JP5465956B2 - ボルト構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、オイルパンの底部において、汚れたオイル等を排出するために設けられたドレン孔を塞ぐために取り付けられるボルトの構造に関する。
従来より、例えば、特許文献1に開示されているボルト構造では、雄ねじ部を有する軸部と、該軸部に連続して繋がる頭部とを有し、該頭部には、ボルトを締め付けるための締付工具を締付方向に係合させる係合部と、ボルトの締付作業を行う際に、軸部と係合部との間に所定の値以上のトルクが加わらないようにする締付規制部とが設けられている。上記係合部は、軸部側に窪む凹形状をなすとともに断面形状が六角形状をなしている。該係合部の側壁部分は、スリットで6つに分割されており、この分割体が上記締付規制部を構成している。該締付規制部は、軸部側を支点として外方向に弾性変形するようになっており、係合部に締付工具を係合させて締付工具を回転させ、所定の値以上のトルクが係合部に加わると、締付規制部が外方向に弾性変形して、係合部と締付工具との係合が外れて締付工具が空転し、被取付部材の破損を防止できるようになっている。
特開2000−240627号公報(段落0039欄、図1〜4)
しかし、特許文献1のボルト構造では、一旦締め付けたボルトを被取付部材から取り外そうとして、締付工具を係合部に係合させて回転させると、締付規制部が弾性変形し、係合部と工具との係合が外れて締付工具が空転してしまい、ボルトを被取付部材から取り外すことができない。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所定のトルク値以上で締め付けて被取付部材を破損してしまうことのないようにし、しかも、確実に且つ簡易に取り外すことが可能なボルト構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明はボルトに取外用係合部と誤操作防止部とを備えたことを特徴とする。
具体的には、締付工具を締付方向に係合させる締付用係合部と、取外工具を取外方向に係合させる取外用係合部とを備え、該取外用係合部に取外工具を締付方向に係合させないように誤操作防止部を備えたボルト構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記締付用係合部の締付工具との接触箇所は、締付工具から所定値以上のトルクが加わると締付工具と係合しなくなるように塑性変形可能に構成されており、
上記頭部は、取外工具が取外方向に係合する取外用係合部を備え、上記取外用係合部には、上記取外工具を締付方向に係合させないようにし、且つ、上記頭部から取り除くことにより上記取外工具の上記取外用係合部に対する取外方向への係合を許容するよう構成された誤操作防止部が設けられている構成とした。
第2の発明では、第1の発明において、上記締付用係合部及び取外用係合部は軸心上に凸形状又は凹形状で形成され、上記締付用係合部と取外用係合部とのいずれか一方の外周が他方の外周を取り囲むように位置している構成とした。
第3の発明では、第1の発明において、上記締付用係合部は、軸心上に凸形状又は凹形状で形成され、上記取外用係合部は、凸形状又は凹形状で形成されるとともに上記締付用係合部の外方に少なくとも2つ以上形成され、且つ、取外工具との接触箇所が該取外工具の回転方向と交差するように形成されている構成とした。
第4の発明では、第1又は第2の発明において、上記頭部は、外側方に延出するフランジ部を有し、該フランジ部には、上記締付用係合部と取外用係合部とのいずれか一方が形成されている構成とした。
第5の発明では、第2から4のいずれか1つの発明において、上記締付用係合部と取外用係合部との少なくとも一方の断面形状が多角形状である構成とした。
第6の発明では、第1から5のいずれか1つの発明において、上記締付用係合部は凹形状をなし、該締付用係合部の周縁には、該締付用係合部の締付工具との接触箇所が広くなるように頭部上面から突出する締付用突出部を有し、該締付用突出部は締付時に締付工具と接触し、且つ、該締付工具から所定値以上のトルクが加わると変形するような構成とした。
第7の発明では、第1から6のいずれか1つの発明において、上記取外用係合部は凹形状をなし、該取外用係合部の周縁には、該取外用係合部の取外工具との接触箇所が広くなるように頭部上面から突出する取外用突出部を有している構成とした。
第8の発明では、第1から6のいずれか1つの発明において、上記ボルトは、樹脂材で形成されている構成とした。
第1の発明によれば、ボルトを締め付けるための締付用係合部に締付工具を係合させて締め付ける際、力が入りすぎて所定値以上のトルクが加わると、締付用係合部が塑性変形して、それ以上トルクが伝わらず、被取付部材の破損を防止できる。また、ボルトを被取付部材から取り外す場合、ボルトを取り外すための取外用係合部が締付用係合部とは別に設けられているので、上記のように締付用係合部を塑性変形させてしまっても、取外用係合部に取外工具を係合させることでボルトを被取付部材から取り外すことができる。さらに、取外用係合部に設けられた誤操作防止部によって、作業者が取外用係合部を利用して締付方向に回転させることができないようになっているので、誤って取外用係合部を用いて締付作業をしてしまう事態が回避され、被取付部材をうっかり破損させてしまうといったことがない。
第2の発明によれば、第1の発明と同様に、締付用係合部とは別に取外用係合部が設けられているので、取外用係合部で確実にボルトを被取付部材から取り外すことができるとともに誤操作防止部によって作業者が誤って取外係合部を用いて締付作業を行うことを防止できる。さらに、締付用係合部及び取外用係合部が軸心上に凸形状又は凹形状で形成され、且つ、取外用係合部の外周が締付用係合部の外周を取り囲むように位置するので、ボルトの取外作業の際、小さな力で大きなトルクを発生させることができ、確実にボルトを取り外すことができる。
第3の発明によれば、取外用係合部は軸心上に形成された締付用係合部の外方に形成されているので小さな力で大きなトルクを発生させることができ、しかも、取外工具との接触箇所が取外工具の回転方向と交差しているので、接触箇所に大きなトルクが加わっても塑性変形し難く、確実にボルトを取り外すことができる。
第4の発明によれば、フランジ部はボルトの軸心上から離れているので、該フランジ部に締付用係合部又は取外用係合部を形成すると、小さな力で大きなトルクを発生するようになり、締付作業又は取外作業が容易となる。
第5の発明によれば、締付用係合部及び取外用係合部が凸形状又は凹形状をなし、且つ、断面形状が多角形状であるので、例えば、六角レンチ等の一般的な工具を用いてボルトの締付作業又は取外作業をすることができる。これにより、特殊工具を製作する製作費を削減することができる。
第6の発明によれば、締付用突出部の突出方向の長さを変更することによって締付用係合部の締付工具との接触箇所の広さを変更できるようになり、許容できるトルク値を変更可能となる。したがって、トルク値の設定自由度を増すことができる。
第7の発明によれば、取外用突出部の突出方向の長さを変更することによって取外用係合部の取外工具との接触箇所の広さを変更できるようになり、許容できるトルク値を変更可能となる。したがって、ボルトを取り外すときに、大きなトルクが必要であっても取外用突出部を塑性変形しないようにすることができる。
第8の発明によれば、ボルトを樹脂で形成するので、締付用係合部の設計自由度が高くなり、該締付用係合部を所望するトルク値で変形する形状となるように細かく設計できるようになる。また、安価に製造することができる。
オイルパンを底部側から見た斜視図である。 本発明の実施形態1に係るボルトを頭部側から見た斜視図である。 本発明の実施形態1に係るボルトを軸部側から見た斜視図である。 本発明の実施形態1に係る取外工具の斜視図である。 取外工具をボルトに係合させた状態の斜視図である。 図5におけるA−A線断面図である 実施形態2における図2相当図である。 実施形態3における図2相当図である。 実施形態4における図2相当図である。 実施形態5における図2相当図である。 実施形態6における図2相当図である。 実施形態7における図2相当図である。 参考実施形態における図2相当図である。 実施形態における図2相当図である。 参考実施形態における図2相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
《発明の実施形態1》
図1は、自動車の前部に設けられたエンジンルームに搭載されるエンジン(図示せず)用のオイルパンPを示したものである。該オイルパンPは、上方が開放する略直方体の形状をなす樹脂成形品である。上記オイルパンP内部には、エンジン内部を潤滑するためのオイルが貯留されている。上記オイルパンP内のオイルは、劣化等した場合において、オイルパンPの底部に設けられたドレン部Dから排出できるようになっている。
ドレン部Dには、オイルパンPの底部を貫通する貫通孔H(図6にのみ示す)が形成されており、該貫通孔Hを図2に示すボルト1で塞ぐ構成となっている。
図2及び図3に示すように、ボルト1は、樹脂成形品であり、ドレン部Dの貫通孔Hに形成された雌ねじ部(図示せず)に螺合する雄ねじ部を有する軸部2と、該軸部2に連続して繋がる頭部3とを有し、上記軸部2の頭部3側にゴム製のOリング4が取り付けられている。
軸部2は、ボルト1の挿入方向に中心軸が沿うように形成された略円筒形状をなしており、挿入方向先端側から基端寄りまで外周面にねじ山が形成されている。尚、全ての図においてねじ山の記載を省略してある。上記軸部2の挿入方向基端側には、内径方向に窪むとともに外周面に沿って延びる環状溝部21が形成されており、ゴム製のOリング4が上記環状溝部21に嵌るようになっている。
図3に示すように、上記軸部2の内部には、内側面から中心軸方向に向かって突出するとともに頭部3に向かって延びる板状の補強リブ22が周方向において等間隔に6つ形成されている。上記補強リブ22の挿入方向先端縁は、中心軸に向かうにつれて挿入方向基端側へ傾いている。
図2に示すように、頭部3は、上記軸部2の基端側に繋がるとともに径方向外側に延出するフランジ部31を有する略円盤形状をなす部分である。上記頭部の外周縁には、外方に突出する突起3cが周方向に複数形成されている。該突起3cは、ボルト1をオイルパンPの貫通孔Hに取り付けたときに、貫通孔Hのボルト1挿入側開口周縁の内側面H1(図6に示す)と接触することにより、ボルト1をしっかりと固定するためのものである。上記頭部3は、六角レンチ(締付工具)Rが係合する締付用係合部32と、該締付用係合部32の径方向外側に位置するとともに後述する取外工具5が係合する取外用係合部33とを有している。
締付用係合部32は、図6に示すように、頭部3の中央部分において軸部2側に膨出した部分に形成されている。上記締付用係合部32は、軸心上において軸部2側に窪む凹形状をなすとともに断面形状が正六角形状をなしている。そして、締付用係合部32の深さは、ボルト1の挿入方向の長さの略半分程度となっている。上記締付用係合部32には、六角レンチRを嵌合させて、締付作業を行うことが可能となっている。尚、締付時のボルト1の締付方向は、該ボルト1を挿入方向基端側から見て時計回りの回転方向のことを言う。このとき、締付用係合部32の六角レンチRとの接触箇所は、締付用係合部32の6つの側面34であり、所定値以上のトルクが加わったときに締付用係合部32の側面34が塑性変形し、六角レンチRが空転するようになっている。
取外用係合部33は、上記締付用係合部32を挟んで180°反対側に一対形成されている。図2に示すように、取外用係合部33は、フランジ部31において軸部2側に窪む凹形状をなすとともに断面形状が平面視で略くの字状で屈曲部分が外方に位置するようになっている。上記取外用係合部33には、取外工具5が取外方向において接触する接触面35aを有しており、該接触面35aは、取外工具5の取外方向と交差するように形成されている。尚、取外時のボルト1の取外方向は、該ボルト1を挿入方向基端側から見て反時計回りの回転方向のことを言う。
取外用係合部33の開口周縁には、該取外用係合部33の取外工具5との接触箇所が広くなるように頭部3上面から突出する取外用突出部38が形成されている。該取外用突出部38は、取外用係合部33の外方に位置する一部を除いた開口周縁に沿って延びている。上記取外用突出部38は、取外用係合部33の接触面35aが広くなるように所定の長さで突出している。これにより、許容できるトルク値を任意に変更することができ、取外工具5を用いてボルト1をオイルパンPから取り外すときに、大きなトルクが必要であっても取外用突出部38を塑性変形しないようにすることができる。
また、上記取外用係合部33の底部には、後述する取外工具5を締付方向に係合させないピン(誤操作防止部)39が一体に形成されている。
該ピン39は、該ピン39をハンマー等で上記頭部3から叩いて取り除くことにより取外工具5の取外用係合部33に対する取外方向への係合を許容するようになっている。
図4及び図5は、取外工具5を示したものである。該取外工具5は、鋼材により形成されたものであり、略円盤形状の工具本体51と、取外工具を回転させる工具(図示せず)を嵌合させる嵌合孔52と、上記取外用係合部33に係合する係合突出部53とを有している。
嵌合孔52は、工具本体51の中心軸において板厚方向に貫通するとともに断面形状が正方形状をなしている。また、係合突出部53は、工具本体51に嵌合孔52を挟んで一対形成されており、工具本体51から中心軸方向に突出する凸形状をなすとともに断面形状が平面視で略くの字状で屈曲部分が外方に位置するようになっている。上記係合突出部53は、図5及び図6に示すように、ボルト1の取外用係合部33内に嵌るようになっており、図5に示すように、係合突出部53を取外用係合部33内に嵌めて、取外工具5を取外方向に回転させることにより、ボルト1をオイルパンPから取り外すことが可能となっている。
次に、オイルパンPの貫通孔Hへのボルト1の取り付けについて説明する。まず、ボルト1をオイルパンPの貫通孔Hに対応する位置に配置する。そして貫通孔Hにボルト1の軸部2の先端を貫通孔Hの開口に接触させる。締付用係合部32に六角レンチRを嵌合させるとともに締付方向にボルト1を回転させて、貫通孔Hにボルト1の軸部2を螺合させる。そして、六角レンチRに所定のトルクが加わるのを確認して締付作業を終了する。このとき、力が入りすぎて所定値以上のトルクがボルト1に加わると、締付用係合部32の側面34が塑性変形するので、それ以上トルクがボルト1に伝わらないようになり、オイルパンPの破損を防止できるようになっている。
次に、オイルパンPからボルト1の取り外しについて説明する。まず、オイルパンPにボルト1を取り付けた時に締付用係合部32が塑性変形していない場合、六角レンチRを締付用係合部32に嵌合させて、取外方向にボルト1を回転させてボルト1を取り外す。
一方、オイルパンPにボルト1を取り付けた時に締付用係合部32を塑性変形させた場合、まず、取外用係合部33のピン39をハンマー等で叩いて取り除く。次に、図5に示すように、ボルト1の取外用係合部33に取外工具5の係合突出部53を嵌合させる。そして、図示しないが、取外工具5の嵌合孔52に工具を嵌合させて取外方向に取外工具5を回転させる。すると、ボルト1が取外方向に回転し、ボルト1がオイルパンPから外れる。このとき、取外用係合部33は回転軸から離れた位置に形成されているのでトルクを大きくすることができ、しかも、取外工具5との接触箇所である接触面35aが取外方向と交差しているので、大きなトルクが加わっても塑性変形し難くなっている。したがって、ボルト1をオイルパンPから確実に取り外すことができる。
以上より、この実施形態1によれば、ボルト1を締め付けるための締付用係合部32に六角レンチRを係合させて締め付ける際、力が入りすぎて所定値以上のトルクが加わると、締付用係合部32が塑性変形して、それ以上トルクが伝わらず、オイルパンPの破損を防止できる。また、ボルト1をオイルパンPから取り外す場合、ボルト1を取り外すための取外用係合部33が締付用係合部32とは別に設けられているので、締付用係合部32を塑性変形させてしまっても、取外用係合部33に取外工具5を係合させることでボルト1をオイルパンPから取り外すことができる。さらに、取外用係合部33に設けられたピン39によって、作業者が取外用係合部33を利用して締付方向に回転させることができないようになっているので、誤って取外用係合部33を用いて締付作業をしてしまう事態が回避され、オイルパンPをうっかり破損させてしまうといったことがない。
また、取外用係合部33は軸心上に形成された締付用係合部32の外方に形成されているので小さな力で大きなトルクを発生させることができ、しかも、取外工具5との接触箇所が取外工具5の取外方向と交差しているので、接触箇所に大きなトルクが加わっても塑性変形し難く、確実にボルト1を取り外すことができる。
また、フランジ部31はボルト1の軸心上から離れているので、該フランジ部31に取外用係合部33を形成すると、小さな力で大きなトルクが発生するようになり、取外作業が容易となる。
また、締付用係合部32が凹形状をなし、且つ、断面形状が六角形状であるので、一般的な工具である六角レンチRを用いてボルト1を締め付けることができる。これにより、特殊工具を製作する制作費を削減することができる。尚、本実施形態1では、締付用係合部32の断面形状を六角形状にしたが、多角形状であればよい。
また、取外用突出部38の突出方向の長さを変更することによって取外用係合部33の取外工具5との接触箇所である接触面35aの広さを変更できるようになり、許容できるトルク値を変更可能となる。したがって、ボルト1を取り外すときに、大きなトルクが必要であっても取外用突出部38を塑性変形しないようにすることができる。
また、ボルト1を樹脂で形成するので、締付用係合部32の設計自由度が高くなり、該締付用係合部32を所望するトルク値で変形する形状となるように細かく設計できるようになる。
《発明の実施形態2》
図7は、本発明の実施形態2に係るボルト1を示すものである。この実施形態2では、締付用係合部32a、取外用係合部33a及び誤操作防止部39aが実施形態1と異なっているだけで、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、異なる部分を詳細に説明する。
頭部3には、軸心を中心として挿入方向基端側に突出する断面形状が正六角形の環状突出部3aが形成されている。本発明の締付用係合部32aは、上記環状突出部3aの内方の凹形状で環状突出部3aの内側面34aで囲まれた部分あり、取外用係合部33aは、環状突出部3aの外方の外側面35bを有する部分である。
上記締付用係合部32aは、断面形状が正六角形であり、実施形態1と同様に六角レンチRを嵌合させ、ボルト1の締付作業が可能となっている。
一方、環状突出部3aの外方には、挿入方向基端側に突出する断面形状が三角形の角柱をなす誤操作防止部39aが周方向において等間隔に3つ形成されている。誤操作防止部39aの側面の1つは、環状突出部3aの外側面35bの1つに近接するように設けられている。これにより、誤操作防止部39aをハンマー等で叩いて取り除かなければ、ソケットレンチやスパナ等を取外用係合部33aの外側面35bに係合させることができないようになっている。
実施形態2におけるオイルパンPへのボルト1の取り付けは、実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。
また、実施形態2におけるオイルパンPからのボルト1の取り外しは、ソケットレンチやスパナを用いる以外は実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。
以上より、実施形態2によれば、実施形態1と同様の効果が得られるとともに、取外用係合部33に一般的な工具であるソケットレンチやスパナ等を用いることができるので、特殊工具を製作する製作費を削減できる。
《発明の実施形態3》
図8は、本発明の実施形態3に係るボルト1を示すものである。この実施形態3では、締付用係合部32b及び取外用係合部33bが実施形態1と異なり、且つ、ピン39の位置が実施形態1と異なっているだけで、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、異なる部分を詳細に説明する。
頭部3のフランジ部31には、軸心を中心として挿入方向基端側に突出する環状の締付用係合部32bが形成されている。該締付用係合部32bの外周は、6つの外側面34bで形成され、平面視で正六角形をなしている。また、締付用係合部32bの内周は、平面視で円形状をなしている。
また、頭部3の軸心上には、挿入方向基端側に突出する凸形状をなすとともに断面形状が六角形状の取外用係合部33bが形成されている。上記取外用係合部33bの高さは、上記締付用係合部32bの高さの略2倍となっている。そして、ピン39は、取外用係合部33bと締付用係合部32bとの間の頭部3上面において、該取外用係合部33bを挟んで180°反対側に一対設けられている。
実施形態3におけるオイルパンPへのボルト1の取り付けは、締付作業に六角レンチRではなく、ソケットレンチやスパナ等を用いる以外は実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。
また、実施形態3におけるオイルパンPからボルト1の取り外しは、ソケットレンチやスパナを用いる以外は実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。
以上より、実施形態3によれば、取外用係合部33bを締付用係合部32aより内方に形成しても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
《発明の実施形態4》
図9は、本発明の実施形態4に係るボルト1を示すものである。この実施形態4では、締付用係合部32cが実施形態3と異なるだけで、他の部分は実施形態3と同じであるため、以下、異なる部分を詳細に説明する。
頭部3のフランジ部31には、軸心を中心として挿入方向基端側に突出する断面形状が正六角形の環状の締付用係合部32cが形成されている。該締付用係合部32cは、該締付用係合部32cの屈曲部分に形成されたスリット31bにより6つに分割されており、この分割体が突出部31aを構成している。そして、締付用係合部32cを6つの突出部31aに分割したことで、締付用係合部32cは径方向に塑性変形し易くなっている。したがって、スリット31bを形成することによりトルクの設定値を細かく設定変更することができる。
実施形態4におけるオイルパンPへのボルト1の取り付けは、実施形態3と同じであるため詳細な説明は省略する。
また同様に、実施形態4におけるオイルパンPからボルト1の取り外しは、実施形態3と同じであるため詳細な説明は省略する。
以上より、実施形態4によれば、実施形態3と同様の効果を得ることができるとともに、締付用係合部32cにスリット31bを形成することで細かなトルク値の設定を行うことができる。
《発明の実施形態5》
図10は、本発明の実施形態5に係るボルト1を示すものである。この実施形態5では、締付用係合部32d及び取外用係合部33dが実施形態1と異なり、且つ、ピン39の位置が異なっているだけで、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、異なる部分を詳細に説明する。
頭部3には、軸心を中心として挿入方向基端側に突出する断面形状が正六角形の締付用係合部32dが形成されている。該締付用係合部32dの外周には平面視で正六角形の環状凹部3bが形成され、頭部3の環状凹部3bより径方向外側に位置する部分が取外用係合部33dを構成している。上記締付用係合部32dの外周は、6つの外側面34dを有しており、上記取外用係合部33dの内周は、6つの内側面35dを有している。そして、ピン39は、環状凹部3bにおいて、取外用係合部33dの1つの内側面35d近傍に設けられている。
実施形態5におけるオイルパンPへのボルト1の取り付けは、締付作業に六角レンチRではなく、ソケットレンチを用いる以外は実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。尚、ピン39は取外用係合部33dの内側面35d近傍に設けられているので、ソケットレンチによる締付作業においてピン39が邪魔になることはない。
また、実施形態5におけるオイルパンPからのボルト1の取り外しは、取外用係合部33dの内側面35dに係合する特殊工具(図示せず)を用いる以外は実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。
以上より、実施形態5によれば、ボルト1をシンプルな構造としながらも、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
《発明の実施形態6》
図11は、本発明の実施形態6に係るボルト1を示すものである。この実施形態6では、締付用係合部32e及び取外用係合部33eが実施形態1と異なっているだけで、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、異なる部分を詳細に説明する。
締付用係合部32eは、頭部3の中央において、断面形状が半月状の窪みが一対形成された部分である。この一対の半月状の窪みの間には、真っ直ぐ延びる棒状の橋絡部36が形成されており、該橋絡部36の両側面34eがボルト1をオイルパンPに締め付ける際の特殊工具(図示せず)との接触箇所となる部分である。
取外用係合部33eは、頭部3において、締付用係合部32eを挟んで180°反対側に一対形成されている。取外用係合部33eは、フランジ部31において軸部2側に窪む凹形状をなすとともに平面視で正方形状をなしている。そして、ピン39が取外用係合部33eの中央部分に設けられている。
次に、オイルパンPの貫通孔Hへのボルト1の取り付けについて説明する。実施形態1と同様に、ボルト1の軸部2の先端を貫通孔Hの開口に接触させる。そして、締付用係合部32eの窪みに係合する特殊工具(図示せず)を係合させるとともに締付方向にボルト1を回転させて、貫通孔Hにボルト1の軸部2を螺合させる。このとき、力が入りすぎて所定値以上のトルクがボルト1に加わると、橋絡部36が塑性変形し、特殊工具(図示せず)が締付用係合部32e内で空転するので、オイルパンPの破損を防止できるようになっている。
また、実施形態6におけるオイルパンPからボルト1の取り外しは、実施形態1の取外工具5とは異なる形状の特殊工具を用いる以外は実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。
以上より、実施形態6によれば、ボルト1の意匠性の高い構造としながらも、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
《発明の実施形態7》
図12は、本発明の実施形態7に係るボルト1を示すものである。この実施形態7では、取外用係合部33fが実施形態1と異なっているだけで、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、異なる部分を詳細に説明する。
取外用係合部33fは、頭部3の締付用係合部32の周りに等間隔に4つ設けられている。該取外用係合部33fは、挿入方向基端側に突出するとともに径方向に沿って延びる板部34gを一対平行に有している。そして、ピン39は、上記取外用係合部33fの一対の板部34gの間において、締付用係合部32側に設けられている。
実施形態7におけるオイルパンPへのボルト1の取り付けは、実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。
また、実施形態7におけるオイルパンPからボルト1の取り外しは、実施形態1の取外工具5とは異なり、4つの取外用係合部33fにおけるそれぞれの一対の板部34gの間に係合する特殊工具(図示せず)を用意する以外は実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。
以上より、実施形態7によれば、頭部3の外方において、4つの取外用係合部33fによって取り外し作業を行うので、大きなトルクでボルト1を回転させることができ、確実にボルト1を取り外すことができるとともに、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
尚、実施形態7では、4つの取外用係合部33fを設けているが、該取外用係合部33fは少なくとも2つ以上設ければよい。
《発明の参考実施形態
図13は、本発明の参考実施形態に係るボルト1を示すものである。この参考実施形態では、取外用係合部33gと締付用突出部37が設けられている点とが実施形態1と異なっているだけで、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、異なる部分を詳細に説明する。
頭部3の締付用係合部32の開口周縁には、締付用係合部32の六角レンチRとの接触箇所である側面34が広くなるように頭部3上面から突出する締付用突出部37が設けられている。これにより、締付用突出部37の突出方向の長さを変更することによって締付用係合部32の六角レンチRとの接触箇所の広さを変更できるようになり、許容できるトルク値を変更可能となる。したがって、トルク値の設定自由度を増すことができる。
取外用係合部33gは、締付用係合部32を挟んで180°反対方向に一対設けられている。該取外用係合部33gにおける挿入方向先端側への窪み量は、取外方向奥側に向かうにつれて大きくなっている。上記取外用係合部33gの取外方向奥側端には、挿入方向に沿って延びるとともに取外方向と交差するように形成された接触面35fが設けられている。そして、取外用係合部33gの底面35gは、取外方向奥側端から取外方向手前側端まで、緩やかに傾斜しており、取外方向手前側端は、頭部3の表面に繋がっている。したがって、取外用係合部33gは、接触面35fに特殊工具(図示せず)を接触させることで取外方向に回転させることができるが、特殊工具をボルト1の締付方向に回転させても、底面35gが傾斜しており、特殊工具が空転するようになっている。これにより、誤って取外用係合部33gを用いて締付作業をしてしまう事態が回避されるようになっている。
参考実施形態におけるオイルパンPへのボルト1の取り付けは、実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。
次に、オイルパンPからボルト1の取り外しについて説明する。実施形態1と同様に、締付用係合部32が塑性変形していない場合、六角レンチRを締付用係合部32に嵌合させて、締付方向とは反対方向にボルト1を回転させてボルト1を取り外す。
一方、オイルパンPにボルト1を取り付けた時において締付用係合部32を塑性変形させた場合、特殊工具(図示せず)を用意し、該特殊工具を取外用係合部33gに係合させる。そして、特殊工具を取外方向に回転させてボルト1をオイルパンPから取り外す。このとき特殊工具を締付方向に回転させても、取外用係合部33gの底面35gが傾斜しているので、特殊工具が空転し、締付方向にボルト1を回転させないようになっている。
以上より、参考実施形態によれば、実施形態1と同様の効果を得るとともに、ピン39を設けない構造としながらも、作業者の誤操作を防止することができる
《発明の実施形態
図14は、本発明の実施形態に係るボルト1を示すものである。この実施形態では、締付用係合部32h及び取外用係合部33hが実施形態1と異なっているだけで、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、異なる部分を詳細に説明する。
頭部3には、軸心上で挿入方向基端側に突出する凸形状をなすとともに断面形状が六角形状をなす取外用係合部33hが形成されている。該取外用係合部33hの中央には、挿入方向基端側に突出する凸形状をなすとともに断面形状が六角形状をなす締付用係合部32hが一体に形成されている。該締付用係合部32hは、取外用係合部33hよりも径方向の幅が狭い形状となっている。上記締付用係合部32hの外周は、6つの外側面34hで形成され、取外用係合部33hの外周は、6つの外側面35hで形成されている。そして、ピン39は、頭部3の外側面35hの近傍において周方向に等間隔に3つ形成されている。
実施形態におけるオイルパンPへのボルト1の取り付けは、スパナを用いる以外は実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。
また、実施形態におけるオイルパンPからボルト1の取り外しは、スパナを用いる以外は実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。
以上より、実施形態によれば、実施形態1と同様の効果を得ることができるとともに、締付用係合部32h及び取外用係合部33hが軸心上に凸形状で形成され、且つ、取外用係合部33hの外周が締付用係合部32hの外周を取り囲むように位置するので、ボルト1の取外作業の際、小さな力で大きなトルクを発生させることができ、確実にボルトを取り外すことができる。
また、一般的な工具であるスパナだけで締め付けと取り外しを行うことができる。
《発明の参考実施形態
図15は、本発明の参考実施形態に係るボルト1を示すものである。この参考実施形態では、取外用係合部33iと締付用突出部37が設けられていない点とが参考実施形態と異なっているだけで、他の部分は参考実施形態と同じであるため、以下、異なる部分を詳細に説明する。
取外用係合部33iは、フランジ部31において、締付用係合部32を挟んで180°反対方向に一対設けられている。該取外用係合部33iは挿入方向基端側に突出するブロック体である。該取外用係合部33iの取外方向奥側の側面35iは、頭部3の挿入方向基端側から見て取外方向奥側に向かって下傾している。一方、取外用係合部33iの取外方向手前側の側面35jは、取外方向と交差するように形成されている。また、上記取外用係合部33iは、フランジ部31において、軸心を通って径方向に延びる直線上から取外方向奥側にずれた位置に形成されている。これにより、取外用係合部33iの間において、棒状部材Bを軸心を通って径方向に延びるように配置できる。したがって、特殊工具を用意せずとも棒状部材Bさえあれば、棒状部材Bを取外用係合部33iの側面35jに接触させて取外方向にボルト1を回転させることができる。一方、棒状部材Bをボルト1の締付方向に回転させても、側面35iが傾斜しているので棒状部材Bが取外用係合部33iに引っ掛からず、空転するようになっている。これにより、誤って取外用係合部33iを用いて締付作業をしてしまう事態が回避されるようになっている。
参考実施形態におけるオイルパンPへのボルト1の取り付けは、参考実施形態と同じであるため詳細な説明は省略する。
また、参考実施形態におけるオイルパンPからボルト1の取り外しは、参考実施形態とは異なる特殊工具を用いる以外は参考実施形態と同じであるため詳細な説明は省略する。
以上より、参考実施形態によれば、参考実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、特殊工具や一般的な工具を用いずともボルト1を取り外すことができるようになっている。
尚、本実施形態1〜8,参考実施形態1,2のボルト1は、樹脂製だけでなく、鉄やアルミ等で製作してもよい。
また、本発明は、オイルパンPのドレン部D以外に適用されるボルトについても適用することができる。
本発明は、例えば、オイルパンの底部において、汚れたオイル等を排出するために設けられたドレン孔を塞ぐために取り付けられるボルト構造に用いるのに適している。
1 ボルト
2 軸部
3 頭部
5 取外工具
31 フランジ部
32、32a〜32h 締付用係合部
33、33a〜33i 取外用係合部
34 側面
34b 外側面
34d 外側面
34e 側面
34h 外側面
35a 接触面
35b 外側面
35d 内側面
35f 接触面
35g 底
5h 外側面
35i 側
7 締付用突出部
38 取外用突出部
39 ピン(誤操作防止部)
39a 誤操作防止部
P オイルパン
R 六角レンチ(締付工具)

Claims (8)

  1. 雄ねじ部を有する軸部(2)と、該軸部(2)に連続して繋がり締付工具(R)が締付方向に係合する締付用係合部(32、32a〜32h)を有する頭部(3)とを備えたボルト構造であって、
    上記締付用係合部(32、32a〜32h)の締付工具(R)との接触箇所は、締付工具(R)から所定値以上のトルクが加わると締付工具(R)と係合しなくなるように塑性変形可能に構成されており、
    上記頭部(3)は、取外工具(5)が取外方向に係合する取外用係合部(33、33a〜33i)を備え、
    上記取外用係合部(33、33a〜33i)には、上記取外工具(5)を締付方向に係合させないようにし、且つ、上記頭部(3)から取り除くことにより上記取外工具(5)の上記取外用係合部(33、33a〜33i)に対する取外方向への係合を許容するよう構成された誤操作防止部(39、39a)が設けられていることを特徴とするボルト構造。
  2. 請求項1に記載のボルト構造であって、
    上記締付用係合部(32、32a〜32h)及び取外用係合部(33、33a〜33i)は軸心上に凸形状又は凹形状で形成され、
    上記締付用係合部(32、32a〜32h)と取外用係合部(33、33a〜33i)とのいずれか一方の外周が他方の外周を取り囲むように位置していることを特徴とするボルト構造。
  3. 請求項1に記載のボルト構造であって、
    上記締付用係合部(32、32a〜32h)は、軸心上に凸形状又は凹形状で形成され、
    上記取外用係合部(33、33a〜33i)は、凸形状又は凹形状で形成されるとともに上記締付用係合部(32、32a〜32h)の外方に少なくとも2つ以上形成され、且つ、取外工具(5)との接触箇所が該取外工具の回転方向と交差するように形成されていることを特徴とするボルト構造。
  4. 請求項1又は2に記載のボルト構造であって、
    上記頭部(3)は、外側方に延出するフランジ部(31)を有し、
    該フランジ部(31)には、上記締付用係合部(32、32a〜32h)と取外用係合部(33、33a〜33i)とのいずれか一方が形成されていることを特徴とするボルト構造。
  5. 請求項2から4のいずれか1つに記載のボルト構造であって、
    上記締付用係合部(32、32a〜32h)と取外用係合部(33、33a〜33i)との少なくとも一方の断面形状が多角形状であることを特徴とするボルト構造。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載のボルト構造であって、
    上記締付用係合部(32、32a〜32h)は凹形状をなし、
    該締付用係合部(32、32a〜32h)の周縁には、該締付用係合部(32、32a〜32h)の締付工具(R)との接触箇所が広くなるように頭部(3)上面から突出する締付用突出部(37)を有し、
    該締付用突出部(37)は締付時に締付工具(R)と接触し、且つ、該締付工具(R)から所定値以上のトルクが加わると変形するように構成されていることを特徴とするボルト構造。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載のボルト構造であって、
    上記取外用係合部(33、33a〜33i)は凹形状をなし、
    該取外用係合部(33、33a〜33i)の周縁には、該取外用係合部(33、33a〜33i)の取外工具(5)との接触箇所が広くなるように頭部(3)上面から突出する取外用突出部(38)を有していることを特徴とするボルト構造。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載のボルト構造であって、
    上記ボルトは、樹脂材で形成されていることを特徴とするボルト構造。
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