JP6862991B2 - 給紙カセット、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Description
そして、給紙カセットに収納されたシートがなくなったときなどに、画像形成装置本体から給紙カセットが引き出されて、シートの補充作業などがおこなわれることになる。
詳しくは、給紙カセットには、フェンス部材とともにレール部材に沿って移動するロック部材(ロックレバー)が設けられている。ロック部材には、レール部材に形成された嵌合部(ロック受け部)に嵌合する被嵌合部(ロック爪)が形成されている。そして、ロック部材の被嵌合部をレール部材の嵌合部に嵌合させることで、フェンス部材の移動方向の位置が定められることになる。このようにロック部材によってロックされたフェンス部材の位置は、給紙カセット内に収納されたシートの端面に当接する位置である。これにより、フェンス部材によって位置が規制されたシートが、給紙カセットから安定して給送されることになる。
そして、そのようにフェンス部材がずれた状態のまま、給紙カセットからシートが給送されてしまうと、給紙カセットにおける正常なシートの位置が定まらず、給紙不良などの不具合が生じてしまうことになる。
図1に示すように、画像形成装置本体100の下方には、給紙カセット26に収納されたシートPを給送するための給紙装置25が設置されている。給紙装置25は、給紙カセット26、給紙ローラ27、分離パッド28、などで構成されている。
また、画像形成装置本体100の中央には、中間転写ベルト装置15が設置されている。また、中間転写ベルト装置15の中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
そして、それぞれの感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの表面に形成された各色のトナー像は、1次転写ローラとの対向位置(1次転写ニップ)で、中間転写ベルト8の表面に重ねて転写される。こうして、中間転写ベルト8の表面にカラー画像が形成される(1次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング装置16の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが、中間転写クリーニング装置16によって除去される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙カセット26には、用紙等のシートPが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1の反時計方向に回転駆動されると、分離パッド28によって一番上のシートPが下方のシートPと分離されて、一番上のシートPのみがレジストローラ対29のローラ間に向けて給送される。
その後、シートPは、排紙ローラ対によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出されたシートPは、出力画像として、排紙トレイ110上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
先に図1を用いて説明したように、本実施の形態における画像形成装置100の下方には、複数枚のシートP(用紙)を収納可能に形成された給紙カセット26(給紙装置25)が設置されている。
この給紙カセット26は、画像形成装置本体100に対して所定の着脱方向(図1、図2の±X方向である。)に着脱されるものである。詳しくは、給紙カセット26は、取っ手を把持したユーザーの手動操作によって、画像形成装置本体100に対して図1、図2の+X方向に移動(装着)されたり、−X方向に移動(引出)されたりできるように構成されている。
サイドフェンス32は、シートPを挟むように幅方向(±Y方向)の両端部において上下方向(±Z方向)に起立するようにそれぞれ設置されている。サイドフェンス32は、シートPの幅方向のサイズに合わせて、サイドフェンス用レール部材に沿って幅方向に移動可能に構成されている。サイドフェンス32によって、給紙カセット26に収納されたシートPの幅方向(±Y方向)の位置が規制されることになる。
すなわち、ロック部材36の被嵌合部36aは、レール部材35の嵌合部35aに比べて、±X方向の長さが充分に短く、被嵌合部36aが嵌合部35aに嵌合する±X方向の位置によって、エンドフェンス31の±X方向の位置が定められる(ロックされる)ことになる。
そして、ロック部材36の壁部36bは、エンドフェンス31の対向面に向けて突出する突出部36b1のみが、エンドフェンス31の対向面に接触するように形成されている。すなわち、本実施の形態では、図7に示す従来の給紙カセット126のようにロック部材136の壁部136bがエンドフェンス31に面接触するのではなくて、ロック部材36の壁部36b(突出部36b1)がエンドフェンス31に点接触するように構成されている。
そして、本実施の形態では、ロック部材36の被嵌合部36aは、壁部36bの突出部36b1に比べてエンドフェンス31の対向面から着脱方向(±X方向)の離れた位置に形成されている。すなわち、被嵌合部36aは、突出部36b1よりも+X方向に配置されている。
本実施の形態では、上述したように、シートPが収納された給紙カセット26が画像形成装置本体100に向けて勢いよく装着されても、被嵌合部36aと嵌合部35aとの嵌合力が高められるような力F3が作用するため、ロック部材36(被嵌合部36a)によるロックが外れてエンドフェンス31が着脱方向にずれてしまう不具合が生じにくくなる。したがって、エンドフェンス31がずれた状態のまま給紙カセット26からシートPが給送されてしまうような現象も軽減されて、給紙不良などの不具合が生じにくくなる。
そのような場合に、ロック部材36は、壁部36bがエンドフェンス31の対向面の側から突出部36b1を介して外力F2を受けたときに、弾性変形して、その反力によって嵌合部35aに対する被嵌合部36aの嵌合力が強まることになる。
したがって、そのように構成した場合であっても、ロック部材36(被嵌合部36a)によるロックが外れてエンドフェンス31が着脱方向にずれてしまう不具合が生じにくくなる。
図8は、変形例1としてのロック部材36を示す概略図である。
図8に示すように、変形例1において、ロック部材36は、被嵌合部36aが壁部36bに対して双方の境界部分を中心にして回動可能に保持されていて、被嵌合部36aを嵌合部35aに嵌合する方向(図8の反時計方向である。)に回動するように付勢する付勢部材としてのねじりコイルスプリング37(連結スプリング)が設けられている。
このように構成した場合であっても、ねじりコイルスプリング37による付勢力によって嵌合部35aに対する被嵌合部36aの嵌合力が強まることになるため、ロック部材36(被嵌合部36a)によるロックが外れてエンドフェンス31が着脱方向にずれてしまう不具合が生じにくくなる。
図9(A)は、変形例2としての給紙カセット26のエンドフェンス31とレール部材35とロック部材36との近傍を示す断面斜視図であって、本実施の形態における図5に対応する図である。また、図9(B)は、そのエンドフェンス31とレール部材35とロック部材36との近傍を示す断面図であって、本実施の形態における図6に対応する図である。
図9に示すように、変形例2における給紙カセット26には、嵌合部35aに対する被嵌合部36aの嵌合を解除するようにロック部材36を上方(+Z方向)に移動させるレバー部材38が設けられている。
詳しくは、レバー部材38は、図9(B)の両矢印方向に回動可能に、エンドフェンス31に保持されている。そして、レバー部材38は、通常時(レバー部材38を手動操作しないときである。)には、ロック部材36に干渉しない位置(嵌合部35aに対する被嵌合部36aの嵌合を妨げない位置である。)に位置している。これに対して、レバー部材38は、ユーザーの手動操作によって図9(B)の時計方向に回動されると、ロック部材36を上方に押し上げるように動作(後述する圧縮スプリング39の付勢力に抗するように押し上げる動作である。)して、嵌合部35aに対する被嵌合部36aの嵌合が解除されることになる。
このようにレバー部材38を設けることによって、嵌合部35aに対する被嵌合部36aの嵌合力を強めるように構成してしまっても、レバー部材38の操作によって嵌合部35aに対する被嵌合部36aの嵌合を容易に解除することができる。なお、レバー部材38の回動によって嵌合部35aに対する被嵌合部36aの嵌合を解除する操作は、サイズの異なるシートPに入れ替えるときなどであって、エンドフェンス31の±X方向の位置を変更する必要があるときにおこなわれる。
詳しくは、圧縮スプリング39(付勢手段)は、その一端側がロック部材36の壁部36bの上端に接続され、その他端側が壁部36bの上端に対向するエンドフェンス31の表面に接続されている。
このように構成することにより、嵌合部35aに対する被嵌合部36aの嵌合力を安定的に維持することができる。
これにより、給紙カセット26が画像形成装置本体100に向けて勢いよく装着されても、ロック部材36によるロックが外れてエンドフェンス31が着脱方向にずれてしまう不具合を生じにくくすることができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置100に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、オフセット印刷機などである。)に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、フェンス部材としてのエンドフェンス31の移動方向と、画像形成装置本体100に対する給紙カセット26の着脱方向と、が一致するように構成された給紙カセット26に対して、本発明を適用した。これに対して、フェンス部材としてのサイドフェンスの移動方向と、画像形成装置本体に対する給紙カセットの着脱方向と、が一致するように構成された給紙カセットに対しても、本発明を適用することができる。そのような場合には、サイドフェンスとともに着脱方向に移動可能に構成されて、サイドフェンス用レール部材の複数の嵌合部のうちの一部に被嵌合部を嵌合させてサイドフェンスの着脱方向の位置を定めるロック部材が、本実施の形態におけるロック部材36と同じように構成されることになる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
26 給紙カセット、
31 エンドフェンス(フェンス部材)、
32 サイドフェンス、
35 レール部材、
35a 嵌合部、
36 ロック部材、
36a 被嵌合部、
36b 壁部、
36b1 突出部、
37 ねじりコイルスプリング(付勢部材)、
38 レバー部材、
39 圧縮スプリング(付勢手段)、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)、 P シート(用紙)。
Claims (7)
- シートを収納可能に形成されて、画像形成装置本体に対して所定の着脱方向に着脱される給紙カセットであって、
当該給紙カセットに収納されたシートの前記着脱方向の位置を規制するために、上下方向に起立するように構成されたフェンス部材と、
前記着脱方向に沿って複数の嵌合部が形成されて、前記フェンス部材を前記着脱方向に移動可能に保持するレール部材と、
前記フェンス部材とともに前記着脱方向に移動可能に構成されて、前記レール部材の前記複数の嵌合部のうちの一部に被嵌合部を嵌合させて前記フェンス部材の前記着脱方向の位置を定めるロック部材と、
を備え、
前記ロック部材は、前記フェンス部材に対向するように前記上下方向に起立する壁部を具備し、
前記ロック部材の前記壁部は、前記フェンス部材の対向面に向けて突出する突出部のみが、前記フェンス部材の前記対向面に接触するように形成され、
前記ロック部材の前記被嵌合部は、前記壁部の前記突出部に比べて前記フェンス部材の前記対向面から前記着脱方向の離れた位置に形成されたことを特徴とする給紙カセット。 - 前記ロック部材は、前記壁部が前記対向面の側から前記突出部を介して外力を受けたときに、弾性変形可能であることを特徴とする請求項1に記載の給紙カセット。
- 前記ロック部材は、前記被嵌合部が前記壁部に対して双方の境界部分を中心にして回動可能に保持されて、前記被嵌合部を前記嵌合部に嵌合する方向に回動するように付勢する付勢部材を具備したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給紙カセット。
- 前記嵌合部に対する前記被嵌合部の嵌合を解除するように前記ロック部材を上方に移動させるレバー部材を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の給紙カセット。
- 前記嵌合部に対する前記被嵌合部の嵌合を強めるように前記ロック部材を下方に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の給紙カセット。
- 前記フェンス部材は、エンドフェンス又はサイドフェンスであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の給紙カセット。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の給紙カセットが前記画像形成装置本体に着脱可能に設置されたことを特徴とする画像形成装置。
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