JP5987240B2 - 非水性インクジェットインクとその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばポリ塩化ビニルシート等の、少なくとも表層がポリ塩化ビニル系樹脂からなる媒体の表面に画像や文字等を印刷するのに適した非水性インクジェットインクとその製造方法に関するものである。
従来、インクジェットインクを、インクジェットプリンタのノズルを通して微小な液滴として吐出させて画像や文字を印刷するインクジェット印刷は、主に紙等の吸水性の表面への印刷に好適に利用されてきた。また前記表面への印刷に適したインクジェットインクとしては、水に水溶性染料等の着色剤を加えた水性のインクジェットインクが広く一般的に用いられてきた。
しかし近年、特に業務用用途の様々な分野において、様々な表面への印刷にインクジェット印刷が利用されるようになってきている。そして前記様々な表面に、それに見合う良好な耐水性、耐光性、耐摩擦性等を有する上、画質の良好な画像や文字を印刷するために、従来の水性のインクジェットインクに代えて、溶媒として実質的に水を含まず有機溶媒のみを用いた非水性インクジェットインク、およびそれを用いるインクジェットプリンタが実用化され、普及しつつある。
例えば屋外の広告等の媒体として多用されている、ターポリンなどのポリ塩化ビニルシート等の表面に画像や文字を印刷するために、前記非水性インクジェットインクを用いた大型のインクジェットプリンタが開発され、実用化されている。
前記大型のインクジェットプリンタ用の非水性インクジェットインクとしては、耐光性に優れた顔料等の着色剤と、前記着色剤を前記ポリ塩化ビニルシート等の表面に良好に定着させるためのバインダ樹脂と、前記バインダ樹脂を良好に溶解ないしは分散するとともに、前記着色剤を良好に分散しうる有機溶媒とを含むものが主に用いられる。
またバインダ樹脂としては、ポリ塩化ビニルシート等の表面に対する定着性に優れた各種の樹脂が用いられ、中でも最も定着性のよいポリ塩化ビニル系樹脂が好適に使用される。また前記ポリ塩化ビニル系樹脂としては、特に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が好適に用いられる。
塩化ビニルに酢酸ビニルを共重合させると、有機溶媒による溶解性を向上させたり、ポリ塩化ビニルシート等の表面に印刷される画像や文字の可撓性を高めて印刷の耐擦過性を向上したりできるためである。
また有機溶媒として、従来は、N−メチル−2−ピロリドン等の含窒素複素環化合物や、あるいはラクトン等の含酸素複素環化合物などの、いわゆる非プロトン性極性有機溶媒に、それよりも沸点の高いアルキレングリコール誘導体等を併用して、非水性インクジェットインクの表面張力や粘度等を調整するのが一般的であった。
しかし前記従来の有機溶媒の組み合わせでは、非水性インクジェットインクの保存安定性が低く、バインダ樹脂や着色剤が凝集したり沈降したりしやすいという問題があった。
そこで特許文献1において、非水性インクジェットインクの保存安定性を高めるとともに、印刷の定着性を高め、前記バインダ樹脂や着色剤をポリ塩化ビニルシート等の表面に強固に固着させて、前記表面に、耐水性、耐光性、耐摩擦性等に優れた画質の良好な文字や画像を印刷するために、下記2種以上のポリアルキレングリコールアルキルエーテル類を併用することが提案されている。
すなわちポリアルキレングリコールアルキルエーテル類を、下記(a)の溶解性、および(b)の膨潤性の有無に基づいて、
第1の有機溶媒:(a)の溶解性および(b)の膨潤性の両方を有する、
第2の有機溶媒:(a)の溶解性は有しないが(b)の膨潤性は有する、
第3の有機溶媒:(a)の溶解性も(b)の膨潤性も有しない、
の3種に分類し、このうち第1および第2の2種の有機溶媒を併用するか、または第1ないし第3の3種の有機溶媒を併用して前記の効果を得ることが提案されている。
(a) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体〔数平均分子量Mn=22,000、酢酸ビニル含量14質量%〕0.2gを、20mlの有機溶媒に加えて25℃で1時間かく拌することで、全量を溶解させることができる溶解性。
なお溶解性試験の詳細な手順は下記のとおり。
評価する有機溶媒20mlをビーカーに入れ、表面がテフロン(登録商標)でコートされたかく拌子を投入し、25±1℃に設定した恒温槽中で静置して液温を安定させる。
次いでマグネチックスターラを動作させ、かく拌子を回転させて、回転速度500rpm以上、1,000rpm以下の条件でかく拌する。
かく拌を続けながら、粉末状の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体0.2gを加えて1時間、さらにかく拌を続けた後、溶液を目視にて観察する。
そして、溶液が透明になったものを溶解性あり、溶液が濁っていたり固形物が沈殿したりしたものを溶解性なしとして評価する。
(b) 日本工業規格JIS K6742:2004に規定された、外径の基準寸法が32.0mm、内径の呼び径が25mmの水道用硬質塩化ビニル管(VP)を、有機溶媒に浸漬させて、60℃で3日間静置した際に、内径の変化率が1%以上となるように膨潤させることができる膨潤性。
なお膨潤性試験の詳細な手順は下記のとおり。
評価する有機溶媒300mlをビーカー中に入れ、60±1℃に設定した恒温槽中で静置して液温を安定させる。
次いで前記液中に、あらかじめ長さ80mmに切断すると共に内径を実測した水道用硬質塩化ビニル管(VP)を浸漬して3日間静置した後、液中から引き上げて直ちに内径を実測する。
そして、浸漬前後の内径の変化率が1%以上のものを膨潤性あり、1%未満のものを膨潤性なしとして評価する。
特開2009−74034号公報 特開平11−43637号公報 特開2003−26964号公報 特開2004−189900号公報
前記非水性インクジェットインクを用いて、例えば蛍光マーカのような蛍光色の印刷をすることは、未だ実用化されていない。
蛍光色の印刷をするための、蛍光色の着色剤としては、例えば無機または有機の蛍光顔料や蛍光染料等が挙げられる。
しかし、このうち無機の蛍光顔料は粒径が10〜100μm程度と大きいため、インクジェットプリンタのノズルから吐出させることができず、非水性インクジェットインクの着色剤として使用することはできない。
一方、有機の蛍光顔料は、例えば樹脂の微細な粒子を蛍光染料で染色するか、または前記蛍光染料のコアを樹脂のシェルで被覆する等して構成され、例えば特許文献2〜4に記載のように、水性のインクジェットインク用の着色剤としては好適に使用できる。
ところが前記有機の蛍光顔料を、前記有機溶媒を含む非水性のインクジェットインクに配合すると、前記蛍光顔料を構成する樹脂の一部が溶解または膨潤して、蛍光顔料が、非水性インクジェットインク中で凝集し易くなる。そのため非水性インクジェットインクの保存安定性が低下したり、インクジェットプリンタのノズルから安定して吐出できなくなったりするという問題がある。
蛍光染料は分子レベルで非水性インクジェットインク中に相溶するため、前記保存安定性や吐出安定性等の問題は生じないものの、ポリ塩化ビニルシート等の表面に印刷をすると、その多くの部分が前記表面に留まらず、有機溶媒の浸透とともにポリ塩化ビニルシート等の内部に移行(マイグレート)してしまうため、前記表面に、十分な濃度を有する良好な蛍光色の印刷をすることができないという問題がある。
本発明の目的は、保存安定性や吐出安定性に優れる上、ポリ塩化ビニルシート等の表面に、十分な濃度を有する良好な蛍光色を印刷できる非水性インクジェットインクとその製造方法を提供することにある。
本発明は、前記ポリ塩化ビニルシート等の、少なくとも表層がポリ塩化ビニル系樹脂からなる媒体の表面に印刷するための非水性インクジェットインクであって、着色剤としての蛍光染料、バインダ樹脂としてのポリ塩化ビニル系樹脂、少なくともポリアルキレングリコールアルキルエーテル類を総量の70質量%以上の割合で含む有機溶媒、および第2の樹脂としてのスチレン−ジビニルベンゼン共重合物のソディウムスルホン化物を含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、着色剤として蛍光染料を用いるとともに、有機溶媒として、ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類を前記の割合で含むものを用いているため、例えば有機の蛍光顔料を使用する場合や、あるいは含窒素複素環化合物等の従来の有機溶媒を使用する場合に比べて、非水性インクジェットインクの保存安定性や吐出安定性等を向上することができる。
また、前記蛍光染料とともに配合した、第2の樹脂としてのスチレン−ジビニルベンゼン共重合物のソディウムスルホン化物の機能により、前記蛍光染料が、前記ポリ塩化ビニルシート等の表面から、有機溶媒の浸透とともに内部に移行するのを抑制することもできる。
そのため前記有機溶媒が、従来の含窒素複素環化合物等に比べてポリ塩化ビニルシート等に対する浸透性が低く、蛍光染料を伴ってポリ塩化ビニルシート等の内部に浸透しにくいことと相まって、前記ポリ塩化ビニルシート等の表面に、十分な濃度を有する良好な蛍光色の印刷をすることが可能となる。
すなわち第2の樹脂としてのスチレン−ジビニルベンゼン共重合物のソディウムスルホン化物は、ポリ塩化ビニルシート等の少なくとも表層を構成するポリ塩化ビニル系樹脂よりも蛍光染料に対する親和性、相溶性に優れている上、有機溶媒の浸透に伴って内部に浸透せずに、ポリ塩化ビニルシート等の表面に残留する。そのため蛍光染料は、ポリ塩化ビニルシート等の内部に浸透するものよりも、前記第2の樹脂とともに、前記ポリ塩化ビニルシート等の表面に残留するものの方が多くなり、結果としてポリ塩化ビニルシート等の表面に、十分な濃度を有する良好な蛍光色の印刷をすることができる。
前記蛍光染料と第2の樹脂とは別個に配合してもよいが、前記第2の樹脂と蛍光染料とを含む蛍光顔料を出発原料として用い、前記蛍光顔料を前記有機溶媒に溶解させることで非水性インクジェットインク中に配合する工程を含む本発明の製造方法によれば、前記ポリ塩化ビニルシート等の表面に、より一層高い濃度を有する良好な蛍光色の印刷をすることができる。
これは、前記蛍光顔料を構成する第2の樹脂として、一般的に、蛍光染料に対する親和性、相溶性に特に優れたものが用いられていること、および配合前に蛍光染料によって染色されていた第2の樹脂の方が、蛍光染料と第2の樹脂とを別個に配合する場合より蛍光染料と再相溶しやすいことから、前述した、蛍光染料がポリ塩化ビニルシート等の内部に移行するのを抑制する機能に優れているためである。
また、前記蛍光顔料を出発原料として用いる場合には、蛍光染料と第2の樹脂とを別個に配合する場合より原料数、および配合のための工程数等を減らして、非水性インクジェットインクの生産性を向上できるという製造上の利点もある。
有機溶媒は、前記ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類のうち、アルキレン基の炭素数がいずれも2〜4である、ジアルキレングリコールモノアルキルエーテルジアルキレングリコールジアルキルエーテル、およびテトラアルキレングリコールジアルキルエーテルからなる群より選ばれた少なくとも1種であるのが好ましい。
これらの有機溶媒は、ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類の中でもポリ塩化ビニルシート等に対する浸透性が低いため、蛍光染料を伴ってポリ塩化ビニルシート等の内部に浸透することが殆どない。したがってポリ塩化ビニルシート等の表面に、より一層高い濃度を有する良好な蛍光色の印刷をすることができる。
前記有機溶媒は、前記ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類のうち、先に説明した(a)の溶解性および(b)の膨潤性の両方を有する少なくとも1種の第1の有機溶媒、(a)の溶解性は有しないが(b)の膨潤性は有する少なくとも1種の第2の有機溶媒、および(a)の溶解性および(b)の膨潤性の両方を有しない少なくとも1種の第3の有機溶媒の3種であるのが好ましい。
かかる3種の併用系において、前記第1の有機溶媒は、含窒素複素環化合物等の非プロトン性極性有機溶媒ほどではないもののポリ塩化ビニルシート等、およびバインダ樹脂としてのポリ塩化ビニル系樹脂に対する溶解性を有しているのに対し、第3の有機溶媒は、前記ポリ塩化ビニルシート等、およびポリ塩化ビニル系樹脂に対する溶解性を有していない。また第2の有機溶媒も含めて、前記3種の有機溶媒は非常に相溶性に優れている。
そのため前記3種の有機溶媒を併用すると、第1の有機溶媒が、蛍光染料を伴ってポリ塩化ビニルシート等の内部に移行しようとするのを第3の有機溶媒が抑制して、前記ポリ塩化ビニルシート等の表面に留まらせる働きをする。
また第3の有機溶媒は、分子中に水酸基を含む場合、当該水酸基の作用によってポリ塩化ビニルシート等の表面に対する表面張力が高いため、前記表面に到達した非水性インクジェットインクの液滴の、当該表面に対する接触角を大きくする働きをする。そのため、前記表面でのインクの面方向への広がりを抑制することもできる。
また第2の有機溶媒は、前記第1及び第3の有機溶媒との相溶性に優れるとともに、ポリ塩化ビニルシート等、およびバインダ樹脂としてのポリ塩化ビニル系樹脂に対する良好な膨潤性を有する。そのため前記第2の有機溶媒は、前記バインダ樹脂としてのポリ塩化ビニル系樹脂の、第1の有機溶媒による溶解性、並びに非水性インクジェットインクの安定性向上に寄与するとともに、前記非水性インクジェットインクの、ポリ塩化ビニルシート等の表面に対する定着性向上にも寄与する。
したがって前記3種の有機溶媒を併用することにより、ポリ塩化ビニルシート等の表面に、より一層高い濃度を有する良好な蛍光色の印刷をすることができる。
本発明によれば、保存安定性や吐出安定性に優れる上、ポリ塩化ビニルシート等の表面に、十分な濃度を有する良好な蛍光色を印刷できる非水性インクジェットインクを提供することができる。
本発明の非水性インクジェットインクは、ポリ塩化ビニルシート等の表面に印刷するためのものであって、着色剤としての蛍光染料、バインダ樹脂としてのポリ塩化ビニル系樹脂、少なくともポリアルキレングリコールアルキルエーテル類を総量の70質量%以上の割合で含む有機溶媒、および第2の樹脂としてのスチレン−ジビニルベンゼン共重合物のソディウムスルホン化物を含むことを特徴としている。
〈蛍光染料〉
蛍光染料としては、前記有機溶媒に可溶である種々の蛍光染料がいずれも使用可能である。かかる蛍光染料としては、下記の各種染料の1種または2種以上が挙げられる。
(油溶性染料)
C.I.ソルベントイエロー44、82、116、C.I.ソルベントレッド43、44、45、49、60、C.I.ソルベントブルー5、C.I.ソルベントグリーン7
(分散染料)
C.I.ディスパーズイエロー82、83、121、124、C.I.ディスパーズオレンジ11、C.I.ディスパーズレッド58、60、C.I.ディスパーズブルー7
(塩基性染料)
ローダミンB、C.I.ベーシックレッド1:1、C.I.ベーシックイエロー40、44、C.I.ベーシックバイオレット7、11、C.I.ベーシックブルー45
(蛍光増白剤、Fluor Bright Agent)
C.I.FBA184
(その他の蛍光染料)
サリチル酸、フルオレセイン、エオシン、チオフラビン、ヘリオドンレッド
〈第2の樹脂〉
第2の樹脂としては、前記蛍光染料が前記媒体の表面から内部に移行するのを抑制する機能を有する、スチレン−ジビニルベンゼン共重合物のソディウムスルホン化物を用いる
かかる第2の樹脂は、前述したようにポリ塩化ビニルシート等の少なくとも表層を構成するポリ塩化ビニル系樹脂よりも蛍光染料に対する親和性、相溶性に優れる上、有機溶媒の浸透に伴って内部に浸透せずに、ポリ塩化ビニルシート等の表面に残留する。そのため蛍光染料は、ポリ塩化ビニルシート等の内部に浸透するものよりも、前記第2の樹脂とともに、前記ポリ塩化ビニルシート等の表面に残留するものの方が多くなり、結果としてポリ塩化ビニルシート等の表面に、十分な濃度を有する良好な蛍光色の印刷をすることができる。
〈蛍光顔料〉
前記蛍光染料と第2の樹脂とは別個に配合してもよいが、例えば第2の樹脂の微細な粒子を蛍光染料で染色するか、または前記蛍光染料のコアを第2の樹脂のシェルで被覆する等して構成された有機の蛍光顔料を、前記蛍光染料と第2の樹脂の出発原料として用い、当該蛍光顔料を有機溶媒に溶解して使用するのが好ましい。
かかる蛍光顔料としては、例えば
日本蛍光化学(株)製の、NKP−4000、NKP−8300、NKP−9200、NKP−9500C、NKP−9600、NKV−S、NKW−2000、NKW−2100、NKW−3000、NKW−3600、MPI−500C、NKS−1000の各シリーズの各色の蛍光顔料、
シンロイヒ(株)製のFZ−2000、FZ−2800、FZ−3040、FZ−5000、FZ−6000、FA−40、FA−200、FX−300、FA−000、SX−1000、SF−5000、SX−1000、SEL−100、FM−10、FM−100、FNPの各シリーズの各色の蛍光顔料、
デイグロ(DayGlo)社製のT、TM、GT、Z、ZQ、LFY、GPL、AGL、AGR、Phantomの各シリーズの各色の蛍光顔料、
(株)日本触媒製のエポカラーFPシリーズの各色の蛍光顔料、
御国色素(株)製のビクトリアカラーGシリーズの各色の蛍光顔料、
東ソー(株)製のコスモカラーS−1000Fシリーズの各色の蛍光顔料、および
スターリングカラー社製の各色の蛍光顔料、
の1種または2種以上が挙げられる。
前記蛍光顔料は、非水性インクジェットインクの色目に応じて1種または2種以上を、任意の割合で配合することができる。
顔料の配合割合は、非水性インクジェットインクの総量の0.1質量%以上、特に0.4質量%以上であるのが好ましく、10質量%以下、特に8質量%以下であるのが好ましい。
また、蛍光染料と第2の樹脂とを別個に配合する場合は、両者の合計の配合割合が前記範囲内となるようにすればよい。
〈ポリ塩化ビニル系樹脂〉
バインダ樹脂としては、前記のようにポリ塩化ビニルシート等の表面に対する定着性に優れたポリ塩化ビニル系樹脂が使用される。また前記ポリ塩化ビニル系樹脂としては、特に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が好適に用いられる。
塩化ビニルに酢酸ビニルを共重合させると、有機溶媒による溶解性を向上させたり、ポリ塩化ビニルシート等の表面に印刷される画像や文字の可撓性を高めて印刷の耐擦過性を向上したりできるためである。
前記塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、数平均分子量Mnが15,000以上、中でも20,000以上、特に22,000以上であるのが好ましく、35,000以下、中でも30,000以下、特に27,000以下であるのが好ましい。
数平均分子量Mnが前記範囲未満では、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の、ポリ塩化ビニルシート等の表面に対する定着性が低下して印刷の耐擦過性が低下するおそれがあり、前記範囲を超える場合には、非水性インクジェットインクの粘度が高くなりすぎて、インクジェットヘッドのノズルから液滴として良好に吐出できないおそれがある。
また、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニル含量は10質量%以上、中でも12質量%以上であるのが好ましく、18質量%以下、中でも16質量%以下であるのが好ましく、特に14質量%前後であるのが好ましい。
酢酸ビニル含量が前記範囲未満では、前記塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の、特に第1の有機溶媒に対する溶解性が低下して非水性インクジェットインク中に析出しやすくなるため、前記非水性インクジェットインクの保存安定性が低下するおそれがあり、前記範囲を超える場合には、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の、ポリ塩化ビニルシート等の表面に対する定着性が低下して印刷の耐擦過性が低下するおそれがある。
好適な塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体としては、例えば米国ダウ・ケミカル社製のVYHH〔数平均分子量Mn=27,000、酢酸ビニル含量14質量%〕、VYHD〔数平均分子量Mn=22,000、酢酸ビニル含量14質量%〕等が挙げられる。
また塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体としては、前記通常のものに代えて、懸濁重合法や乳化重合法によって合成された塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を使用することもできる。これらの重合法によって合成される塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、従来の、溶液重合法によって合成されるもののように多量の有機溶媒を使用しないため、かかる有機溶媒を大気中に揮散させずに排気処理、廃液処理等によって回収する設備等を必要としない等の利点を有している。
前記懸濁重合法によって合成される塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、数平均分子量Mnが5,000以上、特に10,000以上であるのが好ましく、100,000以下、特に30,000以下であるのが好ましい。
数平均分子量Mnが前記範囲未満では、ポリ塩化ビニルシート等に対する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の定着性が低下して、前記ポリ塩化ビニルシート等の表面に、耐水性、耐光性、耐摩擦性等に優れた画質の良好な画像や文字を印刷する効果が十分に得られないおそれがある。
また前記範囲を超える場合には、非水性インクジェットインクの粘度が高くなりすぎて、インクジェットプリンタのヘッドのノズルから液滴として良好に吐出できないおそれがある。
また懸濁重合法によって合成される塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含量は1質量%以上、中でも10質量%以上、特に13質量%以上であるのが好ましく、36質量%以下、中でも22質量%以下、特に15質量%以下であるのが好ましい。
酢酸ビニル含量が前記範囲未満では、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の溶解性が低下して、前記塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が非水性インクジェットインク中に析出しやすくなり、当該非水性インクジェットインクの保存安定性が低下するおそれがある。
また前記範囲を超える場合には、ポリ塩化ビニルシート等に対する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の定着性が低下して、前記ポリ塩化ビニルシート等の表面に、耐水性、耐光性、耐摩擦性等に優れた画質の良好な画像や文字を印刷する効果が十分に得られないおそれがある。
前記懸濁重合法によって合成される塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体としては、例えば日信化学工業(株)製のSOLBIN(ソルバイン、登録商標)シリーズの塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体のうち品番CL(数平均分子量Mn:25,000、酢酸ビニル含量:14質量%、ガラス転移温度Tg:70℃)、CNL(数平均分子量Mn:12,000、酢酸ビニル含量:10質量%、ガラス転移温度Tg:76℃)、C5R(数平均分子量Mn:27,000、酢酸ビニル含量:21質量%、ガラス転移温度Tg:68℃)、AL(数平均分子量Mn:22,000、酢酸ビニル含量:2質量%、ガラス転移温度Tg:76℃)、TA5R(数平均分子量Mn:28,000、酢酸ビニル含量:1質量%、ガラス転移温度Tg:78℃)、TAO(数平均分子量Mn:15,000、酢酸ビニル含量:2質量%、ガラス転移温度Tg:77℃)、TA3(数平均分子量Mn:24,000、酢酸ビニル含量:4質量%、ガラス転移温度Tg:65℃)等の1種または2種以上が挙げられる。
また乳化重合法によって合成される塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、重量平均分子量Mwが5,000以上、中でも30,000以上、特に45,000以上であるのが好ましく、100,000以下、中でも60,000以下、特に55,000以下であるのが好ましい。
重量平均分子量Mwが前記範囲未満では、ポリ塩化ビニルシート等に対する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の定着性が低下して、前記ポリ塩化ビニルシート等の表面に、耐水性、耐光性、耐摩擦性等に優れた画質の良好な画像や文字を印刷する効果が十分に得られないおそれがある。
また前記範囲を超える場合には非水性インクジェットインクの粘度が高くなりすぎて、インクジェットプリンタのヘッドのノズルから液滴として良好に吐出できないおそれがある。
また乳化重合法によって合成される塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含量は1質量%以上、中でも10質量%以上、特に14質量%以上であるのが好ましく、36質量%以下、中でも20質量%以下、特に16質量%以下であるのが好ましい。
酢酸ビニル含量が前記範囲未満では、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の溶解性が低下して、前記塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が非水性インクジェットインク中に析出しやすくなり、当該非水性インクジェットインクの保存安定性が低下するおそれがある。
また前記範囲を超える場合には、ポリ塩化ビニルシート等に対する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の定着性が低下して、前記ポリ塩化ビニルシート等の表面に、耐水性、耐光性、耐摩擦性等に優れた画質の良好な画像や文字を印刷する効果が十分に得られないおそれがある。
前記乳化重合法によって合成される塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体としては、例えばワッカーケミー社製のVINNOL(ビンノール、登録商標)シリーズの塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体のうち品番E15/45(重量平均分子量Mw:45,000〜55,000、酢酸ビニル含量:15.0±1.0質量%、ガラス転移温度Tg:75℃)、H14/36(重量平均分子量Mw:30,000〜40,000、酢酸ビニル含量:14.4±1.0質量%、ガラス転移温度Tg:69℃)、H15/42(重量平均分子量Mw:35,000〜50,000、酢酸ビニル含量:14.0±1.0質量%、ガラス転移温度Tg:70℃)、H40/43(重量平均分子量Mw:40,000〜50,000、酢酸ビニル含量:34.3±1.0質量%、ガラス転移温度Tg:58℃)、E15/45M(重量平均分子量Mw:50,000〜60,000、酢酸ビニル含量:15.0±1.0質量%、ガラス転移温度Tg:76℃)等の1種または2種以上が挙げられる。
前記塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の配合割合は、非水性インクジェットインクの総量の1質量%以上、特に3質量%以上であるのが好ましく、10質量%以下、特に7質量%以下であるのが好ましい。
配合割合が前記範囲未満では、バインダ樹脂を配合することによる定着性が不足して、ポリ塩化ビニルシート等の表面に、耐水性、耐光性、耐摩擦性等に優れた画質の良好な画像や文字を印刷する効果が十分に得られないおそれがある。
また前記範囲を超える場合には非水性インクジェットインクの粘度が高くなりすぎて、インクジェットプリンタのヘッドのノズルから液滴として良好に吐出できないおそれがある。
〈有機溶媒〉
有機溶媒は、少なくともポリアルキレングリコールアルキルエーテル類を含んでいるとともに、その配合割合は、有機溶媒の総量の70質量%以上である必要がある。
ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類の配合割合が前記範囲未満では、非水性インクジェットインクの保存安定性が低く、バインダ樹脂や着色剤が凝集したり沈降したりしやすいという問題がある。
これに対し、ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類を前記の割合で配合した有機溶媒を選択的に用いることにより、先に説明した従来の混合溶媒を用いる場合に比べて、非水性インクジェットインクの保存安定性を向上することができる。
ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類の配合割合の上限は100%である。すなわち有機溶媒としては、前記ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類のみを単独で用いてもよい。また前記配合割合の範囲内で、前記ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類と、他の有機溶媒とを併用しても良い。併用する場合の、ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類の配合割合の上限は90質量%である。この範囲より他の有機溶媒の配合割合が少ない場合には、併用の効果が十分に得られないおそれがある。
前記のうち前者の、ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類のみを単独で用いる場合には、印刷の貼りつきを防止する効果や、印刷の定着性を高めて、ポリ塩化ビニルシート等の表面に、耐水性、耐光性、耐摩擦性等に優れた画質の良好な画像や文字を印刷する効果を実用的なレベルに維持しながら、特に非水性インクジェットインクの保存安定性を向上することができる。
また後者の併用の場合に、ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類と併用することができる他の有機溶媒としては、前述した従来の非プロトン性極性有機溶媒等も挙げられるが、非水性インクジェットインクの保存安定性等を実用的なレベルに維持することを考慮すると、前記従来の非プロトン性極性有機溶媒を除く、他の有機溶媒を併用するのが好ましい。
前記他の有機溶媒としては、特に式(1):
Figure 0005987240
〔式中、R、R、およびRは同一または異なるアルキル基を示す。〕
で表されるアミド系溶媒が好ましい。
前記式(1)で表されるアミド系溶媒は、ポリ塩化ビニルシート等に対する浸透乾燥性に優れるとともに、速やかに揮発して印刷を実質的に乾燥させる揮発乾燥性にも優れている。
そのため、特に垂れ幕、横断幕等の、長尺のポリ塩化ビニルシート等の表面に連続して印刷をしたのち、前記ポリ塩化ビニルシート等をロール状に巻き取ったり、あるいは印刷面が互いに接するように、いわゆるつづら折り状に重ねたりした際に、蛍光染料が、接触する相手側の表面に移行したりするのを抑制して、印刷の濃度が低下したり、他の印刷面からの蛍光染料の移行によって印刷が乱れたり、裏移りしたりするのを確実に防止できるという利点がある。
(ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類)
前記ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類は、先に説明したように第1ないし第3の3種に分類することができ、このうち第1および第2の2種の有機溶媒を併用するか、または第1ないし第3の3種の有機溶媒を併用するのが好ましい。
前記のうち第1の有機溶媒としては、例えばエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、およびジエチレングリコールエチルメチルエーテル等の1種または2種以上が挙げられる。
また第2の有機溶媒としては、例えばジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、およびプロピレングリコールジメチルエーテル等の1種または2種以上が挙げられる。
さらに第3の有機溶媒としては、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、イソプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、およびトリプロピレングリコールジメチルエーテル等の1種または2種以上が挙げられる。
前記第1〜第3の有機溶媒としては、特にアルキレン基の炭素数がいずれも2〜4である、ジアルキレングリコールモノアルキルエーテルジアルキレングリコールジアルキルエーテル、およびテトラアルキレングリコールジアルキルエーテルに属するものが好適に使用される。
かかる有機溶媒は、ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類の中でもポリ塩化ビニルシート等に対する浸透性が低いため、蛍光染料を伴ってポリ塩化ビニルシート等の内部に浸透することが殆どない。したがってポリ塩化ビニルシート等の表面に、より一層高い濃度を有する良好な蛍光色の印刷をすることができる。
前記条件を満たす、好適な第1の有機溶媒としては、例えばジエチレングリコールエチルメチルエーテルが挙げられる。
また第2の有機溶媒としては、例えばジエチレングリコールジエチルエーテル、および/またはテトラエチレングリコールジメチルエーテルが挙げられる。
さらに第3の有機溶媒としては、例えばジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、およびジプロピレングリコールジメチルエーテルのうちの1種または2種以上が好ましい。
前記第1および第2の2種の有機溶媒の併用系において、第1の有機溶媒の配合割合は、前記併用系の総量の5質量%以上、特に8質量%以上であるのが好ましく、50質量%以下、特に40質量%以下であるのが好ましい。
特に前記第1ないし第3の3種の有機溶媒を併用するのが好ましい。
かかる3種の併用系において、前記第1の有機溶媒は、含窒素複素環化合物等の非プロトン性極性有機溶媒ほどではないもののポリ塩化ビニルシート等、およびバインダ樹脂としてのポリ塩化ビニル系樹脂に対する溶解性を有しているのに対し、第3の有機溶媒は、前記ポリ塩化ビニルシート等、およびポリ塩化ビニル系樹脂に対する溶解性を有していない。また第2の有機溶媒も含めて、前記3種の有機溶媒は非常に相溶性に優れている。
そのため前記3種の有機溶媒を併用すると、第1の有機溶媒が、蛍光染料を伴ってポリ塩化ビニルシート等の内部に移行しようとするのを第3の有機溶媒が抑制して、前記ポリ塩化ビニルシート等の表面に留まらせる働きをする。
また第3の有機溶媒は、分子中に水酸基を含む場合、当該水酸基の作用によってポリ塩化ビニルシート等の表面に対する表面張力が高いため、前記表面に到達した非水性インクジェットインクの液滴の、当該表面に対する接触角を大きくする働きをする。そのため、前記表面でのインクの面方向への広がりを抑制することもできる。
また第2の有機溶媒は、前記第1及び第3の有機溶媒との相溶性に優れるとともに、ポリ塩化ビニルシート等、およびバインダ樹脂としてのポリ塩化ビニル系樹脂に対する良好な膨潤性を有する。そのため前記第2の有機溶媒は、前記バインダ樹脂としてのポリ塩化ビニル系樹脂の、第1の有機溶媒による溶解性、並びに非水性インクジェットインクの安定性向上に寄与するとともに、前記非水性インクジェットインクの、ポリ塩化ビニルシート等の表面に対する定着性向上にも寄与する。
したがって前記3種の有機溶媒を併用することにより、ポリ塩化ビニルシート等の表面に、より一層高い濃度を有する良好な蛍光色の印刷をすることができる。
前記3種の併用系において、第3の有機溶媒の配合割合は、前記併用系の総量の1質量%以上、特に2質量%以上であるのが好ましく、7質量%以下、特に5質量%以下であるのが好ましい。
前記範囲より配合割合が少ない場合には、前記の効果が十分に得られず、ポリ塩化ビニルシート等の表面に、高い濃度を有する良好な蛍光色の印刷をすることができないおそれがある。
一方、前記範囲より配合割合が多い場合には、ポリ塩化ビニルシート等の表面に対する非水性インクジェットインクの定着性が低下したり、バインダ樹脂であるポリ塩化ビニル系樹脂の溶解性不足に起因してインクの安定性が低下したりするおそれがある。
また第1の有機溶媒の配合割合は、前記併用系の総量の10質量%以上、中でも15質量%以上、特に20質量%以上であるのが好ましく、35質量%以下、中でも30質量%以下、特に27質量%以下であるのが好ましい。
前記範囲より配合割合が少ない場合には、ポリ塩化ビニルシート等の表面に対する非水性インクジェットインクの定着性が低下したり、バインダ樹脂であるポリ塩化ビニル系樹脂の溶解性不足に起因してインクの安定性が低下したりするおそれがある。
一方、前記範囲より配合割合が多い場合には、前記の効果が十分に得られず、ポリ塩化ビニルシート等の表面に、高い濃度を有する良好な蛍光色の印刷をすることができないおそれがある。
第2の有機溶媒の配合割合は、前記第1および第3の有機溶媒の配合割合の残量である。すなわち第2の有機溶媒を加えて3種の有機溶媒の総量が100質量%となるように配合割合を設定すればよい。
(式(1)のアミド系溶媒)
前記式(1)で表されるアミド系溶媒において、式中のR〜Rに相当するアルキル基としては、それぞれ個別に、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等の、炭素数1〜8のアルキル基が挙げられる。
中でも、R〜Rの炭素数の合計が3〜6の範囲内であるのが好ましく、特に式(1)中のR、Rがともにメチル基で、かつRが炭素数1〜4のアルキル基である組み合わせが好ましい。
前記アミド系溶媒(1)の具体的化合物としては、例えば式(2):
Figure 0005987240
で表されるアミド系溶媒〔分子量:131.2、沸点:216℃〕、および式(3):
Figure 0005987240
で表されるアミド系溶媒〔分子量:173.3、沸点:252℃〕からなる群より選ばれた少なくとも1種が挙げられ、特に式(2)で表されるアミド系溶媒が好ましい。
前記式(1)のアミド系溶媒は、先の(a)の溶解性、および(b)の膨潤性で分類すると、第1の有機溶媒に相当する。そのため、ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類と、式(1)のアミド系溶媒とを併用する場合は、前記ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類のうち第1の有機溶媒の少なくとも一部を、ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類の配合割合が前記70質量%以上となる範囲内で、式(1)のアミド系溶媒で置換するのが好ましい。
ただし第2または第3の有機溶媒の少なくとも一部を、式(1)のアミド系溶媒で置換してもよいし、第1ないし第3の3種の有機溶媒の少なくとも2種の一部ずつを、式(1)のアミド系溶媒で置換してもよい。
〈その他〉
非水性インクジェットインクには、前記各成分に加えてさらに、ポリ塩化ビニル系樹脂の脱塩酸反応によって生じる塩素を捕捉するためのエポキシ化物や、あるいは高分子分散剤、界面活性剤、可塑剤、帯電防止剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、レベリング剤、消泡剤、酸化防止剤、ラジカル重合禁止剤、pH調整剤、金属配位化合物、紫外線吸収剤、光安定化剤、防かび剤、殺生剤等の種々の添加剤を、必要に応じて任意の割合で配合してもよい。
〈非水性インクジェットインクの製造〉
蛍光染料と第2の樹脂の複合体である蛍光顔料を出発原料として使用する場合は、先に説明したように前記蛍光顔料を、非水性インクジェットインクを構成する有機溶媒に溶解する工程を経て、非水性インクジェットインクを製造するのが好ましい。
より具体的には、前記蛍光顔料を、前記有機溶媒の一部に溶解して溶液を調製し、かかる溶液をその他の成分と配合して非水性インクジェットインクを製造するのがよい。その他の手順は、従来同様である。
例えば、有機溶媒として前記第1〜第3の有機溶媒を使用する場合には、まずバインダ樹脂としてのポリ塩化ビニル系樹脂を、第2の有機溶媒と第3の有機溶媒の混合溶媒に加えて膨潤させ、さらに第1の有機溶媒を加えて溶解させたのち、先の溶液を加えることで非水性インクジェットインクが製造される。
前記各成分を含む本発明の非水性インクジェットインクは、例えばサーマル方式〔サーマルジェット(登録商標)方式、バブルジェット(登録商標)方式〕、ピエゾ方式等の、いわゆるオンデマンド型のインクジェットプリンタに使用できる他、インクを循環させながらインクの液滴を形成して印刷を行う、いわゆるコンティニュアス型のインクジェットプリンタにも使用可能である。
以下の実施例、比較例の非水性インクジェットインクの調製、測定、および試験を、特記した以外は温度25±1℃、相対湿度55±1%の環境下で実施した。
〈実施例1〉
着色剤としては、第2の樹脂としてのスチレン−ジビニルベンゼン共重合物のソディウムスルホン化物の粒子を、蛍光染料としてのC.I.ディスパーズイエロー82で染色してなる蛍光顔料〔シンロイヒ(株)製のFNP−35、レモンイエロー〕を用いた。
前記蛍光顔料を15質量%の濃度で、第2の有機溶媒としてのジエチレングリコールジエチルエーテル(2EG−2E)に加え、40℃で2時間かく拌して前記蛍光顔料を溶解させて、前記蛍光染料と第2の樹脂とを含む溶液(蛍光顔料の濃度15質量%)を調製した。
また別に、第2の有機溶媒としてのジエチレングリコールジエチルエーテル(2EG−2E)33質量部、およびテトラエチレングリコールジメチルエーテル(4EG−2M)10質量部と、第3の有機溶媒としてのジエチレングリコールモノエチルエーテル(2EG−1E)3質量部との混合溶媒に、バインダ樹脂としての塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体〔前出の、米国ダウ・ケミカル社製のVYHH、数平均分子量Mn=27,000、酢酸ビニル含量14質量%〕4質量部を加え、かく拌して前記バインダ樹脂を膨潤させた。
次いでかく拌を続けながら、第1の有機溶媒としてのジエチレングリコールエチルメチルエーテル(2EG−EM)20質量部を加えて前記バインダ樹脂を溶解させて、当該バインダ樹脂の溶液を調製した。
前記バインダ樹脂の溶液70質量部をかく拌下、先の蛍光染料と第2の樹脂の溶液30質量部を加えたのち、均一相を形成するようにさらにかく拌して非水性インクジェットインクを製造した。
各成分の配合割合は下記のとおりであった。またポリアルキレングリコールアルキルエーテル類の配合割合は、有機溶媒の総量の100質量%であった。
Figure 0005987240
〈実施例2〉
蛍光顔料に代えて、第2の樹脂としてのスチレン−ジビニルベンゼン共重合物のソディウムスルホン化物1質量部と、蛍光染料としてのC.I.ディスパーズイエロー82 3.5質量部とを別個に配合したこと以外は実施例1と同様にして非水性インクジェットインクを製造した。
ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類の配合割合は、有機溶媒の総量の100質量%であった。
〈実施例3〉
第1の有機溶媒としてのジエチレングリコールエチルメチルエーテル(2EG−EM)に代えて、前記式(2)で表されるアミド系溶媒〔出光興産(株)製のエクアミド(登録商標)M100、分子量:131.2、沸点:216℃〕を同量配合したこと以外は実施例1と同様にして非水性インクジェットインクを製造した。
ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類の配合割合は、有機溶媒の総量の80.3質量%であった。
〈実施例4〉
第3の有機溶媒としてのジエチレングリコールモノエチルエーテル(2EG−1E)を配合せず、第2の有機溶媒としてのジエチレングリコールジエチルエーテル(2EG−2E)の配合量を61.5質量部としたこと以外は実施例1と同様にして非水性インクジェットインクを製造した。
ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類の配合割合は、有機溶媒の総量の100質量%であった。
〈比較例1〉
蛍光顔料に代えて、蛍光染料としてのC.I.ディスパーズイエロー82 3.5質量部のみを配合したこと以外は実施例1と同様にして非水性インクジェットインクを製造した。
ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類の配合割合は、有機溶媒の総量の100質量%であった。
〈比較例2〉
蛍光顔料とジエチレングリコールジエチルエーテル(2EG−2E)とを、蛍光顔料が溶解しないようにチラーで冷却しながら混合して、前記蛍光顔料が溶解せずに分散した分散液を調製し、前記分散液を、バインダ樹脂の溶液に配合したこと以外は実施例1と同様にして非水性インクジェットインクを製造した。
ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類の配合割合は、有機溶媒の総量の100質量%であった。
〈比較例3〉
アミド系溶剤の量を32質量部、ジエチレングリコールジエチルエーテル(2EG−2E)の量を合計で44.5質量部としたこと以外は実施例1と同様にして非水性インクジェットインクを製造した。
ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類の配合割合は、有機溶媒の総量の65質量%であった。
〈蛍光濃度評価〉
前記各実施例、比較例の非水性インクジェットインクを、ポリ塩化ビニル製ターポリンの表面に、ワイヤーバー(ドクター0.1、直径0.1mmのワイヤーを金属の棒に巻きつけたもの)を用いて塗布し、乾燥させたのち、日本電色工業(株)製のハンディ型分光色差計NF−999を用いて、分光反射率と波長450nmでのOD値とを測定した。そして下記の基準で蛍光濃度を評価した。
×:波長500〜550nmの間に分光反射率の極大値がないか、または波長450nmでのOD値が0.9未満であった。蛍光濃度不良。
△:波長500〜550nmの間に分光反射率の極大値があり、なおかつ波長450nmでのOD値が0.9以上、1.1未満であった。蛍光濃度通常レベル。
○:波長500〜550nmの間に分光反射率の極大値があり、なおかつ波長450nmでのOD値が1.1以上、1.3未満であった。蛍光濃度良好。
○○:波長500〜550nmの間に分光反射率の極大値があり、なおかつ波長450nmでのOD値が1.3以上、1.5未満であった。蛍光濃度さらに良好。
◎:波長500〜550nmの間に分光反射率の極大値があり、なおかつ波長450nmでのOD値が1.5以上であった。蛍光濃度極めて良好。
〈吐出安定性試験〉
ピエゾ方式のインクジェットプリンタを用いて、前記各実施例、比較例の非水性インクジェットインクにより、ポリ塩化ビニル製ターポリンの表面に、幅1ポイントの罫線を印刷し、その状態を観察して、下記の基準で、インクジェットプリンタのノズルからの吐出の安定性を評価した。
○:罫線にかすれは見られなかった。吐出安定性良好。
×:印刷の全般にわたって罫線にかすれが見られた。吐出安定性不良。
以上の結果を表2、表3に示す。
Figure 0005987240
Figure 0005987240
表3の比較例1の結果より、着色剤として蛍光染料のみを配合した場合には、インクジェットプリンタのノズルからの吐出安定性は良好であるものの、前記蛍光染料の大部分が、ポリ塩化ビニル製ターポリンの表面から内部に移行してしまい、印刷の蛍光濃度が不十分になることが判った。
また比較例2の結果より、着色剤として蛍光染料と第2の樹脂とを含む蛍光顔料を使用して、それを有機溶媒に溶解させずに分散させた場合には、分散させた蛍光顔料が凝集して、吐出安定性が低下することが判った。また保存安定性が低下することも予想された。
さらに比較例3の結果より、有機溶媒として、ポリアルキレングコールアルキルエーテル類の配合割合が70質量%未満であるものを使用するとともに、着色剤として蛍光顔料を使用して、それを前記有機溶媒に完全に溶解させた場合には、吐出安定性は改善されるものの、前記蛍光顔料起源の第2の樹脂を含んでいるにも拘らず、蛍光染料の大部分が、ポリ塩化ビニル製ターポリンの表面から内部に移行してしまい、印刷の蛍光濃度が不十分になることが判った。
これに対し表2の実施例1〜4の結果より、有機溶媒として、ポリアルキレングコールアルキルエーテル類の配合割合が70質量%以上であるものを使用するとともに、着色剤として蛍光顔料を使用してそれを有機溶媒に完全に溶解させるか、または蛍光染料と第2の樹脂とを併用した場合には、吐出安定性を改善しながら、蛍光染料の移行を抑制して、その大部分をポリ塩化ビニル製ターポリンの表面に残留させることができ、印刷の蛍光濃度を向上できることが判った。
また実施例1〜4の結果より、前記印刷の蛍光濃度をより一層向上することを考慮すると、有機溶媒としては、ポリアルキレングコールアルキルエーテル類の配合割合が100%であるものを用いるとともに、前記ポリアルキレングコールアルキルエーテル類として第1〜第3の3種の有機溶媒を併用するのが好ましいこと、着色剤として蛍光顔料を使用してそれを有機溶媒に完全に溶解させるのが好ましいことが判った。

Claims (4)

  1. 少なくとも表層がポリ塩化ビニル系樹脂からなる媒体の表面に印刷するための非水性インクジェットインクであって、着色剤としての蛍光染料、バインダ樹脂としてのポリ塩化ビニル系樹脂、少なくともポリアルキレングリコールアルキルエーテル類を総量の70質量%以上の割合で含む有機溶媒、および第2の樹脂としてのスチレン−ジビニルベンゼン共重合物のソディウムスルホン化物を含むことを特徴とする非水性インクジェットインク。
  2. 前記有機溶媒は、前記ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類のうち、アルキレン基の炭素数がいずれも2〜4である、ジアルキレングリコールモノアルキルエーテル、ジアルキレングリコールジアルキルエーテル、およびテトラアルキレングリコールジアルキルエーテルからなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項に記載の非水性インクジェットインク。
  3. 前記有機溶媒は、前記ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類のうち、
    (a) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体〔数平均分子量Mn=22,000、酢酸ビニル含量14質量%〕0.2gを、20mlの有機溶媒に加えて25℃で1時間かく拌することで、全量を溶解させることができる溶解性、および
    (b) 日本工業規格JIS K6742:2004に規定された、外径の基準寸法が32.0mm、内径の呼び径が25mmの水道用硬質塩化ビニル管(VP)を、有機溶媒に浸漬させて、60℃で3日間静置した際に、内径の変化率が1%以上となるように膨潤させることができる膨潤性、
    のうち、(a)の溶解性および(b)の膨潤性の両方を有する少なくとも1種の第1の有機溶媒、(a)の溶解性は有しないが(b)の膨潤性は有する少なくとも1種の第2の有機溶媒、および(a)の溶解性および(b)の膨潤性の両方を有しない少なくとも1種の第3の有機溶媒の3種である請求項1または2に記載の非水性インクジェットインク。
  4. 前記請求項1ないし3のいずれか1項に記載の非水性インクジェットインクの製造方法であって、前記第2の樹脂と蛍光染料とを含む蛍光顔料を出発原料として用い、前記蛍光顔料を前記有機溶媒に溶解させる工程を含むことを特徴とする非水性インクジェットインクの製造方法。
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