JP5989215B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、画像形成装置に関し、特にシート収納手段が画像形成装置本体に装着されたとき、シート収納手段を位置決めするための構成に関する。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、シートを画像形成部に供給するためのシート給送装置が設けられている。このシート給送装置は、画像形成装置本体に装着され、シートが収納されるシート収納手段である給紙カセットと、給紙カセットに収納されたシートを給送する給送部とを備えている。ここで、従来の画像形成装置において、給紙カセットの装着方向がシート給送方向と直交する方向のものがあり、この装置の場合、給紙カセットが画像形成装置本体内に装着されたとき、位置決め手段により、給紙カセットの装着方向の位置決めが行なわれる。
画像形成装置では、画像形成部においてシートの適正な位置に画像を形成する必要がある。このため、シートのシート給送方向と直交する幅方向の位置と画像とを合わせるよう、画像形成部で形成される画像の幅方向の端部の位置に応じた位置に、給紙カセットに収納されているシートの幅方向の端部の位置を合わせるようにする。これにより、給紙カセットから給送されたシートの幅方向の適正な位置に、画像形成部において画像を形成することができる。しかし、給紙カセットと画像形成部の位置は、部品の寸法のばらつきや画像形成装置本体の設置場所に起因する部品の変形等により、ずれることがある。給紙カセットと画像形成部が幅方向にずれると、画像形成部においてシート上に形成される画像に幅方向のずれが生じてしまう。
そこで、従来の画像形成装置において、画像形成部の画像の位置に対して位置決め手段により給紙カセットの幅方向のずれを調整する機構を設けたものがある。この機構では、位置決め手段による給紙カセットの位置決め位置を、給紙カセットの装着方向において変更可能としている。例えば、位置決め手段により給紙カセットの位置を変更する際は、まず給紙カセットに備えられたフックを、画像形成装置本体に備えられたフック引掛け部分に引掛けることにより給紙カセットの位置決めを行う。次に、画像形成装置本体に取り付けられている調整ビスを回転させてフック引掛け部分の位置を変化させることにより、給紙カセットの装着方向の位置の調整を行う(特許文献1参照)。
しかし、この従来の画像形成装置における給紙カセットの位置調整においては、給紙カセットの位置調整を調整ビスの回転によって行っているため、無段階の位置調整となっている。このため、作業者によっては調整ビスの回し過ぎや、回し不足が生じ、給紙カセットの装着方向の位置調整を容易に、かつ確実に行うことができない。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、シート収納手段の位置決め位置の調整を容易に、かつ確実に行うことのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、画像形成装置において、シートに画像を形成する画像形成部と、画像形成装置本体に着脱自在に装着されるシート収納手段と、前記シート収納手段に収納されたシートを前記画像形成部に向けて、前記シート収納手段の装着方向と直交する方向に給送するシート給送手段と、前記シート収納手段及び前記画像形成装置本体の一方に設けられ、前記シート収納手段及び前記画像形成装置本体の他方に設けられた当接部に当接することにより、前記画像形成装置本体に装着される前記シート収納手段の装着方向の位置決めを行う位置決め手段と、前記シート収納手段の前記画像形成装置本体に対する装着方向の位置決め位置を調整するために前記位置決め手段を調整する調整手段と、を備え、前記位置決め手段は、前記当接部に当接する位置決め部材と、前記位置決め部材を支持する支持部とを有し、前記調整手段は、前記位置決め部材に設けられ、装着方向に対して斜めの傾斜面に沿って形成された複数の歯と、前記支持部に設けられ、前記傾斜面と対向する面に形成された複数の歯とを有し、前記位置決め部材を前記シート収納手段の装着方向と交差する方向に移動させて、前記位置決め部材に設けられた複数の歯と前記支持部に設けられた複数の歯との噛み合い位置を変更することにより前記位置決め手段の装着方向の位置を調整可能とし、前記位置決め部材に設けられた歯の数が前記支持部に設けられた歯の数より少なくなるように歯の数を設定し、前記支持部は、前記装着方向と交差する交差方向において前記位置決め部材に設けられている歯が前記支持部に設けられている歯から外れないように前記位置決め部材の前記交差方向の移動を制限する制限面を有することを特徴とするものである。
本発明のように、位置決め部による位置決め位置を段階的に変化させ、位置決めされたシート収納手段の画像形成手段に対する装着方向のずれを段階的に調整することにより、シート収納手段の位置決め位置の調整を容易に、かつ確実に行うことができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるフルカラーレーザビームプリンタの概略構成を示す図である。図1において、1はフルカラーレーザビームプリンタ(以下、プリンタという)、1Aは画像形成装置本体であるプリンタ本体、1Bはシートに画像を形成する画像形成部である。2はプリンタ本体1Aの上方に略水平に設置された画像読取装置であり、この画像読取装置2とプリンタ本体1Aとの間に、シート排出用の排出空間Pが形成されている。30は、シートSを収納するシート収納手段である給紙カセット60からシートSを給送するシート給送装置である。
画像形成手段である画像形成部1Bは、4ドラムフルカラー方式のものであり、レーザスキャナ10と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を形成する4個のプロセスカートリッジ11を備えている。ここで、各プロセスカートリッジ11は、感光体ドラム12、帯電手段である帯電器13、現像手段である現像器14を備えている。また、画像形成部1Bは、プロセスカートリッジ11の上方に配された中間転写ユニット1Cと、定着部20を備えている。なお、15は現像器14にトナーを供給するためのトナーカートリッジである。
中間転写ユニット1Cは、駆動ローラ16a及びテンションローラ16bに巻き掛けられた中間転写ベルト16と、中間転写ベルト16の内側に設けられ、感光体ドラム12に対向した位置で中間転写ベルト16に当接する1次転写ローラ19を備えている。ここで、中間転写ベルト16は、不図示の駆動部により駆動される駆動ローラ16aにより矢印方向に回転する。
そして、1次転写ローラ19によって感光体ドラム上の負極性を持つ各色トナー像が順次中間転写ベルト16に多重転写される。中間転写ユニット1Cの駆動ローラ16aと対向する位置には、中間転写ベルト上に形成されたカラー画像をシートSに転写する2次転写ローラ17が設けられている。さらに、この2次転写ローラ17の上部に定着部20が配置され、この定着部20の左上部には第1排出ローラ対25a、第2排出ローラ対25b及び両面反転部1Dが配置されている。この両面反転部1Dは、正逆転可能な反転ローラ対22及び一面に画像が形成されたシートを再度、画像形成部1Bに搬送する再搬送通路R等が設けられている。
次に、プリンタ1の画像形成動作について説明する。まず、原稿の画像情報を画像読取装置2によって読み取ると、この画像情報は画像処理された後、電気信号に変換されて画像形成部1Bのレーザスキャナ10に伝送される。画像形成部1Bでは、レーザ光により、帯電器13によって表面が所定の極性・電位に一様に帯電されている感光体ドラム12の表面が順次露光される。これにより、各プロセスカートリッジ11の感光体ドラム上に、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの静電潜像が順次形成される。
この後、この静電潜像を各色トナーにより現像して可視化すると共に、1次転写ローラ19に印加した1次転写バイアスにより、各感光体ドラム上の各色トナー像を中間転写ベルト16に順次重ね合わせて転写する。これにより、中間転写ベルト16上にトナー画像が形成される。また、このトナー画像形成動作に並行してシート給送装置30に設けられたピックアップローラ75からシートSが送り出される。送り出されたシートSは、フィードローラ76とリタードローラ76aとからなる分離部により、1枚ずつ分離されてレジストレーションローラ対40に搬送され、レジストレーションローラ対40により斜行が補正される。
斜行が補正された後、シートSは、レジストレーションローラ対40により2次転写部まで搬送され、2次転写部において、2次転写ローラ17に印加した2次転写バイアスにより、トナー像がシートS上に一括して転写される。次に、トナー像が転写されたシートSは、定着部20に搬送され、定着部20において熱及び圧力を受けて各色のトナーが溶融混色し、シートSにカラーの画像として定着される。
この後、画像が定着されたシートSは、定着部20の下流に設けられた第1排出ローラ対25a,25bによって排出空間Pに排出され、排出空間Pの底面に突出された積載部23に積載される。なお、シートSの両面に画像を形成する際は、画像が定着された後、シートSは反転ローラ対22により再搬送通路Rに搬送され、再度、画像形成部1Bに搬送される。
ここで、シート収納手段である給紙カセット60は、プリンタ本体1Aの下部に形成された図2に示す装着部1Eに着脱自在に装着されている。給紙カセット60には、図2に示すように、シートSのシート給送方向と直交する方向(奥行き方向)の位置を規制する奥側サイド規制板61と手前側サイド規制板62が設けられている。また、給紙カセット60には、シートSのシート給送方向上流側端である後端の位置を規制する後端規制板63が設けられている。さらに、この給紙カセット60には、シートが積載される不図示の中板が設けられており、この中板に積載されたシートは、奥側サイド規制板61、手前側サイド規制板62及び後端規制板63により、位置が規制される。
また、給紙カセット60の給紙カセット本体60Aの奥側側壁60cには、先端部に揺動ピン65を有する揺動アーム64が軸64aを支点として揺動可能に支持されている。また、装着部1Eの奥側内壁面には、給紙カセット60を装着部1Eに引き込む引き込み手段である引き込みユニット66が配置されている。引き込みユニット66は、引き込みユニットベース69と、先端に引き込みフック67が設けられ、引き込みユニットベース69上に支点70を中心に回動可能に支持されている引き込みアーム68を備えている。
引き込みアーム68の引き込みフック67には揺動アーム64の揺動ピン65を係止する凹部91が形成されている。また、引き込みアーム68の引き込みフック67と支点70の間にはアームピン71が設けられ、このアームピン71には、引き込みユニットベース69に設けられたベースピン72に一端が係止されている引っ張りバネ73の他端が係止されている。そして、この引っ張りバネ73により、引き込みアーム68は支点70を中心に回動するように付勢される。
なお、給紙カセット60を引き抜く際、凹部91が揺動ピン65を係止している間、引き込みアーム68は引っ張りバネ73に抗しながら引き抜き方向に支点70を中心に図2に示す位置から反時計回りに回動する。この後、給紙カセット60がさらに引き抜かれると、引き込みアーム68は凹部91による揺動ピン65の係止が解除される待機位置まで回動する。なお、待機位置に回動する前に、引き込みアーム68が所定量回動すると、引き込みアーム68には引っ張りバネ73により反時計回りに回動する力が加えられるようになる。この力により、引き込みアーム68は、待機位置に移動した後、不図示のストッパに当接して停止する。
引き込みアーム68が待機位置にあるときに、プリンタ本体1Aに装着される給紙カセット60に設けられている揺動アーム64の揺動ピン65が引き込みフック67の凹部91に入り込む。このため、給紙カセット60が装着部1Eに挿入されると、揺動ピン65が、引き込みフック67の凹部91に入り込む。この後、給紙カセット60をさらに押し込むと、揺動ピン65及び引き込みフック67を介して引き込みアーム68が奥側に押圧される。
これにより、引き込みアーム68は支点70を中心に、引っ張りバネ73に抗しながら時計回りに回動し、この後、所定位置まで回動すると、引き込みアーム68には引っ張りバネ73による付勢力が加わることにより時計回りに回動する。そして、このように引き込みアーム68が時計回りに回動する過程で、引き込みフック67の凹部91が揺動ピン65と係止する。この結果、引き込みアーム68が引っ張りバネ73により回動すると、給紙カセット60は引き込みアーム68を介して引っ張りバネ73により装着方向の付勢力を受けながら、装着される。なお、給紙カセット60が装着された後、給紙カセット本体60Aに上下方向に回動自在に設けられた中板が持ち上げられ、中板上のシートSがピックアップローラ75に当接する。
ところで、図2に示すように、給紙カセット本体60Aの装着方向上流の装着方向と直交する一端部(右側端部)には給紙カセット60を装着した際、給紙カセット60の装着方向(奥行き方向)の位置決めを行う位置決め手段74が設けられている。そして、給紙カセット60が装着されると、この位置決め手段74により、給紙カセット60の装着方向の位置決めが行われる。この位置決め手段74による給紙カセット60の装着方向の位置決めを行う理由を説明する。
給紙カセット60から給送されたシートSに対して、画像形成部1Bで適正な位置に画像を形成する必要がある。言い換えれば、給送されるシートSの幅方向の側端の位置と画像形成部1BでシートSに形成する画像の幅方向の側端の位置とが一定の関係となる必要がある。そこで、給紙カセット60の装着方向の位置決めを行って、収納されているシートSの幅方向の側端の位置を装着方向で一定にしている。
そして、給紙カセット60を位置決めする位置(以下、位置決め位置という)で位置決めされるよう装着された状態の給紙カセット60から、シートSが画像形成部に給送される。なお、給紙カセット60に収納されているシートSは奥側及び手前側サイド規制板61,62によって位置が決められているため、給紙カセット本体60Aに対して位置が決まり、給紙カセット本体60Aを位置決めすることによりシートSの側端の位置が決まる。
位置決め手段74は、図3に示すように、給紙カセット本体60Aに設けられた支持部60bと、支持部60bに装着方向に対して直交する方向に移動可能に支持されると共に、ビス78により支持部60bに固定される位置決め部材77を備えている。そして、給紙カセット60をプリンタ本体1Aに装着すると、この位置決め部材77が本体フレーム79の当接部である突き当て面92に突き当たることにより、給紙カセット60の装着方向の位置決めが行われる。
ここで、位置決め手段74による給紙カセット60を位置決めする位置を、給紙カセット60の着脱方向に移動させて給紙カセット60の装着方向の位置決め位置を調整するための調整手段92Aについて説明する。
調整手段92Aは、支持部60bと、位置決め部材77に設けられている係止部77aと、後述するビス78及びビス78が挿通される長穴であるビス貫通穴96を備えている。支持部60bは位置決め部材77を装着方向に対して斜めの方向に移動可能に支持している。そして、この支持部60bには、装着方向に対して傾斜したガイド面である受け面80が設けられており、この受け面80にはラック80aが形成されている。このラック80aは、傾斜した2つの面で構成される三角状の歯を、受け面80の傾斜したガイド面に沿って周期的に複数配置することで形成されている。
また、位置決め部材77には、一端に受け面80のラック80aと共に噛み合い部74aを構成するラック77bが形成された係止部77aが設けられている。このラック77bも、傾斜した2つの面で構成される三角状の歯を、係止部77aの傾斜面に沿って周期的に複数配置することで形成されている。そして、位置決め部材77は、受け面80のラック80aと、係止部77aのラック77bを噛み合わせた状態で支持部60bを介して給紙カセット60に固定されている。係止部77aのラック77bの数は、支持部60bのラック80aの数よりも少なく設定されている。
ここで、給紙カセット60を装着部1Eに挿入する際、位置決め部材77が突き当て面92に衝突すると、位置決め部材77は装着方向と逆方向である手前側に向かって力を受け、この力により受け面80の傾斜に沿ってずれようとする。このような位置決め部材77のずれを防止するため、ラック77b,80aを形成する歯の2面の内、位置決め部材77がずれようとした際に押し当てられる面をずれ方向に対して鋭角に形成している。
なお、本実施の形態においては、図4に示すように、それぞれのラック77b,80aを形成する歯の内の、位置決め部材77がずれようとした際に押し当てられる面94を、ずれ方向95に対して90°未満の角度α(=70°)で配置する。これにより、ずれようとする力が、ラック同士を食い込ませる方向の力として働き、位置決め部材77のずれを防止することができる。
また、位置決め部材77には、図3に示すように、位置決め部材77を支持部60bに固定する際、ビス78が挿通されるビス貫通穴96が設けられている。なお、本実施の形態において、このビス貫通穴96は、受け面80の角度と平行に形成されると共に、ビス貫通穴96の幅は、ビス78との間に、ラック77b,80aの噛み合いが外れる程度のガタを有するように設定されている。これにより、位置決め部材77をずらす際、ビス78を完全に外すことなく、ビス78を緩めるだけでラック77b,80aの噛み合いを解消しながら位置決め部材77を移動させることができ、ビス78を外す手間を省くことができる。
次に、図5を用いて本実施の形態に係る調整手段92Aによる給紙カセット60の位置決め位置の調整方法について説明する。給紙カセット60の位置決め位置を装着方向の奥側にずらす場合は、ビス78を緩めて固定解除した状態で図5の(a)に示すように、位置決め部材77を傾斜した受け面80に沿って左側にずらしてラック同士を噛み合わせ、この後、ビス78により位置決め部材77を支持部60bに固定する。このとき、位置決め部材77は、支持部60bの内側に対向して設けられている制限面60dの一方の面によって交差する方向の移動が制限される。この制限面60dにより位置決め部材77が制限される位置は、位置決め部材77のラック77bが支持部60bのラック80aから外れない位置である。
そして、位置決め部材77を左側にずらすことにより、位置決め部材77の給紙カセット本体60Aからの奥側方向への突出量が減少するので、給紙カセット60を挿入する際、給紙カセット60は、より奥まで押し込まれた状態で本体フレーム79に当接する。これにより、給紙カセット60を装着部1Eに装着した際の給紙カセット60の位置が奥側に調整される。
また、給紙カセット60の位置決め位置を装着方向の手前側にずらす場合は、ビス78を緩めた状態で図5の(b)に示すように、位置決め部材77を右側にずらしてラック同士を噛み合わせ、この後、ビス78により位置決め部材77を支持部60bに固定する。このとき、位置決め部材77は、支持部60bの内側に対向して設けられている制限面60dの他方の面によって交差する方向の移動が制限される。この制限面60dにより位置決め部材77が制限される位置は、位置決め部材77のラック77bが支持部60bのラック80aから外れない位置である。そして、位置決め部材77を右側にずらすことにより、位置決め部材77の給紙カセット本体60Aからの奥側方向への突出量が増加するので、給紙カセット60を挿入する際、給紙カセット60は、奥まで押し込まれることなく本体フレーム79に当接する。これにより、給紙カセット60を装着部1Eに装着した際の給紙カセット60の位置が手前側に調整される。
なお、この位置決め部材77の調整量(移動量)Lは、位置決め部材77が案内される受け面80の傾斜角度θと、ラック77b,80aの歯のピッチp、ずらしたラック77b,80aの歯の数nで決まり、下記の式(1)で表すことができる。
L=n×p×tanθ・・(1)
L=n×p×tanθ・・(1)
なお、ラック77b,80aの歯のピッチpと受け面80の傾斜角度θは設計値によって決められている。また、ラック77b,80aの歯のずらし数nは、調整作業前にプリンタ1で出力された画像により決める。
給紙カセット60の位置調整を具体的に説明する。まずプリンタ1で画像を出力し、シートの幅方向の端部と画像の位置の測定を行い、画像の位置が所定の画像形成位置からどれだけずれているかを判断する。そして、このずれ量を調整量Lとし、この後、必要な調整量Lに一番近くなるよう、ラック77b,80aのずらし数nを決定する。
なお、位置決め部材77の左右方向略中心には、目印となる刻印81が1つ形成され、給紙カセット60の支持部60bには、位置決め部材77の刻印81に対応する刻印82が複数形成されている。支持部60bに形成されている複数の刻印82は、支持部60bのラック80aの歯の1歯毎に形成されている。そのため、位置決め部材77の刻印81を、支持部60bの刻印82を数えながら移動させることにより、ずらしたラック77b,80aの歯の数nがわかる。
これにより、位置決め部材77を容易に調整に必要な数だけ移動させることができ、この結果、位置決め部材77の突出量を変更することができ、給紙カセット60の位置決め位置の調整を容易に、かつ確実に行うことができる。なお、本実施の形態においては、位置決め部材77に1つの刻印を形成し、支持部60bに複数の刻印を形成したが、位置決め部材77に複数の刻印を形成し、支持部60bに複数の刻印を形成してもよい。
以上説明したように、本実施の形態においては、位置決め部材77の位置を支持部60bの設けられた受け面80により段階的に変化させるようにしている。これにより、位置決め手段74により位置決めされた給紙カセット60の、画像形成部1Bに対する装着方向のずれを段階的に調整することができ、給紙カセット60の位置決め位置の調整を容易に、かつ確実に行うことができる。さらに、係止部77aのラック77bの数を、支持部60bのラック80aの数よりも少なく設定し、位置決め部材77を、支持部60bの内側の制限面60dによって移動を制限してラック77bがラック80aから外れないようにしている。これにより、係止部77aのラック77bが支持部60bのラック80aに噛み合いを確実に維持しつつ装着方向と直交する方向の移動量を少なくすることにより位置決め部の小型化が図れる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は、本実施の形態に係る画像形成装置の位置決め手段を説明する図である。なお、図6において、既述した図3と同一符号は、同一又は相当部分を示している。図6において、74Xは位置決め手段であり、本実施の形態において、この位置決め手段74Xは、本体フレーム79の、給紙カセット装着方向上流の装着方向と直交する一端部の手前側(右手前側)に設けられている。なお、画像形成装置の基本的な構成は第1の実施の形態で説明したものと同じである。
この位置決め手段74Xは、本体フレーム79に設けられた支持部83と、支持部83にビス78により固定される位置決め部材77を備えている。そして、給紙カセット60を装着する際、位置決め部材77が給紙カセット60の当接部である突き当て面93に突き当たることにより、給紙カセット60の位置決めが行われる。ここで、支持部83には、装着方向に対して傾斜した受け面80があり、この受け面80にはラック80aが形成されている。このラック80aは、それぞれの歯を受け面80に対して傾斜した2つの面で形成し、周期的に複数配置することで形成されている。なお、本実施の形態において、調整手段92Aは、支持部83と、位置決め部材77に設けられている係止部77aと、ビス78及びビス78が挿通されるビス貫通穴96を備えている。
また、位置決め部材77には、一端にラック77bが形成された係止部77aが設けられており、位置決め部材77は、受け面80のラック80aと、係止部77aのラック77bを噛み合わせた状態で本体フレーム79に固定される。係止部77aのラック77bの数は、支持部60bのラック80aの数よりも少なく設定されている。なお、このラック77b,80aの歯の構成は、既述した第1の実施の形態(図4参照)と同様である。これにより、給紙カセット60を挿入する際、位置決め部材77が給紙カセット60の突き当て面93に衝突しても、位置決め部材77がずれるのを防止することができる。
また、位置決め部材77には、既述した第1の実施の形態と同様、位置決め部材77をビス78により支持部83を介して本体フレーム79に固定するためのビス貫通穴96が設けられている。そして、位置決め部材77をずらす際には、ビス78を完全に外すことなく、ビス78を緩めるだけでラック77b,80aの噛み合いを解消しながら位置決め部材77を移動させることができる。
次に、本実施の形態に係る位置決め手段74Xによる給紙カセット60の位置調整方法について説明する。給紙カセット60の位置決め位置を奥側にずらす場合は、ビス78を緩めた状態で図6の(b)に示すように、位置決め部材77を右側にずらしてラック同士を噛み合わせ、この後、ビス78により位置決め部材77を支持部83に固定する。このとき、位置決め部材77は、支持部60bの内側に対向して設けられている制限面60dの一方の面によって交差する方向の移動が制限される。この制限面60dにより位置決め部材77が制限される位置は、位置決め部材77のラック77bが支持部60bのラック80aから外れない位置である。そして、位置決め部材77を右側にずらすことにより、位置決め部材77の本体フレーム79から手前側への突出量が減少するので、給紙カセット60を挿入する際、給紙カセット60は、より奥まで押し込まれた状態で位置決め部材77に当接する。これにより、給紙カセット60を装着部1Eに装着した際の給紙カセット60の位置が奥側に調整される。
また、給紙カセット60の位置決め位置を手前側にずらす場合は、ビス78を緩めた状態で図6の(c)に示すように、位置決め部材77を左側にずらしてラック同士を噛み合わせ、この後、ビス78により位置決め部材77を支持部83に固定する。このとき、位置決め部材77は、支持部60bの内側に対向して設けられている制限面60dの他方の面によって交差する方向の移動が制限される。この制限面60dにより位置決め部材77が制限される位置は、位置決め部材77のラック77bが支持部60bのラック80aから外れない位置である。そして、位置決め部材77を左側にずらすことにより、位置決め部材77の本体フレーム79から手前側への突出量が増加するので、給紙カセット60を挿入する際、給紙カセット60は、奥まで押し込まれることなく位置決め部材77に当接する。これにより、給紙カセット60を装着部1Eに装着した際の給紙カセット60の位置が手前側に調整される。なお、具体的な給紙カセット60の位置と画像形成部1Bでの画像の位置との調整は、第1の実施の形態での説明と同じである。
以上説明したように、本実施の形態においては、本体フレーム79に設けられた位置決め部材77の位置を、本体フレーム79に設けられた支持部60bの受け面80により段階的に変化させるようにしている。これにより、位置決め手段74Xにより位置決めされた給紙カセット60の、画像形成部1Bに対する装着方向のずれを段階的に調整することができ、給紙カセット60の位置決め位置の調整を容易に、かつ確実に行うことができる。
なお、本実施の形態では、位置決め手段74Xを本体フレーム79の右手前側に配置したが、本体フレーム79の奥側に配置するようにしても良い。また、同様に、既述した第1実施の形態では、位置決め手段74を給紙カセット60の右側端部に配置したが、位置決め手段74を、例えば図7に示すように、給紙カセット60の奥側に配置するようにしても良い。
ところで、これまでは給紙カセット60及びプリンタ本体1Aの一方に給紙カセット60及びプリンタ本体1Aの他方側に突出して設けた位置決め部材77の位置を段階的に変化させる場合について説明したが、本発明は、これに限らない。例えば、位置決めフックと位置決めピンにより給紙カセット60の位置を規制するようにした場合でも、位置決めフックと位置決めピンの位置を段階的に変化させるようにしても良い。
次に、このような本発明の第3の実施の形態について説明する。図8は、本実施の形態に係る画像形成装置の装着部及び装着部に着脱自在に装着される給紙カセットの構成を説明する図である。なお、図8において、既述した図2と同一符号は、同一又は相当部分を示している。図8において、84は装着部1Eの奥側内壁面に設けられ、給紙カセット60を手前側に付勢する付勢手段であるカセット付勢バネである。また、85は給紙カセット60に揺動可能に設けられた係止部材である位置決めフックであり、この位置決めフック85は、給紙カセット60が装着された際、装着部1Eに設けられた被係止部材である位置決めピン86に係止する。
なお、位置決めフック85は、不図示の付勢手段により反時計周りの方向に付勢されており、給紙カセット60を装着する際、位置決めピン86に当接して付勢手段に抗して時計方向に回動する。この後、位置決めピン86を通過すると、付勢手段により反時計方向に回動して位置決めピン86を係止する。そして、位置決めフック85が位置決めピン86に係止することにより、位置決めフック85がカセット付勢バネ84の付勢力を受け止めるようになり、給紙カセット60の前奥方向の位置決めが行われる。このように、本実施の形態においては、この位置決めフック85と位置決めピン86とにより、カセット付勢バネ84により付勢された給紙カセット60の位置決めを行う位置決め部86Aが構成される。
ここで、この位置決めフック85は、後述するように不図示のレバーやボタンと連動して揺動することにより、位置決めピン86の係止が解除されるようになっている。なお、給紙カセット60を引き出す際、レバーやボタンを操作することにより位置決めフック85による位置決めピン86の係止が解除されると、給紙カセット60は、カセット付勢バネ84の付勢力によりプリンタ本体1Aから突出する。
また、図8において、100は、給紙カセット本体60Aの装着方向上流の装着方向と直交する一端部に設けられ、給紙カセット60を装着部1Eに挿入した際、給紙カセット60の位置決めを行う位置決め手段である。この位置決め手段100は、図9に示すように、給紙カセット本体60Aに設けられた支持部60bと、支持部60bにビス78により固定される位置決め部材77Xを備えている。なお、本実施の形態において、調整手段92Aは、支持部60bと、位置決め部材77Xと、ビス78及びビス78が挿通されるビス貫通穴96を備えている。
ここで、支持部60bには、装着方向に対して傾斜した受け面80Xが設けられており、この受け面80Xにはラック80aが形成されている。このラック80aは、歯を受け面80Xに対して傾斜した2つの面で形成され、周期的に複数配置することで形成されている。また、位置決め部材77Xには、一端にラック77bが形成されており、位置決め部材77Xは、受け面80のラック80aと、ラック77bを噛み合わせた状態で給紙カセット60に固定される。位置決め部材77Xのラック77bの数は、受け面80のラック80aの数よりも少なく設定されている。
また、位置決め部材77Xには、支点87を介して位置決めフック85が揺動自在に設けられており、位置決め部材77Xの位置をずらすことにより、位置決めフック85の給紙カセット60からの奥側方向、すなわちプリンタ本体側への突出量が変化する。つまり、本実施の形態においては、位置決めフック85の位置を段階的に変化させるようにしている。
図9において、88は位置決めフック85に当接している解除バーであり、この解除バー88は、不図示のレバーやボタンの操作により、奥側に押し込まれる。そして、解除バー88が奥側に押し込まれることにより、位置決めフック85が揺動して位置決めピン86の係止が解除され、給紙カセット60の固定が解除される。
なお、本実施の形態において、受け面80Xの傾斜方向は、既述した第1の実施の形態の受け面80の傾斜方向と逆になっている。また、位置決め部材77Xのラック77bの傾斜方向も、既述した第1の実施の形態の位置決め部材77のラック77bの傾斜方向と逆になっている。これは、本実施の形態におけるカセット付勢バネ84による給紙カセット60の付勢方向が、既述した第1の実施の形態における引き込みユニット66による給紙カセット60の付勢方向と逆になっているからである。
つまり、本実施の形態では、カセット付勢バネ84の付勢力を位置決めフック85及び位置決め部材77Xが受け止めることができるように受け面80Xのラック80a及び位置決め部材77Xのラック77bの傾斜方向が設定されている。また、このように受け面80X及び位置決め部材77Xのラック77bの傾斜方向を設定することにより、給紙カセット60を挿入した後、位置決め部材77が手前側に向かって力を受けた場合でも、位置決め部材77Xがずれるのを防止することができる。
次に、本実施の形態に係る位置決め手段100による給紙カセット60の位置調整方法について説明する。給紙カセット60の位置決め位置を装着方向の奥側にずらす場合は、ビス78を緩めた状態で図9の(b)に示すように、位置決め部材77Xを右側にずらしてラック同士を噛み合わせ、この後、ビス78により位置決め部材77Xを支持部60bに固定する。このとき、位置決め部材77Xは、支持部60bの内側に対向して設けられている制限面60dによって交差する方向の移動が制限される。この制限面60dにより位置決め部材77Xが制限される位置は、位置決め部材77のラック77bが支持部60bの受け面80Xのラック80aから外れない位置である。なお、本実施の形態において、位置決めピン86も装着方向と直交する方向に移動可能となっており、位置決め部材77Xをずらす場合は、位置決めピン86も同じ量だけ同じ方向に移動させる。
そして、位置決め部材77Xを右側にずらすことにより、位置決めフック85の給紙カセット60からの奥側への突出量が減少する。このため、給紙カセット60を挿入する際、給紙カセット60がより奥まで押し込まれた状態で、位置決めフック85が位置決めピン86に係止する。これにより、給紙カセット60を装着部1Eに装着した際の給紙カセット60の位置が奥側に調整される。
給紙カセット60を手前側にずらす場合は、位置決めピン86を左側にずらすと共に、ビス78を緩めた状態で図9の(c)に示すように、位置決め部材77Xを左側にずらしてラック同士を噛み合わせ、この後、ビス78により固定する。そして、このように位置決め部材77Xを左側にずらすことにより、位置決めフック85の給紙カセット60からの奥側への突出量が増加する。このため、給紙カセット60を挿入する際、給紙カセット60が、奥まで押し込まれることなく位置決めピン86に係止する。これにより、給紙カセット60を装着部1Eに装着した際の給紙カセット60の位置が手前側に調整される。
以上説明したように、本実施の形態においては、位置決めフック85の位置を、位置決め部材77Xの位置を支持部60bの設けられた受け面80により段階的に変化させることにより、変化させるようにしている。これにより、位置決めフック85と位置決めピン86とにより位置決めされた給紙カセット60の、画像形成部1Bに対する装着方向のずれを段階的に調整することができ、給紙カセット60の位置決め位置の調整を容易に、かつ確実に行うことができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図10は、本実施の形態に係る画像形成装置の位置決め部の構成を説明する図である。なお、図10において、既述した図9と同一符号は、同一又は相当部分を示している。図10において、100Aは位置決め手段であり、本実施の形態において、この位置決め手段100Aは、本体フレーム79に設けられている。
この位置決め手段100Aは、本体フレーム79に設けられた支持部90と、支持部90にビス78により固定される位置決め部材77Xを備えている。ここで、支持部90には、装着方向に対して傾斜した受け面80Xがあり、この受け面80Xにはラック80aが形成されている。このラック80aは、歯を受け面80Xに対して傾斜した2つの面で形成され、周期的に複数配置することで形成されている。また、位置決め部材77Xには、一端にラック77bが形成されており、位置決め部材77Xは、受け面80のラック80aと、ラック77bを噛み合わせた状態で本体フレーム79に固定される。位置決め部材77Xのラック77bの数は、受け面80のラック80aの数よりも少なく設定されている。
また、位置決め部材77Xには、位置決めピン86が設けられており、位置決め部材77Xの位置をずらすことにより、位置決めピン86の本体フレーム79からの手前側への突出量が変化する。つまり、本実施の形態においては、位置決めピン86の位置を段階的に変化させるようにしている。
なお、本実施の形態において、受け面80Xの傾斜方向は、既述した第2の実施の形態の受け面80の傾斜方向と逆になっている。また、位置決め部材77Xのラック77bの傾斜方向も、既述した第2の実施の形態の位置決め部材77のラック77bの傾斜方向と逆になっている。これは、本実施の形態におけるカセット付勢バネ84による給紙カセット60の付勢方向が、既述した第2の実施の形態における引き込みユニット66による給紙カセット60の付勢方向と逆になっているからである。
つまり、本実施の形態では、カセット付勢バネ84の付勢力を位置決めフック85及び位置決め部材77Xが受け止めることができるように受け面80Xのラック80a及び位置決め部材77Xのラック77bの傾斜方向が設定されている。また、このように受け面80X及び位置決め部材77Xのラック77bの傾斜方向を設定することにより、給紙カセット60を挿入した後、位置決め部材77Xが手前側に向かって力を受けた場合でも、位置決め部材77Xがずれるのを防止することができる。
また、本実施の形態において、位置決めフック85の支点87は、給紙カセット60上の支点保持部材89に配置されている。支点保持部材89は給紙カセット60上において、左右方向に移動可能となっている。また、位置決めフック85の一部には、解除バー88が接触しており、不図示のレバーやボタンを操作することにより、解除バー88は奥側に押し込まれる。これにより、位置決めフック85は揺動し、給紙カセット60の固定が解除される。
次に、本実施の形態に係る位置決め手段100Aによる給紙カセット60の位置調整方法について説明する。給紙カセット60の位置決め位置を奥側にずらす場合は、図10の(b)に示すように、支点保持部材89を左側にずらすと共に、ビス78を緩めた状態で位置決め部材77Xを左側にずらしてラック同士を噛み合わせ、この後、ビス78により位置決め部材77Xを支持部90に固定する。このとき、位置決め部材77Xは、支持部90の内側に対向して設けられている制限面60dの一方の面によって交差する方向の移動が制限される。この制限面60dにより位置決め部材77Xが制限される位置は、位置決め部材77Xのラック77bが支持部90の受け面80Xのラック80aから外れない位置である。なお、本実施の形態において、調整手段92Aは、支持部90と、位置決め部材77Xに設けられている係止部77aと、ビス78及びビス78が挿通されるビス貫通穴96を備えている。
そして、このように位置決め部材77Xを左側にずらすことにより、位置決めピン86が奥側に移動する。このため、給紙カセット60を挿入する際、給紙カセット60がより奥まで押し込まれた状態で、位置決めフック85が位置決めピン86に係止する。これにより、給紙カセット60を装着部1Eに装着した際の給紙カセット60の位置が奥側に調整される。
給紙カセット60の位置決め位置を手前側にずらす場合は、図10の(c)に示すように、支点保持部材89を右側にずらすと共に、ビス78を緩めた状態で位置決め部材77Xを右側にずらしてラック同士を噛み合わせ、この後、ビス78により位置決め部材77Xを固定する。このとき、位置決め部材77Xは、支持部90の内側に対向して設けられている制限面60dの他方の面によって交差する方向の移動が制限される。この制限面60dにより位置決め部材77Xが制限される位置は、位置決め部材77Xのラック77bが支持部90の受け面80Xのラック80aから外れない位置である。そして、このように位置決め部材77Xを右側にずらすことにより、位置決めピン86が手前側に移動する。このため、給紙カセット60を挿入する際、給紙カセット60が、奥まで押し込まれることなく位置決めフック85が位置決めピン86に係止する。これにより、給紙カセット60を装着部1Eに装着した際の給紙カセット60の位置が手前側に調整される。
以上説明したように、本実施の形態においては、位置決めピン86の位置を、位置決め部材77Xの位置を支持部60bの設けられた受け面80により段階的に変化させることにより、変化させるようにしている。これにより、位置決めフック85と位置決めピン86とにより位置決めされた給紙カセット60の、画像形成部1Bに対する装着方向のずれを段階的に調整することができ、給紙カセット60の位置決め位置の調整を容易に、かつ確実に行うことができる。
なお、既述した第3及び第4の実施の形態においては、給紙カセット60に位置決めフック85を、装着部1Eに位置決めピン86を設けた場合について説明したが、本発明は、これに限らない。例えば、給紙カセット60に位置決めピン86を、装着部1Eに位置決めフック85を設けた場合でも適用することができる。
1…フルカラーレーザビームプリンタ、1A…プリンタ本体、1B…画像形成部、1E…装着部、60…給紙カセット、60A…給紙カセット本体、60b…支持部、66…引き込みユニット、74,74X…位置決め手段、74a…噛み合い部、75…ピックアップローラ、77,77X…位置決め部材、77b…ラック、78…ビス、79…本体フレーム、80,80X…受け面、80a…ラック、83…支持部、84…カセット付勢バネ、85…位置決めフック、86…位置決めピン、86A…位置決め部、90…支持部、92…本体フレームの突き当て面、93…給紙カセットの突き当て面、96…ビス貫通穴、100,100A…位置決め手段、S…シート
Claims (10)
- シートに画像を形成する画像形成部と、
画像形成装置本体に着脱自在に装着されるシート収納手段と、
前記シート収納手段に収納されたシートを前記画像形成部に向けて、前記シート収納手段の装着方向と直交する方向に給送するシート給送手段と、
前記シート収納手段及び前記画像形成装置本体の一方に設けられ、前記シート収納手段及び前記画像形成装置本体の他方に設けられた当接部に当接することにより、前記画像形成装置本体に装着される前記シート収納手段の装着方向の位置決めを行う位置決め手段と、
前記シート収納手段の前記画像形成装置本体に対する装着方向の位置決め位置を調整するために前記位置決め手段を調整する調整手段と、を備え、
前記位置決め手段は、前記当接部に当接する位置決め部材と、前記位置決め部材を支持する支持部とを有し、
前記調整手段は、前記位置決め部材に設けられ、装着方向に対して斜めの傾斜面に沿って形成された複数の歯と、前記支持部に設けられ、前記傾斜面と対向する面に形成された複数の歯とを有し、前記位置決め部材を前記シート収納手段の装着方向と交差する方向に移動させて、前記位置決め部材に設けられた複数の歯と前記支持部に設けられた複数の歯との噛み合い位置を変更することにより前記位置決め手段の装着方向の位置を調整可能とし、
前記位置決め部材に設けられた歯の数が前記支持部に設けられた歯の数より少なくなるように歯の数を設定し、前記支持部は、前記装着方向と交差する交差方向において前記位置決め部材に設けられている歯が前記支持部に設けられている歯から外れないように前記位置決め部材の前記交差方向の移動を制限する制限面を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記調整手段は、前記位置決め部材の装着方向の位置を段階的に変更可能である、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記調整手段は、ビスと、前記位置決め部材に形成され、前記ビスが貫通可能で、前記傾斜面と平行に形成された長穴とを有し、
前記位置決め部材の複数の歯と前記支持部の複数の歯の噛み合い位置を変更して、前記ビスを締め付けることで前記位置決め部材と前記支持部との固定が可能である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置本体に、前記シート収納手段を前記画像形成装置本体に引き込む引き込み手段を設け、前記引き込み手段により引き込まれた位置で前記位置決め手段によって前記シート収納手段の装着方向の位置決めがされる、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記位置決め部材の複数の歯と前記支持部の複数の歯は、それぞれ傾斜した2つの面で構成される三角状の歯であり、各歯の2面の内、前記位置決め部材が前記当接部に当接して力が加わったときに押しあてられる面をずれ方向に対して鋭角に形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- シートに画像を形成する画像形成部と、
画像形成装置本体に着脱自在に装着されるシート収納手段と、
前記シート収納手段に収納されたシートを前記画像形成部に向けて、前記シート収納手段の装着方向と直交する方向に給送するシート給送手段と、
前記画像形成装置本体が装着された状態の前記シート収納手段を装着方向と逆方向に付勢する付勢手段と、
前記シート収納手段及び前記画像形成装置本体の一方に設けられた係止部材及び前記シート収納手段及び前記画像形成装置本体の他方に設けられた被係止部材を有し、前記係止部材を前記被係止部材に前記付勢手段による付勢力に抗して係止して、前記画像形成装置本体に装着される前記シート収納手段の装着方向の位置決めを行う位置決め手段と、
前記シート収納手段の前記画像形成装置本体に対する装着方向の位置決め位置を調整するために前記位置決め手段を調整する調整手段と、を備え、
前記調整手段は、前記係止部材を備える位置決め部材と、前記位置決め部材を支持する支持部と、を備え、前記位置決め部材に設けられた装着方向に対して斜めの傾斜面に沿って形成された複数の歯と、前記支持部に設けられ、前記傾斜面と対向する面に形成された複数の歯とを有し、前記位置決め部材を前記シート収納手段の装着方向と交差する方向に移動させて、前記位置決め部材に設けられた複数の歯と前記支持部に設けられた複数の歯との噛み合い位置を変更することにより前記係止部材と前記被係止部材との前記装着方向の係止位置を調整し、
前記位置決め部材に設けられた歯の数が前記支持部に設けられた歯の数よりも少なくなるように前記位置決め部材及び前記支持部の歯の数を設定し、前記支持部は、前記装着方向と交差する交差方向において前記位置決め部材に設けられている歯が前記支持部に設けられている歯から外れないように前記位置決め部材の前記交差方向の移動を制限する制限面を有する、ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記被係止部材を前記装着方向と直交する方向に移動可能とする、ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記係止部材はフックであり、前記被係止部材は前記フックが係止される位置決めピンであり、前記フックは前記位置決め部材に回動可能に支持されている、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成装置。
- 前記調整手段は、ビスと、前記位置決め部材に形成され、前記ビスが貫通可能で、前記傾斜面に平行に形成された長穴とを有し、前記位置決め部材の複数の歯と前記支持部の複数の歯の噛み合い位置を変更して、前記ビスを締め付けることで前記位置決め部材と前記支持部との固定が可能である、ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記位置決め部材の複数の歯と前記支持部の複数の歯は、それぞれ傾斜した2つの面で構成される三角状の歯であり、各歯の2面の内、前記位置決め部材が前記被係止部材に当接して力が加わったときに押しあてられる面をずれ方向に対して鋭角に形成されている、ことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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