JP5987580B2 - 硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法 - Google Patents

硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法に関する。
耐熱性と耐光性が要求される白色LED用封止材として、縮合反応により硬化するタイプの硬化性ポリシロキサン組成物が使用されている。このタイプの硬化性ポリシロキサン組成物は、屈折率を上げるためにフェニル基が導入された場合においても、硬化物の耐熱性に優れることが知られている(特許文献1)。
ポリジメチルシロキサンを主成分とする縮合硬化タイプの硬化性ポリシロキサン組成物において、ジルコニウムテトラアセチルアセトネート[Zr(acac)4]のようなジ
ルコニウム化合物(特許文献2)や、ガリウムトリアセチルアセトネート[Ga(acac)3]のようなガリウム化合物(特許文献3)が、縮合触媒として使用可能であること
が知られている。
特開2008−208160号公報 特開2009−239242号公報 特開2010−111756号公報
フェニル基を有するオルガノポリシロキサンを用いた硬化性ポリシロキサン組成物の試作検討を本発明者等が行ったところ、縮合触媒にZr(acac)4を用いた場合には、
満足できる物性を備えた硬化物を与える硬化性ポリシロキサン組成物を得ることができなかった。
そこで、本発明においては、フェニル基を含有するオルガノポリシロキサンを用いた、物性の良好な硬化物を与える硬化性オルガノポリシロキサン組成物を、縮合触媒を用いた方法で製造するための技術を提供することを主たる目的とする。
本発明者らは、フェニル基を導入したポリジオルガノシロキサンと、ポリジメチルシロキサンとを、ガリウム化合物を用いて縮合させた化合物を原料に用いた硬化性ポリシロキサン組成物が、良好な物性を有する硬化物を与えることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の実施形態には、以下に挙げる硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法が含まれる。
[1]縮合触媒を用いて、少なくとも第1成分および第2成分を含む2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンの混合物を縮合させるステップである、第1ステップを有し、
該縮合触媒はガリウム化合物を含み、
該第1成分は、各末端ケイ素原子に水酸基または加水分解性基が結合しているとともに、その少なくとも一方の末端ケイ素原子にアリール基が結合している、2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンであり、
該第2成分は、各末端ケイ素原子に水酸基または加水分解性基が結合した2官能直鎖状ポリジメチルシロキサンである、
ことを特徴とする硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法。
[2]上記第1ステップで得た縮合物と、SiXn4-n(ここで、Xは水酸基または加水分解性基を表し、各Rは芳香環を含まない炭化水素基を表し、nは3または4である)で表されるシラン化合物またはその縮合物と、を縮合させるステップである、第2ステップを更に有することを特徴とする上記[1]に記載の製造方法。
[3]上記第2ステップにおいて、上記第1ステップで得た縮合物と、SiX3Me(こ
こで、Xは水酸基または加水分解性基を表す)で表されるシラン化合物またはその縮合物と、を縮合させることを特徴とする上記[2]に記載の製造方法。
[4]上記第1ステップで得た縮合物と、ケイ素原子に結合した水酸基または加水分解性基を1分子中に3個以上有するオルガノポリシロキサンと、を縮合させるステップである、第3ステップを更に有し、
該オルガノポリシロキサンは、ケイ素原子に結合した炭化水素基がメチル基のみであって、ケイ素原子に結合したメチル基以外の基が水酸基または加水分解性基のいずれかであるオルガノポリシロキサンである、
ことを特徴とする上記[1]に記載の製造方法。
[5]縮合触媒を用いて、2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンと第1ケイ素含有化合物との混合物を縮合させるステップを有し、
該縮合触媒はガリウム化合物を含み、
該2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンは少なくとも第1成分および第2成分を含有しており、
該第1成分は、各末端ケイ素原子に水酸基または加水分解性基が結合しているとともに、その少なくとも一方の末端ケイ素原子にアリール基が結合している、2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンであり、
該第2成分は、各末端ケイ素原子に水酸基または加水分解性基が結合した2官能直鎖状ポリジメチルシロキサンであり、
該第1ケイ素含有化合物は、SiXn4-n(ここで、Xは水酸基または加水分解性基を表し、各Rは芳香環を含まない炭化水素基を表し、nは3または4である)で表されるシラン化合物またはその縮合物である、
ことを特徴とする硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法。
[6]上記第1ケイ素含有化合物が、SiX3Me(ここで、Xは水酸基または加水分解
性基を表す)で表されるシラン化合物またはその縮合物を含むことを特徴とする上記[5]に記載の製造方法。
[7]上記2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンに含まれる第1成分および第2成分が、いずれも、6〜18個のDユニットから構成されていることを特徴とする、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の製造方法。
[8]上記アリール基がフェニル基である、上記[1]〜[7]のいずれかに記載の製造方法。
[9]上記2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンに含まれるケイ素原子に結合した炭化水素基の、数にして95%以上がフェニル基またはメチル基のいずれかである、上記[8]に記載の製造方法。
[10]上記第1成分が、MePhSiO2/2で表されるDユニットを有する2官能直鎖
状ポリジオルガノシロキサンを含む、上記[9]に記載の製造方法。
[11]上記第1成分が、Ph2SiO2/2で表されるDユニットを有する2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンを含む、上記[9]または[10]に記載の製造方法。
[12]上記第1成分が、Me2SiO2/2で表されるDユニットおよびPh2SiO2/2で表されるDユニットを有する2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンを含む、上記[11]に記載の製造方法。
[13]上記2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンに含まれるケイ素原子に結合したフェニル基のモル数に対する、該ケイ素原子に結合したメチル基のモル数の比率(Me基モル数/Ph基モル数)が10以下である、上記[9]〜[12]のいずれかに記載の製造方法。
[14]上記比率(Me基モル数/Ph基モル数)が1より大きい、上記[9]〜[13]のいずれかに記載の製造方法。
[15]フィラーを添加しないで硬化させたときの屈折率が1.45以上となる硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法である、上記[1]〜[14]のいずれかに記載の製造方法。
[16]1液硬化型の硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法である、上記[1]〜[15]のいずれかに記載の製造方法。
[17]2液硬化型の硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法である、上記[1]〜[15]のいずれかに記載の製造方法。
[18]半導体発光素子の封止材に使用される硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法である、上記[1]〜[17]のいずれかに記載の製造方法。
[19]蛍光体のマトリックスとして使用される硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法である、上記[1]〜[18]のいずれかに記載の製造方法。
本発明の実施形態に係る上記の製造方法により、フェニル基を含有するオルガノポリシロキサンを用いた、物性の良好な硬化物を与える硬化性オルガノポリシロキサン組成物を製造することができる。
本発明の方法により製造される硬化性ポリシロキサン組成物を用いた半導体発光デバイスの一態様を表す概念図である。
以下、本発明を実施形態に即して詳細に説明する。ただし、本発明は本明細書に明示的または黙示的に記載された実施形態に限定されるものではない。
[1]硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法
[1−1]原料
本発明の実施形態に係る硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法は、下記の原料AおよびBを用いることを特徴としている。
(原料A)各末端ケイ素原子に水酸基または加水分解性基が結合した2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサン。
(原料B)ガリウム化合物。
原料Aは少なくとも下記の成分A−1およびA−2を含んでいる。
(成分A−1)少なくとも一方の末端ケイ素原子にアリール基が結合している成分。
(成分A−2)ポリジメチルシロキサン成分。
原料Aは上記成分A−1、A−2以外の成分を更に含んでいてもよい。
上記にいう加水分解性基とは、加水分解を受けることによってケイ素原子に結合した水酸基(シラノール)を生じる基をいう。原料Aが有し得る加水分解性基としては、アルコキシ基、水素原子、アセトキシ基、エノキシ基、オキシム基、ハロゲン基などがある。好ましくはアルコキシ基であり、特に炭素数1〜3のアルコキシ基、すなわち、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基である。
[1−1−1]原料A
原料Aは、各末端ケイ素原子に水酸基または加水分解性基が結合した2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンであり、下記式(1)で表される化合物である。
Figure 0005987580
上記式(1)において、nは2以上の整数を表し、好ましくは4〜16である。
R1およびR2はそれぞれ独立してアルキル基またはアリール基を表している。
アルキル基またはアリール基はヘテロ原子を含む置換基を含むものであってもよい。
アルキル基は炭素数1〜3のものが好ましく、アリール基は炭素数6〜10のものが好ましい。
Xは水酸基または加水分解性基を表す。
[1−1−2]成分A−1
原料Aが必須として含む成分A−1は、各末端ケイ素原子に水酸基または加水分解性基が結合した2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンの中でも、特に、少なくとも一方の末端ケイ素原子にアリール基が結合しているものである。すなわち、上記式(1)において、R1の少なくともひとつがアリール基である化合物である。
原料Aは成分A−1として組成、重合度等の異なる2種以上の2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンを任意の比率で含み得る。
成分A−1は、ケイ素原子に結合した炭化水素基がメチル基またはフェニル基のいずれかであるポリジオルガノシロキサンであってもよい。そのような成分A−1におけるフェニル基のモル数に対するメチル基のモル数の比率(Me基モル数/Ph基モル数)は、例えば0.1〜5.0であり、好ましくは1.0〜4.0である。
成分A−1を含む原料として、下記式(2)で表されるオルガノポリシロキサン(以下「OPS−1」と称する)を用いることができる。
Figure 0005987580
上記式(2)において、Meはメチル基を、Phはフェニル基を表わす。m、nはそれぞれ1以上の整数であり、かつ、m+nは4以上である。m+nは6〜18であることが好ましい。
OPS−1は、Me2SiO2/2で表されるDユニットおよびPh2SiO2/2で表されるDユニットで構成される直鎖状ポリジオルガノシロキサンであり、各末端のケイ素原子には水酸基が結合している。換言すれば、OPS−1はシロキサン主鎖の各末端にシラノールを有している。このシラノールには2種類あり、ひとつはジメチルシラノール(−SiMe2OH)であり、もうひとつはジフェニルシラノール(−SiPh2OH)である。O
PS−1は、両末端にジメチルシラノールを有する種−1と、両末端にジフェニルシラノールを有する種−2と、一方端にジメチルシラノールを有し他方端にジフェニルシラノールを有する種−3とを含む混合物である。種−1〜種−3のうち、種−2および種−3が成分A−1に該当する。
成分A−1の他の好適例は、下記式(3)で表されるポリジオルガノシロキサン(以下「OPS−2」と称する)である。OPS−2は、MePhSiO2/2で表されるDユニ
ットから構成される直鎖状ポリジオルガノシロキサンであり、その両末端のケイ素原子にそれぞれ水酸基が結合している。
Figure 0005987580
上記式(3)において、Meはメチル基を、Phはフェニル基を表わす。mは4以上の整数であり、好ましくは6〜18である。
[1−1−3]成分A−2
原料Aのもうひとつの必須成分である成分A−2は、各末端ケイ素原子に水酸基または加水分解性基が結合した2官能直鎖状ポリジメチルシロキサンであり、その構造は下記式(4)で表される。
Figure 0005987580
上記式(4)においてMeはメチル基を、Xは水酸基または加水分解性基を表わす。nは3以上の整数であり、好ましくは5〜17である。
[1−1−3]原料B
原料Bはガリウム化合物であり、ガリウムトリアセチルアセトネート[Ga(acac)3]または酢酸ガリウムを好ましく用いることができる。ガリウムトリアセチルアセト
ネートは、ガリウムアセトネート、トリス(アセチルアセトナト)ガリウムなどとも呼ばれることがある。
上記以外にも、オキシ酢酸ガリウム、トリエトキシガリウム、トリス(8−キノリノラト)ガリウム、シュウ酸ガリウム、エチルキサントゲン酸ガリウム、ジエチルエトキシガリウム、マレイン酸ガリウム等、ガリウムを含む酸化物、塩、キレート錯体など各種の化合物を原料Bとして使用することができる。
更に、2種類以上のガリウム化合物を任意に組み合わせて用いることもできる。
ガリウム化合物の使用量は、原料Aの100重量部に対して0.01重量部〜0.3重量部とすることができ、0.03〜0.1重量部とすることが好ましい。
触媒としてガリウム化合物を用いることで、原料A中の成分A−1と成分A−2とを好ましく縮合させることができる。それに対して、例えばジルコニウム化合物であるZr(acac)4を用いて成分A−1と成分A−2とを縮合させることは困難である。詳細は
明らかではないが、理由のひとつには、成分A−1が有する(または、加水分解により生じる)シラノールの少なくともひとつが、ケイ素原子に結合したアリール基のために、縮合反応に対する活性の低いものとなっていることが考えられる。もうひとつの理由としては、ガリウム化合物に比べてジルコニウム化合物の触媒活性が低いことが考えられる。
[1−1−4]その他の原料
本発明の実施形態に係る硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法では、更に、下記原料Cを用いる場合がある。
(原料C)ケイ素原子に結合した水酸基または加水分解性基を1分子中に3個以上有するケイ素含有化合物である。
原料Cの一例は、下記式(5)で表されるシラン化合物である。
SiXn4-n・・・(5)
上記式(5)において、Xは水酸基または加水分解性基を表わし、各Rは炭化水素基を表し、nは3または4である。
加水分解性基の具体例としては、ヒドロキシ基、アルコキシ基、水素、アセトキシ基、エノキシ基、オキシム基、ハロゲン基が挙げられるが、好ましくはアルコキシ基であり、特に炭素数1〜3のアルコキシ基、すなわち、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基である。
炭化水素基Rはアルキル基またはアリール基であり、ヘテロ原子を含む置換基を有するものであってもよい。ケイ素原子に結合したシラノール性水酸基(加水分解により生じるものを含む)が縮合反応に対する活性の低いものとならないように、炭化水素基Rは芳香環を含まないことが好ましい。同じ理由から、炭化水素基Rに含まれる炭素原子の数は6以下、特に3以下であることが好ましい。炭化水素基Rはメチル基であることが最も好ましい。
上記式(5)で表されるシラン化合物の具体例として、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリアセトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、β−シアノエチルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、ジメチルジクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリメチルクロロシラン、メチルトリクロロシラン、γ−アシノプロピルトリエトキシシラン、4−アシノブチルトリエトキシシラン、p−アミノフェニルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエ
チル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノエチルアミノメチルフェネチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、4−アミノブチルトリエトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリクロロシラン、(p−クロロメチル)フェニルトリメトキシシラン、4−クロロフェニルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、スチリルエチルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
上記式(5)で表されるシラン化合物から選ばれる2種以上を、原料Cとして用いることができる。例えば、メチルトリメトキシシランのような、式(5)におけるRがメチル基であるシラン化合物を、式(5)におけるRにビニル基、アミノ基、エポキシ基のような反応性基を含むシラン化合物と組み合わせて用いることができる。
上記式(5)で表されるシラン化合物の縮合物もまた、原料Cの好適例のひとつである。この縮合物は、単一のシラン化合物を縮合させたものであってもよいし、2種以上のシラン化合物を縮合させたものであってもよい。
かかる縮合物のポリスチレン換算したときの重量平均分子量は、好ましくは20000以下である。
原料Cは、また、Tユニットに加えてMユニットおよび/またはDユニットを含むオルガノポリシロキサンであってもよい。かかるオルガノポリシロキサンのポリスチレン換算の重量平均分子量は、好ましくは5000以下である。
下記式(6)で表される有機ケイ素化合物は、原料Cとして使用し得るオルガノポリシロキサンの一例である。
Figure 0005987580
上記式(6)においてMeはメチル基を、Phはフェニル基を表す。mは1〜4の整数である。
市販のシリコーン化合物で原料Cとして使用できるものを挙げると、信越化学工業(株)の「シリコーンアルコキシオリゴマー」、例えば、KC−89S、KR−500、X−40−9225、X−40−9246、X−40−9250など(以上、メチル/メトキシ型)、KR−217(フェニル/メトキシ型)、KR−9218、KR−213、KR−510、X−40−9227、X−40−9247、KR−401Nなど(以上、メチルフェニル/メトキシ型)、東レ・ダウコーニング(株)製の3074 Intermediate、3037Intermediateなど、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン(同)製のTSR−165、YR3204などがある。勿論、これらに限定されるものではない。
原料Cとして用いることのできる最も好ましいオルガノポリシロキサンは、ケイ素原子に結合した炭化水素基がメチル基のみであって、ケイ素原子に結合したメチル基以外の基が水酸基または加水分解性基のいずれかであるオルガノポリシロキサンである。このようなオルガノポリシロキサンでは、シラノール性水酸基(加水分解性基が分解して生じるものを含む)の縮合反応に対する活性が高いと考えられる。
原料Cの使用量は、原料Aの100重量部に対して1〜30重量部とすることができる。原料Cが上記式(5)で表されるシラン化合物またはその縮合物である場合の使用量は、原料Aの100重量部に対して好ましくは1〜10重量部であり、より好ましくは1〜5.5重量部である。原料CがMユニットまたはDユニットを含むオルガノポリシロキサンである場合の使用量は、原料Aの100重量部に対して好ましくは10〜30重量部であり、より好ましくは20〜30重量部である。
[1−2]硬化性ポリシロキサン組成物の態様
本実施形態に係る硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法は、原料Bを触媒に用いて原料Aを縮合させるステップを含むことを特徴としている。この方法で製造し得る熱硬化性ポリシロキサン組成物には、以下に例示する各種の態様がある。
<態様1>
原料Bを触媒に用いて原料Aを縮合させた後、更に残留する原料Bを触媒にしてその縮合生成物を上記原料Cと反応させることによって、1液硬化型の硬化性ポリシロキサン組成物を得ることができる。この硬化性ポリシロキサン組成物においては、活性を保ったまま残留する原料Bが、縮合硬化反応においても触媒として働く。
<態様2>
原料Bを触媒に用いて、原料Aと原料Cの混合物を縮合させることによって、1液硬化型の硬化性ポリシロキサン組成物を得ることができる。
この硬化性ポリシロキサン組成物も、活性を保持したまま残留する原料Bが、縮合硬化反応においても触媒として働くものである。
<態様3>
態様3は、「A液」と「B液」からなる2液硬化型の硬化性ポリシロキサン組成物である。「A液」の原料として、態様1または態様2に係る1液硬化型の硬化性ポリシロキサン組成物を原料に用いることができる。具体的には、態様1または態様2に係る硬化性ポリシロキサン組成物を活性炭のような吸着剤で処理することによって、組成物中に残留する原料Bを除去する。
「B液」としては、適当な溶媒に縮合触媒を溶解した溶液を別途調製する。縮合触媒は好ましくはガリウム化合物である。
<態様4>
態様4は、原料Bを触媒に用いて原料Aを縮合させて得られる組成物を「A液」とし、原料Cを適当な溶媒に溶解した溶液を「B液」とする、2液硬化型の硬化性ポリシロキサン組成物である。「A液」に残留する原料Bを縮合硬化反応の触媒として利用することができる。変形態様では、吸着剤で処理することによって「A液」から原料Bの残留物を除去し、適当な溶媒に縮合触媒を溶解した「C液」を更に用いる、3液硬化型とすることもできる。
<態様5>
態様5は、付加反応機構で硬化する2液硬化型の硬化性ポリシロキサン組成物に関する。この態様では、原料Aに成分として、ビニル基が結合したケイ素元素を含む2官能直鎖
状ポリジオルガノシロキサンを含有させる。この、ビニル基が結合したケイ素元素を含む2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンは、成分A−1の一部を構成するものであってもよいし、あるいは、第3の成分として原料Aに含有させてもよい。
上記成分を含む原料Aを、原料Bを触媒に用いて縮合させて得た組成物に、更に、ヒドロシリル化反応を触媒し得る白金化合物を添加したものを「A液」とする。
「B液」としては、ヒドロシリル基を含む液状オルガノポリシロキサンを用いる。
「A液」と「B液」とを混合すると、付加反応機構による硬化が生じる。
いずれの態様に係る硬化性ポリシロキサン組成物を製造する場合においても、原料Aが含有する2官能直鎖状ジオルガノポリシロキサンは、6〜18個のDユニットからなる成分が重量にして70%以上を占めることが好ましい。縮合反応や硬化反応が不十分であった場合に硬化物中に残留する、Dユニットが5個以下の低分子量成分は、オイルブリードやタックの原因となる。また、Dユニットを18個以下とすることにより、成分A−1と成分A−2を含む複数の成分間の相溶性を担保することができる。
原料Aにおける、アリール基の含有量に対するアルキル基の含有量の比率を小さくすることにより、硬化物の屈折率を高くしたり、ガスバリア性を改善したりすることができる。この比率は、成分A−1に含まれるアリール基とアルキル基のモル数比に応じて、成分A−1と成分A−2の混合比を調節することによって制御できる。
一例として、原料Aに含まれるケイ素原子に結合した炭化水素基の殆ど(例えば、数にして95%以上)が、メチル基またはフェニル基のいずれかである場合、原料Aにおけるフェニル基のモル数に対するメチル基のモル数の比率(Me基モル数/Ph基モル数)は、1より大きく、かつ、10以下とすることができる。
該比率(Me基モル数/Ph基モル数)が10より大きいと、硬化物の性質がポリジメチルシロキサンの性質に近くなる。つまり、フェニル基の導入により得られる効果が弱くなる。該効果を十分に発揮させるには、該比率(Me基モル数/Ph基モル数)を好ましくは5以下、更には2.5以下とする。
一方、該比率(Me基モル数/Ph基モル数)が低過ぎるときには、フェニル基同士の強い凝集力のために原料Aの粘度が高くなり、取扱いが容易でなくなる。また、硬化性ポリシロキサン組成物の製造過程で原料Aを高分子量化する際に、あるいは、完成した硬化性ポリシロキサン組成物を硬化させる際に、縮合反応による高分子量化や架橋形成が十分に進まないうちに組成物が著しく高粘度化し、縮合反応の進行が阻害されるという問題が生じる。
従って、上記比率(Me基モル数/Ph基モル数)は、1より大きいことが好ましい。
[1−3]製造工程
[1−3−1]縮合工程
縮合工程では、原料Bを縮合触媒に用いて原料Aを縮合させ、原料Aに含まれる成分A−1に由来するポリシロキサン鎖と、成分A−2に由来するポリシロキサン鎖とを含む縮合物を生成させる。この工程では、発明の効果が失われない範囲で、原料A以外のケイ素含有化合物(シラン化合物、ポリシロキサン化合物)を原料Aと縮合させてもよい。
上記態様1に係る硬化性ポリシロキサン組成物を得るには、原料Aを縮合させて得た組成物に、更に原料Cを添加して縮合させる。
上記態様2に係る硬化性ポリシロキサン組成物を得るには、最初から原料Aと原料Cの混合物を縮合させる。
原料Aに含まれるA−1成分とA−2成分の両方がシラノールを有する場合には、成分A−1と成分A−2との間で脱水縮合反応が起こる。また、一方がシラノールを有し、他
方が加水分解性基としてアルコキシ基を有する場合には、脱アルコール縮合反応が起こる。
一方、両成分ともに末端にシラノールを有さない場合には、反応系に水を添加して、末端ケイ素原子に結合した加水分解性基を加水分解してシラノールに転化させる必要がある。この場合、添加した水と原料Aとを相溶化させるための溶媒を添加することは、加水分解反応の速度を高めるうえで有用である。
縮合反応は、常圧で窒素ガスを吹き込みながら、あるいは減圧下で、好ましくは100℃以上、130℃以下の範囲に原料混合物を加熱することによって行なう。
縮合反応時間は、好ましくは1時間以上、5時間以下の範囲である。反応時間の調整は分子量管理に基づいて行うことが好ましい。
縮合工程における圧力、温度、反応時間等の条件は、当該工程を経て得られるオルガノポリシロキサン組成物の粘度が、液温25℃において、好ましくは1000〜5000mPa・sの範囲内となるように定める。粘度の測定はブルックフィールド粘度計を用いて行うことができる。
縮合反応の時間が短過ぎるかあるいは温度が低過ぎる場合には、組成物中に残留する低分子量成分が多くなる。この低分子量成分は硬化時に揮発する他、硬化物の強度不足の原因となる。反応温度が高過ぎる場合には混合物の粘度上昇が急速に起こり、目的の終点粘度に制御することが困難となる。特に反応温度を低分子原料の沸点以上にすると、低分子原料が反応に寄与する前に揮発してしまう場合もある。
長すぎる反応時間、高過ぎる反応温度は、製造コストの観点から好ましくないことは勿論である。低温で長時間反応させると、Dユニットからなる低分子量の環状ポリシロキサンが形成され易いという問題がある他、増粘が十分に進む前に触媒が加水分解により失活する場合がある。
縮合反応の条件は、上記事項を踏まえて設定する必要がある。
縮合反応時に系内が分液し不均一となる場合には、溶媒を使用しても良い。溶媒としては、例えば、炭素数1以上3以下の低級アルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトン、テトラヒドロフラン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルエチルケトン、トルエン、水等を任意に用いることができるが、好ましくは、縮合反応が影響を受けないように、強い酸性や塩基性を示さないものを選択する。
溶媒使用量は必要最低限とすることが好ましい。また、後の工程で容易に留去できるよう、沸点が110℃以下、更には80℃以下の溶媒を選択することが好ましい。
溶媒の留去を行うことにより、硬化時に脱溶媒収縮によるクラック発生の無い硬化性ポリシロキサン組成物を得ることができる。原料に2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンを用いている場合には、溶媒留去と同時に組成物が硬化することはない。
[1−3−2]精製工程
縮合工程を経た原料混合物から異物を取り除くため、また僅かな着色成分を取り除くため、さらには微量金属不純物や塩素化合物等のハロゲン化物を取り除くために、精製を行うことできる。精製方法としては、蒸留(多段蒸留を含む)、薄膜蒸留、水洗/分液、結
晶化、吸着剤による不要成分吸着などの操作が用いられる。
吸着剤を用いた精製工程で使用し得る吸着剤としては、カチオン交換樹脂、アニオン交換樹脂、合成吸着剤、シリカゲル、アルミナ、活性炭、活性白土、各種粘土等があり、中でも活性炭が最適である。
吸着剤等による精製過程では、残留する原料Bすなわちガリウム化合物が実質的に全部取り除かれる場合がある。そこで、1液硬化型の硬化性ポリシロキサン組成物を製造する
場合には、精製後の組成物に必要量のガリウム化合物を追添加してもよい。
[2]硬化性ポリシロキサン組成物の硬化方法
本発明実施形態に係る製造方法により製造された1液硬化型の硬化性ポリシロキサン組成物の場合、これを硬化させるには、通常100℃以上、好ましくは120℃以上、更に好ましくは150℃以上の温度で保持すればよい。
硬化温度に保持する時間(硬化時間)は触媒濃度や当該組成物で形成しようとする部材の厚みなどに応じて定める。通常1時間以上、好ましくは2時間以上、更に好ましくは4時間以上である。
2液硬化型の硬化性ポリシロキサン組成物の場合も、「A液」と「B液」とを混合した混合液を、上記と同様の条件で硬化させることができる。
硬化温度を最初は100℃付近とし、次いで150℃付近に上げることにより、組成物中の残留溶媒や溶存水蒸気による発泡を防ぐことができる。また、このように段階的に昇温すると、深部と表面の硬化速度差を小さくすることができるので、表面が平滑でシワが無く、深部まで均一に硬化した、外観の良好な硬化物を得ることが出来る。深部と表面の硬化速度差が小さいと、硬化状態が均一となるので硬化物中における内部応力の発生が抑制され、ひいてはクラックの発生が防止できる。
[3]応用例
本発明実施形態に係る製造方法により得られる硬化性ポリシロキサン組成物は、様々な無機半導体デバイスおよび有機半導体デバイスのための封止材料として用いることができる。具体的なデバイスとして、発光ダイオード(LED)や半導体レーザー等の半導体発光デバイス、光検出器、電気光学的ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)、電子発光ディスプレイ、有機太陽電池(OPV)デバイス、照明デバイスなどが挙げられる。更には、レンズ、導光板、光拡散板のような光学素子の材料や、光学素子用の接着剤に用いることもできる。
一例として、図1に、本発明実施形態に係る製造方法により得られる硬化性ポリシロキサン組成物を用いて作製することのできる半導体発光デバイスの断面図を示す。図1に示す半導体発光デバイスは、半導体発光素子1、樹脂成形体2、ボンディングワイヤ3、封止材4、リードフレーム5から構成される。
半導体発光素子1は、近紫外LED、紫色LEDまたは青色LEDのいずれかである。
樹脂成形体2は、リードフレーム5と共に成形されている。
リードフレーム5は導電性の金属からなり、半導体発光素子1に電流を供給する役割を果たす。
ボンディングワイヤ3は、半導体発光素子1とリードフレーム5を電気的に接続する役割を有する。
半導体発光素子1は樹脂成形体2に設けられた凹所内に設置され、封止材4により封止されている。
封止材4には、本発明実施形態に係る製造方法により得られる硬化性ポリシロキサン組成物が用いられている。すなわち、封止材4は、この硬化性ポリシロキサン組成物の硬化物である。
封止材4の内部には粒子状の蛍光体(図示せず)が分散されている。つまり、封止材4は半導体発光素子1を保護する役割とともに、蛍光体のマトリックスとしての役割を担っている。
蛍光体は、例えば、(Ca,Sr,Ba)MgAl1017:Eu、(Sr,Ca,Ba,Mg)10(PO46(Cl,F)2:Euのような青色蛍光体、Y3(Al,Ga)512:Ce、(Sr,Ba)2SiO4:Eu、β型サイアロン:Euのような緑色蛍光体、
3Al512:Ce、(Y,Gd)3Al512:Ce、(Sr,Ca,Ba,Mg)2
iO4:Euのような黄色蛍光体、(Ca,Sr,Ba)2Si5(N,O)8:Eu、(Ca,Sr,Ba)AlSi(N,O)3:Eu、(La,Y)22S:Eu、K2SiF6
:Mnのような赤色蛍光体である。
封止材4の屈折率は、その原料である硬化前のポリシロキサン組成物の屈折率と略同じである。封止材4の屈折率を高めることは、その内部に分散された蛍光体粒子の内部に光が閉じ込められないようにするうえで有用である。無機蛍光体の屈折率は、通常、ポリシロキサンの屈折率よりも高いからである。
この理由から、ナトリウムD線(波長589nm)を用いて測定される20℃における封止材4の屈折率は、好ましくは1.45以上、更に好ましくは1.50以上である。
屈折率の測定には、Abbe屈折計(ナトリウムD線(589nm)使用)を用いることができる。
封止材4中には、更に、シリカ、チタン酸バリウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化イットリウムなどの無機酸化物微粒子やダイヤモンド微粒子を分散させることができる。
これらの無機微粒子は、光散乱材、骨材、増粘剤(チキソ剤)、屈折率調整剤などの目的で封止材4に添加される。
封止材4の硬度は、Shore A(もしくはJIS Type A)で10以上、80以下であることが好ましい。より好ましくは20以上、70以下であり、さらに好ましくは30以上、50以下である。硬度がこの範囲を下回ると半導体発光素子1やボンディングワイヤ3を保護する目的が達成できない。反対に、Shore A硬度が80を上回ると、熱応力を緩和する機能が低下するために、ボンディングワイヤ3の切断、封止材4の割れ、樹脂成形体2と封止材4の間の剥離などが発生しやすくなる。
その他、本発明実施形態の製造方法により得られる縮合硬化性ポリシロキサン組成物は、半導体発光素子1を樹脂成形体2またはリードフレーム5に接着するためのダイボンド剤として用いることもできる。
[4]実験結果
以下には、本発明者等が行った硬化性ポリシロキサン組成物の試作および評価の結果を記す。
[4−1]原材料
以下に記す実験例および比較実験例で使用した原料を表1に示す。以下の説明において各原料に言及する場合には、表1に示す略称を用いる。
Figure 0005987580
FLD516は、前記式(3)で表される構造(mは平均的に6〜7)を有する2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンを主要成分として含有している。重量平均分子量は約900で、25℃における粘度は1500mPa・sであった。
XC96−723は前記式(4)で表わされる構造(nは平均的に5〜6、Xは水酸基)を有する2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンを主要成分として含有している。ポリスチレン換算の重量平均分子量は約500で、25℃における粘度は35mPa・sであった。
YF3804は前記式(2)で表される構造を有する2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンを主要成分として含有している。ポリスチレン換算の重量平均分子量は約3700であり、(Me基モル数/Ph基モル数)は4.7であった。
[4−2]測定・評価方法
[4−2−1]Shore A硬度
硬化性ポリシロキサン組成物を硬化させて得た厚さ1mmの円板を8枚重ねた、8mm厚の測定サンプルを作成し、株式会社古里精機製作所製ゴム硬度計KR−24Aを用いて1kgf荷重にて測定した。
[4−2−2]屈折率
(株)アタゴ製Refractometer RX−7000αを用いて20℃にてナトリウムD線の波長での屈折率を測定した。
[4−2−3]粘度
ブルックフィールド社製RV型粘度計RVDV−2 +Proを用いて、温度25℃における値を測定した。
[4−3]合成および評価
[4−3−1]実験1
(原料化合物の合成)
210gのFLD516と、90gのXC96−723と、0.10gのGa(OAC)3とを、攪拌翼とコンデンサとを取り付けた三つ口コルベン中で120℃にて5分間攪
拌して混合した。その後、1.3kPaの減圧下にて、生成した水分と副生物の低沸ケイ素成分を留去しつつ、120℃で1時間加熱攪拌して重縮合反応を進め、ポリシロキサン組成物を得た。
このポリシロキサン組成物の屈折率は1.50であった。
このポリシロキサン組成物は、下記式(7)で表されるオルガノポリシロキサンを含んでいる。
Figure 0005987580
更に、上記で得たポリシロキサン組成物とMTMSとを縮合させて、1液硬化型の硬化性ポリシロキサン組成物を得た。
具体的には、上記三つ口コルベン中の上記重縮合反応を終えた後の上記ポリシロキサン組成物に、4.74gのMTMSを加え、常圧下にて生成メタノール及び水分と副生物の低沸ケイ素成分を留去しつつ、100℃で30分間加熱攪拌して縮合反応を進め、粘度2000mPa・sの硬化性ポリシロキサン組成物を得た。
この硬化性ポリシロキサン組成物の屈折率は1.50であった。
この硬化性ポリシロキサン組成物における、原料の仕込み量から算出される(Me基モル数/Ph基モル数)は2.5であった。
続いて、この硬化性ポリシロキサン組成物2gを直径5cmのPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製シャーレに入れ、微風下、150℃で3時間保持することにより、厚さ1mmの独立した円形透明エラストマー状膜(硬化物)を得た。この膜のShore A硬度は50、屈折率は1.50であった。
[4−3−2]実験2
Ga(OAc)3に代えて0.15gのGa(acac)3を用いたこと以外は、実験1と同様にして、粘度2000mPa・s、屈折率1.50の硬化性ポリシロキサン化合物を得た。
この硬化性ポリシロキサン組成物から実験1と同様にして作製した硬化物のShore
A硬度は50であり、屈折率は1.50であった。
[4−3−3]比較実験1
YF3804とXC96−723を重量比1:1で混合した混合物300gと、30gのPTMSと、0.64gのZr(acac)4とを混合し、常圧の窒素ガス雰囲気中に
て120℃で2時間反応させた。続いて窒素ガスをSV20で吹き込みながら、生成するメタノール及び水分と副生物の低沸ケイ素成分を留去しつつ120℃でさらに6時間攪拌し、重縮合反応を進めた。ここで、「SV」とは「Space Velocity」の略称であり、単位時間当たりの吹き込み体積量を意味する。SV20とは、1時間に反応液の20倍の体積の窒素ガスを吹き込むことをいう。
窒素ガスの吹き込みを停止し反応液をいったん室温まで冷却した後、1kPa減圧
下、120℃で20分間の加熱を行い、微量に残留しているメタノール及び水分と、低沸ケイ素成分を留去し、硬化性ポリシロキサン組成物を得た。この組成物の屈折率は1.47、(Me基モル数/Ph基モル数)は9.1であった。この(Me基モル数/Ph基モル数)の値は、日本電子(株)製NMR AL−400を用いて室温における該ポリシロキサン組成物の重クロロホルム中での1H−NMRを測定し、その積分比から算出した。
この硬化性ポリシロキサン組成物から実験1と同様にして硬化物を作製し、Shore
A硬度測定を試みた。しかし、硬化物が脆く、数値として20程度の段階で硬度計の針がサンプルに刺さり、正確な硬度測定は不可能であった。このことは、硬化物中に未反応物が多く、架橋も不十分であったことを示している。
(Me基モル数/Ph基モル数)が9.1と比較的高いにも拘わらず、硬化不良が生じたという比較実験1の結果は、Zr化合物の触媒作用がGa化合物に比べて不十分であった可能性を示している。
[4−3−4]参考実験1
下記の点を除いて実験2と同様にして硬化性ポリシロキサン組成物の合成を試みた。
・XC96−723をYF3804に置き換えた。
・FLD516の仕込み量を210gから240gに増やし、YF3804の仕込み量を60gとした。
・FLD516とYF3804を重縮合させる際の反応時間(1.3KPa減圧下で120℃に保持する時間)を1時間から30分間に短縮した。
・MTMSの仕込み量を4.74gから3.81gに削減した。
FLD516とYF3804を重縮合させた段階(MTMS添加前の段階)でサンプリングしたポリシロキサン組成物の屈折率は1.53であった。
このポリシロキサン組成物に更にMTMSを添加して縮合反応を進めると、工程の完了直後の組成物は流動性を有していたが(粘度3000mPa・s)、反応容器内の温度が室温に下がるまで半日ほど放置する間に反応容器内で組成物全体が完全にゲル化していた。
この参考実験1の結果を比較実験1のそれと比較すると、触媒をジルコニウム化合物からガリウム化合物に代えたこと、並びに、架橋剤をPTMSからMTMSに代えたことで
、フェニル基を有する2官能ポリジオルガノシロキサンの反応性が著しく上昇したことが判る。
参考までに記すと、ジルコニウム化合物を触媒に用いてYF3804とMTMSの混合物を重縮合させようとすると、MTMS同士のホモカップリングが優先的に進んで混合物中にゲル塊が形成されることを、本発明者等は別途確認している。また、Ga(acac)3を用いてFLD516とMTMSの混合物を重縮合させた場合も、ゲル塊が形成され
る傾向があることを見出している。
[4−3−5]実験3
70gのFLD516と、30gのXC96−723と、0.1gのGa(acac)3とを混合し、10Torrの減圧下、120℃に加熱した。
この混合物は、加熱開始後、直ぐに室温に戻すと白濁したが、混合物の粘度が500mPa・s程度となるまで縮合させてから室温に戻すと白濁せず、透明となった。
この混合物に対する上記減圧条件下での120℃加熱を、混合物の粘度が700mPa・sとなるまで続けた後、温度を100℃に下げ、更に、1.6gのMTMSを加え、常圧で90分間加熱した。
続いて、温度を80℃に下げて、10Torrの減圧下で、粘度が1500mPa・sになるまで加熱し、硬化性ポリシロキサン組成物を得た。
この硬化性ポリシロキサン組成物10gにヒュームドシリカ(日本アエロジル(株)製)0.6gを添加し、自転公転式遠心攪拌装置を用い混練した。混練後の組成物を、7030PCTパッケージに実装したLEDチップ上にポッティングし、110℃で1時間、更に150℃で4時間保持し、硬化させた。こうして得たLEDサンプルに500サイクルのヒートサイクル試験を行ったが、ワイヤーの断線や樹脂の破壊は発生しなかった。
[4−3−6]参考実験2
100gのXC96−723に0.05gのGa(acac)3を加えて混合し、ポリ
スチレン換算の重量平均分子量が約10000となるよう重縮合させた。この重縮合物30gに対し、70gのFLD516と0.05gのGa(acac)3を加え、10To
rrの減圧下、120℃に加熱した。
この混合物は、加熱開始後、直ぐに室温に戻すと白濁した。それだけでなく、混合物の粘度が20000mPa・sを超えるまで縮合を進めてから室温に戻した場合も、やはり白濁した。
[4−3−7]その他の実験結果
(その1)
上記実験1および実験2では、FLD516とXC96−723の仕込み量を重量比で70/30としており、得られた硬化性ポリシロキサン組成物の屈折率は1.50であった。それに対して、該仕込み量を重量比で55/45としたものでは、得られた硬化性ポリシロキサン組成物の屈折率は1.485となり、該仕込み量を重量比で40/60としたものでは、得られた硬化性ポリシロキサン組成物の屈折率は1.46となった。
(その2)
上記実験1および実験2で得られた硬化性ポリシロキサン樹脂組成物を、ソルベイスペシャルティポリマーズジャパン(株)製のポリフタルアミド樹脂「アモデル(登録商標)」を用いた5050パッケージ(LEDパッケージ)のカップ内にポッティングし硬化させた後、大気中で1週間保管したところ、クラックの発生は観察されなかった。それに対し、XC96−723を用いないで、FLD516とPTMSのみをGa(acac)3
で重縮合させて得た硬化性ポリシロキサンについて同様の評価を行ったところ、クラックが発生することが判った。
1 半導体発光素子
2 樹脂成形体
3 ボンディングワイヤ
4 封止材
5 リードフレーム

Claims (19)

  1. 縮合触媒を用いて、少なくとも第1成分および第2成分を含む2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンの混合物を縮合させるステップである、第1ステップを有し、
    該縮合触媒はガリウム化合物を含み、
    該第1成分は、各末端ケイ素原子に水酸基または加水分解性基が結合しているとともに、その少なくとも一方の末端ケイ素原子にアリール基が結合している、2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンであり、
    該第2成分は、各末端ケイ素原子に水酸基または加水分解性基が結合した2官能直鎖状ポリジメチルシロキサンである、
    ことを特徴とする硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法。
  2. 上記第1ステップで得た縮合物と、SiXn4-n(ここで、Xは水酸基または加水分解性基を表し、各Rは芳香環を含まない炭化水素基を表し、nは3または4である)で表されるシラン化合物またはその縮合物と、を縮合させるステップである、第2ステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 上記第2ステップにおいて、上記第1ステップで得た縮合物と、SiX3Me(ここで、
    Xは水酸基または加水分解性基を表す)で表されるシラン化合物またはその縮合物と、を縮合させることを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
  4. 上記第1ステップで得た縮合物と、ケイ素原子に結合した水酸基または加水分解性基を1分子中に3個以上有するオルガノポリシロキサンと、を縮合させるステップを更に有し、
    該オルガノポリシロキサンは、ケイ素原子に結合した炭化水素基がメチル基のみであって、ケイ素原子に結合したメチル基以外の基が水酸基または加水分解性基のいずれかであるオルガノポリシロキサンである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  5. 縮合触媒を用いて、2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンと第1ケイ素含有化合物との混合物を縮合させるステップを有し、
    該縮合触媒はガリウム化合物を含み、
    該2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンは少なくとも第1成分および第2成分を含有しており、
    該第1成分は、各末端ケイ素原子に水酸基または加水分解性基が結合しているとともに、その少なくとも一方の末端ケイ素原子にアリール基が結合している、2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンであり、
    該第2成分は、各末端ケイ素原子に水酸基または加水分解性基が結合した2官能直鎖状ポリジメチルシロキサンであり、
    該第1ケイ素含有化合物は、SiXn4-n(ここで、Xは水酸基または加水分解性基を表し、各Rは芳香環を含まない炭化水素基を表し、nは3または4である)で表されるシラン化合物またはその縮合物である、
    ことを特徴とする硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法。
  6. 上記第1ケイ素含有化合物が、SiX3Me(ここで、Xは水酸基または加水分解性基を
    表す)で表されるシラン化合物またはその縮合物を含むことを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  7. 上記2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンに含まれる第1成分および第2成分が、いずれも、6〜18個のDユニットから構成されていることを特徴とする、請求項1〜6のい
    ずれか一項に記載の製造方法。
  8. 上記アリール基がフェニル基である、請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法。
  9. 上記2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンに含まれるケイ素原子に結合した炭化水素基の、数にして95%以上がフェニル基またはメチル基のいずれかである、請求項8に記載の製造方法。
  10. 上記第1成分が、MePhSiO2/2で表されるDユニットを有する2官能直鎖状ポリジ
    オルガノシロキサンを含む、請求項9に記載の製造方法。
  11. 上記第1成分が、Ph2SiO2/2で表されるDユニットを有する2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンを含む、請求項9または10に記載の製造方法。
  12. 上記第1成分が、Me2SiO2/2で表されるDユニットおよびPh2SiO2/2で表されるDユニットを有する2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンを含む、請求項11に記載の製造方法。
  13. 上記2官能直鎖状ポリジオルガノシロキサンに含まれるケイ素原子に結合したフェニル基のモル数に対する、該ケイ素原子に結合したメチル基のモル数の比率(Me基モル数/Ph基モル数)が10以下である、請求項9〜12のいずれか一項に記載の製造方法。
  14. 上記比率(Me基モル数/Ph基モル数)が1より大きい、請求項9〜13のいずれか一項に記載の製造方法。
  15. フィラーを添加しないで硬化させたときの屈折率が1.45以上となる硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法である、請求項1〜14のいずれかに記載の製造方法。
  16. 1液硬化型の硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の製造方法。
  17. 2液硬化型の硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の製造方法。
  18. 半導体発光素子の封止材に使用される硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の製造方法。
  19. 蛍光体のマトリックスとして使用される硬化性ポリシロキサン組成物の製造方法である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の製造方法。
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