませた状態を示す斜視図、(b)その要部の拡大断面図、(c)型枠パネルを略直交状に組み合わせた状態を示す斜視図、(d)その要部の拡大断面図、(e)連結部材を組み付けた状態を示す斜視図、(f)その要部の拡大断面図、(g)保持具を取り付けて連結した状態を示す断面図である。 (a)第1実施例の隅部構造をコンクリート型枠工法に適用した際の型枠パネルを略直交状に組み合わせた状態を示す斜視図、(b)連結部材を組み付けた状態を示す斜視図、(c)保持具を取り付けて連結すると共に、コンクリート打設空間に間隔保持部材を取り付けた状態を示す断面図、(d)打設したコンクリートの硬化後に間隔保持部材や型枠パネル、連結部材等を取り除いた状態を示す断面図である。 (a)第1実施例の隅部構造の要部を示す拡大断面図、(b)用いた連結部材を示す拡大断面図、(c)その連結部材をコーナー部分の内側部分を形成する型枠構造に用いた例を示す断面図、(d)用いた保持具を示す拡大斜視図、(e)その保持具を一体成形体である型枠パネルを直列状に連結する際に用いる例を示す断面図、(f)用いた側板を示す拡大断面図である。 (a)本発明の型枠パネルの隅部構造の他の一実施例(=第2実施例)を施工する手順を示し、型枠パネルを略直交状に組み合わせた状態を示す要部の拡大断面図、(b)連結部材を組み付けた状態を示す要部の拡大断面図、(c)その斜視図、(d)保持具を取り付けて連結した状態を示す要部の拡大断面図である。
本発明の型枠パネルの隅部構造は、複数の型枠パネルを略直交状に配設し、該配設部分に連結部材を沿わせて連結してなるものである。なお、厳密にはコーナー部分の外側部分を形成する型枠構造に関するものである。
前記型枠パネルは、一般的に型枠工事に広く使用されている通称コンパネ(コンクリート型枠用合板)などでもよいし、鋼板、又はプレキャストコンクリート板、或いはそれらの複合製品でもよく、特にその材質を特定するものではなく、例えばFRP等の合成樹脂の成形品でもよいし、アルミの押出成形品でもよく、少なくとも面板部の端縁に、長さ方向に一定間隔の挿通孔を備える側板部が略直交状に形成されてるものであれば、特に限定するものではない。
コンパネの場合には、コンパネ自体が面板部を形成するので、その端部に略直交状に側板を固定して側板部を形成すればよく、前記一体成形板の場合には、そもそもが面板部の片面側に、左右端縁に側板部を備えている構成であるため、そのまま適用できる。
前記連結部材は、少なくとも略直交状の二つの支持面部を有する構成であって、各支持面部には、長さ方向に一定間隔の孔を備えるものであれば、特に限定するものではない。
この連結部材としては、例えば後述する図示実施例のように断面略L字状の成形材でもよいし、或いは角柱材でもよい。
本発明において、前記連結部材の支持面部と前記型枠パネルの側板部とを接続するための保持具は、単なるボルト/ナットでもよいし、支持面部の孔と側板部の挿通孔とに連通する突状部を有するものでもよい。この保持具としては、側板部及び支持面部を挟持する一対の挟持部を有することが望ましく、面板部の片面側に、左右端縁に側板部を備える一体成形板である型枠パネルを連結するための部材を用いてもよい。なお、このような部材として、後述する図示実施例には、本願出願人が提案した特開2010−203092号公報に記載の保持具を用いているが、これに限定するものではない。
そして、本発明では、前記連結部材の各支持面部に、前記型枠パネルの側板部が沿うように配設し、該配設部分に連結部材を沿わせ、各支持面部の孔と側板部の挿通孔とに連通するように前記保持具を配設して一体化した構成である。
このような構成を有する本発明の型枠パネルの隅部構造は、連結部材や保持具が型枠パネルの外面側に位置され、その内面側には部材は存在しない状態で、コンクリートを打設して壁体を構築することができる。そのため、型枠パネルを取り外した後に表面に窪みや凹み等を生ずることがなく、それらを補修するための仕上げ処理を施す必要もなく、そのまま壁体として適用することができる。
したがって、本発明の型枠パネルの隅部構造は、容易に施工でき、施工コストを抑えることができる。
本発明のコンクリート型枠の構築方法は、前記構成の複数の型枠パネルを略直交状に配設し、該組み付け部分に連結部材を沿わせて連結してなる隅部構造を構築するものであって、以下の二つの工程を含むものである。
前記連結部材の各支持面部に、前記型枠パネルの側板部が沿うように配設する工程
保持具の突状部を、各支持面部の孔と側板部の挿通孔とに連通させて取り付ける工程
まず、第1番目の工程について説明する。
連結部材の各支持面部に、型枠パネルの側板部を沿わせるには、所定位置に型枠パネルを配置させた後に連結部材を配するようにしてもよいし、連結部材を所定箇所に配置した後に型枠パネルを略直交状に沿わせてもよいが、両部材の重量を考慮すると、前者の方法が好ましい。
この状態で、各支持面部の孔と側板部の挿通孔とが連通するように調整しておく。
次に、第2番目の工程について説明する。
前記第1番目の工程において、各支持面部の孔と側板部の挿通孔とを連通させておいたので、該孔及び挿通孔に、保持具の突状部を、連通させて取り付ける。
この保持具として、後述する図示実施例のように、側板部及び支持面部を挟持する一対の挟持部を有する保持具を用いた場合には、側板部と支持面部とを一体的に挟持する作用を有するため、二つの型枠パネルと連結部材とを一体化する強度が高いものである。
この本発明における構築方法は、型枠パネルを取り外した後に仕上げ処理を施す必要がなく、容易に型枠パネルを連結部材により略直交状に組み付けて施工コストを抑えることができる上、型枠パネルの長さ寸法が有効に利用される。
そして、こうして構築される本発明の型枠パネルの隅部構造は、連結部材や保持具が型枠パネルの外面側に位置され、その内面側には部材は存在しないので、型枠パネルを取り外した後に仕上げ処理を施す必要がなく、容易に施工でき、施工コストを抑えることができる。
図1(a)〜(g)に示す第1実施例の型枠パネル2Iの隅部構造は、複数の型枠パネル2I,2Iを略直交状に配設し、該配設部分に連結部材1を沿わせて連結してなるものである。
前記連結部材1は、図3(b)にも示すように、略直交状の二つの支持面部11,11を有する断面L字状の硬質樹脂成形体又はアルミ押出型材であって、各支持面部11には、長さ方向に一定間隔の孔111を備えている。なお、この孔111の開孔縁には、同図にa部分を拡大して示したA部分に示すように補強凸部112が設けられている。また、各支持面部11の外側端部には、略J字状に折り曲げられた厚肉部113が設けられている。
また、この第1実施例では、型枠パネル2Iは、略一定厚みのコンクリート型枠用合板(コンパネ)2Aの端部に略直交状に側板2Bを固定した構成であって、コンパネ2Aが面板部21を形成し、側板2Bが側面部22を有する構成である。
前記側板2Bは、図3(f)にも示すように、長さ方向に一定間隔の挿通孔221を備える側面部22の内側端部に略直交状に当接片部222が設けられ、該当接片部222をコンパネ2A(面板部21)に突き合わせて各種接合手段にて固定されている。また、側面部22の外側端部には、略J字状に折り曲げられた(但し、前記連結部材1とは逆方向に折り曲げられた)厚肉部223が設けられている。そして、この側板2Bは、硬質の樹脂成形体でもよいし、アルミ押出型材でもよい。
なお、この側板2Aの挿通孔221にも、前記連結部材1の孔111と同様に、その開孔縁には、補強凸部224が設けられている。
前記連結部材1の支持面部11,11と前記型枠パネル2Iの側板部22とを接続するための保持具3は、支持面部11の孔111と側板部22の挿通孔221とに連通する突状部31を有する。
図示実施例の保持具3は、図3(d)にも示すように、前記型枠パネル2Iの側板部22及び前記連結部材1の支持面部11を挟持する一対の挟持部32と、図示しない横架材を支持する支持部33とを有し、この支持部33を型枠パネル2I.2Iに対して略鉛直状となるように取り付ける。前記挟持部32は、支持部33を基端とする湾曲状の長腕部32aと棒状の短腕部32bとからなり、長腕部32aの先端に支持部33と略平行状に突状部31が設けられる構成である。
これらの各部材から構成される型枠パネル1の隅部構造を施工する手順を図1(a)〜(g)に基づいて以下に説明する。
まず、図1(a),(b)に示すように、面板部21の端縁に、挿通孔221を備える側板部22が略直交状に形成される構成の型枠パネル2I,2Iを略直交状に臨ませる。この第1実施例では、前述のように予め、コンパネ2Aの一方の端部に略直交状に側板2Bを固定して側板部22を形成したものを準備し、図1(c),(d)に示すように、略直交状に配設した。
続いて、図1(e),(f)に示すように、前記構成の連結部材1を配設し、この連結部材1の各支持面部11,11に、前記型枠パネル2I,2Iの側板部22,22が沿うように配設(位置調整)する。
そして、この状態で、連結部材1の各支持面部11の孔111と型枠パネル2Iの側板部22の挿通孔221とが連通するように調整しておく。
その後、図1(g)に示すように、連結部材1の孔111及び型枠パネル2Iの挿通孔221に、保持具3の突状部31を、連通させて取り付ける。
図示実施例では、型枠パネル2Iの挿通孔221側から突状部31を挿入し、該突状部31を軸として支持部33を把持して回動させ、支持部33の内側端部が厚肉部113,223の外側端部に沿う状態で図示する取付状態が得られる。この状態では、連結部材1の厚肉部113と型枠パネル2Iの厚肉部223とが、背中合わせの状態で保持具3内に抱持されるように取り付けられている。なお、この状態を解除するには、逆方向に保持具3を回動し、突状部31を引き抜けばよく、容易に取付、脱離を行うことができる。
この保持具3は、図3(e)に示すように、本願出願人が特開2010−203092号公報に提案したものであって、後述する第2実施例にて用いる一体成形体である型枠パネル2IIを直列状に連結するための部材であり、容易に取り付けることができ、強固な取付強度を得ることができ、またコンクリート打設後などには容易に取り外すことができるものである。
図2は、前記第1実施例の隅部構造を、コンクリート型枠工法に適用した一例を示し、図2(a),(b)に示す型枠構造は、前記図1(c),(e)に示したコーナー部分の外側部分の型枠構造に、内側部分を形成する型枠構造を加えたものであり、後述する第2実施例にて用いる一体成形体である型枠パネル2IIを、ピース材である保持部材4にて直交状に組み付けた構成である。
なお、コーナー部分の内側部分を形成する型枠構造としては、例えば図3(c)に示すように例えば前記第1実施例にて用いたコンパネ等の型枠パネル2I,2Iを略直角状に突き合わせ、その隅部に前記連結部材1を沿わせるように構成してもよい。
前記型枠パネル2IIは、略平坦状の面板部23の片面に長さ方向に沿う側板部24,24を備え、各側板部24には、長さ方向に一定間隔の挿通孔241を備え、また前記側板部24,24間には一つ以上の起立板部25を備える。さらに、両側板部24及び各起立板部25は、その先端に内側へ突出する顎部状の厚肉部242,251を有する構成である。
前記保持部材4は、前記型枠パネル2IIの厚肉部242,251間より幅広な主体部41を備え、該主体部41には螺合部43を有する構成である。なお、主体部41は、厚肉部242,251間より幅広であるため、厚肉部242,251の内側に係止する状態で取り付けられている。
前記構成の型枠パネル2IIを前記構成の保持部材4によって直交状に組み合わせてコーナー部分の内側部分を構築するには、まず前記保持部材4を前記型枠パネル2IIの側板部24と起立板部25との間に取り付ける。具体的には、保持部材4を傾斜させた状態で型枠パネル2IIの厚肉部242,251の内側に臨ませる。そして、型枠パネル2IIの起立板部25の厚肉部251に対し、主体部41の右側端の凹溝を嵌合状に嵌め付け、これを軸として次第に主体部41が面板部23に対して正対するように回動させる。
次に、前記型枠パネル2IIに取り付けた保持部材4の螺合部43に対し、別の型枠パネル2IIを直交状に臨ませ、その側板部24の挿通孔241が前記螺合部43と連通するように配設する。そして、この状態でボルト42を挿通孔241及び螺合部43に連通させて螺合することにより、型枠パネル2II,2IIを直交状に組み合わせて固定することができる。
なお、図中、5は型枠パネル2IIから突出する間隔保持部材(コンクリート壁の厚みを確保する部材)を示す。
そして、図2(d)は、打設したコンクリートの硬化後に間隔保持部材5や型枠パネル2I、連結部材1等を取り除いた状態を示すものであって、コンクリートを打設する内側部分には、連結部材1や保持具3等が全く存在しないため、コンクリート表面には、窪みや凹み等が生じない状態を示している。
即ち本発明の型枠パネルの隅部構造をコンクリート型枠工法に適用することにより、窪みや凹み等を補修するための仕上げ処理を施す必要もなく、そのまま壁体として適用することができる。
このように本発明の隅部構造をコンクリート型枠工法に適用した場合には、前記隅部構造はコーナー部分の外側部分を形成するので、コンクリートを打設する内側部分には、連結部材1や保持具3等が全く存在しないため、打設したコンクリートの硬化後に型枠パネル2Iを取り外した後に表面に窪みや凹み等を生ずることがなく、それらを補修するための仕上げ処理を施す必要もなく、そのまま壁体として適用することができ、施工コストを抑えることができる。
しかも、型枠パネル2I,2I同士を突き合わせるのではなく、連結部材1の支持面部11,11に、型枠パネル2I,2Iの端縁を突き合わせるため、型枠パネル2Iの長さ寸法が有効に利用され、余剰部分や不足部分が生じ難く、設計書に準じた施工を実施できる。
図4に示す第2実施例の隅部構造は、前記図2にてコーナー部分の内側部分を形成する型枠構造に用いた型枠パネル2IIを用いたものであって、それ以外の連結部材1や保持具3については全く同一の部材を用いたので、図面に同一符号を付して説明を省略する。
その施工手順についても、前記第1実施例と全く同様であり、まず、図4(a)に示すように、面板部23の端縁に、挿通孔242を備える側板部24が略直交状に形成される構成の型枠パネル2II,2IIを略直交状に配設した。
続いて、図4(b)に示すように、前記構成の連結部材1を配設し、この連結部材1の各支持面部11,11に、前記型枠パネル2II,2IIの側板部24,24が沿うように配設(位置調整)した。なお、この状態で、連結部材1の各支持面部11の孔111と型枠パネル2IIの側板部24の挿通孔241とが連通するように調整しておく。
その後、図4(c)に示すように、連結部材1の孔111及び型枠パネル2IIの挿通孔242に、保持具3の突状部31を、連通させて取り付ける。
この第2実施例にて用いた型枠パネル2IIは、図4(d)に示すように、縦長に形成され、面板部23も左右の側板部24,24も2枚の起立板部25,25も縦長に形成され、両側板部24や各起立板部25は、面板部23から垂直状に立ち上がるように形成されている。
1 連結部材
11 支持面部
111 孔
2I,2II 型枠パネル
2A コンクリート型枠用合板
2B 側板
21 面板部
22 側板部
221 挿通孔
223 厚肉部
23 面板部
24 側板部
241 挿通孔
242 厚肉部
25 起立板部
251 厚肉部
3 保持部
31 突状部
32 挟持部
33 支持部
4 保持部材
41 主体部
42 ボルト
43 螺合部

Claims (3)

  1. 複数の型枠パネルを略直交状に配設し、該配設部分に連結部材を沿わせて連結してなる型枠パネルの隅部構造であって、
    前記型枠パネルは、少なくとも面板部の端縁に、長さ方向に一定間隔の挿通孔を備える側板部が略直交状に形成されており、該側板部の先端には略J字状に折り曲げられた厚肉部を有し、
    前記連結部材は、略直交状の二つの支持面部を有し、各支持面部には、長さ方向に一定間隔の孔を備え、その先端に略J字状に折り曲げられた厚肉部を有し、
    前記連結部材の各支持面部に、前記型枠パネルの側板部が沿うように配設し、保持具の突状部を、各支持面部の孔と側板部の挿通孔とに連通させると共に、前記側板部の厚肉部及び前記支持面部の厚肉部を背中合わせの状態とし、当該部分を挟持する一対の挟持部を有する前記保持具を配設して一体化したことを特徴とする型枠パネルの隅部構造。
  2. 型枠パネルは、コンクリート型枠用合板の端部に略直交状に側板を固定したものであるか、面板部の片面側に、左右端縁に側板部を備えてなる一体成形板であることを特徴とする請求項1に記載の型枠パネルの隅部構造。
  3. 複数の型枠パネルを連結部材により略直交状に組み付けるコンクリート型枠の構築方法であって、
    前記型枠パネルは、少なくとも面板部の端縁に、長さ方向に一定間隔の挿通孔を備える側板部が略直交状に形成されており、該側板部の先端には略J字状に折り曲げられた厚肉部を有し、
    前記連結部材は、略直交状の二つの支持面部を有し、各支持面部には、長さ方向に一定間隔の孔を備え、その先端に略J字状に折り曲げられた厚肉部を有し、
    前記連結部材の各支持面部に、前記型枠パネルの側板部が沿うように配設する工程と、
    保持具の突状部を、各支持面部の孔と側板部の挿通孔とに連通させると共に、前記側板部の厚肉部及び前記支持面部の厚肉部を背中合わせの状態とし、当該部分を挟持する一対の挟持部を有する前記保持具を配設して一体化する工程と、を含むことを特徴とするコンクリート型枠の構築方法
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