JP2018025204A - ロック手段 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、専用のキーアダプター以外では回転不能であり、キーアダプターの空回りを抑制可能で、かつ、上記の特殊工具を用いても取り外すことの困難なロック手段の提供を目的とする。
専用のキーアダプターを紛失した場合に、ロックナットやロックボルトを開けるための工具として、米国特許第6098507のようなユニバーサルソケットレンチがある。このレンチのソケットは、ハウジング内が軸方向開口部側へ付勢された多数の棒状の六角ポストの束により隙間なく満たされており、ソケットをロックナット等の頭部に被せると、ロックナット等の形状に合わせて個々の六角ポストが凹み、六角ポストの束がロックナットの頭部形状に合致した形状となってロックナット等を回動できるように構成されている。これに対し、係合用凸条の後端側に頭部の周方向に折れ曲がる曲折部を設けることで、前記レンチの六角ポストのような棒状物は、第1の係合手段にアクセスできなくなるため、かかる棒状物を第1の係合手段に嵌合してロック手段を回動させることを防ぐことができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るロックナット(ロック手段)100を示す。ロックナット100は、全体が一体的に設けられ、前端側(図1の下端側)に開口する袋ナット状をなし、内面に設けられる雌ねじからなるねじ部1(図2参照)と、後端側(図1の上端側)に設けられる頭部2と、頭部2の前側に隣接する胴部4と、前端部の円錐台部5とを備えている。
尚、本実施形態に係るロック手段100は、ロックナットに限らず、ロックボルトであってもよい。
係合用凸条3は、頭部2の略3分の2の長さを有し、表面の横断面が凸湾曲線状に形成されている。また、係合用凸条3は、段差部41から後方へ延出するよう設けられ、後端部は、後方に向けて徐々に低くなる凸湾曲面状をなしている。
係合用凸条3は4本に限らず、3本以下でも5本以上でもよく、複数本設ける場合は、周方向に等角度間隔に設けてもよいが、キーアダプターの模倣を困難にする観点から、互いの間隔を不均一に設けてもよい。
段差部41には、隣り合う係合用凸条3,3の間に1つずつ、合計4つ(図3(a)参照)の第1の係合手段42が設けられている。本実施形態では、第1の係合手段42は、ねじ部1の軸方向に陥入する断面が矩形の溝からなり、後方から見て、係合用凸条3と円形に並ぶよう設けられている。
図5は、本発明の第2実施形態に係るロックナット(ロック手段)200を示している。ロックナット200は、後端面21から後方へ突出する円柱状の突起からなるキー山(第2の係合手段)21aと、後端面21に対しねじ部1の軸方向に陥入する円形のキー穴(第2の係合手段)21bとを備えている。キー山21aとキー穴21bは、平面視で回転対称の位置に設けられている。ロックナット200は、段差部41に係合手段は備えない。
尚、第2実施形態以下の実施形態において、第1実施形態と共通する部材については同一符号を付して説明を省略する。また、ロック手段200は、ロックボルトであってもよい。
図7は、本発明の第3実施形態に係るロックナット(ロック手段)300を示している。ロックナット300の係合用凸条303は、後端側(図7(a)の上側)に頭部2の周方向に折れ曲がる曲折部303aを備え、段差部41にねじ部1の軸方向に陥入する第1の係合手段342を備えている。第1の係合手段342は、四角垂状の内壁を有する凹部からなり、ロックナット300の後方から見て、係合用凸条303の曲折部303aに少なくとも一部が隠れる位置に設けられている。
図9は、本発明の第4実施形態に係るロックナット400(ロック手段)を示している。ロックナット400は、頭部402と係合用凸条3が一体的に設けられ、胴部4と円錐台部5とねじ部(不図示)が一体的に設けられており、頭部402と胴部4とは別体に設けられている。
頭部402は、図9に矢印で示したように、胴部4に対し、ロックナット400の周方向に相対的に回動可能に設けられている。本実施形態では、第1の係合手段42が、段差部41に陥入する凹溝からなるので、このように、頭部402を胴部4に対し回動可能とすることで、係合用凸条3で、第1の係合手段42を隠すことができる。
1 ねじ部
2,402 頭部
21a キー山(第2の係合手段)
21b キー穴(第2の係合手段)
3,303 係合用凸条
303a 曲折部
41 段差部
42,342 第1の係合手段
Claims (5)
- 自動車のホイール等の盗難防止用のロックボルト、又はロックナットからなるロック手段であって、
前端側に設けられるねじ部と、
後端側に設けられ外周面が後端側に向かって徐々に縮径する頭部と、
前記頭部の外周面の周方向に間隔を置いて分散配置され、前後方向に延びる一又は複数の係合用凸条と、
前記頭部の前端に隣接して設けられ、前後方向に垂直又は傾斜する円環状の後向きの面からなる段差部とを備え、
前記係合用凸条は、表面の横断面が凸湾曲線状をなしており、
前記段差部に、前方へ陥入する凹部、又は後方へ突出する突起からなる第1の係合手段を有することを特徴とするロック手段。 - 前記ねじ部、前記頭部、前記係合用凸条、及び前記段差部が一体的に設けられている請求項1に記載のロック手段。
- 前記係合用凸条は、後端側に前記頭部の周方向に折れ曲がる曲折部を有し、
前記第1の係合手段は、後方から見て、少なくとも一部が前記曲折部に隠れる位置に設けられている請求項2に記載のロック手段。 - 前記ねじ部、及び前記段差部が一体的に設けられ、
前記頭部、及び前記係合用凸条が一体的に設けられ、
前記第1の係合手段が前方へ陥入する凹部からなり、
前記頭部が、前記段差部に対し周方向に回動可能に構成されている請求項1に記載のロック手段。 - 自動車のホイール等の盗難防止用のロックボルト、又はロックナットからなるロック手段であって、
前端側に設けられるねじ部と、
後端側に設けられ外周面が後端側に向かって徐々に縮径する頭部と、
前記頭部の外周面の周方向に間隔を置いて分散配置され、前後方向に延びる一又は複数の係合用凸条と、
前記係合用凸条は、表面の横断面が凸湾曲線状をなしており、
前記頭部の後端面に、前方へ陥入する凹部、又は後方へ突出する突起からなる第2の係合手段を備えることを特徴とするロック手段。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2016155468A JP2018025204A (ja) | 2016-08-08 | 2016-08-08 | ロック手段 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016155468A JP2018025204A (ja) | 2016-08-08 | 2016-08-08 | ロック手段 |
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Family
ID=61195105
Family Applications (1)
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JP2016155468A Pending JP2018025204A (ja) | 2016-08-08 | 2016-08-08 | ロック手段 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018025204A (ja) |
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2016
- 2016-08-08 JP JP2016155468A patent/JP2018025204A/ja active Pending
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