JP5986630B2 - エチレン系ポリマーおよびそれを作製する方法 - Google Patents

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Description

関連出願の参照
本出願は、2011年7月5日に出願された米国仮特許出願第61/504,379号の利益を主張するものである。
低密度ポリエチレンの分子量を制御するために、連鎖移動剤が使用される。狭い分子量分布を有する低密度ポリエチレン(LDPE)を生成するフリーラジカル重合、例えば管型フリーラジカル法などには、高活性な連鎖移動剤(Cs>1)が望ましい。LDPEの分子量分布が狭いと、かかるポリマーから調製されるフィルムの光学が向上する。しかし、かかる従来の連鎖移動剤は、多くの場合、最終的なポリマー生成物に望ましくない副生物をもたらす。したがってこれは、新規な連鎖移動剤を使用して、狭い分子量分布を有するLDPEなどのエチレン系ポリマーを形成する、新規なフリーラジカル重合法に対する必要性である。さらに、少量(ppmレベル)の連鎖移動剤が「触媒型」作用剤として作用して、最終的なポリマーにおける望ましくない副生物を最小限にするような方法が求められている。
Huffら、Reaction of Polymeric Radicals with Organoaluminum Compounds、Journal of Polymer Science: Part A、1963、1、1553〜1572は、ポリスチリル、ポリメチルメタクリリル(polymethyl methacrylyl)、およびポリアクリロニトリルラジカルと、周期表の第2b族、第3a族、第4a族、および第5a族から選択される13の有機金属基質との反応性を開示している。
Huffら、The Reaction of Styryl Radicals with Organoaluminum Compounds、J. Am. Chem. Soc.、1960、82、4277〜4281は、スチリルラジカルと有機アルミニウム化合物との反応を開示している。
Grotewoldら、Triethylaluminum as a Concentrate-Dependent Coinitiator and Chain-Transfer Agent of Free-Radical Polymerization of Methyl Methacrylate in the Presence of Benzoquinone、Journal of Polymer Science: Polymer Chemistry Edition、1977、15、393〜404は、トリエチルアルミニウム(TEA)およびベンゾキノン(BQ)の存在下でのメタクリル酸メチル(MMA)の重合を開示している。
Milovskayaら、Synthesis and Characteristics of Polystyryl Aluminum Derivatives and Their Reaction with Benzoyl Peroxide, Polymer、1982、23、891〜896は、連鎖移動剤としてのトリエチルアルミニウムの存在下でのスチレンの重合を開示している。
Gotzら、Influence of Aluminum Alkyl Compounds on the High-Pressure Polymerization of Ethylene with Ternary Metallocene-Based Catalysts. Investigation of Chain Transfer to Aluminum, Macromol. Mater. Eng.、2002、287、16〜22は、メタロセン触媒によるエチレンの高圧重合に及ぼすアルミニウムアルキル化合物の影響を開示している。
米国特許第6,521,734号は、積層体用の低密度ポリエチレン樹脂を開示している。この低密度ポリエチレン樹脂は、高圧ラジカル重合によって得られ、0.910から0.935g/ccまでの密度、0.1から300g/10分までのメルトフローレート、および「炭素原子1,000個当り0.4以上」の末端ビニル基数を有する。層間の接着強度の高い積層体を低温高速成形によって得ることができるので、発煙および臭気の発生を防止できることも、この特許は開示している。この積層体は、食品包装材および容器に適している。
米国特許第5,539,075号は、不飽和エチレンコポリマー、このエチレンコポリマーを生成する方法、および架橋構造を生成するための組成物、例えば電線の材料などにおけるエチレンコポリマーの使用を開示している。エチレンと少なくとも1種のモノマーとは、約100〜300MPaの圧力および約80℃〜300℃の温度で、ラジカル開始剤の作用の下で重合される。少なくとも1種のモノマーは、エチレンと共重合可能であり、該モノマーには、少なくとも8個の炭素原子の鎖と少なくとも2つの非共役二重結合(そのうち少なくとも1つは末端である)とを有する多価不飽和コモノマーが含まれる。多価不飽和コモノマーは、好ましくは8〜16個の炭素原子を有するα、ω−アルカジエンであり、最も好ましくは1,9−デカジエンである。該重合は、ヒドロキシル基、アルコキシ基、カルボニル基、カルボキシル基およびエステル基から選択される少なくとも1つの官能基を好ましくは含有する、別のビニル不飽和モノマーも含んでもよい。該エチレンコポリマーは不飽和度が増加し、それを、エチレンコポリマーの架橋または反応性基のグラフトに使用することができるとして開示される。
米国特許出願公開第2010/0108357号は、次の特性、a)「炭素原子1000個当りの炭素−炭素二重結合」の総量が少なくとも0.38である不飽和ポリオレフィン、およびb)少なくとも1種の架橋剤、を含む架橋性ポリマー組成物を開示している。該架橋剤は、過酸化物基がなく、熱によって分解して、少なくとも1つの炭素−炭素単結合が切断することにより炭素系フリーラジカルになることが可能な、炭素−炭素開始剤(例えば、3,4−ジメチル−3,4−ジフェニルヘキサン)である。
さらなる重合法および/またはポリマー生成物は、次の参考文献に開示される:Gridnevら、Catalytic Chain Transfer in Free-Radical Polymerizations、Chem. Rev.、2001、101、3611〜3659;Mortimer、Chain Transfer in Ethylene Polymerization. VII. Very Reactive and Depletable Transfer Agents、Journal of Polymer Science: Part A-1、1972、10、163〜168;国際公開第2010/042390号、第2011/019563号、第1997/45465号;欧州特許出願公開第2256158A1号、第2256159A1号;米国特許出願第12/701859号;および米国特許第7,767,613号。
上で論じたように、新規な連鎖移動剤を使用して、狭い分子量分布を有するLDPEなどのエチレン系ポリマーを形成する、新規なフリーラジカル重合法が依然として求められている。さらに、最終的なポリマーにおける望ましくない副生物を最小限にすることが求められている。例えば高いビニルレベルを有する従来のLDPEと比較すると、組み込まれたα−オレフィン連鎖移動剤のレベルが低く、かつ高いビニルレベルを有するような、LDPEなどのエチレン系ポリマーも求められている。これらの要求および他の要求は、以下の発明によって満たされた。
本発明は、エチレン系ポリマーを形成する方法であって、少なくとも1種のフリーラジカル剤の存在下で、かつ次:
i) 少なくとも1種の「第II族金属アルキル含有化合物」、
ii) 少なくとも1種の「第III族金属アルキル含有化合物」、または
iii) i)とii)との組合せ
からなる群から選択される「金属アルキル含有化合物」の存在下で、エチレンを重合するステップを含む、方法を提供する。
本発明は、フリーラジカル重合から調製される少なくとも1種のエチレン系ポリマーを含む組成物であって、エチレン系ポリマーが次の特性:
y>0.28567x−0.00032
(式中、y=ビニル/1000Cであり、これは1H NMRによって決定され、x=重合されたα−オレフィンのmol%であり、これは13C NMRによって決定される)
を有する、組成物も提供する。
本発明は、フリーラジカル重合から調製される少なくとも1種のエチレン系ポリマーを含む組成物であって、エチレン系ポリマーが次の特性:
A) 1000C(総炭素)当りビニル0.3以上のビニル含有量、および
B) 重合されたモノマーの総モル数に基づいて1.00モルパーセント以下の、重合されたアルファ−オレフィンレベル
を有する、組成物も提供する。
本発明のLDPE(実施例5)の、事前飽和を用いない1H NMRスペクトルを示す図である。 本発明のLDPE(実施例5)の、事前飽和を用いた1H NMRスペクトルを示す図である。 本発明のLDPE(実施例5)の13C NMRスペクトルを示す図である。 ポリマー生成物の分子量分布(Mw/Mn)に及ぼすMMAO−3A(ppm)の効果を示す図である。 ポリマー生成物中のビニル含有量および総不飽和に及ぼすMMAO−3A(ppm)の効果を示す図である。 幾つかの低密度ポリエチレンの分子量分布プロファイル(従来のGPC)を示す図である。 ポリマー生成物のメルトインデックス(I2)に及ぼすMMAO−3A(ppm)の効果を示す図である。 MMAO−3Aの非存在下での、ポリマー生成物中のビニル基含有量に及ぼすプロピレン濃度の効果を示す図である。 「添加されたMMAO−3Aによって生成された1000C当りのビニル基」対「反応器に添加されたMMAO−3Aのmol ppm」を示す図である。 MMAO−3Aの存在下および非存在下で重合されたエチレン系ポリマーについて、「1000C当りのビニル基」対「重合されたプロピレンのモルパーセント」を示す図である。
本明細書に記載の低レベルの「金属アルキル含有化合物」は、低密度ポリエチレン(LDPE)などのエチレン系ポリマーのフリーラジカル重合において高活性な連鎖移動剤としての役割を果たすことが発見された。エチレン系ポリマーの分子量を低減するのに必要とされる「金属アルキル含有化合物」が低レベルであることにより、こうした化合物は典型的なフリーラジカル重合条件下で触媒的な連鎖移動剤として作用することが示唆される。
「金属アルキル含有化合物」をフリーラジカルエチレン重合法に添加すると、従来の連鎖移動剤を使用するフリーラジカル法から形成されたエチレン系ポリマーと比較して、分子量分布が狭く、ビニル基含有量が増加したエチレン系ポリマー(例えばLDPE)が生じることも発見された。本発明のポリマーは、組み込まれたα−オレフィン連鎖移動剤のレベルも低い。
上で論じたように、本発明はエチレン系ポリマーを形成する方法であって、少なくとも1種のフリーラジカル剤の存在下で、かつ次:
i) 少なくとも1種の「第II族金属アルキル含有化合物」、
ii) 少なくとも1種の「第III族金属アルキル含有化合物」、または
iii) i)とii)との組合せ
からなる群から選択される「金属アルキル含有化合物」の存在下で、エチレンを重合するステップを含む、方法を提供する。
本発明の方法は、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つを含んでもよい。
本発明の方法は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組合せを含んでもよい。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、i)少なくとも1種の「第II族金属アルキル含有化合物」である。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、ii)少なくとも1種の「第III族金属アルキル含有化合物」である。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、i)少なくとも1種の「第II族金属アルキル含有化合物」とii)少なくとも1種の「第III族金属アルキル含有化合物」との組合せである。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、重合に添加されたエチレンの総モル数に基づいて、金属が100モルppm以下である有効量で存在する。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、重合に添加されたエチレンの総モル数に基づいて、金属がゼロより多く100モルppm以下である有効量で存在する。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、少なくとも1つのAl−アルキル結合を含む。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、「第III族金属アルキル含有化合物である。さらなる実施形態では、該金属はアルミニウムである。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」の金属はアルミニウムである。
一実施形態では、フリーラジカル剤は過酸化物である。
一実施形態では、重合は少なくとも1つの反応器中で行われる。さらなる実施形態では、該反応器は管型反応器である。別の実施形態では、該反応器はオートクレーブ反応器である。
一実施形態では、重合は、少なくとも1つの管型反応器と少なくとも1つのオートクレーブ反応器との組合せの中で行われる。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、重合に添加されたエチレンの総モル数に基づいて、金属が≦80モルppm、または金属が≦70モルppm、または金属が≦60モルppmである有効量で存在する。さらなる実施形態では、該金属はアルミニウムである。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、重合に添加されたエチレンの総モル数に基づいて、金属が≦50モルppm、金属が≦40モルppm、金属が≦30モルppmである有効量で存在する。さらなる実施形態では、該金属はアルミニウムである。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、重合に添加されたエチレンの総モル数に基づいて、金属が≦25モルppm、または金属が≦20モルppm、または金属が≦15モルppmである有効量で存在する。さらなる実施形態では、該金属はアルミニウムである。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、重合に添加されたエチレンの総モル数に基づいて、金属が>0モルppm、または金属が≧1モルppm、または金属が≧2モルppmである量で存在する。さらなる実施形態では、該金属はアルミニウムである。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、重合に添加されたエチレンの総モル数に基づいて、金属が>1モルppm、または金属が≧3モルppm、または金属が≧5モルppmである量で存在する。さらなる実施形態では、該金属はアルミニウムである。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、重合に添加されたエチレンの総モル数に基づいて、金属が1から100モルppmまでである有効量で存在する。さらなる実施形態では、該金属はアルミニウムである。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、重合に添加されたエチレンの総モル数に基づいて、金属が2から50モルppmまでである有効量で存在する。さらなる実施形態では、該金属はアルミニウムである。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、重合に添加されたエチレンの総モル数に基づいて、金属が5から20モルppmまでである有効量で存在する。さらなる実施形態では、該金属はアルミニウムである。
一実施形態では、重合温度は140℃から350℃までである。
一実施形態では、重合温度は160℃から325℃までである。
一実施形態では、重合温度は180℃から300℃までである。
一実施形態では、重合温度は180℃以上である。
一実施形態では、重合圧力は、16,000psi(110MPa)から60,000psi(413MPa)までである。
一実施形態では、重合圧力は、16,000psi(110MPa)から40,000psi(276MPa)までである。
一実施形態では、重合圧力は、16,000psi(110MPa)から30,000psi(207MPa)までである。
一実施形態では、重合圧力は、16,000(110MPa)psi以上、または20,000psi(138MPa)以上である。
一実施形態では、オレフィン連鎖移動剤(例えばα−オレフィン)が重合に添加されない。さらなる実施形態では、プロピレンおよび/または1−ブテンが重合に添加されない。さらなる実施形態では、プロピレンが重合に添加されない。別の実施形態では、1−ブテンが重合に添加されない。
本発明は、本発明の方法によって形成されるエチレン系ポリマーも提供する。さらなる実施形態では、該エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
本発明は、本発明のエチレン系ポリマーを含む組成物も提供する。さらなる実施形態では、該組成物は1種または複数の添加剤を含む。
一実施形態では、該組成物は、不均一に分岐したエチレン/α−オレフィンインターポリマー、好ましくは不均一に分岐したエチレン/α−オレフィンコポリマーをさらに含む。一実施形態では、不均一に分岐したエチレン/α−オレフィンインターポリマー、および好ましくは不均一に分岐したエチレン/α−オレフィンコポリマーは、0.890から0.960g/ccまで、または0.900から0.940g/cc(1cc=1cm)までの密度を有する。さらなる実施形態では、該組成物は、該組成物の重量に基づいて10から50重量パーセントまで、または20から40重量パーセントまでの本発明のエチレン系ポリマーを含む。
一実施形態では、本発明のエチレン系ポリマーは、組成物の重量に基づいて10重量パーセント以上の量で存在する。
一実施形態では、本発明のエチレン系ポリマーは、組成物の重量に基づいて10から50重量パーセントまで、または15から40重量パーセントまでの量で存在する。
一実施形態では、該組成物は、1つまたは複数の特性、例えば、密度、メルトインデックス、コモノマー、コモノマー含有量などが本発明のエチレン系ポリマーと異なる、別のエチレン系ポリマーをさらに含む。他の適切なエチレン系ポリマーには、それだけには限らないが、次が含まれる:DOWLEXポリエチレン樹脂、TUFLIN直鎖低密度ポリエチレン樹脂、ELITE強化ポリエチレン樹脂(すべてThe Dow Chemical Companyから入手可能);高密度ポリエチレン(d≧0.96g/cc);中密度ポリエチレン(密度0.935から0.960g/cc);EXCEEDポリマー、EXACTポリマー、およびENABLEポリマー(すべてExxonMobil製);AFFINITYポリマー、ENGAGEポリマー、およびINFUSEポリマー(すべてThe Dow Chemical Company製);LDPE;ならびにエチレン酢酸ビニル(EVA)。
一実施形態では、該組成物は、プロピレン系ポリマーをさらに含む。適切なプロピレン系ポリマーには、ポリプロピレンホモポリマー、プロピレン/α−オレフィンインターポリマー、およびプロピレン/エチレンインターポリマーが含まれる。
本発明は、本発明の組成物から形成される少なくとも1種の構成成分を含む物品も提供する。さらなる実施形態では、該物品はフィルムである。
本発明の物品は、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つを含んでもよい。
本発明の物品は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態を含んでもよい。
本発明は、フリーラジカル重合から調製される少なくとも1種のエチレン系ポリマーを含む組成物であって、エチレン系ポリマーが次の特性:
y>0.28567x−0.00032
(式中、y=ビニル/1000Cであり、これは1H NMRによって決定され、x=重合されたα−オレフィン(例えばプロピレン)のmol%であり、これは13C NMRによって決定される)
を有する、組成物も提供する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、次の特性:
y>0.28567x−0.04
(式中、y=ビニル/1000Cであり、これは1H NMRによって決定され、x=重合されたα−オレフィン(例えばプロピレン)のmol%であり、これは13C NMRによって決定される)
を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、次の特性:
y>0.28567x−0.13
(式中、y=ビニル/1000Cであり、これは1H NMRによって決定され、x=重合されたα−オレフィン(例えばプロピレン)のmol%であり、これは13C NMRによって決定される)
を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、次の特性:
y>0.28567x−0.27
(式中、y=ビニル/1000Cであり、これは1H NMRによって決定され、x=重合されたα−オレフィン(例えばプロピレン)のmol%であり、これは13C NMRによって決定される)
を有する。
本発明は、フリーラジカル重合から調製される少なくとも1種のエチレン系ポリマーを含む組成物であって、エチレン系ポリマーが次の特性:
A) 1000C(総炭素)当りビニル0.3以上のビニル含有量、および
B) 重合されたモノマーの総モル数に基づいて1.00モルパーセント以下、または0.90モルパーセント以下、または0.80モルパーセント以下、または0.70モルパーセント以下、または0.60モルパーセント以下の、重合されたアルファ−オレフィンレベル
を有する、組成物も提供する。
本発明の組成物は、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つを含んでもよい。
本発明の組成物は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組合せを含んでもよい。
本発明のエチレン系ポリマー(本明細書に記載される本発明の方法によって形成される、または本明細書に記載される本発明の組成物に存在する)は、本明細書に記載される実施形態のいずれか1つを含んでもよい。
本発明のエチレン系ポリマー(本明細書に記載される本発明の方法によって形成される、または本明細書に記載される本発明の組成物に存在する)は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組合せを含んでもよい。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、2から20までのMw(conv)/Mn(conv)を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、2から12までのMw(conv)/Mn(conv)を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、2から6までのMw(conv)/Mn(conv)を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、0.915から0.940g/ccまでの密度を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、0.05から100g/10分までのメルトインデックス(I2)を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、0.2から70g/10分までのメルトインデックス(I2)を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、1から30g/10分までのメルトインデックス(I2)を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、13C NMRで決定すると、炭素原子1000個当り≧0.1のアミル(C5)分岐を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、13C NMRで決定すると、炭素原子1000個当り≧0.3のアミル分岐を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、13C NMRで決定すると、炭素原子1000個当り≧0.5のアミル分岐を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、重合されたジエンを含まない。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは高圧重合法で形成され、重合圧力は100Mpaより大きい。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、140℃から350℃までの重合温度で形成される。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、低密度ポリエチレンホモポリマー(LDPE)である。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、0.915から0.940g/ccまでの密度を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、次の特性:
y>−0.00899x+0.919
(式中、y=g/ccにおける密度であり、x=ビニル/1000Cであり、これは1H NMRによって決定される)
を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、次の特性:
y>−0.00899x+0.9205
(式中、y=g/ccにおける密度であり、x=ビニル/1000Cであり、これは1H NMRによって決定される)
を有する。
一実施形態では、該エチレン系ポリマーは、次の特性:
y>−0.00899x+0.9227
(式中、y=g/ccにおける密度であり、x=ビニル/1000Cであり、これは1H NMRによって決定される)
を有する。
一実施形態では、該組成物は1種または複数の添加剤をさらに含む。
一実施形態では、該組成物は、不均一に分岐したエチレン/α−オレフィンインターポリマー、好ましくは不均一に分岐したエチレン/α−オレフィンコポリマーをさらに含む。一実施形態では、不均一に分岐したエチレン/α−オレフィンインターポリマー、および好ましくは不均一に分岐したエチレン/α−オレフィンコポリマーは、0.890から0.960g/ccまで、または0.900から0.940g/ccまでの密度を有する。さらなる実施形態では、該組成物は、該組成物の重量に基づいて10から50重量パーセントまで、または20から40重量パーセントまでの本発明のエチレン系ポリマーを含む。
一実施形態では、本発明のエチレン系ポリマーは、組成物の重量に基づいて10重量パーセント以上で存在する。
一実施形態では、本発明のエチレン系ポリマーは、組成物の重量に基づいて10から50重量パーセントまで、または20から40重量パーセントまでの量で存在する。
一実施形態では、該組成物は、1つまたは複数の特性、例えば、密度、メルトインデックス、コモノマー、コモノマー含有量などが本発明のエチレン系ポリマーと異なる、別のエチレン系ポリマーをさらに含む。他の適切なエチレン系ポリマーには、それだけには限らないが、次が含まれる:DOWLEXポリエチレン樹脂、TUFLIN直鎖低密度ポリエチレン樹脂、ELITE強化ポリエチレン樹脂(すべてThe Dow Chemical Companyから入手可能);高密度ポリエチレン(d≧0.96g/cc);中密度ポリエチレン(密度0.935から0.960g/cc);EXCEEDポリマー、EXACTポリマー、およびENABLEポリマー(すべてExxonMobil製);AFFINITYポリマー、ENGAGEポリマー、およびINFUSEポリマー(すべてThe Dow Chemical Company製);LDPE;ならびにエチレン酢酸ビニル(EVA)。
一実施形態では、該組成物は、プロピレン系ポリマーをさらに含む。適切なプロピレン系ポリマーには、ポリプロピレンホモポリマー、プロピレン/α−オレフィンインターポリマー、およびプロピレン/エチレンインターポリマーが含まれる。
本発明は、本発明の組成物から形成される少なくとも1種の構成成分を含む物品も提供する。さらなる実施形態では、該物品はフィルムである。
本発明のエチレン系ポリマーは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態を含んでもよい。
上で論じたように、本発明の物品は、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つを含んでもよい。
上で論じたように、本発明の物品は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態を含んでもよい。
上で論じたように、本発明の組成物は、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つを含んでもよい。
上で論じたように、本発明の組成物は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組合せを含んでもよい。
上で論じたように、本発明のエチレン系ポリマーは、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つを含んでもよい。
上で論じたように、本発明のエチレン系ポリマーは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組合せを含んでもよい。
上で論じたように、本発明の方法は、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つを含んでもよい。
上で論じたように、本発明の方法は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組合せを含んでもよい。
アルキル金属含有化合物
「金属アルキル含有化合物」は、次:
i) 少なくとも1種の「第II族金属アルキル含有化合物」、
ii) 少なくとも1種の「第III族金属アルキル含有化合物」または
iii) i)とii)との組合せ
からなる群から選択される。
本明細書で使用される場合、用語「金属アルキル含有化合物」は、少なくとも1つの金属−アルキル結合を含有する化合物を指す。
本明細書で使用される場合、用語「第II族金属アルキル含有化合物」は、少なくとも1つの第II族金属アルキル−結合を含有する化合物を指す。
本明細書で使用される場合、用語「第III族金属アルキル含有化合物」は、少なくとも1つの第III族金属アルキル−結合を含有する化合物を指す。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」の金属はアルミニウムである。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、少なくとも1つのAl−アルキル結合を含む。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、次から選択される:
Figure 0005986630
式中、化合物1について、Mは第II族または第III族の金属であり、かつ、R、RおよびRはそれぞれ独立に、アルキル、アルコキシドまたはハロゲン化物から選択され、R、RおよびRのうち少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルもしくはC1〜C5アルキルもしくはC1〜C3アルキル;C1〜C10アルコキシドもしくはC1〜C5アルコキシドもしくはC1〜C3アルコキシド;または、Cl、Br、F、Iから、もしくはCl、Brから、もしくはClから選択され、R、RおよびRのうち少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
一実施形態では、化合物1について、Mは第II族または第III族の金属であり、かつ、R、RおよびRはそれぞれ独立にアルキルから選択される。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
一実施形態では、化合物1について、Mは第II族または第III族の金属であり、かつ、RおよびRはそれぞれ独立にアルキルから選択され、Rはハロゲン化物から選択される。さらなる実施形態では、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択され、Rは、Cl、Br、F、Iから、またはCl、Brから、またはClから選択される。
一実施形態では、化合物1について、Mは第III族の金属であり、かつ、R、RおよびRはそれぞれ独立に、アルキル、アルコキシドまたはハロゲン化物から選択され、R、RおよびRのうち少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルもしくはC1〜C5アルキルもしくはC1〜C3アルキル;C1〜C10アルコキシドもしくはC1〜C5アルコキシドもしくはC1〜C3アルコキシド;または、Cl、Br、F、Iから、もしくはCl、Brから、もしくはClから選択され、R、RおよびRのうち少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
一実施形態では、化合物1について、Mは第III族の金属であり、かつ、R、RおよびRはそれぞれ独立にアルキルから選択される。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
一実施形態では、化合物1について、Mは第III族の金属であり、かつ、RおよびRはそれぞれ独立にアルキルから選択され、Rはハロゲン化物から選択される。さらなる実施形態では、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択され、Rは、Cl、Br、F、Iから、またはCl、Brから、またはClから選択される。
一実施形態では、化合物1について、Mは第II族の金属であり、かつ、R、RおよびRはそれぞれ独立に、アルキル、アルコキシドまたはハロゲン化物から選択され、R、RおよびRのうち少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルもしくはC1〜C5アルキルもしくはC1〜C3アルキル;C1〜C10アルコキシドもしくはC1〜C5アルコキシドもしくはC1〜C3アルコキシド;または、Cl、Br、F、Iから、もしくはCl、Brから、もしくはClから選択され、R、RおよびRのうち少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
一実施形態では、化合物1について、Mは第II族の金属であり、かつ、R、RおよびRはそれぞれ独立にアルキルから選択される。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
一実施形態では、化合物1について、Mは第II族の金属であり、かつ、RおよびRはそれぞれ独立にアルキルから選択され、Rはハロゲン化物から選択される。さらなる実施形態では、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択され、Rは、Cl、Br、F、Iから、またはCl、Brから、またはClから選択される。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、次から選択される:
Figure 0005986630
式中、化合物2および3のそれぞれについて、R、RおよびRはそれぞれ独立に、アルキル、アルコキシドまたはハロゲン化物から選択され、R、RおよびRのうち少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルもしくはC1〜C5アルキルもしくはC1〜C3アルキル;C1〜C10アルコキシドもしくはC1〜C5アルコキシドもしくはC1〜C3アルコキシド;または、Cl、Br、F、Iから、もしくはCl、Brから、もしくはClから選択され、R、RおよびRのうち少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
一実施形態では、化合物2および3それぞれについて、R、RおよびRはそれぞれ独立にアルキルから選択される。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
一実施形態では、化合物2および3それぞれについて、RおよびRはそれぞれ独立にアルキルから選択され、Rはハロゲン化物から選択される。さらなる実施形態では、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択され、Rは、Cl、Br、F、Iから、またはCl、Brから、またはClから選択される。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、次から選択される:
Figure 0005986630
式中、化合物2について、R、RおよびRはそれぞれ独立に、アルキル、アルコキシドまたはハロゲン化物から選択され、R、RおよびRのうち少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルもしくはC1〜C5アルキルもしくはC1〜C3アルキル;C1〜C10アルコキシドもしくはC1〜C5アルコキシドもしくはC1〜C3アルコキシド;または、Cl、Br、F、Iから、もしくはCl、Brから、もしくはClから選択され、R、RおよびRのうち少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
一実施形態では、化合物2について、R、RおよびRはそれぞれ独立にアルキルから選択される。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
一実施形態では、化合物2について、RおよびRはそれぞれ独立にアルキルから選択され、Rはハロゲン化物から選択される。さらなる実施形態では、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択され、Rは、Cl、Br、F、Iから、またはCl、Brから、またはClから選択される。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、次から選択される:
Figure 0005986630
式中、化合物3について、R、RおよびRはそれぞれ独立に、アルキル、アルコキシドまたはハロゲン化物から選択され、R、RおよびRのうち少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルもしくはC1〜C5アルキルもしくはC1〜C3アルキル;C1〜C10アルコキシドもしくはC1〜C5アルコキシドもしくはC1〜C3アルコキシド;または、Cl、Br、F、Iから、もしくはCl、Brから、もしくはClから選択され、R、RおよびRのうち少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
一実施形態では、化合物3について、R、RおよびRはそれぞれ独立にアルキルから選択される。さらなる実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
一実施形態では、化合物3について、RおよびRはそれぞれ独立にアルキルから選択され、Rはハロゲン化物から選択される。さらなる実施形態では、RおよびRはそれぞれ独立に、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択され、Rは、Cl、Br、F、Iから、またはCl、Brから、またはClから選択される。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、次から選択される。
Figure 0005986630
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、次から選択される。
Figure 0005986630
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、次:アルミノキサンまたはアルキルアルミノキサンから選択される。アルキルアルミノキサンには、それだけには限らないが、メチルアルミノキサンおよびイソブチルアルミノキサンが含まれる。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、次:MMAO、MMAO−3A、もしくはイソブチルアルミノキサン、またはこれらの組合せから;あるいはMMAOから;あるいはMMAO−3Aから選択される。
一実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、次:MMAOもしくはMMAO−3Aから;またはMMAOから;またはMMAO−3Aから選択される。
「金属アルキル含有化合物」は、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つを含んでもよい。
「金属アルキル含有化合物」は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態を含んでもよい。
重合法
本発明のエチレン系ポリマーを生成するために、高圧フリーラジカル開始重合法が典型的に使用される。高圧フリーラジカル開始重合法の2つの異なるタイプが知られている。第1のタイプでは、1つまたは複数の反応帯を有する撹拌式オートクレーブ容器が使用される。オートクレーブ反応器は、通常、開始剤もしくはモノマー供給材料またはその両方のための幾つかの注入点を有する。第2のタイプでは、1つまたは複数の反応帯を有する、ジャケット付きの管が反応器として使用される。限定するものではないが、適切な反応器の長さは、100から3000メートル(m)まで、または1000から2000メートルまでであってもよい。いずれのタイプの反応器でも、反応帯の開始点は、典型的には、反応の開始剤、エチレン、連鎖移動剤、コモノマー(1種または複数)のいずれか、ならびにこれらの任意の組合せの側面注入によって定められる。高圧法は、1つもしくは複数の反応帯を有するオートクレーブ反応器もしくは管型反応器において、またはそれぞれが1つもしくは複数の反応帯を含むオートクレーブ反応器と管型反応器との組合せにおいて、実施することができる。
エチレン系ポリマーを生成するために使用されるエチレンは、ループの再循環流から極性構成成分を除去することによって、または本発明のポリマーを作製するために新鮮なエチレンだけを使用するような反応システム構成を使用することによって得られる、精製エチレンであってもよい。典型的には、エチレン系ポリマーを作製するのに精製エチレンは必要とされない。精製エチレンが必要とされる場合は、再循環ループからのエチレンを使用することができる。
一実施形態では、エチレン系ポリマーは、ポリエチレンホモポリマーである。
別の実施形態では、エチレン系ポリマーは、エチレンと、1種または複数のコモノマー、好ましくは1種のコモノマーとを含む。コモノマーには、それだけには限らないが、典型的には20個より多い炭素原子を有していないα−オレフィンコモノマーが含まれる。例えば、α−オレフィンコモノマーは、3から10個までの炭素原子を有していてもよく、または4から8個までの炭素原子を有していてもよい。例示的なα−オレフィンコモノマーには、それだけには限らないが、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、および4−メチル−1−ペンテンが含まれる。
添加剤
本発明の組成物は、1種または複数の添加剤を含んでもよい。添加剤には、それだけには限らないが、安定剤、可塑剤、帯電防止剤、顔料、染料、核剤、充填剤、スリップ剤、難燃剤、加工助剤、煙抑制剤、粘度調整剤およびブロッキング防止剤が含まれる。該ポリマー組成物は、例えば、1種または複数の添加剤を、本発明の組成物の重量に基づいて10パーセント未満(合わせた重量による)含んでもよい。
一実施形態では、本発明のポリマーは、1種または複数の安定剤、例えば、IRGANOX 1010、IRGANOX 1076およびIRGAFOS 168(Ciba Specialty Chemicals;スイス、グラットブルグ)などの酸化防止剤で処理される。一般に、該ポリマーは、押出しまたは他の溶融工程の前に、1種または複数の安定剤で処理される。
可塑剤などの加工助剤には、それだけには限らないが、フタル酸ジオクチルおよびフタル酸ジイソブチルなどのフタル酸エステル、ラノリンなどの天然油、ならびに石油精製から得られるパラフィン、ナフテン油および芳香族油、ならびにロジンまたは石油原料からの液体樹脂が含まれる。加工助剤として有用な例示的な部類の油には、KAYDOL油(Chemtura Corp.;コネティカット、ミドルベリー)などの白色鉱油およびSHELLFLEX 371ナフテン油(Shell Lubricants;テキサス、ヒューストン)が含まれる。もう1つの他の適切な油は、TUFFLO油(Lyondell Lubricants;テキサス、ヒューストン)である。
本発明のポリマーと他のポリマーとのブレンドおよび混合を行うことができる。本発明のポリマーとのブレンドに適するポリマーには、天然および合成ポリマーが含まれる。ブレンド用の例示的なポリマーには、プロピレン系ポリマー(耐衝撃性改良ポリプロピレン、イソタクチックポリプロピレン、アタクチックポリプロピレンとランダムエチレン/プロピレンコポリマーとの両方)、様々なタイプのエチレン系ポリマー、例えば、高圧フリーラジカルLDPE、不均一に分岐したLLDPE(典型的にはチーグラー−ナッタ触媒作用を介する)、均一に分岐した線状のまたは実質的に線状のPE(典型的にはメタロセンを含めたシングルサイト触媒作用を介する)、例えば、多段反応器のPE(不均一に分岐したPEと均一に分岐したPEとの「反応器中」組成物、例えばUSP6,545,088(Kolthammerら);6,538,070(Cardwellら);6,566,446(Parikhら);5,844,045(Kolthammerら);5,869,575(Kolthammerら);および6,448,341(Kolthammerら)に開示される生成物など)、エチレン−酢酸ビニル(EVA)、エチレン/ビニルアルコールコポリマー、ポリスチレン、耐衝撃性改良ポリスチレン、ABS、スチレン/ブタジエンブロックコポリマーおよびこれらの水素化誘導体(SBSおよびSEBS)、ならびに熱可塑性ポリウレタンが含まれる。他のエチレン系ポリマーには、均一なポリマー、例えばオレフィンプラストマーおよびエラストマー、エチレン系(例えば、AFFINITYプラストマーおよびENGAGEエラストマー(The Dow Chemical Company)ならびにEXACT(ExxonMobil Chemical Co.)の商品名で入手可能なポリマー)が含まれる。プロピレン系コポリマー(例えば、VERSIFYプラストマー&エラストマー(The Dow Chemical Company)およびVISTAMAXX(ExxonMobil Chemical Co.)の商品名で入手可能なポリマー)も、本発明のポリマーを含むブレンドにおける構成成分として有用であり得る。
用途
本発明のポリマーを、従来の様々な熱可塑性物質二次加工工程に採用して、それだけには限らないが、単層および多層フィルム;吹込成形品、射出成形品、または回転成形品などの成形品;コーティング;繊維;ならびに織布または不織布を含めた、有用な物品を製造することが可能である。
本発明のポリマーは、それだけには限らないが、ラミネーションフィルム、透明収縮フィルム、コレーション収縮フィルム、キャストストレッチフィルム、サイレージフィルム、ストレッチフード、シーラント、およびおむつのバックシートを含めた、様々なフィルムに使用することができる。
本発明のポリマーは、他の直接的な最終使用用途にも有用である。本発明のポリマーは、電線およびケーブルのコーティング操作、真空成形操作用のシート押出し、および射出成形、吹込成形工程、または回転成形工程の使用を含めた成形品の形成に使用することができる。
本発明のポリマーの他の適切な用途には、それだけには限らないが、フィルム、繊維;成形部品、ガスケットおよび異形材;自動車内装の部品および異形材;発泡品(連続気泡と独立気泡との両方);高密度ポリエチレン、または他のオレフィンポリマーなどの他の熱可塑性ポリマー用の耐衝撃性改良剤;キャップライナー;電線およびケーブルのコーティング、ならびに床材が含まれる。本発明のポリマーにおける高いビニルレベルは、ポリマーの改質および/または架橋を必要とする用途に使用することができる(例えば、それぞれ参照により本明細書に組み込まれている、EP2256158A1、EP2256159A1、およびWO97/45465を参照されたい)。
定義
用語「ポリマー」は、本明細書で使用される場合、同じ種類であるか異なる種類であるかを問わず、モノマーを重合することによって調製されるポリマー化合物を指す。よって、ポリマーという総称はホモポリマーという用語(微量の不純物がポリマー構造に混入している可能性があるという了解の下で、1種類のモノマーのみから調製されるポリマーを指すために採用される)と、下記に定義されるインターポリマーという用語とを包含する。
用語「インターポリマー」は、本明細書で使用される場合、少なくとも2種類の異なるモノマーを重合することによって調製されるポリマーを指す。インターポリマーという総称は、コポリマー(2種の異なるモノマーから調製されるポリマーを指すために採用される)と、3種類以上の異なるモノマーから調製されるポリマーとを含む。
用語「エチレン系ポリマー」は、本明細書で使用される場合、重合された過半量のエチレンモノマー(ポリマーの重量に基づく)を含み、任意選択により少なくとも1種のコモノマーを含有することがあるポリマーを指す。
用語「エチレン/α−オレフィンインターポリマー」は、本明細書で使用される場合、重合された過半量のエチレンモノマー(インターポリマーの重量に基づく)と少なくとも1種のα−オレフィンとを含むインターポリマーを指す。
用語「エチレン/α−オレフィンコポリマー」は、本明細書で使用される場合、重合された過半量のエチレンモノマー(コポリマーの重量に基づく)とα−オレフィンとを、モノマー2種類だけとして含むコポリマーを指す。
用語「プロピレン系ポリマー」は、本明細書で使用される場合、重合された過半量のプロピレンモノマー(ポリマーの重量に基づく)を含み、任意選択により少なくとも1種のコモノマーを含むことがあるポリマーを指す。
用語「組成物」は、本明細書で使用される場合、組成物を構成する材料の混合物、ならびに組成物の材料から形成される反応生成物および分解生成物を含む。
用語「ブレンド」または「ポリマーブレンド」は、使用される場合、2種以上のポリマーの混合物を指す。ブレンドは、混和性であっても(分子レベルで相分離しない)、混和性でなくてもよい。ブレンドは、相分離していても、していなくてもよい。ブレンドは、透過電子分光法、光散乱、X線散乱、および当技術分野で公知の他の方法から決定される、1つまたは複数のドメイン構造を含有していても、していなくてもよい。ブレンドは、マクロレベルで(例えば、樹脂の溶融ブレンドもしくは配合)、またはミクロレベルで(例えば、同一反応器内での同時形成)、物理的に2種以上のポリマーを物理的に混合することによって行うことができる。
用語「含む(comprising)」、「含む(including)」、「有する」、およびこれらの派生語は、それを具体的に開示しているかどうかにかかわらず、任意の追加的な構成成分、ステップまたは手順の存在を排除することを意図していない。いかなる疑いも回避するために、用語「含む(comprising)」の使用を通して特許請求するすべての組成物は、重合によるものであってもそうでなくても、反対のことが述べられていない限り、任意の追加的な添加剤、補助剤、または化合物を含む可能性がある。対照的に、用語「から本質的になる」は、続く任意の記述の範囲から、任意の他の構成成分、ステップまたは手順を排除し、実現性に必須ではないものを除外する。用語「からなる」は、具体的に叙述されていないまたは列挙されていない任意の構成成分、ステップまたは手順を排除する。
試験方法
密度
密度測定用の試料は、ASTM D 4703−10に従って調製した。試料を、374°F(190℃)で5分間、10,000psi(68MPa)でプレスした。温度を上述の5分間374°F(190℃)に維持し、次いで圧力を3分間30,000psi(207MPa)に上げた。続いてこれを、70°F(21℃)および30,000psi(207MPa)で1分間保持した。測定は、試料をプレスしてから1時間以内に、ASTM D792−08、方法Bを使用して行う。
メルトインデックス
メルトインデックス、MIまたはI2は、ASTM D 1238−10、条件190℃/2.16kgに従って測定し、10分当りに溶出するグラムで報告する。
従来のGPC
GPCシステムは、Polymer Char(スペイン、バレンシア)製のIR4赤外線検出器を備えたWaters(マサチューセッツ、ミルフォード)150C型高温クロマトグラフから構成される。データ収集は、Viscotek TriSECソフトウェア、バージョン3、および4−チャンネルViscotek Data Manager DM400を使用して行う。該システムは、Polymer Laboratories(英国、シュロップシャー)製のオンライン溶媒脱気デバイスも備える。
適切な高温GPCカラム、例えば、4本の長さ30cmのShodex HT803 13ミクロンカラム、または4本の30cmの20−ミクロンの混合孔径充填(MixA LS、Polymer Labs)のPolymer Labsカラムなどを使用することができる。本明細書では、MixA LSカラムを使用した。試料のカルーセルコンパートメントは140℃で操作し、カラムコンパートメントは150℃で操作する。試料は、「溶媒50ミリリットル中にポリマー0.1グラム」の濃度で調製する。クロマトグラフィー用溶媒および試料調製溶媒は、「2,6−ジ−tert−ブチル−4メチルフェノール(BHT)200ppmを含有する1,2,4−トリクロロベンゼン(TCB)」である。溶媒は、窒素でスパージする。ポリマー試料は、160℃で4時間穏やかに撹拌する。注入量は200マイクロリットルである。GPCに通す流量を1mL/分に設定する。
GPCカラムセットは、分子量分布の狭い21種のポリスチレン標準物質を流すことによって較正する。標準物質の分子量(MW)は、580g/molから8,400,000g/molまでの範囲であり、標準物質は6つの「カクテル」混合物に含有される。各標準物質混合物は、個々の分子量の間に少なくとも一桁の隔たりがある。標準物質混合物は、Polymer Laboratoriesから購入する。ポリスチレン標準物質は、1,000,000g/mol以上の分子量の場合は「溶媒50mL中0.025g」で、1,000,000g/mol未満の分子量の場合は「溶媒50mL中0.05g」で調製する。ポリスチレン標準物質は、80℃で30分間、穏やかに撹拌しながら溶解させる。狭い標準物質混合物を最初に流し、「最大分子量」の構成成分から降順に流して、分解を最小限にする。ポリスチレン標準物質のピーク分子量を、式(1)(WilliamsおよびWard、J. Polym. Sci., Polym. Letters、6, 621 (1968)に記載される通り)を使用してポリエチレン分子量に変換する:
Mポリエチレン=A×(Mポリスチレン) (式1)
式中、Mはポリエチレンまたはポリスチレン(示す通り)の分子量であり、Bは1.0に等しい。「A」は約0.38から約0.44までの範囲とすることが可能であり、広範なポリエチレン標準物質を使用して較正時に決定されることが当業者には公知である。分子量分布(MWDまたはMw/Mn)などの分子量の値、および関連する統計値を得るためのこのポリエチレン較正方法の使用は、本明細書では、WilliamsおよびWardの変法として定義される。数平均分子量、および重量平均分子量は次式から算出される。
Figure 0005986630
1H NMR
試料の調製(末端基/不飽和用1H)
NORELL1001−7、10mmのNMR管中で、「0.001M Cr(AcAc)3を含む、重量で50/50のテトラクロロエタン−d2/ペルクロロエチレン3.25g」におよそ「130mgの試料」を添加することによって、試料を調製した。酸化を防止するために、管に挿入したピペットを通して、およそ5分間窒素(N2)を溶媒にバブリングすることによって、試料をパージした。次いで各管に蓋をし、TEFLON(登録商標)テープで密封し、次いで試料が溶解しやすくなるように一晩室温で浸漬した。試料は、調製前および後に保存する間、N2パージボックス内で保管し、酸素(O2)への暴露を最小限に抑えた。試料を115℃に加熱し、ボルテックスして、均一性を確保した。
データ収集パラメータ(末端基/不飽和用1H)
1H NMRを、Bruker Dual DUL高温CryoProbeを備えたBruker AVANCE400MHz分光計で、試料温度120℃で行った。2通りの実験を行って、スペクトルを得た。すなわち、総ポリマープロトンを定量化するための対照スペクトルおよび二重の事前飽和実験であり、事前飽和実験により、強いポリマー骨格ピークを抑制し、末端基を定量化するための感度の高いスペクトルが得ることができる。対照は、ZGパルス、4スキャン、SWH10,000Hz、AQ1.64s、D1 14sで行った。二重の事前飽和実験は、修正パルス系列、TD32768、100スキャン、DS4、SWH10,000Hz、AQ1.64s、D1 1s、D13 13sで行った。
データ解析−「ビニル/1000C」の算出
2通りの実験を行って、スペクトルを得た。すなわち、総ポリマープロトンを定量化するための対照スペクトルおよび二重の事前飽和実験であり、事前飽和実験により、強いポリマー骨格ピークを抑制し、不飽和を定量化するための感度の高いスペクトルが得ることができる。例えば、図1および2(実施例5)を参照されたい。
TCE−d2の残留1Hからのシグナル(6.0ppmに位置する)を積分して100の値に設定し、3から−0.5ppmまでの積分値を対照実験における全ポリマーからのシグナルとして使用する。事前飽和実験の場合は、TCEシグナルを同様に100に設定し、不飽和に対応する積分値(約5.40から5.60ppmにビニレン、約5.16から5.35ppmに三置換体、約4.95から5.15ppmにビニル、および約4.70から4.90ppmにビニリデン)を得た。
事前飽和実験のスペクトルで、cis−およびtrans−ビニレン、三置換体、ビニル、およびビニリデンの領域を積分する。
対照実験からの全ポリマーの積分値を2で除して、X千個の炭素を表す値を得る(すなわち、ポリマーの積分値=28,000であれば、これは14,000個の炭素、およびX=14を表す)。
この積分値に寄与する、対応するプロトンの数で除した不飽和基の積分値は、X千個の炭素当りの各タイプの不飽和のモル数を表す。
各タイプの不飽和のモル数をXで除すと、次に炭素1000モル当りの不飽和基のモル数が得られる。
13C NMR
試料の調製
NORELL1001−7、10mmのNMR管中で、およそ2.7gの「0.025M Cr(AcAc)3を含有するテトラクロロエタン−d2/オルトジクロロベンゼンの50/50混合物」を、「0.25gの試料」に添加することによって、試料を調製した。加熱ブロックおよびヒートガンを使用して、管およびその内容物を150℃に加熱することによって、試料を溶解し、均一化した。各試料を目視により検査して、均一性を確保した。
データ収集パラメータ
Bruker Dual DUL高温CryoProbeを備えたBruker400MHz分光計を使用して、データを収集した。データは、120℃の試料温度で、データファイル当り320のトランジェント、6秒のパルス繰り返し遅延、90度のフリップ角、および逆ゲート付きデカップリングを使用して取得した。すべての測定は、非回転試料についてロックモードで行った。試料は、データ収集に先立って、7分間熱的に平衡化させた。13C NMR化学シフトは、30.0ppmのEEE三連子を内部標準とした。例えば、図3(実施例5)を参照されたい。
データ解析−算出−LDPE分岐
LDPEは、1,3ジエチル、C4、C5、C6およびそれ以上を含めた多くのタイプの分岐を含有し、ブテンまたはプロピレンが使用されれば、単離されたC2分岐(ブテンから)またはC1(メチル、プロピレンから)分岐が観察される。すべての分岐レベルは、約40ppmから5ppmまでのスペクトルを積分し、この積分値を1000に設定し、次いで、以下の表Aに示すように各分岐タイプに関連するピークを積分することによって決定される。このピーク積分値が、次に1000C当りの各分岐タイプの数を表す。
Figure 0005986630
C6+は、LDPE中のC6+分岐の直接的な尺度であり、ここでは、長い分岐は「鎖端」と区別されない。この値は、LDPEの場合はLLDPEとは異なる方法で定められる分岐のレベルを表す。すべての鎖の末端または6個以上の炭素の分岐から3番目の炭素を表す、「32.2ppmのピーク」が使用される。
LDPE中のプロピレンのwt%およびmol%を算出する方法
総炭素1000個当りのメチル分岐の数は、約40ppmから5ppmまでのスペクトルを積分し、この積分値を1000に設定することによって決定される。次いで、メチルに起因する約20ppmのピークを積分して、この値を直接得る。次いで、メチル分岐/1000Cを、次のようにプロピレンのwt%およびプロピレンのmol%に変換する。
実施例5の場合、「1.64メチル分岐/1000C」がある。「3を1.64倍」に乗じると、総炭素1000個当りのプロピレン炭素の総数が得られる。この値は「4.92」である。よって、「総炭素1000個で除したプロピレン炭素4.92個」に、次いで「100」を乗じると、プロピレンの重量パーセントが得られる(すなわち0.49wt%P)。プロピレンのモルパーセントを算出するために、プロピレンのモル数をエチレンとプロピレンとの総モル数で除し、その結果に「100」を乗じる。この例では、「1.64モルのプロピレン」および(1000−4.92)/2=497.5モルのエチレンである。Mol%P=(1.64/(1.64+497.5))*100=0.33mol%P。
実験
重合およびポリマー特性
高圧「300ml」連続式オートクレーブ反応器に、エチレンを用いて、12lb/時のエチレン流量で28,000psi(193MPa)まで圧力をかけた。プロピレンをエチレン流に添加して、得られるポリマーの分子量を制御した。この混合物を260℃に加熱した。過酸化物開始剤パッケージ(Akzo−Nobelによって供給される「TRIGONOX DおよびTRIGONOX B」のモル比4:1の混合物)を、フリーラジカル重合を開始するために反応器に供給した。次いで、修飾メチルアルモキサン(methylalumoxane)(MMAO−3AのISOPAR E(ExxonMobil製)溶液、ISOPAR Eに基づいて1500wt ppmのAl)を様々なレベルで反応器に添加し、得られたポリマーを収集し、分析した。必要であれば、プロピレンレベルを調整して、得られるポリマーのメルトインデックス(I2またはMI)を80dg/分未満に保持した。重合条件および転化率を表1に示す。
Figure 0005986630
転化率は、供給された「エチレンのlb/時」で除した、生成された「ポリマーのlb/時」として算出される。例えば、実施例1の場合、1時間の操作の間に、エチレンは「12lb/時」の流量で反応器に供給され、「1.322lbのポリマー」が収集された。
Figure 0005986630
以下の表2Aおよび2Bは、ポリマー特性に及ぼす5つの異なるMMAO−3Aレベルの結果を示す。表2Aからわかるように、MMAO−3Aレベルの増加とともにポリマーのMI(またはI2)が増加した。
Figure 0005986630
Figure 0005986630
図4および5はそれぞれ、MMAO−3Aの反応器濃度の増加とともに、それぞれ、ポリマーのMWDが減少し、不飽和末端基が増加することを示している。図6はこれらの試料について得られたGPCを示しており、この図では、分子量分布が狭くなることも観察される。図7は、様々な温度(重合温度)におけるMMAO濃度がメルトインデックスに及ぼす効果を示している。MMAOの量が増加すると、温度にかかわらずメルトインデックスが増加した。
反応器中のMMAO−3Aの実際量(mol ppm Al)の代表的計算法:実施例5
反応器へのエチレン流量は、エチレン12lb/時であった。
Figure 0005986630
よって、反応器へのエチレン流量は194.05mol/時であった。
MMAO−3Aは、「1,500重量ppmのISOPAR−E溶液(ISOPAR−E1×10g当りアルミニウム1,500g)」として反応器に添加された。
反応器へのMMAO−3A溶液の流量は58.3g/時であった。
Figure 0005986630
よって、反応器へのMMAO−3Aの流量は、アルミニウム0.08745g/時であった。
Figure 0005986630
よって、反応器へのMMAO−3Aの流量は、アルミニウム0.00324mol/時であった。
Figure 0005986630
よって、反応器中のMMAO濃度の実際量は、アルミニウム16.7モルppmであった。
反応器に添加されたAl分子当りのビニル基を求める代表的計算法:実施例5
比較重合およびポリマーの比較特性
高圧「300ml」連続式オートクレーブ反応器に、エチレンを用いて、12lb/時のエチレン流量で28,000psi(193MPa)までの圧力をかけた。プロピレンをエチレン流に添加して、得られるポリマーの分子量を制御した。この混合物を260℃に加熱した。過酸化物開始剤パッケージ(Akzo−Nobelによって供給される「TRIGONOX DおよびTRIGONOX B」のモル比4:1の混合物)を、フリーラジカル重合を開始するために反応器に供給した。プロピレンレベルを調整して、ポリマーのメルトインデックスを修正した。重合条件を表3に示し、ポリマー特性を表4Aおよび4Bに示す。
Figure 0005986630
Figure 0005986630
Figure 0005986630
本発明の実施例の重合条件、ビニルおよび不飽和レベルを、表5に再度示す。
Figure 0005986630
プロピレンから「MMAO−3Aの非存在下で生成されたビニル基」の数および他の効果は、図8に示すように、「1000C当りのビニル」をプロピレンの反応器濃度の関数としてプロットすることによって決定した。このプロットから、「他の供給源から生成された1000C当りのビニル基」を求める式が、式1Bに示すように決定される。
1000C当りのビニル(MMAO非存在下)=0.0000142*[プロピレン]molppm+0.04295 (式1B)
式1Bを使用して、実施例5の「MMAO−3A非存在下の1000C当りのビニル」の量が、式2Bに示すように決定される。
1000C当りのビニル(MMAO非存在下)=0.0000142*3600+0.04295=0.0941 (式2B)
以下の式3Bに示すように、「1000C当りの総ビニル」から「MMAO−3A非存在下の1000C当りのビニル」を減じて、「MMAOによって生成された1000C当りのビニル」を決定する。
1000C当りのビニル(MMAOから生成)=0.91−0.0941=0.816 (式3B)
次に、炭素1000個当りのAlの量を算出する。
4a)生成されたPE1g当りのAlを算出する
Figure 0005986630
4b)1000C当りのAlを算出する
生成された「1000molのC」毎に、生成された「14,000gのPE」が存在する(各炭素は鎖中にCHとして存在することを前提とする)。
Al(mol/1000molC)=9.51×10−6*14000=0.133 (式6B)
最後に、MMAOによって生成されたビニル基のMMAO1モル当りのモル数を算出する。
Figure 0005986630
式7Bに示される結果から、反応器に添加されたAl分子当り複数の鎖端が生成されているので、MMAO−3Aが触媒的な連鎖移動剤(CTA)として作用することがわかる。本発明の実施例の結果を表6に示す。
Figure 0005986630
有効アルミニウム濃度を求める代表的計算法:実施例5
アルキルアルミニウム種は、極性化合物と反応することによって非活性化されることになることは当技術分野でよく知られている。非活性化は、例えば、入ってくる供給流中の極性の不純物との反応、反応器に添加される極性化合物との反応、および過酸化物の分解生成物との反応が原因で起こる可能性がある。反応器中の有効アルミニウム濃度は、反応器に添加されたアルミニウムの実際量より、例えば極性の種との反応によって非活性化した量のアルミニウムの分だけ少ない量である。活性のままであるアルミニウムアルキル種だけが、連鎖移動剤として反応することが予測される。
有効アルミニウム濃度(または「有効量」)は、アルキルアルミニウム(または金属アルキル含有化合物)を何も用いずに生成される、同じポリマーに予測されるものを上回るビニル基を増加させるのに必要とされるアルミニウム(金属)のレベルとして定義される。例えば、以下の考察を参照されたい。この値は、反応器に実際に添加された「アルキルアルミニウムのモルppm」に対する、添加されたアルキルアルミニウムによって生成された「1000C当りのビニル基」(表5および6に示す通り)をプロットすることによって、決定することができる(図9参照)。上で論じたように、「他の供給源(MMAO以外)からのビニル/1000C」の量は、図8(アルキルアルミニウム非存在下かつほぼ同じ反応器温度での、ビニル対C3のモルppmのプロット)から導出される式から算出される。回帰直線は、「アルキルアルミニウムに起因する、0.1より多い1000C当りのビニル基」を含有するすべての点の間に引かれる。この一次方程式を使用して、アルキルアルミニウムによる「1000C当りのビニル基」がゼロに設定されるときの(x切片)、反応器に添加された「Alのmol ppm」の値によって、反応器に添加された非活性化アルミニウムの量が決定される。その後のいかなる式でも、次に、反応器中の有効アルミニウム濃度が、「反応器に添加された実際量のアルミニウム濃度」から反応器に添加された「非活性化量のアルミニウム」を差し引いたものとして算出される。反応器システム毎に、非活性化アルミニウムの量は、例えばシステムにおける極性化合物のレベルに応じて異なる。
本発明の実施例について、反応器に実際に添加した「アルキルアルミニウムのmol ppm」に対する「添加されたアルキルアルミニウムによって生成された1000C当りのビニル基」が、図9により示される。「添加されたアルキルアルミニウムによって生成された1000C当りのビニル基」が0.1より大きい値は2つだけである。これらの2点を通る線を引くと、「9.7mol ppmのMMAO」の切片が得られる。したがって、それぞれの場合において、反応器中の有効なMMAO−3Aは、反応器に添加された実際のMMAOから「9.7mol ppmのMMAO−3A」を差し引いたものである。この値が負であれば、有効アルミニウム濃度はゼロである。これらの実験についての有効アルミニウム濃度を表7に示す。
Figure 0005986630
ポリマー中に重合されたアルファ−オレフィンの量
伝統的に、LDPEなどのエチレン系ポリマーの末端ビニル含有量を増加させるために、プロピレンまたは1−ブテンなどの不飽和連鎖移動剤が重合に添加される。かかる従来の重合では、不飽和連鎖移動剤もポリエチレンの骨格に共重合され、短鎖の分岐を有するコポリマーを生成するので、全体のポリマー密度が減少することになる。また、かかる従来の重合により、ポリマーに組み込まれたアルファ−オレフィンのモルパーセントが増加するにつれて、最終的なポリマー中のビニル含有量が増加する結果となる(直接的関係)。
本明細書に記載される本発明の重合によって、多量のアルファ−オレフィンがそれ相応にLDPEに組み込まれることなく、高いビニルレベルを有する新規なLDPEが生成された。例えば、図10からわかるように、同様の反応温度で、MMAO−3Aを用いない比較重合により、ポリマーに組み込まれたプロピレンの量が増加するにつれて「1000C当りのビニル」の量の増加を示すポリマーが生成された。対照的に、重合法に有効量のMMAO−3Aを含有する本発明の重合により、ポリマー中に組み込まれた、低下した量のプロピレンで、有意に増加した量の「1000C当りのビニル」を有するポリマーが生成された。
よって、本明細書に記載される本発明の方法は、ビニル含有量のレベルが増加し、かつポリマー中に組み込まれたアルファ−オレフィンのレベルが低下した、新規なエチレン系ポリマーを調製するために使用することができる。本発明により、不飽和連鎖移動剤、例えばアルファ−オレフィンを用いずにポリマー中のビニル含有量を増加させる方法が可能となるので、末端ビニル含有量が増加し、密度が増加したポリマーを生成することが可能となる。
分岐レベル
本発明の実施例1〜5についての13C NMRからの分岐レベルを表8に示し、比較例A〜Dについての分岐レベルを表9に示す。
Figure 0005986630
Figure 0005986630
本発明の実施例1〜5についての1H NMRからの不飽和レベルを表10に示し、比較例A〜Dについての不飽和レベルを表11に示す。
Figure 0005986630
Figure 0005986630
本発明を前出の実施例においてかなり詳細に記載してきたが、こうした詳細は説明を目的とするものであり、以下の特許請求の範囲に記載される本発明を限定するものとみなされるべきではない。

Claims (14)

  1. 低密度ポリエチレン(LDPE)を形成する方法であって、少なくとも1種のフリーラジカル剤の存在下で、かつアルミノキサンおよびアルキルアルミノキサンからなる群から選択される「金属アルキル含有化合物」の存在下で、エチレンを重合するステップを含む、方法。
  2. 「金属アルキル含有化合物」が、重合に添加されたエチレンの総モル数に基づいて、金属が100モルppm以下である有効量で存在する、請求項1に記載の方法。
  3. 「金属アルキル含有化合物」が、重合に添加されたエチレンの総モル数に基づいて、金属がゼロより多く100モルppm以下である有効量で存在する、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 「金属アルキル含有化合物」が、メチルアルミノキサン(MMAO)、修飾メチルアルミノキサン(MMAO−3A)もしくはイソブチルアルミノキサンまたはこれらの組合せを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. フリーラジカル剤が過酸化物である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 重合が少なくとも1つの反応器で行われる、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 重合温度が140℃から350℃までである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 次の特性:
    y>0.28567x−0.00032
    (式中、y=ビニル/1000Cであり、これは1H NMRによって決定され、x=重合されたα−オレフィンのmol%であり、これは13C NMRによって決定される)を有する、低密度ポリエチレン(LDPE)
  9. 次の特性:
    A) 1000C(総炭素)当りビニル0.3以上のビニル含有量、および
    B) 重合されたモノマーの総モル数に基づいて1.00モルパーセント以下の、重合されたアルファ−オレフィンレベル
    を有する、低密度ポリエチレン(LDPE)
  10. 請求項8または請求項9に記載の低密度ポリエチレン(LDPE)を含む組成物。
  11. 請求項10に記載の組成物から形成される少なくとも1種の構成成分を含む、物品。
  12. フリーラジカル重合から調製される少なくとも1種の低密度ポリエチレン(LDPE)を含む組成物であって、低密度ポリエチレン(LDPE)が、次の特性:
    y>0.28567x−0.00032
    (式中、y=ビニル/1000Cであり、これは1H NMRによって決定され、x=重合されたα−オレフィンのmol%であり、これは13C NMRによって決定される)を有する、組成物。
  13. フリーラジカル重合から調製される少なくとも1種の低密度ポリエチレン(LDPE)を含む組成物であって、低密度ポリエチレン(LDPE)が、次の特性:
    A) 1000C(総炭素)当りビニル0.3以上のビニル含有量、および
    B) 重合されたモノマーの総モル数に基づいて1.00モルパーセント以下の、重合されたアルファ−オレフィンレベル
    を有する、組成物。
  14. 請求項12または請求項13に記載の組成物から形成される少なくとも1種の構成成分を含む、物品。
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