JP5987696B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
同一平面上に配置された複数の半導体チップの裏面を熱硬化性樹脂で覆い、この複数の半導体チップを再配線で互いに接続する疑似SOC(System on Chip)技術が提案されている。
特開2009−64954号公報
熱硬化性樹脂を硬化させると、体積が減少する。すると熱硬化性樹脂は、半導体チップ側を突き出すように反り返る。このような熱硬化性樹脂上にレジスト膜を形成し、配線パターンをレジスト膜に投影すると焦点ずれが生じる。その結果、再配線の線幅が設計値からずれたり再配線が断線したりする。
このため、疑似SOCチップ(半導体装置)の歩留まりは高くない。
上記の問題を解決するために、本製造方法の一観点によれば、基板の表面に第1集積回路を有する複数の第1半導体チップを平面上に配置した状態で前記基板の裏面を覆うように第1熱硬化性樹脂を含む半硬化状態の第1樹脂層を形成する第1工程と、前記複数の第1半導体チップに光を照射して加熱し前記第1樹脂層のうち前記複数の第1半導体チップに接する第1樹脂領域を硬化させる第2工程と、前記第1樹脂領域の硬化後に前記第1樹脂層のうち前記第1樹脂領域の外側の第2樹脂領域を硬化させる第3工程と、前記第3工程の後に前記第1樹脂層の前記複数の第1半導体チップ側に前記第1集積回路を互いに接続する第1配線を形成する第4工程とを有する半導体装置の製造方法が提供される。
開示の方法によれば、疑似SOCチップの歩留まりが高くなる。
図1は、実施の形態1の疑似SOCチップの断面図である。 図2は、疑似SOCチップの製造方法を示すフローチャートである。 図3は、疑似SOCチップの製造方法の工程断面図である。 図4は、疑似SOCチップの製造方法の工程断面図である。 図5は、疑似SOCチップの製造方法の工程断面図である。 図6は、疑似SOCチップの製造方法の工程断面図である。 図7は、半導体チップ配置工程を説明する平面図である。 図8は、半導体チップの断面図である。 図9は、光照射によらない疑似SOCチップの製造方法の工程断面図である。 図10は、第1樹脂層を支持板から外した状態を示す断面図である。 図11は、光照射によらない疑似SOCチップの製造方法の工程断面図である。 図12は、疑似SOCウエハを支持板から外した状態を示す断面図である。 図13は、半導体チップの近傍を拡大した断面図である。 図14は、実施の形態2の疑似SOCチップの製造方法の工程断面図である。 図15は、実施の形態4の半導体装置の裏面側の平面図である。 図16は、図15のXVI-XVI線に沿った断面図である。 図17は、裏面および側面を第1樹脂で覆われた状態の半導体チップの平面図である。 図18は、第1樹脂に接する第1絶縁膜に形成される第1引出線を示す図である。 図19は、第1樹脂に接する第2絶縁膜上に形成される第2引出線を示す図である。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。尚、図面が異なっても対応する部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
(実施の形態1)
(1)構造
図1は、実施の形態1の疑似SOCチップ(半導体装置)2の断面図である。
図1に示すように、疑似SOCチップ2は、基板の表面に集積回路を有する複数の半導体チップ4を有している。疑似SOCチップ2はさらに、複数の半導体チップ4の裏面(半導体基板の裏面)と側面を覆う第1樹脂層6aを有している。第1樹脂層6aは、熱硬化した樹脂層である。
疑似SOCチップ2はさらに、第1樹脂層6aの複数の半導体チップ4側とは反対側に配置された第2樹脂層6bを有している。第2樹脂層6bは、熱硬化した樹脂層である。第1樹脂層6aおよび第2樹脂層6bの厚さは、例えば300〜500μmである。半導体チップ4の厚さは、50〜450μmである。
疑似SOCチップ2はさらに、第1樹脂層6aの複数の半導体チップ4側に配置された再配線層8を有している。再配線層8は、複数の絶縁層10を有している。再配線層8はさらに、複数の半導体チップ4の集積回路を互いに接続する再配線12(配線)を有している。再配線層8はさらに、複数の半導体チップ4の集積回路に接続された外部端子14を有している。
疑似SOCチップ2はさらに、外部端子14に接続された半田ボール16を有している。
再配線12は、複数の半導体チップ4の集積回路に接続された第1コンタクト部18aと、第1コンタクト部18aの上に形成された配線部20とを有している。外部端子14はそれぞれ、半導体チップ4の集積回路に接続された第2コンタクト部18bと、第2コンタクト部18bの上に形成されたパッド部22とを有している。
第1樹脂層6aは、半導体チップ4の基板と同じ材料(例えば、Si)で形成された第1フィラを有している。一方、第2樹脂層6bは、上記基板(例えば、Si)の吸収端(例えば、1.1μm)の短波長側の波長帯(例えば、0.35〜1.1μm)で透明な材料(光吸収係数が基板材料より小さい材料)で形成された第2フィラを有している。第2フィラの材料は、例えばSiOやAlである。
したがって第2樹脂層6bの上記波長帯における透光率は、第1樹脂層6aの上記波長帯における透光率より高い。第1樹脂層6aの透光率は第1フィラの光吸収により、半導体チップ4の吸収端から短波長側に遠ざかるほど低くなる。このため、第2樹脂層6bの(上記波長帯における)透光率の平均値は、第1樹脂層6aの(上記波長帯における)透光率の平均値より十分高くなる。
(2)製造方法
図2は、疑似SOCチップ2の製造方法を示すフローチャートである。図3〜6は、疑似SOCチップの製造方法の工程断面図である。
(i)半導体チップの配置(S2)
図7は、半導体チップの配置工程(S2)を説明する平面図である。図3〜6は、図7のIIIA-IIIA線に沿った工程断面図である。
図3(a)及び図7に示すようにまず、複数の半導体チップ4を有する半導体チップ群5を平面上に複数配置する。
具体的には例えば、表面に集積回路を有する複数の第1半導体チップ4aと、表面に集積回路を有する複数の第2半導体チップ4bと、表面に集積回路を有する複数の第3半導体チップ4cとを、それぞれの集積回路を下にして支持板28上に配置する。
複数の第1半導体チップ4aは、一つの半導体チップ群5を形成する。同様に、複数の第2半導体チップ4bおよび複数の第3半導体チップ4cもそれぞれ、一つの半導体チップ群5を形成する。
半導体チップ群5の一方の半導体チップ4は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。半導体チップ群5の他方の半導体チップ4は、例えばメモリである。
半導体チップ群5内のチップ間隔gは、例えば50μm〜1mmである。半導体チップ群5の間隔Gは、半導体チップ群5内の半導体チップ4の間隔gより広い(例えば、チップ間隔gの2倍〜10倍程度)。
支持板28(例えば、金属板)の表面には、接着フィルム30が貼り付けられている。各半導体チップ4は、接着フィルム30により支持板28に固定される。
図8は、半導体チップ4の断面図である。半導体チップ4は、半導体基板(以下、基板と呼ぶ)32と、半導体基板32の表面に形成された集積回路34とを有している。集積回路34はその表面に、第1パッド36aと第2パッド36bを有している。基板32は、例えばSi基板である。
(ii)第1樹脂層の形成(S4)
図3(b)に示すように、各半導体チップ4の裏面(基板の裏面)と側面を覆うように、半硬化状態の第1樹脂層38aを形成する(S4)。
具体的には例えば、複数の第1半導体チップ4aの裏面と側面、複数の第2半導体チップ4bの裏面と側面、および複数の第3半導体チップ4cの裏面と側面を覆うように半硬化状態の第1樹脂層38aを形成する。
第1樹脂層38aは例えば、半硬化状態の第1熱硬化性樹脂と第1フィラとを含む樹脂組成物である。
第1フィラは、例えば半導体チップ4の基板材料(例えば、Si)で形成された粒子またはファイバである。第1フィラの粒径は、例えば5〜50μmである。第1樹脂層38aにおける第1フィラの体積比は、例えば80〜90%である。
第1樹脂層38aは例えば、以下の手順で形成される。
まず第1フィラ(例えば、Si粒子)を含むペースト状の第1熱硬化性樹脂(例えば、シリコーン樹脂)を、半導体チップ群の上に射出する。
次に、射出された第1熱硬化性樹脂を平坦な面を有する金型で押圧して、複数の半導体チップ4それぞれの裏面と側面を覆うペースト状の樹脂層を形成する。
次に、平坦化された第1樹脂層38aを例えば100〜150℃に加熱(プリベーク)して、第1樹脂層38aを半硬化状態にする。
半硬化状態とは、熱硬化の中間状態(Bステージ)のことである。半硬化状態の熱硬化性樹脂(フィラが混合されたものを含む)は加熱されると一旦軟化し、さらに加熱されると硬化する。
(iii)第2樹脂層の形成(S6)
図3(c)に示すように、半硬化状態の第2樹脂層38bを、半硬化状態の第1樹脂層38aの複数の第1半導体チップ4aの反対側に形成する。第2樹脂層38bは、基板32の光吸収端の短波長側で透光率が第1樹脂層38aより高いとともに熱硬化による体積収縮率が第1樹脂層38aより小さい半硬化状態の樹脂層である。
第2樹脂層38bは例えば、半硬化状態の第2熱硬化性樹脂(例えば、シリコーン樹脂)と第2フィラとを含む樹脂組成物である。
第2熱硬化性樹脂は、その光透過帯域(例えば、0.35μm〜15.0μm)内に半導体チップ4の基板32(例えば、Si基板)の光吸収端(例えば、1.1μm)が存在する樹脂である。光透過帯域とは、透光率がその最大値の一定割合(例えば、60%または80%)以上になる波長帯である。
第2フィラの材料は、基板32の光吸収端(以下、基板吸収端と呼ぶ)の短波長側の波長帯(例えば、0.35μm〜1.1μm)で透明(光吸収係数が基板材料より小さい)な材料である。第2フィラの材料は、例えばSiOやAlである。第2フィラは例えば、粒径5〜50μmの粒子またはファイバである。したがって、基板吸収端の短波長側(基板吸収端より波長が短い波長領域)における第2樹脂層38bの透光率は高い。
一方、第1樹脂層38bは基板材料で形成された第1フィラを含むので、基板吸収端の短波長側における第1樹脂層38aの透光率は低い。
したがって第2樹脂層38bの透光率は、基板吸収端の短波長側で、第1樹脂層38aの透光率より高い。
第1樹脂層38aの透光率は第1フィラの光吸収により、基板吸収端から短波長側に遠ざかるほど低くなる。したがって、基板光吸収端の短波長側の波長領域(例えば、0.35μm〜1.1μm)における第2樹脂層6bの透光率の平均値は、該波長領域における第1樹脂層38aの透光率の平均値より高い。
第2樹脂層38bの透光率は好ましくは、基板吸収端の短波長側の波長領域(例えば、0.35μm〜1.1μm)で60%以上である。さらに好ましくは、第2樹脂層38bの透光率は、基板吸収端の短波長側の波長領域で80%以上である。なお「樹脂層の透光率」とは、樹脂層の表面に入射する光のパワーと裏面から出射するパワーの比である。
基板材料が半導体チップ4により異なる場合は、第2樹脂層38bの透光率は半導体チップ4の基板32それぞれの光吸収端の短波長側で、第1樹脂層38aの透光率より高いことが好ましい。
第2樹脂層38bにおける第2フィラの体積比は、例えば第1樹脂層38aにおける第1フィラの体積比より高い。このため第2樹脂層38bの熱硬化による体積収縮率は、第1樹脂層38aの体積収縮率より小さい。
体積収縮率とは、半硬化状態の樹脂層の体積と熱硬化後の樹脂層の体積との差を半硬化状態の樹脂層の体積で割ったものである。
第2樹脂層38bは具体的には例えば、以下の手順で形成される。
まず第2フィラを含むペースト状の第2熱硬化性樹脂(例えば、シリコーン樹脂)を、半硬化状態の第1樹脂層38a上に射出する。
次に、射出した第2熱硬化性樹脂を平坦な面を有する金型で押圧して、第1樹脂層38aの裏面(複数の第1半導体チップ4aの反対側の面)にペースト状の樹脂層を形成する。
その後、平坦化された樹脂層を例えば100〜150℃に加熱(プリベーク)して、半硬化状態の第2樹脂層38bを形成する。
(iv)光照射(S8)
―第1樹脂領域の硬化(図4(a))―
図4(a)に示すように、複数の半導体チップ4に光(以下、照射光と呼ぶ)40を照射して加熱し、半導体チップ群5に接し互いに離隔した樹脂領域42を硬化させる。
具体的には例えば、複数の第1半導体チップ4aと複数の第2半導体チップ4bと複数の第3半導体チップ4cとに、半硬化状態の第2樹脂層38bと半硬化状態の第1樹脂層38aを介して光40を照射して加熱する。これにより、第1樹脂層38aのうち複数の第1半導体チップ4aに接する樹脂領域42(第1樹脂領域42a)と、複数の第2半導体チップ4bに接する樹脂領域42(第3樹脂領域42c)と、複数の第3半導体チップ4bに接する樹脂領域42を硬化させる(S8)。
上述したように、第2熱硬化性樹脂38bの光透過帯域(例えば、0.35μm〜15μm)内には、半導体チップ4を形成する基板(例えば、Si基板)の光吸収端(例えば、1.1μm)が存在する。
照射光40は、上記光透過帯域内において基板吸収端(例えば、1.1μm)の短波長側に光強度のピークを有する光である。照射光40は例えば、波長約1.0μmにピークを有する。このような照射光40は例えば、例えばハロゲンランプにより発生できる。
照射光40は、第2樹脂層38bおよび半導体チップ4の裏面の第1樹脂層38aを透過して各半導体チップ4に入射する。各半導体チップ4に入射した照射光40のうち基板吸収端より短波長の光は、半導体チップ4に吸収され熱エネルギーに変換される。この熱エネルギーにより、各半導体チップ4は昇温する。
照射光40のパワーは、各半導体チップ4の温度が第1樹脂層38aの熱硬化温度以上(例えば230〜300℃、好ましくは250℃)になるように調整されている。このため、各半導体チップ群5に接する樹脂領域42は加熱され硬化する。
この光照射により、第1樹脂層38aの第1フィラも発熱する。この発熱により、各半導体チップ群5に接する樹脂領域42の硬化が促進される。
一方、第2樹脂領域38bは照射光40を殆ど吸収しないので、硬化しない。
半導体チップ群5に接する樹脂領域42は硬化する間、周囲を半硬化状態の第1樹脂層38aに囲まれている。このため樹脂領域42が収縮すると、その収縮に追随して周囲の樹脂層が変形する。このため、硬化中の樹脂領域42には殆ど応力が加わらない。したがって、硬化後の樹脂領域42の表面は平坦である。
―第2樹脂領域の硬化(図4(b))―
図4(b)に示すように、樹脂領域42の硬化後も第1樹脂層38aへの照射光40照射を続ける。これにより、第1樹脂層38aのうち樹脂領域42の外側の第2樹脂領域42bを硬化させる。
具体的には例えば、第1半導体チップ4aに接する樹脂領域42(第1樹脂領域42a)と第2半導体チップ4bに接する樹脂領域42(第3樹脂領域42c)と第3半導体チップ4cに接する樹脂領域42の硬化後も照射光40の照射を続け、第1樹脂層38aのうち半導体チップ群5に接する各樹脂領域42の外側の第2樹脂領域42bを硬化させる。
第1樹脂層38aに含まれる第1フィラの材料は、例えば半導体チップ4の基板材料(例えば、Si)である。したがって第1フィラは、照射光40を吸収して発熱する。この時発生する熱により、第1樹脂層38aは加熱される。したがって、第1樹脂層38aは、照射光40を照射されると発熱する樹脂組成物である。
図4(b)に示すように照射光40は、半導体チップ群5に接する樹脂領域42の外側の第2樹脂領域42bにも照射される。このため半導体チップ4に照射光40を照射すると、第2樹脂領域42bも加熱される。
半導体チップ群5に接する樹脂領域42の硬化後も光照射を継続すると、第2樹脂領域42bの温度がやがて熱硬化温度に超える。その結果、第1樹脂層38aの第2樹脂領域42bが硬化する。照射光40の照射時間は例えば、数分程度である。
第1フィラの材料は、半導体チップ4の基板材料でなくてもよい。その場合、第1樹脂層38aに含まれる第1熱硬化性樹脂は、照射光40を吸収して発熱する樹脂(例えば、ポリイミドやポリアミド)であることが好ましい。
(v)ベーキング(S10)
光照射(S8)の後、図4(c)に示すように、第1樹脂層38aおよび第2樹脂層38bが形成された支持板28をベーキング炉44にセットする。
このベーキング炉44から供給される熱エネルギーにより、第2樹脂層38bを加熱し硬化させる。ベーキング温度は、例えば180〜220℃(好ましくは、200℃)程度である。ベーキング時間は、例えば1時間である。
以上により、硬化した第1樹脂層38aと硬化した第2樹脂層38bと半導体チップ群5を含む疑似ウエハ46が形成される。
(vi)再配線(S12)
図5(b)に示すように、ベーキング(S10)の後、第1樹脂層38aの複数の第1半導体チップ4a側に、半導体チップ群5内の各半導体チップ4の集積回路34(図8参照)を互いに再配線12を形成する。
具体的には例えば、複数の第1半導体チップ4aの集積回路を互いに接続する第1再配線12aと、複数の第2半導体チップ4bの集積回路を互いに接続する第2再配線12bと、複数の第3半導体チップ4cの集積回路を互いに接続する第3再配線12cとを形成する。
再配線12は、例えば以下の手順で形成される。
まず、疑似ウエハ46を支持板28から取り外す。
次に図5(a)に示すように、疑似ウエハ46の複数の第1半導体チップ4a側に、第1絶縁膜48aを形成する。第1絶縁膜48aは、例えばエポキシ樹脂やフェノール樹脂であり、または同種の感光性の樹脂を用いてもよい(後述する第2絶縁膜48bおよび第3絶縁膜48cについても、同様)。第1絶縁膜48aは、疑似SOCチップ2の絶縁層10(図1参照)になる。
この第1絶縁膜48aにレーザ照射やドライエッチング等により、複数の半導体チップ4の第1パッド36a(図8参照)に達する 接続孔を形成する。絶縁膜48aに感光性の樹脂を用いた場合は、露光・現像によって接続孔を形成してもよい。
次に、第1絶縁膜48aの表面および各接続孔の内部に、例えば無電解メッキやスパッタ法により第1導電膜50aを形成する。
この第1導電膜50aをシード層として図5(b)に示すように、例えばSAP(Semi Additive Process)により再配線12を形成する。この時第1導電膜50aはエッチングされ、再配線12の第1コンタクト部18a(図1参照)になる。
この再配線12および第1絶縁膜48aの表面に、図4(c)に示すように、第2絶縁膜48bを形成する。
この第2絶縁膜48bにレーザ照射等により、複数の半導体チップ4の第2パッド36b(図8参照)に達する接続孔を形成する 。
次に、第2絶縁膜48bの表面および接続孔内に、例えば無電解メッキにより第2導電膜(図示せず)を形成する。
この第2導電膜をシード層として、図5(c)に示すように、例えばSAP(Semi Additive Process)により外部端子14を形成する 。この時、第2導電膜はエッチングされ、外部端子14の第2コンタクト部18b(図1参照)になる。
外部端子14および第2絶縁膜48bの表面に、図6(a)に示すように、第3絶縁膜48cを形成する。
この第3絶縁膜48cにレーザ照射等により 外部端子14に達する開口部を形成し、外部端子14の頂部を露出させる。この頂部に、半田バンプ52を配置する。
第3絶縁膜48cには、感光性のソルダーレジストを用いてもよい。この場合、外部端子14に達する開口部は露光・現像により形成される。
(vii)チップ化(S14)
図6(b)に示すように、再配線12等が形成された疑似ウエハ46を半導体チップ群5ごとに疑似SOCチップ2に分割する。
疑似SOCチップ2(半導体装置)は例えば、プリント基板やパケージ基板に実装されて使用される。
(3)光照射によらない疑似SOCチップの形成(その1)
図9は、光照射によらない疑似SOCチップの製造方法の工程断面図である。図9に示す例は、樹脂層を一層有する疑似SOCチップの製造方法である。
まず図2の半導体チップ配置工程(S2)と同じ手順で、図9(a)に示すように、複数の半導体チップ4を有する半導体チップ群5を支持板28上に配置する。
次に図2の第1樹脂層形成工程(S4)と同じ手順で、図9(b)に示すように、半硬化状態の第1樹脂層38aを形成する。
次に図2のベーキング工程(S10)と略同じ手順で、図9(c)に示すように、ベーキング炉44で第1樹脂層38aを加熱し硬化させる。
その後、図2の再配線工程(S12)およびチップ化工程(S14)と略同じ手順で、再配線12を形成し第1樹脂層38aを有する疑似SOCウエハをチップ化する。
図10は、硬化した第1樹脂層38aを支持板28から外した状態を示す断面図である。図10中の破線は、平面を示している。
熱硬化性樹脂は硬化すると、体積を収縮させる。一方、半導体チップ4の体積は殆ど変化しない。このため、第1樹脂層38aと半導体チップ4とを有する疑似SOCウエハ60は、半導体チップ4側よりその反対側の収縮率が大きくなる。その結果、疑似ウエハ60は図10に示すように、半導体チップ4側にせり出すように反る。
再配線12は、フォトリソグラフィ技術を用いてSAP法により形成される。このため、図10のように第1樹脂層38aが反っていると、第1樹脂層38a上のレジスト膜に再配線パターンを投影する時に焦点ずれが生じる。
その結果、レジスト膜上の再配線パターンの幅が目標値からずれ、再配線12の線幅が設計値からずれたり再配線12が断線したりする。このため、疑似SOCチップの歩留まりは悪い。再配線12の断線は、半導体チップ4と第1樹脂層38aの境界に生じる段差によっても起きる。
樹脂層の体積収縮は、フィラの混合により抑制される。したがって樹脂層にフィラを混合すると、樹脂層の反りは小さくなる。しかし再配線12の幅が15μm以下になると、樹脂層にフィラを混合しても再配線12の形成不良を避けることが難しくなる。
図2を参照して説明した製造方法では、図3(c)に示すように、第1樹脂層38aより体積収縮率の小さい第2樹脂層38bを第1樹脂層38aの上に形成し熱硬化させる。熱硬化した第2樹脂層38bは、第1樹脂層38aに引っ張り応力を及ぼす。このため第1樹脂層38aの半導体チップ4の反対側が引っ張られて、第1樹脂層38aの反りが緩和される。すなわち図2の製造方法(実施の形態1)によれば、第1樹脂層38aの反りを抑制することができる。
(4)光照射によらない疑似SOCチップの形成(その2)
図11は、光照射によらない疑似SOCチップの製造方法の工程断面図である。図11に示す例は、樹脂層を二層有する疑似SOCチップの製造方法である。
図2の半導体チップ配置工程(S2)〜第2樹脂層形成工程(S6)と同じ手順で、図11(a)に示すように、半導体チップ4の裏面と側面を覆う半硬化状態の第1樹脂層38aと半硬化状態の第2樹脂層38bとを形成する。
次に図2のベーキング工程(S10)と略同じ手順で、図11(b)に示すように、第1樹脂層38aと第2樹脂層38bをベーキング炉44で加熱して硬化させる。
その後、図2の再配線工程(S12)およびチップ化工程(S14)と略同じ手順で再配線12を形成し、疑似SOCウエハ54(図11(b)参照)をチップ化する。
図12は、疑似SOCウエハ54を支持板28から外した状態を示す断面図である。図12に示すように、第1樹脂層38aの裏面側(第1樹脂層38aの半導体チップ4の反対側)には、第2樹脂層38bが配置される。
図13は、半導体チップ4の近傍を拡大した断面図である。図12に示すように、疑似SOCウエハ54の表面は巨視的には平坦である。しかし図13に示すように、第1樹脂層38aは半導体チップ4の近傍では、半導体チップ群5の中央部が突出し半導体チップ群5の周囲では窪むように変形している。半導体チップ群5の中央部と周囲の高低差Hは、例えば6μm程度である。
第1樹脂層38aは熱硬化すると、体積が小さくなる。一方、半導体チップ4の体積は殆ど変わらない。このため、第1樹脂層38aと半導体チップ4の複合体55における半導体チップ4側の体積収縮率とその反対側の体積収縮率は半導体チップ4の近傍で大きく異なり、その周囲では殆ど変わらない。その結果、第1樹脂層38aが硬化する過程で半導体チップ群5に圧縮応力が加わり、半導体チップ群5の中央部が突出し半導体チップ群5の周囲が窪む。第1樹脂層38aは、この状態を維持したまま硬化する。
ところで、図2に示す製造方法では図4(a)に示すように、光照射により半導体チップ群5に接する樹脂領域42が先に硬化する。この時、樹脂領域42の体積収縮に追随して周囲の柔らかい樹脂領域が変形する。このため硬化中の樹脂領域42には、応力が殆ど加わらない。このため、半導体チップ群5に接する樹脂領域42は平坦になる。図2に示す製造方法では、半導体チップ群5の中央部と周囲の高低差Hは、例えば2μm程度である。
すなわち、図2に示す製造方法(実施の形態1)によれば、疑似SOCウエハ46の表面は巨視的にも微視的にも平坦になる。このためフォトリソグラフィにおける焦点ぼけが抑制され、再配線12の形成不良が少なくなる。したがって、実施の形態1によれば、疑似SOCチップの形成は容易になりその歩留まりが高くなる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1に類似している。したがって、実施の形態1と共通する部分の説明は省略または簡単にする。
図14は、実施の形態2の疑似SOCチップの製造方法の工程断面図である。
図2の半導体チップ配置工程(S2)〜第2樹脂層形成工程(S6)と同じ手順で、図14(a)に示すように、半導体チップ4の裏面および側面を覆う第1樹脂層38aと第2樹脂層38bとを形成する。
次に図14(b)に示すように、各半導体チップ群5に対応する開口部56を有するメタルマスク58を、第2樹脂層38bの上方に配置する。この状態でメタルマスク58の開口部56を介して、各半導体チップ群5の半導体チップ4に照射光4を照射する。すると図14(b)に示すように、半導体チップ群5に接する樹脂領域42だけが硬化する。
その後メタルマスク58を除去して、第1樹脂層38a全体に照射光40を照射して、樹脂領域42の外側の未硬化領域を硬化させる。
次に図14(c)に示すように、第1樹脂層38aおよび第2樹脂層38bが形成された支持板28をベーキング炉44にセットする。
このベーキング炉44から供給される熱により、第2樹脂層38bを加熱して硬化させる。
その後、図2の再配線工程(S12)およびチップ化工程(S14)と略同じ手順で再配線12を形成し、第1樹脂層38a等を有する疑似SOCウエハ62をチップ化する。実施の形態2によれば、最初に硬化する樹脂領域42の範囲を制御することができる。
以上の例では、メタルマスク58の除去後に光照射により樹脂領域42の外側の未硬化領域を硬化させる。このような光照射を行わずに第2樹脂層38bとともにベーキングにより、半導体チップ群5に接する樹脂領域42の外側の未硬化領域(第2樹脂領域)を硬化させてもよい。
(実施の形態3)
実施の形態3は、実施の形態1に類似している。したがって、実施の形態1と共通する部分の説明は省略または簡単にする。
実施の形態1では、光照射工程(S8)後のベーキング工程(S10)により、第2樹脂層38bを熱硬化させる。
一方実施の形態3では、第1樹脂層38aおよび第2樹脂層38bをベーキングしながら、照射光40を半導体チップ4に照射する。この光照射により半導体チップ4が加熱されるので、ベーキングしながらでも半導体チップ群5に接する領域42が先に硬化する。したがって半導体チップ4の近傍が平坦になり、疑似SOCチップの形成が容易になり歩留まりが高くなる。
なお実施の形態1〜2では、樹脂層は光照射(S8)の後にベーキング(S10)される。しかし、第1樹脂層38aおよび第2樹脂層38bを熱硬化しない程度にベーキング炉で予備加熱してから、光照射(S8)を行ってもよい。この場合、光照射後に改めてベーキング(S10)を行うことが好ましい。
(実施の形態4)
(1)構造
図15は、実施の形態4の半導体装置102の裏面側の平面図である。図16は、図15のXVI-XVI線に沿った断面図である。
実施の形態4の半導体装置102は、実施の形態1の半導体装置2に類似している。したがって、実施の形態1と共通する部分については説明を省略する。
図15には、半導体チップ4の位置が破線で示されている。図15に示すように、実施の形態4では、半導体ボール16は平面視において半導体チップ4の内側および外側の双方に配置されている。したがって実施の形態4によれば、半導体装置102の裏面に多くの半導体ボール16を配置することができる。
一方、実施の形態1では図1から明らかように、半導体ボール16は平面視において半導体チップ4の内側だけに配置される。このため、配置可能な半田ボールの数は限られる。
図17は、裏面および側面を第1樹脂6aで覆われた状態の半導体チップ4の平面図である。図17に示すように半導体チップ4は、再配線に接続される複数の第1パッド36aと外部端子114に接続される複数の第2パッド36bとを有している。外部端子114は図16に示すように、第1引出線122aと第2引出線122bとを有している。
図18は、第1樹脂6aに接する第1絶縁膜48a上に形成される第1引出線122aを示す図である。第1絶縁膜48a上には、第1引出線122aとともに再配線12が形成される。第1引出線122aの一端は、半導体チップ4の第2パッド36bに接続される。第1引出線122aの他端は、平面視において半導体チップ4の外側でパッド状に膨らんでいる。
図19は、第1樹脂6aに接する第2絶縁膜48b上に形成される第2引出線122bを示す図である。第2引出線122bの一端は、図16に示すように、第1引出線122aのパッド状に膨らんだ端部に接続される。第2引出線122bの他端は、平面視において半導体チップ4の外側でパッド状に膨らんでいる。
図15には、第3絶縁膜48c上に配置される半導体ボール16が示されている。これらの半導体ボール16は、第2引出線122b(図19参照)のパッド状に膨らんだ端部(他端)に接続される。
(2)製造方法
実施の形態4の半導体装置102の製造方法は、実施の形態1の半導体装置2の製造方法に類似している。したがって実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
実施の形態1では図5(a)に示すように、第1絶縁膜48aには第1パッド36aに達する接続孔だけを形成する。一方実施の形態4では、第1パッド36aに達する接続孔とともに第2パッド36bに達する接続孔も第1絶縁膜48aに形成する。さらに再配線12とともに、例えばSAPにより第1引出線122a(図16参照)を形成する。第1引出線122aは、第1導電膜50a(図5(a)参照)に対応する第3コンタクト部18c(図16参照)とメッキにより形成される第1配線部120aとを有する。
実施の形態1では、第2絶縁膜48bには第2パッド36bに達する接続孔を形成する。一方、実施の形態4では、第1引出線122a(図18参照)のパッド状に膨らんだ端部(半導体チップ4に接続された端部とは反対側の端部)に達する接続孔を形成する。その後、第2絶縁膜48bの表面および接続孔内に、例えば無電解メッキにより第2導電膜を形成する。
この第2導電膜をシード層として、例えばSAPにより第2引出線122b(図19参照)を形成する。第2引出線122bは、第2導電膜に対応する第4コンタクト部18d(図16参照)とメッキにより形成される第2配線部120bとを有している。
第2引出線122bおよび第2絶縁膜48bの表面に、第3絶縁膜48cを形成する。
第2引出線122bのパッド状に膨らんだ端部(第1引出線122aに接続された端部とは反対側の端部)に達する開口部を第3絶縁膜48cに形成し、該端部を露出させる。この端部に、半田バンプ16を接続する。
実施の形態4によれば、第1樹脂6aの表面が平坦なので外部端子114の形成が容易になる。
実施の形態1〜4では、第1熱硬化性樹脂および第2熱硬化性樹脂はシリコーン樹脂である。しかし第1熱硬化性樹脂および第2熱硬化性樹脂は、エポキシ系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、フェノール系樹脂などであってもよい。
また実施の形態1〜4では、第1樹脂層38aに含まれる第1フィラの材料は半導体チップ4の基板材料である。しかし第1フィラの材料は、SiOやAlなどであってもよい。
その場合、第1樹脂層38aは光照射により発熱した半導体チップ4だけにより加熱されるので、光照射により硬化する樹脂領域42は狭くなる。しかし、照射時間を長くすれば、光照射により硬化する樹脂領域42の縮小は抑制できる。
また実施の形態1〜4では、第1樹脂層38aフィラを含んでいる。しかし第1樹脂層38aに含まれる第1熱硬化性樹脂の体積収縮率が小さい場合には、第1樹脂層38aにフィラを含めなくてもよい。第2樹脂層38bについても、同様である。
また、実施の形態1〜4では、第1樹脂層38aに第2樹脂層38bを積層して、第1樹脂層38aの反りを抑制する。しかし、第1樹脂層38aを半導体チップ4と同程度まで薄層化すれば、第1樹脂層38aの反りは小さくなる。このような場合には、第2樹脂層38bは形成しなくてもよい。
また、実施の形態1〜4では、半導体チップ群5に含まれる半導体チップ4の数は2つである。しかし半導体チップ群5に含まれる半導体チップ4の数は、3つ以上であってもよい。
また、実施の形態1〜4では、半導体チップ群5の数は複数である。しかし、半導体チップ群5の数は一つであってもよい(例えば、複数の第1半導体チップ4aだけ)。
以上の実施の形態1〜4に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基板の表面に第1集積回路を有する複数の第1半導体チップを平面上に配置した状態で、前記基板の裏面を覆うように第1熱硬化性樹脂を含む半硬化状態の第1樹脂層を形成する第1工程と、
前記複数の第1半導体チップに光を照射して加熱し、前記第1樹脂層のうち前記複数の第1半導体チップに接する第1樹脂領域を硬化させる第2工程と、
前記第1樹脂領域の硬化後に、前記第1樹脂層のうち前記第1樹脂領域の外側の第2樹脂領域を硬化させる第3工程と、
前記第3工程の後に、前記第1樹脂層の前記複数の第1半導体チップ側に前記第1集積回路を互いに接続する第1配線を形成する第4工程とを有する
半導体装置の製造方法。
(付記2)
付記1に記載の半導体装置の製造方法において、さらに、
前記基板の光吸収端の短波長側で透光率が前記第1樹脂層より高いとともに熱硬化による体積収縮率が前記第1樹脂層より小さい半硬化状態の第2樹脂層を、半硬化状態の前記第1樹脂層の前記複数の第1半導体チップの反対側に形成する第5工程と、
前記第1樹脂領域の硬化後に、前記第2樹脂層を熱硬化させる第6工程を有し、
前記第2工程では、前記第2樹脂層と前記第1樹脂層を介して前記複数の第1半導体チップに前記光を照射することを特徴とする
半導体装置の製造方法。
(付記3)
付記1又は2に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1樹脂層は、前記光が照射されると発熱する樹脂組成物であり、
前記第3工程では、前記第1樹脂層に前記光を照射して加熱し、前記第2樹脂領域を硬化させることを特徴とする
半導体装置の製造方法。
(付記4)
付記3に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1樹脂層は、前記光を吸収して発熱するフィラを含み、
前記第3工程では、前記光を吸収して発熱した前記フィラが、前記第2樹脂領域を硬化させることを特徴とする
半導体装置の製造方法。
(付記5)
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1工程では、基板の表面に第2集積回路を有する複数の第2半導体チップと前記複数の第1半導体チップとを前記平面上に配置した状態で、前記複数の第1半導体チップの基板の裏面と前記複数の第2半導体チップの基板の裏面とを覆うように半硬化状態の前記第1樹脂層を形成し、
前記第2工程では、前記複数の第1半導体チップと前記複数の第2半導体チップとに前記光を照射して加熱し、前記第1樹脂領域と前記第1樹脂層のうち前記複数の第2半導体チップに接し前記第1樹脂領域から離隔した第3樹脂領域とを硬化させ、
前記第3工程では、前記第1樹脂領域と前記第3樹脂領域の硬化後に、前記第1樹脂領域および前記第3樹脂領域の外側の前記第2樹脂領域を硬化させ、
前記第4工程では、前記第1樹脂層の前記複数の第1半導体チップ側に前記第1集積回路を互いに接続する前記第1配線と前記第2集積回路を互いに接続する第2配線とを形成し、その後前記第1樹脂層を前記複数の第1半導体チップを有する半導体装置と前記複数の第2半導体チップを有する半導体装置とに分割することを特徴とする
半導体装置の製造方法。
(付記6)
基板の表面に集積回路を有する複数の半導体チップと、
前記基板の裏面を覆う第1樹脂層と、
前記第1樹脂層の前記複数の半導体チップ側の反対側に配置され、前記基板の光吸収端の短波長側で透光率が前記第1樹脂層より高い第2樹脂層と、
前記第1樹脂層の前記複数の半導体チップ側で前記集積回路を互いに接続する配線とを有する
半導体装置。
2・・・疑似SOCチップ
4・・・半導体チップ
4a・・・第1半導体チップ
4b・・・第2半導体チップ
6a・・・第1樹脂層
6b・・・第2樹脂層
12・・・再配線
34・・・第1集積回路
38a・・・半硬化状態の第1樹脂層
38b・・・半硬化状態の第2樹脂層
40・・・光
42a・・・第1樹脂領域
42b・・・第2樹脂領域
42c・・・第3樹脂領域

Claims (5)

  1. 基板の表面に第1集積回路を有する複数の第1半導体チップを平面上に配置した状態で、前記基板の裏面を覆うように第1熱硬化性樹脂を含む半硬化状態の第1樹脂層を形成する第1工程と、
    前記複数の第1半導体チップに光を照射して加熱し、前記第1樹脂層のうち前記複数の第1半導体チップに接する第1樹脂領域を硬化させる第2工程と、
    前記第1樹脂領域の硬化後に、前記第1樹脂層のうち前記第1樹脂領域の外側の第2樹脂領域を硬化させる第3工程と、
    前記第3工程の後に、前記第1樹脂層の前記複数の第1半導体チップ側に前記第1集積回路を互いに接続する第1配線を形成する第4工程とを有する
    半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、さらに、
    前記基板の光吸収端の短波長側で透光率が前記第1樹脂層より高いとともに熱硬化による体積収縮率が前記第1樹脂層より小さい半硬化状態の第2樹脂層を、半硬化状態の前記第1樹脂層の前記複数の第1半導体チップの反対側に形成する第5工程と、
    前記第1樹脂領域の硬化後に、前記第2樹脂層を熱硬化させる第6工程を有し、
    前記第2工程では、前記第2樹脂層と前記第1樹脂層を介して前記複数の第1半導体チップに前記光を照射することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1樹脂層は、前記光が照射されると発熱する樹脂組成物であり、
    前記第3工程では、前記第1樹脂層に前記光を照射して加熱し、前記第2樹脂領域を硬化させることを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1樹脂層は、前記光を吸収して発熱するフィラを含み、
    前記第3工程では、前記光を吸収して発熱した前記フィラが、前記第2樹脂領域を硬化させることを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1工程では、基板の表面に第2集積回路を有する複数の第2半導体チップと前記複数の第1半導体チップとを前記平面上に配置した状態で、前記複数の第1半導体チップの基板の裏面と前記複数の第2半導体チップの基板の裏面とを覆うように半硬化状態の前記第1樹脂層を形成し、
    前記第2工程では、前記複数の第1半導体チップと前記複数の第2半導体チップとに前記光を照射して加熱し、前記第1樹脂領域と前記第1樹脂層のうち前記複数の第2半導体チップに接し前記第1樹脂領域から離隔した第3樹脂領域とを硬化させ、
    前記第3工程では、前記第1樹脂領域と前記第3樹脂領域の硬化後に、前記第1樹脂領域および前記第3樹脂領域の外側の前記第2樹脂領域を硬化させ、
    前記第4工程では、前記第1樹脂層の前記複数の第1半導体チップ側に前記第1集積回路を互いに接続する前記第1配線と前記第2集積回路を互いに接続する第2配線とを形成し、その後前記第1樹脂層を前記複数の第1半導体チップを有する半導体装置と前記複数の第2半導体チップを有する半導体装置とに分割することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
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