JP5984887B2 - ズーム制御装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ズーム速度を制御可能なズーム制御装置とその制御方法、プログラム、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に関する。
撮影中の動画のズーム倍率とズームスピードについて、それぞれ指示することのできるズーム制御装置がある。また、近年タッチ操作によって、これらの指示を行うことのできる機能が求められている。
特許文献1には、画面に触れた2本の指を狭めたり、広げたりするタッチ操作に応じてズーム制御をし、さらに、該タッチ操作における指の移動速度に応じてズーム速度を制御することが開示されている。
特開2010−258878号公報
撮影中の動画のズーム倍率またはズームスピードを指示する際には、所望のズーム倍率とズームスピードで動画が撮影できるようにタッチ操作で指示できることが望ましい。特許文献1では、タッチ操作によってズーム倍率と速度の制御が可能であるが、タッチ操作を行ったことに応じて、ズーム倍率と速度を反映した動画撮影が行われる。よって、ズーム倍率やズームスピードの調整中の操作が、動画の撮影に反映され、所望でないズーム倍率やズームスピードで撮影された動画が含まれる可能性があった。また、ユーザが撮影に反映されるズーム倍率とズームスピードを確認した上で、ズームの指示をすることができない可能性があった。
本発明は、上記の課題に鑑み、動画の撮影において、ユーザの所望のズーム倍率とズームスピードを、タッチ操作ですばやく確実に指示できるズーム制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のズーム制御装置は、タッチ操作を検出するタッチ検出手段と、前記タッチ検出手段によって複数点がタッチされたことが検出され、タッチ位置を移動させるタッチ操作が検出された場合に、該複数点のタッチ位置間の距離の変化に応じたズーム倍率と、該複数点のタッチ位置がなす直線の回転角度に応じたズームスピードとで、ズームをするように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの所望のズーム倍率とズームスピードを、タッチ操作ですばやく確実に指示することができる。
(a)第1実施形態のタブレットPC100の外観図、(b)第1実施形態のタブレットPC100の構成例を示すブロック図。 第1実施形態における倍率変更フローを示すフローチャート。 (a)〜(d)本実施形態におけるタブレットPC100の表示部の表示例を示す図。 本実施形態におけるズーム倍率算出とズームスピード算出について説明する図。 (a)第2実施形態のデジタルカメラ120の外観図、(b)第2実施形態のデジタルカメラ120の構成例を示すブロック図。 第2実施形態における倍率変更フローを示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
[第1実施形態]
<ハードウェア>
図1(a)に、本発明を適用可能なズーム制御装置の一例であるタブレット型のパーソナルコンピュータ(以下、タブレットPC100)の外観図、図1(b)には、本発明を適用可能な撮影制御装置の一例であるタブレットPC100のブロック図を示す。
図1において、内部バス152に対してCPU151、メモリ102、不揮発性メモリ153、画像処理部104、ディスプレイ105、操作部106、記録媒体I/F107、外部I/F109、通信I/F110が接続されている。内部バス152に接続される各部は、内部バス152を介して互いにデータのやりとりを行うことができるようにされている。
メモリ102は、例えばRAM(半導体素子を利用した揮発性のメモリなど)からなる。CPU151は、例えば不揮発性メモリ153に格納されるプログラムに従い、メモリ102をワークメモリとして用いて、タブレットPC100の各部を制御する。不揮発性メモリ153には、画像データや音声データ、その他のデータ、CPU151が動作するための各種プログラムなどが格納される。不揮発性メモリ153は例えばハードディスク(HD)やROMなどで構成される。
画像処理部104は、CPU151の制御に基づいて、不揮発性メモリ153や記録媒体108に格納された画像データや、外部I/F109を介して取得した映像信号、通信I/F110を介して取得した画像データなどに対して各種画像処理を施す。画像処理部104が行う画像処理には、A/D変換処理、D/A変換処理、画像データの符号化処理、圧縮処理、デコード処理、拡大/縮小処理(リサイズ)、ノイズ低減処理、色変換処理などが含まれる。画像処理部104は特定の画像処理を施すための専用の回路ブロックで構成しても良い。また、画像処理の種別によっては画像処理部104を用いずにCPU151がプログラムに従って画像処理を施すことも可能である。
ディスプレイ105は、CPU151の制御に基づいて、画像やGUI(Graphical User Interface)を構成するGUI画面などを表示する。CPU151は、プログラムに従い表示制御信号を生成し、ディスプレイ105に表示するための映像信号を生成してディスプレイ105に出力するようにタブレットPC100の各部を制御する。ディスプレイ105は出力された映像信号に基づいて映像を表示する。なお、タブレットPC100自体が備える構成としてはディスプレイ105に表示させるための映像信号を出力するためのインターフェースまでとし、ディスプレイ105は外付けのモニタ(テレビなど)で構成してもよい。
記録媒体I/F107は、メモリカードやCD、DVDといった記録媒体108が装着可能とされ、CPU151の制御に基づき、装着された記録媒体108からのデータの読み出しや、当該記録媒体108に対するデータの書き込みを行う。外部I/F109は、外部機器と有線ケーブルや無線によって接続し、映像信号や音声信号の入出力を行うためのインターフェースである。通信I/F110は、外部機器やネットワーク(以下、NET)111などと通信して、ファイルやコマンドなどの各種データの送受信を行うためのインターフェースである。例えば、デジタルカメラ155とNET111を介して、あるいは直接通信を行うことができる。本実施形態においては、NET111を介して通信を行うことを説明するが、これに限らず直接通信を行っても、両方を用いてもよい。
操作部106は、キーボードなどの文字情報入力デバイスや、マウスやタッチパネルといったポインティングデバイス、ボタン、ダイヤル、ジョイスティック、タッチセンサ、タッチパッドなどを含む、ユーザ操作を受け付けるための入力デバイスである。なお、タッチパネル106aは、ディスプレイ105に重ね合わせて平面的に構成され、接触された位置に応じた座標情報が出力されるようにした入力デバイスである。
なお、操作部106には、タッチパネル106aが含まれており、CPU151はタッチパネルへの以下の操作、あるいは状態を検出(タッチ検出)できる。
・タッチパネルにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネルにタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch−Down)と称する)。
・タッチパネルを指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch−On)と称する)。
・タッチパネルを指やペンでタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch−Move)と称する)。
・タッチパネルへタッチしていた指やペンを離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch−Up)と称する)。
・タッチパネルに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch−Off)と称する)。
タッチダウンが検出されると、同時にタッチオンであることも検出される。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続ける。タッチムーブが検出されるのもタッチオンが検出されている状態である。タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検出された後は、タッチオフとなる。
これらの操作・状態や、タッチパネル上に指やペンがタッチしている位置座標は内部バス152を通じてCPU151に通知され、CPU151は通知された情報に基づいてタッチパネル上にどのような操作が行なわれたかを判定する。タッチムーブについてはタッチパネル上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。タッチパネルは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。方式によって、タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対する指やペンが所定距離よりも接近していれば、接触がなくても(つまり距離がゼロでなくても)タッチがあったと検出する方式ものがある。本実施形態においては、いずれの方式でもよい。後者の場合には、本明細書における「タッチ」とはタッチパネルに対して所定距離よりも接近した状態を意味する。また、タッチしていない状態あるいはタッチが離れた状態とは、タッチパネルから所定距離以上離れた状態を意味する。
また、デジタルカメラ155(撮像装置)で撮影された動画を、通信I/F110で受信してディスプレイ105に表示可能である。さらに、タッチパネル106aにおいてデジタルカメラ155での動画撮影のズーム倍率とズームスピードについての指示を行うことができる。つまり、タッチパネル106aでズーム倍率の変更指示、及び、そのズームスピードについて指示をし、その指示に基づいてデジタルカメラ155が動画の撮影を行う。このとき、送受信の通信状況によっては、タブレットPC100とデジタルカメラ155との間で、ズーム倍率に関する情報や、ズーム倍率及びズームスピードを反映した動画の送受信に遅れが生じることがある。このような場合には、撮影中の動画が撮影されたタイミングから、ディスプレイ105に表示されるまで遅れが生じる。よって、指示が反映された動画が遅れて表示され、倍率の確認が遅れるため、動画を拡大しすぎてしまうことなどがあった。
図2は、本実施形態における倍率変更の処理を示すフロー図である。このフロー図における各処理は、CPU151が不揮発性メモリ153に格納されたプログラムをメモリ102に展開して実行することにより実現される。図2を用いて、本実施形態における倍率変更の処理について説明する。
倍率変更フローは、タブレットPC100とデジタルカメラ155それぞれが以下の状態になると開始する。タブレットPC100側は、タブレットPC100の電源がオンになり、タッチパネル操作が可能になり、デジタルカメラ155の撮影に関する項目(倍率変更を含む)を制御可能になると倍率変更フローに進むことができる。まず、デジタルカメラ155側では、動画の撮像及び記録を開始し、NET111を介して、または、タブレットPC100側と、タブレットPC100は直接通信する。さらに、タブレットPC100からの倍率変更に関する指示に基づいて撮像部が動作可能になると倍率変更フローに進むことができる。倍率変更フローを開始すると、タッチパネル106aでは、デジタルカメラ155の光学ズーム位置の変更やズームスピードといった倍率に関する指示操作を、タッチパネル106aで行える。また、デジタルカメラ155では、通信I/F110を介して得た倍率に関する情報を、デジタルカメラ155が撮影に反映できる状態になる。本実施形態では、タッチパネル106aへタッチダウンしている2点間の距離を広げたり狭めたりする操作と、2点のタッチしている点を回転させるような操作で、ズーム倍率に関する指示を与える。
S201では、CPU151は、通信I/F110で受信した画像情報をもとにデジタルカメラ155において撮影された動画をディスプレイ105に表示する。
S202では、CPU151は、タッチパネル106aにタッチダウンされている点が2点以上あるか(タッチダウンされている点が2点以上検出されているか)否かを判定する。本実施形態では、3点以上タッチダウンされていると判定された場合には、最初にタッチダウンされた2点のみがタッチダウンされているものとして、処理を行い3点目以降にタッチダウンされた点については無視する。2点以上あると判定した場合には、S203へ進み、そうでない場合は2点以上タッチダウンされるまで待つ。
S203では、CPU151は、ディスプレイ105に表示していた動画のうち、S202においてタッチダウンされている点が2点以上あると判定された時に表示していた画像(図3(a)の画像301)を、静止画としてディスプレイ105に表示する。この後、S219において少なくとも1点がタッチアップしたと判定されるまでディスプレイ105に表示する画像の更新は行わない。本実施形態においては、タブレットPC100でズーム倍率及びズームスピードの変更操作を行っている間には、デジタルカメラ155は撮影するズーム倍率やズームスピードについてタブレットPC100からの指示を受けない。
S204では、CPU151は、S202においてタッチダウンされていると判定された2点(タッチの開始点)の座標を取得(基準座標の座標取得)し、基準2点間の距離L1を算出し、メモリ102に記録する。図3(a)には、タッチパネル106aにタッチしている座標指示手段としてのユーザの指302と、タッチダウンしている2点(基準2点)の位置(初期座標P1、P2)とを示す。さらに、タッチパネル106aにタッチするための座標指示手段は、指でなくてもタッチペン等のものでもよいが、本実施形態ではユーザの指によってタッチ操作を行うものとして説明する。図4に示すように、タッチダウンしている座標は、タッチパネル106aの範囲をX=0〜α、Y=0〜βとして座標を決定した場合の座標軸に基づいて検出される。S202においてタッチダウンされていることが検出された2点の位置座標は、初期座標P1(x1、y1)、初期座標P2(x2、y2)とする。
S205では、CPU151は、初期座標P1と初期座標P2を結ぶ直線の角度、すなわち初期角度Θ1を求め、メモリ102に記録する。図4に示すように、初期角度Θ1は、初期座標P1と初期座標P2を結ぶ直線(2点のタッチ位置がなす直線)とY=0(X軸)とがなす小さい方の角度とする。
S206では、CPU151は、NET111から得られたデジタルカメラ155の撮像レンズの光学ズーム位置を取得する。このように動画の撮影を行っている撮像レンズの光学ズーム位置を取得することで、ズーム倍率と光学ズーム位置を対応づけ、さらに後述する電子ズームを制御することが可能となる。なお、撮像レンズの最大光学ズーム倍率と最小光学ズーム倍率は事前にわかっているものとする。
S207では、CPU151は、ディスプレイ105に図3(b)に示すような、ズーム倍率指示方向マーク303やズームスピード指示方向マーク304といった補助マークを表示する。ズーム倍率指示方向マーク303によって、ユーザはタッチしている2点の距離の増減に応じて、ズーム倍率が変更されることが分かる。また、ズームスピード指示方向マーク304によって、ユーザはタッチしている2点のなす角度の変化(タッチムーブ角度)に応じて、ズームスピードが変更されることが分かる。
S208では、CPU151は、初期座標P1及び初期座標P2から、タッチパネル106aにタッチされている座標が移動したか(タッチムーブが検出されたか)否かを判定する。タッチムーブが検出されたと判定した場合は、S209へ進み、そうでない場合はS219へ進む。
S209では、CPU151は、タッチムーブが検出された後の指302でタッチしている位置の座標を取得し、2点間の距離Lnを算出し、メモリ102に記録する。初期座標P1からタッチムーブされたタッチ点はタッチ位置座標Pn1(xn1、yn1)、初期座標P2からタッチムーブされたタッチ点はタッチ位置座標Pn2(xn2、yn2)で表わされる。タッチムーブがされるたび(タッチされている2点の座標が変わるたび)に、タッチ位置座標Pn1及びタッチ位置座標Pn2の値(タッチ2点)と、タッチ2点間の距離Lnは更新される。
S210では、CPU151は、S204及びS209において算出された2点間(タッチ位置間)の距離L1とLnの変化より、ズーム倍率を算出し、メモリ102に記録する。(Ln/L1)の値によって、撮影中の動画の光学ズーム倍率が変更される。すなわち、ユーザはタッチした2点を開いたり(ピンチアウト)閉じたり(ピンチイン)する操作によって感覚的に動画撮影のズーム倍率の操作を行うことができる。なお、(Ln/L1)>1であればズームイン(拡大)、(Ln/L1)<1であればズームアウト(縮小)の指示を行うことになる。ズーム倍率変更指示後に撮影される動画は、画像301に対して(Ln/L1)の値の倍率となるようにする。また、算出された動画のズーム倍率となるように、光学ズーム位置の変更位置についても算出される。
なお、ズーム倍率変更に使用されるズーム倍率は、画像301に対して(Ln/L1)の値に応じた倍率となるようにしてもよい。ここで、ズーム倍率が最大光学ズーム倍率を超えないように、最小光学ズーム倍率を下回らないようにする。
S211では、CPU151は、図3(c)の画像301nに示すように、画像301をS210で求めた表示倍率になるように電子ズームして表示する。画像301nは、画像301と同じ画像であり、画像301を電子ズームして拡大表示したものである。つまり、S203において表示した画像301nを、タッチ操作に応じた倍率で表示する。
S212では、CPU151は、タッチ位置座標Pn1とタッチ位置座標Pn2を結ぶ直線とX軸のなす角度(タッチ角度Θn)を求め、メモリ102に記録する。図4に示すように、タッチ角度Θnは、座標上の、タッチ位置座標Pn1とタッチ位置座標Pn2を結ぶ直線とY=0とがなす角度のうち初期角度Θ1を求めた際に0度としたところからの角度とする。このように、タッチムーブにおける回転角度(タッチしている2点がなす直線の回転角度)を求めることができる。
S213では、CPU151は、S205において求められた初期角度Θ1と、S212において求められたタッチ角度Θnとの差であるタッチムーブ角度Θz(タッチしている2点のなす直線の回転角度)が何度であるかを算出し、メモリ102に記録する。上述のように、2点のタッチ点のなす直線の角度の基準となる(0°に対応する)位置を設定してもよいし、初期座標P1と初期座標P2を結ぶ直線と、タッチ位置座標Pn1とタッチ位置座標Pn2を結ぶ直線のなす角度のうち小さい方の角度を求めてもよい。タッチムーブ角度Θnを大きくするためには、ユーザは、タッチダウンしている2点がなす直線が大きく回転するように移動させるように手をひねる操作をすればよい。また、タッチダウンしている2点のうち、1点を基準として、残りの1点を基準となる点を中心として回転させてもよい。
S214では、CPU151は、S213において算出されたΘz(角度変化)が、Θz<22.5°(低速判定角度)、または22.5°≦Θz≦67.5°(中速判定角度)、またはΘz>67.5°(高速判定角度)のいずれかであるかを判定する。Θz<22.5°であると判定された場合にはS215へ進む。22.5°≦Θz≦67.5°であると判定された場合にはS216へ進む。Θz>67.5°である判定された場合には、S217へ進む。本実施形態では、ズームスピードを3種類設け、各ズームスピードに応じた判定角度を、22.5°未満であるか、22.5°以上67.5°以下であるか、67.5°より広いか、により、タッチムーブ角度Θzがどの判定角度に属しているかを判定する。しかし、設けるズームスピードは何種類でもよいし、また判定角度は上述の角度でなくてもよい。タッチムーブ角度Θzの値とズームスピードの値が比例するように、または、タッチムーブ角度Θzの値が大きくなるほど、ズームスピードの値が大きくなるようにしてもよい。
S215では、CPU151は、ズームスピードから最も遅い速度である低速を選択し、図3(d)−1に示すような、低速矢印305や低速表示306といった速度マークをディスプレイ105に示す。低速矢印305は、白色の矢印で示されており、低速表示306と共に表示することでズームスピードが低速であることが分かる。
S216では、CPU151は、ズームスピードから、最も遅い速度と最も早い速度との中間の速度である中速を選択し、図3(d)−2に示すような中速矢印307や中速表示308といった速度マークをディスプレイ105に示す。中速矢印307は、灰色の矢印で示されており、中速表示308と共に表示することでズームスピードが中速であることが分かる。
S217では、CPU151は、ズームスピードから最も早い速度である高速を選択し、図3(d)−3に示すような高速矢印309や高速表示310といった速度マークをディスプレイ105に示す。高速矢印309は、黒色の矢印で示されており、高速表示310と共に表示することでズームスピードが高速であることが分かる。
このように、判定された速度に応じて、低速、中速、高速のそれぞれを示す矢印(ズームスピード表示)を表示し、さらに、ユーザが判定された(光学ズームのズームスピードに反映可能な)速度をすぐに認識できるよう文字でも表現する。
S218では、CPU151は、S210で算出されたズーム倍率に関する情報と、S215〜S217のいずれかで選択されたズームスピード情報とから、デジタルカメラ155に送信するためのズーム情報(ズームコマンド)を生成し、メモリ102に記録する。デジタルカメラ155に送信されるズーム倍率に関する情報は、S210で算出されたズーム倍率の値でもよいし、光学ズーム位置の値でもよいし、両方の値でもよい。
S219では、CPU151は、タッチされている2点(S202において3点以上タッチダウンされた場合の3点目以降は無視する。)のうち、少なくとも1点がタッチアップしたか否かを判定する。少なくとも1点がタッチアップしたと判定した場合は、S220へ進み、そうでない場合はS208へ進む。
S220では、CPU151は、メモリ102内にズーム情報があるか否かを判定する。ズーム情報があると判定した場合は、S221へ進み、そうでない場合は倍率変更フローを終了する。
S221では、CPU151は、S218で生成されたズーム情報を、NET111を介してデジタルカメラ155に送信し、ズーム情報をメモリ102から消去する。このように送信されたズーム情報は、デジタルカメラ155で受信され、デジタルカメラ155は受信したズーム情報に従ってズーム駆動を行う。
以上、説明した実施形態によれば、タッチ操作によって、デジタルカメラ155が動画撮影を行う際のズーム倍率とズームスピードをユーザの所望のものに、すばやく確実に設定することができる。本実施形態では、タッチダウンした2点間の距離の変化に応じて、ズーム倍率を求める。さらに、表示中の画像を2点間の距離に応じたズーム倍率に電子ズームして表示するため、設定中(調整中)のズーム倍率を反映した画像を確認しながら、所望のズーム倍率になるまで調整し、所望のズーム倍率で撮影することができる。また、ズームスピードを設定する場合にもタッチダウンした2点のタッチムーブにおける回転角度に応じて、候補となるズームスピードを視覚的に確認できるように表示する。よって、ユーザはタッチダウンしてからタッチアップするまで、どのズームスピードに設定するのかを調整し、所望のズームスピードに設定することができる。
さらに、ズーム倍率を設定するタッチ操作は、タッチダウンした2点を広げたり狭めたりするタッチ操作(ピンチアウト操作、ピンチイン操作)であり、ズームスピードを設定するタッチ操作はタッチダウンして手をひねるようなタッチ操作(回転操作)である。ピンチイン操作またはピンチアウト操作と、回転操作は同時に行うこともできるし、どちらかの操作を行った後にタッチアップせずに、もう一方の操作を行ってもよい。つまり、ズーム倍率もズームスピードも、タッチした2点のタッチムーブに応じて設定されるので、それぞれを設定するために、一方を設定した後に、それとは別に新たに操作をする必要がない。また、設定したズーム倍率とズームスピードの反映は、タッチアップするだけで行うことができるので、ユーザは所望のズーム倍率とズームスピードとに、一連のタッチ操作で、すばやく操作性良く設定することができる。
さらに、ズーム倍率とズームスピードは、ユーザのタッチアップ後に、デジタルカメラ155が撮影する動画(光学ズーム倍率と光学ズームのズームスピード)に反映される。そのため、タッチアップ前の設定中のズーム倍率は、撮影する動画に反映されず、ユーザの所望でないズーム倍率で撮影された動画が含まれることはない。
また、2点タッチダウンした時点の静止画を表示し続けるので、タブレットPC100とデジタルカメラ155の通信に遅延が生じた場合にも、通信の遅れによる影響を受けずに、正確にズーム倍率またはズームスピードの設定を行うことができる。
なお、ズーム倍率が1よりも小さくなる場合(S203で表示している画像より広い範囲の画像を表示する場合)には、既に受信している画像を縮小して表示してもよい。縮小表示した際に、より広角な範囲の画像を表示する場合には、S202で2点タッチダウンされたことに応じて、デジタルカメラ155が撮影可能な最も広い範囲の画像をデジタルカメラ155から取得してメモリ102に記録する。そして、ズーム倍率が1より小さくなった場合には、取得した画像を元に画像の設定した倍率の画像を表示するようにしてもよい。
S205においては、初期座標P1と初期座標P2を結ぶ直線とX軸とがなす小さい方の角度を算出するとしたが、X=0(Y軸)となす角度であっても、大きい方の角度を算出するのでもよい。しかし、S205において、初期角度Θ1を算出した際の0度の角度の位置は、その後も角度を算出するために使用される。
なお、S215〜S217において設定した低速矢印305、中速矢印307、高速矢印309の色は上述した色に限らない。また色を変更するのではなく、矢印の長さや太さを変更してもよいし、矢印ではないマークにしてもよい。色を変更し、さらに矢印の長さや太さを変更するようにしてもよい。
なお、S203において静止画を表示するとしたが、表示する静止画のタイミングはS203でなくてもよく、2点タッチを検出する前または、検出した後で、ユーザが設定中に表示する静止画を選択できるようにしてもよい。
本実施形態のように、デジタルカメラ155と、タブレットPC100のような制御部側が通信して制御を行う場合には、デジタルカメラ155が、ユーザよりも高い位置にある場合等デジタルカメラ155自体への操作が容易でない位置にある場合等に有効である。
[第2実施形態]
第1実施形態では、タブレットPC100においてデジタルカメラをリモート操作する例について説明したが、第2実施形態ではデジタルカメラ本体にあるタッチパネルにおいて、動画撮影の指示を行う例について説明する。デジタルカメラ120には、制御対象となる撮像部(撮像レンズ103、レンズシステム制御回路4、レンズ駆動回路5)と、ズーム倍率とズームスピードを設定するタッチ操作を行うタッチパネル70aが含まれている。よって、制御する側と制御される撮像部側が装置外部で通信を行う必要がない。このような場合においても、本発明は有効である。第2実施形態では、第1実施形態と図3及び図4は同じであるが、図3において第1実施形態では静止画を表示するとしたが、第2実施形態においては動画を表示する。
<ハードウェア>
図5(a)に、本発明を適用可能なズーム制御装置の一例であるデジタルカメラ120の外観図、図5(b)には本発明を適用可能なズーム制御装置の一例であるデジタルカメラ120を示すブロック図である。
表示部28は画像や各種情報を表示する表示部である。タッチパネル70aは透過性を有しており、表示部28のLCDの前面などに配設される。シャッターボタン61は撮影指示を行うための操作部である。操作部70はユーザからの各種操作を受け付ける各種スイッチ、ボタン、タッチパネル70a等の操作部材より成る操作部である。電源スイッチ72は、電源オン、電源オフを切り替えるための押しボタンである。記録媒体200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体スロット201は記録媒体200を格納するためのスロットである。記録媒体スロット201に格納された記録媒体200は、デジタルカメラ120との通信が可能となり、記録や再生が可能となる。蓋202は記録媒体スロット201の蓋である。図においては、蓋202を開けて記録媒体スロット201から記録媒体200の一部を取り出して露出させた状態を示している。
シャッター101は絞り機能を備えるシャッターである。撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。
撮像レンズ103は通常、複数枚のレンズから構成されるが、ここでは簡略して一枚のレンズのみで示している。撮像レンズには、フォーカスレンズとズームレンズが少なくとも含まれるものとする。通信端子6と通信端子10は、レンズユニット150がシステム制御部50と通信するための通信端子である。レンズユニット150は、この通信端子6、10を介してシステム制御部50と通信し、取得された情報に基づいて内部のレンズシステム制御回路4とレンズ駆動回路5によって撮像レンズ103を移動させたりすることができる。レンズ駆動回路5は、モータ等により構成され、ズームレンズ及びフォーカスレンズをそれぞれ駆動させ、ズーム倍率及び焦点の調整をすることができる。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画や所定時間の動画および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器13は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器13を介して表示部28により表示される。表示部28は、LCD等の表示器上に、D/A変換器13からのアナログ信号に応じた表示を行う。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能な記録媒体としてのメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのコンピュータプログラムのことである。
システム制御部50は、デジタルカメラ120全体を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。システムメモリ52には、RAMが用いられる。また、システム制御部50はメモリ32、D/A変換器13、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。モード切替スイッチ60、第1シャッタースイッチ62、第2シャッタースイッチ64、操作部70はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。
モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画撮影モード、動画撮影モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画撮影モード、動画撮影モードの中にはさらに複数のモードが含まれていてもよい。
第1シャッタースイッチ62は、デジタルカメラ120に設けられたシャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。
第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
なお操作部70の一つとして、表示部28に対する接触を検知可能なタッチパネル70aを有する。タッチパネル70aと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル70aを光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成し、表示部28の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネル70aにおける入力座標と、表示部28上の表示座標とを対応付ける。これにより、恰もユーザが表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUIを構成することができる。システム制御部50はタッチパネル70aへの操作として、第1実施形態のCPU151がタッチパネル106aへの操作・状態として検出できるとして説明したものと同様の操作・状態を検出することができる。
図6は第2実施形態の倍率変更フローを示すフローチャートである。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してCPU151が実行することで実現する。また、第1実施形態と同様に、動画の撮像及び記録を開始し、撮影(倍率変更)に関する制御をできるようになると倍率変更フローを開始する。
S601では、システム制御部50は、撮影した動画を表示部28に表示させる。以降のフローでは撮影した動画を表示部28に表示する。本実施形態においては、システム制御部50を介して、レンズ制御回路が撮像レンズ103の制御を行うので、第1の実施形態のような外部機器との通信による遅延が生じず、撮影された動画はすぐに表示部28に表示されるものとする。
S602は、図2のS202と同様の処理である。
S603〜S609は、図2のS204〜S210と同様の処理である。
S610では、システム制御部50は、撮影した動画に対してS609で求めた倍率となるように電子ズーム処理を行い、表示部28に倍率を変更した動画を表示する。第一実施形態では、画像301(静止画)の倍率を変更して表示させていたが、ここでは表示部28には撮像手段により得られた動画の倍率を変更する。よって、ズーム倍率変更操作を行っている間に被写体の様子が変化したとしても、被写体の様子を確認することができるので、ズーム倍率変更指示を行うタイミングを計りやすくなる。このとき、表示部28に表示する動画とは別に、撮影した動画は、光学ズーム位置を変更することなく、また電子ズーム処理されずに記録媒体200に記録される。
S611〜S619は、S212〜S220と同様の処理である。なお、S617において、第2実施形態においては、ズーム情報は、システムメモリ52に記録される。
S620では、システム制御部50は、S619で生成されたズーム情報を、通信端子10及び6を介してレンズシステム制御回路4に送信し、ズーム情報をシステムメモリ52から消去する。レンズシステム制御回路4は、受信したズーム情報に従ってレンズ駆動回路5を制御し、撮像レンズ103に含まれるズームレンズを駆動する。
以上、説明した実施形態によれば、タッチ操作によって、撮像装置が動画撮影を行う際のズーム倍率とズームスピードをユーザの所望のものに、すばやく確実に設定することができる。本実施形態では、タッチダウンした2点間の距離の変化に応じて、撮影した動画を設定中のズーム倍率に電子ズームして表示するため、設定中のズーム倍率が反映された動画を確認しながら、所望のズーム倍率を撮影に反映することができる。また、ズームスピードを設定する場合にもタッチダウンした2点のタッチムーブ角度に応じて、候補となるズームスピードを視覚的に確認できるように表示する。よって、ユーザはタッチアップするまで、どのズームスピードに設定するのかを調整し、所望のズームスピードに設定することができる。
ズーム倍率とズームスピードの設定中には、タッチ操作に応じた倍率で動画が表示され、タッチアップしたことに応じて、撮像装置のズームレンズを設定したズーム倍率とズームスピードを反映して駆動し、設定されたズーム倍率で動画撮影が行われる。よって、ズーム倍率とズームスピードを大きくしたり、小さくしたりして、動画を確認しながら調整しても、その調整中のユーザの所望でない設定では撮影されず、所望でない動画が含まれることはない。
また、第1実施形態では、主にリモート制御をする場合の、制御部と撮像部が通信を行っており、倍率変更フローにおいては静止画を表示するとしたが、第2実施形態においても倍率変更フローにおいて動画ではなく静止画を表示してもよい。同様に、第1実施形態においても第2実施形態のように、撮影した動画を受信して、表示するようにしてもよい。動画の受信、表示に遅延が生じていたとしても、タッチアップするまでは、撮像装置にズーム倍率とズームスピードが反映されず、電子ズームされた動画を表示するので、通信の遅延により拡大をしすぎてしまうことを抑制することができる。
なお、本実施形態ではタッチダウンした2点のみで倍率を設定することを説明したが、本発明はこれに限らず3点や4点といった複数点以上(n点以上)のタッチ点でズーム倍率とズームスピードを設定してもよい。その場合、n点を頂点とするn角形の面積の変化や、n角形のなす長さの変化によって、倍率を算出し、原点(0、0)に対するn角形の中心点の回転角度に応じてズームスピードを求めるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、タッチダウンしている2点のうちいずれか1点がタッチアップしたことに応じて、光学ズーム位置を変更することを説明したが、光学ズーム位置を変更するのではなく電子ズームに反映してもよい。つまり、ズームを指示するズーム制御装置の表示部においては、タッチ操作に応じて電子ズームした画像を表示するが、前述のタッチ操作に応じた電子ズームをしていない動画を記録する。さらに、タッチアップに応じて、前述のタッチ操作に応じたズーム倍率とズームスピードで電子ズームをした動画を記録するようにしてもよい。また、本実施形態では、タッチダウンしている2点のうちいずれか1点がタッチアップしたことに応じて、ズームを制御することを説明したが、設定したズーム倍率とズームスピードでズームをする時刻を予約できるようにしてもよい。予め設定した時刻や、タッチアップしてから所定時間後にズームするようにすると、例えばテレビ撮影でズームする時間が決まっている時や、決まった時刻にズームをした状態の被写体を撮影したい時等に所望のズームで撮影を行うことができる。
また、本実施形態ではタッチダウンしている2点を結ぶ直線とY=0とがなす小さい方の角度を求めるとしたが、どちらか一点と原点(0、0)がなす直線とY=0(X軸)とがなす角度を求めて、その角度の変化に応じてズームスピードを算出してもよい。
なお、ズーム制御装置の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明をタブレットPC及びデジタルカメラに適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されずタッチ操作によって撮像装置に撮影に関する指示を行うことができるような電子装置であれば適用可能である。すなわち、本発明は携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダーなどに適用可能である。
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。

Claims (24)

  1. タッチ操作を検出するタッチ検出手段と、
    前記タッチ検出手段によって複数点がタッチされたことが検出され、タッチ位置を移動させるタッチ操作が検出された場合に、該複数点のタッチ位置間の距離の変化に応じたズーム倍率と、該複数点のタッチ位置がなす直線の回転角度に応じたズームスピードとで、ズームをするように制御する制御手段とを有することを特徴とするズーム制御装置。
  2. 前記複数点は2点であることを特徴とする請求項1に記載のズーム制御装置。
  3. 前記制御手段は、撮像装置のレンズを駆動することで前記ズームを行うように前記撮像装置を制御することを特徴とする請求項1または2に記載のズーム制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記ズーム倍率と前記ズームスピードで撮像装置が電子ズームをすることで前記ズームを行った動画を記録するように制御することを特徴とする請求項1または2に記載のズーム制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記タッチ検出手段により、前記複数点のうちいずれか1点が離されたことが検出されたことに応じて、前記ズーム倍率と前記ズームスピードで前記ズームをするように制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のズーム制御装置。
  6. 前記複数点のタッチ位置間の距離の変化は、前記タッチ操作の開始が検出された時からの前記複数点のタッチ位置間の距離の変化により求められることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のズーム制御装置。
  7. 前記2点のタッチ位置がなす直線の回転角度は、前記タッチ操作の開始が検出された時の前記2点のタッチ位置がなす直線と、タッチが離されずにタッチ位置が移動した場合の前記2点のタッチ位置がなす直線とのなす角度であることを特徴とする請求項2に記載のズーム制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記回転角度に応じたズームスピードを表示すように制御することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のズーム制御装置。
  9. 外部の撮像装置と通信する通信手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記通信手段を介して前記外部の撮像装置のズームを制御することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のズーム制御装置。
  10. 撮像手段と、ズームレンズをさらに有し、
    前記制御手段は、前記ズームレンズを駆動するように制御することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のズーム制御装置。
  11. 前記複数点がタッチされていることが検出されている間には、撮像装置で撮像された画像を、前記ズーム倍率に対応する倍率に電子ズームした画像を表示する表示手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載のズーム制御装置。
  12. 前記表示手段は、前記複数点のうちいずれか1点が離されたことが検出された後には、前記ズーム倍率と前記ズームスピードに対応する光学ズームで撮像された動画を表示することを特徴とする請求項11に記載のズーム制御装置。
  13. 前記電子ズームした画像は静止画であり、前記表示手段は、前記タッチ操作の開始が検出された時に表示部に表示されていた画像を静止画として表示することを特徴とする請求項11または12に記載のズーム制御装置。
  14. 前記電子ズームした画像は動画であり、
    前記表示手段は、前記撮像装置で撮像している動画を前記ズーム倍率に対応する倍率で表示することを特徴とする請求項11または12に記載のズーム制御装置。
  15. 前記制御手段は、撮像装置が撮像した動画を記録媒体に記録している時に、前記タッチ操作が行われたことに応じて求められた前記ズーム倍率、及び前記ズームスピードで、前記ズームするように制御することを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載のズーム制御装置。
  16. 前記制御手段は、前記複数点のうちいずれか1点が離されたことが検出される前には、前記ズーム倍率、及び前記ズームスピードを反映したズームを行わずに撮像された動画を前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項15に記載のズーム制御装置。
  17. 前記タッチ検出手段により前記タッチ操作の開始が検出されたことに応じて、2点のタッチ位置間の距離の変化に応じてズーム倍率が算出されることを示す表示と、前記2点のタッチ位置がなす直線の回転角度に応じてズームスピードが算出されることを示す表示とを表示するように制御する表示制御手段を更に有することを特徴とする請求項2に記載のズーム制御装置。
  18. タッチ操作を検出するタッチ検出手段と、
    前記タッチ検出手段により検出されたn点をタッチした状態で前記n点のうち少なくとも1点のタッチ位置を移動させるタッチ操作における、前記n点のなすn角形の面積、または、前記n角形の長さの変化に応じたズーム倍率と、前記n角形の中心点の回転角度に応じたズームスピードとで、ズームをするように制御する制御手段とを有することを特徴とするズーム制御装置。
  19. タッチ操作を検出するタッチ検出手段と、
    タッチしている2点のうち少なくとも1点が離されたことが検出されたことに応じて、前記離されたことが検出される前に、前記タッチ検出手段により、前記2点のタッチ位置間の距離を狭めるピンチイン操作が検出された場合には、ズーム倍率が小さくなるように、前記2点のタッチ位置間の距離を広げるピンチアウト操作が検出された場合には、ズーム倍率が大きくなるようにし、前記2点をタッチしている状態で、前記2点のタッチ位置がなす直線を回転させるようなひねる操作がされた場合には、前記ひねる操作の量が大きいほどズームスピードが速くなるように、前記ひねる操作の量が小さいほどズームスピードが遅くなるように撮像装置が動画の撮像を行うように制御する制御手段とを有することを特徴とするズーム制御装置。
  20. タッチ操作を検出するタッチ検出ステップと、
    前記タッチ検出ステップにおいて複数点がタッチされたことが検出され、タッチ位置を移動させるタッチ操作が検出された場合に、該複数点のタッチ位置間の距離の変化に応じたズーム倍率と、該複数点のタッチ位置がなす直線の回転角度に応じたズームスピードとで、ズームをするように制御する制御ステップとを有することを特徴とするズーム制御装置の制御方法。
  21. タッチを操作検出するタッチ検出ステップと、
    前記タッチ検出ステップにおいて検出されたn点をタッチした状態で前記n点のうち少なくとも1点のタッチ位置を移動させるタッチ操作における、前記n点のなすn角形の面積、または、前記n角形の長さの変化に応じたズーム倍率と、前記n角形の中心点の回転角度に応じたズームスピードとで、ズームをするように制御する制御ステップとを有することを特徴とするズーム制御装置の制御方法。
  22. タッチ操作を検出するタッチ検出ステップと、
    タッチしている2点のうち少なくとも1点が離されたことが検出されたことに応じて、前記離されたことが検出される前に、前記タッチ検出ステップにおいて、前記2点のタッチ位置間の距離を狭めるピンチイン操作が検出された場合には、ズーム倍率が小さくなるように、前記2点のタッチ位置間の距離を広げるピンチアウト操作が検出された場合には、ズーム倍率が大きくなるようにし、前記2点をタッチしている状態で、前記2点のタッチ位置がなす直線を回転させるようなひねる操作がされた場合には、前記ひねる操作の量が大きいほどズームスピードが速くなるように、前記ひねる操作の量が小さいほどズームスピードが遅くなるように撮像装置が動画の撮像を行うように制御する制御ステップとを有することを特徴とするズーム制御装置の制御方法。
  23. コンピュータを、請求項1乃至19の何れか1項に記載されたズーム制御装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  24. コンピュータを、請求項1乃至19の何れか1項に記載されたズーム制御装置の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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