JP5988262B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、生理用ナプキン、パンティーライナー、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
近年、排泄物を吸収させるため、生理用ナプキン、パンティーライナー、尿取りパッド、使い捨ておむつなどの吸収性物品が多く使用されている。これらの吸収性物品は、表面シートと裏面シートとの間の所定の位置に、吸収体が配置される構成が一般的である。
吸収体を構成する吸収性材料としては、通常、吸収量と吸収速度を両立する兼ね合いから、吸収量に優れるが吸収速度に劣る高吸水性樹脂(いわゆるSAP:Super Absorbent Polymer)と、吸収量に劣るが吸収速度に優れるパルプ繊維などと、を含んで構成される吸収性コア層が用いられる。近年、吸収体を薄くするためにこの吸収性コア層を薄くする試みがあり、このための方策としては、パルプ繊維を減らして高吸水性樹脂の割合を高めることが考えられる。
しかしながら、高吸水性樹脂の割合を高めると、高吸水性樹脂特有の粒子感が顕著になり、吸収性物品の着用者の異物感が増大するという問題が別途発生する。このため、従来、パルプ繊維を減らして高吸水性樹脂の割合を高めることは困難であった。
なお、吸収体の感触を向上させる例としては、例えば、下記の特許文献1に記載されているように、吸収性コア層に発泡体を用いたものも存在する。しかし、一般に発泡体の強度(圧縮撓み)は比較的大きく反発性も高いため、肌に与える刺激(抵抗又は負荷)が強くなり過ぎ、かえって着用者に異物感を与えやすい。
特表平10−512168号公報
上記のように、パルプ繊維が少なく高吸水性樹脂の割合が高い吸収性材料を用いた場合、着用者は、高吸水性樹脂由来の異物感を直接肌で感じることになる。即ち、着用者は、表面シート側で肌に接する部位において異物感を感じる他、非肌面側の高吸水性樹脂由来の異物感を、特に内股部分で感じやすい。具体的には、吸収体が着用者の狭い股部に挟まれて装着されることで、吸収体の非肌面側に配置された高吸収性樹脂由来の異物感を内股部分で感じる事がある。
一方、例えば、吸収性物品が使い捨ておむつの場合、使い捨ておむつを着用した子供などを抱きかかえる際には、抱きかかえる者(例えば、保護者)の手が、使い捨ておむつの外側に触れることになるが、この際にも同様に高吸水性樹脂由来の異物感が生じることになる。このことは、使い捨ておむつの質感の低下に繋がり、商品イメージに影響して購入者の購買意欲を低減させる事もある。
また、このように、抱きかかえた者(保護者)にとって異物感があるおむつは、着用者の肌にも刺激を与えうるのではないかという印象を、その抱きかかえた者に抱かせてしまう。その結果、おむつを安心して着用させることに対しネガティブな印象を与えてしまう。
本発明者らは、吸収性コア層の両側に、所定の空隙率を有する、交絡した捲縮繊維の層を配置することで、着用者、抱きかかえる者のいずれの異物感も解消できることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は具体的には以下のものを提供する。
(1)裏面シートと、前記裏面シート上に配置される吸収体と、を備える吸収性物品であって、前記吸収体は、吸収性コア層と、その両面に配置される液透過層とを備え、前記吸収性コア層は、坪量50g/m以上の高吸水性樹脂と、坪量50g/m以下のパルプ繊維とを有し、前記両面に配置される液透過層のそれぞれは、空隙率が93.5%以上99.9%以下の、交絡した捲縮繊維で構成されていることを特徴とする吸収性物品。
(2)前記高吸水性樹脂は、前記高吸水性樹脂は、球状の粒子、又は球状の1次粒子が凝集した形状の2次凝集粒子である(1)に記載の吸収性物品。
(3)粒子径が200μm〜500μmの高吸水性樹脂を、前記高吸水性樹脂全体の重量に対して80%以上含む(1)に記載の吸収性物品。
(4)前記吸収性物品が使い捨ておむつであり、前記両面に配置される液透過層のうち、着用者側に配置される内側液透過層は、着用者の股下部から臀部に相当する位置に配置され、前記着用者側と反対側に配置される外側液透過層は、着用者の臀部に相当する位置に配置されている(1)〜(3)のいずれかに記載の吸収性物品。
(5)前記内側液透過層が着用者の腹側部に相当する位置にも配置されている(4)に記載の吸収性物品。
(6)35g/cm荷重下にて厚みを測定することによって確認される、前記吸収性コア層の厚みが前記内側液透過層の厚みより薄く、かつ、該吸収性コア層の厚みが前記外側液透過層の厚みよりも薄い(1)〜(5)のいずれかに記載の吸収性物品。
本発明によれば、着用者の高吸水性樹脂由来の異物感を解消できる。また、抱きかかえる側の者においても、高吸水性樹脂由来の異物感を解消でき、使い捨ておむつを使用させる者に安心感を与えられる。
本発明の一実施形態である使い捨ておむつの正面図である。 本発明の一実施形態である使い捨ておむつの展開図である。 図2におけるI−I線の断面図である。 捲縮繊維の拡大図である。 捲縮繊維の拡大図である。 本発明の他の実施形態である使い捨ておむつの展開図である。 図5におけるII−II線の断面図である。
以下、本発明の一実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<全体構成>
図1は本発明における吸収性物品の一例である使い捨ておむつを示す正面図、図2は図1の展開図、図3は図2におけるI−I線の断面図、図4は捲縮繊維の拡大図である。
図1から図3に示すように、この使い捨ておむつ50は、着用者の肌当接面側に配置される液透過性の表面シート51と、着用者の非肌当接面側に配置される液不透過性の裏面シート53と、該表面シート51と該裏面シート53との間に挟まれた吸収体52とを備えており、裏面シート53と表面シート51とは、吸収体52の周囲において互いに接合されている。
使い捨ておむつ50は、前身頃55と後ろ身頃56とでパンツ型に形成され、前身頃55の端部を形成する前ウエストギャザー57と、後身頃56の端部を形成する後ウエストギャザー58とを有する。そして展開状態で長方形状の使い捨ておむつにおける長手方向LDに沿う両縁の略中央部には、幅方向WDの内側に略U字状に切り込まれた切り込み部59が形成される。当該切り込み部59は、前身頃55と後身頃56とが接合部63により互いに接合されてパンツ型となった場合に、レッグ開口部60を形成する。また、前身頃55と後身頃56とが互いに接合されることによりウエスト開口部61が形成される。
なお、本発明の吸収性物品は、本実施形態のような、いわゆるパンツ型の使い捨ておむつに限定されず、例えば、テープ止めタイプの使い捨ておむつ、生理用ナプキン、パンティーライナー、尿取りパッド、などに適用可能である。
<吸収体付近の層構成>
次に、図3のI−I断面図を参照しながら、この使い捨ておむつ50における吸収体52付近の層構成について説明すると、裏面シート53と表面シート51とで挟まれる吸収体52は、吸収性コア層521と、この吸収性コア層521の両面に配置される液透過層522、523とで構成されている。液透過層のうち、着用者側(肌当接面側)には内側液透過層522が配置され、着用者側の反対側(非肌当接面側)には外側液透過層523が配置されている。この実施形態においては、液透過層522、523は、図2の平面視で吸収性コア層521と略同形状であり、内側液透過層522/吸収性コア層521/外側液透過層523の順に積層される3層構成である。
裏面シート53は、例えば、通気性を有するPE(ポリエチレン)フィルム、液不透過性又は疎水性の不織布、不織布とフィルムとのラミネート材などで構成される。
表面シート51は、液透過性の不織布シート、例えばスパンボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンレース不織布又は開孔フィルムシート等であり、親水性であるか、又は親水化処理されていることが好ましい。
<吸収性コア層>
吸収体52の中央層を構成する吸収性コア層521は、乾燥状態での坪量50g/m以上の高吸水性樹脂と、乾燥状態での坪量50g/m以下のパルプ繊維とを少なくとも有する。好ましい高吸水性樹脂の坪量は70g/m以上である。好ましいパルプ繊維の坪量は30g/m以下であり、より好ましくはゼロである。パルプ繊維の坪量が50g/mを超えると吸収性コア層521が厚くなり、また、パルプ繊維によって剛性が高くなって柔軟性に劣るので好ましくない。高吸水性樹脂の坪量が50g/m未満であると吸液性能が低下するので好ましくない。
高吸水性樹脂の材料は、ポリアクリル酸系などの従来公知のものを用いることができ特に限定されない。高吸水性樹脂の形状としては、粉砕法などによって得られる不定形状の粒子よりも、球状、房状などの定形粒子のほうが異物感が低減するので好ましい。この定形粒状の一例としては、特公表2007−123188号公報(WO2007/123188)に記載されている凝集粒子が挙げられ、30〜130μmの球状の1次粒子を凝集させて得られる200〜500μmの2次粒子を用いると、上記のようにパルプ繊維の量が少なくても高吸水性樹脂の粒子感が小さくなり、異物感が低減するので好ましい。
また、本実施形態では、粒子径が200μm〜500μmの高吸水性樹脂を、高吸水性樹脂全体の重量に対して80%以上含むことが好ましい。これにより、高吸水性樹脂が着用者の肌側に脱出することを防げると共に、高吸水性樹脂の存在に起因する異物感を低減できる。
パルプ繊維としては、粒状のパルプ繊維などの従来公知のものを用いることができ特に限定されない。なお、パルプ繊維以外に、ティッシュなどのその他の繊維を含んでいてもよい。具体的には、吸収性コア層521は、パルプ繊維と高吸水性樹脂とが混合された状態でティッシュなどに包まれていてもよい。
本発明における吸収性コア層521は、その単位面積あたりの坪量において、高吸水性樹脂>パルプ繊維となっていることで、軽くて薄い構成となっている。その結果、上記のように粒子状の高吸水性樹脂由来の異物感を逆に感じることになる。この点、本発明においては、吸収性コア層521の両面に液透過層522、523を配置することで上記異物感を解消している。
<液透過層>
吸収性コア層521の両面に配置されている液透過層522、523のそれぞれは、空隙率が93.5%以上99.9%以下の、捲縮繊維70の集合体であり、より具体的には不規則又は規則的に交絡した捲縮繊維70で構成されている。
捲縮繊維70とは、図4Bに示すように、長さ寸法aの繊維71を三次元の螺旋状などの形態に縮められることにより長さ寸法bに縮ませた状態で形成されたものである。長さ寸法bを長さ寸法aに復元するのに要する繊維長方向の力がきわめて小さくて済み、また捲縮外径d方向へは非常に低い弾性率の弾性を発揮する。すなわち捲縮外径dをつぶすために必要な外力が小さく、また復元反発力が小さいが、力を除去すると捲縮外径dに復元する復元性に優れる。
よって、繊維長方向が吸収性コア層521の表面(液吸収面)に沿う向きに設置され、捲縮外径dが前記表面から厚さ方向TDに向けられるように配置されると、使い捨ておむつ50が長手方向LDに向けて湾曲したり、幅方向WDに向けて湾曲したときに液透過層522、523が追従して湾曲しやすくなり、またそのときに液透過層522、523が使い捨ておむつ50全体に対して平坦な状態への過大な復元力を与えることがない。また、表面シート51が受液側から押されたときには、液透過層522、523が厚さ方向TDに圧縮変形し、表面シート51が体の形状に追従して密着しやすくなる。
また捲縮外径dが厚さ方向TDに向けられているため、繊維の捲縮部分が、表面シート51を透過した体液を速やかに吸収性コア層521に導くように機能する。またこの液透過層522、523は空隙率が高いため、捲縮繊維70が親水性を持たない疎水性樹脂で形成されていても、吸収性コア層521に体液を速やかに導くことができる。ただし、捲縮繊維70に親水化処理を施してもよい。
上記の機能を発揮するために、捲縮繊維70の断面形状は、例えば厚み寸法よりも幅寸法が大きく、厚み寸法が10〜100μm、幅寸法が10〜500μmであり、外力を与えない自由状態のときの捲縮繊維70の捲縮外径dの最大値が0.3mm〜20mmであることが好ましい。
捲縮繊維70を交絡させる方法は、図4Aに示すように、例えば互いにMFR(メルトフローレート)の異なる、すなわちMFRが低く延伸性の高い樹脂と、MFRが高い非延伸性の樹脂を2層共押出ししてラミネートフィルムを形成し、融点より低い80℃〜150℃の温度で軟化されてフィルム流れ方向へ一軸延伸させて流れ方向へ配向させる。その後に解織機でx方向へ欠き切ることにより、一部に連結点72を残したまま互いに離れた繊維となるように割裂する。分離された繊維は表裏のMFRの相違によりクリンプ(捲縮)が発現し、連結点72で互いに連結された網目状の液透過層522、523を得ることができる。そして、捲縮繊維70と捲縮繊維70との間に、所定の空隙率を有する空隙が形成される。
また、別の方法として、予めクリンプされた熱可塑性の長繊維の捲縮繊維を、縦横に一定の間隔(例えば5mm〜50mm間隔)で配置して捲縮繊維の交叉部分(接合点)で捲縮繊維どうしを熱溶着などで接合させ、網目状に形成してもよい。長繊維に捲縮を付与するには、例えば繊維の断面にむらを生じさせ、あとで熱処理や熱水処理をして捲縮を発現させる方法、加熱したギヤの間を通し型押しする方法、仮撚りを与え熱セットする方法、ボックスの中に熱エアージェットで糸を押し込んで屈曲を与える方法等いずれであってもよい。
捲縮繊維70を形成する熱可塑性繊維は、ホモPP(ポリプロピレン)樹脂、ブロックPP(ポリプロピレン)樹脂、高密度PE(ポリエチレン)樹脂などである。
液透過層522、523の空隙率(単位容積当たりの空間スペースの占める割合)は93.5%から99.9%の範囲が好ましい。空隙率が93.5%未満の場合には、捲縮繊維の捲縮度合いが少なく圧縮変形量が少なくなり、身体の形状に適合しにくくなる。また表面シート51を透過した液の吸収性コア層521への液透過性が阻害されやすい。また空隙率が99.9%を越えると表面シート51と吸収性コア層521との間で厚さ方向TDに向けられる捲縮した繊維の量が少なくなり、表面シート51から吸収性コア層521へ体液を引き込む機能が低下する。
液透過層40の空隙率は、以下の式により算出される。
空隙率(%)=(1−体積比率)×100
ここで、体積比率は、以下の式により算出される。
体積比率=密度/繊維比重(繊維比重は、1.0g/cmとして算出した。)
また、密度は、以下の式により算出される。
密度(g/cm)=液透過層の坪量/液透過層の厚み
液透過層の坪量は、一定のサイズ(例えば、10cm×10cm)の測定用試料をサンプリングし、サンプリングした測定用試料の重量を測定することにより算出した。N=10での測定値の平均値を液透過層の坪量とした。
液透過層の厚みは、カトーテック(株)の自動化圧縮試験機「KES FB−3A」を用い測定を行った。サンプリングした測定用試料を試験機に配し、測定端子によるサンプルへの圧力が「0.5g/cm」のときの厚みを測定。N=10での測定値の平均値を液透過層の厚みとする。
上記のように所定の空隙率を有する液透過層522、523が、吸収性コア層521の両面に配置されていることで以下の効果を奏する。まず、着用者側に配置される内側液透過層522は、粒子状の高吸水性樹脂と肌との間のクッションとなり、着用者にとっての高吸水性樹脂由来の異物感を低減させる。
一方、着用者側と反対側にも外側液透過層523が配置されるため、使い捨ておむつ50を着用した者を抱きかかえる場合、使い捨ておむつ50を外側から触った際にも高吸水性樹脂由来の異物感が低下される。このことによって、使い捨ておむつを使用させる者に安心感を与えられる。
なお、体液は、一旦捲縮繊維による空間内にトラップされ、そこから順次、高吸水性樹脂が吸収するので、パルプ繊維量の少ない吸収体52であっても、吸収量、吸収速度共に低下することを抑制することが可能となった。即ち、内側液透過層522及び外側液透過層523を配置することで、肌面側にも着衣側にも倦縮繊維空間ができるため、両面で一時的に体液が保持でき、高吸水性樹脂の吸収効率を高める事が可能となる。
また、本実施形態では、35g/cm荷重下にて厚みを測定することによって確認される吸収性コア層521の厚みは、内側液透過層522の厚みより薄く、かつ、この吸収性コア層521の厚みは、外側液透過層523の厚みよりも薄いことが好ましい。これにより、吸収体52に外部からの荷重がかかり、吸収性コア層521が内側液透過層522又は外側液透過層523に部分的に埋没した場合においても、吸収性コア層521の異物感が表面側又は裏面側に伝わりにくい。
<第2実施形態>
図5は、本発明の他の実施形態である使い捨ておむつの展開図であり、図6は、図5のII−II線の断面図である。この実施形態においては、吸収性コア層521上における、内側液透過層522aと外側液透過層523aとが配置場所が異なっている点が上記の実施形態と異なっている。
具体的には、吸収性コア層521の両面に配置される液透過層のうち、着用者側に配置される内側液透過層522aは、着用者の股下部から臀部に相当する位置に配置され、着用者側と反対側に配置される外側液透過層523aは、着用者の臀部に相当する位置のみに配置されている。すなわち、この実施形態においては、液透過層の配置面積としては、外側液透過層523aのほうが小さく、内側液透過層522a>外側液透過層523aとなっている。
このように液透過層の配置を内側と外側とで変えることで、着用者にとっては、例えば、体重が掛かって異物感を感じやすい股下部から臀部の領域付近に内側液透過層522aを配置することで異物感を十分低減できる。また、上記の「抱きかかえる者」にとっては、抱きかかえる者の手があたる臀部の領域付近の吸収性コア層521を外側液透過層523で覆うことによって、抱きかかえる際の異物感を低下できる。このように、異物感を感じやすい箇所に重点的に捲縮繊維の液透過層を配置することで、より合理的に異物感低下を図ることができる。
以上、本発明の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した各実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上記他の実施形態では、内側液透過層522aを、股下部から臀部の領域付近に配置したが、これに限らない。すなわち、男性用(男の子用)の使い捨ておむつの場合、内側液透過層を、腹側部の領域に配置してもよい。この場合、性器まわりの異物感を低減しつつ、体液を一旦保持できるので、吸収効率にも優れた、男の子用に適した使い捨ておむつとできる。着用者の腹側における異物感も低減できる。
50 使い捨ておむつ
51 表面シート
52 吸収体
521 吸収性コア層
522 液透過層(内側液透過層)
523 液透過層(外側液透過層)
522a 液透過層(内側液透過層)
523a 液透過層(外側液透過層)
53 裏面シート
55 前身頃
56 後身頃
57 前ウエストギャザー
58 後ウエストギャザー
59 切り込み部
60 レッグ開口部
61 ウエスト開口部
70 捲縮繊維

Claims (5)

  1. 裏面シートと、前記裏面シート上に配置される吸収体と、を備える吸収性物品であって、
    前記吸収体は、吸収性コア層と、その両面に配置される液透過層とを備え、
    前記吸収性コア層は、坪量50g/m以上の高吸水性樹脂と、坪量50g/m以下のパルプ繊維とを有し、
    前記両面に配置される液透過層のそれぞれは、空隙率が93.5%以上99.9%以下の、交絡した捲縮繊維で構成され、
    前記吸収性物品が使い捨ておむつであり、
    前記両面に配置される液透過層のうち、
    着用者側に配置される内側液透過層は、着用者の股下部から臀部に相当する位置に配置され、
    前記着用者側と反対側に配置される外側液透過層は、着用者の臀部に相当する位置に配置されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記高吸水性樹脂は、球状の粒子、又は球状の1次粒子が凝集した形状の2次凝集粒子である請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 粒子径が200μm〜500μmの高吸水性樹脂を、前記高吸水性樹脂全体の重量に対して80%以上含む請求項1に記載の吸収性物品。
  4. 前記内側液透過層が着用者の腹側部に相当する位置にも配置されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 35g/cm荷重下にて厚みを測定することによって確認される、前記吸収性コア層の厚みが前記内側液透過層の厚みより薄く、かつ、該吸収性コア層の厚みが前記外側液透過層の厚みよりも薄い請求項1〜のいずれかに記載の吸収性物品。
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