JP5985932B2 - 盗難防止用締結具及び緩解専用工具のセット - Google Patents

盗難防止用締結具及び緩解専用工具のセット Download PDF

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Description

本発明は、盗難防止機能が付与された盗難防止用締結具、び盗難防止用締結具を緩解方向に回転操作するための緩解専用工具のセットに関する。
近年、カーナビゲーション、ナンバープレート、カーコンポーネントなどの自動車用部品や、面格子、自動販売機などの屋外に設置される各種設置物、或いは公園遊具や建造物の一部などを盗難する犯罪が多発している。
このような犯罪は、主に、自動車用部品や各種設置物などを固定するためのボルトやナットなどの締結具を取り外すことによって実行されていることから、係る締結具につき、種々の盗難防止機能が付与されたものが開発されている。
例えば、下記特許文献1には、外周面をレンチやスパナなどの一般工具では掴めない半球面や円錐台形面などの形状に形成すると共に、前記外周面に複数個の凹部を形成してなる防犯ナットが開示されている。
又、下記特許文献2には、ネジ頭(頭部)に形成されている四角穴、六角穴、十字穴、すり割りなどからなる凹部(操作穴)が、埋め込み材にて埋め得るようになされた防犯ネジが開示されている。
特開2000‐46027号公報 特開2003‐90322号公報。
前記特許文献1に記載の防犯ナットは、前記凹部に嵌合し得る専用工具を用いなければ回転操作することができないため、盗難犯罪を抑止する簡易的な手段として非常に有効である。
しかしながら、前記特許文献1に記載の防犯ナットは、前記専用工具さえ入手できれば回転操作することが可能となるため、前記専用工具を入手した者による盗難犯罪を抑止することはできない。
一方、前記特許文献2に記載の防犯ネジは、締結後に前記操作穴を前記埋め込み材によって埋める仕組みとなっていることから、締結後は、締結作業に用いた専用工具を用いても、前記防犯ネジを回転操作することができなくなる。これより、前記特許文献2に記載の防犯ネジは、盗難犯罪を確実に防止する手段として相当の評価を得ている。
但し、前記特許文献2に記載の防犯ネジは、締結後に、盗難目的以外の正当な理由、例えば、前記防犯ネジによって締結されていた自動車用部品等において交換等の必要が生じたとしても、容易に取り外すことができない。
本発明は、前記技術的課題に鑑みて完成されたものであり、盗難防止機能に加えて、必要に応じて容易に取り外しすることも可能となされた新規な盗難防止用締結具、前記盗難防止用締結具と締結専用工具との組み合わせからなる盗難防止用締結具セット、及び前記盗難防止用締結具を緩解方向に回転操作するための緩解専用工具を提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために、本発明の盗難防止用締結具は、雄ネジが設けられた軸部と前記軸部の一端に存する頭部とからなるネジ本体と、前記頭部の回転中心に設けられた操作穴に埋め込まれる埋め込み材と、を具備してなり、締結作業時には、前記操作穴に嵌合可能な先端形状を有する締結専用工具にて、前記ネジ本体が締結方向に回転操作された後、前記操作穴が前記埋め込み材にて埋められ、もって、前記締結専用工具が前記操作穴に嵌合できない状態となされる盗難防止用締結具であって、締結作業後に、複数の爪部を備えた先端形状を有する緩解専用工具にて、緩解方向に回転操作することができるように、前記頭部における前記操作穴の周囲には、前記緩解専用工具における前記爪部が各々嵌合可能となされた複数の刻印が設けられてなることを特徴とする(以下、「本発明締結具」と称する。)。
本発明締結具においては、前記刻印の深さが、前記操作穴の深さより浅くなされたものが好ましい態様となる。
本発明締結具においては、前記刻印の深さが、0.5〜1mmの深さとなされたものが好ましい態様となる。
本発明締結具においては、前記刻印の溝幅が、0.5〜1.5mmの範囲内となされたものが好ましい態様となる。
本発明締結具においては、前記刻印のうちの少なくとも一部によって、文字が描かれてなるものが好ましい態様となる。
本発明締結具においては、前記操作穴が、三角穴、四角穴、又は六角穴のいずれかとなされたものが好ましい態様となる。
本発明の盗難防止用締結具セットは、前記本発明締結具と、前記締結専用工具との組み合わせからなることを特徴とする(以下、「本発明締結具セット」と称する。)。
本発明の緩解専用工具は、前記本発明締結具を緩解方向に回転操作するための緩解専用工具であって、前記本発明締結具の前記頭部に設けられた前記刻印に各々嵌合可能な複数の爪部を備えた先端形状を有してなることを特徴とする(以下、「本発明工具」と称する。)。
本発明によれば、盗難防止機能に加えて、必要に応じて容易に取り外しすることも可能となる。
図1(a)は、実施形態1に係る本発明締結具を示す斜視図であり、図1(b)は、前記本発明締結具を部材に締結した状態を示す断面図である。 図2(a)、(b)は、前記本発明締結具を部材に締結する様子を段階的に示す斜視図である。 図3は、実施形態1に係る本発明工具を示す斜視図である。 図4(a)、(b)は、前記本発明工具を用いて前記本発明締結具を緩解する様子を示す斜視図と、断面図である。 図5(a)は、実施形態2に係る本発明締結具を示す斜視図であり、図5(b)は、前記本発明締結具を部材に締結した状態を示す断面図である。 図6(a)、(b)は、前記本発明締結具を部材に締結する様子を段階的に示す斜視図である。 図7は、実施形態2に係る本発明工具を示す斜視図である。 図8(a)、(b)は、前記本発明工具を用いて前記本発明締結具を緩解する様子を示す斜視図と、断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
<実施形態1>
[本発明締結具1]
図1に、本発明締結具1の一実施形態を示す。図1(a)に示す本発明締結具1は、ネジ本体2と、埋め込み材3と、を具備する。
前記ネジ本体2は、軸部21と前記軸部21の一端に存する頭部22とからなり、前記軸部21には雄ネジ部211が設けられている。
前記頭部22は、底面部221と、前記底面部221の反対側面に存する上面部222と、前記底面部221から前記上面部222に向かって直径を漸減させる傾斜面状となされた周壁部223と、前記上面部222の中心に配された操作穴224と、前記操作穴224の周囲に配された複数の刻印225と、を具備する。
前記頭部22における前記底面部221は円形の外縁を有してなる。前記底面部221は、例えば、前記本発明締結具1にて一の部材Pを他の部材Bに固定した際に、前記一の部材Pと対向する側の面となる(図1(b)参照)。前記上面部222も円形の外縁を有してなり、前記底面部221と平行関係となされている。前記周壁部223の傾斜面によって、前記頭部22は、その全体形状が略円錐台形状となされている。前記頭部22に対し、前記軸部21は、その軸心が前記底面部221及び前記上面部222の双方の中心を通り、もって、前記底面部221及び前記上面部222の双方に対し垂直となるように連結されている。
前記操作穴224は、六角穴であり、前記上面部222の中心(回転中心)に配されている。
前記刻印225は、前記上面部222において、前記操作穴224の周囲をプレス加工にて凹ませることによって描かれた複数の模様であり、その深さは、前記操作穴224の深さと比較して浅いものとなっている(図1(b)参照)。本実施形態においては、前記刻印225として、四文字のアルファベットからなる文字刻印(深さ0.7mm、溝幅(文字の太さ)0.9mm)225Aと、隣接するアルファベットの間に挟むようにして配されたドット模様のドット様刻印(深さ0.7mm、溝幅(直径)0.9mm)225Bと、の二種類が描かれている。
前記埋め込み材3は、軟鉄製の六角柱体であり、その底面は、正六角形となされた前記操作穴224の開口端と合同、若しくはほんの少し小さい正六角形となるように設定される。又、その高さは、前記操作穴324の深さより幾分(1.2〜1.5倍程度)高くなるように設定される。
[本発明締結具1の締結(締め付け)作業]
図2に、前記本発明締結具1の締結作業を示す。係る締結作業には、締結専用工具(本実施形態においては、六角レンチと称される角棒スパナの一種)5が用いられる。
図2(a)に示すように、前記本発明締結具1を用いて前記一の部材Pを前記他の部材Bに固定するにあたっては、まず、前記ネジ本体2と前記他の部材Bとの間に前記一の部材Pを介在させた状態にて、前記ネジ本体2を前記他の部材Bに締結する。前記ネジ本体2の締結は、前記締結専用工具5の一端を、前記頭部22に存する前記操作穴224に嵌合させた上で、締結方向に回転操作することにより実行される。
その後、図2(b)に示すように、前記操作穴224に前記埋め込み材3を挿入配置し、前記操作穴224の開口端から突出させた前記埋め込み材3の端部をハンマーなどの工具Hによって叩けば、前記操作穴224内において前記埋め込み材3が座屈した状態となり、もって、前記操作穴224に前記埋め込み材3が埋め込まれる。
なお、本発明締結具セットは、前記本発明締結具1と、前記締結専用工具5との組み合わせからなるものである。
[本発明締結具1の緩解(取り外し)作業]
図3に、前記本発明締結具1を緩解するための本発明工具10を示す。前記本発明工具10は、前記本発明締結具1を緩解方向に回転操作するための専用工具であり、前記本発明締結具1に設けられた前記刻印225に各々嵌合可能な複数の爪部11を備えた先端形状を有する。
更に詳しくは、前記本発明工具10は、円柱状の工具先端部101と、前記工具先端部101に連結された六角柱状の工具後端部102と、を具備してなる。
前記工具先端部101の一端面1011の中心には、陥没部12が形成されてなり、前記陥没部12の周囲に、前記爪部11が設けられている。前記爪部11は、前記本発明締結具1に設けられた前記刻印225の鏡像となる立体形状が付与されてなる突起であり、前記陥没部12と共にレーザ加工にて形成されたものである。前記爪部11の高さは、前記刻印225の深さに対し1〜2倍(より好ましくは、1.2〜1.5倍)とすることが好ましく、前記爪部11の幅は、前記刻印225の溝幅の0.5〜1倍(より好ましくは、0.7〜0.9倍)とすることが好ましい。
前記工具後端部102は、前記工具先端部101の他端面1012に連結されており、前記工具後端部102の軸心は、前記工具先端部101の軸心と一致している。
図4(a)に示すように、前記埋め込み材3が前記操作穴224に埋め込まれた状態にて締結された本発明締結具1を緩解するにあたっては、前記本発明工具10に設けられた前記爪部11を、前記本発明締結具1に設けられた前記刻印225に接近させる。この際、前記本発明締結具1においては、前記上面部222の中心に存する前記操作穴224に埋め込まれた前記埋め込み材3の端部が、前記操作穴224の開口端から突出した状態となっているが、前記本発明工具10における工具先端部101の一端面1011の中心に形成された陥没部12によって、前記埋め込み材3の突出を避けて、前記爪部11を前記刻印225に接近させることが可能となる。
そして、図4(b)に示すように、前記爪部11を前記刻印225に接近させ、互いに嵌合させた後、前記本発明工具10を回転操作すれば、部材Pに対する前記本発明締結具1の締結が緩められる。この際、前記本発明工具10における前記工具後端部102にスパナやラチェットドライバーなどを係合させれば、前記回転操作が容易となる。
前述の如く、前記本発明締結具1は、締結作業時には、前記操作穴224に前記締結専用工具5を嵌合して回転操作し、緩解作業時には、前記刻印225に前記本発明工具10を嵌合して回転操作する。
前記締結専用工具5としては、角棒レンチやドライバーなどの一般的に流通されている工具が用いられたり、本発明締結具セットとして、前記本発明締結具1と組み合わされた状態にて流通に供された専用工具が用いられたりする。又、前記締結作業の最終段階において、前記操作穴224には前記埋め込み材3がハンマーなどの工具Hを用いて埋め込まれる。締結作業に必要とされるこれらの工具は入手が容易であり、又、これらの工具を用いた前記締結作業には、さほど特別な技術は必要とされない。これより、前記本発明締結具1は、非常に簡単な作業にて締結することができる。
そして、前記操作穴224に前記埋め込み材3が埋め込まれた後は、前記操作穴224に前記締結専用工具5を嵌合させることが不可能となり、もはや前記締結専用工具5を用いて前記本発明締結具1を取り外すことはできなくなる。又、本実施形態において、前記本発明締結具1は、前記頭部22の全体形状が略円錐台形状となされていることから、ペンチなどの工具によって前記周壁部223を挟持しつつ、回転操作することも困難である。更に、前記埋め込み材3は、座屈した状態で前記操作穴224に埋め込まれていることから、前記埋め込み材3をペンチなどの工具で挟んで、前記操作穴224から取り出すことも困難である。
これより、前記埋め込み材3が前記操作穴224に埋め込まれた状態にて締結された本発明締結具1は、回転操作することが非常に困難なものとなり、その結果、盗難犯罪を防止する手段として非常に有効なものとなる。
一方、前記緩解作業時に用いられる前記本発明工具10は、前記本発明締結具1に設けられた前記刻印225の形状に応じた前記爪部11を備えた先端形状有する特別な工具であり、一般に流通されているものではない。前記本発明工具10については、例えば、登録を受けた修理工場やディーラー、或いは、運輸支局などを専用工具管理者とし、正当な理由により前記本発明締結具10を緩解する必要が生じた場合に、前記専用工具管理者が依頼を受けて緩解作業を行うシステムとすれば、前記本発明工具10を用いた盗難犯罪の実行が事実上不可能となる。
なお、本実施形態では、前記本発明締結具1における前記刻印225の深さにつき、前記操作穴224の深さより浅くなされている。これは、前記刻印225に精密ドライバーなどの先端を突っ込んで、無理やり回転操作されることを防止するための措置である。但し、前記刻印225の深さが浅すぎると、前記刻印225に前記本発明工具10を嵌合して回転操作する際に、前記本発明工具10が滑って空回りし、緩解作業を煩雑なものとする場合もあることから、本発明締結具1においては、前記刻印225の深さにつき、0.5〜1.0mm(より好ましくは0.6〜0.8mm)とすることが好ましい。
同様の観点から、本発明締結具1においては、前記刻印225の溝幅につき、0.5〜1.5mm(より好ましくは、0.7〜1.0mm)の範囲内とすることが好ましい。
又、本実施形態では、前記本発明締結具1における前記刻印225につき、アルファベット文字を描く文字刻印225Aと、ドット模様のドット様刻印225Bとの二種類が存在する。前記文字刻印225Aによって、何らかの意味のある文言、例えば、会社名や商品名などが描かれていれば、これを見た一般人は、普通、係る文字刻印225Aは単に会社名や商品名を表示しているだけであると考え、係る文字刻印225Aが緩解の操作部分となる、との考えにはなかなか想到しない。これより、前記本発明工具10における盗難防止機能が向上する。前記文字刻印225Aによって描かれる文字としては、アルファベットに限定されるものではなく、平仮名、片仮名、漢字、或いはアルファベット以外の外国文字から適宜選択することができる。
なお、本実施形態では、前記文字刻印225Aに加えて、隣接する文字刻印225A間に挟むようにしてドット様刻印225Bが90度の位相差を開けて描かれている。このドット様刻印225Bは、緩解作業時における前記本発明工具10の前記爪部11を嵌合させる際の支点となり、回転操作する際に、前記本発明工具10の滑りが生じることを好適に防止する。このドット様刻印225Bは、一定の位相差(例えば、60度、90度、120度、180度)を設けて、複数配置することが好ましい。又、このドット様刻印225Bの周縁形状は、必ずしも円形となされる必要は無く、例えば、三角や四角、或いは星型やハートマークとなされてもよい。
更に、本実施形態では、前記本発明締結具1における前記操作穴224を六角穴としているが、前記操作穴224の形状としてはこれに限られず、三角穴や四角穴、或いは十字穴やすり割りなどとしても良いし、その他の特殊な形状としても良い。但し、一般的な工具による締結作業の容易な実施、及び前記埋め込み材3の確実な埋め込みの観点から、本発明においては、前記操作穴224につき、三角穴、四角穴、又は六角穴のいずれかとすることが好ましい。
<実施形態2>
[本発明締結具1]
図5に、本発明締結具1の一実施形態を示す。図5(a)に示す本発明締結具1は、ネジ本体2と、埋め込み材3と、座金4と、を具備する。
前記ネジ本体2における前記軸部21には、雄ネジ部211が設けられており、前記軸部21と連結されてなる前記頭部22の周壁部223は、前記軸部2が連結されている部分から上面部222に向かって、直径を増加させる傾斜面状となされている。前記上面部222の中心(回転中心)には、六角穴となされた操作穴224が形成されており、前記操作穴34の周囲には、複数の刻印225(文字刻印225A、ドット様刻印225B)が形成されている。
前記埋め込み材3は、前記実施形態1において用いたものと同様のものである。
前記座金4は、円環形状を有してなり、その外周壁41は、図中上部から下部に向かって直径を増加させる傾斜面状となされており、その内周壁42は、図中上部から下部に向かって直径を漸減させる傾斜面状となされている。前記内周壁42の傾斜角(テーパ角)は、前記ネジ本体における前記頭部21の周壁部223の傾斜角(テーパ角)と同一となされている。
図5(b)に示すように、前記本発明締結具1は、前記座金4を、前記頭部22と前記部材Pとの間に介在させた状態にて締結される。即ち、前記本発明締結具1は、前記座金4を介在させた状態にて締結されて、前記ネジ本体2における前記頭部21の周囲が前記座金4によって覆い隠されるように設計されたものである。そして、前記座金4の外周壁41は、図中上部から下部に向かって直径を漸減させる傾斜面状となされていることから、前記本発明締結具1の締結後、ペンチなどの工具によって前記周壁部223を挟持しつつ、回転操作することは非常に困難である。
[本発明締結具1の締結(締め付け)作業]
図6に、前記本発明締結具1の締結作業を示す。前記本発明締結具1を用いて一の部材Pを他の部材Bに固定するにあたっては、まず、前記ネジ本体2の軸部21に前記座金4に外嵌させ、六角レンチからなる前記締結専用工具5の一端を前記操作穴224に挿入させた上で、締結方向に回転操作する(図6(a)参照)。これにより、前記ネジ本体2が前記座金4を、前記頭部22と前記部材Pとの間に介在させた状態にて締結される。その後、図6(b)に示すように、前記操作穴224には、前記埋め込み材3が挿入配置され、前記操作穴224の開口端から突出した前記埋め込み材3の端部がハンマーなどの工具Hによって叩かれることにより、前記操作穴224内において前記埋め込み材3が座屈した状態となり、もって、前記操作穴224に前記埋め込み材3が埋め込まれる。
[本発明締結具1の緩解(取り外し)作業]
図7に、前記本発明締結具1を緩解するための本発明工具10を示す。本実施形態における前記本発明工具10は、工具先端部101の一端面1011の周縁部分を円環状に突出させてカラー部1013を設けた点のみにおいて、前記実施形態1において用いた本発明工具10と異なり、その余は、前記実施形態1において用いた本発明工具10と同様の構成となっている。
前記カラー部1013の内周面は、前記工具先端部101の前記一端面1011から先端に向かってその直径を増加させる傾斜面状となされている。又、前記カラー部1013の内周面の傾斜角(テーパ角)は、前記本発明締結具1における前記座金4の外周壁41の傾斜角(テーパ角)と同一となされている。更に、前記工具先端部101の前記一端面1011の直径は、前記ネジ本体2の前記頭部21における前記上面部222mの直径と統一となされている。
図8(a)に示すように、前記埋め込み材3が前記操作穴224に埋め込まれた状態にて締結された本発明締結具1を緩解するにあたっては、前記本発明工具10に設けられた前記爪部11を、前記本発明締結具1に設けられた前記刻印225に接近させ、互いに嵌合させる。この際、前記工具先端部101の一端面1011の周縁部分に形成させた円環状のカラー部1013を前記座金4の外周壁41に外嵌させ、この状態にて、前記本発明工具10を回転させれば、前記カラー部1013がガイドとなって、前記爪部11と前記刻印225との嵌合が至極容易になる。
そして、前記爪部11と前記刻印225とを互いに嵌合させた後、前記本発明工具10を回転操作すれば、部材Pに対する前記本発明締結具1の締結が緩められる。この際、前記カラー部1013によって、回転操作中の前記本発明工具10のずれが抑制される(図8(b)参照)。
その余は、前記実施形態1において説明した事項と同様であり、繰り返しを避けるべく、ここでは説明を省略する。
なお、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
1 本発明締結具(盗難防止用締結具)
2 ネジ本体
21 軸部
211 雌ネジ部
22 頭部
221 底面部
222 上面部
223 周壁部
224 操作穴
225 刻印
3 埋め込み部材
4 座金
41 外周壁
42 内周壁
5 締結専用工具
10 本発明工具(緩解専用工具)
101 工具先端部
1011 一端面
1012 他端面
1013 カラー部
102 工具後端部
11 爪部
12 陥没部

Claims (3)

  1. 雄ネジが設けられた軸部と該軸部の一端に存し、底面部と、該底面部の反対側面に存する上面部と、前記底面部から前記上面部に向かって直径を漸減させる傾斜面状となされた周壁部を有する略円錐台形状の頭部とからなるネジ本体と、
    前記頭部の上面部の回転中心に設けられた角棒レンチ、ドライバーを含む締結工具を嵌合させて回転操作するための操作穴と、
    該操作穴に埋め込まれ、前記操作穴の開口端から突出部を突出させる埋め込み材と、
    前記操作穴の周囲に設けられ文字刻印及びドット模様のドット様刻印を含み、その溝深さが0.5〜1.0mmであり、溝幅が0.5〜1.5mmである複数の刻印凹部と、を具備してなる締結具と
    前記締結具の操作穴の開口端から突出する埋め込み材の突出部を収容可能な陥没部と、前記締結具の文字刻印及びドット模様のドット様刻印を含む複数の刻印凹部に嵌合可能な複数の爪部と、を備えた工具先端部と、
    該工具先端部に連結され、前記工具先端部の軸心と一致する軸心を有する工具後端部と、を具備してなる専用緩解工具と、からなり、
    締結作業時には、前記締結具の操作穴に嵌合可能な先端形状を有する締結工具にて、前記ネジ本体が締結方向に回転操作された後、前記操作穴前記埋め込み材埋め込んで座屈させ、もって、前記操作穴に嵌合可能な先端形状を有する締結工具が前記操作穴に嵌合できない状態となされ、
    緩解操作時には、前記締結具の操作穴の開口端から突出する埋め込み材の突出部及び文字刻印及びドット模様のドット様刻印を含む複数の刻印凹部を、前記専用緩解工具の工具先端部に嵌合させ、前記専用緩解工具を緩解方向に回転操作することができるようになされ、
    前記緩解作業において、前記締結具の刻印凹部と前記専用緩解工具の爪部の嵌合操作及び前記専用緩解工具の回転操作を容易にするために、
    前記締結具の刻印凹部のドット様刻印は、前記操作穴の周囲に一定の位相差で複数個設けられていることを特徴とする盗難防止用締結具及び専用緩解工具のセット
  2. 前記締結具の刻印の深さが、前記操作穴の深さより浅いことを特徴とする請求項1に記載の盗難防止用締結具及び専用緩解工具のセット
  3. 前記締結具の操作穴が、三角穴、四角穴、又は六角穴のいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の盗難防止用締結具及び専用緩解工具のセット
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