JP5992762B2 - ガラス容器塗装用塗料の製造方法 - Google Patents
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Description
撹拌槽に貯留された着色塗料を、回転速度が50〜2000rpmで撹拌子を回転させて撹拌しながら、シランカップリング剤を、液温が10〜25℃で着色塗料1Lに対して、1〜20mL/秒で添加する添加工程と、
シランカップリング剤を添加した後、雰囲気温度5℃〜40℃のときに、塗料粘度がフォードカップ測定で9秒〜30秒になるように、メタノール、n−ブタノール、キシレンおよびエチルベンゼンから選ばれる1種または2種以上の希釈用溶剤を添加する希釈工程と、を有することを特徴とするガラス容器塗装用塗料の製造方法である。
ステップS1の準備工程では、熱硬化性樹脂と着色剤とを溶媒に溶解または分散させて得られる着色塗料を準備する。
着色塗料を準備し終えると、次にステップS2のカップリング剤添加工程に進む。
ステップS2のカップリング剤添加工程では、着色塗料にシランカップリング剤を添加する。
シランカップリング剤の添加を終えると、次にステップS3の希釈工程に進む。
ステップS3の希釈工程では、シランカップリング剤が添加された着色塗料に、希釈用溶剤を添加して、所望の粘度となるように着色塗料を希釈する。
<準備工程>
準備工程では、熱硬化性樹脂であるアクリルメラミン樹脂と、着色剤である白色顔料(酸化チタン)とを、溶媒であるメタノール、n−ブタノールおよびキシレンに溶解させて得られた着色塗料を10L準備した。
カップリング剤添加工程では、撹拌装置(商品名M05-1800BN、光陽産業株式会社製)の撹拌槽に10Lの着色塗料を投入し、撹拌ロータの回転速度を300rpmとして着色塗料を撹拌した。
シランカップリング剤添加後に、10Lの着色塗料に対して、希釈用溶剤を添加し、着色塗料をフォードカップ測定における粘度が15秒となるように希釈、気温は25℃であった。
沈降防止剤を添加しなかったこと、フォードカップ測定における粘度が20秒となるように希釈したこと以外は、実施例1と同様にして実施例2の製造方法を実施した。
撹拌速度を50rpmとしたこと、シランカップリング剤の添加速度を10mL/秒にしたこと以外は、実施例1と同様にして実施例3の製造方法を実施した。
沈降防止剤を添加しなかったこと、撹拌速度を500rpmとしたこと、シランカップリング剤の添加速度を10mL/秒にしたこと以外は、実施例1と同様にして実施例4の製造方法を実施した。
撹拌速度を1500rpmとしたこと、シランカップリング剤の添加速度を20mL/秒にしたこと、フォードカップ測定における粘度が20秒となるように希釈したこと以外は、実施例1と同様にして実施例4の製造方法を実施した。
沈降防止剤を添加しなかったこと、撹拌速度を2000rpmとしたこと、シランカップリング剤の添加速度を20mL/秒にしたこと、フォードカップ測定における粘度が25秒となるように希釈したこと以外は、実施例1と同様にして実施例6の製造方法を実施した。
カップリング剤添加工程を行わなかった、すなわちシランカップリング剤を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にして比較例1の製造方法を実施した。
カップリング剤添加工程において撹拌しなかったこと以外は、実施例1と同様にして比較例2の製造方法を実施した。
(1)耐疵つき性:JIS K5600−5−4による鉛筆引っかき試験方法に従って評価した。
(2)耐薬品性:5%硫酸と5%NaOH溶液に20℃で24時間浸漬したのちの塗膜状態を観察し、次のように評価した。
5:跡が全くない。
4:跡がわずかに認められる。
3:跡がやや目立つ。
2:跡が濃く残る。
1:剥離する。
(3)耐密着性試験:塗膜に対して、碁盤目剥離試験(マス目の数を100とし、剥離にはクロスカットテープを使用)を行い、塗膜の残存数を記録した。
(4)耐沸騰水試験:沸騰水に1時間浸漬させたのち、(3)と同様の試験を行なった。
(5)塗膜の外観:塗膜を目視で観察し、次のように評価した。
〇:均一に塗装されている。
×:塗料の垂れが見られる。模様に均一性がない。
Claims (1)
- アクリルメラミン樹脂と着色剤とをメタノール、n−ブタノール、キシレンおよびエチルベンゼンから選ばれる1種または2種以上の溶媒に溶解または分散させて得られる着色塗料を準備する準備工程と、
撹拌槽に貯留された着色塗料を、回転速度が50〜2000rpmで撹拌子を回転させて撹拌しながら、シランカップリング剤を、液温が10〜25℃で着色塗料1Lに対して、1〜20mL/秒で添加する添加工程と、
シランカップリング剤を添加した後、雰囲気温度5℃〜40℃のときに、塗料粘度がフォードカップ測定で9秒〜30秒になるように、メタノール、n−ブタノール、キシレンおよびエチルベンゼンから選ばれる1種または2種以上の希釈用溶剤を添加する希釈工程と、を有することを特徴とするガラス容器塗装用塗料の製造方法。
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