JP5991644B2 - スイッチ付同軸コネクタ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、他のコネクタが嵌合されることによってコンタクトの接点部離間状態になされる構成になされたスイッチ付同軸コネクタ及びその製造方法に関する。
一般に、携帯電話などのような電子機器又は電気機器には、スイッチ付同軸コネクタが用いられている。スイッチ付同軸コネクタは、例えば、機器内に設けられた高周波回路等の各種電子回路の状態や性能を検査するための小型回路検査スイッチなどとして用いられるものであるが、下記の特許文献1及び2等に開示された回路検査スイッチは、機器本体の電子回路を分断するように回路基板上に実装されたスイッチ付同軸コネクタからなるものであって、当該スイッチ付同軸コネクタに設けられた相手挿入穴を通して、他のコネクタとして検査用プラグコネクタのプローブ(検査針)が、上方側から内部に挿入される構成になされている。
このようなスイッチ付同軸コネクタでは、絶縁ハウジングの外方側に、グランド接続用の導電性シェルが取り付けられており、その導電性シェルから一体的に突出する複数の基板接続部が、図示を省略した配線基板上の導電路に半田接合されることにより実装が行われて使用される構成になされている。このときの前記絶縁ハウジングの内部には、信号伝送用の可動コンタクトと固定コンタクトとからなるコンタクト対が取り付けられていて、それら一対の可動コンタクト及び固定コンタクトが、機器本体に設けられた電子回路の一方側及び他方側にそれぞれ接続されている。このときの可動コンタクトは、例えば絶縁ハウジングに揺動可能となるように片持ち状に取り付けられており、その可動コンタクトの片持ち状先端部に設けられた接点部が、当該可動コンタクトの弾性付勢力により、絶縁ハウジングに固定された固定コンタクトの接点部に圧接して電気的接続位置に維持されるようになっている。
そして、回路検査時において、スイッチ付同軸コネクタの上方側から検査用プラグコネクタのプローブ(検査針)が挿入されていき、そのプローブの先端部分によって可動コンタクトが、自身の弾性付勢力に抗して揺動され、当該可動コンタクトの接点部が固定コンタクトの接点部から離間されて本来の電子回路が分断される。また、それと同時に、可動コンタクトがプローブの下端部分に接触することによって、機器本体の他の電子回路にプローブが導通状態となり、当該プローブを通して、電子回路からの電気信号が外部に取り出されることで、例えば適宜の検査が実行されるようになっている。
しかしながら、このような従来のスイッチ付同軸コネクタでは、製造工程において、例えばリフロー処理等の加熱処理が施されることがあることから、コンタクト部材の固定に問題を生じることがある。すなわち、リフロー処理等の加熱処理が施された際に、絶縁ハウジングが膨張することなどの熱的影響で、可動コンタクトや固定コンタクトの支持部分の固定力が緩んでしまうことがあり、その結果、両コンタクト同士の接触性が低下して電気的な接続信頼性に問題を生じさせる場合がある。特に近年においては、電気コネクタの小型化や低背化が進められていることによって、両コンタクト同士の接触力が低下する傾向にあることから、両コンタクト同士を確実に接触させることについての要請が強まりつつある
特開2006−032307号公報 特開2007−141665号公報
そこで本発明は、簡易な構成で、大型化を回避しつつコンタクトの電気的な接触性を良好に確保することができるようにしたスイッチ付同軸コネクタ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明にかかるスイッチ付同軸コネクタでは、絶縁ハウジングに弾性変形可能となるように片持ち状に取り付けられた可動コンタクトと、絶縁ハウジングに固定された固定コンタクトとを有し、前記可動コンタクトの片持ち状先端部分に設けられた接点部が、当該可動コンタクトの弾性力で前記固定コンタクトの接点部に圧接するように維持されるものであって、他のコネクタが嵌合されることによって前記可動コンタクトが弾性変形され、当該可動コンタクトの接点部が固定コンタクトの接点部から離間するように構成されたスイッチ付同軸コネクタにおいて、前記固定コンタクトの接点部には、当該固定コンタクトの接点部から前記他のコネクタの嵌合方向と反対方向に離間した位置に補助接点部が付設され、その固定コンタクトの補助接点部に前記可動コンタクトの接点部が接触した状態に組み付けられたものであって、前記可動コンタクトの接点部は、前記他のコネクタが最初に嵌合されることにより前記固定コンタクトの補助接点部から離間した状態に配置されるとともに、前記他のコネクタが抜去された際における前記可動コンタクトの弾性復元力によって前記固定コンタクトの接点部に圧接される構成になされている。
また、上記目的を達成するため本発明にかかるスイッチ付同軸コネクタの製造方法では、絶縁ハウジングに弾性変形可能となるように片持ち状に取り付けられた可動コンタクトと、絶縁ハウジングに固定された固定コンタクトとを有し、前記可動コンタクトの片持ち状先端部分に設けられた接点部が、当該可動コンタクトの弾性力で前記固定コンタクトの接点部に圧接するように維持されるものであって、他のコネクタが嵌合されることによって前記可動コンタクトが弾性変形され、当該可動コンタクトの接点部が固定コンタクトの接点部から離間するように構成されたスイッチ付同軸コネクタの製造方法において、前記絶縁ハウジングに前記可動コンタクトを組み付けるにあたって、当該可動コンタクトの接点部を前記固定コンタクトの接点部から離間した位置に設けた補助接点部に接触させた状態に配置しておき、その後、前記他のコネクタの最初の嵌合又はそれ以外の治具で、前記可動コンタクトの接点部を前記補助接点部から離間させた後に、前記可動コンタクトの弾性復元力によって前記固定コンタクトの接点部に接触させるようにしている。
このような構成を有するスイッチ付同軸コネクタ及びその製造方法によれば、製造工程において、例えばリフロー処理等の加熱処理が施された際における絶縁ハウジングの膨張などによって、コネクタ組立直後における可動コンタクトや固定コンタクトの支持部分の固定力に緩みが生じようとした場合であっても、他のコネクタが最初に嵌合された際に、可動コンタクトの接点部が、固定コンタクトの接点部に対して離間した状態から接触する位置まで弾性変位し、そのときに弾性変位した可動コンタクトに生じる弾性復元力により、固定コンタクトの接点部に対して当該可動コンタクトの接点部が圧接状態で保持されることとなり、固定コンタクトに対する可動コンタクトの接続状態が良好に確保される。
また、本発明における前記固定コンタクトの接点部及び補助接点部は、前記可動コンタクトの弾性変位方向に対して略直交する方向に延在するアーム状部材の端縁部に形成されていることが望ましい。さらに、本発明における前記可動コンタクトの接点部は、前記他のコネクタが最初に嵌合されることにより前記固定コンタクトの補助接点部から離間するとともに、前記他のコネクタが抜去された際における前記可動コンタクトの弾性復元力によって前記固定コンタクトの接点部に圧接される構成になされていることが望ましい。
このような構成を採用すれば、固定コンタクトの接点部及び補助接点部が、簡易な構造からなるアーム状部材により形成することが可能となる。
以上述べたように本発明にかかるスイッチ付同軸コネクタ及びその製造方法は、絶縁ハウジングに弾性変形可能となるように片持ち状に取り付けた可動コンタクトの接点部を、固定コンタクトの接点部に対して離間した状態に配置し、他のコネクタを嵌合することによって可動コンタクトの接点部を固定コンタクトの接点部に接触させる構成により、製造工程において、例えばリフロー処理等の加熱処理が施された際における絶縁ハウジングの膨張などによって、コネクタ組立直後における可動コンタクトや固定コンタクトの支持部分の固定力に緩みが生じようとした場合であっても、他のコネクタが最初に嵌合された際に、可動コンタクトの接点部を、固定コンタクトの接点部に対して離間した状態から接触する位置まで弾性変位させて固定コンタクトの接点部に圧接した状態で保持し、固定コンタクトに対する可動コンタクトの接続状態を良好に確保するように構成したものであるから、簡易な構成で、大型化を回避しつつコンタクトの電気的な接触性を良好に確保することができ、スイッチ付同軸コネクタの信頼性を安価かつ大幅に高めることができる。
本発明の一実施形態にかかる回路検査スイッチを構成しているスイッチ付同軸コネクタの全体構造を正面上方側から見たときの外観斜視説明図である。 図1に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタの平面説明図である。 図1に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタの正面説明図である。 図1に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタの側面説明図である。 図1に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタの底面説明図である。 図3中の VI−VI 線に沿った縦断面説明図である。 図1〜図6に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタに用いられている双方のコンタクトを正面上方側から見たときの外観斜視説明図である。 図7に示された両コンタクトのうちの可動コンタクトを表した平面説明図である。 図8に示された可動コンタクトの側面説明図である。 図8に示された可動コンタクトの正面説明図である。 図8に示された可動コンタクトの背面説明図である。 図7に示された両コンタクトのうちの固定コンタクトを表した平面説明図である。 図12に示された固定コンタクトの側面説明図である。 図12に示された固定コンタクトの背面説明図である。 図12に示された固定コンタクトの正面説明図である。 図6に相当する位置の断面であって、他のコネクタ(検査用プラグコネクタ)が挿入される直前の状態を表した縦断面説明図である。 図16の状態から他のコネクタ(検査用プラグコネクタ)が最下方位置まで挿入された状態を表した縦断面説明図である。 図17の状態から他のコネクタ(検査用プラグコネクタ)が上方に抜去された状態を表した縦断面説明図である。
以下、本発明にかかるスイッチ付同軸コネクタを回路検査スイッチとして採用した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[回路検査スイッチの全体構造について]
まず、図1〜図18に示された本発明の第1の実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタ10は、図示を省略した印刷配線基板上に実装されるものであって、当該スイッチ付同軸コネクタ10に対して、他のコネクタとしての検査用プラグコネクタ20(図16〜図18参照)が上方側から嵌合され、又は上方側に向かって抜出される構成になされている。すなわち、そのスイッチ付同軸コネクタ10の上方側に配置された検査用プラグコネクタ20が、作業者の手で把持されながら下方側のスイッチ付同軸コネクタ10に向かって適宜の力で押し込まれ、それによって両コネクタ同士が嵌合された装着状態になされる。また、その両コネクタの装着状態から検査用プラグコネクタ20を把持して上方側に適宜の力で引き上げれば、当該検査用プラグコネクタがスイッチ付同軸コネクタ10から上方に離脱して抜出が行われる。なお、検査用プラグコネクタ20は作業者の手で挿抜されることに限らず、機械によって自動的に挿抜されてもよい。以下、この検査用プラグコネクタの挿入方向及び抜出方向を、それぞれ「下方向」及び「上方向」とする。
このような回路検査スイッチの組立体を構成しているスイッチ付同軸コネクタ10は、例えば携帯電話等の電子機器に設けられた電子回路基板(図示省略)上に半田付けにより実装されて使用され、その電子機器に設けられた電子回路を、例えば機器本体側とアンテナ側とを分断又は接続するように配置される。
[絶縁ハウジングについて]
上述したスイッチ付同軸コネクタ10の本体部を構成している絶縁ハウジング11は、プラスチック等の樹脂材を用いて例えばモールド成形されたものであって、平面略矩形状の板状部材からなるベース枠体部11aと、そのベース枠体部11aの上面中央部分に配置された挿入ガイド部11bとを一体的に有している。
挿入ガイド部11bは、上述したベース枠体部11aの上側表面から略円筒状をなして上方に立ち上がるように形成されている。この挿入ガイド部11bの内周側表面は、略すり鉢状をなすように形成されており、当該挿入ガイド部11bの上端縁部分に形成された円環状外縁部から、中心部分に相手挿入穴として設けられたプローブ挿入穴11cの上面側開口部に向かって斜め下方に延在する傾斜ガイド面11dが形成されている。この傾斜ガイド面11dは、前述した検査用プラグコネクタ20に設けられたプローブ20aをプローブ挿入穴11cに向かって案内する機能を有するものであって、検査用プラグコネクタ20のプローブ20aがプローブ挿入穴11cの真上に配置されていない場合であっても、傾斜ガイド面11dの傾斜面上にプローブの先端部が当接されれば、プローブ20aの先端部が傾斜ガイド面11dに沿って下方に滑り落ちるように移動され、プローブ挿入穴11cまで円滑に案内されるようになっている。
相手挿入穴として設けられたプローブ挿入穴11cは、上述したように挿入ガイド部11bの上端開口部からベース枠体部11aの中心軸に沿って下方に延出しており、絶縁ハウジング11の正面と背面との間を貫通するように設けられたコンタクト挿入通路11eに対して上方側から開口するように設けられている。このプローブ挿入穴11cは、後述する一方のコンタクト12の頂上に位置するように配置されていて、検査用プラグコネクタ20のプローブ20aを挿入可能とする内径を有する大きさの平面略円形状をなすように形成されている。また、当該プローブ挿入穴11cの上面側開口部の周囲には、上述した挿入ガイド部11bが略同心状をなすように配置されている。
[コンタクトについて]
一方、絶縁ハウジング11のベース枠体部11aに設けられたコンタクト挿入通路11eの内部には、信号伝送用の可動コンタクト12、及び固定コンタクト13が、上述した検査用プラグコネクタ(他のコネクタ)20の挿入・抜去の方向(上下方向)に対して略直交する水平方向において互いに対向するように配置されている。以下において、これらの可動コンタクト12及び固定コンタクト13同士が対向する方向を、単に「コンタクト対向方向」と呼び、また、各コンタクト12,13の個々において、相手側に向かっている方向を「前方」、その反対方向を「後方」とする。
これらの可動コンタクト12及び固定コンタクト13は、いわゆるコンタクト対を構成するものであって、絶縁ハウジング11の正面・背面の両端面側からコンタクト挿入通路11eの内部に対面するようにして挿入され、固定コンタクト13に対して可動コンタクト12が弾性的に接触した状態となるように絶縁ハウジング11に取り付けられている。このときの両コンタクト12,13同士の接触関係は、後述するように他のコネクタとしての検査用プラグコネクタ20が上方側から嵌合されることにより解除されて離間状態に移行される。この可動コンタクト12と固定コンタクト13との接触状態は、両コンタクト12,13を絶縁ハウジング11に組み付けた直後の状態と、スイッチ付同軸コネクタ10を印刷配線基板上に実装させる際の状態とで異なる構成になされているが、その点に関する構成は本発明の要部となるものであって、後段において詳細に説明することとする。
そのうちの可動コンタクト12は、コンタクト挿入通路11eに沿って湾曲しつつ延在する帯板状部材から形成されており、その帯板状部材からなる可動コンタクト12の一部をなすように形成された固定基部12aが、絶縁ハウジング11に係止されている。その固定基部12aの前端縁部には、印刷配線基板(図示省略)に接続される基板接続部12bが、反転折返し部12b1を介して一体的に連設されているとともに、前記固定基部12aの後端縁部には、弾性的な可撓性を有する弾性ビーム状部材12cが、反転折返し部12c1を介して一体的に連設されている。
このときの反転折返し部12b1及び12c1は、基板接続部12b及び弾性ビーム状部材12cの延出方向を反転させるように、U字形状を寝かせた側面形状に折り曲げられた形状になされており、上述した固定基部12aの前端縁部から前方側に向かって延出した基板接続部12bが、反転折返し部12b1により後方側に延出方向を反転させられた状態で片持ち状をなすようにして延出しているとともに、固定基部12aの後端縁部から後方側に向かって延出した弾性ビーム状部材12cが、反転折返し部12c1により前方側に延出方向を反転させられた状態で片持ち状をなすようにして延出している。このように可動コンタクト12においては、当該可動コンタクト12の延在方向における途中部分に配置された固定基部12aの前端縁部に、基板接続部12bの連結部分を構成している反転折返し部12b1が一体的に連結されているとともに、固定基部12aの後端端縁部には、弾性ビーム状部材12cの連結部分を構成している反転折返し部12c1が一体的に連結されている。
このときの固定基部12aは、略水平に延在する板状部材から形成されていて、その固定基部12aの両側縁部、すなわちコンタクト対向方向と直交する板幅方向における両側部分に、絶縁ハウジング11に対して圧入固定される固定延設片12a1,12a1が、板幅方向の両側外方に向かって略水平に延出するように設けられている。それらの各固定延設片12a1は、固定基部12bの両側外方部分において前後方向に略水平に突出するように形成されており、絶縁ハウジング11の壁面に溝状をなすように凹設された固定溝部に圧入されることで固定状態になされている。そして、これらの各固定延設片12a1による絶縁ハウジング11に対する係合力によって、可動コンタクト12全体の保持が行われている。
この固定基部12aの両側部分に設けられた固定延設片12a1,12a1は、上述したように弾性ビーム状部材12cの長手方向である前後方向に延出するように形成されていることから、後述する弾性ビーム状部材12cの上下方向の弾性変位に対する当該固定延設片12a1,12a1の固定力が増大される構造となっており、固定基部12aが強固に支持されることで、弾性ビーム状部材12cの支持力が高められて安定的な保持性が得られ、後述する弾性ビーム状部材12cの先端縁部分に設けられた接点部の機能が良好に維持される。
また、各固定延設片12a1が固定基部12aと連結されている両部材同士の連結境界領域には、当該連結境界領域の後端縁部から前方側に向かって延出する切欠き部12a2,12a2がそれぞれ形成されている。それらの切欠き部12a2,12a2は、平面略U字形状をなす細幅の溝形状をなすように形成されていて、それらの切欠き部12a2,12a2の奥側溝端から、弾性ビーム状部材12cの反転折返し部12c1が後方側に向かって延出している。
そのときの反転折り返し部12c1は、弾性ビーム状部材12cの根本部分を構成するものであるが、上述した固定基部12aの後端縁部から上方側に立ち上がるように湾曲して延びる帯板状部材から形成されており、弾性ビーム状部材12cの延出方向を反転させるように前方側に向かって折り返されている。すなわち、この反転折り返し部12c1の上方側部分は、前方側に向かって略水平に延出しており、当該反転折り返し部12c1の上方側部分の前端縁から、弾性ビーム状部材12cが前方側に向かって片持ち状をなして一体的に延出している。弾性ビーム状部材12cの詳細な構成については後述する。
これに対して、基板接続部12bの反転折返し部12b1は、当該基板接続部12bの根本部分を構成するものであるが、上述した固定基部12aの前端縁部から下方側に立ち下がるように湾曲して延びる帯板状部材から形成されており、基板接続部12bの延出方向を反転させるように後方側に向かって折り返されている。すなわち、この反転折り返し部12b1の下端側部分は、後方側に向かって略水平に延出しており、当該反転折り返し部12b1の下方側部分の後端縁から、基板接続部12bが後方側に向かって片持ち状をなして一体的に延出している。その基板接続部12bは、電気コネクタ10の実装時に、印刷配線基板上に形成された導電路に対して半田部材により接合される。
一方、固定コンタクト(他のコンタクト)13は、上述した可動コンタクト12の反対側からコンタクト挿入通路11e内に挿入されており、当該固定コンタクト13の全体が不動状態に固定される構成になされている。より具体的には、絶縁ハウジング11に係止されている固定基部13aの後端縁部から、印刷配線基板に接続される基板接続部13bが、反転折返し部13b1を介して前方側に向かって一体的に延出しているとともに、固定基部13aの前端縁部からは、固定ビーム状部材13cが前方側に向かって一体的に延出している。これらの基板接続部13b及び固定ビーム状部材13cは、片持ち状をなすようにして延出する構成になされている。
そのうちの固定基部13aは、略水平に延在する板状部材から形成されており、当該固定基部13aの両側縁部、すなわちコンタクト対向方向と直交する板幅方向の両端部に、絶縁ハウジング11に対して圧入固定される固定延設片13a1,13a1が、両側外方に向かって略水平に延出するように設けられている。それらの各固定延設片13a1は、固定基部13aの両側外方において、前後方向に略水平に突出するように形成されており、絶縁ハウジング11の壁面に溝状をなすように凹設された固定溝部に圧入されることで固定状態になされている。そして、これらの各固定延設片13a1による絶縁ハウジング11に対する係合力によって、固定コンタクト13全体の保持が行われている。
この固定基部13aに設けられた固定延設片13a1,13a1は、上述したように固定基部13aの両側において前後方向に延出するように形成されていることから、固定ビーム状部材13cに対する上下方向の付加力に対する当該固定延設片13a1,13a1の固定力が増大される構造になされており、固定基部13aが強固に支持されることで、固定ビーム状部材13cの支持力が高められて安定的な保持性が得られ、固定ビーム状部材13cの先端縁部分に設けられた接点部の機能が良好に維持される。
一方、基板接続部13bの反転折返し部13b1は、当該基板接続部13bの根本部分を構成するものであるが、上述した固定基部13aの後端縁部から下方側に立ち下がるように湾曲して延びる帯板状部材から形成されており、基板接続部13bの延出方向を反転させるように前方側に向かって折り返されている。すなわち、その反転折り返し部13b1の下端側部分は、前方側に向かって略水平に延出しており、当該反転折り返し部13b1の下方側部分の前端縁から、基板接続部13bが前方側に向かって片持ち状をなして一体的に延出している。その基板接続部13bは、電気コネクタ10の実装時に、印刷配線基板上に形成された導電路に対して半田部材により接合される。
[弾性ビーム状部材及び固定ビーム状部材について]
さらに、前述した可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12c、及び固定コンタクト13の固定ビーム状部材13cは、互いに近接するように突出する片持ち状の帯板状部材から形成されている。そのうちの可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12cは、前述したように固定基部12aの後端縁部から後方側に延出する反転折返し部12c1を有しているが、固定基部12aから上方に向かって延出した反転折返し部12c1は、前方に向かって反転するように延出し、そこから前方側に向かって弾性ビーム状部材12cが一体的に延出している。
弾性ビーム状部材12cは、その根本部分を構成している反転折返し部12c1から、相手側の固定コンタクト13側に向かって斜め上方に傾斜した状態で延出する構成になされており、その延出方向の途中位置に形成された下方段部12c2において一旦下降した後に、再び斜め上方に傾斜しながら前方に向かって延出している。このような構成を有する弾性ビーム状部材12cの全体は、固定基部12aとの連結部分である反転折返し部12c1又はその近傍を支点とした弾性的な可撓性を有しており、前記支点を中心とした上下方向に揺動可能な構成になされている。
この可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12cは、前述したプローブ挿入穴11cの直下位置を延在するように配置されており、当該プローブ挿入穴11cの下端側の開口部が、弾性ビーム状部材12cの途中部分に上方側から臨む位置関係になされている。そして、例えば図16に示されているように、他のコネクタとしての検査用プラグコネクタ20が上方側に配置された状態から、当該検査用プラグコネクタ20のプローブ20aがプローブ挿入穴11cを通してコネクタ内部に挿入されると、そのプローブ挿入穴11cから下方に突出したプローブ20aが、可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12cの途中部分に上方側から当接し、さらに、検査用プラグコネクタ20が下方に押し下げられることによって、可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12cが下方に向かって弾性変位し、その可動コンタクト12の弾性変位に伴って、当該可動コンタクト12に設けられた接点部12c3の固定コンタクト13に対する接触状態が、後段において説明するように変化される構成になされている。
このとき、上述した可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12aの途中位置、すなわち検査用プラグコネクタ20のプローブ20aが当接する位置には、当該検査用プラグコネクタ20のプローブ20aが上方側から接触する貫通穴12c4が長穴状をなすように形成されている。この貫通穴12a4は、弾性ビーム状部材12cの長手方向に沿って細長状に延在する長穴から形成されており、上述したプローブ挿入穴11cの直下位置から前後方向に延在するように設けられている。
このように可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12cに貫通穴12c4を設けておけば、検査用プラグコネクタ20が嵌合されていないときに開放状態にあるプローブ挿入穴(相手挿入穴)11cを通して内部に進入するゴミ等の塵埃が、特に弾性ビーム状部材12cの傾斜面に沿って下方に案内されていき、貫通穴12c4を通して下方に落下することにより排出される。その結果、可動コンタクト12や固定コンタクト13の上に塵埃が蓄積することがなくなり、可動コンタクト12と固定コンタクト13との電気的な導通性が塵埃により妨げられるおそれが低減される。
上述した貫通穴12c4の開口縁部には、検査用プラグコネクタ20のプローブ20aに接触する傾斜面が設けられており、当該貫通穴12a4の開口縁部が、検査用プラグコネクタ20のプローブ20aの先端側部分に形成された湾曲面に対して略接線方向に接触して、当該貫通穴12a4の対角線方向の両側からプローブ20aと多点的に当接されるようになっている。
さらに、弾性ビーム状部材12cの前方側部分は、細幅形状となるように狭められており、その弾性ビーム状部材12cの先端部分に、上述した接点部12c3が形成されている。この弾性ビーム状部材12cに設けられた接点部12c3は、弾性ビーム状部材12cが上下方向に揺動されることによって、後述する固定コンタクト13の固定ビーム状部材13cに対して接触・離間する配置関係になされている。このとき、可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12cが有する弾性力は、両コンタクト12,13同士が接触する上下方向への付勢力となるように構成になされていて、当該弾性ビーム状部材12cに検査用プラグコネクタ(他のコネクタ)20の下方押下げ力が付与されることによって、両コンタクト12,13同士が互いに離間される下方向に弾性ビーム状部材12cが弾性変位される。
上述したような構成を有する可動コンタクト12に対して、第2のコンタクト13の固定ビーム状部材13cは、固定基板13aから相手側の可動コンタクト12に向かって湾曲状に延出する構成になされており、比較的剛性を有する部材となっている。より具体的には、当該固定コンタクト13の固定ビーム状部材13cは、固定基板13aの前端縁部から前方側に向かって斜め下方に二股アーム形状をなして分岐するように延出しており、それら二股アーム形状をなす斜め下方側への延出部分の下端部には、それぞれ反転折返し部13c1,13c1が設けられている。それらの反転折返し部13c1,13c1は、側面視において略半円形状に湾曲するようにして上方側へ折り返されており、略平行な二股アーム形状をなして斜め後方側上方に向かって延出している。それらの二股アーム形状部分の上端部分には、当該二股アーム形状を一体的に連結するリンクアーム部13c2が設けられている。
このリンクアーム部13c2は、上述した可動コンタクト12側の接点部12c3に対して設けられた接点受け部を構成するものであって、固定基板13bの板幅方向、すなわちコンタクト対向方向と直交する方向に延在する細帯板状部材から形成されている。そして、この当該リンクアーム部13c2によって、上述した反転折返し部13c1,13c1から上方に延出している二股アーム形状部分の上端部分同士が、正面略門型形状をなすように連結された構成になされている。この接点受け部としてのリンクアーム部13c2の上縁部及び下縁部の各々に対しては、可動コンタクト12の接点部12c3が接触可能となる配置関係になされている。
より具体的には、上述したリンクアーム部(接点受け部)13c2の上縁部分には、コネクタ組立直後における可動コンタクト12の接点部12c3が、仮の状態として接触する補助接点部13c3が形成されているとともに、リンクアーム部13c2の下縁部分には、検査用プラグコネクタ(他のコネクタ)20が最初に嵌合された後に可動コンタクト12の接点部12c3が接触する本来の電気的接続部としての主接点部13c4が形成されている。すなわち、特に図6及び図16に示されているように、コネクタ組立直後、つまり可動コンタクト12が絶縁ハウジング11に組み付けられた際における可動コンタクト12の接点部12c3は、リンクアーム部13c2の上縁部分に設けられた補助接点部13c3に対して、前方側の上方から仮の状態として当接する配置関係になされており、本来の電気的接続部としての主接点部13c4に対しては、上方に離間した状態となるように配置されている。この固定コンタクト13の補助接点部13c3に対する可動コンタクト12の接点部12c3の接触状態は、可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12cが有する弾性力によって圧接状態になされている。
一方、検査用プラグコネクタ(他のコネクタ)20が最初に嵌合された際にあっては、特に図17に示されているように、可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12cが、検査用プラグコネクタ20のプローブ20aに押されて下方に弾性変形し、それに伴って可動コンタクト12の接点部12c3も下方に変位する。このときの可動コンタクト12の接点部12c3は、固定コンタクト13のリンクアーム部(接点受け部)13c2の前面に対して滑動するように接触しながら下方に移動して、上述した補助接点部13c3及び主接点部13c4の双方に対して離間状態になされる。
さらに、このような検査用プラグコネクタ(他のコネクタ)20の嵌合状態から、当該検査用プラグコネクタ20が上方に引き上げられ、特に図18に示されているような抜去状態になされると、可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12cが、自身の弾性復帰力で上方に戻されていき、その弾性復帰の途中位置で、リンクアーム部(接点受け部)13c2の下縁部分に設けられた主接点部13c4に対して、可動コンタクト12の接点部12c3が下方から当接して係止状態になされる。この固定コンタクト13の主接点部13c4に対する可動コンタクト12の接点部12c3の接触状態は、可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12cが有する弾性力によって圧接状態になされている。
上述したように本実施形態では、コネクタ組立直後の段階における可動コンタクト12の接点部12c3は、固定コンタクト13の補助接点部13c3に接触した状態になされているが、固定コンタクト13の主接点部13c4には接触されることなく配置されており、検査用プラグコネクタ(他のコネクタ)20の嵌合方向とは反対方向である上方に離間した状態に配置されている。そして、スイッチ付同軸コネクタ10が、印刷配線基板に実装される前における適宜の段階において、検査用プラグコネクタ20の嵌合が行われ、その後に抜去されることで、可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12cの接点部12c3は、固定コンタクト13の主接点部13c4に対して圧接されるまで弾性変位した状態に配置される。
従って、製造工程において、例えばリフロー処理等の加熱処理が施された際における絶縁ハウジング11の膨張などによって、コネクタ組立直後における両コンタクト12,13の固定力に緩みが生じようとした場合であっても、検査用プラグコネクタ(他のコネクタ)20が最初に嵌合された際に、可動コンタクト12の接点部12c3が、本来の電気的接続部である主接点部13c4まで弾性変位することで、当該可動コンタクト12の接点部12c3が、固定コンタクト13のリンクアーム部(接点受け部)13c2に対して圧接状態で係止状態に保持されることから、固定コンタクト13に対する可動コンタクト12の接続状態が良好に確保される。
特に、本実施形態においては、固定コンタクト13のリンクアーム部(接点受け部)13c2が、可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12cの弾性変形方向に対して略直交する方向に延在する連結部材から形成されていることから、簡易な構造の連結部材によって可動コンタクト12が確実に保持される。
[導電性シェルについて]
一方、図1〜図4にも示されているように、上述した絶縁ハウジング11の上面側表面には、薄板状の導電性部材からなる導電性シェル14が上方側から覆うようにして装着されている。この導電性シェル14は、絶縁ハウジング11の上面側から挿入ガイド部11bの外周面の一部を覆うように装着されているが、この導電性シェル14が絶縁ハウジング11の上面側表面を覆っている上面基板14aが平面略矩形状をなすように形成されている。
その導電性シェル14における略矩形状をなす上面基板14aの中央部分には、上述した絶縁ハウジング11の挿入ガイド部11bを外方側から覆うグランド端子部14bが略中空円筒状をなすようにして一体に設けられている。このグランド端子部14bの外周表面には、円環状をなす固定係止溝14cが凹設されており、その固定係止溝14cに対して、前述した検査用プラグコネクタ20の導電性シェルに設けられた係合突部20bが嵌め込まれ、それによってスイッチ付同軸コネクタ10に検査用プラグコネクタ20が適宜の嵌合力で連結された状態に維持されるようになっている。
また、上述した導電性シェル14の上面基板14aにおける略矩形状の四隅部分には、下方に向かって垂れ下がるように延在する基板接続部14dがそれぞれ連設されている。それら4体の基板接続部14dのうち、前述した可動コンタクト12と固定コンタクト13との対向方向に隣接する2体の基板接続部14d,14d同士は、一体的に連結されていて、それら一体連結された一方側の基板接続部14d,14dと、他方側の基板接続部14d,14dとが、可動コンタクト12と固定コンタクト13とからなるコンタクト対を両側から挟むように配置されている。そして、それらの各基板接続部14dの先端部分を形成する半田接合片14fが、図示を省略した印刷配線基板上のグランド用導電路に半田接合されることによって、グランド接続が行われるとともに、スイッチ付同軸コネクタ10の全体の保持が行われるようになっている。
このとき、それらの各基板接続部14dは、上述した上面基板14aの端縁から下方に向かって湾曲形状をなすように延在しており、2体の基板接続部14d,14d同士の連結方向と直交する方向における断面形状が、略S字又は略Z字形状をなすように湾曲形成されている。
この導電性シェル14に設けられた基板接続部14dの形状を具体的に説明すると、当該基板接続部14dは、上述した上面基板14aの端縁からコネクタ内方側に向かって斜め下方に窪むように延出する逆テーパ状の傾斜壁面を有しているとともに、その傾斜壁面の下端部から、再びコネクタ外方に向かって略水平に突出する水平壁面を有している。そして、その基板接続部14dに設けられた逆テーパ状の傾斜壁面と水平壁面とによって、前述した固定コンタクト13及び可動コンタクト12側に向かって窪む凹部14eが画成されており、当該凹部14eが、基板接続部14dに窪むように設けられた構成になされている。また、上述した基板接続部14dの水平壁面によって、印刷配線基板上に半田接合される半田接合片14fが形成された構成になされている。
このように基板接続部14dに凹部14eを窪ませるようにして設けておけば、導電性シェル14の基板接続部14dに対して使用した半田材の余剰分やフラックスが、基板接続部14dや導電性シェル14の他の壁面に沿って這い上がろうとしても、その這い上がろうとする半田材の余剰分やフラックスが凹部14eの内部に蓄えられる。また、その凹部14eの壁面を構成する逆テーパ状の傾斜壁面によって、半田材やフラックスの這い上がり作用力が低減されることとなる。さらに、当該凹部14eの壁面が湾曲状に延在していることによって、半田材及びフラックスの這い上がり長さが延長されることとなり、いわゆる半田上がりが良好に防止されて、電気的な導通状態への影響が大幅に低減される。
また、本実施形態にかかる導電性シェル14の基板接続部14dには、前述したように凹部14eからコネクタ外方に向かって延出する半田接合片14fを有していることから、基板接続部14dの半田接合片14fに対する半田材の接合状態が、作業者によって直ちに目視されることとなって作業効率が向上される。
このとき、本実施形態にかかる半田接合片14fの先端部は、上述した導電性シェル14の最大外形である上面基板14aの幅方向寸法と同一か、ややコネクタ内方側に位置している。このような構成によって、当該半田接合片14fに対する半田付け作業に支障を与えることなく全体の小型化が可能となっている。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、検査用プラグコネクタ(他のコネクタ)の嵌合によって可動コンタクトを本来の電気的接続部である接点部まで弾性変位させることとしているが、検査用プラグコネクタ以外の治具等によって可動コンタクトを弾性変位させることも可能である。
また、本発明は、コネクタ組立直後の段階において可動コンタクトの接点部を固定コンタクトの接点部に接触させないことを要部とするものであるから、必ずしも、上述した実施形態のように可動コンタクトの接点部を固定コンタクトの補助接点部に接触させる必要はない。
さらに、本発明は、上述した実施形態のような回路検査スイッチ以外の用途に用いられるスイッチ付同軸コネクタに対しても同様に適用可能である。
以上のように本発明は、各種電子・電気機器に使用される多種多様なスイッチ付同軸コネクタに対して広く適用することが可能である。
10 スイッチ付同軸コネクタ
11 絶縁ハウジング
11a ベース枠体部
11b 挿入ガイド部
11c プローブ挿入穴(相手挿入穴)
11d 傾斜ガイド面
11e コンタクト挿入通路
12 可動コンタクト
12a 固定基部
12a1 固定延設片
12a2 切欠き部
12b 基板接続部
12b1 反転折返し部
12c 弾性ビーム状部材
12c1 反転折返し部
12c2 下方段部
12c3 接点部
12c4 貫通穴
13 固定コンタクト
13a 固定基部
13a1 固定延設片
13b 基板接続部
13b1 反転折返し部
13c 固定ビーム状部材
13c1 反転折返し部
13c2 リンクアーム部
13c3 主接点部
13c4 補助接点部
14 導電性シェル
14a 上面基板
14b グランド端子部
14c 固定係止溝
14d 基板接続部
14f 半田接合片
20 検査用プラグコネクタ(他のコネクタ)
20a プローブ
20b 係合突部

Claims (3)

  1. 絶縁ハウジングに弾性変形可能となるように片持ち状に取り付けられた可動コンタクトと、絶縁ハウジングに固定された固定コンタクトと、を有し、
    前記可動コンタクトの片持ち状先端部分に設けられた接点部が、当該可動コンタクトの弾性力で前記固定コンタクトの接点部に圧接するように維持されるものであって、
    他のコネクタが嵌合されることによって前記可動コンタクトが弾性変形され、当該可動コンタクトの接点部が固定コンタクトの接点部から離間するように構成されたスイッチ付同軸コネクタにおいて、
    前記固定コンタクトの接点部には、当該固定コンタクトの接点部から前記他のコネクタの嵌合方向と反対方向に離間した位置に補助接点部が付設され、その固定コンタクトの補助接点部に前記可動コンタクトの接点部が接触した状態に組み付けられたものであって、
    前記可動コンタクトの接点部は、前記他のコネクタが最初に嵌合されることにより前記固定コンタクトの補助接点部から離間した状態に配置されるとともに、前記他のコネクタが抜去された際における前記可動コンタクトの弾性復元力によって前記固定コンタクトの接点部に圧接される構成になされていることを特徴とするスイッチ付同軸コネクタ。
  2. 前記固定コンタクトの接点部及び補助接点部は、前記可動コンタクトの弾性変位方向に対して略直交する方向に延在するアーム状部材の端縁部に形成されていることを特徴とする請求項記載のスイッチ付同軸コネクタ。
  3. 絶縁ハウジングに弾性変形可能となるように片持ち状に取り付けられた可動コンタクトと、絶縁ハウジングに固定された固定コンタクトと、を有し、
    前記可動コンタクトの片持ち状先端部分に設けられた接点部が、当該可動コンタクトの弾性力で前記固定コンタクトの接点部に圧接するように維持されるものであって、
    他のコネクタが嵌合されることによって前記可動コンタクトが弾性変形され、当該可動コンタクトの接点部が固定コンタクトの接点部から離間するように構成されたスイッチ付同軸コネクタの製造方法において、
    前記絶縁ハウジングに前記可動コンタクトを組み付けるにあたって、当該可動コンタクトの接点部を前記固定コンタクトの接点部から離間した位置に設けた補助接点部に接触させた状態に配置しておき、
    その後、前記他のコネクタの最初の嵌合又はそれ以外の治具で、前記可動コンタクトの接点部を前記補助接点部から離間させた後に、前記可動コンタクトの弾性復元力によって前記固定コンタクトの接点部に接触させるようにしたことを特徴とするスイッチ付同軸コネクタの製造方法。
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