JP2001276126A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JP2001276126A
JP2001276126A JP2000094230A JP2000094230A JP2001276126A JP 2001276126 A JP2001276126 A JP 2001276126A JP 2000094230 A JP2000094230 A JP 2000094230A JP 2000094230 A JP2000094230 A JP 2000094230A JP 2001276126 A JP2001276126 A JP 2001276126A
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elastic
liquid
elastic layer
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JP2000094230A
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English (en)
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Shinsuke Nagahara
進介 長原
Tetsuyuki Kigata
哲行 木賀田
Yayoi Fukuhara
弥生 福原
Masahito Tanaka
雅仁 田中
Minoru Nakanishi
稔 中西
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 使用中にヨレが発生することが少なく、フィ
ット性が良好で、漏れ防止性に優れた吸収性物品を提供
すること。 【解決手段】 液保持性の吸収層2及び液不透過性の防
漏層3を有し、実質的に縦長であり、吸収層2は、パン
ティライナー1の厚さ方向における、肌当接面24を形
成する表面層の内方側に、弾性回復力が0.8g以上の
弾性回復性を有する弾性層23を有しており、パンティ
ライナーの幅方向への圧縮損失率が5%未満である吸収
性物品1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用中にヨレが発
生することが少なく、フィット性が良好で、漏れ防止性
に優れた、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パ
ット等の吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
吸収性物品は、ヨレや漏れ防止性を向上させるために種
々改良が施されており、例えば、特開平8−24289
号公報のように、弾性回復性を有する繊維を含む不織布
からなる吸収体を用いること、特開平11−19225
9号公報のように、トップシートと吸収体の間に吸収速
度の速いセカンドシートを配すること等が提案されてい
る。しかし、従来提案されている吸収性物品では、未だ
使用中におけるヨレを効果的に防止することができず、
フィット性が十分でなく、液の漏れを十分に防止できな
いという問題がある。
【0003】従って、本発明の目的は、使用中にヨレが
発生することが少なく、フィット性が良好で、漏れ防止
性に優れた吸収性物品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、液保持性の吸
収層及び液不透過性の防漏層を有し、実質的に縦長の吸
収性物品において、前記吸収層は、吸収性物品の厚さ方
向における、肌当接面を形成する表面層の内方側に、弾
性回復力が0.7cN以上の弾性回復性を有する弾性層
を有しており、吸収性物品の幅方向圧縮歪みが5%未満
である吸収性物品を提供することにより、前記目的を達
成したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい一実施形
態について説明する。本実施形態の吸収性物品としての
パンティライナー1は、図1及び2に示すように、液保
持性の吸収層2及び液不透過性の防漏層3を有し、実質
的に縦長である。
【0006】而して、本実施形態のパンティライナー1
において、吸収層2は、パンティライナー1の厚さ方向
における、肌当接面24を形成する表面層の内方側に、
弾性層23を有している。該弾性層23は、弾性回復力
が0.7cN以上、好ましくは0.8〜4cN、更に好
ましくは1〜2cNであり、パンティライナーは、幅方
向圧縮歪みが5%未満、好ましくは1〜4%である。前
記弾性層の弾性回復力が0.7cN未満であると、吸収
性物品の体への追従性が悪く、フィット性が低下し、前
記吸収性物品の幅方向圧縮歪みが5%を超えると、ヨレ
た状態から回復しにくく、折り皺などが目立つようにな
る。
【0007】ここで前記弾性回復力及び前記幅方向圧縮
歪みは、それぞれ下記のようにして測定される。 <弾性回復力>吸収性物品の弾性層を、吸収性物品の長
手方向と一致する長さ方向が140mm、幅方向が45
mmの大きさとなるように、矩形状に切り出す(サンプ
ルの都合上、長手方向の端部は、半円形や台形状などで
あっても良い)。切り出した矩形状の弾性層を、その長
さ方向が周方向となるようにして円筒(両端部の重なり
部が5mm程度)を作り、その重なり部をステープル
〔マックス(株)製No. 10−1Mの針〕を用いて10
mm間隔で3箇所止着して、円筒形状の測定サンプルを
得る。尚、針の向きは周方向と平行とする。得られた測
定サンプル(初期サンプル幅;45mm)を、テンシロ
ン圧縮試験機(株式会社東洋ボールドウイン社製,「R
TM−25」)にセットし、圧縮プレートにより、円筒
の軸方向(サンプルの幅方向)に、50mm/分の圧縮
速度で圧縮する。圧縮プレートの初期位置は、初期サン
プル幅より広い47mm程度とする。圧縮測定にて、測
定サンプル幅が30mmとなる位置まで圧縮し(往
路)、その後、圧縮プレートの移動方向を逆転させ、該
圧縮プレートを50mm/分の速度で圧縮開始位置まで
戻し、測定サンプルの幅を回復させる(復路)。この圧
縮し、回復させる工程を、1測定とし、2サンプル以上
測定する。そして、復路(回復過程)における、測定サ
ンプル幅40mmの時点の応力を計測し、複数のサンプ
ルについての計測値の平均値を「弾性回復力」とする。
【0008】<幅方向圧縮歪み>吸収性物品を、その長
手方向に一致する長さ方向が140mm、その幅方向が
45mmの大きさとなるように、矩形状に切り出し、こ
れを用いる以外は、上記の弾性回復力の測定と同様にし
て、測定サンプルを作成し、同様にして、測定サンプル
の圧縮及び回復を行う。そして、圧縮及び回復時のプレ
ートの位置と各位置における測定サンプルの応力値とを
記録したチャートから、往路の圧縮開始位置(45mm
位置)と復路の応力緩和点(測定サンプルの応力がゼロ
となる位置)との間の距離を測定する。この測定を、2
以上のサンプルについて行い、複数のサンプルについて
の測定値の平均値(mm)を「計測結果の平均値」と
し、これを下記式に入れて「幅方向圧縮歪み」を求め
る。 「幅方向圧縮歪み」=(「計測結果の平均値」/45m
m)×100
【0009】また、パンティライナー(吸収性物品)1
は、体へのフィット性の向上の観点から、その弾性回復
力(以下、「製品の弾性回復力」という)が、4cN以
上が好ましく、9cN以上がより好ましく、12cN以
上が更に好ましい。ここで、製品の弾性回復力は、下記
のようにして測定される。 <製品の弾性回復力>上記の幅方向圧縮歪みの測定と同
様にして、測定サンプルを作成し、同様にして、該測定
サンプルの圧縮及び回復を行う。そして、圧縮及び回復
時のプレートの位置と各位置における測定サンプルの応
力値とを記録したチャートから、復路(回復過程)にお
ける、測定サンプル幅40mmの時点の応力値を読み取
り、2以上のサンプルについて同様にして求めた応力値
の平均値を「製品の弾性回復力」とする。尚、上記「幅
方向圧縮歪み」及び「製品の弾性回復力」は、吸収性物
品が後述する圧縮部4を有する場合は、該圧縮部のある
状態で計測する。弾性層の「弾性回復力」及び後述する
「座屈強度」は、可能な限り圧縮部のない状態で計測す
る。
【0010】パンティライナー1について、更に詳述す
ると、吸収層2は、表面層を形成する液透過性の表面シ
ート21と、液保持性の吸収体22と、表面シート21
及び吸収体22に狭持された弾性層23とからなる。弾
性層23を、表面シート21と吸収体22との間に配置
することで、肌触り及びクッション性が向上する。防漏
層3は、液不透過性の防漏シート31からなる。表面シ
ート21は、その周縁部において、防漏シート31に固
着されている。これにより、吸収層2と防漏層3とが、
固着されている。吸収体22は、表面シート21よりも
若干小さくなされており、吸収体22の周縁より外方に
延出する部分において、表面シート21と防漏シート3
1とが直接接合されて、パンティライナー1の周縁部に
周縁固着部5が形成されている。また、図示しないが、
防漏層3の裏面側には、粘着剤が塗布されて、物品固定
部が形成されている。
【0011】弾性層23の前記弾性回復力及び/又はパ
ンティライナーの前記幅方向圧縮歪みを満足するために
は、弾性層23を、フォーム材、乾式パルプシート、不
織布等により形成することが好ましく、特に、不織布
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナ
イロン、ポリアミドなどの既知の樹脂を単独又は複数用
いた繊維による不織布が好ましい。また、不織布の製法
は、スパンボンド不織布、ニードルパンチなどの不織布
が使用できるが、繊度が1〜10dtex、好ましくは
3〜7dtexの複合繊維(芯鞘構造繊維など)を使用
したヒードボンドタイプの不織布が好ましく用いられ
る。
【0012】特に、弾性層23を不織布で形成する場合
における不織布は、下記1)〜4)の何れか1つ以上の
方法により弾性及び/又は剛性を高めた不織布であるこ
とが好ましく、下記1)〜4)の2つ以上の方法により
弾性及び/又は剛性を高めた不織布であることが更に好
ましい。以下、「弾性及び/又は剛性」を「弾性/剛
性」と略記する。 1)剛性/弾性の高い樹脂であるポリプロピレン、ポリ
エステル、ポリウレタン等を用いて原料繊維を形成し
て、弾性/剛性を向上する方法。(繊維による弾性/剛
性=繊維による効果) 2)不織布の弾性/剛性は、構成繊維の配向方向により
異なるため、構成繊維をランダムに配列し、シートの均
一化により弾性/剛性を向上する方法。(繊維配向の均
一化=シート構造による効果) 3)繊維接着点周辺の網目構造を強化/固定化し、接着
点と接着点との間にある自由部分の戻り効果を高めるこ
とにより、弾性/剛性を向上する方法。(網目構造の戻
り効果=シート構造による効果) 4)繊維に3次元的捲縮を施し、繊維配向の均一化と、
繊維接着点の増加による、シート構造の緻密化を繊維に
より実現することにより、弾性/剛性を向上する方法。
(シート構造の緻密化=繊維による効果)
【0013】1)〜4)の各方法は、何れか一の方法に
より容易に弾性層の前記弾性回復力を実現することがで
きるが、1)と3)の組合せ、1)と4)の組合せ、
2)と4)の組合せとすることにより、繊維による効果
とシート構造による効果とが効率的に発揮させることが
できるので、これらを組み合わせることが特に好まし
い。
【0014】また、弾性層23を不織布で形成する場
合、その不織布は親水性であることが好ましい。不織布
を親水性化する方法としては、予め繊維表面を親水油剤
処理する方法、繊維樹脂に親水油剤を練り込みブリード
アウトさせる方法、不織布作成後親水油剤処理する方法
等が好ましい。親水性の不織布は、表面に対するイオン
交換水の接触角が70°以下が好ましく、50°以下が
より好ましい。前記接触角は、下記のようにして測定さ
れる。 <接触角>接触角計(協和界面科学(株)、CA−Sミ
クロン2型)の繊維法(倍率300倍)にて計測した。
カメラ(ニコンF80)を接触角計に所定の方法にてセ
ットし、予め測定サンプルの1本の繊維にピントをあわ
せておく。この状態から、霧吹きにて水滴を繊維表面に
付着させ、付着5秒後にシャッターをきる。(フィルム
ASA100)現像した写真で、水滴が明瞭(水滴の両
端がはっきりしている状態)なもの5点の接触角を計測
し、平均値を「接触角」とした。
【0015】弾性層23を、上記2)の方法(他の方法
との組み合わせを含む)で弾性/剛性を高めた不織布で
形成する場合、該不織布のCD方向の座屈強度とMD方
向の座屈強度の比(CD/MD比)は、0.4〜2.5
が好ましく、0.8〜1.5がより好ましい。繊維の配
向状態を計測する方法は、配向計による方法などがある
が、一般的に不織布は、その繊維の配向方向の曲げ抵抗
が大きくなるため、ここでは、上記座屈強度の比(CD
/MD比)を、繊維の配向方向の指標とした。座屈強度
は、弾性層の曲げ抵抗値を数値化するために計測してい
る。ここで、不織布のCD方向の座屈強度は、弾性層の
弾性回復力の測定において、往路測定時に測定できる最
大応力値の平均値を求め、これを「CD方向の座屈強
度」とした。不織布のMD方向の座屈強度は、不織布
を、吸収性物品の幅方向に一致する長さ方向が140m
m、吸収性物品の長手方向に一致する幅方向が45mm
の大きさとなるように、矩形状に切り出して測定サンプ
ルを得る以外は、CD方向の座屈強度の測定と同様にし
て測定した。
【0016】吸収層2の肌当接面24には、少なくとも
弾性層23を圧縮して、表面シート21、吸収体22及
び弾性層23を一体化させてなる圧縮部4が複数形成さ
れている。圧縮部4を設けることにより、弾性層23を
有することで液の引き込み性能が低下することを防止し
て、液の引き込み性能を向上させ且つ高粘性物も良好に
吸収体に引き込むことが容易となる。圧縮部4は、本実
施形態においては、草葉様の形状に、肌当接面24側か
らパンティライナー1を押圧して形成されており、吸収
層2全体が押圧されている。このようにすることによ
り、意匠的な効果も得ることができる。
【0017】また、一般的に密度が高くなると液の引き
込み力は高くなるが、次層への液の通過性が低下する。
従って、圧縮部4における表面シート21には、該表面
シート21を上下に貫通する通液孔が形成されているこ
とが、優れた吸収性能を発揮させることができるので好
ましい。尚、本実施形態における表面シート21には、
そのような通液孔25が肌当接面(周縁固着部5を除
く)の全面に亘って散点模様的に多数形成されている。
【0018】圧縮部4の合計面積は、肌当接面24の全
面積(周縁固着部5の面積を除く)中5〜50%である
のが好ましい。5%以上とすることにより、液の引き込
み性の向上による液残り低減効果を得ることができ、5
0%以下とすることにより、液通過性や肌触り(クッシ
ョン感)の低下を防止できる。また、圧縮部4一つ当た
りの底面の面積は、0.5〜50mm2 であるのが好まし
い。0.5mm2 以上とすることにより、液の引き込み効
果を効果的に発現させることができ、50mm2 未満とす
ることにより、液通過性の阻害を防止できる。ここで、
「底面」とは、圧縮されて形成された凹部における最も
深さの深い、底に位置する面を意味する。図1に示すよ
うに、本実施形態においては、パンティライナー1の左
右両側に、圧縮部4を設けたが、ドット状のエンボス処
理などにより肌面接部の全面に圧縮部4を設けることも
できる。肌面接部の全面に設けることは、上記の液の引
き込み性の点から好ましく、また、図1のように両サイ
ドのみに圧縮部を設けると、中央部のクッション性と両
サイドの液の引き込み性とが両立できる。
【0019】本発明においては、吸収性物品の厚みが4
mm以下、特に3mm以下、とりわけ2mm以下の場合
に、本発明の所望の効果が一層顕著に発現される。即
ち、従来の吸収性物品においては、厚みが4mm以下と
なるとヨレが顕著に発生するが、本発明においては、そ
のように薄型化した場合においても、上述した構成を有
しているので、ヨレの発生が効果的に抑制される。ま
た、吸収性物品の厚みを、上記値以下とすることによ
り、体へのフィット性、装着性を向上させ、装着感に優
れたものすることができる。
【0020】本実施形態のパンティライナー1の表面シ
ート21、防漏シート31及び吸収体22は、通常の生
理用ナプキンと同様の形成材料を用いて、形成すること
ができる。
【0021】本実施形態のパンティライナー1は、通常
のパンティライナーと同様に、ショーツ等の下着の所定
位置に敷設して使用することができる。そして、本実施
形態のパンティライナー1は、上述の如く構成されてい
るので、弾性層の作用により、使用中にヨレることがな
く、このため、フィット性に優れたものであり、使用中
に漏れることが少ないものである。
【0022】本実施形態のパンティライナー1は、弾性
層23及び表面シート21を重ね合わせ、所定形状の圧
縮部4が形成されるように、肌当接面24側から所定形
状に押圧加熱し、更に、吸収体22及び防漏シート31
に積層して、表面シート21と防漏シート31とを周縁
部においてヒートシール等により接着する等して得るこ
とができる。
【0023】なお、本発明の吸収性物品は、上述の実施
形態に制限されるものではなく、種々変形可能である。
例えば、パンティライナーの他、生理用ナプキン、使い
捨ておむつや失禁パッド等に適用可能である。また、弾
性層23は、吸収層2における肌当接面24を形成しな
い位置にあれば、その配設位置は特に制限されず、吸収
層2の最下層とすることもできる。
【0024】
【実施例】〔実施例1〜6、比較例1〜3〕〔表1〕に
示す表面シート、弾性層及び吸収体(実施例1〜6,比
較例1,3)、又は表面シート及び吸収体(比較例2)
を、この順に積層すると共に吸収体の下側に下記防漏シ
ートを配置し、且つ各構成材料間を、ホットメルト型粘
着剤を坪量5g/m2 でスパイラル状に塗工(スパイラ
ル状に塗工したホットメルトを転着しても良い)して、
吸収性物品を得た。実施例3〜6においては、上記の実
施形態におけるのと同様の圧縮部を形成した。各吸収性
物品における圧縮部の面積率(肌当接面の全面積中にお
ける圧縮部の合計面積の比率)を求め、その結果を表1
に示した。 防漏シート:通気シート(三菱化学(株)製「KTF−
37」)。吸収性物品の大きさは140mm×57mm
とし、全体の形状は図1と同様の形状とした。また、圧
縮部の形状は、実施例3、4、6は円形で、実施例5は
図1のように草葉様に形成した。
【0025】
【表1】
【0026】〔表1〕中における表面シート1,2、弾
性層1〜5及び吸収体1〜4を、それぞれ以下に示す。 <表面シート1> 花王(株)製の市販品「ロリエパン
ティライナー(無香)」の表面材(不織布、PET/P
E、坪量25g/m2 ) <表面シート2> ユニチカ(株)製、不織布、商品名
「コットエース C03OS/A25」
【0027】<弾性層1>大和紡績(株)製の繊維「N
BF(SH)」(繊度4.4dtex、平均繊維長51
mm)からなる坪量40g/m2 のウエブを、148℃
の温度処理条件で、エアースルー法により熱融着させて
不織布シートとし、これに親水油剤処理(特開平5−3
09111実施例1記載の処理)を施したもの。この不
織布は、厚みが0.57mm、弾性回復力が0.78c
N、CD方向の座屈強度とMD方向の座屈強度との比
(CD/MD比)が0.29である。尚、この不織布
は、上記1)の方法により剛性/弾性を向上させた不織
布である。
【0028】<弾性層2>大和紡績(株)製の繊維「N
BF(SP)」(繊度4.4dtex、平均繊維長51
mm)からなる坪量40g/m2 のウエブを用いた以外
は、弾性層1の製法におけるのと同様にして得た不織
布。この不織布は、厚みが0.55mm、弾性回復力が
1.18cN、CD/MD比が0.30である。尚、こ
の不織布は、上記1)及び3)の方法により剛性/弾性
を向上させた不織布である。
【0029】<弾性層3>大和紡績(株)製の繊維「N
BF(SH)」(繊度2.2dtex、平均繊維長51
mm)からなる坪量10g/m2 のウエブと、大和紡績
(株)製の繊維「NBF(SP)」(繊度4.4dte
x、平均繊維長51mm)からなる坪量20g/m2
ウエブとを重ね合わせて坪量30g/m2 のウエブ積層
体とし、148℃の温度処理条件で、エアースルー法に
より熱融着させて、不織布シートを作成した。作成した
不織布シートに、弾性層1の製法におけるのと同様にし
て親水油剤処理を施した。得られた不織布を、弾性層に
用いた。この不織布は、厚みが0.48mm、弾性回復
力が0.88cN、CD/MD比が0.34である。
尚、この不織布は、上記1)及び3)の方法により剛性
/弾性を向上させた不織布である。
【0030】<弾性層4>大和紡績(株)製の繊維「N
BF(SH)」(繊度2.2dtex、平均繊維長51
mm)からなる坪量10g/m2 のウエブと、大和紡績
(株)製の繊維「NBF(SH)」(繊度2.2dte
x、平均繊維長51mm(立体捲縮タイプの繊維)及び
テイジン(株)製の繊維「テトロン」(繊度8.8dt
ex、平均繊維長51mmのPET繊維)を1:1の混
合比率で混合して得られた坪量30g/m2 のウエブと
を重ね合わせて坪量40g/m2 のウエブ積層体とし、
148℃の温度処理条件で、エアースルー法により熱融
着させて、不織布シートを作成した。作成した不織布シ
ートに、弾性層1の製法におけるのと同様にして親水油
剤処理を施した。得られた不織布を弾性層に用いた。こ
の不織布は、厚みが0.65mm、弾性回復力が1.7
6cN、CD/MD比が1.06であった。尚、この不
織布は、上記1)〜4)の方法により剛性/弾性を向上
させた不織布である。
【0031】<弾性層5>大和紡績(株)製の繊維「N
BF(SH)」(繊度2.2dtex、平均繊維長51
mm)の25g/m2 のウエブを148℃の温度処理条
件で、エアースルー法により熱融着させて不織布シート
を作成し、これに、弾性層1の製法におけるのと同様に
して親水油剤処理を施したものを弾性層に用いた。この
不織布は、厚みが0.26mm、弾性回復力が0.2c
N、CD/MD比が0.29であった。
【0032】<吸収体1> 坪量16g/m2 、クレー
プ率10%の紙。 <吸収体2> 乾式パルプシート〔ジェイソフト(株)
製「JS45HD−W」〕、坪量45g/m2 <吸収体3> 坪量35g/m2 、クレープ率20%の
紙(幅30mm×長さ120mm)を、二枚重ねたも
の。 <吸収体4>坪量50g/m2 のパルプウエブ(幅30
mm×長さ60mm)二層の間に、高吸収性ポリマー
(日本触媒(株)製、商品名アクアリックCAW−4)
を散布して介在させた積層シート(高吸水性ポリマーの
坪量10g/m2 )。
【0033】上記の弾性層1〜4について接触角を測定
したところ、何れも50〜60°の範囲内であった。
尚、弾性層1〜5の各厚み及び製品厚みは、ミツトヨ製
「ID−C112CB」厚みゲージに、φ30mmの測
定部を取りつけて、約10cNの測定荷重として測定し
た。
【0034】得られた各吸収性物品について、上述した
方法により「幅方向圧縮歪み」、「製品の弾性回復力」
の測定を行い、更に各吸収性物品について、下記方法に
より、「ヨレ難さ」及び「吸収性」を評価した。
【0035】<ヨレ難さ>実施例1〜6及び比較例1〜
3の各吸収性物品(以下テスト品と記す)について使用
テストを実施した(パネラー10名,各人2枚使用)。
使用テストは、テスト品と比較基準品〔1999年7月
販売中の花王製ロリエパンティライナー無香(よれない
ステッチ)〕とを各パネラーに使用させ、両者の何れが
よりヨレ難いかを下記の五段階で評価させた(判断基準
は、使用後のヨレの状態と装着中の追従性による)。 a;テスト品の方がヨレ難い b;テスト品の方がややヨレ難い c;ヨレ難さが同程度である d;比較基準品の方がややヨレ難い e;比較基準品の方がヨレ難い
【0036】上記のa又はbと評価した人の合計人数を
「テスト品支持者数」、上記のd又はeと評価した人の
合計人数を「比較基準品支持者数」とし、次式の計算値
に応じて以下のように判定値を導いた。 (判定値)=(テスト品支持者数)−(比較基準品支持
者数) よれ難さの評価は四段階で評価し、判定値が5以上の場
合を◎、3〜4の場合を○、1〜2の場合を△、0以下
の場合を×とした。
【0037】<吸収性>評価用のサンプルとして、上述
のようにして製造した吸収性物品(表面シート/(弾性
層)/吸収体/防漏シートの積層構造を有するもの,以
下、Aタイプという)以外に、Aタイプの吸収性物品か
ら吸収体を除いた構成を有する吸収性物品(Bタイプと
いう)を用意した。Aタイプ及びBタイプそれぞれにつ
いて、以下のようにして液の広がり面積を測定した。即
ち、65wt%グリセリン溶液に、更に(株)アイゼン
製食用青色1号を0.5wt%外添したものを評価液と
し、該評価液を、吸収性物品の表面シート上中央の同一
箇所に、高さ10mmの位置より、スポイトにて5滴
(1秒に1滴、重量0.3〜0.35g)滴下し、滴下
終了5分後の表面での液の広がり位置をマーキングし、
液の広がり部分を面積を計測する。尚、液の広がり部分
の面積は、NEXUS製画像解析ソフト(ver.3.
08)を使用し、測定には、ライト(サンライトSL−
230K2、(株)LPL)、スタンド(コピースタン
ドCS−5、(株)LPL)、レンズ(24mm/F
2、8Dニッコールレンズ)、CDDカメラ(HV−D
37、日立電子株式会社、Fマウントによるレンズとの
接続)、ビデオボード(スペクトラ3200、カノープ
ス株式会社)により、測定画像を取り込み、計測した。
Bタイプの広がり面積に対するAタイプの広がり面積の
比(Aタイプ/Bタイプ)を求め、その比が0.8以下
を○、0.8超0.9未満を△、0.91以上を×とし
た。
【0038】実施例1〜6は、弾性層の弾性回復力及び
パンティライナーの幅方向圧縮歪みが特定の範囲であ
り、良好なヨレ難さが得られた。特に実施例3〜5は、
圧縮部及び表面シートの効果により幅方向圧縮歪みが3
%以下となり、使用者にヨレ難さが高い支持が得られ
た。また、圧縮部を有する実施例3〜6は、良好な吸収
性が得られた。
【0039】一方、弾性層の弾性回復力が低い比較例1
及び弾性層を有していない比較例2は、ヨレ難さに関す
る使用者の支持が低い結果となった。また、パンティラ
イナーの幅方向圧縮歪みが大きい比較例3についても、
ヨレ難さに関する使用者の支持が低い結果となった。
【0040】
【発明の効果】本発明の吸収性物品は、使用中にヨレが
発生することが少なく、フィット性が良好で、漏れ防止
性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の1実施形態を示す平面図であ
る。
【図2】図2は、図1のX−X断面図である。
【符号の説明】
1 パンティーライナー 2 吸収層 21 表面シート 22 吸収体 23 弾性層 24 肌当接面 25 通液孔 3 防漏層 31 防漏シート 4 圧縮部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/49 (72)発明者 福原 弥生 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 田中 雅仁 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 中西 稔 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3B029 BA02 BA03 BA05 BA14 4C003 AA07 AA18 AA19 4C098 AA09 CC05 CC08 CC14 CE06 DD10 DD13 DD25 DD26 DD28 4F100 AK42 AT00C BA04 BA10B BA10C BA32 CB03 CB05 DB20 DG15 GB72 JD05B JD05C JD14A JK05 JK07D YY00 YY00D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液保持性の吸収層及び液不透過性の防漏
    層を有し、実質的に縦長の吸収性物品において、 前記吸収層は、吸収性物品の厚さ方向における、肌当接
    面を形成する表面層の内方側に、弾性回復力が0.7c
    N以上の弾性回復性を有する弾性層を有しており、 吸収性物品の幅方向圧縮歪みが5%未満である吸収性物
    品。
  2. 【請求項2】 前記吸収層は、前記表面層を形成する液
    透過性の表面シートと、液保持性の吸収体と、該表面シ
    ート及び該吸収体に狭持された前記弾性層とからなる請
    求項1記載の吸収性物品。
  3. 【請求項3】 前記吸収層の肌当接面側には、少なくと
    も前記弾性層を圧縮して、前記表面シート、前記吸収体
    及び該弾性層を一体化させてなる圧縮部が複数形成され
    ている請求項2記載の吸収性物品。
  4. 【請求項4】 前記吸収性物品の厚みが4mm以下であ
    る請求項1〜3 の何れかに記載の吸収性物品。
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