JP5989187B2 - ディジタルデータ記録再生装置及びディジタルデータ記録再生方法 - Google Patents
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Description
介して転送する、MPEGビデオ圧縮技術が多種多様な機器で用いられるようになってき
た。例えば、MPEG−2Video(ISO/IEC13818−2)を用いたDVD
記録再生装置が既知の民生用製品として挙げられる。また、テレビ放送に関しても、従来
のアナログ放送に変わり、MPEG−2Videoをパケット多重化して放送するHD(
HighDefinition)ディジタル放送が開始された。このディジタル放送をハ
ードディスク(HDD)やDVDに記録する記録装置が製品化されている。
現状のディジタル放送では、MPEG−2Systems(ISO/IEC13818−
1Systems)規格におけるTransportストリーム(TS)と呼ばれる固定
長のパケットによる多重化が行なわれており、HDDに記録する際には、このTS多重さ
れたデータがHDD内に記録される。一方、DVD−R,DVD−RW、DVD−RAM
に記録する際の規格である、DVD−VideoFormatやDVD Video R
ecording Formatなどでは、基本となる多重化方式として、MPEG−2
SystemsにおけるPSフォーマットに準拠することが義務付けられている。HDD
内にあるデータをDVDに移動する際には、TSからPSに変換する必要があった。また
、HD放送では、例えば解像度が水平1920×垂直1080という高解像度で放送され
ているが、DVD記録時には、704×480という従来から用いられている解像度に変
換する必要があった。これらの変換処理には処理時間を要するため、HDD、DVDのア
クセススピードは十分に速い場合でも、HDDに記録したデータをDVDに移動するスピ
ードを高速にできないという問題点があった。これらの問題を解決する手段として、たと
えば、特許文献1などで、高解像度を持つTSのストリームとTSからPS解像度変換お
よび多重化方式変換したストリームの両者をHDDに記録しておき、DVDに記録する時
には、PSのデータをDVDに記録することで、移動を高速に行う手法が開示されている
。
には、映像音声記録再生装置にTS、PSを同時に記録することを許可しないため、HD
DからDVDへの高速移動を行うことができなかった。
ら、第二のメディアにデータを高速に移動する技術を提供することである。
から第二のメディアに高速に移動することが可能となる。
ジタル放送波が、図示していない地上波用アンテナもしくは衛星用パラボナアンテナなど
から入力端子10に入力される。この放送波から、Tuner11において、ユーザーが
所望のチャネルのデータが選択され、復調され、ディジタル信号として、TS−Demu
x12に送られる。TS−Demux12では、入力されたデータをTS多重化されたパ
ケット列として解析し、所望のチャネルのビデオデータ、オーディオデータおよび、チャ
ネル視聴に必要な管理情報を抽出する。抽出されたビデオデータ及びオーディオデータは
、MPEG Decoder13に送られ、ビデオデータ及びオーディオデータがそれぞ
れデコードされ、ディジタルビデオ信号、ディジタルオーディオ信号として、それぞれ端
子16、端子17から出力される。出力されたビデオ信号およびオーディオ信号は、図示
していないディスプレイ機器にて映像および音声として出力され、ユーザーは番組が視聴
可能となる。
ームのまま、Rec/Play Control29に送られる。Rec/Play C
ontrol29では、記録時には、所望のビデオデータおよびオーディオデータをTS
データの情報を保ったままで、さらにHDD上にファイルアクセス可能なファイルフォー
マットとしてデータ整形を施す。ATA−IF21に送られたファイルは、ATAコマン
ドを介してHDDドライブ22に記録される。
を通って、HDDドライブに記録される。このパスを以下に説明する。MPEG Dec
oder13でデコードされ、出力されたディジタル映像信号は、高解像度から低解像度
へ解像度変換を行なうHD/SD Down Converter18において、各フレ
ームごとに、解像度変換が行なわれる。この解像度変換後の映像信号と音声信号は、MP
EG Encoder19において、再びMPEG2VideoおよびAudioのビッ
トストリームとしてエンコードされる。VideoおよびAudioのそれぞれのストリ
ームは、PS−Mux20において、PSデータとしてパケット化および多重化される。
さらに、TS−Demux12から抽出された管理情報も同時にPSデータとしてパケッ
ト化され、データとして出力される。これらのデータは、ATA−IF21に送信され、
前述したTSデータと時分割的にHDDに記録される。このPSデータは、後にDVD−
RAMにコピーする際、解像度変換、多重化フォーマットの変換が生じないようなデータ
形式にしておく。また、管理情報に関しても同様に、DVD−RAM内に記録する際に準
拠すべきデータ形式にあらかじめコンバートしておく。TSデータと、PSデータは、例
えば、UDF(Universal Disc Format)などのフォーマットに準
拠したファイルとして扱うことで、別々のファイルとして、HDD上に両方が同時に記録
され、管理される。番組の記録が終了した時点では、同一の番組コンテンツに対してTS
データを含むファイルと、PSデータを含むファイルが存在することとなる。
ごとに映像データ、音声データがTSフォーマットのまま、101、102、103のよ
うにファイルとして格納され、管理情報100がそれぞれの記録時間、番組情報などを格
納する。一方、DVDメディアへ移動用に記録されたPSデータは、201、202、2
03に示すようにそれぞれオリジナルのTSデータに対応するように格納され、200の
PSデータ管理情報において、それぞれの記録内容が管理される。なお、本実施例では、
各番組ごとに別ファイルとしてTS,PSデータを格納するが、ファイル構成は、別構成
として全ての番組がTSデータ,PSデータそれぞれにおいて1ファイルとして処理され
ていてもよい。また、逆に1番組を複数のファイルに分割して処理してもよい。
記録された番組データをDVD−RAMに移動する場合には、まず、Copy Cont
rol23がHDD Drive22より番組データをリードし、ATAPI−IF24
を介してDVD−RAMに書き込む。このとき読み出すデータはHDD上のPSデータで
ある。上記説明したように、あらかじめDVD−RAMに記録する際に準拠すべきフォー
マットで記録してあるため、DVD−RAMには、単純なデータ転送のみでコピーするこ
とが可能となる。ここで、HDDからのデータ読み出しスピードが264.4Mbps程
度であり、6Mbps程度に圧縮されたPSデータを読み出す場合を考える。6Mbps
でリードするということは、通常視聴者が見るためにリードするのと等価であり、これを
1倍速とすると、HDDとしては、266.4Mbps/6Mbps=44倍速のリード
スピードを持つことになる。また、22.16Mbps程度で書き込み可能なRAMの場
合には、22.16/6Mbps=3.69倍速での書き込みが可能となる。したがって
、HDDのリードとDVD−RAMへの書き込み速度のうち、アクセススピードが低いD
VD−RAM側のスループットを限界値として、HDDからDVD−RAMへの3.69
倍速移動が可能となる。このデータ転送時には、解像度変換、TSデータからPSデータ
への多重化方式の変換等がなくなるため、ほぼデータアクセススピードの限度値までの高
速移動が行なえる。HDDにTSおよびPSのデータを冗長に2つ持つことになるが、実
際に番組を記録する際には、1倍速程度の放送ビットレートを受信する必要があるため、
これと同時にTSからPSへの変換、および解像度変換を行なう本構成では、ユーザーに
対して変換のための時間を意識させる必要がなく、かつ必要時には、高速移動処理を行な
うことが可能となる。
Claims (4)
- ハードディスクドライブを備え、且つ外部メディアが着脱可能に構成されたディジタルデータ記録再生装置において、
ディジタルテレビ放送のディジタルデータを第1の符号化方式の第1のデータとして前記ハードディスクドライブに記録する第1の記録部と、
前記第1のデータを前記外部メディアに対応した第2の符号化方式の第2のデータに変換して前記ハードディスクドライブに記録する第2の記録部と、
前記第2の符号化方式の前記第2のデータを前記ハードディスクドライブから前記外部メディアに転送する転送部と、
コントローラと、を備え、
前記コントローラは、前記ディジタルデータの複製が制限されている場合、前記ハードディスクドライブに前記第1のデータ及び前記第2のデータの両方が記録されているときは、当該第1のデータのみを外部のディスプレイで視聴できるように再生可能にし、
前記転送部は、前記ハードディスクドライブに記録された前記第2のデータを前記外部メディアに転送することによって当該第2のデータを当該ハードディスクドライブから当該外部メディアに移動し、
前記コントローラは、前記第2のデータが移動されると前記ハードディスクドライブから前記第1のデータを消去し、
更に、前記コントローラは選択画面を出力可能であり、該選択画面を用いて前記第1のデータの再生、または前記第2のデータの移動が実行可能であることを特徴とするディジタルデータ記録再生装置。 - 請求項1記載のディジタルデータ記録再生装置において、
前記転送部は、前記ハードディスクドライブに記録された前記第2のデータを前記第2の符号化方式のまま当該ハードディスクドライブから前記外部メディアに転送することを特徴とするディジタルデータ記録再生装置。 - ディジタルテレビ放送のディジタルデータを第1のメディア及び第2のメディアに記録、再生するためのディジタルデータ記録再生方法において、
第1の記録部が前記ディジタルデータを第1の符号化方式の第1のデータとして前記第1のメディアに記録する第1の記録ステップと、
第2の記録部が前記第1のデータを前記第2のメディアに対応した第2の符号化方式の第2のデータに変換して前記第1のメディアに記録する第2の記録ステップと、
転送部が前記第2の符号化方式の前記第2のデータを前記第1のメディアから前記第2のメディアに転送する転送ステップと、
を有し、
コントローラが前記ディジタルデータの複製が制限されている場合、前記第1のメディアに前記第1のデータ及び前記第2のデータの両方が記録されているとき、当該第1のデータのみを外部のディスプレイで視聴できるように再生可能にし、
前記転送ステップでは、前記転送部が前記第1のメディアに記録された前記第2のデータを前記第2のメディアに転送することによって当該第2のデータを当該第1のメディアから当該第2のメディアに移動し、
前記コントローラでは、前記転送ステップで前記第2のデータが移動されると前記第1のメディアから前記第1のデータを消去し、
更に、前記コントローラは選択画面を出力可能であり、該選択画面を用いて前記第1のデータの再生、または前記第2のデータの移動が実行可能であることを特徴とするディジタルデータ記録再生方法。 - 請求項3記載のディジタルデータ記録再生方法において、
前記転送ステップでは、前記転送部が前記第1のメディアに記録された前記第2のデータを前記第2の符号化方式のまま当該第1のメディアから前記第2のメディアに転送することを特徴とするディジタルデータ記録再生方法。
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