JP5986482B2 - 断熱部材 - Google Patents
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Description
GAの放射率=0.4、EGの放射率=0.04、GIの放射率=0.03。
これらのうち、発泡プラスチック系断熱材としては、ビーズ法ポリスチレンフォーム[所謂発泡スチロール(発泡ポリスチレン)]、押出法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームなどが挙げられる。また、無機繊維系断熱材としては、例えば、ガラスを繊維状にしたグラスウール、玄武岩などを繊維状にしたロックウールなどが挙げられる。また、天然素材系断熱材としては、例えば、セルロースファイバー、羊毛断熱材、炭化発泡コルクなどが挙げられる。これらのうち、熱伝導率が低く、安価で軽量などの観点から、発泡プラスチック系断熱材の使用が好ましい。
まず、接合手段を介した場合の、本発明に係る断熱部材について説明する。ここで「接合手段」とは、具体的には、(ア)接着剤を用いる方法と、(イ)基材の両側に接着剤を有する接合材を用いる方法が挙げられる。これらは、いずれか一方を用いても良いし、両方を用いても良い。
次に、接合手段を介さない場合の、本発明に係る断熱部材について説明する。ここでは、上述した接着剤や両面テープなどの接合手段を使用せず、鋼板と断熱材のみを用いて、所定の非接合部と接合部が形成されるように配置させる。具体的には、例えば、鋼板と断熱材の形状を加工する方法(例えば、鋼板カバーの一部をコの字形に形成し、コの部分に挿入・固定できるような形状の断熱材を使用する方法)などによってこれらを配置することが推奨される。
本発明に用いられる放熱性添加剤は、鋼板の放射率を高めるために通常用いられるものであれば特に限定されない。例えば、黒色の放熱性添加剤として、代表的にはカーボンブラックのほか、Fe,Co,Ni,Cu,Mn,Mo,Ag,Sn等の酸化物、硫化物、カーバイドや黒色の金属微粉等が挙げられる。これらは、単独で使用しても良いし、2種以上を併用しても良い。最も好ましいのはカーボンブラックである。
鋼板の放射率を高くするには、放熱性添加剤を皮膜に添加しなくても、皮膜中の厚さを厚くするだけで、放射率が高められる。但し、厚くなり過ぎると加工時に皮膜が脱離し易くなる。これらを考慮し、上記皮膜(放射性添加剤なし)の好ましい厚さは、0.5〜50μmである。
本実施例では、接合手段を介する態様について、以下のようにして実験を行なった。
原板として、縦250mm×横180mm×厚さ0.6mmの電気亜鉛めっき鋼板(EG)を用いた。亜鉛の付着量は、表裏面それぞれ20g/m2とした。亜鉛めっきの付着量はICP発光分析装置を用いて測定した。
鋼板の表面または裏面に皮膜を被覆するときは、下記の塗料1(放熱性添加剤なし)または塗料2(放熱性添加剤あり)を用い、バーコーターで所定付着量(0.1〜0.86g/m2)となるように塗布し、到達板温が230℃となるように焼付け炉で60秒間焼付けをおこなった。皮膜の厚さは、塗料の付着量を変化させることによって調節した。
バインダー樹脂としてポリエステル樹脂(「バイロンGK780(Tg:36℃)」;バイロンは登録商標;東洋紡社製)100質量部(固形分換算)にメラミン樹脂(「スミマールM−40ST」;長春人造樹脂製)を20質量部(固形分換算)加えたものを使用した。なお、合計の固形分が15質量%となるように、キシレンとシクロヘキサンノンの混合溶媒(50/50)で希釈した。
バインダー樹脂としてポリエステル樹脂(「バイロンGK780(Tg:36℃)」;バイロンは登録商標;東洋紡社製)100質量部(固形分換算)にメラミン樹脂(「スミマールM−40ST」;長春人造樹脂製)を20質量部(固形分換算)加えたものを使用した。これに、全固形分中の質量分率が10%となるように三菱カーボンブラックMA100を加えた。なお、合計の固形分が30質量%となるように、キシレンとシクロヘキサンノンの混合溶媒(50/50)で希釈した。
本実施例では、ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板(JIS A9511 A−ESP−B−3)(以下、発泡スチロール板という)を所定のサイズに切断[250mm×180mm×厚さ(9〜32mmのものを1mm毎)に切断]して使用した。断熱材のサイズ(縦、横)は、上記鋼板と同じである。
接合手段として以下の各種両面接着テープを用い、上記の鋼板および断熱材を、図3〜7の方法で接合した。両面接着テープの種類により、または、厚さが同一または異なる両面接着テープを2層以上積層するなどの方法によって、鋼板と断熱材の接合部の厚さ(非接合部の厚さと同じ)を調節することができる。
日東電工株式会社製の両面接着テープNo.5601 厚さ10μm
日東電工株式会社製の両面接着テープNo.591 厚さ50μm
日東電工株式会社製の両面接着テープNo.5610 厚さ100μm
日東電工株式会社製の両面接着テープNo.515 ※厚さ500μm
※この場合のみ、上記両面接着テープを二重に積層した。
日東電工株式会社製の両面接着テープNo.541 厚さ750μm
非接合部を有する場合の接合部の面積率Aは、鋼板と断熱材が非接合部を有することなく接合したときの接合面積を100%としたときの、鋼板と断熱材の接合部の面積率で算出される。一方、非接合部の面積率Bは、100%から、上記接合部の面積率Aを引いたものである。
参考のため、非接合部の体積を、以下のようにして算出した。
本実施例で用いた鋼板の面積(縦250mm×横180mm)×非接合部の面積率×非接合部の厚さ
サイズ約10m×約5mの試験室を、厚さ50mmのビーズ法ポリスチレンフォーム保温板(JIS A9511 A−ESP−B−3)を用いて壁を作って2部屋に分割し、一方の部屋(サイズ約5m×約5m)を高温室(温度35℃、湿度85%)とし、他方の部屋(サイズ約5m×約5m)を低温室(温度12℃)とした。なお、低温室の湿度は、本実施例では特に大きな影響を及ぼさないため、調整していない。
次に、壁の一部に250mm×180mmの開口部をつくり、そこに上記の鋼板と断熱部材を、鋼板表面が高温室側となるように取付けた。各部屋の温度および湿度が上記の範囲となったことを確認してから1時間後に、鋼板表面に発生する結露の有無を、目視で観察し、結露が発生しない断熱材の最小厚さを測定した。具体的には、上記温度および湿度で1時間放置して、結露が発生しないときは、断熱材の厚さを1mm薄くしたものを用意して上記と同様の実験を行なう作業を、1mm単位で、繰り返して行ない、最終的に、結露の発生が生じない断熱材の最小厚さを算出した。結露が発生しない断熱材の最小厚さが小さい程、結露防止効果が高いと評価される。
放射率の測定方法は、前述した特開2004−74412号公報の方法と同じである。具体的には、以下の通りである。
装置:日本電子(株)製「JIR−5500型フーリエ変換赤外分光光度計」及び放射測定ユニット「IRR−200」
測定波長範囲:4.5〜15.4μm
測定温度:試料の加熱温度を100℃に設定する
積算回数:200回
分解能 :16cm−1
本実施例では、接合手段を介しない態様について、以下のようにして実験を行なった。なお、実験に用いた鋼板は上記実施例1と同じである。
本実施例で用いた鋼板の面積(縦250mm×横180mm)×非接合部の面積率×非接合部の厚さ(11.25μm)
Claims (7)
- 空気調和機の内部側に配置された断熱材と、鋼板裏面(断熱側)とが、対向するように配置された空気調和機用断熱部材であって、
前記鋼板と前記断熱材の間に、接合手段を介して、または接合手段を介さないで、接合部および非接合部を有し、
前記接合部および前記非接合部は、
前記接合手段として、接着剤、または基材の両側に接着剤を有する接合材を用いて形成されるか;または、
前記接合手段を介さないときは、凹凸を有する発泡プラスチック系断熱材を用いて形成されるものであり、
前記非接合部の厚さが10μm以上、750μm以下であることを特徴とする空気調和機用断熱部材。 - 前記鋼板と前記断熱材が非接合部を有することなく接合したときの接合面積を100%としたとき、前記鋼板と前記断熱材の接合部における接合面積の合計は100%未満である請求項1に記載の断熱部材。
- 前記鋼板の、前記断熱材側とは反対の面(鋼板表面)の放射率は、前記鋼板の、前記断熱材側の面(鋼板裏面)の放射率と同じか、または高いものである請求項1または2に記載の断熱部材。
- 前記鋼板表面は放熱性塗膜を有するものである請求項1〜3のいずれかに記載の断熱部材。
- 更に、前記鋼板裏面は放熱性塗膜を有するものである請求項4に記載の断熱部材。
- 前記放熱性塗膜は、放熱性添加剤を含有するものである請求項4または5に記載の断熱部材。
- 前記鋼板は、めっき鋼板である請求項1〜6のいずれかに記載の断熱部材。
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