JP5146506B2 - 電気コネクタ及び電気コネクタ組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、信号伝送媒体の端末部を製品筐体の表面上に形成された導電路に電気的に接続する電気コネクタ及び電気コネクタ組立体に関する。
一般に、携帯電話等の種々の電子機器又は電気機器において、細線同軸ケーブルやフレキシブル配線基板、或いは印刷配線基板等からなる各種信号電送媒体の端末部分を、電気コネクタを用いて印刷配線基板側に接続することが広く行われている(例えば下記の特許文献1参照)。電気コネクタは、信号伝送媒体の端末部分を所定の配線パターン(回路)に接続するものであるが、通常は、例えば図23に示されているように、製品筐体1の内部に取り付けられた回路基板2にリセプタクルコネクタ3を実装しておき、そのリセプタクルコネクタ3に対して、細線同軸ケーブル等からなる信号伝送媒体4の端末部分を連結したプラグコネクタ5を嵌合させる構成になされている。なお、このときに用いられている電気コネクタ3,5の機能は、信号線を通して必要な情報信号の伝送を行うとともに、シールド線を通して接地用のシールド信号をグランド回路に接続させるものである。
一方、近年になって電子機器等の小型化・薄型化が急速に進められており、それにともなって電気コネクタも低背化及び低コスト化が図られつつあることから、上述した電気コネクタ3,5の構成を簡易化することが強く要請されている。しかしながら、製品筐体1は樹脂成形材料で製作されているために耐熱性が低く、製品筐体に直接半田付けや電子部品の実装が出来ない。従って、通常に用いられているいずれの電気コネクタも、配線パターンを有する印刷配線基板2上に一方の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)3を実装し、その実装した一方の電気コネクタ3に対して他方の電気コネクタ(プラグコネクタ)5を嵌合するという基本的な構成を備えたものとなっている。そして、そのような基本的な構成の制約から、大幅な低背化及び低コスト化を図ることが次第に難しくなって来つつある。
特開2001−43939号公報 特開2002−324636号公報 特開2006−216445号公報
そこで本発明は、簡易な構成によって、低背化及び低コスト化を大幅に図ることができるようにした電気コネクタ及び電気コネクタ組立体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明においては、信号伝送媒体の端末部が連結されるコネクタ本体部を有し、そのコネクタ本体部を介して、製品筐体に設けられた導電路に信号伝送媒体を電気的に接続するように構成された電気コネクタにおいて、前記コネクタ本体部に、前記製品筐体の導電路に接触する導電コンタクトと、当該コネクタ本体部から突出する連結脚部と、が設けられているとともに、前記製品筐体に、前記連結脚部が挿通される嵌合連結孔が設けられ、その嵌合連結孔は、当該嵌合連結孔の内部に挿通された前記連結脚部の移動を許容する長孔からなり、前記連結脚部が前記嵌合連結孔の内部を前記長孔の長手方向に移動することによって、当該連結脚部と前記導電コンタクトとの間に前記製品筐体を厚さ方向に挟持する構成が採用されている。
また、本発明においては、製品筐体の壁部の表面上に形成された導電路と、信号伝送媒体の端末部が連結されるコネクタ本体部を有する電気コネクタと、からなり、前記電気コネクタのコネクタ本体部を介して、前記製品筐体の導電路に信号伝送媒体を電気的に接続するように構成された電気コネクタ組立体において、前記電気コネクタの前記コネクタ本体部に、前記製品筐体の導電路に接触する導電コンタクトと、当該コネクタ本体部から突出する連結脚部と、が設けられているとともに、前記製品筐体に、前記連結脚部が挿通される嵌合連結孔が設けられ、その嵌合連結孔は、当該嵌合連結孔の内部に挿通された前記連結脚部の移動を許容する長孔からなり、前記連結脚部が前記嵌合連結孔の内部を前記長孔の長手方向に移動することによって、当該連結脚部と前記導電コンタクトとの間に前記製品筐体を厚さ方向に挟持する構成が採用されている。
このような構成によれば、製品筐体の壁部に対して単体のコネクタが直接的に嵌合されるようになっており、その単体のコネクタの嵌合状態において、製品筐体の表面に形成されている信号伝送用配線パターン等の導電路に導電コンタクトの接点部が接触される。そのため、従来から用いられている回路基板や、その回路基板に実装される嵌合相手となる他の電気コネクタを介在することなく信号伝送媒体の電気的な接続が簡易な構成で行われ、部品点数の低減及び半田実装の省略が可能となって大幅なコスト削減が行われるとともに、電気的な接続ポイントの低減によってインピーダンスのバラツキが抑制され、しかも半田付け工程での半田上がりの問題やインピーダンスのバラツキ等の問題が改善されることによって電気的接続の信頼性が向上される。
また、電気コネクタの最終的な固定は、コネクタ本体部の連結脚部と導電コンタクトとが製品筐体を厚さ方向に挟持することによって行われるため、製品筐体に電気コネクタを繰り返し嵌合・抜去しても、製品筐体に対する電気コネクタの嵌合連結性が長期にわたって良好に維持される。
さらに、本発明における前記連結脚部は、前記製品筐体を厚さ方向に挟んで前記導電コンタクトに対向するように配置された係合ロック部を有し、前記係合ロック部は、前記製品筐体に形成された係止ロック部に嵌合して前記コネクタ本体部を保持するように構成されていることが望ましい。
このような構成によれば、連結脚部の係合ロック部が製品筐体の係止ロック部に嵌合することによって電気コネクタの保持が確実に行われる。
さらにまた、本発明においては、前記係止ロック部が、前記製品筐体の表面に凹設された穴部からなるとともに、前記係合ロック部は、前記係止ロック部を構成する前記穴部の内方に落ち込んで当該穴部の内壁面に当接するように構成されていることが望ましい。
このような構成によれば、連結脚部の係合ロック部と、製品筐体の係止ロック部との嵌合性が向上される。
また、本発明における前記導電コンタクトは、前記製品筐体の導電路に接触する接点部と、その接点部を弾性変位可能に支持する弾性アーム部とを有し、前記導電コンタクトの接点部は、当該接点部が前記製品筐体の導電路に接触した際において、前記係止ロック部を構成する前記穴部の上方位置に配置されていることが望ましい。
このような構成によれば、製品筐体を挟持する連結脚部の係合ロック部と、導電コンタクトの接点部との間に生じるモーメントが極めて小さく抑えられるために、電気コネクタの保持性が更に向上される。
さらに、本発明においては、前記コネクタ本体部が、前記導電コンタクトが取り付けられた絶縁ハウジングと、その絶縁ハウジングの外表面を覆うように装着されたシールドシェルとを有し、前記導電コンタクトの前記接点部が前記製品筐体の導電路に接触した際において、前記絶縁ハウジングと前記製品筐体とが対向する表面間の隙間t1は、前記係合ロック部が前記穴部の内方に落ち込む量t2より大きくなるように設定されている(t1>t2)ことが望ましい。
このような構成としておけば、コネクタ本体部を介して絶縁ハウジングの底面部を製品筐体の表面側に押し付けると、係合ロック部が穴部から離脱することとなって、係止ロック部に対する当該係合ロック部の解除が容易な操作で可能となる。
さらにまた、本発明では、前記導電コンタクトの前記接点部が前記製品筐体の導電路に接触した際において、前記弾性アーム部と前記製品筐体の表面との隙間t3は、前記係合ロック部が前記穴部の内方に落ち込む量t2より大きくなるように設定されている(t3>t2)ことが望ましい。
このような構成としておけば、コネクタ本体部を介して導電コンタクトのビーム部を製品筐体の表面側に押し付けた場合においても、係合ロック部が穴部から離脱することとなって、係止ロック部に対する当該係合ロック部の解除が容易な操作で可能となる。
また、本発明においては、前記連結脚部が、前記シールドシェルと一体的に形成されていることが望ましい。
このような構成としておけば、シールドシェルの成形と同時に連結脚部が効率的に成形され、生産性の向上が図られる。
以上述べたように本発明は、信号伝送媒体の端末部が連結されるコネクタ本体部に設けられた連結脚部が、製品筐体に設けられた長孔からなる嵌合連結孔の内部を長孔の長手方向に移動させて、当該連結脚部と導電コンタクトとを製品筐体を厚さ方向に挟持する構成により、製品筐体の壁部に対して単体のコネクタを直接的に嵌合させ、その単体のコネクタの嵌合状態において製品筐体の表面に形成されている信号伝送用配線パターン等の導電路に導電コンタクトの接点部を接触させることによって、従来から用いられている回路基板や、その回路基板に実装される嵌合相手となる他の電気コネクタを介在することなく信号伝送媒体の電気的な接続が簡易な構成で行われ、部品点数の低減及び半田実装の省略が可能となって大幅なコスト削減が行われるとともに、電気的な接続ポイントの低減によってインピーダンスのバラツキが抑制され、しかも半田付け工程での半田上がりの問題やインピーダンスのバラツキ等の問題が改善されることによって電気的接続の信頼性が向上されるとともに、電気コネクタの最終的な固定を、コネクタ本体部の連結脚部と導電コンタクトとが製品筐体を厚さ方向に挟持することによって行い、製品筐体に電気コネクタを繰り返し嵌合・抜去しても、製品筐体に対する電気コネクタの嵌合連結性が長期にわたって良好に維持されるように構成したものであるから、回路基板や嵌合相手の電気コネクタ等を省略して電気コネクタの構成を極めて簡易なものとすることができ、簡易な構成によって、電気コネクタの小型化、低背化、及び低コスト化を大幅に図ることができる。
本発明の一実施形態にかかる電気コネクタを用いた信号伝送媒体の接続作業の途中状態を表した外観斜視説明図である。 図1に示された本発明の一実施形態にかかるプラグコネクタを嵌合連結孔に嵌合させる前の状態を後方側から表した外観斜視説明図である。 図2の状態にあるプラグコネクタ及び嵌合連結孔を、製品筐体の内方側から見たときの斜視説明図である。 図1〜図3に示された本発明の一実施形態にかかるプラグコネクタを下方側から見たときの底面説明図である。 図4に示されたプラグコネクタに関する高さ方向の途中位置における水平断面説明図である。 図1〜図5に示されたプラグコネクタに対して信号伝送媒体としての細線同軸ケーブルをセットする前の初期状態を後方側から表した分解斜視説明図である。 図6に示されたプラグコネクタに対して信号伝送媒体としての細線同軸ケーブルをセットした状態を後方側から表した外観斜視説明図である。 図2の状態からプラグコネクタを嵌合連結孔内に挿入した状態を表した外観斜視説明図である。 図8の嵌合連結孔内に挿入したプラグコネクタを、製品筐体の内方側から見たときの斜視説明図である。 図8中の X−X 線に沿った縦断面説明図である。 図10の状態にあるプラグコネクタを前方に移動させる途中状態を表した縦断面説明図である。 図11の状態からプラグコネクタを更に前方に移動させた嵌合状態を表した外観斜視説明図である。 図12の嵌合状態にあるプラグコネクタを、製品筐体の内方側から見たときの斜視説明図である。 図13に示した嵌合状態にあるプラグコネクタを上方側から見たときの平面説明図である。 図14中の XV−XV 線に沿った縦断面説明図である。 図14中の XVI−XVI 線に沿った縦断面説明図である。 図14中の XVI−XVI 線のやや外方側寄りの縦断面説明図である。 図17中の XVIIIで指した部位の拡大説明図である。 図14中の XIX−XIX 線に沿った縦断面説明図である。 図15の状態にあるプラグコネクタを下方に押し込んだ状態を表した縦断面説明図である。 図20の断面位置よりやや外方側寄りの縦断面説明図である。 図21中の XXIIで指した部位の拡大説明図である。 通常用いられている一般の電気コネクタによる接続状態を表した外観斜視説明図である。
以下、信号伝送媒体として細線同軸ケーブルを使用するものであって、電子機器の製品筐体に対して上方側から挿入され水平移動されることで、直接的に嵌合するように構成された電気コネクタに本発明を適用した場合の実施形態についての説明を図面に基づいて詳細に行う。
すなわち、図1〜図22に示されている本発明の一実施形態にかかるプラグコネクタ10は、信号伝送媒体としての細線同軸ケーブルSCの端末部分を、所定の電子回路を有する携帯電話等の電子機器を構成している製品筐体MFの壁部の外表面上に形成された配線パターン導電路CPに対して電気的に接続する構成を備えたものであって、製品筐体MFを構成している壁部の外側表面には、アンテナや種々の回路の一部を構成する配線パターン導電路CPが印刷等により形成されている。
前記製品筐体MFの壁部には、当該製品筐体MFの壁部を貫通するようにして嵌合連結孔MFaが形成されており、その製品筐体MFの壁部に設けられた嵌合連結孔MFaに対して、プラグコネクタ10のコネクタ本体部10Aから突出する連結脚部10Bが、上方側から挿入後、水平移動されることによって嵌合される構成になされている。すなわち、プラグコネクタ10のコネクタ本体部10Aには、信号伝送媒体としての細線同軸ケーブルSCの端末部が接続されており、当該細線同軸ケーブルSCが接続されたプラグコネクタ10が、まず図1及び図2に示されているようにして前記嵌合連結孔MFaの上方側に対面するように配置される。そして、その上方側に配置されたプラグコネクタ10の全体が、前記製品筐体MFの壁部の外表面に対して略直交する方向に下降されていき、図8〜図14に示されているようにプラグコネクタ10の連結脚部10Bが、上述した嵌合連結孔MFaの内部に挿入された後に、製品筐体MFの外表面に沿って移動されることにより嵌合状態になされる。
このように、製品筐体MFの嵌合連結孔MFaにプラグコネクタ10が挿入・移動された嵌合状態においては、細線同軸ケーブルSCの端末部が、プラグコネクタ10を介して配線パターン導電路CPに接続されることとなるが、以下においてプラグコネクタ10を差し込む方向を「下方向」とし、それとは反対に抜き出す抜去方向を「上方向」とする。また、プラグコネクタ10において細線同軸ケーブルSCの端末部が接続される方の端縁部を「後端縁部」とするとともに、それと反対側の端縁部を「前端縁部」とし、「後端縁部」から「前端縁部」に向かう方向を「前方」、その逆方向を「後方」とする。さらに、それら「上下方向」及び「前後方向」に直交する方向を「左右方向」とする。
ここで、上述したように製品筐体MFの壁部に形成された嵌合連結孔MFaは、略線対称をなすようにして隣接配置された一対の貫通孔から形成されている。それら各々の嵌合連結孔MFaは、上述したプラグコネクタ10の前後方向に対応するようにして細長状に延在する長孔からなり、プラグコネクタ10の後方側及び前方側にそれぞれ対応して、異なる開口形状を有する長孔からなる挿通用孔部MFa1及び嵌合用孔部MFa2が前後方向において連通するように設けられている。そのうちの後方側に配置された挿通用孔部MFa1を構成する長孔は、当該長孔の長手方向が前後方向となるように設定されており、プラグコネクタ10の連結脚部10Bの前後方向における移動を許容するように前後方向に延在する長径を備えている。
また、その挿通用孔部MFa1を構成する長孔は、左右方向に延在する短径を備えており、その短径の寸法は、上述したプラグコネクタ10の連結脚部10Bの全体を挿通可能とする程度に比較的幅広に形成されている。この比較的幅広の短径によって、上述したプラグコネクタ10の連結脚部10Bが、当該挿通用孔部MFa1を通して任意に挿入又は離脱されるようになっている。
一方、このような挿通用孔部MFa1の前方側に配置された嵌合用孔部MFa2を構成している長孔は、上述した挿通用孔部MFa1と同様に前後方向に延在する長径を備えており、それによってプラグコネクタ10の連結脚部10Bを前後方向に移動可能に許容する点において同様な構成になされているが、挿通用孔部MFa1よりも幅狭な短径を有している。この嵌合用孔部MFa2の短径は、連結脚部10Bの高さ方向における中間部分のみを挿通可能とする程度の寸法に形成されていて、当該嵌合用孔部MFa2の内部には、上述した挿通用孔部MFa1を通してのみ連結脚部10Bが挿入されるようになっている。そして、その挿通用孔部MFa1を通して嵌合用孔部MFa2の内部に挿入された連結脚部10Bは、当該嵌合用孔部MFa2を構成する長孔の長手方向(前後方向)に移動が許容される一方、この嵌合用孔部MFa2から直ちに離脱されることはない。
すなわち、これらの挿通用孔部MFa1及び嵌合用孔部MFa2を構成する長孔からなる嵌合連結孔MFaの開口縁部は、プラグコネクタ10の前後方向に対応して細長状に延在しており、当該開口縁部の左右方向における外側縁部が、上述した挿通用孔部MFa1から嵌合用孔部MFa2まで連続して延在する直線状の共通縁部になされている。これに対して、嵌合連結孔MFa2の内側縁部は、挿通用孔部MFa1との境界部において略直角の階段状をなすような形状になされている。
このように挿通用孔部MFa1と嵌合用孔部MFa2とからなる各嵌合連結孔MFaの開口形状は、内外の両側縁部において左右非対称に異ならされた回転非対称の形状になされている。そして、その嵌合連結孔MFaにおける回転非対称な開口形状に対応して、後述するように当該嵌合連結孔MFaの内部に挿入されるプラグコネクタ10の連結脚部10Bも回転非対称になされており、当該連結脚部10Bの嵌合方向における投影形状が、挿入嵌合方向(下方向)に直交する水平面において回転非対称な形状になされている。
上述したプラグコネクタ10の連結脚部10B、及び嵌合連結孔MFaにおける回転非対称な形状は、プラグコネクタ10の挿入・嵌合時における位置合わせとして利用されるものである。つまり、後述するようにプラグコネクタ10の連結脚部10Bを嵌合連結孔MFaに挿入・嵌合するにあたって、プラグコネクタ10を回転方向の反対側に誤って配置してしまった場合には、嵌合作業自体が不可能になってしまうことから、誤嵌合の防止が図られる。
一方、上述した嵌合連結孔MFaを形成している製品筐体MFの表裏両面のうち、外側の表面には、配線パターン導電路CPを構成する信号導電路CPa及びグランド導電路CPbの端末部が形成されている。これら配線パターン導電路CPの端末部は、上述した一対の嵌合連結孔MFa,MFaどうしの間領域において、前後方向に延在するように配置されている。それらの信号導電路CPa及びグランド導電路CPbの終端部分は、嵌合連結孔MFaのやや前方側の領域、つまり嵌合用孔部MFa2の側部において互いに前後方向に対向する配置関係になされている。
また、プラグコネクタ10は、前述したように嵌合連結孔MFaに対して上方側から挿入後、水平移動されて嵌合される電気コネクタを構成するものであるが、そのプラグコネクタ10のコネクタ本体部10Aの後端縁部に、信号伝送媒体の一例としての細線同軸ケーブルSCの端末部分が接続されている。以下、そのプラグコネクタ10の後端縁部及び前端縁部に対応する嵌合連結孔MFaの各端縁部についても、同様に後端縁部及び前端縁部と呼ぶこととする。
信号伝送媒体としての細線同軸ケーブルSCの端末部分は、外周被覆材が皮剥きされることによってケーブル中心導体(信号線)SCa及びケーブル外部導体(シールド線)SCbが同軸状をなすように露出されており、当該細線同軸ケーブルSCの中心軸線に沿うようにして配置されたケーブル中心導体SCaが、絶縁ハウジング11に取り付けられた信号伝送用導電端子(シグナルコンタクト)12に接続されることによって信号回路が構成されるようになっている。また、上記ケーブル中心導体SCaの外周側を取り囲むように配置されたケーブル外部導体SCbは、後述するシールドシェル14に一体的に設けられたグランド用導電端子(グランドコンタクト)13に接続されることによってグランド回路が構成されるようになっている。
このようなプラグコネクタ10の絶縁ハウジング11は、上述したコネクタ本体部10A及び連結脚部10Bのそれぞれに対応して、絶縁本体部11a及び絶縁挿入部11bを一体的に有している。そのうちの絶縁本体部11aの略中央部分には、上述した細線同軸ケーブルSCの他に、信号伝送用導電端子(シグナルコンタクト)12が取り付けられているとともに、その信号伝送用導電端子12の両側に配置されるようにしてグランド用導電端子(グランドコンタクト)13が、後述するシールドシェル14を介して取り付けられている。
また、絶縁挿入部11bは、前記絶縁本体部11aから下方に向かって突出する一対の平板状部材から形成されており、それら一対の絶縁挿入部11bが、嵌合相手である製品筐体MF側の嵌合連結孔MFaの内部に向かって下端部分から挿入される構成になされている。
さらに、上述した絶縁本体部11a及び絶縁挿入部11bを有する絶縁ハウジング11の外側表面は、薄板金属状部材からなるシールドシェル14によって覆われている。このシールドシェル14は、特に図7に示されているように、前記絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aの外周側面を環状に覆うコネクタ本体部10Aとしてのシェル本体部14aと、同じく絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aの上面部を覆うコネクタ本体部10Aとしてのシェル蓋部14bと、絶縁ハウジング11に一対設けられた絶縁挿入部11bを外方側から覆う連結脚部10Bとしてのシェル挿入部14cと、から構成されている。このうちのシェル本体部14aの後端部分には、縦断面略半円形状をなすケーブル支持部14dが、後方側に向かって略水平に突出するように設けられており、そのケーブル支持部14dの内壁面に対して、上述した細線同軸ケーブルSCの端末部分が載置されて受けられるようになっている。
このとき、前記シールドシェル14のシェル蓋部14bは、上述した細線同軸ケーブルSCの端末部分を接続して固定する前の初期状態において、図6及び図7に示されているような開放状態になされている。すなわち、その初期状態におけるシェル蓋部14bは、上述したケーブル支持部14dの反対側、つまりシェル本体部14aの前端部分に、一対の細幅状部材からなる繋ぎ部材14e,14eを介して略鉛直上方に立ち上がるように配置されている。また、そのシェル蓋部14bの内方側には、絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aから上方に立ち上がる絶縁押圧板11cがシェル蓋部14bの内表面に沿うように配置されている。なお、上述の繋ぎ部材14eの設置位置および設置個数は任意に選定することが可能である。
そして、上述したシールドシェル14の開放状態において、細線同軸ケーブルSCの端末部分が、図7のようにケーブル支持部14dに受けられるように載置されてセットされた後、繋ぎ部材14eが前記絶縁押圧板11cとともに略直角に折り曲げられるようにしてシールドシェル14のシェル蓋部14bが略水平状態まで押し倒される。これによって、絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aがシェル蓋部14bにより上方側から覆われてシールドシェル14が閉塞状態になされる。
このときのシェル蓋部14bは、シェル本体部14aの上方側部分から外側部分を覆うように被せられているとともに、上述したケーブル支持部14d及び細線同軸ケーブルSCに対しても、上方側部分から外側部分を覆うように被せられる構成になされている。すなわち、当該シェル蓋部14bにおいて、ケーブル支持部14d及び細線同軸ケーブルSCに相当する位置には、第1保持部14f及び第2保持部14gが、横断面コの字形状をなすように設けられている。それらの第1保持部14f及び第2保持部14gは、横断面コの字形状における開放側部分が、ケーブル支持部14d及び細線同軸ケーブルSCに対面するように形成されており、前述したようにシェル蓋部14bが略水平状態まで押し倒された際に、上述したケーブル支持部14d及び細線同軸ケーブルSCを縦断面コの字形状に覆うように構成されている。そして、それらの第1保持部14f及び第2保持部14gの開放部分を構成している両側板状部材の先端部分が、内方側に折り曲げられてカシメによる固定が行われ、ケーブル外部導体SCbがケーブル支持部14dと第1保持部14fとに接触することで、シールドシェル14によるグランド回路が構成されるようになっている。
また、前述したグランド用導電端子(グランドコンタクト)13は、シールドシェル14のシェル本体部14aに一体的に設けられており、シェル本体部14aの前端面から略直角に二股状をなすように折り曲げられて後方側に延出する片持ち状部材からなる弾性アーム部を有している。それら二股形状に分岐するように形成された各々のグランド用導電端子13,13を構成している弾性アーム部は、前記細線同軸ケーブルSC及び信号伝送用導電端子(シグナルコンタクト)12を挟んだ左右両側の外方位置に配置されており、当該グランド用導電端子13,13の弾性アーム部の延出側(後端側)の先端部分に、凹状をなすようにして接点部13a,13aが設けられている。それらの各接点部13aは、シェル本体部14aの前端面近傍の基端側に形成される揺動支点13bを中心として左右両方向に二股に分かれて上下方向に弾性的に変位される構成になされている。そして、製品筐体MFに対してプラグコネクタ10が嵌合された際に、製品筐体MFの外側表面上に形成されたグランド導電路CPbに対して、グランド用導電端子13の接点部13aが上方側から接触されるようになっている。
このとき、シェル本体部14aとシェル蓋部14bとを連結する繋ぎ部材14eは、当該繋ぎ部材14eの屈曲の方向において上述したグランド用導電端子(グランドコンタクト)13の揺動支点13bと対面しない位置に設けられている。
このような構成とすれば、シェル蓋部14bをシェル本体部14aに装着させるように繋ぎ部材14eを屈曲させた際に、その繋ぎ部材14eの屈曲の影響がグランド用導電端子(グランドコンタクト)13に波及し難くなって、そのグランド用導電端子13の変形等が回避される。従って、繋ぎ部材14eの位置によっては、揺動支点13bの位置も適宜変更することは可能である。
また、上述したグランド用導電端子13,13の左右方向両側の外方部分には、上述したシェル本体部14a及びシェル挿入部14cが立壁状をなすようにそれぞれ配置されているが、そのうちのシェル挿入部14cは、シェル本体部14aから下方に向かって片持ちビーム状をなすように延出する板状部材から形成されている。このシェル挿入部14cは、上述した連結脚部10Bの一部を構成するものであるが、そのように連結脚部10Bがシールドシェル14と一体的に形成されていれば、シールドシェル14の成形と同時に連結脚部10Bが効率的に成形されることとなって生産性の向上が図られる。
さらに、そのシェル挿入部14cの下端部分は、左右方向の内方側(中心側)に向かって略直角に折り曲げられて突出する形状になされており、前述した嵌合連結孔MFa2の内側縁部を下面側から覆う形状になされている。このシェル挿入部14cの下端部分に設けられた内方側折り曲げ部分は、挿通用孔部MFa1に対しては挿通可能となるように内方側突出量(板幅)が制限されており、当該挿通用孔部MFa1内に挿通されたシェル挿入部14cが、前方側の嵌合連結孔MFa2まで前進移動することによって嵌合状態になされる。
このシェル挿入部14cの内方側折り曲げ部分には、前後の先端縁部分を下方に傾斜させるようにして形成された移動ガイド部14h,14hが設けられており、上述したように挿通用孔部MFa1と嵌合連結孔MFa2との間をシェル挿入部14cが前後方向に移動する際に、移動ガイド部14h,14hの傾斜面による案内作用で両者の衝突が回避されるようになっている。
また、上述したシェル挿入部14cの内方側折り曲げ部分には、その一部をなすようにしてロックアーム14iが設けられている。当該ロックアーム14iは、シェル挿入部14cの前端側を基端部として後方側に向かって片持ち状に延出しており、前端側の基端部を中心として当該ロックアーム14iの後端側部分が弾性的に上下動する構成になされている。このロックアーム14iは、上述したグランド用導電端子13の略直下位置において略平行状態となるように配置されていて、両部材14i,13が上下において互いに対面する位置関係に配置されている。このときの両者間の距離は、製品筐体MFの厚さよりもやや大きくなるように設定されており、それらロックアーム14iとグランド用導電端子13との間に形成される空間部分に、上述した製品筐体MFの壁部が支障なく入り込む構成になされている。
さらに、そのロックアーム14iの延出側(後端側)の先端部分には、上方側に向かって凸状をなすように形成された係合ロック部14jが設けられている。その係合ロック部14jは、上述したグランド用導電端子(グランドコンタクト)13の接点部13aの略直下位置に配置されており、両者間の距離が製品筐体MFの厚さよりもやや小さくなるように設定されている。これによって、それらの係合ロック部14jと接点部13aとの間に、製品筐体MFが厚さ方向に挟持される構成になされている。
このように本実施形態においては、製品筐体MFに設けられた嵌合連結孔MFaが前後方向に細長状をなす長孔からなり、製品筐体MFの嵌合連結孔MFaの内部に挿通されたプラグコネクタ10の連結脚部10Bが、長孔の長径方向である長手方向(前後方向)に往復移動することを許容する構成になされている。プラグコネクタ10の連結脚部10Bの嵌合動作を具体的に説明すると、まずそのプラグコネクタ10の連結脚部10Bが、嵌合連結孔MFaの後方側に配置された挿通用孔部MFa1の内部に貫通するようにして挿通され、その後、前方側の嵌合用孔部MFa2に向かって連結脚部10Bが前進移動される。このときの連結脚部10Bの移動は、移動ガイド部14hの傾斜面の案内作用によって円滑に行われる。
このようなプラグコネクタ10の連結脚部10Bの前進移動によって、当該連結脚部10Bに設けられた係合ロック部14jと、グランド用導電端子(グランドコンタクト)13に設けられた接点部13aとが、製品筐体MFを厚さ方向に挟持する構成になされている。なお、そのプラグコネクタ10の連結脚部10Bは、嵌合連結孔MFaの前方側に配置された嵌合用孔部MFa2から後方側の挿通用孔部MFa1に向かって後退移動されることも可能であり、その後退移動によってプラグコネクタ10の連結脚部10B及びグランド用導電端子13が、製品筐体MFから離脱して抜去可能な状態になされる。
以上述べた本実施形態にかかる構成によれば、製品筐体MFの壁部に対して単体のプラグコネクタ10が直接的に嵌合されるようになっており、その単体のプラグコネクタ10の嵌合状態において、製品筐体MFの表面に形成されている信号伝送用配線パターン等の配線パターン導電路CPに信号伝送用導電端子(シグナルコンタクト)12及びグランド用導電端子(グランドコンタクト)13の各接点部が接触される。そのため、従来から用いられている回路基板や、その回路基板に実装される嵌合相手となる他の電気コネクタを介在することなく信号伝送媒体の電気的な接続が簡易な構成で行われ、部品点数の低減及び半田実装の省略が可能となって大幅なコスト削減が行われるとともに、電気的な接続ポイントの低減によってインピーダンスのバラツキが抑制され、しかも半田付け工程での半田上がりの問題やインピーダンスのバラツキ等の問題が改善されることによって電気的接続の信頼性が向上される。
また、プラグコネクタ10の全体の最終的な固定は、コネクタ本体部10Aの連結脚部10Bとグランド用導電端子(グランドコンタクト)13とが製品筐体を厚さ方向に挟持することによって行われるため、製品筐体MFにプラグコネクタ10を繰り返し嵌合・抜去しても、製品筐体MFに対するプラグコネクタ10の嵌合連結性が長期にわたって良好に維持される。
さらに、本実施形態においては、製品筐体MFの裏面側(下面側)に、上述したロックアーム14iの係合ロック部14jを受け入れる係止ロック部MFbが凹設されている。この係止ロック部MFbは、嵌合用孔部MFa2の内端縁の一部を切り欠くようにして形成された穴部からなり、前述したようにしてプラグコネクタ10の連結脚部10Bが後方側挿通用孔部MFa1から前方側嵌合用孔部MFa2に前進移動された際に、ロックアーム14iの係合ロック部14jが、係止ロック部MFbの内部に段差状に落とし込まれて嵌合状態になされるようになっている。
より具体的には、係合ロック部14jが係止ロック部MFb内に落とし込まれた際に、係合ロック部14jの後端側エッジ部14kが、上述した係止ロック部MFbの後端側内壁面に当接し、それによってコネクタ本体部10Aが後方側に係止され、プラグコネクタ10の全体が保持されるように構成されている。なお、プラグコネクタ10に対する前方側への係止作用は、上述した前方側の嵌合用孔部MFa2の前端縁に対して連結脚部10Bが当接することによって行われる。
本実施形態のように、連結脚部10Bに設けられた係合ロック部14jが、製品筐体MFの穴部からなる係止ロック部MFbに嵌合する構成を採用しておけば、係合ロック部14jと係止ロック部MFbとの嵌合性が向上され、プラグコネクタ10の保持が確実に行われる。
特に、実施形態においては、グランド用導電端子(グランドコンタクト)13の接点部13aが製品筐体MFの配線パターン導電路CPに接触した際に、当該接点部13aが係止ロック部MFbを構成する穴部の上方位置、特に本実施形態においては直上位置に配置されていることから、製品筐体MFを挟持する連結脚部10Bの係合ロック部14jと、グランド用導電端子13の接点部13aとの間に生じるモーメントが極めて小さく抑えられ、プラグコネクタ10の保持性が更に向上される。
さらに、本実施形態においては、特に図15に示された嵌合の状態、すなわち製品筐体MFに設けられた配線パターン導電路CPにグランド用導電端子(グランドコンタクト)13の接点部13aが接触した際に、グランド用導電端子13の弾性バネ力によって当該グランド用導電端子13の弾性アーム部が製品筐体MFの表面から上方に浮上し、製品筐体MFの上表面と、その製品筐体MFの上表面に対する対向表面である絶縁本体部11aの底面との間に隙間t1が形成されるとともに、同じく製品筐体MFの上表面と、その製品筐体MFの上表面に対する対向表面であるグランド用導電端子13の弾性アーム部との間に隙間t3が形成されるようになっている。そして、本実施形態では、これら絶縁本体部11aにより形成される隙間t1、及びグランド用導電端子13により形成される隙間t3の大きさが、上述した係合ロック部14jの後端側エッジ部14kが係止ロック部MFbの内部に落ち込む量t2より大きくなるように設定されている(t1>t2,t3>t2)。
このような構成とすれば、例えば図20及び図21に示されているように、コネクタ本体部10Aを上方側から下方に付勢して、当該コネクタ本体部10Aを隙間t1にわたって押し下げていくと(図中矢印参照)、絶縁本体部11aの底面が製品筐体MFの上表面側に押し付けられ、上述した隙間t1がほぼゼロとなる。一方、係合ロック部14jの後端側エッジ部14kの落ち込み量t2は、上述したように隙間t1より小さく設定されているため(t2<t1)、当該後端側エッジ部14kは係止ロック部MFbの穴部から下方に離脱することとなる。その結果、係止ロック部MFbに対する係合ロック部14jの解除が容易な操作で可能となる。
一方、本実施形態とは異なって絶縁ハウジング11の厚さが薄い場合などのように絶縁本体部11aの底面が製品筐体MFの上表面から大きく離間し、上述した隙間t1が拡大されていることによりグランド用導電端子13の弾性アーム部の隙間t3の方が小さくなっている場合には(t3<t1)、絶縁本体部11aよりもグランド用導電端子13の弾性アーム部の方が先に製品筐体MFの表面側に近接し、上述した隙間t1よりも先に隙間t3がゼロに近付く。このような場合であっても、係合ロック部14jの後端側エッジ部14kの落ち込み量t2が隙間t3より小さく設定されているため(t2<t3)、当該後端側エッジ部14kが係止ロック部MFbの穴部から下方に離脱することとなり、係止ロック部MFbに対する係合ロック部14jの解除が容易な操作で可能となる。
また、本実施形態における信号伝送用導電端子(シグナルコンタクト)12は、絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aに圧入又はインサート成形等により取り付けられているが、特に図16に示されているように、上述した細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体(信号線)SCaに接続されるケーブル挟持部12aと、そのケーブル挟持部12aから下方側に向かって湾曲状に延出して配線パターン導電路CPの信号導電路CPaに接触する弾性バネ部12bとを有している。
そのうちのケーブル挟持部12aは、側面視において略C字形状をなすように折り曲げ形成されたクリップビーム構造を有しており、細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体(信号線)SCaを上下からクリップ状に挟むように形成されている。このケーブル挟持部12aを構成している上側ビーム部12cの途中部分には、前記ケーブル中心導体(信号線)SCaを上方側から押圧する凹部が設けられている。また、この上側ビーム部12cに設けられた凹部とケーブル中心導体SCaを挟んで下方側に対向する位置には、絶縁ハウジング11との係止を行うための係止部(図示省略)が設けられている。さらに、その係止部から後方側に信号伝送用導電端子12は延設されてから、下方側に折り曲げられ、再び前記係止部の位置くらいまで前方側に延びてから、下方側に曲げられて弾性バネ部12bへと延びている。
なお、このケーブル挟持部12aの上側ビーム部12cは、上述した細線同軸ケーブルSCの端末部分を連結する前の初期状態において、例えば図6及び図7に示されているような開放状態になされている。すなわち、その初期状態における上側ビーム部12cは、斜め上方に向かって立ち上がる形状を有しており、細線同軸ケーブルSCの端末部分が図7のようにケーブル支持部14d上に載置されてセットされた状態から、シールドシェル14のシェル蓋部14bが絶縁押圧板11cとともに略水平状態まで押し倒されると、当該ケーブル挟持部12aの上側ビーム部12cが絶縁押圧板11cによって略水平状態まで押し倒され、ケーブル中心導体(信号線)SCaを上方側から押圧するように構成されている。
また、信号伝送用導電端子(シグナルコンタクト)12の弾性バネ部12bは、上述したケーブル挟持部12aから絶縁本体部11aの内部を後方側に延出して下方側に折り曲げられ、再び前方側に延びてから、一旦斜め下方に向かって片持ちビーム状をなすように延出して下方側に湾曲状に張り出した後に、再び上方に向かって立ち上がるように形成されている。そして、この弾性バネ部12bの下方湾曲部位における最下端頂点部分に、前述した一対の嵌合連結孔MFaどうしの間部分に設けられた信号導電路CPaに接触する接点部12dが形成されている。この接点部12dは、上述した片持ちビーム状をなす弾性バネ部12bの弾性変位作用によって信号導電路CPaに対して圧接されるように構成されている。
このような信号伝送用導電端子12の両側外方には、前述したように一対のグランド用導電端子(グランドコンタクト)13,13が配置されているが、その信号伝送用導電端子(シグナルコンタクト)12に設けられた接点部12dに対して、グランド用導電端子13,13のそれぞれに設けられた接点部13a,13aが、後方側領域の両側部分に配置されており、これらの接点部12d,13a,13aが、嵌合方向に直交する平面内において回転非対称の位置関係になされている。
このような構成としておけば、嵌合の作業を行う際にプラグコネクタ10を回転方向の反対側に誤って配置してしまった場合に、嵌合作業自体が不可能になるが、或いはたとえ嵌合することができる場合であっても、電気的な導通がなされなくなることから、誤嵌合の防止が図られる。
さらに、上述した信号伝送用導電端子(シグナルコンタクト)12の接点部12dと、シールドシェル14のグランド用導電端子(グランドコンタクト)13の接点部13aとは、上述したように片持ち状をなして斜め前後方向に延在するアーム状部材の揺動側先端部分にそれぞれ設けられているが、それらのアーム状部材の延在方向、つまり各々の揺動支点12e,13bから接点部12d,13aに至る方向が、前後方向において互いに反対方向となるように設定されている。
このような構成においては、信号伝送用導電端子(シグナルコンタクト)12及びグランド用導電端子(グランドコンタクト)13を構成している片持ちビーム状の両アーム状部材の弾性変位作用によって接点部12d,13aを中心としたモーメントが発生するが、それらの両モーメントは、互いに反対方向になっていることから打ち消し合うこととなる。その結果、嵌合作業時及び嵌合後にプラグコネクタ10が安定した状態に維持されるようになっている。
また、これらの信号伝送用導電端子(シグナルコンタクト)12の接点部12dは、上述したグランド用導電端子(グランドコンタクト)13の接点部13aと同様に、ロックアーム14iの係合ロック部14jとの間に、製品筐体MFの壁部を厚さ方向に挟持する配置関係になされていて、信号伝送用導電端子12及びグランド用導電端子13を構成している片持ちビーム状部材の弾性変位作用によって、製品筐体MFの壁部に対してプラグコネクタ10が上下方向に保持される構成になされている。
このような構成としておけば、製品筐体MFに挿入・嵌合されたプラグコネクタ10の全体が、ロックアーム14iの係合ロック14jと、信号伝送用導電端子(シグナルコンタクト)12の接点部12d、及びグランド用導電端子(グランドコンタクト)13の接点部13aとの挟持力によって安定的に保持される。
さらに本実施形態では、図17における断面方向(前後方向)において、信号伝送用導電端子12の接点部12dとグランド用導電端子13の接点部13aとの間に係合ロック部14jが配置されていることで、プラグコネクタ10の前進および後退のいずれの方向に移動操作力が付与されても、係合ロック部14jを中心としてプラグコネクタ10の全体が安定的に支持されることとなり、当該プラグコネクタ10の移動が良好に行われることが可能になる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、信号伝送用の配線パターン導電路(信号導電路)CPaを、製品筐体MFの表裏両面のうちの一方である外側表面にのみ設けているが、製品筐体MFの表裏両面のうちの内側表面のみ、又は外側表面及び内側表面の双方のように、少なくとも一方の面に設けることができると共に、配線パターン導電路CPは、適宜任意の位置に配置することができる。上述した実施形態において、配線パターン導電路CPの端末部は、前後方向に延在するように配置されていたが、信号導電路CPaを挟んだ両側にグランド導電路CPbを設け、両方ともに前方側に延在するように配置することも可能である。
また、上述した実施形態では、製品筐体MFの壁部の表面上に形成された嵌合連結孔MFaが平面略矩形状の開口部を有するように形成されているが、平面略円形状の丸孔等の各種形状をなすように形成することも可能であり、また製品筐体MFの壁部を貫通しない孔とすることも可能である。
さらに、上述した実施形態は、垂直挿入・水平嵌合型の電気コネクタに本発明を適用したものであるが、水平挿入・垂直嵌合型の電気コネクタに対しても同様に適用することができる。
さらにまた本発明は、上述した実施形態のような単体の細線同軸ケーブル用コネクタに限定されることはなく、多極状に配置された細線同軸ケーブル用コネクタや、細線同軸ケーブルと絶縁ケーブルとが複数混合したタイプの電気コネクタや、フレキシブル配線基板等が連結される電気コネクタ等についても同様に適用することが可能である。
以上のように本実施形態は、各種電気機器に使用される多種多様な電気コネクタに対して広く適用することが可能である。
10 プラグコネクタ(電気コネクタ)
10A コネクタ本体部
10B 連結脚部
11 絶縁ハウジング
11a 絶縁本体部
11b 絶縁挿入部
11c 絶縁押圧板
12 信号伝送用導電端子(シグナルコンタクト)
12a ケーブル挟持部
12b 弾性バネ部
12c 上側ビーム部
12d 接点部
12e 揺動支点
13 グランド用導電端子(グランドコンタクト)
13a 接点部
13b 揺動支点
14 導電性シェル
14a シェル本体部
14b シェル蓋部
14c シェル挿入部
14d ケーブル支持部
14e 繋ぎ部材
14f 第1保持部
14g 第2保持部
14h 移動ガイド部
14i ロックアーム
14j 係合ロック部
14k 後端側エッジ部
SC 細線同軸ケーブル(信号伝送媒体)
SCa ケーブル中心導体(信号線)
SCb ケーブル外部導体(シールド線)
MF 製品筐体
MFa 嵌合連結孔
MFa1 挿通用孔部
MFa2 嵌合用孔部
MFb 係止ロック部
CP 配線パターン導電路
CPa 信号導電路
CPb グランド導電路
t1,t3 隙間
t2 ロック落ち込み量

Claims (8)

  1. 信号伝送媒体の端末部が連結されるコネクタ本体部を有し、そのコネクタ本体部を介して、製品筐体に設けられた導電路に信号伝送媒体を電気的に接続するように構成された電気コネクタにおいて、
    前記コネクタ本体部に、前記製品筐体の導電路に接触する導電コンタクトと、当該コネクタ本体部から突出する連結脚部と、が設けられているとともに、
    前記製品筐体に、前記連結脚部が挿通される嵌合連結孔が設けられ、その嵌合連結孔は、当該嵌合連結孔の内部に挿通された前記連結脚部の移動を許容する長孔からなり、
    前記連結脚部が前記嵌合連結孔の内部を前記長孔の長手方向に移動することによって、当該連結脚部と前記導電コンタクトとの間に前記製品筐体を厚さ方向に挟持するように構成されていることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記連結脚部は、前記製品筐体を厚さ方向に挟んで前記導電コンタクトに対向するように配置された係合ロック部を有し、
    前記係合ロック部は、前記製品筐体に形成された係止ロック部に嵌合して前記コネクタ本体部を保持するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ
  3. 前記係止ロック部が、前記製品筐体の表面に凹設された穴部からなるとともに、
    前記係合ロック部は、前記係止ロック部を構成する前記穴部の内方に落ち込んで当該穴部の内壁面に当接するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の電気コネクタ
  4. 前記導電コンタクトは、前記製品筐体の導電路に接触する接点部と、その接点部を弾性変位可能に支持する弾性アーム部とを有し、
    前記導電コンタクトの接点部は、当該接点部が前記製品筐体の導電路に接触した際において、前記係止ロック部を構成する前記穴部の上方位置に配置されていることを特徴とする請求項3記載の電気コネクタ
  5. 前記コネクタ本体部は、前記導電コンタクトが取り付けられた絶縁ハウジングと、その絶縁ハウジングの外表面を覆うように装着されたシールドシェルと、を有し、
    前記導電コンタクトの前記接点部が前記製品筐体の導電路に接触した際において、前記絶縁ハウジングと前記製品筐体とが対向する表面間の隙間t1は、前記係合ロック部が前記穴部の内方に落ち込む量t2より大きくなるように設定されている(t1>t2)ことを特徴とする請求項4記載の電気コネクタ
  6. 前記導電コンタクトの前記接点部が前記製品筐体の導電路に接触した際において、前記弾性アーム部と前記製品筐体の表面との隙間t3は、前記係合ロック部が前記穴部の内方に落ち込む量t2より大きくなるように設定されている(t3>t2)ことを特徴とする請求項4記載の電気コネクタ
  7. 前記連結脚部が、前記シールドシェルと一体的に形成されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ
  8. 所定の電子回路を有する電子機器を構成するものであって、壁部の表面上に信号を伝送する導電路が形成された製品筐体と、
    請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の電気コネクタと、からなることを特徴とする電気コネクタ組立体。
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