JP2000145742A - 付き回り防止雄ねじ部材 - Google Patents
付き回り防止雄ねじ部材Info
- Publication number
- JP2000145742A JP2000145742A JP10325228A JP32522898A JP2000145742A JP 2000145742 A JP2000145742 A JP 2000145742A JP 10325228 A JP10325228 A JP 10325228A JP 32522898 A JP32522898 A JP 32522898A JP 2000145742 A JP2000145742 A JP 2000145742A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- male screw
- screw member
- tool
- head
- nut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Forging (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ナット側で一人の作業者がナットと雄ねじ部
材との付き回りを防止しつつナットを締め込んだり緩め
たりし得るようにするとともに再利用可能とすることに
ある。 【解決手段】 全長の少なくとも一部に雄ねじ1aを形
成されたねじ軸部1と、そのねじ軸部の一端に一体に形
成された、工具と掛合し得る頭部2と、を具える雄ねじ
部材において、前記ねじ軸部1の他端に括れなく一体
に、工具と掛合し得る付き回り防止掛合部4が形成され
ていることを特徴とするものである。
材との付き回りを防止しつつナットを締め込んだり緩め
たりし得るようにするとともに再利用可能とすることに
ある。 【解決手段】 全長の少なくとも一部に雄ねじ1aを形
成されたねじ軸部1と、そのねじ軸部の一端に一体に形
成された、工具と掛合し得る頭部2と、を具える雄ねじ
部材において、前記ねじ軸部1の他端に括れなく一体
に、工具と掛合し得る付き回り防止掛合部4が形成され
ていることを特徴とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボルトや小ねじ
等の雄ねじ部材に関し、特には、雄ねじ部材にナットを
螺合させて締め込む際にナットと雄ねじ部材との付き回
り(共回り)を容易に防止し得る雄ねじ部材に関するも
のである。
等の雄ねじ部材に関し、特には、雄ねじ部材にナットを
螺合させて締め込む際にナットと雄ねじ部材との付き回
り(共回り)を容易に防止し得る雄ねじ部材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のボルトや小ねじ等の雄ねじ部材
は、全長の少なくとも一部に雄ねじを形成されたねじ軸
部と、そのねじ軸部の一端に一体に形成された円柱状や
六角柱状あるいは概略半球状や円盤状や皿状等の形状の
頭部とを具えており、その円柱状の頭部には、工具とし
ての六角レンチと掛合し得る六角穴が刻設され、またそ
の半球状や皿状等の頭部には、工具としてのドライバー
の先端部と掛合し得る直線状の溝(マイナス(−)溝)
や十字状の溝(プラス(+)溝)が刻設され、そしてそ
の六角柱状の頭部の周囲の三対の平行平面は、スパナや
レンチと掛合することができる。
は、全長の少なくとも一部に雄ねじを形成されたねじ軸
部と、そのねじ軸部の一端に一体に形成された円柱状や
六角柱状あるいは概略半球状や円盤状や皿状等の形状の
頭部とを具えており、その円柱状の頭部には、工具とし
ての六角レンチと掛合し得る六角穴が刻設され、またそ
の半球状や皿状等の頭部には、工具としてのドライバー
の先端部と掛合し得る直線状の溝(マイナス(−)溝)
や十字状の溝(プラス(+)溝)が刻設され、そしてそ
の六角柱状の頭部の周囲の三対の平行平面は、スパナや
レンチと掛合することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる雄ねじ部材で対
象物を締め付ける際には、その雄ねじ部材のねじ軸部を
対象物に貫通させてそのねじ軸部の雄ねじにナットを螺
合させ、雄ねじ部材の頭部を工具で回り止めして付き回
りを防止した状態でそのナットを回転させる場合が多々
ある。そしてかかる締着状態から雄ねじ部材の締付けを
緩める際にも、その頭部を工具で回り止めして、ねじ山
の傷や錆びつき等に起因する雄ねじ部材の付き回りを防
止しつつナットを回転させる場合が多い。
象物を締め付ける際には、その雄ねじ部材のねじ軸部を
対象物に貫通させてそのねじ軸部の雄ねじにナットを螺
合させ、雄ねじ部材の頭部を工具で回り止めして付き回
りを防止した状態でそのナットを回転させる場合が多々
ある。そしてかかる締着状態から雄ねじ部材の締付けを
緩める際にも、その頭部を工具で回り止めして、ねじ山
の傷や錆びつき等に起因する雄ねじ部材の付き回りを防
止しつつナットを回転させる場合が多い。
【0004】しかしながら、雄ねじ部材の頭部の周囲の
空間が非常に狭かったり暗かったりした場合には、その
頭部に工具を掛合させるのが極めて困難であり、それゆ
え雄ねじ部材の付き回りを防止してナットを回転させる
作業に手間がかかる上に時間もかかってしまうという問
題がある。また機械の比較的大きな壁部等が雄ねじ部材
の頭部とナットとを隔てているような場合には、一人が
雄ねじ部材の頭部側にいてその頭部を工具で回り止めし
ている間にナット側にいるもう一人がナットを回すとい
う作業が必要となって、一本の雄ねじ部材を締め付けた
り緩めたりするのに二人の作業者が必要となり、極めて
不経済になるという問題もある。
空間が非常に狭かったり暗かったりした場合には、その
頭部に工具を掛合させるのが極めて困難であり、それゆ
え雄ねじ部材の付き回りを防止してナットを回転させる
作業に手間がかかる上に時間もかかってしまうという問
題がある。また機械の比較的大きな壁部等が雄ねじ部材
の頭部とナットとを隔てているような場合には、一人が
雄ねじ部材の頭部側にいてその頭部を工具で回り止めし
ている間にナット側にいるもう一人がナットを回すとい
う作業が必要となって、一本の雄ねじ部材を締め付けた
り緩めたりするのに二人の作業者が必要となり、極めて
不経済になるという問題もある。
【0005】ところで、かかる問題を解決する雄ねじ部
材としては従来、例えば図8に示す如き停止ボルト(シ
ャーボルトとも呼ばれる)が知られている。この停止ボ
ルトは、インパクトレンチで締め付ける場合に用いられ
るもので、全長の少なくとも一部に雄ねじ1aを形成さ
れたねじ軸部1と、そのねじ軸部1の一端に一体に形成
された、工具先端部を掛ける溝のない円盤状の頭部2
と、軸部1の他端に一体に形成されるとともに括れ部3
aおよび外周スプライン3bを有するスプライン軸部3
とを具えており、ナットを用いての締め付けの際にねじ
軸部1に螺合させたナットを固定しておいて、そのスプ
ライン軸部3をインパクトレンチで回転させることで停
止ボルト側を回転させてナットを締め込み、一定の締め
付け力になって停止ボルトの軸部1が回転しなくなる
と、インパクトレンチでさらに回転させられるスプライ
ン軸部3が括れ部3aの位置で軸部1からねじ切れて分
離するというものである。
材としては従来、例えば図8に示す如き停止ボルト(シ
ャーボルトとも呼ばれる)が知られている。この停止ボ
ルトは、インパクトレンチで締め付ける場合に用いられ
るもので、全長の少なくとも一部に雄ねじ1aを形成さ
れたねじ軸部1と、そのねじ軸部1の一端に一体に形成
された、工具先端部を掛ける溝のない円盤状の頭部2
と、軸部1の他端に一体に形成されるとともに括れ部3
aおよび外周スプライン3bを有するスプライン軸部3
とを具えており、ナットを用いての締め付けの際にねじ
軸部1に螺合させたナットを固定しておいて、そのスプ
ライン軸部3をインパクトレンチで回転させることで停
止ボルト側を回転させてナットを締め込み、一定の締め
付け力になって停止ボルトの軸部1が回転しなくなる
と、インパクトレンチでさらに回転させられるスプライ
ン軸部3が括れ部3aの位置で軸部1からねじ切れて分
離するというものである。
【0006】しかしながら、この停止ボルトは、締めつ
け時にはナット側で一人の作業者がナットと停止ボルト
との付き回りを防止しつつナットを締め込み得るもの
の、インパクトレンチを使用しなければ締め付けること
ができず、しかも一旦締め付けた後はスプライン軸部3
が分離してしまい、頭部2に工具先端部を掛ける溝もな
いため、ナットを緩めて外す際には停止ボルトの付き回
りを防止する術が全くなく、その後のボルトとしての再
利用もできないという問題があり、また括れ3aを形成
する必要があることから製造費用が嵩み、ひいては部品
単価も高価なものになるという問題があった。
け時にはナット側で一人の作業者がナットと停止ボルト
との付き回りを防止しつつナットを締め込み得るもの
の、インパクトレンチを使用しなければ締め付けること
ができず、しかも一旦締め付けた後はスプライン軸部3
が分離してしまい、頭部2に工具先端部を掛ける溝もな
いため、ナットを緩めて外す際には停止ボルトの付き回
りを防止する術が全くなく、その後のボルトとしての再
利用もできないという問題があり、また括れ3aを形成
する必要があることから製造費用が嵩み、ひいては部品
単価も高価なものになるという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】この発明
は、上記課題を有利に解決した雄ねじ部材を提供するこ
とを目的とするものであり、請求項1記載のこの発明の
付き回り防止雄ねじ部材は、全長の少なくとも一部に雄
ねじを形成されたねじ軸部と、そのねじ軸部の一端に一
体に形成された、工具と掛合し得る頭部と、を具える雄
ねじ部材において、前記ねじ軸部の他端に括れなく一体
に、工具と掛合し得る付き回り防止掛合部が形成されて
いることを特徴とするものである。
は、上記課題を有利に解決した雄ねじ部材を提供するこ
とを目的とするものであり、請求項1記載のこの発明の
付き回り防止雄ねじ部材は、全長の少なくとも一部に雄
ねじを形成されたねじ軸部と、そのねじ軸部の一端に一
体に形成された、工具と掛合し得る頭部と、を具える雄
ねじ部材において、前記ねじ軸部の他端に括れなく一体
に、工具と掛合し得る付き回り防止掛合部が形成されて
いることを特徴とするものである。
【0008】かかるこの発明の雄ねじ部材にあっては、
頭部に工具を掛合させて雄ねじ部材を回転させ得ること
はもちろん、ねじ軸部の、頭部がある一端とは逆側の他
端に一体に形成された付き回り防止掛合部に工具を掛合
させてねじ軸部を回り止めしつつ、そのねじ軸部に螺合
させたナットを締め込んだり緩めたりすることが可能で
あり、また、ナットを固定して、その付き回り防止掛合
部に掛合させた工具でねじ軸部ひいては雄ねじ部材を回
転させることでナットを締め込んだり緩めたりすること
も可能である。
頭部に工具を掛合させて雄ねじ部材を回転させ得ること
はもちろん、ねじ軸部の、頭部がある一端とは逆側の他
端に一体に形成された付き回り防止掛合部に工具を掛合
させてねじ軸部を回り止めしつつ、そのねじ軸部に螺合
させたナットを締め込んだり緩めたりすることが可能で
あり、また、ナットを固定して、その付き回り防止掛合
部に掛合させた工具でねじ軸部ひいては雄ねじ部材を回
転させることでナットを締め込んだり緩めたりすること
も可能である。
【0009】従ってこの発明の雄ねじ部材によれば、ナ
ット側で一人の作業者がナットと雄ねじ部材との付き回
りを防止しつつナットを締め込んだり緩めたりすること
ができるので、雄ねじ部材の頭部の周囲の空間が非常に
狭かったり暗かったりした場合でも雄ねじ部材の付き回
りを防止してナットを回転させる作業を容易にかつ短時
間で行うことができ、しかも機械の比較的大きな壁部等
が雄ねじ部材の頭部とナットとを隔てているような場合
でもナット側の一人の作業者で締め付けや緩め作業を極
めて経済的に行うことができる。
ット側で一人の作業者がナットと雄ねじ部材との付き回
りを防止しつつナットを締め込んだり緩めたりすること
ができるので、雄ねじ部材の頭部の周囲の空間が非常に
狭かったり暗かったりした場合でも雄ねじ部材の付き回
りを防止してナットを回転させる作業を容易にかつ短時
間で行うことができ、しかも機械の比較的大きな壁部等
が雄ねじ部材の頭部とナットとを隔てているような場合
でもナット側の一人の作業者で締め付けや緩め作業を極
めて経済的に行うことができる。
【0010】そしてこの発明の雄ねじ部材によれば、停
止ボルトと異なりねじ軸部の他端に括れなく一体に付き
回り防止掛合部が形成されていて、その付き回り防止掛
合部が括れ(周方向に延在する溝部)によってねじ軸部
から分離するということがないので、ナットを緩める場
合にもその付き回り防止掛合部に工具を掛合させて付き
回りを容易に防止することができ、従って、この雄ねじ
部材を何度でも再利用することができる。
止ボルトと異なりねじ軸部の他端に括れなく一体に付き
回り防止掛合部が形成されていて、その付き回り防止掛
合部が括れ(周方向に延在する溝部)によってねじ軸部
から分離するということがないので、ナットを緩める場
合にもその付き回り防止掛合部に工具を掛合させて付き
回りを容易に防止することができ、従って、この雄ねじ
部材を何度でも再利用することができる。
【0011】なお、この発明においては、請求項2〜請
求項6に記載のように、前記付き回り防止掛合部が、工
具と掛合し得る形状として、マイナス溝、六角柱状部、
プラス溝、六角穴、内周スプライン穴のうち何れかを有
していても良く、工具と掛合し得る形状をこれらの形状
とすれば、ねじ軸部の他端に位置する付き回り防止掛合
部において、いずれの形状とした場合もねじ軸部の軸線
方向への型部材の押し込みで型成形可能となるので、一
般に雄ねじ部材の製造工程の初期段階で頭部の成形に用
いられている熱間鍛造成形や冷間鍛造成形の工程でこの
発明の雄ねじ部材の頭部を形成する際に、同時に、その
成形型の棒材保持穴の底部に設けた工具先端部と同一形
状の凸形型部材で付き回り防止掛合部も容易に形成し得
て、雄ねじ部材の製造費用ひいては部品単価を安価に抑
えることができる。
求項6に記載のように、前記付き回り防止掛合部が、工
具と掛合し得る形状として、マイナス溝、六角柱状部、
プラス溝、六角穴、内周スプライン穴のうち何れかを有
していても良く、工具と掛合し得る形状をこれらの形状
とすれば、ねじ軸部の他端に位置する付き回り防止掛合
部において、いずれの形状とした場合もねじ軸部の軸線
方向への型部材の押し込みで型成形可能となるので、一
般に雄ねじ部材の製造工程の初期段階で頭部の成形に用
いられている熱間鍛造成形や冷間鍛造成形の工程でこの
発明の雄ねじ部材の頭部を形成する際に、同時に、その
成形型の棒材保持穴の底部に設けた工具先端部と同一形
状の凸形型部材で付き回り防止掛合部も容易に形成し得
て、雄ねじ部材の製造費用ひいては部品単価を安価に抑
えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここ
に、図1(a)および(b)は、この発明の付き回り防
止雄ねじ部材の第1実施例としての小ねじを示す正面図
および頭部と反対の側から見た側面図である。
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここ
に、図1(a)および(b)は、この発明の付き回り防
止雄ねじ部材の第1実施例としての小ねじを示す正面図
および頭部と反対の側から見た側面図である。
【0013】この図1に示す第1実施例の雄ねじ部材と
しての小ねじは、概ね全長にわたって雄ねじ1aを形成
されたねじ軸部1と、そのねじ軸部1の一端(図1
(a)では左端)に一体に形成された、工具と掛合し得
るマイナス(−)溝2aを有する概略円盤状の頭部2と
を具えている。
しての小ねじは、概ね全長にわたって雄ねじ1aを形成
されたねじ軸部1と、そのねじ軸部1の一端(図1
(a)では左端)に一体に形成された、工具と掛合し得
るマイナス(−)溝2aを有する概略円盤状の頭部2と
を具えている。
【0014】そしてそのねじ軸部1の他端(図1(a)
では右端)には括れなく一体に付き回り防止掛合部4が
形成されており、この付き回り防止掛合部4は、図1
(b)に示すように、ねじ軸部1の上記他端に一体に突
設されるとともに雄ねじ1aの谷径より僅かに細い外形
寸法を持つ円柱状部4aと、その円柱状部4aを横断す
るように形成された、工具(例えばドライバー)と掛合
し得る形状部分としてのマイナス(−)溝4bとを有
し、そのマイナス溝4bの入り口端部には、工具のマイ
ナス形の先端部を容易に挿入可能なように丸みが付けら
れている。
では右端)には括れなく一体に付き回り防止掛合部4が
形成されており、この付き回り防止掛合部4は、図1
(b)に示すように、ねじ軸部1の上記他端に一体に突
設されるとともに雄ねじ1aの谷径より僅かに細い外形
寸法を持つ円柱状部4aと、その円柱状部4aを横断す
るように形成された、工具(例えばドライバー)と掛合
し得る形状部分としてのマイナス(−)溝4bとを有
し、そのマイナス溝4bの入り口端部には、工具のマイ
ナス形の先端部を容易に挿入可能なように丸みが付けら
れている。
【0015】かかる小ねじにあっては、頭部2のマイナ
ス溝2aに工具を掛合させてこの小ねじを回転させ得る
ことはもちろん、ねじ軸部1の、頭部2がある一端とは
逆側の他端に一体に形成された付き回り防止掛合部4の
マイナス溝4bに工具を掛合させてねじ軸部1を回り止
めしつつ、そのねじ軸部1に螺合させたナットを締め込
んだり緩めたりすることが可能であり、また、ナットを
固定して、そのマイナス溝4bに掛合させた工具でねじ
軸部1ひいては小ねじを回転させることでナットを締め
込んだり緩めたりすることも可能である。
ス溝2aに工具を掛合させてこの小ねじを回転させ得る
ことはもちろん、ねじ軸部1の、頭部2がある一端とは
逆側の他端に一体に形成された付き回り防止掛合部4の
マイナス溝4bに工具を掛合させてねじ軸部1を回り止
めしつつ、そのねじ軸部1に螺合させたナットを締め込
んだり緩めたりすることが可能であり、また、ナットを
固定して、そのマイナス溝4bに掛合させた工具でねじ
軸部1ひいては小ねじを回転させることでナットを締め
込んだり緩めたりすることも可能である。
【0016】従って、この第1実施例の雄ねじ部材とし
ての小ねじによれば、ナット側で一人の作業者がナット
と小ねじとの付き回りを防止しつつナットを締め込んだ
り緩めたりすることができるので、小ねじの頭部2の周
囲の空間が非常に狭かったり暗かったりした場合でも小
ねじの付き回りを防止してナットを回転させる作業を容
易にかつ短時間で行うことができ、しかも機械の比較的
大きな壁部等が小ねじの頭部2とナットとを隔てている
ような場合でもナット側の一人の作業者で締め付けや緩
め作業を極めて経済的に行うことができる。
ての小ねじによれば、ナット側で一人の作業者がナット
と小ねじとの付き回りを防止しつつナットを締め込んだ
り緩めたりすることができるので、小ねじの頭部2の周
囲の空間が非常に狭かったり暗かったりした場合でも小
ねじの付き回りを防止してナットを回転させる作業を容
易にかつ短時間で行うことができ、しかも機械の比較的
大きな壁部等が小ねじの頭部2とナットとを隔てている
ような場合でもナット側の一人の作業者で締め付けや緩
め作業を極めて経済的に行うことができる。
【0017】そして、この第1実施例の雄ねじ部材とし
ての小ねじによれば、停止ボルトと異なりねじ軸部1の
他端に括れなく一体に付き回り防止掛合部4が形成され
ていて、その付き回り防止掛合部4が括れ(周方向に延
在する溝部)によってねじ軸部1から分離するというこ
とがないので、ナットを緩める場合にもその付き回り防
止掛合部4に工具を掛合させて付き回りを容易に防止す
ることができる。
ての小ねじによれば、停止ボルトと異なりねじ軸部1の
他端に括れなく一体に付き回り防止掛合部4が形成され
ていて、その付き回り防止掛合部4が括れ(周方向に延
在する溝部)によってねじ軸部1から分離するというこ
とがないので、ナットを緩める場合にもその付き回り防
止掛合部4に工具を掛合させて付き回りを容易に防止す
ることができる。
【0018】さらに、この第1実施例の雄ねじ部材とし
ての小ねじによれば、付き回り防止掛合部4の工具と掛
合し得る部分がマイナス溝4bであることから、ねじ軸
部1の軸線方向への型部材の押し込みで型成形可能とな
るので、一般に雄ねじ部材の製造工程の初期段階で頭部
の成形に用いられている熱間鍛造成形や冷間鍛造成形の
工程でこの実施例の小ねじの頭部2を棒材に形成する際
に同時に、その成形型の棒材保持穴の底部に設けた工具
先端部と同一のマイナス形状の凸形型部材でそのマイナ
ス溝4bも容易に棒材に形成し得て、小ねじの製造費用
ひいては部品単価を安価に抑えることができる。しか
も、成形型の棒材保持穴の底部付近の内径を雄ねじ1a
の谷径より僅かに細くしておくことで、熱間鍛造成形や
冷間鍛造成形の工程で棒材にマイナス溝4bを形成する
際に同時に、円柱状部4aも容易に形成することができ
る。
ての小ねじによれば、付き回り防止掛合部4の工具と掛
合し得る部分がマイナス溝4bであることから、ねじ軸
部1の軸線方向への型部材の押し込みで型成形可能とな
るので、一般に雄ねじ部材の製造工程の初期段階で頭部
の成形に用いられている熱間鍛造成形や冷間鍛造成形の
工程でこの実施例の小ねじの頭部2を棒材に形成する際
に同時に、その成形型の棒材保持穴の底部に設けた工具
先端部と同一のマイナス形状の凸形型部材でそのマイナ
ス溝4bも容易に棒材に形成し得て、小ねじの製造費用
ひいては部品単価を安価に抑えることができる。しか
も、成形型の棒材保持穴の底部付近の内径を雄ねじ1a
の谷径より僅かに細くしておくことで、熱間鍛造成形や
冷間鍛造成形の工程で棒材にマイナス溝4bを形成する
際に同時に、円柱状部4aも容易に形成することができ
る。
【0019】図2(a)および(b)は、この発明の付
き回り防止雄ねじ部材の第2実施例としての小ねじを示
す正面図および頭部と反対の側から見た側面図であり、
この第2実施例の雄ねじ部材としての小ねじは、概ね全
長にわたって雄ねじ1aを形成されたねじ軸部1と、そ
のねじ軸部1の一端(図2(a)では左端)に一体に形
成された、工具と掛合し得るプラス(+)溝2bを有す
る概略円盤状の頭部2とを具えている。
き回り防止雄ねじ部材の第2実施例としての小ねじを示
す正面図および頭部と反対の側から見た側面図であり、
この第2実施例の雄ねじ部材としての小ねじは、概ね全
長にわたって雄ねじ1aを形成されたねじ軸部1と、そ
のねじ軸部1の一端(図2(a)では左端)に一体に形
成された、工具と掛合し得るプラス(+)溝2bを有す
る概略円盤状の頭部2とを具えている。
【0020】そしてこの第2実施例の雄ねじ部材として
の小ねじでは、そのねじ軸部1の他端(図2(a)では
右端)に括れなく一体に付き回り防止掛合部4が形成さ
れ、この第2実施例における付き回り防止掛合部4は、
図2(b)に示すように、ねじ軸部1の上記他端に一体
に突設されるとともに雄ねじ1aの谷径よりも小さい外
形寸法(半径方向寸法)を持つ六角柱状部4cからなっ
ている。
の小ねじでは、そのねじ軸部1の他端(図2(a)では
右端)に括れなく一体に付き回り防止掛合部4が形成さ
れ、この第2実施例における付き回り防止掛合部4は、
図2(b)に示すように、ねじ軸部1の上記他端に一体
に突設されるとともに雄ねじ1aの谷径よりも小さい外
形寸法(半径方向寸法)を持つ六角柱状部4cからなっ
ている。
【0021】かかる第2実施例の雄ねじ部材としての小
ねじによっても、先の第1実施例としての小ねじと同様
の作用効果をもたらすことができる。
ねじによっても、先の第1実施例としての小ねじと同様
の作用効果をもたらすことができる。
【0022】図3(a)および(b)は、この発明の付
き回り防止雄ねじ部材の第3実施例としてのボルトを示
す正面図および頭部と反対の側から見た側面図であり、
この第3実施例としてのボルトは、概ね全長にわたって
雄ねじ1aを形成されたねじ軸部1と、そのねじ軸部1
の一端(図3(a)では左端)に一体に形成された、周
囲に工具と掛合し得る三対の平行平面2cを有する六角
柱状の頭部2とを具えている。
き回り防止雄ねじ部材の第3実施例としてのボルトを示
す正面図および頭部と反対の側から見た側面図であり、
この第3実施例としてのボルトは、概ね全長にわたって
雄ねじ1aを形成されたねじ軸部1と、そのねじ軸部1
の一端(図3(a)では左端)に一体に形成された、周
囲に工具と掛合し得る三対の平行平面2cを有する六角
柱状の頭部2とを具えている。
【0023】そしてこの第3実施例の雄ねじ部材として
のボルトでは、そのねじ軸部1の他端(図3(a)では
右端)に括れなく一体に付き回り防止掛合部4が形成さ
れ、具体的にはその他端の雄ねじ1aよりも半径方向内
方の部分が付き回り防止掛合部4とされ、その付き回り
防止掛合部4は、図3(b)に示すように、工具(例え
ばドライバー)と掛合し得るプラス(+)溝4dを有し
ており、そのプラス形溝4dは、十分高い剛性で工具と
掛合し得るように雄ねじ1aの谷径よりも小さい入り口
幅Wで形成されるとともに、通常のプラス形ドライバー
の先端部形状に対応して入り口から奥に向かうにつれて
先細りとされている。
のボルトでは、そのねじ軸部1の他端(図3(a)では
右端)に括れなく一体に付き回り防止掛合部4が形成さ
れ、具体的にはその他端の雄ねじ1aよりも半径方向内
方の部分が付き回り防止掛合部4とされ、その付き回り
防止掛合部4は、図3(b)に示すように、工具(例え
ばドライバー)と掛合し得るプラス(+)溝4dを有し
ており、そのプラス形溝4dは、十分高い剛性で工具と
掛合し得るように雄ねじ1aの谷径よりも小さい入り口
幅Wで形成されるとともに、通常のプラス形ドライバー
の先端部形状に対応して入り口から奥に向かうにつれて
先細りとされている。
【0024】かかる第3実施例の雄ねじ部材としてのボ
ルトによっても、先の第1実施例の雄ねじ部材としての
小ねじと同様の作用効果をもたらすことができる。
ルトによっても、先の第1実施例の雄ねじ部材としての
小ねじと同様の作用効果をもたらすことができる。
【0025】図4(a)および(b)は、この発明の付
き回り防止雄ねじ部材の第4実施例としてのボルトを示
す正面図および頭部と反対の側から見た側面図であり、
この第4実施例の雄ねじ部材としてのボルトは、ねじ軸
部1と頭部2とについては先の第3実施例と同一である
が、そのねじ軸部1の他端(図4(a)では右端)に括
れなく一体に形成された付き回り防止掛合部4(具体的
には、その他端の雄ねじ1aよりも半径方向内方の部
分)は、図4(b)に示すように、工具(例えばドライ
バー)と掛合し得るマイナス(−)溝4bを有してお
り、そのマイナス溝4bも、十分高い剛性で工具と掛合
し得るように雄ねじ1aの谷径よりも小さい入り口幅W
で形成され、そしてそのマイナス形溝4bの入り口端部
には、工具のマイナス形の先端部を容易に挿入可能なよ
うに丸みが付けられている。
き回り防止雄ねじ部材の第4実施例としてのボルトを示
す正面図および頭部と反対の側から見た側面図であり、
この第4実施例の雄ねじ部材としてのボルトは、ねじ軸
部1と頭部2とについては先の第3実施例と同一である
が、そのねじ軸部1の他端(図4(a)では右端)に括
れなく一体に形成された付き回り防止掛合部4(具体的
には、その他端の雄ねじ1aよりも半径方向内方の部
分)は、図4(b)に示すように、工具(例えばドライ
バー)と掛合し得るマイナス(−)溝4bを有してお
り、そのマイナス溝4bも、十分高い剛性で工具と掛合
し得るように雄ねじ1aの谷径よりも小さい入り口幅W
で形成され、そしてそのマイナス形溝4bの入り口端部
には、工具のマイナス形の先端部を容易に挿入可能なよ
うに丸みが付けられている。
【0026】かかる第4実施例の雄ねじ部材としてのボ
ルトによっても、先の第3実施例の雄ねじ部材としての
ボルトと同様の作用効果をもたらすことができる。
ルトによっても、先の第3実施例の雄ねじ部材としての
ボルトと同様の作用効果をもたらすことができる。
【0027】図5(a)および(b)は、この発明の付
き回り防止雄ねじ部材の第5実施例としてのボルトを示
す正面図および頭部と反対の側から見た側面図であり、
この第5実施例の雄ねじ部材としてのボルトは、ねじ軸
部1と頭部2とについては先の第3実施例と同一である
が、そのねじ軸部1の他端(図5(a)では右端)に括
れなく一体に形成された付き回り防止掛合部4(具体的
には、その他端の雄ねじ1aよりも半径方向内方の部
分)は、図5(b)に示すように、工具(例えばL字形
の六角レンチ)と掛合し得る六角穴4eを有しており、
その六角穴4eの入り口端部には、工具の六角形の先端
部を容易に挿入可能なように丸みが付けられている。
き回り防止雄ねじ部材の第5実施例としてのボルトを示
す正面図および頭部と反対の側から見た側面図であり、
この第5実施例の雄ねじ部材としてのボルトは、ねじ軸
部1と頭部2とについては先の第3実施例と同一である
が、そのねじ軸部1の他端(図5(a)では右端)に括
れなく一体に形成された付き回り防止掛合部4(具体的
には、その他端の雄ねじ1aよりも半径方向内方の部
分)は、図5(b)に示すように、工具(例えばL字形
の六角レンチ)と掛合し得る六角穴4eを有しており、
その六角穴4eの入り口端部には、工具の六角形の先端
部を容易に挿入可能なように丸みが付けられている。
【0028】かかる第5実施例の雄ねじ部材としてのボ
ルトによっても、先の第3実施例の雄ねじ部材としての
ボルトと同様の作用効果をもたらすことができる。
ルトによっても、先の第3実施例の雄ねじ部材としての
ボルトと同様の作用効果をもたらすことができる。
【0029】図6(a)および(b)は、この発明の付
き回り防止雄ねじ部材の第6実施例としてのボルトを示
す正面図および頭部と反対の側から見た側面図であり、
この第6実施例の雄ねじ部材としてのボルトは、ねじ軸
部1と頭部2とについては先の第3実施例と同一である
が、そのねじ軸部1の他端(図6(a)では右端)に括
れなく一体に形成された付き回り防止掛合部4(具体的
には、その他端の雄ねじ1aよりも半径方向内方の部
分)は、図6(b)に示すように、工具(例えば先端部
に外周スプラインを持つ専用工具)と掛合し得る内周ス
プライン穴4fを有しており、その内周スプライン穴4
fの入り口端部には、工具の先端部を容易に挿入可能な
ように丸みが付けられている。
き回り防止雄ねじ部材の第6実施例としてのボルトを示
す正面図および頭部と反対の側から見た側面図であり、
この第6実施例の雄ねじ部材としてのボルトは、ねじ軸
部1と頭部2とについては先の第3実施例と同一である
が、そのねじ軸部1の他端(図6(a)では右端)に括
れなく一体に形成された付き回り防止掛合部4(具体的
には、その他端の雄ねじ1aよりも半径方向内方の部
分)は、図6(b)に示すように、工具(例えば先端部
に外周スプラインを持つ専用工具)と掛合し得る内周ス
プライン穴4fを有しており、その内周スプライン穴4
fの入り口端部には、工具の先端部を容易に挿入可能な
ように丸みが付けられている。
【0030】かかる第6実施例の雄ねじ部材としてのボ
ルトによっても、先の第3実施例の雄ねじ部材としての
ボルトと同様の作用効果をもたらすことができる。な
お、内周スプライン穴4fを、入り口から奥に向かうに
つれて先細りとなるように形成するとともに、専用工具
の先端部の外周スプラインも、先端に向かうにつれて先
細りとなるように形成することとしても良く、このよう
にすれば、工具の先端部をより容易に内周スプライン穴
4f内に挿入し得るようになるとともに、内周スプライ
ン穴4fの成形の際に成形型部材をより容易にねじ軸部
1の素材端部から抜き出し得るようになる。
ルトによっても、先の第3実施例の雄ねじ部材としての
ボルトと同様の作用効果をもたらすことができる。な
お、内周スプライン穴4fを、入り口から奥に向かうに
つれて先細りとなるように形成するとともに、専用工具
の先端部の外周スプラインも、先端に向かうにつれて先
細りとなるように形成することとしても良く、このよう
にすれば、工具の先端部をより容易に内周スプライン穴
4f内に挿入し得るようになるとともに、内周スプライ
ン穴4fの成形の際に成形型部材をより容易にねじ軸部
1の素材端部から抜き出し得るようになる。
【0031】図7(a)および(b)は、図4に示す先
の第4実施例としてのボルトの一変形例を示す正面図お
よび頭部と反対の側から見た側面図であり、この変形例
のボルトは、ねじ軸部1と頭部2とについては先の第4
実施例と同一であるが、そのねじ軸部1の他端(図7
(a)では右端)に括れなく一体に形成された付き回り
防止掛合部4の、工具と掛合し得るマイナス(−)溝4
bは、ねじ軸部1の外径よりも大きな幅の先端部を持つ
工具とも掛合し得るようにねじ軸部1を横断して形成さ
れており、そしてそのマイナス形溝4bの入り口端部に
は、工具のマイナス形の先端部を容易に挿入可能なよう
に丸みが付けられている。
の第4実施例としてのボルトの一変形例を示す正面図お
よび頭部と反対の側から見た側面図であり、この変形例
のボルトは、ねじ軸部1と頭部2とについては先の第4
実施例と同一であるが、そのねじ軸部1の他端(図7
(a)では右端)に括れなく一体に形成された付き回り
防止掛合部4の、工具と掛合し得るマイナス(−)溝4
bは、ねじ軸部1の外径よりも大きな幅の先端部を持つ
工具とも掛合し得るようにねじ軸部1を横断して形成さ
れており、そしてそのマイナス形溝4bの入り口端部に
は、工具のマイナス形の先端部を容易に挿入可能なよう
に丸みが付けられている。
【0032】かかる変形例のボルトによっても、先の第
3実施例の雄ねじ部材としてのボルトと同様の作用効果
をもたらすことができる。
3実施例の雄ねじ部材としてのボルトと同様の作用効果
をもたらすことができる。
【0033】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、この発
明の雄ねじ部材は、概略半球状や皿状の頭部を具える小
ねじであっても良い。そしてこの発明の雄ねじ部材の製
造工程は、旋盤等で旋削するものであっても良く、また
付き回り防止掛合部は、型鍛造以外の方法、例えば放電
加工で形成しても良い。
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、この発
明の雄ねじ部材は、概略半球状や皿状の頭部を具える小
ねじであっても良い。そしてこの発明の雄ねじ部材の製
造工程は、旋盤等で旋削するものであっても良く、また
付き回り防止掛合部は、型鍛造以外の方法、例えば放電
加工で形成しても良い。
【0034】
【発明の効果】かくしてこの発明の雄ねじ部材によれ
ば、ナット側で一人の作業者がナットと雄ねじ部材との
付き回りを防止しつつナットを締め込んだり緩めたりす
ることができるので、雄ねじ部材の頭部の周囲の空間が
非常に狭かったり暗かったりした場合でも雄ねじ部材の
付き回りを防止してナットを回転させる作業を容易にか
つ短時間で行うことができ、しかも機械の比較的大きな
壁部等が雄ねじ部材の頭部とナットとを隔てているよう
な場合でもナット側の一人の作業者で締め付けや緩め作
業を極めて経済的に行うことができる。
ば、ナット側で一人の作業者がナットと雄ねじ部材との
付き回りを防止しつつナットを締め込んだり緩めたりす
ることができるので、雄ねじ部材の頭部の周囲の空間が
非常に狭かったり暗かったりした場合でも雄ねじ部材の
付き回りを防止してナットを回転させる作業を容易にか
つ短時間で行うことができ、しかも機械の比較的大きな
壁部等が雄ねじ部材の頭部とナットとを隔てているよう
な場合でもナット側の一人の作業者で締め付けや緩め作
業を極めて経済的に行うことができる。
【0035】そしてこの発明の雄ねじ部材によれば、停
止ボルトと異なりねじ軸部の他端に括れなく一体に付き
回り防止掛合部が形成されていて、その付き回り防止掛
合部が括れ(周方向に延在する溝部)によってねじ軸部
から分離するということがないので、ナットを緩める場
合にもその付き回り防止掛合部に工具を掛合させて付き
回りを容易に防止することができ、従って、この雄ねじ
部材を何度でも再利用することができる。
止ボルトと異なりねじ軸部の他端に括れなく一体に付き
回り防止掛合部が形成されていて、その付き回り防止掛
合部が括れ(周方向に延在する溝部)によってねじ軸部
から分離するということがないので、ナットを緩める場
合にもその付き回り防止掛合部に工具を掛合させて付き
回りを容易に防止することができ、従って、この雄ねじ
部材を何度でも再利用することができる。
【0036】なお、この発明においては、前記付き回り
防止掛合部は、工具と掛合し得る形状として、マイナス
溝、六角柱状部、プラス溝、六角穴、内周スプライン穴
のうち何れかを有していても良く、工具と掛合し得る形
状をこれらの形状とすれば、ねじ軸部の他端に位置する
付き回り防止掛合部において、いずれの形状とした場合
もねじ軸部の軸線方向への型部材の押し込みで型成形可
能となるので、一般に雄ねじ部材の製造工程の初期段階
で頭部の成形に用いられている熱間鍛造成形や冷間鍛造
成形の工程でこの発明の雄ねじ部材の頭部を形成する際
に、同時に、その成形型の棒材保持穴の底部に設けた工
具先端部と同一形状の凸形型部材で付き回り防止掛合部
も容易に形成し得て、雄ねじ部材の製造費用ひいては部
品単価を安価に抑えることができる。
防止掛合部は、工具と掛合し得る形状として、マイナス
溝、六角柱状部、プラス溝、六角穴、内周スプライン穴
のうち何れかを有していても良く、工具と掛合し得る形
状をこれらの形状とすれば、ねじ軸部の他端に位置する
付き回り防止掛合部において、いずれの形状とした場合
もねじ軸部の軸線方向への型部材の押し込みで型成形可
能となるので、一般に雄ねじ部材の製造工程の初期段階
で頭部の成形に用いられている熱間鍛造成形や冷間鍛造
成形の工程でこの発明の雄ねじ部材の頭部を形成する際
に、同時に、その成形型の棒材保持穴の底部に設けた工
具先端部と同一形状の凸形型部材で付き回り防止掛合部
も容易に形成し得て、雄ねじ部材の製造費用ひいては部
品単価を安価に抑えることができる。
【図1】(a)および(b)は、この発明の付き回り防
止雄ねじ部材の第1実施例としての小ねじを示す正面図
および頭部と反対の側から見た側面図である。
止雄ねじ部材の第1実施例としての小ねじを示す正面図
および頭部と反対の側から見た側面図である。
【図2】(a)および(b)は、この発明の付き回り防
止雄ねじ部材の第2実施例としての小ねじを示す正面図
および頭部と反対の側から見た側面図である。
止雄ねじ部材の第2実施例としての小ねじを示す正面図
および頭部と反対の側から見た側面図である。
【図3】(a)および(b)は、この発明の付き回り防
止雄ねじ部材の第3実施例としてのボルトを示す正面図
および頭部と反対の側から見た側面図である。
止雄ねじ部材の第3実施例としてのボルトを示す正面図
および頭部と反対の側から見た側面図である。
【図4】(a)および(b)は、この発明の付き回り防
止雄ねじ部材の第4実施例としてのボルトを示す正面図
および頭部と反対の側から見た側面図である。
止雄ねじ部材の第4実施例としてのボルトを示す正面図
および頭部と反対の側から見た側面図である。
【図5】(a)および(b)は、この発明の付き回り防
止雄ねじ部材の第5実施例としてのボルトを示す正面図
および頭部と反対の側から見た側面図である。
止雄ねじ部材の第5実施例としてのボルトを示す正面図
および頭部と反対の側から見た側面図である。
【図6】(a)および(b)は、この発明の付き回り防
止雄ねじ部材の第6実施例としてのボルトを示す正面図
および頭部と反対の側から見た側面図である。
止雄ねじ部材の第6実施例としてのボルトを示す正面図
および頭部と反対の側から見た側面図である。
【図7】(a)および(b)は、上記第4実施例の付き
回り防止雄ねじ部材の一変形例としてのボルトを示す正
面図および頭部と反対の側から見た側面図である。
回り防止雄ねじ部材の一変形例としてのボルトを示す正
面図および頭部と反対の側から見た側面図である。
【図8】(a)および(b)は、従来の停止ボルトを示
す正面図および頭部と反対の側から見た側面図である。
す正面図および頭部と反対の側から見た側面図である。
1 ねじ軸部 1a 雄ねじ 2 頭部 2a マイナス溝 2b プラス溝 2c 平行平面 3 スプライン軸部 3a 括れ部 3b 外周スプライン 4 付き回り防止掛合部 4a 円柱状部 4b マイナス溝 4c 六角柱状部 4d プラス溝 4e 六角穴 4f 内周スプライン穴
Claims (6)
- 【請求項1】 全長の少なくとも一部に雄ねじ(1a)
を形成されたねじ軸部(1)と、 そのねじ軸部の一端に一体に形成された、工具と掛合し
得る頭部(2)と、を具える雄ねじ部材において、 前記ねじ軸部(1)の他端に括れなく一体に、工具と掛
合し得る付き回り防止掛合部(4)が形成されているこ
とを特徴とする、付き回り防止雄ねじ部材。 - 【請求項2】 前記付き回り防止掛合部(4)は、工具
と掛合し得るマイナス溝(4b)を有するものである、
請求項1記載の付き回り防止雄ねじ部材。 - 【請求項3】 前記付き回り防止掛合部(4)は、工具
と掛合し得る六角柱状部(4c)を有するものである、
請求項1記載の付き回り防止雄ねじ部材。 - 【請求項4】 前記付き回り防止掛合部(4)は、工具
と掛合し得るプラス溝(4d)を有するものである、請
求項1記載の付き回り防止雄ねじ部材。 - 【請求項5】 前記付き回り防止掛合部(4)は、工具
と掛合し得る六角穴(4e)を有するものである、請求
項1記載の付き回り防止雄ねじ部材。 - 【請求項6】 前記付き回り防止掛合部(4)は、工具
と掛合し得る内周スプライン穴(4f)を有するもので
ある、請求項1記載の付き回り防止雄ねじ部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10325228A JP2000145742A (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 付き回り防止雄ねじ部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10325228A JP2000145742A (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 付き回り防止雄ねじ部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000145742A true JP2000145742A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18174464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10325228A Pending JP2000145742A (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 付き回り防止雄ねじ部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000145742A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014171283A (ja) * | 2013-03-01 | 2014-09-18 | Toshiba Industrial Products & Systems Corp | 回転電機 |
JP2014220116A (ja) * | 2013-05-08 | 2014-11-20 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法 |
JP5959136B1 (ja) * | 2015-10-30 | 2016-08-02 | 株式会社辰巳菱機 | シーズヒーター、負荷試験装置 |
WO2017018172A1 (ja) * | 2015-07-26 | 2017-02-02 | 茂樹 長嶺 | ボルト |
WO2017072823A1 (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-04 | 株式会社辰巳菱機 | シーズヒーター、負荷試験装置 |
KR101869860B1 (ko) * | 2017-08-22 | 2018-06-21 | 황성규 | 접힘와셔가 포함된 일방향볼트 단위체의 체결을 위한 체결진입봉 |
JP2019032955A (ja) * | 2017-08-07 | 2019-02-28 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具および車両用灯具のメンテナンス方法 |
-
1998
- 1998-11-16 JP JP10325228A patent/JP2000145742A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014171283A (ja) * | 2013-03-01 | 2014-09-18 | Toshiba Industrial Products & Systems Corp | 回転電機 |
JP2014220116A (ja) * | 2013-05-08 | 2014-11-20 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法 |
WO2017018172A1 (ja) * | 2015-07-26 | 2017-02-02 | 茂樹 長嶺 | ボルト |
JP5959136B1 (ja) * | 2015-10-30 | 2016-08-02 | 株式会社辰巳菱機 | シーズヒーター、負荷試験装置 |
WO2017072823A1 (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-04 | 株式会社辰巳菱機 | シーズヒーター、負荷試験装置 |
JP2019032955A (ja) * | 2017-08-07 | 2019-02-28 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具および車両用灯具のメンテナンス方法 |
KR101869860B1 (ko) * | 2017-08-22 | 2018-06-21 | 황성규 | 접힘와셔가 포함된 일방향볼트 단위체의 체결을 위한 체결진입봉 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4789288A (en) | Anti-cross threading screw | |
US5333977A (en) | Bolt having a locking means | |
JP2007040344A (ja) | 取り外し防止機能を有するナット、並びに、緩み止め特殊ダブルナット | |
JP2010043678A (ja) | 緩み止めボルト | |
JPS627406B2 (ja) | ||
JP2000145742A (ja) | 付き回り防止雄ねじ部材 | |
JP2007040347A (ja) | ゆるみ止めナット | |
JPH11257320A (ja) | ファスナ | |
US20230056188A1 (en) | Fastener assembly | |
JP2012189087A (ja) | トルクコントロールナット | |
EP0458771A1 (en) | Socket tools | |
JP5300069B2 (ja) | いじり防止ボルト及びその使用方法 | |
JPH11325021A (ja) | ナット及びボルト・ナット | |
JPH10235568A (ja) | レンチ | |
JP2002357208A (ja) | ねじ部品 | |
KR200388166Y1 (ko) | 풀림 방지용 스크류 | |
JP3185628U (ja) | 締結部品及びその締結治具 | |
JP2000046032A (ja) | ナット回止め構造 | |
JP2003301829A (ja) | ボルト・ナットの緩み止め構造 | |
KR200373204Y1 (ko) | 엘형 렌치의 지지용 툴 | |
JPS6121607Y2 (ja) | ||
JPH068325Y2 (ja) | ブレ−クアウエイボルト | |
JP3671166B2 (ja) | 工具部着脱式ドライバ | |
JP2000055029A (ja) | 締着具 | |
JPH0516407Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000606 |