JP5984435B2 - ガスタービン制御装置及び制御方法 - Google Patents
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Description
図1は同実施形態によるガスタービン制御装置を備えたガスタービンシステムの構成を示すブロック図である。
この図において、符号1はガスタービン、符号2はガスタービン制御装置である。なおガスタービン1は主にコンプレッサ部11とタービン部12と燃焼器13から構成されており、燃焼器13から出力される燃焼ガスのタービン部12の入口をタービン入口14と呼ぶこととする。またガスタービンシステムは、3方弁15、フュエルガスヒータ(FGH;Fuel Gas Heater)16、圧力調整弁17、流量調整弁18によって構成されている。
この図で示す燃料ガスラインの系統は、図1で示した燃料ガス温度調整部をより詳細に示した図である。図2で示すような燃料ガスラインの系統において、燃料ガスは、ノードG_0から供給され、3方弁15によってFGH16が備わるノードG_1側と、FGH16を迂回してノードG_2側へそれぞれ送出される。また燃料ガスは、ノードG_1に供給されることによりFGH16で昇温され、ノードG_2へ送出される。そしてノードG_2において、FGH16を介して送出された燃料ガスと、FGH16を迂回して3方弁15から送出された燃料ガスとが合流し、遮蔽弁を介してノードG_3へ送出される。なお図2の燃料ガスラインの下に示すTCA(Turbine Cooling Air)ラインはタービンを冷却する冷却空気の流れを示している。当該冷却空気はガスタービンの車室から出力されて、ノードTCA_1、ノードTCA_2を順次流れる。冷却空気は車室から送出された時点で300度〜400度程度の温度であり、ノードTCA_2において別のFGHを加熱して空気入口ノードから流入した大気によって冷やされる。また、空気入口ノードから流入した大気はノードTCA_2において加熱されたFGHにより大気温度から300度程度にまで加熱され、燃料ガスラインのFGH16を加熱する。そしてFGH16の熱により3方弁15からノードG_1側に送出された燃料ガスが加熱される。
図3は第1の実施形態によるガスタービン制御装置の機能ブロック図である。
この図が示すように第1の実施形態によるガスタービン制御装置2は、燃料ガス温度計測部21、燃料ガス設定温度算出部22、弁開度上限値決定部23、弁開度指令信号生成部24の各処理部を備えている。
燃料ガス温度計測部21は、燃料ガス温度計19からの信号に基づいて、ガスタービンに供給する燃料ガスの温度を計測する処理部である。
また燃料ガス設定温度算出部22は、燃料ガスが燃焼器13で燃焼して出力された燃焼ガスのタービン入口温度の指標値に基づいて燃料ガスの設定温度を算出する処理部である。
また弁開度上限値決定部23は、FGH16へ燃料ガスを供給する3方弁15のFGH16側の弁の開度の上限値であって、計測した燃料ガスの温度を除くガスタービン1の状態パラメータに応じた弁の開度の上限値を算出する処理部である。
また弁開度指令信号生成部24は、計測した燃料ガス温度と設定温度との偏差と、弁開度上限値とをパラメータとしたフィードバック制御に基づいて、3方弁15のFGH16側の弁の開度を指示する開度指令信号を生成する処理部である。
図5はガスタービン制御装置の処理フローを示す第1の図である。
以下、第1の実施形態によるガスタービン制御装置2の処理の詳細について説明する。
ガスタービン制御装置2は処理を開始するとまず、燃料ガス温度計測部21が、燃料ガス温度計19より、ノードG_2を通る現在の燃料ガスの温度を示す信号を入力する。そして燃料ガス温度計測部21は当該温度を示す信号に基づいて温度を特定し(ステップS101)、弁開度指令信号生成部24へ出力する。
図6(b)で示すように、出力の増加制御に応じて3方弁15のFGH16側の弁開度を増加させるが、弁開度上限値を3方弁15のFGH16側の弁開度の上限として制御する。燃料ガス温度計19による温度の計測遅れの影響により、FGH16側に必要以上に長い間燃料ガスを送出し続けても、図6(a)で示すように、弁開度上限値によって、ノードG_2における実際の温度が規定値を超えることがなくなる。これにより、燃料ガスの温度が必要以上に高くなることを防ぐことができる。
次に、第1の実施形態における弁先行開度決定部を有するガスタービン制御装置2について説明する。なお、先に説明した実施形態によるガスタービン制御装置2の構成と同一の構成については、同一の符号を用いて説明することとする。
図7で示すように第1の実施形態における弁先行開度決定部を有するガスタービン制御装置2は、燃料ガス温度計測部21、燃料ガス設定温度算出部22、弁先行開度決定部25、弁開度指令信号生成部24の各処理部を備えている。
また燃料ガス設定温度算出部22は、燃料ガスが燃焼器13で燃焼して出力された燃焼ガスのタービン入口温度の指標値に基づいて燃料ガスの設定温度を算出する処理部である。
また弁先行開度決定部25は、FGH16へ燃料ガスを供給する3方弁15のFGH16側の弁の先行開度であって、計測した燃料ガスの温度を除くガスタービン1の状態パラメータに応じた弁の先行開度を算出する処理部である。
また弁開度指令信号生成部24は、計測した燃料ガス温度と設定温度との偏差をパラメータとしたフィードバック制御に基づいて、先行開度を初期値とした3方弁15のFGH16側の弁の開度の調整を指示する開度指令信号を生成する処理部である。
図9はガスタービン制御装置の処理フローを示す第2の図である。
以下、第1の実施形態における弁先行開度決定部を有する実施形態によるガスタービン制御装置2の処理の詳細について説明する。
ガスタービン制御装置2は処理を開始すると、まず、弁先行開度決定部25が、3方弁15のFGH16側の弁の先行開度を、タービン入口温度の指標値(CLCSO)、大気温度、ガスタービン出力などの、計測した燃料ガスの温度を除くガスタービンの状態パラメータのうちの何れか1つまたは複数を用いて算出する(ステップS201)。例えば、弁先行開度決定部25は、複数の異なる大気温度に対応した弁先行開度をテーブルデータとして記憶しており、入力した大気温度とテーブルデータに記録されている複数の異なる大気温度に応じた弁先行開度とを用いて、補間計算により、3方弁15のFGH16側の弁先行開度を算出する。
図10(b)で示すように、出力の増加制御に応じて3方弁15のFGH16側の弁開度を増加させるが、燃料ガスの計測温度以外の状態パラメータに基づく弁先行開度を用いて、予め3方弁15のFGH16側の弁開度を決定しておく。そして、その後、弁開度補正値を用いて、ノードG_2を通る燃料ガスの温度が設定温度となるように補正制御を行う。ここで、弁先行開度は、第1の実施形態における弁開度上限値以下の値であるとともに、タービン入口温度がタービン入口温度の指標値(CLCSO)に近づくような十分な3方弁15のFGH16側の弁開度を示す値である。このように制御することで、過渡的には燃料ガス温度計19が計測する温度に頼ることなく、弁開度を調整する。したがって図10(a)で示すように、弁先行開度によって、ノードG_2における実際の温度が規定値を超えることがなくなる。これにより、燃料ガスの温度が必要以上に高くなることを防ぐことができる。
図11は第2の実施形態によるガスタービン制御装置の機能ブロック図である。
次に、第2の実施形態によるガスタービン制御装置2について説明する。なお、第1の実施形態によるガスタービン制御装置2の構成と同一の構成については、同一の符号を用いて説明することとする。
図11で示すように第1の実施形態における弁先行開度決定部を有する実施形態によるガスタービン制御装置2は、燃料ガス温度計測部21、燃料ガス推定温度算出部26、燃料ガス設定温度算出部22、弁開度指令信号生成部24の各処理部を備えている。
また燃料ガス推定温度算出部26は、燃料ガス温度計測部21が計測した燃料ガスの温度と、他のガスタービンの状態パラメータとに基づいて、燃料ガス温度計測部21が直ちに計測できない現在の燃料ガスについての、適切な精度良い推定温度を算出する処理部である。
また燃料ガス設定温度算出部22は、燃料ガスが燃焼器13で燃焼して出力された燃焼ガスのタービン入口温度の指標値に基づいて燃料ガスの設定温度を算出する処理部である。
また弁開度指令信号生成部24は、計測した燃料ガス温度に代えて燃料ガスの推定温度を用い、当該推定温度と設定温度との偏差とをパラメータとしたフィードバック制御に基づいて、3方弁15のFGH16側の弁の開度を指示する開度指令信号を生成する処理部である。
図13はガスタービン制御装置の処理フローを示す第3の図である。
以下、第2の実施形態によるガスタービン制御装置2の処理の詳細について説明する。
ガスタービン制御装置2は処理を開始すると、まず、燃料ガス温度計測部21が、燃料ガス温度計19より、ノードG_2を通る燃料ガスの温度を示す信号を入力する。そして燃料ガス温度計測部21は当該温度を示す信号に基づいて温度を特定し(ステップS301貫通孔32は、比較形態と同様のものである。
そして燃料ガス推定温度算出部26は、算出したノードG_2における燃料ガスの推定温度を弁開度指令信号生成部24へ出力する。
図14(b)で示すように、出力の増加制御に応じて3方弁15のFGH16側の弁開度を増加させるが、ノードG_2における推定温度を用いて、弁開度上限値を3方弁15のFGH16側の弁開度を制御する。従って、燃料ガス温度計19による温度の計測遅れの影響が軽減され、これにより、図14(a)で示すように、ノードG_2における実際の温度が推定温度となるように制御されることとなり、燃料ガスの温度が必要以上に高くなることを防ぐことができる。
図15は第3の実施形態によるガスタービン制御装置の機能ブロック図である。
次に、第3実施形態によるガスタービン制御装置2について説明する。なお、第1,第2の実施形態によるガスタービン制御装置2の構成と同一の構成については、同一の符号を用いて説明することとする。
図15で示すように第3の実施形態によるガスタービン制御装置2は、燃料ガス温度計測部21、燃料ガス設定温度算出部22、燃料ガス設定温度算出部22、弁開度指令信号生成部24の各処理部を備えている。
また燃料ガス設定温度算出部22は、燃料ガスが燃焼器13で燃焼して出力された燃焼ガスのタービン入口温度の指標値に基づいて燃料ガスの設定温度を算出する処理部である。なお燃料ガス設定温度算出部22は、単位時間毎に繰り返して算出する燃料ガスの設定温度が前回算出した設定温度から所定温度以上増加している場合には、前回の設定温度に予め定められた所定温度を加えた値を新たな設定温度として算出する。
また弁開度指令信号生成部24は、計測した燃料ガス温度と設定温度との偏差とをパラメータとしたフィードバック制御に基づいて、3方弁15のFGH16側の弁の開度を指示する開度指令信号を生成する処理部である。
図17はガスタービン制御装置の処理フローを示す第4の図である。
以下、第3の実施形態によるガスタービン制御装置の処理の詳細について説明する。
ガスタービン制御装置2は処理を開始するとまず、燃料ガス温度計測部21が、燃料ガス温度計19より、ノードG_2を通る現在の燃料ガスの温度を示す信号を入力する。そして燃料ガス温度計測部21は当該温度を示す信号に基づいて温度を特定し(ステップS401)、弁開度指令信号生成部24へ出力する。
図18(b)で示すように、出力の増減制御に応じて3方弁15のFGH16側の弁開度を増減させるにあたり、燃料ガス温度計19が実際の温度に近い温度を計測できる単位時間あたりの温度変化量に、設定温度の単位時間当たりの変化量が一致するよう、当該設定温度の単位時間当たりの変化量を抑える制御を行う(図18(a))。これにより、燃料ガス温度計19が計測した温度と乖離が出ない程度の変化率で設定温度の値を増減させるため、ノードG_2における実際の温度が規定値を超えることがなくなる。これにより、燃料ガスの温度が必要以上に高くなることを防ぐことができる。
また、ガスタービン制御装置2は、第3の実施形態の制御と、第1,2の実施形態の制御を共に行うようにしても良い。
つまり、ガスタービン制御装置2の燃料ガス設定温度算出部22は、第3の実施形態の制御と、その他の実施形態の制御とを共に行う場合、入力したタービン入口温度の指標値と、所定の関数を用いて、燃料ガスが燃焼器13で燃焼されることによってタービン入口温度が入力したタービン入口温度の指標値となるような、ノードG_2における燃料ガスの設定温度を算出する。このとき燃料ガス設定温度算出部22は、単位時間毎に繰り返して算出する燃料ガスの設定温度が前回算出した設定温度から所定温度以上増加している場合には、前回の設定温度に所定温度を加えた値を新たな設定温度として算出する。
2;ガスタービン制御装置
11;コンプレッサ部
12;タービン部
13;燃焼器
14;タービン入口
15;3方弁
16;FGH
17;圧力調整弁
18;流量調整弁
21;燃料ガス温度計測部
22;燃料ガス設定温度算出部
23;弁開度上限値決定部
24;弁開度指令信号生成部
25;弁先行開度決定部
26;燃料ガス推定温度算出部
Claims (11)
- ガスタービンに供給する燃料ガスの温度を計測する燃料ガス温度計測部と、
前記燃料ガスが燃焼器で燃焼して出力された燃焼ガスのタービン入口温度の指標値に基づいて前記燃料ガスの設定温度を算出する燃料ガス設定温度算出部と、
前記燃焼器に供給される前に前記燃料ガスを昇温する昇温装置へ当該燃料ガスを供給する弁の開度の上限値であって、前記計測した燃料ガスの温度を除く前記ガスタービンの状態パラメータに応じた前記弁の開度の上限値を算出する弁開度上限値決定部と、
さらに、前記弁の先行開度であって、前記計測した燃料ガスの温度を除く前記ガスタービンの状態パラメータに応じた前記弁の先行開度を算出する弁先行開度決定部とを備え、
前記計測した燃料ガス温度と前記設定温度との偏差と、前記弁開度上限値とをパラメータとしたフィードバック制御に基づいて、前記弁の開度を指示する開度指令信号を生成するとともに、前記計測した燃料ガス温度と前記設定温度との偏差と、前記弁開度上限値とをパラメータとしたフィードバック制御に基づいて、前記先行開度を初期値とした前記弁の開度の調整を指示する開度指令信号を生成する弁開度指令信号生成部と、
を備えることを特徴とするガスタービン制御装置。 - 前記計測した燃料ガスの温度と、他のガスタービンの状態パラメータとに基づいて、前記燃料ガス温度計測部が直ちに計測できない現在の燃料ガスの適切な推定温度を算出する燃料ガス推定温度算出部と、を備え、
前記弁開度指令信号生成部は、前記計測した燃料ガス温度に代えて前記推定温度を用いて開度指令信号を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載のガスタービン制御装置。 - 前記燃料ガス設定温度算出部は、単位時間毎に繰り返して算出する前記燃料ガスの設定温度が前回の設定温度から所定温度以上増加している場合には、前回の設定温度に所定温度を加えた値を新たな設定温度として算出する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガスタービン制御装置。 - ガスタービンに供給する燃料ガスの温度を計測する燃料ガス温度計測部と、
前記燃料ガスが燃焼器で燃焼して出力された燃焼ガスのタービン入口温度の指標値に基づいて前記燃料ガスの設定温度を算出し、単位時間毎に繰り返して算出する前記燃料ガスの設定温度が前回の設定温度から所定温度以上増加している場合には、前回の設定温度に所定温度を加えた値を新たな設定温度として算出する燃料ガス設定温度算出部と、
前記燃焼器に供給される前に前記燃料ガスを昇温する昇温装置へ当該燃料ガスを供給する弁の開度の上限値であって、前記計測した燃料ガスの温度を除く前記ガスタービンの状態パラメータに応じた前記弁の開度の上限値を算出する弁開度上限値決定部と、
前記計測した燃料ガス温度と前記設定温度との偏差と、前記弁開度上限値とをパラメータとしたフィードバック制御に基づいて、前記弁の開度を指示する開度指令信号を生成する弁開度指令信号生成部と、
を備えることを特徴とするガスタービン制御装置。 - ガスタービンに供給する燃料ガスの温度を計測する燃料ガス温度計測部と、
前記燃料ガスが燃焼器で燃焼して出力された燃焼ガスのタービン入口温度の指標値に基づいて前記燃料ガスの設定温度を算出する燃料ガス設定温度算出部と、
前記燃焼器に供給される前に前記燃料ガスを昇温する昇温装置へ当該燃料ガスを供給する弁の先行開度であって、前記計測した燃料ガスの温度を除く前記ガスタービンの状態パラメータに応じた前記弁の先行開度を算出する弁先行開度決定部と、
前記計測した燃料ガス温度と前記設定温度との偏差をパラメータとしたフィードバック制御に基づいて、前記先行開度を初期値とした前記弁の開度の調整を指示する開度指令信号を生成する弁開度指令信号生成部と、
を備えることを特徴とするガスタービン制御装置。 - ガスタービンに供給する燃料ガスの温度を計測する燃料ガス温度計測部と、
前記計測した燃料ガスの温度と、他のガスタービンの状態パラメータとに基づいて、前記燃料ガス温度計測部が直ちに計測できない現在の燃料ガスの適切な推定温度を算出する燃料ガス推定温度算出部と、
前記燃料ガスが燃焼器で燃焼して出力された燃焼ガスのタービン入口温度の指標値に基づいて前記燃料ガスの設定温度を算出する燃料ガス設定温度算出部と、
前記燃料ガスの前記推定温度と前記設定温度との偏差とをパラメータとしたフィードバック制御に基づいて、前記燃焼器に供給される前に前記燃料ガスを昇温する昇温装置へ当該燃料ガスを供給する弁の開度を指示する開度指令信号を生成する弁開度指令信号生成部と、
を備えることを特徴とするガスタービン制御装置。 - ガスタービンに供給する燃料ガスの温度を計測する燃料ガス温度計測部と、
前記燃料ガスが燃焼器で燃焼して出力された燃焼ガスのタービン入口温度の指標値に基づいて前記燃料ガスの設定温度を算出する燃料ガス設定温度算出部と、
前記計測した燃料ガスの温度と前記設定温度との偏差をパラメータとしたフィードバック制御に基づいて、前記燃焼器に供給される前に前記燃料ガスを昇温する昇温装置へ当該燃料ガスを供給する弁の開度を指示する開度指令信号を生成する弁開度指令信号生成部と
、を備え、
前記燃料ガス設定温度算出部は、単位時間毎に繰り返して算出する前記燃料ガスの設定温度が前回の設定温度から所定温度以上増加している場合には、前回の設定温度に所定温度を加えた値を新たな設定温度として算出する
ことを特徴とするガスタービン制御装置。 - ガスタービン制御装置の制御方法であって、
燃料ガス温度計測部が、ガスタービンに供給する燃料ガスの温度を計測し、
燃料ガス設定温度算出部が、前記燃料ガスが燃焼器で燃焼して出力された燃焼ガスのタービン入口温度の指標値に基づいて前記燃料ガスの設定温度を算出し、
さらに、弁先行開度決定部が、前記弁の先行開度であって、前記計測した燃料ガスの温度を除く前記ガスタービンの状態パラメータに応じた前記弁の先行開度を算出し、
弁開度上限値決定部が、前記燃焼器に供給される前に前記燃料ガスを昇温する昇温装置へ当該燃料ガスを供給する弁の開度の上限値であって、前記計測した燃料ガスの温度を除く前記ガスタービンの状態パラメータに応じた前記弁の開度の上限値を算出するとともに、
弁開度指令信号生成部が、前記計測した燃料ガス温度と前記設定温度との偏差と、前記弁開度上限値とをパラメータとしたフィードバック制御に基づいて、前記弁の開度を指示する開度指令信号を生成するとともに、前記計測した燃料ガス温度と前記設定温度との偏差と、前記弁開度上限値とをパラメータとしたフィードバック制御に基づいて、前記先行開度を初期値とした前記弁の開度の調整を指示する開度指令信号を生成する
ことを特徴とする制御方法。 - 燃料ガス推定温度算出部が、前記計測した燃料ガスの温度と、他のガスタービンの状態パラメータとに基づいて、前記燃料ガス温度計測部が直ちに計測できない現在の燃料ガスの適切な推定温度を算出し、
前記弁開度指令信号生成部は、前記計測した燃料ガス温度に代えて前記推定温度を用いて開度指令信号を生成する
ことを特徴とする請求項8に記載の制御方法。 - 前記燃料ガス設定温度算出部は、単位時間毎に繰り返して算出する前記燃料ガスの設定温度が前回の設定温度から所定温度以上増加している場合には、前回の設定温度に所定温度を加えた値を新たな設定温度として算出する
ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の制御方法。 - ガスタービン制御装置の制御方法であって、
燃料ガス温度計測部が、ガスタービンに供給する燃料ガスの温度を計測し、
燃料ガス設定温度算出部が、前記燃料ガスが燃焼器で燃焼して出力された燃焼ガスのタービン入口温度の指標値に基づいて前記燃料ガスの設定温度を算出し、単位時間毎に繰り返して算出する前記燃料ガスの設定温度が前回の設定温度から所定温度以上増加している場合には、前回の設定温度に所定温度を加えた値を新たな設定温度として算出し、
弁開度上限値決定部が、前記燃焼器に供給される前に前記燃料ガスを昇温する昇温装置へ当該燃料ガスを供給する弁の開度の上限値であって、前記計測した燃料ガスの温度を除く前記ガスタービンの状態パラメータに応じた前記弁の開度の上限値を算出し、
弁開度指令信号生成部が、前記計測した燃料ガス温度と前記設定温度との偏差と、前記弁開度上限値とをパラメータとしたフィードバック制御に基づいて、前記弁の開度を指示する開度指令信号を生成する
ことを特徴とする制御方法。
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