JP5990860B2 - 熱抵抗測定装置及び温度センサー校正装置 - Google Patents

熱抵抗測定装置及び温度センサー校正装置 Download PDF

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Description

本発明は、インバータ装置の熱抵抗測定装置、熱抵抗測定方法及び温度センサー校正方法に関する。
EHV(Electric Hybrid Vehicle)などの車両の動力となるモータは、大トルクを発生させるために数百Aの大電流を必要とする。この電流はインバータ装置内のパワーモジュールにより制御される。パワーモジュールの通電の際、電流によるジュール損等で発熱が生じる。
この発熱によってパワーモジュールの温度が耐熱温度を超えると、パワーモジュールは破壊してしまう。このため、インバータ装置には、パワーモジュールに発生した熱を冷媒に放熱する冷却装置が設けられている。所定の大電流を通電するためには、パワーモジュールから冷却装置までの放熱系が一定の熱抵抗以下であることが求められる。
パワーモジュール内のパワー半導体から冷却水までの間には、電極層、熱拡散層、絶縁層、応力緩和層、冷却器、冷却器フィンなど積層構造が形成されている。それぞれの層内、層間のボイドなどの空気層、接着界面の剥離、所定厚さ以上の層厚、材料不良などは、熱抵抗増加要因となり、所定の熱抵抗を確保できない場合がある。
製造ラインでは、熱抵抗不具合の発生可能性、程度等の工程能力に応じて、全数或いは抜取りでインバータ装置の熱抵抗を測定して、良品であることの確認を行っており、熱抵抗を正確に測定したいという要求がある。
特許文献1には、パワーモジュールの温度を検出する温度センサーを有する冷却システムが開示されている。温度センサーからの出力情報を用いて、パワーモジュールから冷却水への熱伝達率を算出して、冷却水による冷却能力を制御している。
特開2006−156711号公報
インバータ装置の熱抵抗を保証するためには、所定の電力を入力し、インバータ装置を発熱させ、その時に異常な温度上昇がないかを測定する必要がある。その際、インバータ装置に内蔵されている温度センサーが使用される。
温度センサーの製造段階では、熱抵抗異常を検出するためには十分な精度がない。このため、温度センサー製造後、既知の常温雰囲気、高温雰囲気に曝して、規定の精度に調整するか、センサー個々の特性値を記憶して、熱抵抗測定時の温度センサーの出力値を補正するなどして必要精度を得ていた。
このように、インバータ装置の熱抵抗を正確に測定するためには、インバータ装置の温度センサーを校正する工程、又は、温度センサーの特性検査を行い、出力値を補正する工程が増え、コスト上昇の要因になっていた。
本発明は、このような事情を背景としてなされたものであり、個々の温度センサーの特性を正確に知ることなく、インバータ装置の熱抵抗を高精度に測定することができる、熱抵抗測定装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る熱抵抗測定装置は、パワーモジュールの温度を測定する温度センサーと、前記パワーモジュールを冷却する冷却装置と、を備えるインバータ装置の熱抵抗測定装置であって、前記温度センサーの出力を読み取る温度センサー読取り部と、前記冷却装置に供給される冷媒の温度を測定する冷媒温度測定部と、前記冷媒の温度を調整する温度調整部と、前記パワーモジュールを駆動する電力を供給する電力供給部と、任意の一定温度T1の前記冷媒を前記冷却装置に供給している際に、前記パワーモジュールを任意の一定電力P1で駆動したときの前記温度センサーの出力値V1を測定し、前記パワーモジュールを前記電力P1と異なる任意の一定電力P2で駆動し、前記出力値V1になるように前記冷媒の温度を変化させ、前記温度センサーの出力値がV1になったときの冷媒温度T2を測定し、熱抵抗値を前記冷媒の温度変化に基づいて算出する熱抵抗演算部と、を備える。
本発明の第2の態様に係る熱抵抗測定装置は、上記の第1の態様に係る装置において、前記電力P2は0であることを特徴とするものである。
本発明の第3の態様に係る熱抵抗測定装置は、パワーモジュールの温度を測定する温度センサーと、前記パワーモジュールを冷却する冷却装置と、を備えるインバータ装置の熱抵抗測定装置であって、前記温度センサーの出力を読み取る温度センサー読取り部と、前記冷却装置に供給される冷媒の温度を測定する冷媒温度測定部と、前記冷媒の温度を調整する温度調整部と、前記パワーモジュールを駆動する電力を供給する電力供給部と、任意の一定温度T1の前記冷媒を前記冷却装置に供給している際に、前記パワーモジュールを任意の一定電力P1で駆動したときの前記温度センサーの出力値V1を測定し、前記パワーモジュールへの電力の供給を遮断するとともに、前記温度T1よりも高い任意の一定温度T2の前記冷媒を前記冷却装置に供給したときの前記温度センサーの出力値V2を測定し、前記出力値V1及V2に基づいて熱抵抗値の合否を判定する熱抵抗判定部とを備える。
本発明の第4の態様に係る熱抵抗測定装置は、上記の第3の態様に係る装置において、前記温度T2は、前記温度T1と前記電力P1と熱抵抗の規格値に基づいて決定されるものである。
本発明の第5の態様に係る熱抵抗測定装置は、上記の第3の態様に係る装置において、前記温度T1の冷媒を貯留する第1のタンクと、前記温度T2の冷媒を貯留する第2のタンクとをさらに備える。
本発明の第6の態様に係る熱抵抗測定方法は、パワーモジュールの温度を測定する温度センサーと、前記パワーモジュールを冷却する冷却装置と、を備えるインバータ装置の熱抵抗測定方法であって、任意の一定温度T1の冷媒を前記冷却装置に供給している際に、前記パワーモジュールを任意の一定電力P1で駆動したときの前記温度センサーの出力値V1を測定し、前記パワーモジュールを前記電力P1と異なる任意の一定電力P2で駆動し、前記出力値V1になるように前記冷媒の温度を変化させ、前記温度センサーの出力がV1になったときの冷媒温度T2を測定し、熱抵抗値を前記冷媒の温度変化に基づいてから算出する。
本発明の第7の態様に係る熱抵抗測定方法は、上記の第6の態様に係る方法において、前記電力P2を0とすることを特徴とする。
本発明の第8の態様に係る熱抵抗測定方法は、パワーモジュールの温度を測定する温度センサーと、前記パワーモジュールを冷却する冷却装置と、を備えるインバータ装置の熱抵抗測定方法であって、任意の一定温度T1の冷媒を前記冷却装置に供給している際に、前記パワーモジュールを任意の一定電力P1で駆動したときの前記温度センサーの出力値V1を測定し、前記パワーモジュールへの電力の供給を遮断するとともに、前記温度T1よりも高い任意の一定温度T2の前記冷媒を前記冷却装置に供給したときの前記温度センサーの出力値V2を測定し、前記出力値V1及V2に基づいて、熱抵抗値の合否を判定する。
本発明の第9の態様に係る熱抵抗測定方法は、上記第8の態様に係る方法において、前記温度T2は、前記温度T1と前記電力P1と熱抵抗の規格値に基づいて決定される。
本発明によれば、インバータ装置に内蔵された個々の温度センサーの特性を正確に知ることなく、インバータ装置の熱抵抗を高精度に測定することが可能となる。
実施の形態1に係る熱抵抗測定装置の構成を示す図である。 実施の形態1に係る熱抵抗測定方法を説明するフロー図である。 実施の形態2に係る熱抵抗測定装置の構成を示す図である。 実施の形態2に係る熱抵抗測定方法を説明するフロー図である。 温度センサーの出力特性の一例を示すグラフである。 温度センサーの出力特性の一例を示すグラフである。 実施の形態2に係る熱抵抗測定装置の他の構成を示す図である。 温度センサーを有するインバータ装置の熱抵抗測定装置の構成の一例を示す図である。 図7に示す熱抵抗測定装置における熱抵抗の測定手順を示すフロー図である。 図7に示す温度センサーの出力特性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明は、本発明の実施の形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
まず、図7を参照して、本願の問題点について説明する。図7は、一般的な温度センサーを有するインバータ装置の熱抵抗を測定する装置の構成の一例を示す図である。図7に示すように、インバータ装置10は、パワーモジュール11、温度センサー12、冷却装置15を有している。
パワーモジュール11には、電力供給部14から入力電力Piが供給される。温度センサー12の出力電圧Vf1は、温度センサー読取り部13により読み取られる。冷却装置15には、冷却水等の冷媒が冷媒配管から供給されている。冷媒配管には、冷却器16、ポンプ17、冷媒温度測定部18が接続されている。
図8に、図7に示す熱抵抗測定装置における熱抵抗の測定手順を示す。図8に示すように、冷却装置15を動作させ、初期の冷媒の温度Tw0を測定する(S1)。その後、一定温度の冷媒を冷却装置15に注水しながら、電力供給部14から所定の入力電力Piをインバータ装置10に供給し、発熱させる。その後、パワーモジュール11の温度が安定状態になるまで待機する(S2)。
温度が安定状態になったらインバータ装置10に内蔵されている温度センサー12の出力電圧Vf1を読み取り、温度センサー12の特性から、温度センサー12の出力電圧Vf1時のパワーモジュール11の温度Tpを算出する(S3)。この温度Tpと、初期の冷媒の温度Tw0とを用いて、熱抵抗を算出する(S4)。熱抵抗は、次の式(1)により算出される。
R=(Tp−Tw0)/Pi ・・・(1)
図9に、温度センサー12に入力される実温度Trealと、温度センサー12の出力電圧から換算した出力温度Tmeasとの関係を示す。温度センサー12の個体差によって、数%(数℃〜10℃程度)の出力特性のばらつきがある。なお、温度センサー12、一個、一個の出力特性の再現性は十分高い。
一方、インバータ装置10の熱抵抗異常として検出しなければならない温度は、1〜2℃程度である。このため、校正、補正がなされていない温度センサー12を用いた場合、熱抵抗異常の検出精度は不十分である。
このため、従来は、温度センサー12を予め、既知の雰囲気温度になじませて、温度校正をしている。温度校正の方法としては、個々の温度センサー12のアンプ部などの回路部をハード面で調整するか、又は、インバータ装置10内のマイコン上で温度センサー12の出力電圧をソフト面で補正を行うなど、温度センサー12自体を調整することがあげられる。
他の方法として、温度センサー12自体の調整は行わず、製造ラインの設備において、個々の温度センサー12の特性を当該温度センサー12のシリアルナンバーとセットで記憶して、熱抵抗測定時に測定機側で測定値に補正するなどの方法がある。
しかしながら、上述の方法では、予め温度センサー12の特性を検査する必要があり、工程数の増加によりコストが上昇するという問題がある。本発明は、個々の温度センサーの特性を正確に知ることなく、インバータ装置の熱抵抗を高精度に測定することができるものである。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る熱抵抗測定装置について、図1を参照して説明する。図1は、実施の形態1に係るインバータ装置の熱抵抗測定装置の構成を示す図である。図1では、熱抵抗測定装置にインバータ装置10が取り付けられた状態を示している。
図1に示すように、インバータ装置10は、パワーモジュール11、温度センサー12、冷却装置15、を備えている。熱抵抗測定装置は、温度センサー読取り部13、電力供給部14、冷却器16、ポンプ17、冷媒温度測定部18、加熱器19を備えている。
本発明に係るインバータ装置10は、所定の値以下の熱抵抗が必要な製品である。インバータ装置10には、パワーモジュール11が設けられている。パワーモジュール11の下面には、該パワーモジュール11が過熱に至らないように保護するため、冷却装置15が対向配置されている。
パワーモジュール11には、温度センサー12が内蔵されている。温度センサー12は、直接的或いは間接的にパワーモジュール11の温度を測定する。温度センサー12は、出力電圧Vfを出力する。温度センサー12には、温度センサー読取り部13が接続されている。温度センサー読取り部13は、温度センサー12から出力される出力電圧Vfを読み取る。
パワーモジュール11には、入力電力Piを供給する電力供給部14が接続されている。パワーモジュール11は、入力電力Piを電力変換する際に、ジュール損等により発熱する。すなわち、電力供給部14は、パワーモジュール11に所定の入力電力Piを供給して、冷却装置15に対して、熱抵抗を補償しなければならないパワーモジュール11の温度を上昇させる。
パワーモジュール11で発生した熱は、冷却装置15に放熱される。冷却装置15には、冷却水等の冷媒の流路が形成されており、流路中を冷媒が循環することによりパワーモジュール11が冷却される。冷却装置15には、冷却器16、ポンプ17、冷媒温度測定部18、加熱器19が接続されている。
冷却器16、ポンプ17、加熱器19は、冷媒を通す同一の冷媒配管に接続されている。冷媒は、冷媒配管内をポンプ17により圧送される。冷却器16、加熱器19は、冷媒の温度を調整する冷媒温度調整部である。冷却器16としては、例えば、外気との熱交換等により冷媒を冷却するラジエータ等、様々なタイプの冷却器を利用することができる。加熱器19は、冷媒を加熱するヒータ等を用いることができる。冷却器、加熱器等については、広く知られているので、ここでは詳しい説明は省略する。
冷媒温度測定部18は、冷却器16、加熱器19により温度が調整された冷媒の温度を測定する。冷却器16、加熱器19により冷媒の温度が調整され、一定温度の冷媒が冷却装置15に供給される。
熱抵抗演算部20は、温度センサー12の出力電圧を用いて冷媒の温度を調整し、冷媒の温度変化に基づいて、熱抵抗を算出する。以下、図2を参照して、本実施の形態に係る熱抵抗演算部20の動作について説明する。図2は、実施の形態1に係る熱抵抗測定方法を説明するフロー図である。
図2に示すように、まず、冷却装置15を動作させ、初期の冷媒の温度Tw0を測定する(S11)。その後、一定温度の冷媒を冷却装置15に供給しながら、電力供給部14から一定の入力電力Piをインバータ装置10に供給し、発熱させる。その後、パワーモジュール11の温度が安定状態になるまで待機する(S12)。
このとき、パワーモジュール11中の熱が冷媒に放熱される。その時のパワーモジュール11の発熱部位の最高温度Thotと、冷媒の水温Tw0との間に、パワーモジュール11の熱抵抗に相当するだけの温度差ΔTができる。(温度差ΔT/入力電力Pi)が熱抵抗R(K/W)である。ここで、ΔT=Thot−Tw0なので、R=(Thot−Tw0)/Piとなる。この温度差ΔTが小さい方が熱抵抗が小さく、製品として好ましい。
温度が安定状態になったらインバータ装置10に内蔵されている温度センサー12の出力電圧Vf1を読み取り、記録する(S13)。なお、S11〜S13までの間、冷却器16により、冷媒の温度Tw0が一定になるように制御される。
そして、入力電力Piを遮断するとともに、冷却器16を停止する(S14)。入力電力を遮断するとパワーモジュール12の発熱は停止する。その後、パワーモジュール11に内蔵されている温度センサー12の出力電圧を読み取りながら冷媒を加熱し、パワーモジュール11の温度が安定するまで待機する(S15)。
S15において冷媒の温度を上昇させた後、十分時間を置けば、冷媒とパワーモジュール11が熱平衡状態となる。つまり、パワーモジュール11の温度と冷媒の温度が同じになる。
その後、温度センサー12の出力電圧VfがS13で測定した出力電圧Vf1に達したか否かを判定する(S16)。VfがVf1に達していない場合において(S16、NO)、Vf<Vf1のときは冷媒をΔtだけ加熱し、Vf>Vf1ときは冷媒をΔtだけ冷却する(S17)。但し、Δtは、必要な測定精度に比べて十分に小さい値とする。VfがVf1に達している場合は(S16、YES)、冷媒の温度Tw1を記録する(S18)。
温度センサー12の出力電圧がS13の出力電圧と同じになったとき、冷媒の温度Tw1がS13時点のパワーモジュール11と同じ温度、すなわち、Thotになったということになる。つまり、Thot=Tw1である。
この冷媒の温度Tw1を用いて、熱抵抗を算出する(S19)。熱抵抗Rは、次の式(2)で算出される。
R=ΔT/入力電力Pi
=(Thot−Tw0)/Pi
=(Tw1−Tw0)/Pi ・・・(2)
上述したように、熱抵抗測定のためにパワーモジュール11に内蔵されている温度センサー12は個体差が大きく、熱抵抗異常の検出精度が低いが、個々のセンサー特性の再現性は十分高い。個体差は、その温度センサー12内の温度−電気信号変換機構に、製造段階での何らかのバラツキが原因で残っているものであり、それはその個体固有のものである。
一方、温度センサー12の特性そのものは機械的、化学的、電気的、熱的に非常に安定である。従って、温度センサー出力読取り部13を接続して、同一の温度センサー12で繰り返し測定している限りは、十分高い精度で再現性がある。すなわち、パワーモジュール11に内蔵された温度センサー12の出力(電圧値)が同じ出力を示せば、高い精度で同じ温度にセンサーの測定子が曝されているとの判断が可能である。このように、実施の形態1に係る熱抵抗測定装置では、温度センサー12の個々の特性を検査することなく、冷媒の温度変化に基づいて熱抵抗を算出することができる。
従来技術では、パワーモジュールに内蔵されている温度センサーを校正したり、調整する場合、熱抵抗測定とは違う工程になり、熱抵抗測定装置とは異なる設備で行なわれる。このために、測定機の機差や、例えば、温度センサーの駆動用の電源、外部のインターフェース、温度センサーを曝す雰囲気の温調装置など、測定環境の変動の影響が生じる。
測定環境が違うことに由来する誤差が積み重なると、微小な熱抵抗の異常を検出するためには、有意な誤差となり無視できない。そのために誤差を見込んだ厳しい規格での検査が必要になる。
しかし、本測定は、異なる環境で測定された温度センサーの校正データや校正履歴に依存しないので、これらの測定環境による誤差を除外でき、より高精度な測定が可能になる。これにより、製品の公差を広げコスト低減などにつなげることができる。
また、従来、熱抵抗測定すると通水された被測定製品(インバータ装置)から冷却水を抜き取って、乾燥させるために時間がかかっていた。実施の形態1に係る発明では、冷却水を加熱して80〜98℃程度の高温で測定をするので、測定後、冷却水を抜取ると短時間で乾燥し、乾燥工程が簡素化できる。
上記の実施の形態では、入力電圧Piでパワーモジュール11を駆動した後、S14において入力電圧を遮断したが、これに限定されるものではない。例えば、入力電圧P1でパワーモジュール11を駆動した後、この入力電力と異なる電力P2でパワーモジュール11を駆動してもよい。
例えば、任意の一定温度T1の冷媒を冷却装置に供給している際に、パワーモジュールを任意の一定電力P1で駆動したときの温度センサー12の出力値Vf1を測定し、パワーモジュール11を電力P1と異なる任意の一定電力P2で駆動し、出力値Vf1になるように冷媒の温度を変化させ、温度センサー12の出力値がVf1になったときの冷媒温度T2を測定することができる。この場合、熱抵抗値Rは、(T2−T1)/(P1−P2)の式で算出することができる。
なお、コンピュータに、上記の熱抵抗測定の処理、特に、S15〜S19の処理を自動的に実行させるプログラムが供給されてもよい。当該プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。
上記の例では、熱励行測定の処理の最初に冷媒の温度Tw0を測定したが、S11〜S3の間であれば、どのタイミングで測定してもよいが、温度センサー12の出力電圧Vf1の測定と同時に、冷媒の温度Tw0を測定することが好ましい。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る熱測定装置について、図3を参照して説明する。図3は、実施の形態2に係る熱抵抗測定装置の構成を示す図である。実施の形態2では、熱抵抗を量産工程で検査する装置及び手順の例について説明する。図3において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
図3に示すように、実施の形態1と同様に、インバータ装置10は、パワーモジュール11、温度センサー12、冷却装置15を備えている。熱抵抗測定装置は、実施の形態1において説明した温度センサー読取り部13、電力供給部14、冷却器16、ポンプ17、冷媒温度測定部18、加熱器19に加えて、第1冷媒タンク21、第2冷媒タンク22、熱抵抗判定部23、バルブVc1、Vc2、Vh1、Vh2、Vairを有している。
実施の形態2に係る熱抵抗測定装置は、インバータ装置10の冷却装置15に2つの異なる一定温度の冷媒を供給できる機能を有している。冷却装置15に接続される冷媒配管の一部は、2方向に分岐されている。
分岐された一方の冷媒配管には、バルブVc2、ポンプ17、第1冷媒タンク21、バルブVc1がこの順で接続されている。第1冷媒タンク21には、冷却器16が接続されている。
分岐された他方の冷媒配管には、バルブVh2、ポンプ17、第2冷媒タンク22、バルブVh1がこの順で接続されている。第2冷媒タンク22には、加熱器19が接続されている。冷却装置15に接続される直近の冷媒配管には、冷媒の切替時に冷却装置15内から冷媒を排出して、大気を導入するバルブVairが設けられている。
第1冷媒タンク21内の冷媒の温度は、冷却器16により制御される。第1冷媒タンク21には、温度Twcの冷媒が貯留されている。第2冷媒タンク22内の冷媒の温度は、加熱器19により制御される。第2冷媒タンク22には、温度Twhの冷媒が貯留されている。
第2冷媒タンク22に貯留される冷媒の温度は、以下の式(3)で示される。
Twh=Twc+R規格×Pi ・・・(3)
ここで、R規格は、パワーモジュール11の熱抵抗の規格値である。
なお、ここでは2つの異なる温度の冷媒を供給するために、2式のポンプ、冷媒配管等を設ける構成としたが、図1に示すように1式のポンプ、冷媒配管等により、冷媒の温度を切り替えて供給するようにしてもよい。
熱抵抗判定部23は、温度センサー12からの出力電圧に基づいて、被測定製品(インバータ装置10)の熱抵抗Rが規格値を満たしているか否かを判定する。
ここで、図4を参照して、本実施の形態に係る熱抵抗測定方法について説明する。図4は、実施の形態2に係る熱抵抗測定方法を説明するフロー図である。図4に示すように、まず、第1冷媒タンク21、第2冷媒タンク22の冷媒の温度がそれぞれTwc、Twh(Twc<<Twh)であることを確認する(S21)。
そして、バルブVh1、Vh2は閉じたまま、バルブVc1、Vc2を開く(S22)。温度Twcの冷媒を冷却装置15に供給しながら、電力供給部14から一定の入力電力Piをインバータ装置10に供給し、発熱させる。その後、パワーモジュール11の温度が安定状態になるまで待機する(S23)。
このとき、パワーモジュール11中のパワー半導体が発熱し、その熱が冷媒に放熱される。その時のパワーモジュール11の発熱部位の最高温度Thotと、冷媒の水温Twcとの間に、パワーモジュール11の熱抵抗に相当するだけの温度差ΔTができる。(温度差ΔT/入力電力Pi)が熱抵抗R(K/W)である。ここで、ΔT=Thot−Twcなので、R=(Thot−Twc)/Piとなる。この温度差ΔTが小さい方が熱抵抗が小さく、製品として好ましい。
温度が安定状態になったらインバータ装置10に内蔵されている温度センサー12の出力電圧を読み取り、記録する(S24)。このときの出力電圧の値をVf1とする。Vf1のときのパワーモジュール11の実温度は、Thot=Twc+R×Piである。その後、入力電力Piを遮断する(S25)。入力電力Piを遮断するとパワーモジュール111の自己発熱は停止する。
そして、バルブVc1、Vc2を閉じると同時に、バルブVh1、Vh2を開く(S26)。この際に、一旦バルブVairを開き、冷却装置15内に大気を導入し、その後、バルブVairを閉じてから、バルブVh1、Vh2を開いて、第2冷媒タンク22の冷媒を冷却装置15に導入してもよい。これにより、冷却装置15に供給される冷媒の温度が上昇する。その後、温度センサー12の出力が安定するまで待機する(S27)。冷媒を切り替えた後、十分時間を置けば、冷媒とパワーモジュール11が熱平衡状態となる。つまり、パワーモジュール11の温度と冷媒の温度が同じTwhになる。
温度センサー12の出力電圧が安定したら、パワーモジュール11に内蔵されている温度センサー12の出力電圧を読み取り、記録する(S28)。このときの温度センサー12の出力電圧の値をVf2とする。Vf2のときのパワーモジュール11の実温度は、Twh=Twc+R規格×Piである。
そして、Vf1、Vf2を用いて、被測定製品(インバータ装置)の合否判定を行う(S29)。そして、合否判定結果に基づいて、適宜工程のルールに従って処置する(S30)。一連の処理の終了後、インバータ装置10を取り出すために、バルブVairを開き、冷却装置15内に大気を導入する。
ここで、S29における合否判定について、図5A、5Bを参照して説明する。図5A、5Bは、温度センサー12の出力特性の一例を示す図である。図5A、5Bにおいて、横軸が温度センサー12に入力される実温度Trealであり、縦軸が温度センサー12の出力電圧Vf(V)である。
図5A、5Bに示す例では、実温度Trealが0のときの出力電圧がV0であり、出力電圧Vfは以下の式(4)を満たすものとする。
Vf=V0+k×Treal ・・・(4)
なお、kは0より小さい係数である。
上述のように、第2冷媒タンク22に貯留する冷媒の温度Twhは、第1冷媒タンク21に貯留する冷媒の温度Twcよりも規格ぎりぎりの熱抵抗Rを有するパワーモジュール11が入力電力Piで発熱したときの温度(R規格×Pi)分高い温度に設定してあり、Twh=Twc+R規格×Piである。また、Thot=Twc+R×Piである。
温度センサー12の出力電圧Vfの、入力される実温度Trealに対する係数kが負の場合、図5Aに示すように、Vf1>Vf2であれば、Vf1の場合のパワーモジュール11の温度(Thot)の方がVf2の場合のパワーモジュール11の温度(Twh)よりもが低くなる(Thot<Twh)。
すなわち、入力電圧Piによる加熱が、規定値以下となる。この場合、Twc+R×Pi<Twc+R規格×Piとなり、R<R規格と判断できる。このため、被測定製品の熱抵抗は規格を満足していると判断できる。
一方、図5Bに示すように、Vf2>Vf1であれば、Vf2の場合のパワーモジュール11の温度(Twh)の方がVf1の場合のパワーモジュール11の温度(Thot)よりもが低くなる(Twh<Thot)。
すなわち、入力電圧Piによる加熱が、規定値より大きくとなる。この場合、Twc+R×Pi>Twc+R規格×Piとなり、R>R規格と判断できる。このため、被測定製品の熱抵抗は規格を満足しないと判断できる。
このように、実施の形態1と同様に、温度センサー12の校正等を行うことなく、高精度に熱抵抗が規格値を満たしているか否かを判定することができる。また、実施の形態1と比較すると、冷媒の温度を調整する過程がないため、測定時間を短縮することが可能となる。第1冷媒タンク21、第2冷媒タンク22として、保温性のよいタンクを用いれば、省エネにもなる。
インバータ装置10に複数のパワーモジュール、パワー半導体が搭載されている場合、実施の形態1では、パワーモジュール、パワー半導体ごとに熱抵抗が異なるため、少なくとも個別に、図2におけるS15〜S17の処理を繰り返さなければならず、測定時間が長くなる。
しかし、実施の形態2では、全てのパワーモジュール、パワー半導体の熱抵抗の合否を同じ冷媒温度で判定するため、図4におけるS26〜S29の処理を一度に行うことができ、短時間で測定を行うことが可能となる。
なお、コンピュータに、上記の熱抵抗測定の処理、特に、S26〜S29の処理を自動的に実行させるプログラムが供給され、コンピュータにより自動的に上記の処理が実行されてもよい。
上記の実施の形態では、入力電力Piでパワーモジュール11を駆動した後、S25において入力電力を遮断したが、これに限定されるものではない。例えば、入力電圧P1でパワーモジュール11を駆動した後、この入力電力P1と異なる電力P2でパワーモジュール11を駆動してもよい。
例えば、第1冷媒タンク21から温度Twcの冷媒を冷却装置15に供給している際に、パワーモジュール11を一定電力P1で駆動したときの温度センサー12の出力電圧Vf1を測定する。そして、第2冷媒タンク22から温度Twhの冷媒を冷却装置15に供給している際に、パワーモジュール11を電力P1と異なる一定電力P2で駆動したときの温度センサー12の出力電圧Vf2を測定する。この場合、Twh=Twc+R規格(P1−P2)とすることにより被測定物の熱抵抗の良否を判定することができる。
図6に、実施の形態2に係る熱測定装置の他の構成を示す。図6において、図1、図3と同一の構成要素には同一の符号を付している。図6に示す例では、冷却装置15に異なる一定温度の冷媒を供給する代わりに、熱風を供給している。図6に示すように、図3に示す第2冷媒タンク22、加熱器19の代わりに、熱風発生器24、温風発生用ヒータ25が設けられている。
冷却装置15に接続される冷媒配管の一部は、2方向に分岐されている。分岐された一方の冷媒配管には、バルブVc2、ポンプ17、第1冷媒タンク21、バルブVc1がこの順で接続されている。第1冷媒タンク21には、冷却器16が接続されている。分岐された他方の冷媒配管には、排気バルブVair2が設けられている。熱風発生器24は、熱風供給バルブVair1を介して、冷媒配管のバルブVc1後段に接続されている。熱風発生器24には、ポンプ17を介して大気が供給される。
熱風発生器24は、温度Twhの熱風を発生する。熱風の温度は、温風発生用ヒータ25により制御される。熱風発生器24から供給される熱風の温度は、上述した式(3)と同一の式Twh=Twc+R規格×Piで表わされる。ここで、R規格は、パワーモジュール11の熱抵抗の規格値である。
実施の形態2で説明した熱抵抗測定方法において、温度の異なる冷媒を供給する代わりに、温度Twhの温風を供給して、同様の処理により温度センサー12の校正等を行うことなく、高精度に熱抵抗が規格値を満たしているか否かを判定することができる。
また、図3に示す例と比較すると、冷却装置内に残留している第1冷媒タンク21から供給された冷媒を乾燥させることができるため、検査終了後の乾燥工程を廃止することが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態1、2において説明した熱抵抗測定装置及び方法を用いて、パワーモジュール11に内蔵される温度センサー12の校正を行うことができる。実施の形態3では、上述した装置、方法を用いて、温度センサー12の校正を行う方法及び校正装置について説明する。
まず、実施の形態1に示す装置を用いて、温度センサー12の校正を行う例について説明する。図2に示すフロー図において、S11の代わりに、冷却器16を動作させ、初期の冷媒の温度Tw0を供給し、パワーモジュール11の温度が安定するまで待機する。パワーモジュール11の温度が安定したら、冷媒の温度Tw0と、その時の温度センサー12の出力電圧Vf0を測定する。
以下、図2のS16、S17の処理を省いて、S12〜S19まで同様の処理を行う。そして、Tw0のときの出力電圧値Vf0、Tw1のときの出力電圧値Vf1を用いて、必要な温度センサー12の特性値を算出する。そして、算出した特性値を用いて、インバータ装置10内の温度センサー12のアンプ回路の調整するか、マイコンで補正できるように測定データをインバータ装置10内のROMに書き込むことにより、温度センサー12の校正を行うことができる。
実施の形態2に示す装置を用いた場合、図4に示すフロー図において、S24の処理の代わりに、温度センサー12の出力電圧Vf1と冷媒の温度Twcを測定する。そして、S28の処理の代わりに、温度センサー12の出力電圧Vf2と冷媒の温度Twhを測定する。
その後、S10において、冷媒の温度がTwcのときのVf1、TwhのときのVfの測定結果により、必要な温度センサーの特性値を算出することができる。そして、算出した特性値を用いて、インバータ装置10内の温度センサー12のアンプ回路の調整するか、マイコンで補正できるように測定データをインバータ装置10内のROMに書き込むことにより、温度センサー12の校正を行うことができる。この温度センサー12の校正処理は、当該処理を実行させるプログラムにより、コンピュータが自動的に行うことも可能である。
本実施の形態によれば、インバータ装置10内の温度センサー12を回路毎に補正することになるため、回路の誤差まで含んだ校正が可能となり、図8を用いて説明した校正方法よりも高精度な校正を行うことが可能となる。
ところで、複数のパワーモジュール11が搭載されるインバータ装置10において、インバータ装置10内のパワーモジュール11の特定の機能や特定の位置(接続されているモータや駆動回路内の部位)のパワーモジュール11の温度センサー12のみが高精度を要求されている場合がある。
従来の校正方法では、パワーモジュール11や温度センサー12がインバータ装置10内のどの機能や位置に接続されるかわからないため、全てのパワーモジュール11、温度センサー12の校正が必要であった。
しかし、実施の形態3に係る発明によれば、インバータ装置10に搭載した後に温度センサー12を校正するため、必要な温度センサー12だけを校正すればよく、低コスト化を図ることが可能となる。
尚、本発明は上記実施の形態に限られるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能なものである。上記の実施の形態では、インバータ装置10に冷却装置15が内蔵されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、冷却装置付きのインバータケースにパワーモジュール11がネジ等で固定されている、分離可能なタイプにも適用可能である。また、製品の冷却装置を模した測定装置の一部として構成される冷却装置にパワーモジュール11を接続して、パワーモジュール11の熱抵抗を測定する場合にも適用できる。
10 インバータ装置
11 パワーモジュール
12 温度センサー
13 温度センサー読取り部
14 電力供給部
15 冷却装置
16 冷却器
17 ポンプ
18 冷媒温度測定部
19 加熱器
20 熱抵抗演算部
21 第1冷媒タンク
22 第2冷媒タンク
23 熱抵抗判定部
24 熱風発生器
25 温風発生用ヒータ
Vc1 バルブ
Vc2 バルブ
Vh1 バルブ
Vh2 バルブ
Vair バルブ
Vair1 熱風供給バルブ
Vair2 排気バルブ

Claims (4)

  1. パワーモジュールの温度を測定する温度センサーを備えるインバータ装置の熱抵抗測定装置であって、
    前記温度センサーの出力を読み取る温度センサー読取り部と、
    前記パワーモジュールを冷却する冷却装置に供給される冷媒の温度を測定する冷媒温度測定部であって、一定の電力P1及びP2を前記インバータ装置に供給したときの前記冷媒の温度を測定する前記冷媒温度測定部と、
    一定の電力P1及びP2を前記インバータ装置に供給したときの前記冷媒の温度を調整する温度調整部と、
    前記パワーモジュールを駆動する電力を供給する電力供給部と、
    前記冷媒温度測定部により測定した任意の一定温度T1の前記冷媒を前記冷却装置に供給している際に、前記パワーモジュールを任意の一定電力P1で駆動したときの前記温度センサーの出力値V1を測定し、前記パワーモジュールを前記電力P1と異なる任意の一定電力P2で駆動し、前記出力値V1になるように前記温度調整部により前記冷媒の温度を変化させ、前記温度センサーの出力値がV1になったときの冷媒温度T2を前記冷媒温度測定部により測定し、熱抵抗値を前記冷媒の温度変化に基づいて算出する熱抵抗演算部と、
    を備える熱抵抗測定装置。
  2. 前記電力P2は0であることを特徴とする請求項に記載の熱抵抗測定装置。
  3. インバータ装置に内蔵されるパワーモジュールの温度を測定する温度センサーを校正する温度センサー校正装置であって、
    前記温度センサーの出力を読み取る温度センサー読取り部と、
    前記パワーモジュールを冷却する冷却装置に供給される冷媒の温度を測定する冷媒温度測定部であって、一定の電力P1及びP2を前記インバータ装置に供給したときの前記冷媒の温度を測定する前記冷媒温度測定部と、
    一定の電力P1及びP2を前記インバータ装置に供給したときの前記冷媒の温度を調整する温度調整部と、
    前記パワーモジュールを駆動する電力を供給する電力供給部と、
    前記冷媒温度測定部により測定した任意の一定温度T1の前記冷媒を前記冷却装置に供給している際に、前記パワーモジュールを任意の一定電力P1で駆動したときの前記温度センサーの出力値V1を測定し、前記パワーモジュールを前記電力P1と異なる任意の一定電力P2で駆動し、前記出力値V1になるように前記温度調整部により前記冷媒の温度を変化させ、前記温度センサーの出力値がV1になったときの冷媒温度T2を前記冷媒温度測定部により測定し、前記冷媒の温度T1、T2及び前記温度センサーの出力値V1、V2を用いて前記温度センサーの特性値を算出する演算部と、
    算出した前記温度センサーの特性値に基づいて、前記温度センサーを補正する制御部と、
    を備える温度センサー校正装置。
  4. 前記電力P2は0であることを特徴とする請求項に記載の温度センサー校正装置。
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